JP2015210856A - 電線モジュール - Google Patents

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直也 西村
Naoya Nishimura
直也 西村
貴章 伊藤
Takaaki Ito
貴章 伊藤
大地 芦田
Daichi Ashida
大地 芦田
孝幸 寺内
Takayuki Terauchi
孝幸 寺内
幸康 坂本
Yukiyasu Sakamoto
幸康 坂本
宏介 蓮井
Kosuke Hasui
宏介 蓮井
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Abstract

【課題】端子付電線をコネクタハウジングのキャビティに挿入しやすいような防沫加工を施すことができる技術を提供することを目的とする。
【解決手段】電線モジュール10は、少なくとも1本の端子付電線12と、前記端子付電線12の端子16部分を収容可能なキャビティ24が少なくとも1つ形成されたコネクタハウジング20と、防沫部材30と、を備える。防沫部材30は、長尺状に形成された複数の障壁部34を含み、前記複数の障壁部34が、少なくとも1つの前記キャビティ24の挿入口26に対して並列状に設けられるとともに、前記キャビティ24の挿入口26の一方側縁部から前記挿入口26を塞ぐように延びる。
【選択図】図1

Description

この発明は、コネクタハウジングのキャビティに挿入された端子付電線を防沫する技術に関する。
近年、自動車に配設される電線として、軽量化及びコストダウンを目的に、銅電線に替わりアルミニウム電線が採用されつつある。この際に、電線の端部に設けられる端子が銅を材料にして形成されていると、アルミニウム電線と銅端子との間の腐食が問題になる。
この問題を解決する技術が、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1に記載の端子付電線は、端子に接続している芯線の周りを防食材及び熱収縮チューブで覆うものである。
特開2012−256464号公報
しかしながら、特許文献1に記載の端子付電線の場合、コネクタハウジングのキャビティに挿入する前に端子付電線に防食加工を施す必要があるため、端子付電線の種類によっては端子部分のサイズが大きくなり、コネクタハウジングのキャビティに挿入しにくい場合があった。
そこで、本発明は、端子付電線をコネクタハウジングのキャビティに挿入しやすいような防沫加工を施すことができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る電線モジュールは、少なくとも1本の端子付電線と、前記端子付電線の端子部分を収容可能なキャビティが少なくとも1つ形成されたコネクタハウジングと、長尺状に形成された複数の障壁部を含み、前記複数の障壁部が、少なくとも1つの前記キャビティの挿入口に対して並列状に設けられるとともに、前記キャビティの挿入口の一方側縁部から前記挿入口を塞ぐように延びる防沫部材と、を備える。
第2の態様に係る電線モジュールは、第1の態様に係る電線モジュールであって、前記防沫部材は、前記キャビティの前記挿入口の縁部に固定され、その長さ寸法が、前記挿入口の幅寸法以上である固定部をさらに含み、前記複数の障壁部が前記固定部に並列状に支持されている。
第3の態様に係る電線モジュールは、第2の態様に係る電線モジュールであって、前記コネクタハウジングに複数の前記キャビティが並列状に形成され、前記固定部の長さ寸法が並列に並ぶ前記複数のキャビティの幅寸法以上である。
第4の態様に係る電線モジュールは、第1〜第3のいずれか1つの態様に係る電線モジュールであって、前記防沫部材は、1枚のシート状部材に少なくとも1つの切れ込みを入れることによって、複数の前記障壁部が形成されている。
第5の態様に係る電線モジュールは、第1〜第4のいずれか1つの態様に係る電線モジュールであって、前記障壁部は、フッ素樹脂を含む材料によって形成されている。
第1〜第5の態様に係る電線モジュールによると、長尺状に形成された複数の障壁部を含み、複数の障壁部が、少なくとも1つのキャビティの挿入口に対して並列状に設けられるとともに、キャビティの挿入口の一方側縁部から挿入口を塞ぐように延びる防沫部材を備えるため、水等のキャビティ内部への浸入を障壁部で抑制することができる。これにより、端子付電線の端子部分のサイズアップを抑えることができることによって、端子付電線をコネクタハウジングのキャビティに挿入しやすい防沫加工を施すことができる。
特に、第2の態様に係る電線モジュールによると、防沫部材が、キャビティの挿入口の縁部に固定され、その長さ寸法が挿入口の幅寸法以上である固定部をさらに含み、複数の障壁部が固定部に並列状に支持されているため、1つの防沫部材の固定部をキャビティの縁部に固定することで、1つのキャビティの防沫加工を施すことができる。
特に、第3の態様に係る電線モジュールによると、固定部の長さ寸法が並列に並ぶ複数のキャビティの幅寸法以上であるため、1つの防沫部材の固定部をキャビティの縁部に固定することで、複数のキャビティに対して一括して防沫加工を施すことができる。
特に、第4の態様に係る電線モジュールによると、1枚のシート状部材に少なくとも1つの切れ込みを入れることによって複数の障壁部が形成されているため、防沫部材をより容易に形成することができる。
特に、第5の態様に係る電線モジュールによると、障壁部がフッ素樹脂を材料として形成されているため、水等が障壁部に留まり難くなる。これにより、障壁部に留まる水等が振動等の影響によりキャビティの内部に浸入することを抑制することができる。
第1実施形態に係る電線モジュールを示す概略斜視図である。 第1実施形態に係る電線モジュールを示す概略正面図である。 図2のIII−III線に沿って切断した概略断面図である。 第1実施形態に係る電線モジュールの防沫部材を示す正面図である。 変形例にかかる防沫部材を示す正面図である。 第2実施形態に係る電線モジュールを示す概略斜視図である。 第2実施形態に係る電線モジュールの防沫部材を示す正面図である。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係る電線モジュール10について説明する。図1は、第1実施形態に係る電線モジュール10を示す概略斜視図である。図2は、第1実施形態に係る電線モジュール10を示す概略正面図である。図3は、図2のIII−III線に沿って切断した概略断面図である。
第1実施形態に係る電線モジュール10は、端子付電線12と、コネクタハウジング20と、防沫部材30とを備える。ここでは、電線モジュール10は、車両において、比較的水かかりの恐れが少なく、また、その量の少ない場所、例えば、濡れた人員の乗り込み、濡れた物の持ち込み、又は、飲料のこぼれ等による水かかりが発生する車室内に配設されることが想定されている。このため、電線モジュール10は、それほど高い防水性は必要ではなく、水かかりを抑制できる程度の防水性、いわゆる防沫性程度の防水性を有していればよい。
端子付電線12は、少なくとも1本含まれていればよい。端子付電線12は、電線13と端子16とを含む。
電線13は、芯線14の外周に樹脂が押出被覆等されることで被覆部15が形成された構成とされている。電線13は、車両等の配設対象箇所に配設された状態で、車両等に搭載された各種電気機器同士を電気的に接続するものとして用いられる。
ここでは、電線13は、その芯線14がアルミニウム又はアルミニウム合金を材料として形成されている。もっとも、電線13の芯線14は、銅又は銅合金等他の金属を材料として形成されていてもよい。
端子16は、電線13の端部に設けられている。端子16は、相手方コネクタハウジング20に保持された複数の相手方の端子付電線の端子と電気的に接続される。ここでは、端子16は、電線固定部18と接続部17とを含む。電線固定部18は、電線13のうち被覆部15に圧着される被覆圧着部18bと、芯線14に圧着される芯線圧着部18aとで構成されている。接続部17は、相手方の端子と電気的に接続される部分である。ここでは、端子16は、銅及び錫等を主な材料として形成されている。もっとも、端子16は、アルミニウム等、他の金属を材料として形成されていてもよい。
コネクタハウジング20には、端子付電線12の端子16部分を収容可能なキャビティ24が少なくとも1つ形成されている。ここでは、キャビティ24は、複数形成されている。
具体的には、コネクタハウジング20は、樹脂等の絶縁材料で略直方体状に形成された本体部22に、キャビティ24が形成されて、構成されている。キャビティ24は、本体部22の1つの面から反対側の面にかけて貫通する孔状に形成されている。ここでは、キャビティ24の2つの開口のうち、端子付電線12を挿入する方の開口を挿入口26と称する。また、キャビティ24は、1段につき3つ並列状に形成され、それが2段分、合計6つ形成されている。もっとも、キャビティ24の形状、数、配置、及び、本体部22の形状等は、これに限定されるものではない。例えば、キャビティ24が本体部22に1段のみ形成されていることもあり得る。また、例えば、本体部22は正面視凹型に形成され、凹んでいる部分に相手方コネクタハウジングと嵌合可能なロック部が設けられていることもあり得る。
もっとも、キャビティ24は、端子付電線12の端子16の部分を完全に収容できるように形成されていることが好ましい。つまり、挿入口26に対して、端子16の電線13側の縁部がキャビティ24内に収まっていることが好ましい。
なお、以下では、挿入口26の寸法のうち、正面視1つの方向の寸法(ここでは、図2の正面視において横方向の寸法)を、幅方向の寸法と称し、上記幅方向に直交する方向の寸法(ここでは、図2の正面視において縦方向の寸法)を高さ方向の寸法と称するものとする。
次に、防沫部材30について説明する。図4は、第1実施形態に係る電線モジュール10の防沫部材30を示す正面図である。図5は、変形例にかかる防沫部材30Aを示す正面図である。
防沫部材30は、挿入口26からキャビティ24内部に水等が入ることを抑制するための部材である。これにより、キャビティ24内部に入った水等が端子付電線12の芯線14と端子16との接触部分にかかることを抑制することができる。
具体的には、防沫部材30は、挿入口26を塞ぐように、コネクタハウジング20に取り付けられる。防沫部材30は、複数の障壁部34を含む。さらにここでは、防沫部材30は、固定部32を含む。
各障壁部34は、長尺状に形成されている。複数の障壁部34は、端子付電線12が挿入された少なくとも1つのキャビティ24の挿入口26に対して並列状に設けられる。各障壁部34は、キャビティ24の挿入口26の一方側縁部から挿入口26を塞ぐように延びる。
障壁部34は、少なくとも水を通しにくい部分を含んでいればよい。これにより、障壁部34より先に水等が浸入しにくくなる。障壁部34は、好ましくは、水をはじきやすいように、いわゆる撥水性を有するように、形成されているとよい。これにより、水滴が障壁部34を伝って重力方向下側へ移動しやすくなり、障壁部34に水滴が留まり難くなる。これにより、障壁部34に留まる水滴が、振動等の影響により障壁部34同士の隙間等からキャビティ24の内部へと入ることを抑制することができる。ここでは、フッ素樹脂を含む材料によって障壁部34が形成されることにより、障壁部34が撥水性を有している。
より具体的には、ここでは、障壁部34は、固定部32と共にフッ素樹脂を含む材料によって形成されたシート状部材により一体成型されている。もっとも、障壁部34は、繊維状、糸状、又は棒状に形成された部材の表面に樹脂等がコーティングされることで形成されていてもよい。この際に、フッ素樹脂を含む材料で表面がコーティングされていると、障壁部34は、撥水性を有することができる。
また、障壁部34は、弾性変形容易に形成されていることが好ましい。障壁部34が弾性変形容易であることにより、端子付電線12が挿入された挿入口26への防沫部材30の取り付け、又は、挿入口26に防沫部材30が取り付けられたキャビティ24への端子付電線12の挿入が容易となる。また、障壁部34が端子付電線12の概形に沿って変形しやすくなることによって、障壁部34同士の隙間、又は、障壁部34と端子付電線12との間の隙間を小さくすることができる。詳しくは後述するが、ここでは、障壁部34が変形容易なシート状部材で形成されていることにより、弾性変形容易に形成されている。
固定部32は、コネクタハウジング20のキャビティ24の挿入口26の縁部に固定される。固定部32の長さ寸法は、キャビティ24の幅寸法以上に(ここでは、キャビティ24の幅寸法よりも若干大きく)設定されている。そして、複数の障壁部34が固定部32に並列状に支持されている。
固定部32を、コネクタハウジング20に固定するには、接着剤を用いてもよいし、粘着テープを用いてもよい。または、固定部32とコネクタハウジング20とに互いに嵌合する嵌合部と被嵌合部とを設ける等して、固定部32をコネクタハウジング20に嵌めてもよい。ここでは、固定部32に両面テープが貼り付けられ、当該両面テープにより固定部32がコネクタハウジング20に固定されている。
また、ここでは、固定部32と障壁部34とは一体成型されているが、固定部32と障壁部34とが別体で形成されている場合、障壁部34を固定部32に固定するには、接着剤を用いてもよいし、粘着テープを用いてもよい。または、固定部32と障壁部34とに互いに嵌合する嵌合部と被嵌合部とを設ける等して、障壁部34を固定部32に嵌めてもよい。
なお、固定部32は、コネクタハウジング20のうち挿入口26が形成された外向き面に固定されているが、コネクタハウジング20のうちキャビティ24の内周面に固定されていてもよい。
ここでは、防沫部材30は、1枚のシート状部材に少なくとも1つの切れ込みを入れることによって、固定部32及び複数の障壁部34が形成されている。
具体的には、ここでは、シート状部材は、正面視長方形状に形成されている。シート状部材は、挿入口26を覆い隠せるように挿入口26よりも1回り大きく設定されている。より詳細には、シート状部材の幅方向の寸法は、挿入口26の幅方向の寸法よりも大きく(ここでは、若干大きく)設定されている。また、シート状部材の高さ方向の寸法は、挿入口26の高さ方向の寸法よりも大きく(ここでは、若干大きく)設定されている。
そして、図4のように、1枚のシート状部材に対して一端側縁部から他端側に向けて複数の切れ込みが形成されている。これにより、1枚のシート状部材のうち切れ込みの延在方向に位置する部分であって切れ込みの入れられていない部分が固定部32となり、切れ込みが入れられることによって幅方向に分断された部分が複数の障壁部34となっている。
もっとも、防沫部材30は、図5のような形状の防沫部材30Aであってもよい。即ち、1枚のシート状部材に対して一端側縁部から若干内側に入った部分から他端側縁部に向けて複数の切れ込みが形成されていてもよい。つまり、切れ込みの両端部がそれぞれシート状部材の縁部まで延びておらず、シート状部材の一端側縁部及び他端側縁部がそれぞれつながるように連結部36が設けられてもよい。この場合、2つの連結部36のうち少なくとも一方が固定部32Aとなり、コネクタハウジング20に固定される。そして、切れ込みが入れられることによって分断された部分が複数の障壁部34Aとなる。
防沫部材30Aの場合、複数の障壁部34Aのうち間に通された端子付電線12を挟んで対向する障壁部34A同士が、幅方向において互いの間隔を広げることができるように伸縮可能であることが好ましい。これにより、端子付電線12を間に挟む障壁部34Aが端子付電線12に密着しやすくなり、隙間を小さくすることができる。
なお、防沫部材30Aのように障壁部34Aの両端部がそれぞれつながるように連結部36が設けられた場合、両連結部36がコネクタハウジング20に固定される固定部32Aとなることが好ましい。これにより、障壁部34Aが、コネクタハウジング20に固定されない連結部36と共にめくれ上がることを抑制することができる。
なお、ここでは、複数の切れ込みがすべて同じ方向に延びるように形成されているが、一部の切れ込みが他の切れ込みと異なる方向に延びるように形成されていてもよい。つまり、障壁部34としてとらえた場合、ここでは複数の障壁部34がすべて同方向に延びるように形成されているが、一部の障壁部34が他の障壁部34と異なる方向に延びるように形成されていてもよい。また、1つの障壁部34において、長手方向に沿ってその幅が一定であるが、例えば、先端に行くほど幅が狭くなるように、長手方向に沿ってその幅が変化する部分を含んでもよい。
また、切れ込みは、長方形状のシート部材の1辺に対して直交するように形成されているが、直交以外の方向に延びるように形成されていてもよい。つまり、障壁部34としてとらえた場合、障壁部34は、固定部32の長手方向に対して斜めに延びるように形成されていてもよい。
また、切れ込みは、直線状に形成されているが、一部で曲っている部分があってもよい。つまり、障壁部34としてとらえた場合、障壁部34は、一部曲がっている部分を含んでいてもよい。
また、複数の切れ込みが形成されている場合、切れ込み同士の間隔は一定であってもよいし、一定でなくともよい。つまり、障壁部34としてとらえた場合、複数の障壁部34の幅はすべて同じであってもよいし、一部異なるものがあってもよい。
また、ここでは、複数の障壁部34は、長手方向の寸法がすべて同じに設定されているが、例えば、幅方向中央に位置する障壁部34の一部を切除するなどして、一部の障壁部34の長手方向の寸法が他の障壁部34の長手方向の寸法よりも短く設定されていてもよい。
ここまで、防沫部材30が1枚のシート状部材により形成されるものとして説明したが、このことは必須ではない。例えば、1枚の長尺状の固定部にそれとは別体の複数枚の障壁部が取り付けられていてもよいし、複数枚の障壁部がそれぞれ直接コネクタハウジング20に取り付けられていてもよい。または、複数枚の障壁部において、それぞれの一端側部分と他端側部分とのうち少なくとも一方が各々連なっていてもよい。
なお、複数枚の障壁部が固定部又はコネクタハウジング20に取り付けられる場合、複数枚の障壁部の幅方向縁部が重なるように取り付けられることが好ましい。これにより、複数の障壁部同士の隙間がより空きづらくなることによって、より確実に芯線14部分への水かかりを抑制することができる。
なお、ここでは、すべてのキャビティ24に端子付電線12が挿入されているが、キャビティ24が複数形成される場合、端子付電線12が挿入されないキャビティ24があってもよい。この場合、防沫材は、端子付電線12が挿入されないキャビティ24に取り付けられてもよいし、取り付けられなくてもよい。
また、ここでは、端子付電線12が挿入されているすべてのキャビティ24に防沫部材30が取り付けられているが、キャビティ24が複数形成されると共に、端子付電線12が複数挿入されている場合、端子付電線12が挿入されているキャビティ24であっても、防沫部材30が取り付けられていないものがあってもよい。
つまり、コネクタハウジング20のうち少なくとも1か所の端子付電線12が挿入されているキャビティ24に防沫部材30が取り付けられていればよい。
なお、防沫部材30がコネクタハウジング20に取り付けられるのは、キャビティ24に端子付電線12が挿入される前であってもよいし、後であってもよい。ここでは、防沫部材30は、キャビティ24に端子付電線12が挿入される前にコネクタハウジング20に取り付けられる。このため、端子付電線12をキャビティ24に挿入する際に、障壁部34のうち端子付電線12の挿入経路上に位置する部分の一部は、端子付電線12と共にキャビティ24内に収められている。この場合、挿入口26のうち障壁部34がキャビティ24内に収められた部分の下部(端子付電線12の下部)には、障壁部34が掛からない隙間が生じるが、当該隙間は小さく、且つ、端子付電線12の下部に位置するため、芯線14と端子16との接触部分への水かかりにはつながりにくい。
このような電線モジュール10において、水等が挿入口26からキャビティ24の内部に浸入しようとすると、防沫部材30の障壁部34に接触し、その表面を伝って、重力方向下部に滴っていく。これにより、キャビティ24内部への水の浸入を抑制することができる。よって、挿入口26付近に水がかかった場合でも、芯線14と端子16との接触部分に水等がかかることを抑制することができる。
第1実施形態に係る電線モジュール10によると、長尺状に形成された複数の障壁部34を含み、複数の障壁部34が、少なくとも1つのキャビティ24の挿入口26に対して並列状に設けられるとともに、キャビティ24の挿入口26の一方側縁部から挿入口26を塞ぐように延びる防沫部材30を備えるため、水等のキャビティ24内部への浸入を障壁部34で抑制することができる。これにより、端子付電線12の端子16部分のサイズアップを抑えることができることによって、端子付電線12にコネクタハウジング20のキャビティ24に挿入しやすい防沫加工を施すことができる。
また、防沫部材30が、キャビティ24の挿入口26の縁部に固定され、その長さ寸法が挿入口26の幅寸法以上である固定部32をさらに含み、複数の障壁部34が固定部32に並列状に支持されているため、1つの防沫部材30をキャビティ24の縁部に固定することで、1つのキャビティ24の防沫加工を施すことができる。
また、1枚のシート状部材に少なくとも1つの切れ込みを入れることによって複数の障壁部34が形成されているため、防沫部材30をより容易に形成することができる。
また、障壁部34が、フッ素樹脂を含む材料によって形成されているため、水等が障壁部34に留まり難くなる。これにより、障壁部34に留まる水等が振動等の影響によりキャビティ24の内部に浸入することを抑制することができる。
{第2実施形態}
次に、第2実施形態に係る電線モジュール10Bについて説明する。図6は、第2実施形態に係る電線モジュール10Bを示す概略斜視図である。図7は、第2実施形態に係る電線モジュール10Bの防沫部材30Bを示す正面図である。なお、本実施形態の説明において、第1実施形態で説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態に係る電線モジュール10Bは、防沫部材30Bの形状が第1実施形態に係る電線モジュール10の防沫部材30の形状とは異なる。
防沫部材30Bは、1つで、複数の挿入口26を塞げるように形成されている。
具体的には、コネクタハウジング20に複数のキャビティ24が並列状に形成されている。そして、固定部32Bの長さ寸法が並列に並ぶ複数のキャビティ24の幅寸法以上である。ここで、複数のキャビティ24の幅寸法とは、並列状に形成された複数のキャビティ24に対して、一端側に位置するキャビティ24の挿入口26の一端側縁部から他端側に位置するキャビティ24の挿入口26の他端側縁部までの寸法をさすものとする。
より具体的には、ここでは、第1実施形態のコネクタハウジング20と同様に1段につき3つのキャビティ24が2段分形成されている。そして、防沫部材30Bの固定部32Bの幅寸法は、横に並ぶ3つのキャビティ24の挿入口26のうち、一端側の挿入口26の一端側縁部から他端側の挿入口26の他端側縁部まで、換言すると、一番左の挿入口26の左の縁部から一番右側の挿入口26の右側の縁部までの幅寸法以上に設定されている。
なお、ここでは、複数のキャビティ24の挿入口26に対して各挿入口26をそれぞれ塞ぐ各障壁部34Bが同様の形状(図4のような一端側が自由端となっている形状)に形成されているが、このことは必須ではない。例えば、障壁部34Bは,複数の挿入口26のうち1つの挿入口26に対して、図5のように、その両端部がそれぞれつながるように連結部36が設けられているような形状に形成されていてもよい。
また、ここでは、3つのキャビティ24が横に並列に並び、防沫部材30Bは、1つでこの横に並んだ3つのキャビティ24の挿入口26をすべて塞げるように形成されているが、このことは必須ではない。例えば、防沫部材30は、1つで、横に並んだ3つのキャビティ24のうち2つのキャビティ24を塞げるように形成されていてもよい。
また、例えば、ここでは、縦に2つキャビティ24が並んでいるが、この縦に並ぶキャビティ24を1つの防沫部材で塞げるように形成されていてもよい。
また、例えば、縦及び横に並ぶ挿入口26を1つの防沫部材で塞げるように形成されていてもよい。このような防沫部材としては、例えば、上記した横に並ぶ挿入口26を塞げる防沫部材30Bと、縦に並ぶ挿入口26を塞げる防沫部材とを組み合わせたものが考えられる。さらに、この観点から、コネクタハウジング20に形成されたすべての挿入口26を1つの防沫部材で塞げるように形成されていてもよい。
第2実施形態に係る電線モジュール10によっても、第1実施形態に係る電線モジュール10と同様の効果を得ることができる。
さらに、第2実施形態に係る電線モジュール10によると、固定部32の長さ寸法が並列に並ぶ複数のキャビティ24の幅寸法以上であるため、1つの防沫部材30の固定部32をキャビティ24の縁部に固定することで、複数のキャビティ24に対して一括して防沫加工を施すことができる。
なお、上記各実施形態及び変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10,10B 電線モジュール
12 端子付電線
13 電線
16 端子
20 コネクタハウジング
22 本体部
24 キャビティ
26 挿入口
30,30A,30B 防沫部材
32,32A,32B 固定部
34,34A,34B 障壁部

Claims (5)

  1. 少なくとも1本の端子付電線と、
    前記端子付電線の端子部分を収容可能なキャビティが少なくとも1つ形成されたコネクタハウジングと、
    長尺状に形成された複数の障壁部を含み、前記複数の障壁部が、少なくとも1つの前記キャビティの挿入口に対して並列状に設けられるとともに、前記キャビティの挿入口の一方側縁部から前記挿入口を塞ぐように延びる防沫部材と、
    を備える、電線モジュール。
  2. 請求項1に記載の電線モジュールであって、
    前記防沫部材は、前記キャビティの前記挿入口の縁部に固定され、その長さ寸法が、前記挿入口の幅寸法以上である固定部をさらに含み、
    前記複数の障壁部が前記固定部に並列状に支持されている、電線モジュール。
  3. 請求項2に記載の電線モジュールであって、
    前記コネクタハウジングに複数の前記キャビティが並列状に形成され、
    前記固定部の長さ寸法が並列に並ぶ前記複数のキャビティの幅寸法以上である、電線モジュール。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電線モジュールであって、
    前記防沫部材は、1枚のシート状部材に少なくとも1つの切れ込みを入れることによって、複数の前記障壁部が形成されている、電線モジュール。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電線モジュールであって、
    前記障壁部は、フッ素樹脂を含む材料によって形成されている、電線モジュール。
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