JP2014064811A - 医療台 - Google Patents

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Abstract

【課題】患者の姿勢保持構造を簡単な操作で安全かつ迅速に変更可能な医療台を提供する。
【解決手段】床上に配置されるベースと、このベースに固定された作動機構部と、この作動機構部に取り付けられ、患者の背部を支え、前記作動機構部によりリクライニング可能な背板部と、起立状態の前記背板部の下方に配置されるように前記作動機構部に取り付けられ、座フレームと足受フレームとを備え前記患者の臀部を支える可動式の座部と、前記座部の両側方に配置されるように前記作動機構部に取り付けられ、前記患者の脚部を支える支脚器とを備え、前記座部が略水平な使用状態と前記座フレームおよび前記足受フレームの各下面が向かい合うように配置される折り畳み状態とに移行可能である医療台。
【選択図】図3

Description

本発明は、産科・婦人科における医療行為に用いられる検診台や手術台、分娩台等の医療台に関する。
従来、産科・婦人科において、分娩、診察、治療等の際に患者の体を支える医療台が用いられている。医療台は、患者の胴体を支持する背板(背もたれ)、腰を支持する胴受(座面・腰板)、脚を支持する支脚器(踵受、股受)等を備え、これらの角度や位置を必要に応じて変更できる構成により、患者の姿勢を安定して保つことを可能にしている。
いわゆる分娩台や検診台と呼ばれる医療台は、分娩や内診等の際に患者を座位や仰臥位で開脚挙上状態に保つことができるが、平坦な広い床面がないと患者を臥位で長時間安静に保つことが難しいという問題がある。
例えば人工授精を行う場合、検診台において仰臥位開脚挙上状態で施術を行った後に、患者は長時間安静を保つ必要がある。また、分娩台を用いた仰臥位開脚挙上状態での出産後、出産者に大量出血等がないことを確認して移動可能な状態となるまでは、安静に保つ必要がある。しかしながら、平坦な広い床面がない医療台では、患者の姿勢を開脚状態から閉脚状態には変更できるものの、患者は両足挙上の姿勢に拘束されたままとなり、精神的にも肉体的にも負担が大きい。
これに対して、例えば特許文献1には、患者の下半身を支持する平坦なマット状の下半身支持部を備える医療台が記載されている。この医療台では、患者の上半身を支持する上半身支持部とともに下半身支持部を略水平状態としてほぼ平坦な床面を形成できるので、患者は医療台上から移動せずに脚を降ろして臥位に移行でき、楽な姿勢で安静に保つことができる。
特開2004−313240号公報
さらに、近年では、陣痛(Labor)から分娩(Delivery)、回復(Recovery)までの間に患者を移動させず、医療設備を備える一室で過ごさせることにより、妊産婦の精神的・肉体的負担の軽減が期待できるLDRシステムと呼ばれる出産システムが注目されている。このLDRシステムにおいては、比較的高度な医療行為も可能である分娩台を、回復期の利用に適したベッドに移行できることが求められる。
特許文献1に記載の医療台では、下半身支持部を構成する複数のマットが折りたたまれた状態で座板の下部に収納されており、使用時に組み立てることにより平坦な床面を形成できる。このような医療台において、より簡単な操作で安全かつ迅速に、平坦な床面を形成することが求められている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、患者の姿勢保持構造を簡単な操作で安全かつ迅速に変更可能な医療台を提供することを目的とする。
本発明は、床上に配置されるベースと、このベースに固定された作動機構部と、この作動機構部に取り付けられ、患者の背部を支え、前記作動機構部によりリクライニング可能な背板部と、起立状態の前記背板部の下方に配置されるように前記作動機構部に取り付けられ、前記患者の臀部を支える可動式の座部と、前記座部の両側方に配置されるように前記作動機構部に取り付けられ、前記患者の脚部を支える支脚器と、を備える医療台である。
本発明の医療台において、前記座部は、前記作動機構部に取り付けられた座部支持アームと、前記座部支持アームに固定され略水平方向に延びる座部支持軸と、この座部支持軸を中心として回動可能に前記座部支持アームに取り付けられた座フレームと、前記座部支持軸に対して略平行となるように前記座フレームに固定された足受支持軸と、前記足受支持軸を中心として回動可能に前記座フレームに取り付けられた足受フレームと、前記座部支持アームに対する前記座フレームの回動および前記座フレームに対する前記足受フレームの回動を制御する座部機構部とを備え、前記座フレームの上面が略水平となる使用状態と、前記座フレームの前記上面に対して前記足受フレームの上面が略面一に並置される伸張状態と、前記座フレームおよび前記足受フレームの各下面が向かい合うように配置される折り畳み状態とに移行可能である。
また本発明の医療台において、前記座部機構部は、前記座部支持アームに対する前記座フレームの回動位置を前記折り畳み状態または前記使用状態にロックする座フレームロック機構と、前記座フレームに対する前記足受フレームの回動位置を前記伸張状態または前記折り畳み状態にロックする足受フレームロック機構と、これら足受フレームロック機構と座フレームロック機構とをリンクさせてロックまたはロックを解除するリンク機構とを備える。
この医療台では、簡単な操作によって座部を折り畳み状態と伸張状態とに移行可能であり、診察時等には不要な座部を折り畳み状態で収容できる一方、安静時には座部を伸張状態として背板部に連なる略水平な床面を形成することができる。また、折り畳み状態および伸張状態の各状態において、足受フレームと座フレームをそれぞれロックまたはロック解除できるので、座部を確実に収容状態または利用状態とすることができる。
この医療台において、前記座フレームロック機構は、前記座フレームに設けられた第1回動軸中心に回動可能であり、前記座部支持アームに設けられた第1ロックピンに対して前記折り畳み状態において係合する第1フック部を有する第1フック部材と、前記座フレームに設けられた第2回動軸中心に回動可能であり、前記座部支持アームに設けられた第2ロックピンに対して前記使用状態において係合する第2フック部を有する第2フック部材とを備えることが好ましい。
また、前記足受フレームロック機構は、前記座フレームに設けられた第3回動軸中心に回動可能であり、前記足受フレームに設けられた第3ロックピンに前記折り畳み状態において係合する第3フック部および前記足受フレームに設けられた第4ロックピンに前記伸張状態において係合する第4フック部を有する第3フック部材を備えることが好ましい。
また、前記リンク機構は、両端部に設けられたロッド支持軸がそれぞれ前記第1フック部材および前記第3フック部材に連結されていることによりこれら第1フック部材および前記第3フック部材を同時に回動させるとともに、前記第2フック部材に係合してこの第2フック部材を回動させる回動ピンを有するロッド部材を備え、前記第3フック部材を回動させることにより前記ロッド部材を進退させ、このロッド部材の進退により前記第1フック部材および前記第2フック部材を回動させることが好ましい。
また、この医療台において、前記ロッド部材と前記座フレームとを連結し、前記座フレームロック機構および前記足受フレームロック機構を前記折り畳み状態にロックさせる方向に前記ロッド部材を付勢する第1付勢部材を備えることが好ましい。
また、前記第2フック部材と前記座フレームとを連結し、前記座フレームロック機構を前記使用状態にロックさせる方向に前記ロッド部材を付勢する第2付勢部材を備えることが好ましい。
また、前記座部支持アームに対して前記座部支持軸を中心として前記座フレームを回動可能に連結し、前記座フレームを支持するダンパーをさらに備えることが好ましい。
この場合、座部の折り畳み状態および伸張状態を簡潔な機構によってロックできるので、誤動作や故障が生じにくく、信頼性の高い医療台を提供できる。
本発明の医療台によれば、患者の姿勢保持構造を簡単な操作で安全かつ迅速に変更できる。
本発明の一実施形態に係る医療台の椅子ポジションから診察ポジションへの移行を示す斜視図である。 医療台の診察ポジションから安静ポジションへの移行を示す斜視図である。 図1に示す医療台において、折り畳み状態でロックされた座部を示す側面図である。 折り畳み状態のロックが解除された座部を示す側面図である。 伸張状態でロックされた座部を示す側面図である。 使用状態でロックされた座部を示す側面図である。 使用状態のロックを解除され、折り畳み状態にロックされる前の座部を示す側面図である。
以下、本発明に係る医療台の実施形態について図を参照しながら説明する。図1〜図2に示すように、医療台10は、床上に配置されるベース20と、ベース20に固定された作動機構部30と、作動機構部30に取り付けられ、患者の背部を支え、作動機構部30によりリクライニング可能な背板部40と、起立状態の背板部40の下方に配置されるように作動機構部30に取り付けられ、患者の臀部を支える可動式の座部50と、座部50の両側方に配置されるように作動機構部30に取り付けられ、患者の脚部を支える支脚器60と、を備える。
この医療台10は、患者の臀部を支える略水平な座面を有する座部50が起立した背板部40の下端部近傍に配置された椅子ポジション(図1(a))から、背もたれが略水平となるように背板部40を傾斜させた診察ポジションを経て(図1(b))、診察ポジションにおいては下部に配置されていた座部50を折り畳み状態で背板部40に近接させた後(図2(a))、略水平な座面および足受面が背板部40の下端部に接続されて略平坦なベッド状となった安静ポジション(図2(b))への移行が可能となっている。
ベース20は、水平調整可能な脚部やキャスタ等(図示せず)を備え、診察室などの床上に設置される。このベース20上に固定された作動機構部30は、背板部40の傾斜および昇降、座部50の昇降、支脚器60の開閉等を行う駆動機構(図示せず)等を内蔵している。すなわち、作動機構部30は、医療台10の患者保持姿勢を変更するための動力駆動機構を内蔵している。これらの操作は、背板部40に設けられたスイッチ(図示せず)や、作動機構部30とは別体のスイッチボックス(図示せず)などによって行われる。
背板部40は、椅子ポジション時に上部に位置し、患者の背部を支える背板41と、背板41の下方に連続して設けられ、患者の腰部を支える腰板42とを備え、作動機構部30によって駆動されて任意の傾斜角度にリクライニング可能となっている。腰板42の両側方には、椅子ポジション時に患者が腕を載せることができる肘受43が備えられている。
支脚器60は、作動機構部30から延びる一対の支脚アーム61と、各支脚アーム61の先端部に設けられた一対の股受62とを備え、作動機構部30に内蔵された駆動機構によって背板部40とともに昇降され、患者の脚部を開脚状態または閉脚状態で支持することができる。
座部50は、図3に示すように、作動機構部30に取り付けられた座部支持アーム70と、座部支持アーム70に固定され略水平方向に延びる座部支持軸71と、座部支持軸71を中心として回動可能に座部支持アーム70に取り付けられた座フレーム80と、座部支持軸71に対して略平行となるように座フレーム80に固定された足受支持軸81と、足受支持軸81を中心として回動可能に座フレーム80に取り付けられた足受フレーム90と、座部支持アーム70に対する座フレーム80の回動および座フレーム80に対する足受フレーム90の回動を制御する座部機構部100とを備える。なお、座部機構部100に操作者や患者が触れることがないように、図3〜7に示す座部50の側面はカバー(図示略)によって覆われている。
座部支持アーム70は、作動機構部30から背板部40の下部前方に向けて延び、座部50の両側方で座部支持軸71の両端部を支持している。この座部支持軸71に回動可能に取り付けられた座フレーム80の上面には、患者の脚が載せられるクッション材82が取り付けられている。座フレーム80は、座部支持軸71を中心としてクッション材82とともに回動し、クッション材82の上面82aが略水平となる使用状態(図6)と、起立状態となる折り畳み状態(図3)とに移行可能となっている。
また、座部支持アーム70には、座部支持アーム70に対する座フレーム80の回動位置を可変としながら座フレーム80を支持するダンパー72が備えられている。固定された座部支持アーム70および伸縮自在なダンパー72が異なる支点で座フレーム80を支持していることにより、座フレーム80はダンパー72の衝撃吸収機構によりクッション性を有するとともに急激な動きが防止されつつ、座部支持軸71を中心として回動可能となっている。
この座フレーム80の先端部に設けられた足受支持軸81に、足受フレーム90が回動可能に取り付けられている。足受フレーム90の上面には、患者の脚が載せられるクッション材91が取り付けられている。この足受フレーム90と座フレーム80とを備える座部50は、足受支持軸81および座部支持軸71を関節として折り畳み可能となっている。
すなわち座部50は、座フレーム80のクッション材82の上面82aが略水平となる使用状態(図6)と、座フレーム80のクッション材82の上面82aに対して足受フレーム90のクッション材91の上面91aが略面一に並置される伸張状態(図5,6)と、座フレーム80が起立状態となり座フレーム80および足受フレーム90の各下面が向かい合うように配置される折り畳み状態(図3)とに移行可能である。
座部50のポジションを変更させる座部機構部100は、図3〜7に示すように、座部支持アーム70に対する座フレーム80の回動位置を折り畳み状態または使用状態にロックする座フレームロック機構110と、座フレーム80に対する足受フレーム90の回動位置を伸張状態または折り畳み状態にロックする足受フレームロック機構120と、足受フレームロック機構120と座フレームロック機構110とをリンクさせてロックまたはロックを解除するリンク機構130とを備える。
座フレームロック機構110は、座フレーム80に設けられた第1回動軸111中心に回動可能であり、座部支持アーム70に設けられた第1ロックピン112に対して折り畳み状態において係合する第1フック部113aを有する第1フック部材113と、座フレーム80に設けられた第2回動軸114中心に回動可能であり、座部支持アーム70に設けられた第2ロックピン115に対して使用状態において係合する第2フック部116aを有する第2フック部材116とを備える。
すなわち、座フレームロック機構110において、座フレーム80が起立状態となる折り畳み状態では、第1フック部材113と第1ロックピン112との係合により、座部支持アーム70に対する座フレーム80の回動位置が固定される。一方、座フレーム80が略水平となる使用状態では、第2フック部材116と第2ロックピン115との係合により、座部支持アーム70に対する座フレーム80の回動位置が固定される。
足受フレームロック機構120は、座フレーム80に設けられた第3回動軸121中心に回動可能であり、図3に示すように足受フレーム90に設けられた第3ロックピン122に折り畳み状態において係合する第3フック部123aと、図6に示すように足受フレーム90に設けられた第4ロックピン124に伸張状態において係合する第4フック部123bとを有する第3フック部材123を備える。
なお、この第3フック部材123には操作用のレバー部材125が固定されており、このレバー部材125を操作することにより、第3回動軸121を中心として第3フック部材123を回動させることができる。
すなわち、足受フレームロック機構120において、座フレーム80の下面に足受フレーム90の下面が向かい合わせとなる折り畳み状態では、第3フック部材123の第3フック部123aと第3ロックピン122との係合により、座フレーム80に対する足受フレーム90の回動位置が固定される。
一方、座フレーム80のクッション材82の上面82aと足受フレーム90のクッション材91の上面91aとが略面一となる伸張状態では、第3フック部材123の第4フック部123bと第4ロックピン124との係合により、座フレーム80に対する足受フレーム90の回動位置が固定される。
足受フレームロック機構120と座フレームロック機構110とをリンクさせるリンク機構130は、両端部に設けられたロッド支持軸131aがそれぞれ第1フック部材113および第3フック部材123に連結されていることによりこれら第1フック部材113および第3フック部材123を同時に回動させるとともに、第2フック部材116の係合部116bに係合してこの第2フック部材116を回動させる回動ピン131bを有するロッド部材131を備える。
このリンク機構130は、さらに、ロッド部材131と座フレーム80とを連結し、座フレームロック機構110および足受フレームロック機構120を折り畳み状態にロックさせる方向にロッド部材131を付勢する第1付勢部材132を備える。また、第2フック部材116と座フレーム80とを連結し、座フレームロック機構110を使用状態にロックさせる方向にロッド部材131を付勢する第2付勢部材133を備える。
このリンク機構130において、ロッド部材131、第1フック部材113、第3フック部材123および座フレーム80は、第1回動軸111、第3回動軸121および各ロッド支持軸131aをジョイントとする四節リンク構造を形成している。したがって、レバー部材125を操作して第3フック部材123を回動させると、第3フック部材123に連結されたロッド部材131が移動して、ロッド部材131に連結された第1フック部材113を同時に回動させるので、座部50を折り畳み状態とする第1フック部材113および第3フック部材123によるロックおよびそのロック解除を同時に確実に行うことができる。
同時に、このレバー部材125の操作によりロッド部材131が図の略下方に向けて移動すると、ロッド部材131の中間部に設けられた回動ピン131bが移動して第2フック部材116の係合部116bを略下方に向けて押し、第2付勢部材133の付勢力に抗するように第2フック部材116を第2回動軸114を中心として反時計回りに回動させることができる(図4)。
第2フック部材116は、折り畳み状態から使用状態に座フレーム80が回動されると、座フレーム80と一体に座部支持軸71を中心として回動し、図5に示すように第2フック部116aが第2ロックピン115に接近する。そして、第2フック部116aの外側が第2ロックピン115に当接すると、第2フック部材116は第2付勢部材133の付勢力に抗しながら第2回動軸114を中心として半時計回りに回動し、図6に示すように第2フック部116aに第2ロックピン115が係合した状態で、第2付勢部材133の付勢力によって固定される。これにより、座部50の使用状態における座部支持アーム70に対する座フレーム80の回動位置が固定される。
以上説明した構造を有する医療台10において、図1(b)に示す診察ポジションから図2(b)に示す安静ポジションへと移行する際の操作について説明する。まず、図1(b)に示すように、診察ポジションでは座部50は診察の邪魔とならないように下方に配置されているので、この座部50を作動機構部30により上昇させる(図2(a))。
図3に示すように折り畳み状態の座部50において、レバー部材125を第3回動軸121を中心として反時計回りに回すように操作し、座フレームロック機構110および足受フレームロック機構120を解除する(図4)。これらのロックを解除することにより、座部支持アーム70に対して座フレーム80が回動可能となるとともに、座フレーム80に対して足受フレーム90が回動可能となる。この状態で、足受面(クッション材91の上面)91aが座フレーム80の座面(クッション材82の上面)82aに対して略面一になり伸張状態で足受フレームロック機構120がロックされるまで足受フレーム90を回動させる(図5)。
足受フレーム90を折り畳み状態から伸張状態に向けて回動させる際、第3フック部材123は、第4フック部123bの外面が第4ロックピン124に押圧されることにより、第1付勢部材132の付勢力に抗して時計回りに回動する。そして、足受フレーム90が伸張状態まで回動されると、第1付勢部材132の付勢力によって反時計回りに回動して第4フック部123bが第4ロックピン124に係合し、座フレーム80に対して足受フレーム90がロックされた状態で固定される(図5)。
さらに、略面一でロックされた座フレーム80の座面82aおよび足受フレーム90の足受面91aが略水平となって座フレームロック機構110がロックされるまで、さらに座フレーム80を回動させる(図6)。
座フレーム80を折り畳み状態から使用状態に向けて回動させる際、第2フック部材116は、第2フック部116aの外面が第2ロックピン115に押圧されることにより、第2付勢部材133の付勢力に抗して反時計回りに回動する。そして、座フレーム80が使用状態まで回動されると、第2付勢部材133の付勢力によって時計回りに回動して第2フック部116aが第2ロックピン115に係合し、座部支持アーム70に対して座フレーム80がロックされた状態で固定される(図6)
このように、足受フレームロック機構120および座フレームロック機構110が使用状態でロックされることにより、座部50の回動位置が安定し、医療台10を安静ポジションに固定することができる(図2(b))。
そして、医療台10を安静ポジションから椅子ポジションに戻す際には、レバー部材125を回動させて各ロック状態を解除し、座部50が折り畳み状態でロックされるまで座フレーム80および足受フレーム90を回動させて戻せばよい。
すなわち、レバー部材125を時計回りに回動させることにより第2フック部材116の第2フック部116aと第2ロックピン115との係合および第3フック部材123の第4フック部123bと第4ロックピン124との係合を解除し、図7に示すように座フレーム80および足受フレーム90を回動させる。
そして、第1フック部材113の第1フック部113aと第1ロックピン112とを係合させて座部支持アーム70と座フレーム80との回動位置を固定するとともに、第3フック部材123の第3フック部123aと第3ロックピン122とを係合させて座フレーム80と足受フレーム90との回動位置を固定することにより、座部50を折り畳み状態にロックする。
以上説明したように、この医療台10によれば、レバー部材125を操作して各ロック状態を解除するだけで、座フレーム80および足受フレーム90の回動が可能となり、座部50を椅子ポジションおよび診察ポジションにおける折り畳み状態と安静ポジションにおける使用状態とに容易かつ迅速に移行できる。また、解除されたロックは、座フレーム80および足受フレーム90を適切な角度位置に回動させるだけで再度ロックされるので、使用状態または折り畳み状態において座部50が不随意に回動することなく、患者を安全に支えることができる。
なお、本発明は前記実施形態の構成のものに限定されるものではなく、細部構成においては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
10 医療台
20 ベース
30 作動機構部
31 スイッチ
40 背板部
41 背板
42 腰板
43 肘受
50 座部
60 支脚器
61 支脚アーム
62 股受
70 座部支持アーム
71 座部支持軸
72 ダンパー
80 座フレーム
81 足受支持軸
82 クッション材
82a 上面(座面)
90 足受フレーム
91 クッション材
91a 上面(足受面)
100 座部機構部
110 座フレームロック機構
111 第1回動軸
112 第1ロックピン
113 第1フック部材
113a 第1フック部
114 第2回動軸
115 第2ロックピン
116 第2フック部材
116a 第2フック部
116b 係合部
120 足受フレームロック機構
121 第3回動軸
122 第3ロックピン
123 第3フック部材
123a 第3フック部
123b 第4フック部
124 第4ロックピン
125 レバー部材
130 リンク機構
131 ロッド部材
131a ロッド支持軸
131b 回動ピン
132 第1付勢部材
133 第2付勢部材

Claims (7)

  1. 床上に配置されるベースと、
    このベースに固定された作動機構部と、
    この作動機構部に取り付けられ、患者の背部を支え、前記作動機構部によりリクライニング可能な背板部と、
    起立状態の前記背板部の下方に配置されるように前記作動機構部に取り付けられ、前記患者の臀部を支える可動式の座部と、
    前記座部の両側方に配置されるように前記作動機構部に取り付けられ、前記患者の脚部を支える支脚器と、
    を備える医療台であって、
    前記座部は、
    前記作動機構部に取り付けられた座部支持アームと、
    前記座部支持アームに固定され略水平方向に延びる座部支持軸と、
    この座部支持軸を中心として回動可能に前記座部支持アームに取り付けられた座フレームと、
    前記座部支持軸に対して略平行となるように前記座フレームに固定された足受支持軸と、
    前記足受支持軸を中心として回動可能に前記座フレームに取り付けられた足受フレームと、
    前記座部支持アームに対する前記座フレームの回動および前記座フレームに対する前記足受フレームの回動を制御する座部機構部と
    を備え、前記座フレームの上面が略水平となる使用状態と、前記座フレームの前記上面にして前記足受フレームの上面が略面一に並置される伸張状態と、前記座フレームおよび前記足受フレームの各下面が向かい合うように配置される折り畳み状態とに移行可能であり、
    前記座部機構部は、
    前記座部支持アームに対する前記座フレームの回動位置を前記折り畳み状態または前記使用状態にロックする座フレームロック機構と、
    前記座フレームに対する前記足受フレームの回動位置を前記伸張状態または前記折り畳み状態にロックする足受フレームロック機構と、
    これら足受フレームロック機構と座フレームロック機構とをリンクさせてロックまたはロックを解除するリンク機構と
    を備えることを特徴とする医療台。
  2. 前記座フレームロック機構は、
    前記座フレームに設けられた第1回動軸中心に回動可能であり、前記座部支持アームに設けられた第1ロックピンに対して前記折り畳み状態において係合する第1フック部を有する第1フック部材と、
    前記座フレームに設けられた第2回動軸中心に回動可能であり、前記座部支持アームに設けられた第2ロックピンに対して前記使用状態において係合する第2フック部を有する第2フック部材と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の医療台。
  3. 前記足受フレームロック機構は、
    前記座フレームに設けられた第3回動軸中心に回動可能であり、前記足受フレームに設けられた第3ロックピンに前記折り畳み状態において係合する第3フック部および前記足受フレームに設けられた第4ロックピンに前記伸張状態において係合する第4フック部を有する第3フック部材を備えることを特徴とする請求項2に記載の医療台。
  4. 前記リンク機構は、
    両端部に設けられたロッド支持軸がそれぞれ前記第1フック部材および前記第3フック部材に連結されていることによりこれら第1フック部材および第3フック部材を同時に回動させるとともに、前記第2フック部材に係合してこの第2フック部材を回動させる回動ピンを有するロッド部材を備え、
    前記第3フック部材を回動させることにより前記ロッド部材を進退させ、このロッド部材の進退により前記第1フック部材および前記第2フック部材を回動させる
    ことを特徴とする請求項3に記載の医療台。
  5. 前記リンク機構はさらに、
    前記ロッド部材と前記座フレームとを連結し、前記座フレームロック機構および前記足受フレームロック機構を前記折り畳み状態にロックさせる方向に前記ロッド部材を付勢する第1付勢部材を備えることを特徴とする請求項4に記載の医療台。
  6. 前記リンク機構はさらに、
    前記第2フック部材と前記座フレームとを連結し、前記座フレームロック機構を前記使用状態にロックさせる方向に前記ロッド部材を付勢する第2付勢部材を備えることを特徴とする請求項4または5に記載の医療台。
  7. 前記座部支持アームに対して前記座部支持軸を中心として前記座フレームを回動可能に連結し、前記座フレームを支持するダンパーをさらに備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の医療台。
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