JP2014067875A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶剤を用いた乾燥処理において、溶剤の蒸気により加熱される基板の上部と、基板の下部との間の温度差を抑制できる基板処理装置および基板処理方法を提供する。
【解決手段】処理液から基板9および基板保持部30を露出させた後、加熱された溶剤の蒸気を含む気体を、基板9の上方位置から基板9へ向けて吹き付ける。また、それと同時に、赤外線照射部90から基板保持部30へ向けて、赤外線を照射する。これにより、基板保持部30が加熱される。また、基板保持部30を介して基板9の下部が加熱される。その結果、基板9の下部と、溶剤の蒸気により加熱される基板9の上部との間の温度差が、抑制される。
【選択図】図5

Description

本発明は、基板に対して洗浄処理および乾燥処理を行う基板処理装置および基板処理方法に関する。
従来、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、PDP用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、カラーフィルタ用基板、記録ディスク用基板、太陽電池用基板、電子ペーパー用基板などの精密電子装置用基板の製造工程では、基板に対して、処理液を用いた洗浄処理と、その後の乾燥処理とが行われる。例えば、特許文献1には、チャンバの内部において、処理槽内の純水にウエハを浸漬して洗浄した後、純水からウエハを引き上げて乾燥させる基板処理装置が記載されている。
特開2002−134463号公報
また、基板を乾燥させる際に、IPA(イソプロピルアルコール)ガスを用いて基板の乾燥を促進させる処理が、従来知られている。当該処理においては、純水から引き上げられた基板に対し、高温のIPAガスを吹き付けて、基板の表面にIPAを凝縮させる。これにより、基板表面の純水の液膜を、表面張力の低いIPAの液膜に置換する。その後、基板の表面に高温の窒素ガスを吹き付けて、IPAを気化させる。
しかしながら、近年では、基板の表面に形成されるパターンの微細化や、高アスペクト比化が進んでいる。このため、IPAガスを用いた基板の乾燥プロセスにおいて、パターンの倒壊が問題となる場合がある。パターンの倒壊は、高温のガス(IPAガスおよび窒素ガス)を吹き付けることによって、基板の表面に温度勾配が生じることが原因の1つと考えられている。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、溶剤を用いた乾燥処理において、溶剤の蒸気により加熱される基板の上部と、基板の下部との間の温度差を抑制できる基板処理装置および基板処理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、基板処理装置であって、基板を収容して内部を密閉空間にすることが可能なチャンバと、前記チャンバ内に、処理液を貯留する処理槽と、その上面に基板を起立姿勢で載置する基板保持部と、気体供給ノズルと、赤外線照射部と、を有し、前記処理槽に貯留された処理液の液面に対して基板が下方に位置する浸漬状態と、前記液面に対して基板および前記基板保持部が上方に位置する露出状態との間で、基板と前記液面とを相対的に移動させる移動手段をさらに有し、前記気体供給ノズルは、前記露出状態における基板の上方位置から基板へ向けて、加熱された溶剤の蒸気を含む気体を吐出し、前記赤外線照射部は、前記露出状態における前記基板保持部に対して、赤外線を照射する。
本願の第2発明は、第1発明の基板処理装置であって、前記移動手段は、前記処理槽の内部と前記処理槽の上方位置との間で、前記基板保持部を上下に移動させるリフタ機構を有する。
本願の第3発明は、第1発明または第2発明の基板処理装置であって、前記基板保持部は、赤外領域に吸収スペクトルのピークを有する材料で形成されている。
本願の第4発明は、第3発明の基板処理装置であって、前記基板保持部は、石英で形成されている。
本願の第5発明は、第1発明から第4発明までのいずれかの基板処理装置であって、前記気体供給ノズルから吐出される気体を、溶剤の蒸気と、不活性ガスとの間で切り替える切替手段をさらに有する。
本願の第6発明は、第1発明から第5発明までのいずれかの基板処理装置であって、前記溶剤がイソプロピルアルコールである。
本願の第7発明は、第1発明から第6発明までのいずれかの基板処理装置であって、前記赤外線照射部から照射された赤外線を、前記基板保持部へ向けて収束させる集光部をさらに有する。
本願の第8発明は、基板を洗浄および乾燥する基板処理方法であって、a)基板保持部の上面に起立姿勢で載置された基板を、処理液に浸漬する工程と、b)前記工程a)の後に、前記処理液から基板および前記基板保持部を露出させる工程と、c)前記工程b)の後に、加熱された溶剤の蒸気を含む気体を、基板の上方位置から基板へ向けて吹き付ける工程と、を含み、前記工程c)において、前記基板保持部に赤外線を照射する。
本願の第9発明は、第8発明の基板乾燥方法であって、前記工程c)は、c−1)基板へ向けて、イソプロピルアルコールの蒸気を吹き付ける工程と、c−2)前記工程c−1)の後に、基板へ向けて、窒素ガスを吹き付ける工程と、を含み、前記工程c−1)および前記工程c−2)の双方に亘って、前記基板保持部に赤外線を照射する。
本願の第10発明は、第8発明または第9発明の基板処理方法であって、前記基板保持部は、赤外領域に吸収スペクトルのピークを有する材料で形成されている。
本願の第1発明〜第10発明によれば、基板保持部に赤外線を照射することにより、基板保持部が加熱される。また、基板保持部を介して基板の下部が加熱される。これにより、基板の下部と、溶剤の蒸気により加熱される基板の上部との間の温度差が、抑制される。
特に、本願の第3発明および第10発明によれば、基板保持部が、効率よく赤外線を吸収する。したがって、基板保持部を効率よく加熱できる。
特に、本願の第7発明によれば、基板保持部に、赤外線が集中的に照射される。したがって、基板保持部を効率よく加熱できる。
基板処理装置の前方から見た縦断面図である。 基板処理装置の側方から見た縦断面図である。 洗浄・乾燥処理の流れを示したフローチャートである。 洗浄時における基板処理装置の縦断面図である。 乾燥時における基板処理装置の縦断面図である。 変形例に係る基板処理装置の部分縦断面図である。 変形例に係る基板処理装置の縦断面図である。 変形例に係る基板処理装置の縦断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<1.基板処理装置の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る基板処理装置1の前方から見た縦断面図である。図2は、基板処理装置1の側方から見た縦断面図である。この基板処理装置1は、半導体の製造工程において、略円板状の基板である半導体ウエハ9に対して、洗浄処理および乾燥処理を行う装置である。この基板処理装置1では、複数枚の半導体ウエハ9が、一括して処理される。図1に示すように、本実施形態の基板処理装置1は、チャンバ10、処理槽20、基板保持部30、リフタ機構40、純水供給部50、純水回収部60、気体供給部70、気体排出部80、赤外線照射部90、および制御部100を備えている。
チャンバ10は、複数枚の半導体ウエハ9に対して洗浄処理および乾燥処理を行うための処理空間11を内部に有する容器である。処理槽20、基板保持部30、リフタ機構40、気体供給ノズル16、および赤外線照射部90は、チャンバ10の内部に収容されている。チャンバ10は、筐体状のチャンバ本体部12と、チャンバ本体部12の上部に設けられた搬入出口13を開閉する蓋部14とを有する。チャンバ本体部12および蓋部14、気密性の高い材料により、形成されている。
蓋部14には、図1中に概念的に示した駆動機構15が接続されている。駆動機構15は、例えば、エアシリンダにより実現される。駆動機構15を動作させると、蓋部14がスライド移動し、それにより、搬入出口13が閉鎖および開放される。搬入出口13を閉鎖すると、チャンバ10内の処理空間11が、外部から隔離された密閉空間となる。一方、搬入出口13を開放すると、搬入出口13を介して、複数枚の半導体ウエハ9を搬入および搬出することが可能となる。
チャンバ10の内部には、一対の気体供給ノズル16が設けられている。一対の気体供給ノズル16は、後述する引き上げ位置P2に配置された半導体ウエハ9の中心より上方に、配置されている。また、各気体供給ノズル16は、複数枚の半導体ウエハ9の配列方向に沿って、管状に延びている。各気体供給ノズル16には、複数の吐出口が設けられている。気体供給ノズル16に気体が供給されると、当該気体は、複数の吐出口からチャンバ10の内部へ向けて、吐出される。
処理槽20は、純水を貯留する貯留容器である。処理槽20は、純水を貯留してその内部に複数枚の半導体ウエハ9を浸漬させる内槽21と、内槽21の外周部に設けられた外槽22とを有する。内槽21の底部には、一対の純水供給ノズル23が設けられている。各純水供給ノズル23は、複数枚の半導体ウエハ9の配列方向に沿って、管状に延びている。また、各純水供給ノズル23には、複数の吐出口が設けられている。純水供給ノズル23に純水が供給されると、当該純水は、複数の吐出口から吐出されて内槽21の内部に貯留される。また、内槽21の上部まで貯留された純水は、内槽21の上部からオーバーフローして、外槽22へ捕集される。
基板保持部30は、チャンバ10の内部において、複数枚の半導体ウエハ9を保持する部位である。基板保持部30は、複数枚の半導体ウエハ9の配列方向に沿って延びる3本の保持棒31により構成されている。各保持棒31の上面には、複数の保持溝(図示省略)が刻設されている。複数枚の半導体ウエハ9は、それらの周縁部を保持溝に嵌合させた状態で、3本の保持棒31上に、互いに平行に起立姿勢で保持される。
リフタ機構40は、基板保持部30を上下に移動させる機構である。リフタ機構40は、例えば、エアシリンダやモータの駆動力を利用して、実現することができる。リフタ機構40を下向きに駆動させると、基板保持部30および複数枚の半導体ウエハ9が、内槽21内の浸漬位置P1へ移動する。すなわち、基板保持部30および複数枚の半導体ウエハ9が、内槽21に貯留された純水の液面より下方に位置する浸漬状態(図2において実線で示す状態)となる。一方、リフタ機構40を上向きに駆動させると、基板保持部30および複数枚の半導体ウエハ9が、処理槽20より上方の引き上げ位置P2へ引き上げられる。すなわち、基板保持部30および複数枚の半導体ウエハ9が、内槽21に貯留された純水の液面より上方に位置する露出状態(図1において実線で示す状態)となる。
純水供給部50は、純水供給ノズル23へ純水を供給するための機構である。図1に示すように、純水供給部50は、給液配管51、純水供給源52、および第1開閉弁53を有する。給液配管51の上流側の端部は、純水供給源52に接続されている。給液配管51の下流側の端部は、2本に分岐して、一対の純水供給ノズル23に、それぞれ接続されている。また、第1開閉弁53は、給液配管51の経路途中に介挿されている。このため、第1開閉弁53を開放すると、純水供給源52から給液配管51を通って一対の純水供給ノズル23へ、純水が供給される。
純水回収部60は、外槽22に捕集された使用済みの純水を、基板処理装置1の外部へ排出するための機構である。図1に示すように、純水回収部60は、排液配管61および第2開閉弁62を有する。排液配管61の上流側の端部は、外槽22に接続されている。排液配管61の下流側の端部は、工場内の排液ラインに接続されている。また、第2開閉弁62は、排液配管61の経路途中に介挿されている。このため、第2開閉弁62を開放すると、外槽22から排液配管61を取って排液ラインへ、純水が排出される。なお、排出された純水を再生処理し、再び内槽へ循環供給してもよい。
気体供給部70は、チャンバ10内の気体供給ノズル16へ、IPA(イソプロピルアルコール)ガスと窒素ガスとを選択的に供給するための機構である。図1に示すように、気体供給部70は、給気配管71、IPAガス供給源72、窒素ガス供給源73、第3開閉弁74、および第4開閉弁75を有する。給気配管71の上流側の端部は、2本に分岐して、IPAガス供給源72と窒素ガス供給源73とに、それぞれ接続されている。IPAガス供給源72側の分岐配管には、第3開閉弁74が介挿されている。窒素ガス供給源73側の分岐配管には、第4開閉弁75が介挿されている。また、給気配管71の下流側の端部は、2本に分岐して、一対の気体供給ノズル16に、それぞれ接続されている。
図1に示すように、IPAガス供給源72は、IPAガス加熱部76を有する。IPAガス加熱部76を動作させると、IPAガス供給源72において、常温より高い温度に加熱された高温のIPAガスが発生する。また、IPAガス加熱部76を動作させつつ、第4開閉弁75を閉鎖して、第3開閉弁74を開放すると、IPAガス供給源72から給気配管71を通って一対の気体供給ノズル16へ、加熱されたIPAガスが供給される。
また、窒素ガス供給源73は、窒素ガス加熱部77を有する。窒素ガス加熱部77を動作させると、窒素ガス供給源73において、常温より高い温度に加熱された高温の窒素ガスが発生する。また、窒素ガス加熱部77を動作させつつ、第3開閉弁74を閉鎖して、第4開閉弁75を開放すると、窒素ガス供給源73から給気配管71を通って一対の気体供給ノズル16へ、加熱された窒素ガスが供給される。
このように、本実施形態では、第3開閉弁74および第4開閉弁75が、気体供給ノズル16から吐出される気体を、IPAガスと窒素ガスとの間で切り替える切替手段を構成している。
気体排出部80は、チャンバ10の内部から気体を排出するための機構である。図1に示すように、気体排出部80は、排気配管81および第5開閉弁82を有する。排気配管81の上流側の端部は、チャンバ10の底部に設けられた排気口に、接続されている。排気配管81の下流側の端部は、工場内の排気ラインに接続されている。また、第5開閉弁82は、排気配管81の経路途中に介挿されている。このため、第5開閉弁82を開放すると、チャンバ10から排気配管81を通って排気ラインへ、気体が排出される。
赤外線照射部90は、引き上げ位置P2に配置された基板保持部30に対して、赤外線を照射するための機構である。図2に示すように、赤外線照射部90は、複数枚の半導体ウエハ9の配列方向に沿って配列された複数の光源91を有する。各光源91には、例えば、赤外線を照射するハロゲンランプやレーザ発振器が使用される。制御部100から赤外線照射部90に駆動電流を供給すると、各光源91は、基板保持部30の3本の保持棒31へ向けて、赤外線を照射する。これにより、3本の保持棒31が加熱される。
半導体ウエハ9を形成するシリコンは、赤外線の吸収率が低いため、赤外線により直接的には加熱されにくい。これに対し、本実施形態の3本の保持棒31は、半導体ウエハ9より赤外線を吸収しやすい材料で形成されている。具体的には、各保持棒31の材料として、赤外領域に吸収スペクトルのピークを有する材料が、使用されている。このような材料として、例えば、石英を挙げることができる。当該材料を使用すれば、3本の保持棒31は、赤外線照射部90から照射される赤外線により、効率よく加熱される。また、3本の保持棒31が加熱されると、3本の保持棒31から複数枚の半導体ウエハ9へ、熱が伝導する。その結果、複数枚の半導体ウエハ9の下部が加熱される。
制御部100は、図1および図2中に概念的に示したように、駆動機構15、リフタ機構40、第1開閉弁53、第2開閉弁62、第3開閉弁74、第4開閉弁75、IPAガス加熱部76、窒素ガス加熱部77、第5開閉弁82、および赤外線照射部90と、電気的に接続されている。制御部100は、CPU等の演算処理部やメモリを有するコンピュータにより構成されていてもよく、あるいは、電子回路基板により構成されていてもよい。制御部100は、ユーザの操作、各種の入力信号、または予め設定されたプログラムに従って、駆動機構15、リフタ機構40、第1開閉弁53、第2開閉弁62、第3開閉弁74、第4開閉弁75、IPAガス加熱部76、窒素ガス加熱部77、第5開閉弁82、および赤外線照射部90の動作を制御する。
<2.洗浄・乾燥処理の流れについて>
続いて、上記の基板処理装置1を用いた洗浄・乾燥処理の流れについて、図3のフローチャートを参照しつつ、説明する。基板処理装置1において洗浄・乾燥処理を行うときには、まず、当該処理を行う旨の指令が、制御部100に入力される。制御部100は、当該指令を受信すると、基板処理装置1内の各部を動作制御する。これにより、図3に示す洗浄・乾燥処理が進行する。
基板処理装置1は、まず、第1開閉弁53および第2開閉弁62を開放する。そうすると、純水供給源52から給液配管51を通って純水が供給され、純水供給ノズル23から内槽21の内部へ、純水が吐出される。純水供給ノズル23から吐出された純水は、内槽21の内部に徐々に貯留され、やがて内槽21の上部から外槽22へオーバーフローする(ステップS1)。
次に、基板処理装置1は、駆動機構15により蓋部14をスライド移動させ、チャンバ10の搬入出口13を開放する。そして、前工程の装置から所定の搬送機構により搬送された複数枚の半導体ウエハ9を、搬入出口13を介してチャンバ10の内部へ搬入する(ステップS2)。チャンバ10の内部では、引き上げ位置P2において基板保持部30が待機している。複数枚の半導体ウエハ9は、基板保持部30の3本の保持棒31上に載置される。半導体ウエハ9の搬入が完了すると、基板処理装置1は、再び駆動機構15により蓋部14をスライド移動させ、チャンバ10の搬入出口13を閉鎖する。これにより、チャンバ10内の処理空間11に、複数枚の半導体ウエハ9が収容される。
続いて、基板処理装置1は、リフタ機構40を動作させて、基板保持部30を下降させる。そうすると、図4に示すように、複数枚の半導体ウエハ9が、内槽21の内部に貯留された純水中に、浸漬される(ステップS3)。これにより、複数枚の半導体ウエハ9に対する洗浄処理が開始される。内槽21の内部においては、純水供給ノズル23から吐出される純水の流れによって、半導体ウエハ9の表面から異物が遊離される。また、半導体ウエハ9から遊離した異物は、純水とともに内槽21の上部へ流れ、外槽22へ排出される。
また、半導体ウエハ9の洗浄処理中に、基板処理装置1は、IPAガスの吐出を開始する(ステップS4)。具体的には、IPAガス加熱部76を動作させ、第3開閉弁74および第5開閉弁82を開放する。そうすると、IPAガス供給源72から給気配管71を通って気体供給ノズル16へ、加熱されたIPAガスが供給される。そして、気体供給ノズル16からチャンバ10の内部へ、加熱されたIPAガスが吐出される。
予め設定された洗浄処理時間が経過すると、基板処理装置1は、リフタ機構40を動作させて、基板保持部30を上昇させる。これにより、基板保持部30および複数枚の半導体ウエハ9を、浸漬位置P1から引き上げ位置P2へ引き上げる(ステップS5)。すなわち、基板保持部30および複数枚の半導体ウエハ9を、内槽21に貯留された純水から露出した露出状態とする。
基板保持部30および複数枚の半導体ウエハ9が引き上げ位置P2に配置されると、気体供給ノズル16は、半導体ウエハ9の上方位置から半導体ウエハ9の上部へ向けて、加熱されたIPAガスを吐出する。IPAガスは、半導体ウエハ9の表面に接触することにより冷却される。その結果、半導体ウエハ9の表面に、IPAが凝縮する。また、凝縮したIPAの液滴は、純水より表面張力が低いため、半導体ウエハ9の表面を覆う純水の液膜が、IPAの液膜に置換される。
また、複数枚の半導体ウエハ9を引き上げ位置P2へ引き上げた後、基板処理装置1は、赤外線照射部90を動作させる。これにより、基板保持部30に対する赤外線の照射を開始する(ステップS6)。すなわち、図5のように、半導体ウエハ9の上部に対するIPAガスの吹き付けと、基板保持部30に対する赤外線の照射とが、同時に行われる。基板保持部30の3本の保持棒31は、照射された赤外線により加熱される。また、3本の保持棒31が加熱されると、各保持棒31に蓄積された熱が、半導体ウエハ9の下部へ伝導する。これにより、半導体ウエハの下部が加熱される。
このように、本実施形態の基板処理装置1では、赤外線の照射により、基板保持部30を介して半導体ウエハ9の下部を加熱する。その結果、半導体ウエハ9の下部と、IPAガスにより加熱される半導体ウエハ9の上部との間の温度差が、抑制される。半導体ウエハ9の表面における温度勾配が抑制されれば、温度勾配に起因するパターンの倒壊も、抑制される。
予め設定されたIPAガスの吐出時間が経過すると、基板処理装置1は、気体供給ノズル16から吐出される気体を、IPAガスから窒素ガスに切り替える(ステップS7)。具体的には、窒素ガス加熱部77を動作させ、第3開閉弁74を閉鎖して、第4開閉弁75を開放する。そうすると、窒素ガス供給源73から給気配管71を通って気体供給ノズル16へ、加熱された窒素ガスが供給される。そして、気体供給ノズル16から半導体ウエハ9へ向けて、加熱された窒素ガスが吐出される。加熱された窒素ガスが吹き付けられると、半導体ウエハ9の表面を覆うIPAの液膜が気化する。これにより、半導体ウエハ9が乾燥される。
ステップS7においても、赤外線照射部90による赤外線の照射は、継続されている。すなわち、図5のように、半導体ウエハ9の上部に対する窒素ガスの吹き付けと、基板保持部30に対する赤外線の照射とが、同時に行われる。このため、半導体ウエハ9の下部と、窒素ガスにより加熱される半導体ウエハ9の上部との間の温度差が、抑制される。
予め設定された窒素ガスの吐出時間が経過すると、基板処理装置1は、第4開閉弁75を閉鎖して窒素ガスの吐出を終了させる(ステップS8)。また、基板処理装置1は、赤外線照射部90を停止させて、赤外線の照射を終了させる(ステップS9)。
その後、基板処理装置1は、駆動機構15により蓋部14をスライド移動させ、チャンバ10の搬入出口13を開放する。そして、所定の搬送機構により、複数枚の半導体ウエハ9を、搬入出口13を介してチャンバ10の外部へ搬出する(ステップS10)。以上をもって、複数枚の半導体ウエハ9に対する洗浄・乾燥処理を終了する。
<3.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
図6は、一変形例に係る基板処理装置の部分縦断面図である。図6の例では、赤外線照射部90と、引き上げ位置P2における基板保持部30との間に、集光部92が設けられている。集光部92には、例えば、凸レンズ等の正のパワーを有する光学系が使用される。赤外線照射部90から照射された赤外線は、集光部92により収束されつつ、基板保持部30に照射される。このようにすれば、赤外線照射部90から照射された赤外線が、基板保持部30に集中的に照射される。したがって、基板保持部30を、より効率よく加熱できる。
図7および図8は、他の変形例に係る基板処理装置1の縦断面図である。図7および図8の例では、内槽21の下端部に、第2排液配管63が接続されている。第2排液配管63の下流側の端部は、工場内の排液ラインに接続されている。また、第2排液配管63の経路途中には、第6開閉弁64が介挿されている。このため、第6開閉弁64を開放すると、図7のように、内槽21から純水が排出される。このようにすれば、半導体ウエハ9を洗浄した後、処理槽20の上方へ半導体ウエハ9を引き上げることなく、半導体ウエハ9を純水から露出させることができる。
すなわち、図7および図8の例では、第2排液配管63が、処理槽20に貯留された純水の液面に対して半導体ウエハ9および基板保持部30が下方に位置する浸漬状態と、純水の液面に対して半導体ウエハ9および基板保持部30が上方に位置する露出状態との間で、半導体ウエハ9と純水の液面とを相対的に移動させる移動手段を構成している。このようにすれば、処理槽20の上方に、半導体ウエハ9を引き上げるための空間を確保する必要がない。したがって、上述した実施形態の構造より、チャンバ10を小型化できる。
また、図7および図8の例では、内槽21の内部に配置された半導体ウエハ9の中央より上方の位置に、一対の気体供給ノズル16が設けられている。また、内槽21の内部に配置された基板保持部30と略同等の高さ位置に、一対の赤外線照射部90が設けられている。このため、内槽21から純水を排出した後、内槽21の内部に配置された複数の半導体ウエハ9に対して、加熱されたIPAガスおよび加熱された窒素ガスを吹き付け、それと同時に、基板保持部30に対して赤外線を照射することができる。
また、上記の実施形態では、処理槽20に貯留される処理液として、純水を使用していたが、より洗浄効果の高い薬液を使用してもよい。また、処理槽20内に、薬液と純水とを順次に供給してもよい。また、上記の実施形態では、溶剤としてIPAを使用していたが、処理液より表面張力の低いものであれば、他の溶剤を使用してもよい。また、気体供給ノズル16から吐出される気体は、溶剤の蒸気と、他の気体とが混合されたものであってもよい。また、窒素ガスに代えて、アルゴンガス等の他の不活性ガスを使用してもよい。
また、洗浄・乾燥処理は、チャンバ10の内部を減圧しつつ行ってもよい。また、基板保持部30は、その上面に半導体ウエハ9を起立姿勢で載置するものであれば、上記の実施形態とは異なる構成であってもよい。例えば、基板保持部30を構成する保持棒の数が、2本であってもよい。
また、基板処理装置1は、チャンバ10を複数備え、複数組の半導体ウエハ9を、複数のチャンバ10において並列に処理できるものであってもよい。また、基板処理装置1は、半導体ウエハ9を1枚ずつ処理するものであってもよい。
また、上記の基板処理装置1は、半導体ウエハ9を処理対象としていたが、本発明の基板処理装置および基板処理方法は、液晶表示装置用ガラス基板、PDP用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、カラーフィルタ用基板、記録ディスク用基板、太陽電池用基板などの他の精密電子装置用基板を、処理対象とするものであってもよい。
また、基板処理装置の細部の構成については、本願の各図に示された形状と、相違していてもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
1 基板処理装置
9 半導体ウエハ
10 チャンバ
11 処理空間
12 チャンバ本体部
13 搬入出口
14 蓋部
15 駆動機構
16 気体供給ノズル
20 処理槽
21 内槽
22 外槽
23 純水供給ノズル
30 基板保持部
31 保持棒
40 リフタ機構
50 純水供給部
51 給液配管
52 純水供給源
53 第1開閉弁
60 純水回収部
61 排液配管
62 第2開閉弁
63 第2排液配管
64 第6開閉弁
70 気体供給部
71 給気配管
72 IPAガス供給源
73 窒素ガス供給源
74 第3開閉弁
75 第4開閉弁
76 IPAガス加熱部
77 窒素ガス加熱部
80 気体排出部
81 排気配管
82 第5開閉弁
90 赤外線照射部
91 光源
92 集光部
P1 浸漬位置
P2 引き上げ位置

Claims (10)

  1. 基板を収容して内部を密閉空間にすることが可能なチャンバと、
    前記チャンバ内に、
    処理液を貯留する処理槽と、
    その上面に基板を起立姿勢で載置する基板保持部と、
    気体供給ノズルと、
    赤外線照射部と、
    を有し、
    前記処理槽に貯留された処理液の液面に対して基板が下方に位置する浸漬状態と、前記液面に対して基板および前記基板保持部が上方に位置する露出状態との間で、基板と前記液面とを相対的に移動させる移動手段をさらに有し、
    前記気体供給ノズルは、前記露出状態における基板の上方位置から基板へ向けて、加熱された溶剤の蒸気を含む気体を吐出し、
    前記赤外線照射部は、前記露出状態における前記基板保持部に対して、赤外線を照射する基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記移動手段は、前記処理槽の内部と前記処理槽の上方位置との間で、前記基板保持部を上下に移動させるリフタ機構を有する基板処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の基板処理装置であって、
    前記基板保持部は、赤外領域に吸収スペクトルのピークを有する材料で形成されている基板処理装置。
  4. 請求項3に記載の基板処理装置であって、
    前記基板保持部は、石英で形成されている基板処理装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記気体供給ノズルから吐出される気体を、溶剤の蒸気と、不活性ガスとの間で切り替える切替手段をさらに有する基板処理装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記溶剤がイソプロピルアルコールである基板処理装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記赤外線照射部から照射された赤外線を、前記基板保持部へ向けて収束させる集光部をさらに有する基板処理装置。
  8. 基板を洗浄および乾燥する基板処理方法であって、
    a)基板保持部の上面に起立姿勢で載置された基板を、処理液に浸漬する工程と、
    b)前記工程a)の後に、前記処理液から基板および前記基板保持部を露出させる工程と、
    c)前記工程b)の後に、加熱された溶剤の蒸気を含む気体を、基板の上方位置から基板へ向けて吹き付ける工程と、
    を含み、
    前記工程c)において、前記基板保持部に赤外線を照射する基板処理方法。
  9. 請求項8に記載の基板処理方法であって、
    前記工程c)は、
    c−1)基板へ向けて、イソプロピルアルコールの蒸気を吹き付ける工程と、
    c−2)前記工程c−1)の後に、基板へ向けて、窒素ガスを吹き付ける工程と、
    を含み、
    前記工程c−1)および前記工程c−2)の双方に亘って、前記基板保持部に赤外線を照射する基板処理方法。
  10. 請求項8または請求項9に記載の基板処理方法であって、
    前記基板保持部は、赤外領域に吸収スペクトルのピークを有する材料で形成されている基板処理方法。
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