JP2014052410A - マルチコア光ファイバ - Google Patents

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正俊 田中
Yosuke Fujimaki
洋介 藤巻
Takaaki Kinoshita
貴陽 木下
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正義 八若
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Abstract

【課題】マルチコア光ファイバのコアの識別を容易に行えるようにする。
【解決手段】
マルチコア光ファイバ10は、ファイバ横断面において鏡映対称を構成するように配設された複数のコア111と、複数のコア111の外側に配置され且つファイバ横断面における外郭形状が鏡映対称に形成された外側層112とを有する。ファイバ横断面において、複数のコア111の対称軸と外側層112の外郭形状の対称軸とが一致しておらず、且つ複数のコア111の外郭及び外側層112の外郭を含む形状が回転対称性を有さない。
【選択図】図2

Description

本発明はマルチコア光ファイバに関する。
複数のコアを有するマルチコア光ファイバでは、コアの識別が必要な場合がある。
その識別手段として、例えば、特許文献1には、位置検出用コアを含む複数のコアからなるコア群の配置が、ファイバ軸に対する2π回転に関してのみ対称であるマルチコア光ファイバが開示されている。
特許文献2には、ファイバ横断面において、複数のコアが対称性を有するように配置され、視認用マーカがその対称性を破る位置に配置されたマルチコア光ファイバが開示されている。
また、マルチコア光ファイバ同士を接続する際の軸ずれ抑制手段として、特許文献3には、ファイバ横断面の形状に凸部又は凹部を有するマルチコア光ファイバが開示されている。
特開2012−32524号公報 特開2011−170099号公報 特開2010−286548号公報
コアの識別手段として、特許文献1及び2に開示された方法では、位置検出用コアや視認用マーカをドーパントのドープにより形成するが、周囲との屈折率差が僅かであるために反射光による識別は困難である。また、視認性に優れるエアホールを形成する識別方法も考えられるが、エアホールへの水の浸入や光コネクタへの取付時の研磨液の浸入や研磨屑の堆積といった問題が想定され、その一方、それを防止するためにエアホールを封止したのではコアの識別ができなくなってしまう。
本発明の課題は、マルチコア光ファイバのコアの識別を容易に行えるようにすることである。
本発明は、ファイバ横断面において鏡映対称を構成するように配設された複数のコアと、前記複数のコアの外側に配置され且つファイバ横断面における外郭形状が鏡映対称に形成された外側層とを有するマルチコア光ファイバであって、ファイバ横断面において、前記複数のコアの対称軸と前記外側層の外郭形状の対称軸とが一致しておらず、且つ前記複数のコアの外郭及び前記外側層の外郭を含む形状が回転対称性を有さない。
本発明によれば、ファイバ横断面において鏡映対称を構成するように配設された複数のコアの対称軸とそれらの複数のコアの外側の外側層のファイバ横断面における鏡映対称に形成された外郭形状の対称軸とが一致しておらず、また、ファイバ横断面において、複数のコアの外郭及び外側層の外郭を含む形状が回転対称性を有さないので、外側層のファイバ横断面における外郭形状に基づいて各コアの位置が決まり、その結果、ファイバ端面観察によりコアの識別を容易に行うことができる。
実施形態1に係るマルチコア光ファイバ心線の斜視図である。 マルチコア光ファイバの第1の変形例の横断面図である。 マルチコア光ファイバの第2の変形例の横断面図である。 マルチコア光ファイバの第3の変形例の横断面図である。 マルチコア光ファイバの第4の変形例の横断面図である。 マルチコア光ファイバの第5の変形例の横断面図である。 実施形態2に係るマルチコア光ファイバ心線の斜視図である。 実施形態2に係るマルチコア光ファイバ心線の変形例の斜視図である。 実施形態3に係るマルチコア光ファイバ心線の斜視図である。
以下、実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係るマルチコア光ファイバ心線10を示す。
実施形態1に係るマルチコア光ファイバ心線10は、マルチコア光ファイバ11とそれを被覆する被覆層12とを備える。実施形態1に係るマルチコア光ファイバ心線10の外径は例えば200〜400μmである。
マルチコア光ファイバ11は、複数のコア111とそれらの複数のコア111を被覆するクラッド112(外側層)との二層構造を有する。マルチコア光ファイバ11は例えば石英ガラスで形成されている。
複数のコア111のそれぞれは、希土類元素(Er、Yb、Nd)やゲルマニウム等のドーパントがドープされて相対的に高屈折率化されている。コア111の数は、図1に示す構成では7個であるが、それ以外の19個、37個であってもよく、例えば2〜50個である。コア111のファイバ横断面における外郭形状は、典型的には図1に示す円形であるが、特にこれに限定されるものではない。複数のコア111のファイバ横断面における外郭形状は、図1に示す構成では全てが同一であるが、異なるものが混在していてもよい。コア111の直径は例えば8〜12μmである。複数のコア111の直径は、図1に示す構成では全てが同一であるが、異なるものが混在していてもよい。相互に隣接するコア111間の間隔は例えば20〜50μmである。
複数のコア111は、全てがシングルモード伝送するコア111で構成されていてもよく、また、全てがマルチモード伝送するコア111で構成されていてもよく、さらに、それらが混在して構成されていてもよい。
複数のコア111は、ファイバ横断面において鏡映対称を構成するように配設されている。具体的には、複数のコア111は、図1に示す構成では、ファイバ中心の1個のコア111の周りに6個のコア111が三角格子を形成して正六角形を構成するように配設されている。この場合、図2に破線で示すように、7個のコア111は6本の対称軸を有する。複数のコア111は、このように1個のコア111の周りに6個のコア111が三角格子を形成して正六角形を構成するように配設された7個のコア111を含む構成であることが好ましい。また、複数のコア111は、図3に示すように、9個のコア111が正方格子を形成して正方形を構成するように配設されていてもよい。この場合、図3に破線で示すように、9個のコア111は4本の対称軸を有する。複数のコア111の対称軸の数は一般的には1〜10本である。なお、複数のコア111に外径の異なるものが混在する場合、複数のコア111の直径が全て同一である場合の全ての対称軸について対応するコア111同士が同一外径を有している必要はなく、図4に破線で示すように、対応するコア111同士が同一の外径を有することとなる対称軸が少なくとも1本存在すればよい。複数のコア111に外郭形状の異なるものが混在する場合も同様である。
複数のコア111は、ファイバ横断面において鏡映対称を構成するように配設されていることから、ファイバ横断面において回転対称性を有する。具体的には、図1に示す7個のコア111では6回回転対称性(60°回転対称性)を有し、図3に示す9個のコア111では4回回転対称性(90°回転対称性)を有する。なお、本出願において「(n回)回転対称性」とは、nを2以上の整数とし、所定の中心の周りを(360/n) °回転させると自らと重なる性質をいう。これらのコア111の数は一般的には2〜37である。
クラッド112は、ドーパントがドープされていない或いは屈折率を低くするフッ素等のドーパントがドープされて相対的に低屈折率化されている。クラッド112のファイバ横断面における外郭形状、つまり、マルチコア光ファイバ11のファイバ横断面の外郭形状は非円形であり、その最大外径は例えば125〜200μmである。
クラッド112のファイバ横断面における外郭形状、つまり、マルチコア光ファイバ11のファイバ横断面における外郭形状は鏡映対称に形成されている。具体的には、クラッド112のファイバ横断面における外郭形状は、図1に示す構成では、直線部分112aを有するいわゆるD形に形成されている。この場合、図2に一点鎖線で示すように、外郭形状は1本の対称軸を有する。また、クラッド112のファイバ横断面における外郭形状は、図5に示すように、円形の外周に1個の凹部112bを有する形状に形成されていてもよい。この場合も、図5に一点鎖線で示すように、外郭形状は1本の対称軸を有する。さらに、クラッド112のファイバ横断面における外郭形状は、図6に示すように、正五角形(正n角形)に形成されていてもよい。この場合、図6に一点鎖線で示すように、外郭形状は5本(正n角形の場合にはn本)の対称軸を有する。この外郭形状の対称軸の数は一般的には1〜10本である。但し、後述のコア111の識別性の観点からは、この対称軸は1本であることが好ましい。また、複数のコア111の対称軸の数とクラッド112のファイバ横断面における外郭形状の対称軸の数とは、同一であっても、また、前者が後者よりも少なくても、さらに、前者が後者よりも多くても、いずれでもよい。
クラッド112のファイバ横断面における外郭形状は、回転対称性を有していなくても、また、回転対称性を有していても、どちらでもよい。前者の場合、例えば、図1及び図5に示すクラッド112のファイバ横断面における外郭形状は、360°の1回回転対称性を有するのみであり、従って、本出願における回転対称性を有さない。後者の場合、例えば、図6に示すクラッド112のファイバ横断面における外郭形状は、多角形の角数が5の5回回転対称性を有する。このクラッド112のファイバ横断面における外郭形状の角数は一般的には2〜10である。また、この場合、複数のコア111の回転対称性とクラッド112のファイバ横断面における外郭形状の回転対称性は相異するが、前者の回転対称回数が後者の回転対称回数よりも小さくても、また、前者の回転対称回数が後者の回転対称回数よりも大きくても、どちらでもよい。
そして、このマルチコア光ファイバ11では、図2、3、5、及び6に示すように、ファイバ横断面において、複数のコア111の対称軸とクラッド112の外郭形状の対称軸とがファイバ中心に角度θだけずれて一致していない。複数のコア111の対称軸及びクラッド112の外郭形状の対称軸のうち少なくとも一方が複数の場合には、いずれの組合せの対称軸もずれて一致していない。直近の対称軸間のずれ角度θは、コア111の識別性を高める観点から、好ましくは3〜27°である。
また、このマルチコア光ファイバ11では、ファイバ横断面において、複数のコア111の外郭及びクラッド112の外郭を含む形状が全体として回転対称性を有さない。つまり、複数のコア111の外郭及びクラッド112の外郭を含む形状が360°の1回回転対称性を有するのみであり、従って、本出願における回転対称性を有さない。この条件は、クラッド112のファイバ横断面における外郭形状が回転対称性を有さなければ満たされるが、クラッド112のファイバ横断面における外郭形状が回転対称性を有する場合であっても、複数のコア111の対称軸とクラッド112の外郭形状の対称軸とがずれて一致していないこととの組合せによって満たされ得ることとなる。
被覆層12は、例えば合成樹脂で形成されている。被覆層12は、例えば、紫外線硬化型のウレタンアクリル系樹脂で形成された単一層で構成されていてもよく、また、下層側のシリコーン樹脂層と上層側のナイロン樹脂層との積層体で構成されていてもよい。被覆層12の厚さは例えば25〜390μmである。
以上の構成の実施形態1に係るマルチコア光ファイバ心線10によれば、ファイバ横断面において鏡映対称を構成するように配設された複数のコア111の対称軸とそれらの複数のコア111を被覆するクラッド112のファイバ横断面における鏡映対称に形成された外郭形状の対称軸とがいずれの組合せにおいても一致しておらず、また、ファイバ横断面において、複数のコア111の外郭及びクラッド112の外郭を含む形状が回転対称性を有さないので、ファイバ横断面におけるクラッド112の外郭形状、つまり、最も視認性に優れるファイバ横断面におけるマルチコア光ファイバ11の外郭形状に基づいて各コア111の位置が決まり、その結果、ファイバ端面観察によりコア111の識別を容易に行うことができる。従って、ドーパントのドープにより位置検出用コアや視認用マーカを形成した場合のような識別の困難性はなく、また、視認性に優れるエアホールを用いた場合のような水の浸入や光コネクタへの取付時の研磨液の浸入や研磨屑の堆積といった問題も生じない。
具体的には、図2に示すように、7個のコア111が、ファイバ中心の1個のコア111の周りに6個のコア111が三角格子を形成して正六角形を構成するように配設され、且つクラッド112のファイバ横断面における外郭形状がいわゆるD形に形成された構成では、ファイバ中心の1個のコア111を第1コア111とし、次にクラッド112の外郭の直線部分112aに最も近い外側のコア111を第2コア111とし、残りの外側のコア111を反時計回りに順に第3〜第7コア111と識別することができる。
同様に、図3に示すように、9個のコア111が正方格子を形成して正方形を構成するように配設され、且つクラッド112のファイバ横断面における外郭形状がいわゆるD形に形成された構成では、ファイバ中心の1個のコア111を第1コア111とし、次にクラッド112の外郭の直線部分112aに最も近い外側のコア111を第2コア111とし、残りの外側のコア111を反時計回りに順に第3〜第9コア111として識別することができる。
図5に示すように、7個のコア111が、ファイバ中心の1個のコア111の周りに6個のコア111が三角格子を形成して正六角形を構成するように配設され、且つクラッド112のファイバ横断面における外郭形状が円形の外周に1個の凹部112bを有する形状に形成された構成では、ファイバ中心の1個のコア111を第1コア111とし、次にクラッド112の外郭の凹部112bに最も近い外側のコア111を第2コア111とし、残りの外側のコア111を反時計回りに順に第3〜第7コア111として識別することができる。
図6に示すように、7個のコア111が、ファイバ中心の1個のコア111の周りに6個のコア111が三角格子を形成して正六角形を構成するように配設され、且つクラッド112のファイバ横断面における外郭形状が正五角形に形成された構成では、ファイバ中心の1個のコア111を第1コア111とし、次に7個のコア111の6本の対称軸及びクラッド112のファイバ横断面における外郭形状の5本の対称軸の組合せのうちずれ角度θが最も小さい外側のコア111を第2コア111とし、残りの外側のコア111を反時計回りに順に第3〜第7コア111として識別することができる。
実施形態1に係るマルチコア光ファイバ心線10は、公知のマルチコア光ファイバ心線10の製造方法において、プリフォームにおけるクラッド形成部を所定形状に形成加工することにより製造することができる。
実施形態1に係るマルチコア光ファイバ心線10は、光導波路であるコア111を複数有し、そして、それらの複数のコア111のそれぞれに入力される信号光を伝送するように構成され、例えば情報通信等の分野において大容量のデータを同時伝送するような場合に用いられる。
(実施形態2)
図7は、実施形態2に係るマルチコア光ファイバ心線10を示す。なお、実施形態1と同一名称の部分は、実施形態1と同一符号を用いて示す。
実施形態2に係るマルチコア光ファイバ心線10では、マルチコア光ファイバ11は、複数のコア111とそれらの複数のコア111を被覆するクラッド112とさらにそれを被覆するサポート層113(外側層)との三層構造を有する。
クラッド112は、ドーパントがドープされていない或いは屈折率を低くするフッ素等のドーパントがドープされて相対的に低屈折率化されている。クラッド112のファイバ横断面における外郭形状は、典型的には図7に示す円形であるが、特にこれに限定されるものではない。クラッド112の外径は例えば100〜180μmである。
サポート層113は、屈折率を低くするフッ素等のドーパントがドープされてクラッド112よりもさらに相対的に低屈折率化されている。サポート層113のファイバ横断面における外郭形状、つまり、マルチコア光ファイバ11のファイバ横断面の外郭形状は非円形であり、その最大外径は例えば125〜200μmである。サポート層113の厚さは例えば5〜20μmである。
サポート層113のファイバ横断面における外郭形状は、実施形態1に係るマルチコア光ファイバ心線10におけるクラッド112のファイバ横断面における外郭形状と同様の構成を有する。つまり、サポート層113のファイバ横断面における外郭形状は非円形の鏡映対称に形成されている。具体的には、サポート層113のファイバ横断面における外郭形状は、直線部分113aを有するいわゆるD形に形成されている。
そして、このマルチコア光ファイバ11では、ファイバ横断面において、複数のコア111の対称軸とサポート層113の外郭形状の対称軸とがファイバ中心に角度θだけずれて一致しておらず、また、ファイバ横断面において、複数のコア111の外郭及びサポート層113の外郭を含む形状が全体として回転対称性を有さない。
従って、実施形態2に係るマルチコア光ファイバ心線10によれば、ファイバ横断面において鏡映対称を構成するように配設された複数のコア111の対称軸とそれらの複数のコア111の外側に配置されたサポート層113のファイバ横断面における鏡映対称に形成された外郭形状の対称軸とがいずれの組合せにおいても一致しておらず、また、ファイバ横断面において、複数のコア111の外郭及びサポート層113の外郭を含む形状が回転対称性を有さないので、サポート層113のファイバ横断面における外郭形状、つまり、最も視認性に優れるファイバ横断面におけるマルチコア光ファイバ11の外郭形状に基づいて各コア111の位置が決まり、その結果、ファイバ端面観察によりコア111の識別を容易に行うことができる。
その他の構成、及び作用効果は実施形態1と同一である。
なお、実施形態2では、マルチコア光ファイバ11を、複数のコア111とそれらの複数のコア111を被覆するクラッド112とさらにそれを被覆するサポート層113との三層構造を有し、サポート層113のファイバ横断面における外郭形状が非円形の鏡映対称に形成された構成としたが、サポート層113のファイバ横断面における外郭形状が円形に形成され、図8に示すように、実施形態1と同様に外側層としてクラッド112のファイバ横断面における外郭形状が非円形の鏡映対称(直線部分112aを有するいわゆるD形)に形成された構成であってもよい。この場合、クラッド112のファイバ横断面における外郭形状に基づいて各コア111の位置が決まり、その結果、端面観察によりコア111の識別を容易に行うことができる。
(実施形態3)
図9は、実施形態3に係るマルチコア光ファイバ心線10を示す。実施形態3に係るマルチコア光ファイバ心線10は、いわゆるダブルクラッド光ファイバ心線である。なお、実施形態1と同一名称の部分は、実施形態1と同一符号を用いて示す。
実施形態3に係るマルチコア光ファイバ心線10では、マルチコア光ファイバ11は、複数のコア111とそれらの複数のコア111を被覆する第1クラッド112(外側層)とさらにそれを被覆する第2クラッド114との三層構造を有する。
複数のコア111のそれぞれは、希土類元素(Er、Yb、Nd)やゲルマニウム等のドーパントがドープされて相対的に高屈折率化されている。
第1クラッド112は、屈折率を低くするフッ素等のドーパントがドープされて相対的に低屈折率化されている。第1クラッド112のファイバ横断面における外郭形状、つまり、マルチコア光ファイバ11のファイバ横断面の外郭形状は非円形であり、その最大外径は例えば100〜180μmである。
第1クラッド112のファイバ横断面における外郭形状は、実施形態1に係るマルチコア光ファイバ心線10におけるクラッド112のファイバ横断面における外郭形状と同様の構成を有する。つまり、第1クラッド112のファイバ横断面における外郭形状は非円形の鏡映対称に形成されている。具体的には、第1クラッド112のファイバ横断面における外郭形状は、直線部分112aを有するいわゆるD形に形成されている。
そして、このマルチコア光ファイバ11では、ファイバ横断面において、複数のコア111の対称軸と第1クラッド112の外郭形状の対称軸とがファイバ中心に角度θだけずれて一致しておらず、また、ファイバ横断面において、複数のコア111の外郭及び第1クラッド112の外郭を含む形状が全体として回転対称性を有さない。
第2クラッド114は、例えばアクリル樹脂等で形成されて第1クラッド112よりもさらに相対的に低屈折率化されている。第2クラッド114のファイバ横断面における外郭形状、つまり、マルチコア光ファイバ11のファイバ横断面における外郭形状は典型的には円形であり、その最大外径は例えば125〜200μmである。第2クラッド114の厚さは例えば5〜20μmである。
従って、実施形態3に係るマルチコア光ファイバ心線10によれば、ファイバ横断面において鏡映対称を構成するように配設された複数のコア111の対称軸とそれらの複数のコア111を被覆する第1クラッド112のファイバ横断面における鏡映対称に形成された外郭形状の対称軸とがいずれの組合せにおいても一致しておらず、また、ファイバ横断面において、複数のコア111の外郭及び第1クラッド112の外郭を含む形状が回転対称性を有さないので、第1クラッド112のファイバ横断面における外郭形状に基づいて各コア111の位置が決まり、その結果、ファイバ端面観察によりコア111の識別を容易に行うことができる。
実施形態3に係るマルチコア光ファイバ心線10は、信号光の光導波路であるコア111を複数有すると共に励起光の光導波路である第1クラッド112を有し、そして、それらの複数のコア111のそれぞれに入力される信号光を伝送し、また、第1クラッド112に入力される励起光による誘導放出によってコア111を伝搬する信号光を増幅するように構成され、例えば情報通信等の分野において大容量のデータを増幅して同時伝送するような場合に用いられる。
その他の構成、及び作用効果は実施形態1と同一である。
本発明はマルチコア光ファイバについて有用である。
10 マルチコア光ファイバ心線
11 マルチコア光ファイバ
111 コア
112 (第1)クラッド(外側層)
112a 直線部分
112b 凹部
113 サポート層(外側層)
113a 直線部分
114 第2クラッド
12 被覆層

Claims (5)

  1. ファイバ横断面において鏡映対称を構成するように配設された複数のコアと、
    前記複数のコアの外側に配置され且つファイバ横断面における外郭形状が鏡映対称に形成された外側層と、
    を有するマルチコア光ファイバであって、
    ファイバ横断面において、前記複数のコアの対称軸と前記外側層の外郭形状の対称軸とが一致しておらず、且つ前記複数のコアの外郭及び前記外側層の外郭を含む形状が回転対称性を有さないマルチコア光ファイバ。
  2. 請求項1に記載されたマルチコア光ファイバにおいて、
    前記外側層が前記複数のコアを被覆するクラッドであるマルチコア光ファイバ。
  3. 請求項1又は2に記載されたマルチコア光ファイバにおいて、
    前記外側層のファイバ横断面における外郭形状が前記マルチコア光ファイバのファイバ横断面の外郭形状であるマルチコア光ファイバ。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載されたマルチコア光ファイバにおいて、
    前記複数のコアは、1個のコアの周りに6個のコアが三角格子を形成して正六角形を構成するように配設された7個のコアを含むマルチコア光ファイバ。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載されたマルチコア光ファイバにおいて、
    前記外側層のファイバ横断面における外郭形状の対称軸が1本であるマルチコア光ファイバ。
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