JP2014060957A - 卵検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】卵の構造的要因の影響を受けることなく、精度よく、しかも比較的安価に卵の各種状態を検査することができる卵検査装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る卵検査装置10Aは、卵1を支持する支持部11と、支持部11に支持された卵1に対して相対的に移動しながら当該卵1の予め定められた領域の温度を非接触で測定するとともに、当該温度に関する温度データを出力する3つの温度センサ20a、20b、20cからなる温度測定部20Aと、温度測定部20Aから出力された温度データの上記相対的な移動により生じる変化に基づいて卵1の状態を検査する検査部21Aとを備えたことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、卵の各種状態を検査する卵検査装置に関し、特に、サーモパイル等の温度センサによって得た温度データに基づいて卵の各種状態を検査する卵検査装置に関する。
鳥類の卵(以下、単に“卵”という)は、食べるための食卵と、雛の生産に用いられる種卵と、卵培養法によるワクチンの生産に用いられワクチン卵とに大別される。これらの卵を生産する施設、およびこれらの卵を使用する施設では、通常、卵に対する様々な検査が行われる。
例えば、食卵では、卵殻表面に付着した汚れが非常に問題となるので、汚卵検査が行われる。汚卵検査を行うための装置としては、例えば、特許文献1に記載の汚卵検査装置が知られている。この汚卵検査装置は、CCDカメラ等の撮像手段によって卵の卵殻表面のカラー画像を取得し、取得したカラー画像から得られる各画素の輝度値または彩度値の分布の状態に基づいて当該卵殻表面に汚れが付着しているか否かを判定する。詳しい説明は省略するが、この汚卵検査装置によれば、卵が白玉、赤玉、ピンク玉のいずれであったとしても、卵の生産過程で付着し得る様々な汚れ(卵黄汚れ、糞汚れ、尿汚れ、血液汚れ等)の有無を判定することができる。
また、種卵では、孵卵器に入る前、すなわち入卵前に気室位置の検査が行われる。図1に示すように、卵1(種卵に限定されない)は、硬い卵殻2と、孵化前の卵黄や卵白等の主要部分を包む柔らかな卵殻膜3と、卵殻膜3によって上記主要部分から隔てられた気室4とを含む。図1(A)および(B)に示すように、気室4は、卵1の鈍くカーブする側の端部(鈍端)6の近傍にあることが多い。このため、種卵として使用される卵1は、孵化の過程で気室4を通じて行われる外界とのガス交換が阻害されないように鈍端6を上に向けて保管される。しかしながら、図1(C)に示すように、鋭くカーブする側の端部(鋭端)5の近傍に気室4がある卵や、鋭端5と鈍端6との区別がつきにくい卵が希に存在する。このため、鈍端6を上に向けるという手法だけに頼っていると、気室が下になった倒立卵は、上記ガス交換が十分に行われず、孵化しない。このような事情から、種卵では、卵1の外形に頼らずに気室4がどちら側の端部にあるのかを検査する必要がある。
ワクチン卵では、卵殻膜3に包まれた奨尿液中にウィルスを注入する際に胚等を傷付けてしまうのを防ぐ必要があるので、種卵の場合よりもさらに詳細に気室4の位置を特定する必要がある。つまり、ワクチン卵では、気室4が理想的な位置(図1(A)参照)にあるのか、ずれた位置(図1(B)参照)にあるのかまで特定する必要がある。なお、以下では、図1(B)に示す状態を“移動気室”と呼ぶこととする。
気室位置を検査するための装置としては、例えば、特許文献2に記載の気室位置検査装置が知られている。図22に示すように、この気室位置検査装置100は、卵1に向けて光を照射する光源101と、卵1の内部からの反射光の強度を検出する光電変換部102とを備えている。気室4がある側の端部の検査を行った場合は、光電変換部102によって卵殻膜3からの比較的強い反射光が検出される。一方、気室4がない側の端部の検査を行った場合は、弱い反射光が検出される。気室位置検査装置100は、この反射光の強度の違いにより気室4の位置を特定する。
気室位置を検査するための装置としては、特許文献3に記載の気室位置検査装置も従来から知られている。この気室位置検査装置によれば、サーマルカメラによって取得した卵の熱画像を解析することにより、気室の位置を詳細に特定することができる。
特許第4734620号公報 特開2011−215015号公報 特表2010−522539号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載の検査装置には、それぞれ以下の問題があった。
すなわち、汚卵検査は、図21に示すように、水または湯を使った洗卵工程と、卵殻表面の水分を取り除く乾燥工程とを終えた食卵について行うのが一般的であるところ、特許文献1に記載の汚卵検査装置は、十分に乾燥できていない食卵(卵殻表面の一部が濡れている卵)を汚卵と誤判定してしまう場合があった。誤判定が起こると、製品として出荷されるべき食卵が規格外卵として安価で取引されてしまう。この無駄をなくすためには、卵殻表面が濡れているか否かを精度よく判定することができる検査装置が必要である。
図22に示す特許文献2に記載の気室位置検査装置100は、卵殻2の色(白玉/赤玉/ピンク玉)および卵殻膜3の厚さ等の構造的要因によって、光電変換部102で検出される反射光の強度が変動するので、安定的かつ高精度に気室4の位置を特定することができない場合があった。また、特許文献3に記載の気室位置検査装置は、コストが高くつくのに加え、熱画像の解析処理が非常に複雑であった。さらに、特許文献3に記載の気室位置検査装置は、熱画像の解析処理に時間がかかるため、多量の卵の検査には向いていないという問題もあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その課題とするところは、卵の構造的要因の影響を受けることなく、精度よく、しかも比較的安価に卵の各種状態を高速、多量に検査することができる卵検査装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る卵検査装置は、卵を支持する支持部と、支持部に支持された卵に対して相対的に移動しながら当該卵の予め定められた領域の温度を非接触で測定するとともに、温度に関する温度データを出力する少なくとも1つの温度センサからなる温度測定部と、温度測定部から出力された温度データの上記相対的な移動により生じる変化に基づいて卵の状態を検査する検査部とを備えている。
卵に対する温度測定部の相対的な移動は、例えば、支持部に支持されたままの卵を所定の搬送経路に沿って搬送し、かつ、温度測定部を搬送経路沿いに固定的に設けることにより実現することができる。
本発明に係る卵検査装置は、上記相対的な移動に同期したクロック信号を出力するクロック部をさらに備え、検査部は、このクロック信号に基づいて温度測定部から出力された温度データを有効なデータと無効なデータとに分け、有効なデータに基づいて卵の状態を検査するよう構成することが好ましい。
本発明に係る卵検査装置は、卵を、洗卵工程および乾燥工程を終えたものとし、支持部を、卵を長軸周りに回転させながら搬送する複数のローラを搬送経路に沿って等間隔に並べたものとし、温度測定部を、卵の球帯領域の温度を測定する温度センサで構成し、さらに、検査部を、温度データが、(i)球帯領域中に相対的に温度が低い領域が存在することを示している場合は卵が濡れていると判定し、(ii)球帯領域の温度が全領域にわたって均一であることを示している場合は卵が乾いていると判定するよう構成すれば、卵が濡れているか否かを判定することができる検査装置(1)となる。
本発明に係る卵検査装置は、卵を、洗卵工程および乾燥工程を終えたものとし、支持部を、卵を長軸周りに回転させながら搬送する複数のつづみローラを搬送経路に沿って等間隔に並べたものとし、温度測定部を、つづみローラに接触する卵の第1球帯領域の温度を測定する第1温度センサと、つづみローラに接触しない卵の第2球帯領域の温度を測定する第2温度センサとで構成し、さらに、検査部を、温度データが、(i)第1球帯領域の温度が第2球帯領域の温度よりも低いことを示している場合は卵が濡れていると判定し、(ii)第1球帯領域の温度と第2球帯領域の温度とに実質的な差異がない場合は卵が乾いていると判定するよう構成しても、卵が濡れているか否かを判定することができる検査装置(2)となる。
本発明に係る卵検査装置は、温度測定部よりも上流側において搬送経路沿いに設けられた、搬送中の卵を加熱するための加熱部をさらに備え、支持部を、方向整列された卵を載せたまま搬送経路に沿って走行することにより卵を搬送するキャリアとし、温度測定部を、加熱部によって加熱された卵の端部を含む端部領域のうち、搬送経路に平行な帯状領域の温度を測定する少なくとも1つの温度センサで構成し、さらに、検査部を、温度データが、(i)帯状領域中に相対的に温度が高い領域が存在することを示している場合は当該端部に気室が存在していると判定し、(ii)帯状領域の温度が全領域にわたって均一であることを示している場合は当該端部に気室が存在していないと判定するよう構成すれば、気室の有無を判定することができる検査装置(3)となる。
上記検査装置(3)は、加熱部の代わりに、搬送中の卵を冷却するための冷却部を備えていてもよい。この場合は、検査部を、温度データが、(i)帯状領域中に相対的に温度が低い領域が存在することを示している場合は当該端部に気室が存在していると判定し、(ii)帯状領域の温度が全領域にわたって均一であることを示している場合は当該端部に気室が存在していないと判定するよう構成すれば、気室の有無を判定することができる検査装置(4)となる。
なお、上記検査装置(3)、(4)は、温度測定部に含まれる温度センサの数を2つ以上にすることができる。
また、上記検査装置(3)、(4)は、測定される端部領域が、前工程において気室が存在しないであろうと判定された端部を含む領域であることが好ましい。
本発明に係る卵検査装置は、温度測定部よりも上流側において搬送経路沿いに設けられた、搬送中の卵を加熱するための加熱部をさらに備え、支持部を、方向整列された卵を載せたまま搬送経路に沿って走行することにより卵を搬送するキャリアとし、温度測定部を、加熱部によって加熱された卵の端部を含む端部領域のうち、搬送経路に平行な互いに隣接した複数の帯状領域の温度をそれぞれ測定する複数の温度センサで構成し、さらに、検査部を、複数の温度センサのそれぞれから出力された温度データに基づいて複数の帯状領域に含まれる相対的に温度が高い領域の位置を求め、求めた位置に基づいて卵の気室の位置を特定するよう構成すれば、気室の位置を精度よく特定することができる検査装置(5)となる。
上記検査装置(5)は、加熱部の代わりに、搬送中の卵を冷却するための冷却部を備えていてもよい。この場合は、検査部を、複数の温度センサのそれぞれから出力された温度データに基づいて複数の帯状領域に含まれる相対的に温度が低い領域の位置を求め、求めた位置に基づいて卵の気室の位置を特定するよう構成すれば、気室の位置を精度よく特定することができる検査装置(6)となる。
なお、上記検査装置(5)、(6)は、測定される端部領域が、前工程において気室が存在しないであろうと判定された端部を含む領域とすることができる。
本発明に係る卵検査装置は、温度測定部よりも上流側において搬送経路沿いに設けられた、搬送中の卵を加熱するための加熱部をさらに備え、支持部を、方向整列された卵を載せたまま搬送経路に沿って走行することにより卵を搬送するトレーとし、温度測定部を、加熱部によって加熱された卵の鈍端を含む鈍端領域のうち、搬送経路に平行な帯状領域の温度を測定する少なくとも1つの温度センサで構成し、さらに、検査部を、温度データが、(i)帯状領域中に相対的に温度が高い領域が存在することを示している場合は鈍端に気室が存在していると判定し、(ii)帯状領域の温度が全領域にわたって均一であることを示している場合は鈍端に気室が存在していないと判定するよう構成すれば、気室の有無を判定することができる検査装置(7)となる。
上記検査装置(7)は、加熱部の代わりに、搬送中の卵を冷却するための冷却部を備えていてもよい。この場合は、検査部を、温度データが、(i)帯状領域中に相対的に温度が低い領域が存在することを示している場合は鈍端に気室が存在していると判定し、(ii)帯状領域の温度が全領域にわたって均一であることを示している場合は鈍端に気室が存在していないと判定するよう構成すれば、気室の有無を判定することができる検査装置(8)となる。
なお、上記検査装置(7)、(8)は、温度測定部に含まれる温度センサの数を2つ以上にすることができる。
本発明に係る卵検査装置は、温度測定部よりも上流側において搬送経路沿いに設けられた、搬送中の卵を加熱するための加熱部をさらに備え、支持部を、方向整列された卵を載せたまま搬送経路に沿って走行することにより卵を搬送するトレーとし、温度測定部を、加熱部によって加熱された卵の鈍端を含む鈍端領域のうち、搬送経路に平行な互いに隣接した複数の帯状領域の温度をそれぞれ測定する複数の温度センサで構成し、さらに、検査部を、複数の温度センサのそれぞれから出力された温度データに基づいて複数の帯状領域に含まれる相対的に温度が高い領域の位置を求め、求めた位置に基づいて卵の気室の位置を特定するよう構成すれば、気室の位置を精度よく特定することができる検査装置(9)となる。
上記検査装置(9)は、加熱部の代わりに、搬送中の卵を冷却するための冷却部を備えていてもよい。この場合は、検査部を、複数の温度センサのそれぞれから出力された温度データに基づいて複数の帯状領域に含まれる相対的に温度が低い領域の位置を求め、求めた位置に基づいて卵の気室の位置を特定するよう構成すれば、気室の位置を精度よく特定することができる検査装置(10)となる。
本発明によれば、卵の構造的要因の影響を受けることなく、精度よく、しかも比較的安価に卵の各種状態を高速、多量に検査することができる卵検査装置を提供することができる。
卵の構成を示す模式図であって、(A)は鈍端に気室がある卵、(B)は鈍端からずれた位置に気室がある卵、(C)は鋭端に気室がある卵である。 第1実施例に係る卵検査装置を示す側面模式図である。 第1実施例に係る卵検査装置で使用される温度センサと、当該温度センサによって温度が測定される球帯領域との関係を示す図である。 図2に示す卵検査装置の別の状態を示す側面模式図である。 第1実施例に係る卵検査装置で生成される第1クロック信号および第2クロック信号の波形図である。 第1実施例に係る卵検査装置で生成される温度データの一例を示す波形図であって、(A)は卵が濡れていない場合の波形図、(B)は卵が濡れている場合の波形図である。 第2実施例に係る卵検査装置を示す側面模式図である。 第2実施例に係る卵検査装置で使用される複数の温度センサと、当該温度センサによって温度が測定される複数の球帯領域との関係を示す図である。 第2実施例に係る卵検査装置で生成される温度データの一例を示す波形図であって、(A)は卵が濡れていない場合の波形図、(B)は卵が濡れている場合の波形図である。 第3実施例に係る卵検査装置を示す平面模式図である。 第3実施例に係る卵検査装置で使用される温度センサと、当該温度センサによって温度が測定される帯状領域との関係を示す図である。 第3実施例に係る卵検査装置で生成される温度データの一例を示す波形図であって、(A)は加熱部を用いて検査を行った場合の波形図、(B)は冷却部を用いて検査を行った場合の波形図である。 第4実施例に係る卵検査装置を示す平面模式図である。 第4実施例に係る卵検査装置で使用される複数の温度センサと、当該温度センサによって温度が測定される複数の帯状領域との関係を示す図である。 (A)は卵の側面図、(B)は(A)の卵を鈍端側から見た平面図、(C)は(A)の卵を第4実施例に係る卵検査装置で検査した場合に生成される温度データの一例を示す波形図である。 (A)は卵の側面図、(B)は(A)の卵を鈍端側から見た平面図、(C)は(A)の卵を第4実施例に係る卵検査装置で検査した場合に生成される温度データの一例を示す波形図である。 (A)は卵の側面図、(B)は(A)の卵を鈍端側から見た平面図、(C)は(A)の卵を第4実施例に係る卵検査装置で検査した場合に生成される温度データの一例を示す波形図である。 第5実施例に係る卵検査装置を示す平面模式図である。 第5実施例に係る卵検査装置に備えられたトレーの斜視図である。 第6実施例に係る卵検査装置を示す平面模式図である。 食卵の出荷までの工程を示すフロー図である。 従来の気室検査装置を示す模式図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明に係る卵検査装置の実施例について説明する。
[第1実施例]卵(主に食卵)の濡れを検査する検査装置1
図2に、第1実施例に係る卵検査装置を示す。卵検査装置10Aは、洗卵工程および乾燥工程を終えた卵1の卵殻表面が濡れているか否かを検査する装置であって、主に、卵1の搬送経路に沿って等間隔に並べられた複数のローラ11と、ローラ11によって搬送されている卵1の卵殻表面の温度を非接触で測定するとともに、測定した温度に関する温度データを出力する温度測定部20Aと、温度測定部20Aから出力された温度データに基づいて卵1の卵殻表面が濡れているか否かを判定する検査部21Aとを備えている。複数のローラ11は、卵1を支持する支持部として機能する。
ローラ11は、その中心軸が搬送ベルト12(例えば、チェーン)に連結されている。また、搬送ベルト12は、所定の速度で時計回りに回転し続けるモータ13に掛けられている。モータ13が回転すると、全ローラ11が時計回りに回転しながら搬送方向に進む。これにより、隣り合った2つのローラ11によって挟持された卵1は、長軸周りに回転しながらローラ11とともに搬送方向に移動する。なお、本実施例では、ローラ1つ分の距離を移動する度に卵1が反時計回りに120°回転する。また、モータ13が1/5回転する度に卵1がローラ1つ分の距離を移動する。したがって、本実施例では、モータ13が1回転する度に、卵1が反時計回りに600°回転し、ローラ5つ分の距離を移動する。
温度測定部20Aは、ローラ11と同じ間隔で並べられた3つの温度センサ20a、20b、20cを含む。温度センサ20aは測定面が真下に向けられており、ローラ11に支持されて搬送されている卵1の予め定められた領域の温度を測定するとともに、測定した温度に比例したアナログ電圧信号(温度データTa)を出力する。同様に、温度センサ20b、20cも、真下を通過する卵1の温度に比例した温度データTb、Tcを出力する。
本実施例では、温度センサ20a、20b、20cとして、サーモパイルを用いた非接触温度センサのうち応答時間が10[ms]以内と比較的短いものを使用した。このような非接触温度センサによれば、卵1の搬送速度(回転速度)が速い場合でも、当該搬送(回転)に伴って変化する卵1の卵殻表面の温度を正確に測定することができる。また、この非接触温度センサは、測定対象との距離を調整することにより視野径を任意に変更することができる。
複数のローラ11が搬送方向に移動することにより、複数のローラ11に対して温度測定部20Aが搬送方向において相対的に移動する。したがって、複数のローラ11に支持されて搬送される卵1に対しても温度測定部20Aは搬送方向において相対的に移動する。また、搬送のときに、複数のローラ11が時計回りに回転することにより、卵1は反時計回りに回転する。これにより、卵1に対して温度測定部20Aは回転方向においても相対的に移動する。
なお、本実施例では、卵1全体の熱画像を得ることができるサーモカメラを温度センサ20a、20b、20cとして使用することはない。前述の通り、サーモカメラは値段が高く、また、熱画像の解析処理が非常に複雑だからである。この点、サーモパイルを用いた非接触温度センサは、安価で、しかも後段における温度データの処理が容易かつ高速であるというメリットがある。
図3(A)に示すように、温度センサ20a、20b、20cは、長軸X周りに回転する卵1の卵殻表面のうち、球帯領域7の温度を測定する。ただし、1つの温度センサ(例えば、温度センサ20a)によって球帯領域7の1周分の温度が測定されるのではなく、図3(B)に示すように、温度センサ20aによって球帯領域7aの温度がa点からb点に向かって測定された後に、温度センサ20bによって球帯領域7bの温度がb点からc点に向かって測定され、さらに温度センサ20cによって球帯領域7cの温度がc点からa点に向かって測定されることにより、球帯領域7の1周分の温度が測定される。つまり、3つの温度センサ20a、20b、20cから出力された温度データTa、Tb、Tcを繋ぎ合わせることにより、球帯領域7の1周分の温度データTが得られる。すなわち、温度データTは、卵1に対する温度測定部20の搬送方向および回転方向における相対的な移動により、温度データTa、Tb、Tcのような変化を生じる。
当然ではあるが、ローラ1つあたりの卵1の回転角度が異なれば、球帯領域7の1周分の温度を測定するために必要となる温度センサの数は変わる。例えば、ローラ1つあたりの卵1の回転角度が90°の場合は、4つの温度センサが必要となる。一方、ローラ1つあたりの卵1の回転角度が180°の場合は、温度センサは2つでよい。なお、測定されるのは、1周分を超える球帯領域7の温度であっても、1周分未満の球帯領域7の温度であってもよい。
図2に示すように、本実施例に係る卵検査装置10Aは、クロック部22と、近接センサ23と、モータ13の回転軸に取り付けられた歯車14とをさらに備えている。歯車14は、等角度間隔に設けられた5つの歯を有する。説明を簡単にするために、同図に示すように、温度センサ20a、20b、20cがローラ11のちょうど真上にあるとき、5つの歯のうちの1つが近接センサ23に最も接近するように位置調整がなされたものとする。この状態からモータ13および歯車14が時計回りに1/10回転すると、図4に示すように、卵1およびローラ11は、ローラ半個分の距離だけ搬送方向に移動する。
近接センサ23は、歯車14の歯が接近したか否かを検出し、検出結果に応じた信号をクロック部22に出力する。
クロック部22は、近接センサ23から出力された信号に基づいて、図5に示す第1クロック信号CL1を生成する。同図に示すように、第1クロック信号CL1は、近接センサ23にいずれかの歯が接近したときに出力されるパルスを含む。言い換えると、卵1がローラ1つ分の距離を移動する度にパルスが1個出力される。
クロック部22は、モータ13近傍に設けられた不図示のエンコーダから出力された信号に基づいて、第2クロック信号CL2をさらに生成する。第2クロック信号CL2は、モータ13(歯車14)が1/5回転する間に出力される200個のパルスを含む。
検査部21Aは、クロック部22で生成された第1クロック信号CL1および第2クロック信号CL2を参照することにより、ローラ11(卵1)の位置を特定することができる。具体的には、検査部21Aは、第1クロック信号CL1がLレベルからHレベルに変化することでローラ11の真上に温度センサ20a、20b、20cがあることを特定することができる(図2参照)。また、検査部21Aは、第1クロック信号CL1がHレベルに変化した後に第2クロック信号CL2のパルスが100個観測されることで、隣り合ったローラ11によって挟持された卵1の真上に温度センサ20a、20b、20cがあることを特定することができる(図4参照)。
検査部21Aは、3つの温度センサ20a、20b、20cから出力された温度データTa、Tb、Tcのうち、濡れているか否かを判定したい1つの卵1に関係する部分だけを抽出して繋ぎ合わせることで、当該卵1の温度データTを生成する。
図6に、温度データTの一例を示す。同図に示すように、温度データTは、第1クロック信号CL1がHレベルとなる前後(ハッチングをかけた領域)で大きく変動しているが、これは、ローラ11の温度の影響を受けたためである。ローラ11の温度の影響を強く受けたデータに基づいて濡れているか否かの判定を行うと、誤判定を招くおそれがある。このため、検査部21Aは、温度データTを卵1に由来する有効なデータ(ローラ11の温度の影響をほとんど受けていないデータ)と卵1に由来しない無効なデータ(ローラ11の温度の影響を強く受けたデータ)とに分け、有効なデータのみに基づいて判定を行うことが好ましい。こうすることで、処理すべきデータの総量が減って、処理負荷が軽減されるというメリットもある。
検査部21Aは、温度データTを有効なデータと無効なデータに分けるにあたり、第1クロック信号CL1および第2クロック信号CL2を参照する。例えば、検査部21Aは、モータ13が1/5回転(卵1が1/3回転)する間に出力される第2クロック信号CL2の200個のパルスのうち、最初の20パルスと最後の20パルスが出力されている間の温度データTを無効なデータとし、残りの温度データTを有効なデータとする。上記「20パルス」は単なる一例であり、適宜変更することができる。
検査部21Aは、温度データTのうちの有効なデータが、(i)測定を行った球帯領域7中に相対的に温度が低い領域が存在することを示している場合は、卵1の卵殻表面が濡れていると判定し、(ii)測定を行った球帯領域7の温度が全領域にわたって均一であることを示している場合は、卵1の卵殻表面が乾いていると判定する。
図6(A)の温度データTは、球帯領域7の温度が全領域にわたってt1[℃]であることを示している。このような温度データTが得られた場合、検査部21Aは、卵1の卵殻表面が乾いていると判定する。一方、図6(B)の温度データTは、温度センサ20bによって測定された球帯領域7bの温度t2[℃]が球帯領域7に含まれる他の領域(7a、7c)の温度t1[℃]よりも低いことを示している。このような温度データTが得られた場合、検査部21Aは、卵1の卵殻表面が濡れていると判定する。
すなわち、検査部21Aは、卵1に対する温度測定部20の相対的な移動により生じる温度データTの変化に基づいて卵殻表面の状態(濡れの有無)を検査する。
なお、濡れている卵1の卵殻表面の温度が濡れていない卵1の卵殻表面の温度よりも低くなるのは、水分の蒸発に伴って気化熱が奪われるからである。濡れている場合とそうでない場合の温度差が小さい場合は、送風を行いながら温度測定を行えばよい。こうすることで、水分の蒸発が促進され、上記温度差は顕著となる。
このように、本実施例に係る卵検査装置10Aによれば、卵1の球帯領域7の温度の変化に基づいて当該卵1の卵殻表面が濡れているか否かを検査することができる。
[第2実施例]卵(主に食卵)の濡れを検査する検査装置2
図7に、第2実施例に係る卵検査装置を示す。卵検査装置10Bは、第1実施例に係る卵検査装置10Aと同様、洗卵工程および乾燥工程を終えた卵1の卵殻表面が濡れているか否かを検査する装置である。卵検査装置10Bは、9つの温度センサを含む温度測定部20Bを備えている点、検査部21Bを備えている点、およびローラ11の形状がつづみ形状である点において卵検査装置10Aと相違しているが、その他の点においては卵検査装置10Aと同一である。
温度測定部20Bは、各3つの温度センサ20a1〜3、温度センサ20b1〜3、および温度センサ20c1〜3を含む。温度センサ20a1〜3、20b1〜3、20c1〜3は、ローラ11と同じ間隔で並べられている。温度センサ20a1〜3はいずれも測定面が真下に向けられており、ローラ11に支持されて搬送されている卵1の予め定められた領域の温度を測定するとともに、測定した温度に比例したアナログ電圧信号(温度データTa1〜3)を出力する。同様に、温度センサ20b1〜3、20c1〜3も、真下を通過する卵1の温度に比例した温度データTb1〜3、Tc1〜3を出力する。
図8に示すように、本実施例に係る卵検査装置10Bは、つづみ形状のローラ11によって卵1を搬送する。つづみ形状のローラ11によって濡れた卵1を搬送すると、ローラ11に接触する部分とそうでない部分とで乾き具合に顕著な差異が生じる。具体的には、ローラ11に接触する球帯領域71、73は乾きが遅く濡れたままになるのに対して、ローラ11に接触しない球帯領域72は比較的すぐに乾く。本実施例に係る卵検査装置10Bは、この差異を利用して卵1の卵殻表面が濡れているか否かを判定する。
9つの温度センサ20a1〜3、20b1〜3、20c1〜3のうち、温度センサ20a1、b1、c1はいずれも球帯領域71の真上に設けられ、温度センサ20a2、b2、c2はいずれも球帯領域72の真上に設けられ、温度センサ20a3、b3、c3はいずれも球帯領域73の真上に設けられている。また、3つの温度センサ20a1〜3は、ローラ11の回転軸(卵1の長軸X)に沿って一列に並べられている。同様に、温度センサ20b1〜3、20c1〜3も、ローラ11の回転軸(卵1の長軸X)に沿って一列に並べられている。
温度センサ20a1、20b1、20c1は、長軸X周りに回転する卵1の卵殻表面のうち、球帯領域71の温度を測定する。ただし、1つの温度センサ(例えば、温度センサ20a1)によって球帯領域71の1周分の温度データが得られるのではなく、第1実施例と同様、3つの温度センサ20a1、20b1、20c1から出力された温度データTa1、Tb1、Tc1を繋ぎ合わせることにより、球帯領域71の1周分の温度データT1が得られる。球帯領域72の1周分の温度データT2、および球帯領域73の1周分の温度データT3についても同様である。
第1実施例と同様、検査部21Bは、第1クロック信号CL1および第2クロック信号CL2を参照して温度データT1、T2、T3を有効なデータと無効なデータとに分け、有効なデータのみに基づいて卵1の卵殻表面が濡れているか否かを判定する。具体的には、検査部21Bは、温度データT1、T2、T3のうちの有効なデータが、(i)球帯領域71および球帯領域73の温度が球帯領域72の温度よりも低いことを示している場合は、卵1の卵殻表面が濡れていると判定し、(ii)球帯領域71および球帯領域73の温度と球帯領域72の温度とに実質的な差異がない場合は、卵1の卵殻表面が乾いていると判定する。
図9に、温度データT1、T2、T3の一例を示す。図9(A)の温度データT1、T2、T3は、球帯領域71、72、73の温度がt1[℃]であることを示している。このような温度データT1、T2、T3が得られた場合、検査部21Bは、卵1の卵殻表面が乾いていると判定する。一方、図9(B)の温度データT1、T2、T3は、球帯領域71、73の温度t2[℃]が球帯領域72の温度t1[℃]よりも低いことを示している。このような温度データT1、T2、T3が得られた場合、検査部21Bは、卵1の卵殻表面が濡れていると判定する。
このように、本実施例に係る卵検査装置10Bによれば、濡れている可能性が高い卵1の球帯領域71、73の温度と、濡れていない可能性が高い卵1の球帯領域72の温度との差異に基づいて、当該卵1の卵殻表面が濡れているか否かを検査することができる。
なお、本実施例では、3つの球帯領域71、72、73の温度を測定したが、球帯領域71、73のうちのいずれか一方の温度の測定は省略することができる。つまり、濡れている可能性が高い少なくとも1つの球帯領域の温度と、濡れていない可能性が高い少なくとも1つの球帯領域の温度とを測定することができれば、卵1の卵殻表面が濡れているか否かを検査することができる。
[第3実施例]卵(主に種卵)の向きを検査する検査装置
図10に、第3実施例に係る卵検査装置を示す。卵検査装置10Cは、卵1(1x、1y、1zを含む)の向きが正しいか否かを検査する装置であって、主に、卵1の搬送経路に沿って走行する複数のキャリア15と、キャリア15によって搬送されている卵1の卵殻表面の温度を非接触で測定するとともに、測定した温度に関する温度データを出力する温度測定部20Cと、温度測定部20Cよりも上流側において搬送経路沿いに設けられた加熱部16と、温度測定部20Cから出力された温度データに基づいて、測定を行った側の端部に気室4が存在しているか否かを判定する検査部21Cとを備えている。複数のキャリア15は、卵1を支持する支持部として機能する。
図10には図示していないが、卵検査装置10Cは、キャリア15を走行させるための搬送ベルト12およびモータ13と、第1クロック信号CL1を生成するための歯車14および近接センサ23も備えている(図2等参照)。ただし、本実施例では、モータ13が1/5回転する間に、卵1(例えば、1y)が1つ隣の卵1(1x)の位置まで移動するものとする。
すなわち、卵1は、キャリア15に支持されて搬送される。また、キャリア15が走行することにより、キャリア15に対して温度測定部20Cが搬送方向において相対的に移動する。したがって、キャリア15に支持されて搬送される卵1に対しても、温度測定部20Cは搬送方向において相対的に移動する。
卵1は、前工程において行われた方向整列により気室4がないだろうと判定された端部、すなわち鋭端5が加熱部16および温度測定部20Cの方に向けられている。しかしながら、前述の通り、気室4が鋭端5側にあることもあるし、さらに方向整列が失敗していることもある。本実施例に係る卵検査装置10Cは、気室4がないだろうと判定された端部(鋭端5)の温度を温度測定部20Cで測定し、当該端部に気室4があるか否かを判定することにより、卵1の向きが正しいか否かを判定する。なお、本実施例では、卵1xと卵1zは鈍端6側に気室4があるが、卵1yは鋭端5側に気室4があるものとする。すなわち、卵1yは、加熱部16および温度測定部20Cの方に向けられた端部(鋭端5)に気室4がある。
なお、前述の前工程には、卵検査装置10Cによる検査の前に卵1の形状等に基づいて行われる卵1の方向整列作業が含まれる。
加熱部16は、キャリア15によって搬送されている卵1の方に加熱面が向けられており、当該加熱面の正面を通過する卵1を加熱する。加熱部16としては、例えばハロゲンヒータを使用することができるが、他の任意の加熱手段を使用することもできる。
卵1は、加熱部16の正面を通過する短時間の間に加熱され、温度が上昇する。ただし、卵1の全ての部分の温度が一様に上昇するのではなく、熱容量の大きい部分(卵黄、卵白等の主要部分)の温度は比較的緩やかに上昇するのに対し、熱容量の小さい部分(気室4)の温度は比較的素早く上昇する。このため、加熱部16によって加熱された直後の卵1は、気室4に相当する部分の温度が他の部分の温度に比べて相対的に高くなっている。
温度測定部20Cは、加熱部16の近傍に配置された温度センサ20dを含む。温度センサ20dは、測定面がキャリア15に支持されて搬送されている卵1の端部の方に向けられている。温度センサ20dは、加熱部16によって加熱された直後の卵1の予め定められた領域の温度を測定するとともに、測定した温度に比例したアナログ電圧信号(温度データTd)を出力する。
図11は、卵検査装置10Cの一部を温度センサ20dが備えられている側から見た側面図である。同図に示すように、卵1は、隣り合った2つのキャリア15により形成された窪みによって支持され、そのままの姿勢で搬送される。つまり、本実施例では、搬送中の卵1は回転しない。
卵1は、温度センサ20dの正面を通過する際に、鋭端5を含む端部領域のうち、搬送経路に平行な帯状領域8の温度が測定される。帯状領域8の帯の幅は、卵1と温度センサ20dとの距離を調整することにより、適宜変更することができる。
第1実施例および第2実施例と同様、検査部21Cは、クロック部22で生成された第1クロック信号CL1および第2クロック信号CL2を参照して、温度センサ20dから出力された温度データTdを有効なデータと無効なデータとに分け、有効なデータのみに基づいて測定を行った端部(鋭端5)に気室4が存在するか否かを判定する。具体的には、検査部21Cは、温度データTdのうちの有効なデータが、(i)帯状領域8中に相対的に温度が高い領域が存在することを示している場合は、測定を行った端部(鋭端5)に気室4があると判定し、(ii)帯状領域8の温度が全領域にわたって均一であることを示している場合は、測定を行った端部(鋭端5)には気室4はないと判定する。
すなわち、検査部21Cは、卵1に対する温度測定部20Cの搬送方向における相対的な移動により生じる温度データTdの変化に基づいて、卵1の状態(気室4の有無)を検査する。
図12(A)に、温度データTdの一例を示す。この温度データTdのうちの有効なデータは、1番目に搬送されてきた卵1x、および3番目に搬送されてきた卵1zは、帯状領域8の温度が全領域にわたって均一(t3[℃])であることを示している。また、温度データTdのうちの有効なデータは、2番目に搬送されてきた卵1yは、帯状領域8中にt3[℃]よりも温度が高い領域が存在することを示している。このような温度データTdが得られた場合、検査部21Cは、卵1xおよび卵1zの向きは正しいが、卵1yの向きは正しくないと判定する。気室4の有無による温度の差異が小さ過ぎる場合は、加熱温度を上げる、加熱時間を長くする、加熱部16と卵1の距離を近づける等により、差異を強調させることができる。
オペレータは、この判定結果を受けて、卵1yの向きを反転させる。これにより、倒立卵の発生が防がれる。
本実施例に係る卵検査装置10Cは、温度センサ20dの正面に設けられた背景板18をさらに備えていることが好ましい。背景板18は、卵1の温度よりも高い所定温度(例えば、40[℃])に維持された板である。背景板18は、プラスチック等の樹脂のような放射率の高い材料からなる。背景板18を使用することにより、有効なデータと無効なデータの切り分けが容易になる。
また、本実施例に係る卵検査装置10Cは、帯状領域8の温度を測定するための複数の温度センサを備えていてもよい。
また、本実施例に係る卵検査装置10Cは、加熱部16に代えて、搬送中の卵1に冷風を吹き付ける冷却部17を備えていてもよい。この場合、検査部21Cは、帯状領域8中に相対的に温度が低い領域が存在するか否かにより、測定を行った端部(鋭端5)に気室4があるか否かを判定する。
図12(B)に、冷却部17を使用した場合の温度データTdの一例を示す。この温度データTdのうちの有効なデータは、1番目に搬送されてきた卵1x、および3番目に搬送されてきた卵1zは、帯状領域8の温度が全領域にわたって均一(t3[℃])であることを示している。また、この温度データTdのうちの有効なデータは、2番目に搬送されてきた卵1yは、帯状領域8中にt3[℃]よりも温度が低い領域が存在することを示している。このような温度データTdが得られた場合、検査部21Cは、卵1xおよび卵1zの向きは正しいが、卵1yの向きは正しくないと判定する。
このように、本実施例に係る卵検査装置10Cによれば、加熱または冷却された直後の卵1の帯状領域8の温度の変化に基づいて、測定を行った側の端部(鋭端5)に気室4があるか否かを判定し、これにより卵1の向きが正しいか否かを検査することができる。
なお、本実施例に係る卵検査装置10Cは、気室4が存在しないはずの端部(鋭端5)に気室4が存在する卵1を見つけ出すよう構成されている。このような構成としたのは、逆の構成、すなわち気室4が存在するはずの端部(鈍端6)に気室4が存在しない卵1を見つけ出すよう構成した場合に比べて、誤判定による悪影響を軽減することができるからである。誤判定の心配がない場合は、鈍端6を加熱または冷却し、鈍端6を含む端部領域の温度を測定することとで、検査を行ってもよい。
[第4実施例]卵(主に種卵)に気室位置を検査する検査装置
図13に、第4実施例に係る卵検査装置を示す。卵検査装置10Dは、卵1の気室4の位置を詳細に検査するための装置である。卵検査装置10Dは、3つの温度センサを含む温度測定部20Dを備えている点、および検査部21Dを備えている点において第3実施例に係る卵検査装置10Cと相違しているが、その他の点においては卵検査装置10Cと同一である。
卵1は、前工程において行われた方向整列作業により気室4がないだろうと判定された端部、すなわち鋭端5が加熱部16および温度測定部20Dの方に向けられている。本実施例に係る卵検査装置10Dは、気室4がないだろうと判定された端部(鋭端5)を含む端部領域の温度を温度測定部20Dで測定することにより、方向整列に失敗した卵1の気室4の位置を詳細に特定する。なお、本実施例では、卵1xは鋭端5の中央に気室4がある卵、卵1yは鋭端5の中央からずれた位置に気室4がある卵、卵1zは鈍端6の理想的な位置に気室4がある卵であるものとする。
温度測定部20Dは、加熱部16の近傍に配置された3つの温度センサ20d1〜3を含む。温度センサ20d1〜3は、いずれも測定面がキャリア15に支持されて搬送されている卵1の鋭端5の方に向けられている。温度センサ20d1〜3は、加熱部16によって加熱された直後の卵1の予め定められた領域の温度を非接触で測定するとともに、測定した温度に比例したアナログ電圧信号(温度データTd1〜3)を出力する。
図14は、卵検査装置10Dの一部を温度センサ20d1〜3が備えられている側から見た側面図である。同図に示すように、卵1は、隣り合った2つのキャリア15により形成された窪みによって支持され、そのままの姿勢で搬送される。また、3つの温度センサ20d1〜3は、縦方向に一列に並べられている。温度センサ20d1〜3同士の干渉が問題となる場合は、温度センサ20d1〜3を斜め方向に並べてもよい。
卵1は、温度センサ20d1〜3の正面を通過する際に、鋭端5を含む端部領域のうち、搬送経路に平行な互いに隣接した3つの帯状領域81、82、83の温度が測定される。より詳しくは、帯状領域81の温度が温度センサ20d1によって測定され、帯状領域82の温度が温度センサ20d2によって測定され、帯状領域83の温度が温度センサ20d3によって測定される。帯状領域81、82、83の帯の幅は、卵1と温度センサ20d1〜3との距離を調整することにより、適宜変更することができる。なお、帯状領域81、82、83の帯の幅は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
他の実施例と同様、検査部21Dは、クロック部22で生成された第1クロック信号CL1および第2クロック信号CL2を参照して、温度センサ20d1〜3から出力された温度データTd1〜3を有効なデータと無効なデータとに分け、有効なデータのみに基づいて気室4の位置を特定する。具体的には、検査部21Dは、温度データTd1〜3に基づいて帯状領域81、82、83に含まれる相対的に温度が高い領域の位置を求め、求めた位置に基づいて気室4の位置を特定する。
図15(C)に、気室4が鋭端5の中央にある卵1x(同図(A)および(B)参照)を測定した場合に得られる温度データTd1〜3の一例を示す。温度データTd1〜3のうちの有効なデータは、帯状領域81、82、83の中央部の温度が他の領域の温度(t3[℃])よりも高いことを示している。また、温度データTd1〜3のうちの有効なデータは、帯状領域82の中央部の温度が他の帯状領域81、83の中央部の温度よりも高く、さらに、帯状領域81、83の中央部の温度がほぼ等しいことを示している。この場合、検査部21Dは、鋭端5を含む端部領域の中央に気室4があることを特定する。
図16(C)に、気室4が鋭端5の中央から搬送方向後寄りに移動した卵1y(同図(A)および(B)参照)を測定した場合に得られる温度データTd1〜3の一例を示す。温度データTd1〜3のうちの有効なデータは、帯状領域81、82、83の搬送方向後寄りの部分の温度が他の領域の温度(t3[℃])よりも高いことを示している。この場合、検査部21Dは、鋭端5の搬送方向後寄りずれた位置に気室4があることを特定する。
図17(C)に、気室4が鈍端6の理想的な位置にある卵1z(同図(A)および(B)参照)を測定した場合に得られる温度データTd1〜3の一例を示す。温度データTd1〜3のうちの有効なデータは、帯状領域81、82、83の温度が全領域にわたってt3[℃]であることを示している。この場合、検査部21Dは、鋭端5側に気室4がないこと、すなわち、鈍端6側に気室4があることを特定する。
本実施例に係る卵検査装置10Dは、加熱部16に代えて、搬送中の卵1に冷風を吹き付ける冷却部17を備えていてもよい。この場合、検査部21Dは、帯状領域81、82、83に含まれる相対的に温度が低い領域の位置に基づいて、気室4の位置を特定する。
このように、本実施例に係る卵検査装置10Dによれば、加熱/冷却された直後の卵1の帯状領域81、82、83の温度の変化に基づいて、他の領域よりも温度が高く/低くなっている領域の位置を求め、当該領域の位置に基づいて気室4の位置を検査することができる。
[第5実施例]卵(主にワクチン卵)の向きを検査する検査装置
図18に、第5実施例に係る卵検査装置を示す。卵検査装置10Eは、卵1(1x、1y、1z、1x’、1y’、1z’を含む)の向きが正しいか否かを検査する装置である。卵検査装置10Eは、卵1の搬送経路に沿って走行するトレー19を備えている点、トレー19に支持されて搬送されている卵1の温度を上方から測定する温度測定部20Eを備えている点、検査部21Eを備えている点、および加熱部16が上方から卵1を加熱する点において第3実施例に係る卵検査装置10Cと相違しているが、その他の点においては卵検査装置10Cと同一である。なお、トレー19は、卵1を支持する支持部として機能する。
図18には図示していないが、卵検査装置10Eは、トレー19を走行させるための搬送ベルト12およびモータ13と、第1クロック信号CL1を生成するための歯車14および近接センサ23も備えている(図2等参照)。ただし、本実施例では、モータ13が1/5回転する間に、卵1(例えば、1x’)が1つ隣の卵1(1x)の位置まで移動するものとする。
すなわち、卵1は、トレー19に支持されて搬送される。また、トレー19が走行することにより、トレー19に対して温度測定部20Eが搬送方向において相対的に移動する。したがって、トレー19に支持されて搬送される卵1に対しても、温度測定部20Eは搬送方向において相対的に移動する。
図19に示すように、トレー19は、複数の卵1を収容して同時に搬送する。本実施例では、3×3=9個の卵1がトレー19によって同時に搬送される。
卵1は、前工程において行われた方向整列により気室4があるだろうと判定された端部、すなわち鈍端6が加熱部16および温度測定部20Eの方に向けられている。しかしながら、前述の通り、気室4が鋭端5側にあることもあるし、さらに方向整列が失敗していることもある。本実施例に係る卵検査装置10Eは、気室4があるだろうと判定された端部(鈍端6)の温度を温度測定部20Eで測定し、当該端部に気室4があるか否かを判定することにより、卵1の向きが正しいか否かを検査する。
温度測定部20Eは、搬送方向に直交する方向に並べられた卵1と同数の温度センサを含む。本実施例では、3つの卵1(1x、1y、1z)が搬送方向に直交する方向に並べられているので、温度測定部20Eは3つの温度センサ20e、20f、20gを含む。温度センサ20e、20f、20gは、いずれも加熱部16の下流側近傍に配置され、測定面がトレー19に支持されて搬送されている卵1の鈍端6の方に向けられている。温度センサ20eは、加熱部16によって加熱された直後の卵1xの帯状領域8(図11参照)の温度を測定するとともに、測定した温度に比例したアナログ電圧信号(温度データTe)を出力する。同様に、温度センサ20fは卵1yの帯状領域8の温度に関する温度データTfを出力し、温度センサ20gは卵1zの帯状領域8の温度に関する温度データTgを出力する。
検査部21Eは、クロック部22で生成された第1クロック信号CL1および第2クロック信号CL2を参照して、温度データTeから卵1xに関係する部分のみを抽出し、さらに抽出したデータを有効なデータと無効なデータとに分け、有効なデータのみに基づいて測定を行った鈍端6に気室4が存在するか否かを判定する。具体的には、検査部21Eは、温度データTeのうちの有効なデータが、(i)帯状領域8中に相対的に温度が高い領域が存在することを示している場合は、測定を行った鈍端6に気室4があると判定し、(ii)帯状領域8の温度が全領域にわたって均一であることを示している場合は、測定を行った鈍端6には気室4はないと判定する。
すなわち、検査部21Eは、卵1xに対する温度センサ20eの搬送方向における相対的な移動により生じる温度データTeの変化に基づいて、卵1xの状態(気室4の有無)を検査する。
検査部21Eは、上記卵1xと同様に、温度データTfの変化に基づく卵1yの状態の検査と、温度データTgの変化に基づく卵1zの状態の検査とも行う。卵1x、1y、1zの状態の検査は同時に行われる。これが終了すると、検査部21Eは、卵1x’、1y’、1z’の状態の検査を同時に行う。
本実施例に係る卵検査装置10Eは、加熱部16に代えて、搬送中の卵1に冷風を吹き付ける冷却部17を備えていてもよい。この場合、検査部21Eは、帯状領域8中に相対的に温度が低い領域が存在するか否かにより、測定を行った鈍端6に気室4があるか否かを判定する。
また、本実施例に係る卵検査装置10Eは、1つの卵1につき複数の温度センサを備えていてもよい。
このように、本実施例に係る卵検査装置10Eによれば、加熱または冷却された直後の卵1の帯状領域8の温度の変化に基づいて、測定を行った側の端部(鈍端6)に気室4があるか否かを判定し、これにより卵1の向きが正しいか否かを検査することができる。
[第6実施例]卵(主にワクチン卵)の気室位置を検査する検査装置
図20に、第6実施例に係る卵検査装置を示す。卵検査装置10Fは、卵1(1x、1y、1z、1x’、1y’、1z’を含む)の気室4の位置を詳細に検査するための装置である。卵検査装置10Fは、卵1の搬送経路に沿って走行するトレー19を備えている点、トレー19に支持されて搬送されている卵1の温度を上方から測定する温度測定部20Fを備えている点、検査部21Fを備えている点、および加熱部16が上方から卵1を加熱する点において第4実施例に係る卵検査装置10Dと相違しているが、その他の点においては卵検査装置10Dと同一である。なお、トレー19は、卵1を支持する支持部として機能する。
図20には図示していないが、卵検査装置10Fは、トレー19を走行させるための搬送ベルト12およびモータ13と、第1クロック信号CL1を生成するための歯車14および近接センサ23も備えている(図2等参照)。ただし、本実施例では、第5実施例と同様に、モータ13が1/5回転する間に、卵1(例えば、1x’)が1つ隣の卵1(1x)の位置まで移動するものとする。
トレー19は、複数の卵1を収容して同時に搬送する。本実施例では、第5実施例と同様に、3×3=9個の卵1がトレー19によって同時に搬送される。
卵1は、前工程において行われた方向整列作業により気室4があるだろうと判定された端部、すなわち鈍端6が加熱部16および温度測定部20Fの方に向けられている。本実施例に係る卵検査装置10Fは、気室4があるだろうと判定された鈍端6を含む端部領域の温度を温度測定部20Fで測定することにより、卵1の向きが正しいか否かだけでなく、鈍端6における気室4の位置を詳細に検査する。
温度測定部20Fは、搬送方向に直交する方向に並べられた卵1の数を3倍した数の温度センサを含む。本実施例では、3つの卵1(1x、1y、1z)が搬送方向に直交する方向に並べられているので、温度測定部20Fは9つの温度センサ20e1〜3、20f〜3、20g1〜3を含む。温度センサ20e1〜3、20f〜3、20g1〜3は、いずれも加熱部16の下流側近傍に配置され、測定面がトレー19に支持されて搬送されている卵1の鈍端6の方に向けられている。
温度センサ20e1〜3は、加熱部16によって加熱された直後の卵1xの帯状領域81、82、83(図14参照)の温度を非接触で測定するとともに、測定した温度に比例したアナログ電圧信号(温度データTe1〜3)を出力する。同様に、温度センサ20f1〜3は、卵1yの帯状領域81、82、83の温度を測定して温度データTf1〜3を出力し、さらに、温度センサ20g1〜3は、卵1zの帯状領域81、82、83の温度を測定して温度データTg1〜3を出力する。
検査部21Fは、クロック部22で生成された第1クロック信号CL1および第2クロック信号CL2を参照して、温度データTe1〜3から卵1xに関係する部分のみを抽出し、さらに抽出したデータを有効なデータと無効なデータとに分け、有効なデータのみに基づいて測定を行った鈍端6における気室4の位置を特定する。具体的には、検査部21Fは、温度データTe1〜3に基づいて帯状領域81、82、83に含まれる相対的に温度が高い領域の位置を求め、求めた位置に基づいて卵1xの気室4の位置を特定する。
すなわち、検査部21Fは、卵1xに対する温度センサ20e1〜3の搬送方向における相対的な移動により生じる温度データTe1〜3の変化に基づいて、卵1xの状態(気室4の位置)を検査する。
検査部21Fは、上記卵1xと同様に、温度データTf1〜3の変化に基づく卵1yの状態の検査と、温度データTg1〜3の変化に基づく卵1zの状態の検査とを行う。卵1x、1y、1zの状態の検査は、同時に行われる。これが終了すると、検査部21Fは、卵1x’、1y’、1z’の状態の検査を同時に行う。
本実施例に係る卵検査装置10Fは、加熱部16に代えて、搬送中の卵1に冷風を吹き付ける冷却部17を備えていてもよい。この場合、検査部21Fは、帯状領域81、82、83に含まれる相対的に温度が低い領域の位置に基づいて、気室4の位置を特定する。
このように、本実施例に係る卵検査装置10Fによれば、加熱/冷却された直後の卵1の帯状領域81、82、83の温度の変化に基づいて、他の領域よりも温度が高く/低くなっている領域の位置を求め、当該領域の位置に基づいて気室4の位置を検査することができる。
[変形例]
以上、本発明に係る卵検査装置の実施例について説明したが、本発明の構成は上記各実施例の構成に限定されるものではなく、種々の変形例が考えられる。
例えば、上記各実施例では、搬送経路沿いに固定的に設けられた温度センサによって搬送中の卵の温度を測定したが、動かないように固定された卵の周りを温度センサが移動することにより、当該卵の予め定められた領域の温度を測定してもよい。要は、卵および温度センサのいずれか一方が移動することにより、温度センサが卵に対して相対的に移動するよう構成されていればよい。
また、上記各実施例では、第1クロック信号CL1および第2クロック信号CL2を参照して温度データを有効なデータと無効なデータに分けたり、連続的に搬送される複数の卵に関する温度データの中から特定の卵に関するデータだけを抽出したりしたが、モータの回転速度、すなわち卵の搬送速度や回転速度が一定の場合は、第1クロック信号CL1および第2クロック信号CL2の代わりに基準時刻からの経過時間を参照してもよい。この場合は、例えば、基準時刻からの経過時間が1.0〜1.5秒の間の温度データを最初に搬送される卵の有効な温度データとしたり、基準時刻からの経過時間が2.0〜2.5秒の間の温度データを2番目に搬送される卵の有効な温度データとしたりすることができる。
1、1x、1y、1z、1x’、1y’、1z’ 卵
2 卵殻
3 卵殻膜
4 気室
5 鋭端
6 鈍端
7、70、71、72 球帯領域
8、80、81、82 帯状領域
10A〜F 卵検査装置
11 ローラ
12 搬送ベルト
13 モータ
14 歯車
15 キャリア
16 加熱部
17 冷却部
18 背景板
19 トレー
20A〜F 温度測定部
20a〜g 温度センサ
20a1〜3、20b1〜3、20c1〜3、20d1〜3 温度センサ
20e1〜3、20f1〜3、20g1〜3 温度センサ21A〜F 検査部
22 クロック部
23 近接センサ

Claims (17)

  1. 卵の状態を検査するための卵検査装置であって、
    前記卵を支持する支持部と、
    前記支持部に支持された前記卵に対して相対的に移動しながら当該卵の予め定められた領域の温度を非接触で測定するとともに、前記温度に関する温度データを出力する少なくとも1つの温度センサからなる温度測定部と、
    前記温度測定部から出力された前記温度データの前記相対的な移動により生じる変化に基づいて前記卵の状態を検査する検査部と、
    を備えたことを特徴とする卵検査装置。
  2. 前記卵は、前記支持部に支持されたまま所定の搬送経路に沿って搬送され、
    前記温度測定部は、前記搬送経路沿いに固定的に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の卵検査装置。
  3. 前記相対的な移動に同期したクロック信号を出力するクロック部をさらに備え、
    前記検査部は、前記クロック信号に基づいて前記温度測定部から出力された前記温度データを有効なデータと無効なデータとに分け、前記有効なデータに基づいて前記卵の状態を検査する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の卵検査装置。
  4. 前記卵は、洗卵工程および乾燥工程を終えたものであり、
    前記支持部は、前記卵を長軸周りに回転させながら搬送する複数のローラを前記搬送経路に沿って等間隔に並べたものであり、
    前記温度測定部は、前記卵の球帯領域の温度を測定する前記温度センサからなり、
    前記検査部は、前記温度データが、(i)前記球帯領域中に相対的に温度が低い領域が存在することを示している場合は前記卵が濡れていると判定し、(ii)前記球帯領域の温度が全領域にわたって均一であることを示している場合は前記卵が乾いていると判定する、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の卵検査装置。
  5. 前記卵は、洗卵工程および乾燥工程を終えたものであり、
    前記支持部は、前記卵を長軸周りに回転させながら搬送する複数のつづみローラを前記搬送経路に沿って等間隔に並べたものであり、
    前記温度測定部は、前記つづみローラに接触する前記卵の第1球帯領域の温度を測定する第1温度センサと、前記つづみローラに接触しない前記卵の第2球帯領域の温度を測定する第2温度センサとを含み、
    前記検査部は、前記温度データが、(i)前記第1球帯領域の温度が前記第2球帯領域の温度よりも低いことを示している場合は前記卵が濡れていると判定し、(ii)前記第1球帯領域の温度と前記第2球帯領域の温度とに実質的な差異がない場合は前記卵が乾いていると判定する、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の卵検査装置。
  6. 前記温度測定部よりも上流側において前記搬送経路沿いに設けられた、搬送中の前記卵を加熱するための加熱部をさらに備え、
    前記支持部は、方向整列された前記卵を載せたまま前記搬送経路に沿って走行することにより前記卵を搬送するキャリアであり、
    前記温度測定部は、前記加熱部によって加熱された前記卵の端部を含む端部領域のうち、前記搬送経路に平行な帯状領域の温度を測定する少なくとも1つの前記温度センサからなり、
    前記検査部は、前記温度データが、(i)前記帯状領域中に相対的に温度が高い領域が存在することを示している場合は前記端部に気室が存在していると判定し、(ii)前記帯状領域の温度が全領域にわたって均一であることを示している場合は前記端部に気室が存在していないと判定する、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の卵検査装置。
  7. 前記温度測定部よりも上流側において前記搬送経路沿いに設けられた、搬送中の前記卵を冷却するための冷却部をさらに備え、
    前記支持部は、方向整列された前記卵を載せたまま前記搬送経路に沿って走行することにより前記卵を搬送するキャリアであり、
    前記温度測定部は、前記冷却部によって冷却された前記卵の端部を含む端部領域のうち、前記搬送経路に平行な帯状領域の温度を測定する少なくとも1つの前記温度センサからなり、
    前記検査部は、前記温度データが、(i)前記帯状領域中に相対的に温度が低い領域が存在することを示している場合は前記端部に気室が存在していると判定し、(ii)前記帯状領域の温度が全領域にわたって均一であることを示している場合は前記端部に気室が存在していないと判定する、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の卵検査装置。
  8. 前記温度測定部は、2つ以上の前記温度センサからなることを特徴とする請求項6または7に記載の卵検査装置。
  9. 前記端部領域は、前工程において気室が存在しないであろうと判定された端部を含む領域であることを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載の卵検査装置。
  10. 前記温度測定部よりも上流側において前記搬送経路沿いに設けられた、搬送中の前記卵を加熱するための加熱部をさらに備え、
    前記支持部は、方向整列された前記卵を載せたまま前記搬送経路に沿って走行することにより前記卵を搬送するキャリアであり、
    前記温度測定部は、前記加熱部によって加熱された前記卵の端部を含む端部領域のうち、前記搬送経路に平行な互いに隣接した複数の帯状領域の温度をそれぞれ測定する複数の前記温度センサからなり、
    前記検査部は、前記複数の温度センサのそれぞれから出力された前記温度データに基づいて前記複数の帯状領域に含まれる相対的に温度が高い領域の位置を求め、求めた前記位置に基づいて前記卵の気室の位置を特定する、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の卵検査装置。
  11. 前記温度測定部よりも上流側において前記搬送経路沿いに設けられた、搬送中の前記卵を冷却するための冷却部をさらに備え、
    前記支持部は、方向整列された前記卵を載せたまま前記搬送経路に沿って走行することにより前記卵を搬送するキャリアであり、
    前記温度測定部は、前記冷却部によって冷却された前記卵の端部を含む端部領域のうち、前記搬送経路に平行な互いに隣接した複数の帯状領域の温度をそれぞれ測定する複数の前記温度センサからなり、
    前記検査部は、前記複数の温度センサのそれぞれから出力された前記温度データに基づいて前記複数の帯状領域に含まれる相対的に温度が低い領域の位置を求め、求めた前記位置に基づいて前記卵の気室の位置を特定する、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の卵検査装置。
  12. 前記端部領域は、前工程において気室が存在しないであろうと判定された端部を含む領域であることを特徴とする請求項10または11に記載の卵検査装置。
  13. 前記温度測定部よりも上流側において前記搬送経路沿いに設けられた、搬送中の前記卵を加熱するための加熱部をさらに備え、
    前記支持部は、方向整列された前記卵を載せたまま前記搬送経路に沿って走行することにより前記卵を搬送するトレーであり、
    前記温度測定部は、前記加熱部によって加熱された前記卵の鈍端を含む鈍端領域のうち、前記搬送経路に平行な帯状領域の温度を測定する少なくとも1つの前記温度センサからなり、
    前記検査部は、前記温度データが、(i)前記帯状領域中に相対的に温度が高い領域が存在することを示している場合は前記鈍端に気室が存在していると判定し、(ii)前記帯状領域の温度が全領域にわたって均一であることを示している場合は前記鈍端に気室が存在していないと判定する、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の卵検査装置。
  14. 前記温度測定部よりも上流側において前記搬送経路沿いに設けられた、搬送中の前記卵を冷却するための冷却部をさらに備え、
    前記支持部は、方向整列された前記卵を載せたまま前記搬送経路に沿って走行することにより前記卵を搬送するトレーであり、
    前記温度測定部は、前記冷却部によって冷却された前記卵の鈍端を含む鈍端領域のうち、前記搬送経路に平行な帯状領域の温度を測定する少なくとも1つの前記温度センサからなり、
    前記検査部は、前記温度データが、(i)前記帯状領域中に相対的に温度が低い領域が存在することを示している場合は前記鈍端に気室が存在していると判定し、(ii)前記帯状領域の温度が全領域にわたって均一であることを示している場合は前記鈍端に気室が存在していないと判定する、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の卵検査装置。
  15. 前記温度測定部は、2つ以上の前記温度センサからなることを特徴とする請求項13または14に記載の卵検査装置。
  16. 前記温度測定部よりも上流側において前記搬送経路沿いに設けられた、搬送中の前記卵を加熱するための加熱部をさらに備え、
    前記支持部は、方向整列された前記卵を載せたまま前記搬送経路に沿って走行することにより前記卵を搬送するトレーであり、
    前記温度測定部は、前記加熱部によって加熱された前記卵の鈍端を含む鈍端領域のうち、前記搬送経路に平行な互いに隣接した複数の帯状領域の温度をそれぞれ測定する複数の前記温度センサからなり、
    前記検査部は、前記複数の温度センサのそれぞれから出力された前記温度データに基づいて前記複数の帯状領域に含まれる相対的に温度が高い領域の位置を求め、求めた前記位置に基づいて前記卵の気室の位置を特定する、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の卵検査装置。
  17. 前記温度測定部よりも上流側において前記搬送経路沿いに設けられた、搬送中の前記卵を冷却するための冷却部をさらに備え、
    前記支持部は、方向整列された前記卵を載せたまま前記搬送経路に沿って走行することにより前記卵を搬送するトレーであり、
    前記温度測定部は、前記冷却部によって冷却された前記卵の鈍端を含む鈍端領域のうち、前記搬送経路に平行な互いに隣接した複数の帯状領域の温度をそれぞれ測定する複数の前記温度センサからなり、
    前記検査部は、前記複数の温度センサのそれぞれから出力された前記温度データに基づいて前記複数の帯状領域に含まれる相対的に温度が低い領域の位置を求め、求めた前記位置に基づいて前記卵の気室の位置を特定する、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の卵検査装置。
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