JP2014059040A - 液化ガス供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は液化ガス供給時に均圧ラインより排出されるベーパーの排出量を制限することを課題とする。
【解決手段】液化ガス供給システム10の制御装置90は、供給流量制御手段102と、排出流量調整手段104とを有する。各燃料タンク30A、30Bの均圧配管55に設けられた過流量防止弁56A、56Bは、通常開弁(全開)されており、均圧弁V3の開弁により各燃料タンク30A、30Bのベーパーが排出される流量が過剰流量を超えた場合に自動的に閉弁(全閉)する。接続カップリング34は、均圧ラインを流れるベーパーの過剰流量を絞る可変絞り35が設けられている。排出流量調整手段104は、各燃料タンク30A、30Bへの液化ガスの供給開始時に均圧弁V3の開弁によるベーパー排出流量が過剰流量に達しないように接続カップリング34の可変絞り35の絞り量を「大」又は「最大」に絞ってベーパー排出流量を低下させる。
【選択図】図1

Description

本発明は液化ガス供給装置に関する。
例えば、自動車用燃料として使用される液化ガスには、ブタン・プロパンなどを主成分とするLPG(Liquefied petroleum gas)、酸素含有率が高く黒煙が出ないディーゼル燃料として使用されるDME(ジメチルエーテル)などがある。また、上記液化ガスを自動車用燃料として自動車の燃料タンクに液化ガスを供給する液化ガス供給装置が開発されつつある(例えば、特許文献1参照)。また、特許文献1に記載された液化ガス供給システムでは、供給源となる大容量の貯蔵タンクの液化ガスを加圧して車両側の燃料タンク(被供給容器)に供給する供給ライン(供給経路)と、燃料タンクの気相領域のベーパーを供給源に排出して燃料タンクの圧力を供給源の圧力と均圧化する均圧ライン(均圧経路)を有する。この均圧ラインには均圧弁が設けられており、この均圧弁を開弁することにより燃料タンク内のベーパーが均圧ラインを介して燃料タンク外へ排出されることにより、燃料タンク内の圧力の上昇を抑制、あるいは圧力を低下させることができ、この結果、燃料タンク内への液化ガスの供給がスムーズに行われる。
また、均圧ラインが接続される燃料タンクの接続部分には、例えば均圧ラインを構成する配管の破損により大量のベーパーが均圧ラインより排出されることを防止するために、燃料タンク内より均圧ラインを介して排出されるベーパーの流量が予め定められた所定流量を超えた場合に閉弁し、均圧ラインよりのベーパーの排出を停止させる過流量防止弁が設けられている。
特開2008−281109号公報
ところで、液化ガスの供給開始直前の燃料タンク内が例えば高温であったために燃料タンク内の圧力が高い場合、このような状態で均圧弁を開弁させると燃料タンク内の圧力が高ければ高いほど大きな流量でベーパーが均圧ラインを通って排出されることになる。そして、ベーパーの排出流量が過流量防止弁の閉弁動作流量を超える過剰流量を超える流量となった場合、均圧弁を開弁した直後の閉弁動作流量を超える過剰流量により過流量防止弁が自動的に閉弁することになる。そして、この場合における燃料タンクへの液化ガスの供給は均圧ラインが遮断された状態のままで行われることになる。その結果、燃料タンク内の液面が上昇するのに伴って、当該燃料タンク内の圧力が上昇するため、その分供給流量が減少して燃料タンクが満タン状態になるまで、かなりの時間を要するという問題が生じる。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、上記課題を解決した液化ガス供給装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。
本発明は、液化ガスが貯蔵された液化ガス貯槽と、
一端が前記液化ガス貯槽の液相領域に接続され、他端が被供給容器に接続される液化ガス供給経路と、
前記液化ガス供給経路に設けられ、前記液化ガス貯槽から前記被供給容器に供給される液化ガスの供給を開始又は停止する液化ガス供給弁と、
前記被供給容器の気相領域に連通され、前記気相領域のベーパーを排出する均圧経路と、
前記均圧経路に設けられ、前記液化ガスの供給開始と共に、開弁される均圧弁と、
前記被供給容器に液化ガスを供給する際に前記被供給容器の気相領域から排出されるベーパーの流量が所定流量を超えた場合に閉弁する過流量防止弁と、
前記液化ガス貯槽の液化ガスを前記被供給容器に供給するように前記液化ガス供給弁及び前記均圧弁を開弁又は閉弁する制御手段と、
を備えた液化ガス供給装置であって、
前記均圧経路に連通された可変絞りと、
前記均圧弁を開弁する際に、当該均圧弁が開弁した場合に前記被供給容器から前記均圧経路へ排出されうるベーパーの排出流量を前記所定流量未満に制限するように前記可変絞りの絞り量を絞る排出流量調整手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、液化ガスを被供給容器に供給する際に被供給容器から均圧経路へ排出されうるベーパー排出流量を過流量防止弁が閉弁する所定流量未満に制限することができるので、均圧弁を開弁した際に過流量防止弁が閉弁してしまうことを防止し、均圧ラインによるベーパー排出を行いながら被供給容器への液化ガスの供給効率を高めて供給時間を短縮することが可能になる。
本発明による液化ガス供給装置の一実施の形態を示す系統図である。 車両に搭載された燃料タンクの構成を示す図である。 制御装置が実行する液化ガス供給制御処理1を説明するためのフローチャートである。 制御装置が実行する液化ガス供給制御処理2を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
〔液化ガス供給システムの構成〕
図1は本発明による液化ガス供給システムの一実施の形態を示す系統図である。
図1に示されるように、液化ガス供給システム10は、液化ガス貯槽20と、液化ガス供給経路40と、均圧経路50とを有する。液化ガス貯槽20は、液化ガス供給源であり、液化ガスを加熱してタンク内部の圧力を高めて貯蔵する大型タンクである。
液化ガス供給経路40は、一端が液化ガス貯槽20の液相領域に接続され、他端が液化ガスを供給される燃料タンクユニット30の接続口(レセプタクル)32に接続される接続カップリング34を有する。接続カップリング34は、ディスペンサ60から引き出された供給ホース42の先端(他端)に設けられている。接続カップリング34及び供給ホース42は、液化ガス供給経路40と共に供給ラインを形成する。
また、接続カップリング34は、均圧ラインも接続されており、且つ均圧ラインを流れるベーパーの流量が過剰流量(過供給防止弁31A、31Bが閉弁動作する流量)を絞る可変絞り35が設けられている。この可変絞り35は、制御装置90からの制御信号により絞り度を任意の値に制御する構成としても良いし、あるいは手動操作により絞り度を適宜操作する構成としても良い。また、可変絞り35の取付位置としては、上記接続カップリング34でも良いし、あるいはディスペンサ60の均圧ラインに設けても良い。
また、液化ガス供給経路40は、ディスペンサ60を介して車両(自動車)Kに搭載された燃料タンクユニット30に接続されている。燃料タンクユニット30は、複数の燃料タンクが並列に設けられており、本実施の形態では、2基の燃料タンク(被供給容器)30A、30Bを有する。上記液化ガス供給システム10では、接続カップリング34が燃料タンクユニット30の接続口32に接続されると、液化ガス貯槽20の液化ガスが圧力差により液化ガス供給経路40を介して各燃料タンク30A、30Bに供給される。
また、各燃料タンク30A、30Bには、過供給防止弁31A、31Bが設けられている。この過供給防止弁31A、31Bは、配管33を介して接続口32に接続されており、燃料タンク30A、30Bの液面が満タンとなる所定高さ位置(過供給防止位置)に達した場合に閉弁する。
ディスペンサ60の筐体内部の液化ガス供給経路40上には、入口弁61と、セパレータ62と、逆流防止弁63と、第1流量計(液化ガス流量計)64と、液化ガス供給弁V1と、圧力計66とが設けられている。また、ディスペンサ60の筐体内部には、液化ガスの供給流量を演算すると共に、各電磁弁を開閉制御する制御装置90が設けられている。さらに、ディスペンサ60には、供給開始スイッチ92と、供給停止スイッチ94と、流量表示器95とが設けられている。
入口弁61は、手動式の開閉弁である。セパレータ62は、液化ガス供給経路40により供給される液化ガスから気泡を分離する気液分離装置である。セパレータ62で液化ガスから分離したベーパー(液化ガスの蒸気)は、手動式開閉弁67の開弁操作により、還流配管68を通して液化ガス貯槽20の気相領域に還流される。逆流防止弁63は、液化ガスが燃料タンク30から液化ガス貯槽20への逆流を阻止する弁である。
第1流量計64は、容積式流量計からなり、液化ガス供給経路40により供給される液化ガスの流量を計測し、計測した容積流量に応じた流量計測値を出力する。従って、制御装置90において、第1流量計64から出力された単位時間当たりの流量計測値(瞬時流量)を積算することにより、燃料タンク30に供給された液化ガスの供給流量を演算する。
液ガス供給弁V1は、電磁弁からなり、液化ガス供給経路40に配されている。均圧弁V3は、電磁弁からなり、均圧経路50に設けられている。また、液ガス供給弁V1及び均圧弁V3は、液化ガスの供給開始と共に開弁され、液化ガスの供給終了と共に閉弁される。
ここでは、均圧ラインについて説明する。均圧ラインは、液化ガス貯槽20の気相領域と各燃料タンク30A、30Bの気相領域とを均圧化するための経路であり、均圧経路50と、第2流量計(ベーパー流量計)51と、均圧ホース52と、接続カップリング34と、ベーパー還流配管53と、ベーパー用チャンバー54とにより形成される。第2流量計51は、容積式流量計からなり、均圧ラインを流れるベーパーの流量を計測し、液化した流量に応じた流量計測値を出力する。気相還流配管53は、液化ガス貯槽20の気相領域に接続される。また、気相用チャンバー54は、各燃料タンク30A、30Bの気相領域から回収されたベーパーが導入されると共に、セパレータ62で分離されたベーパーも手動式開閉弁67の開弁により導入される。
車両Kは、各燃料タンク30A、30Bの気相領域(液相領域より上層部分)に連通された均圧配管55を有する。均圧配管55は、燃料タンクユニット30の接続口32に接続された接続カップリング34を介して均圧ホース52及び均圧経路50に連通される。従って、均圧弁V3が開弁されると、各燃料タンク30A、30Bの気相領域の圧力と液化ガス貯槽20の気相領域との圧力差により、各燃料タンク30A、30Bのベーパーが均圧ラインを介して液化ガス貯槽20の気相領域に排出されて均圧化される。
また、均圧配管55には、過流量防止弁56A、56Bが設けられている。この過流量防止弁56A、56Bは、各燃料タンク30A、30Bのベーパーの圧力と液化ガス貯槽20の気相領域の圧力との圧力差により排出されるベーパーの流量が過剰流量(予め設定された所定流量以上)の場合に閉弁動作してベーパーの排出を停止する弁である。
圧力計66は、気相用チャンバー54及び液化ガス排出経路46に連通されており、気相用チャンバー54の圧力を計測する。また、液化ガス排出経路46の他端は、ディスペンサ60の筐体外の回収タンク(図示せず)などに接続されている。また、液化ガス排出経路46には、手動式の開閉弁47、48が設けられ、開閉弁47、48の間にはセパレータ62のドレン配管49が連通されている。さらに、セパレータ62の上部に設けられた手動式開閉弁67の開弁により、セパレータ62で分離されたベーパーが還流配管68を通して液化ガス貯槽20の気相領域に還流される。
制御装置90は、第1流量計64の流量計測値を読み込むと共に、記憶部100に格納された各制御プログラムに基づく演算処理を行なう。また、記憶部100は、液化ガス供給制御手段102、及び、排出流量調整手段104としての制御プログラムが格納されている。
供給流量制御手段102は、液ガス供給弁V1を開弁して液化ガス供給経路40、接続カップリング34、供給ホース42を介して燃料タンク30に液化ガスを供給開始すると共に、均圧弁V3を開弁して各燃料タンク30A、30Bのベーパーを均圧ラインを介して液化ガス貯槽20の気相領域に排出させる制御プログラムを実行する制御手段である。
また、排出流量調整手段104は、各燃料タンク30A、30Bへの液化ガスの供給開始時に均圧弁V3の開弁による各燃料タンク30A、30Bより均圧ラインへ排出される各ベーパー排出流量が過剰流量(過流量防止弁56A、56Bが閉弁する所定流量を超えた流量)に達しないように接続カップリング34の可変絞り35の絞り量を「大」又は「最大」に絞ることにより各燃料タンク30A、30Bより排出されるベーパー排出流量を抑える制御プログラムを実行する制御手段である。
図2は車両Kに搭載された各燃料タンク30A、30Bの配管系統を示す系統図である。図2に示されるように、各燃料タンク30A、30Bは、それぞれ同じ容積を有する容器からなる。また、各燃料タンク30A、30Bに連通された供給ラインに設けられた過供給防止弁31A、31Bは、フロート31A1、31B1の高さ位置で液位を検出する構成であり、液化ガス供給時の液位上昇によりフロート31A1、31B1の高さ位置が所定位置(満タン位置)に達すると、弁部32A2、32B2が閉弁する。
また、各燃料タンク30A、30Bの均圧配管55に設けられた過流量防止弁56A、56Bは、通常開弁(全開)されており、均圧弁V3の開弁により各燃料タンク30A、30Bより均圧配管55へ排出されるベーパーの各排出流量が過剰流量(過流量防止弁56A、56Bが閉弁する所定流量を超えた流量)を超えた場合にそれぞれ自動的に閉弁(全閉)する。尚、過流量防止弁56A、56Bは、閉弁動作した場合、手動操作により開弁状態に復帰されるまで、その後も閉弁状態を維持するように構成されている。
〔液化ガス供給制御処理1〕
図3は制御装置90が実行する液化ガス供給制御処理1を説明するためのフローチャートである。図3に示されるように、制御装置90は、S11で接続カップリング34が燃料タンクユニット30の接続口32に接続された後、供給開始スイッチ92がオンに操作されると、S12に進み、均圧ラインに設けられた可変絞り35の絞り度を最大レベル(例えば、絞り度=80〜90%)に絞り、均圧ラインを流れるベーパーの排出流量を微小流量に制限する。続いて、S13に進み、液化ガス供給経路40の液ガス供給弁V1を開弁(全開)すると共に、S14で均圧ラインの均圧弁V3を開弁(全開)させる。
これにより、液化ガス貯槽20の液化ガスが供給ラインを介して車両Kの各燃料タンク30A、30Bに供給されると共に、各燃料タンク30A、30Bのベーパーが均圧ラインを介して液化ガス貯槽20の気相領域に排出される。その際、ベーパーの排出流量は、可変絞り35の絞り度によって大きく制限されており、各燃料タンク30A、30B内のベーパーの圧力が高い状態でも各燃料タンク30A、30Bより均圧配管55へ排出されるベーパーの排出流量が過剰流量(過流量防止弁56A、56Bが閉弁する所定流量を超えた流量)とならず、過流量防止弁56A、56Bは開弁状態を維持することができる。尚、液化ガス供給開始時の均圧ラインの流量は、各燃料タンク30A、30Bの圧力によって大きく変動するため、均圧ラインの流量が過流量防止弁56A、56Bが閉弁する過剰流量とならないように、可変絞り35の絞り度を最大レベルとしてできるだけ小流量に抑えている。
よって、液化ガス供給開始時にベーパーの排出流量が過剰とならず、均圧ラインが過流量防止弁56A、56Bによって遮断されることが防止され、各燃料タンク30A、30Bのベーパーが均圧ラインを介して液化ガス貯槽20の気相領域に排出されるため、各燃料タンク30A、30Bへの液化ガスの供給が低負荷の状態でスムーズに行える。
次のS15では、予め設定された所定時間(例えば、10秒間)が経過したか否かを判定しており、所定時間が経過していない場合(NOの場合)、S16に進み、第1流量計64により計測された液化ガスの流量計測値が所定流量(例えば、所定流量=ゼロ)を超えているか否か(液化ガスが燃料タンク30A、30Bに供給されているか否か)を判定する。S16において、液化ガスの流量計測値が所定流量を超えている場合(YESの場合)、液化ガスが燃料タンク30A、30Bに供給されている状態であるため、上記S15に戻る。また、S16において、液化ガスの流量計測値が所定流量以下(例えば、所定流量=ゼロ)の場合(NOの場合)、燃料タンク30A、30B内が満タン状態となるなどの理由で液化ガスの燃料タンク30A、30Bへの供給が停止したものと判断し、後述するS19の処理に移行する。
また、上記S15において、所定時間が経過した場合(YESの場合)、S17に進み、可変絞り35の絞り度を最大レベルから中レベル(例えば、絞り度=40〜50%)に変更する(排出流量調整手段)。なお、上記所定時間は、液化ガスの供給開始直前における燃料タンク30A、30B内の圧力がより高圧であったとしても、可変絞り35の絞り度が最大レベルに絞られている均圧ラインより燃料タンク30A、30B内のベーパーが排出されることにより、当該燃料タンク30A、30B内の圧力がある程度の圧力(液化ガスの供給の際に想定される通常の圧力)まで低下するのに要する時間に設定されている。このように、可変絞り35の絞り度を最大レベルにした後、所定時間経過後に可変絞り35の絞り度を中レベルに変更して均圧経路50より排出されるベーパーの排出流量を過流量防止弁56A、56Bが閉弁する過剰流量以下ではあるものの可変絞り35の絞り度を最大レベルにした際におけるベーパー排出流量よりも大きい排出流量とさせることで、各燃料タンク30A、30Bに液化ガスを供給する際の負荷を軽減して供給時間の短縮化を図れる。
続いて、S18では、第1流量計64により計測された液化ガスの流量計測値が所定流量(例えば、所定流量=ゼロ)を超えているか否か(液化ガスが燃料タンク30A、30Bに供給されているか否か)を判定する。S18において、液化ガスの流量計測値が所定流量(例えば、所定流量=ゼロ)を超えている場合(YESの場合)、このまま液化ガスの供給を継続する。また、S18において、液化ガスの流量計測値が所定流量(例えば、所定流量=ゼロ)以下の場合(NOの場合)、各燃料タンク30A、30Bが満タン状態になり、過供給防止弁31A、31Bが閉弁して液化ガスの供給が停止したものと判断し、S19に進む。
S19では、液ガス供給弁V1を閉弁(全閉)させて液化ガス供給経路40を閉止する。続いて、S20では、均圧弁V3を閉弁(全閉)する。
このように、均圧ラインに設けられた可変絞り35の絞り度を最大レベルに絞り、均圧ラインを流れるベーパーの排出流量を微小流量に制限した状態で液ガス供給弁V1及び均圧弁V3を開弁して液化ガスの供給を開始するため、例え各燃料タンク30A、30Bのベーパーの圧力が高い状態でも各燃料タンク30A、30Bより均圧ラインを介して排出される液化ガスの流量が過剰流量(過流量防止弁56A、56Bが閉弁する所定流量を超えた流量)とならず、供給開始時に過流量防止弁56A、56Bが閉弁することを防止して液化ガスの供給効率を維持することができる。すなわち、液化ガスをスムーズに供給することが可能になり、各燃料タンク30A、30Bが液化ガスの供給開始から満タン状態(過供給防止弁31A、31Bが閉弁した状態)となるまでの供給時間を短縮できる。
〔変形例の液化ガス供給制御処理2〕
図4は制御装置90が実行する液化ガス供給制御処理2を説明するためのフローチャートである。図4において、S21〜S26は、前述のS11〜S16と同じ処理なので、その説明は省略する。なお、本変形例では、後述のS25の処理を省略し、S24の処理の後、S26を行わせるようにしてもよい。
制御装置90は、S27において、均圧ラインの第2流量計51により計測されたベーパーの流量計測値を読込み、均圧経路50より排出されうるベーパーの排出流量を所定流量(各燃料タンク30A、30Bより均圧ラインを介して排出されうるベーパーの流量を過流量防止弁56A、56Bが閉弁する過剰流量よりも低く、かつ、当該過剰流量に近い流量)となるように可変絞り35の絞り量を調整する(排出流量調整手段)。これにより、均圧ラインを介して各燃料タンク30A、30Bから排出されるベーパーの排出量を過流量防止弁56A、56Bが閉弁作動する過剰流量に低く、かつ、当該過剰流量に近い流量に調整できるので、各燃料タンク30A、30Bのベーパーを各燃料タンク30A、30B内のベーパーを均圧ラインを介して効率よく排出するように制御することが可能になる。このように、可変絞り35の絞り度を最大レベルにした状態で各燃料タンク30A、30Bへの液化ガスの供給を開始させた後、所定時間経過後に可変絞り35の絞り度を絞るように調整してベーパーの流量が過流量防止弁56A、56Bが閉弁作動しない最大限の流量となるように制御することで、供給開始当初は、ベーパーの排出流量が過流量防止弁56A、56Bが閉弁作動する過剰流量となるのを確実に防止し、その後ベーパーの排出流量を過流量防止弁56A、56Bが閉弁作動しない最大限の流量(過剰流量未満の最大流量)となるように調整することにより、過流量防止弁56A、56Bが閉弁作動しない範囲で各燃料タンク30A、30B内よりのベーパーの排出を円滑に行わせ、増加させて各燃料タンク30A、30Bに液化ガスを供給する際の負荷を軽減して供給時間の短縮化を図れる。
また、次のS28において、液化ガスの流量計測値が所定流量(例えば、所定流量=ゼロ)を超えている場合(YESの場合)、上記S27の制御処理に戻り、S27、S28の処理を繰り返す。また、S29〜S30の処理は、前述したS19〜S20と同じ処理なので、説明を省略する。
なお、可変絞り35の絞り度を第1流量計64の流量計測値と第2流量計51の流量計測値とがほぼ同じになるように制御することにより、液化ガスの供給を殆ど負荷のない状態でスムーズに供給することが可能になり、各燃料タンク30A、30Bが液化ガスの供給開始から満タン状態(過供給防止弁31A、31Bが閉弁した状態)となるまでの供給時間を短縮できる。
尚、上記実施の形態では、2つの燃料タンク30A、30Bに同時に液化ガスを供給する場合について説明したが、これに限らず、1つの燃料タンクあるいは3つ以上の燃料タンクに液化ガスを供給する場合も同様である。
また、上記実施の形態では、可変絞り35の絞り度を制御する場合について説明したが、可変絞り35が手動式の場合は、供給開始時に絞り度を大きくし、液化ガスの供給流量が増大するにつれて可変絞りの絞り度を徐々に小さくしてベーパーの排出流量を徐々に増大させるように調整しても良い。
また、上記実施の形態では、可変絞り35の絞り度を調整するものとして説明したが、本発明の可変絞りとしては、弁開度を調整可能な流量調整弁あるいは圧力調整弁も含むものとする。
10 液化ガス供給システム
20 液化ガス貯槽
30 燃料タンクユニット
30A、30B 燃料タンク
31A、31B 過供給防止弁
31A1、31B1 フロート
32A2、32B2 弁部
32、32A 接続口
34 接続カップリング
35 可変絞り
40 液化ガス供給経路
42 供給ホース
44 バイパス経路
46 液化ガス排出経路
50 均圧経路
51 第2流量計(ベーパー流量計)
52 均圧ホース
53 ベーパー還流配管
54 ベーパー用チャンバー
56A、56B 過流量防止弁
60 ディスペンサ
61 入口弁
62 セパレータ
64 第1流量計(液化ガス流量計)
65 流量制御器
66 圧力計
90 制御装置
92 供給開始スイッチ
94 供給停止スイッチ
95 流量表示器
100 記憶部
102 供給流量制御手段
104 排出流量調整手段
V1 液化ガス供給弁
V3 均圧弁

Claims (3)

  1. 液化ガスが貯蔵された液化ガス貯槽と、
    一端が前記液化ガス貯槽の液相領域に接続され、他端が被供給容器に接続される液化ガス供給経路と、
    前記液化ガス供給経路に設けられ、前記液化ガス貯槽から前記被供給容器に供給される液化ガスの供給を開始又は停止する液化ガス供給弁と、
    前記被供給容器の気相領域に連通され、前記気相領域のベーパーを排出する均圧経路と、
    前記均圧経路に設けられ、前記液化ガスの供給開始と共に、開弁される均圧弁と、
    前記被供給容器に液化ガスを供給する際に前記被供給容器の気相領域から排出されるベーパーの流量が所定流量を超えた場合に閉弁する過流量防止弁と、
    前記液化ガス貯槽の液化ガスを前記被供給容器に供給するように前記液化ガス供給弁及び前記均圧弁を開弁又は閉弁する制御手段と、
    を備えた液化ガス供給装置であって、
    前記均圧経路に連通された可変絞りと、
    前記均圧弁を開弁する際に、当該均圧弁が開弁した場合に前記被供給容器から前記均圧経路へ排出されうるベーパーの排出流量を前記所定流量未満に制限するように前記可変絞りの絞り量を絞る排出流量調整手段と、
    を有することを特徴とする液化ガス供給装置。
  2. 前記均圧経路に前記被供給容器から排出されたベーパーの流量を計測するベーパー流量計を設け、
    前記排出流量調整手段は、前記ベーパー流量計により計測されたベーパーの流量計測値に基づいて前記可変絞りの絞り量を制御することを特徴とする請求項1に記載の液化ガス供給装置。
  3. 前記排出流量調整手段は、前記均圧弁が開弁されて前記被供給容器からベーパーが排出されると共に、前記ベーパー流量計により計測されたベーパーの流量計測値が前記過流量防止弁が閉弁する所定流量未満になるように前記可変絞りの絞り量を絞り、所定時間経過後に前記可変絞りを開放してベーパーの流量を増大させることを特徴とする請求項2に記載の液化ガス供給装置。
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