JP2014065180A - 立体造形装置および立体造形データ作成プログラム - Google Patents

立体造形装置および立体造形データ作成プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】立体造形物の凹部の内側に残存する未硬化粉体の除去を容易且つ確実に行うための立体造形装置、および立体造形データ作成プログラムを提供する。
【解決手段】立体造形装置は、立体造形物25における有底の凹部30の内側に、除去造形物60を造形する。除去造形物60は、少なくとも凹部30の開口部33から底部32に至る内周面31に沿い、且つ、凹部30の内周面31から離間した状態で、凹部30の内側を埋める。作業者は、立体造形装置による立体造形物25および除去造形物60の造形が完了した後に、凹部30の内側から除去造形物60を除去することで、凹部30の内側の未硬化粉体を除去する。
【選択図】図10

Description

本発明は、立体造形粉体の層(以下、「粉体層」という。)の任意の範囲を固化することで立体造形物の層(以下、「造形層」という。)を形成し、造形層を積層させることで立体造形物を造形する立体造形装置、および、前記立体造形装置を制御するデータを作成するための立体造形データ作成プログラムに関する。
従来、粉体層を固化することで造形層を形成し、造形層を積層させて立体造形物を造形する立体造形装置が知られている。立体造形装置による全ての造形層の形成が完了すると、固化されずに造形層の周囲に残存している立体造形粉体(以下、「未硬化粉体」という。)を除去する必要がある。例えば、特許文献1に記載されている装置は、複数の位置から立体造形物に対して送風を行うことで、未硬化粉体を除去する。
特開2002−205338号公報
立体造形装置によって、有底の凹部を有する立体造形物を形成する場合、全ての造形層の造形が完了した後に、凹部の内側の未硬化粉体を除去する必要がある。気流を用いて未硬化粉体を除去する従来の技術では、凹部の内側に残存した未硬化粉体を容易且つ確実に除去することはできなかった。
本発明は、立体造形物の凹部の内側に残存する未硬化粉体の除去を容易且つ確実に行うための立体造形装置、および立体造形データ作成プログラムを提供することを目的とする。
本発明の第一態様に係る立体造形装置は、立体造形粉体の層である粉体層を形成する粉体層形成手段と、前記粉体層形成手段によって形成された前記粉体層の少なくとも一部の範囲を固化することで、立体造形物を構成する層である造形層を形成する造形層形成手段と、前記造形層形成手段の動作を制御する制御手段と、を備え、複数の前記造形層を積層させることで立体造形物を造形する立体造形装置であって、前記制御手段は、前記立体造形物における有底の凹部を形成する部位において、少なくとも前記凹部の開口部から底部に至る内周面に沿い、且つ、前記凹部の内周面から離間した状態で、前記凹部の内側を埋めると共に、前記立体造形物の造形が完了した後に除去可能な造形物である除去造形物を、前記造形層形成手段に造形させる除去用制御手段を備える。
本発明の第二態様に係る立体造形データ作成プログラムは、立体造形粉体の層である粉体層を形成する粉体層形成手段と、前記粉体層形成手段によって形成された前記粉体層の少なくとも一部の範囲を固化することで、立体造形物を構成する層である造形層を形成する造形層形成手段と、を備えた立体造形装置を制御する立体造形データを作成するための立体造形データ作成プログラムであって、前記立体造形データを作成する立体造形データ作成装置のプロセッサによって実行されることで、前記立体造形物における有底の凹部を形成する部位において、少なくとも前記凹部の開口部から底部に至る内周面に沿い、且つ前記凹部の内周面から離間した状態で、前記凹部の内側を埋めると共に、前記立体造形物の造形が完了した後に除去可能な造形物である除去造形物を、前記造形層形成手段に造形させる前記立体造形データを作成する作成ステップを前記立体造形データ作成装置に実行させることを特徴とする。
本発明によると、立体造形装置は、凹部の内周面から離間した状態で内周面に沿うように、除去造形物を形成する。従って、作業者は、立体造形物の造形が完了した後に、立体造形物と共に形成された除去造形物を除去するだけで、凹部の内側に残存する未硬化粉体を容易且つ確実に除去することができる。
立体造形装置1およびPC100の外観斜視図である。 造形台6、粉体供給機構14、および平坦化ローラ18の斜視図である。 立体造形装置1の電気的構成を示すブロック図である。 PC100の電気的構成を示すブロック図である。 PC100が実行する立体造形データ作成処理のフローチャートである。 立体造形データが示す立体造形物25の一例の断面図である。 凹部30の内側が円柱状である場合の立体造形物25および除去造形物60の一例を示す断面図である。 ねじ山61を有する除去造形物60、および、立体造形物25の一例を示す断面図である。 把持部62を有する除去造形物60、および、立体造形物25の一例を示す断面図である。 後端開放孔63を有する除去造形物60、および、立体造形物25の一例を示す断面図である。 後端開放孔63と先端開放孔64を有する除去造形物60、および、立体造形物25の一例を示す断面図である。 1つの凹部30に複数の除去造形物60A,60Bを造形する場合の、立体造形物25および除去造形物60A,60Bの一例を示す断面図である。 立体造形装置1が実行する立体造形処理のフローチャートである。 凹凸67と留め金状の把持部62を有する除去造形物60、および、立体造形物25の一例を示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。まず、図1および図2を参照して、立体造形装置1の構成について説明する。立体造形装置1は、立体造形データに従って、造形液を吐出するヘッド21等を駆動することで、立体造形物を造形することができる。立体造形装置1は、ネットワーク等を介して、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」という。)100から立体造形データを取得することができる。PC100は、物体の三次元形状および色を示す立体データに基づいて立体造形データを作成し、立体造形装置1に提供する。なお、立体造形装置1は、立体データを他のデバイスから取得し、取得した立体データに基づいて自ら立体造形データを作成してもよい。
図1に示すように、立体造形装置1は、土台2と、造形台6と、粉体供給機構14と、平坦化ローラ18と、ヘッド21と、粉体回収部13とを主に備える。土台2は、左右方向を長手方向とする矩形板状に形成されており、立体造形装置1の全体を支持する。造形台6はステージ9を備える。立体造形物はステージ9上で造形される。粉体供給機構14は、造形台6の供給部12(図2参照)上に立体造形粉体を供給する。平坦化ローラ18は、供給部12上に載置された立体造形粉体を、ステージ9上へ移動させて平坦化し、立体造形粉体の層(以下、「粉体層」という。)を形成する。ヘッド21は、ステージ9上に形成された粉体層に造形液を吐出する。粉体回収部13は、固化せずに立体造形物の周辺に残存した余分な立体造形粉体(以下、「未硬化粉体」という。)を回収する。以下、各構成について説明する。
造形台6について説明する。図1に示すように、造形台6は、造形台6を支持する基部7と、基部7の上部に支持される枠部8とを備える。基部7の左右の各々には、前後方向に貫通する貫通穴(図示せず)が形成されている。土台2の略中央には、前後方向に延びる2本のレール3が設けられている。2本のレール3は、土台2の正面側端部に設けられた支持部4と、背面側端部に設けられた支持部(図示せず)とによって、土台2の上面から所定の高さで支持されている。2本のレール3の各々は、基部7に形成された2つの貫通穴の各々を貫通する。
土台2の背面側端部には、造形台6を前後動させるための前後動モータ41(図3参照)が設けられる。前後動モータ41が駆動すると、キャリッジベルト(図示せず)を介して動力が造形台6に伝わり、造形台6は2本のレール3に沿って前後方向に移動する。つまり、前後動モータ41が駆動すると、粉体供給機構14、平坦化ローラ18、およびヘッド21は、造形台6のステージ9に対して前後方向(ステージ面と平行な方向)に相対移動する。なお、前後動モータ41は、粉体供給機構14、平坦化ローラ18、およびヘッド21を移動させてもよい。つまり、立体造形装置1は、粉体供給機構14、平坦化ローラ18、およびヘッド21をステージ9に対して相対移動させればよい。
図2に示すように、枠部8は、略立方体の箱型形状を成す。枠部8は、上面が開放された平面視略矩形状の凹部を中央に有し、凹部においてステージ9(図1参照)を昇降可能に保持する。ステージ9の上面は水平に保たれている。枠部8の右側面には、ステージ9の下方の空間から未硬化粉体を粉体回収部13(図1参照)に導くための回収路10が接続されている。枠部8の後端部近傍には、上面が開放された平面視矩形の凹部である粉体落下口11が設けられている。粉体落下口11には、粉体層を形成する際に平坦化ローラ18によって集積された余剰粉体が落下する。造形台6の正面側の上端部からは、板状の供給部12が前方へ水平に延びる。供給部12には、粉体供給機構14によって供給される立体造形粉体が載置される。
ステージ9(図1参照)は、造形台6に設けられたステージ昇降モータ42(図3参照)の動力によって昇降する。立体造形装置1は、昇降範囲の上部からステージ9を徐々に下降させながら立体造形物を造形する。また、ステージ9は、図示しないが、上部ステージおよび下部ステージを備える。上部ステージおよび下部ステージは、略同一形状の板状部材であり、水平に配置される。上部ステージおよび下部ステージは、厚み方向に貫通する複数の孔を共に備える。しかし、平面視において、上部ステージの孔の位置と、下部ステージの孔の位置とが重複しないように、上部ステージおよび下部ステージが形成されている。従って、ステージ9が静止している状態では、立体造形粉体はステージ9上に堆積する。造形台6に設けられた加振モータ(図示せず)が駆動され、ステージ9が振動すると、未硬化粉体は上部ステージおよび下部ステージの孔から落下し、回収路10を通じて粉体回収部13に吸引される。
しかし、加振モータによってステージ9を振動させても、立体造形物の周囲に残存している未硬化粉体を完全に振り落とすことができるとは限らない。特に、有底の凹部を有する立体造形物を造形する場合、凹部の内側の空間に残存した未硬化粉体は、ステージ9を振動させても振り落とされ難い。従来、作業者は、立体造形物に対する送風を行ったり、棒を凹部に挿入したりすることで、凹部の内側の未硬化粉体を除去する必要があった。しかし、従来の方法は煩雑であった。また、従来の方法では、確実に未硬化粉体を除去できない場合があった。本実施形態の立体造形データ作成プログラムおよび立体造形装置1によると、作業者は、凹部の内側に残存する未硬化粉体を容易且つ確実に除去することができる。この詳細については後述する。
粉体供給機構14について説明する。図2に示すように、粉体供給機構14は、貯留部15、および粉体供給ローラ16を備える。貯留部15の上部は、上方へ向けて徐々に前後方向の幅が広がる箱状に形成されており、内部に立体造形粉体を貯留する。貯留部15の下部は開口となっており、貯留部15内の立体造形粉体は開口から落下する。粉体供給ローラ16は、貯留部15の下部の開口よりもやや上方に回転可能に設けられている。貯留部15と粉体供給ローラ16の間には隙間が無いため、立体造形粉体が隙間から下方へ落下することは無い。粉体供給ローラ16の回転軸は左右方向に延びており、貯留部15の右端および左端において回転可能に支持されている。粉体供給ローラ16の外周面には、左右方向に長く、且つ回転軸に向かって凹んだ凹部17が設けられている。凹部17には、貯留部15に貯留された立体造形粉体が溜まる。従って、粉体供給モータ44(図3参照)の動力によって粉体供給ローラ16が回転すると、凹部17に溜まった立体造形粉体が下方へ落下する。
平坦化ローラ18について説明する。平坦化ローラ18は、造形台6の供給部12に供給された立体造形粉体を、ステージ9上に移動させて平坦化し、粉体層を形成する。図2に示すように、平坦化ローラ18の回転軸19は、ステージ9の上面と平行な状態(つまり、水平な状態)で、造形台6の移動方向と交差する方向(左右方向)に延びる。回転軸19は、粉体回収部13(図1参照)に配置された平坦化ローラ回転モータ43(図3参照)に接続されている。平坦化ローラ回転モータ43が駆動されると、平坦化ローラ18は、図2に示す矢印方向(右側面視反時計回りの方向)に回転する。立体造形装置1は、粉体層を形成する場合、平坦化ローラ18を回転させながら造形台6を後方から前方へ移動させる。その結果、立体造形粉体は、ステージ9(図1参照)上で平坦化される。平坦化ローラ18の背面側に集積された余剰粉体は、造形台6の背面側に形成された粉体落下口11に落下する。
粉体供給機構14の貯留部15の正面には、板状のブレード20が固定されている。ブレード20は、貯留部15の正面の壁面から前方斜め下方へ延び、平坦化ローラ18の背面側に隙間無く接触している。平坦化ローラ18に付着した立体造形粉体は、ブレード20によって除去される。
ヘッド21について説明する。ヘッド21は、立体造形粉体を固化するための造形液を下方に吐出する。本実施形態の立体造形装置1は、無色のクリア造形液と、着色されたカラー造形液とをヘッド21から吐出する。図1に示すように、造形台6の上方、且つ平坦化ローラ18の前方には、ヘッド21の左右方向の移動を案内するためのガイドレール23が設けられている。ガイドレール23は、立体造形装置1の左胴部39の右側面から右方へ真っ直ぐに水平に延び、粉体回収部13の左側面に接続される。ガイドレール23は、ヘッド21を左右方向に貫通しており、ヘッド21はガイドレール23に沿って左右方向に移動できる。立体造形装置1の左胴部39には、ヘッド21を移動させるためのヘッド移動モータ45(図3参照)が設けられている。ヘッド移動モータ45が駆動されると、キャリッジベルト(図示せず)を介して動力がヘッド21に伝わり、ヘッド21が左右方向に移動する。
粉体回収部13は、図1に示すように、造形台6と右胴部40の間に配置される。粉体回収部13は、造形台6内の未硬化粉体を吸引するためのポンプ(図示せず)を備える。また、右胴部40の正面には、作業者からの操作入力を受け付けるための操作パネル53が設けられている。
立体造形装置1は、平坦化手段(本実施形態では平坦化ローラ18)をステージ9のステージ面に平行に相対移動させることで、立体造形粉体を平坦化して粉体層を形成する。形成した粉体層の少なくとも一部に造形液を吐出し、粉体層を固化することで、立体造形物の層である造形層を形成する。次いで、造形層を含む粉体層の上面に、さらに粉体層を形成し、新たに形成した粉体層の少なくとも一部を固化して造形層を積層させる。以上の工程を繰り返すことで、立体造形データが示す立体造形物を造形する。その後、立体造形装置1は、ステージ9を振動させて、立体造形物の周囲に残存した未硬化粉体を回収する。ここで、本実施形態に係る立体造形装置1は、有底の凹部の内側に除去造形物を造形することができる。作業者は、除去造形物を造形するだけで、ステージ9の振動によって除去されなかった凹部の内側の未硬化粉体を、容易且つ確実に除去することができる。
図3を参照して、立体造形装置1の電気的構成について説明する。立体造形装置1は、立体造形装置1の制御を司るCPU50を備える。CPU50には、RAM51、ROM52、操作パネル53、外部通信I/F54、モータ駆動部55、およびヘッド駆動部56が、バス59を介して接続されている。
RAM51には、PC100から受信した立体造形データ等の各種データが一時的に記憶される。ROM52には、立体造形装置1の動作を制御するための制御プログラム、初期値等が記憶されている。外部通信I/F54は、立体造形装置1をPC100等の外部機器に接続する。なお、立体造形装置1は、USBインタフェース、インターネット等を介して、他のデバイス(例えば、USBメモリ、サーバ等)からデータを取得することも可能である。モータ駆動部55は、前後動モータ41、ステージ昇降モータ42、平坦化ローラ回転モータ43、粉体供給モータ44、およびヘッド移動モータ45の各々の動作を制御する。ヘッド駆動部56はヘッド21に接続しており、ヘッド21の各吐出チャンネルに設けられた圧電素子を駆動する。
図4を参照して、PC100の電気的構成について説明する。PC100は、PC100の制御を司るCPU80を備える。CPU80には、RAM81、ROM82、ハードディスクドライブ(以下、「HDD」という。)83、表示制御部84、操作処理部85、CD−ROMドライブ86、および外部通信I/F87が、バス89を介して接続されている。
RAM81は、各種情報を一時的に記憶する。ROM82には、CPU80が実行するBIOS等のプログラムが記憶されている。HDD83は不揮発性の記憶装置であり、立体造形データ作成プログラム、立体データ、立体造形データ等を記憶している。表示制御部84は、モニタ91の表示を制御する。操作処理部85は、作業者が操作入力を行うためのキーボード92およびマウス93に接続し、操作入力を検知する。CD−ROMドライブ86には、記憶媒体であるCD−ROM94が挿入される。CD−ROM94に記憶されているデータは、CD−ROMドライブ86によって読み出される。PC100は、CD−ROM94およびインターネット等を介して、本発明に係る立体造形データ作成プログラム等を取得し、HDD83に記憶させる。外部通信I/F87は、PC100を立体造形装置1等の外部機器に接続する。
図5から図12を参照して、PC100が実行する立体造形データ作成処理について説明する。前述したように、PC100のHDD83には立体造形データ作成プログラムが記憶されている。PC100のCPU80は、立体造形データの作成指示を入力すると、立体造形データ作成プログラムに従って、図5に示す立体造形データ作成処理を実行する。
まず、作業者によって指定された物体(つまり、造形しようとする立体造形物)の三次元形状と、物体の表面の色彩(例えばRGB値)とを示す立体データが取得される(S1)。取得された立体データが示す立体造形物に、有底の凹部があるか否かが判断される(S2)。図6に、立体造形物25の断面図の一例を示す。図6に例示する立体造形物25の形状は、有底円筒状であり、内側に有底の凹部30を有する。凹部30の内側の空間は、内周面31と底部32によって包囲される。内周面31は、開口部33から底部32まで至る部分であり、図6に示す例では円筒状である。底部32および開口部33は、図6に示す例では同一の大きさの円形である。なお、本実施形態では、CPU80は、開口部33の面積が閾値以下であり、且つ、開口部33から底部32までの距離が閾値以上である部位を、凹部30と認識する。つまり、未硬化粉体の除去が困難な形状の凹部30であるか否かを判断するための閾値が、予めHDD83に記憶されており、閾値に基づいて凹部30を認識する。しかし、凹部30を認識する方法が適宜変更できることは言うまでもない。例えば、PC100は、立体造形物25の形状をモニタ91(図4参照)に表示させて、凹部30を指定する指示をマウス93等によって受け付けることで、凹部30を作業者に指定させてもよい。
次いで、凹部30の内側の空間が開口部33の形状よりも大きいか否かが判断される(S3)。詳細には、凹部30の内側の空間に、除去造形物を造形した場合を仮定する。除去造形物とは、立体造形物25の造形が完了した後に、作業者が除去することができる造形物である。凹部30の内側から除去造形物を除去する際の移動方向を、除去方向という。図6に示す例では、除去方向は矢印Pの方向となる。そして、CPU80は、除去方向に垂直な方向における、凹部30の内側の空間の断面の外形形状の少なくとも一部が、除去方向から見た場合の開口部33の形状よりも大きい場合、凹部30の内側の空間が開口部33よりも大きいと判断する。
なお、内周面31が真っ直ぐな筒状でなく湾曲している場合には、除去方向も湾曲する。しかし、除去方向が湾曲している場合でも、同様の方法で凹部30の内側の空間の形状を開口部33の形状と比較すればよい。ただし、S3の判断の方法を変更できることは言うまでもない。例えば、PC100は、凹部30の内側の空間の少なくとも一部が開口部33よりも大きいか否かを作業者に入力させて、入力結果に基づいてS3の判断を行ってもよい。
凹部30の内側の空間が開口部33の形状と同一、または、開口部33の形状よりも小さい場合には(S3:NO)、1つの凹部30の内側に除去造形物60(図7等参照)が1つ追加されるように、立体データが変更される(S5)。S5では、図7に示すように、凹部30の内周面31に沿い、且つ、凹部30の内周面31から離間した状態で凹部30の内側を埋めるように、除去造形物60の形状が決定される。従って、作業者が除去造形物60を除去するだけで、凹部30の内側の未硬化粉体が容易且つ確実に除去される。凹部30の内周面31と、除去造形物60の表面とは離間している。従って、立体造形物25の造形が終了した時点で、内周面31と除去造形物60との間には未硬化粉体35が介在する。よって、除去造形物60は、除去方向への力を加えるだけで簡単に除去される。
また、S5で立体データに追加される除去造形物60は、輪郭部分の少なくとも一部のみが固化される形状である。従って、立体造形物25の造形の完了後、除去造形物60の輪郭部分の内側は未硬化粉体35のままとなる。よって、作業者は、除去造形物60の内側の未硬化粉体35を再利用することができる。また、立体造形装置1は、除去造形物60の内部も固化させる場合に比べて、除去造形物60を造形するために使用する造形液の量を削減することができ、造形時間も短縮できる。
次いで、S5で追加した除去造形物60の外形が円柱状であるか否かが判断される(S6)。円柱状であれば(S6:YES)、図8に示すように、除去造形物60の外周面にねじ山61を形成する立体データに変更される(S7)。ねじ山61を有する除去造形物60を凹部30から除去する場合、ねじ山61の凹凸によって、凹部30の内側に残存する未硬化粉体が掻き出される。さらに、作業者は、除去造形物60を回転させるだけで、より容易に除去造形物60を凹部30から除去することができる。
次いで、図9に示すように、除去造形物60の開口部33側に、作業者によって把持される把持部を形成するように、立体データが変更される(S11)。本実施形態では、CPU80は、除去造形物60の開口部33側の端部を外方に突出させることで、容易に把持できる把持部62を形成する。しかし、把持部62は、作業者が把持し易い形状であればよく、把持部62の具体的な形状を変更してもよいことは言うまでもない。作業者は、把持部62を把持することで、より容易に除去造形物60を開口部33から除去することができる。
次いで、除去造形物60の外形を構成する輪郭部分の一部が開放されるように、立体データが変更される(S12)。輪郭部分の一部が開放された除去造形物60の例を、図10および図11に示す。
図10で例示する除去造形物60は、開口部33側の後端部に後端開放孔63を有する。作業者は、把持部62を把持して除去造形物60を凹部30から除去し、且つ、除去造形物60の内部の未硬化粉体35を後端開放孔63から取り出すことができる。よって、作業者は、除去造形物60を破壊する等の作業を行うことなく、未硬化粉体35を容易に再利用することができる。また、図10に示す例では、外形円柱状の除去造形物60のうち、開口部33側の後端部に後端開放孔63が形成される。従って、除去造形物60の内部の未硬化粉体35は、後端開放孔63から凹部30の内部に移動することはない。よって、作業者は、凹部30の内側の未硬化粉体35を確実に除去しつつ、未硬化粉体35を再利用することができる。
図11で例示する除去造形物60は、後端部に後端開放孔63を有し、且つ、底部32側の先端部に先端開放孔64を有する。つまり、立体造形装置1は、除去造形物60の輪郭部分のうち、凹部30の開口部33から底部32に至る内周面31に沿う部分のみを固化させることで、除去造形物60を造形する。図11に示す例では、除去造形物60の先端部から後端部までを連通する空洞部65が形成される。作業者は、空洞部65から凹部30の内部に気体を導入しながら除去造形物60を除去することで、凹部30の内部の未硬化粉体35をより容易に除去することができる。当然ながら、除去造形物60の内側の未硬化粉体35を再利用することも可能である。
次いで、除去造形物60の色が透明(つまり、立体造形粉体自体の色)に設定される(S13)。その結果、除去造形物60を形成する部分に吐出させる造形液が、無色のクリア造形液となる。クリア造形液は、着色されたカラー造形液よりもコストが低い。立体造形装置1は、クリア造形液を用いて除去造形物60を造形するため、未硬化粉体の除去が容易な立体造形物25を低コストで造形することができる。
また、立体造形物25に有底の凹部30が存在し(S2:YES)、且つ、凹部30の空間が開口部33よりも大きければ(S3:YES)、立体データにおいて、1つの凹部30の内側に複数の除去造形物60が追加される(S8)。図12に示す例では、除去造形物60の除去方向(図12の左から右へ向かう方向)に垂直な方向における、凹部30の内側の空間の断面は、底部32に向かって徐々に大きくなる。よって、凹部30の内周面31に沿って1つの除去造形物60が造形されると、作業者は、除去造形物60を開口部33から取り出すことができない。CPU80は、除去方向に垂直な断面の外形形状が、除去方向から見た場合の開口部33の形状よりも小さくなるように、1または複数(図12に示す例では2つ)の除去造形物60A,60Bの各々のデータを追加する。
図12に示す例では、外形が略円柱状の除去造形物60Aと、外形が略円錐状の除去造形物60Bとが、凹部30の内周面31に沿って造形されるように、立体データが変更される。この場合、作業者は、除去造形物60Aを除去した後に、除去造形物60Bを除去することで、凹部30の内側の形状が複雑であっても、凹部30に残存した未硬化粉体35を容易に除去することができる。つまり、複数の除去造形物60が1つの凹部30に造形されることで、1つの除去造形物60が造形される場合に比べて、作業者は容易に凹部30に残存した未硬化粉体35の除去作業を行うことができる。
なお、図12に示す例でも、除去造形物60A,60Bの輪郭部分のみが固化し、輪郭部分の内側は固化されない。また、「内周面31に沿って」とは、凹部30の内周面31と除去造形物60の表面との距離が一定であることを意味するものではない。つまり、「内周面31に沿って」とは、除去造形物60が、内周面31に沿って凹部30の底部32近傍まで形成されることを意味するのみである。従って、例えば、内周面31と除去造形物60の表面との距離の平均値が、底部32に近づく程徐々に大きくなる場合でも、未硬化粉体35を容易に除去できるという本願発明の効果が得られる。よって、図12に示す形状の立体造形物25を造形する場合、立体造形装置1は、複数の除去造形物60を造形せずに、開口部33よりも小さい形状の除去造形物60を1つ造形してもよい。
次いで、除去造形物60(図12に示す例では、2つの除去造形物60A,60B)の少なくともいずれかの表面に凹凸が形成されるように、立体データが変更される(S9)。その結果、除去造形物60が凹部30から除去される際に、未硬化粉体が凹凸によって掻き出される。次いで、開口部33に位置する除去造形物60(図12に示す例では除去造形物60A)の開口部33側に、把持部62(図9等参照)が造形されるように、立体データが変更される(S11)。除去造形物60の輪郭の一部が開放されて(S12)、除去造形物60の色が透明に設定される(S13)。また、造形する立体造形物25に有底の凹部30が存在しなければ(S2:NO)、除去造形物60を立体データに追加する処理(S3〜S13)は行われずに、処理はそのままS16へ移行する。
次いで、立体造形物25を構成する各造形層の厚みが設定される(S16)。S1〜S13で取得、変更された立体データが示す位置および色の情報が参照され、粉体層の厚みに応じて、各造形層を立体造形装置1に形成させるための吐出データが作成される(S17)。立体造形データ作成処理は終了する。
図13を参照して、立体造形装置1が実行する立体造形処理について説明する。立体造形装置1のROM52には、立体造形装置1の動作を制御するための制御プログラムが記憶されている。立体造形装置1のCPU50は、造形の開始指示を入力すると、制御プログラムに従って、図13に示す立体造形処理を実行する。
まず、粉体層の順を示すZの値が、最下層であることを示す「1」とされる(S21)。Z番目の層における立体造形データが読み出される(S24)。次いで、粉体供給・平坦化処理が行われる(S25)。詳細には、ステージ9の上面の高さが、粉体層の厚みDの分だけ下降される。造形台6(図2参照)が後方に移動されて、粉体供給モータ44が駆動され、造形台6の供給部12に立体造形粉体が供給される。平坦化ローラ回転モータ43によって平坦化ローラ18が回転された状態で、造形台6が前方に移動されて、ステージ9において立体造形粉体が平坦化される。
次いで、CPU50は、Z番目の層の立体造形データに応じて、立体造形物25を構成する部位に、カラー造形液およびクリア造形液の少なくとも一方をヘッド21に吐出させる(S26)。CPU50は、除去造形物60を構成する部位に、立体造形データに応じて、クリア造形液をヘッド21に吐出させる(S27)。Z番目の造形層の造形が完了するまで(S29:NO)、S26,S27の処理が行われる。
Z番目の造形層の造形が完了すると(S29:YES)、全ての層の造形が完了したか否かが判断される(S30)。全ての層の造形が完了していなければ(S30:NO)、層の順を示すZの値に「1」が加算されて(S31)、処理はS24へ戻り、1つ上の層の造形が行われる(S24〜S29)。全ての層の造形が完了すると(S30:YES)、ステージ9を振動させて未硬化粉体を回収する処理が行われて(S33)、立体造形処理は終了する。以上の処理によって、図7〜図11で例示した立体造形物25および除去造形物60が造形される。作業者は、除去造形物60を除去することで、凹部30の内側の未硬化粉体を除去し、作業を終了する。
以上説明したように、本実施形態の立体造形装置1は、凹部30の内周面31から離間した状態で内周面31に沿うように、除去造形物60を造形する。従って、作業者は、立体造形物25の造形が完了した後に、立体造形物25と共に造形された除去造形物60を除去するだけで、凹部30の内側に残存する未硬化粉体を容易且つ確実に除去することができる。
本実施形態の立体造形装置1は、除去造形物60の外形形状が、凹部30の開口部33の形状よりも小さくなるように、除去造形物60を造形する。よって、除去造形物60は、開口部33の縁部に引っかかることなく円滑に凹部30から除去される。従って、作業者は、より容易且つ確実に未硬化粉体を除去することができる。
本実施形態の立体造形装置1は、1つの凹部30の内側に複数の除去造形物60を造形することができる。この場合、作業者は、1つの凹部30の内側に1つの除去造形物60が造形される場合に比べて容易に除去造形物60を除去することができる。例えば、凹部30の内側の形状が複雑な場合でも、作業者は、分割された各々の除去造形物60を円滑に除去することができる。
本実施形態の立体造形装置1は、除去造形物60の開口部33側に、作業者によって把持される把持部62を形成することができる。作業者は、把持部62を把持することで、より容易に除去造形物60を開口部33から除去することができる。
本実施形態の立体造形装置1は、除去造形物60の表面に凹凸を形成することができる。この場合、除去造形物60が凹部30から除去される際に、凹部30の内側に残存する未硬化粉体が、凹凸によって掻き出される。従って、作業者は、凹部30の未硬化粉体をより容易に除去することができる。また、立体造形装置1は、外周面にねじ山61を有する除去造形物60を造形することもできる。この場合、作業者は、ねじ山61が形成された除去造形物60を回転させるだけで、より容易に除去造形物60を凹部30から除去することができる。
本実施形態の立体造形装置1は、除去造形物60の外形を構成する輪郭部分の少なくとも一部を固化させて、且つ輪郭部分の内側を固化させない状態で、除去造形物60を造形することができる。この場合、立体造形装置1は、除去造形物60を造形する時間および費用を削減できる。作業者は、輪郭部分よりも内側の立体造形粉体を再利用することもできる。立体造形装置1は、輪郭部分の一部のみを固化させて除去造形物60を造形することもできる。この場合、作業者は、輪郭部分のうち固化されていない部分から、輪郭部分の内側の立体造形粉体を容易に取り出すことができる。よって、立体造形粉体を容易に再利用することができる。また、立体造形装置1は、凹部30の内周面に沿う部分のみを固化させて除去造形物60を造形することも可能である。この場合、除去造形物60の一端部から他端部までを連通する空洞部65が形成される。作業者は、空洞部65から凹部30の内部に気体を導入しながら除去造形物60を除去することで、凹部30の内部の未硬化粉体をより容易に除去することができる。
本実施形態の立体造形装置1は、透明のクリア造形液を用いて除去造形物60を造形する。クリア造形液は、着色されたカラー造形液に比べてコストが低い。立体造形装置1は、クリア造形液を用いて除去造形物60を造形することで、未硬化粉体を容易に除去できる立体造形物25を、低コストで造形することができる。
上記実施形態において、粉体供給機構14および平坦化ローラ18が、本発明の「粉体層形成手段」に相当する。ヘッド21が本発明の「造形層形成手段」および「吐出手段」に相当する。図13のS26,S27で造形層の形成動作を制御する立体造形装置1のCPU50が、本発明の「制御手段」として機能する。詳細には、図13のS27で除去造形物60の造形動作を制御するCPU50が、本発明の「除去用制御手段」として機能する。PC100のCPU80が、本発明の「プロセッサ」に相当する。図5に示す立体造形データ作成処理が、本発明の「作成ステップ」に相当する。
本発明は上記実施形態に限定されることはなく、様々な変形が可能であることは勿論である。図14に、立体造形装置1が造形する立体造形物25および除去造形物60の一変形例を示す。図14に示す変形例では、作業者の指、ピンセット、フック等が係止される形状(所謂「留め金状」)の把持部62が、凹部30の開口部33側に形成される。このように、把持部62の形状は、開口部33から外側に突出する形状のみに限られず、作業者が把持し易い形状であればよい。また、除去造形物60の外周面にねじ山61を形成する場合、立体造形装置1は、除去造形物60の開口部33側の端部に、ドライバ等の工具が係止される係止部を形成してもよい。また、除去造形物60の表面に形成するのはねじ山61に限られず、図14に示すような凹凸67でもよい。除去造形物60の表面に凹凸67を形成すれば、凹部30の内部の未硬化粉体が掻き出され易くなる。
また、上記実施形態の立体造形装置1は、除去造形物60の輪郭部分の少なくとも一部のみを固化させることで、造形液の使用量を削減しつつ、再利用できる未硬化粉体の量を増加させる。しかし、立体造形装置1は、図14に示すように、除去造形物60の輪郭部分の内側も固化させてもよい。この場合でも、作業者は、凹部30の内側の未硬化粉体を容易に除去することができる。
上記実施形態の立体造形装置1およびPC100は、除去造形物60の表面に凹凸を形成するための処理、把持部62を形成するための処理、除去造形物60の輪郭部分の一部を開放させるための処理、除去造形物60をクリア造形液で造形するための処理等、複数の処理を組み合わせて行っている。しかし、立体造形装置1およびPC100は、上記複数の処理のうちの全てを実行する必要は無い。例えば、立体造形装置1は、輪郭部分の一部を開放させずに、図9に例示する除去造形物60を造形してもよい。また、除去造形物60の表面に凹凸を形成せずに、把持部62のみを形成することも可能である。図7に示す単純な形状の除去造形物60を造形しても、作業者の作業は容易になる。
上記実施形態では、凹部30の内部の空間が開口部33よりも大きい場合にのみ、1つの凹部30の内側に複数の除去造形物60が分割されて造形される。しかし、凹部30の内部の空間が開口部33より小さい場合でも、複数の除去造形物60を分割して凹部30の内側に形成することも可能である。除去造形物60を分割することで、作業者は、分割された除去造形物60を容易に除去することができる。また、除去造形物60の形状を決定する方法は適宜設定できる。例えば、作業者にマウス93を操作させて、1または複数の除去造形物60の形状を入力させることで、除去造形物60の形状を決定してもよい。
上記実施形態の立体造形装置1は、造形液と混合することで固化する立体造形粉体の層に、ヘッド21から造形液を吐出させることで、造形層を造形する。しかし、本発明は、造形層の上に粉体層を重ねて立体造形物を造形する立体造形装置であれば適用できる。例えば、レーザーが照射されることで熱溶融し、その後、固化する立体造形粉体(熱可塑性樹脂粉末等で、例えばナイロン粉末)を使用し、粉体層にレーザーを照射して造形層を造形するレーザー焼結方式の立体造形装置においても、本発明は適用できる。
上記実施形態では、PC100が立体造形データを作成した。しかし、立体造形データを作成できるデバイスはPC100に限られない。例えば、立体造形装置1自身が立体データを取得し、取得した立体データに基づいて立体造形データを作成してもよい。メーカーが保有するサーバが立体造形データを作成してもよい。
1 立体造形装置
9 ステージ
14 粉体供給機構
18 平坦化ローラ
21 ヘッド
25 立体造形物
30 凹部
31 内周面
32 底部
33 開口部
35 未硬化粉体
50 CPU
60 除去造形物
61 ねじ山
62 把持部
63 後端開放孔
64 先端開放孔
65 空洞部
67 凹凸
80 CPU
83 HDD
100 PC

Claims (11)

  1. 立体造形粉体の層である粉体層を形成する粉体層形成手段と、
    前記粉体層形成手段によって形成された前記粉体層の少なくとも一部の範囲を固化することで、立体造形物を構成する層である造形層を形成する造形層形成手段と、
    前記造形層形成手段の動作を制御する制御手段と、を備え、
    複数の前記造形層を積層させることで立体造形物を造形する立体造形装置であって、
    前記制御手段は、
    前記立体造形物における有底の凹部を形成する部位において、少なくとも前記凹部の開口部から底部に至る内周面に沿い、且つ、前記凹部の内周面から離間した状態で、前記凹部の内側を埋めると共に、前記立体造形物の造形が完了した後に除去可能な造形物である除去造形物を、前記造形層形成手段に造形させる除去用制御手段を備えたことを特徴とする立体造形装置。
  2. 前記除去用制御手段は、
    前記除去造形物を前記凹部の前記開口部から除去する際の除去方向に垂直な方向における、前記除去造形物の各部位の断面の外形形状を、前記除去方向から見た場合の前記開口部の形状よりも小さい形状に形成させることを特徴とする請求項1に記載の立体造形装置。
  3. 前記除去用制御手段は、
    1つの前記凹部の内側に複数の前記除去造形物を造形させることを特徴とする請求項1または2に記載の立体造形装置。
  4. 前記除去用制御手段は、
    前記除去造形物の前記開口部側に、作業者によって把持される把持部を造形させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の立体造形装置。
  5. 前記除去用制御手段は、
    前記除去造形物の表面に凹凸を形成させることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の立体造形装置。
  6. 前記除去用制御手段は、
    前記凹部の内側の空間が円柱状である場合に、外周面にねじ山を有する前記除去造形物を造形させることを特徴とする請求項5に記載の立体造形装置。
  7. 前記除去用制御手段は、
    前記除去造形物の外形を構成する輪郭部分の少なくとも一部を固化させて、且つ前記輪郭部分よりも内側を固化させない状態で、前記除去造形物を造形させることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の立体造形装置。
  8. 前記除去用制御手段は、
    前記輪郭部分の一部のみを固化させて前記除去造形物を造形させることを特徴とする請求項7に記載の立体造形装置。
  9. 前記除去用制御手段は、
    前記輪郭部分のうち、前記凹部の前記開口部から前記底部に至る内周面に沿う部分のみを固化させて前記除去造形物を造形させることを特徴とする請求項8に記載の立体造形装置。
  10. 前記造形層形成手段は、前記立体造形粉体と混合することで前記立体造形粉体を固化させる造形液を吐出する吐出手段であり、
    前記除去用制御手段は、透明の前記造形液を前記吐出手段に吐出させることで、前記除去造形物を造形させることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の立体造形装置。
  11. 立体造形粉体の層である粉体層を形成する粉体層形成手段と、
    前記粉体層形成手段によって形成された前記粉体層の少なくとも一部の範囲を固化することで、立体造形物を構成する層である造形層を形成する造形層形成手段と、
    を備えた立体造形装置を制御する立体造形データを作成するための立体造形データ作成プログラムであって、
    前記立体造形データを作成する立体造形データ作成装置のプロセッサによって実行されることで、
    前記立体造形物における有底の凹部を形成する部位において、少なくとも前記凹部の開口部から底部に至る内周面に沿い、且つ前記凹部の内周面から離間した状態で、前記凹部の内側を埋めると共に、前記立体造形物の造形が完了した後に除去可能な造形物である除去造形物を、前記造形層形成手段に造形させる前記立体造形データを作成する作成ステップを前記立体造形データ作成装置に実行させることを特徴とする立体造形データ作成プログラム。
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