JP2019114386A - 車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒートシンクの小型化が可能な車両用灯具を提供する。【解決手段】車両用灯具は、複数のロービーム用光源22とロービーム用配光パターンを形成する第1光制御部材とを備える第1光学系20と、少なくとも一つのハイビーム用光源32とハイビーム用配光パターンの一部を形成する第2光制御部材とを備える第2光学系30と、を備える。ロービーム用配光パターンは、複数のロービーム用光源が点灯し、かつ、ハイビーム用光源が消灯することで形成される。ハイビーム用配光パターンは、複数のロービーム用光源のうち少なくとも一つが消灯又は減光状態で点灯し、それ以外が点灯し、かつ、ハイビーム用光源が点灯することで形成される。ハイビーム用配光パターン形成時に同時点灯されるロービーム用光源及びハイビーム用光源に供給される電力は、ロービーム用配光パターン形成時に点灯されるロービーム用光源に供給される電力以下である。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用灯具、特に、ヒートシンクの小型化が可能な車両用灯具に関する。
従来、ロービーム用のLEDとハイビーム用のLEDとを備え、ロービーム用のLEDを点灯しかつハイビーム用のLEDを消灯することで、ロービーム用配光パターンを形成し、ロービーム用のLED及びハイビーム用のLEDを同時点灯することで、ハイビーム用配光パターン(ロービーム用のLEDからの光で形成されるロービーム用配光パターンとハイビーム用のLEDからの光で形成されるハイビーム用配光パターンの一部とが合成された合成配光パターン)を形成するように構成された車両用灯具が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の車両用灯具においては、各LEDで発生する熱(熱量)は、ヒートシンクにより放熱される。
特開2013−243130号公報
しかしながら、特許文献1に記載の車両用灯具においては、ロービーム用配光パターンからハイビーム用配光パターンに切り替えられた場合、ロービーム用のLEDに加えて、ハイビーム用のLEDが追加点灯されるため、ハイビーム用配光パターン形成時に同時点灯されるロービーム用のLED及びハイビーム用のLEDに供給される電力(消費電力)が、ロービーム用配光パターン形成時に点灯されるロービーム用のLEDに供給される電力(消費電力)より大きくなる。
そのため、ハイビーム用配光パターン形成時に同時点灯されるロービーム用のLED及びハイビーム用のLEDで発生する熱が、ロービーム用配光パターン形成時に点灯されるロービーム用のLEDで発生する熱より大きくなる。
その結果、車両用灯具の性能を維持する観点から、ハイビーム用配光パターン形成時に同時点灯されるロービーム用のLED及びハイビーム用のLEDで発生する熱を適切に放熱することができるように、ヒートシンクが大型化するという課題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ヒートシンクを小型化しても、ハイビーム用配光パターン形成時に同時点灯されるロービーム用光源及びハイビーム用光源で発生する熱を適切に放熱することができる車両用灯具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一つの側面は、複数のロービーム用光源と前記複数のロービーム用光源からの光を制御してロービーム用配光パターンを形成する第1光制御部材とを備える第1光学系と、少なくとも一つのハイビーム用光源と前記ハイビーム用光源からの光を制御してハイビーム用配光パターンの一部を形成する第2光制御部材とを備える第2光学系と、を備えた車両用灯具において、前記ロービーム用配光パターンは、前記複数のロービーム用光源が点灯しかつ前記ハイビーム用光源が消灯することで形成され、前記ハイビーム用配光パターンは、前記複数のロービーム用光源のうち少なくとも一つが消灯又は減光状態で点灯し、それ以外が点灯し、かつ、前記ハイビーム用光源が点灯することで形成され、前記ハイビーム用配光パターン形成時に同時点灯される前記ロービーム用光源及び前記ハイビーム用光源に供給される電力は、前記ロービーム用配光パターン形成時に点灯される前記ロービーム用光源に供給される電力以下であることを特徴とする。
この側面によれば、例えば、ロービーム用配光パターン形成時に点灯されるロービーム用光源で発生する熱を適切に放熱することができるように、ヒートシンクを小型化しても、ハイビーム用配光パターン形成時に同時点灯されるロービーム用光源及びハイビーム用光源で発生する熱を適切に放熱することができる車両用灯具を提供することができる。
これは、ハイビーム用配光パターン形成時に同時点灯されるロービーム用光源及びハイビーム用光源に供給される電力(消費電力)が、ロービーム用配光パターン形成時に点灯されるロービーム用光源に供給される電力(消費電力)以下となることによるものである。
また、上記発明において、好ましい態様は、複数の前記ハイビーム用光源を備えることを特徴とする。
また、上記発明において、好ましい態様は、前記ハイビーム用配光パターン形成時に消灯又は減光状態で点灯する前記ロービーム用光源の数と前記ハイビーム用配光パターン形成時に点灯する前記ハイビーム用光源の数とが等しいことを特徴とする。
また、上記発明において、好ましい態様は、前記ハイビーム用配光パターン形成時に、前記複数のロービーム用光源のうち前記ロービーム用配光パターンの中心及び左右両側に対応するロービーム用光源が消灯又は減光状態で点灯し、かつ、それ以外が点灯することを特徴とする。
この態様によれば、ロービーム用配光パターンからハイビーム用配光パターンに切り替えられた場合(ハイビーム用配光パターン形成時)、ロービーム用配光パターンの中心に対応するロービーム用光源が消灯(又は減光状態で点灯)するため、当該ロービーム用配光パターンの中心が暗くなる。
しかしながら、ハイビーム用配光パターンは、その中心が暗くなったロービーム用配光パターンにハイビーム用配光パターンの一部が付加されることで形成される。
その結果、ハイビーム用配光パターンは、H線とV線との交点近傍が相対的に明るい遠方視認性に優れたものとなる。
また、ロービーム用配光パターンからハイビーム用配光パターンに切り替えられた場合(ハイビーム用配光パターン形成時)、ロービーム用配光パターンの左右両側に対応するロービーム用光源が消灯(又は減光状態で点灯)するため、当該ロービーム用配光パターン(ハイビーム用配光パターン)の左右方向が短くなる。
その結果、運転者の視線を遠方に誘導することができる。また、ロービーム用配光パターンからハイビーム用配光パターンに切り替えられたことを運転者等が容易に認識することができる。
また、上記発明において、好ましい態様は、前記複数のロービーム用光源及び前記複数のハイビーム用光源それぞれの点消灯状態を制御する制御手段をさらに備えることを特徴とする。
また、上記発明において、好ましい態様は、前記ロービーム用光源及び前記ハイビーム用光源は、それぞれ、半導体発光素子であることを特徴とする。
車両用灯具ユニット10の斜視図である。 車両用灯具ユニット10の正面図である。 車両用灯具ユニット10の鉛直断面図である。 第1光学系の水平断面図である。 第2光学系の水平断面図である。 (a)第2筒型反射面31の斜視図、(b)図6(c)に示す第2筒型反射面31のK−K断面図、(c)第2筒型反射面31の正面図、(d)図6(c)に示す第2筒型反射面31のJ−J断面図である。 (a)ロービーム用配光パターンPLo1の例、(b)ハイビーム用配光パターンの一部PHi_POの例、(c)左側のレンズ部33Lで制御された光によって形成された配光パターンPHi_1の例、(d)右側のレンズ部33Rで制御された光によって形成された配光パターンPHi_2の例である。 第2投影レンズ33と光源像との関係を説明するための図である。 第2投影レンズ33と光源像との関係を説明するための図である。 第2投影レンズ33と光源像との関係を説明するための図である。 第1光学系20を下側に、第2光学系30を上側に配置した場合の問題点を説明するための図である。 (a)ロービーム用配光パターン形成時の各光源22、32の点消灯状態を表す図(基板Kの正面図)、(b)ロービーム用光源22a〜22eからの光の光路図、(c)ロービーム用配光パターンPLo1の例である。 (a)ハイビーム用配光パターン形成時の各光源22、32の点消灯状態を表す図(基板Kの正面図)、(b)ロービーム用光源22a、22c、22e及びハイビーム用光源32からの光の光路図、(c)ロービーム用配光パターンPLo2の一例である。 制御手段1の一例である。 制御手段1の制御の一例を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施形態である車両用灯具ユニット10について添付図面を参照しながら説明する。各図において対応する構成要素には同一の符号が付され、重複する説明は省略される。
図1は、車両用灯具ユニット10の斜視図である。
図1に示す車両用灯具ユニット10は、車両用前照灯(ヘッドランプ)であり、車両(図示せず)の前端部の左側及び右側に搭載される。車両用灯具ユニット10は、図示しないが、アウターレンズとハウジングとによって構成される灯室内に配置され、ハウジング等に取り付けられる。
図2は、車両用灯具ユニット10の正面図である。図3は車両用灯具ユニット10の鉛直断面図、図4は第1光学系の水平断面図、図5は第2光学系の水平断面図である。
図1〜図5に示すように、本実施形態の車両用灯具ユニット10は、ロービーム用配光パターンを形成する第1光学系20と、ハイビーム用配光パターンの一部を形成する第2光学系30と、を備える。第1光学系20と第2光学系30は、例えば、上下方向に並列に配置されている。具体的には、第1光学系20は上側に、第2光学系30は下側に配置されている。なお、これとは逆に、第1光学系20は下側に、第2光学系30は上側に配置してもよい。また、第1光学系20と第2光学系30は、左右方向に並列に配置してもよいし、斜め方向に並列に配置してもよい。
図3、図4に示すように、第1光学系20は、第1筒型反射面21と、複数のロービーム用光源22a〜22eと、第1投影レンズ23と、を備えるダイレクトプロジェクション型(直射型とも呼ばれる)の光学系である。以下、ロービーム用光源22a〜22eを特に区別しない場合、ロービーム用光源22と記載する。ロービーム用光源22の数は、1又は複数であればよい。第1筒型反射面21、ロービーム用光源22、第1投影レンズ23は、車両前後方向に延びる第1光軸AX1上に配置されている。第1筒型反射面21及び第1投影レンズ23が本発明の第1光制御部材に相当する。
第1筒型反射面21は、前端開口A1が後端開口A2より大きく前端開口A1から後端開口A2に向かうに従って錐体状(四角錐体状)に狭くなる筒型反射面で、上下左右に設けられた反射面21a、21b、21c、21dによって構成される。以下、反射面21a、21b、21c、21dを特に区別しない場合、反射面21と記載する。反射面21が本発明の第1反射面の一例である。
下に設けられた反射面21bの前端縁21b1(エッジ部)は、ロービーム用配光パターンのカットオフラインに対応した形状に構成される。前端縁21b1は、図示しないが、Z型の段差部を有する。
図3、図4に示すように、第1筒型反射面21は、ロービーム用光源22(発光面)からの光が第1筒型反射面21内を通過するように、後端開口A2とロービーム用光源22(発光面)とが対向した状態で保持部材40に保持される。第1筒型反射面21の後端開口A2は、正面視で、ロービーム用光源22(発光面)を取り囲んでいる(図示せず)。保持部材40は、例えば、放熱フィン(図示せず)を有するヒートシンクである。以下、保持部材40のことを、ヒートシンク40ともいう。
第1筒型反射面21は、例えば、左右両側に設けられたネジ穴N1、N2及び基板Kに形成されたネジ穴(図示せず)に挿入されたネジ(図示せず)を保持部材40にネジ止めすることで保持部材40に保持される。
ロービーム用光源22a〜22eは、矩形(例えば、1mm角)の発光面を備えたLEDやLD等の半導体発光素子で、図12(a)に示すように、発光面を前方(正面)に向けた状態で基板Kに実装される。ロービーム用光源22a〜22eは、水平方向に一列に配置される。基板Kは、ネジ止め等により保持部材40に保持される。なお、図12(a)及び図13(a)中、白抜き(ハッチング無し)の四角で描いたロービーム用光源22は、該当するロービーム用光源22が点灯していることを表す。また、図13(a)中、ハッチングで塗りつぶされた四角で描いたロービーム用光源22は、該当するロービーム用光源22が消灯していることを表す。
第1投影レンズ23は、第1筒型反射面21を通過したロービーム用光源22(発光面)からの直射光及び第1筒型反射面21からの反射光が透過するように、第1投影レンズ23の裏面23bと第1筒型反射面21の前端開口A1とが対向した状態で保持部材40に保持される(図3、図4参照)。
図1、図2に示すように、第1投影レンズ23は、アクリルやポリカーボネイト等の透明樹脂を射出成形することにより、第2投影レンズ33、脚部50と共に一体成形されており、脚部50に設けられたネジ穴N5、N6に挿入されたネジ(図示せず)を保持部材40にネジ止めすることで保持部材40に保持される。
図2に示すように、第1投影レンズ23は、正面視の外形が矩形の四隅をカットした形状(八角形形状)のレンズとして構成されている。
図3に示すように、第1投影レンズ23の焦点F23は、下に設けられた反射面21bの前端縁21b1近傍に位置する。
図12(a)はロービーム用配光パターン形成時の各光源22、32の点消灯状態を表す図(基板Kの正面図)、図12(b)はロービーム用光源22a〜22eからの光の光路図である。
上記構成の第1光学系20においては、ロービーム用光源22a〜22eを点灯すると(図12(a)参照)、ロービーム用光源22a〜22eからの直射光及び第1筒型反射面21からの反射光が第1投影レンズ23を透過して前方に照射される(図12(b)中実線で示す矢印参照)。その際、ロービーム用光源22a〜22eからの直射光及び第1筒型反射面21からの反射光によって第1筒型反射面21の前端開口A1に光度分布が形成される。この光度分布は、ロービーム用光源22a〜22eが点灯しているため、ロービーム用光源22a〜22eそれぞれが対応する領域が明るいものとなる。この光度分布が、第1投影レンズ23によって前方に反転投影される。これにより、ロービーム用配光パターンPLo1が形成される。
図7(a)及び図12(c)は、ロービーム用配光パターンPLo1の例である。図7(a)には、車両前面に正対した仮想鉛直スクリーン(車両前面から約25m前方に配置されている)上に形成されるロービーム用配光パターンPLo1の一例(概略図)が示されている。図12(c)には、仮想鉛直スクリーン上に形成されるロービーム用配光パターンPLo1の一例(シミュレーション図)が示されている。ロービーム用配光パターンPLo1は、下に設けられた反射面21bの前端縁21b1によって規定されるカットオフラインCLを上端縁に含む。
図13(a)はハイビーム用配光パターン形成時の各光源22、32の点消灯状態を表す図(基板Kの正面図)、図13(b)はロービーム用光源22a、22c、22e及びハイビーム用光源32からの光の光路図である。
上記構成の第1光学系20においては、ロービーム用光源22a、22c、22eを消灯し、それ以外のロービーム用光源22b、22dを点灯(間引き点灯)すると(図13(a)参照)、ロービーム用光源22b、22dからの直射光及び第1筒型反射面21からの反射光が第1投影レンズ23を透過して前方に照射される(図13(b)中点線で示す矢印参照)。その際、ロービーム用光源22b、22dからの直射光及び第1筒型反射面21からの反射光によって第1筒型反射面21の前端開口A1に光度分布が形成される。この光度分布は、ロービーム用光源22b、22dが点灯し、ロービーム用光源22a、22c、22eが消灯しているため、第1筒型反射面21の前端開口A1に、ロービーム用光源22b、22dそれぞれが対応する領域が明るく、ロービーム用光源22a、22c、22eそれぞれが対応する領域が暗い光度分布が形成される。この光度分布が、第1投影レンズ23によって前方に反転投影される。これにより、ロービーム用配光パターンPLo1と比べ、中心(H線より下の手前領域)が暗くかつ左右方向が短いロービーム用配光パターンPLo2が形成される。図13(c)には、ロービーム用配光パターンPLo2の一例(シミュレーション図)が示されている。
図3、図5に示すように、第2光学系30は、第2筒型反射面31と、複数のハイビーム用光源32a〜32cと、第2投影レンズ33と、を備えるダイレクトプロジェクション型(直射型とも呼ばれる)の光学系である。以下、ハイビーム用光源32a〜32cを特に区別しない場合、ハイビーム用光源32と記載する。ハイビーム用光源32の数は、1又は複数であればよい。第2筒型反射面31、ハイビーム用光源32、第2投影レンズ33は、車両前後方向に延びる第2光軸AX2上に配置されている。第2筒型反射面31及び第2投影レンズ33が本発明の第2光制御部材に相当する。
図6(a)は第2筒型反射面31の斜視図、図6(b)は図6(c)に示す第2筒型反射面31のK−K断面図、図6(c)は第2筒型反射面31の正面図、図6(d)は図6(c)に示す第2筒型反射面31のJ−J断面図である。
図6に示すように、第2筒型反射面31は、前端開口B1が後端開口B2より大きく前端開口B1から後端開口B2に向かうに従って錐体状(四角錐体状)に狭くなる筒型反射面で、上下左右に設けられた反射面31a、31b、31c、31dによって構成される。以下、反射面31a、31b、31c、31dを特に区別しない場合、反射面31と記載する。反射面31が本発明の第2反射面の一例である。
図3、図5に示すように、第2筒型反射面31は、ハイビーム用光源32(発光面)からの光が第2筒型反射面31内を通過するように、後端開口B2とハイビーム用光源32(発光面)とが対向した状態で保持部材40に保持される。第2筒型反射面31の後端開口B2は、正面視で、ハイビーム用光源32(発光面)を取り囲んでいる(図示せず)。
第2筒型反射面31は、例えば、左右両側に設けられたネジ穴N3、N4及び基板Kに形成されたネジ穴(図示せず)に挿入されたネジ(図示せず)を保持部材40にネジ止めすることで保持部材40に保持される。
図3、図6に示すように、下に設けられた反射面31bは、上に設けられた反射面31aより前方に延長された延長反射面31b1を含む。
ハイビーム用光源32a〜32cは、矩形(例えば、1mm角)の発光面を備えたLEDやLD等の半導体発光素子で、図12(a)に示すように、発光面を前方(正面)に向けた状態で基板Kに実装される。ハイビーム用光源32a〜32cは、水平方向に一列に配置される。なお、図12(a)中、ハッチングで塗りつぶされた四角で描いたハイビーム用光源32は、該当するハイビーム用光源32が消灯していることを表す。また、図13(a)中、白抜き(ハッチング無し)の四角で描いたハイビーム用光源32は、該当するハイビーム用光源32が点灯していることを表す。
以上のように、ロービーム用光源22及びハイビーム用光源32は、基板Kの実装面(平面PL1。図3参照)上に配置されている。基板Kの実装面(平面PL1)は、第1光軸AX1(及び第2光軸AX2)に直交する平面である。基板Kの実装面(平面PL1)が本発明の第1平面の一例である。
第2投影レンズ33は、第2筒型反射面31を通過したハイビーム用光源32(発光面)からの直射光及び第2筒型反射面31からの反射光が透過するように、第2投影レンズ33の裏面33bと第2筒型反射面31の前端開口B1とが対向した状態で保持部材40に保持される(図3、図5参照)。
図1、図2に示すように、第2投影レンズ33は、第1投影レンズ23、脚部50と共に一体成形されており、脚部50に設けられたネジ穴N5、N6に挿入されたネジ(図示せず)を保持部材40にネジ止めすることで保持部材40に保持される。
第2投影レンズ33は、図2に示すように、正面視の外形が矩形で、正面視でのサイズが第1投影レンズ23とほぼ同じサイズで、かつ、図3に示すように、縦断面でのサイズが第1投影レンズ23とほぼ同じサイズのレンズとして構成されている。
図3に示すように、第1投影レンズ23(裏面23b)及び第2投影レンズ33(裏面33b)は、平面PL2上に配置されている。平面PL2は、第1光軸AX1(及び第2光軸AX2)に直交する平面である。平面PL2が本発明の第2平面の一例である。
第2投影レンズ33の焦点距離は、第1投影レンズ23の焦点距離より長い。図3に示すように、第2投影レンズ33の焦点F33は、鉛直方向に関し、ハイビーム用光源32(発光面)の中央近傍に位置する。一方、第2投影レンズ33の焦点F33の位置は、水平方向に関し、第2投影レンズ33の部分ごとに異なる。
例えば、図8に示すように、第2光軸AX2に対して左側のレンズ部33Lにおいては、第2光軸AX2から遠いレンズ部33Aの焦点F33Aは、第2光軸AX2から近くに位置する。一方、図9に示すように、第2光軸AX2から近いレンズ部33Bの焦点F33Bは第2光軸AX2から遠くに位置する。そして、レンズ部33Aとレンズ部33Bとの間の中間のレンズ部の焦点は、焦点F33Aと焦点F33Bとの間に位置する。第2光軸AX2に対して右側のレンズ部33Rにおいても同様である。
その結果、第2投影レンズ33の焦点F33は、水平方向に関し、焦点ではなく、焦線となる。また、第2投影レンズ33の表面33aのうち、左側のレンズ部33Lと右側のレンズ部33Rとが接合する部分Lがハイビーム用光源32に向かって凹んだ形状となる。なお、第2投影レンズ33の表面33aのうち、左側のレンズ部33Lと右側のレンズ部33Rとが接合する部分Lは、第2投影レンズ33の表面33aと第2光軸AXを含む鉛直面とが交差する部分である(図1、図2参照)。
上記構成の第2光学系30においては、ハイビーム用光源32a〜32cを点灯すると(図13(a)参照)、ハイビーム用光源32a〜32cからの直射光及び第2筒型反射面31からの反射光が第2投影レンズ33を透過して前方に照射される(図13(b)中実線で示す矢印参照)。これにより、ハイビーム用配光パターンの一部PHi_POが形成される。図13(c)には、ハイビーム用配光パターンの一部PHi_POの一例が示されている。
図7(c)は、左側のレンズ部33Lで制御された光によって形成された配光パターンPHi_1の例である。図7(d)は、右側のレンズ部33Rで制御された光によって形成された配光パターンPHi_2の例である。図7(c)に示す配光パターンPHi_1と図7(d)に示す配光パターンPHi_2とが重畳されることで、図7(b)に示すハイビーム用配光パターンの一部PHi_POが形成される。
図7(b)に示すように、ハイビーム用配光パターンの一部PHi_POは、水平線Hより上の鉛直方向の厚みW1が、水平線Hより下の鉛直方向の厚みW2より厚いものとなる。
これは、下に設けられた反射面31bが、上に設けられた反射面31aより前方に延長された延長反射面31b1を含むことによるものである(図3、図6参照)。
また、ハイビーム用配光パターンの一部PHi_POは、H線とV線との交点近傍が相対的に明るく、かつ、水平方向にワイドな視認性に優れたものとなる。その理由は、次のとおりである。
図8〜図10は、第2投影レンズ33と光源像との関係を説明するための図である。
図8に示すように、左側のレンズ部33Lにおいては、第2光軸AX2から遠いレンズ部33Aにより、ハイビーム用光源32(発光面)の光源像I33Aが、仮想鉛直スクリーン上のH線とV線との交点付近に投影される。
また、図9に示すように、第2光軸AX2から近いレンズ部33Bにより、ハイビーム用光源32(発光面)の光源像I33Bが仮想鉛直スクリーン上のH線とV線との交点に対して右側にズレた位置に投影される。
また、図10に示すように、第2光軸AX2から遠いレンズ部33Aと第2光軸AX2から近いレンズ部33Bとの間の中間のレンズ部33Cにより、ハイビーム用光源32(発光面)の光源像I33C1が仮想鉛直スクリーン上のH線とV線との交点に対して右側にズレた位置(光源像I33Aと光源像I33Bとの間の中間位置)に投影される。
図8〜図10に例示した光源像I33A、I33B、I33C1は、実際には重畳される。これにより、H線とV線との交点近傍が相対的に明るい図7(d)に示す配光パターンPHi_2が形成される。レンズ部33Rにおいても同様で、H線とV線との交点近傍が相対的に明るい図7(c)に示す配光パターンPHi_1が形成される。
そして、図7(c)に示す配光パターンPHi_1と図7(d)に示す配光パターンPHi_2とが重畳されることで、図7(b)に示すハイビーム用配光パターンの一部PHi_POが形成される。その結果、ハイビーム用配光パターンの一部PHi_POは、H線とV線との交点近傍が相対的に明るいものとなる。
また、図10に示すように、左側のレンズ部33Lにおいては、レンズ部33Cにより、左に設けられた反射面31cからの反射光によるハイビーム用光源32(発光面)の光源像I33c2が、光源像I33C1(光源像I33A、I33B)に対して左側にズレた状態で投影される。右側のレンズ部33Rにおいても同様である。その結果、ハイビーム用配光パターンの一部PHi_POは、水平方向にワイドなものとなる。
以上の理由により、ハイビーム用配光パターンの一部PHi_POは、H線とV線との交点近傍が相対的に明るく、かつ、水平方向にワイドな視認性に優れたものとなる。
図14は、制御手段1の一例である。
制御手段1は、ロービーム用光源22a〜22e及びハイビーム用光源32a〜32cそれぞれの点消灯状態を制御する手段で、例えば、図14に示すように、LED駆動回路2、LED駆動回路2に対して周波数f及びデューティー比DのPWM信号を印加するECU等の制御部3によって構成される。LED駆動回路2は、例えば、バイポーラトランジスタ等のスイッチング素子を有する。LED駆動回路2は、例えば、ロービーム用光源22a〜22e及びハイビーム用光源32a〜32cそれぞれに対応して設けられる。制御部3は、LED駆動回路2(スイッチング素子)に対してPWM信号を印加する。
制御手段1は、ハイビーム用配光パターン形成時に同時点灯されるロービーム用光源22及びハイビーム用光源32に供給される電力が、ロービーム用配光パターン形成時に点灯されるロービーム用光源22に供給される電力以下となるように、ロービーム用光源22a〜22e及びハイビーム用光源32a〜32cそれぞれの点消灯状態を制御する。
次に、制御手段1の制御の一例として、ハイビーム用配光パターン形成時に同時点灯されるロービーム用光源22及びハイビーム用光源32に供給される電力とロービーム用配光パターン形成時に点灯されるロービーム用光源22に供給される電力とが等しくなるように、ロービーム用光源22a〜22e及びハイビーム用光源32a〜32cそれぞれの点消灯状態を制御する例について説明する。
図15は、制御手段1の制御の一例を説明するためのフローチャートである。
以下の処理は、例えば、制御手段1(制御部3)のCPUがROMからRAM(いずれも図示せず)に読み込まれた制御プログラムを実行することで実現される。
例えば、運転手が車内に設けられたヘッドランプスイッチ(図示せず)をロービーム側に切り替えた場合(S10:ロービーム)、制御手段1は、ロービーム用光源22a〜22eを点灯しかつハイビーム用光源32a〜32cを消灯する(S12)。例えば、制御手段1は、デューティー比100%のPWM信号によりロービーム用光源22a〜22eに電力(合計電力:Aワット)を供給することでロービーム用光源22a〜22eを点灯しかつデューティー比0%のPWM信号によりハイビーム用光源32a〜32cに電力を供給しないことでハイビーム用光源32a〜32cを消灯する(図12(a)参照)。
この場合、ロービーム用光源22a〜22eからの直射光及び第1筒型反射面21からの反射光によって第1筒型反射面21の前端開口A1に光度分布が形成される。この光度分布は、ロービーム用光源22a〜22eが点灯しているため、ロービーム用光源22a〜22eそれぞれが対応する領域が明るいものとなる。この光度分布が、第1投影レンズ23によって前方に反転投影される。これにより、ロービーム用配光パターンPLo1(図12(c))が形成される。
一方、運転手がヘッドランプスイッチをハイビーム側に切り替えた場合(S10:ハイビーム)、制御手段1は、ロービーム用光源22のうち少なくとも1つのロービーム用光源(ここでは、ロービーム用光源22a、22c、22e)を消灯し、それ以外のロービーム用光源22b、22dを点灯(間引き点灯)し、かつ、ハイビーム用光源32a〜32cを点灯する(S14)。例えば、制御手段1は、デューティー比0%のPWM信号によりロービーム用光源22a、22c、22eに電力を供給しないことでロービーム用光源22a、22c、22eを消灯しかつデューティー比100%のPWM信号によりロービーム用光源22b、22d、ハイビーム用光源32a〜32cに電力(合計電力:Aワット)を供給することでロービーム用光源22b、22d、ハイビーム用光源32a〜32cを点灯する(図13(a)参照)。
この場合、ロービーム用光源22b、22dからの直射光及び第1筒型反射面21からの反射光によって第1筒型反射面21の前端開口A1に光度分布が形成される。この光度分布は、ロービーム用光源22b、22dが点灯し、ロービーム用光源22a、22c、22eが消灯しているため、第1筒型反射面21の前端開口A1に、ロービーム用光源22b、22dそれぞれが対応する領域が明るく、ロービーム用光源22a、22c、22eそれぞれが対応する領域が暗い光度分布が形成される。この光度分布が、第1投影レンズ23によって前方に反転投影される。これにより、ロービーム用配光パターンPLo1(図12(c)参照)と比べ、中心(H線より下の手前領域)が暗くかつ左右方向が短いロービーム用配光パターンPLo2(図13(c)参照)が形成される。
また、ハイビーム用光源32a〜32cからの直射光及び第2筒型反射面31からの反射光が第2投影レンズ33を透過して前方に照射される。これにより、H線とV線との交点近傍が相対的に明るいハイビーム用配光パターンの一部PHi_PO(図13(c)参照)が形成される。
ハイビーム用配光パターンPHi(図13(c)参照)は、以上のように形成されるロービーム用配光パターンPLo2にハイビーム用配光パターンの一部PHi_POが付加されることで形成される。
以上説明したように、本実施形態によれば、例えば、ロービーム用配光パターン形成時に点灯されるロービーム用光源22で発生する熱を適切に放熱することができるように、ヒートシンク40を小型化しても、ハイビーム用配光パターン形成時に同時点灯されるロービーム用光源22b、22d及びハイビーム用光源32で発生する熱を適切に放熱することができる車両用灯具10を提供することができる。
これは、ハイビーム用配光パターン形成時に同時点灯されるロービーム用光源22b、22d及びハイビーム用光源32に供給される電力(消費電力)が、ロービーム用配光パターン形成時に点灯されるロービーム用光源22に供給される電力(消費電力)以下となることによるものである。
また、本実施形態によれば、ロービーム用配光パターンPLo1からハイビーム用配光パターンPHiに切り替えられた場合(ハイビーム用配光パターン形成時)、ロービーム用配光パターンPLo1の中心に対応するロービーム用光源22cが消灯(又は後述のように減光状態で点灯)するため、当該ロービーム用配光パターンPLo1の中心が暗くなる。
しかしながら、ハイビーム用配光パターンPHiは、その中心が暗くなったロービーム用配光パターンPLo1(つまり、ロービーム用配光パターンPLo2)にハイビーム用配光パターンの一部PHi_POが付加されることで形成される。
その結果、ハイビーム用配光パターンPHiは、H線とV線との交点近傍が相対的に明るい遠方視認性に優れたものとなる。すなわち、本実施形態によれば、ハイビーム用配光パターン形成時、遠方視認性を低下させることなく、上記従来技術より、消費電力を低下させることができる。
また、ロービーム用配光パターンPLo1からハイビーム用配光パターンPHiに切り替えられた場合(ハイビーム用配光パターン形成時)、ロービーム用配光パターンPLo1の左右両側に対応するロービーム用光源22a、22eが消灯(又は後述のように減光状態で点灯)するため、当該ロービーム用配光パターンPLo1の左右方向が短くなる。
その結果、運転者の視線を遠方に誘導することができる。また、ロービーム用配光パターンPLo1からハイビーム用配光パターンPHiに切り替えられたことを運転者等に容易に認識させることができる。
また、本実施形態によれば、ロービーム用配光パターン形成時、左右方向の広範囲を照射することができ、ハイビーム用配光パターン形成時、左右両側を相対的に暗くし遠方を明るく照射することができる。
図11は、第1光学系20を下側に、第2光学系30を上側に配置した場合の問題点を説明するための図である。
図11に示すように、第1光学系20を下側に、第2光学系30を上側に配置した場合、第1筒型反射面21(下に設けられた反射面21b)で反射された反射光RayBが第2投影レンズ33を透過して上空に照射され、グレア光が発生する恐れがある。
これに対して、本実施形態によれば、図3に示すように、第1光学系20を上側に、第2光学系30を下側に配置したため、第1筒型反射面21(下に設けられた反射面21b)で反射された反射光が第2投影レンズ33を透過して上空に照射され、グレア光が発生するのを抑制することができる。なお、図3に示すように、第1光学系20を上側に、第2光学系30を下側に配置した場合、第1筒型反射面21(上に設けられた反射面21a)で反射された反射光RayAが第2投影レンズ33を透過するが、この第2投影レンズ33を透過する反射光RayAは下方(路面方向)に照射されることとなるため、反射光RayAに起因してグレア光が発生することはない。
次に、変形例について説明する。
上記実施形態では、本発明の車両用灯具を車両用前照灯(ヘッドランプ)に適用した例について説明したが、これに限らない。例えば、車両用前照灯(ヘッドランプ)以外の車両用灯具にも本発明の車両用灯具を適用してもよい。
また、上記実施形態では、第1光学系20と第2光学系30とを一つの車両用灯具ユニット10として構成した例について説明したが、これに限らない。例えば、第1光学系20を一つの車両用灯具ユニットとして構成し、第2光学系30を別の一つの車両用灯具ユニットとして構成してもよい。
また、上記実施形態では、第2光学系30(第1光学系20も同様)として、ダイレクトプロジェクション型の光学系を用いた例について説明したが、これに限らない。第2光学系30(第1光学系20も同様)として、例えば、プロジェクタ型の光学系、リフレクタ型の光学系、又は、導光レンズを用いた光学系を用いてもよい。
また、上記実施形態では、第1光学系20として、第1筒型反射面21を備えたダイレクトプロジェクション型の光学系を用いた例について説明したが、これに限らない。例えば、第1光学系20として、第1筒型反射面21を省略し、第1投影レンズ23の焦点F23がロービーム用光源22近傍に位置するダイレクトプロジェクション型の光学系を用いてもよい。同様に、第2光学系30として、第2筒型反射面31を省略したダイレクトプロジェクション型の光学系を用いてもよい。
また、上記実施形態では、ハイビーム用配光パターン形成時(S10:ハイビーム)、消灯されるのは、ロービーム用光源22a、22c、22eの3つである例について説明したが、これに限らない。ハイビーム用配光パターン形成時(S10:ハイビーム)、消灯されるのは、2つのロービーム用光源22であってもよいし、1つのロービーム用光源22であってもよい。2つのロービーム用光源が消灯される場合、2つのハイビーム用光源32を用いるのが望ましい。1つのロービーム用光源22が消灯される場合、1つのハイビーム用光源32を用いるのが望ましい。
また、上記実施形態では、運転手がヘッドランプスイッチをハイビーム側に切り替えた場合(S10:ハイビーム)、制御手段1は、ロービーム用光源22のうち少なくとも1つのロービーム用光源(ここでは、ロービーム用光源22a、22c、22e)を消灯し、それ以外のロービーム用光源22b、22dを点灯し、かつ、ハイビーム用光源32a〜32cを点灯する(S14)ように説明したが、これに限らない。
例えば、運転手がヘッドランプスイッチをハイビーム側に切り替えた場合(S10:ハイビーム)、制御手段1は、ロービーム用光源22のうち少なくとも1つのロービーム用光源(ここでは、ロービーム用光源22a、22c、22e)を減光状態で点灯し、それ以外のロービーム用光源22b、22dを非減光状態で点灯し、かつ、ハイビーム用光源32のうち少なくとも1つのハイビーム用光源(ここでは、ハイビーム用光源32a、32c)を減光状態で点灯し、それ以外のハイビーム用光源32bを非減光状態で点灯してもよい(S14)。
例えば、制御手段1は、第1に、デューティー比10%のPWM信号によりロービーム用光源22a、22c、22eに電力を供給することでロービーム用光源22a、22c、22eを減光状態で点灯し、第2に、デューティー比100%のPWM信号によりロービーム用光源22b、22d、ハイビーム用光源32bに電力を供給することでロービーム用光源22b、22d、ハイビーム用光源32bを非減光状態で点灯し、第3に、デューティー比85%のPWM信号によりハイビーム用光源32a、32cに電力を供給することでハイビーム用光源32a、32cを減光状態で点灯してもよい(合計電力:Aワット)。
本変形例によっても上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
上記各実施形態で示した各数値は全て例示であり、これと異なる適宜の数値を用いることができるのは無論である。
上記各実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎない。上記各実施形態の記載によって本発明は限定的に解釈されるものではない。本発明はその精神または主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。
1…制御手段、2…LED駆動回路、3…制御部、10…車両用灯具ユニット、20…第1光学系、21…第1筒型反射面、21b1…前端縁、22…ロービーム用光源、23…第1投影レンズ、23b…裏面、30…第2光学系、31…第2筒型反射面、31b1…延長反射面、32…ハイビーム用光源、33…第2投影レンズ、40…保持部材(ヒートシンク)

Claims (6)

  1. 複数のロービーム用光源と前記複数のロービーム用光源からの光を制御してロービーム用配光パターンを形成する第1光制御部材とを備える第1光学系と、
    少なくとも一つのハイビーム用光源と前記ハイビーム用光源からの光を制御してハイビーム用配光パターンの一部を形成する第2光制御部材とを備える第2光学系と、を備えた車両用灯具において、
    前記ロービーム用配光パターンは、前記複数のロービーム用光源が点灯しかつ前記ハイビーム用光源が消灯することで形成され、
    前記ハイビーム用配光パターンは、前記複数のロービーム用光源のうち少なくとも一つが消灯又は減光状態で点灯し、それ以外が点灯し、かつ、前記ハイビーム用光源が点灯することで形成され、
    前記ハイビーム用配光パターン形成時に同時点灯される前記ロービーム用光源及び前記ハイビーム用光源に供給される電力は、前記ロービーム用配光パターン形成時に点灯される前記ロービーム用光源に供給される電力以下である車両用灯具。
  2. 複数の前記ハイビーム用光源を備える請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記ハイビーム用配光パターン形成時に消灯又は減光状態で点灯される前記ロービーム用光源の数と前記ハイビーム用配光パターン形成時に点灯される前記ハイビーム用光源の数とが等しい請求項1又は2に記載の車両用灯具。
  4. 前記ハイビーム用配光パターン形成時に、前記複数のロービーム用光源のうち前記ロービーム用配光パターンの中心及び左右両側に対応するロービーム用光源が消灯又は減光状態で点灯し、かつ、それ以外が点灯する請求項1又は2に記載の車両用灯具。
  5. 前記複数のロービーム用光源及び前記複数のハイビーム用光源それぞれの点消灯状態を制御する制御手段をさらに備える請求項1から4のいずれか1項に記載の車両用灯具。
  6. 前記ロービーム用光源及び前記ハイビーム用光源は、それぞれ、半導体発光素子である請求項1から5のいずれか1項に記載の車両用灯具。
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