JP2014067867A - 薄膜トランジスタ及びディスプレイパネル - Google Patents

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Abstract

【課題】
薄膜トランジスタの面積を大きくせずにチャネル抵抗を低くし、GATE_ON時の書き込み率が良好な薄膜トランジスタを提供すること。
【解決手段】
絶縁基板上に形成された第一ゲートと、前記第一ゲート上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成された半導体膜と、前記半導体膜の中央部上に形成されたチャネル保護膜と、前記チャネル保護膜に跨って互いに離間して形成されたソース及びドレインと、前記ソース、ドレイン及びチャネル保護膜上に形成された絶縁膜とを備え、前記絶縁膜上に第二ゲートを備えることを特徴とする薄膜トランジスタとしたもの。
【選択図】図4

Description

本発明は、電界効果型の薄膜トランジスタと、その薄膜トランジスタを画素及び画素の周囲に設けたディスプレイパネルとに関する。
電気泳動素子を画素として用いたディスプレイパネルは大きく分けてパッシブ駆動方式のものと、アクティブマトリクス駆動方式のものに分類することができるが、アクティブマトリクス駆動方式が高コントラスト、高精細といった点でパッシブ駆動方式よりも優れている。アクティブ駆動方式には信号の電圧に応じて電気泳動素子を動作させるものであり、その階調性はPWM(パルス幅変調:Pulse Width Modulation)によって実現されている。例えば従来の電気泳動ディスプレイパネルにおいては、画像データに応じた電圧信号を供給するスイッチングを行うスイッチ用トランジスタが画素ごとに設けられている。電気泳動ディスプレイパネルでは、走査線が選択されるとスイッチング用トランジスタがオンになり、ドレイン電圧のレベルに応じた電圧が電源から駆動トランジスタを介して電気泳動素子に印加され電気泳動素子が動作する。走査線の選択が終了してから次にその走査線が選択されるまでの間では、スイッチ用トランジスタがオフになっても駆動トランジスタのゲート電圧のレベルが保持され続け、電気泳動素子が電圧に応じた状態を保つ。階調表現はPWM駆動であるためにこの動作を数回繰り返すことにより、その電圧印加時間の大きさに応じた明度で表示される。
また、これらのアクティブマトリクス駆動方式のディスプレイに用いられる薄膜トランジスタは従来フォトリソグラフィー技術を用いて製造されていたが、近年、印刷技術を用いて電子部材を製造するプリンタブルエレクトロニクスが注目されている。印刷技術を用いることで、フォトリソグラフィーよりも装置や製造コストが下がり、また真空や高温を必要としないことからプラスチック基板が利用できるなどのメリットが挙げられる。
しかしながら、従来の電気泳動ディスプレイパネルにおいては、ゲートオフ時の電圧特性を保つ為に大きなCS(キャパシタ)を電気泳動素子と並列に接続しなければならなかった。これは電気泳動素子の時定数に起因するものであるが、画素サイズやトランジスタ配置などの画素設計上CSを大きくするとTFT素子は小さくなるというトレードオフの関係にあった。
また、CSを大きくすることにより保持特性はよくなるものの、書き込み特性(ゲートon時にドレインからソースに電圧が書き込まれる特性)は悪化するというトレードオフもあった。
さらに、印刷技術により作成されたトランジスタはフォトリソグラフィーにより作成されたトランジスタに比べてアライメントずれが大きいため、チャネル部やゲートに対しソース、ドレインなどを対称に作成することは困難であった。
特開2006−32836号公報 特開2008−83171号公報
本発明は上記のような問題点を解決しようとしてなされたものであり、チャネル抵抗を低くし、より効率よく書き込める薄膜トランジスタを提供することにより、TFT素子面積を大きくせずに書き込み特性を良好とし尚且つ、保持特性を良好とすることを目的とする。
以上の課題を解決するために、請求項1〜6に係る発明としたものである。
本発明によれば第二のゲートに所定の電圧を印加することでドレインとチャネル保護膜とが重なった範囲がソースとチャネル保護膜とが重なった範囲よりも大きくなるため、薄膜トランジスタのチャネル幅を広げずともチャネル抵抗が低くなり、例えば、従来よりサイズが小さく、より効率よく電圧を書き込める薄膜トランジスタができる。したがって開口率の高い表示素子ができ、移動度が低い分もカバーできるものである。
また、アライメントずれによる特性悪化を防止する為に、ドレイン方向に多く重なるようにマスク設計すれば特性悪化が発生しないトランジスタを作成することができる。
電気泳動ディスプレイパネル1の画素回路構成を絶縁基板1とともに示した 図面である。 電気泳動ディスプレイパネル1の画素Pi,jの等価回路図である。 電気泳動素子の断面図である。 本発明のトランジスタ21の断面図である。 トランジスタ21を適用した薄膜トランジスタの一実施形態を示す断面図で ある。 トランジスタ21を適用した薄膜トランジスタの別の実施形態を示す断面図 である。 薄膜トランジスタのゲート−ソース間電圧とドレイン−ソース間電流の関係 を示したグラフである。 薄膜トランジスタのゲート−ソース間電圧とドレイン−ソース間電流の関係 を示したグラフである。 薄膜トランジスタのゲート−ソース間電圧とドレイン−ソース間電流の関係 を示したグラフである。 薄膜トランジスタのドレイン−ソース間電流の第二ゲート電圧依存性及び ソース、ドレイン重なり依存性を示したグラフである。 薄膜トランジスタのドレイン−ソース間電流の第二ゲート電圧依存性及び ソース、ドレイン重なり依存性を示したグラフである。 実施例2のパネル概略図である。 実施例3のパネル概略図である。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以
下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付され
ているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
〔電気泳動ディスプレイパネルの全体構成〕
図1には、アクティブマトリクス駆動方式の電気泳動ディスプレイパネル1の概略図が示されている。図1に示すように、電気泳動ディスプレイパネル1はシート状又はガラスのような剛性の板状の絶縁基板1と、互いに平行となるよう絶縁基板1上に配列されたn本(複数本)の信号線Y1〜Ynと、絶縁基板1を平面視して信号線Y1〜Ynに対して直交するよう絶縁基板1上に配列されたm本(複数本)の走査線X1〜Xmと、副走査線XX1〜XXm、信号線Y1〜Yn及び走査線X1〜Xmに沿ってマトリクス状となるよう絶縁基板1上に配列された(m×n)群の画素回路P1,1〜Pm,nとを備える。
以下では、信号線Y1〜Ynの延在した方向を垂直方向といい、走査線X1〜Xmの延在した方向を水平方向という。また、m,nは2以上の自然数であり、走査線X、副走査線XXに下付けした数字は図1において上からの配列順を表し、信号線Yに下付けした数字は図1において左からの配列順を表し、画素回路Pに下付けした数字の前側が上からの配列順を表し、後ろ側が左からの配列順を表す。すなわち、1〜mのうちの任意の数をiとし、1〜nのうちの任意の数をjとした場合、走査線Xi、副走査線XXiは上からi行目であり、信号線Yjは左からj列目であり、画素回路Pi,jは上からi行目、左からj列目であり、画素回路Pi,jは走査線Xi、信号線Yjに接続されている。
この電気泳動ディスプレイパネル1においては、走査線X1〜Xm、副走査線XX1〜XXmと信号線Y1〜Ynとでマトリクス状に区画されたそれぞれの領域が画素を構成し、画素回路P1,1〜Pm,nが1つの領域につき1群だけ設けられている。なお副走査線XXは表示領域外部で連結され1出力に接続されている。
〔画素回路の構成〕
何れの画素回路P1,1〜Pm,nも同一に構成されているので、画素回路P1,1〜画素回路Pm,nのうち任意の画素回路Pi,jについて説明する。
図2は画素回路Pi,jの等価回路図である。画素回路Pi,jは、画素としての電気泳動素子20と、電気泳動素子20の周囲に配置されたnチャネル薄膜トランジスタ(以下単にトランジスタと記述する。)21と、キャパシタ22とを備える。
なお以下の説明において画素側をソース、入力配線側をドレインと表記することとする。
〔電気泳動素子の構成〕
電気泳動素子20は、TFTからなる画素電極20aと対抗電極20bとに挟まれた構成となっている。画素電極20aは、非透明性であればAl系金属、Cu系金属、Ag系金属、透明性であれば錫ドープ酸化インジウム(ITO)、亜鉛ドープ酸化インジウム、酸化インジウム(In2O3)、酸化スズ(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)又はカドミウム−錫酸化物(CTO)を主成分としたものがある。電気泳動層20b上に形成されている対向電極は、全ての画素に共通して形成された共通電極であり、上記の透明材料から構成される。
電気泳動素子の例として、電気泳動媒体として帯電した白黒両粒子が格納されたマイクロカプセル23に電圧を印加して白黒表示を行わせるものを図3に示す。なお、電気泳動素子に用いられるとしては、図3の様な帯電させた2色の粒子を液体中に分散させたカプセルや、帯電させた1色の粒子を着色液中に分散させたものや、帯電させた2色の粒子を気体とともに閉じ込めたものなどが使用できる。
カラー表示を行う場合、赤・緑・青やシアン・マゼンダ・イエローなどの3色、又はこれらの3色に白表示として用いる透明を追加した4色を用いたカラーフィルタを白黒の表示媒体の表示側に設ける方法や、電気泳動媒体自体に赤・緑・青の3種やこれに白を加えた4種の着色粒子を用いる等の方法がある。
〔キャパシタの構成〕
キャパシタ22は、二つの電極21s,22bと、これら電極21d,22bの間に介在する絶縁膜(誘電体膜)とで構成されている。
〔トランジスタの構成〕
図4、5、6はTFTの切断面構造である。図5は画素電極をトランジスタ上にまで広げたものであり、図6は後述する第二のゲート電極がドレイン電極と接続されているものであるが、その他は図4と同じであるので図4を参照しながら説明する。
トランジスタ21は図4のように設けられている。トランジスタ21のゲート21gが絶縁基板1上に形成されている。ゲート21gはクロム、クロム合金、アルミ又はアルミ合金(例えば、Al−Ti合金)Ag合金のいずれかを含み、ゲート21g上には、窒化シリコン(SiN)又は酸化シリコン(SiO2)などからなるゲート絶縁膜31が形成されている。
ゲート絶縁膜31上においてゲート21gに相対する位置には、アモルファスシリコンからなる半導体膜21cが形成されている。この半導体膜21cとゲート21gとの間にゲート絶縁膜31が挟まれている。
半導体膜21cの中央部上には、絶縁性のチャネル保護膜(エッチングストッパー絶縁膜)21pが形成されている。チャネル保護層に使用される材料としては、酸化シリコン、酸化アルミニウム、酸化タンタル、酸化イットリウム、酸化ハフニウム、ハフニウムアルミネート、酸化ジルコニア、酸化チタン、窒化シリコン等の無機材料、または、PMMA(ポリメチルメタクリレート)等のポリアクリレート、PVA(ポリビニルアルコール)、PVP(ポリビニルフェノール)等の絶縁材料が挙げられるがこれらに限定されるものではない。チャネル保護膜23pは、パターニングに用いられるエッチャントから半導体膜21cのチャネル領域を保護するものであり、厚さが50nm〜500nmの厚さで成膜されている。
また、半導体膜21cの一端部上には、不純物半導体膜21aが一部チャネル保護膜23pに重なるようにして形成し、半導体膜21cの他端部上には、不純物半導体膜21bが一部チャネル保護膜21pに重なるようにして形成しても良い。不純物半導体膜21aは不純物半導体膜21bから離間している。不純物半導体膜21a,21bは、例えば、n型の不純物イオンを含むアモルファスシリコン(n+シリコン)を用いることができる。
なお、半導体膜21cとしては、金属酸化物を主成分とする酸化物半導体材料を用いても良い。酸化物半導体材料は亜鉛(Zn)、インジウム(In)、スズ(Sn)、タングステン(W)、マグネシウム(Mg)、及びガリウムのうち1種類以上の元素を含む酸化物である、例えば、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム(InO)、酸化インジウム亜鉛(In−Zn−O)、酸化スズ(SnO)、酸化タングステン(WO)、及び酸化亜鉛インジウムガリウム(In−Ga−Zn−O)などの材料が挙げられる。これらの材料の構造は単結晶、多結晶、微結晶、結晶とアモルファスの混晶、ナノ結晶散在アモルファス、アモルファスのいずれであっても構わない。
不純物半導体膜21a上には、ドレイン21ddと21dが形成され、不純物半導体膜21b上には、ソース21ssと21sが形成されている。ドレイン21d、21dd及びソース21s、21ssはAl、Ag、Cu、Cr、Ni、Mo、Au、Pt等の金属や、ITO、IZO等の導電性酸化物のいずれかを含んでいる。
ドレイン21d及びソース21s上には、窒化シリコン又はポリイミド樹脂、フッ化樹脂等の単層或いは複数の層の保護絶縁膜32が形成されており、トランジスタ21が保護絶縁膜32によって被覆されている。21d、21s上には32を介して第二ゲート33が設けられ、さらに保護膜34が形成されている。
なお、ゲート21gと第二ゲート33のいずれか一方が光を透過しない半導体層4の遮光層として機能することが望ましく、ゲート21gと第二ゲート33の少なくともいずれか一方が金属などの光を透過しない材料からなることが望ましい。特に、ゲート21gと第二ゲート33のいずれか一方のうち、半導体膜のチャネル領域と重なる領域においては半導体の特性に影響を与える波長領域である540nm以下の光に対して不透明である事が好ましい。
このトランジスタ21では、チャネル長Lは、不純物半導体膜21aと半導体膜23cの接する部分から不純物半導体膜21bと半導体膜21cの接する部分までの最短距離である。つまり、チャネル保護膜21pの長さがチャネル長Lとなる。以下では、チャネル長Lを規定する方向をチャネル長方向という。
平面視してドレイン21dとチャネル保護膜21pとが重なった部分のチャネル方向に沿った長さをドレイン重なり長さDという。また、平面視してソース21sとチャネル保護膜21pとが重なった部分のチャネル方向に沿った長さをソース重なり長さSという。チャネル保護膜21pのうちドレイン21dにもソース21sにも重なっていない部分のチャネル方向に沿った長さをソースドレイン間距離Tという。
ドレイン重なり長さDと、ソース重なり長さSと、ソースドレイン間距離Tとの総和は、チャネル長Lに等しい。本発明において、トランジスタ21は、ドレイン重なり長さDがソース重なり長さSよりも長くなるよう設けられている。つまり、このトランジスタ21においては、平面視してドレイン21dとチャネル保護膜21pとが重なった範囲の面積が、平面視してソース21sとチャネル保護膜21pとが重なった範囲の面積よりも大きい。
ドレイン重なり長さDがソース重なり長さSよりも長いのでトランジスタ21のチャネル抵抗が低くなり、ドレイン重なり長さDがソース重なり長さSと等しい場合に比べて、ドレイン21d−ソース21s間に電流がより効率よく流れる。また、第二ゲートに所定の電圧を与えるとそのバックゲート効果により、さらに効率よく電流が流れる。したがってトランジスタ21のチャネル抵抗が低いのでトランジスタ21を大型化する必要がなくなるため、画素回路Pi,jのトランジスタのレイアウト設計が容易になる。
特に、薄膜トランジスタ基板側から視認する構造の場合、平面視して電気泳動素子20の面積の割合が高くなるので、開口率を高くすることができる。また、薄膜トランジスタ基板側から視認する構造の場合、カラーフィルタを用いるカラー表示電気泳動素子ではカラーフィルタと画素電極との位置あわせを容易にすることもできる。
さらに、所定電圧に達する時間を短くできる(書き込み率が良好となる)ので、コントラストが向上し表示品位も上がり、PWMによる書き込み時間を短くできるため消費電力を低くすることもできる。
本発明のトランジスタ21は、ドレイン重なり長さDがソース重なり長さSよりも大きいため閾値電圧の経時変化が小さいことが確認されており、電気泳動ディスプレイパネル1の表示品質の経年劣化を抑えることができる。
〔応用例〕
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範
囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。たとえば不純物半導体膜21a、21bはトランジスタのドレイン重なり長さDとソース重なり長さSとの相対的な長さによる特性の傾向に直接影響がないのでソース、ドレインと半導体膜との間に介在させなくてもよい。
また、上記実施の形態における薄膜トランジスタを構成するゲート、ソース、ドレイン、半導体層の形成方法はフォトリソ工程だけでなく、印刷工程により行ってもよい。印刷方法としては、グラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷およびインクジェット法など、公知の方法を用いることができる。
図5に示す構造の薄膜トランジスタを作成し、ドレイン電圧(Vds)を15vとし、ゲート電圧(Vgs)を変化させた状態でVdsと、ドレイン−ソース間に流れる電流Idsとの関係を測定した。その結果を図7〜9に示す。
図7において、実線(p−e−0)は、比誘電率7〜8の窒化シリコンからなるチャネル保護膜の膜厚が170nm、比誘電率11〜13のアモルファスシリコンからなる半導体膜の膜厚50nm、第二のゲート電圧(Vg_2)が0V、チャネル長Lが18μm、ドレイン重なり長さDが4μm、ソース重なり長さSが4μm、ソースドレイン間距離Tが10μm、チャネル幅Wが200μmの薄膜トランジスタにおける測定結果である。
点線(p−e−p)はVg_2が15V、その他の条件が実線(p−e−0)と同じ薄膜トランジスタにおける測定結果である。一点鎖線(p−e−m)はVg_2が−15V、その他の条件が実線(p−e−0)と同じ薄膜トランジスタにおける測定結果である。
図7から明らかなように、第二のゲート電圧Vg_2が大きい薄膜トランジスタ(点線(p−e−p))は、ドレイン−ソース間に流れる電流の電流値が大きいことがわかる。またVgs=−20V時のオフ電流に遜色は無い。
図8において、実線(p−d−0)は、比誘電率7〜8の窒化シリコンからなるチャネル保護膜の膜厚が170nm、比誘電率11〜13のアモルファスシリコンからなる半導体膜の膜厚50nm、第二のゲート電圧Vg_2が0V、チャネル長Lが18μm、ドレイン重なり長さDが6μm、ソース重なり長さSが2μm、ソースドレイン間距離Tが10μm、チャネル幅Wが200μmの薄膜トランジスタにおける測定結果である。点線(p−d−p)はVg_2が15V、その他の条件が実線(p−d−0)と同じ薄膜トランジスタにおける測定結果である。一点鎖線(p−d−m)はVg_2が−15V、その他の条件が実線(p−d−0)と同じ薄膜トランジスタにおける測定結果である。
図8から明らかなように、第二のゲート電圧Vg_2が大きい薄膜トランジスタ(点線(p−d−p))は、ドレイン−ソース間に流れる電流の電流値が大きいことがわかる。またVgs=−20V時のオフ電流に遜色は無い。
図9において、実線(p−s−0)は、比誘電率7〜8の窒化シリコンからなるチャネル保護膜の膜厚が170nm、比誘電率11〜13のアモルファスシリコンからなる半導体膜の膜厚50nm、第二のゲート電圧Vg_2が0V、チャネル長Lが18μm、ドレイン重なり長さDが6μm、ソース重なり長さSが2μm、ソースドレイン間距離Tが10μm、チャネル幅Wが200μmの薄膜トランジスタにおける測定結果である。点線(p−s−p)はVg_2が15V、その他の条件が実線(p−s−0)と同じ薄膜トランジスタにおける測定結果である。一点鎖線(p−s−m)はVg_2が−15V、その他の条件が実線(p−s−0)と同じ薄膜トランジスタにおける測定結果である。
図9から明らかなように、第二のゲート電圧Vg_2が大きい薄膜トランジスタ(点線(p−s−p))は、ドレイン−ソース間に流れる電流の電流値が大きいことがわかる。またVgs=−20V時のオフ電流に遜色は無い。
図10にこの結果をVg=20時電流値として記載した。
図10から明らかなように、第二のゲートにプラス電位を与えること、又はドレイン重なり長さDがソース重なり長さSよりも大きい薄膜トランジスタは、チャネル抵抗が低いことがわかる。このようにチャネル抵抗が低いトランジスタは書き込み率も向上し、大きなCsに電荷を蓄積させる場合有利であるのは言うまでも無い。
図11に第二のゲート電位によるVg=20時電流値を記載した。第二のゲートが大きいほど上記効果があると分かる。
上記説明では、逆スタガ構造のnチャネル薄膜トランジスタについて言及したが、pチャネル薄膜トランジスタでも同様の効果を奏する。
上記説明では、半導体層にアモルファスシリコンついて言及したが酸化物半導体でも同様の効果を奏する。
実施例2では図6に記載したドレインと第二のゲート電極を接続した構造としたこと以外は実施例1と同様にして薄膜トランジスタを形成した。
電位関係を鑑みると、第二のゲートは+15Vで効果が発揮されるので、ドレイン(書き込み時+15vと同電位)と接続させてもよい。ただしこの場合ドレインに−15vが与えられる場合もあるが、この場合は電流、書き込み率共に0vより悪化する。
しかしながらドレインが-15vの場合、Vgsは35v(+20−(−15))であり、ドレインが+15vの時より大きなVgs(=+5=(+20−15))が与えられるので電流、書き込み率共の問題とはならない。
さらにこの場合パネル概略は図12のようになり、第2ゲート自体の配線部が不要となるので、大幅に開口率が向上する。
実施例3ではゲートと第二のゲート電極を接続した構造としたこと以外は実施例1と同様にして薄膜トランジスタを形成した。
電位関係を鑑みると、第二のゲートは+20Vで効果が発揮されるので、ゲート(+20vと同電位)と接続させてもよい。実施例3ではパネル概略は図13のように、実施例1の第2ゲートの配線部が不要となるので、実施例1にくらべ大幅に開口率を向上させることができる。
2 絶縁基板
21 薄膜トランジスタ
20 電気泳動素子(表示素子)
20a 画素電極
20b 電気泳動素子電極
21a、21b 不純物半導体膜
21c 半導体膜
21d、21dd ドレイン
21g ゲート
21p チャネル保護膜
21s、21ss ソース
22b キャパシタ電極
23 マイクロカプセル素子
31 ゲート絶縁膜
32、34 保護膜
33 第二ゲート

Claims (6)

  1. 絶縁基板上に形成された第一ゲートと、前記第一ゲート上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成された半導体膜と、前記半導体膜の中央部上に形成されたチャネル保護膜と、前記チャネル保護膜に跨って互いに離間して形成されたソース及びドレインと、前記ソース、ドレイン及びチャネル保護膜上に形成された絶縁膜とを備え、
    前記絶縁膜上に第二ゲートを備えることを特徴とする薄膜トランジスタ。
  2. 前記ドレインと前記チャネル保護膜とが重なった範囲が、前記ソースと前記チャネル保
    護膜とが重なった範囲よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
  3. 前記第二ゲートが前記ドレインと接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の薄膜トランジスタ。
  4. 前記第二ゲートが前記ゲートと接続されていることを特徴とする請求項1又は2に薄膜トランジスタ。
  5. 前記ゲート又は第二ゲートのいずれかが非透過材料からなる事を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の薄膜トランジスタ。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の薄膜トランジスタをそれぞれ有する複数の画素を備え、前記各画素に設けられている画素電極が前記薄膜トランジスタの前記ソースに接続されていることを特徴とするディスプレイパネル。
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