JP2014059676A - 薬理ワード表示システム及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】患者に対する服薬指導を誰でも容易に行うことのできる薬理ワード表示システム及びプログラムを提供すること。
【解決手段】薬理ワード表示システム1は、薬理ワードに対応付けて、当該薬理ワードを強調する強調条件として薬剤の種類を記憶する薬理ワード記憶手段12と、薬剤を交付した患者からのヒアリング内容を、交付した薬剤の種類と対応付けて記憶するヒアリング内容記憶手段14と、両記憶手段を参照して、ヒアリング内容に交付した薬剤に対応する薬理ワードが含まれているか否かを判定する薬理ワード判定手段15と、交付した薬剤に対応する薬理ワードが含まれていると判定されることを条件に、当該薬理ワードを強調したヒアリング内容を表示する表示制御手段16と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、薬剤を提供する業務を支援するための薬理ワード表示システム及びプログラムに関する。
情報処理技術の発展は、薬剤を調剤し提供する薬局等の医療機関にも広く浸透し、利便性を高めている。例えば、従来から医療機関においては、レセプト(診療報酬明細書)の作成を支援するレセコンといったコンピュータが知られており、高度な専門知識や複雑な計算を必要とすることなくレセプトの作成を可能にしている。また、近年では、薬歴等の患者の情報も電子的に管理するシステムが普及している。
なお、従来ではレセコンと薬歴を管理するシステムとがハード的に独立したコンピュータであったため、例えば特許文献1には、レセコン機能と薬歴管理機能とを備えた薬局用コンピュータにおいて、両機能を有効に連携した薬局用コンピュータが開示されている。
特開2011−118535号公報
ところで、薬剤に含まれる成分によっては、同時に口にする食べ物や飲み物との関係から効き目が必要以上に強まり思わぬ副作用が発生してしまうことがある。そのため、患者に薬剤を交付する際には、患者の生活習慣等についてもヒアリングを行い、ヒアリング結果に基づいて交付する薬剤についての適切な服薬指導を行う必要がある。しかしながら、様々な患者がいる中で、患者ごとに適した内容で服薬指導を行うためには、熟練した経験が要求され、その結果、患者と直接対応する担当者がベテランの担当者に限られてしまい、勤務状況に偏りが生じてしまっていた。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、患者に対する服薬指導を誰でも容易に行うことのできる薬理ワード表示システム及びプログラムを提供することを目的とする。
(1) 薬理ワードに対応付けて薬剤の種類を記憶する薬理ワード記憶手段と、薬剤を交付した患者からのヒアリング内容を記憶するヒアリング内容記憶手段と、前記ヒアリング内容に交付した薬剤に対応する薬理ワードが含まれているか否かを判定する薬理ワード判定手段と、前記交付した薬剤に対応する薬理ワードが含まれている場合に、当該薬理ワードを強調した前記ヒアリング内容を表示する表示制御手段と、を備える薬理ワード表示システム。
(1)の薬理ワード表示システムによれば、ヒアリング内容に薬理ワードが含まれている場合には、この薬理ワードが強調して表示される。このとき、薬理ワードは、患者に交付する薬剤の種類に応じて設定されているため、ヒアリング内容内に所定の語が含まれていたとしても、薬理ワードとして強調表示される患者もいれば強調表示されない患者もいることになる。そのため、患者ごとに必要となる薬理ワードのみを強調表示することができ、患者に対する服薬指導を担当者の熟練度に関わらず誰でも適切に行うことができる。
(2) 前記ヒアリング内容には、服薬に伴う身体的な変化についての薬剤影響情報が含まれ、同じ薬剤を提供した患者からのヒアリング内容に含まれる薬剤影響情報を参照して、共通するワードを抽出する薬剤影響分析手段と、前記薬剤影響分析手段により抽出されたワードを当該薬剤に対応する薬理ワードとして設定する薬理ワード設定手段と、を更に備える(1)に記載の薬理ワード表示システム。
(2)の薬理ワード表示システムによれば、同じ薬剤を提供した患者に共通する身体的な変化がある場合には、ヒアリング内容に含まれるその身体的な変化を強調表示する。これにより、当該薬剤を使用することによる身体的な影響を患者に対して知らせることができ、患者に対する細やかな服薬指導が可能になる。
(3) 薬理ワードに対応付けて薬剤の種類を記憶する薬理ワード記憶手段及び薬剤を交付した患者からのヒアリング内容を記憶するヒアリング内容記憶手段にアクセス可能なコンピュータを、前記ヒアリング内容に交付した薬剤に対応する薬理ワードが含まれているか否かを判定する薬理ワード判定手段、前記交付した薬剤に対応する薬理ワードが含まれている場合に、当該薬理ワードを強調した前記ヒアリング内容を表示する表示制御手段、として機能させるプログラム。
(3)のプログラムによれば、(1)の薬理ワード表示システムと同様の効果を奏する。
本発明によれば、担当者の熟練度に関わらず交付する薬剤に応じた適切な服薬指導を行うことができる。
薬理ワード表示システムの構成を示す図である。 薬剤提供業務の概要を示す図である。 薬理ワード表示システムの機能構成を示すブロック図である。 薬理ワード記憶手段を示す図である。 ヒアリング内容記憶手段を示す図である。 担当者に対して表示される患者情報表示画面の一例を示す図である。 薬理ワード表示システムの処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[薬理ワード表示システム1の概要]
図1に示すように、本発明の薬理ワード表示システム1は、薬剤提供業務を構成する各作業の担当者により用いられる担当者装置2a・・・2nと管理者装置3とにより構成される。
ここで、図2(1)を参照して、薬剤提供業務は、窓口において患者から処方箋を受け付けた後に、処方箋に従い薬剤を調剤し、調剤が適切であると最終監査において認められた場合に、窓口において患者に当該薬剤を提供するといった一連の流れにより構成される。このような薬剤提供業務は、一例として図2(2)に示す各作業、即ち「受付」「薬歴確認」「処方監査」「患者情報収集」「調剤設計」「服薬に関する説明」「調剤決定」「調剤」「最終監査」「薬剤交付会計」により構成することができる。これら各作業は、互いに独立して進行できるものもあり、本実施形態では、これら各作業を複数の担当者により分業することとしている。例えば、薬剤提供業務を構成する各作業のうち、「受付」「患者情報収集」「調剤」「薬剤交付会計」を薬剤師Aが担当し、「薬歴確認」「処方監査」「調剤設計」「服薬に関する説明」「調剤決定」を薬剤師Bが担当し、「最終監査」を薬剤師Cが担当することとしている。
このような本実施形態では、例えば、薬剤師Aが担当者装置2aを用い、薬剤師Bが担当者装置2bを用い、薬剤師Cが担当者装置2cを用いる。もちろん担当者装置2a・・・2nは、一人の担当者により用いられるだけでなく、複数の担当者が共有して用いることとしてもよい。なお、担当者装置2a・・・2nの構成は、基本的に同一であるため、以下単に「担当者装置2」と呼ぶことがある。
担当者装置2は、薬局においてその業務を多面的に支援することを目的としたものであり、各種演算処理を行う制御部や各種情報を記憶する記憶部に加え、キーボードやタッチパネル等により実現される入力部及びディスプレイによる表示部を備えた汎用パーソナルコンピュータである。このような担当者装置2は、各種プログラムがインストールされており、制御部がこれらプログラムに従い動作することで、レセコン機能や薬歴管理機能に加え、本発明に特有の薬理ワード強調機能を発揮する。なお、薬理ワードとは、患者に提供する薬剤に応じて強調すべきとして設定された語であり、例えば患者の身体的特徴や患者の生活習慣に加え、商品名や場所等の任意の語を採用することができる。一例として、「アルコール併用禁忌薬」に対してはアルコールやアルコールの摂取を示唆する語である「ビール」「日本酒」「晩酌」「飲み会」「居酒屋」等が薬理ワードに該当する。また、薬理ワード強調機能とは、患者から聞き取りしたヒアリング内容に含まれる薬理ワードを強調表示する機能である。
管理者装置3は、各担当者を管理する管理者により用いられ、担当者装置2の機能の拡張、変更、制限等の管理者権限を有する端末装置であり、担当者装置2と同様に汎用パーソナルコンピュータにより実現される。担当者装置2は、例えば、管理者の指示に基づいて強調表示すべき薬理ワードとその強調条件との設定を行う。
これら担当者装置2及び管理者装置3は、所定のネットワーク回線により接続され、互いに協働して患者に対する薬剤の提供業務を支援する。なお、担当者装置2及び管理者装置3は、同一の端末装置であってもよい。即ち、1の端末装置に対して担当者装置2の機能及び管理者装置3の機能を持たせることとしてもよい。
[薬理ワード表示システム1の機能的構成]
続いて、薬理ワード強調機能を発揮するための薬理ワード表示システム1の機能的構成を図3を参照して説明する。薬理ワード強調機能の発揮に際して、薬理ワード表示システム1の制御部は、薬理ワード受付手段11と、ヒアリング内容受付手段13と、薬理ワード判定手段15と、表示制御手段16と、薬剤影響分析手段17と、薬理ワード設定手段18と、が機能する。一例として、管理者装置3の制御部が薬理ワード受付手段11、薬剤影響分析手段17及び薬理ワード設定手段18として機能し、担当者装置2の制御部がヒアリング内容受付手段13、薬理ワード判定手段15及び表示制御手段16として機能する。
また、薬理ワード表示システム1の記憶部には、薬理ワード記憶手段12と、ヒアリング内容記憶手段14と、が設けられる。これら薬理ワード記憶手段12及びヒアリング内容記憶手段14は、担当者装置2及び管理者装置3からアクセス可能であればよく、少なくとも薬理ワード表示システム1を構成する何れかの端末装置に設けられる。
薬理ワード受付手段11は、管理者装置3を用いる管理者から薬理ワードの設定情報の入力を受け付けると、受け付けた設定情報を薬理ワード記憶手段12に記憶する。なお、薬理ワードの設定情報とは、強調表示する薬理ワードと、当該薬理ワードを強調表示するための条件をいう。
ここで、薬理ワードの設定情報を記憶する薬理ワード記憶手段12について、図4を参照して説明する。薬理ワード記憶手段12は、薬理ワードに対応付けて、当該薬理ワードを強調するための強調条件を記憶する。例えば、薬理ワード「肥満」に対しては、「糖尿病薬投与時」といった強調条件が記憶され、薬理ワード「晩酌」に対しては、「アルコール併用禁忌薬投与時」といった強調条件が記憶されている。このように薬理ワード記憶手段12には、患者に対して提供する薬剤の種類が強調条件として記憶されている。
また、薬理ワード記憶手段12には、図4に示すように薬理ワードを強調する範囲や、薬理ワードを強調するパターンを記憶することとしてもよい。強調範囲を記憶するのは、例えば、飲酒や喫煙等は、その頻度も薬理判断における重要な指標となるためであり、また、強調パターンを記憶するのは、同一の患者に薬理ワードが複数種類ある場合に異なる態様で強調表示することで視認し易くするためである。
図3に戻り、ヒアリング内容受付手段13は、交付した薬剤を提供する患者からの聞き取り結果であるヒアリング内容の入力を、担当者装置2を用いる担当者から受け付ける。ヒアリング内容受付手段13は、一例として、ヒアリング内容の入力欄を備えた入力画面(図示せず)を介して、担当者からヒアリング内容の入力を受け付ける。また、ヒアリング内容受付手段13は、受け付けたヒアリング内容を、ヒアリング内容記憶手段14に記憶する。
ここで、ヒアリング内容を記憶するヒアリング内容記憶手段14について、図5を参照して説明する。ヒアリング内容記憶手段は、患者を識別する情報に対応付けて、交付する薬剤の種類及びヒアリング内容を記憶する。ここで、ヒアリング内容には、患者の身体的な変化についての情報が含まれる場合がある。例えば、図5では、患者「東日本一郎」の「頭痛」等が患者の身体的な変化についての情報に相当する。
図3に戻り、薬理ワード判定手段15は、ヒアリング内容記憶手段14に記憶された処方薬の種類及びヒアリング内容を読み出し、薬理ワード記憶手段12に記憶された薬理ワードの設定情報と比較することで、ヒアリング内容の中に強調条件に合致した薬理ワードが含まれているか否かを判定する。図5を参照して、患者「東日本次郎」には、「糖尿病薬」が交付されており、ヒアリング内容に「肥満」が含まれている。この「糖尿病薬」は、図4に示すように薬理ワード「肥満」の強調条件であるため、薬理ワード判定手段15は、患者「東日本次郎」のヒアリング内容に含まれる「肥満」が強調表示すべき薬理ワードであると判定する。
表示制御手段16は、例えば、患者に対して服薬指導を行う担当者が用いる担当者装置2の表示部に、当該患者のヒアリング内容を表示する。このとき、表示制御手段16は、ヒアリング内容の中に強調表示する薬理ワードが含まれていると薬理ワード判定手段15により判定されていた場合には、当該薬理ワードを強調範囲及び強調パターンに従って強調表示する。
薬剤影響分析手段17は、所定の周期でヒアリング内容記憶手段14を参照し、同じ薬剤を提供した患者のヒアリング内容に共通する語(特に身体的な変化についての語)が含まれているか否かを判定し、含まれている場合にはこの語を抽出する。このとき、薬剤影響分析手段17は、同じ薬剤を提供した患者の一定数又は一定割合以上のヒアリング内容に共通する語が含まれている場合に限り、この語を抽出することが好ましい。
薬理ワード設定手段18は、薬剤影響分析手段17により抽出された語を、薬理ワードとして薬理ワード記憶手段12に記憶する。このとき、薬理ワード設定手段18は、この語が含まれていたヒアリング内容に対応する薬剤を、強調条件として記憶する。
[患者情報表示画面]
以上、薬理ワード表示システム1の機能的構成について説明した。続いて、服薬指導を行う担当者の担当者装置2に表示する患者情報表示画面100の一例を図6を参照して説明する。
図6に示すように、患者情報表示画面100は、上領域110と、中央領域120と、下領域130と、により構成される表示画面である。
上領域110は、薬剤提供業務の対象患者についての患者情報が表示される。中央領域120には、薬剤提供業務を構成する各作業のうち担当者装置2で担当している作業に関する情報が表示される。図6では、服薬指導に対応する患者情報収集作業に関連する情報が表示されている。下領域130は、薬剤提供業務を構成する各作業に対応する選択ボタンが表示される。各選択ボタンは、担当者からの選択を受け付け、選択された選択ボタンに対応する作業に関連する情報が中央領域120に表示される。
ここで、図6に示すように、服薬指導に関連する情報として、中央領域120には、患者の薬歴を示すコンタクト歴121と、服薬指導に伴い聞き取りした内容を示すヒアリング内容122と、が表示される。
前述の表示制御手段16が表示するヒアリング内容は、ヒアリング内容122に相当する。ヒアリング内容122には、ヒアリング内容記憶手段14に記憶された情報が表示され、特に、ヒアリング内容に薬理ワードが含まれている場合にその薬理ワードが強調表示される。図6では、「脂っぽい物」「肥満気味」「晩酌:ほぼ毎日」「喫煙:1日2箱」といった語が薬理ワードとして強調表示されている。なお、図示せぬもののこれら薬理ワードは、強調パターンに応じて夫々異なる態様で強調表示することができる。
このように、担当者の担当者装置2には、服薬指導に関して患者からのヒアリング内容を表示する際に、ヒアリング内容に含まれている薬理ワードを強調して表示する。このとき、薬理ワードは、患者に交付する薬剤の種類に応じて設定されているため、患者ごとに必要となる薬理ワードのみを強調表示することができ、患者に対する服薬指導を担当者の熟練度に関わらず誰でも適切に行うことができる。
[薬理ワード表示システム1の処理]
続いて、図7を参照して、薬理ワード表示システム1の処理について説明する。
初めに、薬理ワード表示システム1を構成する管理者装置3の薬理ワード受付手段11は、管理者から薬理ワードの設定を受け付け、薬理ワード記憶手段12に強調条件等と対応付けて記憶する(S1)。続いて、処理は、患者についてのヒアリング内容を受け付けるまで待機する(S2)。
その後、担当者装置2のヒアリング内容受付手段13が担当者からヒアリング内容の入力を受け付けると、薬理ワード判定手段15は、ヒアリング内容記憶手段14に記憶されたヒアリング内容を読み出し、当該患者に提供する薬剤を強調条件とする薬理ワードが含まれているか否かを判定する(S3)。続いて、表示制御手段16は、S3において判定した薬理ワードを所定の態様で強調表示した患者情報表示画面(図6)を生成し、担当者装置2の表示部に表示する(S4)。
続いて、管理者装置3の薬剤影響分析手段17は、所定のタイミングであるか判定し、所定のタイミングである場合には、処理をS6に移し、所定のタイミングでない場合には、処理を終了する(S5)。なお、所定のタイミングについては任意に設定することができ、例えば、毎週金曜17時等を所定のタイミングとして設定することができる。続いて、S6では、薬剤影響分析手段17は、ヒアリング内容記憶手段14に記憶されたヒアリング内容を読み出し、同じ薬剤を提供した患者のヒアリング内容に共通した身体的な変化についての語が含まれているか否かを分析する。なお、身体的な変化についての語は、予め所定の辞書に登録しておくこととする。
続いて、S7では、S6で分析した共通の語が、提供した薬剤との関係で所定の傾向を有するものであるか否かを判定する。即ち、同じ薬剤を提供した患者の一定数又は一定割合以上のヒアリング内容に当該語が含まれているか否かを判定する。このとき、所定の傾向を有する場合には、その共通した語を当該薬剤についての薬理ワードとして薬理ワード記憶手段12に記憶し(S8)、所定の傾向を有しない場合には、薬理ワードとして設定することなく、処理を終了する。
以上、本実施形態について説明した。薬理ワード表示システム1によれば、服薬指導に関して患者からのヒアリング内容を表示する際に、ヒアリング内容に含まれている薬理ワードを強調して表示する。このとき、薬理ワードは、患者に交付する薬剤の種類に応じて設定されているため、ヒアリング内容内に所定の語が含まれていたとしても、薬理ワードとして強調表示される患者もいれば強調表示されない患者もいることになる。そのため、患者ごとに必要となる薬理ワードのみを強調表示することができ、患者に対する服薬指導を担当者の熟練度に関わらず誰でも適切に行うことができる。
また、薬理ワード表示システム1によれば、同じ薬剤を提供した患者に共通する身体的な変化がある場合には、ヒアリング内容に含まれるその身体的な変化を新たな薬理ワードとして設定する。これにより、その後、当該薬剤を提供した同じ又は別の患者のヒアリング内容を表示する際に、当該身体的な変化を示す語がヒアリング内容に含まれている場合には、担当者に対してその旨を知らせることができ、患者に対する細やかな服薬指導が可能になる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限るものではない。また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
本願発明は、図3に示す機能的構成を備える端末装置に対して適用することができる。このとき、図3に示す機能的構成を備えるとは、当該機能的構成を実現するソフトウェアを端末装置にインストールすることに加え、所定のサーバにインストールされたソフトウェアを端末装置がネットワークを介して利用可能な状態も含む。即ち、インターネットを通じて顧客にビジネス用アプリケーションを提供する、所謂ASPサービスについても本願発明を適用することができる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、図3の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能がコンピュータに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図3の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
1 薬理ワード表示システム
2 担当者装置
3 管理者装置
11 薬理ワード受付手段
12 薬理ワード記憶手段
13 ヒアリング内容受付手段
14 ヒアリング内容記憶手段
15 薬理ワード判定手段
16 表示制御手段
17 薬剤影響分析手段
18 薬理ワード設定手段

Claims (3)

  1. 薬理ワードに対応付けて薬剤の種類を記憶する薬理ワード記憶手段と、
    薬剤を交付した患者からのヒアリング内容を記憶するヒアリング内容記憶手段と、
    前記ヒアリング内容に交付した薬剤に対応する薬理ワードが含まれているか否かを判定する薬理ワード判定手段と、
    前記交付した薬剤に対応する薬理ワードが含まれている場合に、当該薬理ワードを強調した前記ヒアリング内容を表示する表示制御手段と、
    を備える薬理ワード表示システム。
  2. 前記ヒアリング内容には、服薬に伴う身体的な変化についての薬剤影響情報が含まれ、
    同じ薬剤を提供した患者からのヒアリング内容に含まれる薬剤影響情報を参照して、共通するワードを抽出する薬剤影響分析手段と、
    前記薬剤影響分析手段により抽出されたワードを当該薬剤に対応する薬理ワードとして設定する薬理ワード設定手段と、
    を更に備える請求項1に記載の薬理ワード表示システム。
  3. 薬理ワードに対応付けて薬剤の種類を記憶する薬理ワード記憶手段及び薬剤を交付した患者からのヒアリング内容を記憶するヒアリング内容記憶手段にアクセス可能なコンピュータを、
    前記ヒアリング内容に交付した薬剤に対応する薬理ワードが含まれているか否かを判定する薬理ワード判定手段、
    前記交付した薬剤に対応する薬理ワードが含まれている場合に、当該薬理ワードを強調した前記ヒアリング内容を表示する表示制御手段、
    として機能させるプログラム。
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