JP2014065547A - クリック機構及びこれを備えた運動案内装置 - Google Patents

クリック機構及びこれを備えた運動案内装置 Download PDF

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廣昭 望月
Hiroomi Kuribayashi
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Abstract

【課題】
固定部に対する搬送体の円滑な移動を阻害せず、更に搬送体の位置決めを確実に行うことが可能なクリック機構及びこれを備えた運動案内装置を提供する。
【解決手段】
相対移動する第一及び第二構成体間に配置され、第一構成体に設けられた位置決め突起と、第二構成体に設けられ、前記位置決め突起に係合する位置決め部材を有し、位置決め部材は第二構成体に変位可能に組み付けられ、第一構成体に対する第二構成体の移動に伴い前記位置決め突起が当接する係止面及び該係止面と相反する方向に傾斜する退避面を有する第一位置決め駒と、前記係止面及び退避面を有し、前記第一位置決め駒と独立して前記第二構成体に対して変位可能に、且つ、第一位置決め駒に隣接して組み付けられ、係止面が第一位置決め駒の係止面と対向して位置決め突起を保持する位置決め溝を形成する第二位置決め駒と、各位置決め駒を第一構成体に向けて付勢する付勢手段とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、第一構成体に対する第二構成体の位置決め固定をなすためのクリック機構及びこれを備えた運動案内装置に関する。
固定部に対して一定の径路で移動する搬送体をかかる径路の特定位置で位置決めする機構として上記クリック機構があり、このクリック機構の一種としては、実開平6−15951号公報に開示されるものが知られている。このクリック機構は、搬送体の摺動面に一直線上に配列された複数の凹部と、これら凹部に入り込む金属ボール及びこの金属ボールの動きに追従する変動片からなるボールプランジャと、から構成されている。前記金属ボールは前記変動片を介してスプリングにより前記摺動面に向けて付勢されている。
そして、前記搬送体が固定部上を移動する際には、前記ボールプランジャを構成する金属ボールが前記搬送体の摺動面上を転動するようになっている。また、前記搬送体が固定部の所定位置にまで達すると、前記スプリングの付勢力により搬送体の摺動面に形成された凹部に対して前記金属ボールが挿入されることとなる。その結果、固定部に対する搬送体の位置決めがなされるようになっている。
実開平6−15951号公報
上記構成からなる従来のクリック機構では、前記金属ボールが前記変動片を介してスプリングにより常に搬送体の摺動面に向けて付勢されているため、前記固定部に対して搬送体が位置決めされている状態、すなわち前記金属ボールが前記凹部に挿入された状態では前記スプリングが最大に伸長した状態となる。この状態では前記ボールプランジャの軸方向と垂直方向、すなわち固定部に対する搬送体の移動方向に対する抵抗力が弱くなってしまう。その結果、固定部に対して搬送体を確実に位置決めすることができないとの課題があった。また、前記金属ボールは前記スプリングにより常に搬送体の摺動面に向けて付勢されながらかかる摺動面上を転動しているため、前記金属ボールと摺動面との間に摩擦抵抗が発生しており、その分固定部に対する搬送体の円滑な移動が阻害されるとの課題もあった。
本発明はこのような課題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、固定部に対する搬送体の円滑な移動を阻害せず、更には前記搬送体の位置決めを確実に行うことが可能なクリック機構及びこれを備えた運動案内装置を提供することにある。
すなわち、本発明のクリック機構は、相対移動する第一構成体と第二構成体の間に配置され、これら第一構成体及び第二構成体の位置決めをなすためのものであり、第一構成体に設けられた位置決め突起と、第二構成体に設けられ、前記位置決め突起に係合する位置決め部材と、を有し、前記位置決め部材は、第二構成体に変位可能に組み付けられ、所定の角度で傾斜すると共に前記第一構成体に対する第二構成体の移動に伴い前記位置決め突起が当接する係止面及びこの係止面と相反する方向に傾斜する退避面を有する第一位置決め駒と、この第一位置決め駒と同様に前記係止面及び退避面を有すると共に、前記第一位置決め駒と独立して前記第二構成体に対して変位可能に、且つ、前記第一位置決め駒に隣接して組み付けられ、前記係止面が第一位置決め駒の係止面と対向して前記位置決め突起を保持する位置決め溝を形成する第二位置決め駒と、各位置決め駒を前記第一構成体に向けて付勢する付勢手段と、を備える。
また、本発明のクリック機構を備えた運動案内装置は、軌道レールが固定される第一構成体と、前記軌道レールに沿って移動自在に組み付けられるスライダ部材が固定される第二構成体と、を有し、前記第一構成体には前記位置決め突起が複数配列され、前記第二構成体には前記位置決め部材が設けられる。
本発明では、前記第一及び第二位置決め駒が前記付勢手段により第一構成体に向けて付勢され、且つ、これら第一及び第二位置決め駒は前記第二構成体に対して変位可能に設けられている。更に、前記第二位置決め駒は前記第一位置決め駒と独立して変位可能に前記第二構成体に設けられている。このため、前記第二構成体が第一構成体に対して移動し、前記第一構成体に設けられた位置決め突起が第一位置決め駒の退避面に摺接すると、かかる第一位置決め駒が第一構成体から離れる方向に変位することになる。
ここで、前記第一及び第二位置決め駒は互いの係止面が対向するようにして前記第二構成体に設けられているため、前記位置決め突起が第一位置決め駒の退避面上を摺動し終えた後、この位置決め突起が前記第二位置決め駒の係止面に当接することとなる。前記第一位置決め駒は前記付勢手段により第一構成体に向けて付勢されていることから、前記位置決め突起が第一位置決め駒の退避面を摺動し終えた後は、この第一位置決め駒が第一構成体に向けて変位することになる。そして、前記位置決め突起は前記第一位置決め駒の係止面と第二位置決め駒の係止面により区画された位置決め溝内に挿入された状態となる。
このような構成によれば、前記第一及び第二位置決め駒は前記付勢手段により第一構成体に向けて付勢されているため、前記位置決め突起が前記位置決め溝内に収納されている状態では前記第一及び第二位置決め駒の係止面がかかる位置決め突起に当接してこれら第一及び第二位置決め駒が位置決め突起を前記第二構成体の移動方向の両側から挟持するようなる。その結果前記第一及び第二位置決め駒による保持力が得られ、前記第一構成体に対して第二構成体を確実に位置決めすることが可能となる。
本発明の一実施形態に係るクリック機構を示す斜視図である。 図1に示すクリック機構を適用可能な運動案内装置を示す斜視図である。 図1に示すクリック機構を構成する位置決め部材の詳細を示す拡大図である。 図1に示す位置決め突起が第一位置決め駒に摺接している状態を示す模式図である。 図1に示す位置決め突起が第二位置決め駒の係止面に当接している状態を示す模式図である。 図1に示す位置決め突起の保持状態を示す模式図である。 図1に示すクリック機構の変形例を示す模式図である。
以下、添付図面を用いながら本発明を適用したクリック機構及びこれを備えた運動案内装置の一実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るクリック機構を示す斜視図である。このクリック機構1は、相対的に移動可能な第一構成体101と第二構成体102との間に配置される。このクリック機構1は、前記第一構成体101に固定される基準プレート2と、前記第二構成体102に固定される位置決め部材3と、から構成されており、前記第一構成体101に対する第二構成体102の位置決めをすることが可能となっている。一方で、前記第一構成体101には例えば軌道レールが敷設される一方、前記第二構成体102には前記軌道レールに沿って移動自在なスライダ部材が固定され、前記第二構成体102が第一構成体101に沿って矢線A方向に直線移動可能になっている。
図2は、図1に示すクリック機構を適用可能な運動案内装置を示す斜視図である。この運動案内装置4は、前記第一構成体101に固定される軌道レール5と、多数のボール7を介して前記軌道レール5に移動自在に組み付けられるスライダ部材6と、を有している。前記軌道レール5は前記第一構成体101の長手方向に沿って直線状に形成されている。また、かかる軌道レール5の一側面には長手方向に沿って一条の凸部51が設けられており、当該凸部51の上下には前記ボール7が転走するボール転走面52が二条形成されている。各ボール転走面52は前記軌道レール5の底面に対して45°の角度で傾斜しており、前記凸部51の上側に位置する転走面52は斜め下方へ45°の角度で面する一方、下側に位置する転走面52は斜め上方へ45°の角度で面している。また、前記軌道レール5には、長手方向に沿って所定の間隔で固定ボルトの取付け孔53が形成されており、当該軌道レール5を前記第一構成体101に敷設する際に利用される。
一方、前記スライダ部材6は多数のボール7を介して前記軌道レール5に組み付けられている。このスライダ部材6は断面略矩形状に形成されており、前記軌道レール5と対向する面には当該軌道レール5の側面に形成された各ボール転走面52に対向する二条の負荷ボール転走面61が形成されている。これら負荷ボール転走面61と前記軌道レール5のボール転走面52とが対向することにより前記ボール7が軌道レール5とスライダ部材6との間で荷重を負荷しながら転走する負荷ボール通路が形成されるようになっている。軌道レール5及びスライダ部材6には夫々二条ずつ前記負荷ボール転走面61及びボール転走面52が形成されていることから、これら軌道レール5とスライダ部材6との間には二条の負荷ボール通路が形成されている。
また、このスライダ部材6には当該スライダ部材6の幅方向に関して前記負荷ボール転走面61と略平行にボール戻し通路62が二条形成されている。各ボール戻し通路62の内径は、ボール7の直径よりも僅かに大きく設定されており、前記ボール7は荷重から開放された状態でこのボール戻し通路62内を転走する。
また、前記スライダ部材6には前記負荷ボール転走面61及び前記軌道レール5のボール転走面52からなる負荷ボール通路と前記ボール戻し通路62とを連結する一対の方向転換路が設けられており、ボール7を負荷ボール通路とボール戻し通路62との間で往来させることが可能になっている。すなわち、前記軌道レール5に対してスライダ部材6が組み付けられることにより前記ボール7の無限循環路が二条完成するようになっている。そして、この無限循環路内を複数のボール7が転走することでスライダ部材6が軌道レール5に沿って直線移動することが可能となっており、ひいては前記第二構成体102が第一構成体101に沿って矢線A方向に直線移動することが可能となっている。
また、前記ボール転走面52が形成された軌道レール5の側面と前記負荷ボール転走面61が形成されたスライダ部材6の側面との間には前記負荷ボール通路内を転走する複数のボール7を保持する保持プレート71が設けられている。この保持プレート71は前記スライダ部材6に固定されており、かかるスライダ部材6に形成された負荷ボール転走面61上を転走するボール7を包持している。この保持プレート71に構成により、前記スライダ部材6を軌道レール5から離間させた場合に、各ボール7がスライダ部材6から脱落しないようになっている。換言すると、前記軌道レール5とスライダ部材6からなる運動案内装置4では、かかる軌道レール5に対してスライダ部材6が着脱自在に組み付けられている。
次に、前記クリック機構1について説明する。図1に示すように、前記基準プレート2は、前記第二構成体102の移動方向に沿って形成されている。前記第二構成体102と対向する基準プレート2の側面には複数の位置決め突起21が形成されており、この位置決め突起21は基準プレート2の長手方向に沿って等間隔で一直線上に配列されている。また、各位置決め突起21は前記第二構成体102に向けて突出しており、一定の角度で傾斜する当接面22を一対有して略三角形状に形成されている。隣接する位置決め突起21同士の間には谷部23が形成されている。
図3は、図1に示す位置決め部材3の拡大図である。この位置決め部材3は、前記第二構成体102に固定される基板31と、この基板31に組み付けられる一対の位置決め駒32と、各位置決め駒32を前記基準プレート2が固定された第一構成体101に向けて付勢する一対の付勢手段33と、から構成されている。前記基板31は、固定ボルト(図示外)によって第二構成体102に結合される固定片34と、前記位置決め駒32及び付勢手段33が組み付けられる屈曲片35とを有して断面L字状に形成されている。前記屈曲片35は、第二構成体102の移動方向中央に立設される中央片35aと、第二構成体102の移動方向両端に設けられた一対の側方片35bとを有している。また、前記屈曲片35には、中央片35aと各側方片35bによって案内溝35cが二つ形成されている。
前記一対の付勢手段33は、前記基板31の中央片35aを介して左右対称となるようにして各案内溝35cの内部に固定されている。また、各付勢手段33は板ばねであり、金属板を湾曲させて形成されている。各板ばね33は前記基板31の案内溝35cに固定される固定部33aと、この固定部33aから連続する湾曲部33bとから構成されている。このように構成された各板ばね33は、前記湾曲部33bが前記案内溝35cに組み付けられる位置決め駒32に当接し、当該位置決め駒32を前記第一構成体101に向けて付勢している。
一方、前記基板31に形成された各案内溝35cは前記第一構成体101に向けて開放されており、この第一構成体101側の開放端を閉塞するようにして前記位置決め駒32が基板31に組み付けられている。すなわち、前記基板31には第一位置決め駒32A及び第二位置決め駒32Bの二つの位置決め駒32が組み付けられている。第一位置決め駒32A及び第二位置決め駒32Bは屈曲片35を構成する中央片35a及び各側方片35bに挟持されており、各案内溝35cに沿って前記第二構成体102の移動方向と垂直な方向(図3内の矢線B方向)に移動自在に組み付けられている。また、第一位置決め駒32A及び第二位置決め駒32Bは互いに独立して前記屈曲片35に移動自在に組み付けられている。
これら第一位置決め駒32A及び第二位置決め駒32Bは互いに同一の構成となっている。各位置決め駒32は板状に形成され、前記位置決め突起21との対向面には一定の角度で傾斜する係止面36及び退避面37が形成されている。係止面36と退避面37はその傾斜方向が互いに異なり、これら係止面36と退避面37は互いに交差するようにして形成されている。また、前記退避面37の前記基準プレート2に対する傾斜角度は係止面36のそれよりも小さく形成されている。更に、前記係止面36の傾斜角度は前記位置決め突起21が備える当接面22の傾斜角度と同一に形成されている。
このように構成された第一位置決め駒32Aと第二位置決め駒32Bは前記基板31の中央片35aを挟んで左右対称となるようにして各案内溝35cに組み付けられており、各位置決め駒32の係止面36が互いに対向している。このように、各位置決め駒32の係止面36が対向することにより断面三角形状の位置決め溝38が形成されるようになっている。この位置決め溝38には後述するように前記位置決め突起21が収容され、一対の位置決め駒32によって当該位置決め突起21が保持されるようになっている。
次に、図4乃至図6を用いて、上記構成からなる本実施形態に係るクリック機構1の動作について説明する。以下の説明において、説明の便宜上、前記位置決め突起21を構成する当接面22のうち、図4乃至図6の紙面上右方向に向いた当接面を第一当接面22Aと、紙面左方向に向いた当接面を第二当接面22Bという。本実施形態のクリック機構1において、前記基準プレート2が固定される第一構成体101に対して位置決め部材3が固定される第二構成体102が矢線A方向に移動すると、この第二構成体102の移動に伴って前記位置決め部材3が第一構成体101側の基準プレート2に沿って移動することとなる。尚、図4乃至図6では、前記位置決め駒32の動きを理解しやすくするため、前記基板31を構成する中央片35aの構成を省略して描いている。また、前記第一構成体101及び第二構成体102の構成を省略して描いている。
ここで、前記位置決め部材3が隣接する位置決め突起21同士の間に形成された谷部23上を移動している際には、各位置決め駒32が前記谷部23に摺接することなく、前記基準プレート2に沿って移動するように構成されている。そして、この位置決め部材3が基準プレート2上の位置決め突起21が形成された位置に到達すると、図4に示すように前記位置決め突起21が第一位置決め駒32Aの退避面37上を滑りながら移動することになる。
このとき、前記第一位置決め駒32Aは退避面37の傾斜が前記第二構成体102の進行方向に対して徐々に小さくなるようにして前記基板31に組み付けられている。このため、第二構成体102が矢線A方向に進行するにつれ、前記位置決め突起21が第一位置決め駒32Aを前記付勢手段33の付勢力に抗して押圧していくことになる。そして、第一位置決め駒32Aが前記基板31に対して前記第一構成体101から離れる方向(図4内の矢線B方向)へと基板31の案内溝35cに沿って案内されることになる。
前記位置決め突起21が第一位置決め駒32Aの退避面37上を移動し終えると、当該位置決め突起21は図5に示すように、前記第二位置決め駒32Bに突き当たり、かかる位置決め突起21の第二当接面22Bが前記第二位置決め駒32Bの係止面36に当接することになる。その一方で、前記第一位置決め駒32Aは前記付勢手段33によって第一構成体101に向けて付勢されているため、当該第一位置決め駒32Aが付勢手段33の付勢力によって第一構成体101側(矢線B方向)へと移動することになる。そして、第一位置決め駒32Aの係止面36が前記位置決め突起21の第一当接面22Aに突き当たることになる(図6参照)。
このようにして、前記位置決め突起21の当接面22と第一位置決め駒32Aの係止面36及び第二位置決め駒32Bの係止面36とが互いに当接し、この位置決め突起21が各位置決め駒32A、32Bの係止面36によって区画された位置決め溝38内に収容されることになる。上述したように、各位置決め駒32は前記付勢手段33によって第一構成体101に向けて付勢されているため、前記位置決め突起21が前記第二構成体102の移動方向両側から第一位置決め駒32A及び第二位置決め駒32Bによって挟持される状態となる。
更に、前記付勢手段33の付勢力に抗して前記第二構成体102を第一構成体101に対して矢線A方向に移動させると、位置決め突起21が第二位置決め駒32Bの係止面36上を滑りながら移動する。これに伴って、前記第二位置決め駒32Bは前記基板31上を基準プレート2から離れる方向へと摺動し、前記位置決め突起21が前記位置決め溝38から離脱することになる。その後、前記位置決め突起21が前記付勢手段33によって付勢された第二位置決め駒32Bの退避面37上を滑りながら移動することになる。
このようにして、前記位置決め突起21が第一位置決め駒32A及び第二位置決め駒32B上を乗り上げ、これら第一位置決め駒32A及び第二位置決め駒32Bが基板31に対して交互に案内されながら、前記第二構成体102が第一構成体101に対して移動するようになっている。また、前記第二構成体102が矢線A方向と逆方向に移動する場合にも第一位置決め駒32A及び第二位置決め駒32Bが基板31に対して交互に案内されながら、前記第二構成体102が第一構成体101に対して移動するようになっている。
以上のように構成された本実施形態に係るクリック機構1及びこれを備えた運動案内装置4によれば、各位置決め駒32は前記付勢手段33によって前記第一構成体101に向けて付勢されているため、前記位置決め突起21が一対の位置決め駒32によって形成された位置決め溝38内に収容されたとき、一対の位置決め駒32による保持力が最大となる。その結果前記位置決め突起21が一対の位置決め駒32によって前記第二構成体102の移動方向両側から挟持され、もって第一構成体101に対して第二構成体102を確実に位置決めすることが可能となる。
また、本実施形態のクリック機構1及びこれを備えた運動案内装置4では、前記位置決め部材3が第二構成体102と共に隣接する位置決め突起21同士の間に設けられた谷部23上を移動している際、前記位置決め部材3を構成する一対の位置決め駒32は前記付勢手段33によって第一構成体101に向けて付勢されつつも、前記谷部23に接触しないように構成されている。このため、位置決め部材3が前記谷部23上を移動している際に、前記基準プレート2と位置決め部材3との間に摩擦抵抗が発生せず、その分第一構成体101に対して第二構成体102を円滑に移動させることが可能となる。
更に、本実施形態のクリック機構1では、前記退避面37の傾斜角度が前記係止面36の傾斜角度よりも小さく形成されている。このため、前記第二構成体102の矢線A方向へ移動させる場合、この第二構成体102の移動に伴い前記位置決め突起21が第一位置決め駒32Aの退避面37に摺接する際、かかる第一位置決め駒32Aは第一構成体101から離れる方向へと移動しやすくなっており、前記位置決め突起21が前記退避面37上を容易に乗り越えやすくなっている。その一方で、前記位置決め突起21の当接面22が第二位置決め駒32Bの係止面37に当接した際にはかかる位置決め突起21が第一位置決め駒32Aの退避面37上を移動する際に比べて第二位置決め駒32Bが第一構成体101から離れる方向へと移動しにくくなっている。このように、前記係止面36と退避面37の傾斜角度を異にすることにより、第一位置決め駒32Aを移動させる力と第二位置決め駒32Bを移動させる力に差が生じることとなる。その結果、第二構成体102を移動させる作業者は前記位置決め突起21が位置決め溝38内に保持される第二構成体102の固定位置を認識しやすくなり、操作感を向上させることが可能となる。
図7は、上記実施形態に係るクリック機構1の変形例を示すものである。図1に示すクリック機構1では各位置決め駒32が前記第二構成体102の移動方向と垂直な方向に移動可能に組み付けられている。これに対して、図7に示す例では各位置決め駒32がピン部材8を介して基板31に設けられ、前記位置決め突起21が位置決め駒32の退避面37上を摺動する際に各位置決め駒32が前記ピン部材8を支軸として矢線C方向に回転移動するように構成されている。
このような構成によれば、上記実施形態に係るクリック機構1の構成に比べ、前記位置決め突起21が位置決め駒32の退避面37に摺接する際、かかる位置決め駒32が第一構成体101から離れる方向へと移動しやすくなり、その分より確実に前記位置決め突起21を位置決め溝38内に収容させることが可能となる。また、前記位置決め駒32が第一構成体101から離れる方向へと移動しやすい分、前記位置決め突起21が退避面37上を移動する際に摩擦抵抗の発生を可及的に抑えることができ、もって第一構成体及び第二構成体の相対移動を円滑にすることができ、良好な操作感を具備させることが可能となる。
尚、上記実施形態の説明では、前記第一構成体101及び第二構成体102の間に運動案内装置4が設けられ、第二構成体102が第一構成体101に沿って直線移動する例を説明したが、前記第一構成体101及び第二構成体102は相対移動する部材同士であり、第二構成体102に対して第一構成体101が直線移動するような態様においても前記クリック機構1を適用することが可能である。すなわち、第二構成体102に固定された位置決め部材3に対して基準プレート2が移動する構成としても差し支えない。また、本発明を適用したクリック機構は、第一構成体101及び第二構成体102が相対的に曲線運動するような態様にも適用することが可能である。
また、上記実施形態に係るクリック機構1では、前記第一構成体101に基準プレート2が固定され、その基準プレート2に複数の位置決め突起21が形成されるようになっているが、当該位置決め突起21が前記第一構成体101に直接形成される構成としても差し支えない。また、上記実施形態に係るクリック機構1では、一対の位置決め駒32と一対の付勢手段33が前記基板31を介して第二構成体102に固定される構成となっているが、これら位置決め駒32及び付勢手段33が第二構成体102に直接設けられる構成としても差し支えない。
更に、上記実施形態に係るクリック機構1では、前記基準プレート2に対して複数の位置決め突起21が直線上に配列されているが、かかる位置決め突起21が基準プレート2上に一つ設けられる構成とし、第一構成体に対して第二構成体が特定位置で位置決めされるようにしても差し支えない。
また、上記実施形態に係るクリック機構1では、前記付勢手段33が板ばねの構成となっているが、当該付勢手段33の構成はこれに限られず、例えばコイルばねの構成としても差し支えない。
更に、上記実施形態に係るクリック機構1では各位置決め駒32において、係止面36と退避面37が交差する構成となっているが、各位置決め駒32の構成はこれに限られず、前記係止面36及び退避面37の二面を有し、前記位置決め突起21が一方の位置決め駒32に係る退避面37上を摺動し終えた後に、他方の位置決め駒32に係る係止面36に当接する構成であれば、前記係止面36及び退避面37が互いに交差する構成でなくとも差し支えない。また、係止面36及び退避面37が互いに同一の傾斜角度からなる構成としても差し支えない。
また、上記実施形態に係るクリック機構1では前記位置決め突起21が一対の当接面22を有して略三角形状に形成され、これに対応して前記位置決め溝38が断面三角形状に形成されているが、位置決め突起21が位置決め溝38内に保持される構成であれば、これら位置決め突起21及び位置決め溝38の構成は上記構成に限られない。
1…クリック機構、3…位置決め部材、21…位置決め突起、32A…第一位置決め駒、32B…第二位置決め駒、33…付勢手段、36…係止面、37…退避面、38…位置決め溝、101…第一構成体、102…第二構成体

Claims (4)

  1. 相対移動する第一構成体と第二構成体の間に配置され、これら第一構成体及び第二構成体の位置決めをなすためのクリック機構であって、
    第一構成体に設けられた位置決め突起と、
    第二構成体に設けられ、前記位置決め突起に係合する位置決め部材と、を有し、
    前記位置決め部材は、第二構成体に変位可能に組み付けられ、所定の角度で傾斜すると共に前記第一構成体に対する第二構成体の移動に伴い前記位置決め突起が当接する係止面及びこの係止面と相反する方向に傾斜する退避面を有する第一位置決め駒と、
    この第一位置決め駒と同様に前記係止面及び退避面を有すると共に、前記第一位置決め駒と独立して前記第二構成体に対して変位可能に、且つ、前記第一位置決め駒に隣接して組み付けられ、前記係止面が第一位置決め駒の係止面と対向して前記位置決め突起を保持する位置決め溝を形成する第二位置決め駒と、
    各位置決め駒を前記第一構成体に向けて付勢する付勢手段と、を備えることを特徴とするクリック機構。
  2. 前記退避面の傾斜角度は前記係止面の傾斜角度よりも小さく形成されていることを特徴とする請求項1記載のクリック機構。
  3. 各位置決め駒は、ピン部材を介して前記第二構成体に回転自在に組み付けられていることを特徴とする請求項2記載のクリック機構。
  4. 軌道レールが固定される第一構成体と、前記軌道レールに沿って移動自在に組み付けられるスライダ部材が固定される第二構成体と、を有する運動案内装置であって、
    前記第一構成体には、請求項1記載の位置決め突起が複数配列され、
    前記第二構成体には、請求項1記載の位置決め部材が設けられることを特徴とする運動案内装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104291075A (zh) * 2014-08-08 2015-01-21 含山县全兴内燃机配件有限公司 一种传送轨道上的物料推送装置

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