JP2014061465A - 昇華精製装置および昇華精製方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、昇華精製中に加熱手段を取り外すことなく凝結状態を確認することで不純物の生成を防止し、昇華精製物質の高純度化を目的とするものである。
【解決手段】昇華精製管2の内部の被処理物質加熱容器7には被処理物質8が充填されている。減圧手段3により減圧した昇華精製管2の内部において、加熱手段4aにより被処理物質加熱容器7を加熱すると被処理物質8が昇華する。昇華された被処理物質8は昇華精製管2の内部を拡散するので、内壁面で凝結した成分を昇華精製物質10として回収することができる。加熱手段4a、4bの内部には光透過性を有する熱媒体9a、9bを循環して昇華精製管2を加熱しているので、加熱手段4a、4bを取り外すことなく、昇華精製管2内部の凝結状態を把握することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、昇華性を有する有機化合物などを被処理物質として含有する混合物から昇華温度の違いを利用して、被処理物質を精製、分離する昇華精製装置および昇華精製方法に関するものである。
従来の昇華精製装置および昇華精製方法として、有機化合物の粉末を昇華した後に昇華精製管の内部で凝結させることで昇華精製を行う昇華精製装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
以下、その昇華精製装置について図3を参照しながら説明する。
図3に示すように、昇華精製装置101は昇華精製管102と減圧手段103と加熱手段104a、加熱手段104b、加熱手段104cとフランジ105a、フランジ105bからなる。昇華精製管102は長手方向の両端に開口部を有する円筒形状をしている。加熱手段104a、加熱手段104b、加熱手段104cは中心に開口部を有するドーナツ形状をしており、昇華精製管102の外周部を円周方向に対して連続的に覆い、昇華精製管102に密着するように配置されている。
昇華精製管102の長手方向両端の開口部は、フランジ105a、フランジ105bが固定されており、フランジ105bは流出口106を備えている。途中の配管は省略しているが、フランジ105bの流出口106は減圧手段103と接続されている。昇華精製管102の内部には被処理物質加熱容器107が設置され、被処理物質加熱容器107には被処理物質108が充填されている。
加熱手段104a、加熱手段104b、加熱手段104cはそれぞれ電熱線109を内蔵している。減圧手段103により昇華精製管102の内部を減圧し、加熱手段104aの電熱線109に通電し加熱手段104aの温度を被処理物質108の昇華温度以上に加熱すると、被処理物質加熱容器107が加熱されるので被処理物質108が昇華する。同様に加熱手段104cにおいては被処理物質108の昇華温度よりもわずかに低い温度で加熱手段104cを加熱する。その結果、昇華精製管102の内壁面温度は被処理物質108の昇華温度よりも低い温度で加熱されている。
被処理物質加熱容器107で昇華された被処理物質108は昇華精製管102の内部を拡散し、昇華精製管102の内壁面の温度が被処理物質108の昇華温度すなわち凝結温度よりも低い場所で昇華精製管102の内壁面に凝結する。この従来の昇華精製装置においては、先に示したように、加熱手段104cの内側の昇華精製管102の内壁面が被処理物質108の昇華温度よりも低いので、凝結した成分を昇華精製物質110として回収することができる。
このような従来の昇華精製装置においては、不純物を含む被処理物質を昇華精製物質として精製するために、減圧下において被処理物質を加熱すると固体から気体へ昇華する特性を利用している。
つまり、被処理物質と被処理物質に含まれる不純物の昇華温度が異なることから、一定温度で被処理物質を昇華させると、昇華温度の高い不純物は昇華されることがないので、昇華された被処理物質のみを別の場所で凝結させると、純度の高い昇華精製物質を得ることができる。
また、被処理物質よりも凝結温度の低い不純物は、被処理物質が凝結する場所では凝結せず、昇華精製管から排出されるので、被処理物質が凝結した場所だけから被処理物質を回収することで純度の高い昇華精製物質を得ることができる。
昇華精製方法は被処理物質に含まれる不純物と被処理物質の昇華温度すなわち凝結温度の違いを利用して、昇華精製管の内壁面に純度の高い昇華精製物質を凝結させる方法であり、被処理物質の昇華温度以上かつ分解温度以下の適正な温度条件で被処理物質を昇華させる必要がある。
また、昇華精製管の内壁面の温度は被処理物質の凝結温度以下で安定させることが重要である。したがって、昇華精製中に被処理物質を凝結させる昇華精製管の内壁面の温度を安定させるために、昇華精製管の円周方向の全周にわたって加熱手段を備える構成となっている。
有機半導体や有機色素のように昇華精製方法を適用する被処理物質は、酸素または水分を含む雰囲気下では分解されやすい特性であることが多く、微量の不活性ガスを注入または充填した状態で昇華精製する場合もある。
特開2007−246424号公報
このような従来の昇華精製装置および昇華精製方法においては、昇華精製の進行度合いを確認するために、昇華精製中に昇華精製管から加熱手段を一時的に取り外して、昇華精製物質の昇華精製管の内壁への凝結状態を目視により確認することがある。
しかし、昇華精製中に昇華精製管から加熱手段を取り外すことで、昇華精製管の内壁面温度が一時的に低下してしまい、昇華精製物質よりも凝結温度の低い物質が凝結してしまい、昇華精製物質の純度が低下するという課題を有していた。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、昇華精製中に加熱手段を取り外すことなく昇華精製物質の凝結状態を目視により確認することで昇華精製物質の純度を向上することができる昇華精製装置を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明は、昇華精製装置において、光透過性を有する熱媒体により昇華精製管を加熱する昇華精製装置としたものであり、加熱手段を取り外すことなく昇華精製物質の凝結状態を目視により確認することができ、所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、加熱手段に光透過性を有する熱媒体を循環させることで昇華精製管および被処理物質加熱容器を加熱するので、加熱手段を取り外すことなく被処理物質加熱容器内の被処理物質の昇華状態または昇華精製管内壁の昇華精製物質の凝結状態を目視により確認することができるので、被処理物質加熱容器および昇華精製管の加熱温度が一時的に低下することを防止し、昇華精製物質の純度を向上することができるという効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1の昇華精製装置の概略断面図 本発明の実施の形態1の昇華精製装置の熱媒体の循環経路を示す概略構成図 従来の昇華精製装置の概略断面図
本発明の請求項1記載の昇華精製装置は、一ヶ所以上の開口部を有する昇華精製管と減圧手段と加熱手段と被処理物質加熱容器を備え、前記減圧手段により減圧した前記昇華精製管の内部において、前記加熱手段により被処理物質加熱容器を加熱することで被処理物質加熱容器内の被処理物質を昇華させ、前記昇華精製管の内壁面に、昇華された前記被処理物質を凝結させる昇華精製装置であって、前記加熱手段の内部に光透過性を有する熱媒体を循環させることにより前記昇華精製管を加熱させることで昇華精製物質を凝結させる昇華精製装置である。
これにより昇華精製管の内壁における昇華精製物質の凝結状態を加熱しながら目視により確認することが可能となるので、凝結状態を確認する目的で加熱手段を取り外すことによる昇華精製管の内壁温度の低下に伴う不純物の生成を防止することができ、昇華精製物質の純度を向上することができるという効果を奏する。
また、一ヶ所以上の開口部を有する昇華精製管と減圧手段と加熱手段と被処理物質加熱容器を備え、前記減圧手段により減圧した前記昇華精製管の内部において、前記加熱手段により被処理物質加熱容器を加熱することで被処理物質加熱容器内の被処理物質を昇華させ、前記昇華精製管の内壁面に、昇華された前記被処理物質を凝結させる昇華精製装置であって、前記加熱手段の内部に光透過性を有する熱媒体を循環させることにより前記被処理物質加熱容器を加熱させることで被処理物質を昇華させる昇華精製装置という構成にしてもよい。
これにより被処理物質加熱容器内部に充填された被処理物質の昇華状況を加熱しながら目視により確認することが可能となるので、昇華温度を大きく超えて被処理物質を加熱することが無くなり、不純物の生成を防止することができ、昇華精製物質の純度を向上することができるという効果を奏する。
また、内部を減圧した昇華精製管内で被処理物質を加熱することにより昇華させ、前記昇華精製管の内壁面に昇華した前記被処理物質を凝結させる昇華精製方法であって、前記加熱手段の内部に光透過性を有する熱媒体を循環させる昇華精製方法としてもよい。
これにより加熱手段を取り外すことなく、昇華精製管の内壁および被処理物質加熱容器の内部を目視により確認することが可能となるので、昇華精製管および被処理物質加熱容器の温度変動を防止することができ、昇華精製物質の純度を向上することができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に実施の形態1の昇華精製装置の概略断面図を示す。昇華精製装置1は昇華精製管2と減圧手段3と加熱手段4a、4bとフランジ5a、5bからなる。昇華精製管2は長手方向の両端に開口部を有する円筒状の形状をしており、加熱手段4a、4bは中心に開口部を有するドーナツ形状をしており、昇華精製管2の外周部を連続的に覆い、昇華精製管2に密着するように配置されている。
昇華精製管2の長手方向両端の開口部は、フランジ5a、5bが固定されており、フランジ5bは流出口6を備えている。途中の配管は省略しているが、フランジ5bの流出口6は減圧手段3と接続されている。昇華精製管2の内部には被処理物質加熱容器7が設置され、被処理物質加熱容器7には被処理物質8が充填されている。
被処理物質8はトリス(8−キノリノラト)アルミニウムなどの有機ELに用いる有機色素や、ペンタセンなどの有機半導体である。
加熱手段4a、加熱手段4bにはそれぞれ熱媒体9a、熱媒体9bが循環している。熱媒体9a、9bとして、シリコーンオイルやフッ素オイル、水素化テルフェニル等が適用される。
図2に示すように、加熱手段4aは熱媒体流入口11a、熱媒体流出口12aを備えており、配管13aによりタンク14a、ポンプ15a、ヒータ16aが接続されている。タンク14aにはバルブ17aが備えられており、熱媒体9aが貯留されている。熱媒体流入口11aの上流には温度センサ18aが備えられている。
同様に、加熱手段4bは熱媒体流入口11b、熱媒体流出口12bを備えており、配管13bによりタンク14b、ポンプ15b、ヒータ16bが接続されている。タンク14bにはバルブ17bが備えられており、熱媒体9bが貯留されている。熱媒体流入口11bの上流には温度センサ18bが備えられている。
上記構成において、昇華精製管2と加熱手段4a、4bは石英ガラス製であり、加熱手段4a、4bの外側から光透過性を有する熱媒体9a、9bを透過して、昇華精製管2の内壁面を目視することができる。
ポンプ15aを運転しながらヒータ16aに通電すると、加熱された熱媒体9aが配管13aを経由して加熱手段4aの内部を循環する。タンク14aの上部隙間にはあらかじめ不活性ガスを充填しておき、必要に応じてバルブ17aを開閉してタンク14aの内部圧力を調整する。熱媒体9aに加熱される被処理物質加熱容器7の温度が被処理物質8の昇華温度を超えるように、温度センサ18aの信号出力を参照しながらヒータ16aの出力を調整する。
減圧手段3により減圧した昇華精製管2の内部において、加熱手段4aにより被処理物質加熱容器7を加熱すると被処理物質8が昇華する。
同様に、ポンプ15bを運転しながらヒータ16bに通電すると、加熱された熱媒体9bが配管13bを経由して加熱手段4bの内部を循環する。タンク14bの上部隙間にはあらかじめ不活性ガスを充填しておき、必要に応じてバルブ17bを開閉してタンク14bの内部圧力を調整する。熱媒体9bにより加熱される昇華精製管2の内壁温度が被処理物質8の凝結温度以下になるように、温度センサ18bの信号出力を参照しながら、ヒータ16bの出力を調整する。
被処理物質加熱容器7で昇華された被処理物質8は昇華精製管2の内部を拡散し、昇華精製管2の内壁面の温度が被処理物質8の昇華温度すなわち凝結温度よりも低い場所で昇華精製管2の内壁面に凝結する。本実施の形態の昇華精製装置においては、先に示したように、加熱手段4bの付近の昇華精製管2の内壁面が被処理物質8の昇華温度よりも低いので、凝結した成分を昇華精製物質10として回収することができる。
本発明の実施の形態で昇華精製する被処理物質8はトリス(8−キノリノラト)アルミニウムなどの有機ELに用いる有機色素や、ペンタセンなどの有機半導体であり、減圧下において昇華する特性を有するものであれば、他の有機化合物についても同様の効果を得ることができ、昇華精製物質10としては、被処理物質8を高純度化したものが得られる。
本実施の形態では、熱媒体9a、9bとしてシリコーンオイルやフッ素オイル、水素化テルフェニル等の熱媒体を用いるとしたが、可視光の透過性に優れ、被処理物質8の昇華温度で使用可能な熱媒体であれば他の熱媒体を用いても同様の効果を得ることができる。
本実施の形態では従来の昇華精製装置と異なり、加熱手段4a、4bおよび熱媒体9a、9bが透明であることから、昇華精製の作業中に昇華精製管2の内部の様子を目視により確認することができる。
したがって、本実施の形態では従来の昇華精製装置と異なり、昇華精製物質10の凝結状態を確認するために加熱手段4bを取り外す必要がなくなるので、昇華精製物質10の凝結状態を目視により直接確認しながら加熱手段4bの温度を制御することができる。
その結果、昇華精製物質10の凝結状態を確認するために加熱手段4bを取り外すことによる昇華精製管の内壁面温度の低下を防ぐことができる。その結果、昇華精製物質10よりも凝結温度の低い不純物が凝結されることを防止し、昇華精製物質の純度を向上することができる。
本実施の形態では、加熱手段4bの長手方向の両端の部位に熱媒体流入口11bと熱媒体流出口12bを備えるとしたが、これは加熱手段4bの内壁面の長手方向に温度勾配を与えるためである。
ヒータ16bで加熱された熱媒体9bは熱媒体流入口11bから流入すると、加熱手段4bの外周部の大気により冷却され、熱媒体流出口12bから流出される。したがって加熱手段4bの内壁面の長手方向に温度勾配を与えることができる。
本実施の形態では熱媒体9bの循環流量について特に限定しなかったが、循環流量を減らすことで、加熱手段4bの温度勾配を増やすことができる。
また、本実施の形態では、昇華精製物質10は加熱手段4bの内側の昇華精製管2の内壁面に凝結するものとしたが、その凝結場所はその場所に限定するものではなく、凝結させる部位の近傍の温度が被処理物質8の昇華温度すなわち凝結温度よりも低くなるように、加熱手段4bの温度を設定すればよく、昇華精製管2の内壁面において加熱手段4bの内側であり加熱手段4aに近い位置に昇華精製物質10を凝結させても同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、昇華精製物質10が凝結する部位の昇華精製管の外周部に加熱手段4bを設置するものとしたが、この構成に限ったものではなく、複数条件の温度で昇華精製管2を加熱できるよう、加熱手段4bを分割して異なる温度の熱媒体を循環させても同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、加熱手段4bの外周部の大気により熱媒体9bが冷却されるものとしたが、この構成に限ったものではなく、加熱手段4bの外周部にヒートシンクを設けて、熱媒体9bと大気との熱交換を促進してもよい。また、加熱手段4bの外周部に別の温度の熱媒体を循環させて、熱媒体間で熱交換を行うことで加熱手段4bの温度を制御する構成にしてもよい。
また、被処理物質8の昇華状態を確認するために加熱手段4aを取り外す必要がなくなるので、被処理物質8の昇華状態を直接確認しながら加熱手段4aの温度を制御することができる。
つまり、被処理物質8の昇華状態を直接確認しながら加熱手段4aの温度を制御することができるので、加熱中に被処理物質加熱容器7内に充填された被処理物質8の変色や液状化などが確認された場合には速やかに加熱手段4aの温度を下げることで不純物の生成を防止することができる。従来の昇華精製装置では加熱中に被処理物質8の昇華状態を確認することができなかったので、必要以上に加熱温度を高めることで、被処理物質8を変成してしまう可能性があった。
本実施の形態では、被処理物質8が昇華温度を大きく超えて加熱されることが無くなり、被処理物質8の分解生成物である不純物が生成されることを防止し、昇華精製物質の純度を向上することができる。
なお、本実施の形態では熱媒体9aの循環流量について特に限定しなかったが、熱媒体9aの循環流量を増やすことで、加熱手段4aの温度勾配を減らし、被処理物質加熱容器7の内部に充填されている被処理物質8を均一に加熱することができる。
また、本実施の形態では加熱手段4a、4bにそれぞれ熱媒体9a、9bを循環させるものとしたが、被処理物質8の昇華特性を十分に把握しており、昇華状態を目視により確認する必要が無い場合においては、加熱手段4aを従来の昇華精製装置と同様の電熱線で加熱する構成にしてもよく、加熱手段4bには光透過性を有する熱媒体9bを循環させることで、昇華精製物質10の凝結状態を把握することができる。
また、本実施の形態では昇華精製物質10の回収方法について、特に限定しなかったが、被処理物質加熱容器7の内部に充填した被処理物質8が全て昇華された段階で、減圧手段3の運転を停止して、昇華精製管2の内部が常温常圧になった時点でフランジ5bを外して、昇華精製管2の開口部からスパーテル(薬さじ)等を挿入して、昇華精製物質10を掻きだしても良い。さらには、昇華精製管2の内部が常温常圧になった時点でフランジ5a、5b、加熱手段4a、4bを昇華精製管2から取り外し、昇華精製管2の昇華精製物質10が凝結している部位の近傍で、昇華精製管2を切断してから昇華精製物質10をスパーテル(薬さじ)等により掻きだすことで回収してもよい。
または、昇華精製管2の内壁面に密着する外周径であり、その両端に開口部を有している捕集管を昇華精製管2の内部に設置し、捕集管の内壁面に凝結した昇華精製物を回収する構成にしても同様の効果を得ることができる。
本実施の形態では加熱手段4a、4bの材質を石英製であるとしたが、加熱手段4a、4bの外側から昇華精製管2の内部を目視可能であることが必要であり、また、加熱時の変形を避けるために、昇華精製管2と同じく熱膨張係数が低く透明度に優れた材料を用いることが望ましい。
本実施の形態では、昇華精製管2の内壁面における昇華精製物質10の凝結状態を目視により確認することができるとしたが、昇華精製物質10の凝結による光透過性の変化を目視でなく吸光光度計により確認しても同様の効果を得ることができる。
本実施の形態では、被処理物質加熱容器7の内部における被処理物質8の昇華状態を目視により確認することができるとしたが、被処理物質8が昇華することにより被処理物質加熱容器7内部の光透過性が変化する様子を、目視でなく吸光光度計により確認しても同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では減圧手段3の構造について特に限定しなかったが、ロータリーポンプ、ダイアフラムポンプ、ディフュージョンポンプ、ターボ分子ポンプなど、昇華精製管2の内部を10-4Pa程度まで減圧できるような能力を有する真空ポンプであればどのような真空ポンプでもよく、複数の真空ポンプを組み合わせて使用しても同様の効果を得ることが可能である。
また、本実施の形態では減圧手段3により昇華精製管2の内部を減圧するとしたが、その方法に限ったものではなく、フランジ5bに流入口を設けて、アルゴンガス等の不活性ガスを微量に注入することで、被処理物質加熱容器7で昇華した被処理物質を不活性ガスの流れにより流出口6側に向けて搬送し、昇華精製を促進してもよい。
本発明にかかる昇華精製装置および昇華精製方法は、昇華精製中に昇華精製管の内壁で不純物が形成されることを防止するものであるので、有機ELや有機太陽電池または有機半導体などに使用される昇華性を有する有機化合物の精製、分離手段等として有用である。
1 昇華精製装置
2 昇華精製管
3 減圧手段
4a 加熱手段
4b 加熱手段
5a フランジ
5b フランジ
6 流出口
7 被処理物質加熱容器
8 被処理物質
9a 熱媒体
9b 熱媒体
10 昇華精製物質
11a 熱媒体流入口
11b 熱媒体流入口
12a 熱媒体流出口
12b 熱媒体流出口
13a 配管
13b 配管
14a タンク
14b タンク
15a ポンプ
15b ポンプ
16a ヒータ
16b ヒータ
17a バルブ
17b バルブ
18a 温度センサ
18b 温度センサ
101 昇華精製装置
102 昇華精製管
103 減圧手段
104a 加熱手段
104b 加熱手段
104c 加熱手段
105a フランジ
105b フランジ
106 流出口
107 被処理物質加熱容器
108 被処理物質
109 電熱線
110 昇華精製物質

Claims (3)

  1. 一ヶ所以上の開口部を有する昇華精製管と減圧手段と加熱手段と被処理物質加熱容器を備え、前記減圧手段により減圧した前記昇華精製管の内部において、前記加熱手段により被処理物質加熱容器を加熱することで被処理物質加熱容器内の被処理物質を昇華させ、前記昇華精製管の内壁面に、昇華された前記被処理物質を凝結させる昇華精製装置であって、前記加熱手段の内部に光透過性を有する熱媒体を循環させることにより前記昇華精製管を加熱させることで昇華精製物質を凝結させる昇華精製装置。
  2. 一ヶ所以上の開口部を有する昇華精製管と減圧手段と加熱手段と被処理物質加熱容器を備え、前記減圧手段により減圧した前記昇華精製管の内部において、前記加熱手段により被処理物質加熱容器を加熱することで被処理物質加熱容器内の被処理物質を昇華させ、前記昇華精製管の内壁面に、昇華された前記被処理物質を凝結させる昇華精製装置であって、前記加熱手段の内部に光透過性を有する熱媒体を循環させることにより前記被処理物質加熱容器を加熱させることで被処理物質を昇華させる昇華精製装置。
  3. 内部を減圧した昇華精製管内で被処理物質を加熱することにより昇華させ、前記昇華精製管の内壁面に昇華した前記被処理物質を凝結させる昇華精製方法であって、
    前記加熱手段の内部に光透過性を有する熱媒体を循環させる昇華精製方法。
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