JP2014064556A - 樹木の萌芽抑制方法、及び樹木の萌芽抑制シート - Google Patents

樹木の萌芽抑制方法、及び樹木の萌芽抑制シート Download PDF

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Abstract

【課題】 剪定の対象となる萌芽枝の本数を減らして樹木の維持管理に必要な労力やコストを軽減することができ、併せて、腐朽や立枯れの原因となる日焼けや冷害、虫害、獣害等から樹木を保護することも可能で、しかも、樹木のシルエットを活かして個性的なデコレーションも施せる樹木の萌芽抑制方法、及びそれに用いるシートを提供すること。
【解決手段】 樹木Tの主幹Sや主枝Bに対し、遮光率95%以上で、引張強度が縦方向100N/5cm以上、横方向50N/5cm以上、透水係数が1.0×10-4cm/sec以上、かつ、耐候性が70%以上の布帛から成る通気性シート1を緊張状態で巻き付けて表面を被覆する方法を採用した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、樹木の萌芽抑制方法の改良、詳しくは、剪定の対象となる萌芽枝の本数を減らして樹木の維持管理に必要な労力やコストを軽減することができ、併せて、日焼けや冷害、虫害、獣害等から樹木を保護することも可能で、しかも、樹木を個性的な外観に装飾することもできる樹木の萌芽抑制方法、及びそれに用いるシートに関するものである。
周知のとおり、道路の脇に植えられた街路樹や公園・庭園に植えられた造園用樹木は、放置しておくと枝葉の見栄えが悪くなったり、病気や損傷で立枯れしたりするため、定期的に人間が手入れ(例えば、不要な枝を切り落とす剪定作業や枝折れを防ぐための雪吊り作業など)を行って外観や健康状態を維持する必要がある。
ところが、上記剪定作業に関しては、素人が行うと手間がかかるだけでなく、樹木を傷付けて弱らせてしまうことがある一方、専門的な知識や技術を持った職人に依頼すると樹木の維持管理コストが高く付き易い。そこで本件発明者は、剪定作業の労力やコストを抑えるために、樹木に布を巻いて萌芽枝の数を減らす方法を思い付いた。
もっとも、樹木にシートを巻き付ける技術は、他の用途で既に公知となっているため、樹木を布で被覆すること自体に画期性はない。例えば、特許文献1〜3では、樹木に巻き付けた目の粗い布帛を用いて遮光と保温を行い、更に殺虫剤を布に含浸して、腐朽の原因となる日焼けや冷害、虫害から樹木を保護する技術が開示されている。
また他にも、特許文献4に係る技術では、野生の熊や鹿などの鳥獣によって樹皮が剥がされないように、幹の根元部分をネットで覆って樹木を物理的損傷から保護している。そして、これらの技術は、目的が異なるものの樹木の表面を布帛(ネット)で覆うという部分で、本件発明者が想到した萌芽枝の発生を抑制する方法と類似している。
しかし、上記従来技術では、比較的目の粗い布が使用されているため、これらの布で覆っても糸同士の隙間から新芽が萌芽して、萌芽枝を成長を抑制することができない。ちなみに、文献1〜3に係る技術は、遮光を目的としているものの、日光の照射量が過度にならないように軽減するだけでよいため、目の細かい布を使用する必要はない。
しかも、上記文献1〜3に係る技術では、布の材料にジュート糸などの比較的強度の低い材料を使用しているため、仮に目の細かい布で樹木を覆ったとしても新芽が布を突き破って萌芽してしまう可能性が高い。これは、雑草の成長を抑える防草シートが、非常に強度の高い材料から作製されていることからも容易に理解できる。
一方、従来においては、布帛ではなく樹脂フィルムを樹木に巻き付ける技術も公知となっているが(特許文献5,6参照)、このような樹脂フィルムから成るシートは、通水性や通気性を殆ど有しないため、幹や枝の大部分をシートで覆うと被覆部位の組織が呼吸不全となって、樹木自体の健康状態が著しく損なわれてしまう危険がある。
また、上記樹脂フィルムや不織布から成るシートは、布帛よりも柔軟性が低いため、樹木に巻く際にごわつき易い。そのため、樹木にシートを隙間なくピッタリと密着させて巻くことが難しいだけでなく、色や模様、光沢を付したシートを巻いて樹木の装飾を行う際に、樹木の幹や枝のシルエットを綺麗に出すことも難しい。
特開昭49−31655号公報 特開平3−56222号公報 特開平2−300102号公報 特開2004−229564号公報 特開2000−342085号公報 特開平10−276655号公報
本発明は、上記の如き問題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、剪定の対象となる萌芽枝の本数を減らして樹木の維持管理に必要な労力やコストを軽減することができ、併せて、腐朽や立枯れの原因となる日焼けや冷害、虫害、獣害等から樹木を保護することも可能で、しかも、樹木のシルエットを活かして個性的なデコレーションも施せる樹木の萌芽抑制方法、及びそれに用いるシートを提供することにある。
本発明者が上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明すれば次のとおりである。
即ち、本発明は、樹木Tの主幹Sや主枝Bの側面または切り口から新たな芽が萌芽するのを抑える樹木の萌芽抑制方法であって、
前記樹木Tの主幹Sや主枝Bに対し、遮光率95%以上で、引張強度が縦方向100N/5cm以上、横方向50N/5cm以上、透水係数が1.0×10-4cm/sec以上、かつ、耐候性が70%以上の布帛から成る通気性シート1を緊張状態で巻き付けて表面を被覆する点に特徴がある。なお、上記通気性シート1には、遮光率が低く、引張強度の大きい多重織り組織の布帛を用いるのが好ましい。
また更に、上記通気性シート1に関しては、充分な効果を得るために引張強度が縦方向500N/5cm以上、横方向300N/5cm以上のものを使用することが好ましく、理想的には縦方向1500N/5cm以上、横方向1000N/5cm以上のものを使用する。
なお、上記「遮光率」については、JISL1055A法に準じて測定した値とする。また、上記「引張強度」については、縦方向及び横方向の強度をJISL1096に準じて測定して、幅5cmに換算した値とする。また、上記「透水係数」については、JISA1218に準じて測定した値とする。また、上記「耐候性」については、JISA1415に準じて測定した値とする。
また、本明細書中では、上記「主幹」を、樹木Tの骨格を成す幹を指す用語として使用し、「主枝」を、主幹から分岐する枝であって、特に剪定によって切り落とさない枝を指す用語として使用する。
一方、上記通気性シート1の固定手段に関しては、樹木Tに巻き付けた状態で長期間放置してもシートが外れないように、巻き付けたシート端部を耐候性を有する貼着テープ2によって固定するのが望ましい。
また、上記通気性シート1を樹木Tに巻き付けるにあたり、樹木T表面の洗浄を行って洗浄した樹木T表面に対し殺菌・殺虫剤を吹き付ければ、病気や虫害の発生を防止することができる。また同様に、通気性シートを巻き付ける前に、樹木Tの主幹Sまたは主枝Bの切り口に樹脂コーティング材を塗布すれば、病気感染を予防することができる。
また更に、上記通気性シート1表面の光沢度を、測定角60°で30%以上としたり、若しくは通気性シート1の表面色を、マンセル値で明度7.0以上の明るい色としたり、若しくは通気性シート1の表面色に銀色や金色等の光沢を持った色を含めたりすることで、光の反射率を高めてアブラムシ等が寄り付き難い防虫効果を得ることもできる。
本発明では、樹木を被覆するシートに引張強度の大きい布帛を使用し、このシートを樹木の主幹や主枝、切り口にきつく巻き付けることによって、シートを突き破って新芽が萌芽する問題を解消することができるため、新芽の成長を抑制して剪定対象となる萌芽枝の本数を減らすことが可能となる。
なお、上記樹木を被覆するシートには、遮光率の高い目の細かい(糸密度の大きい)布帛を使用しているため、糸同士の隙間から新芽が萌芽するような心配もない。また、被覆したシートによって直射日光も殆ど遮断されるため、樹木表面に潜伏している新芽の周辺で光合成が活発に行われるようなこともない。
しかも、本発明では、上記被覆シートに透水性及び通気性を有する布帛を使用しているため、被覆シートによって幹や枝の呼吸機能が損なわれる問題も生じない。また、本発明の被覆シートは、優れた耐候性も有しているため、長期間屋外に放置したとしても、引張強度が著しく低下して上記効果が失われることはない。
そしてまた、上記被覆シートは、樹木の日焼けや冷害を防止できる他、虫害や獣害の防止にも役立つ。一方、意匠性の高いシートを樹木に巻き付ければ、樹木を個性的な外観に装飾することができ、特に柔軟性が高い布帛は、樹木のシルエットを崩さずに綺麗に巻き付けることができるため、見栄えの良い外観に装飾できる。
また更に、上記被覆シートを樹木の傷口に包帯のように巻くことで、カルスの成長を安定化して傷口を早く樹脂で覆うこともできるため、樹木の生理的作用も促進できる。そしてまた、被覆シートの表面に害虫が付着したり着生植物が発生した場合でも、被覆シートを交換するだけでこれらを除去することができるため、病害の予防も容易に行える。
なお、上記被覆シートを樹木に巻く前に、各樹木の現在の状態(傷害の有無や樹勢)や過去の経過、周期の環境状況などをフィールドカルテとして作成しておき、被覆シートを巻いた後の経過が良好であるかチェックできるようにしておくことが望ましい。
したがって、本発明により、樹木の維持管理において必要となる剪定作業の労力及びコストを大幅に軽減することができ、しかも、街路樹や造園用樹木のデコレーションに利用して斬新で印象的な風景を演出できる新規な樹木の萌芽抑制技術を提供できることから、本発明の実用的利用価値は頗る高い。
本発明の実施例1におけるシートを巻き付けた後の樹木の状態を表わす状態説明図である。 本発明の実施例1における通気性シートの組織を表わす拡大断面図である。 本発明の実施例1における施工中の樹木の状態を表す状態説明図である。
『実施例1』
本発明の実施例1について、図1〜図3に基いて説明する。なお同図において、符号1で指示するものは、布帛から成る通気性シートであり、符号2で指示するものは、貼着テープである。
[通気性シート]
まず、図1に示すように、樹木Tの主幹Sや主枝Bに巻き付けて使用する通気性シート1として、遮光性、強度、透水性および耐候性に優れた布帛を準備する。なお本実施例では、通気性シート1に、単位面積当たりの質量が185g/m2、遮光率が99.9%、引張強度が縦方向1800N/5cm(900N/25mm)、横方向1200N/5cm(600N/25mm)、透水係数1.0×10-3cm/sec、耐候性70%の布帛を使用している。
また本実施例では、上記通気性シート1に、糸密度が大きく、かつ、遮光性及び引張強度に優れた二重織り組織のポリエステル織布を使用し、更に図2に示すように織布の組織を構成する裏側(または表側)と中心部の糸材に、カーボン粉末が練り込まれた黒色糸11を使用して布帛の遮光性を一層高めている。
また更に、本実施例では、上記通気性シート1として使用する布帛の耐候性を高めるために、紫外線吸収剤(ベンゾトリアゾール系やベンゾフェノン系等)を含有させている。また、上記布帛には、紫外線吸収剤以外の難燃剤や防虫剤なども含浸させており、これによって防火、防虫機能も付加している。
一方、上記通気性シート1の色柄については、木肌の色に近い表面色としている。また本実施例では、上記通気性シート1に、表面側を朱子織り(サテン)組織で構成した織布を使用して、通気性シート1の表面に光沢を付与している。もちろん、必要があれば印刷や刺繍によって通気性シート1の表面に模様を付すこともできる。
[貼着テープ]
次に、図3に示すように、上記通気性シート1を樹木Tに巻いた際、シート端部を固定するための貼着テープ2を準備する。なお本実施例では、貼着テープ2に、耐候性に優れたものを使用し、色柄も通気性シート1に合わせている。なお、この貼着テープ2は、通気性シート1同士の隙間を塞ぐ際にも際にも使用される。
[施工方法]
次に、上記施工資材を用いた本実施例の施工手順について説明する。まず準備段階として、樹木Tの主枝B、亜主枝、側枝等の剪定や枯れ枝の除去を行う。この際、こぶ状の枝跡によって樹木の表面に大きな凹凸ができないように、フラッシュカット(又はそれに近い方法)によって剪定を行うのが望ましい。
そして、上記剪定を行った後、高圧洗浄機やブラシで樹木表面を洗浄してコケ等の付着物を落とす。その後、病気の感染を防ぐために、樹木の主幹または主枝の切り口に樹脂コーティング材を塗布する。そして更に、洗浄した樹木T表面に対して殺菌・殺虫剤を噴霧器で吹き付けて病気や虫害の対策を行う。
その後、上記剪定を行った樹木Tの主幹Sや主枝Bに対して、帯状の通気性シート1をきつく張った状態で隙間無く巻き付け、更に通気性シート1の端部を貼着テープ2によってしっかりと固定する。この際、萌芽を抑制する必要のない主枝Sの先端側については、通気性シート1で被覆せずに露出した状態とする。
そして最後に、巻き付けた通気性シート1同士の間に隙間がないかチェックし、隙間があった場合には貼着テープ2でこの隙間を塞いで施工を完了する。これにより、通気性シート1で被覆した部分からの新芽の萌芽を抑制でき、更に樹木Tのシルエットを活かして巻き付けた通気性シート1によって樹木Tの外観を装飾できる。また、本実施例のように通気性シート1を先端の小枝の基部まで巻いておけば、太い枝の発生を抑制することもできるため、樹木Tを矮小化する効果も得られる。
また更に本実施例では、通気性シート1表面の光沢度が測定角60°で30%以上の緑色の通気性シート1を使用したことにより、アブラムシ等が寄り付き難くなる防虫効果も得られた(半年経過後における持続効果も検証済み)。なお、防虫効果を得るために表面色がマンセル値で明度7.0以上の白色に近い通気性シート1を使用したり、表面色に銀色や金色等の光沢が含まれる通気性シート1を使用してもよい。
『実施例2』
本発明の実施例2について以下に説明する。この実施例2では、通気性シート1にポリプロピレン織布とポリエステル不織布を積層した二層構造の布帛を使用した。なお通気性シート1の物性値は、単位面積当たりの質量が160g/m2、厚さが1.1mm、引張強度が縦方向800N/5cm、横方向500N/5cm、遮光率が99.5%、透水係数が2.8×10-2cm/sec以上である。そして、本実施例の上記通気性シート1を樹木に巻いた場合でも、新芽の萌芽を抑制する効果が得られた。
『実施例3』
本発明の実施例3について以下に説明する。この実施例3では、通気性シート1にポリプロピレン織布をポリエステル不織布で挟み込んだ三層構造の布帛を使用した。なお通気性シート1の物性値は、単位面積当たりの質量が270g/m2、厚さが1.2mm、引張強度が縦方向600N/5cm、横方向400N/5cm、遮光率が99.5%、透水係数が2.8×10-2cm/sec以上である。そして、本実施例の上記通気性シート1を樹木に巻いた場合でも、新芽の萌芽を抑制する効果が得られた。
『実施例4』
本発明の実施例4について以下に説明する。この実施例4では、通気性シート1にポリ乳酸長繊維不織布から成る布帛を使用した。なお通気性シート1の物性値は、単位面積当たりの質量が100g/m2、厚さが0.4mm、引張強度が縦方向160N/5cm、横方向70N/5cm、遮光率が99.5%、透水係数が2.8×10-2cm/sec以上である。そして、本実施例の上記通気性シート1を樹木に巻いた場合でも、新芽の萌芽を抑制する効果が得られた。
本発明は、概ね上記のように構成されるが、本発明は図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、通気性シート1の物性については、遮光率が95%以上(好ましくは99%以上)、引張強度が縦方向100N/5cm以上、横方向50N/5cm以上、透水係数1.0×10-4cm/sec以上、耐候性70%以上であればよく、伸縮性の程度も自由に調節できる。
また、上記通気性シート1に使用する布帛の組織に関しては、平織、綾織、朱子織等を採用できるが、遮光性の点では組織密度が大きい朱子織を採用するのが好ましい。また、多重織り組織については、二重織り組織以上に遮光性及び引張強度の大きい三重織り組織以上の布帛を採用することもできる。
そしてまた、上記通気性シート1の布帛の素材としては、ポリエステルだけでなくポリアミドやポリプロピレン等の他の合成繊維を採用することができ、また糸の太さは、単糸繊度が0.5〜4dtexで、マルチフィラメントで77〜330dtexのものが好ましい。また、通気性シート1に含浸させる機能性材料としては、防カビ剤なども採用できる。
また更に、樹木Tに巻き付けた通気性シート1の端部の固定する手段に関しても、必ずしも粘着テープ2を貼り付けて固定する必要はなく、例えば、面ファスナや止着ピン、接着剤等によって固定することもできる。
また、一本の樹木Tを通気性シート1で被覆する場合には、複数の通気性シート1・1…に分割して巻くことにより、施工後の健康状態等のチェックを行い易くなる。また、通気性シート1に虫等が付着した場合でもその部分のみを取り外して交換すればよいため、取替費用も安く抑えることができる。
他方また、上記通気性シート1を隙間なく巻く方法に関しても、通気性シート1の上からシュロ縄(ポリエチレンやポリプロピレン製のもので可)を主幹等に20〜30cm間隔で巻き付ける方法を採用することもでき、また通気性シート1の裏面に粘着剤を塗布して、巻き付けた通気性シート1の重なり部分を貼着することもでき、何れのものも本発明の技術的範囲に属する。
近年、街路樹や公園、庭園、果樹園に植えられた樹木の維持管理コストが、地方自治体や庭園所有者の大きな負担となっている。また最近では、日本古来の「わび・さび」を連想させる苔むした樹木の鬱蒼とした雰囲気が、若者に受け入れられ難くなっており、造園用樹木の需要が減少している。
そのような中で、本発明の樹木の萌芽抑制方法は、樹木の維持管理で必要となる剪定コストを大幅に軽減できるだけでなく、樹木の外観を若者にも受け入れられ易い衛生的で親しみ易く、かつ、個性的な雰囲気に装飾できる有用な技術であることから、その産業上の利用価値は非常に高い。
1 通気性シート
11 黒色糸
2 貼着テープ
T 樹木
S 主幹
B 主枝

Claims (9)

  1. 樹木(T)の主幹(S)や主枝(B)の側面または切り口から新たな芽が萌芽するのを抑える樹木の萌芽抑制方法であって、
    前記樹木(T)の主幹(S)や主枝(B)に対し、遮光率が95%以上で、引張強度が縦方向100N/5cm以上、横方向50N/5cm以上、透水係数が1.0×10-4cm/sec以上、かつ、耐候性が70%以上の布帛から成る通気性シート(1)を緊張状態で巻き付けて表面を被覆することを特徴とする樹木の萌芽抑制方法。
  2. 通気性シート(1)に多重織り組織の布帛を用いることを特徴とする請求項1記載の樹木の萌芽抑制方法。
  3. 通気性シート(1)を樹木(T)の所要部位に巻き付けるにあたり、当該樹木(T)表面の洗浄を行い、更に洗浄した樹木(T)表面に対して殺菌・殺虫剤を吹き付けることを特徴とする請求項1または2に記載の樹木の萌芽抑制方法。
  4. 通気性シートを樹木(T)の所要部位に巻き付けるにあたり、当該樹木(T)の主幹(S)または主枝(B)の切り口に樹脂コーティング材を塗布することを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の樹木の萌芽抑制方法。
  5. 樹木(T)に巻き付けた通気性シート(1)の端部を耐候性を有する貼着テープ(2)によって固定することを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の樹木の萌芽抑制方法。
  6. 通気性シート(1)の引張強度が、縦方向500N/5cm以上、横方向300N/5cm以上であることを特徴とする請求項1〜5の何れか一つに記載の樹木の萌芽抑制方法。
  7. 通気性シート(1)の引張強度が、縦方向1500N/5cm以上、横方向1000N/5cm以上であることを特徴とする請求項6記載の樹木の萌芽抑制方法。
  8. 通気性シート(1)表面の光沢度が、測定角60°で30%以上であるか、若しくは表面色がマンセル値で明度7.0以上の明るい色であるか、若しくは表面色に銀色や金色等の金属光沢を持った色が含まれているかの何れかの条件を満たすことを特徴とする請求項1〜7の何れか一つに記載の樹木の萌芽抑制方法。
  9. 樹木(T)の主幹(S)や主枝(B)に緊張状態で巻き付けて、被覆部位の側面または切り口から新たな芽が萌芽するのを抑えるために使用する樹木の萌芽抑制シートであって、
    遮光率が95%以上で、引張強度が縦方向100N/5cm以上、横方向50N/5cm以上、透水係数が1.0×10-4cm/sec以上、かつ、耐候性が70%以上の布帛から成ることを特徴とする樹木の萌芽抑制シート。
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