JP2000181366A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP2000181366A
JP2000181366A JP10359620A JP35962098A JP2000181366A JP 2000181366 A JP2000181366 A JP 2000181366A JP 10359620 A JP10359620 A JP 10359620A JP 35962098 A JP35962098 A JP 35962098A JP 2000181366 A JP2000181366 A JP 2000181366A
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    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/10OLED displays
    • H10K59/12Active-matrix OLED [AMOLED] displays
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機EL表示装置において、ブラックマスク
を用いて黒を表現する際に、ブラックマスクが視認され
るのを防止する。 【解決手段】 有機EL表示装置の一画素には、三つの
第一〜第三EL素子18、19、20が互いに離間した
状態で配置されている。また、第一〜第三EL素子1
8、19、20の各発光領域の周囲はブラックマスク2
5で覆われている。そして、一画素pに複数の発光領域
を互いに離間させて配置することにより、各発光領域間
に配置されるブラックマスク25の幅を狭くすることが
できる。それによって、ブラックマスク25の線幅を所
定の距離から人間に視認できない細いものとすることが
できる。すなわち、黒を表現するために、反射光の一部
を吸収するフィルタを用いずにブラックマスク25を用
いるものとしても、ブラックマスク25により表示が妨
げられることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラックマスクに
より黒を表現する自発光表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自発光素子を用いた表示装置としては、
エレクトロルミネッセンス(以下、ELと称する)素子
を用いたもの、特に複数の有機EL素子を用いたEL表
示装置が知られている。 このEL表示装置において
は、自発光するEL素子により多色発光カラー表示も可
能であるが、EL表示装置の表示部においてEL素子を
非発光状態としても、そのままでは、表示部のEL素子
のカソード電極を含む各画素の構成要素が光りを反射す
るため、暗い色、特に黒を表現することが困難である。
そこで、このような自発光表示装置において、黒を表現
する(ブラックレベルを確保する)手法として、光の透
過率を制限するフィルタを表示装置の表示面に配置して
表示面を覆ってしまう手法(透過率制限法)が、最も一
般的に使用されている。
【0003】すなわち、上述の手法によれば、表示装置
の表示部に当たる光は、フィルタを透過してEL素子等
に当たって反射し、反射光が再びフィルタを透過するこ
とになり、フィルタの光透過率が低ければ、反射光が極
めて弱くなり、表示部に光りが吸収された状態となるこ
とで、黒を表現することができる。しかし、上述のよう
な手法は、技術的に容易であるが、フィルタの背面側に
配置されたEL素子からの発光がフィルターを透過する
ことで、EL素子からの光りがフィルタに妨げられるこ
とになる。このようなフィルタとしては最もロスの少な
い円偏光フィルタでも表示光の大幅なロスが避けられな
いという課題がある。
【0004】そして、このようなフィルタを用いた表示
装置においては、フィルタを透過した表示光を所望の輝
度とするために、自発光素子の輝度を高く設定する必要
があり、その分消費電力も高くなるので、フィルタによ
り黒を表現することが、低消費電力の表示装置を実現す
る際のネックになっている。以上のことから、低消費電
極の自発光表示装置において黒を表現するには、フィル
タを使わない方法を採用する必要がある。
【0005】そして、フィルタを使わないで黒を表現す
る方法としては、図17に示すように、画素の全面積に
対する発光源1の面積率(以下、開口率と称する)を大
幅に削減するとともに、空いた残面積に可視光の吸収率
が高い素材、すなわち、ブラックマスク2を配置するブ
ラックマスク開口率制限法がある。ブラックマスク2を
用いた場合には、図17に示すように、ガラス基板4上
にブラックマスク2及びそれらの間隙に透明部材5を設
け、透明部材5上に発光源1が設けられた構造となり、
ブラックマスク2に当たった外光は、そのほとんどが吸
収され、反射光が僅かなものとなるとともに、発光源に
当たった外光は、その一部が反射することになるが、発
光源自体の開口率が少ないので、全体としての反射光は
僅かなものとなる。一方、発光源からの表示光3は、ほ
とんど妨げられることがなく、その多くを表示に利用す
ることができる。従って、ブラックマスク2を用いた黒
の表現は、低消費電力の表示装置を実現するのに原理的
に適している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ブラックマ
スクを用いた場合には、画素ピッチが有る程度長い場合
に、一つの画素の発光源から上記画素に隣接する画素の
発光源までのブラックマスクの幅が、人間の目に視認可
能な幅と成ってしまい、表示を行った場合に、ブラック
マスクが格子状に見えてしまうという課題があった。図
18は、有機EL素子を用いた多色発光カラー表示装置
の表示部の一部を示す平面図である。この表示装置にお
いては、カラー配列が縦ストライプ、すなわち、各列毎
にRGB(赤、緑、青)の各色の画素pが繰り返して配
置された状態となっており、縦一列を見た場合には、各
画素pが全て同じ色の画素となっているとともに、横一
行を見た場合には、三つの画素p毎にRGB一組とされ
ている。
【0007】従って、横に三つ並んだ一組の画素pが、
表示される画像上において、一つの色を示すことにな
り、三つ並んだ一組の画素の形状がほぼ正方形となるよ
うになっているので、各画素は縦長の矩形状とされ、例
えば、その縦横比が略3:1とされている。そして、各
画素においては、EL素子の露出した発光領域6の周囲
をブラックマスク2が囲むように配置されるとともに、
発光領域6は、画素とほぼ同様の矩形状とされて、画素
の中央部に配置されている。
【0008】そして、上記表示装置においては、画素ピ
ッチが198μmとされており、上述のように矩形状の
画素の縦の長さが198μmとされ、横の長さが66μ
mとされている。そして、発光領域6のサイズは、縦の
長さが62μm、横の長さが20μmとされている。従
って、縦方向の隣り合う発光領域6間に配置されたブラ
ックマスク2の幅が136μmとなり、横方向に隣り合
う発光領域6間に配置されたブラックマスク2の幅が4
6μmとなる。
【0009】ここで、このようなディスプレイを携帯情
報機器に適用したときの視認者とディスプレイとの一般
的な視認距離を300[mm]程度とすると、通常視認で
きる最小間隔は、90μmであり、縦方向の隣り合う発
光領域6間に配置されたブラックマスク2の線幅が13
6μmとされた場合に、少なくとも30cmの距離から
十分に視認できる線幅となる。一方、横方向に隣り合う
発光領域6間に配置されたブラックマスク2は、その線
幅が46μmなので、30cmの距離からは視認できな
い。
【0010】従って、この表示装置においては、画像を
表示した際に横方向のストライブ(格子)状にブラック
マスク2が見えてしまうことになる。また、単色発光表
示の表示装置においては、上述のカラーの表示装置の横
に並んだ三つの画素が一つの画素となるので、この場合
には、横方向に隣り合う発光領域6間に配置されたブラ
ックマスクの幅も広くなり、画像を表示した際に縦横の
格子状にブラックマスク2が見えてしまうことになる。
【0011】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、ブラックマスクを用いて黒を表現することで消費
電力の低減を図るとともに、表示中にブラックマスクが
視認されるのを抑制することができ、また、さらに消費
電力の低減を図ることができる表示装置を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
表示装置は、各画素毎に、それぞれ、表示を同時に制御
される複数の表示領域が互いに離間した状態で配置され
ることを特徴とする。
【0013】上記構成によれば、画素ピッチがある程度
長く、かつ、表示領域の開口率、すなわち、最も暗い輝
度階調をより暗くしてコントラスト比を高くするために
画素の全面積に対する発光領域の面積率を極めて小さく
設定した場合に、隣り合う表示領域間に配置されるスペ
ース(例えば遮光膜)の幅が長くなり、遮光膜が視認可
能な幅となってしまうような場合に、各画素に複数の表
示領域を互いに離間して配置すること、すなわち、各画
素内に複数の表示領域を分散して配置することにより、
各表示領域間の幅を狭くすることができるので、遮光膜
の幅を狭くして、遮光膜が視認される状態となるのを抑
制することができる。
【0014】なお、一つの自発光素子を備えるととも
に、一画素内の遮光膜に複数の開口を設け、これらの開
口から自発光素子がそれぞれ露出するようにすれば、一
画素内に複数の表示領域を設けることも可能であり、こ
れによって遮光膜が視認される状態となるようにするこ
とが可能であるが、消費電力を考慮した場合に、自発光
素子の多くの部分が遮光膜と重なった状態となるような
構成は好ましくなく、一画素に複数の表示領域に対応す
る複数の自発光素子を配置することが好ましい。
【0015】また、上記自発光素子とは、例えば、有機
EL素子であるが、自発光素子が有機EL素子でなくと
も、上述の効果を奏することが可能であり、自発光素子
として機能するものであれば、本発明に用いることがで
きる。また、遮光膜は、可視光を反射しずらい素材、す
なわち、可視光吸収の高い素材からなるものであれば黒
色でなくてもよい。また、一画素内の複数の表示領域
は、互いに離間するとともに、少なくとも一部の表示領
域が画素の中央部ではなく、隣接する画素に近接する位
置、すなわち、画素の周縁部に配置され、隣接する画素
の表示領域に近づくように配置されていることが好まし
い。
【0016】本発明の請求項3記載の表示装置は、請求
項1又は2に記載の表示装置において、前記複数の表示
領域の離間距離は90μmより短いことを特徴とする。
このため空間周波数の観点から複数の表示領域間のスペ
ースを視認しにくくなり、良好な表示特性を得ることが
できる。本発明の請求項4記載の表示装置は、請求項1
乃至3に記載の表示装置において、前記複数の表示領域
は等間隔に離間されていることを特徴とする。このた
め、表示領域間のスペースの距離を最も効率的に短くす
ることができる。本発明の請求項5記載の表示装置は、
請求項1乃至4に記載の表示装置において、各画素の前
記複数の表示領域にそれぞれ複数の自発光素子が設けら
れ、かつ、前記複数の自発光素子が、各画素毎に設けら
れたアクティブ素子により発光を制御されるとともに、
前記複数の自発光素子が上記アクティブ素子に直列に接
続されていることを特徴とする。
【0017】上記構成によれば、請求項1記載の構成と
同様の効果を奏するとともに、自発光素子が電流を流す
ことにより発光するものである場合に、一画素に複数個
の自発光素子を備えることにより、各自発光素子に流れ
る電流の値を低くしても、一個の自発光素子に高い値の
電流を流した場合と同様の輝度を得ることができる。こ
れにより、複数個の自発光素子を電気的に直列にアクテ
ィブ素子に接続するものとした場合には、複数個の自然
発光素子を合わせた輝度レベルと同じ輝度レベルの一個
の自然発光素子をアクティブ素子に接続した場合に比較
して、アクティブ素子を流れる電流の値を低くすること
ができるので、アクティブ素子における損失電力を低減
することができる。従って、上述のような構成とするこ
とにより、アクティブ素子における損失電力を低減して
自発光表示装置全体の消費電力の低減を図ることができ
る。
【0018】なお、上記自発光素子には、上述のよう
に、例えば、有機EL素子があるが、アクティブ素子に
より流れる電流を制御することで発光を制御することが
できる自発光素子であれば、有機EL素子以外であって
も良い。また、上記アクティブ素子は、例えば、TFT
であるが、上記有機EL素子は、電流が流れている間だ
け発光し、アクティブ素子は基本的に外部からデータと
なる信号が入力された間だけ電流を出力するので、一フ
レーム分の表示データを各画素のアクティブ素子に入力
している間、所定期間だけ自発光素子が発光状態を保て
るように。データ信号が入力され終わった後も僅かな時
間だけ、EL素子に電流が流れるようになった機構を有
する必要がある。また、アクティブ素子として、入力さ
れたデータ信号を記憶するメモリ性を有するダブルゲー
トメモリ薄膜トランジスタ(以後、DGメモリTFTと
称する)のような素子を用いた場合には、記憶されたデ
ータに基づいて1フレーム分の時間の間に多数回、EL
素子を光らせるようにして、1フレーム分の間ほぼ連続
した表示を行うものとしても良い。
【0019】本発明の請求項6記載の表示装置は、請求
項5記載の表示装置において、上記アクティブ素子がメ
モリ性を有するトランジスタであることを特徴とする。
上記構成によれば、メモリ性を有するトランジスタを用
いることにより、例えば、一回、自発光素子を発光させ
るか否かを示すデータの信号が書き込まれたメモリ性を
有するトランジスタにおいて、各画素のアクティブ素子
に順次データを出力する間に、発光を示すデータを記憶
したアクティブ素子に接続された発光素子を多数回発光
させるようにすることができ、単位時間当たりの発光回
数を多くすることにより、連続した状態に視認させるこ
とができる表示を行うことができる。
【0020】すなわち、電流が流れている間だけ発光す
る自発光素子と、データ信号が入力している間だけ電流
を出力するアクティブ素子を用いて、自発光素子を駆動
する場合には、例えば、二個のトランジスタと付加容量
とを用いて、アクティブ素子に信号が入力し終わった後
も所定時間だけ自発光素子が発光し続けるようにする必
要があったが、上述のメモリ性を有するトランジスタを
用いた場合には、一つのアクティブ素子を用いて、自発
光素子を駆動することができるので、各画素において二
つのトランジスタを用いた場合よりも、自発光表示装置
の構成を簡略化することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態の第
一例の表示装置を図面を参照して説明する。図1は第一
例の自発光表示装置の一画素の構成を説明するための回
路図であり、図2は表示装置の一画素のカソードを除く
平面構造を示すものであり、図3は上記一画素の断面構
造を示すものであり、図4は表示装置の表示画面の一部
を示すものである。
【0022】なお、第一例の表示装置は、本発明を有機
EL表示装置に応用したものであり、図1〜3に示され
るような画素pが、その一部を図4に示すように、マト
リクス状に多数整列された状態で配設されることにより
表示装置の表示部分が構成されるものである。そして、
表示装置の表示部分の各画素pのアクティブ素子に信号
を出力するためのドライバや電源等が接続されることに
より画像が表示可能なものであり、単色発光表示、多色
発光カラー表示が可能な画像表示装置とすることができ
る。
【0023】図1に示すように、第一例の自発光表示装
置の一画素pにおいては、選択ライン11(ゲートライ
ン)にゲート電極13aが接続され、データライン12
(ドレインライン)にドレイン電極13bが接続された
選択トランジスタ13と、該選択トランジスタ13のソ
ース電極13cにゲート電極14aを接続され、ドレイ
ン電極14bにEL用電源から電圧が供給されるEL電
源ライン15が接続された駆動トランジスタ14とを備
えている。 また、選択トランジスタ13のソース電極
13cと駆動トランジスタ14のゲート電極14aとを
繋ぐ接続ライン16には付加容量17が設けられてい
る。
【0024】そして、第一例においては、駆動トランジ
スタ14のソース電極14cに第一EL素子18と、第
二EL素子19と、第三EL素子20とが並列に接続さ
れている。また、第一〜第三EL素子18,19,20
のアノード22(図2,3に図示)が駆動トランジスタ
14のソース電極14cに接続され、カソード23(図
3に図示)が接地されている。そして、図2及び図3の
一画素pの平面構造及び断面構造を参照して、一画素p
の構造をより具体的に説明すると、例えば、図2に示す
ように、画素pの横の各行毎に選択ライン11が左右に
延在して配置され、画素pの縦の各列毎にデータライン
12が上下に延在して配置されている。また、画素pの
縦の列毎にEL用の電源に接続されたEL電源ライン1
5が上下に延在して配置されている。
【0025】そして、上述のように選択トランジスタ1
3のドレイン電極13bがデータライン12に接続さ
れ、選択トランジスタ13のゲート電極13aが選択ラ
イン11に接続されている。また、選択トランジスタ1
3のソース電極13cは、接続ライン16を介して駆動
トランジスタ14に接続されている。また、接続ライン
16には、付加容量17が設けられており、該付加容量
17は、EL電源ライン15に沿った接続ライン16と
その上に設けられたゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に
設けられたキャパシタ電極17aとから構成されてい
る。なお、キャパシタ電極17aは、例えば、後述する
各画素p共通のカソード23に接続されている。また、
付加容量17は、上述のものに限られるものではなく、
どのような形でも静電容量を有し、選択ライン11もし
くはデータライン12の電圧がしきい値未満となった後
も所定の間、駆動トランジスタ14のゲート電極に印加
する所定の電圧を保持できるものならば良い。
【0026】また、駆動トランジスタ14は、上述のよ
うに、そのゲート電極14aが接続ライン16を介して
選択トランジスタ13のソース電極13cに接続される
とともに、そのドレイン電極14bがEL電源ライン1
5に接続されている。そして、駆動トランジスタ14の
ソース電極14cに、第一〜第三EL素子18、19、
20共通のアノード22が接続されている。
【0027】また、アノード22に対向するように全画
素p共通のカソード23(図3に図示)が設けられてい
る。そして、第一〜第三EL素子18、19、20は、
それら共通のアノード22と全画素p共通のカソード2
3との間に、三つの発光部18a、19a、20aを配
置することにより形成されている。また、カソード23
は接地された状態となっている。 なお、アノード22
は、例えば、ITOからなる透明電極であり、カソード
23は、望ましくは仕事関数の低い金属等の元素からな
るものであり、発光部18a、19a、20aは、周知
の有機EL層として、例えば、正孔輸送層、発光層、電
子輸送層等からなるものである。
【0028】また、第一〜第三EL素子18、19、2
0は、アノード22とカソード23とが共通となってお
り、見方を変えれば、一つのEL素子に三つの有機EL
層が互いに離間した状態で配置されたものとみなすこと
もできる(すなわち、一つのEL素子に三つの発光領域
が有るとみなすこともできる)が、ここでは、三つの発
光部18a、19a、20aと、これら発光部18a、
19a、20aにそれぞれちょうど重なるアノード22
及びカソード23の部分とをそれぞれ第一〜第三EL素
子18、19、20とみなし、三つの発光部18a、1
9a、20aの位置を第一〜第三EL素子18、19、
20の位置とみなすものとする。
【0029】そして、第一例においては、画素pの形状
を縦横比がほぼ3:1とされた縦長の矩形状とし、第一
〜第三EL素子18、19、20が縦に一列に並んだ状
態とするとともに、第一〜第三EL素子18、19、2
0が互いにほぼ等間隔で配置されているものとする。さ
らに、縦一列の画素pにおいて、上側の画素pの一番下
側の第三EL素子20と、下側の画素pの一番上側の第
一EL素子18との間隔が、一画素p内の各EL素子1
8、19、20同士の間隔とほぼ等しいものとされてい
る。すなわち、一列の画素p中に設けられた各EL素子
18、19、20は、一列に並んだ状態に配置されると
ともに、一列の全ての画素p内のEL素子18、19、
20がほぼ等間隔で配置されている。
【0030】また、図3の断面構造に示すように、表示
装置の各画素pは、ガラス基板24上に形成されるもの
であり、ガラス基板24上には、発光部18a、19
a、20aの発光領域(図3においては18aだけを図
示)を除く部分にブラックマスク25(例えば、反射防
止膜(遮光幕)としての酸化クロム)が形成されてい
る。そして、このブラックマスク25の層上に、絶縁膜
26が形成されている。この絶縁膜26上の選択トラン
ジスタ13及び駆動トランジスタ14となる部分に、表
面に陽極酸化膜を有するゲート電極13a、14aが形
成されている。
【0031】そして、上述のようにゲート電極13a、
14aが形成された絶縁膜26上を、ゲート電極13
a、15aも覆ってしまうようにゲート絶縁膜27(例
えば、SiN)が形成されている。また、ゲート絶縁膜
27の下には、選択トランジスタ13のゲート電極13
aに接続される選択ライン11(図3において図示略)
や、選択トランジスタ13のソース電極13cと駆動ト
ランジスタ14のゲート電極14aとを繋ぐ接続ライン
16(ゲート配線となる、例えば、Al合金)が形成さ
れている。なお、図3において、接続ライン16とゲー
ト電極14aとは離れているが、これらは図2に示すよ
うに接続されている。
【0032】そして、ゲート絶縁膜27上に、選択トラ
ンジスタ13及び駆動トランジスタ14のチャネルが形
成される領域となるi−Si層13d、14d(真性半
導体層)が形成され、その上に絶縁材料からなるブロッ
キング層13e、14eが形成され、該ブロッキング層
13e、14eの左右にドレイン領域13f、14f
(n+Si)とソース領域13g、14g(n+Si)と
がそれぞれ形成されている。また、ドレイン領域13
f、14f上にドレイン電極13b、14b(例えば、
Al合金)が設けられ、ソース領域13g、14g上に
ソース電極13c、14cが設けられている。
【0033】また、上記ゲート絶縁膜27上には、第一
〜第三EL素子18、19、20共通のアノード22が
形成されるとともに、アノード22に接続された駆動ト
ランジスタ14のソース電極14cが形成されている。
ゲート絶縁膜27上には、さらにドレイン電極13b、
14bやソース電極13c、14cと同時に一括してパ
ターニング形成して得られるEL電源ライン15及びデ
ータライン12が設けられている。そして、上記ゲート
絶縁膜27上に形成された選択トランジスタ13、駆動
トランジスタ14及びアノード22上には、オーバーコ
ート層28(例えば、SiN)が形成されている。な
お、オーバーコード層28は、選択トランジスタ13及
び駆動トランジスタ14を保護するとともに、アノード
22とカソード23との間の上記層間絶縁膜となるもの
である。
【0034】そして、上記オーバーコート層28には、
発光部18a、19a、20aとなる有機EL層がアノ
ード22に接合する部分(発光領域、なお、図3におい
ては、アノード22に一つの発光部18aが接続する部
分だけを図示)にそれぞれ開口部が形成され、この開口
部において、アノード22と、有機EL層である発光部
18a、19a、20aと、カソード23とが重なって
有機EL素子を構成するようになっている。そして、カ
ソード23上には、パッシベーション層29が形成さ
れ、該パッシベーション層29が、その下の各層を保護
するようになっている。
【0035】以上のような構造の画素pを有する第一例
の表示装置においては、図4に一部が示されるように上
記画素pが配列されている。そして、上述のように、画
素pの形状を縦横比がほぼ3:1とされた縦長の矩形状
とし、横に三つ並んだ画素pを一組とするとともに、こ
の一組の画素に、RGB各色の画素pが一つずつ配置さ
れるようになっている。すなわち、三つの画素pからな
る一組の画素で画像の一つの最小部分の色をカラーで表
示できるようになっている。
【0036】そして、上述のように縦一列の各画素の各
EL素子18,19,20が(図4においては実際には
EL素子18,19,20の露出した発光領域が図示さ
れている)上下に互いに等間隔に配置された状態となっ
ている。また、左右に並んだ画素において、それぞれ三
つのEL素子18,19,20の上下位置が等しくされ
ているとともに、画素pの形状が縦横比3:1とされ
て、横に並んだ三つの画素pを合わせた形状がほぼ正方
形とされているので、横に並んだ各EL素子18、1
9、20も等間隔に配置されるとともに、この間隔が縦
に並んだ各EL素子18、19、20の間隔とほぼ等し
くなっている。
【0037】また、ここで、第一例の表示装置における
画素ピッチを198μmとし、矩形状の画素の縦の長さ
を198μm、横の長さを66μmとし、各EL素子
(発光領域)の形状を横の幅が20μm、縦の幅が21
μmとされたほぼ正方形とすると、各EL素子18、1
9、20同士の縦横の間隔は45μmとなり、上述のよ
うにEL素子18,19、20を配置した場合に、縦横
の格子状に配置されるブラックマスク25の線幅は、4
6μmとほぼ同程度の長さになる。また、各EL素子1
8,19,20の縦横のピッチは(空間周波数は)、6
6μmとなる。
【0038】従って、このようなディスプレイを携帯情
報機器に適用したときの視認者とディスプレイと一般的
な視認距離を300[mm]程度とすると、最小間隔90
μmより小さいので、ブラックマスク25を明確に視認
できないとともに、各EL素子18,19,20を一つ
ずつ点として明確に視認することができないことにな
り、表示装置に画像を表示した場合に、なめらかな画像
を表示することができる。すなわち、ブラックマスク2
5が格子状に見えたり、各画素が点として認識されて粗
い画像となったりすることがない。
【0039】また、一画素pのサイズと各発光領域のサ
イズとを上述のようにした場合には、一画素p中に示す
発光領域の開口率がほぼ10%となり、ブラックマスク
25の面積率が90%となるので、十分にブラックレベ
ルを確保することができる。すなわち、本発明は、発光
領域の開口率を10%以下とすることにより、ブラック
マスク25の線幅が太くなってしまった場合に、特に有
効である。例えば、ブラックマスク25を視認できない
ように、一画素pの開口率を大きくして、ブラックマス
ク25の線幅を狭くすることも可能であるが、この場合
には、十分なブラックレベルを確保することができなく
なる可能性があり、ブラックレベルを確保しながらブラ
ックマスク25の線幅を細くするには、上述のように、
一画素p中の発光領域を複数とするとともに、各発光領
域を離間するように配置することが有効である。
【0040】なお、画素ピッチが、例えば、66μm未
満とされていれば、一画素中の発光領域を複数とすると
ともに、各発光領域を離間して配置しなくとも、30c
mの距離からブラックマスク25や各画素pが視認され
ることがなく、必ずしも、一画素中の発光領域を複数と
する必要はない。従って、本発明は、画素ピッチが66
μm以上とされた表示装置に有効であり、特に画素ピッ
チが100μm以上とされた表示装置に有効である。し
かし、表示装置をもっと近づいて見た場合にも、ブラッ
クマスク25や各画素を視認できないようにしたい場合
などには、画素ピッチが66μm未満でも、一画素中の
発光領域を複数とするとともに、各発光領域を離間して
配置することが有効である。
【0041】また、一画素p中における発光領域の数
は、三つに限定されるものではなく、画素ピッチや開口
率等に基づいて、ブラックマスク25が視認されたり、
発光領域が点として視認されたりしないように決められ
るものである。例えば、画素ピッチが長く、開口率が小
さければ、一画素p中の発光領域の数を多くする必要が
あり、画素ピッチが短く、開口率が大きければ、一画素
p中の発光領域の数は、少なくとも良い。また、発光領
域の縦横のサイズ及びブラックマスクの線幅は、上述の
30cmから視認できる長さである90μmの半分、す
なわち、45μm程度からそれ以下とされることが好ま
しい。
【0042】また、第一例では、RGBのカラー配列を
縦ストライプとしたが、他の配列(例えばデルタ配置な
ど)にも、本発明を応用可能である。また、一画素の形
状が例えば、矩形状ではなく、単色発光表示などの場合
のようにほぼ正方形状の場合には、画素が矩形状の場合
のように、複数の発光領域を一列に並べるのではなく、
縦方向と横方向で一辺に同じ数だけ配列する方が望まし
い。例えば、画素ピッチが198μm程度の単色発光表
示装置の場合には、画素p内の発光領域を縦横に3×3
で配置することが有効である。
【0043】また、第一例では、アクティブ素子を用い
た例を示したが、単純マトリックスの表示装置にも応用
可能である。なお、一般に、TFT等のアクティブ素子
を集積した基板は、比較的高温で作成されるために、最
下層にカラーフィルタを導入することが難しく、有機E
L素子自体の多色発光によるカラー表示を行うことが望
ましいが、カラーフィルタを用いない場合、最も暗い輝
度階調レベルは、ブラックマスクのみに依存されること
になり、上述のように発光領域の開口率が低くなるよう
な構造では、相対的にブラックマスクの面積割合が高く
なるので、特に有効である。
【0044】一方、単純マトリックスの場合には、カラ
ーフィルタを用いることが容易なので、カラーフィルタ
を用いるものとすれば、カラーフィルタにより反射光が
制限され、ブラックマスクを用いるものとしても、発光
領域の開口率を大きくすることが可能であり、必ずし
も、本発明を適用しなくとも良いが、画素ピッチが大き
い場合などには、単純マトリックスで、かつ、カラーフ
ィルタを用いた場合でも、本発明が有効となる。
【0045】次に、図5〜図9を参照して、本発明の実
施の形態の第二例の表示装置を説明する。図5は第二例
の表示装置の一画素の構成を説明するための回路図であ
り、図6は上記一画素のEL素子のカソード及びキャパ
シタ電極を除いた平面構造を示すものであり、図7は上
記一画素の平面構造を示すものであり、図8は第一例と
第二例とでの駆動トランジスタにおける電位損失の違い
を示すグラフであり、図9は従来例と第二例とでのEL
素子の電流特性の違いを示すグラフである。
【0046】なお、第二例の表示装置は、第一例の表示
装置が、一画素p内の三つの第一〜第三EL素子18、
19、20において、アノード22とカソード23とを
共通とすることにより、第一〜第三EL素子18、1
9、20を並列にアクティブ素子に接続していたの対し
て、第一〜第三EL素子31、32、33を直列にアク
ティブ素子に接続するようにしたものであり、その他の
点については、第一例の表示装置とほぼ同様の構成を有
するものである。また、第二例の表示装置において、第
一例の表示装置と同様の構成要素には、同一の符号を付
すとともに、その説明を一部省略する。
【0047】図5に示すように、第二例の表示装置の一
画素においては、第一例と同様に、選択ライン11にゲ
ート電極13aが接続され、データライン12にドレイ
ン電極13bが接続された選択トランジスタ13と、該
選択トランジスタ13のソース電極13cにゲート電極
14aを接続され、ドレイン電極14bにEL用電源が
接続された駆動トランジスタ14とを備えている。ま
た、選択トランジスタ13のソース電極13cと駆動ト
ランジスタ14のゲート電極14aとの間には付加容量
17が介在されている。
【0048】そして、第二例においては、駆動トランジ
スタ14のソース電極14cに第一EL素子31と、第
二EL素子32と、第三EL素子33とが直列に接続さ
れている。そして、図6及び図7の一画素pの平面構造
を参照して、一画素pの構造を説明すると、第一例と同
様に、選択ライン11と、データライン12と、EL電
源ライン15とが配置されるとともに、第二例において
は、画素pの横の行毎に、GNDライン34が左右に延
在して配置されている。これは、後述するように第一例
において各EL素子18,19,20のカソード23が
全画素p共通となっていたのに、第二例においては、各
画素p毎にカソード31b、32b、33bがパターニ
ングされるので、各画素p毎のカソード31b、32
b、33bを接地するためにGNDライン34が必要と
なる。
【0049】また、第一例と同様に選択トランジスタ1
3と駆動トランジスタ14とが配置されている。そし
て、駆動トランジスタ14のソース電極14cに、第一
EL素子31のアノード31aが接続され、第二EL素
子32のアノード32aが第一EL素子31のカソード
31bに接続され、第三EL素子33のアノード33a
が第二EL素子32のカソード32bに接続され、第三
EL素子33のカソード33bがGNDライン34に接
続されている。
【0050】そして、第一EL素子31のアノード31
aとカソード31bとの間に有機EL層である発光部3
1cが配置され、第二EL素子32のアノード32aと
カソード32bとの間に有機EL層である発光部32c
が配置され、第三EL素子33のアノード33aとカソ
ード33bとの間に有機EL層である発光部33cが配
置されている。なお、第二例においても、付加容量17
は、EL電源ライン15に沿った接続ライン16とその
上に設けられたゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に設け
られたキャパシタ電極17aとから構成されるが。キャ
パシタ電極17aは、例えば、GNDライン34の引き
出し線部34aに接続されている。
【0051】また、第二例の表示装置の一画素pの断面
構造は、以下に記載する部分を除いて、第一例の表示装
置の一画素pの断面構造とほぼ同様の構造となる。すな
わち、第一例の表示装置において、アノード22とカソ
ード23との間の層間絶縁膜となるオーバーコート層2
8の開口部には、アノード22に接合する部分に発光部
18a、19a、20aとなる有機EL層が形成され、
この開口部において、アノード22と、有機EL層であ
る発光部18a、19a、20aと、カソード23とが
重なって有機EL素子を構成するようになっていたが、
第二例においては、オーバーコート層28の発光部31
c、32c、33cの位置に開口部が形成されるととも
に、第二EL素子32のアノード32aと第一EL素子
31のカソード31bとが接続され部分と、第三EL素
子33のアノード33aと第二EL素子32のカソード
32bとが接続される部分に開口部が形成されている。
【0052】また、上述のように第二例においては、カ
ソード31b、32b、33bがパターニングされ、第
三EL素子33のカソード33bがGNDライン34と
接続されている。なお、第二例において、第一〜第三E
L素子31,32,33や、その他の部位の素材は、第
一例とほぼ同様なものとなっている。
【0053】そして、第二例においても、ブラックマス
ク25が用いられており、第一例の図4に示す画素配列
と同様の画素配列を有するとともに、各画素pのサイズ
及び第一〜第三EL素子31、32、33のブラックマ
スク25から露出する発光部31c、32c、33cの
サイズ及び配置が同様のものとなっており、第一例と同
様の作用効果を得ることができるようになっている。
【0054】そして、以上のように一つの画素における
一つのEL素子を三つに分割した状態に第一〜第三EL
素子31、32、33を設け、これら第一〜第三EL素
子31、32、33を直列に駆動トランジスタ14に接
続した場合には、従来のEL素子を用いた表示装置や第
一例の表示装置に対して、以下のような作用効果を得る
ことができる。
【0055】まず、第一例の表示装置の図1に示すよう
な回路において、第一〜第三EL素子18,19,20
を所定輝度で発光するための駆動条件をそれぞれ電圧7
[V]と、電流i/3(三つを並列に繋いだ場合に合わせ
てiの電流)とし、駆動トランジスタ14が図8に示さ
れるような特性を有するものとする。なお、駆動トラン
ジスタ14は、例えば、図8に示すような特性を有する
ものとした場合に、並列に繋がれた三つのEL素子1
8,19,20を駆動するための所望のドレイン電流i
を確保して定電流特性を得るためには、ゲート電圧Vg
=20[V]が必要となり、このときの定電流領域は、ソ
ース・ドレイン間の電圧であるドレイン電圧Vdが10
[V]以上の場合となる。すなわち、駆動トランジスタ1
4となるTFTのドレイン−ソース間において、最低1
0[V]の電位損失が必要となる。
【0056】以上のことから、駆動トランジスタ14に
おける損失電力は、電流iが流れるとともに電位損失が
10[V]以上であることから約10iとなる。また、三
つのEL素子18,19、20においては、7iの電力
が消費されることになる。そして、駆動トランジスタ1
4と三つのEL素子18,19、20とで消費される消
費電力は、10i+7iとなる。
【0057】そして、この消費電力における駆動トラン
ジスタ14の損失電力の割合は、10i/17i=10
/17、すなわち58.8%となる。なお、第一例のよ
うに三つのEL素子18,19、20を並列に繋ぐので
はなく、これら三つのEL素子18,19,20を一つ
にまとめて一画素pに一つのEL素子を配置した場合、
すなわち、従来のEL素子を用いた表示装置の場合にお
いては、一つのEL素子の駆動条件を電圧7[V]と、電
流iとすれば、第一例の場合とほぼ同様の結果となる。
【0058】それに対して第二例においては、第一〜第
三EL素子31,32,33の駆動条件を第一例と同じ
に電圧7[V]と、電流i/3とした場合に、これら第一
〜第三EL素子31、32、33が直列に接続されてい
るので、合計21[V]の駆動電圧が必要となる。一方駆
動電流は、第一〜第三EL素子31、32、33が直列
に接続されているので、i/3となる。
【0059】そして、駆動トランジスタ14の電流−電
圧特性を図8に示すようなものと設定した場合に、第二
例においては、駆動トランジスタ14から三つのEL素
子31、32、33に流すための電流i/3を確保して
定電流特性を得るためには、ゲート電圧がVg=11.
5[V]必要であり、また、この時の定電流領域は、Vd
が5[V]以上であり、駆動トランジスタ14において最
低5[V]の電位損失が必要となる。すなわち、従来及び
第一例においては、駆動トランジスタ14における電位
損失が10[V]であったものを第二例においては5[V]
に減少させることができる。
【0060】従って、駆動トランジスタ14における損
失電力は、(5/3)i=約1.67iとなり、従来の
10iに比較して約1/6に軽減できることになる。ま
た、駆動トランジスタ14と三つのEL素子31、3
2、33とで消費される消費電力中における駆動トラン
ジスタ14の損失電力の割合は、駆動トランジスタ14
における損失電力(5/3)iを駆動トランジスタの損
失電力(5/3)iと三つのEL素子31、32、33
における消費電力7[V]×(i/3)[A]×3との和
で割った値、すなわち、(5×(i/3)/(5+2
1)/(i/3)となり、全消費電力の約19%とな
る。また、第一例の駆動トランジスタ14と三つのEL
素子18、19、20との消費電力が17iに対し第一
例の駆動トランジスタ14と三つのEL素子31、3
2、33との消費電力は8.7iとなり、さらに駆動ト
ランジスタ14へのゲート電圧も第一例の方が高いた
め、選択トランジスタ13を駆動するための消費電力も
第二例の方が小さく、全体の消費電力も第二例の方が小
さい。以上により、表示装置の各画素の三つの第一〜第
三EL素子31、32、33を直列に接続することによ
り、従来の一つの画素に一つだけEL素子を配置した場
合や、第一例のように一つの画素に複数のEL素子を配
置し、これを並列に接続した場合に比較して、駆動トラ
ンジスタ14における損失電力を大幅に削減し、表示装
置における消費電力の低減を図ることができる。
【0061】また、上述のように、画素に一つだけ設け
られた従来のEL素子をほぼ三分割したのとほぼ同様の
EL素子を三つ設け、これを直列に接続した場合には、
EL素子における静電容量成分Celが以下のように大幅
に減少することになる。まず、従来、画素に一つだけE
L素子を設けた場合のEL素子の静電容量をC1とし、
第二例の三つのEL素子の静電容量を合わせた合成容量
をC3とし、第二例の三つのEL素子のうちの一個のE
L素子の静電容量をC2とする。
【0062】そして、EL素子1個当たりの静電容量C
2は、従来のEL素子を三分割したのと同様の構成、す
なわち、EL素子の面積を従来のほぼ1/3としている
ので、C2=C1/3となる。そして、この第二例のEL
素子を直列三段で合成した場合の合成容量C3は、 C3=1/(1/C2+1/C2+1/C2) =C1/9 となり、従来の1/9の静電容量となる。
【0063】そして、三つのEL素子からなるEL部に
おける蓄積電荷Q3は、EL素子一つにかけられる電圧
をV(上述のように従来の一つのEL素子にかけられる
電圧と同じ)とした場合に、 Q3=C3×(3×V) =C1×V/3 となり、従来の1/3となる。
【0064】そして、一般に、静電容量による充電/放
電現象により、EL素子の発光に寄与する実行電流は減
少する。特に、立ち上がり/立ち下がりにおいて、その
減少率が極めて大きくなり、結果として、EL素子の発
光応答性を著しく悪化させる。第二例においては、上述
のように従来に比較して、例えば、静電容量を1/9に
減少させることが可能であり、EL素子の応答特性を大
きく改善できる。
【0065】すなわち、このように静電容量を減少させ
た場合に、図9(A)に示す従来のEL素子において
は、立ち上がり時に電流がすぐにピークに至らずになだ
らかに立ち上がり、立ち下がり時に電流がすぐに低下せ
ずに尾を引いた状態となるのに対して、図9(B)に示
す第二例の三段直列のEL素子においては、立ち上がり
時に、電流がすぐにピークに至り、立ち下がり時もほと
んど尾を引かない状態とすることができる。従って、第
二例の三段直列のEL素子においては、高速応答・正確
な輝度制御が実現でき、高品位表示に有用である。
【0066】次に、、図10〜図13を参照して、本発
明の実施の形態の第三例の表示装置を説明する。図10
は第三例の表示装置の一画素の構成を説明するための回
路図であり、図11は上記一画素のEL素子のカソード
及びキャパシタ電極を除いた平面構造を示すものであ
り、図12は上記一画素の平面構造を示すものであり、
図13は上記一画素の一部の断面構造を示すものであ
る。
【0067】なお、第三例の表示装置は、第二例の表示
装置が、EL素子のアノードをアクティブ素子に接続し
ていたの対して、EL素子のカソードをアクティブ素子
に接続したものであり、その他の点については、第二例
の表示装置とほぼ同様の構成を有するものである。ま
た、第三例の表示装置において、第二例の表示装置と同
様の構成要素及び第一例の表示装置と同様の構成要素に
は、同一の符号を付すとともに、その説明を一部省略す
る。
【0068】図10に示すように、第三例の表示装置に
おいては、第二例と同様に、選択トランジスタ13と、
駆動トランジスタ14とを備えている。そして、第三例
においては、駆動トランジスタ14のソース電極14c
が接地され、ドレイン電極14bに第一EL素子31
と、第二EL素子32と、第三EL素子33とが直列に
接続され、さらに、第一EL素子31と、第二EL素子
32と、第三EL素子33とが直列にEL用電源に接続
されている。また、図11及び図12の一画素pの平面
構造を参照して、一画素pの構造をより具体的に説明す
ると、例えば、第二例と同様に、選択ライン11と、デ
ータライン12と、EL電源ライン15と、GNDライ
ン34とが配置されている。なお、第三例においては、
EL電源ライン15の位置と、GNDライン34の位置
とが第二例の場合と比べて互いに入れ替わった状態とな
っている。
【0069】そして、駆動トランジスタ14は、そのゲ
ート電極14aが第二例と同様に、選択トランジスタ1
3のソース電極13cに接続ライン16を介して接続さ
れ、ソース電極14cが第二例と異なりGNDライン3
4が接続されている。そして、駆動トランジスタ14の
ドレイン電極14bに、第一EL素子31のカソード3
1bが接続され、第二EL素子32のカソード32bが
第一EL素子31のアノード31aに接続され、第三E
L素子33のカソード33bが第二EL素子32のアノ
ード32aに接続され、第三EL素子33のアノード3
3aがEL電源ライン15に接続されている。また、付
加容量17のキャパシタ電極17aは、ゲート絶縁膜2
7に設けられたコンタクトホールを介してEL電源ライ
ン15の引き出し線15aに接続されている。
【0070】また、図13の断面構造に示すように、第
三例の表示装置は、第一例の表示装置と同様に、ガラス
基板24上に、ブラックマスク25、絶縁膜26が形成
されている。また、絶縁膜26上に、選択トランジスタ
13及び駆動トランジスタ14(ゲート絶縁膜27を含
む)が形成されている。また、ゲート絶縁膜27上に
は、第一例と異なり、かつ、第二例と同様に、三つのア
ノード31a、32a、33aが形成されている(図1
3には一つのアノード31aだけを図示)。
【0071】そして、ゲート絶縁膜27上の選択トラン
ジスタ13及び駆動トランジスタ14の部分と、透明な
アノード31a、32a、33a上には、絶縁物からな
るオーバーコート層28が形成されている。そして、上
記オーバーコート層28には、上記駆動トランジスタ1
4のドレイン電極14bと、第一EL素子31のカソー
ド31bとを接合する部分、発光部31c、32c、3
3cとなる有機EL層がアノード31a、32a、33
aに接合する部分(発光領域、なお、図13において
は、一つのアノード31aに発光部31cが接続する部
分だけを図示)、アノード31a、32aがそれぞれカ
ソード32b、33bに接続する部分(図13において
図示略)にそれぞれ開口部が形成されている。
【0072】また、オーバーコート層28(層間絶縁
膜)の開口部の周縁部は、開口部が上に向かうにつれて
広くなるようにテーパ状に形成されている。そして、上
記アノード31a、32a、33a上のオーバーコート
層28(層間絶縁膜)の開口部の部分に開口部より広い
範囲に渡って発光部31c、32c、33cとなる有機
EL層が形成されている。
【0073】そして、この有機EL層である発光部31
c、32c、33c上にそれぞれ発光部31c、32
c、33cより広い範囲に渡ってカソード31b、32
b、33bが形成されている。なお、第一EL素子31
のカソード31bは駆動トランジスタ14のドレイン電
極14bに接続され、第二EL素子32のカソード32
bは第一EL素子31のアノード31aに至るように形
成されてアノード31aに接続され、第三EL素子33
のカソード33bは第二EL素子32のアノード32a
に至るように形成されてアノード32aに接続される。
【0074】また、上述のようにオーバーコート層28
(層間絶縁膜)のアノード31a、32a、33a上の
開口部の周縁部がテーパとなっているので、この周縁部
上に形成された発光部31c、32c、33c及びカソ
ード31b、32b、33bは、上記テーパの角度に沿
ってアノード31a、32a、33aに至り、オーバー
コード層28の開口部で、アノード31a、32a、3
3aに対向するようになっている。そして、上記開口部
の周縁部のテーパの角度、すなわちアノード31a、3
2a、33aが形成された平面と、オーバーコート層2
8の開口部の周縁部の内面とがなす角度θは、20度〜
50度となっている。
【0075】従って、オーバーコート層28が形成され
た後に形成される上記発光部31c、32c、33c及
びカソード31b、32b、33bは、上記20度〜5
0度の角度でアノード31a、32a、33aに至り、
アノード31a、32a、33aに対向する部分でアノ
ード31a、32a、33aと平行となる。そして、カ
ソード31b、32b、33b及びオーバーコート層2
8上には、パッシベーション層29が形成され、該パッ
シベーション層29が、その下の各層を保護するように
なっている。
【0076】このような構成を有する第三例の表示装置
によれば、第一例及び第二例の表示装置と同様の作用効
果を奏することができるとともに、さらに、直列に繋が
れた複数の第一〜第三EL素子31、32、33のうち
の一端側の第一EL素子31のカソード31bが駆動ト
ランジスタ14のドレイン電極14bに接続され、他端
側の第三EL素子33のアノード33aがEL電源ライ
ン15に接続され、駆動トランジスタ14のソース電極
14cがGNDライン34に接続されて接地されている
ので、駆動トランジスタ14のゲート電位が直接GND
レベルに対して定まるので、コントロール性、応答速度
に優れたものとすることができる。
【0077】次に、図14〜図16を参照して、本発明
の実施の形態の第四例の表示装置を説明する。図14は
第四例の表示装置の一画素の構成を説明するための回路
図であり、図15及び図16は第四例の表示装置の駆動
方法を説明するための複数画素を含む回路図である。
【0078】なお、第四例の表示装置は、第二例の表示
装置の選択トランジスタ13と駆動トランジスタ14と
付加容量17とに代えて、一つのDGメモリTFT41
を用いたものであり、その他の点については、第二例の
表示装置とほぼ同様の構成を有するものである。また、
第四例の表示装置において、第二例の表示装置と同様の
構成要素には、同一の符号を付すとともに、その説明を
一部省略する。
【0079】図14に示すように、第四例の表示装置に
おいては、選択ライン11(Select)に第一ゲート電極
41aが接続され、データライン12(Data)に第二ゲー
ト電極41bが接続され、EL電源ライン15にドレイ
ン電極41cが接続され、第一EL素子31にソース電
極41dが接続されたDGメモリTFT41を備えてい
る。そして、駆動トランジスタ14とDGメモリTFT
41とが異なる以外は、第二例と同様に、三つの第一〜
第三EL素子31、32、33がソース電極41dに直
列に接続されている。
【0080】すなわち、ソース電極41dに、第二例と
同様に、第一EL素子31のアノード31aが接続さ
れ、第二EL素子32のアノード32aが第一EL素子
31のカソード31bに接続され、第三EL素子33の
アノード33aが第二EL素子32のカソード32bに
接続され、第三EL素子33のカソード33bが接地さ
れ、すなわち、GNDライン34に接続されている。
【0081】上記DGメモリTFT41は、ゲートを二
つ有するとともに、キャリアをトラップすることによ
り、メモリ性を有するものとなっている。そして、DG
メモリTFT41においては、例えば、可視光が入射さ
れると電子−正孔を内部に発生させるチャネル領域(i
−a−Si)と、該チャネル領域上の左右側部にそれぞ
れ形成されたソース領域及びドレイン領域(n+Si)
と、ソース領域、ドレイン領域にそれぞれ接続されたソ
ース電極41d、ドレイン電極41cと、上記チャネル
領域より基板側にチャネル領域との間に下部ゲート絶縁
膜を介して設けられた透明な下部ゲート電極(第一ゲー
ト電極41a)と、上記チャネル領域の上方側、すなわ
ち、基板の反対側に、チャネル領域との間に上部ゲート
絶縁膜を介して設けられた上部ゲート電極(第二ゲート
電極41b)を備えたものである。なお、下部ゲート電
極と上下ゲート電極とは、図14〜16上で上下逆にな
っている。
【0082】そして、上記下部ゲート絶縁膜は、SiN
からなるとともに、その表層部(チャネル領域に接する
側)に、ストイオキメトリなSiとNとの比が3:4な
のに対して、SiとNとの比をストイオキメトリからず
らして、1:1程度としたSiリッチなトラップ領域が
形成されている。そして、このトラップ領域は、キャリ
ア(正孔、電子)をトラップすることができるようにな
っている。
【0083】このようなnチャネル型DGメモリTFT
41は、例えば、第二ゲート電極41bのゲート電圧を
0Vとするとともに、ソース−ドレイン間に電圧を印加
した状態で、例えば、第一ゲート電極41aのゲート電
圧を上げていった場合のドレイン電流の変化と、次い
で、第一ゲート電極41aのゲート電圧を下げっていっ
た場合のドレイン電流の変化とが異なるヒステリシス特
性を有するものとなっている。そして、このようなDG
メモリTFT41においては、トラップ領域にトラップ
されたキャリアの有無やキャリアの極性等により、第一
ゲート電極41aのゲート電圧が同じでも、ドレイン電
流が流れる場合と流れない場合が生じるようになってい
る。
【0084】例えば、DGメモリTFT41をnチャネ
ルとし、トラップ領域に電子が蓄積している場合には、
トラップ領域に蓄積された電子の電界によりチャネル領
域に正孔が誘起され、第一ゲート電極41aに正のゲー
ト電圧を印加した場合に、このゲート電圧がチャネル形
成が可能なしきい値電圧より僅かに高くても、トラップ
領域に蓄積している電子の電界に相殺されて、チャネル
領域にドレイン電流を流すことが可能な連続したチャネ
ルが形成されず、ドレイン電流が流れないことになる。
【0085】一方、トラップ領域に正孔が蓄積している
場合には、トラップ領域に蓄積した正孔の電界によりチ
ャネル領域に電子が誘起され、第一ゲート電極41aに
ゲート電圧を印加した場合に、このゲート電圧がチャネ
ル形成が可能なしきい値電圧より僅かに低くくても、ト
ラップ領域に蓄積した正孔との相互作用により、チャネ
ル領域にドレイン電流を流すことが可能な連続したチャ
ネルが形成され、ドレイン電流が流れることになる。従
って、トラップ領域における蓄積されたキャリアの有無
及び極性により、第一ゲート電極41aに同じレベルの
ゲート電圧を印加しても、ドレイン電流が流れてEL素
子が発光する場合と、ドレイン電流が流れずにEL素子
が発光しない場合とがある。
【0086】また、トラップ領域へのキャリアの蓄積方
法は、例えば、ソース・ドレイン間に+10Vの電位差
の状態で第一ゲート電極41aを0Vとして、第二ゲー
ト電極41bに正のゲート電圧を印加した場合に、nチ
ャネルが形成され、ソース領域及びドレイン領域を形成
するn+層からキャリア領域に電子が移動し、該電子が
トラップ領域にトラップされる。この場合、可視光の入
射にかかわらず、比較的短時間で電子は蓄積される。ま
た、この状態でキャリア領域に光を照射するとともに、
第二ゲート電極41bに負のゲート電圧を印加した場合
に、キャリア領域に光の照射により正孔−電子対が生じ
るとともに、この正孔−電子対の電子が上記n+層から
なるソース領域及びドレイン電極に移動し、正孔がトラ
ップ領域に取り込まれて上述の電子と置換され、さら
に、正孔が蓄積する。また、トラップ領域への電子の蓄
積に際しては、キャリア領域に光を照射するものとして
も良い。上記第一例〜第四例では、表示装置として自発
光素子である有機EL素子を適用したが、これに限ら
ず、反射型液晶表示素子やバックライトを備えた液晶表
示装置のようなものにも適用できる。
【0087】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の表示装置によれ
ば、画素ピッチがある程度長く、かつ、自発光素子の発
光領域の開口率、すなわち、画素の全面積に対する発光
領域の面積率が極めて小さい場合に、隣り合う発光領域
間に配置されるブラックマスク等のスペースの幅が長く
なり、ブラックマスクが視認可能な幅となってしまうよ
うな場合に、各画素に複数の発光領域を互いに離間して
配置すること、すなわち、各画素内に複数の発光領域を
分散して配置することにより、各発光領域間の幅を狭く
することができるので、ブラックマスクの幅を狭くし
て、ブラックマスクが視認される状態となるのを抑制す
ることができる。
【0088】本発明の請求項5記載の表示装置によれ
ば、複数個の自発光素子を電気的に直列にアクティブ素
子に接続するものとした場合には、複数個の自然発光素
子を合わせた輝度レベルと同じ輝度レベルの一個の自然
発光素子をアクティブ素子に接続した場合に比較して、
アクティブ素子を流れる電流の値を低くすることができ
るので、アクティブ素子における損失電力を低減するこ
とができる。従って、上述のような構成とすることによ
り、アクティブ素子における損失電力を低減して自発光
表示装置全体の消費電力の低減を図ることができる。
【0089】本発明の請求項6記載の表示装置によれ
ば、電流が流れている間だけ発光する自発光素子と、デ
ータ信号が入力している間だけ電流を出力するアクティ
ブ素子を用いて、自発光素子を駆動する場合に、例え
ば、二個のトランジスタと付加容量とを用いて、アクテ
ィブ素子に信号が入力し終わった後も所定時間が自発光
素子が発光し続けるようにする必要があったが、上述の
メモリ性を有するトランジスタを用いた場合には、一つ
のアクティブ素子を用いて、自発光素子を駆動すること
ができるので、各画素において二つのトランジスタを用
いた場合よりも、自発光表示装置の構成を簡略化するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第一例の表示装置の一画
素の構成を説明するための回路図である。
【図2】第一例の表示装置の一画素の平面構造を説明す
るための図面である。
【図3】第一例の表示装置の一画素の断面構造を説明す
るための図面である。
【図4】第一例の表示装置の表示画面におけるブラック
マスクと発光領域との関係を説明するための図面であ
る。
【図5】本発明の実施の形態の第二例の表示装置の一画
素の構成を説明するための回路図である。
【図6】第二例の表示装置の一画素の平面構造を説明す
るための図面である。
【図7】第二例の表示装置の一画素の平面構造を説明す
るための図面である。
【図8】第二例の表示装置の駆動トランジスタにおける
損失電位と第一例(従来)のEL表示装置の駆動トラン
ジスタにおける損失電位との違いを説明するためのグラ
フである。
【図9】第二例の表示装置のEL素子における電流特性
と、従来例のEL表示装置のEL素子における電流特性
との違いを説明するためのグラフである。
【図10】本発明の実施の形態の第三例の表示装置の一
画素の構成を説明するための回路図である。
【図11】第三例の表示装置の一画素の平面構造を説明
するための図面である。
【図12】第三例の表示装置の一画素の平面構造を説明
するための図面である。
【図13】第三例の表示装置の一画素の断面構造を説明
するための図面である。
【図14】本発明の実施の形態の第四例の表示装置の一
画素の構成を説明するための回路図である。
【図15】第四例の表示装置における駆動方法を説明す
るための回路図である。
【図16】第四例の表示装置における駆動方法を説明す
るための回路図である。
【図17】従来例のEL表示装置のブラックマスクの機
能を説明するための図面である。
【図18】従来例のEL表示装置の表示画面におけるブ
ラックマスクと発光領域との関係を説明するための図面
である。
【符号の説明】
13 選択トランジスタ(アクティブ素子) 14 駆動トランジスタ(アクティブ素子) 18 第一EL素子(自発光素子、発光領域) 19 第二EL素子(自発光素子、発光領域) 20 第三EL素子(自発光素子、発光領域) 25 ブラックマスク 31 第一EL素子(自発光素子、発光領域) 32 第二EL素子(自発光素子、発光領域) 33 第三EL素子(自発光素子、発光領域) 41 DGメモリTFT(メモリ性を有するトラン
ジスタ)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各画素毎に、それぞれ、表示を同時に制
    御される複数の表示領域が互いに離間した状態で配置さ
    れることを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の表示装置において、前記
    複数の表示領域間には遮光膜が設けられていることを特
    徴とする表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の表示装置にお
    いて、前記複数の表示領域の離間距離は90μmより短
    いことを特徴とする表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3に記載の表示装置におい
    て、前記複数の表示領域は等間隔に離間されていること
    を特徴とする表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4に記載の表示装置におい
    て、各画素の前記複数の表示領域にそれぞれ複数の自発
    光素子が設けられ、かつ、前記複数の自発光素子が、各
    画素毎に設けられたアクティブ素子により発光を制御さ
    れるとともに、前記複数の自発光素子が上記アクティブ
    素子に直列に接続されていることを特徴とする表示装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の表示装置において、上記
    アクティブ素子がメモリ性を有するトランジスタである
    ことを特徴とする表示装置。
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