JP2014066158A - 可変気筒エンジンの排気装置 - Google Patents

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勇人 前原
Shigehiro Yamaguchi
茂博 山口
Norihiko Gokami
典彦 後上
Noriyuki Kawamata
則行 川俣
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Abstract

【課題】触媒の個数を低減させることができる可変気筒エンジンの排気装置を提供する。
【解決手段】常時稼動する稼動気筒52Fと、特定の条件下で燃料供給が停止される可休止気筒52Rとにより部分気筒運転を可能とした可変気筒エンジン50と、稼動側排気管61及び可休止側排気管62の下流端に接続され、両排気管61、62を集合部63aにて集合させて両排気管61,62からの排気を合流させる合流管63 と、合流管63内において集合部63aの下流側に設けられた触媒66 と、可休止側排気管62における集合部63aよりも上流側で分岐し、合流管63における触媒66よりも下流側の部位に連通するバイパス通路65と、可休止側排気管62とバイパス通路65との分岐部62bに設けられ、可休止気筒52Rからの排気を集合部63aへ導くかバイパス通路65へ導くかを選択的に切り替える切替弁70とを備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、可変気筒エンジンの排気装置に関するものである。
従来、可変気筒エンジンの排気装置として、例えば特許文献1に見られるような可変気筒エンジンの排気装置が知られている。同文献の符号を借りて説明すると、この可変気筒エンジンの排気装置は、
常時稼動する稼動気筒(1a)と、特定の条件下で燃料供給が停止される可休止気筒(1b)とにより部分気筒運転を可能とした可変気筒エンジン(1)と、
前記稼動気筒(1a)に接続された稼動側排気管(6A)と、
前記可休止気筒に接続された可休止側排気管(6B) と、
前記稼動側排気管(6A)及び可休止側排気管(6B)の下流端に接続され、両排気管(6A)(6B)を集合部にて集合させて両排気管(6A)(6B)からの排気を合流させる合流管(6C) と、
この合流管(6C)内において前記集合部の下流側に設けられたメイン触媒(8B) と、
を備えている。
この可変気筒エンジンの排気装置によれば、エンジン(1)の全気筒が稼働している時には、排気ガスは排気管(6A,6B)を通って排気管(6C)に配置されたメイン触媒(8B)に流れる。(同文献0011段落)
一方、運転条件によってエンジン(1)が部分気筒運転される時には、左バンク(稼動気筒)(1a)は稼働を続行され、右バンク(可休止気筒)(1b)は休止される。このときは、左バンク(1a)からは排気ガスが排出されるが、右バンク(1b)からは冷たい新気が排出されるので、そのまま両者を混合すると混合気の温度が低下し(同0012段落)、メイン触媒(8B) の温度が低下して浄化性能が低下してしまうという問題がある。
そこで、この可変気筒エンジンの排気装置では、稼動側排気管(6A)に前置触媒(8A)を設ける等の手段を講じてメイン触媒(8B)の温度を高温に維持するようにしていた(同文献0012段落)。
特開平7−133716号公報
上述した従来の可変気筒エンジンの排気装置では、メイン触媒(8B)の他に前置触媒(8A)が必要であり、触媒の個数が増大する。
本発明が解決しようとする課題は、触媒の個数を低減させることができる可変気筒エンジンの排気装置を提供することである。
上記課題を解決するために本発明の可変気筒エンジンの排気装置は、
常時稼動する稼動気筒(52F)と、特定の条件下で燃料供給が停止される可休止気筒(52R)とにより部分気筒運転を可能とした可変気筒エンジン(50)と、
前記稼動気筒(52F)に接続された稼動側排気管(61)と、
前記可休止気筒(52R)に接続された可休止側排気管(62) と、
前記稼動側排気管(61)及び可休止側排気管(62)の下流端に接続され、両排気管(61)(62)を集合部(63a)にて集合させて両排気管(61)(62)からの排気を合流させる合流管(63) と、
この合流管(63)内において前記集合部(63a)の下流側に設けられた触媒(66) と、
を備えた可変気筒エンジンの排気装置において、
前記可休止側排気管(62)における前記集合部(63a)よりも上流側で分岐し、前記合流管(63)における前記触媒(66)よりも下流側の部位に連通するバイパス通路(65)と、
前記可休止側排気管(62)とバイパス通路(65)との分岐部(62b)に設けられ、前記可休止気筒(52R)からの排気を前記集合部(63a)へ導くか前記バイパス通路(65)へ導くかを選択的に切り替える切替弁(70)と、
を備えていることを特徴とする。
この可変気筒エンジンの排気装置によれば、エンジン(50)の全気筒、すなわち稼動気筒(52F)と可休止気筒(52R)とが稼働している時には、可休止気筒(52R)からの排気ガスを前記集合部(63a)へ導くように切替弁(70)を切り替えることで、稼動気筒(52F)からの排気ガスと可休止気筒(52R)からの排気ガスとを前記集合部(63a)へ導き、合流管(63)内の触媒(66)を高温に維持して該触媒(66)で排気ガスを浄化することができる。
一方、エンジン(50)が部分気筒運転されるときには、稼動気筒(52F)は稼働し、可休止気筒(52R)は休止する。
このとき、稼動気筒(52F)からは排気ガスが排出されるが、可休止気筒(52R)からは冷たい新気が排出されるので、可休止気筒(52R)からの排気(新気)を前記バイパス通路(65)へ導くように切替弁(70)を切り替えることで、可休止気筒(52R)からの排気(新気)を触媒(66)へ通すことなく、バイパス通路(65)を通じて前記合流管(63)における前記触媒(66)よりも下流側の部位に導く。
これによって、触媒(66)へは稼動気筒(52F)からの排気ガスのみが導かれ、触媒(66)が高温に維持されて、該触媒(66)で稼動気筒(52F)からの排気ガスが浄化される。
以上から明らかなように、この可変気筒エンジンの排気装置によれば、従来技術とは異なり、前置触媒を設けることなく触媒(66)を高温に維持することができるので、触媒の個数を低減させることができる。
この可変気筒エンジンの排気装置においては、
前記合流管(63)の下流にさらに排気系部品(64)が設けられている場合には、前記バイパス通路(65)の下流端(65d)は、前記排気系部品(64)の上流側に接続される構成とすることができる。
このように構成すると、合流管(63)の下流側にある排気系部品(64)を大きく変更することなく略そのまま利用することができる。
この可変気筒エンジンの排気装置においては、
前記合流管(63)の下流に消音器(64)が設けられている場合には、前記バイパス通路(65)の下流端(65d)は、前記消音器(64)の上流側に接続される構成とすることができる。
このように構成すると、稼動気筒(52F)による排気音と可休止気筒(52R)による排気音とを共通の消音器(64)を用いて消音できるため、別の消音器を追加する必要がなくなる。
この可変気筒エンジンの排気装置においては、
前記可休止側排気管(62)は前記合流管(63)に沿って延びる沿い部(62s)を有しているとともに、前記合流管(63)は前記触媒(66)よりも下流側において、前記沿い部(62s)へ近づくように傾斜する傾斜部(63s)を有し、前記バイパス通路(65)の上流端(65u)が前記沿い部(62s)に接続されるとともに、バイパス通路(65)の下流端(65d)が前記傾斜部(63s)に接続されている構成とすることができる。
このように構成すると、バイパス通路(65)を短くすることが可能となり、配管の短縮を図ることが可能となる。
この可変気筒エンジンの排気装置においては、
前記バイパス通路(65)は、前記沿い部(62s)と合流管(63)との間に位置するように配置されている構成とすることができる。
このように構成すると、可休止側排気管(62)と合流管(63)との間の空きスペース(S)を利用してバイパス通路(65)を配置することで、装置の大型化を抑制することができる。
この可変気筒エンジンの排気装置においては、
前記切替弁(70)は、ロータリ一式の単一バルブ体にて構成することができる。
このように構成すると、複数のバルブを用いることなく切替弁(70)を構成できるので、装置の大型化を抑制することができるとともに、コスト削減を図ることもできる。
この可変気筒エンジンの排気装置においては、
前記切替弁(70)は、電気アクチュエータ(80)により駆動される駆動部(71)を有し、この駆動部(71)が、車両搭載状態において、前記可休止側排気管(62)の上面側に配置されている構成とすることができる。
このように構成すると、地面からの飛び石等に対し、可休止側排気管(62)によって切替弁(70)の駆動部(71)を保護することができる。
この可変気筒エンジンの排気装置においては、
前記エンジン(50)が、複数の気筒がV字状に配置されるV型形式であって、クランク軸(51a)が車両幅方向に向くように車両に搭載される場合には、前方側に臨む気筒を稼動気筒(52F)とし、後方側に臨む気筒を可休止気筒(52R)とし、前記電気アクチュエータ(80)を可休止気筒(52R)の後方側に配置するとともに、この電気アクチュエータ(80)と前記駆動部(71)とを接続する連動部材(81)を可休止側排気管(62)に沿って配置した構成とすることができる。
このように構成すると、電気アクチュエータ(80)を、車両後方側にあって休止時に排熱が押さえられる可休止気筒(52R)の後側に配置することで、熱影響を抑えながら、連動部材(81)を可休止側排気管(62)に沿って配置することで、連動部材の長さを抑制して、装置の小型化を図ることが可能となる
本発明に係る可変気筒エンジンの排気装置の実施形態が搭載された自動二輪車を説明する左側面図。 図1に示すエンジンの部分切断左側面図。 図2に示すスロットルボディの平面図。 スロットルグリップの開度とスロットル弁の開度との関係を説明するグラフ。 本発明に係る可変気筒エンジンの排気装置の実施形態を示す平面図。 切替弁70の断面図(図5における6−6断面図)。 切替弁70の作動を説明ずる平断面図。 切替弁70の作動を説明ずる平断面図。 電気アクチュエータ80の一例を示す斜視図。
以下、本発明に係る可変気筒エンジンの排気装置の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとし、以下の説明において、前後、左右、上下は、操縦者から見た方向に従い、図面に車両の前方をFr、後方をRr、左側をL、右側をR、上方をU、下方をD、として示す。各図において、同一部分ないし相当する部分には、同一の符号を付してある。
図1は、本発明に係る可変気筒エンジンの排気装置の実施形態が搭載された車両の一例としての自動二輪車を説明する左側面図である。
この自動二輪車10は、車体フレーム11を有している。車体フレーム11は、前端に設けられるヘッドパイプ12と、ヘッドパイプ12から後方かつ下方に延びる左右一対のメインフレーム13と、左右一対のメインフレーム13の前部下面から下方に延びる左右一対のエンジンハンガー14と、左右一対のメインフレーム13の後端部に連結され下方に延びる左右一対のピボットプレート15と、左右一対のピボットプレート15の上部に連結され後方かつ上方に延びる左右一対のシートフレーム16とを有している。エンジンハンガー14及びピボットプレート15にエンジン50が取り付けられている。
この自動二輪車10は、ヘッドパイプ12に操向自在に支持されるフロントフォーク21と、フロントフォーク21の下端部に回転可能に支持される前輪WFと、フロントフォーク21の上端部に取り付けられる操舵用のハンドル22と、ピボットプレート15に揺動可能に支持されるスイングアーム23と、スイングアーム23の後端部に回転可能に支持される後輪WRと、エンジン50の上方に配置される燃料タンク25と、を備えている。
なお、図1中の符号31はフロントカウル、32はフロントサイドカウル、33はアンダーカウル、34はリヤカウル、35はヘッドライト、36はサイドミラー、37はフロントフェンダ、38は運転者シート、39は同乗者シート、40はテールライト、41はリヤウィンカ、42はりヤフェンダ、43はメインステップ、44はピリオンステップである。
エンジン50は、水冷式V型4気筒の可変気筒エンジンであり、図1及び図2に示すように、クランク軸51aが支持されたクランクケース51と、クランクケース51の上部に前後にV字状に配置される前シリンダブロック(52F)及び後シリンダブロック(52R)と、クランクケース51の左側面に取り付けられた発電機カバー53と、クランクケース51の右側面に取り付けられる不図示のクラッチカバーと、クランクケース51の下面に取り付けられるオイルパン54と、を備えている。
本実施形態では、前シリンダブロック(52F)で常時稼動する稼動気筒52F群(2気筒)が構成され、後シリンダブロック(52R)で、特定の条件下で燃料供給が停止される可休止気筒52R群(2気筒)が構成されている。
図2に示すように、前シリンダブロック(52F)は、クランクケース51の前方上部に一体形成されるシリンダ55Fと、シリンダ55Fの上端部に取り付けられるシリンダヘッド56Fと、シリンダヘッド56Fの上端部に取り付けられるシリンダヘッドカバー57Fと、を備えている。
後シリンダブロック(52R)は、クランクケース51の後方上部に一体形成されるシリンダ55Rと、シリンダ55Rの上端部に取り付けられるシリンダヘッド56Rと、シリンダヘッド56Rの上端部に取り付けられるシリンダヘッドカバー57Rと、を備えている。
前シリンダブロック(52F)のシリンダヘッド56Fの後面及び後シリンダブロック(52R)のシリンダヘッド56Rの前面には、吸気装置58が接続されている。
また、前シリンダブロック(52F)のシリンダヘッド56Fの前面及び後シリンダブロック(52R)のシリンダヘッド56Rの後面には、本実施形態の排気装置60が接続されている。
図1及び図2に示すように、吸気装置58は、稼動気筒52Fをなす前シリンダブロック(52F)のシリンダヘッド56Fに接続される稼動側スロットルボディ58Fと、可休止気筒(52R)をなす後シリンダブロック(52R)のシリンダヘッド56 Rに接続される可休止側スロットルボディ58Rと、稼動側スロットルボディ58F及び可休止側スロットルボディ58Rの上流端に接続されるエアクリーナ45と、を備えている。
図3に示すように、稼動側スロットルボディ58Fは、前シリンダブロック(52F)の稼動気筒群の各気筒52Fに連通する2つの吸気通路58aと、2つの吸気通路58aを開閉する2つのスロットル弁58bと、2つのスロットル弁58bが取り付けられる1本の弁軸58cと、弁軸58cを駆動する駆動モータ59と、を備えている。
図3に示すように、可休止側スロットルボディ58Rは、後シリンダブロック(52R)の可休止気筒群の各気筒52Rに連通する2つの吸気通路58aと、2つの吸気通路58aを開閉する2つのスロットル弁58bと、2つのスロットル弁58bが取り付けられる1本の弁軸58cと、弁軸58cを駆動する駆動モータ59と、を備えている。
このように、吸気装置58は、稼動側及び可休止側スロットルボディ58F,58Rの各スロットル弁58bを各駆動モータ59で独立制御するため、前後シリンダブロック(52F),(52R)でスロットル弁58bの開度特性を一致させることも可能であるし、独立した異なる開度特性とすることも可能である。なお、本実施形態では、稼動側及び可休止側スロットルボディ58F,58Rの両方に駆動モータ59を設けているが、これに限定されず、稼動側及び可休止側スロットルボディ58F,58Rの一方に駆動モータ59を設け、他方に従来の手動式駆動機構を用いて、前後シリンダブロック(52F),(52R)のスロットル開度を一致又は独立して制御するようにしてもよい。
本実施形態のエンジン50の制御は次のように行われる。
4気筒全てを稼動する全気筒運転時の場合、前後シリンダブロック(52F),(52R)の稼動側及び可休止側スロットルボディ58F,58R内のスロットル弁58bが同期して開閉するように各駆動モータ59,59が制御されて、例えば、インジェクタなどの燃料供給装置(図示せず)による燃料供給及び点火栓46(図2参照)による着火が通常通り行われる。
前シリンダブロック(52F)の稼動気筒52Fの2気筒のみを稼動させ、後シリンダブロック(52R)の可休止気筒群の2気筒52Rを休止させる部分気筒運転時の場合、前シリンダブロック(52F)では、前述の通りスロットル弁58bの開閉制御と、例えば、インジェクタなどの燃料供給装置(図示せず)による燃料供給及び点火栓46による着火が行われ、後シリンダブロック(52R)では、燃料供給及び点火栓46による着火が停止されるものの、スロットル弁58bについては、ポンピングによるエンジン駆動ロスを低減するために、図4に示すように、前シリンダブロック(52F)のスロットル弁58bと同期して開閉制御される。従って、部分気筒運転時には、後シリンダブロック(52R)を通過した空気は燃焼されずに排気装置60に排出される。
図1及び図5に示すように、排気装置60は、前シリンダブロック(52F)の稼動気筒52Fに接続される稼動側排気管61と、後シリンダブロック(52R)の可休止気筒52Rに接続される可休止側排気管62と、稼動側排気管61及び可休止側排気管62の下流端に接続され、両排気管61、62を集合部63aにて集合させて両排気管61,62からの排気を合流させる合流管63と、この合流管63内において前記集合部63aの下流側に設けられた触媒66と、を備えている。
そして、この排気装置60は、可休止側排気管62における、集合部63aよりも上流側で分岐し、触媒66よりも下流側の部位に連通するバイパス通路65と、可休止側排気管62とバイパス通路65との分岐部62bに設けられ、可休止気筒52Rからの排気を集合部63aへ導くかバイパス通路65へ導くかを選択的に切り替える切替弁70と、を備えている。
この可変気筒エンジンの排気装置60によれば、エンジン50の全気筒、すなわち稼動気筒52Fと可休止気筒52Rとが共に稼働している時には、稼動している可休止気筒52Rからの排気ガスを合流管63の集合部63aへ導くように切替弁70を切り替えることで、稼動気筒52Fからの排気ガスと可休止気筒52Rからの排気ガスとを共に集合部63aへ導き、合流管63内の触媒66を高温に維持して該触媒66で排気ガスを浄化することができる。
一方、エンジン50が部分気筒運転されるときには、稼動気筒52Fは稼働し、可休止気筒52Rは休止する。
このとき、稼動気筒52Fからは排気ガスが排出されるが、可休止気筒52Rからは冷たい新気(空気)が排出されるので、可休止気筒52Rからの排気(空気)を前記バイパス通路65へ導くように切替弁70を切り替えることで、可休止気筒52Rからの排気(空気)を触媒66へ通すことなく、バイパス通路65を通じて前記合流管63における触媒66よりも下流側の部位に導く。
これによって、触媒66へは稼動気筒52Fからの排気ガスのみが導かれ、触媒66が高温に維持されて、該触媒66で稼動気筒52Fからの排気ガスが浄化される。
以上から明らかなように、この可変気筒エンジンの排気装置60によれば、従来技術とは異なり、前置触媒を設けることなく触媒66を高温に維持することができるので、触媒の個数を低減させることができる。
この実施の形態における稼動側排気管61は、前シリンダブロック(52F)の各稼動気筒52Fに接続される2本の上流側排気管61aと、2本の上流側排気管61aの下流端に接続され、2本の上流側排気管61aを合流させる稼動側集合部61bとを備え、この稼動側集合部61bが前記合流管63の集合部63aに接続されている。
可休止側排気管62は、後シリンダブロック(52R)の各可休止気筒52Rに接続される2本の上流側排気管62aと、2本の上流側排気管62aの下流端に接続され、2本の上流側排気管62aを合流させる切替弁70の後述する弁ハウジング72と、この弁ハウジング72の下流側に接続された可休止側合流パイプ62dを備え、この可休止側合流パイプ62dが前記合流管63の集合部63aに接続されている。
切替弁70は、例えば図6に示すようなロータリ一式の単一バルブ体にて構成する。
このように構成すると、複数のバルブを用いることなく切替弁70を構成できるので、装置の大型化を抑制することができるとともに、コスト削減を図ることもできる。
図1,図5,図6に示すように、切替弁70は、電気アクチュエータ80により駆動される駆動部71を有し、この駆動部71が、車両搭載状態において、可休止側排気管62の上面側に配置されている。
このように構成すると、地面からの飛び石等に対し、可休止側排気管62によって切替弁70の駆動部71を保護することができる。
図5〜図8に示す切替弁70は、弁ハウジング72と、この弁ハウジング72に装着される弁体73とを有している。
弁ハウジング72の後部(上流側)72rに前記2本の上流側排気管62aの下流端が接続され、弁ハウジング72の前部(下流側)72fに前記可休止側合流パイプ62dの上流端が接続される。弁ハウジング72の後部72rは2本の上流側排気管62aの合流部を構成している。
弁ハウジング72は、上流側排気管62aに対応する入力ポート72aと、可休止側合流パイプ62dに対応した合流パイプ側出力ポート72dと、バイパス通路65に対応したバイパス用出力ポート72bとを有している。
弁ハウジング72は、ハウジング本体72mと、この本体72mにボルト72jで締結された蓋体72cとを備えている。
一方、弁体73は弁ハウジング72に回転自在に装着されるもので、基本的には円筒状をなしている。弁体73の軸方向両端には弁軸73a1,73a2が一体に形成されており、一方の弁軸73a1が軸受ブッシュ74を介してハウジング本体72mに回転自在に支持され、他方の弁軸73a2が軸受ブッシュ75を介して蓋体72cに回転自在に支持されている。
他方の弁軸73a2は、弁ハウジング72外に突出する小径部73a3を有しており、この小径部73a3に被動プーリ75がナット75nで固着されている。
この被動プーリ75は、後述する電気アクチュエータ80の駆動プーリ83から連動部材81を介して駆動され、これによって弁体73が回動する。
図7,図8に示すように、弁体73には、その軸線を横切る貫通孔76と、弁体73の半径方向でこの貫通孔76の一側面を開放する連通孔77とが設けられている。貫通孔76の一端76aは前記入力ポート72aと合致し得るとともに(図7)、前記バイパス用出力ポート72bと合致し得(図8)、他端76dは前記合流パイプ側出力ポート72dと合致し得る(図7)。連通孔77は、前記入力ポート72aと合致し得る(図8)。
したがって、エンジン50の全気筒稼働時には、図7に示すように、貫通孔76の一端76aが入力ポート72aと合致し、他端76dが合流パイプ側出力ポート72dと合致するように弁体73を位置させる(弁体73が図8に示す状態であった場合には電気アクチュエータ80を作動させて図8に示す状態から図7に示すように弁体73を反時計方向へ90度回動させる)。これによって、可休止気筒52Rからの排気ガスは弁体73の貫通孔76を通り可休止側合流パイプ62dへと導かれる。なお、この際、バイパス用出力ポート72bは弁体73で閉じられているので、バイパス通路65へは可休止気筒52Rからの排気ガスは流れない。
一方、エンジン50が部分気筒運転されるとき、すなわち、可休止気筒52Rが休止するときには、図8に示すように、連通孔77が入力ポート72aと合致し、貫通孔76の一端76aがバイパス用出力ポート72bと合致するように弁体73を位置させる(弁体73が図7に示す状態であった場合には電気アクチュエータ80を作動させて図7に示す状態から図8に示すように弁体73を時計方向へ90度回動させる)。これによって、可休止気筒52Rからの冷たい新気(空気)は弁体73の連通孔77および貫通孔76の一端76aを通りバイパス通路65へと導かれる。なお、この際、合流パイプ側出力ポート72dは弁体73で閉じられているので、可休止側合流パイプ62d(したがって触媒66)へは可休止気筒52Rからの冷たい空気は流れない。
電気アクチュエータ80は、例えば図9に示すような正逆転可能なサーボモータで構成することができる。電気アクチュエータ80はブラケット84で、車体フレーム11の適所に取り付けられている。
電気アクチュエータ80の出力軸82に駆動プーリ83が固定されており、駆動プーリ83に、連動部材81としてのワイヤの一端側が巻き回されている。ワイヤ(連動部材)81の他端側は、切替弁70の被動プーリ75に巻き回されており(図6)、これによって、電気アクチュエータ80の回動で切替弁70の弁体73を前述したように回動させることができる。
図1、図2に示すように、この実施の形態におけるエンジン50は、複数の気筒がV字状に配置されるV型形式であって、クランク軸51aが車両幅方向に向くように車両に搭載され、前方側に臨む気筒を稼動気筒52Fとし、後方側に臨む気筒を可休止気筒52Rとしてある。
そして、図1に示すように、電気アクチュエータ80は可休止気筒52Rの後方側に配置されているとともに、この電気アクチュエータ80と切替弁70の駆動部71とを接続する連動部材(ワイヤ)81は可休止側排気管62に沿って配索されている。
このように構成すると、電気アクチュエータ80が、車両後方側にあって休止時に排熱が押さえられる可休止気筒52Rの後側に配置されているので、電気アクチュエータ80への熱影響を抑えることができるとともに、連動部材81を可休止側排気管62に沿って配置することで、連動部材81の長さを抑制して、装置の小型化を図ることが可能となる
図1,図5に示すように、この可変気筒エンジンの排気装置においては、合流管63の下流にさらに排気系部品(図示のものは消音器)64が設けられており、バイパス通路65の下流端65dは、排気系部品64の上流側に接続されている。
このように構成すると、合流管63の下流側にある排気系部品64を大きく変更することなく略そのまま利用することができる。
したがって、稼動気筒52Fによる排気音と可休止気筒52Rによる排気音とを共通の消音器64を用いて消音できるため、別の消音器を追加する必要がなくなる。
図5に示すように、可休止側排気管62は合流管63に沿って延びる沿い部62sを有しているとともに、合流管63は触媒66よりも下流側において、沿い部62sへ近づくように傾斜する傾斜部63sを有している。バイパス通路65は、その上流端65uが沿い部62sに接続されるとともに、下流端65dが傾斜部63sに接続されている。
このように構成すると、バイパス通路65を短くすることが可能となり、配管の短縮を図ることが可能となる。
バイパス通路65は、沿い部62sと合流管63との間に位置するように配置されている。
このように構成すると、可休止側排気管62と合流管63との間の空きスペースSを利用してバイパス通路65を配置することで、装置の大型化を抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
50:可変気筒エンジン、51a:クランク軸、52F:稼動気筒(前シリンダブロック)、52R:可休止気筒(後シリンダブロック)、61:稼動側排気管、62:可休止側排気管、62s:沿い部、63:合流管、63a:集合部、63s:傾斜部、64:排気系部品(消音器)、65:バイパス通路、66:触媒、70:切替弁、71:駆動部、80:電気アクチュエータ、81:連動部材。

Claims (8)

  1. 常時稼動する稼動気筒(52F)と、特定の条件下で燃料供給が停止される可休止気筒(52R)とにより部分気筒運転を可能とした可変気筒エンジン(50)と、
    前記稼動気筒(52F)に接続された稼動側排気管(61)と、
    前記可休止気筒(52R)に接続された可休止側排気管(62) と、
    前記稼動側排気管(61)及び可休止側排気管(62)の下流端に接続され、両排気管(61)(62)を集合部(63a)にて集合させて両排気管(61)(62)からの排気を合流させる合流管(63) と、
    この合流管(63)内において前記集合部(63a)の下流側に設けられた触媒(66) と、
    を備えた可変気筒エンジンの排気装置 において、
    前記可休止側排気管(62)における前記集合部(63a)よりも上流側で分岐し、前記合流管(63)における前記触媒(66)よりも下流側の部位に連通するバイパス通路(65)と、
    前記可休止側排気管(62)とバイパス通路(65)との分岐部(62b)に設けられ、前記可休止気筒(52R)からの排気を前記集合部(63a)へ導くか前記バイパス通路(65)へ導くかを選択的に切り替える切替弁(70)と、
    を備えていることを特徴とする可変気筒エンジンの排気装置。
  2. 請求項1において、
    前記合流管(63)の下流にはさらに排気系部品(64)が設けられており、前記バイパス通路(65)の下流端は、前記排気系部品(64)の上流側に接続されていることを特徴とする可変気筒エンジンの排気装置。
  3. 請求項1において、
    前記合流管(63)の下流には消音器(64)が設けられており、前記バイパス通路(65)の下流端は、前記消音器(64)の上流側に接続されていることを特徴とする可変気筒エンジンの排気装置。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか一項において、
    前記可休止側排気管(62)は前記合流管(63)に沿って延びる沿い部(62s)を有しているとともに、前記合流管(63)は前記触媒(66)よりも下流側において、前記沿い部(62s)へ近づくように傾斜する傾斜部(63s)を有し、前記バイパス通路(65)の上流端(65u)が前記沿い部(62s)に接続されるとともに、バイパス通路(65)の下流端(65d)が前記傾斜部(63s)に接続されていることを特徴とする可変気筒エンジンの排気装置。
  5. 請求項4において、
    前記バイパス通路(65)は、前記沿い部(62s)と合流管(63)との間に位置するように配置されていることを特徴とする可変気筒エンジンの排気装置。
  6. 請求項1〜5のうちいずれか一項において、
    前記切替弁(70)は、ロータリ一式の単一バルブ体にて構成されていることを特徴とする可変気筒エンジンの排気装置。
  7. 請求項1〜6のうちいずれか一項において、
    前記切替弁(70)は、電気アクチュエータ(80)により駆動される駆動部(71)を有し、この駆動部(71)が、車両搭載状態において、前記可休止側排気管(62)の上面側に配置されていることを特徴とする可変気筒エンジンの排気装置。
  8. 請求項7において、
    前記エンジン(50)は複数の気筒がV字状に配置されるV型形式であって、クランク軸(51a)が車両幅方向に向くように車両に搭載されるとともに、前方側に臨む気筒が稼動気筒(52F)、後方側に臨む気筒が可休止気筒(52R)であり、前記電気アクチュエータ(80)は可休止気筒(52R)の後方側に配置されるとともに、この電気アクチュエータ(80)と前記駆動部(71)とを接続する連動部材(81)が可休止側排気管(62)に沿って配置されていることを特徴とする可変気筒エンジンの排気装置。
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