JP2014067258A - パワーコンディショナ - Google Patents

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Abstract

【課題】 太陽電池の出力電力特性に極大点が複数発生した場合でも、発電効率の低下を抑制することができるパワーコンディショナを提供する。
【解決手段】 制御部7は、太陽電池S1〜S4の各出力電圧を、開放電圧〜0の間で複数段階に減少または複数段階に増加させて、出力電圧のそれぞれにおける太陽電池S1〜S4の出力電力を算出するスキャン制御を、昇圧回路21〜24毎に行い、スキャン制御を行った後、昇圧回路21〜24毎に、スキャン制御において算出された出力電力が最も高い出力電圧近傍で最大電力追従制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、パワーコンディショナに関するものである。
従来、太陽電池の発電電力を用いた電力供給システムがある(例えば、特許文献1参照)。この太陽電池から電力を有効に取り出すために、太陽電池の出力電力が最大となる動作点(最大電力点)で太陽電池を動作させる最大電力追従制御(以降、MPPT制御と称す:Maximum Power Point Tracking)が用いられる(例えば、特許文献2参照)。
太陽電池の電圧電流特性(以降、VI特性と称す)は、一般に図3(a)のように示される。太陽電池の出力開放時は、出力電流=0、出力電圧=Vcとなり、太陽電池の出力短絡時は、出力電流=Ic、出力電圧=0となる。なお、Vcを開放電圧、Icを短絡電流と称す。
また、太陽電池の出力電力特性は、一般に図3(b)のように示される。太陽電池の出力電力特性は、日射量によって変動するが、通常、出力電力が極大となる極大点は1点であり、この極大点が最大電力点Xm11となる。そして、MPPT制御では、太陽電池の動作点を最大電力点Xm11に追従させることによって、太陽電池から最大電力を取り出すことができる。
特開2000−116010号公報 特開2007−133765号公報
しかしながら、太陽電池に局所的な影や汚れが生じた場合、太陽電池のVI特性は図4(a)のように、開放電圧Vc近傍では出力電流Ioが段階的に低下する。そして、太陽電池に局所的な影や汚れが生じた場合、太陽電池の出力電力特性は、図4(b)のように示され、出力電力が極大となる極大点が複数発生する(図4(b)では、2つの極大点Xm21,Xm22)。このような状態でMPPT制御を行った場合、太陽電池の動作点が最大電力点Xm21に追従するとは限らず、出力電力が低い他の極大点Xm22に追従することがある。太陽電池の動作点が極大点Xm22に追従した場合、太陽電池から取り出せる電力は低くなり、発電効率が低下するという問題が発生する。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、太陽電池の出力電力特性に極大点が複数発生した場合でも、発電効率の低下を抑制することができるパワーコンディショナを提供することにある。
本発明のパワーコンディショナは、複数系統の太陽電池のそれぞれを接続する複数の直流電力入力部と、前記直流電力入力部のそれぞれに接続された前記太陽電池の各出力を所定の直流電圧に変換する複数の直流電圧変換部と、複数の前記直流電圧変換部から出力される直流電力を交流電力に変換する直流/交流変換部と、前記太陽電池の出力に対する最大電力追従制御を前記直流電圧変換部毎に行う制御部とを備え、前記制御部は、前記太陽電池の出力電圧を、予め決められた第1の電圧と第2の電圧との間で複数段階に減少または複数段階に増加させて、前記出力電圧のそれぞれにおける前記太陽電池の出力電力を算出するスキャン制御を、前記直流電圧変換部毎に行い、前記スキャン制御を行った後、前記直流電圧変換部毎に、前記スキャン制御において算出された前記出力電力が最も高い前記出力電圧近傍で前記最大電力追従制御を行うことを特徴とする。
この発明において、前記制御部は、前記最大電力追従制御を行っているときに、少なくとも1つの前記太陽電池の出力電力が閾値以下である状態が所定時間以上継続した場合、前記スキャン制御を開始することが好ましい。
この発明において、前記太陽電池から供給される電力を動作電源として用い、前記制御部は、前記スキャン制御を行うことによって前記太陽電池から供給される電力が所定値を下回る場合、前記スキャン制御の実行を禁止することが好ましい。
この発明において、前記制御部は、所定周期を分割した各時間単位を、前記直流電圧変換部のそれぞれに割り当てて、前記直流電圧変換部毎の前記最大電力追従制御を時分割で行い、前記所定周期内に、いずれか1つの前記直流電圧変換部に対してのみ、この直流電圧変換部に割り当てられた前記時間単位において前記スキャン制御を行うことが好ましい。
この発明において、前記制御部は、前記スキャン制御を行うことによって、前記太陽電池の出力電圧に対する出力電力の関係を示す出力電力特性データを、前記太陽電池毎に生成して、この生成した前記出力電力特性データをデータベースに格納し、所定のタイミング以降は、前記データベースに格納されている前記出力電力特性データに基づいて決定した前記太陽電池毎の最大電力点近傍で、前記最大電力追従制御を行うことが好ましい。
この発明において、前記制御部は、前記スキャン制御のそれぞれの前後における前記太陽電池の出力変動が所定範囲内に収まっている場合、このスキャン制御の前記算出結果を用いて、前記太陽電池の出力電圧に対する出力電力の関係を示す出力電力特性データを生成して、この生成した前記出力電力特性データをデータベースに格納し、前記データベースに格納した前記出力電力特性データの履歴に基づいて、前記太陽電池毎の最大電力点を推定し、前記最大電力追従制御を行っているときに、前記太陽電池の動作点が前記推定した前記最大電力点近傍から外れた場合、前記スキャン制御を開始することが好ましい。
この発明において、前記制御部は、前記スキャン制御のそれぞれの前記算出結果に基づく前記太陽電池の出力電力が所定値以上である場合、このスキャン制御の前記算出結果を用いて、前記太陽電池の出力電圧に対する出力電力の関係を示す出力電力特性データを生成して、この生成した前記出力電力特性データをデータベースに格納し、前記データベースに格納した前記出力電力特性データの履歴に基づいて、前記太陽電池毎の最大電力点を推定し、前記最大電力追従制御を行っているときに、前記太陽電池の動作点が前記推定した前記最大電力点近傍から外れた場合、前記スキャン制御を開始することが好ましい。
この発明において、前記制御部は、前記スキャン制御のそれぞれの前記算出結果に基づく前記太陽電池の出力電力の極大点が所定範囲内に収まっている場合、このスキャン制御の前記算出結果を用いて、前記太陽電池の出力電圧に対する出力電力の関係を示す出力電力特性データを生成して、この生成した前記出力電力特性データをデータベースに格納し、前記データベースに格納した前記出力電力特性データの履歴に基づいて、前記太陽電池毎の最大電力点を推定し、前記最大電力追従制御を行っているときに、前記太陽電池の動作点が前記推定した前記最大電力点近傍から外れた場合、前記スキャン制御を開始することが好ましい。
以上説明したように、本発明では、太陽電池に局所的な影や汚れが生じて、太陽電池の動作点が最大電力点から外れたとしても、最大電力点近傍での最大電力追従制御を再開することができるので、太陽電池の出力電力特性に極大点が複数発生した場合でも、発電効率の低下を抑制することができるという効果がある。
実施形態1のパワーコンディショナの構成を示すブロック図である。 同上のMPPT制御の概要を示す特性図である。 (a)(b)一般的な太陽電池のVI特性、出力電力特性を示す特性図である。 (a)(b)局所的な影や汚れが生じた場合における太陽電池のVI特性、出力電力特性を示す特性図である。 同上のスキャン制御の概要を示す特性図である。 同上のスキャン制御の概要を示す表図である。 同上のスキャン制御の開始タイミングの概要を示す波形図である。 (a)〜(d)同上のMPPT制御およびスキャン制御の個別制御の概要を示すタイムチャート図である。 実施形態2のパワーコンディショナの構成を示すブロック図である。 同上のMPPT制御の概要を示す特性図である。 実施形態4の動作の概要を示す特性図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1は、本実施形態のパワーコンディショナA1の回路構成を示しており、複数系統(図1では4系統)の太陽電池S1〜S4が接続されるマルチストリング型のパワーコンディショナである。太陽電池S1〜S4は、複数の太陽電池パネルをグループ化した太陽電池ストリングである。
パワーコンディショナA1は、直流電力入力部11〜14、昇圧回路21〜24、コンデンサC1、インバータ回路3、センサ部41〜44、センサ部5、解列リレー6、制御部7を備える。なお、昇圧回路21〜24が、本発明の直流電圧変換部に相当し、インバータ回路3が、本発明の直流/交流変換部に相当する。
直流電力入力部11〜14は、端子台等で構成されており、パワーコンディショナA1内において、昇圧回路21〜24の入力部にそれぞれ接続しており、さらにパワーコンディショナA1外の太陽電池S1〜S4がそれぞれ接続される。すなわち、太陽電池S1〜S4の各出力は、直流電力入力部11〜14を介して、昇圧回路21〜24に供給される。
昇圧回路21〜24は、太陽電池S1〜S4のそれぞれが出力する直流を昇圧して出力する。昇圧回路21〜24の各出力は、コンデンサC1の両端間に並列接続されており、コンデンサC1によって平滑される。
インバータ回路3は、昇圧回路21〜24が出力する直流の昇圧電圧(コンデンサC1の両端電圧)を交流電圧に変換し、この交流電圧を図示しない商用電力系統へ出力する系統連系機能を有する。インバータ回路3の交流出力は、解列リレー6がオン・オフされることによって、商用電力系統への供給・遮断が切り替えられる。
センサ部41〜44は、太陽電池S1〜S4毎の出力電圧、出力電流(昇圧回路21〜24毎の入力電圧、入力電流)を検出する。センサ部5は、インバータ回路3の出力電流を検出する。センサ部41〜44、センサ部5の各検出データは、制御部7に入力される。
制御部7は、太陽電池S1〜S4毎の出力電圧、出力電流に基づいて、太陽電池S1〜S4毎の出力電力を算出する。そして、制御部7は、昇圧回路21〜24に対して、最大電力追従制御(MPPT制御)を個別に行う。MPPT制御とは、太陽電池S1〜S4から電力を有効に取り出すために、太陽電池S1〜S4の各出力電力が最大となる動作点(最大電力点)で太陽電池S1〜S4を動作させるように、昇圧回路21〜24を制御するものである。
昇圧回路21〜24は、スイッチング素子(図示なし)をオン・オフ駆動することによって昇圧動作を行う周知の昇圧チョッパ回路で構成されている。この場合、制御部7は、昇圧回路21〜24のスイッチング素子を駆動する各PWM信号のオンデューティを変化させることによって、太陽電池S1〜S4の各出力電圧を変化させて、太陽電池S1〜S4毎に動作点を制御する。すなわち、制御部7は、昇圧回路21〜24に対して個別にMPPT制御を行っている。
図2に、MPPT制御の概略を示す。現在、太陽電池S(太陽電池S1〜S4を区別しない場合、太陽電池Sと称す)が、出力電圧Vaの動作点Xaに制御されている。そして、制御部7が太陽電池Sの出力電圧をVaからVbに増加させると、動作点はXaからXbに変化し、太陽電池Sの出力電圧を増加させることによって、出力電力が増加する。次に、制御部7は、太陽電池Sの出力電圧をVbからVcに増加させると、動作点はXbからXcに変化し、太陽電池Sの出力電圧を増加させることによって、出力電力がさらに増加する。次に、制御部7は、太陽電池Sの出力電圧をVcからVdに増加させると、動作点はXcからXdに変化し、太陽電池Sの出力電圧を増加させることによって、出力電力が減少する。
そこで、制御部7は、太陽電池Sの出力電圧をVdからVcに減少させると、動作点はXdからXcに変化し、太陽電池Sの出力電圧を減少させることによって、出力電力が増加する。次に、制御部7は、太陽電池Sの出力電圧をVcからVbに減少させると、動作点はXcからXbに変化し、太陽電池Sの出力電圧を減少させることによって、出力電力が減少する。
次に、制御部7は、太陽電池Sの出力電圧をVbからVcに増加させると、動作点はXbからXcに変化し、太陽電池Sの出力電圧を増加させることによって、出力電力が増加する。
上述のように、制御部7は、太陽電池Sの出力電圧の増減方向と、太陽電池Sの出力電力の増減方向とに基づいて、太陽電池Sの動作点を最大電力点近傍に制御している。すなわち、太陽電池Sの動作点は、出力電力のピーク値を挟んで往復する動作を繰り返し、太陽電池Sの動作点を最大電力点に追従させることができる。
さらに、制御部7は、インバータ回路3の出力電流を制御することによって、コンデンサC1の両端電圧(昇圧回路21〜24が出力する昇圧電圧)を一定値に調整する。
太陽電池SのVI特性は、一般に図3(a)のように示される。太陽電池Sの各出力開放時は、出力電流=0、出力電圧=開放電圧Vcとなり、太陽電池Sの出力短絡時は、出力電流=短絡電流Ic、出力電圧=0となる。
また、太陽電池Sの出力電力特性は、一般に図3(b)のように示される。太陽電池Sの出力電力特性は、日射量によって変動するが、通常、出力電力が極大となる極大点は1点であり、この極大点が最大電力点Xm11となる。そして、MPPT制御では、太陽電池Sの動作点を最大電力点Xm11に追従させることによって、太陽電池Sから最大電力を取り出すことができる。
しかしながら、太陽電池Sに局所的な影や汚れが生じた場合、太陽電池SのVI特性は図4(a)のように、開放電圧Vc近傍では出力電流が段階的に低下する。そして、太陽電池Sに局所的な影や汚れが生じた場合、太陽電池Sの出力電力特性は、図4(b)のように示され、出力電力が極大となる極大点が複数発生する(図4(b)では、2つの極大点Xm21,Xm22)。このような状態でMPPT制御を行った場合、太陽電池Sの各動作点が最大電力点Xm21(出力電力が最も高い極大点)に追従するとは限らず、出力電力が低い他の極大点Xm22に追従することがある。太陽電池Sの動作点が極大点Xm22に追従した場合、この太陽電池Sから取り出せる電力は低くなり、発電効率が低下する。
そこで、本実施形態では、定期的に、制御部7が昇圧回路21〜24に対して個別にスキャン制御を行って、MPPT制御における太陽電池S1〜S4の各動作点を最大電力点(例えば、Xm11、Xm21)近傍に再設定している。
次に、このスキャン制御について説明する。なお、以下の説明では、制御部7が昇圧回路21に対してスキャン制御を行う場合を例示するが、他の昇圧回路22〜24に対してスキャン制御を行う場合も同様である。
まず、制御部7は、昇圧回路21の動作を制御して、太陽電池S1の出力電圧を、開放電圧Vc側から段階的に低下させる。そして、制御部7は、段階的に低下させた各出力電圧における太陽電池S1の出力電力を算出する。
具体的に、制御部7は、図5に示すように、太陽電池S1の出力電圧を、V1→V2→V3→......→V13→V14の順に段階的に減少させる。而して、太陽電池S1の動作点は、X1→X2→X3→......→X13→X14の順に推移する。そして、制御部7は、各動作点X1〜X14(出力電圧V1〜V14に対応)における太陽電池S1の出力電力を算出し、記憶しておく(図6参照)。なお、出力電圧V1〜V14の設定範囲は、開放電圧Vc(第1の電圧)〜0(第2の電圧)の間に予め設定されている。また、出力電圧V1〜V14の設定範囲は、当該範囲に限定されるものではない。さらに、太陽電池S1の出力電圧を、V14→V13→V12→......→V2→V1の順に段階的に増加させる構成であってもよい。
そして、制御部7は、各動作点X1〜X14のうち、出力電力が最大となる動作点(図5では、動作点X6)近傍でのMPPT制御を開始する。すなわち、太陽電池S1の出力電力特性が、図4(b)のように2つの極大点Xm21,Xm22を有する場合、制御部7は、太陽電池S1の動作点を最大電力点Xm21近傍に制御する。また、太陽電池S1の出力電力特性が、図3(b)のように1つの極大点Xm11のみを有する場合、制御部7は、太陽電池S1の動作点を最大電力点Xm11近傍に制御する。
また、パワーコンディショナA1は、太陽電池S1〜S4の出力電力を動作電源としており、太陽電池S1〜S4の発電開始に伴って起動する。この場合、日の出によって太陽電池S1〜S4が発電を開始し、パワーコンディショナA1が起動する時間帯では、太陽電池S1〜S4に局所的な影が生じやすい。したがって、太陽電池S1〜S4の出力電力特性は、図4(b)のように、出力電力の極大点が複数発生する可能性が高い。而して、通常のMPPT制御(太陽電池S1〜S4の出力電圧を開放電圧Vc側から徐々に低下させて、出力電力の最初の極大点を動作点とする制御)では、出力電力が低い極大点Xm22に追従し、発電効率が低下する虞がある。そこで、制御部7は、起動時にスキャン制御を行うことによって、出力電力が最大となる最大電力点Xm21近傍でのMPPT制御を行うことができる。
さらに、MPPT制御を実行している制御部7は、図7に示すように、太陽電池S(太陽電池S1〜S4のいずれか)の出力電力の低下幅W1が所定値を超えた場合も、スキャン制御を開始する。太陽電池Sの出力電力が大幅に低下した場合、太陽電池Sに局所的な影が生じて、太陽電池Sの出力電力特性に影響を与えている可能性がある。したがって、太陽電池Sの出力電力特性は、図4(b)のように、出力電力の極大点が複数発生し、MPPT制御では、出力電力が低い極大点Xm22に追従して、発電効率が低下する虞がある。そこで、制御部7は、太陽電池Sの出力電力の低下幅W1が所定値を超えた場合、スキャン制御を行うことによって、出力電力が最大となる最大電力点Xm21近傍でのMPPT制御を行うことができる。すなわち、天候等の周囲環境が変動したことによって、太陽電池Sの動作点が最大電力点Xm21から外れた場合でも、当該状態を検出して、発電効率の低下を抑制することができる。なお、太陽電池S1〜S4のうち、複数の太陽電池の出力電力の低下幅W1が所定値を超えた場合に、スキャン制御を開始してもよい。
さらに、太陽電池S(太陽電池S1〜S4の少なくとも1つ)の出力電力が閾値以下である状態が、所定時間以上継続した場合も、制御部7がスキャン制御を開始するタイミングとなる。
このように、太陽電池S1〜S4に局所的な影や汚れが生じて、太陽電池S1〜S4の動作点が最大電力点から外れたとしても、スキャン制御によって、最大電力点近傍でのMPPT制御を再開することができる。したがって、太陽電池S1〜S4の出力電力特性に極大点が複数発生した場合でも、発電効率の低下を抑制することができる。
次に、制御部7は、図8(a)〜(d)に示すように、昇圧回路21〜24に対してMPPT制御およびスキャン制御を個別に行う。
まず、制御部7は、昇圧回路21〜24を同時に制御すると、互いの制御が干渉してしまう。そこで、制御部7は、MPPTフラグFmをMPPT周期Tm1毎に発生しており(図8(a))、このMPPT周期Tm1を4分割した時間単位Tm11〜Tm14を、昇圧回路21〜24のそれぞれに割り当て、昇圧回路21〜24毎のMPPT制御を時分割で行う((図8(b))。すなわち、制御部7は、時間単位Tm11に昇圧回路21のMPPT制御を行い、時間単位Tm12に昇圧回路22のMPPT制御を行い、時間単位Tm13に昇圧回路23のMPPT制御を行い、時間単位Tm14に昇圧回路24のMPPT制御を行う。
さらに、制御部7は、スキャン制御を開始すると、昇圧回路21〜24に対して順次、スキャン制御を実行する。このとき、制御部7は、1つのMPPT周期Tm1内では、昇圧回路21〜24のうちいずれか1つに対してのみ、この昇圧回路に割り当てられた時間単位(Tm11〜Tm14のいずれか)において、スキャン制御を行う。制御部7は、1乃至複数のMPPT期間Tm1に亘って、昇圧回路22に対してスキャン制御を実行させるスキャン期間Ts2を設定しており(図8(c))、スキャン期間Ts2内の単位時間Tm12に、昇圧回路22のスキャン制御を行っている。スキャン期間Ts2内の他の単位時間Tm11,Tm13,Tm14では、昇圧回路21,23,24の各MPPT制御が行われている。
そして、制御部7は、昇圧回路22のスキャン制御が完了すると、スキャン完了フラグFsを発生する(図8(d))。そして、制御部7は、以降の1乃至複数のMPPT期間Tm1において、昇圧回路23に対してスキャン制御を実行させるスキャン期間Ts3を設定し、スキャン期間Ts3内の単位時間Tm13に、昇圧回路23のスキャン制御を行う。スキャン期間Ts3内の他の単位時間Tm11,Tm12,Tm14では、昇圧回路21,22,24の各MPPT制御が行われている。
以降、制御部7は、昇圧回路24のスキャン制御を同様に行う。なお、図8において、昇圧回路21のスキャン制御は既に完了しているものとする。
したがって、制御部7は、昇圧回路21〜24に対してスキャン制御を個別に行うことによって、互いのスキャン制御が干渉することがなく、スキャン制御の安定性を確保することができる。
また、パワーコンディショナA1は、太陽電池S1〜S4の出力電力を動作電源としている。しかしながら、制御部7によるスキャン制御時において、太陽電池S1〜S4の動作点を切り替えることによって、太陽電池S1〜S4の出力電力は増減する。したがって、太陽電池S1〜S4の出力電力の和が、パワーコンディショナA1の動作に必要な最小電力を下回る場合が発生し得る。そこで、制御部7は、スキャン制御の開始前(またはスキャン制御の実行中)に、スキャン制御時における太陽電池S1〜S4の出力電力の変動を推定する。そして、制御部7は、スキャン制御中の出力電力の和が、パワーコンディショナA1の動作に必要な最小電力を下回る可能性があるときは、スキャン制御の実行を禁止する。したがって、スキャン制御の実行によるパワーコンディショナA1の動作停止を防止でき、太陽電池S1〜S4の発電電力の安定供給が可能になる。
(実施形態2)
図9は、本実施形態のパワーコンディショナA2の回路構成を示しており、データベース8を備えるものである。なお、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
まず、制御部7は、スキャン制御の実行時に、太陽電池S1〜S4の各動作点X1〜X14(出力電圧V1〜V14)における出力電力を、太陽電池S1〜S4毎に算出する(図5、図6参照)。そして、制御部7は、この算出結果に基づいて、太陽電池S1〜S4の各出力電力特性データを生成する。次に、制御部7は、生成した太陽電池S1〜S4の各出力電力特性データを、データベース8に格納する。
そして、太陽電池S1〜S4の各出力電力特性データがデータベース8に所定数以上蓄積されると、制御部7は、蓄積された太陽電池S1〜S4の各出力電力特性データの履歴に基づいて、太陽電池S1〜S4の各最大電力点(Xm11,Xm21)を推定する。制御部7は、この推定結果に基づいて、太陽電池S1の最大電力点(Xm11,Xm21)がとり得る出力電圧範囲W2を決定する。この出力電圧範囲W2の決定処理には、周知の統計的手法が用いられる。
以降、制御部7は、スキャン制御を行うことなく、この決定した出力電圧範囲W2内でMPPT制御が行われているか否かを判定し、出力電圧範囲W2外に動作点が推移すれば、出力電圧範囲W2内に動作点を戻す。
具体的に、制御部7は、太陽電池S1のMPPT制御時において、図10に示すように、センサ部41によって検出された太陽電池S1の出力電圧が、出力電圧範囲W2内に収まっているか否かを判定する。例えば、現在のMPPT制御における太陽電池S1が、出力電力が低い他の極大点Xm22で動作しているとする。この場合、太陽電池S1の出力電圧はVm2であり、出力電圧範囲W2内に収まっていない。そこで、制御部7は、太陽電池S1の出力電圧をVm2から、出力電圧範囲W2内に推移させて、動作点を最大電力点Xm21近傍に制御する。また、現在のMPPT制御における太陽電池S1の出力電圧が、出力電圧範囲W2内に収まっていれば、現状の動作点でのMPPT制御を継続する。
他の太陽電池S2〜S4についても同様に、スキャン制御によって生成された出力電力特性データの履歴に基づいて、太陽電池S2〜S4の最大電力点がとり得る出力電圧範囲W2が決定され、太陽電池S2〜S4の各動作点が出力電圧範囲W2内に制御される。
すなわち、太陽電池S1〜S4が新規設置された当初、制御部7は、スキャン制御によって、太陽電池S1〜S4の動作点が最大電力点(Xm11,Xm21)近傍に制御されているか否かを判断する。そして、太陽電池S1〜S4が新規設置されて時間が経過すると、スキャン制御によって生成された出力電力特性データが、データベース8に所定数以上蓄積される。以降、制御部7は、スキャン制御を行うことなく、この出力電力特性データの履歴に基づいて、太陽電池S1〜S4の動作点が、最大電力点が存在する出力電圧範囲W2内に制御されているか否かを判断し、動作点を出力電圧範囲W2内に制御する。
このように、太陽電池S1〜S4の新規設置された当初は、スキャン制御とMPPT制御とを併用し、太陽電池S1〜S4が新規設置されて時間が経過すると、スキャン制御を行わず、MPPT制御のみを行う。したがって、太陽電池S1〜S4が新規設置されて時間が経過すると、スキャン制御を行わず、MPPT制御のみを行うので、制御部7の制御シーケンスを簡易にすることができる。
(実施形態3)
本実施形態は、実施形態2と同様に図9に示すパワーコンディショナA2を用いており、データベース8を備えるものである。なお、以下の説明では、太陽電池S1〜S4を区別しない場合、太陽電池Sの符号を用いる。
まず、制御部7は、スキャン制御の実行時に、太陽電池Sの動作点X1〜X14(出力電圧V1〜V14)における出力電力を算出する(図5、図6参照)。そして、制御部7は、このスキャン制御の前後における太陽電池Sの出力変動が所定範囲内に収まっている場合、このスキャン制御の算出結果を用いて、太陽電池Sの出力電圧に対する出力電力の関係を示す出力電力特性データを生成する。そして、制御部7は、この生成した出力電力特性データをデータベース8に格納する。すなわち、制御部7は、スキャン制御の前後における出力変動が所定範囲内に収まっている太陽電池S1〜S4の各出力電力特性データのみをデータベース8に格納する。
そして、制御部7は、データベース8に格納した太陽電池S1〜S4毎の出力電力特性データの履歴に基づいて、太陽電池S1〜S4毎の最大電力点Xm11(図3(b)参照)を推定する。
具体的に、制御部7は、スキャン制御の前後におけるMPPT制御時の太陽電池S1〜S4の各出力を保持しており、スキャン制御の前後における出力の低下幅が所定値未満であれば、当該スキャン制御によって生成した出力電力特性をデータベース8に格納する。なお、太陽電池S1〜S4の各出力とは、出力電圧、出力電流、出力電力等のことである。
太陽電池S1〜S4の各出力電力特性は、日射量によって変動し、天候により大きく左右される。そこで、制御部7は、日射量の急変が無く、太陽電池S1〜S4の出力が安定している場合に生成した各出力電力特性を用いて、太陽電池S1〜S4の各最大電力点推定処理を行う。したがって、太陽電池S1〜S4の各最大電力点推定処理には、図3(b)に示す1つの極大点Xm11(最大電力点)のみを有する出力電力特性データが用いられる確率が高くなる。而して、制御部7は、太陽電池S1〜S4の各出力が安定している場合に生成したそれぞれの出力電力特性を用いて、太陽電池S1〜S4毎の最大電力点Xm11を推定できる。
そして、太陽電池Sに局所的な影や汚れが生じて、図4(b)のように、太陽電池Sの出力電力特性に2つの極大点Xm21,Xm22が発生し、動作点が極大点Xm21またはXm22近傍に推移したとする。この場合、MPPT制御を行っている制御部7は、センサ部41〜44の各検出データに基づいて、太陽電池S1〜S4の現状の各動作点が最大電力点Xm11から外れたことを検出できる。
制御部7は、太陽電池S1〜S4の現状の各動作点が最大電力点Xm11から外れたことを検出すると、図4(b)のように、出力電力特性に複数の極大点Xm21,Xm22が発生したと判断する。そして、制御部7は、スキャン制御を開始して、動作点が極大点Xm22近傍に推移している場合は、動作点を極大点Xm21近傍に戻す。但し、図4(b)のように、出力電力特性に複数の極大点が発生した場合であっても、動作点が最大電力点Xm21近傍に推移している可能性もあり、この場合、スキャン制御後に動作点の変更はない。
このように、制御部7は、太陽電池S1〜S4の実際の各出力電力特性に基づいて、最大電力点Xm11を推定し、MPPT制御時における太陽電池S1〜S4毎の動作点が、最大電力点Xm11近傍に制御されているか否かを判定する。したがって、制御部7は、太陽電池S1〜S4の各出力電力特性が、図3(b)に示すように極大点が1点のみとなる出力電力特性、または図4(b)に示す複数の極大点を有する出力電力特性であるかを、精度よく判定できる。すなわち、制御部7は、スキャン制御の開始タイミング(図3(b)の出力電力特性から図4(b)の出力電力特性に切り替わったタイミング)を精度よく設定できる。
(実施形態4)
本実施形態は、実施形態2と同様に図9に示すパワーコンディショナA2を用いており、データベース8を備えるものである。なお、以下の説明では、太陽電池S1〜S4を区別しない場合、太陽電池Sの符号を用いる。
まず、制御部7は、スキャン制御の実行時に、太陽電池Sの動作点X1〜X14(出力電圧V1〜V14)における出力電力を算出する(図5、図6参照)。そして、制御部7は、このスキャン制御の算出結果に基づく太陽電池Sの出力電力が所定値以上である場合、このスキャン制御の算出結果を用いて、太陽電池Sの出力電圧に対する出力電力の関係を示す出力電力特性データを生成する。そして、制御部7は、この生成した出力電力特性データをデータベース8に格納する。すなわち、制御部7は、スキャン制御の実行時における出力電力が所定値以上である太陽電池S1〜S4の各出力電力特性データのみをデータベース8に格納する。なお、出力電力が所定値以上であるとは、出力電力の平均値が所定値以上、または出力電力のピークが所定値以上であることを意味する。
そして、制御部7は、データベース8に格納した太陽電池S1〜S4毎の出力電力特性データの履歴に基づいて、太陽電池S1〜S4毎の最大電力点Xm11(図3(b)参照)を推定する。
太陽電池S1〜S4の各出力電力特性は、日射量によって変動し、天候により大きく左右される。そこで、制御部7は、例えば日射量が多い晴天時のように、出力電力が所定値以上であるときに生成した各出力電力特性を用いて、太陽電池S1〜S4の各最大電力点推定処理を行う。したがって、太陽電池S1〜S4の各最大電力点推定処理には、図3(b)に示す1つの極大点Xm11(最大電力点)のみを有する出力電力特性データが用いられる確率が高くなる。而して、制御部7は、太陽電池S1〜S4毎の最大電力点Xm11を推定できる。
そして、太陽電池Sに局所的な影や汚れが生じて、図4(b)のように、太陽電池Sの出力電力特性に2つの極大点Xm21,Xm22が発生し、動作点が極大点Xm21またはXm22近傍に推移したとする。この場合、MPPT制御を行っている制御部7は、センサ部41〜44の各検出データに基づいて、太陽電池S1〜S4の現状の各動作点が最大電力点Xm11から外れたことを検出できる。
制御部7は、太陽電池S1〜S4の現状の各動作点が最大電力点Xm11から外れたことを検出すると、図4(b)のように、出力電力特性に複数の極大点Xm21,Xm22が発生したと判断する。そして、制御部7は、スキャン制御を開始して、動作点が極大点Xm22近傍に推移している場合は、動作点を極大点Xm21近傍に戻す。但し、図4(b)のように、出力電力特性に複数の極大点が発生した場合であっても、動作点が最大電力点Xm21近傍に推移している可能性もあり、この場合、スキャン制御後に動作点の変更はない。
このように、制御部7は、太陽電池S1〜S4の実際の各出力電力特性に基づいて、最大電力点Xm11を推定し、MPPT制御時における太陽電池S1〜S4毎の動作点が、最大電力点Xm11近傍に制御されているか否かを判定する。したがって、制御部7は、太陽電池S1〜S4の各出力電力特性が、図3(b)に示すように極大点が1点のみとなる出力電力特性、または図4(b)に示す複数の極大点を有する出力電力特性であるかを、精度よく判定できる。すなわち、制御部7は、スキャン制御の開始タイミング(図3(b)の出力電力特性から図4(b)の出力電力特性に切り替わったタイミング)を精度よく設定できる。
(実施形態5)
本実施形態は、実施形態2と同様に図9に示すパワーコンディショナA2を用いており、データベース8を備えるものである。なお、以下の説明では、太陽電池S1〜S4を区別しない場合、太陽電池Sの符号を用いる。
まず、制御部7は、スキャン制御の実行時に、太陽電池Sの動作点X1〜X14(出力電圧V1〜V14)における出力電力を算出する(図5、図6参照)。そして、制御部7は、このスキャン制御の算出結果に基づく太陽電池Sの出力電力の極大点が、標準的な太陽電池Sの特性に近い範囲内に収まっている場合、このスキャン制御の算出結果を用いて、太陽電池Sの出力電圧に対する出力電力の関係を示す出力電力特性データを生成する。そして、制御部7は、この生成した出力電力特性データをデータベース8に格納する。すなわち、制御部7は、出力電力の極大点が標準特性に近い太陽電池S1〜S4の各出力電力特性データのみを、データベース8に格納する。
そして、制御部7は、データベース8に格納した太陽電池S1〜S4毎の出力電力特性データの履歴に基づいて、太陽電池S1〜S4毎の最大電力点Xm11(図3(b)参照)を推定する。
太陽電池S1〜S4に局所的な影や汚れの影響が無い場合、太陽電池S1〜S4の各出力電力特性は1つの極大点Xm11のみを有する。この最大電力点Xm11は、日射量変化によって、図11の最大電力点Xm11a〜Xm11dのように、曲線Zに沿って推移する。図11では、局所的な影や汚れ等の影響が無い場合、日射量が多い順に、最大電力点Xm11a、Xm11b、Xm11c、Xm11dとなる。なお、図11では、最大電力点Xm11を区別するため、Xm11a,Xm11b,...の符号を付している。
また、太陽電池Sに局所的な影や汚れが生じた場合、図11のように、太陽電池Sの出力電力特性は複数の極大点Xm21(最大電力点),Xm22を有し、極大点Xm21,Xm22はともに曲線Zから大きく外れている。
そこで、制御部7は、出力電力特性の極大点が曲線Z(図11参照)に沿った所定範囲H内に存在する出力電力特性のみを用いて、太陽電池S1〜S4の各最大電力点推定処理を行う。したがって、太陽電池S1〜S4の各最大電力点推定処理には、図3(b)に示す1つの極大点Xm11(最大電力点)のみを有する出力電力特性データが用いられる確率が高くなる。而して、制御部7は、太陽電池S1〜S4毎の最大電力点Xm11を推定できる。
そして、太陽電池Sに局所的な影や汚れが生じて、図4(b)のように、太陽電池Sの出力電力特性に2つの極大点Xm21,Xm22が発生し、動作点が極大点Xm21またはXm22近傍に推移したとする。この場合、MPPT制御を行っている制御部7は、センサ部41〜44の各検出データに基づいて、太陽電池S1〜S4の現状の各動作点が最大電力点Xm11から外れたことを検出できる。
制御部7は、太陽電池S1〜S4の現状の各動作点が最大電力点Xm11から外れたことを検出すると、図4(b)のように、出力電力特性に複数の極大点Xm21,Xm22が発生したと判断する。そして、制御部7は、スキャン制御を開始して、動作点が極大点Xm22近傍に推移している場合は、動作点を極大点Xm21近傍に戻す。但し、図4(b)のように、出力電力特性に複数の極大点が発生した場合であっても、動作点が最大電力点Xm21近傍に推移している可能性もあり、この場合、スキャン制御後に動作点の変更はない。
このように、制御部7は、太陽電池S1〜S4の実際の各出力電力特性に基づいて、最大電力点Xm11を推定し、MPPT制御時における太陽電池S1〜S4毎の動作点が、最大電力点Xm11近傍に制御されているか否かを判定する。したがって、制御部7は、太陽電池S1〜S4の各出力電力特性が、図3(b)に示すように極大点が1点のみとなる出力電力特性、または図4(b)に示す複数の極大点を有する出力電力特性であるかを、精度よく判定できる。すなわち、制御部7は、スキャン制御の開始タイミング(図3(b)の出力電力特性から図4(b)の出力電力特性に切り替わったタイミング)を精度よく設定できる。
また、実施形態3乃至5の各構成を適宜組み合わせてもよい。
A1 パワーコンディショナ
S1〜S4 太陽電池
11〜14 直流電力入力部
21〜24 昇圧回路(直流電圧変換部)
3 インバータ回路(直流/交流変換部)
7 制御部

Claims (8)

  1. 複数系統の太陽電池のそれぞれを接続する複数の直流電力入力部と、
    前記直流電力入力部のそれぞれに接続された前記太陽電池の各出力を所定の直流電圧に変換する複数の直流電圧変換部と、
    複数の前記直流電圧変換部から出力される直流電力を交流電力に変換する直流/交流変換部と、
    前記太陽電池の出力に対する最大電力追従制御を前記直流電圧変換部毎に行う制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記太陽電池の出力電圧を、予め決められた第1の電圧と第2の電圧との間で複数段階に減少または複数段階に増加させて、前記出力電圧のそれぞれにおける前記太陽電池の出力電力を算出するスキャン制御を、前記直流電圧変換部毎に行い、
    前記スキャン制御を行った後、前記直流電圧変換部毎に、前記スキャン制御において算出された前記出力電力が最も高い前記出力電圧近傍で前記最大電力追従制御を行う
    ことを特徴とするパワーコンディショナ。
  2. 前記制御部は、前記最大電力追従制御を行っているときに、少なくとも1つの前記太陽電池の出力電力が閾値以下である状態が所定時間以上継続した場合、前記スキャン制御を開始することを特徴とする請求項1記載のパワーコンディショナ。
  3. 前記太陽電池から供給される電力を動作電源として用い、
    前記制御部は、前記スキャン制御を行うことによって前記太陽電池から供給される電力が所定値を下回る場合、前記スキャン制御の実行を禁止することを特徴とする請求項1または2記載のパワーコンディショナ。
  4. 前記制御部は、
    所定周期を分割した各時間単位を、前記直流電圧変換部のそれぞれに割り当てて、前記直流電圧変換部毎の前記最大電力追従制御を時分割で行い、
    前記所定周期内に、いずれか1つの前記直流電圧変換部に対してのみ、この直流電圧変換部に割り当てられた前記時間単位において前記スキャン制御を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載のパワーコンディショナ。
  5. 前記制御部は、
    前記スキャン制御を行うことによって、前記太陽電池の出力電圧に対する出力電力の関係を示す出力電力特性データを、前記太陽電池毎に生成して、この生成した前記出力電力特性データをデータベースに格納し、
    所定のタイミング以降は、前記データベースに格納されている前記出力電力特性データに基づいて決定した前記太陽電池毎の最大電力点近傍で、前記最大電力追従制御を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載のパワーコンディショナ。
  6. 前記制御部は、
    前記スキャン制御のそれぞれの前後における前記太陽電池の出力変動が所定範囲内に収まっている場合、このスキャン制御の前記算出結果を用いて、前記太陽電池の出力電圧に対する出力電力の関係を示す出力電力特性データを生成して、この生成した前記出力電力特性データをデータベースに格納し、
    前記データベースに格納した前記出力電力特性データの履歴に基づいて、前記太陽電池毎の最大電力点を推定し、
    前記最大電力追従制御を行っているときに、前記太陽電池の動作点が前記推定した前記最大電力点近傍から外れた場合、前記スキャン制御を開始する
    ことを特徴とする請求項1乃至5いずれか記載のパワーコンディショナ。
  7. 前記制御部は、
    前記スキャン制御のそれぞれの前記算出結果に基づく前記太陽電池の出力電力が所定値以上である場合、このスキャン制御の前記算出結果を用いて、前記太陽電池の出力電圧に対する出力電力の関係を示す出力電力特性データを生成して、この生成した前記出力電力特性データをデータベースに格納し、
    前記データベースに格納した前記出力電力特性データの履歴に基づいて、前記太陽電池毎の最大電力点を推定し、
    前記最大電力追従制御を行っているときに、前記太陽電池の動作点が前記推定した前記最大電力点近傍から外れた場合、前記スキャン制御を開始する
    ことを特徴とする請求項1乃至5いずれか記載のパワーコンディショナ。
  8. 前記制御部は、
    前記スキャン制御のそれぞれの前記算出結果に基づく前記太陽電池の出力電力の極大点が所定範囲内に収まっている場合、このスキャン制御の前記算出結果を用いて、前記太陽電池の出力電圧に対する出力電力の関係を示す出力電力特性データを生成して、この生成した前記出力電力特性データをデータベースに格納し、
    前記データベースに格納した前記出力電力特性データの履歴に基づいて、前記太陽電池毎の最大電力点を推定し、
    前記最大電力追従制御を行っているときに、前記太陽電池の動作点が前記推定した前記最大電力点近傍から外れた場合、前記スキャン制御を開始する
    ことを特徴とする請求項1乃至5いずれか記載のパワーコンディショナ。
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