JP2014060541A - 原稿読取装置、その原稿読取装置を備える画像形成装置及び原稿読取方法 - Google Patents

原稿読取装置、その原稿読取装置を備える画像形成装置及び原稿読取方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シートスルー方式の原稿読取装置で厚紙の原稿を読み取る場合において、装置本体を大きくすることなく原稿搬送路の排出口から読取部に入射する外光の強度をより低下させること。
【解決手段】原稿の厚さに応じてスキャナ上部とスキャナ下部とが移動することにより、それらの隙間に構成された原稿搬送路の高さが変化するシートスルー方式のスキャナユニットにおいて、上記原稿搬送路における排出口を塞ぐようにして外光を遮断するための外光遮断部材を配置する。
【選択図】図6

Description

本発明は、原稿読取装置、その原稿読取装置を備える画像形成装置及び原稿読取方法に関し、特に、原稿読取装置の構造に関する。
近年、情報の電子化が推進される傾向にあり、書類の電子化に用いられるスキャナ等の原稿読取装置は欠かせない機器となっている。このような原稿読取装置には通常、複数のフォトダイオードを一列に並べ、これに並列にCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の受光素子が配置されたリニアイメージセンサが備えられており、これにより原稿を読み取るようになっている。
このようなリニアイメージセンサは、上記フォトダイオード、受光素子の他に、信号検出回路を備えている。フォトダイオードは、光を電荷に変換する光電変換素子であり感光部として機能し、CCD等の受光素子は、フォトダイオードにより生成された電荷を信号検出回路に転送する転送部として機能し、信号検出回路は、CCD等の受光素子から転送されてきた電荷を電圧に変換してアナログ信号として出力する出力部として機能する。このようなリニアイメージセンサは線状の像しか光電変換できないので、被写体と受光素子を相対的に移動させるか、光学系によって同等の相対移動を行うことにより被写体全体をカバーするようになっている。
このようなリニアイメージセンサを備える原稿読取装置が原稿を読み取ることにより画像情報を取得するためにはまず、原稿の読み取り方向(以下、「副走査方向」とする)に対して垂直な方向(以下、「主走査方向」とする)に一列に配置されたLED(Light Emitting Diode)等により構成される光源から上記原稿に対して光を照射する。そして、原稿読取装置は、その光の反射光を結像レンズにより結像し、結像した原稿像をフォトダイオードにより電荷に変換する。原稿読取装置は、フォトダイオードにより生成された電荷をCCD等の受光素子から信号検出回路に転送し、転送されてきた電荷を信号検出回路により電圧に変換してからA/D(Analog/Digital Conversion)変換器に出力してデジタルデータに変換する。
原稿読取装置は、このような処理を、上記LED光源及びリニアイメージセンサを副走査方向に走査させながら、若しくは、原稿を副走査方向に搬送させながら行うことにより二次元的に原稿を読み取ることが可能となる。このようにして原稿読取装置は原稿をデジタル的に読み取り画像情報を取得するようになっている。
ところで、上述したような、原稿を副走査方向に搬送させながら原稿を読み取る方式(以下、「シートスルー方式」とする)の原稿読取装置は、通常、上部に設けられた上カバーと下部に設けられた本体部分とから構成されており、本体部分は上記受光素子やLED光源などの読取部を備えている。上記上カバーは、原稿にたわみ等が生じないように上記原稿を本体部分に押さえつけると共に、外光が上記読取部に入射しないようにその外光を遮る役割を担っている。
また、このようなシートスルー方式の原稿読取装置は、上カバーと本体部分との隙間に原稿搬送路が設けられており、その原稿搬送路の所定の位置に上記読取部が備えられて構成されている。そのため、このようなシートスルー方式の原稿読取装置は、上記隙間に沿って原稿を搬送しながら、その隙間の所定の位置において上記読取部により原稿を読み取るようになっている。
このようなシートスルー方式の原稿読取装置は、上述したように、原稿搬送路が上カバーと本体部分とにより構成されているので、その隙間以上の厚さがある原稿(以下、「厚紙」とする)を読み取る際には、その隙間を大きくするように上カバーが持ち上がるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。そのため、このようなシートスルー方式の原稿読取装置においては、厚紙の原稿を読み取る場合であっても、原稿読取装置の内部に原稿が引っ掛かってしまったり、厚紙が内部機構に接触することにより、内部機構に汚れが付着したり傷を付けてしまったりという問題を解決することが可能となる。
ところが、このような従来のシートスルー方式の原稿読取装置においては、上述したように、厚紙の原稿を読み取る際には、上カバーと本体部分との隙間を大きくするように上カバーを持ち上げるため、原稿搬送路の出口側(以下、「排出口」とする)から本体部分に設けられている読取部に外光が入射しやすい状況となってしまう。そのため、原稿が読取部に達していないにもかかわらず受光素子に光が入射し、また、原稿が読取部に達した際には、主走査方向において原稿を読み取る領域(以下、「原稿領域」とする)に相当する位置に配置されている受光素子のみならず、原稿領域以外の領域(以下、「原稿外領域」とする)に相当する位置に配置されている受光素子にも光が入射してしまうことになる。
このように、上述した従来の原稿読取装置においては、原稿が読取部に達していない段階から原稿が存在するものとして原稿の読み取り処理を行うため、読み取り画像には、原稿が読取部に達するまでの領域(以下、「原稿未達領域」とする)に相当する部分に外光の影響として中間濃度が発生してしまい、読み取り画像の品質や再現性が低下してしまうという問題がある。また、このような従来の原稿読取装置においては、原稿が読取部に達した際には、上記原稿外領域であるにもかかわらず、その部分にも原稿が存在するものとして原稿の読取処理を行うため、読み取り画像には、上記原稿未達領域に加え、上記原稿外領域に相当する部分にも外光の影響として中間濃度が発生してしまい、読み取り画像の品質や再現性がさらに低下してしまうという問題がある。
そこで、このような問題を解決するシートスルー方式の原稿読取装置として、従来のシートスルー方式の原稿読取装置よりも読取部と排出口との間隔を長く設けることにより、排出口から読取部に入射する外光の入射角を小さくすることが可能な技術が提案され既に知られている。このように、読取部と排出口との間隔が従来のものよりも長く設けられたシートスルー方式の原稿読取装置によれば、排出口から受光素子に入射する外光の強度を低下させることができるので、読み取り画像への外光の影響を低減せることが可能となる。
ところが、このような、読取部と原稿の排出先との間隔が従来のものよりも長く設けられたシートスルー方式の原稿読取装置においては、読取部と排出口との間隔を長くした分、装置本体が大きくなってしまうという問題がある。また、このように構成されたシートスルー方式の原稿読取装置は、排出口から受光素子に入射する外光の強度を低下させることができるものの、その外光の強度をより低下させることが望まれる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、シートスルー方式の原稿読取装置で厚紙の原稿を読み取る場合において、装置本体を大きくすることなく原稿搬送路の排出口から読取部に入射する外光の強度をより低下させることを目的とする。
上記課題を解決するために、搬送される原稿に対して光源から照射された光の反射光を、複数の受光素子が前記原稿の搬送方向と直行する方向に配置されて構成された受光部により受光することにより前記原稿を読み取る原稿読取装置であって、搬送される前記原稿の原稿読取面に直行する方向に相対的な移動が可能なように対向して配置された第一の機構部及び第二の機構部と、前記第一の機構部と前記第二の機構部との隙間に設けられた、前記原稿を搬送するための搬送路と、前記搬送路における原稿の排出口に設けられ、前記搬送路に入射する外光を遮断するための外光遮断部材と、を備え、前記光源及び前記受光部は、前記第二の機構部に搭載され、前記第一の機構部及び前記第二の機構部は、搬送される前記原稿の厚さが所定の厚さ以上である場合に、前記隙間が広がるように相対的に移動されることを特徴とする。
また、本発明の他の態様は、搬送される原稿に対して光源から照射された光の反射光を、複数の受光素子が前記原稿の搬送方向と直行する方向に配置されて構成された受光部により受光することにより前記原稿を読み取る原稿読取方法であって、第一の機構部と前記光源及び前記受光部を搭載する第二の機構部とを、搬送される前記原稿の原稿読取面に直行する方向に相対的な移動が可能なように対向して配置し、前記第一の機構部と前記第二機構部との隙間に前記原稿を搬送し、前記搬送路における原稿の排出口において、前記搬送路に入射する外光を遮断し、前記原稿の厚さが所定の厚さ以上である場合に前記隙間が広がるように前記第一の機構部及び前記第二の機構部を相対的に移動することを特徴とする。
本発明によれば、シートスルー方式の原稿読取装置で厚紙の原稿を読み取る場合において、装置本体を大きくすることなく原稿搬送路の排出口から読取部に入射する外光の強度をより低下させることができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の機能構成を模式的に示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置を主走査方向から見たときの断面図である。 本発明の実施形態に係るスキャナユニットを主走査方向から見たときの断面図である。 本発明の実施形態に係るスキャナユニットを主走査方向から見たときの断面図である。 本発明の実施形態に係るスキャナユニットを主走査方向から見たときの断面図である。 本発明の実施形態に係るスキャナユニットを主走査方向から見たときの断面図である。 本発明の他の実施形態に係るスキャナユニット及びエンジン制御部の機能構成を模式的に示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るスキャナユニットを主走査方向から見たときの断面図である。 本発明の実施形態に係るスキャナユニットを主走査方向から見たときの断面図である。 本発明の実施形態に係るスキャナユニットを主走査方向から見たときの断面図である。 本発明の実施形態に係るスキャナユニットを主走査方向から見たときの断面図である。 本発明の実施形態に係るスキャナユニットを原稿読取面から見たときの透過図である。 本発明の実施形態に係る外光遮断部材を主走査方向から見たときの図である。 本発明の実施形態に係るスキャナユニットを副走査方向から見たときの透過図である。 本本発明の実施形態に係る外光遮断部材を主走査方向から見たときの図である。 本発明の実施形態に係るスキャナユニットを副走査方向から見たときの透過図である。 本本発明の実施形態に係る外光遮断部材を主走査方向から見たときの図である。 発明の実施形態に係るスキャナユニットを副走査方向から見たときの透過図である。 発明の実施形態に係るスキャナユニットを副走査方向から見たときの透過図である。 本発明の実施形態に係るスキャナユニットを主走査方向から見たときの断面図である。 発明の実施形態に係るスキャナユニットを副走査方向から見たときの透過図である。 本発明の実施形態に係るスキャナユニットを主走査方向から見たときの断面図である。 本発明の実施形態に係るスキャナユニットの排出口付近を主走査方向から見たときの断面図である。 本発明の実施形態に係るスキャナユニットの排出口付近を主走査方向から見たときの断面図である。 本発明の実施形態に係るスキャナユニットの排出口付近を主走査方向から見たときの断面図である。 本発明の実施形態に係るスキャナユニットの排出口付近を主走査方向から見たときの断面図である。 本発明の実施形態に係るスキャナユニットの排出口付近を主走査方向から見たときの断面図である。 本発明の他の実施形態に係るスキャナユニットを主走査方向から見たときの断面図である。 本発明の他の実施形態に係るスキャナユニットを主走査方向から見たときの断面図である。 本発明の他の実施形態に係るスキャナユニットを主走査方向から見たときの断面図である。 本発明の更に他の実施形態に係るスキャナユニットを主走査方向から見たときの断面図である。 本発明の他の実施形態に係る外光遮断板及び遮断板用支軸を副走査方向から見たときの図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、複数のフォトダイオードを一列に並べ、これに並列にCCD(Charge Coupled Devices)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の受光素子が配置されたリニアイメージセンサにより、原稿に対して照射された光の反射光を受光することで上記原稿を読み取り、その読み取り結果として画像データを取得する原稿読取装置であるスキャナユニットを例として説明する。
尚、本実施形態に係るスキャナユニットは、入力された印刷命令に基づいて画像形成出力を実行する画像形成装置に備えられているものとする。また、本実施形態に係るスキャナユニットは、上記リニアイメージセンサにおけるライン状の読み取り画像を、読取原稿の搬送に伴って搬送方向に連続的に取得することによりその読取原稿に形成されている画像を二次元的に読み取るシートスルー方式のスキャナユニットである。
このような本実施形態に係るスキャナユニットは、後述するように、スキャナ上部とスキャナ下部とにより構成されており、そのスキャナ上部とスキャナ下部とが形成する隙間に原稿搬送路が設けられている。また、本実施形態に係るスキャナユニットは、その原稿搬送路の所定の位置に上記リニアイメージセンサにより構成された画像を読み取るための読取部が備えられて構成されている。そのため、本実施形態に係るスキャナユニットは、上記隙間に沿って読取原稿を搬送しながら、その隙間の所定の位置において上記読取部により画像を読み取るようになっている。
尚、本実施形態に係るスキャナユニットは、上述したように、原稿搬送路がスキャナ上部とスキャナ下部とにより構成されているので、その隙間以上の厚さがある読取原稿(以下、「厚紙」とする)を読み取る際には、その隙間を大きくするようにスキャナ上部とスキャナ下部との少なくとも一方を移動させることにより、厚紙の読取原稿であっても原稿搬送路に搬送することが可能となる。そのため、本実施形態に係るスキャナユニットが厚紙の読取原稿を読み取る際には、原稿搬送路における読取原稿の排出口から読取部に対して外光が入射しやすい構造となる。
そこで、このように構成されたスキャナユニットにおいて、本実施形態に係る要旨の一つは、厚紙の読取原稿を読み取る際に上記隙間が大きくなることにより、原稿搬送路における読取原稿の排出口から読取部に入射してくる外光を遮断するために、その排出口を塞ぐようにして外光を遮断するための外光遮断部材を配置したことにある。このような構成とすることにより、本実施形態に係るスキャナユニットは、厚紙の読取原稿を読み取る場合であっても、装置本体の大きさを大きくすることなく、上記排出口から読取部に入射する外光を遮断することが可能となる。以下、詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る画像形成装置1のハードウェア構成について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置1のハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。尚、画像形成装置1は、図1に示すハードウェア構成に加えて、スキャナ、プリンタ等を実現するためのエンジンを備える。
図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、一般的なサーバやPC(Personal Computer)等と同様の構成を含む。即ち、本実施形態に係る画像形成装置1は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)20、ROM(Read Only Memory)30、HDD(Hard Disk Drive)40及びI/F50がバス80を介して接続されている。また、I/F50にはLCD(Liquid Crystal Display)60及び操作部70が接続されている。
CPU10は演算手段であり、画像形成装置1全体の動作を制御する。RAM20は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM30は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。HDD40は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納される。
I/F50は、バス80と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。LCD60は、ユーザが画像形成装置1の状態を確認するための視覚的ユーザインタフェースである。操作部70は、キーボードやマウス、タッチパネル等、ユーザが画像形成装置1に情報を入力するためのユーザインタフェースである。
このようなハードウェア構成において、ROM30やHDD40若しくは図示しない光学ディスク等の記憶媒体に格納されたプログラムがRAM20に読み出され、CPU10がRAM20にロードされたプログラムに従って演算を行うことにより、ソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係る画像形成装置1の機能を実現する機能ブロックが構成される。
次に、本実施形態に係る画像形成装置1の機能構成について、図2を参照して説明する。図2は、本実施形態に係る画像形成装置1の機能構成を模式的に示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態に係る画像処理装置1は、コントローラ100、ADF(Auto Documennt Feeder:原稿自動搬送装置)101、スキャナユニット102、排紙トレイ103、ディスプレイパネル104、給紙テーブル105、プリントエンジン106、排紙トレイ107及びネットワークI/F108を有する。
また、コントローラ100は、主制御部110、エンジン制御部120、画像処理部130、操作表示制御部140及び入出力制御部150を含む。図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、スキャナユニット102、プリントエンジン106を有する複合機として構成されている。尚、図2においては、電気的接続を実線の矢印で示しており、用紙若しくは文書束の流れを破線の矢印で示している。
ディスプレイパネル104は、画像形成装置1の状態を視覚的に表示する出力インタフェースであると共に、タッチパネルとしてユーザが画像形成装置1を直接操作し、若しくは画像形成装置1に対して情報を入力する際の入力インタフェースでもある。即ち、ディスプレイパネル104は、ユーザによる操作を受けるための画像を表示する機能を含む。ディスプレイパネル104は、図1に示すLCD60及び操作部70によって実現される。
ネットワークI/F108は、画像形成装置1がネットワークを介してPC等の他の機器と通信するためのインタフェースであり、Ethernet(登録商標)やUSBインタフェースが用いられる。ネットワークI/F108は、図1に示すI/F50によって実現される。
コントローラ100は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって構成される。具体的には、ROM30や不揮発性メモリ並びにHDD40や光学ディスク等の不揮発性記憶媒体に格納されたプログラムが、RAM20等の揮発性メモリにロードされ、CPU10がそのプログラムに従って動作することにより構成されるソフトウェア制御部と集積回路などのハードウェアとによってコントローラ100が構成される。コントローラ100は、画像形成装置1全体を制御する制御部として機能する。
主制御部110は、コントローラ100に含まれる各部を制御する役割を担い、コントローラ100の各部に命令を与える。エンジン制御部120は、プリントエンジン106やスキャナユニット102等を制御若しくは駆動する駆動手段としての役割を担う。尚、エンジン制御部120の詳細な機能構成については、図8を参照して後述する。
画像処理部130は、主制御部110の制御に従い、印刷出力すべき画像情報に基づいて描画情報を生成する。この描画情報とは、画像形成部であるプリントエンジン106が画像形成動作において形成すべき画像を描画するための情報である。また、画像処理部130は、スキャナユニット102から入力される撮像データを処理し、画像データを生成する。この画像データとは、スキャナ動作の結果物として画像形成装置に送られ画像形成出力が行われ、若しくは画像形成装置のHDD等の記憶装置に記憶され、また、ネットワークI/F108を介してPC等の外部の情報処理端末に送信される情報である。
操作表示制御部140は、ディスプレイパネル104に情報表示を行い若しくはディスプレイパネル104を介して入力された情報を主制御部110に通知する。入出力制御部150は、ネットワークI/F108を介して入力される情報を主制御部110に入力する。また、主制御部110は、入出力制御部150を制御し、ネットワークI/F108を介してPC等の他の機器にアクセスする。
このように、本実施形態に係る画像形成装置1は、撮像機能、画像形成機能及び通信機能等を備えることにより、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能なMFP(MultiFunction Peripheral:複合機)である。
そして、図2において説明したADF101、スキャナユニット102、排紙トレイ103、給紙テーブル105、プリントエンジン106、排紙トレイ107は、本実施形態に係る画像形成装置1において、図3に示すように配置されて構成されている。図3は、本実施形態に係る画像形成装置1の全体構成を模式的に示す図である。尚、図3に示されている矢印は、本実施形態に係る画像形成装置1が、スキャナユニット102において原稿を搬送する方向(以下、「原稿搬送方向」とする)を示している。また、図3に示すように、スキャナユニット102には原稿搬送路の出口側から外光が照射されているが、本実施形態においては、この外光が読取部に入射しないように遮断することを要旨の一つとしている。
次に、本実施形態に係るスキャナユニット102の全体構成について、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態に係るスキャナユニット102を主走査方向から見たときの断面図である。尚、ここで主走査方向とは、読取原稿201の読み取り面において、原稿搬送方向に直行する方向のことである。また、以下では、読取原稿201の読み取り面において原稿搬送方向に平行な方向を副走査方向とする。また、以下では、読取原稿201の原稿読取面に直行する方向を鉛直方向とし、鉛直方向におけるスキャナ下部203からスキャナ上部202に向く方向を鉛直上向きとし、反対に、鉛直方向におけるスキャナ上部202からスキャナ下部203に向く方向を鉛直下向きとする。
図4に示すように、本実施形態に係るスキャナユニット102は、読取原稿201を上下で挟むことで原稿201を読み取り面に対して平らに保つために、スキャナ上部202とスキャナ下部203とをお互いが平行になるように備える。また、スキャナ上部202は、基準白板204、原稿厚検知センサ205、原稿搬送ローラ207、原稿搬送ローラ208を含む。また、スキャナ下部203は、外光遮断部材206、受光部209、光源210、コンタクトガラス211、原稿サイズ検知センサ212、原稿検知センサ213、原稿搬送ローラ214、原稿搬送ローラ215、ストッパー216を含む。即ち、本実施形態においては、スキャナ上部202が第一の機構部として機能し、スキャナ下部203が第二の機構部として機能する。以下では、特に断りがない限り、受光部209、光源210、コンタクトガラス211を総称して読取部とする。
尚、図4に示すように、本実施形態に係るスキャナユニット102は、スキャナ上部202とスキャナ下部203とが形成する隙間によって原稿搬送路が構成されている。本実施形態に係るスキャナユニット102は、上記スキャナ上部202とスキャナ下部203との間隔、即ち、原稿搬送路の高さが1mmとなるように構成されているが、これに限られず、厚紙をどの程度の厚さで定義するかによって決定されればよい。即ち、本実施形態においては、厚さが1mmを超える読取原稿を厚紙として定義している。
また、本実施形態に係るスキャナユニット102は、厚さが1mm以下の読取原稿201を読み取る際には、スキャナ上部202とスキャナ下部203との間隔、即ち、原稿搬送路の高さを変化させずに読み取るように構成されている。一方、本実施形態に係るスキャナユニット102は、厚さが1mmを超える読取原稿201を読み取る際には、後述する昇降モータ217によりスキャナ上部202及びスキャナ下部203の少なくともどちらかを上昇若しくは下降させることにより、スキャナ上部202とスキャナ下部203との間隔(原稿搬送路の高さ)を読取原稿201の厚さに合わせて調整することによって読み取るように構成されている。従って、本実施形態に係るスキャナユニット102は、厚さが1mmを超える読取原稿201を読み取る場合であっても、スキャナユニット102の内部に読取原稿201が引っ掛かってしまったり、読取原稿201が内部機構に接触することにより、内部機構に汚れが付着したり傷を付けてしまったりということはない。
尚、上記では、本実施形態に係るスキャナユニット102は、厚さが1mm以下の読取原稿201を読み取る際には、スキャナ上部202とスキャナ下部203との間隔(原稿搬送路の高さ)を変化させずに読み取る例について説明したが、1mmを超える読取原稿201を読み取る場合と同様に、後述する昇降モータ217によりスキャナ上部202及びスキャナ下部203の少なくともどちらかを昇降させることにより、スキャナ上部202とスキャナ下部203との間隔(原稿搬送路の高さ)を読取原稿201の厚さに合わせて調整することによって読み取るように構成されていても良い。以降では、スキャナ上部202を昇降させる例について説明する。スキャナ上部202を昇降させる機構については、図9〜図12を参照して後述する。
基準白板204は、シェーディング補正や黒レベル補正、ゲイン調整を行う際に基準として読み取られる白板である。原稿厚検知センサ205は、スキャナユニット102における原稿搬送路の入り口手前付近に配置されており、原稿搬送路に読取原稿201が搬送される前に、読取原稿201の厚さを検知する。本実施形態に係る原稿厚検知センサ205は、PSD(Position Sensitive Detector:半導体位置検出素子)を用いたセンサで構成されており、光ビームを対象物に斜めから照射し、その反射光を受光すると、対象物までの距離に応じて受光位置が異なる現象を利用している。本実施形態に係るスキャナユニット102は、この原稿厚検知センサ205により検知した読取原稿201の厚さによって、原稿搬送路の高さを変化させるか否か、即ち、読取原稿201が厚紙か否かを判断することが可能となり、また、変化させる場合、即ち、厚紙の場合にはどの程度変化させるかを決定することが可能となる。
外光遮断部材206は、原稿搬送路における排出口付近において、スキャナユニット102の図示しない側板に主走査方向に水平に横架して構成されている。外光遮断部材206は、本実施形態に係るスキャナユニット102が厚紙の読取原稿201を読み取る際に、即ち、スキャナ上部202とスキャナ下部203との間隔(原稿搬送路の高さ)が大きくなった際に、後述するストッパー216と接触することにより、原稿搬送路における出口側の隙間(以下、「排出口」とする)から受光部209に入射する外光を遮断する。このような外光遮断部材206により、本実施形態に係るスキャナユニット102は、厚紙の読取原稿201を読み取る際に、スキャナ上部202とスキャナ下部203との間隔(原稿搬送路の高さ)が大きくなる場合であっても、原稿搬送路における排出口から受光部209に入射する外光を遮断することが可能となる。本実施形態においては、このことを要旨の一つとしている。
ここで、本実施形態に係るスキャナユニット102が外光遮断部材206を備えることにより得られる具体的な効果について、図5及び図6を参照して説明する。図5は、従来のスキャナユニットを主走査方向からみたときの断面図である。図6は、本実施形態に係るスキャナユニット102を主走査方向から見たときの断面図である。尚、図5及び図6においては、厚紙の読取原稿201を読み取る際のスキャナユニットを示している。即ち、図5及び図6においては、スキャナ上部202とスキャナ下部203との間隔(原稿搬送路の高さ)が大きくなったときのスキャナユニットを示している。
上述したように、シートスルー方式のスキャナユニットは、厚紙の読取原稿201を読み取る際には、スキャナ上部202とスキャナ下部203との間隔(原稿搬送路の高さ)が大きくなる。そのため、このように構成された従来のスキャナユニットは、厚紙の読取原稿201を読み取る際には図5に示すように、原稿搬送路における排出口から受光部209に外光が入射しやすい構造になってしまう。その結果、読取原稿201が読取部に達していないにもかかわらず受光部209に光が入射し、また、読取原稿201が読取部に達した際には、読取原稿201を読み取る領域(以下、「原稿領域」とする)に相当する位置に配置されている受光素子のみならず、原稿領域以外の領域(以下、「原稿外領域」とする)に相当する位置に配置されている受光素子にも光が入射してしまうことになる。
従って、このように構成された従来のスキャナユニットが厚紙の読取原稿201を読み取る際には、読取原稿201が読取部に達していない段階から原稿が存在するものとして原稿の読み取り処理を行うため、読み取り画像には、原稿が読取部に達するまでの領域(以下、「原稿未達領域」とする)に相当する部分に外光の影響として中間濃度が発生してしまい、読み取り画像の品質や再現性が低下してしまう。また、読取原稿201が読取部に達した際には、上記原稿外領域であるにもかかわらず、その部分にも原稿が存在するものとして原稿の読取処理を行うため、読み取り画像には、上記原稿未達領域に加え、上記原稿外領域に相当する部分にも外光の影響として中間濃度が発生してしまい、読み取り画像の品質や再現性がさらに低下してしまう。
そこで、本実施形態に係るスキャナユニット102は、厚紙の読取原稿201を読み取る場合であっても、即ち、スキャナ上部202とスキャナ下部203との間隔(原稿搬送路の高さ)が大きくなることにより排出口から受光部209に外光が入射しやすい構造になった場合であっても、図6に示すように、外光遮断部材206を備えることにより、原稿搬送路における排出口から受光部209に向けて入射する外光を遮断することが可能となる。従って、本実施形態に係るスキャナユニット102によれば、外光遮断部材206を備えることにより、装置本体の大きさを大きくすることなく、原稿搬送路における排出口からの外光を遮断することが可能となる。
尚、図6に示すように、本実施形態においては、外光遮断部材206は、スキャナ上部202の鉛直方向への移動に関係なく、スキャナ下部203から見て静止したままとなるように構成されている例について示すが、スキャナ上部202の鉛直方向への移動と共に移動するように構成されていても良い。このとき、後述する遮光板206cは、後述する遮光板用支軸206dを中心にして回転することにより、図6に示すような状態からより鉛直方向に平行となるような状態、即ち、より垂れ下がるような状態に変化することで、後述するストッパー216と接触した状態を維持することができるように構成されている。従って、上記のように、外光遮断部材206がスキャナ上部202の移動と共に移動するように構成されていても、原稿搬送路における排出口からの外光を遮断することが可能である。
尚、外光遮断部材206は、本実施形態において説明するように、スキャナ上部202の鉛直方向への移動に関係なく、スキャナ下部203から見て静止したままとなるように構成されている場合にはスキャナ下部203に含まれるように構成されていても良いし、反対に、スキャナ上部202の鉛直方向への移動と共に移動するように構成されている場合には、スキャナ上部202に含まれるように構成されていても良い。
尚、このとき、スキャナユニット102は、図6に示したような状態のまま読取原稿201を排出すると、排出口において読取原稿201が外光遮断部材206に接触することになり、外光遮断部材206が読取原稿201の搬送の妨げになり、また、読取原稿201に傷がつく場合がある。そこで、本実施形態に係るスキャナユニット102は、図24〜図28を参照して後述するように、読取原稿201を排出する際には、図7に示すような状態に変化することで、上記問題を解決することが可能となる。
原稿搬送ローラ207及び214はそれぞれ、ローラ207a及びローラ軸207b、ローラ214a及びローラ軸214bから構成されており、ローラ軸207b、ローラ軸214bを軸にして回転するようになっている。また、原稿搬送ローラ207及び214は、図4に示すように、スキャナユニット102における原稿搬送路の入り口付近に配置されており、読取原稿201を上下から挟み込みながら後述する原稿搬送モータ218によりそのどちらか少なくとも一方が回転駆動されることで上記読取原稿201を読取部に向けて搬送する。
原稿搬送ローラ208及び215はそれぞれ、ローラ208a及びローラ軸208b、ローラ215a及びローラ軸215bから構成されており、ローラ軸208b、ローラ軸215bを軸にして回転するようになっている。また、原稿搬送ローラ208及び215は、図4に示すように、スキャナユニット102における原稿搬送路の排出口付近に配置されており、読取原稿201を上下から挟み込みながら後述する原稿搬送モータ218によりそのどちらか少なくとも一方が回転駆動されることで上記読取原稿201を排紙トレイ103に向けて搬送する。
受光部209は、CCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の受光素子により構成されており、光源210から照射され読取原稿201や基準白板204により反射された光を受光する。そして、受光部209は、入光してきた光を図示しないレンズにより集光し、集光された光を図示しないイメージセンサにより電荷に変換する。受光部209の具体的な態様としては、例えば、密着型イメージセンサであるCMOSイメージセンサにより構成されているCIS(Contact Image Sensor:密着センサ)方式や、レンズ縮小型イメージセンサであるCCDイメージセンサにより構成されている光学縮小方式等がある。尚、ここで光電変換されて生成された電荷は、後述する読取信号入力制御部124に入力された後、図示しない信号検出回路に入力されて電圧に変換されてアナログ電気信号としてアナログ処理・A/D(Analog/Digital Conversion)変換回路に入力される。そして、アナログ処理・A/D変換回路に入力されたアナログ信号は増幅され、A/D変換が実施されてデジタルデータに変換される。
また、本実施形態に係る受光部209は、主走査方向に一次元的に画像を読み取るリニアイメージセンサにより構成されている。そのため、このようなリニアイメージセンサでは、読取原稿201を線状にしか読み取ることができないが、本実施形態に係るスキャナユニット102のように、読取原稿201を原稿搬送路に沿って搬送することにより連続的に一次元画像を読み取ることが可能となり、その結果、二次元的に読み取ることが可能となる。このようにして本実施形態に係るスキャナユニット102は、読取原稿201をデジタル的に読み取り、画像データを取得するようになっている。このような処理によりデジタルデータに変換された画像データは、上述したように、例えば、画像形成装置に送られ画像形成出力が行われ、若しくは画像形成装置のHDD等の記憶装置に記憶され、また、ネットワークI/F108を介してPC等の外部の情報処理端末に送信される情報として使用される。
光源210は、主走査方向に一次元配列されたLED(Light Emitting Diode)アレイにより構成され、若しくは、LED等の点光源とその点光源から照射された光を主走査方向に均一に導く導光体とで構成されている。また、光源210は、キセノンランプや蛍光灯等により構成されていても良い。光源210は、コンタクトガラス211を介して、原稿搬送路に搬送されてきた読取原稿201や基準白板204に対して光を照射する。尚、このとき光源210から照射された光は、読取原稿201や基準白板204により反射され、受光部209により受光される。そのため、光源210は、受光部209が受光可能な全領域に対して反射光が照射されるように、基準白板204と同程度の長さを有し、基準白板204に対して平行に配置されている。
コンタクトガラス211は、受光部209や光源210に埃や塵などの異物が混入することを防止するためのカバーとして機能する。尚、コンタクトガラス211は、透明なガラスやアクリル樹脂等の有機ガラスで構成されているため、光を通すことができる。原稿サイズ検知センサ212は、スキャナユニット102における原稿搬送路の入り口手前付近に配置されており、原稿搬送路に読取原稿201が搬送される前に、読取原稿201のサイズを検知する。原稿サイズ検知センサ212は、後述する図25に示すように、複数個の受光素子が主走査方向に一列に配列されて構成されており、読取原稿201がその上を通過する際に、読取原稿201により光が遮光されて、光を受光しなくなった受光素子の個数により原稿サイズを検知する。
原稿検知センサ213は、読取原稿201がその上を通過する際に、読取原稿201により光が遮光されて、光を受光しなくなったことにより、原稿搬送路に読取原稿201が搬送されてきたことを検知するためのセンサである。また、原稿検知センサ213は、原稿搬送路に搬送されてきた読取原稿201がその上を通過し終えると再度光を受光することにより、読取原稿201が読取部に向けて搬送されていったことを検知することができる。
ストッパー216は、外光遮断部材206とスキャナ下部203との間に、スキャナ上部202とスキャナ下部203との間隔(原稿搬送路の高さ)以上の隙間を確保するために配置されている。このように、このストッパー216が外光遮断部材206とスキャナ下部203との間に隙間を確保することにより、原稿搬送路から排出される読取原稿201と外光遮断部材206とが接触することがなくなり、外光遮断部材206が読取原稿201の排出の妨げになることを防ぎ、読取原稿201に傷がつくことを防ぐことが可能となる。即ち、本実施形態においては、ストッパー216が隙間形成部材として機能する。尚、外光遮断部材206が読取原稿201を傷つけないような素材や形状で構成されている場合には、図29〜図31に示すように、ストッパー216は、必ずしも必須の構成ではない。例えば、外光遮断板206が十分に軽い素材で構成されていたり、加わる力に応じて変形するような可塑性のある素材で構成されていたり、また、外光遮断部材206における読取原稿201と接触する部位が十分に滑らかに構成されていたりする場合等がこれにあたる。
次に、本実施形態に係るエンジン制御部120の詳細な機能構成について、図8を参照して説明する。図8は、本実施形態に係るスキャナユニット102及びエンジン制御部120の機能構成を模式的に示すブロック図である。図8に示すように、本実施形態に係るスキャナユニット102は、図4において説明した構成に加えて昇降モータ217、原稿搬送モータ218を含む。また、図8に示すように、本実施形態に係るエンジン制御部120は、モータ駆動制御部121、検知信号入力制御部122、光源制御部123、読取信号入力制御部124を含む。
昇降モータ217は、スキャナ上部202及びスキャナ下部203の少なくともどちらかを上昇若しくは下降させるためのモータである。原稿搬送モータ218は、原稿搬送ローラ207及び原稿搬送ローラ214の少なくともどちらかと、原稿搬送ローラ208及び原稿搬送ローラ215の少なくともどちらかを回転駆動させるためのモータである。
モータ駆動制御部121は、主制御部110からの制御信号に従い、昇降モータ217及び原稿搬送モータ218の駆動を制御する。検知信号入力制御部122は、原稿厚検知センサ205及び原稿検知センサ213が出力した検知信号を主制御部110に入力する。そして、主制御部110は、検知信号入力制御部122から入力された検知信号に基づいて、読取原稿201の原稿厚を算出する。また、主制御部110は、検知信号入力制御部122から入力された検知信号に基づいて、原稿搬送路に読取原稿201が搬送されてきたことを検知し、また、読取原稿201が読取部に向けて搬送されていったことを検知する。
光源制御部123は、主制御部110からの制御信号に従い、光源210の点灯/消灯を制御し、また、その強度と点灯時間を制御する。読取信号入力制御部124は、受光部209を構成する受光素子により光電変換されて生成された電荷を読取信号として図示しない信号検出回路に入力する。そして、信号検出回路に入力された電荷は、電圧に変換されてアナログ電気信号としてアナログ処理・A/D変換回路に入力されて増幅され、A/D変換が実施されてデジタルデータに変換される。
このように構成された画像形成装置1において、本実施形態に係る要旨の一つは、厚紙の読取原稿201を読み取る際にスキャナ上部202とスキャナ下部203との間隔(原稿搬送路の高さ)が大きくなることにより原稿搬送路における排出口から受光部209に入射してくる外光を遮断するために、その排出口を塞ぐようにして外光を遮断するための外光遮断部材206を配置したことにある。このような構成とすることにより、本実施形態に係るスキャナユニット102は、厚紙の読取原稿201を読み取る場合であっても、装置本体の大きさを大きくすることなく、上記排出口から受光部209に入射する外光を遮断することが可能となる。
従って、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、厚紙の読取原稿201を読み取る場合であっても、上記排出口から受光部209に入射する外光を遮断することが可能となるので、原稿未達領域及び原稿外領域に中間濃度が発生してしまい、読み取り画像の品質や再現性が低下してしまうといったことを防ぐことが可能となる。
具体的には、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、厚紙の読取原稿201を読み取る際に、読取原稿201が原稿搬送方向に対して傾いたまま搬送されている(以下、「スキューしている」とする)場合等、原稿サイズ検知センサ212によりその読取原稿201の原稿サイズを検知できなかった場合や、そもそも原稿サイズ検知センサ212を備えていない場合であっても、上記排出口から受光部209に入射する外光を遮断することが可能となるので、受光部209は、光源210からの反射光のみを受光することが可能となり、原稿領域と原稿未達領域及び原稿外領域とを正確に区別することが可能となる。その結果、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、原稿サイズを検知した場合と同様の効果が得られ、原稿未達領域及び原稿外領域に中間濃度が発生してしまい、読み取り画像の品質や再現性が低下してしまうといったことを防ぐことが可能となる。
次に、本実施形態に係るスキャナユニット102が、スキャナ上部202昇降させる機構について、図9〜図12を参照して説明する。図9〜図12は、本実施形態に係るスキャナユニット102を主走査方向から見たときの透過図である。尚、本実施形態に係るスキャナユニット102が、スキャナ上部202昇降させる方法として、モータを駆動させることにより自動で行う場合と、ユーザが手動で行う場合との2通りがある。そこで、まず、自動で行う場合について説明する。
自動で行う場合には、図9に示すように、本実施形態に係るスキャナユニット102は、上述した構成に加え、スライダー220を含む。スライダー220は、ガイドレール226〜229、スライドギア230により構成されている。スキャナ上部202は、ガイドピン221及び222、ガイドレール223〜225により構成されている。スキャナ下部203は、昇降モータ217、昇降ギア219、ガイドピン231〜234により構成されている。昇降ギア219は昇降モータ217が回転することによりその回転方向とは反対向きに回転する。
このように構成されたスキャナユニット102において、昇降モータ217が図9に示す矢印Aの方向に回転することにより、昇降ギア219が図9に示す矢印Bの方向に回転し、昇降ギア219とスライダー220におけるスライドギア230との噛み合いによって、スライダー220は原稿搬送方向に移動する。このとき、スライダー220のガイドレール228及び229がそれぞれ、スキャナ下部203に固定されているガイドピン233及び234に沿うようにして移動するため、スライダー220は原稿搬送方向に水平に移動することが可能となる。
また、このとき、スキャナ上部202に固定されているガイドピン221及び222がそれぞれ、スライダー220のガイドレール226及び227に沿って移動することにより、スキャナ上部202は鉛直上向きに上昇することが可能となる。尚、このとき、スキャナ上部202のガイドレール223、224及び225はそれぞれ、スキャナ下部203に固定されているガイドピン231、232及び233に沿って移動する。このような構成により、本実施形態に係るスキャナユニット102は、スキャナ上部202を鉛直上向きに上昇させることが可能となり、図9に示すような状態から図10に示すような状態に変化する。また、スキャナ上部202が上昇した状態で昇降モータ217を上記とは反対に回転させることにより、鉛直下向きに下降させることが可能となる
次に、ユーザが手動で行う場合について説明する。ユーザが手動で行う場合には、本実施形態に係るスキャナユニット102は、図11に示すように、自動で行う場合と比較して、スキャナ下部203が昇降モータ217を含まず、代わりに、昇降ローラ235及び昇降レバー236を含む。昇降ローラ235と昇降レバー236とは連結されており、ユーザが昇降レバー236を図11に示す矢印Cの方向に移動させると、昇降ローラ235は図11に示す矢印Aの方向に回転するように構成されており、昇降ローラ235が矢印Aの方向に回転すると、児童の場合と同様に、昇降ギア219が図11に示す矢印Bの方向に回転する。
従って、本実施形態に係るスキャナユニット102おいて、ユーザが手動でスキャナ上部202を上昇させるためには、ユーザが昇降レバー236を矢印Cの方向に移動させれば良いことになる。このような構成により、本実施形態に係るスキャナユニット102は、スキャナ上部202を鉛直上向きに上昇させることが可能となり、図11に示すような状態から図12に示すような状態に変化する。また、スキャナ上部202が上昇した状態で昇降レバー236を上記とは反対に移動させることにより、鉛直下向きに下降させることが可能となる。
次に、本実施形態に係る外光遮断部材206の構造について、図13〜図19を参照して説明する。図13は、本実施形態に係るスキャナユニット102を鉛直下向き方向に見たときの透過図である。図14、図16及び図18は、本実施形態に係る外光遮断部材206を主走査方向から見たときの図である。図15、図17及び図19は、本実施形態に係る外光遮断部材206を副走査方向から見たときの図である。
図13〜図15に示すように、本実施形態に係る外光遮断部材206は、遮断板駆動棒206a、駆動棒用支軸206b、外光遮断板206c、遮断板用支軸206dから構成されている。また、図13〜図15に示す点線で囲んだ部分は、遮断板駆動棒206aと外光遮断板206cとが嵌合する嵌合部206eである。図15に示すように遮断板206dの嵌合部206eに相当する部位には主走査方向に穴が開いており、遮断板駆動棒206aとその穴とが図13及び図14に示すように嵌合することで外光遮断部材206が構成されている。駆動棒用支軸206b及び遮断板用支軸206dは、図13及び図5に示すように、主走査方向に平行にスキャナ下部203の側壁に横架されて固定されている。外光遮断板206cは、図13に示すように、排出口から原稿搬送路に入射する外光を遮断する役割を担う。
また、遮断板駆動棒206aは、駆動棒用支軸206bを支点にして回転し、外光遮断板206cは、遮断板用支軸206dを支点にして回転するように構成されている。従って、駆動棒用支軸206bを支点にして、遮断板駆動棒206aが図14に示す矢印の方向に回転することにより、外光遮断部材206は、図14及び図15に示すような状態から図16及び図17に示すような状態を経由して図18及び図19に示すような状態に変化する。
尚、外光遮断部材206は、図4及び図6に示すように、ストッパー216に接触している状態(以下、「通常状態」とする)においては、図14及び図15に示すような状態となるように、支点の位置、形状、質量分布、摩擦等の物理的要素が予め考慮されて構成されている。このような物理的要素は、理論的に算出されたものであっても良いし、実験的に決定されたものであっても良い。
また、上述したように、外光遮断部材206は、通常状態においては、図14及び図15に示すような状態であるため、そのような通常状態から図16及び図17に示すような状態を経由して図18及び図19に示すような状態に変化するためには、即ち、駆動棒用支軸206bを支点にして、遮断板駆動棒206aを図14に示す矢印の方向に回転させるためには、図14に示す206fで示される作用領域に対して鉛直上向きに力を加えれば良い。
次に、本実施形態に係る原稿搬送ローラ207、208及び原稿搬送ローラ214及び215の構造について、図13及び図20〜図23を参照して説明する。図20及び図22は、本実施形態に係るスキャナユニット102を副走査方向から見たときの断面図である。図21及び図23は、本実施形態に係るスキャナユニット102を主走査方向から見たときの透過図である。尚、図13には、原稿搬送ローラ208及び原稿搬送ローラ214が示されているが、原稿搬送ローラ207及び原稿搬送ローラ215を鉛直下向き方向に見たときの構造についても図13と同様である。また、図20及び図22には、原稿搬送ローラ208及び原稿搬送ローラ215が示されているが、原稿搬送ローラ207及び原稿搬送ローラ214の副走査方向から見たときの構造についても図20及び図22と同様である。尚、図20及び図21は、通常状態にあるスキャナユニット102を示している。
本実施形態に係る原稿搬送ローラ208は、図4においてローラ208a、ローラ軸208bにより構成されていることを説明したが、図13、図20及び図21に示すように、本実施形態に係る原稿搬送ローラ208は上記に加え、弾性部材208c、弾性部材固定板208dにより構成されている。同様に、原稿搬送ローラ207は、ローラ207a、ローラ軸207bに加え、弾性部材207c、弾性部材固定板207dにより構成されている。尚、弾性部材207c及び208cは、バネやゴム等、鉛直方向に伸縮することが可能な弾性体で構成されている。
また、本実施形態に係る原稿搬送ローラ208は、弾性部材固定板208dが主走査方向に水平にスキャナ上部202の側壁に横架されて固定されており、ローラ軸208bが鉛直方向に移動するように構成されている。同様に、原稿搬送ローラ207は、弾性部材固定板207dが主走査方向に水平にスキャナ上部202の側壁に横架されて固定されており、ローラ軸207bが鉛直方向に移動するように構成されている。一方、原稿搬送ローラ215は、ローラ軸215bが主走査方向に平行にスキャナ下部203の側壁に横架されて固定されており、移動することができないように構成されている。同様に、原稿搬送ローラ214は、ローラ軸214bが主走査方向に平行にスキャナ下部203の側壁に横架されて固定されており、移動することができないように構成されている。
従って、本実施形態に係る原稿搬送ローラ207及び208は、スキャナユニット102が読取原稿201を搬送する際には、読取原稿201により鉛直上向きに押圧されて図20及び図21に示すような状態から図22及び図23に示すような状態に変化する。このとき図22及び図23に示すように、弾性部材208cは、ローラ軸208bと弾性部材固定板208dとにより圧縮されているため、鉛直方向に収縮していることがわかる。また、弾性部材207cにおいても同様である。そして、スキャナユニット102が読取原稿201の搬送を終えると、収縮している弾性部材208c及び弾性部材208cは、弾性力及び重力により、元の状態に戻ろうとするため、図22及び図23に示すような状態から図20及び図21に示すような状態に戻る。
尚、このように、本実施形態においては、原稿搬送ローラ214及び215は鉛直方向に移動しないように構成されているため、原稿搬送ローラ214及び215とスキャナ上部202との間隔を考慮すると、1mmを超えない読取原稿201であっても、そのままでは原稿搬送路を搬送することができないことが考えられる。従って、このような場合には、原稿搬送ローラ214及び215とスキャナ上部202との間隔を考慮して厚紙の厚さを定義し、その厚さを超える読取原稿201を読み取る場合に、スキャナ上部202とスキャナ下部203との間隔(原稿搬送路の高さ)を大きくするように構成すれば良い。
次に、以上のように構成された本実施形態に係る画像形成装置1がスキャナユニット102により厚紙の読取原稿201を読み取る際のスキャナユニット102の動作について、図24〜図28を参照して説明する。図24〜図28は、本実施形態に係るスキャナユニット102の排出口付近を主走査方向から見たときの断面図である。本実施形態に係るスキャナユニット102が厚紙の読取原稿201を読み取る際にはまず、上述したように、スキャナ上部202とスキャナ下部203との間隔(原稿搬送路の高さ)が大きくなるため、図24に示すような状態から図25に示すような状態に変化する。このとき、図6において説明したように、外光遮断部材206が原稿搬送路における排出口付近においてスキャナ下部203に備えられていることにより、原稿搬送路における排出口から受光部209に入射する外光を遮断している。
そして、読取原稿201が原稿搬送路を搬送されてその先端が原稿搬送ローラ208及び215に到達すると、原稿搬送ローラ208は、読取原稿201により鉛直上向きに押されることにより、図20〜図23において説明したように鉛直上向きに移動する。尚、本実施形態に係るスキャナユニット102は、このときの原稿搬送ローラ208の鉛直上向きへの移動距離が、図25に示すローラ軸208bと作用領域206fとの鉛直方向における距離Lよりも大きくなるように構成されているため、原稿搬送ローラ208の鉛直上向きへの移動に伴って、原稿搬送ローラ208のローラ軸208bが外光遮断部材206における作用領域206fに接触し、その接触点において鉛直上向きに力が加えられることになり、作用領域206fは、鉛直上向きに持ち上げられることになる。従って、外光遮断部材206の状態が図14〜図17において説明したように変化するため、スキャナユニット102は、図25に示す状態から図26に示すような状態に変化する。
このような構成とすることにより、本実施形態に係るスキャナユニット102が厚紙の読取原稿201を読み取る場合であっても、原稿搬送路における排出口で読取原稿201と外光遮断部材206とが接触することを防ぐことが可能となる。従って、本実施形態に係るスキャナユニット102によれば、外光遮断部材206が読取原稿201の排出の妨げになることがなく、また、読取原稿201に傷がつくことを防ぐことが可能となる。
また、読取原稿201の厚さが図25及び図26よりもさらに厚い場合には、図27に示すように、スキャナ上部202とスキャナ下部203との間隔(原稿搬送路の高さ)が、図25及び図26に比較してさらに大きくなる。このように、さらに厚さが厚い読取原稿201を搬送する場合であっても、図6において説明したように、外光遮断部材206が原稿搬送路における排出口付近においてスキャナ下部203に備えられていることにより、原稿搬送路における排出口から受光部209に入射する外光を遮断している。
そして、図25及び図26において説明したのと同様に、読取原稿201が原稿搬送路を搬送されてその先端が原稿搬送ローラ208及び215に到達すると、原稿搬送ローラ208は、読取原稿201により鉛直上向きに押されることにより、即ち、読取原稿201からの押圧により図20〜図23において説明したように鉛直上向きに移動する。尚、本実施形態に係るスキャナユニット102は、このときの原稿搬送ローラ208の鉛直上向きへの移動距離が、図27に示すローラ軸208bと作用領域206fとの鉛直方向における距離L’よりも大きくなるように構成されているため、原稿搬送ローラ208の鉛直上向きへの移動に伴って、原稿搬送ローラ208のローラ軸208bが外光遮断部材206における作用領域206fに接触し、その接触点において鉛直上向きに力が加えられることになり、作用領域206fは、鉛直上向きに持ち上げられることになる。
尚、読取原稿201の厚さが図25及び図26よりもさらに厚い場合には、上述したように、スキャナ上部202とスキャナ下部203との間隔(原稿搬送路の高さ)が、図25及び図26に比較してさらに大きくなるため、図27に示す距離L’は図25に示す距離Lよりも小さくなる。従って、原稿搬送ローラ208の鉛直上向きへの移動距離が、図25及び図26において示した距離と同じ距離であっても、外光遮断部材206における作用領域206fは、原稿搬送ローラ208のローラ軸208bによりより鉛直上向きに押し上げられることになる。従って、外光遮断部材206の状態が図14〜図19において説明したように変化するため、スキャナユニット102は、図27に示す状態から図28に示す状態に変化する。即ち、本実施形態においては、原稿搬送ローラ208が、移動部材、原稿搬送ローラ、原稿排出ローラとして機能する。
このように、本実施形態に係るスキャナユニット102は、読取原稿201の厚さに応じて、図24〜図28において説明したように外光遮断部材206の状態を変化させるため、外光遮断部材206が読取原稿201の排出の妨げになることなく、また、読取原稿201に傷をつけることなく、様々な厚さの読取原稿201を搬送することが可能となる。
尚、本実施形態においては、原稿搬送ローラ208が、読取原稿201からの押圧により鉛直上向きに移動することで外光遮断部材206の状態を上記に説明した状態に変化させる役割を担う例について説明したが、スキャナユニット102が原稿搬送路からの読取原稿201の排出を開始した段階で、外光遮断部材206の状態を上記に説明した状態に変化させるように構成されていれば、上記役割を担う機構部は原稿搬送ローラ208でなくても良い。例えば、スキャナユニット102に上記役割を担う専用の機構部が備えられていても良く、また、原稿搬送ローラ208以外の原稿搬送ローラが上記役割を担うように構成されていても良いし、もっと多くの原稿搬送ローラを備え、それらのいずれかが上記役割を担うように構成されていても良い。
以上、説明したように、本実施形態に係る画像形成装置1においては、厚紙の読取原稿201を読み取る際にスキャナ上部202とスキャナ下部203との間隔(原稿搬送路の高さ)が大きくなることにより、原稿搬送路における排出口から受光部209に入射してくる外光を遮断するために、その排出口を塞ぐようにして外光を遮断するための外光遮断部材206を配置したことにある。このような構成とすることにより、本実施形態に係るスキャナユニット102は、厚紙の読取原稿201を読み取る場合であっても、装置本体の大きさを大きくすることなく、上記排出口から受光部209に入射する外光を遮断することが可能となる。
従って、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、厚紙の読取原稿201を読み取る場合であっても、上記排出口から受光部209に入射する外光を遮断することが可能となるので、原稿未達領域及び原稿外領域に中間濃度が発生してしまい、読み取り画像の品質や再現性が低下してしまうといったことを防ぐことが可能となる。
具体的には、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、厚紙の読取原稿201を読み取る際に、読取原稿201がスキューしている場合等、原稿サイズ検知センサ212によりその読取原稿201の原稿サイズを検知できなかった場合や、そもそも原稿サイズ検知センサ212を備えていない場合であっても、上記排出口から受光部209に入射する外光を遮断することが可能となるので、受光部209は、光源210からの反射光のみを受光することが可能となり、原稿領域と原稿未達領域及び原稿外領域とを正確に区別することが可能となる。その結果、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、原稿サイズを検知した場合と同様の効果が得られ、原稿未達領域及び原稿外領域に中間濃度が発生してしまい、読み取り画像の品質や再現性が低下してしまうといったことを防ぐことが可能となる。
また、上記のように構成された画像形成装置1によれば、厚紙の読取原稿201を読み取る場合であっても、原稿搬送路における排出口で読取原稿201と外光遮断部材206とが接触することを防ぐことが可能となる。従って、本実施形態に係るスキャナユニット102によれば、外光遮断部材206が読取原稿201の排出の妨げになることがなく、また、読取原稿201に傷がつくことを防ぐことが可能となる。
さらに、上記のように構成された画像形成装置1によれば、読取原稿201の厚さに応じて、図24〜図28において説明したように外光遮断部材206の状態を変化させるため、外光遮断部材206が読取原稿201の排出の妨げになることなく、また、読取原稿201に傷をつけることなく、様々な厚さの読取原稿201を搬送することが可能となる。
尚、本実施形態においては、外光遮断部材206、原稿搬送ローラ207及び208がスキャナ上部202に備えられ、原稿搬送ローラ214及び215がスキャナ下部203に備えられている構成について説明したが、図32に示すように、それらが逆に備えられるように構成されていても、即ち、外光遮断部材206、原稿搬送ローラ207及び208がスキャナ上部203に備えられ、原稿搬送ローラ214及び215がスキャナ下部202に備えられている構成されていても本実施形態において説明した効果と同様の効果が得られる。
また、本実施形態において説明したような、外光遮断部材206、原稿搬送ローラ207及び208がスキャナ上部202に備えられている構成においては、原稿搬送ローラ207及び208には鉛直下向きに重力が働くため、弾性部材207c及び208cの弾性力がなくても、読取原稿201の搬送後の原稿搬送ローラ207及び208は、図22及び図23に示すような状態から図20及び図21に示すような状態に自然に戻るように構成されることが可能である。従って、本実施形態において説明したような、外光遮断部材206、原稿搬送ローラ207及び208がスキャナ上部202に備えられている構成においては、弾性部材207c、207d及び208c、208dは必須の構成ではない。
また、本実施形態においては、外光遮断板206は、外光遮断板206cと遮断板用支軸206dとが一体となって構成されている例について説明したが、図33に示すように、外光遮断板206cと遮断板用支軸206dとが別々の機構であり、所定の部位においてお互いが接合されて構成されていても良い。図33は、本実施形態に係る外光遮断板206c及び遮断板用支軸206dを副走査方向から見たときの図である。また、このような構成の場合、外光遮断板206cと遮断板用支軸206dとは金属で構成されており、それらが板金で接合されるように構成されていても良い。また、このような構成の場合、外光遮断板206cは、マイラー(登録商標)等、遮光性を有し、且つ、軽量なポリエステル等の高分子樹脂フィルムにより構成されていても良く、この場合、板金によるエッジが形成されないため、スキャナユニット102の取り扱いにおいて安全である上に、外光遮断板206の軽量化や、支点の位置、形状、質量分布、摩擦等の物理的要素の決定において多様な構造が可能となる。
1 画像形成装置
10 CPU
20 RAM
30 ROM
40 HDD
50 I/F
60 LCD
70 操作部
80 バス
100 コントローラ
101 ADF
102 スキャナユニット
103 排紙トレイ
104 ディスプレイパネル
105 給紙テーブル
106 プリントエンジン
107 排紙トレイ
108 ネットワークI/F
110 主制御部
120 エンジン制御部
121 モータ駆動制御部
122 検知信号入力制御部
123 光源制御部
124 読取信号入力制御部
130 画像処理部
140 操作表示制御部
150 入出力制御部
201 読取原稿
202 スキャナ上部
203 スキャナ下部
204 基準白板
205 厚紙検知センサ
206 外光遮断部材
206a 遮断板駆動棒
206b 駆動棒用支軸
206c 外光遮断板
206d 遮断板用支軸
206e 嵌合部
207 原稿搬送ローラ
207a ローラ
207b ローラ軸
207c 弾性部材
207d 弾性部材固定板
208 原稿搬送ローラ
208a ローラ
208b ローラ軸
208c 弾性部材
208d 弾性部材固定板
209 受光部
210 光源
211 コンタクトガラス
212 原稿サイズ検知センサ
213 原稿検知センサ
214 原稿搬送ローラ
214a ローラ
214b ローラ軸
215 原稿搬送ローラ
215a ローラ
215b ローラ軸
216 ストッパー
217 昇降モータ
218 原稿搬送モータ
218 モータ駆動制御部
219 昇降ギア
220 スライダー
221 ガイドピン
222 ガイドピン
223 ガイドレール
224 ガイドレール
225 ガイドレール
226 ガイドレール
227 ガイドレール
228 ガイドレール
229 ガイドレール
230 スライドギア
231 ガイドピン
232 ガイドピン
233 ガイドピン
234 ガイドピン
235 昇降ローラ
236 昇降レバー
特開2009−284323号公報

Claims (9)

  1. 搬送される原稿に対して光源から照射された光の反射光を、複数の受光素子が前記原稿の搬送方向と直行する方向に配置されて構成された受光部により受光することにより前記原稿を読み取る原稿読取装置であって、
    搬送される前記原稿の原稿読取面に直行する方向に相対的な移動が可能なように対向して配置された第一の機構部及び第二の機構部と、
    前記第一の機構部と前記第二の機構部との隙間に設けられた、前記原稿を搬送するための搬送路と、
    前記搬送路における原稿の排出口に設けられ、前記搬送路に入射する外光を遮断するための外光遮断部材と、
    を備え、
    前記光源及び前記受光部は、前記第二の機構部に搭載され、
    前記第一の機構部及び前記第二の機構部は、搬送される前記原稿の厚さが所定の厚さ以上である場合に、前記隙間が広がるように相対的に移動されることを特徴とする原稿読取装置。
  2. 搬送される前記原稿からの押圧により前記原稿の厚さに応じて前記原稿読取面に直行する方向に移動が可能なように配置された移動部材を備え、
    前記外光遮断部材は、前記原稿からの押圧による前記移動部材の移動に連動して移動することにより、前記外光遮断部材と前記搬送路との間に前記原稿の厚さに応じた隙間を形成することを特徴とする請求項1に記載の原稿読取装置。
  3. 前記移動部材は、前記原稿を搬送するための原稿搬送ローラであることを特徴とする請求項2に記載の原稿読取装置。
  4. 前記原稿搬送ローラは、前記原稿を前記排出口から排出するための原稿排出ローラであることを特徴とする請求項3に記載の原稿読取装置。
  5. 前記外光遮断部材と接触することにより、前記排出口において前記外光遮断部材と前記搬送路との間に所定の高さの隙間を形成するための隙間形成部材を備えることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載の原稿読取装置。
  6. 前記隙間形成部材は、前記外光遮断部材と接触することにより、前記排出口において前記外光遮断部材と前記搬送路との間に、前記第一の機構部と前記第二の機構部とが基準位置にある際の前記第一の機構部と前記第二の機構部との間隔と同じ高さの隙間を形成することを特徴とする請求項5に記載の原稿読取装置。
  7. 前記外光遮断部材における外光を遮断するための外光遮断部が、遮光性を有する高分子樹脂により構成されていることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項に記載の原稿読取装置。
  8. 請求項1乃至7いずれか1項に記載の原稿読取装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
  9. 搬送される原稿に対して光源から照射された光の反射光を、複数の受光素子が前記原稿の搬送方向と直行する方向に配置されて構成された受光部により受光することにより前記原稿を読み取る原稿読取方法であって、
    第一の機構部と前記光源及び前記受光部を搭載する第二の機構部とを、搬送される前記原稿の原稿読取面に直行する方向に相対的な移動が可能なように対向して配置し、
    前記第一の機構部と前記第二機構部との隙間に前記原稿を搬送し、
    前記搬送路における原稿の排出口において、前記搬送路に入射する外光を遮断し、
    前記原稿の厚さが所定の厚さ以上である場合に前記隙間が広がるように前記第一の機構部及び前記第二の機構部を相対的に移動することを特徴とする原稿読取方法。
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