JP2014065687A - 化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】米麹に塩と水を加えて発酵させた米塩麹を含む化粧料であって、さとうきび由来の糖蜜類を含有することにより保湿効果が高くなることを特徴とする化粧料とする。
更にまた、米塩麹と糖蜜類、カテキン含有抽出エキスを含有することにより、保湿効果とともに消臭効果に優れていることを特徴とする化粧料とする。
【選択図】なし
Description
この明細書において、塩麹とは、白米からなる麹に食塩を加え発酵させたものであり、更にはこの塩麹を水またはアルコールで抽出した塩麹エキスのことを言う。
糖蜜とは、さとうきび搾汁から遠心分離によって砂糖を除去して残った残渣のことをいい、糖蜜アルコール発酵蒸留残渣とは、前記糖蜜を酵母によってアルコール発酵させた後、蒸留して得られる残渣のことをいう。そして糖蜜類とはこれら糖蜜及び糖蜜アルコール発酵蒸留残渣などのことをいう。
また、カテキン類含有植物抽出エキスのアセンヤクとはガンビール・ルンパン(Gambir lumpamg、学名:Uncaria gambir)から抽出して得られるもののことをいい、別名ガンビールノキともいう。カテキン類含有植物抽出エキスの茶エキスとは、茶の葉や枝から抽出して得られる抹茶、玉露、煎茶、番茶などの緑茶の他、ウーロン茶、紅茶などのことをいう。カテキン類含有植物抽出エキスの柿エキスとは、柿の木の葉や果実から抽出して得られるもののことをいう。
更に、米糠の酵素分解物や麹を作用させたものやそれらのアルコール抽出物により美容効果を高める化粧料が知られている(特許文献5)。また、米糠に麹菌、乳酸菌、納豆菌、枯草菌、酵母などを作用させた発酵物を水やエタノールなどの極性溶媒で抽出した生理活性物質を化粧品に応用することが知られている(特許文献6)。米紅麹エキスや米糠エキスのもつ美白作用(特許文献7)や細胞賦活作用(特許文献8)を利用した化粧料も知られている。
このように、米や発芽させた米の水抽出物または有機溶媒抽出物、白米や玄米に麹菌を作用させたものやその水発酵抽出物、米糠の酵素分解物や麹、乳酸菌、納豆菌、枯草菌、酵母などを作用させた発酵物やその水発酵抽出物またはアルコール抽出物、更には米紅麹エキスなどを化粧品に利用することが提案されているが、人の肌の保湿(しっとり感、うるおい感、艶やか感)を十分に保つことは不十分であった。
そこで、本発明者らは、鋭意検討を行ったところ、塩麹又は塩麹エキスを化粧料に配合すると人の肌の保湿効果であるしっとり感、うるおい感、艶やか感が十分体感できることを見出した。更に、塩麹にさとうきび由来の糖蜜類である糖蜜および糖蜜アルコール発酵蒸留残渣を配合すると更に保湿効果が優れることを見出した。更にまた、塩麹とさとうきび由来の糖蜜類である糖蜜および糖蜜アルコール発酵蒸留残渣の組成にアセンヤク、茶エキス、柿エキスなどのカテキン類含有植物抽出エキスを配合しても、人の肌の保湿効果(しっとり感、うるおい感、艶やか感)が失われずに、皮膚のかさつき感やつっぱり感が発生せず、消臭効果を有することを見出した。
本発明に用いられる塩麹とは、麹に塩と水を混ぜて発酵、熟成させたものであり、日本の伝統的な調味料である。本発明に使用する麹とは、米麹であり、米にアスペルギル オリゼーなどの麹菌を繁殖させたもので白米の澱粉を糖化させることができるものが挙げられ、例えば、清酒に用いる米麹などが挙げられる。
本発明に使用する白米とは、玄米からぬか、胚芽などの表層部を取り除いた状態の米を言い、こうじ米とも言う。白米またはこうじ米は、吟醸酒に用いる精米歩合が60%以下のものや、本醸造酒に用いる精米歩合が70%以下のものを用いることができるが、精米歩合に限定されるものではなく、ぬかや胚芽などの表層部が除去されていれば使用することができる。
塩麹は、米麹100部に対して、塩を10部〜70部、水を50部〜400部加えてよくかき混ぜて、米麹が浸るくらいに水を加えて冷暗所で毎日1回空気に触れさせるようにかき混ぜながら、4日〜15日間保存し発酵させて作ることができる。好ましくは、米麹100部に対して、塩を20部〜60部、水を100部〜300部加えて7日〜10日間保存し発酵させて作ることができる。より好ましくは米麹100部に対して、塩を25部〜50部、水を150部〜250部加えて7日〜10日間保存し発酵させて作ることができる。
本発明に用いられる塩麹の調製において、10部以下の塩と50部以下の水の配合では塩麹がうまく発酵せず、本発明の保湿効果を有する成分が産生されない。また、70部以上の塩と400部以上の水の配合では、旨みを有する塩麹がうまくできずに本発明の保湿効果を有する成分が産生されない。
本発明の塩麹に使用する塩としては、食塩、海水を煮詰めて得られる塩、海水を煮詰めて得られた塩を結晶分離して得られる塩、岩塩などを用いることができる。
本発明に用いられる塩麹は、化粧料に対して、好ましくは塩麹中の固形物を1〜30重量%、より好ましくは2〜20重量%、更に好ましくは3〜15重量%配合する。1重量%未満では本発明の保湿効果を十分発揮できず、しっとり感やうるおい感、艶やか感が十分でない化粧料になってしまう。30重量%を超える場合はしっとり感やうるおい感、艶やか感の改良効果の増加は望めず経済的にも適当でない。
本発明に用いられるさとうきび由来の糖蜜類とは、糖蜜および/または糖蜜をアルコール発酵させて蒸留した後の糖蜜アルコール発酵蒸留残渣などのことをいう。
さとうきび由来の糖蜜類をさらに含有することにより、人の肌の保湿効果(しっとり感、うるおい感、艶やか感)がより向上させることができる。
本発明に用いられる糖蜜をそのまま化粧料に配合することもできるが、異物を除去するためにろ過して用いることが好ましい。更に、電気透析やイオン交換樹脂による塩類を除去した糖蜜を用いることもできる。
本発明に用いられる糖蜜アルコール発酵蒸留残渣で酵母を分離した代表的な液体のものは、一般に水分65〜75%、糖分15〜25%、塩類3〜10%、その他にポリフェノール、たんぱく質、有機酸などから構成されている。また、乾燥物のものは、糖分50〜65%、塩類15〜25%、その他にポリフェノール、たんぱく質、有機酸、水分などから構成されている。本発明に用いられる糖蜜アルコール発酵蒸留残渣をそのまま化粧料に配合することもできるが、異物を除去するためにろ過して用いることが好ましい。更に、電気透析やイオン交換樹脂による塩類を除去した糖蜜を用いることもできる。
カテキン類含有植物抽出エキスをさらに含有することにより、人の肌の保湿効果(しっとり感、うるおい感、艶やか感)を良好に保ちつつ、体臭などの消臭効果があり、皮膚のかさつき感やつっぱり感がない化粧料を得ることができる。
本発明に用いられるアセンヤクは、アカネ科ウンカリア属植物であるガンビール・ルンパン(Gambir lumpamg、学名:Uncaria gambir)から得られる抽出物であり、ガンビールノキとも呼ばれるものである。本発明に用いられるアセンヤクは、ガンビール・ルンパンの葉、若枝を抽出溶媒に浸漬または加熱還流した後、ろ過し濃縮して得られ、カテキン類が抽出される方法であることが望ましい。また、葉、若枝以外にも茎、果実、全草を用いることができる。
カテキン類を高濃度に抽出するためには、カテキン類を多量に含む緑茶葉を用いる方法があり、市販品としては東京フードテクノ(株)「ポリフェノン」、伊藤園(株)「テアフラン」、太陽化学(株)「サンフェノン」等が挙げられる。これらの茶抽出液の濃縮物は大別して二種類あり、ひとつは茶抽出液をそのまま濃縮あるいは濃縮噴霧乾燥したものであり、固形分中の組成は緑茶葉抽出液に類似している。他方はこれらの抽出液の濃縮物に溶剤抽出あるいは吸着剤等を用いて精製したものであり、組成的にはカテキン類とその縮合物、重合物が中心となっていると推定される。
本発明のカテキン類有植物抽出エキスのアセンヤク、茶エキス、柿エキスは乾燥物として、化粧料に対して好ましくは0.01〜10重量%、より好ましくは0.02〜5重量%、更に好ましくは0.03〜3重量%を配合する。0.01重量%未満では本発明の効果が十分得られず、消臭効果も低くなる。また、10重量%を超える場合は皮膚のかさつき感やつっぱり感が生じてしまい、化粧ののりが悪く、また消臭効果の増加は望めず経済的にも適当でない。
また、本発明のカテキン類含有植物抽出エキス以外にポリフェール化合物を含有するヌルデ、五倍子、ゲンノショウコ、ダイオウ、ケイヒ、ニッケイ、エンメイソウなどの植物エキスを配合することができる。
本発明に用いられる糖蜜類に含まれる高分子のアミノカルボニル化合物は、カテキン類含有植物抽出エキスに含まれるカテキン、エピカテキン、エピガロカテキン、カテコールタンニン、加水分解タンニンを構成するガロタンニンやエラジタンニン、縮合型タンニンを構成するカテキンなどのカテキン類と複合体を形成するために、皮膚のたんぱく質と結合して凝集させる収斂作用が軽減されるものと推定される。
市販の米麹1000gに、食塩400gを加えてよく混合し、水2000gを加えて全体をよくかきまぜ、米麹が水に浸るようにした。その後、蓋をして冷暗所で毎日1回上下を攪拌して、米麹が水に浸るように水を少し追加して、8日間保存し発酵させて米塩麹を約3500g得た。
得られた米塩麹をジューサーミキサーで固形物を粉砕しペースト状の米塩麹を得た。このペースト状の米塩麹において乾燥減量試験法から求めた固形分量は37.7%であった。
成分1と同様にして得られたペースト状の米塩麹に水500gを加えて攪拌した後、遠心分離機で固液分離を行ったところ、上層の液体部は61.4%でありその液体部約2300gを採取して米塩麹の水抽出液を得た。この米塩麹の水抽出液において乾燥減量試験法から求めた固形分量は30.6%であった。
成分1と同様にして得られたペースト状の米塩麹に90%エタノール500gを加えて攪拌した後、遠心分離機で固液分離を行ったところ、上層の液体部は62.9%でありその液体部約2400gを採取して、米塩麹のエタノール抽出液を得た。この米塩麹のエタノール抽出液において乾燥減量試験から求めた固形分量は30.1%であった。
種子島産糖蜜(新光糖業株式会社製)を入手した。この種子島産糖蜜を分析したところ、水分20重量%、糖分45重量%、塩類20重量%、その他(ポリフェノール、有機酸、蛋白質など)15重量%からなる組成であった。
糖蜜アルコール発酵蒸留残渣の乾燥品(日本アルコール産業株式会社製)を入手した。この糖蜜アルコール発酵蒸留残渣の乾燥品を分析したところ、糖分58重量%、塩類19重量%、水分5重量%、その他(ポリフェノール、有機酸、蛋白質など)18重量%からなる組成であった。
糖蜜アルコール発酵蒸留残渣の液体品(日本アルコール産業株式会社製)を入手した。この糖蜜アルコール発酵蒸留残渣の液体品を分析したところ、糖分18重量%、塩類6重量%、水分70重量%、その他(ポリフェノール、有機酸、蛋白質など)6重量%からなる組成であった。
ガンビール・ルンパンの葉100gを粗砕機を用いて砕いた後、50V/V%エタノール水溶液2000mLを加えて70℃で3時間ゆっくり撹拌した。その後、ろ紙でろ過して抽出液を得た。この抽出液をエバポレーターで濃縮してアセンヤク抽出乾燥物15.6gを得た。
緑茶(煎茶)100gに50V/V%エタノール水溶液2000mLを加えて70℃で3時間ゆっくり撹拌した。その後、ろ紙でろ過して抽出液を得た。この抽出液をエバポレーターで濃縮して緑茶抽出乾燥物32.6gを得た。
未熟な柿の実100gを粗砕機を用いて砕いた後、50V/V%エタノール水溶液2000mLを加えて70℃で3時間ゆっくり撹拌した。その後、ろ紙でろ過して抽出液を得た。この抽出液をエバポレーターで濃縮して柿抽出乾燥物5.3gを得た。
上記成分1〜3の米塩麹および米塩麹の抽出液を用いて、定法により下記の組成の化粧水(実施例1〜5)を得た。尚、以下の実施例において、米塩麹、米塩麹の水抽出液および米塩麹のエタノール抽出液の配合量は、全て米塩麹(の抽出液)に含まれる固形物の量である。
上記成分1〜3の米塩麹および米塩麹の抽出液と上記成分4の種子島産糖蜜を用いて、定法により下記の組成のクリーム(実施例6〜10)を得た。
上記成分2,3の米塩麹の抽出液と上記成分4の種子島産糖蜜と上記成分7〜9のカテキン類含有植物抽出エキスを用いて、定法により下記の組成からなる透明石鹸(実施例11〜14)を得た。
ラウリン酸17重量%、ミリスチン酸50重量%、パルミチン酸17重量%、オレイン酸16重量%からなる脂肪酸カリウム石鹸生地を用いて、定法により下記の組成からなるボディシャンプー(実施例15〜20)を得た。
パーム油脂肪酸ナトリウム70重量%とパーム核油脂肪酸ナトリウム30重量%の組成からなる石鹸生地を用いて、定法により下記の組成からなる固形石鹸(実施例21〜25)を得た。
実施例1〜5の化粧水と実施例6〜10のクリームを40代から50代の女性10人に、1週間ずつ使用してもらい、お肌への感触を評価してもらった。
肌の保湿効果の評価は、以下の0〜3で評価した。
0:肌がしっとりしてうるおい感があり、艶やかである。
1:肌がややしっとりするが、うるおい感や艶やかさがない。
2:肌のしっとり感がなく、うるおいも艶やかさもない。
3: 肌が荒れてきたようであり、しっとり感やうるおいも艶やかさもない。
その平均値を表6に示した。平均値1以下を合格とした。本発明品は肌の保湿効果が高く、肌がしっとりしてうるおい感があり、艶やかであることがわかる。
米塩麹と糖蜜とを配合する化粧水およびクリームは、米塩麹単独のものに比べて保湿効果が改善していることがわかる。また、米塩麹中の固形物を1重量%未満配合するものに比べて米塩麹中の固形物を1重量%以上配合するものは保湿効果に優れることがわかる。
本発明の実施例11〜14の透明石鹸、実施例15〜20のボディシャンプー、実施例21〜25の固形石鹸について、40代から50代の女性10人に、1週間ずつ使用してもらい、お肌への感触、消臭効果及びつっぱり感を評価してもらった。
肌の保湿効果の評価は、以下の0〜3で評価した。
0:肌がしっとりしてうるおい感があり、艶やかである。
1:肌がややしっとりするが、うるおい感や艶やかさがない。
2:肌のしっとり感がなく、うるおいも艶やかさもない。
3: 肌が荒れてきたようであり、しっとり感やうるおいも艶やかさもない。
肌のつっぱり感の評価は、以下の0〜3で評価した。
0:つっぱり感が全くない
1:ややつっぱり感が残る
2:つっぱり感がある
3:つっぱり感が激しい
また、消臭効果の評価は風呂で使用してもらい、風呂上りにバスタオルを3日連続して使用した後にバスタオルの臭いをかいで消臭効果を確認した。その消臭効果は、以下の0〜3で評価した。
0:ほとんど臭わない
1:やっと感じる臭い
2:すぐに感じる臭い
3:嫌な臭い
その平均値を表7に示した。平均値1以下を合格とした。
本発明品は肌の保湿効果が高く、肌がしっとりしてうるおい感があり、艶やかであることがわかる。
また、本発明品は肌のつっぱり感がないことがわかる。さらに、本発明品は消臭効果に優れていることがわかる。
また、アセンヤク抽出乾燥物、茶抽出乾燥物、柿抽出乾燥物などのカテキン類含有植物抽出エキスをさらに含有することにより、消臭効果が改善されることがわかる。
<成分10:米麹の調製>
市販の米麹1000gに、水2000gを加えて全体をよくかきまぜ、ジューサーミキサーで固形物を粉砕しペースト状の米麹を得た。このペースト状の米麹において乾燥減量試験法から求めた固形分量は30.7%であった。
成分10と同様にして得られたペースト状の米麹に水500gを加えて攪拌した後、遠心分離機で固液分離を行ったところ、上層の液体部は41.0%でありその液体部約1300gを採取して、米麹の水抽出液を得た。この米麹の水抽出液は乾燥減量試験法から求めた固形分量は11.0%であった。
成分10と同様にして得られたペースト状の米麹に90%エタノール500gを加えて攪拌した後、遠心分離機で固液分離を行ったところ、上層の液体部は41.8%でありその液体部約1300gを採取して、米麹のエタノール抽出液を得た。この米麹のエタノール抽出液は乾燥減量試験法から求めた固形分量は10.8%であった。
上記成分10,11の米麹および米麹水抽出液を用いて、定法により下記の組成の化粧水(比較例1,2)を得た。尚、以下の比較例において、米麹、米麹の水抽出液および米麹のエタノール抽出液の配合量は、全て米麹(の抽出液)に含まれる固形物の量である。
上記成分12の米麹エタノール抽出液および上記成分4の種子島産糖蜜を用いて、定法により下記の組成のクリーム(比較例3〜5)を得た。
ラウリン酸17重量%、ミリスチン酸50重量%、パルミチン酸17重量%、オレイン酸16重量%からなる脂肪酸カリウム石鹸生地を用いて、定法により下記の組成からなるボディシャンプー(比較例6〜8)を得た。
パーム油脂肪酸ナトリウム70重量%とパーム核油脂肪酸ナトリウム30重量%の組成からなる石鹸生地を用いて、定法により下記の組成からなる固形石鹸(比較例9,10)を得た。
比較例1,2の化粧水と比較例3〜5のクリームを40代から50代の女性10人に、1週間ずつ使用してもらい、お肌への感触を評価してもらった。
肌の保湿効果の評価は、以下の0〜3で評価した。
0:肌がしっとりしてうるおい感があり、艶やかである。
1:肌がややしっとりするが、うるおい感や艶やかさがない。
2:肌のしっとり感がなく、うるおいも艶やかさもない。
3: 肌が荒れてきたようであり、しっとり感やうるおいも艶やかさもない。
その平均値を表12に示した。平均値1以下を合格とした。比較例1〜4は肌の保湿効果において不合格であった。
また、比較例5(糖蜜5重量%含有)と実施例7(米塩麹3重量%+糖蜜5重量%含有)とを比較すると、保湿効果の評価は比較例5が0.8であるのに対し、実施例7は0.2であって、米塩麹と糖蜜を組み合わせることで保湿効果が顕著に改善されることがわかる。
比較例6〜8のボディシャンプー、比較例9,10の固形石鹸について、40代から50代の女性10人に、1週間ずつ使用してもらい、お肌への感触、消臭効果及びつっぱり感を評価してもらった。
肌の保湿効果の評価は、以下の0〜3で評価した。
0:肌がしっとりしてうるおい感があり、艶やかである。
1:肌がややしっとりするが、うるおい感や艶やかさがない。
2:肌のしっとり感がなく、うるおいも艶やかさもない。
3: 肌が荒れてきたようであり、しっとり感やうるおいも艶やかさもない。
肌のつっぱり感の評価は、以下の0〜3で評価した。
0:つっぱり感が全くない
1:ややつっぱり感が残る
2:つっぱり感がある
3:つっぱり感が激しい
また、消臭効果の評価は風呂で使用してもらい、風呂上りにバスタオルを3日連続して使用した後にバスタオルの臭いをかいで消臭効果を確認した。その消臭効果は、以下の0〜3で評価した。
0:ほとんど臭わない
1:やっと感じる臭い
2:すぐに感じる臭い
3:嫌な臭い
その平均値を表13に示した。平均値1以下を合格とした。
比較例6,7のボディシャンプーおよび比較例9,10の固形石鹸は、肌の保湿効果の評価において不合格であった。また、肌のつっぱり感の評価、および消臭効果の評価において不合格であった。
比較例8(糖蜜アルコール発酵蒸留残渣20重量%含有)と実施例15(米塩麹1重量%+糖蜜アルコール発酵蒸留残渣20重量%含有)とを比較すると、保湿効果およびつっぱり感はそれぞれ比較例8が0.9、0.8であるのに対し、実施例15は0.1、0であって、米塩麹と糖蜜アルコール発酵蒸留残渣とを組み合わせることにより、保湿効果およびつっぱり感が顕著に改善されることがわかる。
Claims (9)
- 塩麹を含有することを特徴とする化粧料。
- さらにさとうきび由来の糖蜜類を含有することを特徴とする請求項1記載の化粧料。
- さらにカテキン類含有植物抽出エキスを含有することを特徴とする請求項2記載の化粧料。
- 前記さとうきび由来の糖蜜類が、糖蜜および/または糖蜜をアルコール発酵させて蒸留した後の糖蜜アルコール発酵蒸留残渣からなることを特徴とする請求項2又は3記載の化粧料。
- 前記カテキン類含有植物抽出エキスが、アセンヤク、茶エキス、柿エキスから選ばれる1種、または2種以上の抽出エキスであることを特徴とする請求項3又は4記載の化粧料。
- 前記塩麹中の固形物を1〜30重量%含有する請求項1乃至5いずれかに記載の化粧料。
- 前記化粧料が前記糖蜜を含み、前記糖蜜を1〜20重量%含有する請求項4乃至6いずれかに記載の化粧料。
- 前記化粧料が前記糖蜜アルコール発酵蒸留残渣を含み、前記糖蜜アルコール発酵蒸留残渣を0.1〜20重量%含有する請求項4乃至6いずれかに記載の化粧料。
- 前記化粧料が前記カテキン類含有植物抽出エキスを含み、前記カテキン類含有植物抽出エキスを0.01〜10重量%含有する請求項3乃至8いずれかに記載の化粧料。
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