JP2014059454A - 湿式画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】顔料でのレイリー散乱や過剰な吸収により受光量が低下しないように所望のトナー量領域において検知感度を得る湿式画像形成装置を提供する。
【解決手段】湿式画像形成装置は、像担持体と、像担持体に担持されたトナーとキャリア液からなるトナー現像剤層と、像担持体に担持されたトナー現像剤層のトナー量を検知するトナー量検知部とを備える。トナー量検知部は、像担持体に担持されたトナー現像剤層に対して発光する発光部と、像担持体に担持されたトナー現像剤層に対して発光部から発光された場合の反射光を受光する受光部とを含む。発光波長に対する基準となるトナー現像剤層の透過率および像担持体の反射率の積に基づく特性値が所定の範囲内に含まれる波長領域において、発光部の発光強度と受光部の受光感度との積に従うトナー量検知部の検知感度の強度が他の波長領域よりも大きくなるようにトナー量検知部の発光部の発光強度および受光感度の波長特性が設定される。
【選択図】図12

Description

本発明は、プリンタ、複写機やファクシミリ装置などの電子写真方式の画像形成技術に係り、特に現像方式として湿式現像を採用した電子写真方式の画像形成技術およびトナー量検知センサーに関するものである。
電子写真方式の画像形成装置においては、現像装置を用いて感光体上のトナー像がトナーにより現像される。そして、例えば、感光体上に現像された静電潜像が記録用紙に転写されて画像が形成されることになる。このような画像形成装置の転写プロセスでは、一般に静電転写方式が採用されている。
トナー像を被転写体である用紙に転写する場合は、感光体に対向するように配置された用紙の裏面から転写ローラー等により電圧を印加し、感光体と記録用紙との間に電界を形成してこの電界によりトナー像を記録用紙に静電吸着させている。
そして、その後、定着装置により加圧定着することにより転写されたトナー像を記録用紙に定着させている。
一方で、近年、大量プリント用のオフィスプリンタやオンデマンド印刷装置などの、より高画質及び高解像度が要求される画像形成装置では、トナー粒子径が小さく、トナー像の乱れが生じにくい液体現像剤を用いた湿式現像装置が知られている。この湿式現像装置は、トナーの平均粒子径が0.1〜2μmと小さいので高解像度の画像が得られる、液体のため流動性が高いことから均一な画像が得られる、等の利点を有している。
この湿式画像形成装置では、装置各部に与えるバイアス電位をはじめとする様々な要素から成る画像形成条件を変化させることで画像濃度などの画像品質を調節することが可能である。また、装置の個体差、経時変化や温湿度など装置の周囲環境の変化に起因してトナー像の画像濃度が異なることがある。
それゆえ、上記要素のうち画像濃度に影響を与える画像形成条件を調整することで画像濃度を制御する濃度制御技術が従来より提案されている。
例えば、特許文献1に記載の装置では、像担持体の表面にテスト用のパッチ画像を形成し、そのパッチ画像に向けて光を照射し、そのパッチ画像からの光を受光して画像濃度を検出し、その検出結果に基づき感光体の表面電位や現像液のトナー濃度などの画像形成条件を制御する方式等が提案されている。
一方で、カラー現像の場合には、各色によって画像濃度を検出する最適な光の波長が異なるとして、特許文献2に記載の濃度検出装置においては、各色毎に対応する発光素子を設ける構成が開示されている。また、特許文献3に記載の濃度計においても顔料に吸収される波長の光を発光する方式が提案されている。
特開2004−157180公報 特開平3−111743号公報 特開平6−27823号公報
図17は、シアンおよびイエローの現像剤に対してそれぞれ、顔料に吸収される波長の光を照射してトナー量を検知した結果を説明する図である。
図17を参照して、シアン現像剤はシアン顔料を含むトナー粒子が、キャリア液中に分散した現像剤である。
ここで、当該シアン現像剤に対しては、赤色LEDを用いる。当該赤色LEDは、波長632nmを発光強度のピークに、632nm近辺の波長の光を発光するLEDである。632nm近辺の波長の光は、シアン顔料での吸光度が高く、吸収される赤色光である。
横軸は像担持体上の現像剤中に含まれるトナー粒子のトナー量を表し、縦軸は、トナー量(≒画像濃度)の異なる現像剤層を検知した時に、受光部に用いたフォトダイオードから出力されたセンサー出力を表す。
ここで、図中、2点鎖線で示された領域は、検知対象となる所望のトナー量領域を指し示すものである。
所望のトナー量領域は感光体上の目標トナー量(所定面積あたりトナー量)aと、目標トナー量近辺のトナー量許容範囲を含む。
トナー量検知センサーのセンサー出力に基づいて画像形成条件を制御するため、トナー量検知センサーは上記の目標トナー量aを中心に、像担持体上のトナー量許容範囲及びその近辺のトナー量領域、即ち所望のトナー量領域において検知感度を有し、現像剤層中のトナー量の差をセンサー出力の差に反映する必要があり、所望のトナー量領域において検知感度が高いことが求められる。
シアン現像剤のトナー量の検知結果を見ると、所望のトナー量領域でトナー量に対するセンサー出力の変化が大きく、シアン顔料での吸光度が高い赤色光のLEDを発光部に用いた効果により、所望のトナー量領域で高い検知感度が得られていることがわかる。すなわち、当該検知結果に基づいて所望のトナー量領域に対する調整が可能である。
一方、イエロー現像剤はイエロー顔料を含むトナー粒子が、キャリア液中に分散した現像剤である。
ここで、当該イエロー現像剤に対しては、青色LEDを用いる。当該青色LEDは、波長470nmを発光強度のピークに、470nm近辺の波長の光を発光するLEDである。470nm近辺の波長の光は、イエロー顔料での吸光度が高く、吸収される青色光である。
イエロー現像剤のトナー量の検知結果を見ると、所望のトナー量領域よりも少ないトナー量領域でトナー量に対するセンサー出力の変化が非常に大きく、所望のトナー量領域ではセンサー出力がほとんど低下しきっている。
したがって、所望のトナー量領域ではトナー量に対するセンサー出力の変化がほとんどない。即ち、検知感度が高すぎることにより、かえって所望のトナー量領域においては検知感度が得られなくなっている。すなわち、当該検知結果に基づいて所望のトナー量領域に対する調整は難しい。
したがって、このようなトナー量検知センサーを画像形成装置に用いた場合、像担持体上のトナー量を所望のトナー量領域で精度よくセンサー出力できないため、画像濃度を適正に制御する(所望のトナー量領域に調整する)ことができないという問題がある。
この点で、本願発明者は、イエロー現像剤のトナー量検知結果に関して、種々の確認実験を行ったところ、顔料が光に与える影響、具体的には顔料によるレイリー散乱の影響や過剰な吸収により、受光部で受光する受光量が想定よりも小さくなっていることが要因であることが分かった。
本発明は、湿式電子写真方式の像担持体上におけるトナー量検知センサーにおいて、顔料でのレイリー散乱や過剰な吸収により受光量が低下し、所望のトナー量領域において検知感度が得られない課題に鑑みてなされたものである。
本発明のある局面に従う湿式画像形成装置は、像担持体と、像担持体に担持されたトナーとキャリア液からなるトナー現像剤層と、像担持体に担持されたトナー現像剤層のトナー量を検知するトナー量検知部とを備える。トナー量検知部は、像担持体に担持されたトナー現像剤層に対して発光する発光部と、像担持体に担持されたトナー現像剤層に対して発光部から発光された場合の反射光を受光する受光部とを含む。発光波長に対する基準となるトナー現像剤層の透過率および像担持体の反射率の積に基づく特性値が所定の範囲内に含まれる波長領域において、発光部の発光強度と受光部の受光感度との積に従うトナー量検知部の検知感度の強度が他の波長領域よりも大きくなるようにトナー量検知部の発光部の発光強度および受光感度の波長特性が設定される。
好ましくは、所定の範囲内に含まれる波長領域は、特性値が0.02から0.06の範囲内に含まれる波長領域に相当する。
特に、特性値が0.02から0.06の範囲内に含まれる波長領域におけるトナー量検知部の検知感度の強度は、特性値が0.02よりも低い範囲内あるいは特性値が0.06よりも大きい範囲内に含まれる波長領域における検知感度の強度よりも大きくなるように、トナー量検知部の発光強度および受光感度の波長特性が設定される。
特に、特性値が0.02から0.06の範囲内に含まれる波長領域におけるトナー量検知部の検知感度の強度は、他の波長領域における検知感度の合計の強度よりも大きくなるように、トナー量検知部の発光強度および受光感度の波長特性が設定される。
好ましくは、像担持体の反射率は、正反射光に基づく反射率である。
湿式電子写真方式の像担持体上におけるトナー量検知部は、顔料でのレイリー散乱や過剰な吸収により受光量が低下しないように所望のトナー量領域において検知感度を得ることが可能である。
湿式画像形成装置100の全体構成を模式的に示す図である。 湿式画像形成装置100の電気的構成を示すブロック図である。 トナー量検知センサー111を模式的に示す斜視図である。 センサー出力とトナー量との関係を模式的に示した一例を示す図である。 湿式画像形成装置100において実行される画像形成条件設定モード処理を説明するフロー図である。 乾式(キャリア液がない)の場合と、湿式(キャリア液がある)の場合の光の影響を説明する図である。 キャリア液の一例と各キャリア液の屈折率を説明する図である。 本実施の形態に従うセンサーの発光強度、受光感度、検知感度を説明する図である。 透過率測定に用いる希釈現像剤の面積当たりのトナー量tを説明する図である。 本実施の形態に従う現像剤特性値(透過率T×反射率R)の波長特性を説明する図である。 透過率Tの波長特性を説明する図である。 3色(赤、緑、青)LEDの検知感度の波長特性に基づいて最適な発光波長を設定する図である。 本実施の形態1に従うイエロー現像剤に対するセンサー出力とトナー量との関係を説明する図である。 本実施の形態2に従うイエロー現像剤に対して好適なトナー量検知センサーの特性を説明する図である。 トナー粒子あたりの顔料含有量を増やしたイエロー(Y)現像剤に対するセンサー出力とトナー量との関係を説明する図である。 トナー粒子あたりの顔料含有量を増やしたイエロー(Y)現像剤の現像剤特性値(透過率T×反射率R)の波長特性を説明する図である。 シアンおよびイエローの現像剤に対してそれぞれ、顔料に吸収される波長の光を照射してトナー量を検知した結果を説明する図である。
以下に図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明においては同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一であるものとする。
(湿式画像形成装置100)
図1および図2を参照して、湿式画像形成装置100について説明する。
図1は、湿式画像形成装置100の全体構成を模式的に示す図である。
図2は、湿式画像形成装置100の電気的構成を示すブロック図である。
図1に示すように、湿式画像形成装置100は、記録用紙60上に画像を形成する。本実施の形態における記録用紙60は、中間転写ローラー161(詳細は後述する)および加圧ローラー102(詳細は後述する)の間を、所定の搬送方向に沿って搬送される。
図2に示すように、湿式画像形成装置100においては、ホストコンピューターなどの外部装置から、画像信号を含む印字指令信号が主制御部170に与えられる。主制御部170は、画像メモリー173を備える。画像メモリー173は、外部装置からインターフェース172を通して与えられた画像信号を記憶する。
CPU171(Central Processing Unit)は、外部装置から画像信号を含む印字指令信号をインターフェース172を通して受信すると、その印字指令信号をエンジン部190の動作指示に適した形式のジョブデータに変換し、エンジン制御部180(制御部)に送出する。
エンジン制御部180内のメモリー186は、予め設定された固定データを含むCPU181の制御プログラムを記憶するROM、または、エンジン部190の制御データおよびCPU181による演算結果などを一時的に記憶するRAMなどから構成される。メモリー186には、後述する画像形成条件設定モード処理(図5参照)を実行するためのプログラムも記憶されている。CPU181は、CPU171を通して外部装置から送られた画像信号に関するデータを、メモリー186に格納する。
主制御部170からの制御信号に応じて、エンジン制御部180は、エンジン部190の各部を制御する。湿式画像形成装置100は、所定の画像形成条件に設定された状態で、記録用紙60(図1参照)などの上に上記の画像信号に対応する画像を形成する。
図1および図2を参照して、エンジン部190(図2参照)は、露光装置106、感光体ユニット119、現像装置150、転写ユニット160、定着ユニット191、および、トナー量検知センサー111を備える。
(現像装置150)
図1に示すように、現像装置150は、現像剤Wを貯留する現像槽145、供給ローラー140、受け渡しローラー130、帯電器131、現像ローラー120、帯電器121、および、プリウェット装置158を含む。現像装置150のメモリー151(図2参照)は、現像装置150の製造ロット、使用履歴、内蔵トナーの特性、および、現像剤Wの残量または現像剤Wのトナー濃度などに関するデータを記憶する。メモリー151によって、現像装置150に関する消耗品等の各種情報が管理される。
現像装置150においては、現像剤Wが、現像槽145内に貯留される。現像剤Wは、キャリア液である絶縁性液体と、静電潜像を現像するトナーと、トナーをキャリア液中に分散させる分散剤と、を主要成分としている。現像槽145には、トナー補給ポンプ152およびキャリア液補給ポンプ153がそれぞれ接続される。トナー補給ポンプ152は、ポンプ駆動部186A(図2参照)によって駆動され、現像槽145内に高濃度の現像剤Wを供給する。キャリア液補給ポンプ153は、ポンプ駆動部186B(図2参照)によって駆動され、現像槽145内にキャリア液を供給する。
たとえば、後述する画像形成条件設定モード処理(図5参照)などによってポンプ駆動部186Aが制御され、トナー補給ポンプ152が駆動されると、高濃度の現像剤が現像槽145内に供給されて、現像剤Wのトナー濃度が上昇する。一方、後述する画像形成条件設定モード処理(図5参照)などによってポンプ駆動部186Bが制御され、キャリア液補給ポンプ153が駆動されると、キャリア液が現像槽145内に供給されて、現像剤Wのトナー濃度が低下する。このように、ポンプ駆動部186A,186Bの動作制御により、現像槽145内の現像剤Wのトナー濃度は適切に調整されることができる。
現像槽145内の現像剤Wに接触するように、供給ローラー140が設けられる。供給ローラー140が矢印方向に回転することによって、現像剤Wは供給ローラー140の表面に汲み上げられる。現像剤Wは、供給ローラー140の表面上に担持されるとともに、供給ローラー140の回転によって、供給ローラー140と受け渡しローラー130とが相互に対向している部分に向かって搬送される。
供給ローラー140の表面上の現像剤Wは、ドクターブレード(図示せず)によって余剰の分量が掻き落とされた状態で、供給ローラー140から受け渡しローラー130に受け渡される。現像剤Wは、受け渡しローラー130の表面上に担持されるとともに、帯電器131によって所定の電荷に帯電される。その後、現像剤Wは、受け渡しローラー130が矢印方向に回転することによって、受け渡しローラー130と現像ローラー120とが相互に対向している部分に向かって搬送される。
受け渡しローラー130の表面上の現像剤Wは、受け渡しローラー130から現像ローラー120に受け渡される。受け渡しローラー130の表面に残留した現像剤Wは、クリーニングブレード(図示せず)によって受け渡しローラー130の表面から除去される。現像ローラー120は、矢印方向に回転する。現像剤Wは、現像ローラー120の表面上に担持されるとともに、現像ローラー120の回転によって現像位置に向かって搬送される。
プリウェット装置158は、現像ローラー120に対向配置されたローラーを有し、後述する画像形成条件設定モード処理(図5参照)などによって制御されることにより、現像ローラー120上の現像剤層にキャリア液(プリウェット液)を供給することができる。たとえば、現像ローラー120上の現像剤層のトナー濃度が高い場合、プリウェット制御部184A(図2参照)によってプリウェット装置158が駆動される。ローラーを通してキャリア液が現像ローラー120上の現像剤層に供給されることにより、現像ローラー120上の現像剤層のトナー濃度を低下させることができる。
以上のような工程を経て、現像ローラー120の表面上には膜厚が長手方向において均一になるように調整された現像剤Wが担持される。現像剤Wは、現像ローラー120の表面上において薄層を形成する。薄層を形成した現像剤W中のトナー粒子は、帯電器121によってたとえば正極性に帯電される。現像ローラー120には、現像バイアス発生部185(図2参照)によって所定の現像バイアスが印加される。
(感光体ユニット119)
感光体ユニット119は、感光体110、帯電器105、プリウェット装置118、スクイズ装置117、およびクリーニングブレード101などを含む。現像ローラー120に接触するように、像担持体であるドラム状の感光体110が設けられる。感光体110としては、たとえば正帯電性を有するアモルファスシリコン製の感光体が用いられる。感光体110は、矢印方向に回転する。
感光体110の周辺には、感光体110の回転方向(矢印方向)に沿って、帯電器105、露光装置106、上述の現像ローラー120(現像位置)、スクイズ装置117、プリウェット装置118、トナー量検知センサー111、中間転写ローラー161、クリーニングブレード101、および、除電器(図示せず)が順に配置される。
感光体110の表面は、帯電バイアス発生部183(図2参照)に接続された帯電器105によって所定の表面電位に一様に帯電される。その後、露光制御部182(図2参照)に接続された露光装置106により、感光体110の表面は所定の画像情報に基づいて露光される。
より具体的には、ホストコンピューターなどの外部装置からインターフェース172を通して、主制御部170のCPU171に画像信号を含む印字指令信号が与えられる。主制御部170のCPU171からの指令に応じて、CPU181は露光制御部182に対して画像信号に対応した制御信号を所定のタイミングで出力する。露光制御部182からの制御指令に応じて、露光装置106から光ビームが感光体110の表面に照射される。感光体110の表面は露光され、画像信号に対応する静電潜像が感光体110の表面上に形成される。
上述のとおり、現像ローラー120(現像位置)には、現像バイアス発生部185(図2参照)によって所定の現像バイアスが印加される。現像ローラー120と感光体110との間に形成された現像電位差によって、現像ローラー120と感光体110との間には電界が形成される。
感光体110上の現像位置にまで静電潜像が搬送された際、現像ローラー120に担持される現像剤W(現像剤層)の中のトナー粒子は、現像バイアス発生部185(図2参照)によって形成された電界の作用により、現像ローラー120の表面から感光体110の表面に静電移動する。この際、トナー粒子だけでなく、キャリア液も感光体110の表面に付着する。感光体110の表面に形成されていた静電潜像は、トナー像として顕像化される。
感光体110は、表面に形成されたトナー像を担持しつつ、トナー像を転写部(1次転写部)に向かって移動させる。現像ローラー120から感光体110に転移せずに現像ローラー120上に残留した現像剤Wは、クリーニングブレード122によって現像ローラー120の表面から掻き取られた後、回収される。
スクイズ装置117は、感光体110に対向配置されたローラーを有する。スクイズ装置117は、後述する画像形成条件設定モード処理(図5参照)などによって制御されることにより、感光体110上のトナー像から吸収したキャリア液をブレードによって回収することができる。たとえば、感光体110上のトナー像中のキャリア液量が必要以上に多い場合、スクイズ制御部184B(図2参照)によってスクイズ装置117が駆動される。ローラーを通してキャリア液が感光体110上のトナー像から回収されることにより、感光体110上のトナー像中のキャリア液量を減少させることができる。
プリウェット装置118は、感光体110に対向配置されたローラーを有する。プリウェット装置118は、後述する画像形成条件設定モード処理(図5参照)などによって制御されることにより、感光体110上のトナー像にキャリア液(プリウェット液)を供給することができる。たとえば、感光体110上のトナー像中のキャリア液量が不足している場合、プリウェット制御部184A(図2参照)によってプリウェット装置118が駆動される。ローラーを通してキャリア液が感光体110上のトナー像に供給されることにより、感光体110上のトナー像中のキャリア液量を増加させることができる。
(トナー量検知センサー111)
トナー量検知センサー111は、感光体110の表面上の現像位置よりも下流であって且つ転写部よりも上流の位置に配置される。トナー量検知センサー111は、中間転写ローラー161に転写される前の感光体110の表面上に担持されているトナー像の画像濃度(トナー像中のトナー量)を検知する。
図3は、トナー量検知センサー111を模式的に示す斜視図である。
図3に示すように、トナー量検知センサー111は、いわゆる反射型の光センサーである。トナー量検知センサー111は、LED(Light Emitting Diode)から構成される発光部112と、フォトダイオードから構成される受光部113とを備える。
感光体110の表面の法線に対する発光部112の光軸の傾斜角度は、角度θ1に設定されている。感光体110の表面の法線に対する受光部113の光軸の傾斜角度も、角度θ1に設定されている。発光部112および受光部113は、その光軸に沿って筐体に穿設された細い孔の底部にそれぞれ配設されている。
感光体110の表面に担持されるトナー像に向かって、発光部112から検知光が照射される。検知光は、感光体110の表面および感光体110の表面上のトナー像(パッチ画像)においてそれぞれ正反射または乱反射する。感光体110の表面およびトナー像に対する反射により得られた反射光は、受光部113によって受光される。
感光体110の表面は平滑に形成されているため、感光体110の表面に照射された検知光は、感光体110の表面に対して正反射する。この正反射によって、検知光のうち、感光体110の表面において反射した検知光から得られる反射光の光量は多くなる。
一方、感光体110の表面に担持されているトナー像中のトナーは、感光体110の表面に凹凸を形成する。検知光のうち、この凹凸に照射された検知光は、トナー(凹凸)の表面において乱反射する。この乱反射によって、検知光のうち、トナーの表面において反射した検知光から得られる反射光の光量は少なくなる。したがって、感光体110の表面がトナーに覆われている部分(トナー像の画像濃度が濃くなっている部分)は反射光の光量が少なくなり、感光体110の表面がトナーに覆われていない部分(トナー像の画像濃度が淡くなっている部分)は反射光の光量が多くなる。
図4は、センサー出力とトナー量との関係を模式的に示した一例を示す図である。
図4を参照して、像担持体上のトナー量が増えると、像担持体裸面の露出面積は狭くなり受光出力は低下する。現像剤層に対して受光出力を検知することにより、像担持体上の現像剤層のトナー量を検知することができる。
受光部113によって得られた受光結果(トナー像の中のトナー量)は、受光出力としてCPU181(図2参照)に送出される。受光部113からの受光出力とトナー量(画像濃度)との関係は、呼び出し可能な参照テーブルAとして、たとえばメモリー186(図2参照)に予め記憶されている。
CPU181(図2参照)は、受光部113で検知された反射光の強度(受光出力)と参照テーブルAとを対比することによって、トナー像(パッチ画像)中のトナー量およびトナー像の画像濃度を算出することができる。詳細は後述されるが、CPU181が算出した上記のトナー像の画像濃度に応じて、湿式画像形成装置100(図1および図2参照)は所定の画像形成条件に設定される。
(転写ユニット160)
図1および図2を再び参照して、転写ユニット160は、中間転写ローラー161(図1参照)などを含む。中間転写ローラー161は、感光体110に対向するように配置される。中間転写ローラー161は、矢印方向に回転する。感光体110と中間転写ローラー161との間に、転写部が形成される。中間転写ローラー161と感光体110との間には、転写バイアス発生部188(図2参照)により所定の転写バイアスが印加されることによって、電界が形成される。
感光体110に担持され転写部に搬送されたトナー像は、電界の作用によって、感光体110の表面から中間転写ローラー161の表面に1次転写される。1次転写されずに感光体110の表面上に残留したトナーおよび感光体110の表面上の汚れ等は、クリーニングブレード101によって感光体110の表面から掻き取られ、回収される。感光体110の表面に残留している電荷は、除電器(図示せず)により除去される。
中間転写ローラー161と加圧ローラー102との間には、転写部(2次転写部)が形成される。矢印方向に回転する中間転写ローラー161および矢印方向に回転する加圧ローラー102によって、記録用紙60は、搬送方向に沿って転写部を通過する。
転写部において感光体110の表面から中間転写ローラー161の表面にトナー像が1次転写された後、中間転写ローラー161は、表面に転写されたトナー像を担持しつつ、トナー像を転写部に向かってさらに移動させる。中間転写ローラー161と記録用紙60との間には、転写バイアス発生部188(図2参照)により所定の転写バイアスが印加されることによって、電界が形成される。
中間転写ローラー161に担持され転写部に搬送されたトナー像は、電界の作用によって、中間転写ローラー161の表面から記録用紙60の表面に2次転写される。2次転写されずに中間転写ローラー161の表面上に残留したトナーおよび中間転写ローラー161の表面上の汚れ等は、クリーニングブレード169によって中間転写ローラー161の表面から掻き取られ、回収される。
(定着ユニット191)
定着ユニット191は、定着ローラー193およびプレ加熱装置192を含む。記録用紙60は、トナー像がその表面に2次転写された後、定着ユニット191に送られる。記録用紙60に転写されたトナー像の中のトナー粒子は、定着ローラー193によって加熱および加圧される。
記録用紙60に転写されたトナー像は、これらの加熱および加圧によって、記録用紙60の表面に定着される。その後、記録用紙60は排紙装置(図示せず)を通して外部に排出される。以上のようにして、湿式画像形成装置100における画像形成プロセスが完了する。上記構成に関し、現像ローラー120および中間転写ローラー161はローラー状に構成されるが、これらはベルト状に構成されてもよい。
プレ加熱装置192は、必要に応じて、熱源制御部189(図2参照)によって駆動される。プレ加熱装置192は、定着が実施される前の記録用紙60を加熱する装置であり、記録用紙60に含侵したキャリア液の揮発を促進させることが可能である。
図2を再び参照して、エンジン制御部180のメモリー186には、次述する画像形成条件設定モード処理(図5参照)を実行するためのプログラムが記憶されている。CPU181が上記の制御プログラムに従って装置各部を制御することで、湿式画像形成装置100の画像形成条件を所定の状態に設定するための画像形成条件設定モード処理が実行される。
画像形成条件設定モード処理においては、CPU181からの制御信号に基づいて、トナー量検知センサー111の発光部112が動作する。発光部112は、トナー像(パッチ画像)に向けて検知光を照射する。受光部がトナー像からの反射光を受光して、受光量に応じた受光出力がCPU181に送出されて種々の判定が行われる。必要に応じて、CPU181は、各種画像形成条件を制御し、その制御された画像形成条件をメモリー186に書き込むことでメモリー186に格納されている画像形成条件が更新される。以下、画像形成条件設定モード処理についてより詳細に説明する。
(画像形成条件設定モード処理)
図5は、湿式画像形成装置100において実行される画像形成条件設定モード処理を説明するフロー図である。
図5を参照して、まず、検知対象となる所望のトナー像(パッチ画像)が感光体110上に形成される(ステップS2)。感光体110の回転により、トナー像はトナー量検知センサー111の検知領域に到達する。トナー量検知センサー111の発光部112は、そのトナー像に向かって検知光を照射する(ステップS4)。
トナー量検知センサー111の受光部113は、トナー像からの反射光の強度を検知する。受光部113の受光結果は、受光出力SとしてCPU181に取り込まれる(ステップS6)。CPU181は、メモリー186に格納された上述の参照テーブルAを読み出す(ステップS8)。CPU304は、参照テーブルAの中の値と受光部113から受けた受光出力S(受光信号)との比較から、トナー像の画像濃度tを算出する(ステップS10)。
CPU304は、トナー像の画像濃度tが、予め求めて記憶してある感光体110上のトナー像の画像濃度としての許容範囲t’〜t”内であるかを判定する(ステップS12)。CPU304は、トナー像の画像濃度tが許容範囲内の場合(ステップS12においてYES)、画像形成条件設定モード処理を終了する(エンド)。
一方、トナー像の画像濃度tが許容範囲外の場合、CPU181は画像形成条件を制御(変更)してメモリー186に記憶させ(ステップS14)、許容範囲内になるまで以上のフローを繰り返す。
画像形成条件の制御としては、たとえば画像濃度が不足している場合(t≦t’の場合)、現像ローラー120の帯電器121に印加する電流量を増加させ、現像ローラー120に担持されている現像剤W中のトナー粒子の荷電量を高くするとよい。現像ローラー120と感光体110との間に形成された電界によりトナー粒子に作用する電気的な駆動力が増大し、トナー粒子が感光体110上に移動し易くなる。これにより、感光体110上のトナー像の画像濃度を向上させることができる。
t≦t’の場合、図2に示す周速制御部187によって、供給ローラー140と受け渡しローラー130との周速を早くして、単位時間当たりに現像ローラー120に供給される現像剤Wの量を増加させてもよい。これにより、感光体110上のトナー像の画像濃度を向上させることができる。
一方で、画像濃度が必要以上の値である場合(t”≦tの場合)、現像ローラー120の帯電器121に印加する電流量を減少させ、現像ローラー120に担持されている現像剤中のトナー粒子の荷電量を小さくするとよい。現像ローラー120と感光体110との間に形成された電界によりトナー粒子に作用する電気的な駆動力が減少し、トナーが感光体110上に移動しにくくなる。これにより、感光体110上のトナー像の画像濃度を低下させることができる。
t”≦tの場合、図2に示す周速制御部187によって、供給ローラー140と受け渡しローラー130との周速を遅くして、単位時間当たりに現像ローラー120に供給される現像剤Wの量を減少させてもよい。これにより、感光体110上のトナー像の画像濃度を低下させることができる。
上記以外にも、トナー像の画像濃度tを許容範囲(t’〜t”)内とするためには、ポンプ駆動部186A,186Bを駆動させて現像剤Wのトナー濃度を増減させてもよいし、現像ローラー120と感光体110との当接力を増減させてニップ部(現像位置)での液絞り量を増減させてもよい。トナー像の画像濃度を検知しつつ画像形成条件を制御することによって、湿式画像形成装置100を所定の画像形成条件に設定することが可能となる。
(センサーの波長特性の設定)
図6は、乾式(キャリア液がない)の場合と、湿式(キャリア液がある)の場合の光の影響を説明する図である。
図6(A)を参照して、乾式(キャリア液がない)の場合、発光部112からの入射光は大気(屈折率n≒1)を透過してトナー粒子に入射する。ここでトナー粒子を形成するトナー樹脂1の屈折率は一般的にn≒1.5程度である。大気とトナー樹脂の屈折率差が大きいためトナー樹脂中に透過する光量は小さくなる。よって乾式(キャリア液がない)場合、顔料に到達する光量は小さく、顔料の影響による受光量低下は小さい。
一方、図6(B)を参照して、湿式(キャリア液がある)の場合、発光部112からの入射光は大気とキャリア液を透過してトナー粒子に入射する。
図7は、キャリア液の一例と各キャリア液の屈折率を説明する図である。
図7を参照して、ここでは、4種類のキャリア液の屈折率が示されている。一般的なキャリア液の屈折率はn≒1.4程度である。
キャリア液とトナー樹脂の屈折率差が小さいためトナー樹脂中に透過する光量が大きくなる。
よって湿式(キャリア液がある)の場合、顔料に到達する光量が大きくなり、顔料の影響、すなわちレイリー散乱や過剰な吸収による受光量低下が顕著になる。
(レイリー散乱)
レイリー散乱とは、液体や固体、気体からなる溶媒に、微小粒子が分散した系において生じる散乱である。光の散乱強度に波長依存があり、紫〜青の短波長が散乱され易く(散乱強度が強い)、長波長なほど散乱されにくい(散乱強度が弱い)。ここで現像剤の顔料は、トナー粒子中に微小な粒子で含有されているため、トナー粒子中を透過する光は顔料によってレイリー散乱される。
顔料でのレイリー散乱の影響が顕著になると、発光部112で発光された入射光はトナー粒子表面での乱反射、トナー粒子及び顔料での吸収だけでなく顔料によって散乱されるため、現像剤層中を透過して受光部113で受光される受光量は小さくなる。
特に、レイリー散乱は波長依存により紫〜青の短波長は散乱され易いため、受光部113で受光される受光量はより顕著に小さくなる。
上述のシアン現像剤のトナー量検知センサーにおいて、発光部112は632nm近辺の波長の赤色光を発光するLEDであり、顔料で散乱されにくい波長であるため所望のトナー量領域で高い検知感度を得ることができた。
一方、イエロー現像剤のトナー量検知センサーにおいて、発光部112は470nm近辺の波長の青色光を発光するLEDであり、顔料で散乱され易い波長であるため、発光部112からの入射光は顔料での吸収だけでなく顔料によって散乱されるため受光部113で受光される受光量が小さくなっていた。このため所望のトナー量領域よりも少ないトナー量領域でトナー量に対するセンサー出力が殆ど低下しきってしまい、かえって所望のトナー量領域においては検知感度を得ることができていなかった。
(過剰な吸収)
また、像担持体上トナー量検知センサーにおいては顔料に到達する光量が大きくなると、発光部112の発光する光の波長が検知対象である現像剤に含まれる顔料での吸光度が高い波長である場合、発光部112からの入射光は顔料で殆ど吸収されるため受光部113で受光される受光量が小さくなる。このため所望のトナー量領域よりも少ないトナー量領域でトナー量に対するセンサー出力が殆ど低下しきってしまい、かえって所望のトナー量領域においては検知感度を得ることができなくなる。
<実施の形態1>
本実施の形態においては、検知対象である現像剤に含まれる顔料に応じて、検知に作用する光の波長を適切に選定する、即ちセンサーの波長特性を適切に設定する。
この点で、センサーの波長特性は、発光部の発光強度スペクトルと受光部の受光感度スペクトルの波長特性の組み合わせで決まる特性であり、トナー量検知センサーの各光の波長の検知感度の特性を意味する。本例においては、検知感度は、発光強度×受光感度で表わされる。
図8は、本実施の形態に従うセンサーの発光強度、受光感度、検知感度を説明する図である。
図8(A)を参照して、ここでは、LEDの発光強度スペクトルが示されている。
具体的には、赤色LEDのピーク波長は、632nmである。緑色LEDのピーク波長は520nmである。青色LEDのピーク波長は470nmである。
図8(B)を参照して、ここでは、受光部であるフォトダイオードの受光感度スペクトルが示されている。本例におけるフォトダイオードの受光感度のピーク波長は780nmである。
図8(C)を参照して、本例における検知感度が示されている。
本実施の形態における検知感度は、上述したように発光強度と受光感度との積で示される。
また、本実施の形態におけるセンサー強度(検知感度の強度)は、波長領域に対する検知感度の積分値で示される。例えば、632nmのLEDを用いたトナー量検知手段の、全波長にわたってのセンサー強度(検知感度の強度)は斜線の領域に相当する。
本実施の形態においては、センサーの波長特性の設定として、現像剤の透過率T×像担持体の反射率Rに基づく現像剤特性値を用いて設定する方式について説明する。
図9は、透過率測定に用いる希釈現像剤の面積当たりのトナー量tを説明する図である。
図9を参照して、正反射方式のトナー量検知センサーにおいて、発光部112から発光された光は、現像剤3を光路長c1で透過し、且つ像担持体(感光体110)で正反射している。
したがって、現像剤の透過率Tと、像担持体の反射率Rを測定すれば、現像剤特性値(T×R)は正反射方式のトナー量検知センサーで現像剤に対して発光部112から、各波長の発光強度が100%の白色光を発光した時の、各波長の受光部113での受光量に相当する。
ここで、透過率Tの測定に関しては、以下の点を考慮する必要がある。
現像剤の透過率Tは、現像剤中に含まれるトナー濃度(トナー粒子数)によって変動する。即ちトナー濃度が高い(トナー粒子数が多い)ほど透過率Tは低くなる。
厚さbの現像剤に対して、正反射方式のトナー量検知センサーでは入射角θ1で斜めに入射して光路長c1/2で現像剤層を透過して像担持体に到達し、像担持体(感光体110)に正反射されて再度光路長c1/2で現像剤層を透過して受光部113に到達する。
一方で、透過方式のトナー量検知センサーでは入射角0°で現像剤層の直上から入射して光路長c2(=b)で一度だけ現像剤層を透過し、トナー量検知センサーの受光部に到達する。即ち、厚さbもトナー濃度も同じ現像剤層に対してであっても、正反射方式の方が透過方式よりも光路長が長い分、光が遭遇するトナー粒子数が多くなり、透過率Tは低くなる。
したがって、画像形成装置中の現像剤層に対するトナー量検知センサー111における現像剤の透過率Tを測定により求めるには、光が遭遇するトナー粒子数を考慮して測定サンプル(希釈現像剤)を作成する必要がある。
測定サンプルについては、透過方式のトナー量検知センサーの検知結果に基づいて所定面積あたりのトナー量が設定される。
ここで、正反射方式の光路長c1と透過方式の光路長c2との関係は次式となる。
厚さbの現像剤層に対しては
正反射方式の光路長c1=b×2/cosθ
透過方式の光路長c2=b
すなわち、正反射方式の方が、光路長が長い分、光が遭遇するトナー粒子数は透過方式の場合と比較して2/cosθ倍となる。
ここで、本例においては、一例として、画像形成装置中の像担持体上の狙いのトナー量は、所定面積あたりトナー量aとする。
この場合、透過方式で測定する希釈現像剤の所定面積あたりトナー量tとすると、透過率は、所定面積あたりトナー量tcosθ/2の正反射方式での透過率に相当する。
したがって、透過方式で測定する希釈現像剤の所定面積あたりトナー量t=2a/cosθとすれば、画像形成装置中の像担持体上の現像剤層(所定面積あたりトナー量a)の、正反射方式での透過率に相当する透過率Tを測定できる。
なお、本例においては、測定サンプルについて、透過方式のトナー量検知センサーを用いて測定する場合について説明したが、正反射方式のトナー量検知センサーの場合には、同じ所定面積あたりトナー量とすることが可能である。
また、トナー量検知センサー111が検知対象とする像担持体の反射特性(反射率)も考慮する必要がある。具体的には、検知に作用する光を反射する感光体(検知に作用する光の波長の反射率が高い)を選択する必要がある。
トナー量検知センサー111は、発光部112からの入射光のうち、像担持体で鏡面反射(正反射)された光を受光部113で受光している。
発光部112が発光強度を有する波長に対して、像担持体の反射率が低ければ受光部113での受光量は小さくなってしまう。
発光部112が発光強度を有する波長に対して像担持体の反射率が高く、受光部113での受光量が大きくても、反射率が高い波長領域に受光部113が受光感度を有さなければ、センサー出力は小さくなってしまう。
したがって、センサーの波長特性(検知感度)と現像剤の透過率Tとの関係だけではなく、像担持体の反射率Rも考慮して受光部113での受光量を測定する必要がある。
ここで、反射率Rの測定に関しては、以下の点を考慮する必要がある。
測定により求める現像剤の透過率T×像担持体の反射率Rは正反射方式のトナー量検知センサーでの受光部113での受光量に相当する値である。
したがって、反射率Rは像担持体の反射光の光量のうち、正反射光の光量に相当する反射率である必要がある。
一方で、測定器である分光測色計の測定モードには、測定サンプルからの正反射光の影響を除去し、乱反射光のみに基づいて反射率を測定する反射率測定モード(SCEモード)と、測定サンプルからの正反射の影響を加味し、乱反射光と正反射光の和(全反射)に基づいて反射率を測定する反射率測定モード(SCIモード)とがある。
したがって、SCIモード(正反射+乱反射)で測定された反射率R1からSCEモード(乱反射のみ)で測定された反射率R2に基づいて、反射率(正反射のみ)R=R1−R2を算出することが可能である。
なお、本例においては、SCEモードと、SCEモードとに基づいて反射率を算出する方式について説明したが、一例であり、正反射のみの反射率を算出することが可能なモードがあれば、当該モードを用いて反射率(正反射のみ)を算出するようにしても良い。
次に、現像剤の透過率Tと像担持体の反射率Rとの積に基づく現像剤特性値T×Rについて説明する。
図10は、本実施の形態に従う現像剤特性値(透過率T×反射率R)の波長特性を説明する図である。
図10(A)は、Y希釈現像剤に対する現像剤特性値(透過率T×反射率R)の波長特性を説明する図である。
図10(B)は、C希釈現像剤に対する現像剤特性値(透過率T×反射率R)の波長特性を説明する図である。
所定面積あたりトナー量a=1g/m2
ここでは、トナー量検知センサーとしてコニカミノルタ社製分光測色計CM3700dを用いた。
反射率を測定するためのサンプルとしてa−Si感光体を用いた。
透過率を測定するサンプルとして、サンプル容器(厚さb=5.5mm)を用いた。
透過率Tの測定結果は、測定に用いる希釈現像剤中のトナー粒子の粒径(粒径分布)によって影響を受ける。このため、希釈現像剤に用いるトナー粒子の粒径は、実際に画像形成装置に用いる現像剤の粒径分布に近いほどよく、画像形成装置中での経時劣化を想定した粒径分布の希釈現像剤や、実際に画像形成装置による画像形成動作を行い経時劣化させた希釈現像剤を用いてもよい。
入射角θ1は、画像形成装置中に設定される、トナー量検知センサー111の発光部112と受光部113の入射角の設定中心値、設定狙い値でよい。
現像剤特性値(透過率T×反射率R)が所定の範囲内に含まれる波長領域を特定する。
具体的には、現像剤特性値が0.02〜0.06の範囲内に含まれる波長領域を特定する。
Y希釈現像剤では490〜562nmの波長である。図10(A)の矢印の範囲で規定される波長である。
また、C希釈現像剤では400〜450nm、536〜740nmの波長である。図10(B)の矢印の範囲で規定される波長である。
現像剤特性値が0.02〜0.06の範囲内は、レイリー散乱の影響が小さく、かつ、顔料での吸収が適度で感度が得られる特性を示す。
一方、現像剤特性値が0.02未満の範囲内は、レイリー散乱の影響または、過剰な吸収あるいは両方の影響で感度が高すぎる特性を示す。
現像剤特性値が0.06を超える範囲内は、顔料での吸収が不足して感度が低すぎる特性を示す。
本例においては、現像剤特性値として透過率T×反射率Rに基づいて好ましい波長領域を特定する方式について説明しているが、透過率Tのみに基づいて波長領域を特定することも可能である。
図11は、透過率Tの波長特性を説明する図である。
図11(A)は、Y希釈現像剤に対する透過率Tの波長特性を説明する図である。
図11(B)は、C希釈現像剤に対する透過率Tの波長特性を説明する図である。
具体的には、透過率Tが20≦T≦70の所定の範囲内に含まれる波長領域を特定する。
Y希釈現像剤では487〜562nmの波長である。図11(A)の矢印の範囲で規定される波長である。
C希釈現像剤では400〜442nm、533〜740nmの波長である。図11(B)の矢印の範囲で規定される波長である。
ここでは、反射率の値は含まれていないため精度としては、現像剤特性値の方が高くなる。
なお、同様にして、反射率Rのみに基づいて波長領域を特定することも可能である。
図12は、3色(赤、緑、青)LEDの検知感度の波長特性に基づいて最適な発光波長を設定する図である。
図12を参照して、ここでは、図8(C)で説明した3色LEDの検知感度が示されている。具体的には、発光部として赤色LEDのピーク波長は632nm、受光部としてフォトダイオードのピーク波長は780nmに基づく検知感度が示されている。また、発光部として緑色LEDのピーク波長は520nm、受光部としてフォトダイオードのピーク波長は780nmに基づく検知感度が示されている。また、青色LEDのピーク波長は470nm、受光部としてフォトダイオードのピーク波長は780nmに基づく検知感度が示されている。
そして、上記の図10で説明した現像剤特性値の所定の範囲内に含まれるセンサー強度(検知感度の強度)を算出する。
ここで、現像剤特性値が0.02〜0.06の範囲内に対応する波長領域のセンサー強度をI1とする。
また、現像剤特性値が0.06を超える範囲内に対応する波長領域のセンサー強度をI2とする。
また、現像剤特性値が0.02未満の範囲内に対応する波長領域のセンサー強度をI3とする。
上述したように、本実施の形態におけるセンサー強度(検知感度の強度)は、波長領域に対する検知感度の積分値で示される。
そして、本実施の形態1においては、センサー強度I1が他のセンサー強度I2、I3よりも高いセンサー波長特性を有するトナー量検知センサーに設定する。なお、センサー強度I1>センサー強度I2+I3であることがさらに望ましい。
(イエロー(Y)現像剤に関して)
赤色LED(ピーク波長(632nm))のセンサー強度I1、I3は、ほぼ0である。そして、センサー強度I2のみが強度を有する。
この場合、レイリー散乱及び過剰な吸収の影響は小さいが、顔料での吸収が低く所望のトナー量領域で感度を得ることはできない。
緑色LED(ピーク波長(520nm))のセンサー強度I2、I3は、ほぼ0である。そして、センサー強度I1のみが強度を有する。
また、センサー強度I2+I3<センサー強度I1の条件も満たしている。
顔料での吸光度が適度で、レイリー散乱及び過剰な吸収の影響も小さいため所望のトナ―量領域で感度が得られる。
青色LED(ピーク波長(470nm))のセンサー強度I1、I2は、ほぼ0である。そして、センサー強度I3のみが強度を有する。
この場合、顔料での吸光度は高いが、レイリー散乱及び過剰な吸収等の影響により感度が高すぎるために所望のトナー量領域で感度が得られない。
したがって、イエロー(Y)現像剤に対しては、緑色LEDを発光部として用いることにより適切な検知感度で所望のトナー量領域を検出することが可能である。
図13は、本実施の形態1に従うイエロー現像剤に対するセンサー出力とトナー量との関係を説明する図である。
図13を参照して、イエロー現像剤はイエロー顔料を含むトナー粒子が、キャリア液中に分散した現像剤である。当該イエロー現像剤に対しては、上述したように、イエロー顔料に対する吸光度が高い青色LED(ピーク波長470nm)を用いた場合には、イエロー現像剤のトナー量検知結果を見ると、所望のトナー量領域よりも少ないトナー量領域でトナー量に対するセンサー出力の変化が非常に大きく、センサー出力が殆ど低下しきっている。したがって、所望のトナー量領域ではトナー量に対するセンサー出力の変化が殆どない。即ち、検知感度が高すぎることにより、かえって所望のトナー量領域においては検知感度が得られない。
一方で、緑色LED(ピーク波長520nm)を用いた場合には、所望のトナー量領域でトナー量に対するセンサー出力の適切な変化があるため、適切な検知感度が得られる。
したがって、現像剤特性値を算出して、当該現像剤特性値が所定の範囲内となる波長領域のセンサー強度を算出して、所定の範囲内となる波長領域のセンサー強度が高い発光部を選択することにより、適切な検知感度に設定されたトナー量検知センサーを設定することが可能となる。
(シアン(C)現像剤に関して)
図12(B)を参照して、赤色LED(ピーク波長(632nm))のセンサー強度I2、I3は、ほぼ0である。そして、センサー強度I1のみが強度を有する。
また、センサー強度I2+I3<センサー強度I1の条件も満たしている。
顔料での吸光度が適度で、レイリー散乱及び過剰な吸収の影響も小さいため所望のトナー量領域で感度が得られる。
緑色LED(ピーク波長(520nm))のセンサー強度I1、I3は、ほぼ0である。そして、センサー強度I2が強度を有する。
この場合、レイリー散乱及び過剰な吸収の影響は小さいが、顔料での吸収が低く所望のトナー量領域で感度を得ることはできない。
青色LED(ピーク波長(470nm))のセンサー強度I1、I3は、ほぼ0である。そして、センサー強度I2が強度を有する。
この場合、レイリー散乱及び過剰な吸収の影響は小さいが、顔料での吸収が低く所望のトナー量領域で感度を得ることはできない。
したがって、シアン(C)現像剤に対しては、赤色LEDを発光部として用いることにより適切な検知感度で所望のトナー量領域を検出することが可能である。この点については、図17で説明したとおりである。
したがって、現像剤特性値を算出して、当該現像剤特性値が所定の範囲内となる波長領域のセンサー強度を算出して、所定の範囲内となる波長領域のセンサー強度が高い発光部を選択することにより、適切な検知感度に設定されたトナー量検知センサーを設定することが可能となる。
なお、本例においては、イエロー現像剤、シアン現像剤について説明したが、マゼンタ現像剤や、ブラック現像剤等他の現像剤についても同様に適用可能である。
<実施の形態2>
実施の形態1においては、イエロー現像剤に対しては、400〜740nmに受光感度のあるフォトダイオードに対して、緑色のLED(490〜562nm(ピーク波長520nm))を用いて適切な検知感度で所望のトナー量領域を検出する場合について説明した。
一方で、検知感度は、上述したように、発光強度と受光感度との積で表わされるため、例えば、一例として発光部の発行強度と、受光部の受光感度との特性が反対であっても同様に適用可能である。
図14は、本実施の形態2に従うイエロー現像剤に対して好適なトナー量検知センサーの特性を説明する図である。
図14(A)を参照して、ここでは、400〜740nmの発光強度を有する白色光源が示されている。
図14(B)を参照して、ここでは、490〜562nmの波長域のみに受光感度のあるフォトダイオードを設けた場合が示されている。
図14(C)を参照して、検知感度は、発光強度と受光感度との積に相当する。
イエロー現像剤に対しては、400〜740nmの発光強度を有する白色光源と、490〜562nmのみに受光感度のあるフォトダイオードを用いて、現像剤特性値として0.02≦T×R≦0.06の範囲内に対応する波長領域に対して高いセンサー強度を有するトナー量検知センサーを設定することが可能である。
これにより、イエロー現像剤に対して、顔料での吸光度が適度で、レイリー散乱及び過剰な吸収の影響も小さいため所望のトナー量領域で検知感度を得ることが可能である。
なお、受光感度の波長域の制限として、例えばフォトダイオードの光路に、ロングパスフィルタ―やショートパスフィルターなどの光学フィルターを設けることで、受光部113の受光感度の波長域を限定することが可能である。
なお、ここでは、イエロー現像剤について説明したが、シアン現像剤についても同様に適用可能であるし、他の色の現像剤についても同様である。
<その他の形態>
その他の形態として、実施の形態1よりも所望のトナー量領域が低トナー量側にある場合について説明する。
実施の形態1の図13で説明したように、イエロー(Y)現像剤に対して青色の470nmLEDを光源に用いた例をみると、所望のトナー量領域より少ないトナー量領域では非常に高い検知感度を示している。
したがって、所望のトナー量領域がより低トナー量側になるように、所定面積あたりトナー量aを、より少ないトナー量に設定すれば、青色の470nmLEDを光源とするトナー量検知センサーであっても、所望のトナー量領域で高い検知感度で検知できるようにも考えられる。
一方で、画像形成装置中では記録媒体(紙)上の画像濃度が肉眼で見て適度な濃度になるように濃度制御を行うが、画像濃度は主に記録媒体上の顔料量で定まる。
したがって、所定面積あたりトナー量aを、より少ないトナー量に設定するためには、トナー粒子あたりの顔料含有量を増やす必要がある。トナー粒子あたりの顔料含有量を増やすと、顔料でのレイリー散乱の影響、顔料での吸光度の影響は量とともに大きくなる。
図15は、トナー粒子あたりの顔料含有量を増やしたイエロー(Y)現像剤に対するセンサー出力とトナー量との関係を説明する図である。
図15を参照して、2点鎖線で示された領域は、検知対象となる所望のトナー量領域を指し示すものである。なお、ここでは、より少ないトナー量に設定している。
そして、顔料含有量を増やした場合のイエロー(Y)現像剤に対するセンサー出力が示されている。
所望のトナー量領域をより少ないトナー量に設定しても、顔料含有量が増えるためレイリー散乱や顔料での吸収の影響により受光部113で受光される受光量は小さくなり、所望のトナー量領域では検知感度が得られないことが分かる。
図16は、トナー粒子あたりの顔料含有量を増やしたイエロー(Y)現像剤の現像剤特性値(透過率T×反射率R)の波長特性を説明する図である。
図16を参照して、トナー粒子あたりの顔料含有量が増えても、所定面積あたりトナー量aはより小さいトナー量に設定されているため、希釈現像剤中の顔料数は実施の形態1と変わらず、現像剤特性値(透過率T×反射率R)の波長特性も実施の形態1とほとんど変わらない。
したがって、トナー粒子あたりの顔料含有量が異なる現像剤に対しても同様の方式に従って、所望のトナー量領域で好適な検知感度を得ることが可能なセンサー波長特性を選択することができる。すなわち、適切なトナー量検知センサーを設定することが可能である。
なお、トナー粒子あたりの顔料含有量のみならず、現像剤の粒径分布、色味(吸光度の波長分布)などが異なる現像剤に対しても同様に適用可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 トナー樹脂、3 現像剤、60 記録用紙、100 湿式画像形成装置、101,122,169 クリーニングブレード、102 加圧ローラー、105,121,131 帯電器、106 露光装置、110 感光体、111 トナー量検知センサー、112 発光部、113 受光部、117 スクイズ装置、118,158 プリウェット装置、119 感光体ユニット、120 現像ローラー、130 受け渡しローラー、140 供給ローラー、145 現像槽、150 現像装置、151,186 メモリー、152 トナー補給ポンプ、153 キャリア液補給ポンプ、160 転写ユニット、161 中間転写ローラー、170 主制御部、171,181,304 CPU、172 インターフェース、173 画像メモリー、180 エンジン制御部、182 露光制御部、183 帯電バイアス発生部、184A プリウェット制御部、184B スクイズ制御部、185 現像バイアス発生部、186A,186B ポンプ駆動部、187 周速制御部、188 転写バイアス発生部、189 熱源制御部、190 エンジン部、191 定着ユニット、192 プレ加熱装置、193 定着ローラー。

Claims (5)

  1. 像担持体と、
    前記像担持体に担持されたトナーとキャリア液からなるトナー現像剤層と、
    前記像担持体に担持されたトナー現像剤層のトナー量を検知するトナー量検知部とを備え、
    前記トナー量検知部は、
    前記像担持体に担持されたトナー現像剤層に対して発光する発光部と、
    前記像担持体に担持されたトナー現像剤層に対して前記発光部から発光された場合の反射光を受光する受光部とを含み、
    発光波長に対する基準となるトナー現像剤層の透過率および前記像担持体の反射率の積に基づく特性値が所定の範囲内に含まれる波長領域において、前記発光部の発光強度と前記受光部の受光感度との積に従う前記トナー量検知部の検知感度の強度が他の波長領域よりも大きくなるように前記トナー量検知部の発光部の発光強度および受光感度の波長特性が設定される、湿式画像形成装置。
  2. 前記所定の範囲内に含まれる波長領域は、前記特性値が0.02から0.06の範囲内に含まれる波長領域に相当する、請求項1記載の湿式画像形成装置。
  3. 前記特性値が0.02から0.06の範囲内に含まれる波長領域における前記トナー量検知部の検知感度の強度は、前記特性値が0.02よりも低い範囲内あるいは前記特性値が0.06よりも大きい範囲内に含まれる波長領域における検知感度の強度よりも大きくなるように、前記トナー量検知部の発光強度および受光感度の波長特性が設定される、請求項2記載の湿式画像形成装置。
  4. 前記特性値が0.02から0.06の範囲内に含まれる波長領域における前記トナー量検知部の検知感度の強度は、前記他の波長領域における検知感度の合計の強度よりも大きくなるように、前記トナー量検知部の発光強度および受光感度の波長特性が設定される、請求項2記載の湿式画像形成装置。
  5. 前記像担持体の反射率は、正反射光に基づく反射率である、請求項1〜4のいずれかに記載の湿式画像形成装置。
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