JP2014066285A - ベルト張力調整装置及び調整方法 - Google Patents

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Abstract


【課題】 プーリとベルトとの間のフリクションに起因する張力のアンバランスはキャンセルできるベルト張力調整装置を提供する。
【解決手段】作業者が把持部41の上部近傍に配設されている共用スイッチ68と把持部42の上部近傍に配設されているスタートスイッチ60を押すとシリンダユニット44に高圧エアが送り込まれシリンダユニット44は圧縮を開始し、この動作に連動してコンプレッサプーリ26をクランクプーリ22から離間する方向に押圧する。すると、コンプレッサプーリ26はボルト28を中心として回動し、ベルト27に設定値以上の張力が作用する。次いで、所定時間経過後、制御部80からの指令により高圧作動部45のエア回路から低圧作動部46のエア回路に切り替わる。すると、クランクプーリ22を押圧している力が弱くなり、ベルト27は自らの弾発力で収縮し、またクランクプーリ22は前記とは反対方向に若干戻り、ベルト27に正規の張力が付加された位置においてクランクプーリ22の回動は停止する。
【選択図】 図13

Description

本発明は、例えばエンジンのクランクプーリとコンプレッサ等の補機を回転させるプーリ間に調節されたベルトの張力の調整装置及び調整方法に関する。
自動車のエンジンの動力は駆動軸を介して車輪に伝達されるだけでなく、クランク軸の端部に取付けたクランクプーリを介してコンプレッサ等の各種補機に伝達される。クランクプーリと補機プーリとの間にはベルトが張設されているが、このベルトの張力が弱いと動力の伝達が不十分となり、強すぎるとベルトの寿命が短くなる。
そこで、従来からベルトの張力を適正な値にするための装置が種々提案されている。
特許文献1に開示される張力調整装置は、外周面にネジ部を刻設したシリンダ本体の該ネジ部に第1のアタッチメントを螺合し、前記シリンダ本体に対して摺動するピストンロッドの先端部に第2のアタッチメントを取付け、第1のアタッチメントをアジャストプーリに第2のアタッチメントをポンププーリに押し付け、シリンダ本体を回転させることでアジャストプーリとポンププーリとの距離を変更し、これによりプーリ間に張設されたベルトの張力を調整するもので、特に前記第1及び第2のアタッチメントのプーリとの当接面にローラを設け、アジャストプーリとポンププーリとの距離を大きくする際にアタッチメントのプーリとの間の摩擦力で、ベルトに対する引っ張り力が片寄ることを防止している。
特許文献2に開示される張力調整装置は、エンジンブロックに張力調整装置をマウントするためのブラケットを設け、このブラケットにスタッドボルトを取付けている。そして、張力調整を行う場合にはワイヤで吊り下げた張力調整装置を前記スタッドボルト及びブラケットに係合して位置決めを行い、その後、張力調整装置が備える円弧状当接部をプリ―ステーに位置調整可能に固定されているアジャストプーリに押し付け、シリンダを駆動して円弧状当接部をによってアジャストプーリをクランクプーリおよび補機プーリから離れる方向に引き上げてベルトの張力を調整している。
特許文献3に開示される張力調整装置は、伸縮動するシリンダユニットのケーシングにクランクプーリに係合する第1の係合部材を装着し、ピストンロッドの先端にポンププーリに係合する第2の係合部材を取付けている。そして、特に第2に係合部材の構成として、ポンププーリに形成した孔部に係合する係合片部材を設けた構成となっている。
特許文献4に開示される張力調整装置は、ベルト張り調整機の第1押圧部材と第2押圧部材を各プーリに係合させてシリンダユニットによって揺動させると、各押圧部材は各プーリを離間させる方向に付勢し、ベルトに張力を与えるようにしている。
実開昭62−141952号公報 実開平06−010027号公報 特開平07−317861号公報 実公平7−52442号公報
特許文献1に開示される張力調整装置にあっては、第1のアタッチメントと第2のアタッチメントがそれぞれアジャストプーリとポンププーリに当接する時に、垂直方向に対して傾いて当接すると、所定の張力を補機ベルトに付加することができない。このため、ベルトの早期摩耗、ベルト鳴きの原因となる。また、特許文献1に開示される張力調整装置にあっては、アタッチメントとプーリとの当接面にローラを配設してプーリの回転をフリーとしフリクションを軽減しているが、プーリとベルトの間のフリクションがプーリの回転を阻害し、適正な張力に調整できない問題がある。
特許文献2に開示される張力調整装置にあっては、エンジンには複数の補機がエンジンに取り付けられるので、作業者の姿勢を考慮して床面から1.5mの高さとなるようにオーバヘッドコンベアに吊り下げられた状態で搬送されてくる。そしてエンジンブロックに設けたブラケット及びスタッドボルトの2箇所に吊り下げ状態にある調整装置を位置決め固定するのは、エンジンブロック及び調整装置の双方が揺動している場合もあり、位置決め作業が大変である。
またベルト調整装置の固定箇所が上部のみであるので、搬送によるエンジンの揺動によってアジャストプーリと円弧状当接部が適正な位置で当接しないこともあり、作業者が治具を常時保持する必要がある。
特許文献3に開示される張力調整装置にあっては、ポンププーリに形成された孔部の位相がエンジン毎に異なるため、この位相に前記第2の係合部材の係合片部材を合わせる工数が別途必要になり、孔部が形成されていないポンププーリには適用できないという問題があり、更にベルトと各プーリの当接面のフリクションが大きく正確な張力に設定できない不具合がある。
特許文献4に開示される張力調整装置にあっては、装置が大型化し、コスト高になり、またライン内に装置を敷設する必要があるため、工程編成等の自由度が阻害される不具合がある。
上記課題を解決するため本発明に係るベルト張力調整装置は、基準となるプーリを備えた部材に対する位置決め部材と、調整対象となるプーリを基準となるプーリから離間する方向に押圧する押圧部材と、この押圧部材を駆動する駆動源と、この駆動源の押圧力を複数段に切り替える切替手段と、この切替手段を制御する制御手段とを備える。
このように、押圧部材を駆動する駆動源を複数段、例えば高圧駆動と低圧駆動に切り替えることで、高圧駆動の場合には押圧部材の押圧力が大きくなって設定値以上にベルトの張力が大きくなる。そしてこの後、低圧駆動に切り替えることで押圧力が小さくなり、調整対象となるプーリは基準となるプーリ方向に戻されベルトの張力が設定値となる。このときに調整対象となるプーリの位置が固定される。
また、過剰張力から設定張力に戻る際に、プーリとベルトとの間のフリクションに起因する張力のアンバランスはキャンセルされ、プーリの左右で均一な張力でベルトが張設される。
また本発明に係るベルト張力調整装置としては、吊り下げ状態で移動させるための把持部を左右に有し、一方の把持部の近傍には共用スイッチが設けられ、他方の把持部の近傍にはスタートスイッチと完了スイッチが設けられ、前記共用スイッチとスタートスイッチを同時に押すことで押圧部材が基準となるプーリから離間する方向に移動し、前記共用スイッチと完了トスイッチを同時に押すことで押圧部材が戻り方向に移動する構成とすることができる。このような構成とすることで操作性が大幅に向上する。
また、前記基準となるプーリは例えばエンジンのクランク軸端に取り付けられたクランクプーリ或いはアジャストプーリであり、前記調整対象となるプーリは例えばコンプレッサなどの補機の軸端に取り付けられた補機プーリであり、前記位置決め部材としては、例えばエンジンに結合されたスライドステーに当接する第1係合部と、前記スライドステーに前記第1係合部とは直交する方向から係合する第2係合部と、前記基準となるプーリの軸に係合する筒部と、前記エンジンの表面に当接するロッドからなる。
また、前記ベルトの張力調整作業の完了を知らせる表示ランプを設け、前記位置決め部材にはその先端部が基準となるプーリを備えた部材に当接したことを検出する接触スイッチを設けることで、調整作業が効率化する。
また、本発明に係るベルト張力調整方法は以下の工程からなる。
ベルト張力調整装置を前記基準となるプーリ及び基準となるプーリを備えた部材に対し位置決めする工程。
ベルト張力調整装置が備える押圧部材を前記調整対象となるプーリに当接し、駆動源を高圧で駆動して前記調整対象となるプーリを基準となるプーリから離間させ設定値以上の張力をベルトに作用させる工程。
切替手段を作動させて前記駆動源の駆動を高圧から低圧に切り替え、ベルトの張力が設定値となるまで前記調整対象となるプーリを基準となるプーリ方向に戻し、その位置で調整対象となるプーリを固定する工程。
本発明によれば、従来解消することができなかったベルトとプーリとの間に生じるフリクションの影響をベルトの張力調整から除くことができ、正確な張力調整を行うことが可能となる。
また張力調整装置自体もコンパクトで扱いやすいため、作業性が大幅に向上する。
本発明に係るベルト張力調整装置をエンジンの搬送ラインに適用した状態を示す図 本発明に係るベルト張力調整装置の正面図 本発明に係るベルト張力調整装置の平面図 本発明に係るベルト張力調整装置の底面図 本発明に係るベルト張力調整装置の右側面図 本発明に係るベルト張力調整装置の左側面図 本発明に係るベルト張力調整装置の背面図 図3のH−H断面図 図2のK−K断面図 図2のL−L断面図 本発明に係るベルト張力調整装置の斜視図 本発明に係るベルト張力調整装置を適用したエンジンブロックの斜視図 エア圧切替のサイクル図 別実施例の要部拡大図 別実施例の要部拡大図
以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本発明に係るベルト張力調整装置1はエンジン組み立てラインに沿って搬送されるエンジンブロック2に適用される。エンジンブロック2はオーバヘッドコンベア3のハンガー4にチェーン5によって吊り下げられている。
一方、ベルト張力調整装置1はオーバヘッドコンベア3と平行に設けられたレール6に沿って走行するローラ7にチェーン8を介して吊り下げられている。
先ず、本発明に係るベルト張力調整装置が適用されるエンジンブロック2は、クランクシャフトの軸端にクランクボルト21によって固着されるクランクプーリ22、ウォータポンプの軸23に固着されるウォータポンププーリ24、コンプレッサの軸25に固着されるコンプレッサプーリ26を備え、これらクランクプーリ22、ウォータポンププーリ24及びコンプレッサプーリ26間にベルト27が張設されている。
前記コンプレッサプーリ26はボルト28を介して一端がエンジンブロック2に締結され、他端がボルト29を介してエンジンブロック2に取付けたスライドステー30の長孔31に締結されている。ボルト28、29を緩めた状態でコンプレッサプーリ26はボルト28を中心として長孔31に沿って揺動可能とされている。
また、エンジンブロック2には図示しないチェーンケースを取り付けるためのボルト32が設けられ、後述するように、このボルト32を本発明では位置決め用の部材として利用している。
次に、ベルト張力調整装置1の構造を図2〜図12に基づいて説明する。
ベルト張力調整装置1を構成する主要な部材は、前記チェーン8に吊り下げるためのアーム40、吊り下げられたベルト張力調整装置1を移動させる際に把持する左右の把持部41、42、前記コンプレッサプーリ26に当接する押圧部材43、この押圧部材43を移動させてコンプレッサプーリ26を前記クランクプーリ22から離間させる駆動源としてのシリンダユニット44、このシリンダユニット44を駆動するためのエアを送り込む高圧作動部45と低圧作動部46、前記クランクボルト21に係合する筒状係合部47、前記ボルト31に当接する位置決めロッド48及び前記スライドステー29に係合する係合ロッド49であり、これら部材が後述するように結合してベルト張力調整装置1を構成している。
上記各部材の結合をベルト張力調整装置1の略中心に位置する基板50を基準にして以下に説明する。
基板50の下面には前記シリンダユニット44が固着されている。このシリンダユニット44のピストンロッド51は基板50を貫通して上方に伸び、このピストンロッド51の先端にはL字状アーム52が取り付けられ、L字状アーム52の端部に前記押圧部材43が取付けられている。この押圧部材43のコンプレッサプーリ26との当接面はコンプレッサプーリ26に倣った円弧状になっている。
基板50の後端には後部支持プレート53が固設され、この後部支持プレート53に上下方向のガイドレール54が設けられ、一方前記L字状アーム52にはこのガイドレール54に係合する凹型のガイド部材55が設けられ、シリンダユニット44の伸縮に伴って前記L字状アーム52とこれに取り付けられた押圧部材43が上下動する。
また、基板50の一側にはプレート56が取り付けられ、このプレート56の上下に把持プレート57,58が設けられ、これら把持プレート57,58間に前記右側の把持部42が支持されている。上方の把持プレート57にはスイッチステー59が設けられ、このスイッチステー59にはスタートスイッチ60と完了スイッチ61が設けられている。
基板50の後部支持プレート53と対向する前端には前記前部支持プレート62が立設されている。この前部支持プレート62の一側にはスペーサ部材63を介して前記吊り下げアーム40の基端部が取付けられている。
前部支持プレート62の他側には位置決めアーム64が取付けられている。この位置決めアーム64の後側面には把持プレート65,66が設けられ、これら把持プレート65,66間に前記左側の把持部41が支持されている。
また、上方の把持プレート65にはスイッチステー67が設けられ、このスイッチステー67には共用スイッチ68と表示ランプ69が設けられている。
前記位置決めアーム64の前側面には前記クランクシャフトの軸端に設けたクランクボルト21に嵌合する位置決め用の筒状係合部47が固着されている。
また、位置決めアーム64の前側面には当接プレート71が螺着され、この当接プレート71の先端には前記エンジンブロック2側のボルト32の頭部に当接して位置決めを行う位置決めロッド48が取付けられている。
前記位置決めロッド48よりも基端側のアーム64の前側面にはL字状の支持ロッド73が螺着され、この支持ロッド73には別の係合ロッド49が支持され、この係合ロッド49の先端には前記スライドステー30の下側の凹状外形に倣った形状の係合部75と、前記スライドステー30に下側から係合する係合凹部76aを有する係合部76が形成されている。
また、基板50の上方及びその周囲はカバー部材77で囲まれている。カバー部材77のうち、両側部のカバー77a、77bには、前部支持プレート62、支持ロッド73、L字状アーム52、吊り下げアーム40及びスペーサ部材63を避けるための切欠が形成され、上方のカバー77cは前記両側部のカバー77a、77bの切欠部を除いた部分に取り付けられ、また前側部のカバー77dは前部支持プレート62に対応した部分に形成されている。
また、前記後部支持プレート53には前記高圧作動部45が支持されている。前記低圧作動部46は前記シリンダユニット44の下面に取り付けられた保持プレート78と制御部カバー79との間に支持されている。
制御部カバー79は前記カバー部材77のうちのアーム側カバー77bに支持され、この制御部カバー79内には制御部80が配設されている。この制御部には表示用タイマ81と圧切替タイマ82が配設され、また前記高圧作動部45には圧力計83と圧力調整ダイヤル84が設けられ、低圧作動部46には圧力計85と圧力調整ダイヤル86が設けられている。
前記制御部80には、前記シリンダユニット44、高圧作動部45の圧力計83と圧力調整ダイヤル84、低圧作動部46の圧力計85と圧力調整ダイヤル86、スタートスイッチ60、完了スイッチ61、共用スイッチ68及び表示ランプ69が電気的に接続されている。
上記の構成からなるベルト張力調整装置1を用いた補機ベルトの張力調整方法を図13のタイムチャートを参照しつつ以下に説明する。
先ず、オーバヘッドコンベア3と平行に設けられたレール6に沿って走行するローラ7から垂下するチェーン8にアーム40の上端を係止し、作業者が把持部41、42を握ってベルト張力調整装置1をエンジンブロック2の近傍まで移動する。
次いで、筒状係合部47をクランクシャフトの軸端に設けたクランクボルト21に嵌合し、クランクボルト21を中心としてベルト張力調整装置1を回動させながらコンプレッサプーリ26とスライドステー30との間に支持ロッド73を挿入し、支持ロッド73に設けた係合部75、76をスライドステー30に係合させ、更に前記当接プレート71の先端に設けた位置決めロッド48をエンジンブロック2のボルト32の頭部に当接させる。これによって、ベルト張力調整装置1のエンジンブロック2に対する位置決めが完了する。
次いで、作業者が把持部41の上部近傍に配設されている共用スイッチ68と把持部42の上部近傍に配設されているスタートスイッチ60を押すことにより制御部80がこれを感知し、高圧作動部45のエア回路を作動させて設定された圧力でシリンダユニット44にエアを送り込む。
高圧のエアが送り込まれたシリンダユニット44は伸長端から圧縮を開始し、この動作に連動してロッド51、L字状アーム52及び押圧部材43が下降し、コンプレッサプーリ26を下方、即ちクランクプーリ22から離間する方向に押圧する。すると、コンプレッサプーリ26はボルト28,29で仮止めされている状態なので、ボルト28を中心としてボルト29がスライドステー30の長孔31に沿って回動する。
上記のスライドステー30の回動によってクランクプーリ22、ウォータポンププーリ24及びコンプレッサプーリ26間に張設されているベルト27に設定値以上の張力が作用する。
次いで、所定時間経過後、制御部80からの指令により高圧作動部45のエア回路から低圧作動部46のエア回路に切り替わる。すると、クランクプーリ22を押圧している力が弱くなり、ベルト27は自らの弾発力で収縮し、またクランクプーリ22は前記とは反対方向に若干戻り、ベルト27に正規の張力が付加された位置においてクランクプーリ22の回動は停止する。
この時点で表示ランプ69が点灯するので、作業者はボルト28,29を締め付けることでクランクプーリ22を正規の位置に固定する。
この後、作業者は共用スイッチ68と完了スイッチ61を押すと、制御部80がこれを感知し、シリンダユニット44の反対側の室にエアを送り込み、シリンダユニット44に伸長動をなさしめる。すると、ロッド51、L字状アーム52及び押圧部材43が上方に向かって移動しクランクプーリ22から離れる。
この後、支持ロッド73に設けた係合部75、76をスライドステー30から離し、クランクボルト21から筒状係合部47を抜き、ベルト張力調整装置1全体をエンジンブロック2から離すことで張力調整作業が終了する。
図14、図15は別実施例を示し、図14に示す実施例にあっては筒状係合部47の内部にクランクボルト21に接触したことを感知するスイッチ87を設け、図15に示す実施例にあってはエンジンブロック2のボルト32の頭部に当接して位置決めを行う位置決めロッド48の先端にスイッチ88を設けている。
尚、スライドステー30と係合する支持ロッド73の係合部75、76に検知スイッチを設けてもよい。
上記スイッチ87,88を設けた場合、これらスイッチ87,88がクランクボルト21またはボルト32を検知していない状態では、仮に共用スイッチ68及びスタートスイッチ60を押しても、ベルト張力調整装置1は作動しないように設定している。
本発明に係るベルト張力調整装置は例えば搬送中のエンジンブロックの補機プーリに掛け渡されたベルトを搬送中に調整することに利用することができる。
1…ベルト張力調整装置、2…エンジンブロック、3…オーバヘッドコンベア、4…ハンガー、5…チェーン、6…レール、7…ローラ、8…チェーン、21…クランクボルト、22…クランクプーリ、23…ウォータポンプの軸、24…ウォータポンププーリ、25…コンプレッサの軸、26…コンプレッサプーリ、27…ベルト、28、29、32…ボルト、30…スライドステー、31…長孔、40…吊り下げアーム、41、42…把持部、43…押圧部材、44…シリンダユニット、45…高圧作動部、46…低圧作動部、47…筒状係合部、48…位置決めロッド、49…係合ロッド、50…基板、51…ピストンロッド、52…L字状アーム、53…後部支持プレート、54…ガイドレール、55…ガイド部材、56…プレート、57,58…把持プレート、59…スイッチステー、60…スタートスイッチ、61…完了スイッチ、62…
支持プレート、63…スペーサ部材、64…位置決めアーム、65,66…把持プレート、67…スイッチステー、68…共用スイッチ、69…表示ランプ、71…当接プレート、73…支持ロッド、75、76…係合部、76a…係合凹部、77…カバー部材、77a、77b、77c、77d…カバー、78…保持プレート、79…制御部カバー、80…制御部、81…表示用タイマ、82…圧切替タイマ、83、85…圧力計、84、86…圧力調整ダイヤル、87、88…検知スイッチ。

Claims (6)

  1. 基準となるプーリと調整対象となるプーリ間に張設されたベルトの張力を調整する装置であって、この装置は前記基準となるプーリを備えた部材に対する位置決め部材と、前記調整対象となるプーリを基準となるプーリから離間する方向に押圧する押圧部材と、この押圧部材を駆動する駆動源と、この駆動源の押圧力を複数段に切り替える切替手段と、この切替手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とするベルト張力調整装置。
  2. 請求項1に記載のベルト張力調整装置において、このベルト張力調整装置は吊り下げ状態で移動させるための把持部を左右に有し、一方の把持部の近傍には共用スイッチが設けられ、他方の把持部の近傍にはスタートスイッチと完了スイッチが設けられ、前記共用スイッチとスタートスイッチを同時に押すことで押圧部材が基準となるプーリから離間する方向に移動し、前記共用スイッチと完了トスイッチを同時に押すことで押圧部材が戻り方向に移動することを特徴とするベルト張力調整装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のベルト張力調整装置において、前記基準となるプーリはエンジンのクランク軸端に取り付けられたクランクプーリ或いはアジャストプーリであり、前記調整対象となるプーリはコンプレッサなどの補機の軸端に取り付けられた補機プーリであり、前記位置決め部材はエンジンに結合されたスライドステーに当接する第1係合部と、前記スライドステーに前記第1係合部とは直交する方向から係合する第2係合部と、前記基準となるプーリの軸に係合する筒部と、前記エンジンの表面に当接するロッドからなることを特徴とするベルト張力調整装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載のベルト張力調整装置において、前記ベルトの張力調整作業の完了を知らせる表示ランプが設けられていることを特徴とするベルト張力調整装置。
  5. 請求項1乃至3の何れかに記載のベルト張力調整装置において、前記位置決め部材にはその先端部が基準となるプーリを備えた部材に当接したことを検出する接触スイッチが設けられていることを特徴とするベルト張力調整装置。
  6. 基準となるプーリと調整対象となるプーリ間に張設されたベルトの張力を調整すべく以下の工程からなることを特徴とするベルト張力調整方法。
    ベルト張力調整装置を前記基準となるプーリ及び基準となるプーリを備えた部材に対し位置決めする工程。
    ベルト張力調整装置が備える押圧部材を前記調整対象となるプーリに当接し、駆動源を高圧で駆動して前記調整対象となるプーリを基準となるプーリから離間させ設定値以上の張力をベルトに作用させる工程。
    切替手段を作動させて前記駆動源の駆動を高圧から低圧に切り替え、ベルトの張力が設定値となるまで前記調整対象となるプーリを基準となるプーリ方向に戻し、その位置で調整対象となるプーリを固定する工程。
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