JP2014060226A - コイル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コイル装置において、下プレート及び上プレートを保持するための絡げ線の使用量を低減する。
【解決手段】コイル装置12には、第1絡げ部26及び第2絡げ部28が線対称に配置される。これら第1絡げ部26及び第2絡げ部28は、例えば、下プレート18に設けられた第1巻留部30、36及び第2巻留部32、38と、上プレート20に設けられた掛止部34、40とからなる。第1絡げ部26には、巻始め端部が第1巻留部30に巻留めされるとともに、掛止部34を経由し、且つ巻終わり端部が第2巻留部32に巻留めされる第1絡げ線56が張設される。第1絡げ線56の、第1巻留部30から掛止部34に向かう部分、及び第2巻留部32から掛止部34に向かう部分は、テーパー状に拡開するように傾斜して傾斜部60、62をなす。第2絡げ部28にも同様にして、第2絡げ線58が張設される。
【選択図】図2

Description

本発明は、下プレートと上プレートに挟持されたボビンレスコイルを有するコイル装置に関する。
電磁弁や電磁アクチュエータ等の電磁装置に組み込まれるコイルとして、近時、ボビンを廃止したボビンレスコイルが採用されつつある。ボビンレスコイルは、特許文献1に示されるように下プレートと上プレートに挟持される。一般的には、この状態の下プレート、ボビンレスコイル及び上プレートの周囲に樹脂がモールドされ、カバー付コイル装置が構成される。
ここで、下プレートと上プレートには、絡げ線と指称される連結線が張設される。すなわち、下プレートと上プレートは、絡げ線を介して互いに保持される。
この絡げ線につき、本出願人は、特許文献2において、その張設に関する技術を提案している。この技術では、下プレート及び上プレートの双方の外壁に、外方に指向して延在する円弧状凸部が複数個設けられる。なお、下プレートの円弧状凸部と上プレートの円弧状凸部は、非重畳且つ千鳥状に配置される。
そして、千鳥状に配置された下プレートの円弧状凸部と上プレートの円弧状凸部に対し、1本の絡げ線を交互に絡げるようにしている。すなわち、この場合、絡げ線はボビンレスコイル、下プレート及び上プレートの全周にわたって延在する。
特開2006−156710号公報(特に段落[0023]、[0024]及び図6参照) 特開2009−94131号公報(特に段落[0019]及び図3参照)
本発明は上記した提案に関連してなされたものであり、絡げ線の使用量を低減し得、このために軽量化を図ることが可能なコイル装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、下プレートと上プレートに挟持されたボビンレスコイルを有するコイル装置において、
前記下プレート及び前記上プレートを2本の絡げ線によって保持するための第1絡げ部及び第2絡げ部が、線対称となる位置に設けられ、
前記第1絡げ部及び第2絡げ部は、それぞれ、前記下プレート又は前記上プレートのいずれか一方の外壁に突出形成された第1巻留部及び第2巻留部と、
前記上プレート又は前記下プレートの残余の一方に外壁に突出形成されて前記第1巻留部と前記第2巻留部の間に位置する掛止部と、
を有し、
前記第1絡げ部及び前記第2絡げ部の各々に絡げられる前記絡げ線は、それぞれ、一端部が前記第1巻留部に巻留めされるとともに、前記第1巻留部から前記掛止部を経由して前記第2巻留部に延在し、且つ他端部が前記第2巻留部に巻留めされることにより、前記掛止部から前記第1巻留部及び前記第2巻留部に向かう部分がテーパー状に拡開するように傾斜した傾斜部として張設されることを特徴とする。
すなわち、本発明においては、絡げ部を2個のみとするとともに、絡げ線をこれら2個の絡げ部にのみ張設するようにしている。このため、絡げ線の使用量を低減することができるとともに、コイル装置の軽量化を図ることができる。
しかも、絡げ線の使用量が少ないにも関わらず、下プレート又は上プレートが周方向に沿って回転するように動くことが防止される。すなわち、下プレート及び上プレートを十分に保持することができる。
絡げ線を、第1絡げ部から第2絡げ部に跨るようにして張設される1本のみとしてもよい。すなわち、本発明は、下プレートと上プレートに挟持されたボビンレスコイルを有するコイル装置において、
前記下プレート及び前記上プレートを1本の絡げ線によって保持するための第1絡げ部及び第2絡げ部が、線対称となる位置に設けられ、
前記第1絡げ部及び第2絡げ部は、それぞれ、前記下プレート又は前記上プレートのいずれか一方の外壁に突出形成された第1巻留部及び第2巻留部と、
前記上プレート又は前記下プレートの残余の一方の外壁に突出形成されて前記第1巻留部と前記第2巻留部の間に位置する掛止部と、
を有し、
前記絡げ線は、一端部が前記第1絡げ部の前記第1巻留部に巻留めされるとともに、前記第1巻留部から前記掛止部、前記第2巻留部を経由し、さらに、前記第2絡げ部の前記第1巻留部及び前記掛止部を経由し、且つ他端部が前記第2絡げ部の第2巻留部に巻留めされることにより、前記掛止部から前記第1巻留部及び前記第2巻留部に向かうにつれてテーパー状に拡開するように傾斜した傾斜部として張設されることを特徴とする。
この場合においても、絡げ線を2本とする上記の場合と同様の効果が得られる。
しかも、絡げ線を第1絡げ部から第2絡げ部に渡すので、第1絡げ部に絡げ線を張設した後、該絡げ線を切断する必要がない。すなわち、煩雑な作業が不要となる上、切断工程が不要となる分、絡げ線を張設する工程数が低減するという利点がある。
いずれの場合においても、線対称の対称軸を中心として第1絡げ部及び第2絡げ部が端部に位置するように視認したとき、前記傾斜部は、掛止部から第1巻留部又は第2巻留部に向かうにつれて前記ボビンレスコイルの直径方向内方に接近することが好ましい。傾斜部がこのように張設されることにより、下プレート又は上プレートの周方向に沿う回転を一層有効に防止することができるようになる。
また、コイル装置に、下プレート、ボビンレスコイル、上プレート及び絡げ線を被覆する樹脂製のカバーを設ける場合、第1絡げ部及び第2絡げ部を被覆する部位のみ、直径方向の厚みを大きくすればよい。すなわち、この場合、第1絡げ部及び第2絡げ部を被覆する部位は、ボビンレスコイルの直径方向の外方に向かって円弧状に突出した第1円弧状突出部、第2円弧状突出部として形成される。
カバーの形状をこのようにすることにより、全体の厚みを、第1絡げ部及び第2絡げ部を被覆する部位の厚みに合わせる必要がなくなる。従って、カバーとなる樹脂の使用量が低減するので、コイル装置の小型化・軽量化を図ることができる。
さらに、掛止部、第1巻留部及び第2巻留部に絡げ線が進入する係止溝を形成することが好ましい。これにより、絡げ線が掛止部、第1巻留部及び第2巻留部に強固に掛止される。その結果、絡げ線が第1絡げ部及び第2絡げ部から脱落し難くなるとともに、下プレート及び上プレートをしっかりと保持することができるようになる。
本発明によれば、絡げ部を2個のみとするとともに、絡げ線をこれら2個の絡げ部にのみ張設するようにしているので、絡げ線の使用量を低減することができる。このため、コイル装置の軽量化を図ることもできる。
しかも、絡げ線の使用量が少ないにも関わらず、下プレート又は上プレートが周方向に沿って回転するように動くことが防止される。すなわち、下プレート及び上プレートを十分に保持することができる。
本発明の第1実施形態に係るカバー付コイル装置の概略全体斜視図である。 図2Aは、前記カバー付コイル装置を構成するコイル装置の概略全体斜視図であり、図2Bは、線対称の対称軸を中心として第1絡げ部及び第2絡げ部が両端部に位置するように視認した正面図である。 図3A〜図3Dは、それぞれ、下プレートの概略全体斜視図、その下端面側の要部拡大図、上プレートの概略全体斜視図、図3C中のIIID−IIID矢視断面図である。 図4Aは、第2実施形態に係るカバー付コイル装置を構成するコイル装置の概略全体斜視図であり、図4Bは、線対称の対称軸を中心として第1絡げ部及び第2絡げ部が両端部に位置するように視認した正面図である。
以下、本発明に係るコイル装置につき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るカバー付コイル装置10の概略全体斜視図である。このカバー付コイル装置10は、図2Aに示すコイル装置12が樹脂製のカバー14で被覆されるとともに、該カバー14の端部にコネクタ部16が一体的に連設されることで構成されている。
先ず、コイル装置12につき説明する。このコイル装置12は、下プレート18及び上プレート20と、両プレート18、20で挟持されるボビンレスコイル22とを有する。そして、このコイル装置12には、前記コネクタ部16を構成するターミナル端子24a、24bの位置に対して略90°離間する位置に、第1絡げ部26及び第2絡げ部28が設けられる。すなわち、第1絡げ部26と第2絡げ部28は、対称軸Zを境として線対称の位置関係にある。
この場合、第1絡げ部26は、下プレート18に設けられた第1巻留部30及び第2巻留部32と、上プレート20に設けられた掛止部34とからなる。第2絡げ部28も同様に、下プレート18に設けられた第1巻留部36及び第2巻留部38と、上プレート20に設けられた掛止部40とからなる。なお、説明の便宜上、第1絡げ部26では、ターミナル端子24a、24bに近接する巻留部を第1巻留部30、離間する巻留部を第2巻留部32としており、一方、第2絡げ部28では、ターミナル端子24a、24bから離間する巻留部を第1巻留部36、近接する巻留部を第2巻留部38としているが、第1巻留部と第2巻留部は逆であってもよい。
掛止部34、40は、周方向において、第1巻留部30、36と第2巻留部32、38の略中間に配置される。換言すれば、第1巻留部30、36及び第2巻留部32、38は、掛止部34、40よりも周方向外方に位置する。
下プレート18は、上プレート20に臨む側の上端面を視認する斜視図である図3Aに示すように、円環形状のリング部42を有し、前記第1巻留部30、36及び前記第2巻留部32、38は、このリング部42の外周壁から直径方向外方に突出するようにして形成されている。リング部42の上端面と第1巻留部30、36及び第2巻留部32、38の上端面とは面一である。
ここで、下端面側から視認した第1巻留部30の近傍を図3Bに示す。この図3Bから分かるように、第1巻留部30の下端面は、リング部42の下端面よりも陥没している。後述するように、この陥没は係止溝44として機能する。特に図示しないが、第1巻留部36及び第2巻留部32、38にも同様に係止溝44が形成されている。
第1巻留部30、36及び第2巻留部32、38の外周壁は、下プレート18の下端面側に向かって垂下するように折曲されたような形状をなす。このため、該外周壁の下端面は、下プレート18の下端面よりも下方に位置する。すなわち、第1巻留部30、36及び第2巻留部32、38は、横臥したL字型形状のフック部として形成されている。
下プレート18のリング部42の外周壁には、さらに、ボビンレスコイル22を構成する線材46の巻始め端部が巻回される第1巻回部48と、巻終わり端部が巻回される第2巻回部50とが、直径方向外方に向かうようにして突出形成される。前記ターミナル端子24a、24b(図2A参照)は、第1巻回部48、第2巻回部50の各々にそれぞれ取り付けられる。
一方の上プレート20は、その上端面を視認する斜視図である図3Cに示すように、中心に向かうにつれてテーパー状に陥没し、ボビンレスコイル22を内壁側から保持するコイル保持部51と、該コイル保持部51に連なる円環状のリング部52とを有する。前記掛止部34、40は、リング部52の外周壁から直径方向外方に突出形成され、且つ互いに略180°離間している。
図3C中のIIID−IIID矢視断面図である図3Dに示すように、掛止部34の上端面は、リング部52の上端面よりも陥没している。この陥没は、係止溝54として機能する。係止溝54の底面は、上方に向かって膨出するように湾曲している。図示しないが、掛止部40にもこれと同様の係止溝54が形成されている。
掛止部34、40の外周壁は、上プレート20の上端面側に向かって垂直に立ち上がるように折曲されたような形状をなす。このため、該外周壁の上端面は、上プレート20の上端面よりも上方に位置する。すなわち、掛止部34、40は、第1巻留部30、36及び第2巻留部32、38とは逆方向に横臥したL字型形状のフック部として形成されている。
第1実施形態では、図2A及び図2Bに示すように、第1絡げ部26、第2絡げ部28の各々に絡げ線が張設される。以下、説明の便宜上、第1絡げ部26、第2絡げ部28の各々に張設される絡げ線を第1絡げ線、第2絡げ線と指称し、それぞれの参照符号を56、58とする。
第1絡げ線56は、第1巻留部30の上端面側において、第2巻留部32から離間する側の端部を巻始めとし、第2巻留部32に近接する側の端部及び下端面に通されている。すなわち、第1絡げ線56の巻始め端部は、第1巻留部30を1周しており、これにより該第1巻留部30に巻留めされている。
上記したように、第1巻留部30の外周壁の先端下端面は、下プレート18の下端面よりも突出しており、このためにフック部が形成された状態となっている。従って、第1絡げ線56の巻始め端部は、第1巻留部30に容易に掛止される。しかも、巻始め端部は、第1巻留部30の下端面に形成された係止溝44に進入する。この進入により、巻始め端部が第1巻留部30に強固に巻留めされる。
そして、第1絡げ線56は、第1巻留部30の第2巻留部32から離間する側の端部から掛止部34に向かい、さらに、該掛止部34を経由して第2巻留部32に向かう。
第2巻留部32には、第1絡げ線56の巻終わり端部が巻留めされる。すなわち、巻終わり端部は、第2巻留部32の第1巻留部30から離間する側の端部から下端面に通され、第1巻留部30に近接する側の端部から上端面に当接するように曲げられている。要するに、第1絡げ線56の巻終わり端部は、第2巻留部32を1周し、これにより該第2巻留部32に巻留めされている。
この張設経路において、第1絡げ線56は、掛止部34を通る際に係止溝54に進入する。ここで、係止溝54の底面は、上記したように上方に向かって膨出するようにして湾曲している。このため、第1絡げ線56を掛止部34に絡げることが容易となるとともに、第1絡げ線56に適切な張力を付与することができる。
また、掛止部34の外周壁の先端上端面は、上プレート20の上端面よりも突出しており、フック部が形成された状態となっている。このことも、第1絡げ線56を掛止部34に絡げることを容易にする。
さらに、第2巻留部32の外周壁の先端下端面は、下プレート18の下端面よりも突出しており、第1巻留部30と同様にフック部が形成された状態となっている。このため、第1絡げ線56の巻終わり端部は、第2巻留部32に容易に掛止される。しかも、巻終わり端部は、第2巻留部32の下端面に形成された係止溝44に進入する。この進入により、巻始め端部が第2巻留部32に強固に巻留めされる。
勿論、第2絡げ部28においても上記と同様に、第2絡げ線58の巻始め端部が第1巻留部36に巻留めされる。第2絡げ線58は、さらに、掛止部40を経由して第2巻留部38に至り、その巻終わり端部が第2巻留部38に巻留めされる(図2A参照)。
以上のようにして張設される第1絡げ線56、第2絡げ線58では、第1巻留部30、36及び第2巻留部32、38が掛止部34、40よりも周方向外方に位置しているため、掛止部34、40から第1巻留部30、36及び第2巻留部32、38に向かう部分がテーパー状に拡開するように傾斜している。すなわち、当該部分は、第1傾斜部60、62、第2傾斜部64、66となっている。掛止部34、40と第1傾斜部60、62、第2傾斜部64、66のなす角度の好ましい範囲は、100°〜120°程度である。
図2Bは、線対称の対称軸Zを中心として前記第1絡げ部26及び前記第2絡げ部28が両端部に位置するように視認した正面図(ターミナル端子24a、24bと反対側)である。この図2Bに示すように、第1絡げ線56の第2傾斜部64は、掛止部34から第2巻留部32に向かうにつれ、また、第2絡げ線58の第1傾斜部62は、掛止部40から第1巻留部36に向かうにつれ、ボビンレスコイル22の直径方向内方に接近する。
図示しないが、対称軸Zを中心として前記第1絡げ部26及び前記第2絡げ部28が両端部に位置するようにターミナル端子24a、24b側から視認した場合には、第1絡げ線56の第1傾斜部60が掛止部34から第1巻留部30に向かうにつれ、また、第2絡げ線58の第2傾斜部66が掛止部40から第2巻留部38に向かうにつれ、ボビンレスコイル22の直径方向内方に接近する。
第1実施形態に係るカバー付コイル装置10(図1参照)を構成するコイル装置12は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
上記したように、このコイル装置12では、下プレート18と上プレート20を保持する第1絡げ線56及び第2絡げ線58が、それぞれ、第1絡げ部26及び第2絡げ部28のみに張設される(図2A参照)。従って、絡げ線の使用量を大きく低減することができる。
しかも、絡げ線の使用量が従来技術に係るコイル装置12に比して少ないにも関わらず、下プレート18又は上プレート20が周方向(図2A中の矢印A方向又は矢印B方向)に沿って回転するように動くことが防止される。
下プレート18又は上プレート20の矢印A方向又は矢印B方向への回転については、いずれも、第1絡げ部26の第1傾斜部60及び第2傾斜部64と、第2絡げ部28の第1傾斜部62及び第2傾斜部66とによって防止されると推察される。すなわち、これら第1傾斜部60、62、第2傾斜部64、66には所定の張力が予め付与されており、しかも、該第1傾斜部60、62及び該第2傾斜部64、66が掛止部34、40から第1巻留部30、36及び第2巻留部32、38に向かうに従ってボビンレスコイル22の直径方向内方に向かっているので、矢印A方向又は矢印B方向に回転しようとする力に十分に対抗し得るからである。
すなわち、第1実施形態によれば、絡げ線の使用量が少ないにも関わらず、下プレート18及び上プレート20を十分に保持し得るコイル装置12を構成することができる。しかも、絡げ線の使用量が少ないので、コイル装置12、ひいてはカバー付コイル装置10の軽量化を図ることもできる。
以上のように構成されるコイル装置12から図1に示すカバー付コイル装置10を得るには、コイル装置12に対して樹脂モールドを行えばよい。具体的には、コイル装置12を金型に収容して溶融樹脂を射出する。この溶融樹脂が冷却硬化することでカバー14が形成される。また、ターミナル端子24a、24bが樹脂で覆われることにより、コネクタ部16がカバー14と一体的に形成される。
図2Aを参照して諒解されるように、コイル装置12においては、第1絡げ部26及び第2絡げ部28がボビンレスコイル22の直径方向外方に向かって突出している。絡げ部を全周にわたって設ける場合には、全ての絡げ部を被覆するようにカバー14を形成する必要があるため、カバー14の直径方向厚みが全周にわたって大きくなることを余儀なくされる。これに対し、第1実施形態によれば、突出した第1絡げ部26及び第2絡げ部28を被覆する部位のみを大きくすればよい。
すなわち、図1に示すように、カバー14において、第1絡げ部26及び第2絡げ部28を被覆する部位は、他の部位よりも直径方向の外方に向かって円弧状に突出した第1円弧状突出部70、第2円弧状突出部72として形成される。勿論、第1円弧状突出部70と第2円弧状突出部72は、対称軸Zを境として線対称の位置関係にある。
このことから諒解されるように、第1実施形態によれば、第1絡げ部26及び第2絡げ部28を被覆する部位以外の部位を小径に設定することができる。このため、カバー14となる樹脂の使用量を低減することができるとともに、カバー付コイル装置10の小型化・軽量化を図ることができる。
次に、第2実施形態に係るカバー付コイル装置を構成するコイル装置につき説明する。なお、図1〜図3Dに示す構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図4Aは、第2実施形態に係るコイル装置80の概略全体斜視図である。このコイル装置80は、第1実施形態に係るコイル装置12と同様に、下プレート18及び上プレート20と、両プレート18、20で挟持されるボビンレスコイル22とを有し、ターミナル端子24a、24bの位置に対して略90°離間する位置に、第1絡げ部26及び第2絡げ部28が設けられる。
第2実施形態では、第1絡げ部26から第2絡げ部28に跨るようにして1本の絡げ線82が張設される。すなわち、この場合、1本の絡げ線82によって下プレート18及び上プレート20が保持される。
一層具体的には、絡げ線82は、第1絡げ部26の第1巻留部30の上端面側において、第2巻留部32から離間する側の端部を巻始めとし、第2巻留部32に近接する側の端部及び下端面に通されている。すなわち、絡げ線82の巻始め端部は、第1巻留部30を1周することで、該第1巻留部30に巻留めされている。巻始め端部は、第1巻留部30の下端面に形成された係止溝44に進入する。
絡げ線82は、第1巻留部30の第2巻留部32から離間する側の端部から掛止部34に向かい、その後、該掛止部34(係止溝54)を経由して第2巻留部32に向かう。そして、第2巻留部32の第1巻留部30から離間する側の端部から下端面に通され、第1巻留部30に近接する側の端部から上端面に当接するように曲げられることで、第2巻留部32を1周している。すなわち、該第2巻留部32に巻留めされるとともに、係止溝44に進入している。
さらに、絡げ線82は、図4Bに示すように、ターミナル端子24a、24bと反対側の側周壁で第1絡げ部26から第2絡げ部28に渡される。そして、第2絡げ部28の第1巻留部36において、上端面から第2巻留部38に近接する側の端部を通って下端面に至り、その後、第2巻留部38から離間する側の端部から掛止部40に向かう。これにより絡げ線82が第2絡げ部28の第1巻留部36に巻留めされるとともに、係止溝44に進入する。
さらにまた、絡げ線82は、掛止部40(係止溝54)を経由して第2巻留部38に向かう。この第2巻留部38において、第1巻留部36から離間する側の端部から下端面に通され、第1巻留部36に近接する側の端部から上端面に当接するように曲げられている。これにより、絡げ線82の巻終わり端部が第2巻留部38に巻留めされるとともに、係止溝44に進入している。
図4A及び図4Bから、第2実施形態においても、掛止部34、40から第1巻留部30、36及び第2巻留部32、38に向かう部分がテーパー状に拡開するように傾斜していることが分かる。すなわち、当該部分は、第1傾斜部60、62、第2傾斜部64、66である。
また、図4Bにより、対称軸Zを中心として第1絡げ部26及び第2絡げ部28が両端部に位置するように視認したとき、絡げ線82においては、第1絡げ部26での第2傾斜部64が、掛止部34から第2巻留部32に向かうにつれ、また、第2絡げ部28での第1傾斜部62が、掛止部40から第1巻留部36に向かうにつれ、ボビンレスコイル22の直径方向内方に接近していることが分かる。図示しないが、対称軸Zを中心として第1絡げ部26及び第2絡げ部28が両端部に位置するようにターミナル端子24a、24b側から視認した場合には、第1絡げ部26での第1傾斜部60が掛止部34から第1巻留部30に向かうにつれ、また、第2絡げ部28での第2傾斜部66が掛止部40から第2巻留部38に向かうにつれ、ボビンレスコイル22の直径方向内方に接近する。
従って、1本の絡げ線82を第1絡げ部26から第2絡げ部28に跨るように張設した第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。しかも、第1絡げ部26に絡げ線82を張設した後、第2巻留部32に巻留した部位を切断する必要がない。従って、煩雑な作業が不要となるとともに、切断工程が不要となる分、絡げ線82を張設する際の工程数が低減するという利点が得られる。
なお、このコイル装置80にカバー14を形成すると、図1と同形状のカバー付コイル装置が得られる。
本発明は、上記した第1及び第2実施形態に特に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、第1及び第2実施形態では、下プレート18に第1巻留部30、36及び第2巻留部32、38を設けるとともに上プレート20に掛止部34、40を設けるようにしているが、これとは逆に、下プレート18に掛止部34、40を設ける一方、上プレート20に第1巻留部30、36及び第2巻留部32、38を設けるようにしてもよい。
また、第1絡げ部26及び第2絡げ部28は、ターミナル端子24a、24bから略90°離間した位置に設けるようにしているが、第1絡げ部26と第2絡げ部28を線対称の位置に設ければよく、ターミナル端子24a、24bの位置は特に関係するものではない。
さらに、第2実施形態では、第1絡げ部26の第2巻留部32から第2絡げ部28の第1巻留部36(すなわち、ターミナル端子24a、24bと反対側)に絡げ線82を渡すようにしているが、第1絡げ部26の第1巻留部30から第2絡げ部28の第2巻留部38(すなわち、ターミナル端子24a、24b側)に絡げ線82を渡すようにしてもよい。
10…カバー付コイル装置 12、80…コイル装置
14…カバー 18…下プレート
20…上プレート 22…ボビンレスコイル
26…第1絡げ部 28…第2絡げ部
30、36…第1巻留部 32、38…第2巻留部
34、40…掛止部 44、54…係止溝
56、58、82…絡げ線 60、62…第1傾斜部
64、66…第2傾斜部 70…第1円弧状突出部
72…第2円弧状突出部 Z…対称軸

Claims (8)

  1. 下プレートと上プレートに挟持されたボビンレスコイルを有するコイル装置において、
    前記下プレート及び前記上プレートを2本の絡げ線によって保持するための第1絡げ部及び第2絡げ部が、線対称となる位置に設けられ、
    前記第1絡げ部及び第2絡げ部は、それぞれ、前記下プレート又は前記上プレートのいずれか一方の外壁に突出形成された第1巻留部及び第2巻留部と、
    前記上プレート又は前記下プレートの残余の一方に外壁に突出形成されて前記第1巻留部と前記第2巻留部の間に位置する掛止部と、
    を有し、
    前記第1絡げ部及び前記第2絡げ部の各々に絡げられる前記絡げ線は、それぞれ、一端部が前記第1巻留部に巻留めされるとともに、前記第1巻留部から前記掛止部を経由して前記第2巻留部に延在し、且つ他端部が前記第2巻留部に巻留めされることにより、前記掛止部から前記第1巻留部及び前記第2巻留部に向かう部分がテーパー状に拡開するように傾斜した傾斜部として張設されることを特徴とするコイル装置。
  2. 請求項1記載のコイル装置において、線対称の対称軸を中心として前記第1絡げ部及び前記第2絡げ部が端部に位置するように視認したとき、前記傾斜部は、前記掛止部から前記第1巻留部又は前記第2巻留部に向かうにつれて前記ボビンレスコイルの直径方向内方に接近することを特徴とするコイル装置。
  3. 請求項1又は2記載のコイル装置において、前記下プレート、前記ボビンレスコイル、前記上プレート及び前記絡げ線を被覆する樹脂製のカバーを有し、
    前記カバーの、前記第1絡げ部及び前記第2絡げ部を被覆する部位は、前記ボビンレスコイルの直径方向の外方に向かって円弧状に突出した第1円弧状突出部、第2円弧状突出部として形成されていることを特徴とするコイル装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のコイル装置において、前記掛止部、前記第1巻留部及び前記第2巻留部に前記絡げ線が進入する係止溝が形成されていることを特徴とするコイル装置。
  5. 下プレートと上プレートに挟持されたボビンレスコイルを有するコイル装置において、
    前記下プレート及び前記上プレートを1本の絡げ線によって保持するための第1絡げ部及び第2絡げ部が、線対称となる位置に設けられ、
    前記第1絡げ部及び第2絡げ部は、それぞれ、前記下プレート又は前記上プレートのいずれか一方の外壁に突出形成された第1巻留部及び第2巻留部と、
    前記上プレート又は前記下プレートの残余の一方の外壁に突出形成されて前記第1巻留部と前記第2巻留部の間に位置する掛止部と、
    を有し、
    前記絡げ線は、一端部が前記第1絡げ部の前記第1巻留部に巻留めされるとともに、前記第1巻留部から前記掛止部、前記第2巻留部を経由し、さらに、前記第2絡げ部の前記第1巻留部及び前記掛止部を経由し、且つ他端部が前記第2絡げ部の第2巻留部に巻留めされることにより、前記掛止部から前記第1巻留部及び前記第2巻留部に向かうにつれてテーパー状に拡開するように傾斜した傾斜部として張設されることを特徴とするコイル装置。
  6. 請求項5記載のコイル装置において、線対称の対称軸を中心として前記第1絡げ部及び前記第2絡げ部が端部に位置するように視認したとき、前記傾斜部は、前記掛止部から前記第1巻留部又は前記第2巻留部に向かうにつれて前記ボビンレスコイルの直径方向内方に接近することを特徴とするコイル装置。
  7. 請求項5又は6記載のコイル装置において、前記下プレート、前記ボビンレスコイル、前記上プレート及び前記絡げ線を被覆する樹脂製のカバーを有し、
    前記カバーの、前記第1絡げ部及び前記第2絡げ部を被覆する部位は、前記ボビンレスコイルの直径方向の外方に向かって円弧状に突出した第1円弧状突出部、第2円弧状突出部として形成されていることを特徴とするコイル装置。
  8. 請求項5〜7のいずれか1項に記載のコイル装置において、前記掛止部、前記第1巻留部及び前記第2巻留部に前記絡げ線が進入する係止溝が形成されていることを特徴とするコイル装置。
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