JP6133648B2 - 液化ガス供給システム - Google Patents

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Description

本発明は液化ガス供給システムに関する。
例えば、自動車用燃料として使用される液化ガスには、ブタン・プロパンなどを主成分とするLPG(Liquefied petroleum gas)、酸素含有率が高く黒煙が出ないディーゼル燃料として使用されるDME(ジメチルエーテル)などがある。そして、自動車の燃料タンクの燃料供給口(レセプタクル)に接続カップリングを接続し、接続カップリングを介して液化ガスを燃料タンクに供給する液化ガス供給システムが開発されつつある(例えば、特許文献1参照)。
ところで、上記燃料タンクには、タンク内の液位が所定高さ位置に達したとき(満タンとなったとき)液化ガスの燃料タンク内への供給を強制的に停止させるための過供給防止弁が設けられている。この過供給防止弁は、タンク内の液位が所定高さ位置に達したときに閉弁するように構成されているので、過供給防止弁が閉弁動作すると燃料タンク内への液化ガスの供給が停止する。
特開2011−158061号公報
従来の液化ガス供給システムにおいては、燃料タンクの過供給防止弁が閉弁した際の水撃作用(所謂ウォーターハンマー現象)の大きさを考慮し、燃料タンクへの液化ガスの流量が所定流量以下となるように調整している。
ここで、一つの燃料供給口より複数の燃料タンクへ液化ガスを供給する場合、各燃料タンクが満タンになるまでの所要時間をより短縮するために、接続カップリングから燃料供給口に供給する流量を大きくする事が考えられる。
ところが、各燃料タンクに接続された一の燃料供給口に至る配管の抵抗の差違、及び各燃料タンクの残量(液位)の差違によって、各燃料タンクの過供給防止弁の閉弁タイミングにずれが生じた場合、複数の燃料タンクのうち一つの燃料タンクが満タン(液位が所定高さに達した状態)になると、当該燃料タンクの過供給防止弁が閉弁する分、他の燃料タンクへ供給される流量が増大することになる。そのため、残りの燃料タンクにおいては、過供給防止弁が閉弁した際に生じる水撃作用(所謂ウォーターハンマー現象)が大きくなってしまうという問題があった。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、上記課題を解決した液化ガス供給システムの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。
本発明は、液化ガスが貯蔵された液化ガス貯槽と、
一端が前記液化ガス貯槽の液相領域に接続され、他端が複数の被供給容器に接続される液化ガス供給経路と、
前記液化ガス供給経路の途中に設けられ、前記液化ガス貯槽内の液化ガスを前記被供給容器へ圧送する加圧手段と、
前記液化ガス供給経路に設けられ、前記液化ガス貯槽から前記複数の被供給容器に供給される液化ガスの物理量を計測する物理量計測器と、
前記液化ガス貯槽の気相領域と前記被供給容器の気相領域とを連通する均圧用経路と、
前記均圧用経路に設けられ、前記被供給容器への液化ガスの供給の際に開弁される均圧弁と、
前記複数の被供給容器のそれぞれに設けられ、前記複数の被供給容器のそれぞれの液面が所定高さ位置に達した場合に閉弁する複数の過供給防止弁と、
前記物理量計測器により計測される計測値に基づいて前記液化ガス供給経路を介して前記複数の被供給容器に供給される液化ガスの供給量を制御する供給量制御手段と、
を備えた液化ガス供給システムであって、
前記供給量制御手段は、
前記液化ガス供給経路を用いて前記被供給容器に液化ガスを供給している際に、前記物理量計測器により計測される計測値変化により、前記複数の過供給防止弁の何れか1つの過供給防止弁が閉弁したか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記複数の過供給防止弁の何れか1つの過供給防止弁が閉弁したと判定された場合、前記液化ガス供給経路より前記被供給容器に供給されている液化ガスの流量を、当該流量よりも低い設定流量以下に低下させる流量低下手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、複数の被供給容器に液化ガスを供給している際に、物理量計測器により計測される計測値が変化したと判定された場合、液化ガス供給経路より被供給容器に供給されている液化ガスの流量を、当該流量よりも低い設定流量以下に低下させるため、他の被供給容器における過供給防止弁の閉弁に伴う水撃作用を抑制することが可能になる。
本発明による液化ガス供給システムの実施形態1を示す系統図である。 車両に搭載された各燃料タンクの配管系統を示す系統図である。 各燃料タンクに供給される液化ガスの流量変化を示すグラフである。 制御装置が実行する制御処理を示すフローチャートである。 各燃料タンクに供給される液化ガスの圧力変化を示すグラフである。 実施形態2の制御装置が実行する制御処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
〔実施形態1〕
図1は本発明による液化ガス供給システムの一実施の形態を示す系統図である。図1に示されるように、液化ガス供給システム10Aは、供給ラインと均圧ラインとを併用する構成であり、液化ガス貯槽20と、液化ガス供給経路40と、均圧用経路50とを有する。液化ガス貯槽20は、液化ガス供給源であり、液化ガスを貯蔵する大型タンクである。なお、本実施の形態においては、充填用ポンプ120(加圧手段)からの供給圧力により、後述の車両(自動車)Kに搭載された燃料タンクユニット30に液化ガスを供給するように構成している。なお、本実施の形態においては加圧手段として充填用ポンプ120を例にあげて説明しているが、加圧手段は充填用ポンプ120に限られるものではなく、車両(自動車)Kに搭載された燃料タンクユニット30に液化ガスを供給可能とするために液化ガスを圧送しうる装置を充填用ポンプ120に代えて加圧手段として用いても良いのはもちろんである。
液化ガス供給経路40は、液化ガス貯槽20の液相領域に接続された供給元配管110を有する。供給元配管110には、液化ガス貯槽20に貯蔵された液化ガスを下流側に圧送する充填用ポンプ120が設けられている。また、液化ガス供給経路40は、下流側端部に液化ガスを供給される燃料タンクユニット30の接続口(レセプタクル)32Aに接続される供給・均圧接続カップリング34Aを有する。供給・均圧接続カップリング34Aは、ディスペンサ60から引き出された供給ホース42の先端(他端)に設けられている。供給・均圧接続カップリング34A及び供給ホース42は、液化ガス供給経路40と共に供給ラインを形成する。
また、液化ガス供給経路40は、ディスペンサ60を介して車両(自動車)Kに搭載された燃料タンクユニット30に接続されている。燃料タンクユニット30は、複数の燃料タンクが並列に設けられており、本実施形態では、2基の燃料タンク30A、30Bを有する。上記液化ガス供給システム10Aでは、供給・均圧接続カップリング34Aが燃料タンクユニット30の接続口32Aに接続されると、充填用ポンプ120により液化ガスが液化ガス供給経路40を介して各燃料タンク30A、30Bに圧送される。
ここで、均圧ラインについて説明する。均圧ラインは、液化ガス貯槽20の気相領域と各燃料タンク30A、30Bの気相領域とを均圧化するための経路であり、均圧用経路50と、均圧ホース52と、供給・均圧接続カップリング34Aと、ベーパー還流配管53と、ベーパー用チャンバー54とにより形成される。ベーパー還流配管53は、液化ガス貯槽20の気相領域に接続される。また、ベーパー用チャンバー54は、各燃料タンク30A、30Bの気相領域から回収されたベーパーが導入されると共に、セパレータ62で分離されたベーパーも手動式開閉弁67の開弁により導入される。
均圧用経路50には、均圧弁V3が設けられており、均圧弁V3は、液化ガスの供給開始と共に開弁され、液化ガスの供給終了と共に閉弁される。
車両Kは、各燃料タンク30A、30Bの気相領域(液相領域より上層部分)に連通された均圧配管55を有する。また、各燃料タンク30A、30Bは、均圧配管55の上流側端部が接続される過流量防止弁56A、56Bを有する。この過流量防止弁56A、56Bは、通常、均圧配管55と各燃料タンク30A、30Bを連通するように開弁されている。また、過流量防止弁56A、56Bは安全対策として、均圧配管55が破断した際に生じる液化ガス蒸気の噴出漏洩に対し閉弁動作するように構成されている。
均圧配管55は、燃料タンクユニット30の接続口32Aに接続された供給・均圧接続カップリング34Aを介して均圧ホース52及び均圧用経路50に連通される。従って、均圧弁V3が開弁されると、各燃料タンク30A、30Bの気相領域の圧力と液化ガス貯槽20の気相領域との圧力差により、各燃料タンク30A、30Bのベーパーが均圧ラインを介して液化ガス貯槽20の気相領域に回収されて均圧化される。
また、各燃料タンク30A、30Bには、過供給防止弁31A、31Bが設けられている。この過供給防止弁31A、31Bは、配管33を介して接続口32Aに接続されており、燃料タンク30A、30Bの液面が満タンとなる所定高さ位置(過供給防止位置)に達した場合に閉弁することにより、過供給防止弁31A、31Bのうち閉弁した過供給防止弁側の各燃料タンクへの液化ガスの供給が停止する。尚、各燃料タンク30A、30Bにおける過供給防止位置(満タン位置)は、後述する理由により所定容量の気相領域を残す液面高さ位置を意味する。
ここで、過供給防止弁31A、31Bの何れかが閉弁動作して各燃料タンク30A、30Bの何れか一方への液化ガスの供給が停止する(即ち、各燃料タンク30A、30Bの何れか一方が満タンとなった)と、液化ガス供給経路40を介して燃料タンクユニット30に供給される液化ガスの流量が低下することになる。
よって、本実施形態においては、各燃料タンク30A、30Bへ液化ガスを供給している間に、燃料タンクユニット30に供給される液化ガスの流量(物理量)を計測するための流量計64による流量計測値から、この液化ガスの流量Qが所定流量Q1以下に低下した(或いは流量低下率△Qが所定流量低下率△Q1よりも大きくなった)ことを検出することにより、各燃料タンク30A、30Bの何れかへの液化ガスの供給が停止した(各燃料タンク30A、30Bの何れかが満タンとなった)と判定している。
ディスペンサ60の筐体内部の液化ガス供給経路40上には、入口弁61と、セパレータ62と、逆流防止弁63と、流量計(物理量計測器)64と、流量制御器65Aと、圧力計(物理量計測器)66とが設けられている。この圧力計66は、一端が液化ガス供給経路40に接続された圧力検出管46の他端側に接続され、液化ガス供給経路40を介して各燃料タンク30A、30Bへ供給される液化ガスの圧力(供給圧力)と、ベーパー用チャンバー54内の圧力(均圧配管55内の液化ガスの圧力)とのそれぞれを計測するものである。
なお、圧力検出管46には手動式開閉弁47が設けられているが、この手動式開閉弁47は圧力計66のメンテナンスなどディスペンサ60の点検を行う際などに必要に応じて閉弁可能とするものであり、ディスペンサ60を用いての液化ガスの燃料タンクユニット30への供給時などの通常時は開弁状態とするものである。また、ディスペンサ60の筐体内部には、液化ガスの供給流量を演算すると共に、各電磁弁を開閉制御する制御装置90Aが設けられている。さらに、ディスペンサ60には、供給開始スイッチ92と、供給停止スイッチ94と、流量表示器95とが設けられている。
入口弁61は、手動式の開閉弁である。セパレータ62は、液化ガス供給経路40により供給される液化ガスから気泡を分離する気液分離装置である。セパレータ62で液化ガスから分離したベーパー(液化ガスの蒸気)は、手動式開閉弁67の開弁操作により、還流配管68を通して液化ガス貯槽20の気相領域に還流される。逆流防止弁63は、液化ガスが燃料タンク30から液化ガス貯槽20への逆流を阻止する弁である。
流量計64は、容積式流量計からなり、液化ガス供給経路40により供給される液化ガスの流量を計測し、計測した容積流量に応じた流量計測値を出力する。従って、制御装置90Aにおいて、流量計64から出力された単位時間当たりの流量計測値(瞬時流量)を積算することにより、燃料タンク30に供給された液化ガスの供給流量を演算する。
流量制御器65Aは、液化ガス供給経路40に配された第1の開閉弁V1(大流量弁)と、第1の開閉弁V1の上流側と下流側とをバイパスするバイパス経路44に配された第2の開閉弁V2(小流量弁)と、均圧弁V3とを有する。第1の開閉弁V1及び第2の開閉弁V2及び均圧弁V3は、夫々電磁弁からなり、制御装置90Aからの開弁信号が入力されると、閉弁から開弁に切り替わる。
また、第1の開閉弁V1と第2の開閉弁V2は、液化ガス供給経路40に並列接続されており、制御装置90Aからの開弁信号により同時に開弁するように制御される。尚、第1の開閉弁V1と第2の開閉弁V2のそれぞれの口径は、これら開閉弁V1とV2とが開弁することにより液化ガス供給経路40における構成機器の正常な機能を確保すると共に短時間で液化ガス充填が行なえるような、最大供給流量に対応する流路内径(口径)に設定されている。また、第2の開閉弁V2及びバイパス経路44は、流路内径(口径)が第1の開閉弁V1及び液化ガス供給経路40よりも小径に設定されており、第2の開閉弁V2が開弁し第1の開閉弁V1が閉弁している状態においては供給可能な流量Q3が第1の開閉弁V1及び液化ガス供給経路40の供給流量Q1よりも少量で、過供給防止装置が急閉止しても水撃現象による衝撃圧力が配管系等の機器に損傷を与えるような圧力とならない流量となる。
尚、流量制御器65Aは、第1の開閉弁V1と、均圧弁V3との組み合わせでも良いし、可変絞りなどからなる流量調整弁と均圧弁V3との組み合わせでも良い。また、均圧弁V3は、開閉弁でも良いし、可変絞りを有する流量調整弁でも良い。また、本実施形態では、第2の開閉弁V2及びバイパス経路44は、流路内径(口径)が第1の開閉弁V1及び液化ガス供給経路40よりも小径に設定された場合を一例として挙げたが、これに限らず、第1の開閉弁V1と第2の開閉弁V2とが同じ口径で、液化ガス供給経路40とバイパス経路44とが同径とした構成とし、開閉弁V1、V2の両方を開弁させて大流量の液化ガスを供給し、開閉弁V1、V2の何れか一方の弁を開弁させる(他方の弁を閉弁させる)ことにより上記大流量Q1よりも低い流量(小流量Q3)で液化ガスを供給するようにしても良い。
セパレータ62の底部には、ドレン配管49が設けられており、ドレン配管49の他端はディスペンサ60の筐体外の回収タンク(図示せず)などに接続されている。更にドレン配管49の途中には手動式開閉弁48が設けられている。さらに、セパレータ62の上部に設けられた手動式開閉弁67の開弁により、セパレータ62で分離されたベーパーが還流配管68を通して液化ガス貯槽20の気相領域に還流される。
制御装置90Aは、流量計64の流量計測値及び圧力計66の圧力計測値(燃料タンク30A、30Bに供給される液化ガスの圧力(供給圧力))を読み込むと共に、記憶部100に格納された各制御プログラムに基づく演算処理を行なう。また、記憶部100は、流量計64、又は圧力計66(物理量計測器)により計測される計測値に基づいて液化ガス供給経路40を介して複数の燃料タンク30に供給される液化ガスの供給量を制御する供給量制御手段102A(制御プログラムA)が格納されている。さらい、記憶部100は、液化ガス供給経路40を用いて燃料タンク30に液化ガスを供給している際に、流量計64、又は圧力計66により計測される計測値が変化したか否かを判定する判定手段(制御プログラムB)と、判定手段により計測値が変化したと判定された場合、液化ガス供給経路40より燃料タンク30に供給されている液化ガスの流量を、当該流量よりも低い設定流量以下に低下させる流量低下手段(制御プログラムC)とが格納されている。
従って、制御装置90Aは、車両Kの各燃料タンク30A、30Bの過供給防止弁31A、31Bの何れか一方が閉弁した場合、残りの燃料タンクに供給される流量を第1の所定流量Q1よりも低い第2の所定流量Q2未満に低下させて過供給防止弁31A、31Bの他方が閉弁する際の水撃作用を抑制する。
〔車両Kに搭載された燃料タンクの構成〕
図2は車両Kに搭載された各燃料タンク30A、30Bの配管系統を示す系統図である。図2に示されるように、車両Kに搭載された各燃料タンク30A、30Bは、それぞれ同じ容積を有する容器からなり、均圧配管55、過流量防止弁56A、56Bを有する。また、各燃料タンク30A、30Bは、内部に気相領域がなくなるまで液化ガスを充填した状態で温度上昇により内部の圧力が上昇するとタンクが破損するおそれがあるため、各燃料タンク30A、30Bの全容積の10%以上の割合に相当する空間を気相領域として残すようにした状態を満タンとしている。すなわち、液化ガス充填システム10Aでは、各燃料タンク30A、30Bに液化ガスを満タンになるまで充填を行う場合でも、燃料タンク内の気相領域が10%以上となるように液化ガスの総充填量を制限している。
過供給防止弁31A、31Bは、各燃料タンク30A、30B内部に設けられたフロート31A1、31B1の高さ位置で液位(液化ガスの充填量)を検出する構成であり、液化ガス供給による液位上昇によりフロート31A1、31B1の高さ位置が所定位置(タンク内に所定の気相領域が残る位置)に達すると、弁部31A2、31B2が閉弁する。このように、過供給防止弁31A、31Bは、各燃料タンク30A、30Bの所定の液位で閉弁するように設定されている。
しかしながら、各燃料タンク30A、30Bに同じ圧力で液化ガスを供給しても各配管経路の形状による配管抵抗が異なる場合には、配管抵抗の小さい方の流量が大きくなり、配管抵抗の大きい方の流量が小さくなる。そのため、複数の燃料タンクを有する車両Kでは、各燃料タンク30A、30Bに供給される流量が異なる。また、過供給防止弁31A、31Bは、各燃料タンク30A、30Bに接続される配管33の抵抗の差違や各燃料タンク30A、30B内の液化ガスの残量の差違により閉弁するときのタイミングがずれる。
そして、各燃料タンク30A、30Bの弁部31A2、31B2の何れか一方の弁部が閉弁すると、他の閉弁していない弁部を有する他の燃料タンクに液化ガス供給経路40を介して供給される液化ガスが全て(大流量Q1に近い流量で)供給されることになり、当該他の燃料タンクの弁部が閉弁する際には、この大流量となった分、配管系統においてより大きな水撃現象(ウォーターハンマ現象)が発生する。
図3は各燃料タンクに供給される液化ガスの流量変化を示すグラフである。図3に示されるように、供給開始時(T0)は、第1の開閉弁V1及び第2の開閉弁V2及び均圧弁V3が開弁し、時間T1で液化ガス供給経路40を通して各燃料タンク30A、30Bに供給される液化ガスの流量は、流量計64により計測され、その流量計測値QがQ=Q1(第1所定流量)となる。供給開始後の時間T2になると、燃料タンク30A、30Bの過供給防止弁31A、31Bのうち、液位上昇によって満タン状態となった側の燃料タンクに設けられた過供給防止弁31A、31Bの何れかが閉弁する。そのため、時間T2では、流量計64により計測された流量計測値Qが第1の設定流量Q1より所定流量△q減少した第2の設定流量Q2(Q2=Q1−△q)となる。尚、上記△qは、過供給防止弁の1個が閉止したことによる、配管系等の圧力損失増大によるものである。
また、流量計測値Qが第1設定流量Q1より所定流量△q減少した第2の設定流量Q2に低下した後、時間T3になると、大流量用の第1の開閉弁V1を閉弁し、小流量用の第2の開閉弁V2の開弁を維持する。これにより、流量計64により計測された流量計測値Qが第2の設定流量Q3に減少する。その後、時間T4で過供給防止弁31A、31Bの他方が閉弁して流量計測値Qがゼロになる。
このように、各燃料タンク30A、30Bに液化ガスを供給しているときに、各燃料タンク30A、30B内の液位上昇に伴って過供給防止弁31A、31Bの何れか一方が閉弁すると、第1の開閉弁V1が閉弁して小流量用の第2の開閉弁V2のみによる液化ガスの供給になるため、残る最後の燃料タンク30A又は30Bへ供給される液化ガスの流量が第3の設定流量Q3に減少している。よって、残った最後の燃料タンク30A又は30Bの過供給防止弁31A又は31Bが閉弁する際は、供給される流量が第3の設定流量Q3に減少しているので、水撃作用(ウォーターハンマー現象)の発生が抑制される。
〔制御処理90Aの供給流量制御処理〕
図4は制御装置90Aが実行する制御処理を示すフローチャートである。図4に示されるように、制御装置90Aは、S21で供給・均圧接続カップリング34Aが燃料タンクユニット30の接続口32Aに接続された後、供給開始スイッチ92がオンに操作されると(YESの場合)、S22に進み、液化ガスの供給を受ける当該車両Kに複数の燃料タンクが搭載されているか否かを判定する。S22では、例えば当該車両K毎に発行される車両カード、又は当該車両Kの運転者自身が入力操作したデータ(燃料タンク数)によって当該車両Kに複数の燃料タンクが搭載されているか否かを判定しており、入力された燃料タンク数が1の場合(NOの場合)、S23に進む。尚、S22においては、当該車両Kが複数の燃料タンクが搭載されている場合でも、単一の燃料タンクのみが搭載されている場合でも、どちらでも液化ガスを供給できるようにするため、燃料タンクの搭載数を確認している。しかしながら、上記S22の制御処理は、本発明の必須条件ではないので、無くても良い。
S23では、当該車両Kの燃料タンク数が1であるので、均圧弁V3を開弁すると共に、第2の開閉弁V2(小流量弁)を開弁させる。このように、液化ガスを一つの燃料タンク30に供給する場合でも、均圧弁V3を開弁することにより当該燃料タンク30のベーパーを均圧ラインを介して液化ガス貯槽20の気相領域に回収されて両タンクの気相領域が均圧化されるため、一つの燃料タンク30に液化ガスを均一な流量で効率良く供給することが可能になる。
次のS24では、流量計64に計測された流量計測値がゼロを超えるか否かを判定しており、流量計測値がゼロを超える場合(YESの場合)は燃料タンク30への液化ガスの供給が続いているものと判断する。また、S24において、流量計64に計測された流量計測値がゼロになった場合(NOの場合)、燃料タンク30の過供給防止弁31A、31Bが満タン検知により閉弁したものと判定してS25に進む。S25では、均圧弁V3を閉弁すると共に、第2の開閉弁V2を閉弁させて液化ガスの供給を終了する。
また、上記S22において、入力された燃料タンク数が複数(2以上)の場合(YESの場合)、S26に進む。S26では、均圧弁V3を開弁すると共に、第1の開閉弁V1及び第2の開閉弁V2を開弁させる。このように、液化ガスを各燃料タンク30A、30Bに供給する際は、液化ガスを充填用ポンプ120により加圧すると共に、均圧弁V3を開弁することにより各燃料タンク30A、30Bのベーパーを均圧ラインを介して液化ガス貯槽20の気相領域に回収されて供給側タンクと被供給側タンクとが均圧化されるため、各燃料タンク30A、30Bに液化ガスを大流量で効率良く供給することが可能になる。
続いて、S27に進み、流量計64に計測された流量計測値がゼロを超えるか否かを判定(第1の判定条件)しており、流量計測値がゼロの場合(NOの場合)は燃料タンク30が満タン状態であり、液化ガスの供給が停止しているものと判断してS28に進む。S28では、均圧弁V3を閉弁すると共に、第1の開閉弁V1及び第2の開閉弁V2を閉弁させて液化ガスの供給を終了する。
また、S27において、流量計測値がゼロを超える場合(YESの場合)は燃料タンク30への液化ガスの供給が続いているものと判断してS29に進む。S29では、流量低下率△Qが所定低下率△Q1以上か否かを判定する(流量低下率判定手段:第2の判定条件)。すなわち、S29では、流量低下率△Qの値の変化した割合に基づいて流量計64の流量計測値Qが所定流量以下に低下したか否かを判定する。これにより、各燃料タンク30A、30Bの何れかが満タン状態となり過供給防止弁31A、31Bの何れか一方が閉弁状態となったことを検出できる。すなわち、S29(流量低下率判定手段)では、流量低下率△Qが所定低下率△Q1以上と判定した場合、複数の被供給容器の何れか一方の被供給容器への液化ガスの供給が停止したと判定する。
尚、本実施の形態では、上記第1の判定条件であるS27の流量低下判定処理と第2の判定条件であるS29の流量低下率判定処理が続いて実行される場合を一例として説明しているが、本発明は第2の判定条件が検出された場合に均圧弁V3を閉弁すると共に、大流量用の第1の開閉弁V1を閉弁し、小流量用の第2の開閉弁V2が開弁した状態を維持すれば良いので、上記S27の流量低下検知処理を省略しても良い。
また、S29において、流量低下率△Qが所定低下率未満の場合(NOの場合)、流量計64の流量計測値Qが所定流量(流量Q2)以下に低下していないため、上記S27の処理に戻り、S27〜S29の処理(液化ガスの供給処理)を繰り返す(図3の時間T1〜T2参照)。
また、S29において、流量低下率△Qが所定低下率△Q1以上の場合(YESの場合)、S30に進み、大流量用の第1の開閉弁V1を閉弁し、小流量用の第2の開閉弁V2の開弁状態を維持する。これにより、流量計64により計測された流量計測値Qが第3の設定流量Q3に減少する(図3の時間T3参照)。
尚、S30では、第1の開閉弁V1を閉弁させると共に、均圧弁V3を閉弁させても良い。このようにすれば、均圧弁V3が閉弁されると均圧ラインを流れるベーパーの流量が絞られる。そのため、液化ガスが充填用ポンプ120からの供給圧力で燃料タンク30A又は30Bに供給されると共に、各燃料タンク30A、30B内の気相領域の圧力が上昇して充填用ポンプ120からの供給圧力と燃料タンク30A又は30Bの圧力との圧力差が小さくなる。この圧力差が小さい状態において、均圧弁V3を閉弁することで、結果的に燃料タンク30A又は30Bに供給される流量が絞られる。よって、第1の開閉弁V1を閉弁すると共に、均圧弁V3の弁開度を絞るようにして液化ガスの供給流量を低下させて水撃作用の発生を抑制することが可能になる。
次のS31では、流量計64により計測された流量計測値Qがゼロを超えるか否かを判定する。S31において、流量計64により計測された流量計測値Qがゼロを超える場合(YESの場合)は、燃料タンク30A又は30Bへのガス供給が継続しているので、待機状態となる。また、S31において、流量計64により計測された流量計測値Qがゼロの場合(NOの場合)は、残りの燃料タンク30A又は30Bが満タンとなり、残りの最後の過供給防止弁31A又は31Bが閉弁(図3の時間T4参照)したものと判定し、S32に進む。S32では、第2の開閉弁V2を閉弁させ、液化ガスの供給を終了する。尚、上記S30において、均圧弁V3を開弁させたままにした場合、S32において、均圧弁V3を閉弁させる。
このように、液化ガスを各燃料タンク30A、30Bに供給する際は、第1の開閉弁V1、第2の開閉弁V1、均圧弁V3を開弁することにより、各燃料タンク30A、30Bに液化ガスを大流量で効率良く供給することが可能になるので、供給開始から供給終了までに要する所要時間を短縮することが可能になる。また、大流量Q1で液化ガスの供給を行っているときに、流量計64により計測された流量計測値Qが所定流量△q減少して第2の設定流量Q2に低下した場合には、過供給防止弁31A、31Bの何れか一方が閉弁したものと判定し、第1の開閉弁V1を閉弁して小流量用の第2の開閉弁V2のみによる液化ガスの供給に切り替える。これにより、残る最後の燃料タンク30A又は30Bへ供給される液化ガスの流量計測値Qが第3の設定流量Q3(小流量)に減少する。そのため、残りの過供給防止弁31A又は31Bが閉弁する際は、水撃作用(ウォーターハンマー現象)を抑制でき、配管系統の損傷を防止できる。
〔実施形態2〕
実施形態2の液化ガス供給システムは、図1と同じ構成であるので説明を省略する。尚、液化ガス供給経路40を介して各燃料タンク30A、30Bに供給される液化ガスの圧力計測値(物理量)は、圧力計66によって計測される。また、圧力計66により計測された当該圧力計測値は、制御装置90Aに出力される。制御装置90Aは、メモリ100に格納された制御プログラムを読み込んで各機器を制御しており、メモリ100には、圧力計測値Pの変化率△Pが所定変化率△P1以上になったと判定された場合、燃料タンクに供給される液化ガスの流量を、第1の設定流量Q1より所定流量△q減少した第2の設定流量Q2よりも低い第3の設定流量Q3以下に低下させる制御プログラム(供給量制御手段)が格納されている。
図5は各燃料タンク30A、30Bに供給される液化ガスの圧力変化を示すグラフである。図5に示されるように、供給開始時(T0)の各燃料タンク30A、30Bに供給される液化ガスの圧力P0は、充填用ポンプ120からの供給圧力である。供給開始時(T0)に第1の開閉弁V1及び第2の開閉弁V2が開弁されると共に、均圧弁V3が開弁されて充填用ポンプ120により加圧された液化ガスが各燃料タンク30A、30Bに供給される。供給開始当初は、第1の供給圧力P1で各燃料タンク30A、30Bに供給される。第1の供給圧力P1による供給が継続されて燃料タンク30A、30Bのうち何れか一方が満タン状態になり、過供給防止弁31A又は31Bの何れか一方が閉弁する(過供給防止弁の閉弁時T2)。
このとき、液化ガス供給経路40の圧力は、過供給防止弁31A又は31Bの何れか一方が閉弁したときの水撃作用により、一時的に上昇する(圧力が第1の供給圧力P1から第2の供給圧力P2に上昇)。また、過供給防止弁31A又は31Bの何れか一方が閉弁することにより、まだ満タンになっていない燃料タンクへの供給が行われる。
尚、過供給防止弁31A又は31Bの他方に連通された配管経路は、配管抵抗(液化ガスが配管内を流れるときに液化ガスを減速するように作用する抵抗)によって供給量が絞られるため、配管抵抗が高い。そのため、液化ガス供給経路40の圧力は、第1の供給圧力P1から第2の供給圧力P2に上昇した後、第3の供給圧力P3となる(P2>P3>P1)。
さらに、時間T3になると、第2の開閉弁V2が開弁状態に維持されたまま第1の開閉弁V1が閉弁されることにより流量が減少するため、液化ガス供給経路40の圧力は、第3の供給圧力P3から第4の供給圧力P4に低下する(P3>P4)。この後は、第4の供給圧力P4による液化ガスが残りの燃料タンク30A又は30Bに供給される。このように、残りの燃料タンク30A又は30Bに供給される液化ガスは、流量が第3の設定流量Q3(図3参照)に減少すると共に、圧力が第4の供給圧力P4に低下している。そのため、残りの燃料タンク30A又は30Bが満タン状態になったとき、当該燃料タンク30A又は30Bの過供給防止弁31A又は31Bが閉弁する際の水撃作用(ウォーターハンマー現象)を抑制できる。
〔実施形態2の制御処理〕
図6は実施形態2の制御装置が実行する制御処理を示すフローチャートである。尚、図6において、S41〜S48、S50〜S52は、前述したS21〜S28、S30〜S32の処理と同様なため、説明を省略する。
図6に示されるように、制御装置90Aは、S47において、流量計測値がゼロを超える場合(YESの場合)は燃料タンク30への液化ガスの供給が続いているものと判断してS49に進む。S49では、圧力上昇率△Pが所定上昇率△P1以上か否かを判定する(圧力上昇率判定手段)。すなわち、S49では、圧力上昇率△Pの値の変化した割合に基づいて圧力上昇率△Pが所定上昇率△P1以上か否かを判定する。そのため、各燃料タンク30A、30Bの何れかが満タン状態となり、過供給防止弁31A、31Bの何れか一方が閉弁状態であるか否かを判断することが可能になる。すなわち、S49(圧力上昇率判定手段)において、圧力上昇率△Pが所定上昇率△P1以上になったと判定した場合、複数の被供給容器の何れか一方の被供給容器への液化ガスの供給が停止したと判定する。
尚、本実施形態では、上記第1の判定条件であるS47の流量低下判定処理と第2の判定条件であるS49の圧力上昇率判定処理が続いて実行される場合を一例として説明しているが、本発明は各燃料タンク30A、30Bに液化ガスを供給しているときに、各燃料タンク30A、30B内の液位上昇に伴って過供給防止弁31A、31Bの何れか一方が閉弁すると、第2の判定条件が検出された場合に均圧弁V3を閉弁すると共に、大流量用の第1の開閉弁V1を閉弁し、小流量用の第2の開閉弁V2は開弁状態を維持するように切り替えれば良いので、上記S47の流量低下検知処理は省略しても良い。
また、S49において、圧力上昇率△Pが所定上昇率△P1を超えない場合(NOの場合)、流量計64の流量計測値Qが所定流量以下に低下していないため、上記S47の処理に戻り、S47〜S49の処理(液化ガスの供給処理)を繰り返す(図3の時間T1〜T2参照)。
また、S49において、圧力上昇率△Pが所定上昇率△P1を超える場合(YESの場合)、S50に進み、大流量用の第1の開閉弁V1を閉弁し、小流量用の第2の開閉弁V2を開弁状態に維持する。これにより、流量計64により計測された流量計測値Qが第3の設定流量Q3に減少する(図3の時間T3参照)。
尚、S50では、第1の開閉弁V1を閉弁させると共に、均圧弁V3を閉弁させても良い。また、均圧弁V3が閉弁されると、均圧ラインを流れるベーパーの流量が絞られる。そのため、液化ガスが充填用ポンプ120からの供給圧力で燃料タンク30A又は30Bに供給されると共に、各燃料タンク30A、30B内の気相領域の圧力が上昇して充填用ポンプ120からの供給圧力と被供給側の燃料タンク30A又は30Bとの圧力差が小さくなる。これにより、均圧弁V3を閉弁することで、結果的に燃料タンク30A又は30Bに供給される流量が絞られる。よって、第1の開閉弁V1を閉弁すると共に均圧弁V3を閉じるか、均圧弁V3の弁開度を絞るようにして液化ガスの供給流量を低下させて水撃作用(ウォーターハンマー現象)の発生を抑制することが可能になる。
このように、液化ガスを各燃料タンク30A、30Bに供給する際は、均圧弁V3を開弁することにより、各燃料タンク30A、30Bに液化ガスを大流量で効率良く供給することが可能になるので、供給開始から供給終了までに要する所要時間を短縮することが可能になる。また、大流量である第2の設定流量Q1で液化ガスの供給を行っているときに、圧力上昇率△Pが所定上昇率△P1を超える場合には、過供給防止弁31A、31Bの何れか一方が閉弁したものと判定し、小流量用の第2の開閉弁V2による液化ガスの供給に切り替える。これにより、残る最後の燃料タンク30A又は30Bへ供給される液化ガスの流量計測値Qが第3の設定流量Q3(小流量)に減少する。そのため、残りの過供給防止弁31A又は31Bが閉弁する際は、水撃作用(ウォーターハンマー現象)を抑制でき、配管系統の損傷を防止できる。
10A 液化ガス供給システム
20 液化ガス貯槽
30 燃料タンクユニット
30A、30B 燃料タンク
31A、31B 過供給防止弁
31A1、31B1 フロート
31A2、31B2 弁部
32A 接続口
34A 供給・均圧接続カップリング
40 液化ガス供給経路
42 供給ホース
44 バイパス経路
46 圧力検出管
50 均圧用経路
52 均圧ホース
53 ベーパー還流配管
54 ベーパー用チャンバー
55 均圧配管
56A、56B 過流量防止弁
60 ディスペンサ
61 入口弁
62 セパレータ
64 流量計
65A 流量制御器
66 圧力計
68 還流配管
90A 制御装置
92 供給開始スイッチ
94 供給停止スイッチ
95 流量表示器
100 記憶部
102A 供給流量制御手段(制御プログラム)
110 供給元配管
120 充填用ポンプ(加圧手段)
V1 第1の開閉弁
V2 第2の開閉弁
V3 均圧弁

Claims (5)

  1. 液化ガスが貯蔵された液化ガス貯槽と、
    一端が前記液化ガス貯槽の液相領域に接続され、他端が複数の被供給容器に接続される液化ガス供給経路と、
    前記液化ガス供給経路の途中に設けられ、前記液化ガス貯槽内の液化ガスを前記被供給容器へ圧送する加圧手段と、
    前記液化ガス供給経路に設けられ、前記液化ガス貯槽から前記複数の被供給容器に供給される液化ガスの物理量を計測する物理量計測器と、
    前記液化ガス貯槽の気相領域と前記被供給容器の気相領域とを連通する均圧用経路と、
    前記均圧用経路に設けられ、前記被供給容器への液化ガスの供給の際に開弁される均圧弁と、
    前記複数の被供給容器のそれぞれに設けられ、前記複数の被供給容器のそれぞれの液面が所定高さ位置に達した場合に閉弁する複数の過供給防止弁と、
    前記物理量計測器により計測される計測値に基づいて前記液化ガス供給経路を介して前記複数の被供給容器に供給される液化ガスの供給量を制御する供給量制御手段と、
    を備えた液化ガス供給システムであって、
    前記供給量制御手段は、
    前記液化ガス供給経路を用いて前記被供給容器に液化ガスを供給している際に、前記物理量計測器により計測される計測値変化により、前記複数の過供給防止弁の何れか1つの過供給防止弁が閉弁したか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記複数の過供給防止弁の何れか1つの過供給防止弁が閉弁したと判定された場合、前記液化ガス供給経路より前記被供給容器に供給されている液化ガスの流量を、当該流量よりも低い設定流量以下に低下させる流量低下手段とを有することを特徴とする液化ガス供給システム。
  2. 前記物理量計測器は、前記液化ガス貯槽から前記被供給容器に供給される液化ガスの流量を計測する流量計であり、
    前記判定手段は、前記流量計により計測される流量計測値が前記液化ガス供給経路を介して供給されている液化ガスの流量が予め定められた前記設定流量よりも低い流量に低下したと判定された場合、前記複数の過供給防止弁の何れか1つの過供給防止弁が閉弁したと判定することを特徴とする請求項1に記載の液化ガス供給システム。
  3. 前記物理量計測器は、前記液化ガス貯槽から前記被供給容器に供給される液化ガスの流量を計測する流量計であり、
    前記判定手段は、前記流量計により計測される流量計測値Qの低下率△Qが所定低下率△Q1以上になったか否かを判定する流量低下率判定手段であり、
    前記流量低下率判定手段は、前記低下率△Qが所定低下率△Q1以上と判定した場合、前記複数の過供給防止弁の何れか1つの過供給防止弁が閉弁したと判定することを特徴とする請求項1に記載の液化ガス供給システム。
  4. 前記物理量計測器は、前記液化ガス貯槽から前記被供給容器に供給される液化ガスの圧力を計測する圧力計であり、
    前記判定手段は、前記圧力計により計測される圧力計測値Pの上昇率△Pが所定上昇率△P1以上になったか否かを判定する圧力上昇率判定手段であり、
    前記圧力上昇率判定手段は、前記上昇率△Pが所定上昇率△P1以上になったと判定した場合、前記複数の過供給防止弁の何れか1つの過供給防止弁が閉弁したと判定することを特徴とする請求項1に記載の液化ガス供給システム。
  5. 記液化ガス供給経路に設けられた第1の弁と、
    前記液化ガス供給経路と分岐され、前記液化ガス供給経路よりも小径のバイパス経路と、
    前記バイパス経路に設けられ、前記第1の弁が開弁することによる流量よりも低い流量の液化ガスを供給する第2の弁と、を更に備え
    前記供給流量制御手段は、供給開始時に前記第1の弁及び前記第2の弁を開弁することにより前記液化ガス供給経路よりの液化ガスの供給を開始し、前記判定手段により前記複数の過供給防止弁の何れか1つの過供給防止弁が閉弁したと判定された場合、前記第1の弁を閉弁し、前記液化ガス供給経路より当該被供給容器に供給されている前記設定流量よりも低い流量に低下させることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の液化ガス供給システム。
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