JP2014064124A - 動画処理装置、動画処理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】動画処理装置1は、複数の動画データをデコーダ/エンコーダ機能を有する1つのコーディックハードウェアでデコード/エンコードしながら同時に再生/記録する。動画選択制御部15は、デコーダ/エンコーダに入力/出力する動画データをIDRフレーム毎に順番に切り換えながら選択していくように入力切替部12及び出力切替部14を制御する。DRAM11は、デコード/エンコード済みの動画データを再生/記録されるまでのあいだ一時的に記憶する。動画データは、IDRフレームの数、またはフレームレートのうちの少なくとも一方がデータ毎に異なっている。動画選択制御部15は、動画データ毎に異なるIDRフレームの数、またはフレームレートに応じて、動画データの切り換えタイミングの決定と、切り換える動画データの選択を行う。
【選択図】図1
Description
上述した特許文献1に記載の技術では、複数の動画データにおいて異なるコーディックの特性(動画データの形式や再生/記録時の条件)を有していた場合については考慮されていないため、同時記録や同時再生において不具合が生じる虞があった。
複数の動画データを1つのコーディックでデコードまたはエンコードしながら同時に再生または記録する動画処理装置であって、
デコーダまたはエンコーダに入力または出力する動画データを所定ブロック毎に順番に切り換えながら選択していく制御手段と、
デコーダまたはエンコーダから出力されるデコードまたはエンコード済みの動画データを再生または記録されるまでのあいだ一時的に記憶するバッファメモリと、を有し、
前記所定ブロックを構成するフレームの数、または前記再生または記録の速度のうちの少なくとも一方は、動画データ毎に異なっており、
前記制御手段は、動画データ毎に異なる前記所定ブロックを構成するフレームの数、または前記再生または記録の速度に応じて、前記動画データの切り換えタイミングの決定と、切り換える動画データの選択を行う、
ことを特徴とする。
本発明の一実施形態に係る動画処理装置は、H.264/MPEG(Moving Picture Experts Group)−4 AVC(Advanced Video Coding)に準拠してエンコード及びデコードを実行する。
また、動画処理装置は、例えば、複数の撮像装置で同時期に撮影(同期撮影)された動画を、1つのコーディックハードウェアでエンコードし、IDR(Instantaneous Decoder Refresh)周期及びフレームレートがそれぞれ異なる複数の動画データを生成し、記憶手段に記憶する。
また、動画処理装置は、上述したエンコードによって記憶手段に記憶された、IDR周期及びフレームレートがそれぞれ異なる複数動画データを、1つのコーディックハードウェアでデコードし、1つの表示手段に分割表示して同時再生を行う。
このように構成される動画装置は、エンコードまたはデコード毎に複数のコーディックハードウェアを用いない。
通常、1つのコーディックハードウェアで複数の動画データをコーディックする場合、ソフトウェアコーディックを使用するが、ソフトウェアコーディックでは処理に時間がかかってしまうが、本実施形態の動画処理装置においては、ソフトウェアコーディックを使用しないために、動画データの再生・記憶の処理に時間がかかることがない。
図1は、本発明の一実施形態の動画処理装置においてデコード処理を実行する場合におけるブロック図である。
「デコード処理」とは、本実施形態においては、メモリ手段(後述するDRAM11)に記憶されている複数の動画データを1つのデコーダに適宜入力してデコードし、デコードしたデータをバッファに一時的に保存して、保存順に順次表示手段(後述する表示部19)に出力し、複数の動画を分割表示するまでの一連の処理である。
なお、デコードに使用される動画データは、複数の撮像装置で撮像した動画像のデータを記憶用にエンコードした、IDR周期及びフレームレートがそれぞれ異なる動画データである。
FIFOバッファ領域は、図1に示すように、表示再生される動画データ毎に確保される。
各FIFOバッファ領域は、図2に示すように、各IDRブロックに対応して、複数のIDRブロックm領域,m−1領域,m−2領域,m−3領域に領域が確保されている。
また、各FIFOバッファ領域は、フレームレートやコーディックの処理能力を考慮して領域が確保される。
また、各FIFOバッファ領域は、各動画データ毎に、少なくともIDR周期分のフレーム画像を格納可能な容量以上確保するように構成する。
また、DRAM11では、後述するIDR周期特定部16のIDR周期の特定により、再生/記録の対象として指定された各動画データのIDR周期を、再生/記録に先立って特定し、この特定されたIDR周期に応じて各動画データに対応するメモリの容量を動的に変更するように構成する。
デコーダ13は、取り出したデータを出力切替部14に出力する。
また、動画選択制御部15は、表示制御部18による表示部19への表示制御から、表示部19での各動画データの再生時間に基づいて、入力切替部12のデコーダ13への動画データの入力切替及び出力切替部14のDRAM11のFIFOバッファへのデコードデータの出力切替をそれぞれ制御する。具体的には、動画選択制御部15は、例えば、最も再生時間が少ない動画データに切り替える制御を行う。この際、動画選択制御部15は、所定ブロック単位でデコーダに入力済みの動画データの量を、IDR周期を構成するフレームの数と、各動画データのフレームレートに応じて総再生時間に換算し、この総再生時間が等しくなるように、IDR周期単位でデコーダに入力する動画データを選択するように構成してもよい。なお、動画処理装置は、デコーダに入力済みの複数の所定ブロックの総再生時間を、各IDR周期毎に異なるフレームレートと、各IDR周期を構成するフレームの数とに応じて算出するように構成してもよい。
また、動画選択制御部15は、DRAM11の各FIFOバッファのバッファ残量に基づいて、入力切替部12のデコーダ13への動画データの入力切替及び出力切替部14のDRAM11のFIFOバッファへのデコードデータの出力切替をそれぞれ制御する。具体的には、動画選択制御部15は、例えば、バッファ残量が少ないFIFOバッファに対応する動画データから他の動画データに切り替えたり、バッファ残量が多いFIFOバッファに対応する動画データに切り替えたりする制御を行う。
表示制御部18は、IDR周期特定部16により特定されたIDR周期及びフレームレート変更部により変更された動画データのフレームレートに基づいて、表示制御するデコードデータが記憶されるFIFOバッファ領域を決定して、決定したFIFOバッファ領域に記憶されるデコードデータを表示出力するように表示部19を制御する。
この表示制御処理では、表示制御部18により、再生予定時刻が到来することにより、フレームレートに応じてDRAM11のFIFOバッファからデコード済みの動画データを取得して、指定されたフレームレートの周期で表示部19にそれぞれ再生表示させる。そして、表示制御処理では、同時再生する動画の数となった場合に、処理を終了する。
なお、デコード済み動画データは、各データのIDRブロック毎にフレームレートが異なっている。即ち、表示制御部18は、各デコード済み動画データのIDRブロック毎にフレームレートに基づいて、表示部19における再生表示の制御を行うこととなる。
ここで、「K」は、それぞれのデコードされた動画データの動画番号を示しており、「B」はIDRブロック番号を示している。「フレームレート(K,B)」とは、後述するフレームレート変更処理で生成あるいは更新されて記憶されている2次元配列データであり、所定のデコード済み動画データの所定のIDRブロック番号におけるフレームレートを意味することとなる。
表示制御処理が終了でない場合には、ステップS22においてNOと判定されて、処理はステップS11に戻り、ステップS11以降の処理が行われる。
これに対して、表示制御処理が終了の場合には、ステップS22においてYESと判定されて、表示制御処理は、終了する。
従って、上述した表示制御処理においては、表示制御部18は、DRAM11のFIFOバッファに記憶されるデコード済み動画データをフレームレートに基づいて表示部19に表示再生する制御を行う。そして、表示制御部18は、デコード済み動画データのフレームレートに基づいて、次の再生タイミングを設定する。また、表示制御部18は、次の再生タイミングが到来するまで再生可能なデコード済み動画データを探索して待機する。その後、表示制御部18は、再生タイミングが到来したデコード済み動画データを再生して、次の再生タイミングを設定するという処理を行う。
以下、図1の動画選択制御部15が実行する動画選択制御処理の流れについて説明する。
図4は、図1の動画選択制御部15が実行する動画選択制御処理の流れを示すフローチャートである。
この動画選択制御処理では、動画選択制御部15は、動画データの選択を、表示部19における再生した時間の総時間(以下、「総処理再生時間」という)に基づいて行う。詳細には、動画選択制御部15は、最も総処理再生時間が短い動画データを選択して入力切替部12及び出力切替部14を制御する。
直前の入力ブロックのデコードが完了していない場合には、ステップS46においてNOと判定されて、直前の入力ブロックのデコードが完了するまで、待機状態となる。
これに対して、直前の入力ブロックのデコードが完了している場合には、ステップS46においてYESと判定されて、処理はステップS47に進む。
動画選択制御処理が終了でない場合には、ステップS49においてNOと判定されて、処理はステップS42に戻り、ステップS42以降の処理が行われる。
これに対して、動画選択制御処理が終了の場合には、ステップS49においてYESと判定されて、動画選択制御処理は、終了する。
従って、上述した動画選択制御処理においては、動画選択制御部15は、DRAM11に記憶されている動画データを、表示部19における総処理再生時間が最も短い動画データを順次選択するように入力切替部12及び出力切替部14を制御するという処理を行う。
以下、図1のフレームレート変更部17が実行するフレームレート変更処理の流れについて説明する。
図5は、図1のフレームレート変更部17が実行するフレームレート変更処理の流れを示すフローチャートである。
このフレームレート変更処理では、フレームレート変更部17により、動画データのフレームレートをIDRブロック単位で、ユーザによる任意のタイミングで変更する。任意のタイミングとは、動画データの再生前、動画データの再生中に係わらず任意のタイミングで変更可能である。
ユーザからの再生フレームレートの変更指示がない場合には、ステップS61においてNOと判定されて、待機状態となる。
これに対して、ユーザからの再生フレームレートの変更指示があった場合には、ステップS61においてYESと判定されて、処理はステップS62に進む。
ユーザからIDRブロック番号の指定がない場合には、ステップS63においてNOと判定されて、処理はステップS64に進む。
ステップS64において、フレームレート変更部17は、「B=IDRブロック番号(K)+1」として、現在のIDRブロック番号から次のIDRブロック番号にカウントを進める。その後、処理はステップS66に進む。ステップS66の処理については後述する。
ステップS65において、フレームレート変更部17は、「B=指定されたIDRブロック番号(K)」として、指定されたIDRブロック番号へと進む。
フレームレート変更処理が終了でない場合には、ステップS67においてNOと判定されて、処理はステップS61に戻り、ステップS61以降の処理が行われる。
これに対して、フレームレート変更処理が終了の場合には、ステップS67においてYESと判定されて、フレームレート変更処理は、終了する。
従って、上述したフレームレート変更処理においては、フレームレート変更部17は、ユーザからのIDRブロック単位の動画データのフレームレートの変更をする処理を行う。なお、ユーザからのIDRブロック単位での指定がない場合には、次のIDRブロックのフレームレートが自動的に変更されることとなる。
上述した動画選択制御処理においては、動画選択制御部15は、総処理再生時間で入力切替部12及び出力切替部14の切り替えを行うように構成したが、本変形例においては、動画選択制御部15は、FIFOバッファ領域の残量により、入力切替部12及び出力切替部14の切り替えを行うように構成する。
具体的には、FIFOバッファ領域の残量が残り少ない場合には、他の動画データを選択するようにしたり、FIFOバッファ領域の残量が多い場合には、当該FIFOバッファ領域の残量が多い動画データを選択したりする。
図6は、図1の動画選択制御部15が実行する動画選択制御処理の流れの他の例を示すフローチャートである。
FIFOバッファ領域の残量(K)は所定以上でない場合には、ステップS83においてNOと判定されて処理はステップS82に戻り、ステップS82以降の処理が実行される。
これに対して、FIFOバッファ領域の残量(K)は所定以上である場合には、ステップS83においてYESと判定されて処理はステップS83に進む。
動画選択制御処理が終了でない場合には、ステップS86においてNOと判定されて、処理はステップS82に戻り、ステップS82以降の処理が行われる。
これに対して、動画選択制御処理が終了の場合には、ステップS86においてYESと判定されて、動画選択制御処理は、終了する。
以下、本実施形態における動画処理装置1のエンコード処理について説明する。
本実施形態における「エンコード処理」とは、複数の撮像装置によって撮影された動画を1つのエンコーダにより適宜エンコードし、エンコードしたデータをDRAM11に一時的に保存して、順次記憶部に記憶して行くまでの一連の処理である。
本実施形態の動画処理装置1は、エンコード処理を実行する場合には、1のコーディックハードウェアがエンコーダとして機能する。即ち、動画処理装置1においては、デコード処理においてデコーダとして機能していたコーディックハードウェアがエンコーダとして機能する。
なお、以下、上述したデコード処理と、エンコード処理とで同一の機能構成については、同一の符号を付して上述したデコード処理の説明を参照して、説明を省略する。
IDR周期特定部16は、エンコーダ13によるエンコーダ結果に基づいて、各動画データのIDR周期を特定する。
記憶制御部20は、フレームレート変更部17によるフレームレートの変更、IDR周期特定部16により特定されたIDR周期、FIFOバッファの残量、入力切替部12でのデータの入力時間等を考慮して、DRAM11への動画データの記憶を制御する。
なお、動画選択制御部15及び記憶制御部20における動画の選択制御及び記憶制御は、デコーダの場合と同様の基準を適用してもよい。
このように構成することで、動画処理装置1においては、複数の動画データにおいて異なるコーディックの特性を有していた場合でも、同時記録において不具合が生じることがない。
このように構成することで、動画処理装置1においては、1つのコーディックハードウェア資源を有効にしようすることができるようになる。
動画処理装置1は、動画選択制御部15と、DRAM11と、を有する。
動画選択制御部15は、デコーダまたはエンコーダに入力または出力する動画データを所定ブロック(IDR周期を構成するIDRフレーム)毎に順番に切り換えながら選択していくように、入力切替部12及び出力切替部14を制御する。
DRAM11は、デコーダまたはエンコーダから出力されるデコードまたはエンコード済みの動画データを再生または記録されるまでのあいだ一時的に記憶する。
動画データは、所定ブロックとなるIDR周期を構成するIDRフレームの数、または再生または記録の速度であるフレームレートのうちの少なくとも一方がデータ毎に異なっている。
動画選択制御部15は、動画データ毎に異なるIDR周期を構成するIDRフレームの数、またはフレームレートに応じて、動画データの切り換えタイミングの決定と、切り換える動画データの選択を行う。
このため、動画処理装置1においては、所定ブロックとなるIDR周期を構成するIDRフレームの数、または再生または記録の速度であるフレームレートのうちの少なくとも一方がデータ毎に異なっている複数の動画データを、動画選択制御部15より、動画データ毎に異なるIDR周期を構成するIDRフレームの数、またはフレームレートに応じて、動画データの切り換えタイミングの決定と、切り換える。
従って、動画処理装置1においては、複数の動画データにおいて異なるコーディックの特性を有していた場合でも、同時記録や同時再生において不具合が生じることがない。
動画選択制御部15は、更に、再生中に変化する再生または記録の速度であるフレームレートに応じて、動画データの切り換えタイミングの決定と、切り換える動画データの選択を行う。
従って、動画処理装置1においては、ユーザにより再生中にフレームレートが変更された場合であっても、同時記録や同時再生において不具合が生じることがない。
従って、動画処理装置1においては、複数の動画データにおいて異なるコーディックの特性としてIDR周期が異なっている場合でも、同時記録や同時再生において不具合が生じることがない。
動画選択制御部15は、更に、動画データ毎に異なるDRAM11の容量に応じて、動画データの切り換えタイミングの決定と、切り換える動画データの選択を行う。
従って、動画処理装置1においては、扱う動画データに応じて、動的にメモリ容量が決定されるために動画の処理に関して不要なメモリ容量を消費することがない。
従って、動画処理装置1においては、複数の動画データにおいて異なるコーディックの特性としてIDR周期が異なっている場合でも、同時記録や同時再生において不具合が生じることがない。
従って、動画処理装置1においては、IDR周期により処理予測ができるために、無駄なメモリ容量を消費することがない。
DRAM11は、各動画データ毎に設けられたFIFO形式のバッファメモリである。
表示制御部18は、各FIFOメモリに格納されたデコード済みのフレーム画像データを、各動画データのフレームレートに応じた速度で順次読み出して表示部19に転送する。
動画選択制御部15は、所定ブロック単位でデコーダに入力済みの動画データの量を、IDR周期を構成するフレームの数と、各動画データのフレームレートに応じて総再生時間に換算し、この総再生時間が等しくなるように、IDR周期単位でデコーダに入力する動画データを選択する。
従って、動画処理装置1においては、複数の動画データにおいて異なるコーディックの特性が異なっている場合でも、総再生時間を基準にして同時再生の処理を行なうために再生処理に不具合が生じることがない。
従って、動画処理装置1においては、複数の動画データにおいて異なるコーディックの特性が異なっている場合でも、総再生時間を基準にして同時再生の処理を行なうために再生処理に不具合が生じることがない。
表示制御部18及び記憶制御部20は、各FIFOメモリに格納されたデコードまたはエンコード済みのフレーム画像データを、再生または記録の速度に応じたフレームレートで順次読み出して再生または記録させる。
動画選択制御部15は、デコードまたはエンコード中の動画に対応するFIFOメモリ内のデコードまたはエンコード済みデータが所定割合以上になったタイミング、または、デコードまたはエンコード中ではない他の動画に対応するFIFOメモリ内のデコードまたはエンコード済みデータが所定割合以下になったタイミングで他の動画への切り換えを行う。
従って、動画処理装置1においては、複数の動画データにおいて異なるコーディックの特性が異なっている場合でも、バッファメモリの容量を基準にするため、同時記録や同時再生において不具合が生じることがない。
従って、動画処理装置1においては、1つのコーディックハードウェア資源を有効にしようすることができるようになる。
例えば、本発明は、エンコード/デコード機能を有する1つのコーディックハードウェアを備えた電子機器一般に適用することができる。具体的には、例えば、本発明は、ノート型のパーソナルコンピュータ、プリンタ、テレビジョン受像機、ビデオカメラ、携帯型ナビゲーション装置、携帯電話機、ポータブルゲーム機等に適用可能である。
換言すると、図1の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が動画処理装置1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図1の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
[付記1]
複数の動画データを1つのコーディックでデコードまたはエンコードしながら同時に再生または記録する動画処理装置であって、
デコーダまたはエンコーダに入力または出力する動画データを所定ブロック毎に順番に切り換えながら選択していく制御手段と、
デコーダまたはエンコーダから出力されるデコードまたはエンコード済みの動画データを再生または記録されるまでのあいだ一時的に記憶するバッファメモリと、を有し、
前記所定ブロックを構成するフレームの数、または前記再生または前記記録の速度のうちの少なくとも一方は、動画データ毎に異なっており、
前記制御手段は、動画データ毎に異なる前記所定ブロックを構成するフレームの数、または前記再生または前記記録の速度に応じて、前記動画データの切り換えタイミングの決定と、切り換える動画データの選択を行う、
ことを特徴とする動画処理装置。
[付記2]
前記再生または前記記録の速度は、再生中に変化し、
前記制御手段は、更に、再生中に変化する前記再生または前記記録の速度に応じて、前記動画データの切り換えタイミングの決定と、切り換える動画データの選択を行う、
ことを特徴とする付記1に記載の動画処理装置。
[付記3]
前記再生または前記記録の速度は、前記所定ブロック単位で変化する、
ことを特徴とする付記2に記載の動画処理装置。
[付記4]
前記所定ブロックは、動画データのIDRフレームを区切りとする複数フレームからなる、
ことを特徴とする付記1乃至3の何れか1つに記載の動画処理装置。
[付記5]
前記バッファメモリの容量は、動画データ毎に異なっており、前記制御手段は、更に、動画データ毎に異なる前記バッファメモリの容量に応じて、前記動画データの切り換えタイミングの決定と、切り換える動画データの選択を行う、
ことを特徴とする付記1乃至4の何れか1つに記載の動画処理装置。
[付記6]
前記バッファメモリは、各動画データ毎に、少なくとも前記IDR周期分のフレーム画像を格納可能な容量以上確保する、
ことを特徴とする付記1乃至5の何れか1つに記載の動画処理装置。
[付記7]
再生または記録の対象として指定された各動画データのIDR周期を、再生または記録に先立って特定し、この特定されたIDR周期に応じて各動画データに対応するバッファメモリの容量を動的に変化させる、
ことを特徴とする付記6に記載の動画処理装置。
[付記8]
前記バッファメモリは、各動画データ毎に設けられたFIFO形式のバッファメモリであり、
各FIFOメモリに格納されたデコード済みのフレーム画像データを、各動画データのフレームレートに応じた速度で順次読み出して表示デバイスに転送する表示制御手段を備え、
前記制御手段は、前記所定ブロック単位でデコーダに入力済みの動画データの量を、前記所定ブロックを構成するフレームの数と、各動画データの再生速度に応じて総再生時間に換算し、この総再生時間が等しくなるように、前記所定ブロック単位でデコーダに入力する動画データを選択する、
ことを特徴とする付記1乃至7の何れか1つに記載の動画処理装置。
[付記9]
前記制御手段は、デコーダに入力済みの複数の所定ブロックの総再生時間を、各所定ブロック毎に異なる再生速度と、各所定ブロックを構成するフレームの数とに応じて算出する、
ことを特徴とする付記8に記載の動画処理装置。
[付記10]
前記バッファメモリは、各動画データ毎に設けられたFIFO形式のバッファメモリであり、
各FIFOメモリに格納されたデコードまたはエンコード済みのフレーム画像データを、再生または記録の速度に応じた速度で順次読み出して再生または記録させる制御手段を備え、
前記制御手段は、デコードまたはエンコード中の動画に対応するFIFOメモリ内のデコードまたはエンコード済みデータが所定割合以上になったタイミング、または、デコードまたはエンコード中ではない他の動画に対応するFIFOメモリ内のデコードまたはエンコード済みデータが所定割合以下になったタイミングで他の動画への切り換えを行う、
ことを特徴とする付記5に記載の動画処理装置。
[付記11]
前記1つのコーディックは、デコード機能とエンコード機能とを選択的に処理可能であり、再生する動画データと記録する動画データとを、前記所定ブロック単位で交互に切り換えながらデコードとエンコードを交互に行う、
ことを特徴とする付記1に記載の動画処理装置。
[付記12]
複数の動画データを1つのコーディックでデコードまたはエンコードしながら同時に再生または記録する動画処理装置で実行する動画処理方法であって、
デコーダまたはエンコーダに入力または出力する動画データを所定ブロック毎に順番に切り換えながら選択していく第1のステップと、
デコーダまたはエンコーダから出力されるデコードまたはエンコード済みの動画データを再生または記録されるまでのあいだ一時的にバッファメモリに記憶させる制御をする第2のステップと、を含み、
前記第2のステップは、前記所定ブロックを構成するフレームの数、または前記再生または前記記録の速度のうちの少なくとも一方が動画データ毎に異なる前記所定ブロックを構成するフレームの数、または前記再生または前記記録の速度に応じて、前記動画データの切り換えタイミングの決定と、切り換える動画データの選択を行う第3のステップを、
含むことを特徴とする動画処理方法。
[付記13]
複数の動画データを1つのコーディックでデコードまたはエンコードしながら同時に再生または記録する動画処理装置を制御するコンピュータを、
デコーダまたはエンコーダに入力または出力する動画データを所定ブロック毎に順番に切り換えながら選択していく第1の手段、
デコーダまたはエンコーダから出力されるデコードまたはエンコード済みの動画データを再生または記録されるまでのあいだ一時的にバッファメモリに記憶させる制御をする第2の手段、
として機能させ、
前記第1の手段は、前記所定ブロックを構成するフレームの数、または前記再生または前記記録の速度のうちの少なくとも一方が動画データ毎に異なる前記所定ブロックを構成するフレームの数、または前記再生または前記記録の速度に応じて、前記動画データの切り換えタイミングの決定と、切り換える動画データの選択を行う第3の手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
Claims (13)
- 複数の動画データを1つのコーディックでデコードまたはエンコードしながら同時に再生または記録する動画処理装置であって、
デコーダまたはエンコーダに入力または出力する動画データを所定ブロック毎に順番に切り換えながら選択していく制御手段と、
デコーダまたはエンコーダから出力されるデコードまたはエンコード済みの動画データを再生または記録されるまでのあいだ一時的に記憶するバッファメモリと、を有し、
前記所定ブロックを構成するフレームの数、または前記再生または前記記録の速度のうちの少なくとも一方は、動画データ毎に異なっており、
前記制御手段は、動画データ毎に異なる前記所定ブロックを構成するフレームの数、または前記再生または前記記録の速度に応じて、前記動画データの切り換えタイミングの決定と、切り換える動画データの選択を行う、
ことを特徴とする動画処理装置。 - 前記再生または記録の速度は、再生中に変化し、
前記制御手段は、更に、再生中に変化する前記再生または前記記録の速度に応じて、前記動画データの切り換えタイミングの決定と、切り換える動画データの選択を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の動画処理装置。 - 前記再生または前記記録の速度は、前記所定ブロック単位で変化する、
ことを特徴とする請求項2に記載の動画処理装置。 - 前記所定ブロックは、動画データのIDRフレームを区切りとする複数フレームからなる、
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の動画処理装置。 - 前記バッファメモリの容量は、動画データ毎に異なっており、前記制御手段は、更に、動画データ毎に異なる前記バッファメモリの容量に応じて、前記動画データの切り換えタイミングの決定と、切り換える動画データの選択を行う、
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の動画処理装置。 - 前記バッファメモリは、各動画データ毎に、少なくとも前記IDR周期分のフレーム画像を格納可能な容量以上確保する、
ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の動画処理装置。 - 再生または記録の対象として指定された各動画データのIDR周期を、再生または記録に先立って特定し、この特定されたIDR周期に応じて各動画データに対応するバッファメモリの容量を動的に変化させる、
ことを特徴とする請求項6に記載の動画処理装置。 - 前記バッファメモリは、各動画データ毎に設けられたFIFO形式のバッファメモリであり、
各FIFOメモリに格納されたデコード済みのフレーム画像データを、各動画データのフレームレートに応じた速度で順次読み出して表示デバイスに転送する表示制御手段を備え、
前記制御手段は、前記所定ブロック単位でデコーダに入力済みの動画データの量を、前記所定ブロックを構成するフレームの数と、各動画データの再生速度に応じて総再生時間に換算し、この総再生時間が等しくなるように、前記所定ブロック単位でデコーダに入力する動画データを選択する、
ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の動画処理装置。 - 前記制御手段は、デコーダに入力済みの複数の所定ブロックの総再生時間を、各所定ブロック毎に異なる再生速度と、各所定ブロックを構成するフレームの数とに応じて算出する、
ことを特徴とする請求項8に記載の動画処理装置。 - 前記バッファメモリは、各動画データ毎に設けられたFIFO形式のバッファメモリであり、
各FIFOメモリに格納されたデコードまたはエンコード済みのフレーム画像データを、再生または記録の速度に応じた速度で順次読み出して再生または記録させる制御手段を備え、
前記制御手段は、デコードまたはエンコード中の動画に対応するFIFOメモリ内のデコードまたはエンコード済みデータが所定割合以上になったタイミング、または、デコードまたはエンコード中ではない他の動画に対応するFIFOメモリ内のデコードまたはエンコード済みデータが所定割合以下になったタイミングで他の動画への切り換えを行う、
ことを特徴とする請求項5に記載の動画処理装置。 - 前記1つのコーディックは、デコード機能とエンコード機能とを選択的に処理可能であり、再生する動画データと記録する動画データとを、前記所定ブロック単位で交互に切り換えながらデコードとエンコードを交互に行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の動画処理装置。 - 複数の動画データを1つのコーディックでデコードまたはエンコードしながら同時に再生または記録する動画処理装置で実行する動画処理方法であって、
デコーダまたはエンコーダに入力または出力する動画データを所定ブロック毎に順番に切り換えながら選択していく第1のステップと、
デコーダまたはエンコーダから出力されるデコードまたはエンコード済みの動画データを再生または記録されるまでのあいだ一時的にバッファメモリに記憶させる制御をする第2のステップと、を含み、
前記第2のステップは、前記所定ブロックを構成するフレームの数、または前記再生または前記記録の速度のうちの少なくとも一方が動画データ毎に異なる前記所定ブロックを構成するフレームの数、または前記再生または前記記録の速度に応じて、前記動画データの切り換えタイミングの決定と、切り換える動画データの選択を行う第3のステップを、
含むことを特徴とする動画処理方法。 - 複数の動画データを1つのコーディックでデコードまたはエンコードしながら同時に再生または記録する動画処理装置を制御するコンピュータを、
デコーダまたはエンコーダに入力または出力する動画データを所定ブロック毎に順番に切り換えながら選択していく第1の手段、
デコーダまたはエンコーダから出力されるデコードまたはエンコード済みの動画データを再生または記録されるまでのあいだ一時的にバッファメモリに記憶させる制御をする第2の手段、
として機能させ、
前記第1の手段は、前記所定ブロックを構成するフレームの数、または前記再生または前記記録の速度のうちの少なくとも一方が動画データ毎に異なる前記所定ブロックを構成するフレームの数、または前記再生または前記記録の速度に応じて、前記動画データの切り換えタイミングの決定と、切り換える動画データの選択を行う第3の手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
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