JP2014054237A - 食品生地の丸め成形装置及び丸め成形方法 - Google Patents

食品生地の丸め成形装置及び丸め成形方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014054237A
JP2014054237A JP2012202547A JP2012202547A JP2014054237A JP 2014054237 A JP2014054237 A JP 2014054237A JP 2012202547 A JP2012202547 A JP 2012202547A JP 2012202547 A JP2012202547 A JP 2012202547A JP 2014054237 A JP2014054237 A JP 2014054237A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
forming
molding
dough
belt
food dough
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012202547A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5967821B2 (ja
Inventor
Michio Morikawa
道男 森川
Katsumichi Higuchi
勝道 樋口
Hideya Sato
秀哉 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rheon Automatic Machinery Co Ltd
Original Assignee
Rheon Automatic Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rheon Automatic Machinery Co Ltd filed Critical Rheon Automatic Machinery Co Ltd
Priority to JP2012202547A priority Critical patent/JP5967821B2/ja
Publication of JP2014054237A publication Critical patent/JP2014054237A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5967821B2 publication Critical patent/JP5967821B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Manufacturing And Processing Devices For Dough (AREA)
  • Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Abstract

【課題】パン生地をほとんど損傷させることなく、その表面に張りのある表皮を形成してパン生地を丸め成形することができる丸め成形装置及び丸め成形方法を提供する。
【解決手段】所要量に分割された食品生地(7)を搬送する搬送装置(9)と、該搬送装置上に配置され対向する一対の成形ベルト装置(11,21)とを備えた食品生地の丸め成形装置であって、成形ベルト装置(11,21)の各成形ベルト(14、24)は、成形ベルトの両端が上下方向に沿って配置され、成形ベルトの下端部に突出部を備え、互いに対向する側に成形面(19,29)を形成し、該成形面(19,29)を接近離反可能に備えている。
【選択図】図6

Description

本発明は、パン生地などの食品生地の丸め成形技術に関し、さらに詳細には、対向する一対の成形ベルトによる食品生地の丸め成形装置および丸め成形方法に関する。
粘弾性を有する食品生地であるパンの製造工程において、混捏したパン生地を所要量に分割し、その後、それを丸める工程を設けることは周知の通りである。
従来、分割されたパン生地を一方向に搬送する搬送コンベアと、該搬送コンベア上において前記パン生地を水平方向から挟圧するための一対の挟圧部材を互いに対向して備えた挟圧装置と、前記一対の挟圧部材によって挟圧され、かつ搬送コンベアによって搬送される前記パン生地の下部側の一部分を下部中心側へ移動するよう押圧する下部側押圧部材及び下部側押圧部材を搬送方向に対し直交する水平方向に往復動させる往復動作動装置を備え、さらに、対向する挟圧部材の間で前記パン生地の上部を上方向から押圧する上部押圧部材と、上部押圧部材を上下方向に往復動させる上下動装置を備えた食品生地丸め成形装置がある(例えば、特許文献1)。前記挟圧部材はベルトコンベアであり、2本の無端ベルトの対向するベルト面は前記搬送コンベアの搬送面に対し垂直に配置され、対向する側にて互いに反対方向に異なる速度にて移動する。前記パン生地は、搬送コンベアの搬送面と対向する無端ベルトのベルト面の間にて形成される成形通路内にて丸め成形される。
また、屈曲した基盤上において対向する一対のベルトコンベアを断面V字型に配置し、対向する無端ベルトの間隔が下側を狭く上側を広くなるようにV字型状の成形通路を形成し、2本の無端ベルトを対向する側において互いに反対方向に速度差をつけて移動させ、パン生地を前記成形通路内にて丸め成形する食品生地丸め成形装置がある(例えば、特許文献2及び特許文献3)。
特許文献2に記載の装置は、一方の無端ベルトの内側に作動プレートを備えている。この作動プレートは、前記基盤の上面に沿って偏心動作するものである。この作動プレートの動作に追従して一方の無端ベルトのベルト面が対向する他方の無端ベルト側に対し接近離反をすることとなる。また、特許文献3に記載の装置は、前記基盤の上面に沿って一方の無端ベルトを他方の無端ベルトに対し接近離反可能に備えている。さらに、一方の無端ベルトの下側に前記パン生地の下部側の一部分を下部中心側へ移動するよう押圧する下部側押圧部材を備えている。この下部側押圧部材は、板状の部材であり、前記一方の無端ベルトの往復動に従って動作するものであるが無端ベルトの移動方向への移動はできない。そして、特許文献2及び特許文献3の装置では、対向するベルト面が前記成形通路内のパン生地に横方向から押圧し、この押圧を繰り返し加えることによりパン生地を丸め成形する。
特開2000−116307号公報 西独国特許出願公開第2104416号公報 米国特許第4435144号明細書
丸め成形装置に供給されるパン生地などの食品生地は、手作業や公知の分割機などにより所要量に分割される。分割されたパン生地は、形状が不揃いであり、生地切断面は粘着性を有しており生地表皮が形成されていない。丸め成形の目的は、パン生地のガス抜き、内層の均一化、表皮の張りの形成、形状の均一化などである。
特許文献2及び特許文献3に記載の丸め成形装置は、対向する無端ベルトが離反する際に、無端ベルトにパン生地が粘着して引き動かされ、屈曲した基盤上で転がってしまうため、無端ベルトの接近動作によりパン生地の底部に集められて成形される表皮の集合部の位置が丸め動作毎に変化し、常に同じ集合部に生地を集めることが出来ないためパン生地の表面に十分な張りを与えることができないという問題がある。また、特許文献1に記載の装置おいては、パン生地に対し垂直な軸心回りに回転を付与し、パン生地の下部の一部分を下部中心側へ移動するよう押圧することを繰り返し、パン生地の表面に十分な張りを与える旨の記載がある。しかしながら、パン生地に連続的に回転が付与され、搬送方向に連続的に搬送された状態にてパン生地の上方から押圧部材で押圧を加えるとパン生地の回転を押圧部材で停滞させてしまうためパン生地の上方から下方への張りが上部で乱れてしまいうという問題がある。
パン生地を丸め成形する際には、初期段階ではパン生地表面の突起や角などを消滅させるようパン生地全体に丸みを帯びるように丸め成形し、その後、表皮の張りの形成とともに均一な内層や形状に丸め成形することにより丸め成形を効率よく行うことが出来る。
特許文献1に記載の丸め成形装置は、対向するベルト面(成形面)は搬送コンベアの搬送面に対し垂直に配置されている。また、特許文献2及び特許文献3に記載の丸め成形装置は、対向するベルト面(成形面)が断面V字型に配置されている。しかし、それら丸め成形装置では対向するベルト面が形成する内角の大きさは上流側から下流側にわたり同一の角度であり、垂直あるいは一定に傾斜したベルト面でパン生地を丸め成形するものであるから、パン生地に対し丸め成形の全工程において同じ作用を繰り返すこととなりさらなる効率の向上が求められていた。
また、混捏したパン生地を発酵し、所要量に分割したパン生地の内部には、大小の気泡(ガス)が不均一に内在する。特許文献1乃至特許文献3に記載の丸め成形装置は、パン生地に対し横方向及び上下方向から全体に押圧を加えることができない。そのため、パン生地の内部には大小の気泡が残存するため、焼成などの熱処理を施した食パンなどの製品の内部に不均一な生地目ができるという問題がある。
本発明は、前述のごとき従来の問題に鑑みてなされたもので、所要量に分割された食品生地(7)を搬送する搬送装置(9)と、該搬送装置上に配置され対向する一対の成形ベルト装置(11,21)とを備えた食品生地の丸め成形装置であって、成形ベルト装置(11,21)の各成形ベルト(14、24)は、成形ベルトの両端が上下方向に沿って配置され、成形ベルトの下端部に突出部を備え、互いに対向する側に成形面(19,29)を形成し、該成形面(19,29)を接近離反可能に備えていることを特徴とするものである。
また、前記食品生地の丸め成形装置であって、対向する前記成形面(19、29)は断面V字型に形成されていることを特徴とするものである。
また、前記食品生地の丸め成形装置であって、前記成形ベルト(14,24)の間の上方に生地押さえ装置(51)を上下動可能に備え、対向する前記成形面(19、29)が互いに離反する際に前記生地押さえ部材(51)を下降させることを特徴とするものである。
また、前記食品生地の丸め成形装置であって、前記成形面(19、29)は、下端部より上方に向かって形成される内角(F)が搬送上流側から搬送下流側に向かって徐々に、あるいは段階的に増大するよう備えられていることを特徴とするものである。
また、搬送装置(9)上に配置された対向する一対の成形ベルト装置(11,21)に備えた各成形ベルト(14、24)にて所要量に分割された食品生地(7)を丸め成形する食品生地の丸め成形方法であって、(a)各成形ベルト(14、24)の下端部に突出部が形成される対向する成形面(19,29)を互いに接近させ、前記搬送装置(9)に載置し停止した前記食品生地(7)を横方向から挟持する工程、(b)前記成形面(19,29)を形成する対向する側の前記成形ベルト(14,24)を互いに反対方向に移動して前記食品生地(7)を転動させて揉み上げる工程、(c)前記成形面(19,29)を互いに離反して前記食品生地(7)を開放する工程、(d)前記(a)〜(c)の工程を一回又は複数回行う工程、を含むことを特徴とするものである。
また、前記食品生地の丸め成形方法であって、工程(d)の後、(e)前記搬送装置(9)にて前記食品生地(7)を所要の距離搬送する工程、(f)前記(d)及び(e)の工程を複数回行い、搬送方向(R)に沿った複数の停止位置にて前記食品生地(7)を丸める工程、を含むことを特徴とするものである。
また、前記食品生地の丸め成形方法であって、前記成形面(19、29)は断面V字型に形成されており、前記工程(b)において、前記食品生地(7)の上部に対し下部を捩じることを特徴とするものである。
また、前記食品生地の丸め成形方法であって、食品生地(7)の複数の停止位置において少なくとも初期の停止位置では、前記成形ベルト(14,24)の成形面(19,29)が互いに離反する際に、前記成形ベルト(14,24)の間に上下動自在に備えた生地押さえ部材(51)が下降して前記食品生地(7)を前記搬送装置(9)との間で上下から押圧する工程を含むことを特徴とするものである。
本発明によれば、食品生地をほとんど損傷させることなく、その表面に張りのある表皮を形成して食品生地を丸め成形することができる。また、食品生地内のガスを抜き、内層の均一な食品生地を丸め成形することができる。
本発明の実施形態に係る丸め成形装置の全体的構成を示す正面説明図である。 本発明の実施形態に係る丸め成形装置の全体的構成を示す側面説明図である。 本発明の実施形態に係る丸め成形装置の全体的構成を示す平面説明図である。 図3に示すA−A矢視による本発明の実施形態に係る丸め成形装置に備えた丸め成形部の構成を示す縦断面説明図である。 図3に示すC−C矢視による本発明の実施形態に係る丸め成形装置に備えた丸め成形部の構成を示す縦断面説明図である。 本発明の実施形態に係る丸め成形装置に備えた丸め成形部の主要部の構成を示す斜視説明図である。 本発明の実施形態に係る丸め成形装置に備えた丸め成形部の成形ベルトの生地への作用を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る丸め成形装置に備えた丸め成形部の成形ベルトの第2の構成を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る丸め成形装置に備えた丸め成形部の成形ベルトの第3の構成を示す説明図である。
本発明の第1の実施形態に係る食品生地の丸め成形装置1について図1乃至図5を用いて説明する。丸め成形装置1は、箱状の本体フレーム3を備えており、この本体フレーム3の上部には平板状の基盤4が取り付けられ、該基盤4の上面に丸め成形部5が備えられている。丸め成形部5には、食品生地であるパン生地7を間欠に搬送する搬送装置としてのベルトコンベア9と、該ベルトコンベア9の上方にパン生地7を揉み上げて丸め成形する一対の成形ベルト装置11及び成形ベルト装置21を対向するように備えている。また、対向する成形ベルト装置11及び成形ベルト装置21の間の上方には、生地押さえ部材51を上下動自在に備えている。そして、前記本体フレーム3の内部に前記成形ベルト装置11及び成形ベルト装置21を接近離反するための往復動装置31を備えている。また、基盤4の上部に生地押さえ部材51を上下動させる上下動装置60を備えている。前記各部の駆動源は制御装置にて制御される。
ベルトコンベア9は、無端状の平ベルト10及び該平ベルト10を周回駆動する制御モータM1を備えている。ベルトコンベア9は、搬送面10A(平ベルト10の上部の表面)上に生地供給手段(図示省略)から供給されるパン生地7を前記成形ベルト装置11、21の動作に関連して所要の距離(搬送距離)を間欠に搬送する。この搬送距離は、前記制御装置に任意に設定できる。
成形ベルト装置11及び成形ベルト装置21は、各々がその長手方向を前記ベルトコンベア9の搬送方向Rに概ね沿うように配置されている。成形ベルト装置11及び成形ベルト装置21は、それらの間隔を接近離反するよう前記ベルトコンベア9の幅方向W(搬送方向Rに直交する水平方向)に往復動可能に備えられている。
成形ベルト装置11は、駆動ローラ12、従動ローラ13、無端状の成形ベルト14、フレーム15、ガイドプレート16及び制御モータM2を備えている。フレーム15には駆動ローラ12及び従動ローラ13が回転自在に支持され、駆動ローラ12を駆動する制御モータM2が取り付けられている。成形ベルト14は、駆動ローラ12及び従動ローラ13に掛け回されている。成形ベルト14は、平ベルト17と突起状バンド18により構成されている。平ベルト17及び突起状バンド18は、例えば、パン生地7に対し非粘着性が高く、伸縮可能なウレタンやポリウレタンなどにより形成されている。突起状バンド18は平ベルト17の表面から外側に向かって突出する厚みを有し、幅狭な突条を成しており、平ベルト17の下端に一体的に接着あるいは溶着などなされ、成形ベルト14の下部に突出部を形成している。この突出部は、好ましくは丸め成形するパン生地7の重量に応じて適宜設定できるものであり、例えば、パン生地7の重量が100gから300g程度の場合には、厚み(図4において横方向)が8mm、幅(図4において上下方向)が10mmに設定した。また、パン生地7の重量が100g未満の場合には、厚みが6mm、幅が6mmに設定した。平ベルト17の内側には駆動ローラ12、従動ローラ13、フレーム15の溝部内で案内される突条のガイドが接着あるいは溶着などされ、ベルトの幅方向への寄りを防止している。また、フレーム15には、成形ベルト14の内側で前記成形ベルト装置21に対向する側にガイドプレート16が取り付けられている。そして、成形ベルト装置21に対向する成形ベルト14の表面の形状は、ガイドプレート16の形状により形成される。
成形ベルト装置21は、駆動ローラ22、従動ローラ23、無端状の成形ベルト24、フレーム25、ガイドプレート26及び制御モータM3を備えている。フレーム25には駆動ローラ22及び従動ローラ23が回転自在に支持され、駆動ローラ22を駆動する制御モータM3が取り付けられている。成形ベルト24は、駆動ローラ22及び従動ローラ23に掛け回されている。成形ベルト24は平ベルト27と突起状バンド28により構成されており、成形ベルト14と同様に成形ベルト24の下部に突出部が形成されている。形成されている。また、フレーム25には、成形ベルト24の内側で前記成形ベルト装置11に対向する側にガイドプレート26が取り付けられている。そして、成形ベルト装置11に対向する成形ベルト24の表面の形状は、ガイドプレート26の形状により形成される。
往復動装置31は、成形ベルト装置11に対応する支持プレート32、スタンド33A、スタンド33B、移動ベース34、リニアガイド35A、リニアガイド35Bを備えている。スタンド33A及びスタンド33Bは搬送方向Rに沿って配置され、移動ベース34の上面に一体に取り付けられている。各スタンド33A及びスタンド33Bの互いに対向する内側には枢軸33C及び枢軸33Dが備えられ、軸受け36を介して前記支持プレート32を支持している。支持プレート32は、その長手方向を水平に配置されるとともに、枢軸33C及び枢軸35Dの軸回りに取り付ける傾きを調節可能に固定されている。したがって、前記駆動ローラ12及び従動ローラ13の回転軸方向は、前記ベルトコンベア9の搬送面10Aに対し垂直あるいは多少傾いた状態にて固定される。図5においては、駆動ローラ12及び従動ローラ13(図示なし)の回転軸は、対向する成形ベルト装置21に向かって上部が近く、下部が遠くなるよう傾いている。そして、成形ベルト装置21に対向する成形ベルト14の下端部は搬送コンベア9の搬送面10Aに軽度に接している。また、前記基盤4の下面にはリニアガイド35A及びリニアガイド35Bが平行に取り付けられている。リニアガイド35A及びリニアガイド35Bは移動ベース34を幅方向Wに沿って移動自在に支持している。
また、往復動装置31は、成形ベルト装置21に対応する支持プレート37、スタンド38A、スタンド38B、移動ベース39、リニアガイド40A、リニアガイド40Bを備えている。スタンド38A及びスタンド38Bは搬送方向Rに沿って配置され、移動ベース39の上面に一体に取り付けられている。各スタンド38A及びスタンド38Bの互いに対向する内側には枢軸38C及び枢軸38Dが備えられ、軸受け41を介して前記支持プレート37を支持している。支持プレート37は、その長手方向を水平に配置されるとともに枢軸38C及び枢軸38Dの軸回りに取り付ける傾きを調節可能に固定されている。したがって、前記駆動ローラ22及び従動ローラ23の回転軸方向は、前記ベルトコンベア9の搬送面10Aに対し垂直あるいは多少傾いた状態にて固定される。図5においては、従動ローラ23及び駆動ローラ22(図示なし)の回転軸は、対向する成形ベルト装置11に向かって上部が近く、下部が遠くなるよう傾いている。そして、成形ベルト装置11に対向する成形ベルト24の下端部は搬送コンベア9の搬送面10Aに軽度に接している。また、前記基盤4の下面にはリニアガイド40A及びリニアガイド40Bが平行に取り付けられている。リニアガイド40A及びリニアガイド40Bは移動ベース39を幅方向Wに沿って移動自在に支持している。
さらに、往復動装置31は、前記基盤4の下面に制御モータM4を備えている。制御モータM4の駆動軸には、成形ベルト装置11に対応するクランク42及び成形ベルト装置21に対応するクランク45が互いに位相差を180°にして備えられている。クランク42の偏心ピン42Pは連結杆43を介して移動ベース34に連結されている。また、クランク45の偏心ピン45Pは連結杆46を介して移動ベース39に連結されている。従って、前記制御モータM4を駆動してクランク42及びクランク45を回転させることにより移動ベース34及び移動ベース39が接近離反する。つまり、成形ベルト装置11及び成形ベルト装置21が互いに接近離反することとなる。
次に、対向する成形ベルト14及び成形ベルト24の表面の形状について説明する。図4は図3に示すA−A矢視による断面説明図であり、丸め成形部5において上流側に位置する部分の一例である。図5は図3に示すB−B矢視による断面説明図であり、丸め成形部5において下流側に位置する部分の一例である。また、図7は成形ベルト装置11及び成形ベルト装置21が互いに接近した状態において、対向する成形ベルト14及び成形ベルト24の縦断面図を示している。図7(A)は図3に示すA−A矢視の位置での縦断面図、図7(B)は図3に示すB−B矢視の位置での縦断面図、図7(C)は図3に示すC−C矢視の位置での縦断面図である。
成形ベルト14及び成形ベルト24の内側にはガイドプレート16及びガイドプレート26が左右対称に備えられている。互いに対向する側に位置する成形ベルト14及び成形ベルト24の表面をそれぞれ成形面19及び成形面29とする。図7(A)において、成形面19及び成形面29は概ね3つの傾斜が形成されている。成形面19及び成形面29が形成する内角Fは、成形ベルト14及び成形ベルト24の下端側からF1、F2及びF3へと段階的に大きく変化する。また、図7(B)において、成形面19及び成形面29が形成する内角Fは、成形ベルト14及び成形ベルト24の下端側からF4、F5及びF6へと段階的に大きく変化する。また、図7(C)において、成形面19及び成形面29は僅かに相違する2つの傾斜が形成されている。成形面19及び成形面29が形成する内角Fは、成形ベルト14及び成形ベルト24の下端側からF7及びF8へと僅かに変化する。内角F7は内角F1より大きく形成されている。つまり、成形面19及び成形面29の下端部より上方に向かって形成される内角Fは、上流側より下流側のほうが大きく形成されている。この下端部の内角Fの変化は、上流側から下流側に向かって徐々に大きくなるよう変化する、あるいは、段階的に変化するようガイドプレート16及びガイドプレート26を備えることができる。
また、対向する突起状バンド18及び突起状バンド28の間隔Sは、上流側での間隔S1、中間位置での間隔S2、下流側での間隔S3が順に狭くなるよう配置されている。突起状バンド18及び突起状バンド28により形成される間隔Sは、上流側から下流側に向かって徐々に狭くなるように、あるいは、段階的に狭くなるようにガイドプレート16及びガイドプレート26を備えることができる。このように構成された成形面19、成形面29及び搬送面10Aにて形成する食品生地7の成形通路は、全体として樋状であり、縦断面形状として略V字型状(以後、断面V字型と称す)に形成される。
このように構成された成形ベルト装置11及び成形ベルト装置21は互いに接近してパン生地7を挟圧し揉みあげる。成形ベルト14及び成形ベルト24は互いに接近してパン生地7を横方向より挟圧し、成形ベルト14及び成形ベルト24が最接近した時点で回動を開始する。この際、成形ベルト14及び成形ベルト24は、対向する側のベルトを互いに反対方向に同速度で移動することによりパン生地7にほぼ垂直な軸心回りに回転を付与して丸め成形する。そして、成形ベルト14及び成形ベルト24は所要時間経過後に互いに離反し、それらの回動を一時停止する。
前記生地押さえ部材51は、その長手方向が前記搬送方向Rに沿って指向し、前記成形ベルト装置11及び成形ベルト装置21の中間位置に配置されている。生地押さえ部材51の下面には段差が設けられており、その長手方向の上流側が下流側に対し下方に突出した突出部51Aを備えている。したがって、生地押さえ部材51は、その下面とベルトコンベア9の搬送面10Aとの間隔が下流側に比べ上流側が狭く設けられている。生地押さえ部材51は、上下動装置60により上下動される。上下動装置60は、ベルトコンベア9に対し成形ベルト装置21より外側に備えられている。前記基盤4の上面に2本のガイドシャフト67が互いに平行に、基盤4に対し垂直に取り付けられている。各ガイドシャフト67の上端は天板66により連結されている。各ガイドシャフト67には上下動筒65が上下動自在に取り付けられている。生地押さえ部材51はアーム部材64を介して上下動筒65に連結されている。また、基盤4の上面には流体圧シリンダ61が取り付けられている。流体圧シリンダ61の往復動シャフト(シリンダロッド)61Aはブラケット63を介して上下動筒65に連結されている。したがって、流体圧シリンダ61を作動させることにより生地押さえ部材51が上下動する。
生地押さえ部材51は、成形ベルト装置11及び成形ベルト装置21が接近してパン生地7を丸め成形した後、成形ベルト装置11及び成形ベルト装置21が互いに離反する際に下降する。生地押さえ部材51は、前記突出部51Aでは、パン生地7を強く押し潰し叩くように押圧を加え、その下流側(突出部51Aでない部分)では、パン生地7の頭部に軽度に接する。生地押さえ部材51は、パン生地7が離反する成形ベルト装置11又は成形ベルト装置21に粘着して外方向に引き動かされ、対向する成形ベルト装置11および成形ベルト装置21の中間位置からずれることを防止する。
丸め成形装置1では、成形ベルト装置11及び成形ベルト装置21の1回の接近離反動作と生地押さえ部材51の1回の上下動によりパン生地7が揉み上げられ一回の丸め成形が行われる。丸め成形装置1では、ベルトコンベア9の搬送を停止している間にこの丸め成形を1回又は複数回繰り返すことが適宜に設定できる。また、ベルトコンベア9の間欠の搬送による移動距離(ピッチ)を適宜に設定できるので、ベルトコンベア9の搬送方向Rに沿った複数の停止箇所においてパン生地7の丸め成形を繰り返すことができる。
上記丸め成形装置1を用いてパン生地7を丸め成形する工程について説明する。ここでは、帯状に成形されたパン生地から所要重量に切断された矩形状のパン生地7を前記ベルトコンベア9の上流側(図1の右側)に落下供給し、所要の間隔(ピッチ)毎に間欠に搬送停止する7箇所にて丸め成形する場合として説明する(図6参照)。なお、図6(A)では各停止位置に搬送された際の各パン生地7を示し、図6(B)は各停止位置で成形ベルト装置11及び成形ベルト装置21にて揉み上げられた各パン生地7が生地押さえ部材51にて上方から下方に向かって押圧された態様を示している。
パン生地7はベルトコンベア9により設定された距離(ピッチ)を搬送され、最も離反して停止している成形ベルト装置11及び成形ベルト装置21の間に配置される(図3のA−A矢視位置参照、この位置を第1の位置とし、この位置でのパン生地7をパン生地7Aと称す。図6および図7(A)参照)。ベルトコンベア9上で最離反位置に待機していた成形ベルト装置11及び成形ベルト装置21は、互いに接近しながらパン生地7Aを成形面19及び成形面29にて挟圧する。この位置で成形面19及び成形面29が形成する内角F1は、搬送面10Aに対しほぼ垂直に近い傾斜面であり、内角F2は搬送方向の下流側に形成される内角F7と比較して小さい。例示すると、内角F2は15°、内角F7は30°に形成されている。パン生地7Aは比較的に強くその横方向から挟圧されることにより上下方向に押し延ばされ偏平に変形し、パン生地7Aの上部表面には強い張りが生じる。また、パン生地7Aの下端部は突起状バンド18及び突起状バンド28によりその上方に位置するパン生地より強く挟圧されるとともにパン生地7Aの表層を下方に集合するように移動させる。例えば、間隔S1は15mm、間隔S3は5mmに形成されている。
成形ベルト装置11及び成形ベルト装置21は、最も接近した時点で成形ベルト14及び成形ベルト24の回動を開始する。この際、成形ベルト14及び成形ベルト24は、対向する側のベルトを互いに反対方向に同速度で移動する。パン生地7Aは第1の位置から移動することなく挟圧された状態でほぼ垂直な軸心回りに回転を付与される。パン生地7Aは矩形状に切断成形された4つの側面が成形面19及び成形面29に接するように転動する。また、パン生地7Aは上方から下方にかけて垂直な軸心回りに捩じりが生じ、パン生地7Bの表層が頭部から下方に向かって誘導されてパン生地7Aの表皮に張りが形成される。そして、成形ベルト14及び成形ベルト24の回動を開始してから所要時間経過後に成形ベルト装置11及び成形ベルト装置21が離反しパン生地7Aにかかる捩じれが開放される。この際には、生地押さえ部材51が急速に下降して突出部51Aが揉み上げられたパン生地7Aを上面より押し潰しベルトコンベア9の搬送面10Aとの間で挟圧して水平方向に押し延ばし、短時間後に上昇する。
この位置で、例えば2乃至4回、丸め成形工程を繰り返すことによりパン生地7Aの表面の突起や角が消滅するように成形される。また、成形ベルト装置11,21による横方向からの挟圧及びその挟圧状態での垂直な軸心周りの転動と、生地押さえ部材51による上方向からの叩くような押圧によりパン生地7Aに対し全体的に押圧を加えることができるのでパン生地7Aに内在する不均一な大小の気泡(ガス)が分散されていき、徐々に内層が均一化されていく。
パン生地7Aは1ピッチ分搬送され第2の位置にて停止し、成形ベルト装置11及び成形ベルト装置21並びに生地押さえ部材51にて丸め成形される。さらに、パン生地7は搬送と丸め成形が繰り返され、第4の位置にて停止する(図6及び図7(B)参照、この位置でのパン生地7をパン生地7Bと称す)。第4の位置での成形面19及び成形面29が形成する内角F4はその上流側で形成される内角F1と比較して大きく、間隔S2は間隔S1に比較して狭く形成されている。第1の位置でのパン生地7Aの丸め成形に比べて対向する傾斜面によるパン生地7Bの横方向からの挟圧は弱まるが、横方向から挟圧されることにより上下方向に押し延ばされ、パン生地7Bの上部表面には張りが生じる。また、反対方向に移動する成形ベルト14と成形ベルト24によりパン生地7Bは上方から下方にかけて強い捩じりが生じ、パン生地7Bの表層が頭部から下方に向かって誘導されてパン生地7Bの表皮に張りが形成される。また、間隔S2が間隔S1と比較して狭く、第1の位置での成形に比べ、パン生地7Bの下端部を突起状バンド18及び突起状バンド28にて強く挟圧することによりパン生地7Bの下端部の表面を下方に集合させる効果を高めることができる。さらに、成形ベルト14及び成形ベルト24を互いに反対方向に移動させることによりパン生地7Bの下端部の生地には捩じりが生じ、パン生地7Bの表層を下方に誘導する効果を高めることができる。そして、パン生地7Bの底部に生地が集められて集合部が形成される。また、成形ベルト装置11及び成形ベルト装置21が離反する際には、パン生地7Bにかかる捩じれが開放される。そして、生地押さえ部材51が下降してパン生地7Bを上方から押圧することにより、パン生地7Bが互いに離反する成形ベルト装置11,21に粘着して対向する成形ベルト装置11,21の中央位置から位置ずれすることを防止することができる。また、生地押さえ部材51が下降してパン生地7Bに対し上方向からの叩くような押圧を加え、パン生地7Bを押し潰す。パン生地7Bに内在する不均一な気泡(ガス)が分散されていき、第1の位置にて成形されたパン生地に比べ内層がさらに均一化される。本実施例においては、成形ベルト14及び成形ベルト24は各々1つの部材であるため、この第4の位置でも第1の位置と同じ回数の丸め成形を繰り返す。
パン生地7はやがて第7の位置にて停止する(図6及び図7(c)参照、この位置でのパン生地7をパン生地7Cと称す)。この位置での成形面19及び成形面29が形成する内角F7は成形面19及び成形面29が形成する下端部での内角Fにおいて最も大きく形成されている。パン生地7Cはパン生地7Bに比べ下側の生地表面が成形面19及び成形面29に接する態様となる。パン生地7Cに対する前記捩じり作用はパン生地7Bに比べ増大し、パン生地7Dの表層を下方への誘導する効果が増大する。また、間隔S3は間隔Sにおいて最も狭く、パン生地7Cの下端を突起状バンド18及び突起状バンド28にて比較的強く挟圧することによりパン生地7Bの下端部の表面を下方に集合させる効果を高めることができる。そして、成形ベルト14及び成形ベルト24が回動しパン生地7Cの下端部の生地には強い捩じりが生じる。この捩じり作用により、パン生地7Cの表層を下方に誘導する効果を高めるとともに、形成された表皮を下面(底部)に集合させてパン生地7の内部に誘導することにより、パン生地7Cの表皮に強い張りが形成される。成形ベルト装置11及び成形ベルト装置21が離反する際には、パン生地7Dにかかる捩じれが開放され、略球状のパン生地が成形される。また、生地押さえ部材51が下降してパン生地7Dの頭部を軽度に押さえる。パン生地7Cの内部には微小な気泡(ガス)が分散し内層が均一化される。そして、パン生地7Cは下流側へ搬送され成形通路を通過する。なお、パン生地7の生地表面に薄い表皮が形成されると粘着性が低下するため、成形ベルト14,24にパン生地7が粘着しなくなるような場合には、パン生地7の頭部を生地押さえ部材51にて押さえなくともよい。
したがって、本発明の実施の形態に係る丸め成形装置1によれば、パン生地7は丸め成形の際に搬送方向に転がることなく、つまり、パン生地7の上下の位置関係を変えることなくほぼ垂直な軸心回りに転動する。したがって、パン生地7の表層をパン生地7の底部の同じ集合部に集めることが出来る。
また、成形ベルト14及び成形ベルト24は、パン生地7を載置する搬送面10A上に対向する間隔が下方から上方に向かって拡がる断面V字型の成形面19及び成形面29を形成し、互いに反対方向に移動することによりパン生地7を転動させて揉み上げる。パン生地7はその上部に対し下部が捩じられることとなり、パン生地7の表皮が上方から下方に誘導される。成形ベルト14及び成形ベルト24の下端部には、対向する方向に厚みを有する幅狭な突出部を備えているので、対向する成形面19及び成形面29の間隔が狭くパン生地7を捩じる作用をさらに強めている。
成形ベルト装置11及び成形ベルト装置21を互いに接近離反動作させることによりパン生地7に対し横方向からの挟圧及び転動並びに開放を繰り返すため必要以上にパン生地7を捩じることがなく、ほとんど損傷させることがない。また、パン生地7に対し横方向からの挟圧及び開放を繰り返すことによりパン生地7を上下方向に押し延ばし、パン生地7の上部表面に張りを形成することができる。また、成形された表皮をパン生地7の底部に複数回にわたり集合させ、その都度、パン生地7の表層をパン生地7の内部へ誘導することができる。特に、対向する突出部を設けたことにより対向する成形面19及び成形面29が互いに接近する際には、パン生地7の下部を上部より先に挟持するため、パン生地7に張りのある表皮を効率よく形成することができる。また、対向する突起状バンド18、28の間隔Sは、搬送上流側から搬送下流側に向かって徐々に、あるいは、段階的に狭くなるよう形成されている。したがって、対向する突出部によるパン生地7の下部の捩じりは丸め成形工程の初期に比べ丸め成形工程の終期の方が強くなる。また、パン生地7の底部の集合部は丸め成形工程の初期に比べ丸め成形工程の終期には小さく成形され、パン生地7のほぼ全体を張りのある表皮で覆うことができる。
さらに、また、丸め成形工程の少なくとも初期の段階までは、パン生地7を成形ベルト装置11,21にて横方向から挟圧するだけでなく、成形ベルト装置11,21が互いに離反する際に、生地押さえ部材51により上下方向の叩くような押圧を加えることによりパン生地7に不均一に内在する大小の気泡(ガス)を分散することができ、内層の均一化が行える。これらの効果によりパン生地7を効率よく、均一な形状に丸め成形することができる。
なお、一般的にパン生地と称する生地は一様ではなく、食パン用生地、菓子パン生地、ハードロール用生地など様々な配合や生地製造工程があり、全てを同じ丸め工程にて成形すると適正な丸め成形はできない。本発明の実施の形態に係る丸め成形装置1では、ベルトコンベア9の搬送停止位置を適宜に設定でき、また、対向する成形ベルト装置11、21の互いの接近離反動作を一回あるいは複数回と適宜の回数に設定できるため全体としての丸め回数を適宜に設定できる。また、成形ベルト14及び成形ベルト24が回動する速度を適宜に設定できるためパン生地7の単時間あたりの転動回数を調節でき効率のよい丸め成形が可能である。さらには、対向する成形面19、29の形状を搬送上流側から搬送下流側に向かって徐々に、あるいは、段階的に変化するよう備えているため、各停止位置に応じてパン生地7に対する作用を変化させることができる。このように、各駆動部を制御装置にて制御することにより各部の動作を調整することができるため、パン生地7(食品生地)の性状や所望する成形状態に合わせた丸め成形が可能である。
本発明の実施の形態に係る搬送装置の説明は概ね上記のとおりであるが、これに限らず、特許請求の範囲において種々の変更が可能である。例えば、前記成形ベルト装置11及び成形ベルト装置21においては、前記成形ベルト14及び成形ベルト24の全体が接近離反するよう説明した。しかしながら、搬送装置9に対し駆動ローラ12、22及び従動ローラ13、23を所要位置に固定した状態で成形ベルト14及び成形ベルト24の内側に備えたガイドプレート16及びガイドプレート26を互いに接近離反するように往復動させることにより成形面19及び成形面29を互いに接近離反させることが可能であり、成形面19及び成形面29の間にて前記食品生地7を挟圧して揉み上げることが可能となる。
また、成形ベルト14及び成形ベルト24の上流側を中心として成形ベルト14及び成形ベルト24の下流側を互いに接近離反するように水平方向に揺動可能に備えることにより、対向する成形面19及び成形面29を互いに接近離反させることが可能である。例えば、成形ベルト装置11の従動ローラ13と成形ベルト装置21の駆動ローラ22を搬送装置9対し所要位置に固定し、成形ベルト装置11の駆動ローラ12と成形ベルト装置21の従動ローラ23側を互いに接近離反するよう揺動させることにより、成形面19及び成形面29の間にて前記食品生地7を挟圧して揉み上げることが可能となる。
また、図8は、成形ベルト14、24の第2の構成を示す説明図であり、図7(A)に示す位置に相当するものとして示している。成形ベルト14及び成形ベルト24の各突出部18B、28Bは各ガイドプレート16及びガイドプレート26の形状により各平ベルト14及び平ベルト24の下端を外側に突出させて形成したものである。このような突出部18B、28Bも前記突起状バンド18、28と同様にパン生地7に作用する。
また、上記実施例では、成形ベルト14及び成形ベルト24の互いに対向する側のベルトを反対方向に同じ速度で移動するように説明した。しかしながら、成形ベルト14及び成形ベルト24の回動する速度(以後、ベルト速度と称する場合あり)が相違する場合であってもパン生地7の丸め成形は可能である。例えば、図1を参照して説明すると、成形ベルト14のベルト速度を成形ベルト24のベルト速度より大きく設定すると、成形ベルト14及び成形ベルト24に挟持されたパン生地7は、転動しながら搬送方向Rに沿って下流側に移動する。このような場合であっても、パン生地7は横方向に転がることなく垂直な軸心回りに転動するので、複数回の丸め成形においてパン生地7の表層をパン生地7の底部の同じ集合部に集めることが出来、パン生地7の表皮に張りが効率よく形成される。
また、図9は、成形ベルト14、24の第3の構成を示す説明図であり、図1に示す成形ベルト装置11の従動ローラ13及び成形ベルト装置21の駆動ローラ22の各中心位置を通る位置に相当する縦断面図として示している。上記実施例では、成形ベルト14は平ベルト17と突起状バンド18とを一体に形成し、成形ベルト24は平ベルト27と突起状バンド28とを一体に形成するよう説明したが、各成形ベルト14,24において、これら平ベルト17、27と突起状バンド18,28とを別部材として個別に備えてもよい。このような場合であっても平ベルト17、27の表面から外側に向かって突出部を形成することが可能であり、成形面19と成形面29が互いに接近する際にパン生地7の下部の一部分をパン生地7の下側の中心に向かって誘導することや、成形ベルト14及び成形ベルト24を回動させてパン生地7を転動する際にパン生地7に捩じれを生じさせることも可能である。さらに説明すると、成形ベルト24において平ベルト27を駆動する駆動ローラ23と突起状バンド28の駆動プーリ81を同軸上に別個に設け、駆動ローラ23と駆動プーリ81の径を違えて設けることにより平ベルト27と突起状バンド28の回動する速度を異なるよう調節することが可能となる。成形ベルト装置11も成形ベルト装置21と同様に駆動プーリ71(図示せず)を設けることが可能である。また、従動ローラ13の下方に従動プーリ72を同軸上に回転自在に備えることにより突起状バンド28は平ベルト27と別個に回動することができる。成形ベルト装置21も成形ベルト装置11と同様に従動プーリ82(図示せず)を設けることが可能である。
また、各駆動プーリ71、81を制御モータM2、M3とは別個の制御モータで駆動することも可能である。各平ベルト17、27に対し各突起状バンド18、28の回動する速度をそれぞれ調節することによりパン生地7に生じる捩じれの度合いを適宜設定でき、パン生地7の性状に応じた丸め成形が可能となる。
また、パン生地7を搬送方向に所定の距離を間欠に搬送し、各停止位置にて一回又は複数回の丸め成形を行うように説明したが、一箇所の停止位置にて丸め成形を繰り返すことも可能である。例えば、コンベアベルトの上流側に矩形状のパン生地7を供給し、所要の距離を搬送して対向する一対の成形ベルト装置の間に停止させる。そして、対向する成形面を間隔Sまで接近させてパン生地を横方向から挟圧し、対向する側のベルトを互いに反対方向に同じ速度で移動させてパン生地を垂直な軸心回りに転動し、所要時間経過後に対向する成形面を離反する際に生地押さえ部材51を下降させ、短時間後に上昇させる。この動作を一回又は複数回行って一連のパン生地の丸め成形を行う。さらに、一連の丸め成形工程毎に成形面が互いに接近した際の間隔Sを徐々に狭めて、丸め成形を繰り返すことも可能である。このような場合であっても、丸め成形工程の初期から丸め成形工程の終期にわたってパン生地の下部の捩じりは徐々に強くなり、また、パン生地の底部の集合部は徐々に小さく成形され、パン生地のほぼ全体を張りのある表皮で覆うことができる。なお、間隔Sの調節は、例えば、前記クランク42及びクランク45の回転する角度を制御する、つまり、制御モータM4の出力軸の回転角度を制御することにより可能である。
1 丸め成形装置
5 丸め成形部
7 食品生地、パン生地
9 搬送装置、ベルトコンベア
11 成形ベルト装置
14 成形ベルト
17 平ベルト
18 突起状バンド
19 成形面
21 成形ベルト装置
24 成形ベルト
27 平ベルト
28 突起状バンド
29 成形面
31 往復動装置
51 生地押さえ部材
61 上下動装置

Claims (8)

  1. 所要量に分割された食品生地(7)を搬送する搬送装置(9)と、該搬送装置上に配置され対向する一対の成形ベルト装置(11,21)とを備えた食品生地の丸め成形装置であって、成形ベルト装置(11,21)の各成形ベルト(14、24)は、成形ベルトの両端が上下方向に沿って配置され、成形ベルトの下端部に突出部を備え、互いに対向する側に成形面(19,29)を形成し、該成形面(19,29)を接近離反可能に備えていることを特徴とする該成形装置。
  2. 請求項1に記載の食品生地の丸め成形装置であって、対向する前記成形面(19、29)は断面V字型に形成されていることを特徴とする該装置。
  3. 請求項1に記載の食品生地の丸め成形装置であって、前記成形ベルト(14,24)の間の上方に生地押さえ装置(51)を上下動可能に備え、対向する前記成形面(19、29)が互いに離反する際に前記生地押さえ部材(51)を下降させることを特徴とする該成形装置。
  4. 請求項2に記載の食品生地の丸め成形装置であって、前記成形面(19、29)は、下端部より上方に向かって形成される内角(F)が搬送上流側から搬送下流側に向かって徐々に、あるいは段階的に増大するよう備えられていることを特徴とする該成形装置。
  5. 搬送装置(9)上に配置された対向する一対の成形ベルト装置(11,21)に備えた各成形ベルト(14、24)にて所要量に分割された食品生地(7)を丸め成形する食品生地の丸め成形方法であって、
    (a)各成形ベルト(14、24)の下端部に突出部が形成される対向する成形面(19,29)を互いに接近させ、前記搬送装置(9)に載置し停止した前記食品生地(7)を横方向から挟持する工程、
    (b)前記成形面(19,29)を形成する対向する側の前記成形ベルト(14,24)を互いに反対方向に移動して前記食品生地(7)を転動させて揉み上げる工程、
    (c)前記成形面(19,29)を互いに離反して前記食品生地(7)を開放する工程、
    (d)前記(a)〜(c)の工程を一回又は複数回行う工程、を含むことを特徴とする該成形方法。
  6. 請求項5に記載の食品生地の丸め成形方法であって、工程(d)の後、
    (e)前記搬送装置(9)にて前記食品生地(7)を所要の距離搬送する工程、
    (f)前記(d)及び(e)の工程を複数回行い、搬送方向(R)に沿った複数の停止位置にて前記食品生地(7)を丸める工程、を含むことを特徴とする該成形方法。
  7. 請求項5または請求項6に記載の食品生地の丸め成形方法であって、前記成形面(19、29)は断面V字型に形成されており、前記工程(b)において、前記食品生地(7)の上部に対し下部を捩じることを特徴とする該成形方法。
  8. 請求項5乃至7のいずれかに記載の食品生地の丸め成形方法であって、食品生地(7)の複数の停止位置において少なくとも初期の停止位置では、前記成形ベルト(14,24)の成形面(19,29)が互いに離反する際に、前記成形ベルト(14,24)の間に上下動自在に備えた生地押さえ部材(51)が下降して前記食品生地(7)を前記搬送装置(9)との間で上下から押圧する工程を含むことを特徴とする該成形方法。
JP2012202547A 2012-09-14 2012-09-14 食品生地の丸め成形装置及び丸め成形方法 Active JP5967821B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012202547A JP5967821B2 (ja) 2012-09-14 2012-09-14 食品生地の丸め成形装置及び丸め成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012202547A JP5967821B2 (ja) 2012-09-14 2012-09-14 食品生地の丸め成形装置及び丸め成形方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014054237A true JP2014054237A (ja) 2014-03-27
JP5967821B2 JP5967821B2 (ja) 2016-08-10

Family

ID=50612149

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012202547A Active JP5967821B2 (ja) 2012-09-14 2012-09-14 食品生地の丸め成形装置及び丸め成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5967821B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015079793A1 (ja) * 2013-11-29 2015-06-04 レオン自動機株式会社 食品生地の丸め成形装置及び丸め成形方法
JP2017000051A (ja) * 2015-06-08 2017-01-05 レオン自動機株式会社 上掛け生地を有した食品の成形装置および方法
KR20170003636A (ko) * 2014-05-12 2017-01-09 퀄컴 인코포레이티드 무선 통신들에서 디바이스 통계의 리포팅
JP2024022765A (ja) * 2022-08-08 2024-02-21 株式会社工揮 食品生地の丸め装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6210782U (ja) * 1985-07-08 1987-01-22
EP0494600A1 (de) * 1991-01-05 1992-07-15 A. FRITSCH GMBH & CO. KG Verfahren und Vorrichtung zum Rundwirken von Teig
EP0914770A1 (en) * 1997-11-06 1999-05-12 Rheon Automatic Machinery Co. Ltd. Method and apparatus for forming a substantially spherical dough body
JP2000116307A (ja) * 1998-10-15 2000-04-25 Rheon Autom Mach Co Ltd 食品生地搬送方法及び装置
JP2008271923A (ja) * 2007-05-07 2008-11-13 Susumu Natsume 食品成形装置
WO2013183423A1 (ja) * 2012-06-04 2013-12-12 レオン自動機株式会社 食品生地の丸め成形装置及び丸め成形方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6210782U (ja) * 1985-07-08 1987-01-22
EP0494600A1 (de) * 1991-01-05 1992-07-15 A. FRITSCH GMBH & CO. KG Verfahren und Vorrichtung zum Rundwirken von Teig
EP0914770A1 (en) * 1997-11-06 1999-05-12 Rheon Automatic Machinery Co. Ltd. Method and apparatus for forming a substantially spherical dough body
JP2000116307A (ja) * 1998-10-15 2000-04-25 Rheon Autom Mach Co Ltd 食品生地搬送方法及び装置
JP2008271923A (ja) * 2007-05-07 2008-11-13 Susumu Natsume 食品成形装置
WO2013183423A1 (ja) * 2012-06-04 2013-12-12 レオン自動機株式会社 食品生地の丸め成形装置及び丸め成形方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015079793A1 (ja) * 2013-11-29 2015-06-04 レオン自動機株式会社 食品生地の丸め成形装置及び丸め成形方法
US10117437B2 (en) 2013-11-29 2018-11-06 Rheon Automatic Machinery Co., Ltd. Food dough rounding device and rounding method
KR20170003636A (ko) * 2014-05-12 2017-01-09 퀄컴 인코포레이티드 무선 통신들에서 디바이스 통계의 리포팅
KR102035896B1 (ko) 2014-05-12 2019-10-23 퀄컴 인코포레이티드 무선 통신들에서 디바이스 통계의 리포팅
JP2017000051A (ja) * 2015-06-08 2017-01-05 レオン自動機株式会社 上掛け生地を有した食品の成形装置および方法
JP2024022765A (ja) * 2022-08-08 2024-02-21 株式会社工揮 食品生地の丸め装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5967821B2 (ja) 2016-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6512647B2 (ja) 食品生地の丸め成形装置及び丸め成形方法
JP5967821B2 (ja) 食品生地の丸め成形装置及び丸め成形方法
EP0329398B1 (en) An apparatus and method for stretching dough
JP2003289789A (ja) 食品生地の延展方法及び装置
US6248384B1 (en) Method for forming a spherical dough body
JP2917003B2 (ja) パン生地等の連続的定量供給方法および装置
JP3054766B2 (ja) 食品生地搬送方法及び装置
EP3804523B1 (en) Roll-forming method for food dough piece
CN208807459U (zh) 能够提高面皮韧性的起酥机
WO2015079793A1 (ja) 食品生地の丸め成形装置及び丸め成形方法
JP7129785B2 (ja) 切れ目形成装置、および切れ目の形成方法
CN107279209A (zh) 一种饼类食品开面机
RU2278518C2 (ru) Способ раскатывания тестовой полосы и устройство для его осуществления (варианты)
US2136487A (en) Bread loaf forming machine
EP3462887B1 (en) Device and method for processing dough
JP2015100286A (ja) レストコンベア及びレストコンベアを備えた生地成形システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150827

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160624

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160629

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160704

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5967821

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250