JP2014065070A - レーザ加工装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この装置は、ワークテーブル2と、レーザ光出力部15と、レーザ光出力部15からのレーザ光を複数のレーザ光に分岐するDOE34と、ガルバノスキャナ19と、結像ユニット18と、集光レンズ20と、を備えている。ガルバノスキャナ19は入力されるレーザ光をワークテーブル2に載置されたガラス基板上で走査する。結像ユニット18は、DOE34とガルバノスキャナ19との間に配置され、DOE34の所定以上の高次のレーザ光を遮光する遮光板182を含み、DOE34における像をガルバノスキャナ19の位置に結像する。集光レンズ20はガルバノスキャナ19からのレーザ光ガラス基板上に集光する。
【選択図】図5
Description
図1に本発明の一実施形態によるレーザ加工装置の全体構成を示す。このレーザ加工装置は、ワークとしての例えばガラス基板にレーザ光を照射して孔開け等の加工を行うための装置であり、ベッド1と、ワークとしてのガラス基板が載置されるワークテーブル2と、ガラス基板にレーザ光を照射するためのレーザ光照射ヘッド3と、を備えている。ここで、図1に示すように、ベッド1の上面に沿った平面において、互いに直交する軸をX軸、Y軸とし、これらの軸に直交する鉛直方向の軸をZ軸と定義する。また、X軸に沿った両方向(+方向及び−方向)をX軸方向、Y軸に沿った両方向をY軸方向、Z軸に沿った両方向をZ軸方向と定義する。
<ワークテーブル2>
ワークテーブル2は、矩形状に形成されており、ワークテーブル2の下方には、ワークテーブル2をX軸方向及びY軸方向に移動させるためのテーブル移動機構5が設けられている。
テーブル移動機構5は、図1に示すように、それぞれ1対の第1及び第2ガイドレール8,9と、第1及び第2移動テーブル10,11と、を有している。第1ガイドレール8はベッド1の上面にY軸方向に延びて設けられている。第1移動テーブル10は、第1ガイドレール8の上部に設けられ、第1ガイドレール8に移動自在に係合する複数のガイド部10aを下面に有している。第2ガイドレール9は第1移動テーブル10の上面にX軸方向に延びて設けられている。第2移動テーブル11は、第2ガイドレール9の上部に設けられ、第2ガイドレール9に移動自在に係合する複数のガイド部11aを下面に有している。第2移動テーブル11の上部には、固定部材12を介してワークテーブル2が取り付けられている。
レーザ光照射ヘッド3は、図1及び図3に示すように、ベッド1の上面に配置された門型フレーム1aに装着されており、レーザ光出力部15と、光学系16と、内部に回折光学素子が組み込まれた中空モータ17と、結像ユニット18と、X方向ガルバノミラー19x及びY方向ガルバノミラー19yを有するガルバノスキャナ19と、集光レンズ(集光手段)20と、を有している。また、レーザ光照射ヘッド3をX軸方向に移動させるためのX軸方向移動機構21と、中空モータ17、結像ユニット18、ガルバノスキャナ19、及び集光レンズ20をZ軸方向に移動させるためのZ軸方向移動機構22と、が設けられている。
レーザ光出力部15は従来と同様のレーザ管により構成されている。このレーザ光出力部15によって、波長532nmのグリーンレーザ光がY軸に沿ってワークテーブル2とは逆側に出射される。
光学系16は、レーザ光出力部15からのレーザ光を中空モータ17に組み込まれた回折光学素子(後述)に導くものである。この光学系16は、図3に拡大して示すように、第1〜第4ミラー25〜28と、レーザ出力を計測するパワーモニタ29と、ビームエキスパンダ30と、を有している。
中空モータ17は、図4の模式図で示すように、中心にX軸方向に延びる回転軸を有し、この回転軸を含む中央部17aが中空になっている。そして、この中空部17aに回折光学素子(Diffractive Optical Element:以下、「DOE」と記す)34が固定されている。回折光学素子34は、入力されたレーザ光を複数の光束に分岐するものである。
図5において、一点鎖線Sはガルバノスキャナ19が配置されている位置を示している。なお、この位置は、X方向ガルバノミラー19x及びY方向ガルバノミラー19yのうちの一方であってもよいし、両ガルバノスキャナ19x,19yの中間の位置であってもよい。また、1つのガルバノミラーによってX,Y方向の走査を可能にしたミラーであれば、その1つのガルバノミラーの位置である。
ガルバノスキャナ19はX方向ガルバノミラー19x及びY方向ガルバノミラー19yによって構成されている。X方向ガルバノミラー19xは、レーザ光のガラス基板G上における集光点を、X軸方向に走査させるためのミラーである。また、Y方向ガルバノミラー19yは、レーザ光のガラス基板G上における集光点を、Y軸方向に走査させるためのミラーである。これらのミラー19x,19yを駆動することによって、集光点をガラス基板Gの表面に沿った平面内で任意の方向に走査することができる。
図6に遮光板182を配置すべき位置について示している。なお、図6は図5の遮光板182の上半分のみを示したものである。また、破線2LuはDOE34の2次光の上側の光線、破線2Llは2次光の下側の光線、実線1Luは1次光の上側の光線、実線1Llは1次光の下側の光線である。
レーザ光照射ヘッド3は、前述のように、ベッド1の門型フレーム1aに支持されている。より詳細には、図3に示すように、門型フレーム1aの上面にはX軸方向に延びる1対の第3ガイドレール36が設けられており、この1対の第3ガイドレール36及び図示しない駆動機構がX軸方向移動機構21を構成している。そして、1対の第3ガイドレール36には、支持部材37が移動自在に支持されている。支持部材37は、第3ガイドレール36に支持された横支持部材38と、横支持部材38のワークテーブル2側の一端から下方に延びる縦支持部材39と、を有している。縦支持部材39の側面には、Z軸方向に延びる1対の第4ガイドレール40が設けられており、この1対の第4ガイドレール40及び図示しない駆動機構がZ軸方向移動機構22を構成している。第4ガイドレール40には、Z軸方向に移動自在に第3移動テーブル41が支持されている。
次に、レーザによるガラス基板の加工動作について説明する。
以上のような本実施形態では、遮光板182をワークとしてのガラス基板Gから離れた位置に配置することができ、遮光板182とワークとの干渉を避けることができる。したがって、レーザ光を分岐するためにDOEを用いた場合に、容易に2次光を遮光することができ、高次光によってワークがダメージを受けるのを防止することができる。
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
3 レーザ光照射ヘッド
5 テーブル移動機構
15 レーザ光出力部
17 中空モータ
18 結像ユニット
19 ガルバノスキャナ
19x X方向ガルバノミラー
19y Y方向ガルバノミラー
20 集光レンズ
34 回折光学素子(DOE)
181 集光レンズ
182 遮光板
183 リレーレンズ
Claims (7)
- 被加工物にレーザ光を照射して加工を行う加工装置であって、
被加工物が載置されるワークテーブルと、
レーザ光を出力するレーザ光出力部と、
回折光学素子を含み、前記レーザ光出力部からのレーザ光を複数のレーザ光に分岐するレーザ光分岐手段と、
入力されるレーザ光を前記ワークテーブルに載置された被加工物上で走査するためのガルバノスキャナと、
前記レーザ光分岐手段と前記ガルバノスキャナとの間に配置され、前記回折光学素子の所定以上の高次のレーザ光を遮光する遮光板を含み、前記回折光学素子の像を前記ガルバノスキャナの位置に結像するための結像ユニットと、
前記ガルバノスキャナからのレーザ光を前記被加工物上に集光するための集光手段と、
を備えたレーザ加工装置。 - 前記結像ユニットは、
前記回折光学素子と前記遮光板との間に配置され、前記回折光学素子レーザからのレーザ光を前記遮光板の近傍に集光させるための集光レンズと、
前記遮光板と前記ガルバノスキャナとの間に配置され、前記遮光板を通過したレーザ光を平行光にするリレーレンズと、
をさらに有する、
請求項1又は2に記載のレーザ加工装置。 - 前記集光レンズの集光点と前記ワークテーブルに載置された被加工物とは共役関係にある位置に配置されている、請求項2に記載のレーザ加工装置。
- 前記レーザ光分岐手段は、前記回折光学素子に入力するレーザ光の光軸の回りに回転させる回転手段をさらに有する、請求項1から3のいずれかに記載のレーザ加工装置。
- 前記レーザ光分岐手段は、前記集光手段によって集光されるレーザ光が1つの円周上に位置するようにレーザ光を分岐する、請求項1から4のいずれかに記載のレーザ加工装置。
- 前記集光手段は、前記ガルバノスキャナに対して光軸方向に移動自在なレンズである、
請求項1から5のいずれかに記載のレーザ加工装置。 - 前記遮光板は、前記回折光学素子からの1次光が通過し、2次以上の光が遮光される位置に配置されている、請求項1から6のいずれかに記載のレーザ加工装置。
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JP2016095263A (ja) * | 2014-11-17 | 2016-05-26 | セイコーエプソン株式会社 | 磁気計測装置の製造方法および磁気計測装置 |
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