JP2014056745A - 車両用灯具 - Google Patents
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Abstract
【課題】灯具の電力消費抑制が可能であり、かつ断線等が生じた場合にも動作上の不具合が生じないようにする。
【解決手段】定電流制御される半導体発光素子21から出射される光の配光状態を変化させるためのアクチュエータ6は、半導体発光素子21に直列接続される。リレースイッチ66は、アクチュエータ6の動作を制御する。アクチュエータ6は、半導体発光素子21に直列接続されたソレノイドコイル62、およびソレノイドコイル62の両端に接続された第1端子対22b、22cを備える。リレースイッチ66は、常閉接点を形成する第2端子対66b、66dを含む端子群を有する。第2端子対66b、66dは、第1端子対22b、22cに接合されてソレノイドコイル62と並列接続されている。
【選択図】図5
【解決手段】定電流制御される半導体発光素子21から出射される光の配光状態を変化させるためのアクチュエータ6は、半導体発光素子21に直列接続される。リレースイッチ66は、アクチュエータ6の動作を制御する。アクチュエータ6は、半導体発光素子21に直列接続されたソレノイドコイル62、およびソレノイドコイル62の両端に接続された第1端子対22b、22cを備える。リレースイッチ66は、常閉接点を形成する第2端子対66b、66dを含む端子群を有する。第2端子対66b、66dは、第1端子対22b、22cに接合されてソレノイドコイル62と並列接続されている。
【選択図】図5
Description
本発明は、車両に搭載される灯具に関する。
この種の灯具として、車両の近距離前方を照明するロービーム配光パターンと、車両の前方遠距離までを照明可能なハイビーム配光パターンとを切替え可能とされた前照灯が知られている。例えば、光源から出射される光の一部をシェードで遮ることによりロービーム配光パターンを形成し、アクチュエータで当該シェードを変位させて遮光状態を解消することによりハイビーム配光パターンを形成するものが知られている。
アクチュエータとしては、例えばソレノイドコイルを有するものが用いられる。ソレノイドコイルに電力を供給しない定常状態においては、シェードは光源からの光を遮る位置に配置されている。ソレノイドコイルに電力が供給されることによりアクチュエータが動作し、シェードが遮光状態を解消する位置へ変位される(例えば、特許文献1参照)。
ソレノイドコイルへの電力供給は、一般に車載バッテリから直接に行なわれる。バッテリの電源電圧は変動幅を有しており、供給電圧が最小値をとる場合においてもアクチュエータが動作するようにソレノイドコイルの設計がなされる。供給電圧がより高い値をとる場合、アクチュエータの動作に必要な電圧を上回る分については熱として消費される。この余剰供給電圧に伴う発熱に耐えるためには、大型のソレノイドコイルを用いる必要がある。
車両の軽量化や広い居室空間の確保のために、前照灯には小型化とりわけ車両の前後方向寸法の縮小(薄型化)が求められている。この要求に応えるために小型のソレノイドコイルを用いると、耐熱性が低下して断線や故障の原因となる。これらの理由により、アクチュエータがシェードを遮光位置から退避させた位置で動作しなくなった場合、ハイビーム配光の形成状態が常時維持されることになり、前方車両や歩行者等にグレアを与えてしまう。
また電気自動車の普及により、前照灯には省電力性も求められている。大型のソレノイドコイルを用いることで余剰電力が消費されると、この要求を満足することが難しい。
よって本発明の目的は、灯具の電力消費抑制が可能であり、かつ断線等が生じた場合にも動作上の不具合が生じないようにする技術を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第1の態様は、車両に搭載される灯具であって、
定電流制御される半導体発光素子と、
前記半導体発光素子から出射される光の配光状態を変化させる配光制御機構と、
前記配光制御機構を駆動するアクチュエータと、
前記アクチュエータの動作を制御するリレースイッチとを備え、
前記アクチュエータは、前記半導体発光素子に直列接続されたソレノイドコイル、および当該ソレノイドコイルの両端に接続された第1端子対を備え、
前記リレースイッチは、常閉接点を形成する第2端子対を含む端子群を有し、
前記第2端子対は、前記第1端子対に接合されて前記ソレノイドコイルと並列接続されている。
定電流制御される半導体発光素子と、
前記半導体発光素子から出射される光の配光状態を変化させる配光制御機構と、
前記配光制御機構を駆動するアクチュエータと、
前記アクチュエータの動作を制御するリレースイッチとを備え、
前記アクチュエータは、前記半導体発光素子に直列接続されたソレノイドコイル、および当該ソレノイドコイルの両端に接続された第1端子対を備え、
前記リレースイッチは、常閉接点を形成する第2端子対を含む端子群を有し、
前記第2端子対は、前記第1端子対に接合されて前記ソレノイドコイルと並列接続されている。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第2の態様は、車両に搭載される半導体発光素子から出射される光の配光状態を変化させる配光制御機構を制御する配光制御装置であって、
前記配光制御機構を駆動するアクチュエータと、
前記アクチュエータの動作を制御するリレースイッチとを備え、
前記アクチュエータは、前記半導体発光素子に直列接続されるように構成されたソレノイドコイル、および当該ソレノイドコイルの両端に接続された第1端子対を備え、
前記リレースイッチは、常閉接点を形成する第2端子対を含む端子群を有し、
前記第2端子対は、前記第1端子対に接合されて前記ソレノイドコイルと並列接続されている。
前記配光制御機構を駆動するアクチュエータと、
前記アクチュエータの動作を制御するリレースイッチとを備え、
前記アクチュエータは、前記半導体発光素子に直列接続されるように構成されたソレノイドコイル、および当該ソレノイドコイルの両端に接続された第1端子対を備え、
前記リレースイッチは、常閉接点を形成する第2端子対を含む端子群を有し、
前記第2端子対は、前記第1端子対に接合されて前記ソレノイドコイルと並列接続されている。
上記のような構成によれば、ソレノイドコイルの両端に接続された第1端子対に対して、リレースイッチの常閉接点を形成する第2端子対が接合されているため、両者の電気的接続が絶たれる可能性を極力排除することができる。
また例えばスイッチ配線に断線等が生じて車載バッテリからの給電が絶たれても、ソレノイドコイルに給電がなされない状態が維持される。したがって断線等が生じた場合に、アクチュエータに無用の給電が継続されることによる電力浪費や不具合を回避することができる。またリレースイッチの閉状態を維持するために別電源を設ける必要がないため、灯具の電力消費をさらに抑制することができる。
例えば、前記配光制御機構がハイビーム配光とロービーム配光を切り替え可能なシェードを備えており、ソレノイドコイルへ給電がなされることにより、前記アクチュエータが前記ハイビーム配光を実現可能な位置へ前記シェードを変位させるような構成の場合、断線等が生じた場合にハイビーム配光の形成が常時維持されることがない。このため、前方車両や歩行者等にグレアを与えるおそれがない。
前記ソレノイドコイルに給電するための第1給電端子、および前記リレースイッチが備える励磁コイルに給電するための第2給電端子は、共通のコネクタハウジングに収容されている構成としてもよい。この場合、アクチュエータへの給電系を確保する配線作業を効率よく行なうことができる。
添付の図面を参照しつつ本発明について以下詳細に説明する。なお以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
図1は、本発明の一実施形態に係る前照灯ユニット1の外観を一部分解して示す斜視図である。本発明の灯具としての前照灯ユニット1は、光源ユニット2、放熱ユニット3、リフレクタ4、シェードユニット5、アクチュエータユニット6、ホルダユニット7、および投影レンズ8を備えている。
前照灯ユニット1は、図示しないランプハウジングと透光カバーにより区画形成される灯室内部に配置され、車両の前端部に搭載される。
光源ユニット2は、光源21を備えている。本実施形態においては、半導体発光素子である白色発光ダイオード(LED)を光源として用いている。
放熱ユニット3は、ヒートシンク31、および図示しないファンを備えている。光源ユニット2は、ヒートシンク31の上部に装着されている。ファンは、ヒートシンク31の下部に配置されている。ヒートシンク31は、熱伝導性の高い材料からなり、光源ユニット2より発生した熱を放出する。またファンが回転することにより、ヒートシンク31が空冷される。
図2は、光源ユニット2、リフレクタ4、シェードユニット5、アクチュエータユニット6、および投影レンズ8の位置関係を模式的に示した図である。リフレクタ4の内面は反射面4aとされ、当該反射面4aが光源21に対向するように配置される。
図3は、シェードユニット5およびアクチュエータユニット6の外観を示す斜視図である。本発明の配光制御機構としてのシェードユニット5は、シェード51、回動軸52、およびコイルばね53を備えている。また本発明のアクチュエータとしてのアクチュエータユニット6は、ヨークケース61、ソレノイドコイル62、プランジャ63、リンク64、コネクタハウジング65、およびリレースイッチ66を備えている。
シェード51は、車両の左右方向に延びる本体部51a、および当該本体部51aの左右両端部に設けられた一対の支持部51bを備えている。各支持部51bには挿通孔51cが形成されている。回動軸52は、コイルばね53を挿通して車両の左右方向に延び、その両端部が挿通孔51cに挿入されている。
ヨークケース61は、内部にソレノイドコイル62を収容し、磁気回路を形成している。プランジャ63は、ソレノイドコイル62が巻き回されたボビン(図示せず)の空芯部に挿入され、車両の前後方向に可動とされた鉄心である。プランジャ63の前端部63aは、ヨークケース61の前面61aより前方に突出している。リンク64は、プランジャ63の前端部63aと、シェード51の本体部51aに設けられた接続部51dとを接続している。
図1に示すように、ホルダユニット7は、レンズホルダ71、アクチュエータホルダ72、リフレクタ固定部73、ヒートシンク固定部74、およびシェード支持面75を備えている。レンズホルダ71は、ホルダユニット7の前端部に設けられ、投影レンズ8の周縁部8aを支持する。アクチュエータホルダ72は、ホルダユニット7の前部に形成されて箱状の外観を呈している。周壁により区画形成された収容部72aにアクチュエータユニット6が収容される。
リフレクタ固定部73は、ホルダユニット7の後端部において上方に開口する一対のネジ孔を有している。リフレクタ4に設けられた一対の固定片(片方のみ図示)に挿通された一対のネジ9(片方のみ図示)が当該ネジ孔に螺合されることにより、リフレクタ4がホルダユニット7に対して固定される。
ヒートシンク固定部74は、レンズホルダ71の後方に設けられた一対のネジ孔(図示せず)を有している。ヒートシンク31に設けられた一対の固定片31aに挿通された一対のネジ(図示せず)がネジ孔に螺合されることにより、放熱ユニット3およびこれに装着された光源ユニット2が、ホルダユニット7に対して固定される。
シェードユニット5が備える回動軸52は、シェード支持面75に形成された軸支持部に回動可能に支持され、シェード51が備える一対の支持部51bがシェード支持面75上に固定される。
図2に示すように、リフレクタ4の反射面4aは、光軸Axを中心軸とする略楕円球面の一部を構成するように形成されている。光源21は、反射面4aの縦断面を構成する楕円の第1焦点に配置されており、光源21から出射された光が上記楕円の第2焦点Fに収束するように構成されている。
投影レンズ8は、前方側表面が凸面で後方側表面が平面の平凸非球面レンズであり、光源21の前方における光軸Ax上に配置されている。投影レンズ8は、後側焦点がリフレクタ4の反射面4aの第2焦点Fに一致するように配置されている。
したがってリフレクタ4は、光源21から出射された光の一部を反射し、投影レンズ8の後方に収束させる。投影レンズ8は、後方より入射した光を前方に照射し、後側焦点上の像を車両前方の鉛直仮想スクリーン上に反転像として投影する。
シェード51の本体部51aの上端縁51eは、上記の第2焦点Fのやや前方において車両の左右方向に延びている。したがって光源21より出射されリフレクタ4の反射面4aにより反射された光の一部は、本体部51aにより遮られる。上端縁51eの形状が投影レンズ8により反転投影されることにより、上端縁51eの形状に対応するカットオフラインを有し、その下方が照明領域となるロービーム配光パターンが車両前方に形成される。
コイルばね53の一端53aはホルダユニット7のシェード支持面75に、他端53bはシェード51の本体部51aの後端部に係合されており、シェード51が図2に示す定常位置(遮光可能位置)に配置されるように付勢力を発生している。
アクチュエータユニット6のソレノイドコイル62に電力が供給されると、発生した磁力によりプランジャ63が後方に引かれる(矢印A)。これに伴いプランジャ63の前端部63aに接続されたリンク64が後方に変位する(矢印B)。変位したリンク64がシェード51の接続部51dを後方へ押すことにより、シェード51は、コイルばね53の付勢力に抗しつつ、回動軸52を中心に後方へ回動する(矢印C)。
これによりシェード51の上端縁51eが光軸Axよりも下方に退避し、光源21から出射された光の遮光状態が解消される。光源21から出射されリフレクタ4によって反射された光は、投影レンズ8および図示しない透光カバーを通じて車両の前方へ照射され、ハイビーム配光パターンを形成する。
図4は、前照灯ユニット1における光源21とアクチュエータユニット6の制御構成を概念的に示す図である。本実施形態の前照灯ユニット1は、ランプハウジングと透光カバーにより区画形成される灯室の内部に配置された光源制御部100に接続されている。光源制御部100は、例えば、CPUが実装された少なくとも1つの集積回路により実現されうる。
車載バッテリ101のプラス側端子は、運転席に配置されたランプスイッチ102を介して光源制御部100の第1入力端子100aに接続されている。光源制御部100の第1出力端子100bは、光源21が備えるLEDのアノード側に接続されている。車載バッテリ101のマイナス側端子は、光源制御部100の第2入力端子100cに接続され、第2出力端子100dとともに接地されている。
光源制御部100は、光源21を定電流制御可能に構成された制御回路を備えている。ランプスイッチ102がオンされることにより、車載バッテリ101の電源電圧が光源制御部100に入力される。光源制御部100は、所定の一定値を有する電流を第1出力端子100bより出力する。光源21は、当該電流の供給を受けて発光する。
前照灯ユニット1は、アクチュエータ制御部22を備えている。車載バッテリ101のプラス側端子は、運転席に配置されたディマスイッチ103を介してアクチュエータ制御部22の入力端子22aに接続されている。アクチュエータ制御部22は、アクチュエータユニット6のソレノイドコイル62の両端に接続された第1制御端子22bおよび第2制御端子22cを備えている。またアクチュエータ制御部22は、第1制御端子22bと第2制御端子22cの短絡/非短絡状態を切替え可能なスイッチング回路を備えている。
ディマスイッチ103がオフの状態では、第1制御端子22bと第2制御端子22cは短絡状態とされている。このとき光源制御部100より光源21に供給された電流は、LEDのカソード側から第1制御端子22bを経由して第2制御端子22cへと流れ、ソレノイドコイル62には電力が供給されない。
したがってプランジャ63は、コイルばね53の付勢力により前方に押し出された状態を維持し、シェード51は、図2に示す定常位置に配置される。すなわちディマスイッチ103がオフの状態では、光源21より出射された光の一部はシェード51により遮られ、車両の前方にロービーム配光パターンが形成される。
ディマスイッチ103がオンされると、車載バッテリ101の電源電圧がアクチュエータ制御部22の入力端子22aに入力される。スイッチング回路は、電源電圧の入力を受けて第1制御端子22aと第2制御端子22bを非短絡状態とするように構成されている。したがって光源制御部100より光源21に供給された電流は、LEDのカソード側からアクチュエータユニット6へと流れ、ソレノイドコイル62に電力が供給される。
これによりソレノイドコイル62に磁力が発生し、プランジャ63がコイルばね53の付勢力に抗して後方に引かれるため、上述のようにシェード51が回動軸52を中心に後方へ回動する。すなわちディマスイッチ103がオンの状態では、光源21より出射された光はシェード51に遮られることなく車両の前方へ照射され、ハイビーム配光パターンが形成される。
本発明のアクチュエータの一部を構成するソレノイドコイル62は、光源21と直列接続されている。すなわち光源21に供給される一定値の電流がソレノイドコイル62にも供給されるため、車載バッテリ101の電源電圧変動に依存しない安定した駆動が可能である。また車載バッテリからソレノイドコイルへ直接電力を供給する構成のように、余剰供給電圧に伴う発熱を考慮する必要がないため、ソレノイドコイル62として小型のものを使用することができる。したがってアクチュエータユニット6を小型化することが可能であり、前照灯ユニット1の小型化・軽量化に対する要求に応えることができる。
図1に示すように、光源ユニット2より第1端子91、第2端子92、および第3端子93が後方に延びている。図5は、光源ユニット2の具体的な回路構成を示す図である。
第1端子91は、図示しないコネクタにより光源制御部100の第1出力端子100bと電気的に接続されるとともに、光源21が備えるLEDのアノード側と電気的に接続されている。したがってランプスイッチ102がオンされると、光源制御部100および第1端子91を介してLEDに電力が供給され、光源21が発光する。
第2端子92は、図示しないコネクタにより光源制御部100の第2出力端子100dと電気的に接続されることによって、接地電位に固定される。第3端子93は、光源21が備えるLEDのカソード側と電気的に接続されている。すなわち光源21を流れる定電流の出力端子として用いられる。
アクチュエータ制御部22は、リレースイッチ66、整流ダイオードD1およびD2を備えている。
リレースイッチ66は、第1端子66a、第2端子66b、第3端子66c、第4端子66d、第5端子66e、励磁コイル66f、およびスイッチ部66gを備える周知のスイッチング素子である。励磁コイル66fの両端は、第1端子66aおよび第3端子66cに接続されている。スイッチ部66gの共通端子は第2端子66bに、常閉接点は第4端子66dに、常開接点は第5端子66eにそれぞれ接続されている。
第1端子66aは、入力端子22aと電気的に接続されている。第2端子66bは、光源21のカソード側および第1制御端子22bと電気的に接続されている。第3端子66cおよび第4端子66dは、第2制御端子22cと電気的に接続されているとともに、接地電位に固定されている。
ランプスイッチ102がオンされると、光源制御部100より供給される電流により光源21が発光する。このときディマスイッチ103がオフ状態であると、励磁コイル66fには電力が供給されないため、スイッチ部66gは閉じた状態とされ、第1制御端子22bと第2制御端子22cが短絡状態とされる。
この状態ではソレノイドコイル62に電力が供給されないため、シェード51は図2に示す定常位置を維持し、光源21から出射される光の一部がシェード51に遮られ、車両の前方にロービーム配光パターンが形成される。
一方、ディマスイッチ103がオンされると、入力端子22aを通じて車載バッテリ102の電源電圧が励磁コイル66fに印加される。これによりスイッチ部66gが開いた状態とされるため、第1制御端子22bと第2制御端子22c間が非短絡状態となる。
この状態では光源21を介してソレノイドコイル62に電力が供給されるため、シェード51は遮光位置から退避し、光源21から出射された光は遮られることなく、車両前方にハイビーム配光パターンを形成する。
次に図6から図8を参照しつつ、ソレノイドコイル62とリレースイッチ66の具体的な接続構成について説明する。図6に示すように、ヨークケース61の下部には、入力端子22a、第1制御端子22b、および第2制御端子22cが設けられている。
入力端子22aは、接続端子部22a1およびダイオード保持部22a2を備えている。第1制御端子22bは、接続端子部22b1、絡げ端子部22b2、およびダイオード保持部22b3を備えている。第2制御端子22cは、接続端子部22c1、第1ダイオード保持部22c2、絡げ端子部22c3、および第2ダイオード保持部22c4を備えている。
図3に示すように、コネクタハウジング65は、ヨークケース61の側方に延びる接続部65aを有している。入力端子22aの接続端子部22a1、第1制御端子22bの接続端子部22b1、および第2制御端子22cの接続端子部22c1は、コネクタ接続部65aにより区画形成される空間内に延びており、当該空間に挿入される相手側コネクタが備える接続端子群と接続される。
相手側コネクタとの接続により、入力端子22aは、ディマスイッチ103と電気的に接続される。また第1制御端子22bは、光源ユニット2に設けられた第3端子93(図1参照)と電気的に接続される。第2制御端子22cは、接地電位に固定される。
第1制御端子22bの絡げ端子22b2には、ソレノイドコイル62の一端(電源側)が絡げられ、適宜の方法で溶着される。第2制御端子22cの絡げ端子22c3には、ソレノイドコイル62の他端(接地側)が絡げられ、適宜の方法で溶着される。これにより本発明の第1端子群としての第1制御端子22bおよび第2制御端子22cは、ソレノイドコイル62の両端と接続される。
図7および図8に示すように、本実施形態においては、リレースイッチ66が備える端子群がヨークケース61の下部に設けられた入力端子22a、第1制御端子22b、および第2制御端子22cに対して直接的に接合される。接合は、半田付け、溶着、溶接、接着等の適宜の方法により行なわれる。
図7に示すように、リレースイッチ66の第1端子66aが入力端子22aに接合される。またリレースイッチ66の第2端子66bおよび第3端子66cは、それぞれ第1制御端子22bおよび第2制御端子22cに接合される。
図8に示すように、リレースイッチ66の第4端子66dは、第2制御端子22cに接合される。リレースイッチ66の第5端子66eは、入力端子22a、第1制御端子22b、および第2制御端子22cのいずれにも接合されない。
これにより、常閉接点を形成している本発明の第2端子対としての第2端子66bと第4端子66dは、本発明の第1端子対としての第1制御端子22bと第2制御端子22cにそれぞれ接合され、ソレノイドコイル62と並列接続される。
整流ダイオードD1のカソード側端子は、入力端子22aのダイオード保持部22a2に保持され、アノード側端子は、第2制御端子22cの第1ダイオード保持部22c2に保持される。これにより整流ダイオードD1は、リレースイッチ66の励磁コイル66fと並列接続される。
整流ダイオードD2のカソード側端子は、第1制御端子22bのダイオード保持部22b3に保持され、アノード側端子は、第2制御端子22cの第2ダイオード保持部22c4に保持される。これにより整流ダイオードD2は、ソレノイドコイル62と並列接続される。
図9に示す比較回路例のように、ソレノイドコイル62の両端に直接ディマスイッチ103を接続し、これをオン状態とすることによってソレノイドコイル62の両端を短絡し、電流が供給されない状態を形成することもできる。この例においては、ディマスイッチ103がオフ状態とされることにより、ソレノイドコイル62に電流が供給され、シェード51が遮光位置から退避してハイビーム配光パターンが形成されることになる。
しかしながら本回路例においては、ディマスイッチ103の配線に万一断線等が生じた場合、ソレノイドコイル62に電流が流れ続けるため、ハイビーム配光パターンの形成状態が常時維持され、前方車両や歩行者等にグレアを与えてしまう。
一方、本実施形態の構成によれば、万一ディマスイッチ103の配線に断線等が生じても、励磁コイル66fに電圧が印加されない状態が続くのみであり、スイッチ部66gの閉状態は維持される。
また本実施形態の構成によれば、ソレノイドコイル62の両端に接続された第1制御端子22bおよび第2制御端子22cに対して、リレースイッチ66の常閉接点を形成する第2端子66bおよび第4端子66dが直接接合されているため、両者の電気的接続が絶たれる可能性を極力排除することができる。
以上より、本実施形態に構成によれば、断線等を理由にハイビーム配光の形成状態が常時維持され、前方車両や歩行者等にグレアを与えるおそれがない。またスイッチ部66gが閉状態を維持するにあたって別電源を設ける必要がないため、前照灯ユニット1の電力消費を抑制することができる。
また本実施形態の構成によれば、ソレノイドコイル62に給電するための第1給電端子としての入力端子22a(より詳しくは接続端子部22a1)と、リレースイッチ66の励磁コイル66fに給電するための第2給電端子としての第1制御端子22b(より詳しくは接続端子部22b1)が共通のコネクタハウジング65(より詳しくはコネクタ接続部65a)に収容されている。したがって、アクチュエータユニット6への給電系を確保する配線作業を効率よく行なうことができる。
上記の実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであって、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更・改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは明らかである。
上記の実施形態においては、リレースイッチ66の常閉接点に接続された第4端子66dと、励磁コイルのマイナス側端部に接続された第3端子66cは、ともに第2制御端子22cと電気的に接続され、かつ接地電位に固定されている。アクチュエータ制御部22が備える端子は、入力端子22a、第1制御端子22b、および第2制御端子22cの3本に限られるものではない。ここで、接地電位に固定される第3制御端子を別に設け、第3端子66cを第4端子とは独立して当該第3制御端子と電気的に接続する構成としてもよい。
本発明の半導体発光素子は、上述のLEDに限定されるものではない。定電流制御される限りにおいて、レーザダイオードや有機EL素子等を用いてもよい。
アクチュエータユニット6により制御される配光制御機構は、ハイビーム配光パターンとロービーム配光パターンを切替えるためのシェードユニット5に限られるものではない。ある配光状態から別の配光状態に切り替えるための可動シェードを変位させるために、アクチュエータ6を用いてもよい。またアクチュエータユニット6の操作対象は、シェードに限られるものではない。光源、リフレクタ、光学部品の少なくとも1つの位置や向きを変更するためにアクチュエータユニット6を用い、配光状態を変化させてもよい。
光源制御部100は、必ずしも前照灯ユニット1の外部に配置されることを要しない。配置スペースの許容する限りにおいて、前照灯ユニット1に装備される構成としてもよい。また光源制御部100は、前照灯ユニット1の外部に配置される場合において、必ずしもランプハウジングと透光カバーにより区画形成される灯室の内部に配置されることを要しない。光源21のLEDを定電流制御する機能の少なくとも一部は、車両側に搭載された統合制御部(ECU)によって分担されてもよい。
本発明の灯具は、前照灯ユニット1に限定されるものではない。配光制御が求められる適宜の車両用灯具に対して本発明を適用可能である。
1:前照灯ユニット、5:シェードユニット、6:アクチュエータユニット、21:光源、22:アクチュエータ制御部、22a:入力端子、22b:第1制御端子、22b:第2制御端子、51:シェード、62:ソレノイドコイル、65:コネクタハウジング、66:リレースイッチ、66b:第2端子、66d:第4端子
Claims (4)
- 車両に搭載される灯具であって、
定電流制御される半導体発光素子と、
前記半導体発光素子から出射される光の配光状態を変化させる配光制御機構と、
前記配光制御機構を駆動するアクチュエータと、
前記アクチュエータの動作を制御するリレースイッチとを備え、
前記アクチュエータは、前記半導体発光素子に直列接続されたソレノイドコイル、および当該ソレノイドコイルの両端に接続された第1端子対を備え、
前記リレースイッチは、常閉接点を形成する第2端子対を含む端子群を有し、
前記第2端子対は、前記第1端子対に接合されて前記ソレノイドコイルと並列接続されている、灯具。 - 前記ソレノイドコイルに給電するための第1給電端子、および前記リレースイッチが備える励磁コイルに給電するための第2給電端子は、共通のコネクタハウジングに収容されている、請求項1に記載の灯具。
- 前記配光制御機構は、ハイビーム配光とロービーム配光を切り替え可能なシェードを備えており、
前記アクチュエータは、前記ソレノイドコイルへ給電がなされることにより、前記ハイビーム配光を実現可能な位置へ前記シェードを変位させる、請求項1または2に記載の灯具。 - 車両に搭載される半導体発光素子から出射される光の配光状態を変化させる配光制御機構を制御する配光制御装置であって、
前記配光制御機構を駆動するアクチュエータと、
前記アクチュエータの動作を制御するリレースイッチとを備え、
前記アクチュエータは、前記半導体発光素子に直列接続されるように構成されたソレノイドコイル、および当該ソレノイドコイルの両端に接続された第1端子対を備え、
前記リレースイッチは、常閉接点を形成する第2端子対を含む端子群を有し、
前記第2端子対は、前記第1端子対に接合されて前記ソレノイドコイルと並列接続されている、配光制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012201381A JP2014056745A (ja) | 2012-09-13 | 2012-09-13 | 車両用灯具 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015232978A (ja) * | 2014-06-10 | 2015-12-24 | 市光工業株式会社 | 車両用前照灯 |
US9981595B2 (en) | 2016-01-27 | 2018-05-29 | Koito Manufacturing Co., Ltd. | Vehicle lamp |
-
2012
- 2012-09-13 JP JP2012201381A patent/JP2014056745A/ja active Pending
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