JPH05280372A - タイミングベルトおよびプーリの組付方法 - Google Patents

タイミングベルトおよびプーリの組付方法

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JPH05280372A
JPH05280372A JP10930792A JP10930792A JPH05280372A JP H05280372 A JPH05280372 A JP H05280372A JP 10930792 A JP10930792 A JP 10930792A JP 10930792 A JP10930792 A JP 10930792A JP H05280372 A JPH05280372 A JP H05280372A
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JP
Japan
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pulley
pulleys
belt
timing belt
cam
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JP10930792A
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English (en)
Inventor
Ikuo Yamaguchi
郁夫 山口
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】機関のクランクプーリ、カムプーリ間のベルト
長さを確実に調整し、カムプーリを何等移動させずに、
タイミングベルト張設を簡略化する。 【構成】クランクプーリ軸5及びカムプーリ6軸を備え
たパレット7を設け、パレット側のクランクプーリ8と
カムプーリ9との間にタイミングベルト10を張設した
後に機関に組付ける組付方法であって、パレット上にカ
ムプーリ及びクランクプーリを正規位置に配設する工程
と、各プーリ間にベルトを掛け渡す工程と、タイミング
ベルトの掛け渡し位置に対して内外方へ移動可能な複数
のアイドラプーリ18,19,20を設け、各プーリ間
におけるベルトの外側方から複数のアイドラプーリによ
りベルトを同期押圧する工程と、複数のアイドラプーリ
の移動量により各プーリ間ベルト長を可否判定し、プー
リ間ベルト長の不良時にベルト内側に設けられた補助プ
ーリ22,23,24により、プーリ間ベルト長を修正
する工程とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、エンジンの
クランクプーリとカムプーリとの間にタイミングベルト
を張架するようなタイミングベルトおよびプーリの組付
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のタイミングベルトおよび
プーリの組付方法としては、例えば、特開昭63−21
9824号公報に記載の方法がある。すなわち、エンジ
ンのクランク軸およびカム軸に対応するように組付用治
具(以下単にパレットと略記する)側に配置された治具
側シャフトにそれぞれクランクプーリとカムプーリとを
仮組み付けし、この状態でパレット側においてタイミン
グベルトを上述のクランクプーリとカムプーリにそれぞ
れ正規状態に掛け渡し、次に、このパレットをエンジン
側に移動させ、上述のタイミングベルトを掛け渡した状
態のままクランクプーリおよびカムプーリをエンジン側
の正規のクランク軸およびカム軸に受渡す方法である。
【0003】ところで、このようにクランクプーリとカ
ムプーリにタイミングベルトを掛け渡す際には、各プー
リの歯とタイミングベルトの歯との噛合いが重要とな
る。
【0004】つまり、クランクプーリとカムプーリとは
正規の回転位相に設定されるが、タイミングベルトはそ
の長さに若干製造上のバラツキがあり、従ってタイミン
グベルトの張設に際しては該タイミングベルトの各歯が
各プーリのそれと確実に噛合うようにタイミングベルト
の長さ方向における位置を調節して正確な噛合状態を確
保することが必要となる。
【0005】このため、上述の従来例においては、パレ
ット側においてクランクプーリとカムプーリとを接離方
向に移動可能とし、かつ、これらの間に径方向に移動可
能とされたテンショナプーリを配置すると共に、カムプ
ーリのベルト巻き掛け部分には湾曲状のベルトガイド板
を着脱自在に配置し、クランクプーリとカムプーリとを
正規位置に対して近接状態に配設し、かつ、上述のカム
プーリ側にベルトガイド板を装着した状態で、これら各
プーリ間にタイミングベルトを緩み状態に掛け回す。
【0006】次に、タイミングベルトとクランクプーリ
側との歯合せを行なってその状態を保持すると共に、そ
のまま上述のクランクプーリとカムプーリとを正規位置
まで離間させる。この状態では、カムプーリ側において
はベルトガイド板を介してその上側にタイミングベルト
を巻き掛けられた状態となり、該タイミングベルトはこ
のベルトガイド板に沿ってその長さ方向に移動可能とな
っている。
【0007】この状態で、上述のテンショナプーリを適
宜に移動させてタイミングベルトの歯の位置調整を行な
い、上述のベルトガイド板の一端側の側部においてカム
プーリの歯とタイミングベルトの歯を噛合させると共
に、この状態を保持する。次に、上述のベルトガイド板
を取り除いてタイミングベルトをカムプーリ側に噛合さ
せるようにしている。
【0008】しかし、この従来方法においては上述のパ
レット側においてカムプーリをクランクプーリと接離す
る方向へ移動させる必要があるため、組付方法が複雑化
するばかりでなく、カムプーリ側に装着したベルトガイ
ド板を着脱する必要がある関係上、組付作業性が悪い問
題点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、各プーリ
間におけるベルト長さ(プーリ間ベルト長)を確実に調
整することができ、またカムプーリをクランクプーリに
対して離接方向に何等移動させることなく、簡単な方法
によりタイミングベルトを張設することができるタイミ
ングベルトおよびプーリの組付方法の提供を目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、エンジンの
クランク軸およびカム軸との対応位置にクランクプーリ
軸およびカムプーリ軸を備えたパレットを設け、上記パ
レット側のクランクプーリ軸上のクランクプーリと、カ
ムプーリ軸上のカムプーリとの間に、タイミングベルト
を張設した後にエンジンに組付けるタイミングベルトお
よびプーリの組付方法であって、上記パレット上におい
てカムプーリおよびクランクプーリを正規位置に配設す
る工程と、上記各プーリ間にタイミングベルトを掛け渡
す工程と、上記タイミングベルトの外側に設けられ、タ
イミングベルトの掛け渡し位置に対して内外方へ移動可
能な複数のアイドラプーリを設け、各プーリ間における
タイミングベルトの外側方から上記複数のアイドラプー
リによりタイミングベルトを同期押圧する工程と、上記
複数のアイドラプーリの移動量により各プーリ間ベルト
長を可否判定し、プーリ間ベルト長の不良時に、上記複
数のアイドラプーリに対向してベルト内側に設けられた
補助プーリにより、プーリ間ベルト長を修正する工程と
を備えたタイミングベルトおよびプーリの組付方法であ
ることを特徴とする。
【0011】
【発明の効果】この発明によれば、まずエンジンのクラ
ンク軸およびカム軸に対応して正規位置に設けられたパ
レット側のクランクプーリ軸とカム軸とにカムプーリお
よびクランクプーリを配設し、次に上述の各プーリ間に
タイミングベルトを掛け渡し、次に複数のアイドラプー
リを各プーリ間におけるタイミングベルトの外側方から
内方へ同時に移動させて、タイミングベルトを押圧し、
次に上述のアイドラプーリの移動量により各プーリ間ベ
ルト長を可否判定し、プーリ間ベルト長の不良時に、ア
イドラプーリと対向する補助プーリを、上述のアイドラ
プーリと共動させてプーリ間ベルト長を修正する。
【0012】このため、各プーリ間におけるベルト長を
確実に調整することができ、また従来方法の如くカムプ
ーリをクランクプーリに対して接離方向に何等移動させ
る必要がないうえ、従来方法のようなベルトガイド板の
着脱操作も不要であるから、タイミングベルトを正規の
噛合状態下に簡単に張設することができる効果がある。
【0013】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面はタイミングベルトおよびプーリの組付方
法に用いる組付装置を示し、図1、図2において、組付
装置1はエンジン2のクランク軸3およびカム軸4,4
との対応位置にクランクプーリ軸5およびカムプーリ軸
6,6を備えた立設状のパレット7を設け、このパレツ
ト7側のクランクプーリ軸5上のクランクプーリ8と、
カムプーリ軸6,6上のカムプーリ9,9との間に、タ
イミングベルト10を張設した後に、上述の各要素8,
9,10をエンジン2に組付ける装置である。
【0014】上述の組付装置1は、エンジン2の前面に
対向する前面板としての上述のパレット7と、このパレ
ット7の後方に離間配置された後面板11と、左右の側
面板12,12とをベース13に立設固定し、ベース1
3下面のガイド部材14…を左右のレール15,15に
摺動可能に装着して、前後動ロッド16の操作により、
装置全体をエンジン2前面に対して接離可能に構成して
いる。
【0015】この実施例では上述のクランクプーリ8の
背面にダミープーリ8Dを設け、このダミープーリ8D
をクランクプーリ軸5に対して非回動に取付け、また上
述のカムプーリ9,9の背面にもダミープーリ9D,9
Dを設け、これら各ダミープーリ9D,9Dをカムプー
リ軸6,6に対して非回動に取付けると共に、タイミン
グベルト10の外側における各プーリ間つまり8,9
間、9,9間、9,8間にはパレット7の長孔17に沿
って、タイミングベルト10の掛け渡し位置に対して内
外方へ移動可能なアイドラプーリ18,19,20と、
これら各アイドラプーリ18,19,20と対向するよ
うにタイミングベルト10の内側に設けられ、パレット
7の長孔21に沿って移動可能な補助プーリ22,2
3,24とを備えている。
【0016】上述のクランクプーリ軸5およびその周辺
構造は次のように構成している。すなわち、複数の支持
部材25…により径方向へ若干揺動可能に支持されたガ
イド筒26を設け、このガイド筒26内に段付構造のク
ランクプーリ軸5を進退可能に嵌挿し、このクランクプ
ーリ軸5の基端小径側に設けたコイルスプリング27で
同クランクプーリ軸5を常時突出方向(図2の左方)に
バネ付勢すると共に、基端小径側端部のストッパ28で
突出位置を規制している。
【0017】またクランクプーリ軸5の大径側先端に
は、クランク軸3の軸端面の円錐孔3aに嵌合可能なテ
ーパコーン5aを一体形成し、このクランクプーリ軸5
の大径側に非回動に配設されたダミープーリ8Dの前面
にはクランクプーリ8を着脱可能にキー嵌合し、クラン
クプーリ軸5上のクランクプーリ8を仮止ナット29で
抜止め固定している。さらに上述のダミープーリ8Dの
上側には抑止手段30を、下側にはベルト押出手段31
をそれぞれ配置している。上述の抑止手段30はガイド
筒26の径方向の傾動を許容および禁止するための手段
で、ダミープーリ8Dの上側周面に当接可能な抑止部材
32を油圧シリンダ33のピストンロッド34に取付け
ている。そしてクランクプーリ軸5をエンジン2のクラ
ンク軸3に嵌着一致させる場合には、径方向のずれ調整
を行なうために、抑止部材32でガイド筒26の傾動を
許容し、タイミングベルト10の張設時には抑止部材3
2でガイド筒26の傾動を抑止する。
【0018】上述のベルト押出手段31はダミープーリ
8D上のタイミングベルト10をクランクプーリ8側へ
押出すための手段で、タイミングベルト10の外周面と
内側端面とに当接可能なプッシャ35を油圧シリンダ3
6のピストンロッド37に取付けている。なお、上述の
各油圧シリンダ33,36に代えて、モータ、スクリ
ュ、ロッドによる機構やボールネジによる機構を用いて
もよい。
【0019】一方、上述のカムプーリ軸6およびその周
辺構造は次のように構成している。
【0020】すなわち、複数の支持部材38…により径
方向へ若干揺動可能に支持されたガイド筒39を設け、
このガイド筒39内に段付構造のカムプーリ軸6を進退
可能に嵌挿し、このカムプーリ軸6の基端小径側に設け
たコイルスプリング40で同カムプーリ軸6を常時突出
方向(図2の左方)にバネ付勢すると共に、基端小径側
段部のストッパ41で突出位置を規制している。
【0021】またカムプーリ軸6の大径側先端には、カ
ム軸4の軸端面の円錐孔4aに嵌合可能なテーパコーン
6aを一体形成し、このカムプーリ軸6の大径側に非回
動に配設されたダミープーリ9Dの前面にはカムプーリ
9を着脱可能にキー嵌合し、カムプーリ軸6上のカムプ
ーリ9を仮止ナット42で抜止め固定している。
【0022】さらに上述のダミープーリ9Dの下側には
抑止手段43を、上側にはベルト押出手段44をそれぞ
れ配置している。上述の抑止手段43はガイド筒39の
径方向の傾動を許容および禁止するための手段で、ダミ
ープーリ9Dの下側周面に当接可能な抑止部材45を油
圧シリンダ46のピストンロッド47に取付けている。
そしてカムプーリ軸6をエンジン2のカム軸4に嵌着一
致させる場合には、径方向のずれ調整を行なうため、抑
止部材45でガイド筒39の傾動を許容し、タイミング
ベルト10の張設時には抑止部材45でガイド筒39の
傾動を抑止する。
【0023】上述のベルト押出手段44はダミープーリ
9D上のタイミングベルト10をカムプーリ9側へ押出
すための手段で、タイミングベルト10の外周面と内側
端面とに当接可能なプッシャ48を油圧シリンダ49の
ピストンロッド50に取付けている。なお、上述の各油
圧シリンダ46,49に代えて、モータ、スクリュ、ロ
ッドによる機構やボールネジによる機構を用いてもよ
い。
【0024】ところで、上述の3つのアイドラプーリ1
8,19,20のうちの2つのアイドラプーリ18,1
9はタイミングベルト10に対する相対位置を保持した
状態で、エンジン2側のアイドラプーリ取付部51に受
渡され、残りの1つのアイドラプーリ20はエンジン2
側に配置されたオートテンショナのテンションプーリ
(図示せず)にその役目を引継ぎ、組付装置1側に回収
される。
【0025】なお、上述の2つのアイドラプーリ18,
19は同一構造であり、残りの1つのアイドラプーリ2
0は他の2つのアイドラプーリ18,19と類似構造で
あるから、図3においては1つのアイドラプーリ19の
構造についてのみ説明する。
【0026】図3において上述のアイドラプーリ19は
タイミングベルト10の外周面側に転接するプーリ本体
52と、筒状のボス53とをベアリング54により相対
回転可能に一体的に結合し、このアイドラプーリ19が
エンジン2に組付けられる関係上、ボス53内にはセッ
トボルト55を取付けている。
【0027】上述のアイドラプーリ19はプーリ支持手
段56により支持されると共に、このプーリ支持手段5
6でエンジン2側に組付けられる。上述のプーリ支持手
段56は、前述のパレット7の長孔17に貫設されたガ
イド筒57と、パレット7の背面に門形ブラケット58
を介して取付けたエアシリンダ59と、このエアシリン
ダ59のピストンロッド60先端に固定したスライダ6
1と、このスライダ61にスペーサ62を介して取付け
た油圧シリンダ63と、この油圧シリンダ63のピスト
ンロッド64先端に取付けた可動ブラケット65と、こ
の可動ブラケット65に取付けられ、上述のセットボル
ト55締付用のレンチ駆動モータ66とを備えている。
【0028】上述のガイド筒57のスプライン孔には外
周にスプライン(図示せず)を有す外軸67を配設し、
この外軸67の先端に固定ボルト68を用いてプーリホ
ルダ69を嵌合し、このプーリホルダ69に上述のアイ
ドラプーリ19を着脱可能に保持している。
【0029】一方、外軸67の内部にはレンチ駆動モー
タ66の回転軸70により駆動される内軸71を配設
し、この内軸71の先端部で、かつ外軸67内には六角
穴72を有する段付構造のレンチ73を配設し、内軸7
1先端の方形孔74内にレンチ73の基端方形軸部を挿
通している。
【0030】また内軸71先端と段付構造のレンチ73
の段部との間にはスプリング75を張架して、レンチ7
3を常時突出方向(図3の左方)にバネ付勢すると共
に、基端方形軸部には係合ピン76を取付けている。
【0031】上述のプーリ支持手段56は、エアシリン
ダ59の駆動により、スライダ61およびガイド筒57
等を介してアイドラプーリ19を、パレット7の長孔1
7に沿ってタイミングベルト10の掛け渡し位置に対し
て内外方へ移動可能であり、また油圧シリンダ63の駆
動により、可動ブラケット65を介してアイドラプーリ
19を、エンジン2に対して接離動可能であり、さらに
レンチ駆動モータ66の駆動により、回転軸70、内軸
71、レンチ73を介してセットボルト55を、エンジ
ン2のアイドラプーリ取付部に締付回動可能に構成して
いる。なお、上述のエアシリンダ59、油圧シリンダ6
3に代えて、モータ、スクリュ、ロッドによる機構やボ
ールネジによる機構を用いてもよい。
【0032】ここで、上述のアイドラプーリ19は図3
に示すエアシリンダ59で駆動されるが、他の2つのア
イドラプーリ18,20は同一構造または類似構造のエ
アシリンダ77,78でそれぞれ駆動される。
【0033】図4は上述の各エアシリンダ59,77,
78に対する空気圧回路を示し、モータ80により駆動
される空気圧縮機81いわゆるエアコンプレッサの吐出
ライン82に、アフタクーラ83、空気圧タンク84、
フィルタ85、減圧弁86、ルブリケータ87を介して
2位置4ポート型の方向制御弁88のPポートを接続
し、この方向制御弁88の2つのアクチュエータポート
(いわゆるAポート、Bポート)をライン89,90を
介してエアシリンダ59,77,78のロッド側室、ヘ
ッド側室にそれぞれ接続すると共に、ライン89,90
には、逆止弁91,92と可変絞り93,94とを並列
接続したメータアウト構成の速度制御回路95,96を
介設している。
【0034】また上述の各エアシリンダ59,77,7
8のピストンロッド先端にはドグ97(図3においては
図示簡略化のため省略)を取付け、タイミングベルト1
0が正規の状態に張設され、プーリ間ベルト長の正常時
にのみ上述のドグ97によりON制御されるリミットス
イッチ98を設けている。
【0035】一方、上述の各アイドラプーリ18,1
9,20と対向してタイミングベルト10内側に設けら
れた補助プーリ22,23,24は、図6、図7に示す
ようにそれぞれのアクチュエータ101,102,10
3により駆動され、これらの各アクチュエータ101,
102,103はパレット7に対して相互に干渉しない
ように取付けられる。また上述の各アクチュエータ10
1,102,103は流体シリンダその他により構成す
る。
【0036】図5は組付装置1の制御回路を示し、CP
U100は、入力部104と、各エアシリンダ59,7
7,78によりON、OFF操作されるそれぞれのリミ
ットスイッチ98…からの信号入力に基づいて、ROM
105に予め格納したプログラムに従って、前後動ロッ
ド16、抑止手段30,43、ベルト押出手段31,4
4、プーリ支持手段56、エアシリンダ59,77,7
8、アクチュエータ101,102,103を駆動制御
し、またRAM106は必要なデータを記憶する。
【0037】このように構成した上述の組付装置1を用
いて、クランクプーリ8とカムプーリ9,9との間にタ
イミングベルト10を張設し、かつ、これらをエンジン
2側に組付ける組付方法について説明する。
【0038】まず、図2に示すように、エンジン2に対
して組付装置1を後方に離間させ、クランクプーリ軸5
のダミープーリ8Dの前面にクランクプーリ8を、カム
プーリ軸6,6のダミープーリ9D,9Dの前面にカム
プーリ9,9をそれぞれ取付け、各プーリの合いマーク
107(図6、図7参照)を一定方向に向けた状態で、
これらを仮止ナット29,42で抜止め固定すると共
に、プーリ支持手段56,56にはそれぞれのアイドラ
プーリ18,19を取付ける。
【0039】この場合、ベルト押出手段31,44は後
退位置に保持し、抑止手段30,43で各ダミープーリ
8D,9Dの揺動を抑止する一方、エアシリンダ59,
77,78によるアイドラプーリ18,19,20の位
置はパレット7の長孔17…外端部寄りに予め後退させ
る。
【0040】次に上述の各ダミープーリ8D,9D,9
D間にタイミングベルト10を緩み状態で掛け渡す。次
に上述の各エアシリンダ59,77,78を同時に駆動
して、アイドラプーリ18,19,20により上述のタ
イミングベルト10を張設方向へ同時に押圧する。この
アイドラプーリ18,19,20の外方から内方への移
動により、各ダミープーリ8D,9D,9D間の各プー
リ間ベルト長が正規の状態に設定されると、それぞれの
エアシリンダ59,77,78のドク97により各リミ
ットスイッチ98…が全てONになり、アイドラプーリ
18,19,20の移動量によるスイッチングに基づい
て、CPU100はタイミングベルト10が正規状態に
張設されたことを判定するが、例えば図6に示すように
各プーリ間ベルト長の不良時には、エアシリンダ59に
対応するリミットスイッチ98はONになる反面、エア
シリンダ77に対応するリミットスイッチ98はONか
らOFFに切換わり、エアシリンダ78に対応するリミ
ットスイッチ98はOFFのままとなり、CPU100
はプーリ間ベルト長の不良判定を実行する。
【0041】このようなCPU100によるプーリ間ベ
ルト長の不良判定後、CPU100はリミットスイッチ
98がONからOFFに切換わったエアシリンダ77の
アイドラプーリ18を、アクチュエータ101の補助プ
ーリ22により図6の左方へ共動させると同時に、リミ
ットスイッチ98がOFFのままのエアシリンダ78の
アイドラプーリ20を、アクチュエータ103の補助プ
ーリ24により図6の斜め左上方へ共動させて、図6に
実線で示す不良状態のプーリ間ベルト長を、図6に仮想
線で、また図7に実線で示す正規状態になるように修正
する。
【0042】次にCPU100は、ベルト押出手段3
1,44を後退位置から前進位置に駆動して、各ダミー
プーリ8D,9D,9D間に正規状態に張架されたタイ
ミングベルト10を、クランクプーリ8とカムプーリ
9,9との間に移動させる。
【0043】次に仮止ナット29,42を取外すと共
に、ベルト押出手段31,44、抑止手段30,43を
双方共、後退位置に復帰させ、クランクプーリ軸5、カ
ムプーリ軸6,6の若干の傾動を許容状態に設定する。
【0044】次に前後動ロッド16により組付装置1全
体をエンジン2側へ前進させ、クランクプーリ軸5先端
のテーパコーン5aをクランク軸3の円錐孔3aに嵌合
させると共に、カムプーリ軸6,6先端のテーパコーン
6a,6aをカム軸4,4の円錐孔4a,4aに嵌合さ
せる。
【0045】この状態から上述の組付装置1をさらに前
進させると、クランクプーリ軸5およびカムプーリ軸
6,6は図2に示すガイド軸108,109,109に
沿って、コイルスプリング27,40,40に抗して後
退するので、クランクプーリ8がクランクプーリ軸5か
らクランク軸3に受渡されると共に、カムプーリ9,9
がカムプーリ軸6,6からカム軸4,4に受渡される。
【0046】同時に、2つのアイドラプーリ18,19
はレンチ駆動モータ66,66の駆動により締付け方向
に回転するセットボルト55,55を介して、アイドラ
プーリ取付部51,51に締付け固定される一方、残り
の1つのアイドラプーリ20は一旦後退させ、タイミン
グベルト10との接触を解除する。
【0047】次に前後動ロッド16により組付装置1全
体をエンジン2側から後退させると、クランクプーリ
8、カムプーリ9,9、2つのアイドラプーリ18,1
9はエンジン2側に残り、1つのアイドラプーリ20の
みが組付装置1と共に後退するので、この組付装置1の
後退後において、アイドラプーリ20の対応部に、エン
ジン2側におけるオートテンショナのテンションプーリ
を配置し、適正張力を付勢すると、エンジン2に対する
タイミングベルト10および各プーリ8,9,9,1
8,19の一連の組付けが完了する。
【0048】以上要するに、この実施例の組付方法によ
れば、エンジン2のクランク軸3およびカム軸4,4に
対応して正規位置に設けられたパレット7側のクランク
プーリ軸5とカムプーリ軸6とにカムプーリ8およびク
ランクプーリ9,9を配設し、これら各プーリ8,9,
9の背面側に設けたダミープーリ8D,9D,9D間に
タイミングベルト10を掛け渡し、次に複数のアイドラ
プーリ18,19,20を各ダミープーリ8D,9D,
9D間におけるタイミングベルト10の外側方から内方
へ同時に移動させて、タイミングベルト10を押圧し、
リミットスイッチ98信号のON、OFFにより検出さ
れるアイドラプーリ18,19,20の移動量に基づい
て各プーリ間ベルト長をCPU100が可否判定し、プ
ーリ間ベルト長の不良時に、アイドラプーリと対向する
補助プーリを、上述のアイドラプーリと共動させてプー
リ間ベルト長を修正する。
【0049】この結果、各プーリ間におけるベルト長を
確実に調整することができ、また従来方法の如くカムプ
ーリ9をクランクプーリ8に対して接離方向に何等移動
させる必要がないうえ、従来方法のようなベルトガイド
板の着脱操作も不要であるから、タイミングベルト10
を正規の噛合状態下に簡単に張設することができる効果
がある。
【0050】なお、上記実施例においてはアイドラプー
リ18,19,20の移動量を、リミットスイッチ98
からのON、OFF信号により検出すべく構成したが、
各エアシリンダ59,77,78のピストンロッドの移
動により抵抗値が可変する可変抵抗器を設け、この抵抗
値を電流または電圧などの電気量に変換することで、ア
イドラプーリ18,19,20の移動量をリニアに検出
すべく構成してもよい。
【0051】また上記実施例においては2つのカムプー
リ9,9を有する場合について述べたが、各単一のカム
プーリとクランクプーリ間にタイミングベルトを組付け
る場合に適用してもよいことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタイミングベルトおよびプーリの組付
方法に用いる装置の正面図。
【図2】図1のA−Aに沿う要部の断面図。
【図3】アイドラプーリの支持構造を示す断面図。
【図4】空気圧回路図。
【図5】制御回路ブロック図。
【図6】組付方法におけるプーリ間ベルト長修正工程を
示す説明図。
【図7】修正完了時の説明図。
【符号の説明】
2…エンジン 3…クランク軸 4…カム軸 5…クランクプーリ軸 6…カムプーリ軸 7…パレット 8…クランクプーリ 9…カムプーリ 10…タイミングベルト 18,19,20…アイドラプーリ 22,23,24…補助プーリ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンのクランク軸およびカム軸との対
    応位置にクランクプーリ軸およびカムプーリ軸を備えた
    パレットを設け、上記パレット側のクランクプーリ軸上
    のクランクプーリと、カムプーリ軸上のカムプーリとの
    間に、タイミングベルトを張設した後にエンジンに組付
    けるタイミングベルトおよびプーリの組付方法であっ
    て、上記パレット上においてカムプーリおよびクランク
    プーリを正規位置に配設する工程と、上記各プーリ間に
    タイミングベルトを掛け渡す工程と、上記タイミングベ
    ルトの外側に設けられ、タイミングベルトの掛け渡し位
    置に対して内外方へ移動可能な複数のアイドラプーリを
    設け、各プーリ間におけるタイミングベルトの外側方か
    ら上記複数のアイドラプーリによりタイミングベルトを
    同期押圧する工程と、上記複数のアイドラプーリの移動
    量により各プーリ間ベルト長を可否判定し、プーリ間ベ
    ルト長の不良時に、上記複数のアイドラプーリに対向し
    てベルト内側に設けられた補助プーリにより、プーリ間
    ベルト長を修正する工程とを備えたタイミングベルトお
    よびプーリの組付方法。
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