JP2014064136A - 音声調整卓、音声調整システム及び音声調整方法 - Google Patents

音声調整卓、音声調整システム及び音声調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】音源からのアナログ信号を増幅して、複数系統に分配し、分配した各信号の増幅度を変更することが可能な音声調整卓、音声調整システム及び音声調整方法に関する。
【解決手段】入力した音声信号のレベルの調整を行う入力側増幅部11と、レベルの調整を行った音声信号をデジタル音声信号に変換するA/D変換部12と、デジタル音声信号に変換した音声信号を当該音声調整卓の出力用と他の音声機器への出力用に分配を行う分配部13とを備える。主音声調整卓10から出力する音声信号のレベルの調整を行う出力側増幅部13bと、他の機器へ出力する音声信号のレベルの調整を行う分岐側増幅部13cを備える。入力側増幅部11の出力レベルを調整する入力レベル調整部15aと、主音声調整卓から出力する音声信号の出力レベル設定する出力側レベル設定部15bと、他の機器へ出力する音声信号の出力レベル設定する分岐側レベル設定部15cを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、マイク等の音源からのアナログ信号を増幅して、複数系統に分配し、分配した各信号に対してその増幅度を任意の範囲に変更することが可能な音声調整卓、音声調整システム及び音声調整方法に関する。
放送やライブステージでは、1つの音源からの音声信号を複数の用途で使用するために、分配して使用している。例えば、1つのマイクの音声信号を放送用のプログラムと観客用のプログラムで使用する場合には、マイクの音声信号を2つに分岐した後、放送用の音声調整卓と観客用の音声調整卓に入力する。この際、2つの音声調整卓を並列に接続するために、マイクからみた負荷インピーダンスが下がるため、音質の劣化が起きていた。
そのため従来では、図9,10に示すような増幅アンプの前に分岐トランス51aやスプリッタ51bといった機器を配設している。図9は、分岐トランスを使用し2つの音声調整卓52,53を並列した様子を示すブロック図である。図9に示すように、マイク50から出力された音声信号は、分岐された後、その一方は、音声調整卓52に入力される。分岐した他方の音声信号は、分岐トランス51aで調整された後、音声調整卓53に入力する。
図10は、スプリッタ51bを使用して、2つの音声調整卓を並列に接続したブロック図である。図10に示すように、マイク50の出力側にはスプリッタ51bが設置される。マイク50からの音声信号がスプリッタ51bで分岐され、音声調整卓52と音声調整卓53に入力される。
特開2001-045081号公報
しかしながら、分岐トランス51aを利用した図9の方法では、トランスの性能が音質に与える影響が大きくなる。また、分岐トランス51aには広い実装スペースとなる問題点もある。一方、スプリッタ51bを利用した図10の方法では、スプリッタ51bで予め設定した増幅度に音声信号を増幅し、この信号を分配する。そのため、分配先ごとに増幅度を設定することができず、マイク50のダイナミックレンジ性能等を十分に活かすことが困難であった。
本発明は、1つの音源を複数系統に分岐し、その後それぞれの音声調整卓に入力していたことに起因する前記の様な問題を解決するために提案されたものである。すなわち、本発明の目的は、1つの音源から出力された音声信号を複数の系統に分配する際に、それぞれの音声調整卓ごとの増幅度の設定を可能にする音声調整卓、音声調整システム及び音声調整方法を提供することである。
上記目的をふまえ、本発明は、1つの音源を複数の系統に分配するに当たり、音源からの音声信号を入力し出力側と分岐側の音声信号とに分配する音声調整卓である。
本発明の音声調整卓における音声調整卓は、以下の構成を有することを特徴とする。
(a)
入力した音声信号のレベルの調整を行う入力側増幅部。
(b)
入力側増幅部でレベルの調整を行った音声信号をデジタル信号に変換するA/D変換部。
(c)
前記デジタル信号に変換した音声信号を当該音声調整卓用と分岐用の音声信号とに分配を行う分配部。
(d)
分配した音声調整卓用の音声信号のレベルの調整を行う出力側増幅部。
(e)
分配した分岐用の音声信号のレベルの調整を行う分岐側増幅部。
(f)
音声調整卓における出力側の音声信号と分岐側の音声信号のレベル設定値を設定する設定部。
(g)
設定部で設定したレベル設定値に基づいて入力側増幅部、出力側増幅部及び分岐側増幅部における音声信号のレベル調整を制御する制御部。
また、上記のような処理を行う音声調整システム及び音声調整方法も本発明の一態様である。
以上のような本発明は、以下の効果を奏する。
(1)マイク等の音源に接続する音声調整卓が1つとなるため、負荷インピーダンスを上げることができ、音質の劣化を抑制することができる。
(2)音源と音声調整卓との間にスプリッタなどの機器の設置が不要となるため、実装スペースを狭くすることができ、空間を利用することができる。
(3)音声調整卓において行われた出力側の音声信号のレベル調整の影響を分岐側の音声信号に与えないことが可能となる。
(4) 入力側増幅部としてアナログ増幅器を利用し、出力側増幅部及び分岐側増幅部としてデジタル増幅器を利用した場合には、ダイナミックレンジが広いアナログ増幅器と、クリック音が発生しにくく音声レベルの変更を行いやすいデジタル増幅器と、2種類の増幅器の長所を利用することが可能となる。
本発明の第1の実施形態の音声調整卓の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の音声調整卓の制御部でのレベル設定値L1〜L3を示した図である。 本発明の第2の実施形態の音声調整卓の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態において主音声調整卓からの出力信号に対するレベル設定値を示した図である。 第2の実施形態において副音声調整卓に入力する音声信号のレベル設定値を示した図である。 本発明の第3の実施形態の音声調整卓の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態において入力側レベル設定値として出力側レベル設定値を優先する場合を示した図である。 第3の実施形態において入力側レベル設定値として分岐側レベル設定値を優先する場合を示した図である。 分岐トランスを使用し2つの音声調整卓を並列した様子を示すブロック図である。 スプリッタを使用し2つの音声調整卓を並列した様子を示すブロック図である。
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
[1.第1の実施形態]
[1−1.構成]
図1は、本発明に係る第1の実施形態の音声調整卓の構成を示すブロック図である。第1の実施形態の音声調整卓は、音源1からの音声信号を入力し、これを分配する主音声調整卓10と、分配された音声信号を処理する副音声調整卓20とから構成される。
音源1の一例としては、マイクやCDなどが挙げられる。音源1は、アナログの音声信号Aを出力する。その出力側には主音声調整卓10が接続される。
主音声調整卓10は、放送やライブステージなどの各種プログラムに使用する音声信号のレベル調整及び分配を行うもので、本実施形態における主音声調整卓10は、以下の構成を備える。
(1)入力したアナログ音声信号Aのレベルの調整を行う入力側増幅部11
(2)入力側増幅部11でレベルの調整を行ったアナログ音声信号Aをデジタル信号Dに変換するA/D変換部12
(3)デジタル音声信号Dに変換した音声信号を出力側と分岐側のデジタル音声信号D1,D2に分配し、分配した音声信号ごとにレベルの調整を行うデジタルシグナルプロフェッサ部(以下、DSPとする)13
(4)DSP13で分配及び調整した分岐側のデジタル音声信号D2をアナログ音声信号A2に変換するD/A変換部14
(5)入力側増幅部11及びDSP13の出力側と分岐側の音声信号のレベル調整を制御する制御部15
入力側増幅部11としては、ダイナミックレンジを広くとることができるアナログ信号用の増幅器を利用する。入力側増幅部11は、制御部15と接続され、制御部15に設けられた入力側レベル設定部15aからの指示に基づいてアナログ音声信号Aのレベルの調整を行う。
入力側増幅部11の出力側には、A/D変換部12が接続され、レベルの調整を行ったアナログ音声信号AをA/D変換部12に対して出力する。A/D変換部12は、入力されたアナログの音声信号Aをデジタルの音声信号Dに変換する。A/D変換部12の出力側にはDSP13が接続されている。
DSP13は、入力されたデジタル音声信号Dを出力側のデジタル音声信号D1と分岐側のデジタル音声信号D2に分配する分配部13aを備える。また、DSP13は、分配されたデジタル音声信号D1とデジタル音声信号D2のレベルの調整を行う出力側増幅部13b及び分岐側増幅部13cを備える。これらの増幅部13b,13cとしては、音声信号のレベルの変更時のレベルの切り替えがμs単位で行うことができ、クリック音などの発生が少ないデジタル信号用の増幅器を利用する。
出力側増幅部13bは制御部15と接続され、制御部15の出力側レベル設定部15bからの指示に基づいてデジタル音声信号D1のレベルの調整を行う。出力側増幅部13bの出力側には放送用プログラム処理部31が接続され、レベルの調整を行ったデジタル音声信号D1を放送用プログラムの音声信号として出力する。
分岐側増幅部13cは、制御部15の分岐側レベル設定部15cからの指示に基づいてデジタル音声信号D2の増幅を行う。分岐側増幅部13cの出力側には、D/A変換部14が接続され、レベルの調整を行ったデジタル音声信号D2をアナログの音声信号A2に変換する。D/A変換部14の出力側には副音声調整卓20が接続され、アナログ信号に変換した音声信号A2は副音声調整卓20に出力される。図1においては、このD/A変換部14は、主音声調整卓10内部に実装されるが、主音声調整卓10の外部に設けることも可能である。
副音声調整卓20は、主音声調整卓10と同様に各種プログラムに使用する音声信号のレベル調整を行う。本実施形態では副音声調整卓20は、観客用のプログラムの音声信号の調整を行う。副音声調整卓20の出力側には、観客用プログラムの処理部32が接続される。
副音声調整卓20の制御部には、副音声調整卓に設けられた各部の制御を行うための副音声調整卓用のレベル設定部と、主音声調整卓10の入力側レベル設定部15a、出力側レベル設定部15b及び分岐側レベル設定部15cとを制御するための遠隔操作部26bが設けられている。遠隔操作部26bは、副音声調整卓20に実装される時と、外付けの場合がある。
[1−2.作用]
以上の様な構成を有する本実施形態における音声信号のレベル調整及び分配処理を、図2を参照して説明する。
ユーザは、操作部26aまたは操作部26bにより、入力側レベル設定部15a、出力側レベル設定部15b、分岐側レベル設定部15cを使用して、放送用プログラムの音声信号のレベル設定値と観客用プログラムの音声信号のレベル設定値とを設定する。ユーザは、放送用プログラムの音声信号用に、操作部26aを使用し、出力側レベル設定部15bでレベル設定値を設定する。また、ユーザは、分岐側の観客用プログラムの音声信号用に、操作部26bを使用し、分岐側レベル設定部15cでレベル設定値を設定する。入力側レベル設定部では、出力側レベル設定部で設定されたレベル設定値を入力し、その値をレベル設定値とする。
図2は、主音声調整卓10から出力する放送用プログラム用の音声信号の設定値と、副音声調整卓20から出力する観客用プログラムの音声信号の設定値とが異なる場合における入力側増幅部11、出力側増幅部13b、分岐側増幅部13cの増幅度L1〜L3の設定値を示した図である。
入力側レベル設定部本実施形態では、ユーザは、操作部26aにより、出力レベル設定部15bを使用し、放送用プログラムの音声信号のレベル設定値「+20dB」を設定する。また、ユーザは遠隔操作部26bを使用して、分岐レベル設定部15cに対して、観客用プログラムの音声信号のレベル設定値「+18dB」を設定する。なお、本実施形態では、出力側レベル設定部15bでレベル設定値「+20dB」を設定した場合、特に入力側レベル設定部15aでレベル設定値を設定しなくても、入力側レベル設定部15aにレベル設定値「+20dB」が設定される。
入力側レベル設定部15aは、レベル設定値である「+20dB」に基づいて、入力側増幅部11で調整するアナログ音声信号AのレベルL1を「+20dB」と設定する。
出力側レベル設定部15bでは、音声調整卓10から放送用プログラム処理部31に対する音声信号の出力レベルを「+20dB」と設定する。すると、出力側増幅部13bでは、入力側レベル設定部15aで設定したレベル設定値「+20dB」と出力側レベル設定部15bで設定したレベル設定値「+20dB」の差分に基づいて調整するレベル設定値をレベルL2「0dB」と設定する。
分岐側レベル設定部15cでは、分岐側レベル設定部15cでユーザが設定したレベル設定値「+18dB」と、入力側レベル設定部15aで設定したレベル設定値「+20dB」との差分「−2dB」を算出し、これを分岐側増幅部13cの増幅度をレベルL3「−2dB」と設定する。
前記の設定値に基づいて入力側増幅部11では、入力するアナログ音声信号Aを「+20dB」に増幅する。その後、A/D変換部12によりデジタル信号Dに変換する。このデジタル信号Dは、分配部13aで出力側のデジタル音声信号D1と分岐側のデジタル音声信号D2とに分配される。
出力側のデジタル音声信号D2が入力される出力側増幅部13bでは、設定されたレベルL2が「0dB」のため、そのレベル調整を行わない。そのため出力側増幅部13bから出力したデジタル音声信号D2は、「+20dB」の増幅度で放送用プログラムの音声信号として出力される。
分岐側のデジタル音声信号D2が入力される分岐側増幅部13cでは、計算されたレベルL3が「−2dB」のため、分岐側のデジタル音声信号D2に対して「−2dB」とするレベル調整を行う。その結果、分岐側増幅部13cから出力するデジタル音声信号D2の増幅度は「+18dB」に調整され、D/A変換部14によりアナログ信号A2に変換された後、副音声調整卓20に対して出力される。
[1−3.効果]
以上のような構成及び作用を有する本実施形態においては、
(1)音源1に接続される音声調整卓が1つだけとなり、負荷インピーダンスを上げることができるので、音質の劣化を抑制することができる。
(2)音源1と主音声調整卓10との間にスプリッタなどの機器の設置が不要となるため、実装スペースを狭くすることができ、空いた空間を利用することができる。
(3)主音声調整卓10から出力する音声信号のレベル調整の影響を、分岐側の副音声調整卓20で処理する音声信号に与えないことが可能となる。
(4)入力側増幅部としてアナログ増幅器を利用し、出力側増幅部13b及び分岐側増幅部13cとしてデジタル増幅器を利用することにより、ダイナミックレンジが広いアナログ増幅器と、クリック音が発生しにくく音声レベルの変更を行いやすいデジタル増幅器との長所との、双方を利用することが可能となる。
[2.第2の実施形態]
図3は、本発明に係る第2の実施形態の音声調整卓の構成を示すブロック図である。図3において、図1と重複する部分、構成要素については、図1と同じ符号を付し説明を省略する。
[2−1.構成]
本発明の係る第2の実施形態は、第1の実施形態の音声調整卓の構成にレベル設定値を記憶する記憶部17と、各音声調整卓10,20から出力するプログラム処理部31,32の運用状況を判定するプログラム運用判定部18を追加したものである。
放送用プログラム及び観客用プログラムの処理部31,32は、プログラムの運用状態をプログラム運用判定部18に通知する運用状態通知部31a,32aを備える。運用状態の通知は、プログラムが運用されているか否かを示すものであり、例えば「運用中」「休止中」とで示される。
プログラム運用判定部18は、各プログラム処理部31,32から入力する運用状態の通知に基づいて、どのプログラムが運用されているのか判定を行う。一例としては、プログラム運用判定部18は、放送用プログラム及び観客用プログラムの運用状態を「全プログラム休止中」「放送用プログラム運用中」「観客用プログラム運用中」「全プログラム運用中」と判定する。この判定結果は、制御部15に対して出力される。
[2−2.作用]
以上の様な構成を有する本実施形態における音声信号の調整及び分配を図4,5を参照して説明する。
(1)放送用プログラム運用中に、その出力側のレベル設定値を変更した場合
制御部15では、ユーザから新たなレベル設定値の入力があった場合には、各プログラムが運用中か休止中かの判定を行う。プログラム運用判定部18において「全プログラム休止中」と判定された場合には、第1の実施形態と同様に入力側増幅部11、出力側増幅部13b及び分岐側増幅部13cに対して、レベル設定値L1〜L3を設定する。
一方、プログラム運用判定部18においていずれかのプログラムが運用中と判定された場合には次の処理が行われる。すなわち、図4は、放送用プログラムの運用中にユーザが新たなレベル設定値を入力した場合を示す図である。図4では、ユーザ設定により制御部15は、第1の実施形態に記載したように、予め次のような設定値で、放送用と観客用のプログラムを処理しているとする。
レベル設定値L1 「+20dB」
レベル設定値L2 「0dB」
レベル設定値L3 「−2dB」
これらの設定値は、記憶部17に記憶される。この状態でプログラムを運用中に、ユーザが操作部26aの操作により、出力側レベル設定部15bを使用し、レベル設定値を「+25dB」と設定すると、制御部15は、プログラム運用判定部18からの判定結果よりプログラムか運用中か休止中であるかを判定する。
判定結果が「運用中」の場合、ユーザが出力側レベル設定部15bでレベル設定値「+25dB」を設定した場合は、出力側レベル設定部15bでは、記憶部17に記憶されているプログラム運用前に設定したレベル設定値L1「+20dB」と、ユーザが新たに入力した入力側レベル設定部レベル設定値「+25dB」の差分を検出し、新たなレベル設定値L2「+5dB」を設定する。
その結果、出力側増幅部13bでは、デジタル音声信号D1の増幅度は、「+25dB」に調整され、放送用プログラムの処理部31に対して出力される。一方、分岐側については、変更前からの設定値L3「−2dB」がそのまま適用されるので、分岐側のデジタル音声信号D2は影響を受けることがない。
(2)放送用プログラム運用中に、分岐側のレベル設定値を変更した場合
図5は、放送用プログラムの運用中にユーザが分岐側の音声信号について遠隔操作部26bを用いて、分岐レベル設定部15cに対して、新たなレベル設定値「+30dB」を入力した場合を示す図である。
この場合、分岐側レベル設定部15cでは、記憶部17に記憶されているプログラム運用前に設定したレベル設定値L1「+20dB」と、ユーザが入力した分岐側の出力レベル設定値「+30dB」の差分を検出し、新たな増幅度レベル設定値L3「+10dB」を設定する。
その結果、分岐側増幅部13cでは、デジタル音声信号D2の増幅度は「+30dB」に調整され、副音声調整卓20に対して出力される。一方、出力側については、変更前からの設定値L2がそのまま適用されるので、放送用プログラム側のデジタル音声信号D1の出力レベルは影響を受けることがない。
[2−3.効果]
以上のような構成及び作用を有する本実施形態の音声調整卓では、前記実施形態の効果に加えて、プログラム運用中において、入力側増幅部11で音声信号の調整を行わず、出力側増幅部13bまたは分岐側増幅部13c単独で音声信号の調整を行うことができる。これにより、他の系統に影響を与えることなく、自系統のレベル調整を自由に行うことができる。
[3.第3の実施形態]
図6は、本発明に係る第2の実施形態の音声調整卓の構成を示すブロック図である。図6において、図1と重複する部分、構成要素については、図1と同じ符号を付し説明を省略する。
[3−1.構成]
本発明の係る第3の実施形態は、第1の実施形態の音声調整卓の制御部15の構成に、レベル設定を優先するレベル設定部を設定する優先度設定部15dを設けたものである。
主音声調整卓10及び/または副音声調整卓20は、入力側レベル設定値L1として、出力側レベル設定値L2と、分岐側レベル設定値L3とのどちらを優先するかを設定する優先度設定部15dを備える。
[3−2.作用]
以上の様な構成を有する本実施形態における音声信号の調整及び分配を図7,8を参照して説明する。
(1)入力側レベル設定値L1として、出力側レベル設定値L2を優先する場合
図7では、ユーザは操作部26aより、優先度設定部15dを使用し、出力側レベル設定部15bの入力値L2を、入力側レベル設定値L1とすると設定する。ユーザが新たに放送用プログラムと観客用プログラムの値を設定する場合に、ユーザは、出力側レベル設定部15bを使用し、放送用プログラムとして出力する音声信号のレベル設定値「+16dB」を設定する。また、ユーザは、遠隔操作部26bを使用し、直接分岐レベル設定部15cに対して、観客用プログラムの音声信号のレベル設定値「+12dB」を設定する。
入力側レベル設定部15aは、出力側レベル設定部15bでユーザが設定したレベル設定値である「+16dB」に基づいて、入力側増幅部11で調整するアナログ音声信号AのレベルL1を「+16dB」と設定する。
分岐側レベル設定部15cでは、分岐側レベル設定部16cでユーザが設定したレベル設定値「+12dB」と、出力側レベル設定部15bによって選択された入力側レベル設定部15aのレベル設定値「+16dB」との差分「−4dB」を算出する。その結果、分岐側増幅部13cでは、算出した差分「−4dB」がその増幅度と設定される。
(2)入力側レベル設定値L1として、分岐側レベル設定値L3を優先する場合
図8では、ユーザは操作部26aにより、優先度設定部15dを使用し、分岐側レベル設定部15bの入力値L3を、入力側レベル設定値L1とすると設定する。
入力側レベル設定部15aは、レベル設定を優先する分岐側レベル設定部15cでユーザが設定したレベル設定値である「+12dB」に基づいて、入力側増幅部11で調整するアナログ音声信号AのレベルL1を「+12dB」と設定する。
出力側レベル設定部15bでは、出力側レベル設定部15bでユーザが操作部26aにより、設定したレベル設定値「+16dB」と、分岐側レベル設定部15cにより、入力側レベル設定部15aに設定されたレベル設定値「+12dB」との差分「+4dB」を算出する。その結果、分岐側増幅部13cでは、算出した差分「+4dB」が増幅度として設定される。
[3−3.効果]
以上のような構成及び作用を有する本実施形態の音声調整卓では、前記実施形態の効果に加えて、非優先側レベル補正を伴う際に、同一ハードを使用しタイミング制御を行い優先側操作による影響を非優先側に与えないことができる。
[4.他の実施形態]
本発明は、上記の実施形態に例示した態様のみならず、以下の態様も含むものである。
(a)上記実施形態では、制御部15を主音声調整卓10に設けたが、副音声調整卓20に設けることも可能である。また、主音声調整卓10及び副音声調整卓20より分離して設けても良い。
(b)分配部13aで、分岐側の音声信号D2として分配される音声信号の数は、任意の数とすることができる。たとえば、図1では、分岐側の音声信号D2として1つの音声信号が分配されるが、分岐側の音声信号D2として複数の音声信号として分配しても良い。分岐側の音声信号D2として複数の音声信号を分配した場合には、分配した分岐側の音声信号D2と同数の分岐側増幅部13cが設けられる。
1…音源
11…入力側増幅部
12…A/D変換部
13…デジタルシグナルプロフェッサ部
13a…分配部
13b…出力側増幅部
13c…分岐側増幅部
14…D/A変換部
15…制御部
15a…入力側レベル設定部
15b…出力側レベル設定部
15c…分岐側レベル設定部
15d…優先度設定部15d
17…記憶部
18…プログラム運用判定部
31,32…プログラム処理部
31a,32a…運用状態通知部

Claims (6)

  1. 音源からの音声信号を、出力側と分岐側の音声信号に分配する音声調整卓において、
    入力した音声信号のレベルの調整を行う入力側増幅部と、
    入力側増幅部でレベルの調整を行った音声信号をデジタル音声信号に変換するA/D変換部と、
    前記デジタル音声信号に変換した音声信号を、当該音声調整卓からの出力用と分岐用の音声信号とに分配を行う分配部と、
    前記音声調整卓から出力する音声信号のレベルの調整を行う出力側増幅部と、
    前記分岐用の音声信号のレベルの調整を行う分岐側増幅部と、
    を備え、
    前記入力側増幅部の出力レベルを調整する入力側レベル設定部と、
    前記音声調整卓から出力する音声信号の出力レベル設定する出力側レベル設定部と、
    前記分岐用の音声信号の出力レベル設定する分岐側レベル設定部と、を有する制御部とを備えることを特徴とする音声調整卓。
  2. 前記制御部は、前記入力側レベル設定部で設定した「入力側増幅部の出力レベル設定値」と、出力側レベル設定部で設定した「出力側の音声信号のレベル設定値」及び/または分岐側レベル設定部で設定した「分岐側の音声信号のレベル設定値」との差分を算出し、
    前記出力側増幅部または前記分岐側増幅部では、前記差分により音声信号のレベルを調整することを特徴とする請求項1に記載の音声調整卓。
  3. 前記制御部は、プログラムの運用状況の通知を入力し、その通知に基づいて当該音声調整卓のプログラムが運用中であるか休止中であるかの判定をするプログラム運用判定部を備え、
    当該音声調整卓において「プログラム運用中」と判定され、運用中の前記プログラムの音声信号のレベル値と異なる「レベル設定値」が新たに入力される場合には、
    前記プログラムの音声信号のレベル値と新たに入力した「レベル設定値」との差分を検出し、
    前記出力側増幅部または分岐側音声増幅部では、前記差分により音声信号のレベルを調整することを特徴とする請求項2に記載の音声調整卓。
  4. 前記制御部は、前記出力側レベル設定部で設定された出力レベル設定値と、前記分岐側レベル設定部で設定された出力レベル設定値とのどちらを入力側レベル設定部での設定値するかを設定する優先度設定部とを備え、
    入力側レベル設定部は、優先する側のレベル設定部での設定値を入力し「入力側増幅部の出力レベル設定値」とすることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の音声調整卓。
  5. 請求項1〜4の音声調整卓の分岐側増幅部の出力側に音声信号のレベルの調整を行う副音声調整卓を備えることを特徴とする音声調整システム。
  6. 音源からの音声信号を入力しレベルの調整を行う入力側増幅処理と、
    前記入力側増幅処理でレベルの調整を行った音声信号をデジタル音声信号に変換するA/D変換処理と、
    前記デジタル音声信号に変換した音声信号を、出力用の音声信号と分岐用の音声信号とに分配を行う分配処理と、
    前記出力用の音声信号のレベルの調整を行う出力側増幅処理と、
    前記分岐用の音声信号のレベルの調整を行う分岐側増幅処理と、
    を含み、
    前記入力側増幅処理の出力レベルを調整する入力レベル側設定処理と、
    前記出力側増幅処理でのレベル設定値を設定する出力側レベル設定処理と、
    前記分岐側増幅処理でのレベル設定値を設定する分岐側レベル設定処理と、を有することを特徴とする音声調整方法。
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