JP2014056369A - 多重化制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】多重構成された制御システムにおいて回線切り替えを遅滞なく、円滑に行うことができる多重化制御システムを提供する。
【解決手段】演算装置と入出力装置が、多重化された中継装置を介して接続され、演算装置から入出力装置に制御信号を伝送し、制御信号に応じて入出力装置から演算装置に応答信号を伝送するとともに、入出力装置は多重化された中継装置の双方から制御信号を受けて応答信号を伝送するようにされた多重化制御システムであって、演算装置は、多重化された中継装置の双方に制御信号を伝送する両系モードと、多重化された中継装置の一方に制御信号を伝送する片系モードを指定し、入出力装置は多重化された中継装置の一方から制御信号を受信するときに所定の確認時間後に応答信号を返送するとともに、片系モードを判定して所定の確認時間を待たずに応答信号を返送する。
【選択図】図1

Description

本発明は、多重化制御システムに係り、特に回線を切り替えて通信を行うに好適な多重化制御システムに関する。
プラント制御等に用いる制御システムにおいては、制御装置間で制御に関する通信(以降、制御通信と呼ぶ。)を行う。具体的には例えば、各種データ演算を主に実行する制御装置である演算装置と、プラントへの信号受け渡しによる入出力を実行する制御装置である入出力装置からなる制御システムにおいて、各制御装置間を通信接続手段により接続して制御通信を実行する。
この場合の通信接続手段としては、パラレル信号ケーブルやシリアル信号ケーブルで伝達する方法が主流である。但し現在は、シリアル信号の高速化、長距離化を実現するリモート配線の要求に伴い、市場のフィールドバスの多くは各種媒体を用いたシリアルケーブルにて構成されている。
一方、信頼性の高い多重化から成る制御システムを構築する場合、演算装置や入出力装置を多重化構成とするが、これらを接続する通信接続手段についても、例えば通信ケーブルを冗長化するため二重で布線することもある。
また通信接続手段には通信ケーブル以外に中継装置も含むことがあるので、これらの通信ケーブルを用いる場合、演算装置と入出力装置の間に接続される中継装置を、単一とするか二重化することにより、通信ケーブルの回線二重化を実現する手法が多くとられてきた。
その応用として、比較的多くの枚数が実装される入出力装置においては、回線二重化であるが装置は共通部を多くする形態として扱うケースも多く、このケースにおいては、回線シングルと回線二重化の構成がひとつの制御システム上、混在することになる。
なお回線シングルと回線二重化の構成がひとつの制御システム上に混在する具体的事例としては以下のような場合がある。
例えば制御システムでは、制御とともに監視も実施している。制御の場合には、現場で検出した信号を入出力装置から演算装置に伝送し、また演算装置から入出力装置に制御信号を送るので、この部分は検出器、操作端を含めて多重化構成とする。これに対し監視目的のために現場で検出した信号を入出力装置から演算装置に伝送する部分は、制御系部分ほどの高い信頼性を要求されないことがあるので、単重化構成とすることが多い。
特許文献1は、回線シングルと回線二重化の構成がひとつの制御システム上に混在する具体的事例を示したものである。
特開平4−289956号公報
演算装置、および入出力装置の間に中継装置を有し、それらが1本の回線、又は2本以上の回線から接続される混在システムにおいては、回線を切り替えて運用することがある。この処理として、各装置にノードアドレスを設定し、通信を実行する方式が知られている。
例えば装置毎に実装されるスイッチ等によりノードアドレスを設定し、アクセス対象の装置へ通信することで得られる構成情報をもとにメモリマップを作成し、装置対象毎に割り振られるエリアへマイコン、およびソフトウェアが判断し、アクセスする方式が採られている。
この方式によれば大きく2つの課題が発生する。1つ目は、ソフトによる判断処理が介在することにより、処理のオーバーヘッドが加算されることである。
2つ目は、入出力装置における共通部が回線二重化で構成されている場合、回線シングルから構成される中継装置へアクセスした時の通信データが入出力装置に到達したタイミングにおいて、入出力装置の受信回路が、データ待ち状態が発生し、オンライン動作中に大量のタイムアウトする事により、性能の遅延や、制御の定刻性確保の面で問題が発生することである。
以上のことから本発明においては、多重構成された制御システムにおいて回線切り替えを遅滞なく、円滑に行うことができる多重化制御システムを提供することを目的とする。
以上のことから本発明においては、演算装置と入出力装置が、多重化された中継装置を介して接続され、演算装置から入出力装置に制御信号を伝送し、制御信号に応じて入出力装置から演算装置に応答信号を伝送するとともに、入出力装置は多重化された中継装置の双方から制御信号を受けて応答信号を伝送するようにされた多重化制御システムであって、演算装置は、多重化された中継装置の双方に制御信号を伝送する両系モードと、多重化された中継装置の一方に制御信号を伝送する片系モードを指定し、入出力装置は多重化された中継装置の一方から制御信号を受信するときに所定の確認時間後に応答信号を返送するとともに、片系モードを判定して所定の確認時間を待たずに応答信号を返送することを特徴とする。
本発明の制御システムによれば、多重構成された制御システムにおいて回線切り替えを遅滞なく、円滑に行うことができる。
二重化制御システムの典型的な基本構成を示す図。 演算装置の動作を表す従来の処理フローを示す図。 従来方式によるシステム各部の処理を示すタイムチャート。 演算装置の動作を表す本発明の処理フローを示す図。 演算装置のアドレスマップを示す図。 送信フレームのデータフォーマットの構成を示す図。 送信フレームと応答フレームの動作について説明する図。 演算装置内の送信制御部の構成を示す図。 入出力装置内の構成を示す図。 入出力制御回路の構成入出力制御回路82の構成を示す図。 データ受信後の入出力制御回路の動作を示すフローチャート。 本発明方式によるシステム各部の処理を示すタイムチャート。 入出力装置から中継装置に移行時の従来の一連の各部処理を示す図。 入出力装置から中継装置に移行時の本発明の一連の各部処理を示す図。
本発明を実施するための形態を、図面を参照して説明する。
本発明は、情報機器および情報通信分野のみならず、大規模な発電所等プラントにおいてセンサなどから信号を入力し、演算を実行、再びバルブ等に指令値を出力し、リアルタイム処理をオンライン状態で制御周期を守りながら定期的に実行する制御システムの、制御方式、運用方式に適用するものである。本実施例では、演算装置の二重化構成による冗長化、フィールドバスの回線二重化適用を行い、信頼性、可用性を向上させるシステム構成の導入し、それらシステム構成を適用した場合の要求性能を満足させるための方式を提案するものである。
図1は、本発明が適用される典型的な二重化制御システムの基本構成図である。
図1の二重化制御システムは、制御対象30からのデータを入力し、制御対象に信号を与える入出力装置22、23、24と、所定の演算を実行する演算装置10、11と、これらの間を接続する中継装置16、18によって構成されている。またこのシステムは、信頼性を向上させるために、演算装置10、11、中継装置16、18を複数台設置し、結合させる二重化構成により実現されている。
図1において演算装置は、主系演算装置10、従系演算装置11の二重化構成とされている。主系演算装置10から、A系通信回線12A、B系通信回線12Bが、それぞれ中継装置16A、中継装置16Bへ接続される。同様に、従系演算装置11からA系通信回線14A、B系通信回線14Bが、それぞれ中継装置16A、中継装置16Bへ接続される。
中継装置16A、中継装置16Bは、それぞれ次段の中継装置と信号の送受を行っており、図示の中継装置18A、中継装置18Bが、制御対象30側の最終段中継装置であるとする。なお図示から明らかなように、A系の中継装置16A、18Aと、B系の中継装置16B、18Bとは互いに独立である。
制御対象30とのインターフェースとなる入出力装置22、23、24は、適宜の筐体に複数台数実装され、中継装置16、18を経由して上位の演算装置10、11と接続され、通信が行われる。
入出力装置22、23、24は、制御対象30であるバルブ、センサ等の制御機器27と接続され、入出力装置22、23、24内部では、アナログ信号とデジタル信号の変換や、ノイズへの耐性向上を目的として内部、外部との信号、電源絶縁などを行う。
入出力装置22、23は、A系通信回線20Aによって中継装置18Aと接続され、入出力装置22、23、24は、B系通信回線20Bによって中継装置18Bと接続されている。
この結果、入出力装置22、23は、回線二重化された通信路20A、20Bにより、上位中継装置18A、18Bと接続されており、中継装置16、18は、装置単位に分離される配置となっている。これに対し、B系通信回線20Bによって中継装置18Bと接続されている入出力装置24は、回線シングルの通信とされている。
なお、中継装置16Aと中継装置18Aの間、中継装置16Bと中継装置18B間は、通信ケーブル等により各々接続されており、片系の異常が他系路へ伝播しないような独立形態をとる。なおA系通信回線20A、B系通信回線20Bは、ケーブル又は配線基板による接続形態をとる。伝送路のインピーダンスを整合させるため、終端装置25を中継装置18の末端へ実装する。
なお、図示の中継装置16、18、及び入出力装置22、23、24に対して電源装置26から電力供給されている。
次に図1システムにおいて、演算装置の演算結果を制御対象30へ出力する場合の動作について説明する。主系演算装置10は、A系通信回線12A、B系通信回線12Bを経由して、データを中継装置16A、16Bに送信する。データには、アクセス対象のアドレス情報が付加されている。この通信データは、中継装置16A、16B及び中継装置18A、18Bを通り、入出力装置22、23、24へ伝達される。
アクセス対象の入出力装置22、23、24は、通信データをA系通信回線20A、B系通信回線20Bから受信し、指定されたアドレスであるか否かに応じてそれらのデータを取捨選択後、指定されたアドレスであるときにはシリアルデータからパラレルデータへの変換を実施する。変換後のパラレルデータは、入出力装置22、23、24から制御対象30であるバルブ、センサ等の制御機器27へ出力される。
他方、二重化構成を成す従系演算装置11は、待機動作とされている。但し、従系演算装置11には、主系演算装置10がA系通信回線12A、B系通信回線12Bを介して入手した制御対象30側の信号、あるいは主系演算装置10がA系通信回線12A、B系通信回線12Bに与えた制御対象30の制御信号が、全て同じように与えられている。
従系演算装置11は、主系演算装置10と同じ信号を得て、通常は主系演算装置10からのデータを監視している。そして、仮に主系演算装置10が故障した場合には、制御データを従系演算装置11へ引継ぎ、以降従系演算装置11が主系演算装置10に代わり制御を継続する。
図1に示した本発明に係る制御システムによるメリットを以下に説明する。まず、主系演算装置10が制御系の場合の例として、通信データは、系ごとに二重化された通信回線と中継装置を経由して、入出力装置へ伝達される。このシステムでは、データは両系に同時に出力されるため、もし片系の中継装置異常やケーブル断線が発生しても、片系でデータが入出力装置へ伝達できるため、可用性を向上させられるメリットがある。
また、本システム構成における他のメリットとして、中継装置が回線単位に分離されており、電源遮断や断線等が発生しても、他系への影響を最小限に留めることができることが挙げられる。
ところで係る制御システムにおいては、通信路の回線品質状態を確保するために、各中継装置内に記憶するRAS情報を収集し、監視することにより、保守員への通知、交換などのメンテナンス作業を容易化することを可能としている。この場合に、RAS情報は中継装置内に記憶されているので、その収集は、個別の中継装置に対して、回線装置単位で行う必要がある。
図1のシステム構成において、中継装置が保持するRAS情報の収集を行うときの動作と問題点について説明する。
主系演算装置10は、中継装置のRAS情報収集を行うため、A系通信回線12Aを使用したデータ送受信が行えるように、片系回線でアクセスできる状態に遷移させる。なお、入出力装置に制御信号を送受信する通常の動作の場合は、両系回線にデータを送り、送信、受信の動作を繰り返す。
よって回線動作形態として、制御信号伝送時の両系動作と、例えばRAS情報収集の片系動作の切替が、オンライン動作中に発生する。これらの切替を可能とするために、μプロセッサ等のソフトウェアによる設定により、モード切替設定を行っている。この結果、モード切替に要するオーバヘッド時間が、オンライン処理時間に定期的に加算されることにより、演算装置の性能低下が発生する。
このときの演算装置の動作を表す処理フローを図2に示す。図2の処理S1では、ソフトウェア処理により、中継装置のメモリへデータライトを行い、その後回線二重化から回線シングル動作へモード変更(処理S2)し、応答データを待つ(処理S3)。
またこのときのシステム各部の処理を示すタイムチャートを図3に示す。図3では、主系演算装置10が中継装置16AからのRAS情報収集のために中継装置16Aに対してフレーム送信を行った場合の、入出力装置22の動作を表している。
この場合には、A系通信回線12Aのみを使った片系回線によるフレーム送信を行うことを前提としているので、主系演算装置10のA系通信回線10Aを経由して、中継装置16Aにフレーム送信(100)が行なわれる。中継装置16Aはフレームを受信(101)する。また中継装置16Aは、受信したフレームを入出力装置側に転送するので、入出力装置22はA系からのフレーム受信を認識している。
一方、B系通信回線12Bへはフレーム送信を行わないため、B系通信回線12Bが接続される中継装置16Bには送信フレームは到達しない(102)。従って、中継装置16Bは、入出力装置側への受信フレームの転送は行わない。
両系の回線が接続されている入出力装置22では、A系通信回線を使って送信する送信フレームのみが入出力装置22に受信されることになる。入出力装置22は、A系通信回線12Aから受信する送信フレームを取り込むタイミングt1で、B系通信回線のデータ待ち状態へ移行する。同時にB系タイムアウト(以下T.Oと呼ぶ)カウンタを起動(104)し、タイムアップ前のデータ受信ではデータを取り込み、タイムアップした場合は、受信タイムアウトT.Oが発生したことを上位へ報告(105)する。
なお、入出力装置22からの報告フレームは、途中中継装置12A、12Bを経由する。この返送処理の中で中継装置16Aは、フレーム中にRAS情報を追加して演算装置側に送ることで、演算装置10はRAS情報入手の初期の目的を達成する。
この方式によれば、RAS情報の収集は可能であるが、その都度タイムアウトを生じながらの通信(105)となる。A系通信回線によるデータ受信時に、毎回タイマを起動するため、フレーム単位にタイムアウトが発生する。これにより、A系データ取り込み時間が間延びし、制御対象30へのデータ出力、又はデータ入力が遅延することで、システム全体の性能低下が発生する。
このことから本発明方式では、主系演算装置10が定期的に実施する回線状態のモード切替を図4の演算装置の処理フローに示すように行う。ここでは、ソフトウェア処理により、中継装置のメモリへデータライト(処理S1)を行い、応答データを待つ(処理S3)。図2の処理S2に相当する部分は、ソフト的実施を行わない。
この点について、主系演算装置10は、フレーム送信対象が、片系通信回線が接続される中継装置か、両系通信回線が接続される入出力装置かを、ソフトウェアに依存せずに判定して動作モードを自動切換えし、データ送信する。本フローに示す動作によれば、図2のソフトウェア処理方式によるモード切替による性能低下を改善することができる。
以下、本発明の実現手段について詳細に説明する。まず図5は演算装置内から見た、中継装置や入出力装置を対象とする各装置のアドレスマップである。アドレスマップの構成は、A系通信回線へ接続されるモジュール(代表として中継装置)の空間(A系通信空間)50、B系通信回線へ接続されるモジュールの空間(B系通信空間)51、A系とB系両系回線へ接続されるモジュールの空間(A、B系通信空間)52から構成される。A系通信空間50には中継装置16A、18Aが定義され、B系通信空間51には中継装置16B、18Bが定義され、A、B系通信空間52には入出力装置22、23、24が定義される。
なお、図1の構成の場合に、入出力装置22、23はA系、B系の双方に接続されているが、入出力装置24はB系のみに接続されている。この観点からすると、入出力装置24はB系通信空間51に定義されるべきにも思えるが、本発明で実施したいのは通常通信とRAS情報収集通信の区別である。このため、中継装置(RAS情報収集通信)と入出力装置(通常通信)に区分し、さらに中継装置を接続される通信系ごとに分離、定義したものである。
このように本発明では、片系通信回線に接続される装置のアクセス空間と、両系通信回線に接続される装置のアクセス空間を分割し、各々空間に割り当てられた通信動作をエリア単位に区分化し、定義することを特徴とする。
本実施例では、通信回線の動作がメモリ転写を行い、演算装置と中継装置、又は演算装置と入出力装置間で通信動作を行うケースを用いて、以降説明する。
例えば、主系演算装置10がA系通信回線12Aを経由して、中継装置16Aにフレーム送信する場合、主系演算装置10のソフトウェアは、マイクロプロセッサからの指令により、主記憶装置(メモリ)内の図5に示す空間50のエリアに、データを書き込む。演算装置10は、書き込まれたデータをA系通信回線16Aから送信するために、シリアルデータに変換し、中継装置16Aへ送信する。
これに対し、入出力装置22への送信を行う場合は、ソフトウェアは、メモリ上の図5の空間52の入出力装置22のエリアへデータを書き込む。演算装置10は、書き込まれたデータを同様にしてシリアルデータへ変換し、A系、B系通信回線16A、16Bへデータを送信する。
以上、通信動作が図5のアドレスマップ53に定義されるエリア(50、51、52)によって決定され、モード切替等の設定レスで動作させる。
尚、本アドレスマップ53の物理アドレス等は、固定とするか任意とするかは不問とするが、立上げ時に装置から得られる構成情報を元に、演算装置はメモリマップの構築、決定を行う形態が多く採られる。装置ごとのアドレスは、装置単位に設定されるスイッチ等により決定され、その設定情報とメモリアドレスは対応させなければならない。本実施例では、それらアドレスとメモリマップとの対応決定手段については言及するものではない。
図6は、演算装置から送信されるシリアルデータの送信フレームFSのデータフォーマット60の構成を示す。
本データフォーマットは、その先頭から、プリアンブルP、フラグF、送信先アドレスSA、送信元アドレスRA、データDT、CRCからなる。演算装置から送信される場合、送信元アドレスRAは演算装置のアドレスとして設定され、送信先アドレスSAは、送信先が中継装置か入出力装置かにより異なって設定される。フォーマット上の送信先アドレスSAのフィールドは、図5のアドレスマップと関連しており、A系モジュール空間50内データを送信する場合は、当該エリア50に対応するアドレスを送信先アドレスSAに付加して生成されている。
図7に送信フレームFSと応答フレームFRの動作について説明する。演算装置10から送信される送信フレームFSは、中継装置16Aを介して入出力装置22が受信し、送信アドレスが一致した装置が、応答フレームFRを演算装置10へ返す。送信フレームFS、応答フレームFRのデータフォーマット60は、図6に示す構成とする。
図8は、演算装置内の送信制御部70の構成を示している。この構成は、図5のメモリに格納されている送信データをA系中継装置16Aへ送信するためのA系通信回線12A、B系中継装置162Bへ送信するためのB系通信回線12Bに対して、送信するための内部ブロックである。
送信制御部70は、メモリからのデータを一時的に格納するバッファ71、パラレルデータをシリアルに変換するパラレルシリアル変換ブロック72、アドレス判定部73、A系データ選択部74、B系データ選択部75、A系送信回路76、B系送信回路77から構成される。
バッファ71に格納される送信データは、パラレルシリアル変換部72に送られる。また同時にアドレス判定部73は、メモリ内アドレスを監視し、図5のアドレスマップ53のエリア(50、51、52)判定を行う。
アドレス判定部73が判定した送信エリア(50、51、52)をもとに、パラレルシリアル変換部72は送信フレームFSの送信先アドレスSAに相当する部分を生成する。アドレス判定部73は、片系通信回線か両系通信回線のどちらを使用するかを判断し、A系データ選択部74、B系データ選択部へ指令を出力する。
片系通信モジュールのエリア、例えば図5の空間50内データアドレスであれば、A系送信回路76からのみフレームを送信し、空間52内データアドレスであれば、A系送信回路76およびB系送信回路77の両方からフレーム送信する。
以上説明した手段を用いて、ソフトウェアによるオンライン中のモード切替を定期的に実施せずとも、送信制御部70による演算装置側の送信フレーム送信時の性能低下を防止することを可能とする。
次に入出力装置内の構成について説明する。まず、図9は、入出力装置の一例として22の全体構成を示している。A系通信回線20AとB系通信回線20Bの両系からデータを受信した時、A系受信回路80、B系受信回路81を経由して、入出力制御回路82内でタイムアウト監視、データ変換が行われた後、制御対象30へデータが出力される。
このうち入出力制御回路82の構成が図10に示されている。入出力制御回路82内は、タイムアウト判定回路84、データ回線制御回路85、パラレルシリアル変換部86から構成される。
図11にデータ受信後の入出力制御回路82の動作を示すフローチャートを示している。図11のフローチャートでは、演算装置から中継装置へA系通信回線を使用してフレームを送信した場合の例を挙げる。
まずA系通信回線12からデータを受信(処理S20)した時、タイムアウト判定回路84は、送信先アドレス比較(処理S21)を行う。尚タイムアウト判定84は、自装置の種別を設定するスイッチ83により設定される情報を元に、図の空間50のアドレスに対応する送信フレームの送信先アドレスSAと一致判定(処理S22)した場合、送信先が中継装置であると判断し、データ回線制御回路85へ受信タイムアウト抑止指示を出力(処理S23)する。
またその後に受信データの取り込みを行う(処理S24)。処理S22で一致判定しなかった場合には、処理S23を実行せずに、処理S24において受信データの取り込みを行う。
データ回線制御回路85は、受信したA系通信回線12からの受信フレームFSをパラレルシリアル変換部86へ伝送し、当該変換部86は、制御対象へ出力する。
本実施例によれば、中継装置に対する片系通信回線へのフレームを受信した場合、フレーム受信時にタイムアウトを抑止し、かつデータ取り込み時間を最短にすることで、データ受信してから制御対象へ出力するまでの応答性能を改善する効果が得られる。
一方、入出力装置への送信アドレスに対しては、タイムアウト判定回路84はタイムアウトを抑止せず有効として機能させるため、A系通信回路12からのデータを受信してからタイマを起動し、B系通信回線13からの受信データ待ちとなる。
以上、送信アドレスの種別により、受信側のタイムアウトを有効、無効とするかを動的に切替し、切替オーバヘッドを最適化する。
本発明のときのシステム各部の処理を示すタイムチャートを図12に示す。図12は、主系演算装置10が中継装置16AからのRAS情報収集のために中継装置16Aに対してフレーム送信を行った場合の、入出力装置22の動作を表している。
この場合には、A系通信回線12Aのみを使った片系回線によるフレーム送信を行うことを前提としているので、主系演算装置10のA系通信回線10Aを経由して、中継装置16Aにフレーム送信(100)が行なわれる。中継装置16Aはフレームを受信(101)する。また中継装置16Aは、受信したフレームを入出力装置側に転送するので、入出力装置22はA系からのフレーム受信を認識している。
一方、B系通信回線12Bへはフレーム送信を行わないため、B系通信回線12Bが接続される中継装置16Bには送信フレームは到達しない(102)。従って、中継装置16Bは、入出力装置側への受信フレームの転送は行わない。
両系の回線が接続されている入出力装置22では、A系通信回線を使って送信する送信フレームのみが入出力装置22に受信されることになる。
ここまでの動作は、図3と同じであるが、本発明の場合には入出力装置22は、図5の空間50のアドレスに対応する送信フレームの送信先アドレスSAと一致判定した場合、送信先が中継装置であると判断し、データ回線制御回路85へ受信タイムアウト抑止を指示する。このため、入出力装置22は、B系のタイムアウトを待たずに、自己のタイミングで応答フレームを返送する(106)。
なお、入出力装置22からの報告フレームは、途中中継装置12A、12Bを経由する。この返送処理の中で中継装置16Aは、フレーム中にRAS情報を追加して演算装置側に送ることで、演算装置10はRAS情報入手の初期の目的を達成する。
図13と図14は、入出力装置に対する正常通信から、中継装置に対する正常通信に移行する時の一連の各部処理を示しており、図13は従来処理、図14は本発明処理を示している。
この一連処理について簡単に説明すると、入出力装置に対する正常通信では、演算装置10は、各系の中継装置16A、16Bに同一内容のフレーム送信する(201)。この通信は回線二重通信である。フレームは各系の中継装置16A、16Bを経由して入出力装置22のそれぞれの系の入力端子に伝達される(202)。入出力装置22は、両系から同一信号を同時受信して正常受信と判断し、以後の返送動作に入る。
この次のタイミングで中継装置に対する正常通信に移行したとする。図13の従来の場合、中継装置16Aにはフレーム伝送する(203)が、 中継装置16Bにはフレーム伝送しない(204)。
入出力装置22は、両系回線であるためA系からフレーム受信するタイミングでB系の受信待ち状態に移行(205)する。しかし、B系からの受信がなく、タイムアウトカウント開始する。またその後タイムアウトを通知する(206)。
演算装置10は、B回線のタイムアウトを受信するとともに、中継装置16Aが付加したRAS情報入手する(207)。但し、この方式では、演算装置からの通信開始の都度タイムアウトによる遅れが発生し、システム全体の性能低下につながっている。
図14の本発明の場合、入出力装置に対する正常通信と、中継装置に対する正常通信の途中まではまったく同じ動作であるのでこの説明を省略する。入出力装置22の片系受信以降の動作が相違するので、ここから後を説明する。
入出力装置22では、データ回線制御回路85へ受信タイムアウト抑止を指示するため、入出力装置22は、B系のタイムアウトを待たずに、自己のタイミングで応答フレームを返送する(209)。この場合、タイムアウトを阻止するので、遅滞なく情報収集が行える。
本発明方式によれば、A系通信回線へのフレーム送信を中継装置へ実施した場合でも、入出力装置側が受信フレーム単位にタイムアウトが発生することなく、システム全体の性能低下を防止することを特徴としている。
10:主系演算装置
11:従系演算装置
12A:A系通信回線
12B:B系通信回線
16A:A系中継装置
16B:B系中継装置
14A:A系通信回線
14B:B系通信回線
18A:A系中継装置
18B:B系中継装置16A、:A系中継装置
16B:B系中継装置
22、23、24:入出力装置
30:制御対象

Claims (6)

  1. 演算装置と入出力装置が、多重化された中継装置を介して接続され、前記演算装置から前記入出力装置に制御信号を伝送し、前記制御信号に応じて前記入出力装置から前記演算装置に応答信号を伝送するとともに、前記入出力装置は前記多重化された中継装置の双方から前記制御信号を受けて前記応答信号を伝送するようにされた多重化制御システムであって、
    前記演算装置は、前記多重化された中継装置の双方に制御信号を伝送する両系モードと、前記多重化された中継装置の一方に制御信号を伝送する片系モードを指定し、前記入出力装置は前記多重化された中継装置の一方から制御信号を受信するときに所定の確認時間後に応答信号を返送するとともに、前記片系モードを判定して前記所定の確認時間を待たずに応答信号を返送することを特徴とする多重化制御システム。
  2. 請求項1記載の多重化制御システムであって、
    前記演算装置は、両系モードでの伝送を行う装置を定義する両系モジュールと、片系モードでの伝送を行う装置を定義する片系モジュールとをメモリ内に記憶しており、前記制御信号の伝送時に前記メモリを参照して、両系モードまたは片系モードの情報を前記伝送信号に重畳して伝送することを特徴とする多重化制御システム。
  3. 請求項2記載の多重化制御システムであって、
    前記両系モジュールには前記入出力装置が区分され、前記片系モジュールには前記中継装置が区分されていることを特徴とする多重化制御システム。
  4. 請求項2または請求項3記載の多重化制御システムであって、
    前記片系モジュールは、前記中継装置の多重化数だけ設けられていることを特徴とする多重化制御システム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の多重化制御システムであって、
    両系モードと片系モードを指定する処理をハードウェアにより実行することを特徴とする多重化制御システム。
  6. 請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の多重化制御システムであって、
    前記入出力装置が前記多重化された中継装置の一方にのみ接続されているときに、当該入出力装置は前記確認時間を有しないとともに、前記両系モジュールに定義されることを特徴とする多重化制御システム。
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