JP2006220811A - トナー量測定装置及びこれを有する画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用する偏光素子数を減らしてコストダウンを図りつつ、トナーの付着量を正確に測定する方法を実現すること。
【解決手段】像担持体上に付着したトナー像へ測定光を照射する光照射手段と、その反射光を受光する受光手段とを有するトナー量測定装置において、測定光の照射角度が像担持体に対するブリュースター角に設定されていることを特徴とする。そして、前記測定光がP偏光に偏光されていることを特徴とする。又、前記反射光のP偏光成分を選択して受光する受光手段を有することを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】像担持体上に付着したトナー像へ測定光を照射する光照射手段と、その反射光を受光する受光手段とを有するトナー量測定装置において、測定光の照射角度が像担持体に対するブリュースター角に設定されていることを特徴とする。そして、前記測定光がP偏光に偏光されていることを特徴とする。又、前記反射光のP偏光成分を選択して受光する受光手段を有することを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、トナーの付着量を測定する装置とこれを利用した画像形成装置に関する。
近年、電子写真方式の画像形成装置はカラー化が進められてきており、多重現像方式、中間転写方式、静電転写ベルト方式といった各種方式が採用されている。多重現像方式では、感光ドラム上に一旦複数色のトナー像を重ねて現像し、一括して転写材上に転写して最終画像を形成する。
中間転写方式では、中間転写体上に一旦複数色のトナー像を重ねて転写(一次転写)し、一括して転写材上に転写(二次転写)して最終画像を形成する。静電転写体方式では、静電転写体に転写紙を吸着させ、転写材上でトナー像を重ね合わせて画像を形成する。
どの方式にしても長所短所を有し一長一短であるが、何れの方式を採用しようとも、使用する環境の変化やプリント枚数等の諸条件によるちょっとした画像濃度変動によって、本来の正しい色調が得られなくなってしまうという欠点が存在する。
そこで、電子写真方式のカラー画像形成装置においては、各色のトナーで濃度検知用トナー像(パッチ)を試験的にそれぞれ形成し、それらのトナー量を濃度センサで検知して画像形成条件にフィードバックするという画像濃度制御を行うのが一般的である。
通常、画像濃度制御は、先ず、各色の最大濃度を一定に保つことを目的とする最大濃度制御が実施され、続いて、ハーフトーンの階調特性を画像信号に対して常に一定に保つことを目的とするハーフトーン制御が実施される。尚、パッチは、多重現像方式だと感光体を下地に、中間転写方式だと中間転写体を下地に、静電転写ベルト方式だと静電転写ベルトを下地にして形成される場合が一般的である。
従来のトナー付着量を測定する濃度センサとしては、特許文献1に説明されている装置等が挙げられる。以下、従来の濃度センサについて説明する。
図11はパッチTのトナー付着量を測定する濃度センサ12であり、12aはLED等の発光素子、12bはフォトダイオード等の受光素子である。又、図11中のL1は発光素子12aから照射される測定光を表し、L2は受光素子12bに入射されるパッチTの下地表面からの反射光を表している。θinは発光素子12aとパッチTの下地表面との角度を表し、θoutは受光素子12bとパッチTの下地表面との角度を表しており、θin=θoutに設定して測定光L1の正反射光(鏡面反射光)が受光素子12bに入射される反射光L2となるように配置されている。
発光素子12aから測定光L1が照射されると、パッチTの下地表面から反射された光L2が受光素子12bに入射し、受光信号が出力される。パッチTのトナー付着量が多い場合、反射光L2がトナーによって多く遮光されるので受光素子12bの受光量が減少し、パッチTのトナー付着量が少ない場合、上記とは逆に反射光L2が多くなるので受光素子12bの受光量が増大する。即ち、パッチTが下地を覆い尽くしている場合に受光信号が最小となり、パッチTが存在しない場合に受光信号が最大となる。
図12は上記濃度センサで反射率がほぼゼロのトナーを測定した場合の結果である。横軸はトナー付着量、縦軸は受光量である。トナー付着量が増加するに従って受光量も減少しており、正確にトナー付着量を測定できる。
しかしながら、トナーの反射率がゼロというのは理想的な場合であって、特にマゼンタ、
シアン、イエロー等の色トナーの反射率はゼロには程遠い。
シアン、イエロー等の色トナーの反射率はゼロには程遠い。
図13は上記濃度センサで色トナーを測定した結果を示す図である。横軸はトナー付着量、縦軸は受光量である。最初はトナー付着量が増加するに従って受光量も減少しているが、トナー付着量が或る一定量(図中ではPで示した)に達すると、逆に受光量が増大しており、正確にトナー付着量を測定できない。
この現象を図14で説明する。
受光素子12bに入射する光L2は下地表面上のトナー付着量が多くなると減少する。しかしながら、トナー部分による散乱反射光成分である反射光L3が受光素子12bに入射してしまう。反射率ゼロの理想的な吸収を示すトナーの場合、トナー付着量が増えると反射光L3はゼロに近く図12に示すような結果となるが、現実の色トナーの場合、トナー付着量が多くなると下地表面からの反射光L2は減少するにも拘らず、トナー部分による反射光L3が増大するため、図13に示すような結果となる。
つまり、従来方式では、下地からの反射光L2とトナー部分からの反射光L3とを確実に分離することができないため、検知精度上に問題が生じていた訳である。
前記特許文献1(特開平6−250480号公報)においては、偏光光を利用して上記の問題を解決しているが、測定光部及び受光部の両方に偏光素子を使用している。
本発明は、使用する偏光素子数を減らしてコストダウンを図りつつ、トナーの付着量を正確に測定する方法を実現することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、 像担持体上に付着したトナー像へ測定光を照射する光照射手段と、その反射光を受光する受光手段とを有するトナー量測定装置において、測定光の照射角度が像担持体に対するブリュースター角に設定されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、 請求項1記載のトナー量測定装置において、前記測定光がP偏光に偏光されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1,2記載のトナー量測定装置において、前記反射光のP偏光成分を選択して受光する受光手段を有することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、 請求項1〜3記載のトナー量測定装置において、前記反射光のP偏光成分を選択して受光する第1の受光手段と、前記反射光のS偏光成分を選択して受光する第2の受光手段とを有することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4記載のトナー量測定装置を含んで画像形成装置を構成したことを特徴とする。
本発明によれば、像担持体上に付着したトナー像へ測定光を照射し、その反射光量によってトナー付着量を測定する装置において、測定光の照射角度を像担持体に対するブリュースター角に設定して反射光のP偏光成分を受光することで、測定光側の偏光素子を減らしてコストダウンを図りつつ、正確にトナー付着量を測定することが可能となる。
又、測定光としてP偏光した光を用いつつ、測定光の照射角度を像担持体に対するブリュースター角に設定することで、受光側の偏光素子を減らしてコストダウンを図りつつ、正確にトナー付着量を測定することが可能となる。
更に、測定光の照射角度を像担持体に対するブリュースター角に設定して反射光のP偏光成分とS偏光成分を別々に受光することで、測定光側の偏光素子を減らしてコストダウンを図りつつ、照射光量を大きくすることなく、正確にトナー付着量を測定することが可能となる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
図1に本実施の形態に係るカラー画像形成装置の断面図を図示する。従来例と同様の構成、作用の部材等については同じ符号を付して、その説明は適宜省略するものとする。
図1に本実施の形態に係るカラー画像形成装置の断面図を図示する。従来例と同様の構成、作用の部材等については同じ符号を付して、その説明は適宜省略するものとする。
装置全体内には像担持体である感光ドラム1、接触方式ローラ帯電器2、更に感光ドラム1の左辺には、複数個の現像器4a,4b,4c,4dを回転可能の支持体3で担持し設定するものである。又、現像装置4a,4b,4c,4d内には、マゼンタ(以下、Mと略す)、シアン(以下Cと略す)、イエロー(以下、Yと略す)、ブラック(以下、Kと略す)のトナーがそれぞれ収容されており、又、支持体回転軸3に取り付けられた現像器4a,4b,4c,4dは現像用開口面が常に感光ドラム面に対向するよう駆動される。
装置本体内の上方には露光装置11が配置されている。感光ドラム1は、不図示の駆動手段によって図示矢印方向に駆動される。又、感光ドラム1は、アルミシリンダーの外周面に有機感光体(OPC)、A−Si、CdS、Se等の光導電体を塗布して構成されている。
転写装置5は、転写体支持体として3本の支持ローラ5a,5b,5cを備えている。このうち1本が駆動ローラであり、残り2本は従動である。この支持ローラに中間転写ベルト5dが巻かれ、不図示の駆動手段によって図示矢印方向に駆動される。
感光ドラム1とほぼ対向するところに一次転写ローラ6が中間転写ベルト5dを介して配置され、支持ローラ5bに対向したところに、転写材(不図示)に転写するための二次転写ローラ7が配置してある。
又、二次転写と一次転写の間には中間転写ベルトクリーニング装置8が設けられている。12は画像濃度制御用の光学式の濃度センサであり、中間転写ベルト5d表面に向けて設けられている。前述の接触方式ローラ帯電器2によって、感光ドラム1を均一に帯電する。レーザドライバにMの画像模様に従った信号が入力されると、露光装置11よりレーザ光が光路Lを通って感光ドラム1にレーザ光が照射され、感光ドラム1上に静電潜像が形成される。更に感光ドラム1が矢印方向に進むと現像装置4aによって可視化される。感光ドラム1上のトナー像は、不図示の電源から中間転写ベルト5dに印加された電圧によって転写(一次転写)される。
以上の行程をC,Y,Kの各色行って形成された中間転写ベルト5d上の複数色トナー像は、不図示の電源から中間転写ベルト5dに印加された電圧によって、転写材(不図示)に転写(二次転写)され、従来公知の加熱、加圧の定着装置9によって溶融固着されカラー画像が得られる。
現像終了後の感光ドラム1上の転写残トナーは、感光ドラムクリーニング装置10によって清掃される。二次転写終了後の転写ベルト上の転写残トナーは、中間転写ベルトクリーニング装置8によって除去される。
電源オン時等に画像濃度制御が実施される場合は、中間転写ベルト5d上に各色それぞれのパッチが形成され、濃度センサ12によって光学的に読み取られる。読み取られた信号はA/D変換された後、CPUによって処理される。又、中間転写ベルト5d上に形成されたパッチは、濃度センサ12によって読み取られた後、二次転写されることなく中間転写ベルトクリーニング装置8によって除去される。
次に、本実施の形態における濃度センサの特徴について図2を用いて述べる。
12aは発光素子としてのLED、12bは受光素子としてのフォトダイオードである。又、図2中のL1は発光素子12aから照射される測定光、L2は中間転写ベルト5d表面からの反射光を表している。θinは発光素子12aと中間転写ベルト5d表面との角度を表し、θoutは受光素子12bと中間転写ベルト5d表面との角度を表しており、本実施の形態ではθin=θoutとなるように配置されている。
本実施の形態の特徴は、照射角度θinを下地材質におけるブリュースター角に設定し、受光素子12bに入射される反射光L2がP偏光のみとなるように偏光フィルタ12cを設けた点にある。
ここで、ブリュースター角について簡単に説明する。
図15は入射角度をブリュースター角θBに設定した場合を表している。P偏光成分(入射面と平行な偏光成分であり、図中紙面と平行方向)とS偏光成分(入射面と垂直な偏光成分であり、図中紙面の垂直方向)が混ざった状態の入射光が屈折率n1の材質から屈折率n2の材質へと入射されると、入射光のS偏光成分は一部が反射して一部が透過する。
しかしながら、P偏光成分の光は全て屈折率n2の物質中へ透過し、全く反射されない結果となる。ブリュースター角θBとは入射面に対して平行な偏光面を持つP偏光の光が全く反射しなくなる角度であり、屈折率n1の物質から屈折率n2の物質へ光が入射される場合、θB=で与えられる。本実施の形態では、空気中から中間転写ベルト5dへの入射となるので、n1は空気の屈折率(n1=1)、n2は中間転写ベルト5dの屈折率となる。
n2の値は中間転写ベルト5d材料の分子構造によって異なるため、ブリュースター角θBは中間転写ベルト5dの材質に依存する。同一材質でもナノサイズの多孔化によって屈折率が変化する等、同一材質でもブリュースター角θBが異なる値を取る場合はあるが、例えば屈折率が1.78である一般的なポリイミドを中間転写ベルト5dとして採用した場合、ブリュースター角θBは約60.7度となる。
中間転写ベルト5d上にトナーが存在しない場合、LED12aから中間転写ベルト5d表面へ照射される照射光L1はS偏光とP偏光が混ざり合ったランダム偏光である。
しかしながら、照射角度θinをブリュースター角に設定してあるためにP偏光成分は反射されず、中間転写ベルト5d表面から反射される反射光L2はS偏光成分のみとなる。反射光L2は、偏光フィルタ12cを通してフォトダイオード12bへと向かうが、偏光フィルタ12cはP偏光のみ通過させるように設定されているため、反射光L2はフォトダイオード12bに受光されない。即ち、中間転写ベルト5d上にトナーが存在しない場合は受光信号がゼロとなる。
次に、中間転写ベルト5d上にトナーが存在する場合を図3で説明する。
中間転写ベルト5dから反射される光は、中間転写ベルト5d表面からの反射光L2とトナー部から反射光L3が混ざったものとなる。ここで、照射角度θinはブリュースター角に設定してあるために反射光L2はS偏光成分のみとなる。
しかしながら、トナー像は未定着トナーの集合体であるため、照射光L1に対しては乱反射を起こし、反射光L3の偏光状態はS偏光とP偏光が混ざったランダム偏光となる。反射光L2と反射光L3が混ざった光は、偏光フィルタ12cを通してフォトダイオード12bへと向かうが、偏光フィルタ12cはP偏光のみ通過させるように設定されているため、偏光フィルタ12cを通過するのは反射光L3のP偏光成分のみとなる。
即ち、フォトダイオード12bに受光される光は、反射光L3の一部のみとなり、トナーが存在する場合のみ受光信号が得られることとなる。図4は縦軸に受光信号強度、横軸にトナー付着量を取った図であるが、トナー付着量が増えるに連れて受光信号が単調増加に強まり、正確にトナー付着量を測定できることを表している。
以上のように、照射光角度θinを下地材質に対するブリュースター角に設定することで、測定光を偏光させる必要なく、正確にトナー付着量を測定することが可能となる。
<実施の形態2>
従来例と同様の構成、作用の部材等については同じ符号を付して、その説明は適宜省略するものとする。
従来例と同様の構成、作用の部材等については同じ符号を付して、その説明は適宜省略するものとする。
本実施の形態における濃度センサの特徴について図5を用いて述べる。
12aは発光素子としてのLED、12bは受光素子としてのフォトダイオードである。又、図5中のL1は発光素子12aから照射される測定光、L2は受光素子12bに入射される中間転写ベルト5d表面からの反射光を表している。θinは発光素子12aと中間転写ベルト5d表面との角度を表し、θoutは受光素子12bと中間転写ベルト5d表面との角度を表しており、本実施の形態では、θin=θoutとなるように配置されている。
本実施の形態の特徴は、照射角度θinを下地材質におけるブリュースター角に設定し、測定光L1がP偏光のみとなるように偏光フィルタ12cを設けた点にある。
先ず、中間転写ベルト5d上にトナーが存在しない場合についてを述べる。
LED12aから照射される照射光L1は、偏光フィルタ12cを通過する際にP偏光成分のみとなるが、照射角度θinをブリュースター角に設定してあるためにP偏光成分は反射されない。よって、中間転写ベルト5d上にトナーが存在しない場合は受光信号がゼロとなる。
次に、中間転写ベルト5d上にトナーが存在する場合について述べる。
図6に示すように、フォトダイオード12bに入射される光は、中間転写ベルト5d表面からの反射光L2とトナー部から反射光L3が混ざったものとなる。ここで、照射角度θinはブリュースター角に設定してあるために反射光L2の値はゼロとなる。
しかしながら、トナー像は未定着トナーの集合体であるために照射光L1に対しては乱反射を起こし、反射光L3はゼロとならない。即ち、フォトダイオード12bに受光される光は反射光L3のみとなり、実施の形態1と同様にトナーが存在する場合のみ受光信号が得られる結果となる。
以上のように、照射光角度θinを下地材質に対するブリュースター角に設定することで、受光部に偏光素子を用いることなく、正確にトナー付着量を測定することが可能となった。
<実施の形態3>
従来例と同様の構成、作用の部材等については同じ符号を付して、その説明は適宜省略するものとする。
従来例と同様の構成、作用の部材等については同じ符号を付して、その説明は適宜省略するものとする。
実施の形態2において、照射光L1をP偏光成分のみにするために偏光フィルタ12dを使用していたが、レーザダイオード等のように照射される光が最初から直線偏光している発光素子を使用すれば、偏光フィルタ12dを省略することが可能となる。
図7は発光素子として直線偏光しているレーザダイオードを使用した場合の図である。
レーザダイオードの偏光方向が中間転写ベルト5dに対してP偏光となるように設定してある。照射角度θinは中間転写ベルト5dに対してブリュースター角となるように設定してある。このような設定により、レーザダイオードから照射される照射光L1は、トナーが無い状態だと中間転写ベルト5dから反射されずに受光信号はゼロとなる。そして、トナーが存在する場合には受光信号が得られることとなる。
以上のように、発光素子として直線偏光したレーザダイオードを使用することで、照射光側及び受光側に偏光素子を設ける必要なく、トナーの付着量を正確に測定することが可能となった。尚、本実施の形態では、直線偏光している発光素子としてレーザダイオードを使用したが、直線偏光している発光素子であればレーザダイオードに限るものではない。
<実施の形態4>
従来例と同様の構成、作用の部材等については同じ符号を付して、その説明は適宜省略するものとする。
従来例と同様の構成、作用の部材等については同じ符号を付して、その説明は適宜省略するものとする。
実施の形態1〜3では、トナー部からの乱反射による反射光L3のみを正確に受光する構成であった。即ち、トナー部から反射される光の一部のみを受光素子によって捉える訳であり、S/N比を良くするためには照射光L1の光量を強くする必要があった。本実施の形態では、受光素子を2つ設けてS偏光とP偏光をそれぞれ受光するような構成にして中間転写ベルト5dからの正反射光成分を測定することで、照射光L1の光量を強くしなくても良いS/N比が得られるようにする。
図8は本実施の形態における濃度センサを表している。
12aは発光素子としてのLED、12b,12dは受光素子としてのフォトダイオードである。又、図8中のL1は発光素子12aから照射される測定光、L2は中間転写ベルト5d表面からの反射光を表している。θinは発光素子12aと中間転写ベルト5d表面との角度を表し、θoutは受光素子12bと中間転写ベルト5d表面との角度を表しており、本実施の形態ではθin=θoutとなるように配置されている。
θinは下地材質におけるブリュースター角に設定してある。反射光L2は偏光分離プリズム12eによってP偏光であるL4とS偏光であるL5とに分離され、これら分離された光は、それぞれフォトダイオード12b,12dにて受光される。中間転写ベルト5d上にトナーが存在しない場合、LED12aから中間転写ベルト5d表面へ照射される照射光L1は、S偏光とP偏光が混ざり合ったランダム偏光である。
しかしながら、照射角度θinをブリュースター角に設定してあるためにP偏光成分は反射されず、中間転写ベルト5d表面から反射される反射光L2はS偏光成分のみとなる。反射光L2は偏光分離プリズム12eによってP偏光L4とS偏光L5に分離されてフォトダイオード12b,12dへとそれぞれ向かうが、
反射光L2はS偏光成分のみであるためにP偏光L4は存在せず、フォトダイオード12bでの受光信号はゼロとなる。
反射光L2はS偏光成分のみであるためにP偏光L4は存在せず、フォトダイオード12bでの受光信号はゼロとなる。
一方、S偏光L5を受光するフォトダイオード12dでは、中間転写ベルト5dからの正反射光である反射光L2がそのまま受光されるため、大きな受光量が得られる。
図9は中間転写ベルト5d上にトナーが存在する場合である。
中間転写ベルト5dから反射される光は、中間転写ベルト5d表面からの反射光L2とトナー部から反射光L3が混ざったものとなる。ここで、照射角度θinはブリュースター角に設定してあるために反射光L2はS偏光成分のみとなる。
しかしながら、トナー像は未定着トナーの集合体であるため、照射光L1に対しては乱反射を起こし、反射光L3の偏光状態はS偏光とP偏光が混ざったランダム偏光となる。反射光L2と反射光L3が混ざった光は、偏光分離プリズム12eによってP偏光とS偏光に分離されてフォトダイオード12b,12dへとそれぞれ向かう。
ここで、フォトダイオード12dによって受光される光は、反射光L2のS偏光成分L5と反射光L3のS偏光成分L7が混ざった光となってしまうが、フォトダイオード12bによって受光される光は反射光L3のP偏光成分L6のみから成る。
反射光L3のP偏光成分L6とS偏光成分L7は比例関係にあることから、L7=αL6(αは一定係数)となる。よって、フォトダイオード12bの受光信号値からフォトダイオード12dの受光信号値をα倍した値を引くことで、L5のみによる受光信号を得ることが可能となる。即ち、中間転写ベルト5d表面からの正反射光量を正確に測定することが可能となる。
図10はフォトダイオード12bの受光信号値からフォトダイオード12dの受光信号値をα倍した値を引いた値(受光信号計算値)を縦軸、トナー付着量を横軸にとった図である。
トナーが存在しない場合には最大値をとり、トナー付着量が大きくなるに連れて値は単調減少で小さくなっており、正確にトナー付着量を測定できることを表している。
以上のように、受光素子を2つ設けてS偏光とP偏光をそれぞれ受光するような構成を採り、一方の受光素子の受光信号値から他方の受光素子の受光信号値をα倍した値を引いた値をトナー付着量として測定することにより、中間転写ベルト5dからの正反射光量を正確に測定することが可能となり、照射光を強くすることなくS/N比を大きく取りつつ、トナー付着量を正確に測定することが可能となった。
以上、中間転写ベルト方式を採用した場合で説明を行ったが、中間転写ドラムを採用した場合でも同様である。又、静電転写体方式において、静電転写ベルト上又は静電転写ドラム上で画像濃度制御を実施しても同様な効果が得られ、多重現像方式を採用して感光体上で画像濃度制御を実施した場合でも同様の効果が得られる。勿論、多重現像方式以外の方式において感光体上で画像濃度制御を実施することも可能であり、同様の効果が得られることは言うまでもない。
1 感光ドラム
2 接触方式ローラ帯電器
3 現像器支持体
4 現像器
5 転写装置
6 一次転写ローラ
7 二次転写ローラ
8 中間転写ベルトクリーニング装置
9 定着装置
10 感光ドラムクリーニング装置
11 露光装置
12 濃度センサ
12a 発光素子
12b 受光素子
12c P偏光フィルタ
12d 受光素子
12e 偏光分離プリズム
2 接触方式ローラ帯電器
3 現像器支持体
4 現像器
5 転写装置
6 一次転写ローラ
7 二次転写ローラ
8 中間転写ベルトクリーニング装置
9 定着装置
10 感光ドラムクリーニング装置
11 露光装置
12 濃度センサ
12a 発光素子
12b 受光素子
12c P偏光フィルタ
12d 受光素子
12e 偏光分離プリズム
Claims (5)
- 像担持体上に付着したトナー像へ測定光を照射する光照射手段と、その反射光を受光する受光手段とを有するトナー量測定装置において、
測定光の照射角度が像担持体に対するブリュースター角に設定されていることを特徴とするトナー量測定装置。 - 前記測定光がP偏光に偏光されていることを特徴とする請求項1記載のトナー量測定装置。
- 前記反射光のP偏光成分を選択して受光する受光手段を有することを特徴とする請求項1又は2記載のトナー量測定装置。
- 前記反射光のP偏光成分を選択して受光する第1の受光手段と、前記反射光のS偏光成分を選択して受光する第2の受光手段とを有することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のトナー量測定装置
- 請求項1〜4記載のトナー量測定装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011002240A (ja) * | 2009-06-16 | 2011-01-06 | Olympus Corp | 三次元形状測定方法および装置 |
JP2011227451A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-11-10 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
-
2005
- 2005-02-09 JP JP2005032830A patent/JP2006220811A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011002240A (ja) * | 2009-06-16 | 2011-01-06 | Olympus Corp | 三次元形状測定方法および装置 |
JP2011227451A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-11-10 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
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