JP2014062020A - オゾン発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のオゾン発生装置より非常に低い電圧でオゾンを発生することのできるオゾン発生装置を構成する。
【解決手段】オゾン発生装置1は、n相の交流電圧が印加されるオゾン発生部4−1を備える。オゾン発生部4−1には、互いに線幅方向に隣接するように配列された複数の線状電極からなる放電電極421,422を有する。放電電極421,422は一つの中心の周囲に回転対称性をもって円環状に配置されている。この放電電極421,422には、その並び順に一定相数を周期とし、この周期毎に接続されている。そして、これらの線状電極に3相以上の交流電圧が印加される。
【選択図】図3

Description

本発明はオゾンを発生させるためのオゾン発生装置に関し、特に、低電圧で高効率にオゾンを連続的に放出できるようにしたオゾン発生装置に関する。
従来の一般的なオゾン発生装置は、二つの電極の一方または両方を誘電体で隔離し、電極間距離を1〜2mm程度として対極させ、この電極の間に、10〜20kV、50〜数十kHz程度の交流電圧を印加するように構成されている。この構成により、バリア放電による高い電子温度で酸素分子が解離して酸素原子を生じ、この酸素原子が他の酸素分子と結合することでオゾンを生じる。しかし、このままではオゾンは動かないので送風装置も設けられる。
また、絶縁体を挟んで表面側電極の裏側に、互いの電極の位置をずらして裏面側電極を配置してなる電極対を配置し、両電極に交流電圧を印加することにより表面電極の端縁から表面プラズマを発生させ、この表面プラズマと空気との接触によりオゾンを発生させ、表面プラズマのプラズマジェット流で誘起される空気流にオゾンとを混合するようにしたオゾン発生装置が特許文献1に示されている。
特開2009−242172号公報
近年のオゾン発生装置の応用分野の拡大に伴い、例えば数百V程度の低電圧で効率よくオゾンを発生する装置が求められている。
本発明の目的は、従来のオゾン発生装置より低電圧で高効率にオゾンを発生することのできるオゾン発生装置を提供することにある。
(1)本発明のオゾン発生装置は、
外部接続端子と、互いに線幅方向に順に隣接するように配列された複数の線状電極と、を有するオゾン発生部と、
交流電圧を前記線状電極に印加する電源部と、
を備え、
前記複数の線状電極は一つの中心の周囲に回転対称性をもって円環状に配置されていることを特徴とする。
この構成により、線状電極が回転対称性をもって配列されていることにより、電極配列に端部を無くすことができ、そのことによって、絶縁膜の表面に電荷が蓄積することが防止でき、オゾンの発生を安定化させることができる。
(2)前記複数の線状電極のうち、互いに隣接する線状電極の間隙は曲線状であり、これらの曲線状部分のいずれの位置に接する接線も前記中心を通らないことが好ましい。
この構成により、オゾンを含む気流を特定の領域に吹き付けることができる。
(3)前記複数の線状電極のうち、互いに隣接する線状電極の間の間隙は直線状であり、これらの直線状部分を通る直線は前記中心を通らないことが好ましい。
この構成により、オゾンを含む気流を特定の領域に吹き付けることができる。
(4)前記複数の線状電極は、円環状に配置された組が複数組同心円状に配置されていることが好ましい。
この構成により、線状電極の形成面積を容易に大きくでき、オゾン発生量を増大させることができる。
(5)前記線状電極は、その並び順に一定相数nを周期として、当該周期毎に接続されていて、
前記電源部は、時間経過にともない、互いに一定の位相差で且つ同一パターンで電圧が周期的に変化する3相以上の交流電圧を発生することが好ましい。
この構成により、方向性のある気流が生じて、効率良くオゾンを発生させることができる。
(6)前記外部接続端子と前記線状電極は容量結合層を介し容量結合していることが好ましい。
この構成により、線状電極のなかの特定の電極へ意図しない大電流が流れることを防止できる。
本発明によれば、駆動電圧が相対的に低くても、互いに隣接する線状電極間に生じる電界が高められるので、低電圧で駆動できる。また、線状電極が回転対称性をもって配列されていることにより、電極配列の端部を無くすことができ、そのことによって、絶縁膜の表面に電荷が蓄積することが防止でき、オゾンの発生を安定化させることができる。
図1はオゾン発生装置のブロック構成図である。 図2(A)、図2(B)は電源部2が発生する、n=3の場合の駆動電圧Vi(i=1,2,3)の波形図である。 図3は、図1に示したオゾン発生部4−1の層毎の分解斜視図である。 図4は入力端子層48の平面図である。 図5は給電電極層46のうち下層の接続電極482a〜482cとの接続関係を示す平面図である。 図6は給電電極層46の平面図である。 図7は容量結合電極層44の平面図である。 図8は放電電極層42の平面図である。 図9は、図7に示したビア電極451c1,451c2,451c3を含む部分円筒面でのオゾン発生部4−1の断面図である。 図10は第1の実施形態に係るオゾン発生部4−1の等価回路図である。 図11は第2の実施形態に係るオゾン発生装置が備えるオゾン発生部の容量結合電極層44の平面図である。 図12は容量結合電極層44と対向する放電電極層42の平面図である。 図13は、オゾン発生部の放電電極の近傍における気流の例を示す図である。 図14は、オゾン発生部の放電電極の近傍における気流の例を示す図である。 図15は第3の実施形態に係るオゾン発生装置のオゾン発生部4−3の層毎の分解斜視図である。 図16は第4の実施形態に係るオゾン発生装置のオゾン発生部4−4の層毎の分解斜視図である。 図17は第5の実施形態に係る除菌消臭装置の構成を示す模式図である。 図18は第6の実施形態に係る冷蔵庫の概略構成図である。
《第1の実施形態》
第1の実施形態に係るオゾン発生装置について図1〜図10を参照して説明する。
図1はオゾン発生装置のブロック構成図である。オゾン発生装置1はオゾン発生部4−1、電源部2、この電源部2とオゾン発生部4−1とを接続する結線部3を備えている。
オゾン発生部4−1は外部接続端子P1〜Pnを備え、電源部2からn相の交流電圧である駆動電圧V1〜Vnが印加される。
一般的に、n相の正弦波交流電圧は次式で表すことができる。
Figure 2014062020
ここで、Vampは電圧振幅(波高値)であり、Tperは交流の周期である。例えば、Vampは200〜600V、Tperは10μs〜1msである。
n=3の場合の駆動電圧Vi(i=1,2,3)の波形は図2(A)のように表すことができる。駆動電圧V1,V2,V3は互いに360度/n=120度の位相差をもっている。
駆動電圧波形は図2(B)に示すような矩形波であってもよい。この例も3相であるので、駆動電圧V1,V2,V3は互いに360度/n=120度の位相差をもっている。
図3は、図1に示したオゾン発生部4−1の層毎の分解斜視図である。オゾン発生部4−1は、絶縁体と、その絶縁体の表面または内部に形成された電極膜またはビア電極とからなる。オゾン発生部4−1は、表皮絶縁層41、放電電極層42、静電容量形成膜層43、容量結合電極層44、ビア電極層45、給電電極層46、絶縁体基板47、および入力端子層48がこの順に積層構成されている。但し、図3に示した分解図は、あくまで構成を説明するための便宜上の表示であり、製造工程を表すものではない。これら層のうち、層42,44,46,48はいずれも、金属電極の層であり、絶縁体層に電極が形成された層を図示しているわけではない。
絶縁体基板47は例えばアルミナ基板であり、ビア電極471a〜471cは表面から裏面まで貫通し、裏面では、下層の接続電極482a〜482cを介して入力端子481a〜481cにそれぞれ導通する。
ビア電極層45は絶縁体膜452と複数のビア電極とからなる。
静電容量形成膜層43は誘電体(絶縁体)膜の層である。
放電電極421,422は表皮絶縁層41で被覆されている。
図4は入力端子層48の平面図である。入力端子層48は入力端子481a〜481cと接続電極482a〜482cとからなる。これらの入力端子は、それぞれ外部接続端子P1,P2,P3を構成する。
図5は給電電極層46のうち下層の接続電極482a〜482cとの接続関係を示す平面図である。この例では3つの円環状の給電電極461a,461b,461cを備え、これらはビア電極471a〜471cを介して下層の接続電極482a〜482cに接続される。
図6は給電電極層46の平面図である。3つの円環状の給電電極461a,461b,461cは、上層のビア電極層45の多数のビア電極451a1〜451a12,451b1〜451b12,451c1〜451c12と導通する(451a4〜451a11、451b4〜451b11、451c4〜451c11に相当する符号は図中に示していない)。
図7は容量結合電極層44の平面図である。複数の線状の容量結合電極441a1〜441a12,441b1〜441b12,441c1〜441c12が円環状に配置されている(441a4〜441a11、441b4〜441b11、441c4〜441c11に相当する符号は図中に示していない)。また、複数の線状の容量結合電極442a1〜442a4,442b1〜442b4,442c1〜442c4が円環状に配置されている。この円環状に配置された2組が同心円状に配置されている。すなわち複数の容量結合電極が二重の円環状に配置されている。各容量結合電極はビア電極層45の多数のビア電極451a1〜451a12,451b1〜451b12,451c1〜451c12と導通する。
図8は放電電極層42の平面図である。複数の放電電極421a1〜421a12,421b1〜421b12,421c1〜421c12(421a4〜421a11、421b4〜421b11、421c4〜421c11に相当する符号は図中に示していない)は容量結合電極層44の容量結合電極441a1〜441a12,441b1〜441b12,441c1〜441c12と対向する。また、複数の放電電極422a1〜422a4,422b1〜422b4,422c1〜422c4は容量結合電極層44の容量結合電極442a1〜442a4,442b1〜442b4,442c1〜442c4と対向する。
図9は、図7に示したビア電極451c1,451c2,451c3を含む部分円筒面ABでのオゾン発生部4−1の断面図である。
オゾン発生部4−1は、例えば、ビア部をレーザーパンチャーで穿孔した上で導電性ペーストをスクリーン印刷した複数のセラミックグリーンシートを積層、圧着、乾燥、および焼成することにより構成することができる。また、アルミナ基板上に、各層を全面スクリーン印刷した感光性の導電性ペーストまたはガラスペーストに対してフォトリソグラフィにより必要なパターンを形成した後、焼成することを繰り返す工法により形成してもよい。
図9に表れている範囲で、給電電極層46の給電電極461cは上層のビア電極451c1,451c2,451c3を介して容量結合電極441c1,441c2,441c3にそれぞれ接続される。
容量結合電極層44の隣り合う容量結合電極の間隙は50μmである。同様に放電電極層42の隣り合う放電電極の間隙は50μmである。
図10は第1の実施形態に係るオゾン発生部4−1の等価回路図である。この図10に示すように、外部接続端子P1にキャパシタを介して放電電極421a1〜421a12,422a1〜422a4が接続されている。また、外部接続端子P2にキャパシタを介して放電電極421b1〜421b12,422b1〜422b4が接続されている。さらに、外部接続端子P3にキャパシタを介して放電電極421c1〜421c12,422c1〜422c4が接続されている。
なお、図10においては、放電電極421c12と421a1とは互いに離れて描かれているが、実際の構成においては隣接していることはいうまでもない。図10中の破線の曲線によりそのことを表している。また、放電電極422c4と422a1との関係についても同様である。
このように、互いに線幅方向に順に隣接するように配列された放電電極は、その並び順に相数3の周期毎に接続されている。そして、時間経過にともない、互いに120度の位相差で周期的に変化する正弦波交流電圧が外部接続端子P1,P2,P3に入力される。
ここで、キャパシタの静電容量が、隣接する放電電極同士で形成される静電容量より十分大きければ、外部接続端子P1,P2,P3に印加された電圧の大部分が放電電極に印加される。このため、電源部2が式(1)に示した駆動電圧Viが放電に必要な電圧値以上である場合には、放電電極において3つの電極毎に沿面放電が生じる。この放電により、空気中の分子に由来した荷電粒子が生じる。しかも放電位置は式(1)中の交流の周期Tperと同期して、図9中に示した+xの向きに動く。
第1の実施形態では放電電極の間隙が50μmであり、駆動電圧の波高値Vampが450V以上で沿面放電が生じてオゾンが発生する。
ここで、相数をn、放電電極の配列間隔(ピッチ)をp、放電電極の線幅をLで表すと、放電位置の空間移動速度はn(p+L)/Tperで表されるので、n=3、Tper=0.2ms、p=50μm、L=50μmとすると、放電位置の空間移動速度は1.5m/sとなる。オゾンを含む気流の速度もこれと同オーダの速度となる。
上記荷電粒子は、放電電極に印加された電圧、および表皮絶縁層41の表面に付着した電荷により発生する電界により一定の方向に運動する。この際に、荷電粒子は周囲の空気分子と衝突し運動量を空気分子へ与える。これにより、表皮絶縁層41の表面近傍に気流が生じる。オゾンは中性であるので、この気流とともにオゾンが輸送される。
以上のような構成および作用により、次の効果が生じる。
駆動電圧が相対的に低くても、放電電極の互いに隣接する放電電極間の間隙を狭くするだけで、放電電極間に生じる電界が高められるので、低電圧で駆動できる。
n=3相以上で構成したときには、オゾンが発生する部位の近傍で気流が生じることにより、オゾンが表皮絶縁層41の近傍からすみやかに取り除かれるため、オゾン生成反応が促進される。そのため、オゾン発生効率が高い。
また、気流を自ら生じるため、発生したオゾンを拡散する必要がある用途においても、軸流ファンなどを設ける必要がないため、コストおよびサイズを低減できる。
また、放電電極421,422はそれぞれ回転対称性を有する配列であるため、放電電極の配列の「端」がない。そのため、いずれの電極も対等であり、表皮絶縁層41の表面に付着した電荷が生じる電界は、いずれの電極においても対等である。そのため、もし配列に「端」があれば生じたであろう端部付近の放電の不安定性などが解消され、安定な放電が持続しやすい。
また、放電電極の配列を複数組(本実施例では、外側の放電電極421と内側の放電電極422の2組)で構成し、放電に関わる面積を大きくしたため、単位面積当たりのオゾン発生量が大きい。
また、オゾン発生部4−1の構成において、図3に示した各層41〜46および48は数μm〜数十μmの厚さしか持たず、また、絶縁体基板47も十分薄く構成できる。そのため、オゾン発生部4−1は非常に薄く構成できる。
また、放電電極に直列接続されているキャパシタの静電容量を適切に設定することにより、沿面放電に必要な電荷量を超える電荷の移動を阻止できる。これにより、アーク放電などの意図しない放電の発生を抑制することができ、耐久性が向上する。そのため、表皮絶縁層41は必須ではなく、放電電極は露出していてもよい。
《第2の実施形態》
第2の実施形態に係るオゾン発生装置のオゾン発生部の基本構成は図3に示したものと同じであるが、容量結合電極および放電電極のパターンが異なる。
図11は第2の実施形態に係るオゾン発生装置が備えるオゾン発生部の容量結合電極層44の平面図である。また、図12はその容量結合電極層44と対向する放電電極層42の平面図である。
容量結合電極層44には複数の容量結合電極441a1〜441a12,441b1〜441b12,441c1〜441c12が、一つの中心oの周囲に回転対称性をもって円環状に配置されている(441a4〜441a11、441b4〜441b11、441c4〜441c11に相当する符号は図中に示していない)。これら複数の容量結合電極のうち、互いに隣接する容量結合電極の間隙は曲線状であり、これらの曲線状部分のいずれの位置に接する接線も中心oを通らない。
放電電極層42には複数の放電電極421a1〜421a12,421b1〜421b12,421c1〜421c12が、一つの中心oの周囲に回転対称性をもって円環状に配置されている(421a4〜421a11、421b4〜421b11、421c4〜421c11に相当する符号は図中に示していない)。これら複数の放電電極のうち、互いに隣接する放電電極の間隙は曲線状であり、これらの曲線状部分のいずれの位置に接する接線も中心oを通らない。
容量結合電極および放電電極は、隣接する電極の間隙部分が概ね一定の曲線状となるような形状である。
ここで、隣接する2電極(例えば放電電極421a1と421b1)の間隙部分が形成する一定の幅を有する曲線の法線を、交流電圧の相順(ここでは、421a1→421b1)となるように描くと、図12中の法線ベクトルNVのように表すことができる。ここで、法線ベクトルNVのうち、電極の回転対称の中心oに関わる動径成分RPは、電極の回転対称の中心oに向かうように構成される。
第2の実施形態によれば、放電電極421において、隣接する2電極(例えば放電電極421a1と421b1)の間で生じる電界は、該2電極の間隙の接線に対して垂直方向である。また、空気に作用する体積力は、該2電極の間隙の接線に対して垂直方向であって、各放電電極に印加される交流電圧の相順の向きに生じる。したがって、図12に示した構成においては、放電電極421の近傍における気流は、電極の回転対称の中心oへ向かう成分をもつ。そのため、図13に示すように、放電電極421の近傍における気流は、電極の回転対称の中心oに向かう収束流となり、電極の回転対称の中心oの付近において、気流は放電電極421を含む面から離れる向きの成分を持つ。
図13に示すオゾン発生部4−2は、積層体の面から離れる向きの垂直な気流が発生するので、オゾンを含む気流を特定の領域に吹きつけるのに適する。
駆動電圧V1,V2,V3の相順を逆にすれば、すなわち位相差を−120度にすれば、空気に作用する体積力は、前記2電極の間隙部分に垂直な方向であって、各放電電極に印加される交流電圧の相順の向きに生じる。そのため、放電電極421の近傍における気流は、図14に示すように電極の回転対称の中心から離れる向きの発散流となる。この場合、積層体の面に平行に発散する気流が生じるので、オゾンを含む空気を周囲に広くいきわたらせるのに適する。
なお、容量結合電極の間隙および放電電極の間隙は必ずしも曲線状でなくてもよく、直線状であってもよい。その場合でも、互いに隣接する電極の間隙(直線状部分)を通る直線が中心を通らないことで、上記法線ベクトルNVおよび動径成分RPは生じる。
《第3の実施形態》
図15は第3の実施形態に係るオゾン発生装置のオゾン発生部4−3の層毎の分解斜視図である。図3に示したオゾン発生部4−1と異なり、静電容量形成膜層43と容量結合電極層44とが無い構成である。これにより、ビア電極451は、放電電極421に対して直接接続されている。また、このオゾン発生部4−3では、放電電極421は一重の円環状に配置されている。
第3の実施形態によれば、放電電極421にキャパシタが直列接続されていないため、外部接続端子P1,P2,P3に印加された電圧がキャパシタによる分圧が生じることなく放電電極421に直接印加される。そのため、外部接続端子P1,P2,P3に印加すべき電圧はさらに低くてもよい。放電電極の間隙が50μmであれば、駆動電圧の波高値Vampが430V以上で沿面放電が生じてオゾンが発生する。
《第4の実施形態》
図16は第4の実施形態に係るオゾン発生装置のオゾン発生部4−4の層毎の分解斜視図である。図3に示したオゾン発生部4−1と異なり、容量結合電極441および放電電極421は一重の円環状に配置されている。その他は第1の実施形態で示したものと同じである。
このように構成することで、放電電極421、容量結合電極441およびビア電極451のパターン形成が容易になる。
《第5の実施形態》
第5の実施形態では、以上に示したオゾン発生装置を応用した除菌消臭装置について示す。
図17は第5の実施形態に係る除菌消臭装置の構成を示す模式図である。除菌消臭装置5は、電源部2、結線部3、およびオゾン発生部4を備えている。オゾン発生部4は、本実施例に示したオゾン発生装置1と同様の構成からなる。
除菌消臭装置5は、筺体51に収納されている。オゾン発生部4は、内部筺体55に収納されている。筺体51には吸気口52と排気口58とが設けられている。吸気口52は、吸気ダクト53、および吸気ダクト接続部54を経て内部筺体55に接続されている。また、内部筺体55は、排気ダクト接続部56、および排気ダクト57を経て排気口58に接続されている。
吸気ダクトの内部にはエアフィルタ61が設置されている。排気ダクトの内部には活性炭フィルタ62および排気ファン63が設置されている。
排気ファン63により、吸気口52から吸気ダクト53、吸気ダクト接続部54、内部筺体55、排気ダクト接続部56、排気ダクト57を経て排気口58に至る空気の流れが形成される。すなわち、吸気ダクト53の内部には矢印64で示すような気流が生じ、また、排気ダクト57の内部には矢印66で示すような気流が生じる。また、オゾン発生部4は、オゾンを発生するとともに、矢印65で示すような旋回流を生じさせる。
除菌消臭装置5は、例えば便座式トイレの便座の下部に設置して用いられる。細菌などの微生物や悪臭を含む空気が吸気口52の周囲に存在するとき、この空気は吸気口52から除菌消臭装置5に取り込まれる。エアフィルタ61は、空気に含まれる塵や埃が内部に取り込まれるのを防ぐ。エアフィルタ61を通過した空気は、オゾン発生部4に至る。オゾン発生部4では、矢印65で示したように空気の旋回流が生じ撹拌されているので、微生物や悪臭を含む空気は、オゾンとよく混合されて、微生物の不活性化や悪臭物質の分解が促進される。活性炭フィルタ62は、排気ダクト中を通過した空気に含まれるオゾンを分解するので、排出される空気中のオゾンの濃度は低く、人体等への悪影響はない。
《第6の実施形態》
第6の実施形態では、以上に示したオゾン発生装置を備えた冷蔵庫について示す。
図18は第6の実施形態に係る冷蔵庫の概略構成図である。冷蔵庫70の冷蔵室71の天井部にオゾン発生装置1が設置されている。オゾン発生装置1の構成は第2の実施形態において図14で示したとおりである。このオゾン発生装置1は、その表皮絶縁層41を下面にして設置されている。
オゾン発生装置1の周囲の気流は、図18に示すように、電極配列の中心に向かって垂直に流れる気流と、表皮絶縁層41の表面に沿って外向きに放射状に流れる気流とからなる。したがって、概ね流線72で示すように冷蔵室71の内部に気流が生じる。このように、オゾン発生装置1が起こす気流が冷蔵室71の内部のほぼ全体を循環することから、オゾン発生装置1が発生するオゾンも、この気流とともに冷蔵室71の内部を循環し、広く行き渡る。
このように冷蔵室71の内部に広く行き渡るオゾンにより、冷蔵室71の内部全体の消臭および除菌が行える。
以上のように、本実施例で示したオゾン発生装置1を用いることにより、循環のためだけの軸流ファンなどを別に使用しなくともオゾンを広く行き渡らせることができ、装置の小型化、薄型化、低コスト化などが図れる。
なお、以上に示した各実施形態では、3相の正弦波交流電圧である駆動電圧をオゾン発生部へ入力する例を示したが、この相数は4相以上であってもよい。
NV…法線ベクトル
o…中心
P1,P2,P3…外部接続端子
RP…動径成分
V1,V2,V3…駆動電圧
1…オゾン発生装置
2…電源部
3…結線部
4−1,4−2,4−3,4−4…オゾン発生部
5…除菌消臭装置
41…表皮絶縁層
42…放電電極層
43…静電容量形成膜層
44…容量結合電極層
45…ビア電極層
46…給電電極層
47…絶縁体基板
48…入力端子層
51…筺体
52…吸気口
53…吸気ダクト
54…吸気ダクト接続部
55…内部筺体
56…排気ダクト接続部
57…排気ダクト
58…排気口
61…エアフィルタ
62…活性炭フィルタ
63…排気ファン
70…冷蔵庫
71…冷蔵室
421,422…放電電極
441,442…容量結合電極
451…ビア電極
452…絶縁体膜
461…給電電極
471…ビア電極
481…入力端子
482…接続電極

Claims (6)

  1. 外部接続端子と、互いに線幅方向に隣接するように配列された複数の線状電極と、を有するオゾン発生部と、
    交流電圧を前記線状電極に印加する電源部と、
    を備え、
    前記複数の線状電極は一つの中心の周囲に回転対称性をもって円環状に配置されていることを特徴とするオゾン発生装置。
  2. 前記複数の線状電極のうち、互いに隣接する線状電極の間隙は曲線状であり、これらの曲線状部分のいずれの位置に接する接線も前記中心を通らない、請求項1に記載のオゾン発生装置。
  3. 前記複数の線状電極のうち、互いに隣接する線状電極の間の間隙は直線状であり、これらの直線状部分を通る直線は前記中心を通らない、請求項1に記載のオゾン発生装置。
  4. 前記複数の線状電極は、円環状に配置された組が複数組同心円状に配置されている、請求項1〜3のいずれかに記載のオゾン発生装置。
  5. 前記線状電極は、その並び順に一定相数nを周期として、当該周期毎に接続されていて、
    前記電源部は、時間経過にともない、互いに一定の位相差で且つ同一パターンで電圧が周期的に変化する3相以上の交流電圧を発生する、請求項1〜4のいずれかに記載のオゾン発生装置。
  6. 前記外部接続端子と前記線状電極は容量結合層を介して容量結合している、請求項1〜5のいずれかに記載のオゾン発生装置。
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