JP2014063698A - 車両用灯具 - Google Patents
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Abstract
【課題】放熱部材から発生する熱をアウターレンズの融雪に利用することができる車両用灯具を提供する。
【解決手段】ランプボディ10とアウターカバー12とで覆われた灯室内に灯具ユニットを備える車両用灯具100であって、灯具ユニットは、発光素子30と、発光素子30からの熱を放熱させる放熱部材35と、を備える第1灯具ユニット20を有し、放熱部材35の上方から第1灯具ユニット20の上方を通過してアウターカバー12の近傍まで延びて、放熱部材35から放熱される熱をアウターカバー12の近傍に誘導するよう構成される第1対流調整部40が設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】ランプボディ10とアウターカバー12とで覆われた灯室内に灯具ユニットを備える車両用灯具100であって、灯具ユニットは、発光素子30と、発光素子30からの熱を放熱させる放熱部材35と、を備える第1灯具ユニット20を有し、放熱部材35の上方から第1灯具ユニット20の上方を通過してアウターカバー12の近傍まで延びて、放熱部材35から放熱される熱をアウターカバー12の近傍に誘導するよう構成される第1対流調整部40が設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、発光素子を備える車両用灯具に関する。
車両用灯具の光源として発光ダイオードを用いる場合は、光源として白熱電球を用いる場合よりも発光によるアウターレンズへの温度上昇が少ないため、アウターレンズの外表面に付着した雪や氷が融け難いという問題がある。これは、白熱電球の場合にはアウターレンズを透過する光線の熱で雪等を融かすことができるが、発光ダイオードの場合には輻射熱が少ないためである。この点を鑑み、光源として発光ダイオードを用いた場合に、当該発光ダイオードで発生した熱を被覆用部材を介してアウターレンズの近傍へと伝達することで、アウターレンズへの着雪や着氷を抑制するようにした車両用灯具が知られている(特許文献1参照)。
特許文献1においては、発光ダイオードで発生した熱を利用してアウターレンズへの着雪や着氷対策を行っているが、この熱をさらに有効に利用するための改良の余地があった。
そこで、本発明は、灯具の点灯により発生する熱をアウターレンズの融雪により有効に利用することができる車両用灯具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の車両用灯具は、
ランプボディとアウターカバーとで覆われた灯室内に灯具ユニットを備える車両用灯具であって、
前記灯具ユニットは、発光素子と、前記発光素子からの熱を放熱させる放熱部材と、を備える第1灯具ユニットを有し、
前記放熱部材の上方から前記第1灯具ユニットの上方を通過して前記アウターカバーの近傍まで延びて、前記放熱部材から放熱される熱を前記アウターカバーの近傍に誘導するよう構成される第1対流調整部が設けられている。
ランプボディとアウターカバーとで覆われた灯室内に灯具ユニットを備える車両用灯具であって、
前記灯具ユニットは、発光素子と、前記発光素子からの熱を放熱させる放熱部材と、を備える第1灯具ユニットを有し、
前記放熱部材の上方から前記第1灯具ユニットの上方を通過して前記アウターカバーの近傍まで延びて、前記放熱部材から放熱される熱を前記アウターカバーの近傍に誘導するよう構成される第1対流調整部が設けられている。
本発明によれば、前記第1対流調整部は、前記放熱部材に固定されてもよい。
本発明によれば、さらに、前記第1灯具ユニットの上方に配置されている第2灯具ユニットを備え、
前記第1対流調整部は、前記第1灯具ユニットと前記第2灯具ユニットとの間に配置されてもよい。
前記第1対流調整部は、前記第1灯具ユニットと前記第2灯具ユニットとの間に配置されてもよい。
本発明によれば、さらに、前記第1灯具ユニットの下方に配置され、前記アウターカバー近傍の空気を前記放熱部材まで誘導するよう構成される第2対流調整部を備えてもよい。
本発明によれば、前記第1対流調整部および前記第2対流調整部の少なくとも一方は曲面状に形成されてもよい。
本発明に係る車両用灯具によれば、放熱部材から放熱される熱を第1灯具ユニットの上方を通過させてアウターカバーの近傍に誘導することで、アウターカバー表面の温度を上昇させることができる。そのため、アウターカバー表面における融雪効果や凍結防止効果が向上するとともに、アウターカバー表面に防曇塗装を施すことなく防曇性能を向上させることができる。
添付の図面を参照しつつ本発明の実施形態の例について以下詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1に示すように、本実施形態に係る車両用灯具100は、ランプボディ10と、ランプボディ10の前端開口部に取り付けられたアウターカバー12とで形成される灯室内に、第1灯具ユニット20および第2灯具ユニット50が収容された構成となっている。また、第1灯具ユニット20および第2灯具ユニット50とアウターカバー12との間には、灯具前方から見たときの隙間を覆うようにエクステンション14が配置されている。
図1に示すように、本実施形態に係る車両用灯具100は、ランプボディ10と、ランプボディ10の前端開口部に取り付けられたアウターカバー12とで形成される灯室内に、第1灯具ユニット20および第2灯具ユニット50が収容された構成となっている。また、第1灯具ユニット20および第2灯具ユニット50とアウターカバー12との間には、灯具前方から見たときの隙間を覆うようにエクステンション14が配置されている。
第1灯具ユニット20は、投影レンズ21と、光源ユニット22と、光源ユニット22を保持するホルダ23(図2参照)とを有する。ホルダ23は図示しない支持部材を介して、ランプボディ10に取り付けられている。支持部材は、エイミング機構を介してランプボディ10に傾動可能であり、このエイミング機構によって第1灯具ユニット20の光軸調整を行うことができる。
投影レンズ21は、前方側表面が凸面で後方側表面が平面の平凸非球面レンズであって、その光軸Axが車両の略前後方向に延びる向きで配置されている。投影レンズ21の周縁部は、ホルダ23に固定された前端環状のレンズホルダ24に保持されている。
光源ユニット22は、発光素子30と、発光素子30を搭載するための搭載プレート31と、発光素子30から出射される光を車両前方へ向けて反射するリフレクタ32と、発光素子30から発せられる熱を放散させるための放熱部材35とを備えている。
発光素子30は、例えば1mm四方程度の大きさの発光部を有する白色発光ダイオード(LED)からなり、投影レンズ21の後方焦点よりも後方側において搭載プレート31上に配置されている。この発光素子30は、その発光面が光軸Ax上において鉛直上向きになるように配置された状態で、ホルダ23の後端側に固定されている。なお、発光素子30は、可視光を発する半導体発光素子であればその構成は限定されず、LEDのほか、LD(Laser Diode)や有機EL(Electro - Luminescence)等であってもよい。
発光素子30は、例えば1mm四方程度の大きさの発光部を有する白色発光ダイオード(LED)からなり、投影レンズ21の後方焦点よりも後方側において搭載プレート31上に配置されている。この発光素子30は、その発光面が光軸Ax上において鉛直上向きになるように配置された状態で、ホルダ23の後端側に固定されている。なお、発光素子30は、可視光を発する半導体発光素子であればその構成は限定されず、LEDのほか、LD(Laser Diode)や有機EL(Electro - Luminescence)等であってもよい。
リフレクタ32は、発光素子30を上方側から覆うように配置され、発光素子30からの光を前方に向けて光軸Ax寄りに反射させるものである。このリフレクタ32は、その下端部が搭載プレート31の上面に固定されている。
リフレクタ32にて反射して投影レンズ21に入射した光は、略平行な光として車両前方に投影される。すなわち、本実施形態の第1灯具ユニット20は、いわゆるプロジェクタ型の灯具ユニットである。
リフレクタ32にて反射して投影レンズ21に入射した光は、略平行な光として車両前方に投影される。すなわち、本実施形態の第1灯具ユニット20は、いわゆるプロジェクタ型の灯具ユニットである。
図3に示すように、放熱部材35は、熱伝導率に優れた金属材料から構成され、搭載プレート31の後方側表面に形成されている。放熱部材35は、搭載プレート31の後端に立設された複数の放熱フィンから構成される後板部36と、搭載プレート31の下端に立設された複数の放熱フィンから構成される下板部37とを有している。また、放熱部材35には、後板部36の上部近傍にネジ孔38が形成されている。発光素子30にて発生した熱は搭載プレート31を介して放熱部材35まで伝達され、後板部36および下板部37から光源ユニット22の外部へと放熱される。
第1灯具ユニット20の上部には、ポリカーボネート等の合成樹脂から構成される第1対流調整部40が設けられている。この第1対流調整部40は、放熱部材35の上方から第1灯具ユニット20の上方を通過してアウターカバー12の近傍まで延びている。図2に示すように、第1対流調整部40の前端部は、投影レンズ21の形状に沿うよう灯具正面視において円弧状に形成されている。
図3に示すように、第1対流調整部40の後端部は、放熱部材35の後板部36を上面から覆うとともに、後板部36をその両側面から挟み込むような形状を備えている。第1対流調整部40の後端部において放熱部材35のネジ孔38と対応する箇所には、ネジ孔41が形成されている。放熱部材35のネジ孔38と第1対流調整部40のネジ孔41とをネジ留めすることにより、第1対流調整部40が放熱部材35に固定される。このとき、第1対流調整部40の後端部は、放熱部材35との間に隙間があかないよう放熱部材35の後板部36と接触して配置されていることが好ましい。
また、図2に示すように、第1対流調整部40の灯具正面視における両端には切欠き部42が設けられており、第1対流調整部40が放熱部材35に固定される際には、この切欠き部42にホルダ23の側壁部25がそれぞれ挿入される。これにより、第1対流調整部40の放熱部材35に対する位置決めが行われ、第1対流調整部40の位置ずれを防ぐことができる。
また、図2に示すように、第1対流調整部40の灯具正面視における両端には切欠き部42が設けられており、第1対流調整部40が放熱部材35に固定される際には、この切欠き部42にホルダ23の側壁部25がそれぞれ挿入される。これにより、第1対流調整部40の放熱部材35に対する位置決めが行われ、第1対流調整部40の位置ずれを防ぐことができる。
第2灯具ユニット50は、図1において第1対流調整部40を挟んで第1灯具ユニット20の上方に配置されている。この第2灯具ユニット50は、例えばポジションランプやターンシグナルランプ等として使用されるユニットであり、第2灯具ユニット50前方への熱の伝達が比較的少ない光源51を有している。光源51としては、例えばハロゲンランプ等のフィラメントを有する白熱灯や、LEDランプを用いることができる。なお、光源51は、図示しないエイミング機構を介してランプボディ10に傾動可能な支持部材52に固定されており、このエイミング機構により第2灯具ユニット50の光軸調整を行うことができる。
光源ユニット22が点灯されると、発光素子30にて発生した熱は搭載プレート31を介して放熱部材35まで伝達される。放熱部材35に伝達された熱は、後板部36および下板部37から光源ユニット22の外部へと放熱される。上述のように、後板部36は第1対流調整部40の後端部に覆われているため、放熱部材35、特に後板部36から放熱された熱はその周囲の空気の温度を上昇させる。その空気は、図1の矢印Aの通り第1灯具ユニット20と第1対流調整部40との間を通過してアウターカバー12の近傍に誘導される。アウターカバー12近傍に誘導された空気の熱により、第1灯具ユニット20の前方に位置する部分のアウターカバー12表面の温度を上昇させることができる。
また、放熱部材35で発生した熱により温められた空気は、第1灯具ユニット20と第2灯具ユニット50との間に配置された第1対流調整部40によりアウターカバー12の近傍へ誘導される。アウターカバー12近傍へ誘導された空気は上昇気流となって、図1の矢印Bの通り第1灯具ユニット20の前方を通過して第2灯具ユニット50の前方に流れ込む。上述の通り、第2灯具ユニット50の光源51は、ユニット前方への熱の伝達が比較的少ないため、第2灯具ユニット50を点灯させても第2灯具ユニット50の前方におけるアウターカバー12の外表面の温度を上昇させることは難しい。しかし、本実施形態においては、第1対流調整部40によってアウターカバー12近傍へ誘導された後に第2灯具ユニット50の前方に流れ込む上昇気流により、アウターカバー12表面において第2灯具ユニット50の前方に対応する部分の温度も容易に上昇させることができる。
実施例1として、第1対流調整部40が設置された車両用灯具100において光源ユニット22を点灯したときのアウターカバー12の表面温度を測定するとともに、比較例1として、第1対流調整部40を設置しない従来の車両用灯具において光源ユニット22を点灯したときのアウターカバー12の表面温度を測定した。その結果、実施例1においてはアウターカバー12の表面温度は最大40℃程度であった。一方、比較例1においてはアウターカバー12の表面温度は最大30℃程度であった。以上より、第1対流調整部40が設けられた車両用灯具100においては、従来の車両用灯具よりもアウターカバー12の表面温度を上昇させることができることが確認された。
以上説明したように、本実施形態の車両用灯具100によれば、第1対流調整部40により放熱部材35から放熱される熱を第1灯具ユニット20の上方を通過させてアウターカバー12の近傍に誘導することができる。したがって、放熱部材35が配置された車両用灯具100の後部に熱により温められた空気が滞留することなく、温風を効率的にアウターカバー12近傍まで誘導することができる。そのため、白熱電球に比べて発熱量の少ない発光ダイオードを光源として用いた場合であっても、アウターカバー12表面の温度を効率的に上昇させ、アウターカバー12表面における融雪効果や凍結防止効果を向上させることができる。
また、流体抵抗を少なくするため第1対流調整部40の全体が曲面状に形成されていることが好ましい。このような構成により、第1対流調整部40は、後板部36から放熱される熱により温められた空気をアウターカバー12の近傍に効率的に誘導することができる。
さらに、第1対流調整部40により灯室内での空気の循環効率が高まるため、灯室内の温度を一定に保つことができる。そのため、アウターカバー12表面に特別な防曇塗装を施すことなく防曇性能を向上させることができる。
また、流体抵抗を少なくするため第1対流調整部40の全体が曲面状に形成されていることが好ましい。このような構成により、第1対流調整部40は、後板部36から放熱される熱により温められた空気をアウターカバー12の近傍に効率的に誘導することができる。
さらに、第1対流調整部40により灯室内での空気の循環効率が高まるため、灯室内の温度を一定に保つことができる。そのため、アウターカバー12表面に特別な防曇塗装を施すことなく防曇性能を向上させることができる。
また、第1対流調整部40は放熱部材35に固定されているため、放熱部材35の位置に応じて第1対流調整部40を配置することができる。そのため、エイミング機構等により搭載プレート31のランプボディ10に対する組み付け位置が多少変更された場合であっても、放熱部材35から放熱された熱を適切にアウターカバー12の近傍へ誘導することができる。
また、放熱部材35から放熱された熱により上昇気流が発生するため、この上昇気流を利用して第1灯具ユニット20の上方に配置された第2灯具ユニット50の前方においてもアウターカバー12表面の温度を上昇させることができ、融雪効果をより向上させることができる。
また、放熱部材35から放熱された熱により上昇気流が発生するため、この上昇気流を利用して第1灯具ユニット20の上方に配置された第2灯具ユニット50の前方においてもアウターカバー12表面の温度を上昇させることができ、融雪効果をより向上させることができる。
さらに、第1対流調整部40が流体抵抗の少ない曲面状に形成されていることにより、放熱部材35から放熱された熱により発生する気流の対流がスムーズとなる。これにより、灯具内の空気の循環効率をさらに高めることができる。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係る車両用灯具101の構成を示す断面図である。
本実施形態においては、第2対流調整部60が第1灯具ユニット20の下方に配置されている。この第2対流調整部60は、ポリカーボネート等の合成樹脂から構成され、放熱部材35の下方から第1灯具ユニット20の下方を通過してアウターカバー12の近傍まで延びている。図5および図6に示すように、第2対流調整部60の前端部は、灯具正面視において上開きの矩形状(いわゆるU字状)に形成されているが、投影レンズ21の形状に沿うよう円弧状に形成されていてもよい。
図4は、本発明の第2の実施形態に係る車両用灯具101の構成を示す断面図である。
本実施形態においては、第2対流調整部60が第1灯具ユニット20の下方に配置されている。この第2対流調整部60は、ポリカーボネート等の合成樹脂から構成され、放熱部材35の下方から第1灯具ユニット20の下方を通過してアウターカバー12の近傍まで延びている。図5および図6に示すように、第2対流調整部60の前端部は、灯具正面視において上開きの矩形状(いわゆるU字状)に形成されているが、投影レンズ21の形状に沿うよう円弧状に形成されていてもよい。
図6および図7に示すように、第2対流調整部60の後端部は、第1対流調整部40の後端部を下方から覆うとともに、第1対流調整部40の後端部をその両側面から挟み込むような形状を備えている。また、第2対流調整部60の後端部において、放熱部材35のネジ孔38および第1対流調整部40のネジ孔41と対応する箇所にはネジ孔61が形成されている。これらのネジ孔38,41,61をまとめてネジ留めすることにより、第2対流調整部60は放熱部材35および第1対流調整部40に固定される。なお、第2対流調整部60を第1対流調整部40と一体的に形成し、この一体成形体を放熱部材35に固定させる構成としてもよい。
以上説明したように、本実施形態の車両用灯具101によれば、放熱部材35から放熱された熱により温められた空気は図4の矢印Aの通り第1灯具ユニット20と第1対流調整部40との間を通過してアウターカバー12の近傍に誘導される。アウターカバー12の近傍に誘導された空気の一部は、矢印Cの通りアウターカバー12の近傍で冷やされて下方に対流する。この下方に滞留した空気は、第2対流調整部60により矢印Dの通り第1灯具ユニット20の下方を通過して放熱部材35側へ誘導される。これにより、灯室内における気流のサイクルが行われ、空気の循環効率をより向上させることができる。
また、第1対流調整部40と同様に、流体抵抗を抑制し空気の循環効率を向上させるため、第2対流調整部60の全体が曲面状に形成されていることが好ましい。
また、第1対流調整部40と同様に、流体抵抗を抑制し空気の循環効率を向上させるため、第2対流調整部60の全体が曲面状に形成されていることが好ましい。
以上において本発明の実施形態の例を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものでなく、必要に応じて他の構成を採用することが可能である。
上記の実施形態に係る車両用灯具100は、灯室内に第1灯具ユニット20および第2灯具ユニット50を備えた構成とされているが、第2灯具ユニット50を省略し、灯室内に第1灯具ユニット20のみを備える構成としてもよい。この構成によっても、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、上記の実施形態においては、第1灯具ユニット20は投影レンズ21を備えたプロジェクタ型の灯具ユニットであるが、第1灯具ユニットとして、発光素子と、当該発光素子からの光を灯具前方へ反射するパラボラ光学系リフレクタとを備えた、いわゆるパラボラ型の灯具ユニットを利用することもできる。この構成によれば、投影レンズが不要なパラボラ型灯具ユニットを利用することで、プロジェクタ型の第1灯具ユニット20に比べて車両用灯具の低コスト化を図ることができる。
さらに、第1対流調整部40および第2対流調整部60は灯具前方から見たときの隙間を覆うためのエクステンションとしての機能を兼ね備えていてもよい。この場合、第1対流調整部40および第2対流調整部60による予期しない光の反射を防止するため、第1対流調整部40および第2対流調整部60の内側面は黒色で塗りつぶす等の反射防止加工を施すことが好ましい。この構成によれば、第1対流調整部40および第2対流調整部60の汎用性を高めることができる。
10:ランプボディ、12:アウターカバー、14:エクステンション、20:第1灯具ユニット、21:透光レンズ、22:光源ユニット、23:ホルダ、30:発光素子、32:リフレクタ、40:第1対流調整部、50:第2灯具ユニット、60:第2対流調整部、100:車両用灯具
Claims (5)
- ランプボディとアウターカバーとで覆われた灯室内に灯具ユニットを備える車両用灯具であって、
前記灯具ユニットは、発光素子と、前記発光素子からの熱を放熱させる放熱部材と、を備える第1灯具ユニットを有し、
前記放熱部材の上方から前記第1灯具ユニットの上方を通過して前記アウターカバーの近傍まで延びて、前記放熱部材から放熱される熱を前記アウターカバーの近傍に誘導するよう構成される第1対流調整部が設けられている、車両用灯具。 - 前記第1対流調整部は、前記放熱部材に固定されている、請求項1に記載の車両用灯具。
- さらに、前記第1灯具ユニットの上方に配置されている第2灯具ユニットを備え、
前記第1対流調整部は、前記第1灯具ユニットと前記第2灯具ユニットとの間に配置されている、請求項1または2に記載の車両用灯具。 - さらに、前記第1灯具ユニットの下方に配置され、前記アウターカバー近傍の空気を前記放熱部材まで誘導するよう構成される第2対流調整部を備えている、請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用灯具。
- 前記第1対流調整部および前記第2対流調整部の少なくとも一方は曲面状に形成されている、請求項4に記載の車両用灯具。
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