JP2014063138A - 表示制御装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示装置に対して設定された色空間が変わることによる画質の変化を低減する又は目立たなくすることのできる技術を提供する。
【解決手段】本発明の表示制御装置は、設定された色空間に対応する表示パラメータで画像データを表示する表示装置を制御する表示制御装置であって、表示装置で表示する画像を切り換える切換手段と、表示装置に対し、表示する画像の色空間を設定する設定手段と、を有し、切換手段によって画像が切り換えられると、表示装置の表示が切り換え前の画像から切り換え後の画像へ徐々に変更され、設定手段は、切換手段によって画像が切り換えられた場合に、表示装置の表示が変更される表示変更期間に、表示装置に対して切り換え後の画像の色空間を設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示制御装置及びその制御方法に関する。
近年、液晶パネルのバックライトの光源としてLED(発光ダイオード)を用いたディスプレイ(表示装置)が増えてきている。例えば、赤色(R)、緑色(G)、及び、青色(B)の三原色のLEDを用いることにより幅広い色を再現することのできるディスプレイがある。このようなディスプレイは、適切な表示パラメータを使用することにより、様々な色空間の画像の色を忠実に再現することができる。
デジタルカメラやスキャナなどの画像入力装置、液晶ディスプレイやプロジェクタなどの画像出力装置で一般的に想定される色空間として、「sRGB(standard RGB)」と「AdobeRGB」の2種類がある。sRGBは、国際電気標準会議(IEC)が定めた国際標準規格であり、最も広く普及している色空間である。AdobeRGBは、sRGBよりも広い色再現域をもち、印刷や写真のレタッチ作業などに適している。画像出力装置では、画像入力装置で記録された画像(画像データ)の色空間に対応する表示パラメータで当該画像が表示されることが望ましい。それにより、画像の色を忠実に再現することができる。
一般的なディスプレイは、sRGBにのみ対応している。即ち、一般的なディスプレイでは、sRGBの画像を表示することのみが想定されている。しかしながら、上述したように、複数の色空間(例えばsRGBとAdobeRGBの2つの色空間)に対応したディスプレイもある。そのようなディスプレイでは、ディスプレイに対して、表示する画像の色空間を設定することにより、画像の色を忠実に再現することができる。例えば、AdobeRGBで撮影された画像を表示する際に、ディスプレイに対しAdobeRGBを設定することにより、AdobeRGBに対応する表示パラメータを用いて当該画像が表示され、当該画像の色を忠実に再現した表示をすることができる。
複数の色空間に対応したディスプレイに関する従来技術は、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示の技術では、表示する画像信号に含まれる色空間情報に基づいて、実行する色空間処理が、sRGB信号に応じた色空間処理とxvYCC信号に応じた色空間処理との間で切り換えられる。
しかしながら、ディスプレイに対して設定された色空間が変わると画面全体の色(画質)が変化する。このような変化はユーザに違和感を与えるため、ディスプレイに対して色空間を設定する際には、そのような画質の変化が生じないようにすることが必要である。
複数の画像のスライドショー表示などにおいて、高解像度の画像から低解像度の画像に切り換わると、表示する画像の画質が急に劣化するため、ユーザに違和感を与えてしまう。特許文献2に開示の技術では、そのような違和感を低減するために、切り換え前の画像と切り換え後の画像の間で画質が大きく異なる場合に、それらの画質が互いに近づくように、画像の切り換え時にノイズ除去処理やコントラスト調整処理などが実行される。しかしながら、特許文献2に開示の技術は、切り換え前後で画像の画質が異なることによる違和感を低減するための技術であり、ディスプレイに対して設定された色空間が変わることによる違和感を低減する技術ではない。そのため、特許文献2に開示の技術を用いたとしても、ディスプレイに対して設定された色空間が変わることによる違和感を低減することはできない。
特開2009−188744号公報 特開2011−180389号公報
本発明は、表示装置に対して設定された色空間が変わることによる画質の変化を低減する又は目立たなくすることのできる技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、
設定された色空間に対応する表示パラメータで画像データを表示する表示装置を制御する表示制御装置であって、
前記表示装置で表示する画像を切り換える切換手段と、
前記表示装置に対し、表示する画像の色空間を設定する設定手段と、
を有し、
前記切換手段によって画像が切り換えられると、前記表示装置の表示が切り換え前の画像から切り換え後の画像へ徐々に変更され、
前記設定手段は、前記切換手段によって画像が切り換えられた場合に、前記表示装置の表示が変更される表示変更期間に、前記表示装置に対して切り換え後の画像の色空間を設定する
ことを特徴とする表示制御装置である。
本発明の第2の態様は、
設定された色空間に対応する表示パラメータで画像データを表示する表示装置を制御する表示制御装置であって、
前記表示装置で表示する画像を切り換える切換手段と、
前記表示装置に対し、表示する画像の色空間を設定する設定手段と、
を有し、
前記設定手段は、前記切換手段によって画像が切り換えられる場合に、前記表示装置の表示が変更される前に、切り換え後の画像の色空間を前記表示装置に対して設定する
ことを特徴とする表示制御装置である。
本発明の第3の態様は、
設定された色空間に対応する表示パラメータで画像データを表示する表示装置を制御する表示制御装置の制御方法であって、
前記表示装置で表示する画像を切り換える切換ステップと、
前記表示装置に対し、表示する画像の色空間を設定する設定ステップと、
を有し、
前記切換ステップによって画像が切り換えられると、前記表示装置の表示が切り換え前の画像から切り換え後の画像へ徐々に変更され、
前記設定ステップでは、前記切換ステップによって画像が切り換えられた場合に、前記表示装置の表示が変更される表示変更期間に、前記表示装置に対して切り換え後の画像の色空間が設定される
ことを特徴とする表示制御装置の制御方法である。
本発明の第4の態様は、
設定された色空間に対応する表示パラメータで画像データを表示する表示装置を制御する表示制御装置の制御方法であって、
前記表示装置で表示する画像を切り換える切換ステップと、
前記表示装置に対し、表示する画像の色空間を設定する設定ステップと、
を有し、
前記設定ステップは、前記切換ステップによって画像が切り換えられる場合に、前記表示装置の表示が変更される前に、切り換え後の画像の色空間を前記表示装置に対して設定する
ことを特徴とする表示制御装置の制御方法である。
本発明によれば、表示装置に対して設定された色空間が変わることによる画質の変化を低減する又は目立たなくすることができる。
実施例1に係る表示装置の構成の一例を示すブロック図 実施例1に係る表示装置の処理フローの一例を示すフローチャート 実施例1に係る表示効果の一例を示す図 実施例1に係る設定ウィンドウの一例を示す図 実施例1に係る設定色空間を変更するタイミングの一例を示す図 実施例1に係る閾値テーブルの一例を示す図 実施例2に係る設定色空間を変更するタイミングの一例を示す図 実施例2に係る表示装置の処理フローの一例を示すフローチャート 実施例2に係る設定色空間を変更するタイミングの一例を示す図 実施例3に係る設定色空間を変更するタイミングの一例を示す図 実施例4に係る設定色空間を変更するタイミングの一例を示す図 実施例5に係る表示装置の処理フローの一例を示すフローチャート 実施例5に係る設定色空間を変更するタイミングの一例を示す図
以下、本発明の実施例に係る表示制御装置及びその制御方法について図面を参照しながら説明する。ただし、以下の実施例はあくまでも一例であって、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
以下の実施例に係る表示制御装置は、表示装置を制御する装置である。表示装置は、設定された色空間(設定色空間)に対応する表示パラメータで画像を表示する。
以下では、表示制御装置が表示装置の一部である場合の例を説明する。
<実施例1>
以下、本発明の実施例1に係る表示制御装置及びその制御方法について図面を参照しながら説明する。
本発明の実施例1に係る表示装置100は、ビューワ機能を有する。ビューワ機能は、複数の画像をスライドショーする機能である。本実施例では、表示する画像の切り換え時には、ユーザが設定した表示効果で、表示装置100の表示が切り換え前の画像から切り換え後の画像へ徐々に変更される。表示装置100の表示が変更される期間を「表示変更期間」と呼ぶ。なお、表示効果は、メーカによって予め定められていてもよい。本実施例では、表示効果が「フェード」である場合の例を説明する。具体的には、切り換え前の画像の不透明度が徐々に低下すると共に、切り換え前の画像のサイズが徐々に小さくなる。そして、切り換え前の画像が表示されなくなった後に、切り換え後の画像の不透明度が徐々に上昇するとともに、切り換え後の画像のサイズが徐々に大きくなる。
図1は、本実施例に係る表示装置100の構成の一例を示すブロック図である。
ユーザ操作部101は、ユーザが表示装置100を操作するために使用するボタン、キーボード、マウスなどのユーザインタフェースである。本実施例では、ユーザ操作部101は、表示装置100の筐体の前面に配置されたボタンである。ユーザがユーザ操作部1
01を操作することにより、表示する画像の切り換え、スライドショーの開始、表示効果の設定などが行われる。図4に、表示効果の詳細を設定するための設定ウィンドウの一例を示す。ユーザが図4の設定ウィンドウを操作することにより、表示効果パラメータとして、「表示効果の種類」、「表示変更期間の長さ」、「フェードアウト時間」、「フェードイン時間」、「フェード時の拡大縮小の有無」が設定される。フェードアウト時間は、切り換え前の画像を非表示にするのに要する時間である。フェードイン時間は、切り換え後の画像を完全に表示するのに要する時間である。
表示パネル102は、画像を表示する液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイなどのディスプレイモジュールである。本実施例では、表示パネル102は、液晶パネルとバックライトを有する液晶ディスプレイであるものとする。液晶パネルの1画素は、例えば、赤色(R)のカラーフィルタと液晶素子を有するRサブピクセル、緑色(G)のカラーフィルタと液晶素子を有するGサブピクセル、及び、青色(B)のカラーフィルタと液晶素子を有するBサブピクセルの3つのサブピクセルを有する。画像データに応じて上記3つのサブピクセル(上記3つのサブピクセルが有する液晶素子)の透過率が制御される。バックライトから発せられた白色光は上記3つのサブピクセルを透過する。上記3つのサブピクセルを透過した光の加法混色により、画像データに応じた色の表示をすることができる。バックライトの光源としては、CCFL(冷陰極管)やLED(発光ダイオード)などを使用することができる。
表示制御部103は、表示パネル102を制御することにより、表示パネル102に画像を表示させる。本実施例では、表示制御部103は、液晶パネルに出力する信号を制御することにより、液晶パネルの各サブピクセルの透過率を制御する。具体的には、表示制御部103は、デコーダ106でデコードされた画像(画像データ)に対して、設定色空間に対応する表示パラメータを用いた補正処理を施す。そして、表示制御部103は、補正処理後の画像を表示パネル102(液晶パネル)に出力する。液晶パネルに出力する信号は、例えば、10ビット(0〜1023)の信号である。
色空間設定部104は、表示装置100に対し、表示する画像の色空間を設定する。本実施例では、色空間設定部104は、表示効果処理部115からの要求に応じて、表示装置100に対し色空間を設定する。色空間設定部104は、sRGBに対応する表示パラメータと、AdobeRGBに対応する表示パラメータとを内部に保持している。そして、色空間設定部104は、表示装置100に対する色空間の設定の処理として、表示する画像の色空間に対応する表示パラメータを表示制御部103に出力する処理を行う。例えば、表示装置100に対してsRGBを設定する場合には、sRGBに対応する表示パラメータが表示制御部103に出力される。それにより、表示制御部103において、sRGBに対応する表示パラメータを用いた補正処理が行われ、sRGBの画像の色を忠実に再現することが可能となる。同様に、表示装置100に対してAdobeRGBの色空間を設定する場合には、AdobeRGBに対応する表示パラメータが表示制御部103に出力される。
なお、色空間はsRGBとAdobeRGBに限らない。sRGBとAdobeRGB以外の色空間に対応する表示パラメータが予め用意されていてもよい。
Figure 2014063138

表1は、色空間設定部104が用いるパラメータ管理テーブルの一例を示している。表1において、「バックライト設定値」は、バックライトの発光輝度や色温度など、バックライトの制御に用いるパラメータである。R(赤),G(緑),B(青)のバックライトを用いる場合は、R値、G値、B値のパラメータが用いられる。「信号処理設定値」は、色空間補正値やガンマ補正値など、画像信号の補正に用いるパラメータである。「バックライト設定値」および「信号処理設定値」は、製品出荷前に予め格納しておいてもよいし、製品出荷後のキャリブレーション実行時に記憶するようにしてもよい。
色空間設定部104は、パラメータ管理テーブルを用いて、表示対象の画像の色空間に対応する表示パラメータを判断し設定する。
画像記憶部105は、デジタルカメラなどで撮影されたJPEGなどの画像(画像データ)を記憶する。画像記憶部105としては、HDD(ハードディスクドライブ)のような磁気ディスク、CD、DVD、ブルーレイディスクなどのような光ディスク、Flashメモリのような半導体メモリなどを用いることができる。複数の画像をスライドショーする場合には、画像記憶部105に記憶されている画像が順次読み出されて表示される。
デコーダ106は、画像記憶部105から表示する画像(画像データ)を読み出し、読み出した画像をデコードする。具体的には、デコーダ106は、JPEGのような符号化された画像を復号化する。JPEGは、Y(輝度)CbCr(色差)形式で記録された画像ファイルフォーマットである。デコーダ106は、YCbCr形式の画像をRGB形式の画像に変換し、変換後の画像を第1フレームバッファ107又は第2フレームバッファ108に展開する。複数の画像をスライドショーする場合には、複数の画像が順次デコードされ、デコード後の画像が第1フレームバッファ107と第2フレームバッファ108に交互に展開される。
第1フレームバッファ107と第2フレームバッファ108は、デコード後の画像を一時的に記憶する記憶装置である。第1フレームバッファ107と第2フレームバッファ108としては、RAM(ランダムアクセスメモリ)を用いることができる。
画像切換制御部109は、表示装置で表示する画像を切り換える。例えば、複数の画像をスライドショーする場合に、画像切換制御部109は、表示装置で表示する画像を順に切り換える。また、表示する画像を変更するユーザ操作が行われた場合に、画像切換制御部109は、当該ユーザ操作に応じて、表示装置で表示する画像を切り換える。具体的には、画像切換制御部109は、第1フレームバッファ107又は第2フレームバッファ108から表示する画像(切り換え後の画像)を読み出し、表示効果処理部115に出力する。複数の画像をスライドショーする場合には、第1フレームバッファ107と第2フレームバッファ108から交互に画像が読み出される。さらに、画像切換制御部109は、現在の設定色空間を管理しており、色空間切換判定部111からの要求に応じて現在の設定色空間を表す設定色空間情報を色空間切換判定部111に出力する。
画像色空間取得部110は、表示する画像の色空間を表す色空間情報を取得する。本実施例では、画像色空間取得部110は、画像記憶部105から表示する画像(画像データ)を読み出す。そして、画像色空間取得部110は、読み出した画像のヘッダ情報を抽出し、ヘッダ情報から色空間情報を抽出する。具体的には、ヘッダ情報には、EXIF(Exchangeable image file format)と呼ばれるメタデータが記述されており、当該メタデータから色空間情報が抽出される。さらに、画像色空間取得部110は、色空間切換判定部111からの要求に応じて上記色空間情報を色空間切換判定部111に出力する。
色空間切換判定部111は、画像切換制御部109から取得した設定色空間情報と、画
像色空間取得部110から取得した色空間情報とに基づいて、設定色空間の変更が必要か否か判定する。画像切換制御部109から取得した設定色空間情報は、表示装置100に対して設定されている現在の設定色空間であり、画像色空間取得部110から取得した色空間情報は、表示する画像の色空間である。具体的には、色空間切換判定部111は、設定色空間情報によって表される設定色空間が、色空間情報によって表される色空間と一致するか否かを判定する。設定色空間情報によって表される設定色空間が、色空間情報によって表される色空間と一致する場合には、色空間切換判定部111は、設定色空間の変更が不要であると判定する。設定色空間情報によって表される設定色空間が、色空間情報によって表される色空間と異なる場合には、色空間切換判定部111は、設定色空間の変更が必要であると判定する。そして、色空間切換判定部111は、色空間切換タイミング算出部114へ設定色空間の変更が必要であることを通知する。
表示効果パラメータ設定部112は、表示効果の詳細(表示効果パラメータ)を設定する。具体的には、表示効果パラメータ設定部112は、図4に示す設定ウィンドウを表示パネル102に表示し、ユーザにより入力された表示効果パラメータの値を受け付け、表示効果処理部115に出力する。
閾値記憶部113は、表示変更期間内の設定色空間が変わることによる画質の変化が最も小さい又は目立たない小変化期間を算出するための閾値を予め記憶する。
色空間切換タイミング算出部114は、表示する画像が切り換えられた場合に、表示装置100に対する切り換え後の画像の色空間の設定を開始するタイミングを算出する。具体的には、表示変更期間内の小変化期間に表示装置100に対して切り換え後の画像の色空間が設定されるように、上記タイミングが算出される。上記タイミング(具体的には小変化期間)は、表示効果パラメータ設定部112から取得された表示効果パラメータを用いて算出された表示効果の特徴量と、閾値記憶部113に記憶されている閾値とを用いて算出される。
なお、本実施例では、切り換え前の画像の色空間と切り換え後で画像の色空間とが異なる場合にのみ、上記タイミングが算出され、表示装置100に対し切り換え後の画像の色空間が設定されるものとしたが、これに限らない。切り換え前の画像の色空間と切り換え後で画像の色空間とが異なるか否かに拘わらず、上記処理が行われてもよい。
表示効果処理部115は、表示する画像が切り換えられた場合に、表示効果パラメータ設定部112で設定された表示効果パラメータに応じた表示効果で、表示装置100の表示を切り換え前の画像から切り換え後の画像へ徐々に変更する。「表示効果の種類」がフェードである場合、表示効果処理部115は、画像切換制御部109から出力される切り換え前の画像の不透明度をフェードアウト時間かけて100%から0%に徐々に低下させる。その後、表示効果処理部115は、画像切換制御部109から出力される切り換え後の画像の不透明度をフェードイン時間かけて0%から100%に徐々に上昇させる。不透明度は、画像が背景を透過する割合を100%から減算した値である。即ち、不透明度が100%のとき、背景は画像を全く透過せず、画像が完全に表示される。不透明度が0%のとき、背景は画像を完全に透過し、画像は非表示となる。このとき、表示効果パラメータの1つである「フェード時の拡大縮小の有無」が「有り」である場合には、表示効果処理部115は、以下の処理を行う。即ち、表示効果処理部115は、画像切換制御部109から出力される切り換え前の画像のサイズ(本来の画像のサイズに対する、表示された画像のサイズの割合)をフェードアウト時間かけて100%から40%に徐々に小さくする。その後、表示効果処理部115は、画像切換制御部109から出力される切り換え後の画像のサイズをフェードイン時間かけて40%から100%に徐々に大きくする。なお、フェードアウトする画像の最終的な画像サイズ、及び、フェードインする画像の最初の画像サイズは40%に限らない。40%より大きくても小さくてもよい。また、フェード
アウトする画像の最終的な画像サイズと、フェードインする画像の最初の画像サイズとは互いに異なっていてもよい。
さらに、表示効果処理部115は、表示する画像が切り換えられた場合に、色空間切換タイミング算出部114で算出されたタイミングで、表示装置100に対する切り換え後の画像の色空間の設定を、色空間設定部104に要求する。具体的には、表示効果処理部115は、色空間切換判定部111から設定色空間の変更が必要であることが通知されると、色空間切換タイミング算出部114で算出されたタイミングで、設定色空間の変更を色空間設定部104に要求する。
図2は、表示装置100の処理フローの一例を示すフローチャートである。以下では、スライドショー中に画像Aから画像Bに表示を切り換える場合の例を説明する。
まず、画像切換制御部109により、表示する画像が画像Aから画像Bに切り換えられると、S201において、色空間切換タイミング算出部114が、図4に示す表示効果パラメータの設定値を表示効果パラメータ設定部112から取得する。図4の例では、「表示効果の種類」は「フェード」、「表示変更期間の長さ」は「2000msec」、「フェードアウト時間」は「1000msec」、「フェードイン時間」は「1000msec」、「フェード時の拡大縮小の有無」は「有り」である。このような表示効果パラメータが設定されている場合、画像Aから画像Bに表示を切り換える際に、図3,5に示すように、1000msecかけて画像Aが非表示となるように、画像Aの不透明度が徐々に低下し、且つ、画像Aのサイズが徐々に小さくなる。そして、画像Aが非表示となってから1000msecかけて画像Bが完全に表示されるように、画像Bの不透明度が徐々に上昇し、且つ、画像Bのサイズが徐々に大きくなる。このような不透明度とサイズの制御は、表示効果処理部115により行われる。以後、このように画像の不透明度と画像のサイズを徐々に変更する表示効果を「拡縮フェード」と記載する。
次に、S202において、色空間切換タイミング算出部114は、色空間切換判定部111からの判定結果(設定色空間の変更が必要である否かの判定結果)を受け付ける。このとき、色空間切換判定部111は、画像切換制御部109から設定色空間情報を取得する。
そして、S203において、色空間切換判定部111が、画像色空間取得部110に対して画像Bの色空間情報の取得を要求する。画像色空間取得部110は、色空間切換判定部111からの要求に応じて、画像BのメタデータであるEXIFを抽出し、EXIFに記述されている画像Bの色空間情報を抽出する。そして、画像色空間取得部110は、抽出した画像Bの色空間情報を色空間切換判定部111に出力する。
次に、S204において、色空間切換判定部111が、S202で取得した設定色空間情報と、S203で取得した色空間情報とに基づいて、設定色空間の変更が必要であるか否かを判定し、判定結果を色空間切換タイミング算出部114に通知する。S202で取得した設定色空間情報で表される現在の設定色空間と、S203で取得した色空間情報で表される色空間とが互いに異なる場合には、色空間切換判定部111は、設定色空間の変更が必要であると判定する。S202で取得した設定色空間情報で表される現在の設定色空間は、切り換え前の画像の色空間であり、S203で取得した色空間情報で表される色空間は、切り換え後の画像の色空間である。そして、S207に処理が進められる。S202で取得した設定色空間情報で表される現在の設定色空間と、S203で取得した色空間情報で表される色空間とが同一である場合には、色空間切換判定部111は、設定色空間の変更が必要ないと判定する。そして、S205に処理が進められる。
ここで、画像Aの色空間と画像Bの色空間が同一であった場合の例を説明する。
まず、S205において、画像切換制御部109が、デコーダ106に対して画像Bのデコードを指示する。デコーダ106は、画像記憶部105から画像B(JPEGファイル)を読み出し、読み出した画像Bをデコードして、フレームバッファに展開する。ここでは、画像Aが第1フレームバッファ107に展開されているものとする。画像Bを第1フレームバッファ107に展開してしまうと、画像Aが第1フレームバッファ107から削除されてしまい、表示効果を実現することができなくなってしまう。そのため、デコード後の画像Bは第2フレームバッファ108に展開される。そして、画像切換制御部109は、第1フレームバッファ107から画像Aを読み出し、表示効果処理部115に出力する。表示効果処理部115は、1000msecかけて、画像Aの不透明度を100%から0%まで変化させるとともに、画像Aのサイズ(表示サイズ)を100%から40%まで小さくする。その結果、図3の符号301,302に示すように、画像Aが徐々にフェードアウトする。
画像Aのフェードアウトが完了すると、S206において、画像切換制御部109が、第2フレームバッファ108から画像Bを読み出し、表示効果処理部115に出力する。表示効果処理部115は、1000msecかけて、画像Bの不透明度を0%から100%まで上昇させるとともに、画像Bのサイズを40%から100%まで大きくする。その結果、図3の符号303,304に示すように、画像4が徐々にフェードインする。
従って、S205とS206の処理により、2000msecかけて画像Aから画像Bに表示が切り換えられる。
次に、画像Aの色空間と画像Bの色空間とが互いに異なる場合(画像Aの色空間がAdobeRGBであり、画像Bの色空間がsRGBである場合)の例を、図5,6を用いて説明する。
まず、S207において、色空間切換タイミング算出部114が、閾値記憶部113から図6に示すような閾値テーブルを取得する。閾値テーブルは、表示効果の種類、小変化期間を算出するために着目する表示効果の特徴量、小変化期間を算出するための閾値の対応関係を表すテーブルである。図6の例では、表示効果の特徴量は、「不透明度」、「輝度」、「彩度」、「サイズ」、「速度」、「表示割合」を含む。「不透明度」は、背景が画像を透過する割合を100%から減算した値である。「サイズ」は、本来の画像のサイズ(解像度)に対する、表示された画像のサイズの割合である。「輝度」は、画像の平均輝度である。「彩度」は、表示装置100の最大彩度に対する画像の彩度の割合である。「速度」は画像の移動速度である。「表示割合」は、画面の領域に対する画像が表示される領域の割合である。
次に、S208において、色空間切換タイミング算出部114が、S201で取得された表示効果パラメータの設定値と、S207で取得された閾値テーブルとを用いて、設定色空間の変更を開始するタイミングを算出する。具体的には、表示装置100に対する画像Bの色空間の設定を開始するタイミングが算出される。なお、図5に示すように、表示効果は、図3に示したものと同じである。
まず、表示効果パラメータの設定値から、表示効果の種類が「拡縮フェード」であることが判断される。
次に、閾値テーブルから、「拡縮フェード」に対応する表示効果の特徴量が「不透明度」と「サイズ」であることが判断される。本実施例では、小変化期間を算出するために不透明度に着目する。
そして、閾値テーブルから、不透明度の閾値が「40%」であることが判断される。
次に、表示変更期間の長さ、フェードアウト時間、フェードイン時間、及び、不透明度の閾値から、小変化期間が算出される。本実施例では、画像Aの画質と画像Bの画質の両方の変化(設定色空間が変わることによる変化)が最も小さい又は目立たない期間が小変化期間として算出される。不透明度が低いほど、設定色空間が変わることによる画質の変化は小さい。そのため、画像Aと画像Bの両方の不透明度が閾値以下(40%以下)であ
る期間が、小変化期間として算出される。図5の例では、画像Aについては、時刻T510から徐々に不透明度が低下し、時刻T510から600msec後の時刻T520で不透明度が40%となり、時刻T550で不透明度が0%となる。画像Bについては、時刻T550から徐々に不透明度が上昇し、時刻T530で不透明度が40%となり、時刻T540で不透明度が100%となる。そのため、時刻T520から時刻T530までの期間が小変化期間となる。小変化期間の長さは800msecである。
そして、小変化期間内の画像Bの画質の変化が最も小さい又は目立たない期間に、表示装置100に対して画像Bの色空間が設定されるように、設定色空間の変更を開始するタイミングが算出される。切り換え前の画像の画質よりも切り換え後の画像の画質を優先することが好ましい。小変化期間内の画像Bの画質の変化が最も小さい又は目立たない期間に、表示装置100に対して画像Bの色空間を設定することにより、画像Bの画質の変化をより低減することができる。本実施例では、時刻T520が設定色空間の変更を開始するタイミングとして算出される。
算出されたタイミングを表す情報は、表示効果処理部115に通知される。
なお、「拡縮フェード」に対応する表示効果の特徴量が複数存在する場合には、特徴量毎に小変化期間の算出が行われてもよい。複数の特徴量のいずれか1つが小変化期間の判定条件を満たす期間が小変化期間として算出されてもよい。
そして、S209において、S205と同様に画像Aがフェードアウトされ、S210において、S206と同様に画像Bがフェードインされる。
また、S209とS210の処理と並行してS211の処理が行われる。S211では、表示効果処理部115が、S208で算出されたタイミング(時刻T520のタイミング)で、色空間設定部104に設定色空間の変更を要求する。色空間設定部104は、表示効果処理部115からの要求に応じて、設定色空間を変更する。具体的には、設定色空間がAdobeRGBからsRGBに変更される(表示装置100に対し画像Bの色空間が設定される)。図5の例では、設定色空間の変更に要する時間(表示装置100に対する色空間の設定に要する時間;設定色空間変更時間)は400msecである。そのため、小変化期間内に設定色空間の変更が完了する。
以上述べたように、本実施例によれば、表示する画像が切り換えられた場合に、表示変更期間内の小変化期間に、表示装置に対して切り換え後の画像の色空間が設定される。それにより、設定色空間が変わることによる画質の変化を低減する又は目立たなくすることができる。
なお、本実施例では、小変化期間に表示装置に対して切り換え後の画像の色空間が設定される構成としたが、この構成に限らない。表示装置に対する切り換え後の画像の色空間の設定は、表示変更期間に行われれば、小変化期間外の期間に行われてもよい。表示変更期間内では、表示変更期間外に比べ、設定色空間が変わることによる画質の変化が小さい又は目立たない。表示変更期間に表示装置に対して切り換え後の画像の色空間を設定することにより、表示変更期間外に表示装置に対して切り換え後の画像の色空間を設定する場合に比べ、設定色空間が変わることによる画質の変化を低減する又は目立たなくすることができる。
なお、本実施例では、表示制御装置が表示装置の一部である場合の例を説明したが、表示制御装置は表示装置と別体の装置(パソコン等)であってもよい。例えば、表示装置とは別体の表示制御装置が、スライドショーの対象の画像を順番にデコードし、表示装置に出力してもよい。また、表示装置とは別体の表示制御装置が、表示装置に対して色空間を設定してもよい。それらの処理は、例えば、表示制御装置がビューワアプリケーション等のプログラムを実行することにより実現される。
なお、本実施例では、切り換え前の画像の画質と換え後の画像の画質の両方の変化が最も小さい又は目立たない期間を小変化期間としたが、小変化期間はこれに限らない。例えば、小変化期間は、切り換え前の画像の画質の変化が最も小さい又は目立たない期間、換え後の画像の画質の一方の変化が最も小さい又は目立たない期間などであってもよい。具体的には、小変化期間は、切り換え前の画像の不透明度が閾値以下の期間、切り換え後の画像の不透明度が閾値以下の期間などであってもよい。切り換え前の画像の画質の変化が最も小さい又は目立たない期間を小変化期間とすれば、設定色空間が変わることによる切り換え前の画質の変化を低減する又は目立たなくすることができる。切り換え後の画像の画質の変化が最も小さい又は目立たない期間を小変化期間とすれば、設定色空間が変わることによる切り換え後の画質の変化を低減する又は目立たなくすることができる。切り換え前の画像の画質と換え後の画像の画質の両方の変化が最も小さい又は目立たない期間を小変化期間とすれば、設定色空間が変わることによる切り換え前の画像の画質と換え後の画像の画質の両方の変化が最も低減する又は目立たなくすることができる。
なお、本実施例では、「不透明度」に着目したが、表示変更期間において切り換え前の画像のサイズが徐々に小さくなり、切り換え後の画像のサイズが徐々に大きくなる場合には、「サイズ」に着目してもよい。サイズが小さいほど、設定色空間が変わることによる画質の変化は小さい。そのため、切り換え前の画像のサイズ、切り換え後の画像のサイズ、又は、その両方が閾値以下の期間が小変化期間とされてもよい。
なお、本実施例では、切り換え前の画像から切り換え後の画像への表示の変更を開始するタイミングと、設定色空間の変更を開始するタイミングとを一致させる例を示したが、それらのタイミングは一致していなくてもよい。小変化期間内に設定色空間を変更することができれば、設定色空間の変更を開始するタイミングはどのタイミングであってもよい。
なお、本実施例では、表示効果の特徴量として「不透明度」、「輝度」、「彩度」、「サイズ」、「速度」、「表示割合」を挙げたが、特徴量はこれに限らない。設定色空間が変わることによる画質の変化の見え方に影響を与える特徴量であれば、どのような特徴量が使用されてもよい。また、閾値の具体的な値は図6に示す値に限らない。閾値及びその決定方法はメーカやユーザによって任意に定められるものである。具体的には、表示変更期間の長さが2000msecよりも短く、且つ、設定色空間変更時間が50msecよりも長い場合に不透明度の閾値が100%に設定されてもよい。そして、切り換え前の画像のフェードアウト開始直後に設定色空間の変更が行われてもよい。
表示装置100の色空間変換処理を開始してもよい。
また、切り換え後の画像の色空間によって、設定色空間変更時間は異なる。例えば、色域を拡大するためにバックライトの点灯方式を変更が必要な場合などにおいては、設定色空間変更時間は長い。そのため、切り換え後の画像の色空間に基づいて設定色空間変更時間を算出し、設定色空間変更時間と小変化期間の長さとを比較してもよい。そして、設定色空間変更時間が小変化期間の長さよりも長い場合には、切り換え後の画像の画質が優先されるように、設定色空間の変更を開始するタイミングが小変化期間よりも前に設定されてもよい。例えば、図5において、設定色空間変更時間が900msecであった場合には、設定色空間の変更を開始するタイミングを100msec前倒しにすればよい。そして、画像Aのフェードアウトの開始時刻から500msec後のタイミングで設定色空間の変更が開始されてもよい。
<実施例2>
以下、本発明の実施例2に係る表示制御装置及びその制御方法について図面を参照しながら説明する。
本実施例では、表示効果が図7に示すようなディゾルブ(画像の重ね合わせ)である場合について説明する。表示効果がディゾルブである場合にも、実施例1と同様に、「不透明度」に着目して設定色空間の変更を開始するタイミングが決定される。
さらに、本実施例では、表示装置の性能や切り換え後の画像の色空間に依存する設定色空間変更時間が小変化期間の長さよりも長い場合において、設定色空間が変わることによる画質の変化をより低減する又は目立たなくすることのできる構成について説明する。
本実施例に係る表示装置の構成は、実施例1の図1と同様である。
図8は、本実施例に係る表示装置100の処理フローの一例を示すフローチャートである。以下では、ユーザ操作によって画像Aから画像Bに表示を切り換える場合の例を説明する。
S801〜S806の処理は、実施例1(図2のS201〜S206の処理)と同様である。
但し、本実施例では、「表示効果の種類」は「ディゾルブ」、「表示変更期間の長さ」は「2500msec」、「フェードアウト時間」は「1900msec」、「フェードイン時間」は「1900msec」であるものとする。
S804で設定色空間の変更が必要であると判定された場合、S807において、色空間切換タイミング算出部114が、閾値記憶部113から図6に示すような閾値テーブルを取得する。
次に、S808において、色空間切換タイミング算出部114が、設定色空間変更時間を判断する。設定色空間切換時間は、色空間切換タイミング算出部114の内部に予め記憶されていてもよいし、画像Bの色空間などに基づいて算出されてもよい。
そして、S809において、色空間切換タイミング算出部114が、小変化期間を算出する。ここで、表示効果の種類は「ディゾルブ」であり、「ディゾルブ」に対応する表示効果の特徴量は「不透明度」である。そのため、実施例1(図2のS208の処理)と同様の方法で、画像A及び画像Bの不透明度が共に40%以下である期間が小変化期間として算出される。図7の例では、画像Aについては、時刻T710から徐々に不透明度が低下し、時刻T710から1140msec後の時刻T730で不透明度が40%となり、時刻T760で不透明度が0%となる。画像Bについては、時刻T710から600msec後の時刻T720から徐々に不透明度が上昇し、時刻T750で不透明度が40%となり、時刻T770で不透明度が100%となる。そのため、時刻T730から時刻T750までの期間が小変化期間となる。小変化期間の長さは220msecである。
また、本ステップにおいて、色空間切換タイミング算出部114が、設定色空間変更時間が小変化期間の長さよりも長いか否かを判定する。設定色空間変更時間が小変化期間の長さよりも長い場合には、色空間切換タイミング算出部114が表示効果パラメータの調整が必要であると判断し、処理がS810に進められる。設定色空間変更時間が小変化期間の長さ以下である場合には、色空間切換タイミング算出部114が表示効果パラメータの調整が不要であると判断し、処理がS811に進められる。
ここで、設定色空間変更時間が小変化期間の長さ以下であった場合(具体的には、設定色空間変更時間が200msecであった場合)の例について説明する。
まず、S811において、色空間切換タイミング算出部114が、実施例1(図2のS208の処理)と同様の方法で、設定色空間の変更を開始するタイミングを算出する。具体的には、図7に示すように、時刻T730が設定色空間の変更を開始するタイミングとして算出される。
次に、S812において、実施例1(図2のS209の処理)と同様に画像Aがフェー
ドアウトされ、S813において、実施例1(図2のS210の処理)と同様に画像Bがフェードインされる。
また、S812とS813の処理と並行してS814の処理が行われる。S814では、実施例1(図2のS211の処理)と同様に、表示効果処理部115が、S811で算出されたタイミング(時刻T730のタイミング)で、色空間設定部104に設定色空間の変更を要求する。色空間設定部104は、表示効果処理部115からの要求に応じて、設定色空間を変更する。具体的には、設定色空間がAdobeRGBからsRGBに変更される(表示装置100に対し画像Bの色空間が設定される)。図7に示すように、画像Aと画像Bが重なり合った表示がされている最中に、設定色空間が変更される。
次に、設定色空間変更時間が小変化期間の長さより長かった場合(具体的には、設定色空間変更時間が460msecであった場合)の例について説明する。
まず、S810において、色空間切換タイミング算出部114が、小変化期間の長さが設定色空間変更時間以上となるように、表示効果の仕方(表示装置の表示の変更の仕方)を制御する。本実施例では、フェードアウト時間を調整することにより、画像Aのフェードアウトの終了時刻(フェードアウト終了時刻)を調整する。上述したように、現在の画像Aのフェードアウト終了時刻は時刻T760である。具体的には、画像Aの不透明度と画像Bの不透明度が共に40%以下となる期間の長さを長くするために、フェードアウト時間が、1900msecから1500msecに短縮される。その結果、図9に示すように、画像Aのフェードアウト終了時刻が時刻T760から時刻T950に変更される。そして、上述したS811〜S814の処理が行われる。但し、ここでは、調整後の表示効果パラメータが使用される。本実施例では、S810の処理により、フェードアウト時間が1900msecから1500msecに短縮された。そのため、画像Aの不透明度は、時刻T730より240msec前の時刻T930(画像Aのフェードアウトの開始時刻T710から900msec後の時刻T930)で40%以下となる。その結果、時刻T930から時刻T750までの期間が小変化期間となり、小変化期間の長さが220msecから460msecに延長される。そして、時刻T930が設定色空間の変更を開始するタイミングとして算出され、小変化期間内に設定色空間の変更を完了することができる。
以上述べたように、本実施例によれば、表示効果がディゾルブの場合であっても、実施例1と同様に、設定色空間が変わることによる画質の変化を低減する又は目立たなくすることができる。
また、本実施例によれば、設定色空間変更時間が小変化期間の長さより長い場合に、小変化期間の長さが設定色空間変更時間以上となるように、表示装置の表示の変更の仕方が制御される。それにより、小変化期間内に設定色空間の変更を完了することができ、設定色空間が変わることによる画質の変化をより低減する又は目立たなくすることができる。
なお、本実施例では、切り換え前の画像Aのフェードアウト時間を調整したが、切り換え後の画像Bのフェードイン時間が調整されてもよい。切り換え前の画像Aのフェードアウト時間と、切り換え後の画像Bのフェードイン時間との両方が調整されてもよい。表示変更期間の長さが調整されてもよい。小変化期間の長さが設定色空間変更時間以上となれば、どのようなパラメータが調整されてもよい。
なお、本実施例では、小変化期間の長さが設定色空間変更時間と一致するように、小変化期間の長さが調整される構成を説明したが、調整後の小変化期間の長さは、設定色空間変更時間よりも長くてもよい。
なお、本実施例では、色空間切換タイミング算出部114が表示効果の仕方(表示装置の表示の変更の仕方)を制御する構成としたが、色空間切換タイミング算出部114以外
の機能部がそのような制御を行ってもよい。表示制御装置は、図1に示す機能部の他に、そのような制御を行う制御部をさらに有していてもよい。
なお、設定色空間変更時間が小変化期間の長さより長い場合には、表示効果パラメータを調整せずに、画像Bの画質を優先して設定色空間の変更を開始するタイミングが前倒しにされてもよい。つまり、表示変更期間内の、画像Bの不透明度が40%以下である期間に、設定色空間の変更が行われるようにしてもよい。
<実施例3>
以下、本発明の実施例2に係る表示制御装置及びその制御方法について図面を参照しながら説明する。
本実施例では、表示効果が図10の符号1001〜1004に示すようなスライドイン/アウトである場合について説明する。スライドイン/アウトでは、切り換え前の画像が画面外へ移動し、切り換え後の画像が画面内に移動することにより、切り換え前の画像から切り換え後の画像へ表示が徐々に変更される。画像の移動速度が速いほど、設定色空間が変わることによる画質の変化は目立たない。そこで、本実施例では、切り換え前の画像の移動速度と切り換え後の画像の移動速度の両方が閾値以上の期間を小変化期間として算出する。それにより、実施例1,2と同様の効果を得ることができる。
本実施例に係る表示装置の構成は、実施例1の図1と同様である。
図2を用いて、本実施例に係る表示装置の処理フローについて説明する。本実施例では、S208以外の処理は実施例1と同様である。
S208では、色空間切換タイミング算出部114が、S201で取得された表示効果パラメータ設定値と、S207で取得された閾値テーブルとを用いて、設定色空間の変更を開始するタイミングを算出する。
まず、表示効果パラメータの設定値から、「表示効果の種類」が「スライドイン/アウト」であることが判断される。
次に、閾値テーブルから、「スライドイン/アウト」に対応する表示効果の特徴量が「速度」であることが判断される。ここでは、画像の移動速度の値として、表示装置の解像度に依存しない値であるメートル表記の値を用いる。なお、表示パネル102の解像度ppiを用いれば、移動速度の値としてメートル表記の値から「ピクセル/sec」などの単位の値を得ることができる。
そして、閾値テーブルから、速度の閾値が「0.1m/sec」であることが判断される。
次に、小変化期間が算出される。本実施例では、画像Aの移動速度と画像Bの移動速度の両方が閾値以上の期間が小変化期間として算出される。具体的には、本実施例では、図10に示すような表示効果(スライドイン/アウト)で画像Aから画像Bに表示が徐々に変更されるものとする。図10の例では、時刻T1010から画像Aが加速しながら画面外へ移動(スライドアウト)する。時刻T1010から600msec後の時刻T1020で画像Aの移動速度は0.1m/secとなる。そして、時刻T1010から750msec後の時刻T1030で画像Aが完全に表示されなくなる。また、図10の例では、時刻T1030から画像Bが減速しながら画面内へ移動(スライドイン)する。時刻T1040で画像Bの移動速度は0.1m/secとなる。そして、時刻T1050で画像Bが完全に表示される。そのため、時刻T1020から時刻T1040の期間が小変化期間として算出される。小変化期間の長さは300msecである。
そして、時刻T1020が設定色空間の変更を開始するタイミングとして算出される。その結果、時刻T1020のタイミングで色空間の変更が開始される。図10に示すよう
に、設定色空間変更時間は200msecであるため、小変化期間の終了時刻T1040よりも前に設定色空間の変更が完了する。
以上述べたように、本実施例によれば、表示効果がスライドイン/アウトの場合であっても、画像の移動速度に着目することにより、設定色空間が変わることによる画質の変化を低減する又は目立たなくすることができる。
なお、本実施例では、切り換え前の画像の移動速度と換え後の画像の移動速度の両方が閾値以上である期間を小変化期間としたが、小変化期間はこれに限らない。例えば、小変化期間は、切り換え前の画像の移動速度が閾値以上の期間、切り換え後の画像の移動速度が閾値以上の期間などであってもよい。
なお、本実施例では、「速度」に着目したが、表示効果がスライドイン/アウトである場合には、表示変更期間において切り換え前の画像の表示割合が徐々に小さくなり、切り換え後の画像の表示割合が徐々に大きくなる。そのため、表示効果がスライドイン/アウトである場合には、「表示割合」に着目してもよい。表示割合が小さいほど、設定色空間が変わることによる画質の変化は小さい。そのため、切り換え前の画像の表示割合、切り換え後の画像の表示割合、又は、その両方が閾値以下の期間が小変化期間とされてもよい。
なお、設定色空間変更時間が小変化期間の長さより長い場合には、実施例2と同様に、表示効果パラメータが調整されてもよい。例えば、小変化期間の長さが長くなるように、切り換え前の画像の移動速度(スライドアウト速度)や切り換え後の画像の移動速度(スライドイン速度)などが調整されてもよい。
なお、本実施例では、切り換え前の画像が完全に表示されなくなった後に切り換え後の画像が画面内に移動する場合の例を示したが、切り換え前の画像が画面外に移動している最中に切り換え後の画像が画面内に移動してもよい。つまり、切り換え前の画像がスライドアウトする期間と切り換え後の画像がスライドインする期間とが重複していてもよい。
<実施例4>
以下、本発明の実施例4に係る表示制御装置及びその制御方法について図面を参照しながら説明する。図11の符号1101〜1104に示すように、本実施例の表示効果は実施例1の表示効果と同じ(拡縮フェード)である。但し、実施例1では閾値が予め用意された値であったのに対し、本実施例では、画像のサイズから閾値を算出する。
本実施例に係る表示装置の構成は、実施例1の図1と同様である。
図2を用いて、本実施例に係る表示装置の処理フローについて説明する。本実施例では、S208以外の処理は実施例1と同様である。
S208では、色空間切換タイミング算出部114が、S201で取得された表示効果パラメータ設定値と、S207で取得された閾値テーブルとを用いて、設定色空間の変更を開始するタイミングを算出する。
まず、表示パラメータの設定値から、「表示効果の種類」が「拡縮フェード」であることが判断される。
次に、閾値テーブルから、「拡縮フェード」に対応する表示効果の特徴量が「不透明度」と「サイズ」であることが判断される。
そして、切り換え前の画像のサイズと切り換え後の画像のサイズの両方に基づいて、不透明度の閾値(表示変更期間内の各時刻における閾値)が算出される。本実施例では、切
り換え前の画像のサイズと切り換え後の画像のサイズのうち、大きい方のサイズを用いて、サイズが小さいほど高い閾値が算出される。具体的には、以下の式1を用いて閾値が算出される。画像のサイズが小さいほど閾値を高くする理由は、不透明度が同じ場合、サイズが小さいほど、設定色空間が変わることによる画質の変化が小さいためである。式1において、基準閾値は図6の閾値テーブルで管理されている不透明度の閾値(40%)である。画像サイズは、切り換え前の画像のサイズと切り換え後の画像のサイズのうち、大きい方のサイズ(%)である。なお、表示されていない画像のサイズは0%である。補正幅は、不透明度の閾値に対する画像サイズの影響の大きさを表す値であり、本実施例では8とする。補正幅は、ユーザが任意に設定した値であってもよい。算出閾値は、サイズに基づいて算出された閾値(小変化期間の算出に利用される閾値)である。

算出閾値=基準閾値+(100/画像サイズ×補正幅) ・・・(式1)
図11の例では、切り換え前の画像Aについては、時刻T1110から徐々に不透明度が低下し、時刻T1110から1000msec後の時刻T1130で不透明度が0%となる。また、切り換え前の画像Aについては、時刻T1110から徐々にサイズが小さくなり、時刻T1130でサイズが40%となる。画像Bについては、時刻T1130から徐々に不透明度が上昇し、時刻T1140で不透明度が100%となる。また、画像Bについては、時刻T1130から徐々にサイズが大きくなり、時刻T1140でサイズが100%となる。
そのため、時刻T1130での閾値は、式1より、60%(=40%+(100/40%×8))となる。同様に各時刻における閾値が算出される。その結果、図11の太線で示すように、時刻T1110から時刻T1130の期間に閾値は40%から60%まで徐々に増加し、時刻T1130から時刻T1150の期間に閾値は60%から40%まで徐々に低下する。
次に、上記算出した閾値を用いて、実施例1と同様の方法により、小変化期間が算出される。図11の例では、時刻T1120から時刻T1140までの期間が小変化期間として算出される。時刻T1120は、画像Aのフェードアウトの開始時刻T1110から500msec後の時刻である。時刻T1140は、画像Bのフェードインの開始時刻T1130から500msec後の時刻である。そして、小変化期間の長さは1000msecである。
このように、本実施例では、サイズに基づいて閾値を調整したことにより、実施例1よりも小変化期間を高精度に算出することができる。具体的には、図11の例では、実施例1よりも長い期間を小変化期間として算出することができる。
そして、小変化期間の算出結果に基づいて、設定色空間の変更を開始するタイミングが算出される。図11の例では、時刻T1120が設定色空間の変更を開始するタイミングとして算出される。その結果、図11に示すように、時刻T1120のタイミングで色空間の変更が開始される。
以上述べたように、本実施例によれば、小変化期間を算出する際に着目する表示効果の特徴量についての閾値が、表示効果の他の特徴量に基づいて算出される。それにより、小変化期間をより高精度に算出することができ、設定色空間が変わることによる画質の変化を低減する又は目立たなくする処理をより高精度に行うことができる。
なお、本実施例では、切り換え前の画像のサイズと切り換え後の画像のサイズの両方に基づいて閾値を算出する構成としたが、切り換え前の画像のサイズと切り換え後の画像のサイズの一方に基づいて閾値が算出されてもよい。
また、閾値を算出するための式は式1に限らない。サイズが小さいほど高い閾値が得られれば、どのような式を用いて閾値が算出されてもよい。サイズ毎に閾値を表すテーブルを用いて閾値が決定されてもよい。
<実施例5>
以下、本発明の実施例5に係る表示制御装置及びその制御方法について説明する。
実施例5では、スライドショーなどの画像切り換え表示において表示効果がない場合の例を説明する。即ち、実施例5では、表示変更期間がない場合(表示変更期間の長さが0である場合)の例を説明する。
本実施例に係る表示装置の構成は、実施例1の図1と同様である。以下に、図11を用いて、本実施例に係る表示装置の処理フローについて説明する。
まず、S1201において、色空間切換タイミング算出部114は、色空間切換判定部111から設定色空間の変更が必要である否かの判定結果を受け付ける。このとき、S1201において、色空間切換判定部111は、画像切換制御部109から設定色空間情報を取得する。
次に、S1202において、色空間切換判定部111が、画像色空間取得部110に対して画像Bの色空間情報の取得を要求する。そして、画像色空間取得部110は、抽出した画像Bの色空間情報を色空間切換判定部111に出力する。
そして、S1203において、色空間切換判定部111が、S1201で取得した設定色空間情報と、S1202で取得した色空間情報とに基づいて、設定色空間の変更が必要であるか否かを判定し、判定結果を色空間切換タイミング算出部114に通知する。S1201で取得した設定色空間情報で表される現在の設定色空間と、S1202で取得した色空間情報で表される色空間とが互いに異なる場合には、色空間切換判定部111は、設定色空間の変更が必要であると判定する。S1201で取得した設定色空間情報で表される現在の設定色空間は、切り換え前の画像の色空間であり、S1202で取得した色空間情報で表される色空間は、切り換え後の画像の色空間である。そして、S1204に処理が進められる。一方、色空間が同一である場合には、色空間切換判定部111は、設定色空間の変更が必要ないと判定する。そして、S1207に処理が進められる。
次に、S1204において、色空間切換タイミング算出部114が、色空間を切り換えるときの条件(色空間切換判定条件)を確認する。本実施例では色空間切換判定条件として、表示効果の有無と設定色空間変更時間が確認される。色空間切換タイミング算出部114は、表示効果パラメータ設定部112で設定された表示効果パラメータを参照して、画像切り換え時の表示効果がないことを確認する。そして、色空間切換タイミング算出部114は、閾値記憶部113から、設定色空間の変更にかかる時間(設定色空間変更時間)を表す情報を取得する。本実施例では、設定色空間変更時間が予め計測されており、予め計測された当該設定色空間変更時間を表す情報を閾値記憶部113に予め記憶しておくこととした。なお、sRGBやAdobeRGBなど色空間の種別などによって設定色空間変更時間が変動する場合は、設定色空間変更時間を表す情報として、条件(例えば色空間の種別)ごとの時間を表す情報を記憶しておけばよい。図13の例では、AdobeRGBからsRGBに切り換えたときの設定色空間変更時間である200msを表す情報が取得される。
そして、S1205において、色空間切換タイミング算出部114は、S1204で取得された設定色空間変更時間を用いて、設定色空間の変更を開始するタイミング(表示装置100に対する画像Bの色空間の設定を開始するタイミング)を決定する。このとき、切り換え前の画像の画質よりも切り換え後の画像の画質を優先することが好ましい。本実
施例では、画像切換タイミングで、色空間の変更が完了するようにタイミングを決定する。従って、画像切換タイミングよりも200ms前のタイミングで色空間の変更を開始するように、タイミングが決定される。
次に、S1206において、表示効果処理部115が、S1205で算出されたタイミングで、色空間設定部104に設定色空間の変更を要求する。この要求のタイミングは、図13に示す設定色空間変更開始タイミングである。色空間設定部104は、表示効果処理部115からの要求に応じて、設定色空間を変更する。具体的には、設定色空間がAdobeRGBからsRGBに変更される(表示装置100に対し画像Bの色空間が設定される)。
最後に、S1207において、表示する画像の切り換えが行われる。図13の例では、設定色空間の変更に要する時間(表示装置100に対する色空間の設定に要する時間;設定色空間変更時間)は200msecであり、設定色空間の変更が完了したと同時に、画像A表示1031から画像B表示1302に表示が切り換えられる。
以上述べたように、本実施例によれば、表示効果がない場合に、画像が切り換わるよりも前に設定色空間が変更される。それにより、色空間変更後、すぐに画像が切り換わるため、色空間変更による画質の変化が印象に残りにくい。そして、画像を切り換えるときには、ユーザは次の画像に対して注目度が高いため、これから見るようとする画像に対する画質の変化をなくすことで、切換動作全体としてユーザが感じる違和感を少なくすることができる。
なお、本実施例では、設定色空間の変更が完了するタイミングで表示が切り換えられる例を説明したが、これに限らない。表示が切り替えられる前に設定色空間の変更が開始されればよい。そのような構成により、切り換え後の画像の画質の変化期間を短縮することができる。但し、設定色空間の変更が完了するタイミングで表示を切り換えれば、切り換え後の画像の画質の変化を無くすことができる。
101 表示装置
102 表示パネル
103 表示制御部
104 色空間設定部
105 画像記憶部
106 デコーダ
107 第1フレームバッファ
108 第2フレームバッファ
109 画像切換制御部
110 画像色空間取得部
111 色空間切換判定部
112 表示効果パラメータ設定部
113 閾値記憶部
114 色空間切換タイミング算出部
115 表示効果処理部

Claims (16)

  1. 設定された色空間に対応する表示パラメータで画像データを表示する表示装置を制御する表示制御装置であって、
    前記表示装置で表示する画像を切り換える切換手段と、
    前記表示装置に対し、表示する画像の色空間を設定する設定手段と、
    を有し、
    前記切換手段によって画像が切り換えられると、前記表示装置の表示が切り換え前の画像から切り換え後の画像へ徐々に変更され、
    前記設定手段は、前記切換手段によって画像が切り換えられた場合に、前記表示装置の表示が変更される表示変更期間に、前記表示装置に対して切り換え後の画像の色空間を設定する
    ことを特徴とする表示制御装置。
  2. 前記表示変更期間では、切り換え前の画像の不透明度が徐々に低下し、切り換え後の画像の不透明度が徐々に上昇し、
    前記設定手段は、切り換え前の画像の不透明度、切り換え後の画像の不透明度、又は、その両方が閾値以下の期間である小変化期間に、前記表示装置に対して切り換え後の画像の色空間を設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
  3. 前記表示変更期間では、切り換え前の画像のサイズが徐々に小さくなり、切り換え後の画像のサイズが徐々に大きくなり、
    前記閾値は、切り換え前の画像のサイズ、切り換え後の画像のサイズ、又は、その両方に基づいて決定される
    ことを特徴とする請求項2に記載の表示制御装置。
  4. 前記表示変更期間では、切り換え前の画像のサイズが徐々に小さくなり、切り換え後の画像のサイズが徐々に大きくなり、
    前記設定手段は、切り換え前の画像のサイズ、切り換え後の画像のサイズ、又は、その両方が閾値以下の期間である小変化期間に、前記表示装置に対して切り換え後の画像の色空間を設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
  5. 前記表示変更期間では、切り換え前の画像が画面外へ移動し、切り換え後の画像が画面内に移動し、
    前記設定手段は、前記画面の領域に対する切り換え前の画像が表示される領域の割合、前記画面の領域に対する切り換え後の画像が表示される領域の割合、又は、その両方が閾値以下の期間である小変化期間に、前記表示装置に対して切り換え後の画像の色空間を設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
  6. 前記表示変更期間では、切り換え前の画像が画面外へ移動し、切り換え後の画像が画面内に移動し、
    前記設定手段は、前記切り換え前の画像の移動速度、前記切り換え後の画像の移動速度、又は、その両方が閾値以上の期間である小変化期間に、前記表示装置に対して切り換え後の画像の色空間を設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
  7. 前記表示装置に対する色空間の設定に要する時間が前記小変化期間の長さよりも長い場
    合に、前記小変化期間の長さが前記表示装置に対する色空間の設定に要する時間以上となるように、前記表示装置の表示の変更の仕方を制御する制御手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の表示制御装置。
  8. 設定された色空間に対応する表示パラメータで画像データを表示する表示装置を制御する表示制御装置の制御方法であって、
    前記表示装置で表示する画像を切り換える切換ステップと、
    前記表示装置に対し、表示する画像の色空間を設定する設定ステップと、
    を有し、
    前記切換ステップによって画像が切り換えられると、前記表示装置の表示が切り換え前の画像から切り換え後の画像へ徐々に変更され、
    前記設定ステップでは、前記切換ステップによって画像が切り換えられた場合に、前記表示装置の表示が変更される表示変更期間に、前記表示装置に対して切り換え後の画像の色空間が設定される
    ことを特徴とする表示制御装置の制御方法。
  9. 前記表示変更期間では、切り換え前の画像の不透明度が徐々に低下し、切り換え後の画像の不透明度が徐々に上昇し、
    前記設定ステップでは、切り換え前の画像の不透明度、切り換え後の画像の不透明度、又は、その両方が閾値以下の期間である小変化期間に、前記表示装置に対して切り換え後の画像の色空間が設定される
    ことを特徴とする請求項8に記載の表示制御装置の制御方法。
  10. 前記表示変更期間では、切り換え前の画像のサイズが徐々に小さくなり、切り換え後の画像のサイズが徐々に大きくなり、
    前記閾値は、切り換え前の画像のサイズ、切り換え後の画像のサイズ、又は、その両方に基づいて決定される
    ことを特徴とする請求項9に記載の表示制御装置の制御方法。
  11. 前記表示変更期間では、切り換え前の画像のサイズが徐々に小さくなり、切り換え後の画像のサイズが徐々に大きくなり、
    前記設定ステップでは、切り換え前の画像のサイズ、切り換え後の画像のサイズ、又は、その両方が閾値以下の期間である小変化期間に、前記表示装置に対して切り換え後の画像の色空間が設定される
    ことを特徴とする請求項8に記載の表示制御装置の制御方法。
  12. 前記表示変更期間では、切り換え前の画像が画面外へ移動し、切り換え後の画像が画面内に移動し、
    前記設定ステップでは、前記画面の領域に対する切り換え前の画像が表示される領域の割合、前記画面の領域に対する切り換え後の画像が表示される領域の割合、又は、その両方が閾値以下の期間である小変化期間に、前記表示装置に対して切り換え後の画像の色空間が設定される
    ことを特徴とする請求項8に記載の表示制御装置の制御方法。
  13. 前記表示変更期間では、切り換え前の画像が画面外へ移動し、切り換え後の画像が画面内に移動し、
    前記設定ステップでは、前記切り換え前の画像の移動速度、前記切り換え後の画像の移動速度、又は、その両方が閾値以上の期間である小変化期間に、前記表示装置に対して切り換え後の画像の色空間が設定される
    ことを特徴とする請求項8に記載の表示制御装置の制御方法。
  14. 前記表示装置に対する色空間の設定に要する時間が前記小変化期間の長さよりも長い場合に、前記小変化期間の長さが前記表示装置に対する色空間の設定に要する時間以上となるように、前記表示装置の表示の変更の仕方を制御する制御ステップをさらに有する
    ことを特徴とする請求項9〜13のいずれか1項に記載の表示制御装置の制御方法。
  15. 設定された色空間に対応する表示パラメータで画像データを表示する表示装置を制御する表示制御装置であって、
    前記表示装置で表示する画像を切り換える切換手段と、
    前記表示装置に対し、表示する画像の色空間を設定する設定手段と、
    を有し、
    前記設定手段は、前記切換手段によって画像が切り換えられる場合に、前記表示装置の表示が変更される前に、切り換え後の画像の色空間を前記表示装置に対して設定する
    ことを特徴とする表示制御装置。
  16. 設定された色空間に対応する表示パラメータで画像データを表示する表示装置を制御する表示制御装置の制御方法であって、
    前記表示装置で表示する画像を切り換える切換ステップと、
    前記表示装置に対し、表示する画像の色空間を設定する設定ステップと、
    を有し、
    前記設定ステップは、前記切換ステップによって画像が切り換えられる場合に、前記表示装置の表示が変更される前に、切り換え後の画像の色空間を前記表示装置に対して設定する
    ことを特徴とする表示制御装置の制御方法。
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