JP6106568B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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本発明は、複数の太陽電池モジュールを有する太陽光発電システムにおいて、太陽電池モジュール全体の発電電力を最大限に引き出すことができる電力変換装置に関する。
近年、商用電源系統と連系し負荷に電力を供給する太陽電池発電システムが用いられている。太陽電池モジュール(複数の太陽電池が直列接続されている)は、その出力電圧によって出力電力が大きく変動するという特性を有している。このため、太陽電池発電システムには、太陽電池モジュールの出力電力を最大限に利用するための工夫が施されている。
その工夫の1つに、山登り法による最大電力点追尾制御(MPPT制御)がある。
図9は従来のMPPT制御の説明図である。太陽電池モジュールの出力電力Pを太陽電池モジュールの出力電圧Vに対してプロットすると、プロットした点群は、図の曲線A又はBに示すようにほぼ山形状の曲線(電圧−電力特性曲線)を形成する。なお、曲線Aは、比較的太陽の日射量が大きく太陽電池モジュールの温度が低い場合を示し、曲線Bは、曲線Aの場合よりも太陽の日射量が小さく太陽電池モジュールの温度が高い場合を示す。
曲線Aの場合、電圧−電力特性曲線の頂点は、太陽電池モジュールの出力電力Pが最大となる最大電力点Pmaxである。最大電力点Pmaxのときの太陽電池モジュールの出力電圧Vは最適動作点Vaである。電圧−電力特性曲線は、太陽の日射量及び温度の変動に応じて変化する。太陽の日射量及び温度が小さくなり、たとえば、曲線Aから曲線Bのように変化すると、太陽電池モジュールの最大出力点Pmax及び最適動作点Vaは、最大出力点PmaxからP´maxに、及び、最適動作点VaからVbに変化する。
最大電力点は、太陽の日射量及び温度の変動によって常に変化するので、太陽電池モジュールの出力電力を最大限に利用しようとすると、最大電力点を追尾するMPPT制御が必要になる。MPPT制御では、太陽電池モジュールの出力電力Pを周期的に計測し、出力電力Pが増加するように、太陽電池モジュールの動作電圧を制御する。
以上は、太陽電池発電システムにおいて1台の太陽電池モジュールを設けた場合であるが、太陽電池発電システムによっては複数の太陽電池モジュールを設けたものもある。複数の太陽電池モジュールを有する太陽電池発電システムでは、太陽電池モジュールごとに上記のMPPT制御が実施される必要がある。たとえば2系統の太陽電池モジュールが曲線A、曲線Bであったとして、それぞれの最大出力点Pmax、P´maxにおける太陽電池モジュールの出力電圧は異なるVa、Vbである。MPPT制御を実施しないで、双方の太陽電池モジュールから電力を取り出すと、それぞれの出力電圧は同じ電圧で動作する。このため、たとえばVa、Vb、Vcのどこで動作しても、それぞれの太陽電池モジュールの発電電力は、点Pmax、P´maxからずれており、総和の発電電力は最大ではない。よって、総和の発電電力が最大となるように運転するためには、太陽電池モジュールごとにMPPT制御を実施することで出力電圧を個々に調整し、曲線A側はVa、曲線B側はVbで運転する必要がある。
下記特許文献1では、それぞれの太陽電池モジュールの出力電圧を個別に調整して、それぞれの太陽電池モジュールの発電電力を最大限に利用できるようにしている。
特開2013−101498号公報
しかし、上記特許文献1に記載されている技術では、それぞれの昇圧チョッパ回路のみでMPPT制御を実施しているため、昇圧チョッパ回路の動作の依存度が高い。このため、各入力系統の太陽電池の発電電力が変動した場合などに、その変動が、総合の発電電力に影響を与えやすい問題がある。
本発明は、以上のような従来の問題を解消するために成されたものであり、複数の太陽電池モジュールを有する太陽光発電システムにおいて、太陽電池モジュール全体の発電電力を安定的にかつ、より最大限に引き出すことができる電力変換装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る電力変換装置は、複数のDC/DCコンバータ、DC/ACインバータ及び最大電力点制御部を有する。
複数のDC/DCコンバータは、複数の太陽電池モジュールのそれぞれに対して独立して設ける。各DC/DCコンバータは、太陽電池モジュールの出力する電圧を所望の電圧に変換する。
DC/ACインバータは、複数のDC/DCコンバータが出力する直流電力を交流電力に変換する。
最大電力点制御部は、DC/DCコンバータのそれぞれとDC/ACインバータに対して最大電力点制御を実施する。
本発明に係る電力変換装置は、最大電力点制御部が、複数のDC/DCコンバータ及び、DC/ACインバータの双方において、最大電力点制御を実施するので、太陽電池モジュール全体の発電電力を最大限に引き出すことができる。
本実施形態に係る電力変換装置の概略構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る電力変換装置の詳細な構成図である。 本実施形態に係る最大電力点追従制御部の機能ブロック図である。 本実施形態に係る最大電力点制御部のメインフローチャートである。 タスクスイッチの切替処理を示すフローチャートである。 MPPT0処理を示すフローチャートである。 MPPT1処理を示すフローチャートである。 MPPT2処理を示すフローチャートである。 従来のMPPT制御の説明図である。
以下、本発明に係る電力変換装置の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〔電力変換装置の構成〕
(概略構成)
図1は、本実施形態に係る電力変換装置の概略構成を示すブロック図である。電力変換装置100は、DC/DCコンバータ110、DC/DCコンバータ120、DC/ACインバータ130、最大電力点制御部140及び電力制御部148により構成される。
DC/DCコンバータ110は、太陽電池モジュール210に対し独立して接続する。DC/DCコンバータ110は、太陽電池モジュール210が出力する直流電圧を所望の異なる電圧に変換する。
DC/DCコンバータ120は、太陽電池モジュール220に対し独立して接続する。DC/DCコンバータ120は、太陽電池モジュール220が出力する直流電圧を所望の異なる電圧に変換する。
DC/ACインバータ130は、DC/DCコンバータ110及びDC/DCコンバータ120が出力する直流電力を入力し、所望の周波数の交流電力に変換する。DC/ACインバータ130が変換した交流電力は商用電源230に供給され、商用電源系統と並列に接続された負荷240等で消費される。
電力制御部148は、DC/DCコンバータ110、DC/DCコンバータ120及びDC/ACインバータ130の全てに対して基本的な電力制御を実施する。最大電力点制御部140は、DC/DCコンバータ110に対する最大電力点制御を後述するMPPT1処理によって演算し、電力制御部148に指令を与えることでMPPTを実施する。最大電力点制御部140は、DC/DCコンバータ120に対する最大電力点制御を後述するMPPT2処理によって演算し、電力制御部148に指令を与えることでMPPTを実施する。最大電力点制御部140は、DC/ACインバータ130に対する最大電力点制御を後述するMPPT0処理によって演算し、電力制御部148に指令を与えることでMPPTを実施する。
MPPT1処理、MPPT2処理、MPPT0処理のそれぞれは、DC/DCコンバータ110とDC/DCコンバータ120とから出力される直流電力の和が最大になるように、又は、DC/ACインバータ130から出力される交流電力が最大になるように、最大電力点制御を実施する。
(詳細構成)
図2は、本実施形態に係る電力変換装置の詳細な構成図である。DC/DCコンバータ110及びDC/DCコンバータ120は、同一の構成を有し、コンデンサC、リアクトルL及びスイッチングトランジスタTRを有する。
コンデンサC及びリアクトルLは平滑回路を形成する。平滑回路は太陽電池モジュール210又は太陽電池モジュール220が出力する直流電流の波形を平滑化しながら、太陽電池モジュールの電圧を、MPPTを行うに最適な直流電圧に変換する。図2は昇圧回路を例にあげているが、昇圧か降圧は問わない。
スイッチングトランジスタTRは、平滑回路で平滑化された直流電流を、入力されるPWMパルスにしたがってスイッチングし、平滑回路から出力される直流電圧とは異なる電圧の直流電圧に変換する。
最大電力点制御は、最大電力点制御部140、電力演算部142、電力演算部144、電力演算部146及びDC/DCコンバータ制御1、2、DC/ACインバータ制御機能を有する電力制御部148により実施される。
電力演算部142は、太陽電池モジュール210が出力する直流電圧E1と平滑回路が出力する直流電流I1とを掛け合わせて、太陽電池モジュール210が出力する直流電力P1を演算する。
電力演算部144は、太陽電池モジュール220が出力する直流電圧E2と平滑回路が出力する直流電流I2とを掛け合わせて、太陽電池モジュール220が出力する直流電力P2を演算する。
電力演算部146は、DC/ACインバータ130が出力する交流電圧V0と交流電流I0とを掛け合わせて、DC/ACインバータ130が出力する交流電力W0を演算する。
最大電力追従制御部140は、電力演算部142から直流電力P1を、電力演算部144から直流電力P2を、電力演算部146から交流電力W0を、それぞれ入力する。最大電力追従制御部140は、DC/DCコンバータ110とDC/DCコンバータ120とから出力される直流電力の和が最大になるように、又は、DC/ACインバータ130から出力される交流電力が最大になるように、DC/DCコンバータ110、DC/DCコンバータ120、DC/ACインバータ130の電力制御を司る電力制御部148に指令を与え、それぞれに出力するPWMパルスのデューティー比を調整する。つまり、最大電力追従制御部140は、MPPT1処理、MPPT2処理、MPPT0処理を実施する。
図3は、本実施形態に係る最大電力点追従制御部の機能ブロック図である。最大電力点追従制御部140は、DC/DCコンバータ110のMPPT1処理を実施するコンバータ制御1、DC/DCコンバータ120のMPPT2処理を実施するコンバータ制御2及びDC/ACインバータ130のMPPT0処理を実施するインバータ制御の、それぞれの機能を有する。
コンバータ制御1は次のようにしてMPPT1処理からの指令を受け、MPPTを実施する。
DC/DCコンバータ110とDC/DCコンバータ120とがDC/ACインバータ130に出力する直流電圧Vdcoの目標値をVdco指令値1として入力し、MPPT1処理によるVdco調整値1と加算する。Vdco指令値1+MPPT1処理によるVdco調整値1の値から直流電圧Vdcoを減算してK1倍する。K1(Vdco指令値1+MPPT1処理によるVdco調整値1−Vdco)からI1を引いてK2倍した値と、K1(Vdco指令値1+MPPT1処理によるVdco調整値1−Vdco)とを加算し、これをPWM制御にかけることで、PWMパルスを生成する。
コンバータ制御2は次のようにしてMPPT2処理からの指令を受け、MPPTを実施する。
DC/DCコンバータ110とDC/DCコンバータ120とがDC/ACインバータ130に出力する直流電圧Vdcoの目標値をVdco指令値2として入力し、MPPT2処理によるVdco調整値2と加算する。Vdco指令値2+MPPT2処理によるVdco調整値2の値から直流電圧Vdcoを減算してK1倍する。K1(Vdco指令値2+MPPT2処理によるVdco調整値2−Vdco)からI2を引いてK2倍した値と、k1(Vdco指令値2+MPPT2処理によるVdco調整値2−Vdco)とを加算し、これをPWM制御にかけることで、PWMパルスを生成する。
インバータ制御は次のようにしてMPPT0処理からの指令を受け、MPPTを実施する。
DC/ACインバータ130が出力する交流電圧V0を基にした正弦波情報と、DC/ACインバータ130のMPPT0処理による電力指令値とを掛け合わせる。この掛け合わせた値から交流電圧V0を減算した値をK3倍し、K3倍した値からDC/ACインバータ130が出力する交流電流I0を差し引き、これをPWM制御にかけることでPWMパルスを生成する。
〔電力変換装置の動作〕
(概略動作)
最大電力点制御部140は、インバータ電流I0を調整して、DC/ACコンバータ130が出力する電力W0を最大にする、MPPT0処理を実施し、次に、MPPT1処理によるVdco調整値1を調整して、DC/DCコンバータ110が出力する電力P1を最大にする、MPPT1処理を実施し、次に、MPPT2処理によるVdco調整値2を調整して、DC/DCコンバータ120が出力する電力P2を最大にする、MPPT2処理を実施する。
DC/DCコンバータ110が出力する電力P1がDC/DCコンバータ120が出力する電力P2よりも小さいとき(P1<P2)には、MPPT1処理が実施され、その後、MPPT0処理が実施される。
また、DC/DCコンバータ110が出力する電力P1がDC/DCコンバータ120が出力する電力P2よりも大きいとき(P1>P2)には、MPPT2処理が実施され、その後、MPPT0処理が実施される。
つまり、P1<P2のときには、MPPT0処理→MPPT1処理→MPPT0処理→MPPT1処理…となり、MPPT0処理とMPPT1処理とが交互に繰り返される。このとき、電力W0又は電力P1+P2が最大になる点を探す電力点制御が行われる。
また、P1≧P2のときには、MPPT0処理→MPPT2処理→MPPT0処理→MPPT2処理…となり、MPPT0処理とMPPT2処理とが交互に繰り返される。このとき、電力W0又は電力P1+P2が最大になる点を探す電力点制御が行われる。
以上のように、本実施形態に係る電力変換装置100は、電力P1と電力P2との大小関係が入れ替わらない限り、MPPT1処理かMPPT2処理かがMPPT0処理と交互に実施される。電力P1と電力P2との大小関係が入れ替わると、MPPT1処理からMPPT2処理に、又は、MPPT2処理からMPPT1処理に、処理が変更される。
なお、処理が頻繁に変更されることのないように、電力P1と電力P2の大小判定にはヒステリシスを持たせておく。たとえば、ヒステリシス量は、電力P1+P2の10%から50%の間に設定しておく。このようにしておけば、電力P1と電力P2の大小関係が頻繁に変わったとしても、安定したMPPT処理ができる。
以上のようにMPPT処理1、MPPT処理2を切り替える理由は、より安定的にMPPTを実施するためであり、どちらかのDC/DCコンバータ一方のみでMPPT1処理、又はMPPT2処理を実施してもよい。
(詳細動作)
図4は、本実施形態に係る最大電力点制御部のメインフローチャートである。メインフローチャートの処理について説明する。
プログラムがスタートすると、タスクスイッチの切替処理を実施する。タスクスイッチの切替処理は、MPPT0処理を実施させるのか、MPPT1処理を実施させるのか、MPPT2処理を実施させるのか、を選択的に指示するための処理である。タスクスイッチ切替処理では、MPPT0処理は必ず実施させるようにしてあり、MPPT0処理を実施した次回の処理に、MPPT1処理かMPPT2処理のいずれかを実施させる(ステップS100)。
次に、タスクスイッチによる分岐処理を実施する。タスクスイッチによる分岐処理は、前段のタスクスイッチの切替処理によって、選択的に指示されたMPPT0処理、MPPT1処理、MPPT2処理を実施するために、次に処理するプログラムを選択する(ステップS110)。
前段のタスクスイッチによる分岐処理でMPPT0処理が選択された場合には、MPPT0処理が実施される。MPPT0処理は、図1に示すように、最大電力点制御部140がDC/ACインバータ130に対して行うMPPT制御である。MPPT0処理は、図2及び図3に示すように、DC/ACインバータ130から出力される交流電力W0を変化させるための、MPPT0処理による電力指令値を増減し、これを電力制御部148に指令として与えることで、太陽電池モジュール210から出力される電力P1と太陽電池モジュール220から出力される電力P2の和が最大になるようにするか、又は、DC/ACインバータ130から出力される電力W0が最大になるようにする(ステップS120)。
前段のタスクスイッチによる分岐処理でMPPT1処理が選択された場合には、MPPT1処理が実施される。MPPT1処理は、図1に示すように、最大電力点制御部140がDC/DCコンバータ110に対して行うMPPT制御である。MPPT1処理は、図2及び図3に示すように、DC/DCインバータ110から出力される電力P1を変化させるための、MPPT1処理によるVdco調整値1を増減し、これを電力制御部148に指令として与えることで、太陽電池モジュール210から出力される電力P1と太陽電池モジュール220から出力される電力P2の和が最大になるようにするか、又は、DC/ACインバータ130から出力される電力W0が最大になるようにする(ステップS130)。
前段のタスクスイッチによる分岐処理でMPPT2処理が選択された場合には、MPPT2処理が実施される。MPPT2処理は、図1に示すように、最大電力点制御部140がDC/DCコンバータ120に対して行うMPPT制御である。MPPT2処理は、図2及び図3に示すように、DC/DCインバータ120から出力される電力P2を変化させるための、MPPT2処理によるVdco調整値2を増減し、これを電力制御部148に指令として与えることで、太陽電池モジュール210から出力される電力P1と太陽電池モジュール220から出力される電力P2の和が最大になるようにするか、又は、DC/ACインバータ130から出力される電力W0が最大になるようにする(ステップS140)。
図5は、タスクスイッチの切替処理を示すフローチャートである。タスクスイッチの切替処理のフローチャートの処理について説明する。
最大電力点制御部140は、プログラムがスタートすると、まず、MPPT処理を指示する(ステップS101)。
次に、最大電力点制御部140(パワーコンディショナの監視部)は、DC/DCコンバータ110及びDC/DCコンバータ120が正常に運転可能な条件か判断する。太陽電池モジュール210及び太陽電池モジュール220の発電量が十分であれば運転し、十分でなければ停止する。この判断は、たとえば、図2に示した直流電圧E1及び直流電圧E2の大きさで判断する。直流電圧E1が設定値を超えていればDC/DCコンバータ110は運転可能、超えていなければ運転不可と判断し、電力制御部148に運転または停止の指令を与える。また、直流電圧E2が設定値を超えていればDC/DCコンバータ120は運転可能、超えていなければ運転不可と判断し、電力制御部148に運転または停止の指令を与える。
最大電力点制御部140はDC/DCコンバータ110及びDC/DCコンバータ120が運転状態であるか否かを判断する(ステップS102)。
ステップS102の処理でDC/DCコンバータ110またはDC/DCコンバータ120が正常に動作していないと判断されたときには(ステップS102:NO)、再びMPPT0処理を指示する。したがって、タスクスイッチの切替処理では、DC/DCコンバータ110またはDC/DCコンバータ120が正常に動作していないときには、最大電力点制御部140は、Vdco調整値1及びVdco調整値2を0にして(ステップS107)、MPPT0処理だけを指示する(ステップS103)。
ステップS102の処理でDC/DCコンバータ110及びDC/DCコンバータ120が正常に動作していると判断されたときには(ステップS102:YES)、最大電力点制御部140は、DC/DCコンバータ110が出力している電力P1とDC/DCコンバータ120が出力している電力P2との大小関係を比較する。なお、DC/DCコンバータ110が出力している電力P1は、図2に示す電力演算部142がE1とI1とを用いて演算し、DC/DCコンバータ120が出力している電力P2は、図2に示す電力演算部144がE2とI2とを用いて演算する(ステップS104)。
ステップS104の処理でDC/DCコンバータ110が出力している電力P1がDC/DCコンバータ120が出力している電力P2よりも小さい(P1<P2)と判断されたときには(ステップS104:YES)、最大電力点制御部140は、MPPT1処理を指示する(ステップS105)。
ステップS104の処理でDC/DCコンバータ110が出力している電力P1がDC/DCコンバータ120が出力している電力P2よりも小さくない(P1≧P2)と判断されたときには(ステップS104:NO)、最大電力点制御部140は、MPPT2処理を指示する(ステップS106)。
以上のように、DC/DCコンバータ110が出力している電力P1とDC/DCコンバータ120が出力している電力P2との大小関係によって、MPPT1処理を指示するのか、MPPT2処理を指示するのかが選択される。ただし、前述のようにMPPT処理1、MPPT処理2を切り替える理由は、より安定的にMPPTを実施するためであり、どちらかのDC/DCコンバータ一方のみでMPPT1処理、又はMPPT2処理を実施してもよい。
図6は、MPPT0処理を示すフローチャートである。MPPT0処理のフローチャートについて説明する。
最大電力点追従制御部140は、図6のステップS121のように、インバータの電力指令値を増減し、P1+P1またはW0が最大の点を探すことが基本動作である。この電力指令値が図3のインバータ制御部に入力され、最終的にインバータ電流I0が増減されることで、パワーコンディショナの出力電力W0が最大になる点を探す。この動作がMPPTの基礎となる。
図3に示すように、DC/ACインバータ130が出力する交流電圧V0を基にした正弦波情報と、MPPT0処理による電力指令値とを乗算し、乗算後の値からDC/ACインバータ130の出力電圧V0を差し引く。差し引いた後の値をK3倍してDC/ACインバータ130のインバータ電流I0を差し引き、差し引いた後の値に基づいて、これをPWM制御にかけることで、DC/ACインバータ130に出力するPWMパルスを生成する。生成したPWMパルスに基づいてインバータ電流I0が増減されることで、MPPTが実施される(ステップS121)。
最大電力点追従制御部140は、電力演算部142が演算した電力P1、電力演算部144が演算した電力P2及び電力演算部146が演算した電力W0を見て、電力P1+P2又は電力W0が最大となる点を探す(ステップS122)。
ステップS121とステップS122とが繰り返されることによって、太陽電池モジュール全体の発電電力を最大限に引き出すことができる。
図7は、MPPT1処理を示すフローチャートである。MPPT1処理のフローチャートについて説明する。
電力制御部148は、図3に示すように、DC/ACインバータ130に入力される電圧Vdcoを制御するためのVdco指令値1と、最大電力点追従制御部140のMPPT1処理によるVdco指令値1とを加算し、加算後の値からVdcoを差し引く。差し引いた後の値をK1倍し、K1倍後の値とK1倍後の値からコンバータ電流I1を差し引いてK2倍した値とを加算し、加算後の値に基づいて、これをPWM制御にかけることで、DC/DCコンバータ110に出力するPWMパルスを生成する。生成したPWM制御パルスに基づいてVdcoを増減し、最大電力点追従制御部140は、DC/DCコンバータ110のMPPT制御を行う(ステップS131)。なお、DC/DCコンバータの回路形態及び電力制御部148の制御式は一例であり、この限りではない。
最大電力点追従制御部140は、電力演算部142が演算した電力P1、電力演算部144が演算した電力P2及び電力演算部146が演算した電力W0を見て、電力P1+P2又は電力W0が最大となる点を探す(ステップS132)。
最大電力点追従制御部140は、以上の処理が終了したら、図7に示すように、MPPT2処理で用いられるVdco調整値2を0に初期化する。
図8は、MPPT2処理を示すフローチャートである。MPPT2処理のフローチャートについて説明する。
電力制御部148は、図3に示すように、DC/ACインバータ130に入力される電圧Vdcoを制御するためのVdco指令値2と、最大電力点追従制御部140のMPPT2処理によるVdco指令値2とを加算し、加算後の値からVdcoを差し引く。差し引いた後の値をK1倍し、K1倍後の値とK1倍後の値からコンバータ電流I2を差し引いてK2倍した値とを加算し、加算後の値に基づいて、これをPWM制御にかけることで、DC/DCコンバータ120に出力するPWMパルスを生成する。生成したPWMパルスに基づいてVdcoを増減し、最大電力点追従制御部140は、DC/DCコンバータ120のMPPT制御を行う(ステップS141)。なお、DC/DCコンバータの回路形態及び電力制御部148の制御式は一例であり、この限りではない。
最大電力点追従制御部140は、電力演算部142が演算した電力P1、電力演算部144が演算した電力P2及び電力演算部146が演算した電力W0を見て、電力P1+P2又は電力W0が最大となる点を探す(ステップS142)。
最大電力点追従制御部140は、以上の処理が終了したら、図8に示すように、MPPT1処理で用いられるVdco調整値1を0に初期化する。
本実施形態に係る電力変換装置100は以上のように動作する。したがって、DC/DCコンバータ110、DC/DCコンバータ120、DC/ACインバータ130の全てに対してMPPT制御をすることができるので、太陽電池モジュール全体の発電電力を最大限に引き出すことができる。
また、太陽電池モジュール210または太陽電池モジュール220のいずれか又は両方の出力電圧が設定値に満たない場合には、DC/ACインバータ130に対してだけMPPT制御をするので、日射量の少ない場合でも、太陽電池モジュール全体の発電電力を最大限に引き出すことができる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、これらは本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をこれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態とは異なる種々の態様で実施することができる。
たとえば、本実施形態では、太陽電池モジュールを発電源として例示したが、風力発電機、水力発電機、波力発電機など、太陽電池モジュール以外の自然エネルギーから電力を生成する発電源に対しても、本発明を適用することができる。
100 電力変換装置、
110、120 DC/DCコンバータ、
130 DC/ACインバータ、
140 最大電力点制御部、
142、144,146 電力演算部、
148 電力制御部
210、220 太陽電池モジュール、
230 商用電源、
240 負荷。

Claims (6)

  1. 複数の太陽電池モジュールのそれぞれに対して独立して設け、前記太陽電池モジュールが出力する電圧を所望の電圧に変換する複数のDC/DCコンバータと、
    前記複数のDC/DCコンバータが出力する直流電力を交流電力に変換するDC/ACインバータと、
    前記DC/DCコンバータのそれぞれと前記DC/ACインバータに対して最大電力点制御を実施する最大電力点制御部と、
    を有し、
    前記最大電力点制御部は、
    前記複数のDC/DCコンバータの内のいずれかが動作できない場合には、前記DC/ACインバータが出力する電力が最大になるように、前記DC/ACインバータに対して最大電力点制御を実施することを特徴とする電力変換装置。
  2. 複数の太陽電池モジュールのそれぞれに対して独立して設け、前記太陽電池モジュールが出力する電圧を所望の電圧に変換する複数のDC/DCコンバータと、
    前記複数のDC/DCコンバータが出力する直流電力を交流電力に変換するDC/ACインバータと、
    前記DC/DCコンバータのそれぞれと前記DC/ACインバータに対して最大電力点制御を実施する最大電力点制御部と、
    を有し、
    前記複数のDC/DCコンバータの内の一方のDC/DCコンバータの出力電力が他方のDC/DCコンバータの出力電力よりも小さいときには、前記最大電力点制御部は、前記一方のDC/DCコンバータ及び前記DC/ACインバータに対して最大電力点制御を実施することを特徴とする電力変換装置。
  3. 複数の太陽電池モジュールのそれぞれに対して独立して設け、前記太陽電池モジュールが出力する電圧を所望の電圧に変換する複数のDC/DCコンバータと、
    前記複数のDC/DCコンバータが出力する直流電力を交流電力に変換するDC/ACインバータと、
    前記DC/DCコンバータのそれぞれと前記DC/ACインバータに対して最大電力点制御を実施する最大電力点制御部と、
    を有し、
    前記複数のDC/DCコンバータの内の一方のDC/DCコンバータの出力電力が他方のDC/DCコンバータの出力電力よりも大きいときには、前記最大電力点制御部は、前記他方のDC/DCコンバータ及び前記DC/ACインバータに対して最大電力点制御を実施することを特徴とする電力変換装置。
  4. 前記最大電力点制御部は、前記一方のDC/DCコンバータに対する最大電力点制御と前記DC/ACインバータに対する最大電力点制御とを交互に行うことを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  5. 前記最大電力点制御部は、前記他方のDC/DCコンバータに対する最大電力点制御と前記DC/ACインバータに対する最大電力点制御とを交互に行うことを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  6. 前記太陽電池モジュールに換えて、風力発電機、水力発電機、波力発電機のいずれかを用いることを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の電力変換装置。
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