JP2014057174A - 撮像装置及びデジタルカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】静止画と動画とを組み合わせた映像コンテンツにおける動画の時間について撮影者の意図を反映させることができるデジタルカメラを提供する。
【解決手段】被写体像は、デジタルカメラ1のレンズ201a等を介して撮像素子111に入射する。撮像素子111等によって、連続的に撮像された動画と静止画とが得られる。タイマー105は、操作SW160のレリーズボタンが半押しされて動画の記録が開始されてから、レリーズボタンが全押しされて静止画が記録されるまでの経過時間T1stを計測する。画処理IC102は、記録された静止画と動画とを組み合わせた映像コンテンツを作成する。この際、画処理IC102の動画時間決定部102dは、経過時間T1stに基づいて、映像コンテンツに含まれる動画の時間を決定する。
【選択図】図4
【解決手段】被写体像は、デジタルカメラ1のレンズ201a等を介して撮像素子111に入射する。撮像素子111等によって、連続的に撮像された動画と静止画とが得られる。タイマー105は、操作SW160のレリーズボタンが半押しされて動画の記録が開始されてから、レリーズボタンが全押しされて静止画が記録されるまでの経過時間T1stを計測する。画処理IC102は、記録された静止画と動画とを組み合わせた映像コンテンツを作成する。この際、画処理IC102の動画時間決定部102dは、経過時間T1stに基づいて、映像コンテンツに含まれる動画の時間を決定する。
【選択図】図4
Description
本発明は、撮像装置及びデジタルカメラに関する。
一般に、静止画と動画とを記録するデジタルカメラが知られている。例えば特許文献1には、動画の撮影中に静止画の撮影を行うことができる動画撮影可能なデジタルカメラが開示されている。このデジタルカメラにおいては、電源がオンにされたと同時に動画の記録が開始される。また、特許文献1には、静止画の前後の時間配分を異ならせて動画が記録されることが開示されている。また、例えば特許文献2には、静止画の撮影準備が整ったところでリングバッファに動画の記録を開始し、動画を静止画と関連付けて記録する。動画と静止画とが関連付けて記録されることで、静止画の撮影時の雰囲気が視聴者に伝わる。また、特許文献2には、静止画の前後の動画記録については、雰囲気を伝えるために同時に音声が記録されることが開示されている。
上記の特許文献1及び特許文献2には、静止画と動画とを組み合わせて記録することが開示されているが、何れの文献にも静止画と動画とを組み合わせた映像コンテンツにおける動画の時間について撮影者の意図を反映させることについては何ら開示されていない。
そこで本発明は、静止画と動画とを組み合わせた映像コンテンツにおける動画の時間について撮影者の意図を反映させることができる撮像装置及びデジタルカメラを提供することを目的とする。
前記目的を果たすため、本発明の一態様によれば、撮像装置は、連続して撮影された動画と静止画とを含む一つの映像コンテンツを生成する撮像装置であって、前記動画と前記静止画とを撮像する撮像部と、前記静止画の取得を指示する静止画取得指示部と、前記静止画の取得に先立って前記動画の取得開始を指示する動画取得開始指示部と、前記動画の取得開始から前記静止画の取得までを計時し出力する計時部と、前記計時部による前記計時の結果に基づいて、前記映像コンテンツに含まれる前記動画の時間である動画時間を決定する動画時間決定部と、を具備する。
前記目的を果たすため、本発明の一態様によれば、デジタルカメラは、連続して撮影された動画と静止画とを含む一つの映像コンテンツを生成するデジタルカメラであって、前記動画と前記静止画とを撮像する撮像部と、前記静止画の取得を指示する静止画取得指示部と、前記静止画の取得に先立って前記動画の取得開始を指示する動画取得開始指示部と、前記動画の取得開始から前記静止画の取得までを計時し出力する計時部と、前記計時部による前記計時の結果に基づいて、前記映像コンテンツに含まれる前記動画の時間である動画時間を決定する動画時間決定部と、を具備する。
本発明によれば、静止画と動画とを組み合わせた映像コンテンツにおける動画の時間について撮影者の意図を反映させることができる撮像装置及びデジタルカメラを提供できる。
本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態に係るデジタルカメラは、撮影を行って静止画の前後にこの静止画を引き立てるための動画が設けられた静止画と動画とを含む映像を作成するものである。このような静止画の前後に動画が設けられた映像を、以降において静動画と称することにする。本実施形態に係るデジタルカメラは、静動画において、動画に対して静止画を引き立てるような特殊効果処理が施されている。本実施形態に係るデジタルカメラのボディユニット100の外観図を図1及び図2に示す。
図1に示すようにデジタルカメラのボディユニット100は、撮影モードダイヤル11と、メインダイヤル12と、サブダイヤル13と、レリーズボタン14と、動画記録ボタン15とを備える。撮影モードダイヤル11は、後に図3を参照して説明するように、静止画、動画及び静動画等の選択や、静止画の場合の撮影設定等の選択を行うためのダイヤルである。メインダイヤル12及びサブダイヤル13は、各種撮影条件の選択の入力等を行うためのダイヤルである。本実施形態において、メインダイヤル12及びサブダイヤル13は、静動画に係るパラメータの変更にも用いられる。
レリーズボタン14は、静止画の撮影の指示の入力を行うためのボタンである。レリーズボタン14には、2段のスイッチが設けられており、レリーズボタン14を半押しすると、1stレリーズスイッチ(1RSW)がオンになり、レリーズボタン14を全押しすると、2ndレリーズスイッチ(2RSW)がオンになる。例えば、静止画撮影においては、レリーズボタン14が半押しされると、合焦位置の決定が行われ、レリーズボタン14が全押しされると、静止画の撮影が行われる。例えば静動画の撮影においても、レリーズボタン14が全押しされると、静止画の取得が行われる。また、本実施形態では、レリーズボタンが半押しされてから全押しされるまでの時間が、静動画に含まれる動画の設定に用いられる。動画記録ボタン15は、動画記録の開始と終了の指示の入力を行うためのボタンである。動画記録ボタン15が押圧されたとき、動画記録が開始され、再び動画記録ボタン15が押圧されたとき、動画記録が終了する。
また、図2に示すようにボディユニット100は、ファインダ16と、タッチパネル付き背面液晶表示モニタ17と、再生ボタン18と、メニューボタン19と、決定ボタン20と、十字ボタン21と、電源オン・オフレバー22と、削除ボタン23と、ホットシュー24と、通信コネクタ25とを備える。ファインダ16及びタッチパネル付き背面液晶表示モニタ17は、ライブビュー画像や各種カメラ情報を表示するための表示部である。ファインダ16は、EVF(Electric View Finder)とも呼ばれ、小型の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等を含み、表示画像を専用の光学系で拡大して撮影者に目視可能にさせるものである。ファインダ16によれば、外光などの影響を受けにくく、撮影者は表示画像を視認しやすい。タッチパネル付き背面液晶表示モニタ17には、作成された静動画が再生表示される。
再生ボタン18は、記録メディアに記録された画像を再生する指示を入力するためのボタンである。メニューボタン19は、デジタルカメラの各種設定などのメニューを表示させるためのボタンである。決定ボタン20は、例えばメニュー画面において決定の指示を入力するためのボタンである。十字ボタン21は、例えばメニュー画面において選択の指示を入力したり、その他各種選択を入力したりするためのボタンである。電源オン・オフレバー22は、デジタルカメラの電源のオン又はオフの指示を入力するためのレバーである。本実施形態では、モードダイヤル11の「静動画」が指標11bの位置に合わされた状態(図3(b)参照)、すなわち、静動画の撮影モードが選択された状態において電源がオンにされたとき、リングバッファへの動画の記録を開始させる。削除ボタン23は、記録メディアに記録された画像を削除する指示を入力するためのボタンである。
ホットシュー24は、デジタルカメラに、例えば外付けストロボといった外部アクセサリを接続するための部位である。通信コネクタ25は、デジタルカメラに、接続された外付けアクセサリと通信を行うための通信ケーブルが接続される部位である。
撮影モードダイヤル11について図3を参照してさらに説明する。図3に示されるように、撮影モードダイヤル11には撮影モードを示す記号が記されている。撮影モードダイヤル11は回転し、指標11bと位置が一致する記号に対応する撮影モードが選択される。撮影モードダイヤル11には、例えば図3に示されるように、静止画の撮影モードとしてプログラムAEモードを示す「P」や、絞り優先AEモードを示す「A」や、シャッタ速優先AEモードを示す「S」や、マニュアルモードを示す「M」等が記されている。さらに、本実施形態に係る静動画を示す「静動画」や、動画を示すムービーカメラマークや、シーンに応じた撮影設定が行われるシーンモードを示す「SCN」や、静止画に特殊効果を加えるアートフィルター(登録商標)を示す「ART」等が記されている。
本実施形態に係るデジタルカメラ1を表すブロック図を図4に示す。デジタルカメラ1は、ボディユニット100とレンズユニット200とを有する。レンズユニット200は、ボディユニット100に対して着脱自在である。本実施形態では、デジタルカメラ1として、レンズユニット200がボディユニット100から取り外し可能でレンズ交換が可能なカメラを示す。しかしながら、これに限定されず、本実施形態はレンズとボディとが固定されたカメラにも適用され得る。
レンズユニット200は、レンズ210a及びレンズ210bと、絞り203とを備える。レンズユニット200は、さらにレンズ210aを駆動するレンズ駆動機構204と、絞り203を駆動する絞り駆動機構202とを備える。レンズユニット200は、さらにレンズ制御用マイクロコンピュータ201を備える。レンズ制御用マイクロコンピュータ201は、合焦のため、レンズ駆動機構204を制御してレンズ210aを動作させる。また、レンズ制御用マイクロコンピュータ201は、光量調整のため、絞り駆動機構202を制御して絞り203を動作させる。なお、図4は模式図であって、レンズ210a及びレンズ210b等は何枚のレンズで構成されていてもよい。また、ズーム機能を有していてもよい。
ボディユニット100は、デジタルカメラ1の各部の動作を制御する制御用マイクロコンピュータ101を備える。レンズ制御用マイクロコンピュータ201と制御用マイクロコンピュータ101とは、通信コネクタ170を介して接続されている。制御用マイクロコンピュータ101は、レンズ制御用マイクロコンピュータ201に、レンズユニット200の各種動作に係る指令を出力する。
ボディユニット100は、レンズユニット200から入射された被写体像を光電変換して画像信号を生成する撮像素子111を備える。撮像素子111とレンズ210bとの間にはシャッタ120が設けられている。シャッタ120の動作は、ボディユニット100に設けられたシャッタ制御駆動回路121によって制御される。シャッタ制御駆動回路121は、制御用マイクロコンピュータ101と接続し、制御用マイクロコンピュータ101の制御下で動作する。
ボディユニット100は、撮像素子駆動IC110と、画処理IC102と顔検出IC103と、SDRAM104と、タイマー105とを備える。画処理IC102は、制御用マイクロコンピュータ101の制御下で動作する。撮像素子駆動IC110は、画処理IC102の制御下で動作する。撮像素子駆動IC110は、撮像素子111を駆動し、撮像素子111から被写体像に係るアナログ信号を取得する。撮像素子駆動IC110は、撮像素子111から取得したアナログ信号をデジタル信号に変換し、通常行われるガンマ変換等を含む一部の画像処理を施して、処理後の画像信号を画処理IC102に出力する。画処理IC102は、本実施形態に係る静動画の作成を含む各種画像処理を行う。画処理IC102の処理においては、処理中のデータ等の一時記憶にSDRAM104が用いられる。顔検出IC103は、画像における顔の位置を検出する顔検出処理を行う。タイマー105は、本実施形態に係る静動画における後述の第1の動画の時間を決定するための時間の計測に用いられる。
画処理IC102は、第1の特殊効果処理部102aと、第2の特殊効果処理部102bと、ファイル作成部102cと、動画時間決定部102dとを含む。第1の特殊効果処理部102aは、本実施形態に係る静動画の作成において、静止画に対して静止画用特殊効果処理を施して特殊効果静止画を作成する。第2の特殊効果処理部102bは、本実施形態に係る静動画の作成において、動画に対して静止画用特殊効果に対応する複数の特殊効果を組み合わせた動画用特殊効果処理を施して特殊効果動画を作成する。ファイル作成部102cは、特殊効果静止画や、特殊効果動画に基づいて、静動画に係るファイルを作成する。動画時間決定部102dは、本実施形態に係る静動画の作成において、特殊効果動画のうち、後述の第1の動画の時間を決定する。
さらにボディユニット100には、外部アクセサリ等との通信を行うための通信コネクタ130と、ボディユニット100に着脱自在な記録メディア131と、表示モニタ140と、タッチパネル150と、操作スイッチ(操作SW)160とが設けられている。記録メディア131は、一般的な記録メディアであり、例えば画処理IC102で画像処理された画像が記録される。
表示モニタ140は、ファインダ16及びタッチパネル付き背面液晶表示モニタ17に対応し、画処理IC102で画像処理された画像を表示する。タッチパネル150は、液晶表示モニタに対応して設けられている。タッチパネル150は、ユーザによるタッチの位置を検出する。操作スイッチは、撮影モードダイヤル11、メインダイヤル12、サブダイヤル13、レリーズボタン14、動画記録ボタン15、メニューボタン19、決定ボタン20、十字ボタン21、電源オン・オフレバー22、及び削除ボタン23等、各種入力のための操作スイッチである。通信コネクタ130は、ホットシュー24や通信コネクタ25に対応する。
本実施形態において画処理IC102が作成する静動画の例を、図5乃至図20を参照して説明する。本実施形態では、静動画として、複数の画像処理の組み合わせが用意されている。以降、画像処理の組み合わせによって作成される各静動画の種類をシナリオと称することにする。
図5、図7、図9、図11、図13、図15、図17及び図19は、シナリオ毎に静動画に含まれる画像の順序の概略を示している。また、図6A及び図6B、図8、図10A及び図10B、図12、図14、図16、図18並びに図20は、各静動画についての理解を助けるために、静動画に含まれる画像に対して施される処理の概略を、経過時間順に模式的に示している。なお、図5、図7、図9、図11、図13、図15、図17及び図19の各枠内に示された符号は、図6A及び図6B、図8、図10A及び図10B、図12、図14、図16、図18並びに図20に示された参照符号に対応する。また、図5、図7、図9、図11、図13、図15、図17及び図19には、静動画に含まれる各構成要素の時間が示されている。これら構成要素の時間は、例えば下記の表1に示される値となる。これら構成要素の各時間は、表1の値が初期値として設定されており、撮影者によって調整され得る。なお、静動画の全体の長さをt20とする。表1に示されるような初期値が設定されることで、撮影者は細かな設定を行うことなく、容易に印象的な静動画を取得することができる。
図5を例にとって、表1を説明する。表1の1列目はシナリオ名を表す。表1の2列目のt11は、各シナリオの第1の動画部の継続時間である第1の動画時間に係る時間を表す。この時間は、min及びmaxの2つの値を持ち、それぞれは、後程説明する図25に示すt11_min及びt11_maxに対応する。表1の3列目のt12は、I104の第1の画像におけるズームアップの効果表示時間、及びI116の第6の画像におけるズームダウンの効果表示時間に対応する。表1の4列目のt13は、I105、I107、I109、I111、I113及びI115の白フラッシュの効果表示時間に対応する。表1の5列目のt14は、I106の第2の画像である静止画像、I108の第3の画像である静止画像、I112の第4の画像である静止画像、及びI114の第5の画像である静止画像の効果表示時間に対応する。表1の6列目のt15は、I110の静止画を表示する時間に対応する。表1の7列目のt16は、I117及びI118の第2の動画の表示時間に対応する。表1の8列目のt17は、図7のI212−I214で表示する黒フェードアウトや、図13のI511の白フェードアウトの効果表示時間である。表1の9列目の計(t20)は、上記それぞれの時間と、表示回数をかけて加えた総計時間であり、各時間の上の数字は、t11がminを取ったとき、下の数字はt11がmaxを取ったときの総計時間を表す。
図5、図7、図9、図11、図13、図15、図17及び図19に示されるように、何れの静動画においても、静止画を含む静止画部の前に特殊効果が施された動画を含む第1の特殊効果動画部が、静止画部の後に特殊効果が施された動画を含む第2の特殊効果動画部が、それぞれ設けられている。第1の特殊効果動画部には、撮影ごとにその長さが決定される第1の動画部と、第1の動画部と静止画部とをつなぐ第1の移行部とが含まれている。第1の動画部の長さをt11とする。
[第1の静動画]
画処理IC102は、第1の静動画として、シナリオ名を「ズーム」とする静動画を作成する。第1の静動画について、図5と図6A及び図6Bとを参照して説明する。第1の静動画の第1の特殊効果動画部は、図6Aの画像I101乃至I103に示されるように、第1の動画部として、特殊加工が施されていない動画を含む。この動画の時間はt11である。この時間t11は、後述の通り、撮影ごとに変更される。
画処理IC102は、第1の静動画として、シナリオ名を「ズーム」とする静動画を作成する。第1の静動画について、図5と図6A及び図6Bとを参照して説明する。第1の静動画の第1の特殊効果動画部は、図6Aの画像I101乃至I103に示されるように、第1の動画部として、特殊加工が施されていない動画を含む。この動画の時間はt11である。この時間t11は、後述の通り、撮影ごとに変更される。
第1の特殊効果動画部はさらに、図6Aの画像I104に示されるように、第1の移行部として、電子ズームによって徐々に主要被写体にズームアップする画像処理が施された動画を含む。主要被写体は、例えば顔検出IC103による顔検出によって特定される。主要被写体は他の方法で特定されても勿論よい。ズームアップする動画の時間はt12である。第1の特殊効果動画部はさらに、図6Aの画像I105乃至I109に示されるように、第1の移行部として、例えば電子ズームによりズームアップされた静止画像と白フラッシュとが交互に挿入されている動画を含む。ここで、画像I106及びI108の静止画は、元の動画における所定のタイミングについて抽出された静止画像である。白フラッシュは、フラッシュを浴びさせたような効果を得るために、画像I105、I107及びI109のように、画像全体を瞬間的に白くするものである。白フラッシュの時間はt13であり、白フラッシュと白フラッシュとの間の時間はt14である。
第1の静動画の静止画部の静止画は、図6の画像I110に示されるように、電子ズームによって拡大された静止画である。この静止画の時間はt15である。
第1の静動画の第2の特殊効果動画部は、第2の移行部として、図6A及び図6Bの画像I111乃至I115に示されるように、第1の特殊効果動画の場合と同様に、ズームアップされた静止画と白フラッシュとが交互に配置された動画を含む。第2の特殊効果動画部はさらに、第2の移行部として、図6Bの画像I116に示されるように、徐々に主要被写体からズームダウンする画像処理を施された動画を含む。このズームダウンする動画の時間は、t12である。最後に、第2の特殊効果動画部は、第2の動画部として、図6Bの画像I117乃至I118に示されるように、特殊加工が施されていない動画を含む。
このように、第1の静動画としての「ズーム」において、静止画部の静止画は、電子ズームを利用してズームアップされた画像である。この静止画が引き立つように、静止画の前に徐々にズームアップする動画、及びズームアップされた静止画像と白フラッシュとが交互に表される動画が設けられ、その後に続けて表示されるズームアップされた静止画に印象付けて繋がるような特殊効果が演出されている。また、静止画の後にズームアップされた静止画と白フラッシュとが交互に表される動画、及び徐々にズームダウンする動画が設けられている。このように第1の静動画は、全体として躍動感がある動画となっている。ここでは、ズームアップやズームダウンは電子ズームを用いて実現されている例を示したが、撮影中にレンズユニット200の光学ズームがシナリオに連動して駆動されるようにしてもよい。
[第2の静動画]
画処理IC102は、第2の静動画として、シナリオ名を「フラッシュバック」とする静動画を作成する。第2の静動画について、図7と図8とを参照して説明する。第2の静動画の第1の特殊効果動画部は、図8の画像I201に示されるように、第1の動画部として、特殊効果処理が施されていない動画像を含む。特殊効果処理が施されていない動画像の長さは、時間t11である。この時間t11は、後述の通り、撮影ごとに変更される。
画処理IC102は、第2の静動画として、シナリオ名を「フラッシュバック」とする静動画を作成する。第2の静動画について、図7と図8とを参照して説明する。第2の静動画の第1の特殊効果動画部は、図8の画像I201に示されるように、第1の動画部として、特殊効果処理が施されていない動画像を含む。特殊効果処理が施されていない動画像の長さは、時間t11である。この時間t11は、後述の通り、撮影ごとに変更される。
第1の特殊効果動画部は、さらに図8の画像I202乃至I206に示されるように、第1の移行部として、白フラッシュと特殊効果が施された動画との繰り返しを含む。ここで、動画に施される特殊効果は、画像にぼかし処理を施すソフトフォーカス効果が付加された上で、ピンホールカメラで撮影したような効果を与えるため画像周辺の輝度を低下させたものである。輝度を低下させる範囲は時間経過とともに変化し揺らぐ。すなわち、第1の特殊効果動画部の第1の移行部は、図8の画像I202乃至I206に示されるように、ソフトフォーカス効果が与えられた上に周辺輝度が低下した動画像に、所定のタイミングで瞬間的な白画像が挿入された動画像となる。なお、白フラッシュで挿入される白画像の時間はt13であり、白フラッシュと白フラッシュとの間の動画の時間はt14である。
第2の静動画の静止画部は、図8の画像I207に示されるように、ソフトフォーカス効果及び周辺光量低下効果が施された静止画像で構成される。静止画部の長さは、時間t15である。
第2の静動画の第2の特殊効果動画部は、図7及び図8の画像I208乃至I214に示されるように、第2の移行部、第2の動画部及びフェードアウト部を含む。第2の移行部は、図8の画像I208乃至I210に示されるように、第1の移行部と同様に、白フラッシュとソフトフォーカス及び周辺光量低下の効果が施された動画との繰り返しで構成される動画を含む。第2の動画部は、図8の画像I211に示されるように、ソフトフォーカス及び周辺光量低下の効果が施された動画を含む。フェードアウト部は、図8の画像I212乃至I214に示されるように、黒フェードアウト動画を含む。黒フェードアウト動画は、明度が徐々に低下して黒画像へと変化する動画である。最後の白フラッシュから黒フェードアウトまでの動画の時間はt16である。黒フェードアウトの時間はt17である。
このように、第2の静動画としての「フラッシュバック」では、静止画部の静止画は、ソフトフォーカス効果が施された軟調な画像であり、さらに周辺光量低下効果が施されている。この静止画が引き立つようにその前後には、ソフトフォーカス効果と光量が低下する領域が時間と共に変化する周辺光量低下効果とが施され、時々瞬間的な白フラッシュが挿入されたロマンチックな雰囲気の動画が設けられている。
[第3の静動画]
画処理IC102は、第3の静動画として、シナリオ名を「エコー」とする静動画を作成する。第3の静動画について、図9と図10A及び図10Bとを参照して説明する。第3の静動画の第1の特殊効果動画部は、図10Aの画像I301乃至I302に示されるようなフェードイン部としての白フェードイン動画と、図10Aの画像I303に示されるような第1の動画部としてのソフトフォーカス効果が施された動画とを含む。すなわち、白フェードイン動画は、白画像から動画が徐々に表れてくるように明度が変化する動画である。白フェードインの時間はt17となっている。ソフトフォーカス効果が施された画像I303の時間はt11であり、後述の通り、撮影ごとに変更される。
画処理IC102は、第3の静動画として、シナリオ名を「エコー」とする静動画を作成する。第3の静動画について、図9と図10A及び図10Bとを参照して説明する。第3の静動画の第1の特殊効果動画部は、図10Aの画像I301乃至I302に示されるようなフェードイン部としての白フェードイン動画と、図10Aの画像I303に示されるような第1の動画部としてのソフトフォーカス効果が施された動画とを含む。すなわち、白フェードイン動画は、白画像から動画が徐々に表れてくるように明度が変化する動画である。白フェードインの時間はt17となっている。ソフトフォーカス効果が施された画像I303の時間はt11であり、後述の通り、撮影ごとに変更される。
第1の特殊効果動画部はさらに、図10Aの画像I304乃至I309に示されるように、第1の移行部として、エコー効果及びソフトフォーカス効果が施された動画像と白フラッシュとの繰り返しを含む。ここで、エコー効果は、所定のフレーム数の残像が残る画像処理である。エコー効果とソフトフォーカス効果が施された動画像に、白フラッシュが挿入されることで、動画像の連続感に区切りがつけられ、画像の連続性が断ち切られたように感じさせる効果がある。なお、白フラッシュで挿入される白画像の時間はt13であり、白フラッシュと白フラッシュとの間の動画の時間はt14である。第1の特殊効果動画部はさらに、図10Aの画像I310に示されるように、第1の移行部として、最後の白画像から静止画へと徐々に画像が現れるように明度が変化するフェードイン画像を含む。フェードインの時間はt17である。
第3の静動画の静止画部は、図10Aの画像I311に示されるように、ソフトフォーカス処理が施された静止画で構成される。この静止画の時間はt15である。
第3の静動画の第2の特殊効果動画部は、図10Aの画像I312に示されるように、第2の移行部として、静止画から徐々に明度が増加して白画像へと変化する白フェードアウト画像を含む。白フェードアウトの時間はt17である。第2の特殊効果動画部はさらに、第2の移行部として、フェードインする動画を含み、その後に図10Bの画像I313乃至I315に示されるように、ソフトフォーカス及びエコー効果が施された動画を含む。静止画部の後のフェードインからソフトフォーカス及びエコー効果が施された動画の時間は、3×t14である。第3の特殊効果動画部はさらに、図10Bの画像I316に示されるように、第2の動画部として、ソフトフォーカスのみが施された動画を含む。この動画の時間はt16である。最後に第2の特殊効果動画部は、図10Bの画像I317乃至I318に示されるように、黒フェードアウトする動画を含む。黒フェードアウトの時間はt17である。
このように、第3の静動画としての「エコー」では、静止画部の静止画は、ソフトフォーカス効果が施された軟調な画像である。この静止画が引き立つように、その前後にはソフトフォーカス効果が与えられた上にエコー効果が施された幻想的な雰囲気の動画が設けられている。第1の移行部及び第2の移行部においてエコー効果が付加されることで、静止画部のソフトフォーカス効果が引き立つ。
[第4の静動画]
画処理IC102は、第4の静動画として、シナリオ名を「ブラー(Blur)」とする静動画を作成する。第4の静動画について、図11と図12とを参照して説明する。第4の静動画の第1の特殊効果動画部では、図12の画像I401に示されるように、第1の動画部として、画像処理が施された動画を含む。この動画は、ポップアート調の画像処理、すなわち、画像の彩度を上げる画像処理が施されている。さらに、動画は、トイフォト風に画像周辺の輝度を低下させ色調やコントラストを変化させる画像処理が施されている。さらに動画は、画像全体について霞をかけたようなぼかし処理が施されている。このぼかし処理は、例えば水平及び垂直方向に画像に移動ブレを付与することで実現される。図12においては、霞をかけたような処理が横線の網掛けで模式的に示されている。この動画の時間は時間はt11であり、後述の通り、撮影ごとに変更される。
画処理IC102は、第4の静動画として、シナリオ名を「ブラー(Blur)」とする静動画を作成する。第4の静動画について、図11と図12とを参照して説明する。第4の静動画の第1の特殊効果動画部では、図12の画像I401に示されるように、第1の動画部として、画像処理が施された動画を含む。この動画は、ポップアート調の画像処理、すなわち、画像の彩度を上げる画像処理が施されている。さらに、動画は、トイフォト風に画像周辺の輝度を低下させ色調やコントラストを変化させる画像処理が施されている。さらに動画は、画像全体について霞をかけたようなぼかし処理が施されている。このぼかし処理は、例えば水平及び垂直方向に画像に移動ブレを付与することで実現される。図12においては、霞をかけたような処理が横線の網掛けで模式的に示されている。この動画の時間は時間はt11であり、後述の通り、撮影ごとに変更される。
続いて第1の特殊効果動画部は、図12の画像I402乃至I405に示されるように、第1の移行部として、ポップアート調の画像処理と、トイフォト風の画像処理と、全体に霞がかかったようなぼかし処理とが施された動画を含む。ここで、周辺光量が低下する範囲を規定する楕円の径は時間経過とともに変化する。画像I402乃至I405の時間は7×t14である。
第4の静動画の静止画部は、図12の画像I406に示されるように、ポップアート調の画像処理と、トイフォト風の画像処理とが施されている。この静止画の時間はt15である。
第4の静動画の第2の特殊効果動画部は、図12の画像I407乃至I410に示されるように、第2の移行部として、第1の特殊効果動画部の場合と同様に、ポップアート調の画像処理と、トイフォト風の画像処理と、全体に霞を掛けたようなぼかし処理とが施され、周辺光量が低下する範囲を規定する楕円の径が時間経過とともに変化する動画を含む。画像I407乃至I410の時間は7×t14である。最後に、第2の特殊効果動画部は、フェードアウト部として図12の画像I411に示されるように黒フェードアウトする動画を含む。
このように、第4の静動画としての「ブラー」では、静止画部の静止画は、ポップアート調の画像処理と、トイフォト風の画像処理と、全体に霞を掛けたようなぼかし処理とが施されている。この静止画が引き立つように、その前後には周辺光量落ちの範囲を規定する楕円の径が時間経過とともに変化する動画が設けられている。
[第5の静動画]
画処理IC102は、第5の静動画として、シナリオ名を「ポップアート(Pop Art)」とする静動画を作成する。第5の静動画について、図13と図14とを参照して説明する。第5の静動画の第1の特殊効果動画部は、図14の画像I501に示されるように、第1の動画部として、彩度を低下させてパステル調の画像とする画像処理が施された動画を含む。この動画の時間はt11であり、後述の通り、撮影ごとに変更される。
画処理IC102は、第5の静動画として、シナリオ名を「ポップアート(Pop Art)」とする静動画を作成する。第5の静動画について、図13と図14とを参照して説明する。第5の静動画の第1の特殊効果動画部は、図14の画像I501に示されるように、第1の動画部として、彩度を低下させてパステル調の画像とする画像処理が施された動画を含む。この動画の時間はt11であり、後述の通り、撮影ごとに変更される。
続いて第1の特殊効果動画部は、図14の画像I502乃至I507に示されるように、第1の移行部として、画像I501のパステル調の画像から彩度が徐々に低下してモノクロ画像となるような画像処理が施された動画を含む。その後、第1の特殊効果動画部は、図14の画像I508に示されるように、黒フェードアウトする動画を含み、さらに、画像I509に示されるように、白フラッシュを含む。黒フェードアウトの時間はt17であり、白フラッシュの時間はt13である。なお、図14においては、彩度が下げられた画像は塗りが薄い画像として模式的に示されている。
第5の静動画の静止画部は、図14の画像I510に示されるように、彩度が高いポップアート調の画像処理が施されている。この静止画の時間はt15である。第2の特殊効果動画部は、フェードアウト部として、図14の画像I511に示されるように、白フェードアウトする動画を含む。
このように、第5の静動画としての「ポップアート」では、静止画部の静止画は、彩度が際立ったポップアート調の画像処理が施されている。この静止画が引き立つように、初めに彩度が徐々に低下してモノクロになる動画が設けられ、黒フェードアウトして白フラッシュが挿入された後にポップアート調の静止画が示される。このように、彩度を徐々に低下させてから、白フラッシュで区切りを入れて彩度が高い静止画を示すことで、特殊効果画像と静止画との間の視覚的ギャップを視聴者に与えることにより、静止画部において彩度が上げられている効果が強調される。
[第6の静動画]
画処理IC102は、第6の静動画として、シナリオ名を「ラフモノクローム(Grainy Film)」とする静動画を作成する。第6の静動画について、図15と図16とを参照して説明する。第6の静動画の第1の特殊効果動画部は、図16の画像I601に示されるように、第1の動画部として、特殊加工が施されていない動画を含む。この動画の時間はt11であり、後述の通り、撮影ごとに変更される。
画処理IC102は、第6の静動画として、シナリオ名を「ラフモノクローム(Grainy Film)」とする静動画を作成する。第6の静動画について、図15と図16とを参照して説明する。第6の静動画の第1の特殊効果動画部は、図16の画像I601に示されるように、第1の動画部として、特殊加工が施されていない動画を含む。この動画の時間はt11であり、後述の通り、撮影ごとに変更される。
第1の特殊効果動画部はさらに、図16の画像I602乃至I607に示されるように、第1の移行部として、徐々に彩度が低下していき、徐々にモノクロ画像へと変化する画像処理が施された動画を含む。画像I602乃至I607の時間は、6×t14である。第1の特殊効果動画部はさらに、図16の画像I608に示されるように、第1の移行部として、徐々に黒画像へと変化していく黒フェードアウトと、その後の白フラッシュとを含む。黒フェードアウトの時間はt17であり、白フラッシュの時間はt13である。なお、図16においては、彩度が下げられた画像は塗りが薄い画像として模式的に示されている。
静止画部の静止画は、図16の画像I610に示されるように、彩度が下げられてモノクロ調とする画像処理が施されている。このモノクロの静止画の時間はt15である。第2の特殊効果動画部は、フェードアウト部として、図16の画像I611に示されるように、白フェードアウトする動画を含む。
このように、第6の静動画としての「ラフモノクローム」では、静止画部の静止画は、モノクロ画像にする画像処理が施されている。この静止画が引き立つように、初めに彩度が徐々に低下してモノクロになる動画が設けられ、黒フェードアウトと区切りを入れるための白フラッシュとが挿入された後に再びモノクロの静止画が示される。
[第7の静動画]
画処理IC102は、第7の静動画として、シナリオ名を「ジェントルセピア(Gentle Sepia)」とする静動画を作成する。第7の静動画について、図17と図18とを参照して説明する。第7の静動画の第1の特殊効果動画部は、図18の画像I701に示されるように、第1の動画部として、特殊加工が施されていない動画を含む。この動画の時間はt11であり、後述の通り、撮影ごとに変更される。
画処理IC102は、第7の静動画として、シナリオ名を「ジェントルセピア(Gentle Sepia)」とする静動画を作成する。第7の静動画について、図17と図18とを参照して説明する。第7の静動画の第1の特殊効果動画部は、図18の画像I701に示されるように、第1の動画部として、特殊加工が施されていない動画を含む。この動画の時間はt11であり、後述の通り、撮影ごとに変更される。
第1の特殊効果動画部はさらに、図18の画像I702乃至I707に示されるように、第1の移行部として、画像の重心に中心を有する楕円の外側をセピア調に画像処理した動画を含む。楕円の内側は処理されていないカラー画像となっている。この楕円は、時間経過とともに小さくなる。したがって、図18の画像I702乃至I707に示されるように、動画は、周辺部から中心部に向けて徐々にセピア調に変化する。画像I702乃至I707の時間は、6×t14である。第1の特殊効果動画部はさらに、図18の画像I708に示されるように、第1の移行部として、徐々に黒画像へと変化していく黒フェードアウトと、その後の白フラッシュとを含む。黒フェードアウトの時間はt17であり、白フラッシュの時間はt13である。なお、図18においては、セピア調の画像は網掛けが施された画像として模式的に示されている。
第7の静動画の静止画部の静止画は、図18の画像I710に示されるように、彩度が下げられてセピア調とする画像処理が施されている。このセピア調の静止画の時間はt15である。第7の静動画の第2の特殊効果動画部は、フェードアウト部として、図18の画像I711に示されるように、白フェードアウトする動画を含む。
このように、第7の静動画としての「ジェントルセピア」では、静止画部の静止画は、セピア調の画像にする画像処理が施されている。この静止画が引き立つように、周辺部からセピア調に変化していく動画が設けられ、黒フェードアウトと区切りを入れるための白フラッシュとが挿入された後に再びセピア調の静止画が示される。
[第8の静動画]
画処理IC102は、第8の静動画として、シナリオ名を「スローモーション」とする静動画を作成する。第8の静動画について、図19と図20とを参照して説明する。第8の静動画の第1の特殊効果動画部は、図20の画像I801に示されるように、第1の動画部として、特殊加工が施されていない動画を含む。この動画の時間はt11であり、後述の通り、撮影ごとに変更される。
画処理IC102は、第8の静動画として、シナリオ名を「スローモーション」とする静動画を作成する。第8の静動画について、図19と図20とを参照して説明する。第8の静動画の第1の特殊効果動画部は、図20の画像I801に示されるように、第1の動画部として、特殊加工が施されていない動画を含む。この動画の時間はt11であり、後述の通り、撮影ごとに変更される。
第1の特殊効果動画部はさらに、第1の移行部として、図20の画像I802に示されるように通常よりも早送りした動画と、図20の画像I803に示されるように通常速度の動画と、図20の画像I804に示されるように通常よりも遅送りした動画とを含む。早送りでは、例えば通常速度の1.1乃至1.4倍速とし、遅送りでは、例えば通常速度の0.9乃至0.7倍速とする。早送りと通常速度と遅送りとの時間は、それぞれt14である。第1の特殊効果動画部はさらに、図20の画像I805乃至I806に示されるように、第1の移行部として、白フェードアウト動画を含む。白フェードアウトの時間はt17である。
第8の静動画の静止画部は、図20の画像I807に示されるように、画像処理が施されていない静止画を含む。この静止画の時間はt15である。
第8の静動画の第2の特殊効果動画部は、第2の移行部として、図20の画像I808に示されるように通常よりも遅送りした動画と、図20の画像I809に示されるように通常速度の動画と、図20の画像I810に示されるように通常よりも早送りした動画とを含む。遅送りでは、例えば通常速度の0.9乃至0.7倍速とし、早送りでは、例えば通常速度の1.1乃至1.4倍速とする。遅送りと通常速度と早送りとの時間は、それぞれt14である。第2の特殊効果動画部はさらに、図20の画像I811に示されるように、第2の動画部として、特殊加工が施されていない動画を含む。動画の時間はt16である。第2の特殊効果動画部はさらに、フェードアウト部として、図20の画像I812に示されるように、黒フェードアウト動画を含む。黒フェードアウトの時間はt17である。
このように、第8の静動画としての「スローモーション」では、静止画の前に早送り、通常速、遅送りとして、速度のギャップを強調してスローモーションの効果を高め、さらに静止画の後に、遅送り、通常速、早送りとして速度のギャップを強調している。すなわち、例えば早送りの後に遅送りすることで、遅送りの効果が強調されている。このようにして、第8の静動画においても静止画が引き立たされている。
図21に模式図を示すように、静動画は、特殊効果が施された静止画部の前に第1の特殊効果動画部が設けられている。第1の特殊効果動画部は、第1の動画部と、第1の動画部と静止画部とをつなぐ第1の移行部が設けられている。静動画には、図21(a)に示されるように、静止画部の後がすぐにフェードアウトなどになっておりすぐに終了するものと、図21(b)に示すように、静止画部の後に第2の移行部及び第2の動画部を含むものとがある。なお、第1乃至第7の静動画においては、静止画に画像処理が施されているが、第8の静動画においては、静止画に画像処理が施されていない。
このように、第1乃至第7の静動画においては、静止画部の静止画を引き立てるような特殊効果動画部の動画が設けられている。例えば第3の静動画の「エコー」においては、静止画部の静止画にソフトフォーカス処理が施されているので、このソフトフォーカスを引き立てるように、特殊効果動画部の動画には、ソフトフォーカス効果に加えてソフトフォーカス効果に類似したエコー効果が施されている。また、例えば第5の静動画の「ポップアート」においては、静止画部の静止画に彩度を上昇させるポップアート処理が施されているので、このポップアート処理を引き立てるように、特殊効果動画部の動画には、ポップアート処理とは反対に彩度を低下させてモノクロ画像にする処理が施されている。このように、静止画部の静止画に施された特殊効果と類似の又は逆の効果が特殊効果動画部の動画に施されることで、静止画がより引き立つようになっている。すなわち、静止画用の特殊効果処理に応じて工夫された動画用の特殊効果処理がシナリオとして用意されている。シナリオが複数用意されていることによって、撮影者は被写体に応じてシナリオを選択することで、意図した特殊効果が施された静動画を容易に作成することができる。
なお、上記の例は一例であり、適宜変更され得る。例えば、各静動画のフェードイン部及びフェードアウト部はあってもなくてもよい。したがって、上記の説明でフェードイン部を示したものについてフェードイン部を含まないようにしてもよいし、上記の説明でフェードイン部を示していないものについてフェードイン部を含むようにしてもよい。フェードインは、黒フェードインでも白フェードインでもよいし、他の色からフェードインするものでもよい。フェードアウトは、黒フェードアウトでも白フェードアウトでもよいし、他の色にフェードアウトするものでもよい。
また、例えば白フラッシュが挿入されるシナリオにおいて白フラッシュは1回しか挿入されないなど、回数が変更されてもよいし、白フラッシュを入れない等の変更がされてもよい。また、繰り返しがなされる部分の繰り返し回数や、継続時間などは変更され得る。また、第2の動画部が設けられているシナリオでは、第2の動画部が設けられなくてもよいし、第2の動画部が設けられていないシナリオで、第2の動画部を設けるように変更してもよい。
また、上記の各静動画に含まれる、画像全体が白画像又は黒画像へと徐々に変化するフェードアウト効果と、画像全体が白画像又は黒画像から徐々に変化するフェードイン効果と、画像全体が短時間白画像に変化する白フラッシュ効果と、カラー画像からセピア調画像へと、又は、セピア調画像からカラー画像へと徐々に変化するセピア効果と、カラー画像からモノクロ調画像へと、又は、モノクロ調画像からカラー画像へと徐々に変化するモノクロ効果と、画像の彩度が徐々に変化する彩度変化効果と、画像の階調が徐々に変化する階調変化効果と、画像にぼかし処理を施すソフトフォーカス効果と、所定フレーム数の画像を重ね合わせることで残像効果が得られるエコー効果と、単位時間当たりに含まれるフレーム数を変更することで再生速度を変更するスローモーション効果と、画像に霞がかかったような効果を与えるブラー効果と、画像の周辺輝度を低下させるピンホール効果と、画像の周辺輝度を低下させ色調又はコントラストを変更するトイフォト効果とのうちから選択された効果が適宜組み合わされた上記していない静動画が作成されてもよい。
次に、本実施形態に係るデジタルカメラ1の動作を図22を参照して説明する。ステップS102において、制御用マイクロコンピュータ101は、電源がオンになったか否かを判定する。電源がオンになったと判定されたとき、処理はステップS106に進む。一方、電源がオンでないと判定されたとき、処理はステップS104に進む。ステップS104において、制御用マイクロコンピュータ101は、スリープモードで待機する。スリープ状態から起動させる旨の信号が制御用マイクロコンピュータ101に入力されたとき、処理はステップS106に進む。例えば電源オン・オフレバー22がオンにされたとき、処理はステップS106に進む。このため、制御用マイクロコンピュータ101は、スリープ状態から起動させる旨の信号の有無を定期的に確認する。ステップS106において、制御用マイクロコンピュータ101は、デジタルカメラ1の各部への電源供給を開始する。
ステップS108において、制御用マイクロコンピュータ101は、デジタルカメラ1の各部と通信し、撮影モード、撮影条件、レンズ情報等を読み込む。ステップS110において、制御用マイクロコンピュータ101は、撮影条件や光量検出結果に基づいて、露光量演算を行い、適正露出のための露光パラメータを決定する。ステップS112において、制御用マイクロコンピュータ101は、撮像を開始させる。すなわち、シャッタ120を開き撮像素子111に光電変換を開始させ、画処理IC102による画像処理によって、ライブビュー画像を作成させる。ステップS114において、制御用マイクロコンピュータ101は、得られたライブビュー画像を表示モニタ140に表示させるライブビュー表示を開始させる。
ステップS116において、制御用マイクロコンピュータ101は、静動画モードであるか否かを判定する。静動画モードとは、本実施形態に係る特徴的なモードであり、視聴者にとっての静止画の印象を強めるために静止画の前又は前後に加工された動画を付加した静動画を記録するモードである。上述の通り、静動画として静止画と動画との加工の組み合わせに応じた複数のシナリオが用意されている。静動画モードでないと判定されたとき、処理はステップS122に進む。一方、静動画モードであると判定されたとき、処理はステップS118に進む。
ステップS118において、制御用マイクロコンピュータ101は、ユーザの選択に基づいて静動画のシナリオを決定する。さらに、制御用マイクロコンピュータ101は、SDRAM104に静動画用のリングバッファのための領域を確保する。ステップS120において、制御用マイクロコンピュータ101は、ステップS118で設定したSDRAM104のリングバッファ用の領域に動画の記録を開始する。すなわち、現在までの所定の期間のライブビュー画像を動画として順次SDRAM104に記録する。
なお、静動画モードでない場合、リングバッファのための領域を確保せずに開放することで、静止画記録用に使用できるSDRAM104の領域を大きくする。静止画記録用に使用できるSDRAM104の領域を大きくすることで、連写時の撮影枚数が増える。また、常時SDRAM104にアクセスしないことにより、消費電力を小さくすることができる。
ステップS122において、制御用マイクロコンピュータ101は、表示モニタ140に撮影情報を表示させる。ステップS124において、制御用マイクロコンピュータ101は、レリーズボタンが半押しされたか否かを判定する。半押しされたと判定されたとき、処理はステップS126に進む。ステップS126において、制御用マイクロコンピュータ101は、撮影動作処理を行う。
撮影動作処理について図23を参照して説明する。ステップS202において、制御用マイクロコンピュータ101は、レリーズボタンが半押しされてから全押しされるまでの時間T1stを測定するため、タイマー105をスタートさせる。ステップS204において、制御用マイクロコンピュータ101は、表示モニタ140に表示させた撮影情報表示をオフにする。ステップS206において、制御用マイクロコンピュータ101は、静動画モードであるか否かを判定する。静動画モードであると判定されたとき、処理はステップS208に進む。
ステップS208において、制御用マイクロコンピュータ101は、レリーズボタンがいまだ半押しされているか否かを判定する。半押しされていないと判定されたとき、撮影動作処理は終了し、処理は図22を参照して説明しているメインフローに戻る。ステップS208において、半押しされていると判定されたとき、処理はステップS210に進む。
ステップS210において、制御用マイクロコンピュータ101は、タイマー105によって測定されているレリーズボタンが半押しされてから全押しされるまでの時間T1stが所定の時間t11_min以上か否かを判定する。T1stがt11_minより小さいとき、処理はステップS208に戻る。一方、T1stがt11_min以上であるとき、処理はステップS212に進む。このように、後述する静動画に必要なt11_min以上の動画がリングバッファに記録されるまでは、レリーズボタンの全押しは受け付けられない。ステップS212において、制御用マイクロコンピュータ101は、レリーズボタンは全押しされたか否かを判定する。全押しされていないと判定されたとき、処理はステップS208に戻る。一方、全押しされたと判定されたとき、処理はステップS214に進む。
ステップS214において、制御用マイクロコンピュータ101は、カウンタ値に基づいて、レリーズボタンが半押しされてから全押しされるまでの時間T1stを確定させる。時間T1stは、図24に示されるように、レリーズボタンが半押しにされたとき、すなわち、1stレリーズスイッチ1RSWがOnになったときから、レリーズボタンが全押しにされたとき、すなわち、2ndレリーズスイッチ2RSWがOnになったときまでの時間である。
ステップS216において、制御用マイクロコンピュータ101は、時間T1stに基づいて、第1の動画部の継続時間である第1の動画時間t11を決定する。第1の動画時間t11は、例えば図25に示されるような関係に基づいて決定される。すなわち、レリーズボタンが半押しされてから全押しされるまでの時間T1stが所定の時間T1st_min以下であるとき、第1の動画時間t11は、所定の時間t11_minに設定される。また、時間T1stが所定の時間T1st_max以上であるとき、第1の動画時間t11は、所定の時間t11_maxに設定される。時間T1stがT1st_min以上T1st_max以下であるとき、第1の動画時間t11は、T1stに比例した時間に設定される。このように、時間T1stが長いほど、第1の動画時間t11は長くなる。
本実施形態では、レリーズボタンが半押しにされている時間が長いほど、撮影者が長い動画を欲している場合が多いとして、レリーズボタンが半押しにされている時間に応じた第1の動画時間t11を設定している。本実施形態によれば、作成される静動画に撮影者の意図が反映される。また、第1の動画時間t11がt11_min以上t11_max以下に設定されることで、静動画が不要にまた極端に短くなりすぎたり長くなりすぎたりしないように調整される。
なお、第1の動画時間t11と時間T1stとの関係は、図25に示されるような関係に限らず、例えば曲線で表されるような関係でもよいし、第1の動画時間t11が常に所定の長さに設定されるものとしてもよい。なお、t11_maxは、SDRAM104に設定されるリングバッファの領域の大きさによっても制限される。また、T1stの測定開始をレリーズボタンが半押しされたときではなく、電源オン・オフレバー22がオンにされたときとしてもよい。このようにすれば時間T1stがt11_minより短いとしてレリーズボタンの全押しは受け付けられないことが減少する。また、上述の例では、静動画モードが選択されているときは、電源オン・オフレバー22がオンにされたときにリングバッファへの動画の記録が開始されるが、例えばレリーズボタンが半押しされたときに動画の記録が開始されてもよい。
ステップS218において、制御用マイクロコンピュータ101は、選択されているシナリオに基づいて、静動画の全時間である時間t20を演算する。ステップS220において、制御用マイクロコンピュータ101は、露光量を演算し、シャッタ速や絞りなどの露光条件を決定する。ステップS222において、制御用マイクロコンピュータ101は、静止画撮影を行う。ステップS224において、制御用マイクロコンピュータ101は、画処理IC102に、ステップS222で得られた静止画に対して画像処理を施させる。この画像処理には、通常行われるガンマ変換等の処理が含まれ、さらに、シナリオに応じた画像処理が含まれる。ステップS226において、制御用マイクロコンピュータ101は、作成された静止画を記録メディア131に記録する。
ステップS228において、制御用マイクロコンピュータ101は、リングバッファに記録された動画時間は、全時間t20以上であるか否かを判定する。動画時間がt20より短いとき、処理はステップS228を繰り返し、リングバッファへの動画の記録を継続させる。一方、動画時間がt20以上であるとき、処理はステップS230に進む。ステップS230において、制御用マイクロコンピュータ101は、ステップS224で作成された静止画を所定時間だけ表示モニタ140に表示させるレックビュー表示を行わせる。
ステップS232において、制御用マイクロコンピュータ101は、リングバッファへの動画の記憶を停止させる。ステップS234において、制御用マイクロコンピュータ101は、画処理IC102に、リングバッファに記憶された動画に基づいて編集を行わせ、特殊効果動画部を生成させる。ステップS236において、制御用マイクロコンピュータ101は、ステップS234で生成された特殊効果動画部に係る静動画ファイルを記録メディア131に記録させる。ステップS238において、制御用マイクロコンピュータ101は、リングバッファをリセットし開放させる。なお、ステップS232乃至ステップS238の処理は、レックビュー表示中に行われる。その後、処理は図22を参照して説明しているメインフローに戻る。
ステップS206において、静動画モードでないと判定されたとき、処理はステップS252に進む。ステップS252において、制御用マイクロコンピュータ101は、レリーズボタンがいまだ半押しされているか否かを判定する。半押しされていないと判定されたとき、撮影動作処理は終了し、処理は図22を参照して説明しているメインフローに戻る。ステップS252において、半押しされていると判定されたとき、処理はステップS254に進む。
ステップS254において、制御用マイクロコンピュータ101は、レリーズボタンは全押しされたか否かを判定する。全押しされていないと判定されたとき、処理はステップS252に戻る。一方、全押しされたと判定されたとき、処理はステップS256に進む。ステップS256において、制御用マイクロコンピュータ101は、露光量を演算し、シャッタ速や絞りなどの露光条件を決定する。ステップS258において、制御用マイクロコンピュータ101は、撮像素子111に静止画撮影を行わせる。
ステップS260において、制御用マイクロコンピュータ101は、画処理IC102に、ステップS258で得られた静止画に対して一般的な画像処理を施させる。さらに、撮影者が希望しているときは、この画像処理には、いわゆるアートフィルター(登録商標)のような画像に特殊効果を与える処理が含まれる。ステップS262において、制御用マイクロコンピュータ101は、作成された静止画を記録メディア131に記録する。ステップS264において、制御用マイクロコンピュータ101は、作成された静止画を表示モニタ140にレックビュー表示させる。その後、処理は図22を参照して説明しているメインフローに戻る。
図22に戻ってメインフローの説明を続ける。撮影動作処理の後、処理はステップS128に進む。ステップS124の判定において半押しされていないと判定されたとき、処理はステップS128に進む。ステップS128において、制御用マイクロコンピュータ101は、動画ボタンがオンになっているか否かを判定する。動画ボタンがオンであると判定されたとき、処理はステップS130に進む。ステップS130において、制御用マイクロコンピュータ101は、動画撮影処理を行う。
動画撮影処理について図26を参照して説明する。ステップS302において、制御用マイクロコンピュータ101は、表示モニタ140に表示させた撮影情報表示をオフにする。ステップS304において、制御用マイクロコンピュータ101は、動画記録を開始させる。ステップS306において、制御用マイクロコンピュータ101は、静動画モードであるか否かを判定する。静動画モードでないと判定されたとき、処理はステップS318に進む。一方、静動画モードであると判定されたとき、処理はステップS308に進む。
ステップS308において、制御用マイクロコンピュータ101は、レリーズボタンが半押しされたか否かを判定する。レリーズボタンが半押しされていないと判定されたとき、処理はステップS318に進む。一方、レリーズボタンが半押しされたと判定されたとき、処理はステップS310に進む。
ステップS310において、制御用マイクロコンピュータ101は、動画からの静動画生成モードであるか否かを判定する。動画からの静動画生成モードであると判定されたとき、処理はステップS312に進む。ステップS312において、制御用マイクロコンピュータ101は、レリーズボタンが全押しされているか否かを判定する。全押しされていないと判定されたとき、処理はステップS318に進む。一方、全押しされていると判定されたとき、処理はステップS314に進む。ステップS314において、制御用マイクロコンピュータ101は、レリーズボタンが全押しされたタイミング、すなわち、静止画のタイミングを動画に関連付けて記録する。その後処理はステップS318に進む。
ステップS310において、動画からの静動画生成モードでないと判定されたとき、処理はステップS316に進む。ステップS316において、制御用マイクロコンピュータ101は、静止画撮影処理を行う。
静止画撮影処理について、図27を参照して説明する。ステップS402において、制御用マイクロコンピュータ101は、レリーズボタンがいまだ半押しされているか否かを判定する。半押しされていないと判定されたとき、静止画撮影処理は終了し、処理は図26を参照して説明している動画撮影処理に戻る。ステップS402において、半押しされていると判定されたとき、処理はステップS404に進む。ステップS404において、制御用マイクロコンピュータ101は、レリーズボタンは全押しされたか否かを判定する。全押しされていないと判定されたとき、処理はステップS402に戻る。一方、全押しされたと判定されたとき、処理はステップS406に進む。
ステップS406において、制御用マイクロコンピュータ101は、露光量を演算し、シャッタ速や絞りなどの露光条件を決定する。ステップS408において、制御用マイクロコンピュータ101は、静止画撮影を行う。ステップS410において、制御用マイクロコンピュータ101は、画処理IC102に、ステップS408で得られた静止画に対して画像処理を施させる。この画像処理には、通常行われる処理が含まれる。さらに、撮影者が希望しているときは、この画像処理には、いわゆるアートフィルターのような画像に特殊効果を与える処理が含まれる。ステップS412において、制御用マイクロコンピュータ101は、作成された静止画を記録メディア131に記録する。その後、処理は図26を参照して説明している動画撮影処理に戻る。
図26に戻って動画撮影処理の説明を続ける。静止画撮影処理の終了後、処理はステップS318に進む。ステップS318において、制御用マイクロコンピュータ101は、動画ボタンが再びオンにされたか否かを判定する。動画ボタンがオンでないとき、処理はステップS306に戻る。一方、動画ボタンがオンであるとき、処理はステップS320に進む。ステップS320において、制御用マイクロコンピュータ101は、動画記録を停止させる。その後処理は図22を参照して説明しいているメインフローに戻る。
以上のような動画撮影処理によれば、静動画モードでないときは、動画のみが記録される。静動画モードであって、動画からの静動画生成モードでないとき、上述の撮影動作処理と同様に、動画と静止画とが記録され、動画撮影終了後に動画から第1の特殊効果動画部と第2の特殊効果動画部とが生成され、静動画が生成される。一方、静動画モードであって動画からの静動画生成モードである場合、動画記録中にレリーズボタンが押されたときに静止画が撮影されたタイミングが記録される。この記録に基づいて、動画撮影終了後に動画から第1の特殊効果動画部と静止画部と第2の特殊効果動画部とが生成され、静動画が作成される。
動画からの静動画の生成について、図28に示す模式図を参照して説明する。図28(a)に示されるように、動画撮影処理によって、動画ボタンが押圧されることによって動画撮影が開始されてから、次に動画ボタンが押圧されることによって動画撮影が終了するまで、動画が記録される。また、動画撮影中の静止画のタイミングが記録される。
図28(a)の動画から、図28(b)に示されるように、静止画部を構成する特殊加工された静止画が作成され、その前後に、第1の移行部と第2の移行部とが生成される。さらに、その前後の動画が第1の動画部及び第2の動画部として用いられる。このように、動画から静動画が作成される。このように動画から作成された静動画は、静動画ファイルとして保存されてもよい。また、再生の度に、動画から上記のように静動画を作成し、再生してもよい。
図22に戻って、メインフローの説明を続ける。動画撮影処理の後、処理はステップS132に進む。ステップS128の判定において動画ボタンがオンでないと判定されたとき、処理はステップS132に進む。ステップS132において、制御用マイクロコンピュータ101は、メニューボタンがオンにされたか否かを判定する。メニューボタンがオンにされたと判定されたとき、処理はステップS134に進む。ステップS134において、制御用マイクロコンピュータ101は、メニュー設定動作処理を行う。
メニュー設定動作処理について、図29に示すフローチャートを参照して説明する。ステップS502において、制御用マイクロコンピュータ101は、静動画モードであるか否かを判定する。静動画モードであると判定されたとき、処理はステップS504に進む。ステップS504において、制御用マイクロコンピュータ101は、静動画の種類選択動作を行う。すなわち、制御用マイクロコンピュータ101は、例えば図30に示すような選択画面を表示モニタ140に表示させる。例えば図30に示されるように、ズームやフラッシュバック等、静動画のシナリオがリスト表示され、撮影者は例えばタッチパネル150や操作部160の十字ボタン21を操作して静動画の種類を選択する。
ステップS506において、制御用マイクロコンピュータ101は、ステップS504で選択されたシナリオに応じたパラメータ編集動作を行う。すなわち、ステップS504においてズームが選択されたとき、例えば図31に示されるようなパラメータ編集画面を表示モニタ140に表示させる。また、ステップS504においてブラーが選択されたとき、例えば図32に示されるようなパラメータ編集画面を表示モニタ140に表示させる。撮影者はこのようなパラメータ編集画面に入力することで、各種静動画のパラメータの設定を指示する。例えば図31において、撮影者はタッチパネル150を用いて例えば図31の右端に示すようなスライダを用いて入力することもできるし、操作SW160の十字ボタン21で編集するパラメータを選択したり数値を変更したりできるし、操作SW160のメインダイヤル12とサブダイヤル13とを使い分けて各数値を変更したりできる。制御用マイクロコンピュータ101は、撮影者の指示に基づいて、静動画に係る各種パラメータを設定する。ステップS506の後、処理は図22を参照して説明しているメインフローに戻る。
一方、ステップS502において、静動画モードでないと判定されたとき、処理はステップS508に進む。ステップS508において、制御用マイクロコンピュータ101は、静動画以外の各種設定を行う。これら設定については、ここでは説明を省略する。ステップS508の後、処理は図22を参照して説明しているメインフローに戻る。
図22に戻って、メインフローの説明を続ける。メニュー設定動作処理の後、処理はステップS136に進む。ステップS132において、メニューボタンがオンにされていないと判定されたとき、処理はステップS136に進む。ステップS136において、制御用マイクロコンピュータ101は、再生ボタンがオンであるか否かを判定する。再生ボタンがオンであるとき、処理はステップS138に進む。ステップS138において、制御用マイクロコンピュータ101は、再生動作処理を行う。
再生動作処理について図33を参照して説明する。ステップS602において、制御用マイクロコンピュータ101は、記録メディア131から最新の画像データを読み込む。ステップS604において、制御用マイクロコンピュータ101は、表示モニタ140に読み込んだ画像を表示させる。ステップS606において、制御用マイクロコンピュータ101は、操作SW160の十字ボタンが操作されたか否かを判定する。十字ボタンが操作されていないと判定されたとき、処理はステップS610に進む。一方、十字ボタンが操作されたと判定されたとき、処理はステップS608に進む。ステップS608において、制御用マイクロコンピュータ101は、表示モニタ140に表示させる表示画像を変更させる。その後、処理はステップS610に進む。
ステップS610において、制御用マイクロコンピュータ101は、ダイヤル操作がなされたか否かを判定する。ダイヤル操作がなされていないと判定されたとき、処理はステップS614に進む。ダイヤル操作がなされたと判定されたとき、処理はステップS612に進む。ステップS612において、制御用マイクロコンピュータ101は、表示モニタ140に表示画像を拡大表示させたり、インデックス表示させたりする。その後処理はステップS614に進む。インデックス表示は、表示モニタ140に例えば2×2、3×3、4×4、5×5のようにマトリクス状に簡易画像(サムネイル画像、スクリーンネイル画像)を一覧表示させる表示方法である。
ステップS614において、制御用マイクロコンピュータ101は、決定ボタンが押されたか否かを判定する。決定ボタンが押されていないと判定されたとき、処理はステップS624に進む。一方、決定ボタンが押されたと判定されたとき、処理はステップS616に進む。
ステップS616において、制御用マイクロコンピュータ101は、選択された画像は、静止画であるか動画であるか静動画であるかを判定する。静止画であると判定されたとき、処理はステップS618に進む。ステップS618において、制御用マイクロコンピュータ101は、決定ボタンが押された画像についてマーキングをする。その後、処理はステップS624に進む。
ステップS616において、動画であると判定されたとき、処理はステップS620に進む。ステップS620において、制御用マイクロコンピュータ101は、表示モニタ140に動画を表示させる。その後、処理はステップS624に進む。
ステップS616において、静動画であると判定されたとき、処理はステップS622に進む。ステップS622において、制御用マイクロコンピュータ101は、表示モニタ140に静動画を表示させる。その後、処理はステップS624に進む。なお、静動画ファイルの再生においては、上述のような静動画として再生するか、静動画ファイルのうち、静止画部分を静止画として再生するか選択できるようにしてもよい。
ステップS624において、制御用マイクロコンピュータ101は、再生ボタンが再び押されたか否かを判定する。再生ボタンが押されていないと判定されたとき、処理はステップS604に戻る。一方、再生ボタンが押されたと判定されたとき、図22を参照して説明しているメインフローに戻る。
図22に戻って、メインフローの説明を続ける。再生動作処理の後、処理はステップS140に進む。ステップS136において、再生ボタンがオンでないと判定されたとき、処理はステップS140に進む。ステップS140において、制御用マイクロコンピュータ101は、電源がオンであるか否かを判定する。電源がオンであると判定されたとき、処理はステップS108に戻る。一方、電源がオンでないと判定されたとき、処理はステップS142に進む。ステップS142において、制御用マイクロコンピュータ101は、電源供給を停止し、処理はステップS104に戻る。
上記のような動作により、デジタルカメラ1は、静止画ファイル、動画ファイル及び静動画ファイルを作成し、記録メディア131に記録する。また、デジタルカメラ1は、静止画ファイル、動画ファイル及び静動画ファイルを再生する。ここで、静動画ファイルの構成について説明する。静動画ファイルの構成の一例を図34に示す。静動画ファイル410は、サムネイル画像411と、画像情報412と、静止画像データ413と、第1の動画部を構成する第1の動画像データ414と、第1の移行部を構成する第2の動画像データ415と、第2の移行部を構成する第3の動画像データ416と、第2の動画部を構成する第4の動画像データ417とを含む。
サムネイル画像411は、静止画像データ413に対応したサムネイル画像である。サムネイル画像は、スクリーンネイル画像とも言われ、インデックス表示で使用される簡易画像であり、静止画像データ413を圧縮して生成される画像である。画像情報412は、Exif規格に準拠して各種情報を含む。静止画像データ413は、静動画の静止画部を構成する静止画であり、例えばJPEG形式の画像である。第1の動画像データ414、第2の動画像データ415、第3の動画像データ416及び第4の動画像データ417は、例えばMPEG形式の動画となっている。
なお、例えば「ポップアート」のように静動画の種類によっては、第4の動画像データ417が存在しない場合もある。フェードイン部やフェードアウト部のデータは、隣接する動画データに含めてもよいし、独立したデータとしてさらに設けられてもよい。また、例えば第1の動画部と第1の移行部とを別のデータとせずに、第1の特殊効果動画部として一まとまりのデータとしてもよい。静動画ファイルとして再生する場合に必要な、第1の動画像データ414、第2の動画像データ415、所定時間の静止画像データ413、第3の動画像データ416及び第4の動画像データ417の再生順序等の情報は、画像情報412に記録されている。
静動画ファイルの構成の別の例を図35に示す。この例では、第1の動画部と、第1の移行部と、第2の移行部と、第2の動画部とが静動画ファイル420とは別ファイルとして構成されている。すなわち、静動画ファイル420とは別に、第1の動画部を構成する第1の動画像データ432を含む第1のファイル430と、第1の移行部を構成する第2の動画像データ442を含む第2のファイル440と、第2の移行部を構成する第3の動画像データ452を含む第3のファイル450と、第2の動画部を構成する第4の動画像データ462を含む第4のファイル460とが存在する。静動画ファイル420は、サムネイル画像421と、画像情報422と、静止画像423とを有する。さらに、静動画ファイル420は、第1のファイル430の第1の動画像データ432へのリンク424と、第2のファイル440の第2の動画像データ442へのリンク425と、第3のファイル450の第3の動画像データ452へのリンク426と、第4のファイル460の第4の動画像データ462へのリンク427とを有する。
なお、例えばポップアートのように静動画の種類によっては、第4のファイル460が存在しない場合もある。フェードイン部やフェードアウト部のデータは、隣接する動画データに含めてもよいし、独立したデータとしてさらに設けられてもよい。また、例えば第1の動画部と第1の移行部とを別のデータとせずに、第1の特殊効果動画部として一まとまりのファイルとしてもよい。静動画ファイルとして再生する場合に必要な、第1の動画像データ432、第2の動画像データ442、所定時間の静止画像423、第3の動画像データ452及び第4の動画像データ462の再生順序等の情報は、画像情報422に記録されている。
また、静動画は、一般的な1つの動画ファイルに編集されて、動画ファイルとして記録されてもよい。一般的な動画ファイルとして記録されれば、WEBによる閲覧など汎用性が高まる。
[変形例]
上述の実施形態の変形例を図面を参照して説明する。上述の実施形態では、撮影時に特殊効果動画部等を生成し、静動画を作成する。これに対して本変形例では、再生時に特殊効果動画部等を生成し、静動画を作成して再生する。本変形例に係る静動画ファイルの構成例を図36に示す。この図に示すように、静動画ファイル510は、サムネイル画像511と、画像情報512と、画像識別情報513と、静止画像データ514と、静止画タイミング情報515と、動画像データ516とを含む。サムネイル画像511は、静止画像データ514に対応したサムネイル画像である。画像情報512は、Exif規格に準拠して各種情報を含む。画像識別情報513は、静止画、動画、静動画の何れのファイルであるかを示す識別情報を含む。この画像識別情報513は、画像再生時や、画像が一覧表示されるインデックス表示の際にユーザが一目で画像種類を認識できるようにサムネイル画像にアイコンが重畳表示されるとき(ステップS612を参照)に使用される。静止画像データ514は、静動画の静止画部を構成する静止画であり、例えばJPEG形式の画像である。静止画タイミング情報515は、動画像に対する静止画像のタイミングに係る情報を記録する。動画像データ516は、第1の特殊効果動画部と第2の特殊効果動画部とを生成するための動画像データであり、例えばMPEG形式の動画である。
上述の実施形態の変形例を図面を参照して説明する。上述の実施形態では、撮影時に特殊効果動画部等を生成し、静動画を作成する。これに対して本変形例では、再生時に特殊効果動画部等を生成し、静動画を作成して再生する。本変形例に係る静動画ファイルの構成例を図36に示す。この図に示すように、静動画ファイル510は、サムネイル画像511と、画像情報512と、画像識別情報513と、静止画像データ514と、静止画タイミング情報515と、動画像データ516とを含む。サムネイル画像511は、静止画像データ514に対応したサムネイル画像である。画像情報512は、Exif規格に準拠して各種情報を含む。画像識別情報513は、静止画、動画、静動画の何れのファイルであるかを示す識別情報を含む。この画像識別情報513は、画像再生時や、画像が一覧表示されるインデックス表示の際にユーザが一目で画像種類を認識できるようにサムネイル画像にアイコンが重畳表示されるとき(ステップS612を参照)に使用される。静止画像データ514は、静動画の静止画部を構成する静止画であり、例えばJPEG形式の画像である。静止画タイミング情報515は、動画像に対する静止画像のタイミングに係る情報を記録する。動画像データ516は、第1の特殊効果動画部と第2の特殊効果動画部とを生成するための動画像データであり、例えばMPEG形式の動画である。
また、本変形例に係る静動画ファイルの別の構成例を図37に示す。この図に示すように、このファイル構成では、図36を参照して説明したデータのうち動画像が、動画像データ532を含む動画ファイル530として、静動画ファイル520とは別のファイルとして構成されている。このため、静動画ファイル520には、動画像データ532を含む動画ファイル530へのリンク情報が記録された動画像リンク情報526が含まれる。その他の構成は、図36を参照して説明した静動画ファイルと同様である。すなわち、静動画ファイル520はさらに、サムネイル画像521と、画像情報522と、画像識別情報523と、静止画像データ524と、静止画タイミング情報525とを含む。
本変形例に係る再生動作処理を図38を参照して説明する。ステップS602において、制御用マイクロコンピュータ101は、記録メディア131から最新の画像データを読み込む。ステップS604において、制御用マイクロコンピュータ101は、表示モニタ140に読み込んだ画像を表示させる。ステップS606において、制御用マイクロコンピュータ101は、操作SW160の十字ボタン21が操作されたか否かを判定する。十字ボタン21が操作されていないと判定されたとき、処理はステップS614に進む。一方、十字ボタン21が操作されたと判定されたとき、処理はステップS608に進む。
ステップS608において、制御用マイクロコンピュータ101は、表示モニタ140に表示させる表示画像を変更させる。その後、処理はステップS610に進む。ステップS610において、制御用マイクロコンピュータ101は、画像は動画又は静動画であるか否かを判定する。動画又は静動画でないと判定されたとき、処理はステップS614に進む。一方、動画又は静動画であると判定されたとき、処理はステップS612に進む。ステップS612において、制御用マイクロコンピュータ101は、表示モニタ140に、動画であるか静動画であるか、また静動画の種類といった、画像の種類を示す情報を表示させる。その後、処理はステップS614に進む。
ステップS614において、制御用マイクロコンピュータ101は、ダイヤル操作がなされたか否かを判定する。ダイヤル操作がなされていないと判定されたとき、処理はステップS618に進む。ダイヤル操作がなされたと判定されたとき、処理はステップS616に進む。ステップS616において、制御用マイクロコンピュータ101は、表示モニタ140に表示画像を拡大表示させたり、インデックス表示させたりする。その後、処理はステップS618に進む。
ステップS618において、制御用マイクロコンピュータ101は、決定ボタンが押されたか否かを判定する。決定ボタンが押されていないと判定されたとき、処理はステップS630に進む。一方、決定ボタンが押されたと判定されたとき、処理はステップS620に進む。ステップS620において、制御用マイクロコンピュータ101は、選択された画像は、静止画であるか動画であるか静動画であるかを判定する。静止画であると判定されたとき、処理はステップS622進む。ステップS622において、制御用マイクロコンピュータ101は、必要に応じて画処理IC102にアートフィルターに係る編集を行わせ、編集後の画像を表示モニタ140に表示させる。表示は所定の時間スライドショー表示するようにしてもよい。その後、処理はステップS630に進む。
ステップS620において、動画であると判定されたとき、処理はステップS624に進む。ステップS624において、制御用マイクロコンピュータ101は、表示モニタ140に動画を表示させる。その後、処理はステップS630に進む。
ステップS620において、静動画であると判定されたとき、処理はステップS626に進む。ステップS626において、制御用マイクロコンピュータ101は、画処理IC102に第1の特殊効果動画部、静止画部、及び第2の特殊効果動画部を生成させ、静動画を作成させる。ステップS628において、制御用マイクロコンピュータ101は、ステップS626で作成された静動画を表示モニタ140に表示させる。その後、処理はステップS630に進む。
ステップS630において、制御用マイクロコンピュータ101は、メニューボタンが押されたか否かを判定する。メニューボタンが押されていないと判定されたとき、処理はステップS640に進む。一方、メニューボタンが押されたと判定されたとき、処理はステップS632に進む。
ステップS632において、制御用マイクロコンピュータ101は、選択されたメニューが静止画であるか動画であるか静動画であるかを判定する。静止画であると判定されたとき、処理はステップS634に進む。ステップS634において、制御用マイクロコンピュータ101は、アートフィルターの設定を行う。その後処理はステップS640に進む。
ステップS632において、動画であると判定されたとき、処理はステップS636に進む。ステップS636において、制御用マイクロコンピュータ101は、動画再生時の音楽の設定を行う。その後、処理はステップS640に進む。
ステップS632において、静動画であると判定されたとき、処理はステップS638に進む。ステップS638において、制御用マイクロコンピュータ101は、静動画の種類の設定や、静動画に係る各種パラメータの設定を行う。その後、処理はステップS640に進む。
ステップS640において、制御用マイクロコンピュータ101は、再生ボタンが再び押されたか否かを判定する。再生ボタンが押されていないと判定されたとき、処理はステップS604に戻る。一方、再生ボタンが押されたと判定されたとき、図22を参照して説明しているメインフローに戻る。その他の部分については、本変形例によっても、上述の実施形態と同様に機能し同様の効果を奏する。
以上説明したように、本実施形態及びその変形例によれば、静止画を引き立たせる動画がその静止画の前後に付加された静動画が作成される。静動画では静止画が動画によって盛り立てられるので、静止画のみの映像と比較して静動画は視聴者にとってより印象的な映像となる。
なお、上記の説明においてフローチャートを参照して説明した各種処理は一例であり、矛盾が生じない範囲で処理順序などは適宜変更可能であることはもちろんである。また、上記実施形態と変形例とは、1つのデジタルカメラによって、選択的に実行できるようにしてもよいことはもちろんである。
上記の実施形態では、静動画を作成するデジタルカメラを例に挙げて説明したが、連続的に取得された静止画と動画とを含む情報から静動画を作成する種々の装置に適応される。すなわち、予め例えばデジタルカメラで撮影された静止画及び動画のデータを、静動画を作成するためのプログラムを備えるパーソナルコンピュータやスマートフォンが取り込み、そのパーソナルコンピュータやスマートフォンが静動画を作成したり再生したりすることもできる。また、撮影機能付きのスマートフォンやタブレットが撮影し静動画を作成してもよい。このように、デジタルカメラ以外を用いても上記と同様に機能し同様の効果を奏する。
以上のように、例えばレリーズボタン14の2ndレリーズスイッチは、静止画の取得を指示する静止画取得指示部として機能する。例えばレリーズボタン14の1stレリーズスイッチ、電源オン・オフレバー22又は動画記録ボタン15は、前記静止画の取得に先立って動画の取得開始を指示する動画取得開始指示部として機能する。例えばタイマー105は、動画の前記取得開始から静止画の取得までを計時し出力する計時部として機能する。
1…デジタルカメラ、11…撮影モードダイヤル、11b…指標、12…メインダイヤル、13…サブダイヤル、14…レリーズボタン、15…動画記録ボタン、16…ファインダ、17…タッチパネル付き背面液晶表示モニタ、18…再生ボタン、19…メニューボタン、20…決定ボタン、21…十字ボタン、22…電源オン・オフレバー、23…削除ボタン、24…ホットシュー、25…通信コネクタ、100…ボディユニット、101…制御用マイクロコンピュータ、102…画処理IC、102a…第1の特殊効果処理部、102b…第2の特殊効果処理部、102c…ファイル作成部、102d…動画時間決定部、103…顔検出IC、104…SDRAM、105…タイマー、110…撮像素子駆動IC、111…撮像素子、120…シャッタ、121…シャッタ制御駆動回路、130…通信コネクタ、131…記録メディア、140…表示モニタ、150…タッチパネル、160…操作スイッチ、170…通信コネクタ、200…レンズユニット、201…レンズ制御用マイクロコンピュータ、202…絞り駆動機構、204…レンズ駆動機構、210a…レンズ、210b…レンズ。
Claims (5)
- 連続して撮影された動画と静止画とを含む一つの映像コンテンツを生成する撮像装置であって、
前記動画と前記静止画とを撮像する撮像部と、
前記静止画の取得を指示する静止画取得指示部と、
前記静止画の取得に先立って前記動画の取得開始を指示する動画取得開始指示部と、
前記動画の取得開始から前記静止画の取得までを計時し出力する計時部と、
前記計時部による前記計時の結果に基づいて、前記映像コンテンツに含まれる前記動画の時間である動画時間を決定する動画時間決定部と、
を具備する撮像装置。 - 前記動画時間には、最小時間が設定されており、
一時的に前記静止画と前記動画とを記憶する記憶部と、
前記動画の取得開始からの経過時間が前記最小時間未満のとき、前記静止画取得指示部からの前記指示に関わらず、継続して前記記憶部に前記動画を記憶させる制御部と、
をさらに具備する請求項1に記載の撮像装置。 - 前記動画時間には、最大時間が設定されており、
前記動画時間決定部は、前記動画の前記取得開始からの経過時間が所定の時間を超えたとき、前記動画時間を前記最大時間に決定する、
請求項1又は2に記載の撮像装置。 - 一時的に前記静止画と前記動画とを記憶する記憶部と、
前記動画の取得開始からの経過時間が最小時間未満のとき、前記静止画取得指示部からの前記指示に関わらず、継続して前記記憶部に前記動画を記憶させる制御部と、
複数のうちから選択された静止画用特殊効果処理を前記静止画に対して施し、特殊効果静止画を作成する特殊効果処理部と、
をさらに具備し、
前記動画時間決定部は、選択された前記静止画用特殊効果処理に応じて前記最小時間と最大時間とを決定し、前記動画の前記取得開始からの経過時間が所定の時間を超えたとき、前記動画時間を前記最大時間に決定する、
請求項1に記載の撮像装置。 - 連続して撮影された動画と静止画とを含む一つの映像コンテンツを生成するデジタルカメラであって、
前記動画と前記静止画とを撮像する撮像部と、
前記静止画の取得を指示する静止画取得指示部と、
前記静止画の取得に先立って前記動画の取得開始を指示する動画取得開始指示部と、
前記動画の前記取得開始から前記静止画の取得までを計時し出力する計時部と、
前記計時部による前記計時の結果に基づいて、前記映像コンテンツに含まれる前記動画の時間である動画時間を決定する動画時間決定部と、
を具備するデジタルカメラ。
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