JP2014052879A - 印刷管理システムおよび印刷管理プログラム、ならびに、画像形成装置 - Google Patents

印刷管理システムおよび印刷管理プログラム、ならびに、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】利用量の制限により利用者が印刷を行えない状態に陥る事態を抑制する。
【解決手段】サーバは、利用者が例えばMFPを利用する際に、当該利用者のMFPの利用履歴に基づき、所定期間内に利用量が当該利用者に設定された上限を超える可能性があるか否かを推測する。その結果、所定期間内に上限を超える可能性があると推測された場合、サーバは、利用量が所定期間内に上限を超えないと推測される印刷設定を生成する。生成されたこの印刷設定は、推奨設定として、ネットワークを介してMFPに送信され、利用者に提示される。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷管理システムおよび印刷管理プログラム、ならびに、画像形成装置に関する。
近年、単機能のプリンタや、MFP(Multi Function Printer)といった画像形成装置において、機器管理者が利用者毎に出力の枚数制限を予め設定する機能を搭載し、ランニングコストの抑制を実施した機種やシステムが普及しつつある。また、画像形成装置において、利用者毎の使用状況が把握できるように、利用者毎の出力枚数のログを取り、管理サーバなどで管理する技術が知られている。さらに、画像形成装置において、トナーや感光体ドラムなどの消耗部品に対して使用回数などをカウントし、使用量または使用可能量を利用者に提示するようにした技術が既に知られている。
特許文献1には、ある期間の利用者の印刷予定と印刷枚数の実績値から、印刷ペースの指標を計算し、印刷ペースの指標と実績値とを画面に出力するようにした技術が開示されている。特許文献1によれば、当該画面の表示により利用者に対して印刷ペースの指標を守らせるように促すことで、印刷枚数を制限枚数に抑えることができる。
ところが、従来技術による利用者毎の利用量制限や、消耗部品の使用量提示の機能は、利用量が決められた量を超えた場合に利用者に対して利用制限を適用したり、部品の交換時期が来ると、部品が交換されるまで機器からの出力を抑止したりするものであった。
すなわち、従来技術によるこれらの機能は、画像形成装置の利用量に応じて、利用者による当該画像形成装置の利用ができない状態にするだけのものであった。そのため、制限を適用された利用者は、印刷を行う必要があっても印刷を行うことができないという問題点があった。この問題点は、特許文献1においても解決されていない。
本発明は、上記を鑑みてなされたものであって、利用量の制限により利用者が印刷を行えない状態に陥る事態を抑制することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、画像形成装置の利用実績を管理する管理手段と、利用者が画像形成装置を利用する利用時点での画像形成装置の利用量を取得する利用量取得手段と、予め求められた、管理手段に管理される利用実績を所定期間を単位として統計処理した統計値を保持する保持手段と、保持手段に保持される統計値と、利用量取得手段で取得された利用時点での利用量とに基づき、所定期間内に画像形成装置の利用量が上限に達するか否かを判定し、達すると判定した場合に、利用時点以降の画像形成装置の利用量を統計値に近付けるための、画像形成装置に対する推奨設定を生成する判定手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、利用量の制限により利用者が印刷を行えない状態に陥る事態を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る印刷管理システムの一例の構成を概略的に示すブロック図である。 図2は、実施形態に係る、利用者Aによる画像形成装置の利用目的毎の利用実績に基づき印刷管理を行う例を説明するための図である。 図3は、実施形態に係る、部品個別の利用量に基づき印刷管理を行う例を説明するための図である。 図4は、実施形態に適用可能なサーバの一例の構成を示すブロック図である。 図5は、実施形態に適用可能な画像形成装置としてのMFPの一例の構成を示すブロック図である。 図6は、実施形態に適用可能な画像形成装置およびサーバの一例の機能を示す機能ブロック図である。 図7は、実施形態に係る、利用者毎の出力設定の例を示す図である。 図8は、実施形態に係る、利用実績管理部が管理する利用実績の例を示す図である。 図9は、実施形態に係るMFP側の一例の処理を示すフローチャートである。 図10は、実施形態に係るサーバ側の一例の処理を示すフローチャートである。 図11は、実施形態に係る、MFPの操作パネルに表示される推奨設定画面の一例を示す図である。 図12は、実施形態に係る警告表示画面の一例を示す図である。 図13は、実施形態に係る、MFPからサーバに対して、利用者の利用量を送信する際の一例の処理を示すフローチャートである。
(実施形態の概要)
以下に添付図面を参照して、印刷管理システムおよび印刷管理プログラム、ならびに、画像形成装置の実施形態を詳細に説明する。図1は、実施形態に係る印刷管理システムの一例の構成を概略的に示す。LAN(Local Area Network)といったネットワーク20に対して、画像形成装置としてのMFP(Multi Function Printer)10Aおよび10Bやプリンタ11が接続されると共に、サーバ30が接続される。
なお、図1の例では、ネットワーク20に、画像形成装置として2台のMFP10Aおよび10Bと、1台のプリンタ11とが接続されている様子が示されているが、これはこの例に限定されない。すなわち、ネットワーク20に対してさらに多数の画像形成装置が接続されていてもよいし、例えばMFP10Aの1台のみが接続されていてもよい。
MFP10Aおよび10Bやプリンタ11は、それぞれ印刷設定が異なる複数の印刷モードが予め設定され、利用者の操作に応じて選択された印刷モードで印刷を行う。なお、MFP10Aおよび10Bやプリンタ11による印刷は、印刷を行おうとする利用者が、MFP10Aおよび10Bやプリンタ11に対して利用者固有のログイン情報を入力してサーバ30による認証を受けることで実行可能となるものとする。
サーバ30は、MFP10Aおよび10Bやプリンタ11とネットワーク20を介して通信を行い、各画像形成機器に対する印刷管理を行う。例えば、サーバ30は、MFP10Aおよび10Bやプリンタ11に関して、利用者毎の利用実績や、トナーなど消耗部品の使用状況の情報を取得する。また、サーバ30は、MFP10Aおよび10Bやプリンタ11に対する印刷設定を生成して、ネットワーク20を介してMFP10Aおよび10Bやプリンタ11に送信することができる。
さらに、サーバ30は、各画像形成装置に対する印刷管理を、利用者毎に行うことができる。例えば、サーバ30は、MFP10Aおよび10Bやプリンタ11を利用する利用者の認証を行う。実施形態では、サーバ30は、MFP10Aおよび10Bやプリンタ11それぞれについて、利用者毎の利用量を取得して利用履歴として保持する。また、サーバ30は、利用者毎に、MFP10Aおよび10Bやプリンタ11それぞれの利用量の上限を設定することができる。
サーバ30は、利用者が例えばMFP10Aを利用する際に、当該利用者のMFP10Aの利用履歴に基づき、所定期間内に利用量が当該利用者に設定された上限を超える可能性があるか否かを推測する。その結果、所定期間内に上限を超える可能性があると推測された場合、サーバ30は、利用量が所定期間内に上限を超えないと推測される印刷設定を生成する。生成されたこの印刷設定は、推奨設定として、ネットワーク20を介してMFP10Aに送信され、利用者に提示される。
(実施形態による印刷管理の概要)
図2および図3を用いて、実施形態による印刷管理について、概略的に説明する。なお、ここでは、MFP10Aおよび10Bやプリンタ11を、画像形成装置として統合的に説明する。
図2を用いて、ある利用者(利用者Aとする)による画像形成装置の利用目的毎の利用実績に基づき印刷管理を行う例について説明する。なお、画像形成装置は、利用時に利用者認証を行うことで、利用する利用者を識別可能とされているものとする。
図2(a)は、所定期間における利用者Aによる画像形成装置の利用目的毎の利用量の統計の例を示す。例えば、画像形成装置は、利用目的に応じた印刷設定がなされた複数の印刷モードが用意されているものとする。画像形成装置は、例えば、利用者Aが利用する毎に、利用者Aを示す情報と、印刷モードと、利用量とを関連付けてサーバ30に送信する。サーバ30は、画像形成装置から送信された各情報に基づき、利用者Aが画像形成装置を利用した利用履歴を生成して保持し、利用履歴に基づき利用量を累積した値を求める。
なお、利用量は、画像形成装置がどれだけ利用されたかを示すことができる値であれば、特に限定されない。例えば、印刷された枚数やトナーの使用量を利用量として用いることができる。これに限らず、ステープルの使用量、パンチ屑、廃トナー量、感光体ドラムの使用時間など、メンテナンスや交換が必要な項目全般を利用量として用いることができる。
サーバ30は、所定に設定された測定期間における、印刷モード毎の利用量の累積値を統計処理する。一例として、任意に設定された基準時点を起点とした測定期間内の各時点において、基準時点に対する利用量の増加分を累積する。この測定期間の処理を複数回行い、各時点の累積値について、複数回での例えば平均値を累積値の統計値として算出する。この各時点の統計値を、利用者Aの画像形成装置の利用実績とする。
図2(a)の例では、時点t0を基準時点とし、時点t0から時点t6までを測定期間として、各時点t0、t1、…、t6においてそれぞれ利用量の累積値の統計値を求めている。線400は、利用目的が会議用であり会議用の資料印刷に適した設定の印刷モードにおける利用量の統計値の例を示す。線401は、利用目的がレビューであり、レビュー用の印刷に適した設定の印刷モードにおける利用量の統計値の例を示す。また、線402は、利用目的が通常印刷である印刷モードにおける利用量の統計値の例を示す。
図2(a)において、線404は、上述の線400〜402で示される各印刷モードの利用量の統計値を合計した、各時点の合計利用量を示す。ここで、利用者Aの一定期間の合計利用量に対して、上限Rthが設定されているものとする。図2(a)の例では、時点t6において、合計利用量が上限Rthを僅かに超えているのが分かる。また、線404の傾きから、合計利用量は、時点t6の直前の時点taで上限Rthに達していると推測できる。基準時点からこの合計利用量が上限Rthに達した時点taまでの期間500を、利用量判定期間とする。
図2(b)は、現時点を時点t3として、利用者Aが画像形成装置を利用した場合の、現時点までの利用量の変化の例を示す。ここで、利用者Aによる利用量の統計値は、既に求められているものとする。図2(b)の例では、線401’および402’にそれぞれ例示されるように、レビュー用の印刷モードおよび通常の印刷モードでは、時点t3での利用量は、対応する統計値と略同一である。一方、線400’に例示されるように、会議用の印刷モードにおいて、時点t3の利用量が統計値よりも多くなっており、これに伴い、時点t3の合計利用量も、線404’に例示されるように、統計値よりも多くなっている。
ここで、現時点t3以降において、利用者Aが統計値を求めるための測定時と同様のペースで画像形成装置を利用した場合について考える。この場合、時点t3における利用量に対して、時点t3以降の統計値の変化分を加算した値が、時点t3以降の利用量として推測できる。したがって、利用者Aの合計利用量は、統計値に基づき求めた利用量判定期間を経過する前に、上限Rthを超えてしまう可能性があると推測できる。
サーバ30は、予め求めた統計値と、画像形成装置から受け取った、利用量を含む各情報に基づきこの推測を導き出し、推測結果に応じて、利用量判定期間内に合計利用量が上限Rthに達しないと予測される印刷設定を生成し、生成した印刷設定を推奨設定として画像形成装置に対して送信する。
例えば、利用量としてトナー量を用いている場合、サーバ30は、利用者Aが利用する印刷モードがフルカラー印刷であれば、モノクロ印刷など色数を落とした印刷設定を推奨設定として生成することが考えられる。利用量としてトナー量を用いている場合には、これに限らず、解像度を落とした印刷設定を推奨設定として生成してもよい。さらに、利用量として用紙枚数を用いている場合、サーバ30は、集約印刷を行うような印刷設定を推奨設定として生成することが考えられる。
図3を用いて、部品個別の利用量に基づき印刷管理を行う例について説明する。図3の例では、部品個別の利用量として、シアン、マゼンタ、イエローおよび黒各色の、未使用の状態を100%としたときのトナーの残量に注目している。
図3(a)は、各色のトナーの残量を、時系列に沿って測定した結果の統計例を示す。例えば、画像形成装置は、利用者Aが利用する毎に、利用者を示す情報と、各色のトナー量とを関連付けてサーバ30に送信する。これに限らず、トナー量の代わりにトナー残量を送信してもよいし、トナー使用量を送信してもよい。
例えば、各色のトナー残量が100%の状態の時点t10を基準時点とし、この時点t10から時点t11、t12、…、t17と、何れかの色のトナー残量が0%になるまで一定間隔でトナー残量を取得する。この処理を複数回行い、各時点での複数回での例えば平均値を、各時点でのトナー残量の統計値として算出する。
図3(a)の例では、線410に例示されるように黒のトナーが時点t17で残量0%となっている。次いで、マゼンタ、イエロー、シアンの順に、時点t17での残量が少なくなっている。このとき、時点t17において、黒以外のマゼンタ、イエローおよびシアン各色の残量は、何れも0%にはなっていない。ここでは、基準時点としての時点t10から、各色のトナーの何れかのトナー残量が最初に0%になる時点t17までの期間510を、利用量判定期間とする。
図3(b)は、現時点を時点tbとして画像形成装置が利用された場合の、現時点までの利用量の変化の例を示す。ここで、各色のトナー残量の統計値は、既に求められているものとする。図3(b)の例では、線410’、411’および413’にそれぞれ示されるように、黒、マゼンタおよびシアンで、時点tbのトナー残量が統計値よりも少なくなっている。
ここで、現時点である時点tb以降において、統計値を求めるための測定時と同様のペースで画像形成装置が利用された場合について考える。この場合、時点tbにおける各色のトナー残量に対して、時点tb以降の統計値の変化分を加味した値が、時点tb以降のトナー残量として推測できる。したがって、図3(b)の例の場合、線410’および411’で示される黒およびマゼンタについては、統計値に基づき求めた利用量判定期間を経過する前に、トナー残量が0%になることが推測できる。
一方、線413’で示されるシアンについては、時点tbにおけるトナー残量が、統計値よりも遥かに少なくなっている。しかしながら、統計値によれば、線413に例示されるように、シアンは、時点tb以降のトナー残量の変化が比較的小さいため、利用量判定期間を経過する前にトナー残量が0%になる可能性が小さいと推測できる。
サーバ30は、予め求めた統計値と、画像形成装置から受け取った各色のトナー残量を示す情報とに基づきこの推測を導き出し、推測結果に応じて、利用量判定期間内に各色のトナーのトナー残量が統計値が示す値に近付くと予測される印刷設定を生成し、生成した印刷設定を推奨設定として画像形成装置に対して送信する。
例えば、利用しようとする印刷モードがフルカラー印刷を行うものであれば、モノクロ印刷など色数を落とす印刷設定や、印刷解像度を落とした印刷設定などを推奨設定として生成することが考えられる。
このように、実施形態によれば、サーバ30は、利用者の当該画像形成装置の利用履歴に基づく利用量の統計値と、利用者の利用時の利用量とに応じて推奨する印刷設定を生成する。そのため、利用者が画像形成装置を利用する際に、利用者に設定された利用量を超過して印刷出力が制限されることが防がれる。
(サーバおよび画像形成装置の構成例)
図4は、実施形態に適用可能なサーバ30の一例の構成を示す。図4に例示されるサーバ30において、バス300に対してCPU(Central Processing Unit)310、ROM(Read Only Memory)311、RAM(Random Access Memory)312および表示制御部313が接続される。また、バス300に対して、通信部315、入力部316およびHDD(ハードディスクドライブ)317が接続される。
CPU310は、ROM311およびHDD317に記憶されるプログラムに従い、RAM312をワークメモリとして用いて、このサーバ30の全体を制御する。表示制御部313は、CPU310により生成された表示制御信号を、表示部314が表示可能な信号に変換して出力する。
HDD317は、上述のCPU310が実行するためのプログラムや各種データが格納される。MFP10Aおよび10Bやプリンタ11を利用する各利用者の情報、各利用者毎のMFP10Aおよび10Bやプリンタ11の利用履歴、ならびに、MFP10Aおよび10Bやプリンタ11の稼働情報(消耗部品の利用量の情報など)も、HDD317に記憶される。
入力部316は、外部からのデータ入力を行うUSB(Universal Serial Bus)やIEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)といったデータI/Fや、キーボードなど利用者入力を受け付ける入力デバイスを含む。通信部315は、所定のプロトコルを用いてネットワーク20を介した通信を行う。
図5は、実施形態に適用可能な画像形成装置としてのMFP10Aの一例の構成を示す。図5の例では、MFP10Aは、主ユニットであるコントローラ部130と、副ユニットであるサブシステム部140とを有し、PSU(Power Supply Unit)170が、後述する電源制御部145の制御に従い、これらコントローラ部130およびサブシステム部140に対して電源を供給する。
コントローラ部130は、このMFP10Aの主動作を実行する部分であって、メインCPU115、SDRAM(Synchronous Dynamic Random-Access Memory)111、フラッシュメモリ112およびHDD113、遠隔管理システム用メモリ117を有し、これらがASIC(Application Specific Integrated Circuit)116によって互いに通信可能に接続される。
SDRAM111は、メインCPU115が処理時に利用するメモリであって、各種プログラムが実行時に展開される。フラッシュメモリ112は、不揮発性の半導体メモリであって、ブートプログラムやOS(Operating System)イメージが予め記憶される。また、フラッシュメモリ112は、不揮発性が必要とされる各種のデータ、例えばこのMFP10Aの機種名、機番およびIPアドレスといったMFP10Aを特定するための情報や、MFP10Aに対する各種の設定値などが記憶される。HDD113は、メインCPU115が動作するための各種プログラムが格納されると共に、後述するプロッタ/スキャナエンジン部124やFCU121で用いる画像データなどが一時的に格納される。
遠隔管理システム用メモリ117は、このMFP10Aの遠隔管理を行うために用いられる情報が記憶される。例えば、遠隔管理システム用メモリ117に対して、コントローラ部130の状態を示す情報が記憶される。この状態情報は、例えば後述するプロッタ/スキャナエンジン部124やFCU121の稼働履歴や消耗部品の利用量といった部品利用量の情報を含む。遠隔管理システム用メモリ117に記憶されるこの情報は、MFP10Aにおいて、例えば所定の時間間隔で更新される。
さらに、ASIC116に対して、FCU121およびプロッタ/スキャナエンジン部124が接続されると共に、それぞれ例えばUSB(Universal Serial Bus)およびIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394に対応するデータI/F122および123が接続される。周辺機125は、例えばADF(Auto Document Feeder)であり、MFP10Aの筐体において、プリンタ/スキャナ部に取り付けられて使用される。ASIC116は、接続される、メインCPU115の制御対象である各部の共有化を図り、これら各部の間でのデータ転送を調停する。
さらにまた、ASIC116に対して、操作パネル114が接続される。操作パネル114は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置と、押下した位置に応じた制御信号を出力する入力デバイスとが一体的に構成された、所謂タッチパネルを適用することができる。タッチパネルでは、プログラムに従い、表示画面と連動した入力が可能なユーザインターフェイス(UI)を実現することができる。操作パネル114に対して、さらに、1または複数の操作子や簡易な表示部を設けてもよい。
FCU121は、コントローラ部130の制御に従い、G3規格やG4規格でファックス通信を行う。プロッタ/スキャナエンジン部124は、コントローラ部130の制御に従い、プリンタ機能やスキャナ機能を実現する。
この例では、プロッタ/スキャナエンジン部124におけるプリンタ機能は、帯電させた感光体ドラム上に形成された静電荷を光ビームにより露光して、画像データに基づく静電潜像を形成し、この静電潜像を現像剤により現像してトナー像を形成し、このトナー像を定着ローラを用いて加熱して印刷媒体に定着させることで印刷媒体に対して画像形成を行う、電子写真方式が適用されるものとする。また、プリンタ機能において、フルカラー印刷を行うために、トナーや感光体ドラムを始めとする各機構が、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの各色に対応してそれぞれ設けられる。
プロッタ/スキャナエンジン部124は、トナーや感光体ドラムといった消耗部品の利用量を示す情報を、コントローラ部130に送信する。コントローラ部130において、この情報は、ASIC116を介してメインCPU115に受け取られ、所定に処理されて遠隔管理システム用メモリ117に記憶される。
メインCPU115は、フラッシュメモリ112やHDD113に予め記憶されたプログラムなどに従い、SDRAM111をワークメモリとして用いて、ASIC116に接続される各部の動作を制御する。例えば、メインCPU115は、操作パネル114に対する利用者操作に応じて、FCU121やプロッタ/スキャナエンジン部124を制御して、ファックス通信や、印刷およびコピー機能などを実行させることができる。
サブシステム部140は、サブCPU141、RAM142、ROM143、遠隔管理システム用メモリ144、電源制御部145およびPCI(Peripheral Component Interconnect Bus)146Aを有し、これらがインターフェイスASIC147により互いに通信可能に接続される。インターフェイスASIC147は、接続される、サブCPU141の制御対象である各部の共有化を図り、これら各部の間でのデータ転送を調停する。
サブCPU141は、ROM143に予め記憶されたプログラムに従い、RAM142をワークメモリとして用い、インターフェイスASIC147に接続される各部の動作を制御する。電源制御部145は、PSU170の動作を制御する。遠隔管理システム用メモリ144は、コントローラ部130が有する遠隔管理システム用メモリ117に記憶される、コントローラ部130の状態情報がバックアップされる。また、遠隔管理システム用メモリ144は、このMFP10Aに対して遠隔管理を行うサーバ30の識別情報が記憶される。サーバ30の識別情報は、例えば、サーバ30のIPアドレスである。
PCI146Aは、LAN(Local Area Network)やインターネットといったネットワークに対する接続を制御するNIC(Network Interface Card)102が接続される。MFP10Aは、NIC102を介してネットワーク20に接続され、サーバ30とネットワーク20を介して通信を行うことにより、サーバ30による遠隔管理を受ける。
また、サブシステム部140のサブCPU141とコントローラ部130のメインCPU115とは、インターフェイスASIC147およびASIC116を介して互いに通信可能とされている。
図6は、実施形態に適用可能な画像形成装置およびサーバ30の一例の機能を示す機能ブロック図である。なお、図6では、画像形成装置としてMFP10Aで代表させて示している。実施形態の機能としては、MFP10Bおよびプリンタ11といった他の画像形成装置も、MFP10Aと同等である。
先ず、MFP10Aの一例の機能について説明する。MFP10Aは、UI(User Interface)制御部180と、リモート通信部181と、入力制御部182と、出力制御部183と、利用者判定部184と、利用量判定部185とを有する。これら各部は、例えば、コントローラ部130内のHDD113に予め格納され、メインCPU115上で動作する画像形成装置用印刷管理プログラムにより実現される。これに限らず、これら各部のうち一部または全部を、協働する個別のハードウェアを用いて実現してもよい。
実施形態に係る画像形成装置用印刷管理プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供される。さらに、実施形態に係る画像形成装置用印刷管理プログラムを、インターネットなどの通信ネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、通信ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、実施形態に係る画像形成装置用印刷管理プログラムを、インターネットなどの通信ネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
実施形態に係る画像形成装置用印刷管理プログラムは、例えば、上述した各部(UI制御部180、リモート通信部181、入力制御部182、出力制御部183、利用者判定部184、利用量判定部185)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはメインCPU115が例えばHDD113から当該画像形成装置用印刷管理プログラムを読み出して実行することにより、上記各部が主記憶装置(例えばSDRAM111)上にロードされ、各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
UI制御部180は、操作パネル114を介してなされる利用者インターフェイスの制御を行う。例えば、UI制御部180は、操作パネル114に対する表示を制御して、利用者に対してMFP10Aからのメッセージを通知する。また、UI制御部180は、操作パネル114に対してなされた入力操作を受け付けるための処理を行う。
リモート通信部181は、NIC102を制御して、ネットワーク20を介してなされるサーバ30と通信を行い、MFP10Aの情報をサーバ30に送信すると共に、サーバ30から送信された情報を受信する。なお、リモート通信部181は、サーバ30に対して情報を送信する際に、送信する情報に対してMFP10Aを識別可能な識別情報を付加する。識別情報は、MFP10Aそのものを一意に識別可能な機器情報でもよいし、MFP10Aのネットワーク20上のアドレスであるIP(Internet Protocol)アドレスであってもよい。
入力制御部182は、利用者がMFP10Aに対して入力の要求を行った際に、入力の制御を設定に従い行う。また、出力制御部183は、利用者がMFP10Aに対して出力の要求を行った際に、出力の制御を設定に従い行う。入力制御部182が入力制御を行った入力設定と、出力制御部183が出力制御を行った出力設定とが、例えば出力制御に従い出力が開始された時刻を示す時間情報を付加されて、リモート通信部181によりサーバ30に送信される。
例えば、入力制御部182は、利用者が指定した印刷モード(後述する)に示される設定に従い、プロッタ/スキャナエンジン部124のスキャナエンジン部を制御して画像データを得る。また、出力制御部183は、利用者が指定した印刷モードに示される設定に従い、プロッタ/スキャナエンジン部124のプロッタエンジン部を制御して、画像データに基づき印刷媒体に対して画像形成を行う。
利用者判定部184は、MFP10Aを利用する利用者の認証を行うと共に、認証された利用者の情報を管理する。例えば、利用者は、操作パネル114を操作して所定の情報を入力してMFP10Aにログインすることで、MFP10Aの機能を利用することが可能となる。利用者判定部184は、例えば、MFP10Aの機能を利用可能として登録された利用者の情報をHDD113などに保持し、操作パネル114から入力された利用者のログイン情報に基づき利用者情報を照合して認証処理を行う。認証が成功した利用者は、このMFP10Aの機能を利用可能となる。また、利用者判定部184は、認証が成功した利用者を示す情報を、当該利用者がログインした時刻を示す時間情報と共にリモート通信部181を介してサーバ30に送信する。
利用量判定部185は、例えばMFP10Aが利用される毎に、各部品の利用量を取得する。また、利用量判定部185は、取得された各部品の利用量に基づき、各部品が利用可能な残り期間を求める。一例として、利用量判定部185は、消耗品、例えばトナーの使用量を計測して残量を求め、利用可能な残り期間を推測する。利用量判定部185により取得された各部品の利用量や利用可能な残り期間を示す情報は、利用量が取得された時刻を示す時間情報を付加されて、リモート通信部181によりサーバ30に送信される。
次に、サーバ30の機能の例について説明する。サーバ30は、リモート通信部320と、利用者識別部321と、部品利用状態管理部322と、制限モード管理部325と、設定管理部323と、利用実績管理部324と、利用量判定部326とを有する。これら各部は、例えばHDD317に予め格納され、CPU310上で動作するサーバ用印刷管理プログラムにより実現される。これに限らず、これら各部のうち一部または全部を、協働する個別のハードウェアを用いて実現してもよい。
なお、データベース(DB)330は、例えば部品利用状態管理部322、制限モード管理部325、設定管理部323および利用実績管理部324で管理される各データが格納される。また、DB330は、利用者識別部321で利用者の識別を行うための利用者情報も格納される。DB330は、サーバ30が有するHDD317上に各データを格納することで構成してもよいし、サーバ30に対してネットワーク20や所定のインターフェイスを介して接続される他のストレージ装置上に各データを格納して構成してもよい。
実施形態に係るサーバ用印刷管理プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供される。さらに、実施形態に係るサーバ用印刷管理プログラムを、インターネットなどの通信ネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、通信ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、実施形態に係るサーバ用印刷管理プログラムを、インターネットなどの通信ネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
実施形態に係るサーバ用印刷管理プログラムは、例えば、上述した各部(リモート通信部320、利用者識別部321、部品利用状態管理部322、制限モード管理部325、設定管理部323、利用実績管理部324、利用量判定部326)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU310が例えばHDD317から当該サーバ用印刷管理プログラムを読み出して実行することにより、上記各部が主記憶装置(例えばRAM312)上にロードされ、各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
リモート通信部320は、通信部315を制御して、ネットワーク20を介して例えばMFP10Aと通信を行い、サーバ30からの情報をMFP10Aに対して送信すると共に、MFP10Aから送信された各情報を受信する。
利用者識別部321は、MFP10Aから送信されリモート通信部320に受信された、認証が成功した利用者の情報に基づき、現在MFP10Aを利用中の利用者を識別する。部品利用状態管理部322は、MFP10Aから送信された各部品の利用量や利用可能な残り期間を示す情報を管理する。
設定管理部323は、利用者毎に設定された印刷設定を管理する。印刷設定は、例えばMFP10Aの利用用途毎に、各利用者に対して設定される。図7は、利用者毎の印刷設定のうち出力設定の例を示す。図7の例では、利用用途として、会議資料出力、レビュー出力および通常出力の3種類が設定されている。この利用用途毎の印刷設定を、印刷モードと呼ぶ。利用用途は、この3種類に限らず、4種類以上であってもよいし、2種類以下であってもよい。
各印刷モードに対して、出力設定の各項目が定義される。図7の例では、「カラー」、「集約」および「両面」が出力設定の項目として定義されている。項目「カラー」は、フルカラー印刷を行うか、モノクロ印刷を行うかが設定される。フルカラー印刷では、例えばシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの4色が用いられる。一方、モノクロ印刷では、ブラック1色のみが用いられる。項目「集約」は、1枚の用紙に複数ページを集約して印刷する集約印刷を行うか否か、また、集約印刷を行う場合の集約モード(2in1など)が設定される。項目「両面」は、1枚の用紙の両面に印刷する両面印刷を行うか否かが設定される。項目「現在の推奨モード」は、当該利用者の利用履歴に基づき推奨される印刷モードが示される。
図6の説明に戻り、利用実績管理部324は、利用者毎のMFP10Aの利用の履歴を利用実績として管理する。図8は、利用実績管理部324が管理する利用実績の例を示す。図8(a)は、各利用者がMFP10Aを利用した際の印刷モードの履歴の例を示す。図8(a)の例では、MFP10Aの利用毎に、利用時刻を示す時間情報(日時)と、利用者と、利用時における推奨モードと、当該推奨モードの各出力設定(推奨設定)と、当該利用時に実際に実行された各出力設定とが関連付けられて管理される。
図8(a)の例では、日時「X月1日 08時37分15秒」に利用者「Aさん」が、また、「X月1日 14時26分09秒」に利用者「Bさん」が、それぞれ推奨モードに従いMFP10Aを利用したことが示されている。また、日時「X月31日 17時24分53秒」に利用者「Aさん」が、また、日時「X月31日 20時02分44秒」に利用者「Cさん」が、それぞれ推奨モードと異なる出力設定に従いMFP10Aを利用したことが示されている。
例えば、利用実績管理部324は、MFP10Aの入力制御部182および出力制御部183とによる入力設定および出力設定と、当該各設定に付加された時間情報とをリモート通信部320から取得する。また、利用実績管理部324は、MFP10Aの利用者判定部184が取得した、認証に成功した利用者を示す情報と、当該利用者のログイン時刻を示す時間情報とをリモート通信部320から取得する。
利用実績管理部324は、入力設定および出力設定に付加された時間情報と、利用者のログイン時刻を示す時間情報とを比較することで、入力設定および出力設定と、利用者の情報とを対応付けることができる。また、推奨モードおよび推奨設定は、後述する制限モード管理部325から取得できる。
図8(b)は、各利用者がMFP10Aを利用した際の利用量の履歴の例を示す。図8(b)の例では、MFP10Aの利用毎に、利用時刻を示す時間情報(日時)と、利用者と、MFP10Aの利用量としてのサプライ使用量とが関連付けられて管理される。この例の場合、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラック各色のトナーの使用量と、用紙の使用枚数とがMFP10Aの利用量として定義されている。
また、図8(b)の例では、MFP10Aの利用毎に、さらに推奨設定を無視して出力が実行された場合のサプライ使用量の、推奨設定によるサプライ使用量に対する超過量が関連付けられて管理されている。
例えば、利用実績管理部324は、MFP10Aの利用量判定部185で取得されネットワーク20を介して送信されたMFP10Aの利用量と、当該利用量に付加された時間情報とをリモート通信部320から取得する。また、利用実績管理部324は、図8(a)の場合と同様にして取得した利用者の情報と当該利用者のログイン時刻を示す時間情報とを取得し、ログイン時刻を示す時間情報と利用量に付加された時間情報とを比較することで、利用量と利用者による各情報とを対応付けることができる。
制限モード管理部325は、各利用者に対してMFP10Aの利用量に制限を設ける場合に、各利用者に設定された利用量の制限の情報をそれぞれ管理する。また、制限モード管理部325は、各利用者について、MFP10Aの利用量の上限に達したと判定した場合に、MFP10Aの利用に制限をかける。
例えば、制限モード管理部325は、部品利用状態管理部322に管理される、MFP10Aの各部品の利用量や利用可能な残り期間を示す情報に基づき、利用者がMFP10Aを利用中に、利用量が設定された上限を超えた場合に、その旨示すメッセージを生成する。このメッセージは、リモート通信部320によりMFP10Aに送信され、UI制御部180により操作パネル114に表示される。
利用量判定部326は、利用実績管理部324に管理される利用者の利用実績に基づき、当該利用者が利用可能なMFP10Aの利用量を判定する。例えば、利用量判定部326は、利用実績管理部324に管理される、利用者の利用実績に対して例えば平均値算出など統計処理を行い、各時点での統計値を予め求め、保持する。利用量判定部326は、保持される統計値と、制限モード管理部325に管理される、利用者に設定される利用量の制限(上限)の情報とに基づき利用量判定期間を設定する。
利用量判定部326は、利用者がMFP10Aを利用する際に、利用実績管理部324に管理される、当該利用者の利用実績に基づき予め求めた各時点の統計値と、当該利用者による現在の利用量と、当該利用者に対して設定された上限とに基づき、例えば当該利用者がMFP10Aを後どれだけ利用可能かを判定する。
さらに、利用量判定部326は、部品利用状態管理部322に管理される各部品の利用量などに基づき、利用可能なMFP10Aの利用量を判定する。例えば、利用量判定部326は、上述と同様にして、部品利用状態管理部322に管理される各部品の利用量などに基づき各時点での統計値を予め求め、保持する。利用量判定部326は、保持される統計値と、部品に予め指定される利用量の上限の情報とに基づき、利用量判定期間を設定する。
利用量判定部326は、利用者がMFP10Aを利用する際に、利用実績管理部324に管理される各利用者による現在の利用実績に基づき予め求めた各時点の統計値と、現在の利用量と、利用量の上限とに基づき、利用者がMFP10Aを後どれだけ利用可能かを判定する。
利用量判定部326は、これらの判定結果に応じて、利用量が統計値に近付くような印刷設定の印刷モードである推奨モードを設定する。この推奨モードを示す情報は、リモート通信部320からMFP10Aに対して送信され、例えばUI制御部180の制御に従い操作パネル114に表示される。
なお、MFP10Aおよびサーバ30の構成は、図6に示す構成に限られない。例えば、サーバ30の機能の一部をMFP10Aに移動した構成とすることもできる。一例として、サーバ30に含まれる部品利用状態管理部322、設定管理部323、利用実績管理部324および制限モード管理部325のうち少なくとも1つをMFP10Aに移動させ、MFP10Aの機能とすることが考えられる。例えば利用実績管理部324の機能をMFP10Aに移動させた場合、サーバ30は、利用実績管理部324が管理する情報が必要な場合には、ネットワーク20を介してMFP10Aと通信を行い、MFP10A内の利用実績管理部324に対して必要な情報を要求する。
(実施形態に係る処理の具体的な手順)
次に、実施形態にかかる処理の具体的な手順について説明する。図9は、実施形態に係るMFP10A側の一例の処理を示すフローチャートである。MFP10Aは、ステップS10で利用者のログイン操作を待機する。操作パネル114に対して利用者によりログイン操作がなされると、UI制御部180は、入力されたログイン情報を利用者判定部185に渡す。利用者判定部184は、このログイン情報に基づきログインした利用者の認証を行い、認証が成功した場合、ログインした利用者の利用者情報をサーバ30に通知する(ステップS11)。
次のステップS12で、サーバ30から送信された表示用のデータがリモート通信部181により受信される。この表示用のデータは、推奨モードによる推奨設定の情報を含む。次のステップS13で、UI制御部180は、ステップS12で受信された表示用のデータに従い、推奨設定の選択を促す画面を操作パネル114に対して表示させる。
図10は、実施形態に係るサーバ30側の一例の処理を示すフローチャートである。ステップS20で、サーバ30は、上述の図9のフローチャートのステップS11でMFP10Aから送信された利用者情報の通知を、リモート通信部320により受信する。利用者識別部321は、この受信された利用者情報に基づきMFP10Aを現在利用する利用者を識別する。
次のステップS21で、部品利用状態管理部322は、リモート通信部320によりMFP10Aと通信を行い、MFP10Aから部品利用状態を示す情報を取得する。例えば、MFP10Aは、サーバ30からの要求に従い遠隔管理システム用メモリ117に記憶される部品利用量を示す情報を読み出し、サーバ30に向けて送信する。
利用量判定部326は、次のステップS22で、利用者識別部321で識別された利用者の利用実績を利用実績管理部324から取得し、さらに次のステップS23で、設定管理部323から、識別された利用者が利用する印刷モードに対応する印刷設定を取得する。なお、設定管理部323は、当該利用者が利用する印刷モードを示す情報を、リモート通信部320を介して取得しているものとする。
利用量判定部326は、次のステップS24で、当該利用者が利用可能な利用量を確認する。すなわち、利用量判定部326は、対象の部品について、部品利用状態管理部322に管理される部品利用状態を示す情報と、予め求められた部品利用量の統計値と、部品に予め設定される利用量の上限とに基づき、部品に関して利用量判定期間内に利用可能な利用量を確認する。また、利用量判定部326は、利用実績管理部324に管理される情報に基づき求められる現在の利用者による利用量と、利用量の統計値と、当該利用者に設定される利用量の上限の情報とに基づき、当該利用者が利用量判定期間内に利用可能な利用量を確認する。
次のステップS25で、利用量判定部326は、ステップS22で取得した利用者の利用実績と、ステップS23で取得した印刷設定と、ステップS24で確認した、部品に関して利用可能な利用量とに基づき、対象の部品の利用量が、利用量判定期間内に利用可能量を超えるか否かを判定する。若し、超えると判定された場合は、処理が後述するステップS29に移行される。一方、超えないと判定された場合は、処理がステップS26に移行される。
ステップS26で、利用量判定部326は、ステップS22で取得した利用者の利用実績と、ステップS23で取得した印刷設定と、ステップS24で確認した、当該利用者の利用可能な利用量とに基づき、当該利用者の利用量が、利用量判定期間内に当該利用者に設定された利用可能量を超えるか否かを判定する。若し、超えると判定された場合は、処理が後述するステップS29に移行される。一方、超えないと判定された場合は、処理がステップS27に移行される。
ステップS27で、利用量判定部326は、利用者の利用目的に応じた推奨設定を生成する。例えば、利用量判定部326は、利用者が選択した印刷モードの印刷設定を推奨設定として生成することができる。
一方、ステップS29では、利用量判定部326の判定結果に応じて、制限モード管理部325が、ステップS25からステップS29に移行した場合は部品の利用可能量と、各利用者の利用実績とに基づき、利用量判定期間内に利用が不可にならないような、すなわち、利用量の変化が統計値の変化に近付くような印刷設定を推奨設定として生成する。また、ステップS26からステップS29に移行した場合は、制限モード管理部325が、当該利用者に設定された利用可能量と、当該利用者の利用実績とに基づき、利用量判定期間内に利用が不可にならないような印刷設定を推奨設定として生成する。このような推奨設定の例として、印刷に用いる色数を落とした印刷設定が考えられる。
ステップS27またはステップS29で推奨設定が生成されると、処理がステップS28に移行される。ステップS28では、リモート通信部320がステップS27またはステップS29で生成された推奨設定を示す情報を、MFP10Aに送信する。このとき、サーバ30は、推奨設定および推奨設定の選択を促す推奨設定画面をMFP10Aの操作パネル114に対して表示させるための表示データを、推奨設定と共にMFP10Aに送信することができる。推奨設定画面は、MFP10A側で生成し、操作パネル114に対して表示させてもよい。
ステップS28で送信された推奨設定を示す情報は、上述した図9のフローチャートにおけるステップS12で、表示用データとしてMFP10Aに受信され、次のステップS13でUI制御部180により操作パネル114に表示される。
図11は、MFP10Aの操作パネル114に対して表示される推奨設定画面600の一例を示す。図11の例では、推奨設定画面600に対して、推奨設定が表示されていることを示すメッセージ601と、推奨設定による各印刷設定値が表示される領域602と、印刷設定を推奨設定に変更するか否かを選択するボタン603および604が配置される。
ボタン603は、印刷設定を推奨設定に変更せず、利用者が設定した印刷設定を用いる旨をMFP10Aに対して指示する。ボタン604は、印刷設定を推奨設定に変更する旨をMFP10Aに対して指示する。利用者がボタン604を操作した場合には、印刷設定の各値が、利用者が設定した値から、推奨設定による値に変更されて印刷が実行される。これにより、当該利用者は、利用量判定期間内にMFP10Aが利用不可になることを防ぐことができる。
一方、推奨設定画面600においてボタン603が操作された場合、推奨設定画面600が警告が表示される画面に切り替わる。図12は、この警告表示画面610の一例を示す。なお、サーバ30は、上述の推奨設定画面600を表示させるための表示データと共に、この警告表示画面610を表示するための表示データを送信することができる。
図12の例では、警告表示画面610に対して、設定のやり直しを促す警告メッセージ611と、利用者によって設定された現在の印刷設定が表示される領域612と、推奨設定による各印刷設定値が表示される領域613とが配置される。この例では、利用者により設定された現在の印刷設定がフルカラーで印刷を行う設定であるのに対し、推奨設定がモノクロでの印刷となっており、推奨設定が利用者による印刷設定に対して色数を落とした設定となっていることが分かる。
さらに、警告表示画面610に対して、利用者に処理を選択させるボタン614、615および616が配置される。ボタン615は、推奨設定から利用者による印刷設定への変更を続行しない旨をMFP10Aに対して指示する。利用者がボタン615を操作した場合には、例えば、操作パネル114に対して上述の推奨設定画面600が再び表示される。
ボタン616は、推奨設定から利用者による印刷設定への変更を続行する旨をMFP10Aに対して指示する。利用者がこのボタン616を操作した場合には、領域612に表示される利用者による印刷設定での印刷が実行される。この場合、利用量判定期間内にMFP10Aが利用不可になる可能性が高くなる。
ボタン614は、例えば当該利用者によるMFP10Aの利用状況を示す画面(図示しない)を表示させる。これに限らず、各部品の状況を示す画面を表示してもよい。
図13は、MFP10Aからサーバ30に対して、利用者の利用量を送信する際の一例の処理を示すフローチャートである。例えば、利用者の指示に応じてMFP10Aが複写や印刷などの動作を行った場合に、当該動作に伴う利用量が、利用者を示す情報と共に、MFP10Aからサーバ30に対して送信される。
MFP10Aにおいて、入力制御部182による処理が完了すると(ステップS40)、次のステップS41で、入力制御部182に対してなされた入力設定と、入力制御部182の制御による利用者の利用量を示す情報とが、利用者を示す情報と共に、リモート通信部181によりサーバ30に送信される。
さらに、MFP10Aにおいて、出力制御部183による処理が完了すると(ステップS42)、次のステップS43で、出力制御部183に対してなされた出力設定と、出力制御部183の制御による利用者の利用量を示す情報とが、利用者を示す情報と共に、リモート通信部181によりサーバ30に送信される。
サーバ30は、ステップS41で送信された入力設定および利用量を示す情報と、ステップS43で送信された出力設定および利用量を示す情報とをリモート通信部320にて受信する。受信された入力および出力設定は、利用者を示す情報と関連付けられて利用実績管理部324に管理される。また、利用量を示す情報は、利用者を示す情報と関連付けられて部品利用状態管理部322および利用実績管理部324に、適宜に管理される。
例えば、利用実績管理部324に管理される、図8(a)に示した各利用者の印刷モードの履歴や、図8(b)に示した各利用者の利用量の履歴に対してこれらの情報が追加され、各利用者の利用実績が更新される。また、利用量判定部326は、この更新された利用実績に基づき各統計値を更新することができる。
このように、実施形態によれば、利用者が画像形成装置を利用する際に、利用目的(印刷設定)と、当該利用者の利用実績とに基づき、利用量が所定期間内に上限に達しないような推奨設定を生成し、画像形成装置に反映できるようにしている。そのため、利用者が画像形成装置を利用する際に、利用量が上限に達して利用ができない状況に陥ることが防がれる。
なお、上述では、実施形態が、各画像形成装置の印刷管理をネットワーク20を介してサーバ30が行うように説明したが、これはこの例に限定されない。すなわち、図6を用いて説明したサーバ30の各機能を画像形成装置側に含めることで、実施形態による印刷管理を、各画像形成装置それ自身で行うことも可能である。
10A,10B MFP
11 プリンタ
20 ネットワーク
30 サーバ
180 UI制御部
181,320 リモート通信部
182 入力制御部
183 出力制御部
184 利用者判定部
185 利用量判定部
322 部品利用状態管理部
323 設定管理部
324 利用実績管理部
325 制限モード管理部
326 利用量判定部
特許第4715331号公報

Claims (7)

  1. 画像形成装置の利用実績を管理する管理手段と、
    利用者が前記画像形成装置を利用する利用時点での該画像形成装置の利用量を取得する利用量取得手段と、
    予め求められた、前記管理手段に管理される前記利用実績を所定期間を単位として統計処理した統計値を保持する保持手段と、
    前記統計値と、前記利用量取得手段で取得された前記利用時点での前記利用量とに基づき、前記所定期間内に前記画像形成装置の利用量が上限に達するか否かを判定し、達すると判定した場合に、該利用時点以降の該画像形成装置の利用量を該統計値に近付けるための、前記画像形成装置に対する推奨設定を生成する判定手段と
    を有する
    ことを特徴とする印刷管理システム。
  2. 前記利用者が前記画像形成装置に対して前記利用時点において設定した印刷設定を取得する設定取得手段をさらに有し、
    前記判定手段は、
    前記設定取得手段で取得した前記印刷設定よりも前記利用量が少ない印刷設定を、前記推奨設定として生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷管理システム。
  3. 前記判定手段は、
    前記画像形成装置において印刷目的に応じて予め用意される印刷モード毎の印刷設定と、該画像形成装置の稼働情報と、前記管理手段に管理される前記利用実績とに基づき前記推奨設定を生成する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷管理システム。
  4. 前記保持手段は、
    前記推奨設定に応じて前記利用者が前記画像形成装置に対して設定した印刷設定と、該印刷設定に従いなされた印刷による利用量とに基づき前記統計値を更新する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の印刷管理システム。
  5. 前記判定手段は、
    前記設定取得手段で取得された前記印刷設定より使用する色数が少ない印刷設定を前記推奨設定として生成する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の印刷管理システム。
  6. 画像形成装置の利用実績を管理する管理ステップと、
    利用者が前記画像形成装置を利用する利用時点での該画像形成装置の利用量を取得する取得ステップと、
    予め求められた、前記管理ステップにより管理される前記利用実績を所定期間を単位として統計処理した統計値と、前記取得ステップにより取得された前記利用時点での前記利用量とに基づき、前記所定期間内に前記画像形成装置の利用量が上限に達するか否かを判定し、達すると判定した場合に、該利用時点以降の該画像形成装置の利用量を該統計値に近付けるための、前記画像形成装置に対する推奨設定を生成する判定ステップと
    をコンピュータに実行させるための印刷管理プログラム。
  7. 利用実績を管理する管理手段と、
    利用者が利用する利用時点での利用量を取得する取得手段と、
    予め求められた、前記管理手段に管理される前記利用実績を所定期間を単位として統計処理した統計値を保持する保持手段と、
    前記保持手段に保持される前記統計値と、前記取得手段で取得された前記利用時点での前記利用量とに基づき、前記所定期間内に利用量が上限に達するか否かを判定し、達すると判定した場合に、該利用時点以降の利用量を該統計値に近付けるための推奨設定を生成する判定手段と
    を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
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