JP2014063138A - 表示制御装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の表示制御装置は、設定された色空間に対応する表示パラメータで画像データを表示する表示装置を制御する表示制御装置であって、表示装置で表示する画像を切り換える切換手段と、表示装置に対し、表示する画像の色空間を設定する設定手段と、を有し、切換手段によって画像が切り換えられると、表示装置の表示が切り換え前の画像から切り換え後の画像へ徐々に変更され、設定手段は、切換手段によって画像が切り換えられた場合に、表示装置の表示が変更される表示変更期間に、表示装置に対して切り換え後の画像の色空間を設定する。
【選択図】図1
Description
複数の色空間に対応したディスプレイに関する従来技術は、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示の技術では、表示する画像信号に含まれる色空間情報に基づいて、実行する色空間処理が、sRGB信号に応じた色空間処理とxvYCC信号に応じた色空間処理との間で切り換えられる。
しかしながら、ディスプレイに対して設定された色空間が変わると画面全体の色(画質)が変化する。このような変化はユーザに違和感を与えるため、ディスプレイに対して色空間を設定する際には、そのような画質の変化が生じないようにすることが必要である。
設定された色空間に対応する表示パラメータで画像データを表示する表示装置を制御する表示制御装置であって、
前記表示装置で表示する画像を切り換える切換手段と、
前記表示装置に対し、表示する画像の色空間を設定する設定手段と、
を有し、
前記切換手段によって画像が切り換えられると、前記表示装置の表示が切り換え前の画像から切り換え後の画像へ徐々に変更され、
前記設定手段は、前記切換手段によって画像が切り換えられた場合に、前記表示装置の表示が変更される表示変更期間に、前記表示装置に対して切り換え後の画像の色空間を設定する
ことを特徴とする表示制御装置である。
本発明の第2の態様は、
設定された色空間に対応する表示パラメータで画像データを表示する表示装置を制御する表示制御装置であって、
前記表示装置で表示する画像を切り換える切換手段と、
前記表示装置に対し、表示する画像の色空間を設定する設定手段と、
を有し、
前記設定手段は、前記切換手段によって画像が切り換えられる場合に、前記表示装置の表示が変更される前に、切り換え後の画像の色空間を前記表示装置に対して設定する
ことを特徴とする表示制御装置である。
設定された色空間に対応する表示パラメータで画像データを表示する表示装置を制御する表示制御装置の制御方法であって、
前記表示装置で表示する画像を切り換える切換ステップと、
前記表示装置に対し、表示する画像の色空間を設定する設定ステップと、
を有し、
前記切換ステップによって画像が切り換えられると、前記表示装置の表示が切り換え前の画像から切り換え後の画像へ徐々に変更され、
前記設定ステップでは、前記切換ステップによって画像が切り換えられた場合に、前記表示装置の表示が変更される表示変更期間に、前記表示装置に対して切り換え後の画像の色空間が設定される
ことを特徴とする表示制御装置の制御方法である。
本発明の第4の態様は、
設定された色空間に対応する表示パラメータで画像データを表示する表示装置を制御する表示制御装置の制御方法であって、
前記表示装置で表示する画像を切り換える切換ステップと、
前記表示装置に対し、表示する画像の色空間を設定する設定ステップと、
を有し、
前記設定ステップは、前記切換ステップによって画像が切り換えられる場合に、前記表示装置の表示が変更される前に、切り換え後の画像の色空間を前記表示装置に対して設定する
ことを特徴とする表示制御装置の制御方法である。
以下の実施例に係る表示制御装置は、表示装置を制御する装置である。表示装置は、設定された色空間(設定色空間)に対応する表示パラメータで画像を表示する。
以下では、表示制御装置が表示装置の一部である場合の例を説明する。
以下、本発明の実施例1に係る表示制御装置及びその制御方法について図面を参照しながら説明する。
本発明の実施例1に係る表示装置100は、ビューワ機能を有する。ビューワ機能は、複数の画像をスライドショーする機能である。本実施例では、表示する画像の切り換え時には、ユーザが設定した表示効果で、表示装置100の表示が切り換え前の画像から切り換え後の画像へ徐々に変更される。表示装置100の表示が変更される期間を「表示変更期間」と呼ぶ。なお、表示効果は、メーカによって予め定められていてもよい。本実施例では、表示効果が「フェード」である場合の例を説明する。具体的には、切り換え前の画像の不透明度が徐々に低下すると共に、切り換え前の画像のサイズが徐々に小さくなる。そして、切り換え前の画像が表示されなくなった後に、切り換え後の画像の不透明度が徐々に上昇するとともに、切り換え後の画像のサイズが徐々に大きくなる。
01を操作することにより、表示する画像の切り換え、スライドショーの開始、表示効果の設定などが行われる。図4に、表示効果の詳細を設定するための設定ウィンドウの一例を示す。ユーザが図4の設定ウィンドウを操作することにより、表示効果パラメータとして、「表示効果の種類」、「表示変更期間の長さ」、「フェードアウト時間」、「フェードイン時間」、「フェード時の拡大縮小の有無」が設定される。フェードアウト時間は、切り換え前の画像を非表示にするのに要する時間である。フェードイン時間は、切り換え後の画像を完全に表示するのに要する時間である。
なお、色空間はsRGBとAdobeRGBに限らない。sRGBとAdobeRGB以外の色空間に対応する表示パラメータが予め用意されていてもよい。
表1は、色空間設定部104が用いるパラメータ管理テーブルの一例を示している。表1において、「バックライト設定値」は、バックライトの発光輝度や色温度など、バックライトの制御に用いるパラメータである。R(赤),G(緑),B(青)のバックライトを用いる場合は、R値、G値、B値のパラメータが用いられる。「信号処理設定値」は、色空間補正値やガンマ補正値など、画像信号の補正に用いるパラメータである。「バックライト設定値」および「信号処理設定値」は、製品出荷前に予め格納しておいてもよいし、製品出荷後のキャリブレーション実行時に記憶するようにしてもよい。
色空間設定部104は、パラメータ管理テーブルを用いて、表示対象の画像の色空間に対応する表示パラメータを判断し設定する。
像色空間取得部110から取得した色空間情報とに基づいて、設定色空間の変更が必要か否か判定する。画像切換制御部109から取得した設定色空間情報は、表示装置100に対して設定されている現在の設定色空間であり、画像色空間取得部110から取得した色空間情報は、表示する画像の色空間である。具体的には、色空間切換判定部111は、設定色空間情報によって表される設定色空間が、色空間情報によって表される色空間と一致するか否かを判定する。設定色空間情報によって表される設定色空間が、色空間情報によって表される色空間と一致する場合には、色空間切換判定部111は、設定色空間の変更が不要であると判定する。設定色空間情報によって表される設定色空間が、色空間情報によって表される色空間と異なる場合には、色空間切換判定部111は、設定色空間の変更が必要であると判定する。そして、色空間切換判定部111は、色空間切換タイミング算出部114へ設定色空間の変更が必要であることを通知する。
なお、本実施例では、切り換え前の画像の色空間と切り換え後で画像の色空間とが異なる場合にのみ、上記タイミングが算出され、表示装置100に対し切り換え後の画像の色空間が設定されるものとしたが、これに限らない。切り換え前の画像の色空間と切り換え後で画像の色空間とが異なるか否かに拘わらず、上記処理が行われてもよい。
アウトする画像の最終的な画像サイズと、フェードインする画像の最初の画像サイズとは互いに異なっていてもよい。
さらに、表示効果処理部115は、表示する画像が切り換えられた場合に、色空間切換タイミング算出部114で算出されたタイミングで、表示装置100に対する切り換え後の画像の色空間の設定を、色空間設定部104に要求する。具体的には、表示効果処理部115は、色空間切換判定部111から設定色空間の変更が必要であることが通知されると、色空間切換タイミング算出部114で算出されたタイミングで、設定色空間の変更を色空間設定部104に要求する。
まず、S205において、画像切換制御部109が、デコーダ106に対して画像Bのデコードを指示する。デコーダ106は、画像記憶部105から画像B(JPEGファイル)を読み出し、読み出した画像Bをデコードして、フレームバッファに展開する。ここでは、画像Aが第1フレームバッファ107に展開されているものとする。画像Bを第1フレームバッファ107に展開してしまうと、画像Aが第1フレームバッファ107から削除されてしまい、表示効果を実現することができなくなってしまう。そのため、デコード後の画像Bは第2フレームバッファ108に展開される。そして、画像切換制御部109は、第1フレームバッファ107から画像Aを読み出し、表示効果処理部115に出力する。表示効果処理部115は、1000msecかけて、画像Aの不透明度を100%から0%まで変化させるとともに、画像Aのサイズ(表示サイズ)を100%から40%まで小さくする。その結果、図3の符号301,302に示すように、画像Aが徐々にフェードアウトする。
画像Aのフェードアウトが完了すると、S206において、画像切換制御部109が、第2フレームバッファ108から画像Bを読み出し、表示効果処理部115に出力する。表示効果処理部115は、1000msecかけて、画像Bの不透明度を0%から100%まで上昇させるとともに、画像Bのサイズを40%から100%まで大きくする。その結果、図3の符号303,304に示すように、画像4が徐々にフェードインする。
従って、S205とS206の処理により、2000msecかけて画像Aから画像Bに表示が切り換えられる。
まず、S207において、色空間切換タイミング算出部114が、閾値記憶部113から図6に示すような閾値テーブルを取得する。閾値テーブルは、表示効果の種類、小変化期間を算出するために着目する表示効果の特徴量、小変化期間を算出するための閾値の対応関係を表すテーブルである。図6の例では、表示効果の特徴量は、「不透明度」、「輝度」、「彩度」、「サイズ」、「速度」、「表示割合」を含む。「不透明度」は、背景が画像を透過する割合を100%から減算した値である。「サイズ」は、本来の画像のサイズ(解像度)に対する、表示された画像のサイズの割合である。「輝度」は、画像の平均輝度である。「彩度」は、表示装置100の最大彩度に対する画像の彩度の割合である。「速度」は画像の移動速度である。「表示割合」は、画面の領域に対する画像が表示される領域の割合である。
まず、表示効果パラメータの設定値から、表示効果の種類が「拡縮フェード」であることが判断される。
次に、閾値テーブルから、「拡縮フェード」に対応する表示効果の特徴量が「不透明度」と「サイズ」であることが判断される。本実施例では、小変化期間を算出するために不透明度に着目する。
そして、閾値テーブルから、不透明度の閾値が「40%」であることが判断される。
次に、表示変更期間の長さ、フェードアウト時間、フェードイン時間、及び、不透明度の閾値から、小変化期間が算出される。本実施例では、画像Aの画質と画像Bの画質の両方の変化(設定色空間が変わることによる変化)が最も小さい又は目立たない期間が小変化期間として算出される。不透明度が低いほど、設定色空間が変わることによる画質の変化は小さい。そのため、画像Aと画像Bの両方の不透明度が閾値以下(40%以下)であ
る期間が、小変化期間として算出される。図5の例では、画像Aについては、時刻T510から徐々に不透明度が低下し、時刻T510から600msec後の時刻T520で不透明度が40%となり、時刻T550で不透明度が0%となる。画像Bについては、時刻T550から徐々に不透明度が上昇し、時刻T530で不透明度が40%となり、時刻T540で不透明度が100%となる。そのため、時刻T520から時刻T530までの期間が小変化期間となる。小変化期間の長さは800msecである。
そして、小変化期間内の画像Bの画質の変化が最も小さい又は目立たない期間に、表示装置100に対して画像Bの色空間が設定されるように、設定色空間の変更を開始するタイミングが算出される。切り換え前の画像の画質よりも切り換え後の画像の画質を優先することが好ましい。小変化期間内の画像Bの画質の変化が最も小さい又は目立たない期間に、表示装置100に対して画像Bの色空間を設定することにより、画像Bの画質の変化をより低減することができる。本実施例では、時刻T520が設定色空間の変更を開始するタイミングとして算出される。
算出されたタイミングを表す情報は、表示効果処理部115に通知される。
なお、「拡縮フェード」に対応する表示効果の特徴量が複数存在する場合には、特徴量毎に小変化期間の算出が行われてもよい。複数の特徴量のいずれか1つが小変化期間の判定条件を満たす期間が小変化期間として算出されてもよい。
表示装置100の色空間変換処理を開始してもよい。
また、切り換え後の画像の色空間によって、設定色空間変更時間は異なる。例えば、色域を拡大するためにバックライトの点灯方式を変更が必要な場合などにおいては、設定色空間変更時間は長い。そのため、切り換え後の画像の色空間に基づいて設定色空間変更時間を算出し、設定色空間変更時間と小変化期間の長さとを比較してもよい。そして、設定色空間変更時間が小変化期間の長さよりも長い場合には、切り換え後の画像の画質が優先されるように、設定色空間の変更を開始するタイミングが小変化期間よりも前に設定されてもよい。例えば、図5において、設定色空間変更時間が900msecであった場合には、設定色空間の変更を開始するタイミングを100msec前倒しにすればよい。そして、画像Aのフェードアウトの開始時刻から500msec後のタイミングで設定色空間の変更が開始されてもよい。
以下、本発明の実施例2に係る表示制御装置及びその制御方法について図面を参照しながら説明する。
本実施例では、表示効果が図7に示すようなディゾルブ(画像の重ね合わせ)である場合について説明する。表示効果がディゾルブである場合にも、実施例1と同様に、「不透明度」に着目して設定色空間の変更を開始するタイミングが決定される。
さらに、本実施例では、表示装置の性能や切り換え後の画像の色空間に依存する設定色空間変更時間が小変化期間の長さよりも長い場合において、設定色空間が変わることによる画質の変化をより低減する又は目立たなくすることのできる構成について説明する。
本実施例に係る表示装置の構成は、実施例1の図1と同様である。
但し、本実施例では、「表示効果の種類」は「ディゾルブ」、「表示変更期間の長さ」は「2500msec」、「フェードアウト時間」は「1900msec」、「フェードイン時間」は「1900msec」であるものとする。
また、本ステップにおいて、色空間切換タイミング算出部114が、設定色空間変更時間が小変化期間の長さよりも長いか否かを判定する。設定色空間変更時間が小変化期間の長さよりも長い場合には、色空間切換タイミング算出部114が表示効果パラメータの調整が必要であると判断し、処理がS810に進められる。設定色空間変更時間が小変化期間の長さ以下である場合には、色空間切換タイミング算出部114が表示効果パラメータの調整が不要であると判断し、処理がS811に進められる。
まず、S811において、色空間切換タイミング算出部114が、実施例1(図2のS208の処理)と同様の方法で、設定色空間の変更を開始するタイミングを算出する。具体的には、図7に示すように、時刻T730が設定色空間の変更を開始するタイミングとして算出される。
次に、S812において、実施例1(図2のS209の処理)と同様に画像Aがフェー
ドアウトされ、S813において、実施例1(図2のS210の処理)と同様に画像Bがフェードインされる。
また、S812とS813の処理と並行してS814の処理が行われる。S814では、実施例1(図2のS211の処理)と同様に、表示効果処理部115が、S811で算出されたタイミング(時刻T730のタイミング)で、色空間設定部104に設定色空間の変更を要求する。色空間設定部104は、表示効果処理部115からの要求に応じて、設定色空間を変更する。具体的には、設定色空間がAdobeRGBからsRGBに変更される(表示装置100に対し画像Bの色空間が設定される)。図7に示すように、画像Aと画像Bが重なり合った表示がされている最中に、設定色空間が変更される。
まず、S810において、色空間切換タイミング算出部114が、小変化期間の長さが設定色空間変更時間以上となるように、表示効果の仕方(表示装置の表示の変更の仕方)を制御する。本実施例では、フェードアウト時間を調整することにより、画像Aのフェードアウトの終了時刻(フェードアウト終了時刻)を調整する。上述したように、現在の画像Aのフェードアウト終了時刻は時刻T760である。具体的には、画像Aの不透明度と画像Bの不透明度が共に40%以下となる期間の長さを長くするために、フェードアウト時間が、1900msecから1500msecに短縮される。その結果、図9に示すように、画像Aのフェードアウト終了時刻が時刻T760から時刻T950に変更される。そして、上述したS811〜S814の処理が行われる。但し、ここでは、調整後の表示効果パラメータが使用される。本実施例では、S810の処理により、フェードアウト時間が1900msecから1500msecに短縮された。そのため、画像Aの不透明度は、時刻T730より240msec前の時刻T930(画像Aのフェードアウトの開始時刻T710から900msec後の時刻T930)で40%以下となる。その結果、時刻T930から時刻T750までの期間が小変化期間となり、小変化期間の長さが220msecから460msecに延長される。そして、時刻T930が設定色空間の変更を開始するタイミングとして算出され、小変化期間内に設定色空間の変更を完了することができる。
また、本実施例によれば、設定色空間変更時間が小変化期間の長さより長い場合に、小変化期間の長さが設定色空間変更時間以上となるように、表示装置の表示の変更の仕方が制御される。それにより、小変化期間内に設定色空間の変更を完了することができ、設定色空間が変わることによる画質の変化をより低減する又は目立たなくすることができる。
の機能部がそのような制御を行ってもよい。表示制御装置は、図1に示す機能部の他に、そのような制御を行う制御部をさらに有していてもよい。
以下、本発明の実施例2に係る表示制御装置及びその制御方法について図面を参照しながら説明する。
本実施例では、表示効果が図10の符号1001〜1004に示すようなスライドイン/アウトである場合について説明する。スライドイン/アウトでは、切り換え前の画像が画面外へ移動し、切り換え後の画像が画面内に移動することにより、切り換え前の画像から切り換え後の画像へ表示が徐々に変更される。画像の移動速度が速いほど、設定色空間が変わることによる画質の変化は目立たない。そこで、本実施例では、切り換え前の画像の移動速度と切り換え後の画像の移動速度の両方が閾値以上の期間を小変化期間として算出する。それにより、実施例1,2と同様の効果を得ることができる。
本実施例に係る表示装置の構成は、実施例1の図1と同様である。
S208では、色空間切換タイミング算出部114が、S201で取得された表示効果パラメータ設定値と、S207で取得された閾値テーブルとを用いて、設定色空間の変更を開始するタイミングを算出する。
次に、閾値テーブルから、「スライドイン/アウト」に対応する表示効果の特徴量が「速度」であることが判断される。ここでは、画像の移動速度の値として、表示装置の解像度に依存しない値であるメートル表記の値を用いる。なお、表示パネル102の解像度ppiを用いれば、移動速度の値としてメートル表記の値から「ピクセル/sec」などの単位の値を得ることができる。
そして、閾値テーブルから、速度の閾値が「0.1m/sec」であることが判断される。
に、設定色空間変更時間は200msecであるため、小変化期間の終了時刻T1040よりも前に設定色空間の変更が完了する。
以下、本発明の実施例4に係る表示制御装置及びその制御方法について図面を参照しながら説明する。図11の符号1101〜1104に示すように、本実施例の表示効果は実施例1の表示効果と同じ(拡縮フェード)である。但し、実施例1では閾値が予め用意された値であったのに対し、本実施例では、画像のサイズから閾値を算出する。
本実施例に係る表示装置の構成は、実施例1の図1と同様である。
S208では、色空間切換タイミング算出部114が、S201で取得された表示効果パラメータ設定値と、S207で取得された閾値テーブルとを用いて、設定色空間の変更を開始するタイミングを算出する。
次に、閾値テーブルから、「拡縮フェード」に対応する表示効果の特徴量が「不透明度」と「サイズ」であることが判断される。
り換え前の画像のサイズと切り換え後の画像のサイズのうち、大きい方のサイズを用いて、サイズが小さいほど高い閾値が算出される。具体的には、以下の式1を用いて閾値が算出される。画像のサイズが小さいほど閾値を高くする理由は、不透明度が同じ場合、サイズが小さいほど、設定色空間が変わることによる画質の変化が小さいためである。式1において、基準閾値は図6の閾値テーブルで管理されている不透明度の閾値(40%)である。画像サイズは、切り換え前の画像のサイズと切り換え後の画像のサイズのうち、大きい方のサイズ(%)である。なお、表示されていない画像のサイズは0%である。補正幅は、不透明度の閾値に対する画像サイズの影響の大きさを表す値であり、本実施例では8とする。補正幅は、ユーザが任意に設定した値であってもよい。算出閾値は、サイズに基づいて算出された閾値(小変化期間の算出に利用される閾値)である。
算出閾値=基準閾値+(100/画像サイズ×補正幅) ・・・(式1)
そのため、時刻T1130での閾値は、式1より、60%(=40%+(100/40%×8))となる。同様に各時刻における閾値が算出される。その結果、図11の太線で示すように、時刻T1110から時刻T1130の期間に閾値は40%から60%まで徐々に増加し、時刻T1130から時刻T1150の期間に閾値は60%から40%まで徐々に低下する。
このように、本実施例では、サイズに基づいて閾値を調整したことにより、実施例1よりも小変化期間を高精度に算出することができる。具体的には、図11の例では、実施例1よりも長い期間を小変化期間として算出することができる。
また、閾値を算出するための式は式1に限らない。サイズが小さいほど高い閾値が得られれば、どのような式を用いて閾値が算出されてもよい。サイズ毎に閾値を表すテーブルを用いて閾値が決定されてもよい。
以下、本発明の実施例5に係る表示制御装置及びその制御方法について説明する。
実施例5では、スライドショーなどの画像切り換え表示において表示効果がない場合の例を説明する。即ち、実施例5では、表示変更期間がない場合(表示変更期間の長さが0である場合)の例を説明する。
本実施例に係る表示装置の構成は、実施例1の図1と同様である。以下に、図11を用いて、本実施例に係る表示装置の処理フローについて説明する。
施例では、画像切換タイミングで、色空間の変更が完了するようにタイミングを決定する。従って、画像切換タイミングよりも200ms前のタイミングで色空間の変更を開始するように、タイミングが決定される。
なお、本実施例では、設定色空間の変更が完了するタイミングで表示が切り換えられる例を説明したが、これに限らない。表示が切り替えられる前に設定色空間の変更が開始されればよい。そのような構成により、切り換え後の画像の画質の変化期間を短縮することができる。但し、設定色空間の変更が完了するタイミングで表示を切り換えれば、切り換え後の画像の画質の変化を無くすことができる。
102 表示パネル
103 表示制御部
104 色空間設定部
105 画像記憶部
106 デコーダ
107 第1フレームバッファ
108 第2フレームバッファ
109 画像切換制御部
110 画像色空間取得部
111 色空間切換判定部
112 表示効果パラメータ設定部
113 閾値記憶部
114 色空間切換タイミング算出部
115 表示効果処理部
Claims (16)
- 設定された色空間に対応する表示パラメータで画像データを表示する表示装置を制御する表示制御装置であって、
前記表示装置で表示する画像を切り換える切換手段と、
前記表示装置に対し、表示する画像の色空間を設定する設定手段と、
を有し、
前記切換手段によって画像が切り換えられると、前記表示装置の表示が切り換え前の画像から切り換え後の画像へ徐々に変更され、
前記設定手段は、前記切換手段によって画像が切り換えられた場合に、前記表示装置の表示が変更される表示変更期間に、前記表示装置に対して切り換え後の画像の色空間を設定する
ことを特徴とする表示制御装置。 - 前記表示変更期間では、切り換え前の画像の不透明度が徐々に低下し、切り換え後の画像の不透明度が徐々に上昇し、
前記設定手段は、切り換え前の画像の不透明度、切り換え後の画像の不透明度、又は、その両方が閾値以下の期間である小変化期間に、前記表示装置に対して切り換え後の画像の色空間を設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。 - 前記表示変更期間では、切り換え前の画像のサイズが徐々に小さくなり、切り換え後の画像のサイズが徐々に大きくなり、
前記閾値は、切り換え前の画像のサイズ、切り換え後の画像のサイズ、又は、その両方に基づいて決定される
ことを特徴とする請求項2に記載の表示制御装置。 - 前記表示変更期間では、切り換え前の画像のサイズが徐々に小さくなり、切り換え後の画像のサイズが徐々に大きくなり、
前記設定手段は、切り換え前の画像のサイズ、切り換え後の画像のサイズ、又は、その両方が閾値以下の期間である小変化期間に、前記表示装置に対して切り換え後の画像の色空間を設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。 - 前記表示変更期間では、切り換え前の画像が画面外へ移動し、切り換え後の画像が画面内に移動し、
前記設定手段は、前記画面の領域に対する切り換え前の画像が表示される領域の割合、前記画面の領域に対する切り換え後の画像が表示される領域の割合、又は、その両方が閾値以下の期間である小変化期間に、前記表示装置に対して切り換え後の画像の色空間を設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。 - 前記表示変更期間では、切り換え前の画像が画面外へ移動し、切り換え後の画像が画面内に移動し、
前記設定手段は、前記切り換え前の画像の移動速度、前記切り換え後の画像の移動速度、又は、その両方が閾値以上の期間である小変化期間に、前記表示装置に対して切り換え後の画像の色空間を設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。 - 前記表示装置に対する色空間の設定に要する時間が前記小変化期間の長さよりも長い場
合に、前記小変化期間の長さが前記表示装置に対する色空間の設定に要する時間以上となるように、前記表示装置の表示の変更の仕方を制御する制御手段をさらに有する
ことを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の表示制御装置。 - 設定された色空間に対応する表示パラメータで画像データを表示する表示装置を制御する表示制御装置の制御方法であって、
前記表示装置で表示する画像を切り換える切換ステップと、
前記表示装置に対し、表示する画像の色空間を設定する設定ステップと、
を有し、
前記切換ステップによって画像が切り換えられると、前記表示装置の表示が切り換え前の画像から切り換え後の画像へ徐々に変更され、
前記設定ステップでは、前記切換ステップによって画像が切り換えられた場合に、前記表示装置の表示が変更される表示変更期間に、前記表示装置に対して切り換え後の画像の色空間が設定される
ことを特徴とする表示制御装置の制御方法。 - 前記表示変更期間では、切り換え前の画像の不透明度が徐々に低下し、切り換え後の画像の不透明度が徐々に上昇し、
前記設定ステップでは、切り換え前の画像の不透明度、切り換え後の画像の不透明度、又は、その両方が閾値以下の期間である小変化期間に、前記表示装置に対して切り換え後の画像の色空間が設定される
ことを特徴とする請求項8に記載の表示制御装置の制御方法。 - 前記表示変更期間では、切り換え前の画像のサイズが徐々に小さくなり、切り換え後の画像のサイズが徐々に大きくなり、
前記閾値は、切り換え前の画像のサイズ、切り換え後の画像のサイズ、又は、その両方に基づいて決定される
ことを特徴とする請求項9に記載の表示制御装置の制御方法。 - 前記表示変更期間では、切り換え前の画像のサイズが徐々に小さくなり、切り換え後の画像のサイズが徐々に大きくなり、
前記設定ステップでは、切り換え前の画像のサイズ、切り換え後の画像のサイズ、又は、その両方が閾値以下の期間である小変化期間に、前記表示装置に対して切り換え後の画像の色空間が設定される
ことを特徴とする請求項8に記載の表示制御装置の制御方法。 - 前記表示変更期間では、切り換え前の画像が画面外へ移動し、切り換え後の画像が画面内に移動し、
前記設定ステップでは、前記画面の領域に対する切り換え前の画像が表示される領域の割合、前記画面の領域に対する切り換え後の画像が表示される領域の割合、又は、その両方が閾値以下の期間である小変化期間に、前記表示装置に対して切り換え後の画像の色空間が設定される
ことを特徴とする請求項8に記載の表示制御装置の制御方法。 - 前記表示変更期間では、切り換え前の画像が画面外へ移動し、切り換え後の画像が画面内に移動し、
前記設定ステップでは、前記切り換え前の画像の移動速度、前記切り換え後の画像の移動速度、又は、その両方が閾値以上の期間である小変化期間に、前記表示装置に対して切り換え後の画像の色空間が設定される
ことを特徴とする請求項8に記載の表示制御装置の制御方法。 - 前記表示装置に対する色空間の設定に要する時間が前記小変化期間の長さよりも長い場合に、前記小変化期間の長さが前記表示装置に対する色空間の設定に要する時間以上となるように、前記表示装置の表示の変更の仕方を制御する制御ステップをさらに有する
ことを特徴とする請求項9〜13のいずれか1項に記載の表示制御装置の制御方法。 - 設定された色空間に対応する表示パラメータで画像データを表示する表示装置を制御する表示制御装置であって、
前記表示装置で表示する画像を切り換える切換手段と、
前記表示装置に対し、表示する画像の色空間を設定する設定手段と、
を有し、
前記設定手段は、前記切換手段によって画像が切り換えられる場合に、前記表示装置の表示が変更される前に、切り換え後の画像の色空間を前記表示装置に対して設定する
ことを特徴とする表示制御装置。 - 設定された色空間に対応する表示パラメータで画像データを表示する表示装置を制御する表示制御装置の制御方法であって、
前記表示装置で表示する画像を切り換える切換ステップと、
前記表示装置に対し、表示する画像の色空間を設定する設定ステップと、
を有し、
前記設定ステップは、前記切換ステップによって画像が切り換えられる場合に、前記表示装置の表示が変更される前に、切り換え後の画像の色空間を前記表示装置に対して設定する
ことを特徴とする表示制御装置の制御方法。
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