JP2014065578A - 画像形成装置及びその調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】位置合わせ調整方法を工夫して、転写ローラーに対する光書き込み部、レジストローラー対及び、定着ローラー等の平行度を簡易かつ確実に調整できるようにすると共に、用紙に対して傾き無く画像を形成できるようにする。
【解決手段】用紙に対する画像の傾きを見るための所定の画像を感光体ドラム1Y等に形成する画像形成部80と、画像形成部80の上流側でレジストローラー対32を有して、当該レジストローラー対に用紙の前端部を突き当てて傾きを補正するレジスト補正部30と、感光体ドラム1Yを介して中間転写ベルト8に形成された画像を、傾き補正された用紙に転写する2次転写ローラー72と、用紙の側端部に対する画像の副走査方向の傾き量に基づいて2次転写ローラー72に対するレジスト補正部30の位置を調整可能とする第1の調整機構とを備えるものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光書き込み部、レジストローラー対、転写ローラー及び定着ローラーの個々の位置を調整する調整機構を備えたモノクロ用や、カラー用のプリンタ、複写機、複合機等に適用して好適な画像形成装置及びその調整方法に関するものである。
近年、モノクロ用や、カラー用のプリンタ、複写機、複合機等の画像形成装置によれば、レジストローラー対等の搬送ローラーによる用紙の搬送方向に対して当該搬送ローラーの位置を調整する調整機構が実装されている。調整機構はレジストローラー対の位置を調整して、レジストローラー対に突き当てられる用紙の搬送方向と搬送機構により搬送される用紙の搬送方向とが一致するようになされる(特許文献1)。
ここで搬送ローラーの位置を調整する調整機構を備えた用紙搬送系について説明する。図10は従来例に係る画像形成装置200の用紙搬送系の構成例を示す斜視図である。図10に示す用紙搬送系によれば、搬送ローラー28、レジストローラー対32、ループローラー36、定着ローラー46及び転写ローラー72’を備えている。レジストローラー対32及びループローラー36はレジスト補正部30に設けられ、定着ローラー46は定着部40に設けられている。
また、レジストローラー対32、転写ローラー72’及び定着ローラー46の各々の搬送力は、定着ローラー46>レジストローラー対32>転写ローラー72’等のように設定されている。更に、レジストローラー対32、転写ローラー72’及び定着ローラー46の平行度が保持されている。ここに平行度とは、基準平面からの平行であるべき直線又は平面の狂いの大きさ(誤差)をいう(測定用語集より)。例えば、ローラー回転軸に直交する方向へ用紙を精度良く搬送するための一方のローラー回転軸に対して他方のローラー回転軸が平行しているか否かを示す度合である。
用紙Pは、例えば、上流側の給紙部(図示せず)から搬送ローラー28を介してレジスト補正部30に搬送される。レジスト補正部30では、用紙Pの前端部が圧接状態のレジストローラー対32のニップ部位にループローラー36によって突き当てられる。これにより、例えば、レジストローラー対32の上方にループ大が形成され、その下方にループ小が形成され、用紙Pの前端部の傾きが矯正される(レジスト補正機能)。
また、位置ずれ検知部及び、レジストローラー対を有した移動部を備え、画像形成前に、位置ずれ検知部によってレジスト補正後の用紙の位置ずれを検知し、当該用紙の検知量に基づき用紙をレジストローラー対で挟んで、移動部により当該用紙をその搬送方向と直交する方向に移動させて位置ずれを補正する機能(レジスト揺動機構)が利用されている(特許文献2)。
特開2009−067569号公報 特開2007−022680号公報
ところで、特許文献1に見られるような用紙の前端部の傾き矯正機能を備えた画像形成装置200によれば、次のような問題がある。
i.図10に示したように各々のローラーの搬送力が定着ローラー46>レジストローラー対32>転写ローラー72’等のように異なって設定されるため、レジストローラー対32、転写ローラー72’及び定着ローラー46の間の平行度が崩れていると、用紙Pが傾いたまま画像の書き込み位置へ搬送される状態に陥る。この用紙Pが傾くという状態を原因にして、転写ローラー72’のニップにより形成される画像と用紙Pとの間に位置ずれが生じてしまうという問題がある。つまり、用紙Pに対して画像が傾いて転写されてしまう。
ii.レジスト揺動機構が実装されていない画像形成装置200によれば、上流側の複数の搬送ローラー28等で用紙Pがニップされている状態において、レジスト補正部30によりループを形成して、用紙Pの前端部の傾きを矯正している。しかし、レジスト補正部30と上流側の搬送ローラー28とが別々の構成となっている場合、レジスト補正部30だけを転写ローラー72’に対して平行となるように位置を調整すると、上流側の搬送ローラー28に対してレジストローラー対32が非平行状態となり、ループ作成時にレジスト補正部30において、大きくねじれたループが形成されてしまうという問題がある。このため、用紙Pがレジストローラー対32を押す力が不均一となり、用紙Pの搬送中に、再度、用紙Pが傾くようになるため、結局、用紙Pに対して画像が傾いて形成されてしまう。つまり、転写ローラー72’とレジストローラー対32とを平行に調整した効果を発揮させることができないという問題がある。
iii.また、特許文献2に見られるようなレジスト揺動機構が実装された画像形成装置によれば、レジストローラー対32を揺動させた後、ホームポジションに戻る際にレジストローラー対32が離間するため、定着ローラー46と転写ローラー72’とで用紙Pを搬送する距離が長くなり、定着ローラー46と転写ローラー72’との間の平行度が崩れていると、定着ローラー46により搬送される用紙Pの傾きが大きくなる。このため、転写ローラー72’に対するレジストローラー対32の平行度の調整や、転写ローラー72’に対する定着ローラー46の平行度の調整等を何度も繰り返さなければならないという問題がある。
そこで、この発明は上述した課題を解決したものであって、位置合わせ調整方法を工夫して、転写ローラーに対する光書き込み部、レジストローラー対及び、定着ローラー等の平行度を簡易かつ確実に調整できるようにすると共に、用紙に対して傾き無く画像を形成できるようにした画像形成装置及びその調整方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の画像形成装置は、像担持体を有して、用紙に対する画像の傾きを見るための所定の画像を当該像担持体に形成する画像形成部と、前記画像形成部の上流側でレジストローラー対を有して、当該レジストローラー対に用紙の前端部を突き当てて傾きを補正するレジスト補正部と、前記像担持体に形成された画像を、傾き補正された用紙に転写する転写ローラーと、前記用紙の側端部に対する画像の副走査方向の傾き量に基づいて前記転写ローラーに対する前記レジスト補正部の位置を調整可能とする第1の調整機構とを備えるものである。
請求項1に係る画像形成装置によれば、転写ローラーに対するレジストローラー対の平行度を簡易かつ確実に調整できるようになる。これにより、転写ローラーに対して平行度が調整されたレジスト補正部で、レジストローラー対に用紙の前端部を突き当てて傾きを補正し、レジスト補正後の用紙に転写ローラーを介して傾き無く画像を転写できるようになる。
請求項2に記載の画像形成装置は、請求項1において、前記画像形成部が前記像担持体に画像を書き込む光書き込み部と、前記用紙の前端部に対する画像の主走査方向の傾き量に基づいて前記像担持体に対する前記光書き込み部の位置を調整可能とする第2の調整機構とを有するものである。
請求項3に記載の画像形成装置は、請求項2において、前記画像形成部の下流側で定着ローラーを有して、前記用紙に転写された画像を定着する定着部と、前記用紙の後端部に対する画像の主走査方向の傾き量に基づいて前記転写ローラーに対する前記定着部の位置を調整可能とする第3の調整機構とを有するものである。
請求項4に記載の画像形成装置は、請求項1乃至3のいずれか1項において、前記画像形成部の像担持体と、前記像担持体に形成された画像を用紙に転写する転写ローラーとの間の平行度が保たれている場合であって、基準となる前記転写ローラーに対する前記レジスト補正部の位置、前記光書き込み部の位置及び前記定着部の位置を調整することにより、当該転写ローラーの回転軸と、前記レジストローラー対の回転軸と、前記光走査部材による走査線と、定着ローラーの回転軸とが各々平行となるように平行度が調整されるものである。
請求項5に記載の画像形成装置は、請求項1において、前記レジスト補正部は、前記レジストローラー対の下流側に、端部基準位置に対する前記用紙の片寄り量を検知する第1の検知部を備え、前記レジスト補正部で前記用紙の傾きを補正した後、端部基準位置に対する用紙の片寄り量を検知し、前記用紙を挟持した前記レジストローラー対を前記片寄り量を減ずる方向へ移動するものである。
請求項6に記載の画像形成装置は、請求項1において、前記レジスト補正部の上流側に前記用紙の片寄りを検知する第2の検知部を備え、前記レジスト補正部で前記用紙の傾きを補正した後、前記第2の検知部から前記用紙の片寄り量を取得し、前記用紙の片寄り量を減ずる位置へ画像の書き込み位置を移動するものである。
請求項7に記載の画像形成装置の調整方法は、像担持体に画像を書き込む光書き込み部を有して、当該像担持体に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部の上流側でレジストローラー対を有して、当該レジストローラー対に用紙の前端部を突き当てて傾きを補正するレジスト補正部と、前記像担持体に形成された画像を、傾き補正された用紙に転写する転写ローラーと、前記画像形成部の下流側で定着ローラーを有して、前記用紙に転写された画像を定着する定着部とを備えた画像形成装置の調整方法において、前記用紙に対する画像の傾きを見るための所定の画像を用紙に形成して出力する第1出力工程と、第1出力工程による前記用紙の側端部に対する画像の副走査方向の第1の傾き量に基づいて前記転写ローラーに対する前記レジストローラー対の平行度を調整する第1の調整工程と、前記第1の調整工程後の前記用紙の傾きを見るための画像を形成して出力する第2出力工程と、第2出力工程による前記用紙の前端部に対する画像の主走査方向の第2の傾き量に基づいて前記像担持体に対する前記光書き込み部の平行度を調整する第2の調整工程と、前記第2の調整工程後の前記用紙の傾きを見るための画像を用紙に形成して出力する第3出力工程と、第3出力工程による前記用紙の後端部に対する画像の主走査方向の第3の傾き量に基づいて前記転写ローラーに対する前記定着ローラーの平行度を調整する第3の調整工程とを有するものである。
請求項1に係る画像形成装置によれば、転写ローラーに対するレジストローラー対の平行度を簡易かつ確実に調整できるようになる。これにより、レジストローラー対>転写ローラー等のように搬送力が異なっても、用紙の搬送方向におけるその側端部に平行して傾き無く画像を形成できるようになる。
請求項2に係る画像形成装置によれば、像担持体に対する光走査部材の平行度を簡易かつ確実に調整できるようになる。これにより、転写ローラーと光書き込み部とを精度良く位置合わせできるようになる。また、用紙の前端部に平行して傾き無く画像を形成できるようになる。
請求項3に係る画像形成装置によれば、転写ローラーと定着ローラーの平行度を簡易かつ確実に調整できるようになる。これにより、定着ローラー>レジストローラー対>転写ローラー等のように搬送力が異なっても、用紙の後端部に平行して傾き無く画像を形成できるようになる。しかも、転写ローラーに対して平行度が調整された定着部で用紙に画像を定着できるようになる。
請求項4に係る画像形成装置によれば、転写ローラーに対するレジスト補正部の位置、光書き込み部の位置及び定着部の位置である各々の平行度を調整できるので、レジストローラー対の回転軸、光走査部材による走査線及び定着ローラーの回転軸を、基準となる転写ローラーの回転軸に精度良く平行に合わせ込むことができる。
請求項5に係る画像形成装置によれば、用紙を画像形成部へ搬送する直前に用紙の片寄りを補正できるようになる(レジスト揺動機構)。
請求項6に係る画像形成装置によれば、レジスト揺動機構によらずに、用紙を画像形成部へ搬送する直前に用紙の片寄りを補正できるようになる。
請求項7に係る画像形成装置の調整方法によれば、転写ローラーに対するレジストローラー対の平行度を簡易かつ確実に調整できるようになる。しかも、レジストローラー対と平行度が調整された転写ローラーに対して、光書き込み部の平行度を簡易かつ確実に調整できるようになる。更に、光書き込み部と平行度が調整された転写ローラーと定着ローラーの平行度を簡易かつ確実に調整できるようになる。これにより、定着ローラー>レジストローラー対>転写ローラー等のように搬送力が異なっても、用紙の前端部、右端部、左端部及び後端部の各々に対して傾き無く画像を形成できるようになる。
本発明に係る実施形態としてのカラー複写機100の構成例を示す断面図である。 光書き込み部3の構成例を示す斜視図である。 レジスト補正部30の構成例を示す上面図である。 定着部40の構成例を示す上面図である。 (A)及び(B)は出力チャートの構成例及びその画像出力例を示す説明図である。 (A)〜(C)はレジスト補正部30の位置の調整例を示す上面図である。 (A)〜(C)は光書き込み部3の位置の調整例を示す正面図及び上面図である。 (A)〜(C)は定着部40の位置の調整例を示す上面図である。 光書き込み部3、レジスト補正部30及び定着部40の平行度の調整例を示すフローチャートである。 従来例に係る画像形成装置200の用紙搬送系の構成例を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施形態としての画像形成装置及びその調整方法について説明をする。本欄の記載は、特許請求の範囲に記載される技術的範囲や、用語の意味等を限定するものではない。
図1に示すカラー複写機100は、画像形成装置の一例を構成し、光書き込み部3、レジスト補正部30、定着部40及び転写ローラー(1次転写ローラー7及び2次転写ローラー72を含む)の平行度を調整する位置合わせ(アライメント)機構を備えており、所定の用紙Pにカラー画像を形成する。
本発明に係る画像形成装置はカラー複写機100に限られることはなく、モノクロ用や、カラー用のプリンタ、これらの複合機に適用可能なものである。カラー複写機100は、給紙部20、定着部40、制御部50、電子写真方式の画像形成部80、画像読取部90及び自動原稿給紙部を有している。自動原稿給紙部の構成については便宜上説明を省略している。
画像読取部90は、自動原稿給紙部から一枚ずつ搬送される原稿等に光源から光を照射し、その反射光をCCD(Charge Coupled Device)94で受光することで原稿の画像データを検知する。画像読取部90で検知された赤(R)色、緑(G)色、青(B)色(RGB)系の画像データは、図示しない画像処理部によりアナログ処理、アナログ/ディジタル(以下A/Dという)変換処理、画像圧縮処理等が行われる。
制御部50には、画像処理部等からRGB系の画像データDinが入力され、制御部50では、画像データDinがイエロー(Y)色、マゼンタ(M)色、シアン(C)色及び黒(BK)色(YMCK)系の画像データに色変換される。画像形成部80は画像形成位置において用紙Pにモノクロ又はカラーの画像を形成する。画像形成部80では、例えば、色変換後のYMCK系の画像データに基づいてカラーのトナー像が形成される。
画像形成部80は、Y,M,C,BK色の像形成出力機能を各々分担する画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kを備えている。この例では、それぞれ共通する機能名称、例えば、符号10の後ろに形成する色を示すY,M,C,Kを付して表記する。
画像形成ユニット10では、各作像色毎に対応する帯電部2によって一様に帯電された感光体ドラム1(像担持体)に、YMCK系の画像データに基づいてポリゴンミラーや、LPH(LD Print Head)等を使用した光書き込み部3により静電潜像が形成される。光書き込み部3は、感光体ドラム1にYMCK系の画像データに基づく光情報を光走査部材を介して書き込む。
各作像色の画像形成ユニット10には光書き込み部3の他に、用紙Pの前端部に対する画像の主走査方向の傾き量に基づいて感光体ドラム1に対する光書き込み部3の位置を調整可能とする第2の調整機構22を有している。なお、感光体ドラム1は、中間転写ベルト8を介在して1次転写ローラー7に対峙している。この例では、第2の調整機構22が光書き込み部3内に設けられ、1次転写ローラー7に対する光走査部材の位置を調整できるようになっている。
図2に示す光書き込み部3によれば、本体ケース61、光走査源62、鏡体63、レンズ64及びモーター65を備えている。本体ケース61は平面凸状の箱体を有しており、本体ケース61内には、光走査部材を構成する光走査源62、鏡体63、レンズ64と、第2の調整機構22を構成するレンズ調整用のモーター65とが配置されている。光走査源62はYMCK系の画像データに基づく強度のレーザービーム光13を発生すると共に、鏡体63及びレンズ64を介してレーザービーム光13をライン状(走査線)に感光体ドラム1に走査し露光するようになされる。
この例では、レンズ64の姿勢を調整するモーター65が備えられている。例えば、レンズ64の一方(右側奥)がヒンジ構造を成し、他方(左奥側)が昇降構造を成し、モーター65を介してレンズ64を上下方向に調整できるようになっている。図中、Xを主走査方向(用紙Pの幅方向)とし、Xと直交するYを副走査方向(用紙Pの搬送方向)とし、Yと直交するZをレンズ調整方向としたとき、レンズ64をZ方向へ持ち上げるようにすると、1次転写ローラー7の回転軸の方向と光書き込み部3による走査線の光走査方向とが平行となるようにレンズ64の位置が調整できるようになっている(1次転写ローラー7に対する光書き込み部3の平行度の調整)。
上述の静電潜像は各作像色毎に対応する現像装置4によって現像される。このような帯電、露光、現像を行い、感光体ドラム1上に形成されたカラートナー像は、Y,M,C,BK色用の感光体ドラム1に対応して1次転写ローラー7を動作させ、中間転写ベルト8(像担持体)に転写される(1次転写)。カラートナー像は、中間転写ベルト8上で重ね合わされる。ここに重ね合わされたカラートナー像が2次転写ローラー72によって用紙Pに転写される。2次転写ローラー72は、1次転写ローラー7に対して位置決めされている。
画像形成部80の下方には給紙部20や、レジスト補正部30、用紙反転ユニット60(ALU)が備えられている。給紙部20は、給紙トレイ20A,20B,20C等を有している。各々の給紙トレイ20A,20B,20C内には所定のサイズの用紙Pが収容される。
給紙トレイ20A,20B,20Cには、各々の給紙トレイから用紙Pを取り出すピックアップローラー23と、各給紙トレイにおける用紙Pの二重搬送を防止する捌きローラー24とが設けられている。捌きローラー24の下流側には搬送ローラー26,28が設けられている。この例で、カラー複写機100には給紙部20の他に用紙Pを給紙する大給紙装置(PFU)が接続可能となされている。
上述の給紙部20では、操作表示部(不図示)によって、各々の給紙トレイ20A,20B,20C等の中から選択された給紙トレイ20A等のピックアップローラー23により用紙Pを取り出し、取り出した用紙Pを搬送ローラー26,28等を介してレジスト補正部30に搬送する。
レジスト補正部30は、2次転写ローラー72と搬送ローラー28との間の搬送路に設けられている。レジスト補正部30は、各々が圧接離間可能なレジストローラー対32やループローラー36、レジスト揺動部38(図3参照)等を有している。画像形成部80の直ぐ上流側であって、レジストローラー対32の下流側には第1の検知部11が配置されている。
レジスト補正部30では、レジストローラー対32に搬送された用紙Pが、ループローラー36によるレジストローラー対32への用紙Pの前端部の突き当てにより傾き(斜行)が補正(矯正)される(レジスト補正機能)。用紙Pの傾きが補正された後のレジスト補正部30では、端部基準位置に対する用紙Pの片寄り量が第1の検知部11によって検知され、片寄り検知信号が制御部50に出力される。
制御部50は、レジスト揺動部38を制御し、レジストローラー対32で用紙Pを挟み込んだ状態で用紙Pの搬送方向と直交する方向に位置を移動することにより、用紙Pの片寄り量を減ずる方向に片寄りを補正する(レジスト揺動補正)。レジスト揺動中にも用紙Pは所定のタイミングで2次転写ローラー72に搬送される。2次転写ローラー72は、中間転写ベルト8に担持されたカラー画像を所定の用紙Pに転写する。
レジスト補正部30は2次転写ローラー72に対するレジストローラー対32の位置を調整する第1の調整機構31を有している。第1の調整機構31は、図3に示すように装置本体部101に対する回転軸部33を有しており、回転軸部33を基準にしてレジスト補正部30を左又は右側方向(時計方向/反時計方向回り)に回動可能となされている。回転軸部33は、例えば、用紙Pの搬送方向において、用紙センターPcに対応する位置(レジスト補正部30の重心部分)又は用紙Pの端部基準位置Psの付近(レジスト補正部30の上部又は下部:破線円にドットマークで記載した部分)に配置される。
アライメント調整時には、回転軸部33を基準とした回動が自由となされるが、アライメント調整終了時には、回転軸部33の回動が拘束され、2次転写ローラー72に対するレジスト補正部30の取り付け位置がビスやボルト・ナット等の係合部材により固定される。なお、回転軸部33は、前後方向に回動可能なように上下方向の移動を許容する長孔部を併設してもよい。左又は右側方向の傾き調整に加えて上下方向(主走査方向X)の移動量も調整できるようになる。
この例では、用紙Pの傾きを検知するための額縁状の枠画像が画像形成部80によって形成され、用紙Pの側端部に対する画像の副走査方向Yの傾き量θ1(第1の傾き量)に基づいて第1の調整機構31により2次転写ローラー72に対するレジスト補正部30の位置(平行度)が調整可能となされている(図6(B)参照)。
所定の用紙P上に転写されたトナー像は、定着部40により定着される。定着部40は画像形成部80の下流側に設けられ、図4に示す本体ケース41、加圧ローラー44や加熱ローラー45(以下で総称して定着ローラー46もという)を有している。定着部40は2次転写ローラー72によって用紙Pに転写されたカラートナー像に、定着ローラー46を介して熱を加えて熱定着する。
定着部40は、用紙Pの後端部に対する画像の主走査方向の傾き量に基づいて2次転写ローラー72に対する定着部40の位置を調整可能とする第3の調整機構43を有している。第3の調整機構43は、図4に示すように装置本体部101に対する回転軸部42を有しており、回転軸部42を基準にして定着部40を左又は右側方向(時計方向/反時計方向回り)に回動可能となされている。回転軸部42は、例えば、用紙Pの搬送方向において、用紙センターPcに対応する位置(定着部40の重心部分)又は用紙Pの端部基準位置Psの付近(定着部40の上部又は下部:破線円にドットマークで記載した部分)に配置される。
アライメント調整時には、回転軸部42を基準とした回動が自由となされるが、アライメント調整終了時には、回転軸部42を基準とした回動が拘束され、2次転写ローラー72に対する定着部40の取り付け位置がビスやボルト・ナット等の係合部材により固定される。なお、回転軸部42は、前後方向に回動可能なように上下方向の移動を許容する長孔部を併設してもよい。左又は右側方向の傾き調整に加えて上下方向(主走査方向X)の移動量も調整できるようになる。これらにより、画像データDinに基づくカラー画像を所定の用紙Pに形成することができる。
なお、上述の感光体ドラム1の各々の左側下方には、Y,M,C,K色用の感光体ドラム1に対応してクリーニング部6が設けられ、前回の書込みで感光体ドラム1に残留したトナー剤を除去(クリーニング)するように動作する。中間転写ベルト8の左側上方にはクリーニング部6Aが設けられ、転写後の中間転写ベルト8上に残存するトナー剤をクリーニングするように動作する。
カラー複写機100には、両面印刷モードが備えられると共に、用紙反転ユニット60(ALU)が備えられている。用紙反転ユニット60は給紙トレイ20Aの上方に配置され、両面印刷モード時、表面画像を形成した後の用紙Pの表裏を自動的に反転する。
両面印刷モードが設定されている場合は、表面画像を形成した後の用紙Pが定着部40から用紙反転ユニット60へ搬送される。用紙反転ユニット60では、用紙Pの表裏が自動的に反転される。反転後の用紙Pは画像形成部80へ再給紙される。これらにより、カラー複写機100を構成する。
続いて、図5〜図9を参照して、本発明に係る画像形成装置の調整方法に関して、2次転写ローラー72に対する光書き込み部3、レジスト補正部30及び定着部40の平行度の調整例について説明する。この例では、画像形成部80の感光体ドラム1と、中間転写ベルト8と、1次転写ロラー7と、2次転写ローラー72との間の平行度が保たれている場合であって、基準となる2次転写ローラー72に対するレジスト補正部30の位置、光書き込み部3の位置及び定着部40の位置を調整することにより、当該2次転写ローラー72の回転軸と、レジストローラー対32の回転軸と、光走査源62、鏡体63、レンズ64による走査線と、定着ローラー46の回転軸とが各々平行となるように平行度が調整される場合を前提とする。
図5の(A)に示す出力チャートCoutの構成例によれば、図示しない操作表示部で選択された用紙Pに対して出力チャートCoutに基づく枠画像Gが形成される。出力チャートCoutは、用紙Pに対する画像の傾きを見る(判断)するための目標画像であって、制御部50が期待する出力画像である。
この例では、出力チャートCoutとして矩形状(四角形)の枠画像Gが形成される。図中の寸法aは、所定の紙サイズの用紙Pの各々の側端部から枠画像Gの長辺に至る長さである。同図の寸法bは、用紙Pの前端部及び後端部から枠画像Gの各々の短辺に至る長さである。もちろん、枠画像Gの各交点が90°(直角)であれば、用紙Pの左右の側端部から枠画像Gの長辺に至る長さや、用紙Pの前端部及び後端部から枠画像Gの上下の短辺に至る長さについて、異なる寸法を設定してもよい。
制御部50は枠画像Gの中心Gcが用紙センターPcに一致するように画像形成部80を制御する。図5の(B)に示す出力チャートCoutの画像出力例によれば、選択された用紙Pに対して矩形状の枠画像Gが形成される。この例では、光書き込み部3、レジスト補正部30及び定着部40の平行度が最適に調整されている場合に、用紙Pに対して枠画像Gが傾かない状態で、しかも、枠画像Gの中心Gcが用紙センターPcに一致して形成される。
この例では、光書き込み部3、レジスト補正部30及び定着部40の平行度の調整に関して、副走査方向Yの傾き量θ1によりレジスト補正部30の位置を調整し、その後、用紙Pの前端部の傾き量θ2により先に光書き込み部3の位置を調整し、最後に、後端部の傾き量θ3により定着部40の位置を調整する方法を採る場合を前提とする。
これらを2次転写ローラー72(1次転写ローラー7)に対する光書き込み部3、レジスト補正部30及び定着部40の平行度の調整条件として、まず、図9に示すステップST1で画像形成部80を動作させて、図5の(A)に示したような出力チャートCoutに基づく枠画像Gを出力する(第1出力工程;図5の(B)参照)。
次に、第1出力工程によって得られた枠画像Gを見て、ステップST2で副走査方向Yの枠画像Gの傾き量θ1(第1の傾き量)の有無を判断する。例えば、図6の(A)に示すようなレジスト補正部30の位置の調整例によれば、用紙Pの搬送方向(副走査方向Y)の用紙センターPcと直交する主走査方向Xに対して傾き量θ1だけレジスト補正部30が時計方向回りに傾斜して取り付けられている場合である。
このような取り付け状態のレジスト補正部30によって、レジスト補正された後の用紙Pに画像形成部80によって、枠画像Gが形成されると、図6の(B)に示すように、用紙Pに対して傾いた枠画像Gが出力される。レジスト補正では、用紙Pの搬送方向において、用紙Pの前端部をレジストローラー対32のニップ部に押し付け、その挟持方向と直交するように用紙Pの前端部が矯正され、用紙Pの傾きが補正される。
この例では、主走査方向Xに対して傾き量θ1だけ時計方向に傾斜して取り付けられたレジスト補正部30によって、レジスト補正されたために、用紙Pの前端部に近いその側端部と枠画像Gの長辺に至る距離が短くなっている(a−α)。また、用紙Pの後端部に近いその側端部と枠画像Gの長辺に至る距離が長くなっている(a+α)。
画像中心Gcに対して傾き量θ1だけ時計方向に傾斜した用紙センターPcの用紙Pが2次転写ローラー72に搬送されたために、図6の(B)に示したような用紙Pに対して傾いた枠画像Gが形成されてしまった例である。すなわち、2次転写ローラー72の回転軸(主走査方向Xに平行)に対して、レジスト補正部30のレジストローラー対32の回転軸が傾き量θ1だけ時計方向に傾斜し、2次転写ローラー72とレジストローラー対32との間の平行度が維持されていない状態である。このような状態は、副走査方向Yの傾き量θ1がゼロとなるようによりレジスト補正部30の取り付け位置を調整すればよい。
従って、上述した傾き量θ1が有る場合は、ステップST3で副走査方向Yの枠画像Gの傾き量θ1を無くすようにレジスト補正部30の位置を調整する(第1の調整工程)。この例では、図6の(C)に示すように、第1の調整機構31によって、レジスト補正部30を左方側(反時計方向)に傾き量θ1だけ回転すればよい。ここで、主走査方向Xの寸法差分をαとし、副走査方向Yの長辺の2点間の離隔距離をβとすると、傾き量θ1は、θ1=tan−1α/βとなる。
この傾き量θ1をゼロとする回転によって、図6の(C)に示したように、用紙Pの前端部に近い側端部と枠画像Gの長辺に至る距離や、用紙Pの後端部に近い側端部と枠画像Gの長辺に至る距離のいずれも、制御部50が期待する寸法aとなる。これにより、画像形成部80によって形成された枠画像Gの側端部の副走査方向Yの傾き量θ1に基づいて2次転写ローラー72に対するレジスト補正部30(レジストローラー対32)の平行度を調整できるようになる。
なお、副走査方向Yの枠画像Gの傾き量θ1が無い場合は、ステップST5へ移行する。その後、ステップST4で画像形成部80を動作させて出力チャートCoutに基づく枠画像Gを出力する(第2出力工程)。そして、第2出力工程によって得られた枠画像Gを見て、ステップST5で用紙Pに対する前端部の枠画像Gの傾き量θ2(第2の傾き量)の有無を判断する。例えば、図7の(A)に示す光書き込み部3の位置の調整例によれば、感光体ドラムの回転方向(副走査方向Y)と直交する主走査方向Xに対して傾き量θ2だけ光書き込み部3が反時計方向回りに傾斜して取り付けられている場合である。
このような取り付け状態の光書き込み部3によって、レジスト補正後の用紙Pに画像形成部80によって、枠画像Gが形成されると、図7の(B)に示すように、用紙Pに対して傾いた枠画像Gが出力される。この例では、主走査方向Xに対して傾き量θ2だけ反時計方向に傾斜して取り付けられた光書き込み部3によって、感光体ドラム1に枠画像Gが書き込まれたために、用紙Pの前端部の一方と枠画像Gの短辺に至る距離が短くなっている(b−α’)。また、用紙Pの前端部の他方と枠画像Gの短辺に至る距離が長くなっている(b+α’)。
画像中心Gcに対して用紙センターPcが一致しているものの、傾き量θ2だけ反時計方向に傾斜した光書き込み部3によって、感光体ドラム1及び中間転写ベルト8(図1参照)を介して、2次転写ローラー72で枠画像Gが転写されたために、図7の(B)に示したような用紙Pに対して前端部が傾いた枠画像Gが形成されてしまった例である。
すなわち、1次転写ローラー7の回転軸(主走査方向Xに平行)に対して、光書き込み部3のレンズ64の位置が傾き量θ2だけ反時計方向に傾斜し、1次転写ローラー7と光書き込み部3との間の平行度が維持されていない状態である。このような状態は、主走査方向Xの傾き量θ2がゼロとなるようにより光書き込み部3の位置を調整すればよい。
従って、用紙Pに対する前端部の枠画像Gの傾き量θ2が有る場合は、ステップST6で前端部の枠画像Gの傾き量θ2により光書き込み部3の位置を調整する(第2の調整工程)。この例では、図3に示すレンズ64の左奥側をモーター65を介してZ方向に上昇させる(持ち上げる)ように、第2の調整機構22によって、当該レンズ64を右方側(時計方向)に傾き量θ2だけ回転すればよい。この傾き量θ2をゼロとする回転によって、1次転写ローラー7の回転軸の方向と光書き込み部3による走査線の主走査方向Xとが平行になり、図7の(C)に示すように、用紙Pの前端部の一方と枠画像Gの短辺に至る距離や、用紙Pの前端部の他方と枠画像Gの短辺に至る距離のいずれも、制御部50が期待する寸法bとなる。
ここで、副走査方向Yの寸法差分をα’とし、主走査方向Xの短辺の2点間の離隔距離をβ’とすると、傾き量θ2は、θ2=tan−1α’/β’となる。これにより、レジスト補正部30で用紙Pの側端部に対する画像の副走査方向Yの傾きの調整を行った後に、画像形成部80によって形成された枠画像Gの前端部の主走査方向Xの傾き量θ2に基づいて1次転写ローラー7に対する光書き込み部3(光走査部材)の平行度を調整できるようになる。
なお、傾き量θ2が無い場合は、ステップST8へ移行する。そして、ステップST7で画像形成部80を動作させて出力チャートCoutに基づく枠画像Gを出力する(第3出力工程)。その後、第3出力工程によって得られた枠画像Gを見て、ステップST8で用紙Pに対する後端部の枠画像Gの傾き量θ3(第3の傾き量)の有無を判断する。例えば、図8の(A)に示す定着部40の位置の調整例によれば、用紙Pの搬送方向(副走査方向Y)の用紙センターPcと直交する主走査方向Xに対して傾き量θ3だけ定着部40が反時計方向回りに傾斜して取り付けられている場合である。
このような取り付け状態の定着部40において、画像形成後の用紙Pが定着直前に定着ローラー46によりニップされると、図8の(B)に示すように、用紙Pに対して傾いた枠画像Gが出力される。定着ローラー46によるニップでも、用紙Pの搬送方向において、用紙Pの前端部を定着ローラー46(加圧ローラー44と加熱ローラー45とのニップ部)に押し付け、その挟持方向と直交するように用紙Pの前端部が矯正される。
この例では、主走査方向Xに対して傾き量θ3だけ時計方向に傾斜して取り付けられた定着部40によって、定着ローラー46によりニップが行われるために、その影響が用紙Pの後端部に現れ、その後端部の一方と枠画像Gの短辺に至る距離が短くなっている(b−α”)。また、用紙Pの後端部の他方と枠画像Gの短辺に至る距離が長くなっている(b+α”)。
画像中心Gcに対して傾き量θ3だけ反時計方向に傾斜した用紙センターPcの用紙Pが2次転写ローラー72に搬送されたために、図8の(B)に示したような用紙Pの後端部に対して傾いた枠画像Gが形成されてしまった例である。すなわち、2次転写ローラー72の回転軸(主走査方向Xに平行)に対して、定着部40の定着ローラー46の回転軸が傾き量θ3だけ反時計方向に傾斜し、2次転写ローラー72と定着ローラー46との間の平行度が維持されていない状態である。このような状態は、副走査方向Yの傾き量θ3がゼロとなるようにより定着部40の取り付け位置を調整すればよい。
従って、上述の傾き量θ3が有る場合は、ステップST9で後端部の枠画像Gの傾き量θ3により定着ローラー46の位置を調整する(第3の調整工程)。この例では、図8の(C)に示すように、第3の調整機構43によって、定着部40を右方側(時計方向)に傾き量θ3だけ回転すればよい。ここで、主走査方向Xの寸法差分をα”とし、副走査方向Yの短辺の2点間の離隔距離をβ”とすると、傾き量θ3は、θ3=tan−1α”/β”となる。
この傾き量θ3をゼロとする回転によって、図8の(C)に示すように、用紙Pの後端部の一方と枠画像Gの短辺に至る距離や、用紙Pの後端部の他方と枠画像Gの短辺に至る距離のいずれも、制御部50が期待する寸法bとなる。これにより、光書き込み部3で用紙Pの前端部に対する画像の主走査方向Xの傾き調整を行った後に、画像形成部80によって形成された枠画像Gの後端部の副走査方向Yの傾き量θ3に基づいて2次転写ローラー72に対する定着部40(定着ローラー46)の平行度を調整できるようになる。
その後、ステップST10で画像形成部80を動作させて出力チャートCoutに基づく枠画像Gを出力する。なお、上述のステップST8で後端部の枠画像Gの傾き量θ3が無い場合及び、ステップST10で出力チャートCoutに基づく枠画像Gを出力した後、ステップST11で枠画像Gの出力に対応して調整処理を終了か否かを決定する。用紙Pに対して枠画像Gが傾き無く形成されている場合は、光書き込み部3、レジスト補正部30及び定着部40の平行度の調整処理を終了する。用紙Pに対して枠画像Gが傾いて形成されている場合は、図1に戻って、上述した光書き込み部3、レジスト補正部30及び定着部40の平行度の調整処理を継続する。
このようにして、実施形態としてのカラー複写機100によれば、用紙Pの傾きを見るための枠画像Gを形成して出力し、用紙Pに対する枠画像Gの副走査方向Yの傾き量θ1を検知し、ここに検知した傾き量θ1に基づいて2次転写ローラー72に対するレジスト補正部30の位置を調整するようにした。
この構成によって、2次転写ローラー72に対するレジストローラー対32の平行度を簡易かつ確実に調整できるようになった。これにより、レジストローラー対32>2次転写ローラー72等のように搬送力が異なっても、用紙Pの搬送方向におけるその側端部に平行して傾き無く画像を形成できるようになった。
また、カラー複写機100によれば、用紙Pの前端部に対する枠画像Gの主走査方向Xの傾き量θ2を検知し、この傾き量θ2に基づいて感光体ドラム1に対する光書き込み部3の位置を調整するようにしたので、1次転写ローラー7に対する光走査部材の平行度を簡易かつ確実に調整できるようになった。これにより、用紙Pの前端部に平行して傾き無く画像を形成できるようになった。
カラー複写機100によれば、用紙Pの後端部に対する枠画像Gの主走査方向Xの傾き量θ3を検知し、この傾き量θ3に基づいて2転写ローラー72に対する定着部40の位置を調整するようにしたので、2次転写ローラー72と定着ローラー46の平行度を簡易かつ確実に調整できるようになった。これにより、定着ローラー46>レジストローラー対32>2次転写ローラー72等のように搬送力が異なっても、用紙の後端部に平行して傾き無く画像を形成できるようになった。しかも、2次転写ローラー72に対して平行度が調整された定着部40で用紙Pにトナー画像を定着できるようになった。
カラー複写機100によれば、2次転写ローラー72に対するレジスト補正部30の位置、光書き込み部3の位置及び定着部40の位置である各々の平行度を調整できるので、レジストローラー対32の回転軸、光走査部材による走査線(光走査源の走査軸の場合は平行でなく直交)及び定着ローラー46の回転軸を、基準となる2次転写ローラー72の回転軸に精度良く平行に合わせ込むことができる。これらにより、レジスト補正部30、光書き込み部3及び定着部40の位置合わせ調整を手戻りなくできるようになった。
カラー複写機100によれば、レジスト補正部30に検知部11及びレジスト揺動部38を備え、用紙Pの傾きを補正した後、検知部11によって、端部基準位置に対する用紙Pの片寄り量を検知し、片寄り検知信号に基づき、用紙Pを挟持したレジストローラー対32を移動するようにした。この構成によって、用紙Pを画像形成部80へ搬送する直前に用紙Pの片寄りを補正できるようになる(レジスト揺動機構)。
また、カラー複写機100において、レジスト補正部30の上流側、例えば、大給紙装置に接続される搬送路に第2の検知部12を配置し、大給紙装置から給紙される用紙Pの片寄りを検知してもよい。もちろん、用紙反転ユニット60の反転搬送路に、第2の検知部12’を配置し、両面印刷モード時、用紙反転ユニット60によって表裏反転される用紙Pの片寄りを検知してもよい(図1参照)。
検知部12,12’を備えたカラー複写機100によれば、検知部12,12’で予め端部基準位置に対する用紙Pの片寄り量を検知して片寄り検知信号を取得して置き、レジストローラー対32で用紙Pの傾きを補正した後、片寄り検知信号に基づき、画像の書き込み位置を補正するようになされる。この構成によって、レジスト揺動機構によらずに、用紙Pを画像形成部80へ搬送する直前に用紙Pの片寄りを補正できるようになる。
また、カラー複写機100の調整方法によれば、2次転写ローラー72に対するレジストローラー対32の平行度を簡易かつ確実に調整できるようになる。しかも、レジストローラー対32と平行度が調整された2次転写ローラー72に対して、光書き込み部3の平行度を簡易かつ確実に調整できるようになる。更に、光書き込み部3と平行度が調整された2次転写ローラー72と定着ローラー46の平行度を簡易かつ確実に調整できるようになる。これにより、定着ローラー46>レジストローラー対32>2次転写ローラー72等のように搬送力が異なっても、用紙Pの前端部、右端部、左端部及び後端部の各々に対して傾き無く画像を形成できるようになる。
なお、レジスト補正部30、光書き込み部3及び定着部40の平行度の調整に関して、用紙Pの前端部の傾き量θ2により先に光書き込み部3を調整し、その後、副走査方向Yの傾き量θ1によりレジスト補正部30を調整し、最後に、後端部の傾き量θ3により定着部40を調整する方法を採ると、用紙Pに対して枠画像Gが再現性良く形成されず調整不良に陥ることが確認されている。
また、第2の調整機構22に関しては、光書き込み部3内に設けられたレンズ64をピンポイントに昇降する場合について説明したがこれに限られることはない。第1の調整機構31及び第3の調整機構43のように調整対象全体(レジスト補正部30や定着部40等のユニット単位)の位置を調整するように、光書き込み部3の位置を装置本体部101に対してユニット単位に調整してもよい。
第1の調整機構31及び第3の調整機構43に関しては、対応するレジスト補正部30や定着部40の位置を装置本体部101に対してユニット単位に調整する場合について説明したがこれに限られることはない。第2の調整機構22のように調整対象内の特定部材(レンズ64)の位置を調整するように、対応するレジストローラー対32の回転軸や、定着ローラー46の回転軸の位置をピンポイントに調整するようにしてもよい。
また、図9に示したステップST2,5,8の用紙Pの傾きの判断に関しては、画像読取部90で出力画像を読み込んで、制御部50で期待する出力チャートCoutの枠画像Gと、読み込んだ実際の枠画像Gとを比較して相関を取って判断させてもよい。もちろん、手動調整に必要な傾き量θ1,θ2,θ3を演算して、図示しない操作表示部に表示するようにしてもよい。なお、第1の調整機構31、第2の調整機構22及び第3の調整機構43を制御部50で制御可能な駆動部を導入して構成すると、全自動アライメント機構を構成できるようになる。
1Y,1M,1C,1K 感光体ドラム(像担持体)
2Y,2M,2C,2K 帯電部
3Y,3M,3C,3K 光書き込み部
4Y,4M,4C,4K 現像装置
7 1次転写ローラー
8 中間転写ベルト(像担持体)
10Y,10M,10C,10K 画像形成ユニット(画像形成部)
11 第1の検知部
12 第2の検知部
20 給紙部
22 第2の調整機構
30 レジスト補正部
31 第1の調整機構
32 レジストローラー対
36 ループローラー
40 定着部
43 第3の調整機構
46 定着ローラー
50 制御部
60 用紙反転ユニット
72 2次転写ローラー
80 画像形成部
100 カラー複写機(画像形成装置)

Claims (7)

  1. 像担持体を有して、用紙に対する画像の傾きを見るための所定の画像を当該像担持体に形成する画像形成部と、
    前記画像形成部の上流側でレジストローラー対を有して、当該レジストローラー対に用紙の前端部を突き当てて傾きを補正するレジスト補正部と、
    前記像担持体に形成された画像を、傾き補正された用紙に転写する転写ローラーと、
    前記用紙の側端部に対する画像の副走査方向の傾き量に基づいて前記転写ローラーに対する前記レジスト補正部の位置を調整可能とする第1の調整機構とを備える画像形成装置。
  2. 前記画像形成部は、
    前記像担持体に画像を書き込む光書き込み部と、
    前記用紙の前端部に対する画像の主走査方向の傾き量に基づいて前記像担持体に対する前記光書き込み部の位置を調整可能とする第2の調整機構とを有する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成部の下流側で定着ローラーを有して、前記用紙に転写された画像を定着する定着部と、
    前記用紙の後端部に対する画像の主走査方向の傾き量に基づいて前記転写ローラーに対する前記定着部の位置を調整可能とする第3の調整機構とを有する請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成部の像担持体と、前記像担持体に形成された画像を用紙に転写する転写ローラーとの間の平行度が保たれている場合であって、
    基準となる前記転写ローラーに対する前記レジスト補正部の位置、前記光書き込み部の位置及び前記定着部の位置を調整することにより、当該転写ローラーの回転軸と、前記レジストローラー対の回転軸と、前記光走査部材による走査線と、定着ローラーの回転軸とが各々平行となるように平行度が調整される請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記レジスト補正部は、
    前記レジストローラー対の下流側に、端部基準位置に対する前記用紙の片寄り量を検知する第1の検知部を備え、
    前記レジスト補正部で前記用紙の傾きを補正した後、端部基準位置に対する用紙の片寄り量を検知し、前記用紙を挟持した前記レジストローラー対を前記片寄り量を減ずる方向へ移動する請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記レジスト補正部の上流側に前記用紙の片寄り量を検知する第2の検知部を備え、
    前記レジスト補正部で前記用紙の傾きを補正した後、前記第2の検知部から前記用紙の片寄り量を取得し、前記用紙の片寄り量を減ずる位置へ画像の書き込み位置を移動する請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 像担持体に画像を書き込む光書き込み部を有して、当該像担持体に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部の上流側でレジストローラー対を有して、当該レジストローラー対に用紙の前端部を突き当てて傾きを補正するレジスト補正部と、前記像担持体に形成された画像を、傾き補正された用紙に転写する転写ローラーと、前記画像形成部の下流側で定着ローラーを有して、前記用紙に転写された画像を定着する定着部とを備えた画像形成装置の調整方法において、
    前記用紙に対する画像の傾きを見るための所定の画像を用紙に形成して出力する第1出力工程と、
    第1出力工程による前記用紙の側端部に対する画像の副走査方向の第1の傾き量に基づいて前記転写ローラーに対する前記レジストローラー対の平行度を調整する第1の調整工程と、
    前記第1の調整工程後の前記用紙の傾きを見るための画像を形成して出力する第2出力工程と、
    第2出力工程による前記用紙の前端部に対する画像の主走査方向の第2の傾き量に基づいて前記像担持体に対する前記光書き込み部の平行度を調整する第2の調整工程と、
    前記第2の調整工程後の前記用紙の傾きを見るための画像を用紙に形成して出力する第3出力工程と、
    第3出力工程による前記用紙の後端部に対する画像の主走査方向の第3の傾き量に基づいて前記転写ローラーに対する前記定着ローラーの平行度を調整する第3の調整工程とを有する画像形成装置の調整方法。
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