JP2014056883A - 半導体受光素子及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡便なプロセスで形成される構造に基づいて、リーク電流を抑制する。
【解決手段】半導体受光素子10は、n型の半導体基板21と、この半導体基板21の一側に形成される光透過層25とを有している。光透過層25は、p型の不純物領域40を含んでいる。このような不純物領域40は、半導体受光素子の一般的な構成要素である。また、光透過層25から半導体基板21にかけて、不純物領域40と離間するp型の拡散領域41が形成されている。この拡散領域41は、不純物領域40とともに、一度に形成される。また、拡散領域41は、半導体受光素子10のチップ端に印加される電界を抑制し、リーク電流の発生を防止する。
【選択図】図1
【解決手段】半導体受光素子10は、n型の半導体基板21と、この半導体基板21の一側に形成される光透過層25とを有している。光透過層25は、p型の不純物領域40を含んでいる。このような不純物領域40は、半導体受光素子の一般的な構成要素である。また、光透過層25から半導体基板21にかけて、不純物領域40と離間するp型の拡散領域41が形成されている。この拡散領域41は、不純物領域40とともに、一度に形成される。また、拡散領域41は、半導体受光素子10のチップ端に印加される電界を抑制し、リーク電流の発生を防止する。
【選択図】図1
Description
本発明は、半導体受光素子及びその製造方法に関する。
近年急速に発達した光通信技術では、APD(Avalanche Photodiode)に代表される種々の半導体受光素子が用いられている。このような半導体受光素子には、半導体受光素子の機能を損なうリーク電流が流れることがある。そのため、半導体受光素子は、一般的に、リーク電流を抑制するための構造を有していることが多い(例えば、特許文献1、2及び非特許文献1を参照)。
特許文献1、2及び非特許文献1には、いわゆるメサ構造を有するAPDが記載されている。APDがメサ構造を有する場合には、APDを構成する増倍層の面積が小さくなる。これにより、増倍層の面積に比例して発生するリーク電流(増倍暗電流)を低減することができる。
また、非特許文献1には、ガードリングが設けられたプレーナ型のAPDが記載されている。このガードリングは、pn接合の端部に印加される電界を緩和して、エッジブレイクダウンの発生を防ぐことができる。これにより、エッジブレイクダウンに起因して生じるリーク電流を抑制することができる。
米津宏雄著、「光通信素子工学」、工学図書、2版(昭和59年)、p.419
半導体受光素子がリーク電流を抑制することができるかどうかは、その製造後に検査される。具体的には、半導体受光素子の主要な特性(例えば、降伏電圧)の値が測定され、規格外の値を有する素子は廃棄される。そのため、廃棄された半導体受光素子については、素子を製造するためのプロセスが無駄となってしまう。無駄なプロセスにより生じる損失を小さくするためには、このプロセスが簡便に実施されるものであることが望ましい。
しかしながら、メサ構造やガードリングは、比較的複雑なプロセスを経ることで形成される。例えば、メサ構造は、長時間におよぶドライエッチングのプロセスを経ることで形成される。また、ガードリングは、イオン注入を用いた導電型領域の形成プロセス、及び長時間の熱処理を含む活性化プロセスを経ることで形成される。このため、半導体受光素子の検査により生じる損失が大きくなるおそれがあった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、簡便なプロセスで形成される構造に基づいて、リーク電流を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の半導体受光素子は、
第1導電型の第1半導体層と、
第1導電型とは異なる第2導電型の不純物領域を含み、前記第1半導体層の一側に形成される第2半導体層と、
を有し、
前記第2半導体層から前記第1半導体層にかけて、前記不純物領域と離間する第2導電型の拡散領域が形成される。
第1導電型の第1半導体層と、
第1導電型とは異なる第2導電型の不純物領域を含み、前記第1半導体層の一側に形成される第2半導体層と、
を有し、
前記第2半導体層から前記第1半導体層にかけて、前記不純物領域と離間する第2導電型の拡散領域が形成される。
本発明によれば、半導体受光素子の一般的な構成要素である不純物領域と、リーク電流の発生を防止する拡散領域とを、一度に形成することができる。したがって、簡便なプロセスで形成された構造に基づいて、リーク電流を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。説明にあたっては、相互に直交するX軸、Y軸及びZ軸からなる座標系を用いる。
(第1の実施形態)
本実施形態に係る半導体受光素子10は、図1に示されるように、+Z方向からの光を検出するプレーナ型のAPDである。半導体受光素子10は、積層部20、絶縁膜31、アノード電極32a、32b、及びカソード電極33を有している。
本実施形態に係る半導体受光素子10は、図1に示されるように、+Z方向からの光を検出するプレーナ型のAPDである。半導体受光素子10は、積層部20、絶縁膜31、アノード電極32a、32b、及びカソード電極33を有している。
積層部20は、半導体基板21、導電層22、増倍層23、光吸収層24、及び光透過層25がこの順で積層されることで形成されている。半導体基板21は、n型の半導体層であって、例えばn型InP基板である。導電層22は、例えばn型AlInAs導電層である。増倍層23は、例えばp型AlInAs増倍層である。光吸収層24は、例えばInGaAs光吸収層である。また、光透過層25は、例えばInP光透過層(窓層)である。
光透過層25は、p型の不純物領域40を有している。この不純物領域40は、例えば、不純物としてZnがドーピングされた領域である。化合物半導体からなる層を有するプレーナ型の半導体受光素子は、一般的に、このような領域を用いてpn接合を形成することが多い。
不純物領域40のZ軸方向の深さD40は、例えば約1μmである。また、不純物領域40は、その上面(+Z側の面)が光透過層25から露出するように形成されている。この露出した面は、半導体受光素子10の受光面となる。
積層部20は、p型の拡散領域41を有している。この拡散領域41は、例えば、不純物としてZnがドーピングされた領域である。なお、拡散領域41は、不純物領域40から離間している。
拡散領域41は、光透過層25から、光吸収層24、増倍層23及び導電層22を介し、半導体基板21にかけて形成される。すなわち、拡散領域41は、導電層22の−Z側の面より深い位置まで形成される。拡散領域41のZ軸方向の深さD41は、例えば約4μmである。
図2には、光透過層25の+Z側の面F1における不純物領域40及び拡散領域41が示されている。図2に示されるように、不純物領域40は、光透過層25のほぼ中央に形成される。また、不純物領域40は、ほぼ円形をなし、その幅D42は、例えば約50μmである。
また、拡散領域41は、不純物領域40から離間するように、不純物領域40の周辺部に形成されている。拡散領域41と不純物領域40との間の距離D43は、少なくとも約25μmである。また、距離D43は、30〜50μmの範囲内にあることが好ましい。なお、距離D43のオーダ(数十μm)は、深さD40、D41のオーダ(数μm)の10倍程度であって、深さD40、D41より十分に大きい値となっている。
また、面F1における拡散領域41は、不純物領域40より十分に大きい面積を有する。具体的には、拡散領域41は、不純物領域40の10倍以上の所定の面積を有している。不純物領域40と拡散領域41との面積比は、後述するように、深さD40、D41に応じたものとなっている。
図1に戻り、絶縁膜31は、例えばSiNからなる膜であって、面F1上に形成されている。この絶縁膜31は、反射防止膜と表面保護膜を兼ねている。また、アノード電極32a、32bは、不純物領域40に接続されている。カソード電極33は、半導体基板21の−Z側の面上に形成され、半導体基板21に接続されている。
続いて、半導体受光素子10の製造方法を、図3〜5を用いて説明する。
まず、半導体基板21を用意する。次に、図3に示されるように、積層部20を形成する。具体的には、例えば有機金属気相成長法を用いて、半導体基板21上に導電層22、増倍層23、光吸収層24、及び光透過層25を順に積層する。
次に、面F1上にSiO2膜を形成する。そして、図4に示されるように、フォトリソグラフィ技術を用いて、所定のパターンを有するマスク51を形成する。マスク51のパターンは、図2に示された不純物領域40及び拡散領域41の形状に対応している。
次に、熱拡散法を用いてZnを拡散させる。この拡散は、面F1における面積が広いほど、深さ方向(−Z方向)に急速に進行する。したがって、面F1における拡散領域41と不純物領域40との面積比が適切に設計されている場合に、不純物領域40及び拡散領域41は、図5に示されるように、一度に形成される。
なお、熱拡散の工程において、拡散領域41及び不純物領域40は、相互に影響しつつ拡散する。このため、不純物領域40の直下に位置する増倍層23や導電層22のドーピングプロファイルにも影響が生じることが考えられる。しかしながら、距離D43を深さD40、D41より十分に長い距離とすることで、この影響を排除することができる。
次に、マスク51を除去した後に、アノード電極32a、32bを不純物領域40に接続する。また、絶縁膜31を形成する。そして、カソード電極33を半導体基板21に接続する。以上の工程により、図1に示される半導体受光素子10が製造される。
以上説明したように、半導体受光素子10は、拡散領域41を有している。この拡散領域41の効果を、図6〜9を用いて説明する。
図6には、拡散領域41を有しない半導体受光素子60が示されている。この半導体受光素子60は、半導体受光素子10から拡散領域41のみが除去された構成を有している。
また、図6には、逆バイアス電圧が比較的低いときの空乏層61と、逆バイアス電圧が比較的高いときの空乏層62とが示されている。図6に示されるように、逆バイアス電圧が高くなると、空乏層の分布範囲が拡大する。また、空乏層の内部には電界が生じているため、ダイシングによって結晶面が露出したチップ端にも電界が印加される。その結果、チップ端には、表面リーク電流63が流れることとなる。
また、半導体受光素子60の導電層22及び増倍層23は露出しており、この導電層22及び増倍層23には、強い電界が印加されている。このため、導電層22と増倍層23との間のpn接合部付近に異物(塵埃等)が付着すると、導電層22と増倍層23とが電気的にショートしてしまう。また、チップ端の表面が酸化すると、酸化した部分を介して大きな表面リーク電流が流れてしまう。
図7には、半導体受光素子10に印加される逆バイアス電圧が比較的低いときの空乏層71と、逆バイアス電圧が比較的高いときの空乏層72とが示されている。また、図7には、Z1軸上における電界強度の分布が模式的に示されている。Z1軸は、不純物領域40の中央を通り、Z軸に平行な軸である。
図7に示されるように、導電層22における電界強度は、−Z方向から+Z方向に向けて急激に増加する。また、増倍層23において、電界強度は低下する。これにより、光吸収層24に印加される電界が緩和される。光吸収層24は、n型にドーピングされているため、その内部の電界強度は、緩やかに増加する。光透過層25は、光吸収層24と同様にn型にドーピングされているため、その内部の電界強度は増加する。そして、不純物領域40において、電界強度は急激に低下する。Z1軸上の電界強度は、空乏層71、72のいずれが生じている場合であっても、図7に示されるように分布する。
図7中の点P1は、空乏層71の外縁とZ1軸との交点である。また、X1軸は、この点P1を通り、X軸に平行な軸である。点P2は、拡散領域41の外縁とX1軸との交点であり、点P3は、チップ端とX1軸との交点である。なお、図6中の点P1、P2、P3及びX1軸の位置は、図7に示される位置に対応している。
図8には、X1軸上における電界強度分布のシミュレーション結果が示されている。図8中の線80、81は、半導体受光素子60(図6参照)の内部における電界強度分布を示している。線80は、空乏層61が生じている場合の分布を示し、線81は、空乏層62が生じている場合の分布を示している。
半導体受光素子60のうち、不純物領域の直下に位置する点P1以外の部分には、電圧が印加されていない。このため、線80、81によって示されるように、点P1から点P3にかけて電界強度は徐々に低下する。また、線81は、逆バイアス電圧が比較的高い場合に、チップ端に電界が印加されることを示している。
一方、図8中の線82は、半導体受光素子10(図7参照)に空乏層72が生じている場合の電界強度分布を示している。線80、81と同様に、線82は、点P1から点P2にかけて電界強度が徐々に低下することを示している。しかしながら、点P2と点P3との間に拡散領域41があるため、電界強度は点P2において急激に低下する。したがって、半導体受光素子10は、チップ端に電界が印加されることを防ぐことができる。ひいては、リーク電流の発生を抑制することができる。
また、本実施形態に係る導電層22及び増倍層23は、拡散領域41によって覆われている。このため、異物の不着や表面の酸化に起因するリーク電流を抑制することができる。
また、リーク電流を抑制する拡散領域41は、半導体受光素子の一般的な構成要素である不純物領域40とともに、一度に形成された。したがって、簡便なプロセスで形成された構造に基づいて、リーク電流を抑制することができる。
図9には、半導体受光素子10、60に印加される逆バイアス電圧と、半導体受光素子10、60に流れる電流との関係が示されている。図9中の線91は、半導体受光素子60の実験結果を示し、線92は、半導体受光素子10の実験結果を示している。
半導体受光素子10の拡散領域41は、リーク電流の発生を抑制することができた。このため、図9に示される範囲において、所定の逆バイアス電圧が印加されたときに流れる電流は、拡散領域41を有しない場合より1桁程度低いオーダの値に抑えられている。
また、図9中の範囲R1は、線91が10〜100μAの電流値を示す範囲である。また、範囲R2は、線92が10〜100μAの電流値を示す範囲である。一般的に、半導体受光素子の検査プロセスでは、半導体受光素子に10〜100μAの電流が流れるときの電圧が、降伏電圧として測定される。
したがって、拡散領域41を有しない場合には、範囲R1が降伏電圧の誤差範囲となる。一方、拡散領域41を有する場合には、範囲R2が降伏電圧の誤差範囲となる。図9に示される範囲R1、R2からわかるように、半導体受光素子10の降伏電圧は、半導体受光素子60より正確に測定可能なものとなる。
(第2の実施形態)
続いて、第2の実施形態について、上述の第1の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、上記実施形態と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。
続いて、第2の実施形態について、上述の第1の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、上記実施形態と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。
本実施形態に係る半導体受光素子11は、AlInAsを用いたpin型のAPDである。半導体受光素子11は、図10に示されるように、増倍層23に代えて増倍層26を有している。また、半導体受光素子11は、この増倍層26と光吸収層24との間に電界緩和層27を有する点で、第1の実施形態に係る半導体受光素子10と異なっている。
増倍層26は、例えばアンドープのAlInAs(i−AlInAs)増倍層である。また、電界緩和層27は、高濃度にドーピングされたp型の電界緩和層である。
半導体受光素子11は、第1の実施形態に係る半導体受光素子10と同様の製造方法によって製造される。具体的には、まず、半導体基板21を用意する。次に、例えば有機金属気相成長法を用いて、半導体基板21上に導電層22、増倍層26、電界緩和層27、光吸収層24、及び光透過層25を順に積層する。その後、マスク51を用いて不純物領域40及び拡散領域41を形成する。
以上説明したように、本実施形態に係る半導体受光素子11は、増倍層26を有する。この増倍層26における電界強度のZ軸方向の積分値は、第1の実施形態に係る増倍層23のものより小さくなる。これにより、降伏電圧を低くすることができる。ひいては、半導体受光素子11の消費電力を小さくすることができる。
(第3の実施形態)
続いて、第3の実施形態について、上述の第1の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、上記実施形態と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。
続いて、第3の実施形態について、上述の第1の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、上記実施形態と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。
本実施形態に係る半導体受光素子12は、裏面入射型のpin型のフォトダイオードである。半導体受光素子12は、増倍層23及び光透過層25を有しない点で、第1の実施形態に係る半導体受光素子10と異なっている。
半導体受光素子12は、図11に示されるように、不純物領域40に接続されるアノード電極32と、半導体基板21に接続されるカソード電極33a、33bとを有している。
本実施形態においては、光吸収層24が、不純物領域40を有している。また、拡散領域41は、光吸収層24から、導電層22を介し、半導体基板21にかけて形成されている。光吸収層24の+Z側の面F2において、不純物領域40及び拡散領域41は、図2に示された形状と同様の形状を有している。
半導体受光素子12は、第1の実施形態に係る半導体受光素子10と同様の製造方法によって製造される。具体的には、まず、半導体基板21を用意する。次に、例えば有機金属気相成長法を用いて、半導体基板21上に導電層22及び光吸収層24を順に積層する。その後、マスク51を用いて不純物領域40及び拡散領域41を形成する。
以上説明したように、本実施形態に係る積層部20は、第1の実施形態に係るものに比して少ない数の層から構成されている。したがって、半導体受光素子10よりも簡便に半導体受光素子12を製造することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態によって限定されるものではない。
例えば、積層部20の各層を構成する材料を変更してもよい。具体的には、半導体受光素子が検出する波長の光の透過率等に基づいて、適当な材料を選択してもよい。例えば、光透過層25は、InPに代えて、InGaAsからなっていてもよい。
また、積層部20の各層、不純物領域40、及び拡散領域41の導電型を変更してもよい。例えば、光吸収層24の導電型を、p型(π型)、n型(ν型)、又はアンドープのいずれにしても、半導体受光素子10〜12と同様の半導体受光素子を構成することができる。
また、積層部20は、半導体基板21、導電層22、増倍層23、光吸収層24、光透過層25、及び電界緩和層27以外の層を有していてもよい。例えば、積層部20は、光吸収層24の+Z側及び−Z側の面上に、光閉込層を有してもよい。
また、不純物領域40及び拡散領域41の形状を任意に変更してもよい。
また、有機金属気相成長法に代えて、分子線エピタキシー法等の任意の結晶成長法を用いて、積層部20を形成してもよい。
また、不純物領域40及び拡散領域41は、任意のドーピング手法(不純物導入技術)を用いて形成してもよい。例えば、熱拡散に代えて気相拡散や液相拡散を用いることができる。また、イオン注入と熱拡散とを組み合わせて、不純物領域40及び拡散領域41を形成してもよい。
また、上記の各実施形態では、マスク51を用いて不純物領域40及び拡散領域41を同時に形成したが、これには限定されない。例えば、図12に示されるマスク52を用いて拡散領域41を形成した後に、図4、5に示されたマスク51を用いて不純物領域40を形成してもよい。なお、2個のマスクを用いる場合であっても、不純物領域40が熱拡散により形成される際には、拡散領域41の熱拡散も進行する。このため、不純物領域40及び拡散領域41は、上記実施形態と同様に、一度に形成されることとなる。
また、不純物領域40を先に形成した後に、拡散領域41を形成する場合においても、不純物領域40及び拡散領域41は、上記実施形態と同様に、一度に形成されることとなる。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本発明の半導体受光素子及びその製造方法は、光通信技術に適している。
10、11、12、60 半導体受光素子
20 積層部
21 半導体基板
22 導電層
23、26 増倍層
24 光吸収層
25 光透過層
27 電界緩和層
31 絶縁膜
32、32a、32b アノード電極
33、33a、33b カソード電極
40 不純物領域
41 拡散領域
51、52 マスク
61、62、71、72 空乏層
63 表面リーク電流
80、81、82、91、92 線
F1、F2 面
P1、P2、P3 点
R1、R2 範囲
20 積層部
21 半導体基板
22 導電層
23、26 増倍層
24 光吸収層
25 光透過層
27 電界緩和層
31 絶縁膜
32、32a、32b アノード電極
33、33a、33b カソード電極
40 不純物領域
41 拡散領域
51、52 マスク
61、62、71、72 空乏層
63 表面リーク電流
80、81、82、91、92 線
F1、F2 面
P1、P2、P3 点
R1、R2 範囲
Claims (9)
- 第1導電型の第1半導体層と、
第1導電型とは異なる第2導電型の不純物領域を含み、前記第1半導体層の一側に形成される第2半導体層と、
を有し、
前記第2半導体層から前記第1半導体層にかけて、前記不純物領域と離間する第2導電型の拡散領域が形成される、
半導体受光素子。 - 前記第1半導体層と前記第2半導体層との間には、前記第1半導体層側から、増倍層及び光吸収層がこの順で形成される、
請求項1に記載の半導体受光素子。 - 前記増倍層と前記光吸収層との間には、電界緩和層が形成される、
請求項2に記載の半導体受光素子。 - 前記第1半導体層は、導電型がn型の半導体層であり、
前記第2半導体層は、導電型がp型の不純物領域を含む半導体層である、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体受光素子。 - 前記第1半導体層は、半導体基板であり、
前記第2半導体層は、光透過層である、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体受光素子。 - 前記第2半導体層において、前記拡散領域は、前記不純物領域の周りに形成される、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の半導体受光素子。 - 前記拡散領域は、
前記第2半導体層の、前記第1半導体層に対向する面とは反対側の面において、前記不純物領域から25μm以上離間している、
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の半導体受光素子。 - 前記第2半導体層の、前記第1半導体層に対向する面とは反対側の面において、前記拡散領域の面積は、前記不純物領域の面積より大きい、
請求項1乃至7のいずれか1項に記載の半導体受光素子。 - 第1導電型の第1半導体層の一側に、第2半導体層を形成するステップと、
前記第2半導体層に、第1導電型とは異なる第2導電型の不純物領域を形成するステップと、
前記第2半導体層から前記第1半導体層にかけて、前記不純物領域と離間する第2導電型の拡散領域を形成するステップと、
を含む半導体受光素子の製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2012199664A JP2014056883A (ja) | 2012-09-11 | 2012-09-11 | 半導体受光素子及びその製造方法 |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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