JP2014053183A - 電気接続ユニット - Google Patents

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大地 芦田
Yoshiaki Yamano
能章 山野
Naoya Nishimura
直也 西村
Shinya Ito
真也 伊東
Tetsuya Nakagawa
哲也 中川
Atsushi Kasamatsu
敦志 笠松
Ryo Jinno
了 陣野
Yuki Sueyoshi
雄輝 末吉
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Abstract

【課題】電気接続ユニットにおいて、ユニットの大型化、製造工数の増大及びコストの増大を回避しつつ、端子付電線の端子金具における電線との接続部への液体の浸入を防ぎ、異種金属接触腐食を抑止すること。
【解決手段】電気接続ユニット1は、端子付電線90と基材7とリテーナ8とを有する。基材7のキャビティ71は、端子付電線90の端子金具10を接点部60の下方に圧着部20,40が位置する姿勢で収容する。リテーナ8は、端子付電線90の端子金具10の接点部60の後端62を支えるともに、キャビティ71を接点部60が存在する上側領域711と圧着部20,40が存在する下側領域712とに仕切る。キャビティ71の壁73には、リテーナ8の上側面の位置においてキャビティ71の上側領域711と基材7の外側とに連通する排水路75が形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、端子付電線と端子付電線の端子金具の部分を収容するキャビティが形成された基材とを備える電気接続ユニットに関する。
車両に搭載される電気接続ユニットは、電子部品の端子と電気的に接続される端子付電線と、端子付電線の端子金具の部分を収容するキャビティが形成された基材と、端子金具をキャビティ内に保持するリテーナとを備えている。特許文献1に示される電気接続箱は、電気接続ユニットの一例である。
また、端子付電線は、絶縁電線と絶縁電線の端部に取り付けられた端子金具とを備えている。さらに、端子金具は、絶縁電線の端部に接続された接続部と相手端子と接続される接点部とを備えている。電気接続ユニットにおいて、相手端子は電気部品の端子である。
また、車両に搭載される端子付電線においては、圧着端子が端子金具として採用される場合が多い。圧着端子における接続部は、電線の端部における絶縁被覆に圧着される被覆圧着部、及び電線の端部における絶縁被覆から延び出た芯線に圧着される芯線圧着部である。一般に、被覆圧着部、芯線圧着部及び接点部は、それぞれインシュレーションバレル、ワイヤバレル及びコンタクトと称される。
端子金具は、銅又は銅の合金など、銅を主成分とする金属材料からなる基材と、その基材の表面に形成された錫を主成分とするメッキとにより構成されている場合が多い。
ところで、端子付電線において、端子金具を構成する金属と絶縁電線の芯線を構成する金属との電位差が大きい場合、電解液の媒介による異種金属接触腐食が生じやすい。異種金属接触腐食の回避のため、特許文献2に示される端子付電線は、圧着端子における絶縁電線の端部に圧着された部分を覆う防食被覆を備える。この防食被覆は、絶縁電線の芯線と圧着端子の芯線圧着部とが接触する部分への液体の浸入を防ぐために設けられている。特許文献2の端子付電線において、防食被覆は樹脂のインサート成形によって形成される。
特開2008−160963号公報 特開2001−162657号公報
通常、車両の電気接続ユニットは、水がかかりにくい場所に配置される。しかしながら、電気接続ユニットにおいても、想定外の状況下で液体が電気接続ユニット内に浸入してしまう場合に備え、異種金属接触腐食を抑止する構造を有することが望まれている。
例えば、異種金属接触腐食の抑止のため、電気接続ユニットにおいて、特許文献2に示されるような防食被覆を備える端子付電線が採用されることが考えられる。しかしながら、防食被覆が、電気接続ユニットにおける多くの端子付電線の端部各々に設けられた場合、端子付電線各々における端子金具と電線との接続部分が太くなる。そのため、基材におおける複数のキャビティ各々を大きくすることが必要となり、電気接続ユニットが大きくなるという問題が生じる。
さらに、電気接続ユニットにおける多くの端子付電線の端部各々に防食被覆を形成することは、端子付電線の製造の工数及びコストの増大を招く。
本発明は、電気接続ユニットにおいて、ユニットの大型化、製造工数の増大及びコストの増大を回避しつつ、端子付電線の端子金具における電線との接続部への液体の浸入を防ぎ、ひいては異種金属接触腐食を抑止することを目的とする。
本発明の第1態様に係る電気接続ユニットは、以下に示す各構成要素を備える。第1の構成要素は、電線とその電線の端部に接続された接続部及び相手端子と接続される接点部を有する端子金具とを有する端子付電線である。第2の構成要素は、非導電性材料からなり、上記端子付電線の上記端子金具を上記接点部の下方に上記接続部が位置する姿勢で収容するキャビティが形成された基材である。第3の構成要素は、非導電性材料からなり、上記端子付電線の上記端子金具を上記基材の上記キャビティ内に保持するリテーナである。上記リテーナは、上記端子金具の上記接点部における上記接続部側の端を支えて上記基材の上記キャビティ内からの上記端子金具の抜けを阻止するともに、上記端子金具を収容する上記キャビティを上記接点部が存在する上側領域と上記接続部が存在する下側領域とに仕切る隔壁をなしている。上記基材は、リテーナ支持部と排水路とを有している。上記リテーナ支持部は、上記キャビティを囲む壁に形成され上記リテーナを支持する部分である。上記排水路は、上記キャビティの上記上側領域を囲む壁に形成され、上記リテーナ支持部に支持された上記リテーナの上側面の位置において上記キャビティの上記上側領域と上記基材の外側とに連通する開口部をなす部分である。
本発明の第2態様に係る電気接続ユニットは、第1態様に係る電気接続ユニットの一態様である。第2態様に係る電気接続ユニットにおいて、上記基材の上記リテーナ支持部は、上記リテーナを水平面に対し傾斜した面に沿う姿勢で支持する。さらに、上記基材の上記排水路は、傾斜した上記リテーナの下端側部分の上側面の位置において上記キャビティの上記上側領域と上記基材の外側とに連通する開口部をなしている。
本発明の第3態様に係る電気接続ユニットは、第2態様に係る電気接続ユニットの一態様である。第3態様に係る電気接続ユニットにおいて、上記基材の上記リテーナ支持部は、下端側支持部と一対の側方支持部とを有している。上記下端側支持部は、上記キャビティを囲む壁における上記リテーナの挿入口の枠を形成し、傾斜した上記リテーナの下端側部分を支える部分である。上記一対の側方支持部は、上記キャビティを囲む壁の内側面において上記挿入口の両端部各々から斜め上方へ延びて形成され上記リテーナにおける両側方の外縁部各々が嵌め入れられた一対の溝を形成する部分である。
上記の各態様に係る電気接続ユニットにおいては、基材のキャビティ内に浸入した液体は、落下中にキャビティの隔壁をなすリテーナに当たり、排水路を経て基材の外へ排出される。そのため、液体がキャビティの下側領域に存在する端子金具の接続部に浸入することが防がれる。その結果、端子金具を構成する金属と絶縁電線の芯線を構成する金属との電位差が大きい場合であっても、異種金属接触腐食が抑止される。
さらに、上記の各態様に係る電気接続ユニットにおいては、端子金具の接続部が防食被覆で覆われる場合とは異なり、端子付電線が太くなることはない。そのため、基材におおける複数のキャビティ各々を大きくする必要はなく、端子付電線の製造の工数及びコストの増大を招くこともない。
従って、上記の各態様に係る電気接続ユニットが採用されれば、ユニットの大型化、製造工数の増大及びコストの増大を回避しつつ、端子付電線の端子金具における電線との接続部への液体の浸入を防ぎ、ひいては異種金属接触腐食を抑止することが可能となる。
また、第2態様に係る電気接続ユニットにおいては、リテーナが水平面に対し傾斜した面に沿う姿勢で支持され、基材の排水路が、傾斜したリテーナの下端側部分の上側面の位置に形成されている。そのため、基材のキャビティ内に浸入した液体が、キャビティの上側領域に滞留することなくより円滑に基材の外へ排出される。その結果、キャビティの上側領域に滞留した液体がキャビティの下側領域へ漏れ出す不都合を回避することができる。
また、第3態様に係る電気接続ユニットにおいては、リテーナにおける両側方の外縁部各々が、キャビティを囲む壁の内側面における一対の溝に嵌め入れられている。そのため、リテーナの両側方の外縁部が、端子金具の側面とキャビティの壁面との間の隙間を塞ぐことができる。その結果、液体がキャビティの上側領域から下側領域へ漏れることをより確実に防ぐことができる。
本発明の実施形態に係る電気接続ユニット1の平面図及び底面図である。 電気接続ユニット1の縦断面図である。 電気接続ユニット1が備える端子付電線90の平面図である。 端子付電線90の側面図である。 電気接続ユニット1の基材7の一部の縦断面図ある。 電気接続ユニット1の基材7におけるリテーナ挿入口の部分の正面図である。 電気接続ユニット1が備えるリテーナ8の正投影図である。 リテーナ8の断面図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。
<実施形態>
以下、図1〜8を参照しつつ、本発明の実施形態に係る電気接続ユニット1の構成について説明する。なお、図1(a)は電気接続ユニット1の平面図、図2(b)は電気接続ユニット1の底面図である。また、図2は図1に示されるII−II平面における電気接続ユニット1の縦断面図である。
電気接続ユニット1は、複数の電気部品100が装着され、それら電気部品100と電線とを電気的に接続する装置である。図2において、電気部品100が仮想線(二点鎖線)により描かれている。電気部品100は、例えばヒューズ又はリレーなどである。図1,2に示されるように、電気接続ユニット1は、端子付電線90と基材7とリテーナ8とを有し、それらが合体した構造を有する。
図5は図1に示されるIII−III平面における電気接続ユニット1の基材7の縦断面図である。また、図7(a)はリテーナ8の平面図、図7(b)はリテーナ8の側面図、図7(c)はリテーナの正面図、図7(d)はリテーナ8の底面図である。また、図8は図7に示されるIV−IV平面におけるリテーナ8の断面図である。なお、図5において、リテーナ8及び端子金具10の一部が仮想線(二点鎖線)により描かれている。
以下の説明において、電気接続ユニット1における電気部品100ごとに形成された部分を単位部品ブロック700と称する。また、電気接続ユニット1における1つの電気部品100の1本のリード端子101ごとに形成された部分を単位端子ブロック70と称する。本実施形態においては、電気部品100各々が2本のリード端子101を有するため、電気接続ユニット1は、単位部品ブロック700ごとに2つの単位端子ブロック70を有している。図2は、1つの単位部品ブロック700の縦断面図である。また、図5は、基材7における1つの単位端子ブロック70を構成する部分の縦断面図である。
<端子付電線>
図3,4に示されるように、端子付電線90は、電線9と端子金具10とを有している。電線9は、導電性材料からなる芯線91と芯線91の周囲を覆う非導電性材料からなる絶縁被覆92とにより構成された絶縁電線である。
端子金具10は、電線9の端部に接続された金具であり、本実施形態においては、端子金具10は圧着端子である。端子金具10は、被覆圧着部20、第一連結部30、芯線圧着部40、第二連結部50及び接点部60を有している。
第一連結部30は、被覆圧着部20と芯線圧着部40とを繋ぐ部分である。同様に、第二連結部50は、芯線圧着部40と接点部60とを繋ぐ部分である。第一連結部30及び第二連結部50は、それぞれ底板部と底板部の両側において対向して起立した一対の側壁部とにより構成されている。図3において、第二連結部50の側壁部51が参照符号付で示されている。
被覆圧着部20は、電線9の端部における絶縁被覆92の部分に圧着された部分であり、いわゆるインシュレーションバレルである。芯線圧着部40は、電線9の端部における絶縁被覆92から延び出た芯線91に圧着された部分であり、いわゆるワイヤバレルである。
端子金具10において、被覆圧着部20及び芯線圧着部40は、電線9の端部に課知れられることによって電線9の端部に接続されている。以下の説明において、被覆圧着部20及び芯線圧着部40を圧着部20,40と総称する。なお、被覆圧着部20及び芯線圧着部40は端子金具10の接続部の一例である。
接点部60は、相手端子と接続される部分である。本実施形態においては、接点部60は、棒状の相手側端子が挿入される端子挿入孔61が形成されたいわゆるメス端子側の接点部である。相手側端子は、電気部品100のリード端子101である。
端子付電線90において、電線9の芯線91が、端子金具10を構成する金属材料とは種類の異なる金属材料で構成される場合が考えられる。例えば、芯線91が、アルミニウム線、即ち、アルミニウムを主成分とする金属(アルミニウムまたはアルミニウム合金)の線材であることが考えられる。この場合、端子金具10が、銅を主成分とする金属材料の部材であることが考えられる。
<基材>
基材7は、非導電性材料からなり、それぞれ端子付電線90の端部を収容する複数のキャビティ71が形成された部材である。さらに、基材7には、キャビティ71と連通する部品装着口72と、リテーナ8を支持するリテーナ支持部74と、キャビティ71と基材7の外側とに連通する排水路75と、が形成されている。基材7は、例えば、ポリアミド(PA)、ポリプロピレン(PP)又はABS樹脂などの非導電性の樹脂からなる一体成形部材である。
<基材:部品装着口>
部品装着口72は、電気部品100が嵌め入れられる窪みである。基材7には、複数の部品装着口72が形成されており、部品装着口72ごとに複数のキャビティ71が形成されている。換言すれば、基材7には、1つの単位部品ブロック700ごとに1つの部品装着口72が形成されており、1つの単位端子ブロック70ごとに1つのキャビティ71が形成されている。
本実施形態においては、電気部品100各々が2つのリード端子201を有するため、部品装着口72ごとに2つのキャビティ71が形成されている。さらに、キャビティ71ごとに、1つのリテーナ8を支持するリテーナ支持部74が形成されている。
<基材:キャビティ>
キャビティ71は、端子付電線90の端部、即ち、端子付電線90における端子金具10を収容する部分である。
端子金具10は、接点部60の下方に圧着部20,40が位置する姿勢でキャビティ71内に収容される。そのため、キャビティ71は、上下方向に延びて形成されている。キャビティ71は、下側の開口713を通じて基材7の外側と連通しており、上側の開口714を通じて部品装着口72と連通している。
キャビティ71の下側の開口713は、端子付電線90の端子金具10の部分の挿入口であり、端子金具10の輪郭の大きさよりも大きく形成されている。即ち、端子付電線90の端部は、端子金具10の接点部60を先頭にして、キャビティ71の下側の開口713からキャビティ71内へ挿入される。これにより、端子付電線90の端子金具10は、接点部60の下方に圧着部20,40が位置する姿勢でキャビティ71内に収容される。
一方、キャビティ71の上側の開口714は、端子金具10における接点部60の端子挿入孔61と連通しており、端子金具10の輪郭の大きさよりも小さく形成されている。そのため、キャビティ71内に収容された端子付電線90の上方への移動は、キャビティ71の上側の開口714の縁部によって制限される。端子付電線90の端部は、端子金具10の接点部60の先端がキャビティ71の上側の開口714の縁部に達する位置まで、キャビティ71内に挿入される。
以下の説明において、キャビティ71の四方を囲む4つの壁73のうち、基材7の側壁を兼ねる1つの壁のことを第一壁731と称し、第一壁731に連なる2つの壁のことを一対の第二壁732と称し、第一壁731に対向する壁のことを第三壁733と称する。
<基材:リテーナ支持部>
リテーナ支持部74は、リテーナ8を支持する部分であり、基材7におけるキャビティ71を囲む壁に形成されている。図2に示されるように、本実施形態におけるリテーナ支持部74は、リテーナ8を水平面に対し傾斜した面に沿う姿勢で支持する。
図2,5に示される例では、リテーナ支持部74は、下側支持部741と一対の側方支持部742と上側支持部743とを有している。
図2,5,6に示されるように、リテーナ支持部74の下側支持部741は、キャビティ71を囲む4つの壁73のうちの第一壁731におけるリテーナ挿入口76の枠を形成し、傾斜したリテーナ8の下端側部分81を支える。なお、リテーナ8の下端側部分81は図7,8にも示されている。
また、図2,5に示されるように、リテーナ支持部74の一対の側方支持部742は、キャビティ71を囲む4つの壁73のうちの一対の第二壁732各々の内側面に形成されている。一対の側方支持部742は、一対の第二壁732各々の内側面において、リテーナ挿入口76の両端部各々から斜め上方へ延びて形成された一対の溝を形成する部分である。リテーナ8における両側方の外縁部82各々は、一対の側方支持部742各々が形成する溝に嵌め入れられている。なお、リテーナ8における両側方の外縁部82は、図7にも示されている。
また、図2,5に示されるように、リテーナ支持部74の上側支持部743は、キャビティ71を囲む4つの壁73のうちの第三壁733の内側面に形成されている。上側支持部743は、第三壁733の内側面において、傾斜したリテーナ8の上端部83が嵌め入れられた窪みを形成する部分である。本実施形態においては、2つの上側支持部743が形成されており、それら各々が形成する窪みは、一対の側方支持部742各々が形成する溝と連なっている。
<基材:排水路>
図2,5,6に示されるように、基材7の排水路75は、キャビティ71の上側領域711を囲む4つの壁73のうちの第一壁731に形成されている。排水路75は、リテーナ支持部74に支持されたリテーナ8の上側面の位置においてキャビティ71の上側領域711と基材7の外側とに連通する開口部をなしている。
後述するように、キャビティ71の上側領域711及び下側領域712は、キャビティ71内を上下に仕切るリテーナ8によって区分された上側及び下側の各領域である。キャビティ71の上側領域711には端子金具10の接点部60が存在し、キャビティ71の下側領域712には端子金具10の圧着部20,40が存在する。
本実施形態における排水路75は、傾斜したリテーナ8の下端側部分81の上側面の位置において、キャビティ71の上側領域711と基材7の外側とに連通する開口部をなしている。また、排水路75は、リテーナ支持部74の下側支持部741に支持されたリテーナ8の下端側部分81の上側面とともに、キャビティ71の上側領域711と基材7の外側とに連通する貫通孔を形成している。
<リテーナ>
リテーナ8は、非導電性材料からなり、端子付電線90の端子金具10を基材7のキャビティ71内に保持する部材である。リテーナ8は、例えば、ポリアミド(PA)、ポリプロピレン(PP)又はABS樹脂などの非導電性の樹脂からなる一体成形部材である。
図2に示されるように、リテーナ8は、基材7のリテーナ支持部74に支持された状態において、端子金具10における接点部60の後端62を支えている。接点部60の後端62は、接点部60における圧着部20,40側の端である。これにより、リテーナ8は、基材7のキャビティ71内からの端子金具10の抜けを阻止する。
さらに、リテーナ8は、端子金具10を収容するキャビティ71を接点部60が存在する上側領域711と圧着部20,40が存在する下側領域712とに仕切る隔壁をなしている。
図7,8に示されるように、本実施形態においては、リテーナ8は一部に突起部が形成された板状の部材である。図5に示されるように、リテーナ8は、上端部83を先頭にして、キャビティ71のリテーナ挿入口76からキャビティ71内へ挿入される。このとき、リテーナ8は、両側方の外縁部82が基材7における一対の側方支持部742の溝内で摺動しながらキャビティ71内へ挿入される。
さらに、リテーナ8は、上端部83が基材7の上側支持部743の窪み内に達する位置まで一対の側方支持部742に沿ってキャビティ71内に挿入される。これにより、リテーナ8は、キャビティ71を上側領域711と下側領域712とに仕切る隔壁をなす状態で、リテーナ支持部74によって支持される。
また、前述したように、本実施形態においては、リテーナ8は、リテーナ支持部74により、水平面に対し傾斜した面に沿う姿勢で支持される。
また、図2に示されるように、リテーナ8には、リテーナ8がリテーナ支持部74に支持された状態において、端子金具10における接点部60の後端62を支える端子支持部86が形成されている。図7,8に示される例では、リテーナ8の端子リード端子101支持部86は、リテーナ8の上側面に形成された凸状の部分である。
また、図7,8に示される例では、リテーナ8における、両側方の外縁部82各々の端の上端部83各々とそれらの間の部分である上端側中間部85との間には、一対の切れ込み84が形成されている。この一対の切れ込み84は、端子金具10の第二連結部50における一対の側壁部51が嵌り込む部分である。また、上端側中間部85は、端子金具10の第二連結部50における一対の側壁部51の間の空間に嵌り込む部分である。
リテーナ8の上端側中間部85が、端子金具10の第二連結部50における一対の側壁部51の間の空間に嵌り込むことにより、リテーナ8と端子金具10との間の隙間が小さくなる。
また、図7,8に示されるように、リテーナ8には抜け止め部87が形成されている。抜け止め部87は、リテーナ8がリテーナ支持部74に支持された状態において、基材7におけるキャビティ71を囲む壁73の一部に引っ掛かることにより、リテーナ8が基材7から外れることを防ぐ部分である。
図2,8に示される例では、リテーナ8の抜け止め部87は、リテーナ8の一部において弾性変形可能に突出して形成された部分である。この抜け止め部87は、リテーナ8が基材7のキャビティ71に挿入される過程において、リテーナ挿入口76の枠部に接触してリテーナ8の輪郭が小さくなる方向へ弾性変形する。さらに、抜け止め部87は、リテーナ8がリテーナ支持部74に支持された状態において、基材7の第一壁731の内側面に引っ掛かる。
<効果>
電気接続ユニット1においては、液体が基材7のキャビティ71内に浸入した場合、その液体は、落下中にキャビティ71の隔壁をなすリテーナ8に当たり、排水路75を経て基材7の外へ排出される。そのため、液体がキャビティ71の下側領域712に存在する端子金具10の圧着部20,40に浸入することが防がれる。その結果、端子金具10を構成する金属と電線9の芯線91を構成する金属との電位差が大きい場合であっても、異種金属接触腐食が抑止される。
さらに、電気接続ユニット1においては、端子金具10の圧着部20,40が防食被覆で覆われる場合とは異なり、端子付電線90が太くなることはない。そのため、基材7におおける複数のキャビティ71各々を大きくする必要はなく、端子付電線90の製造の工数及びコストの増大を招くこともない。
従って、電気接続ユニット1が採用されれば、ユニットの大型化、製造工数の増大及びコストの増大を回避しつつ、端子付電線90の端子金具10における電線9との接続部への液体の浸入を防ぎ、ひいては異種金属接触腐食を抑止することが可能となる。
また、電気接続ユニット1においては、リテーナ8が水平面に対し傾斜した面に沿う姿勢で支持され、基材7の排水路75が、傾斜した姿勢で支持されたリテーナ8における下端側部分81の上側面の位置に形成されている。そのため、基材7のキャビティ71内に浸入した液体が、キャビティ71の上側領域711に滞留することなくより円滑に基材7の外へ排出される。その結果、キャビティ71の上側領域711に滞留した液体がキャビティ71の下側領域712へ漏れ出す不都合を回避することができる。
また、電気接続ユニット1においては、リテーナ8における両側方の外縁部82各々が、キャビティ71を囲む壁73の内側面における一対の溝に嵌め入れられている。そのため、リテーナ8の両側方の外縁部82が、端子金具10の側面、即ち、端子金具10の第二連結部50における一対の側壁部51の外側面とキャビティ71の壁面との間の隙間を塞ぐことができる。その結果、液体がキャビティ71の上側領域711から下側領域712へ漏れることをより確実に防ぐことができる。
<その他>
電気接続ユニット1において、リテーナ支持部74が、リテーナ8を水平面に沿って支持する構造を有することも考えられる。
また、電気接続ユニット1において、基材7における一対の側方支持部742が、溝を形成する構造ではなく、リテーナ8の両側方の外縁部82を下側から支える突起部であることも考えられる。但し、この場合、端子金具10の側面とキャビティ71の壁面との間にその突起部を形成することができるだけの隙間が存在する必要がある。
また、電気接続ユニット1において、リテーナが、隣り合う複数のキャビティ71及びそれらの第一壁731の各々に挿入される複数の挿入部と、基体7の外部においてそれら複数の挿入部を繋ぐ連結部とにより構成されることも考えられる。
即ち、そのリテーナは、実施形態において示された複数のリテーナ8と、それら複数のリテーナ8各々における基体7の外部に位置する部分を繋ぐ連結部とを有する。そのようなリテーナが採用されれば、複数のキャビティ71に対するリテーナの装着に要する工数を低減することができる。
なお、本発明に係る電気接続ユニットは、各請求項に記載された発明の範囲において、以上に示された実施形態を適宜、変形すること又は一部省略することによって構成されることも可能である。
1 電気接続ユニット
7 基材
8 リテーナ
9 電線
10 端子金具
20 被覆圧着部(端子金具の接続部)
30 第一連結部
40 芯線圧着部(端子金具の接続部)
50 第二連結部
51 第二連結部の側壁部
60 接点部
61 端子挿入孔
62 接点部の後端
70 単位端子ブロック
71 キャビティ
72 部品装着口
73 キャビティを囲む壁
74 リテーナ支持部
75 排水路
76 リテーナ挿入口
81 リテーナの下端側部分
82 リテーナの両側方の外縁部
83 リテーナの上端部
85 リテーナの上端側中間部
86 リテーナの端子支持部
87 リテーナの抜け止め部
90 端子付電線
91 芯線
92 絶縁被覆
100 電気部品
101 リード端子(相手端子)
700 単位部品ブロック
711 キャビティの上側領域
712 キャビティの下側領域
713 キャビティの下側の開口
714 キャビティの上側の開口
731 第一壁(キャビティを囲む壁)
732 第二壁(キャビティを囲む壁)
733 第三壁(キャビティを囲む壁)
741 下側支持部(リテーナ支持部)
742 側方支持部(リテーナ支持部)
743 上側支持部(リテーナ支持部)

Claims (3)

  1. 電線と該電線の端部に接続された接続部及び相手端子と接続される接点部を有する端子金具とを有する端子付電線と、
    非導電性材料からなり、前記端子付電線の前記端子金具を前記接点部の下方に前記接続部が位置する姿勢で収容するキャビティが形成された基材と、
    非導電性材料からなり、前記端子付電線の前記端子金具を前記基材の前記キャビティ内に保持するリテーナと、を備え、
    前記リテーナは、前記端子金具の前記接点部における前記接続部側の端を支えて前記基材の前記キャビティ内からの前記端子金具の抜けを阻止するともに、前記端子金具を収容する前記キャビティを前記接点部が存在する上側領域と前記接続部が存在する下側領域とに仕切る隔壁をなし、
    前記基材は、
    前記キャビティを囲む壁に形成され前記リテーナを支持するリテーナ支持部と、
    前記キャビティの前記上側領域を囲む壁に形成され、前記リテーナ支持部に支持された前記リテーナの上側面の位置において前記キャビティの前記上側領域と前記基材の外側とに連通する開口部をなす排水路と、を有する、電気接続ユニット。
  2. 請求項1に記載の電気接続ユニットであって、
    前記基材の前記リテーナ支持部は、前記リテーナを水平面に対し傾斜した面に沿う姿勢で支持し、
    前記基材の前記排水路は、傾斜した前記リテーナの下端側部分の上側面の位置において前記キャビティの前記上側領域と前記基材の外側とに連通する開口部をなす、電気接続ユニット。
  3. 請求項2に記載の電気接続ユニットであって、
    前記基材の前記リテーナ支持部は、
    前記キャビティを囲む壁における前記リテーナの挿入口の枠を形成し、傾斜した前記リテーナの下端側部分を支える下端側支持部と、
    前記キャビティを囲む壁の内側面において前記挿入口の両端部各々から斜め上方へ延びて形成され前記リテーナにおける両側方の外縁部各々が嵌め入れられた一対の溝を形成する一対の側方支持部と、を有する、電気接続ユニット。
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