JP2014051210A - 電動車両の外部給電構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストかつ強固に給電コネクタを固定でき、かつ給電コネクタの良好なレイアウト性を確保できる電動車両の外部給電構造を提供する。
【解決手段】直流電源と、直流電源から外部に電気を給電するため、電動車両とは別体に設けられたインバータ装置200と、燃料電池自動車100に設けられた給電コネクタ40と、直流電源と給電コネクタ40とを電気的に接続および遮断するコンタクタと、コンタクタを収納するコンタクタボックス30と、を備え、給電コネクタ40は、コンタクタボックス30の後方側面33に固定されていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

この発明は、電動車両の外部給電構造に関するものである。
従来から、電気自動車や燃料電池自動車等の電動車両に搭載されたバッテリや燃料電池等の直流電源を利用して、外部の家庭用の電気機器に電気を供給する外部給電構造を備えたシステムが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載の電動車両の外部給電構造は、電力を車両外部に供給する手段を有する車両と、インバータを備えた定置型燃料電池システムと、定置型燃料電池システムより電力が供給される負荷装置と、定置型燃料電池システムに電力を供給する系統電源とを備えている。この電動車両の外部給電構造は、系統電源の停電時に、車両と定置型燃料電池システムとを接続し、車両より定置型燃料電池システムのインバータを介して、負荷装置に電力を供給している。
ところで、特許文献1に記載の電動車両の外部給電構造では、車両用燃料電池とインバータとを結ぶ電力線のポイントと、定置用燃料電池とDC/DCコンバータとを結ぶ電力線のポイントとを、コネクタ等のインターフェイスを介して互いに接続することで、燃料電池から並列に負荷装置(外部機器)に電力を供給している。ここで、電動車両から供給される電圧は非常に高圧であるため、電力線を接続するためのコネクタのオス端子とメス端子との間には、高い接圧が必要となる。このため、コネクタを挿抜する際には、大きな挿抜荷重が必要となる。
特開2006−325392号公報
しかし、特許文献1に記載の電動車両の外部給電構造においては、コネクタを挿抜するときの挿抜荷重を受け止める構造が具体的に記載されていない。
また、コネクタの挿抜荷重を受け止める構造として、例えば、挿抜荷重に耐えうる強固なブラケットを設け、コネクタのハウジングをブラケットに固定する構造が考えられる。しかし、コネクタを固定するためのブラケットが専用で必要となるため、コストが上昇するおそれがある。さらに、ブラケットを設けるためにスペースが必要となるため、コネクタおよびブラケットの配置が制限されるおそれがある。したがって、コネクタを設置する際のレイアウト性が悪化するおそれがある。
そこで本発明は、低コストかつ強固に給電コネクタを固定でき、かつ給電コネクタの良好なレイアウト性を確保できる電動車両の外部給電構造の提供を課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明の電動車両(例えば、実施形態における燃料電池自動車100)の外部給電構造(例えば、実施形態における外部給電構造2)は、電動車両に搭載された直流電源(例えば、実施形態における燃料電池101、高圧バッテリ110)と、前記直流電源から外部に電気を給電するため、前記電動車両とは別体に設けられたインバータ装置(例えば、実施形態におけるインバータ装置200)と、前記インバータ装置を前記直流電源に電気的に接続するために、前記電動車両に設けられた給電コネクタ(例えば、実施形態における給電コネクタ40)と、前記直流電源と前記給電コネクタとを電気的に接続および遮断するコンタクタ(例えば、実施形態における給電用コンタクタ119,119H,119L)と、前記コンタクタを収納するコンタクタボックス(例えば、実施形態におけるコンタクタボックス30)と、を備え、前記給電コネクタは、前記コンタクタボックスの側面(例えば、実施形態における後方側面33)に固定されていることを特徴としている。
本発明によれば、電動車両に設けられた給電コネクタは、コンタクタボックスの側面に固定されているので、給電コネクタ固定用のブラケット等を用いることなく給電コネクタを電動車両の車体に固定できる。とりわけ、コンタクタボックスは、コンタクタボックスの内部に収納されたバスバーやコンタクタ等の電気回路構成部品を外部衝撃から保護するために強固に形成されているので、給電コネクタにインバータ装置を接続する際の挿抜荷重が作用しても、この挿抜荷重を十分に受けることができる。したがって、低コストかつ強固に給電コネクタを固定できる。
また、給電コネクタがコンタクタボックスの側面に固定されているので、給電コネクタ固定用のブラケット等を設けることなく、給電コネクタをコンパクトに固定できる。したがって、給電コネクタの良好なレイアウト性を確保できる。
また、前記給電コネクタおよび前記コンタクタボックスは、前記電動車両の車体フレーム(例えば、実施形態におけるメインフレーム18)のうち、車体前後方向に延出するサイドフレーム(例えば、実施形態におけるリヤサイドフレーム9)と上下方向で重なる位置に設けられていることを特徴としている。
本発明によれば、給電コネクタおよびコンタクタボックスが車体フレームのうちの車体前後方向に延出するサイドフレームの直上部に配置されているため、コンタクタボックスの支持部の剛性をサイドフレームによって高めることができるとともに、車体に外部衝撃が作用したときであっても、給電コネクタおよびコンタクタボックスに衝撃荷重が直接作用するのを抑制できる。したがって、外部衝撃から給電コネクタおよびコンタクタボックスを保護することができる。
また、前記給電コネクタおよび前記コンタクタボックスは、前記電動車両の車幅方向外側から見て、後輪(例えば、実施形態における左側後輪LWおよび右側後輪RW)の投影面と重なる位置に設けられていることを特徴としている。
本発明によれば、給電コネクタおよびコンタクタボックスは、車幅方向外側から見て後輪の投影面と重なる位置に配置されているので、車幅方向外側(すなわち車体側方)から外部衝撃が作用したときであっても、給電コネクタおよびコンタクタボックスに衝撃荷重が直接作用するのを確実に抑制できる。
また、前記直流電源として、燃料ガスと酸化剤ガスとの反応により発電する燃料電池(例えば、実施形態における燃料電池101)を備え、前記電動車両は、前記燃料電池から供給される電力により駆動する燃料電池車両(例えば、実施形態における燃料電池自動車100)であり、左右の後輪(例えば、実施形態における左側後輪LWおよび右側後輪RW)の外側を覆う一対のリヤホイールハウス(例えば、実施形態におけるリヤホイールハウス14)と、前記一対のリヤホイールハウスの間に配置され、車室の下方外部において前記車体フレームに支持されるガスタンク(例えば、実施形態における水素タンク111)と、前記ガスタンクの搭載位置よりも車体後方に配置され、荷物を収納するトランクルーム(例えば、実施形態におけるトランクルーム151)と、前記トランクルームの底壁から車体前方に向かって上方に隆起し、前記ガスタンクを車室内側と仕切るタンク隔壁パネル(例えば、実施形態におけるタンク隔壁パネル13a)と、を備え、前記タンク隔壁パネルの隆起部(例えば、実施形態における隆起部13b)と前記一対のリヤホイールハウスの一方との間に、上方に開口する凹部(例えば、実施形態における凹部20)が設けられ、前記給電コネクタおよび前記コンタクタボックスは、前記凹部内に配置されていることを特徴としている。
本発明によれば、一対のリヤホイールハウスの間にガスタンクが配置され、トランクルームの底壁から車体前方に向かって上方に隆起するタンク隔壁パネルによってガスタンクが車室内側と仕切られるとともに、タンク隔壁パネルの隆起部と一方のリヤホイールハウスとの間に、上方に開口する凹部が設けられ、その凹部内に給電コネクタおよびコンタクタボックスを配置しているので、ガスタンクの軸方向端面とリヤホイールハウスとの間に形成されるデッドスペースを有効利用して給電コネクタおよびコンタクタボックスを配置できる。したがって、給電コネクタの良好なレイアウト性を確保できる。特に、本発明では、給電コネクタをコンタクタボックスの側面に固定しているので、給電コネクタおよびコンタクタボックスを凹部内にコンパクトに収容できる。
さらに、給電コネクタおよびコンタクタボックスを凹部内に配置することで、給電コネクタおよびコンタクタボックスの外側をタンク隔壁パネルおよびリヤホイールハウスにより囲繞できる。これにより、車体に外部衝撃が作用したときであっても、タンク隔壁パネルおよびリヤホイールハウスにより衝撃荷重を受け止めることができるので、給電コネクタおよびコンタクタボックスに衝撃荷重が直接作用するのを抑制できる。したがって、外部衝撃から給電コネクタおよびコンタクタボックスを保護することができる。
また、前記ガスタンクは、前記ガスタンクの外側を取り囲む矩形枠状のサブフレーム(例えば、実施形態におけるリヤサブフレーム12)を介して前記車体フレームに取り付けられ、前記給電コネクタおよび前記コンタクタボックスは、車体前後方向で前記サブフレームの内側に設けられていることを特徴としている。
本発明によれば、給電コネクタおよびコンタクタボックスが、車体前後方向でサブフレームの内側に設けられているので、例えば車体後方から車体に外部衝撃が作用したときであっても、サブフレームにより衝撃荷重を受け止めることができる。これにより、給電コネクタおよびコンタクタボックスに衝撃荷重が直接作用するのを抑制できるので、外部衝撃から給電コネクタおよびコンタクタボックスをより確実に保護することができる。
本発明によれば、電動車両に設けられた給電コネクタは、コンタクタボックスの側面に固定されているので、給電コネクタ固定用のブラケット等を用いることなく給電コネクタを電動車両の車体に固定できる。とりわけ、コンタクタボックスは、コンタクタボックスの内部に収納されたバスバーやコンタクタ等の電気回路構成部品を外部衝撃から保護するために強固に形成されているので、給電コネクタにインバータ装置を接続する際の挿抜荷重が作用しても、この挿抜荷重を十分に受けることができる。したがって、低コストかつ強固に給電コネクタを固定できる。
また、給電コネクタがコンタクタボックスの側面に固定されているので、給電コネクタ固定用のブラケット等を設けることなく、給電コネクタをコンパクトに固定できる。したがって、給電コネクタの良好なレイアウト性を確保できる。
実施形態の燃料電池自動車の模式的な平面図である。 実施形態の燃料電池自動車のトランクルームに配置されたインバータ装置を車体後方から見た斜視図である。 実施形態のコンタクタボックスおよび給電コネクタの外観斜視図である。 実施形態の燃料電池自動車のトランクルーム内を車体後方から見た斜視図である。 図4のA−A線に沿った断面図である。 実施形態の燃料電池システムにおける制御系の一例について説明するためのブロック図である。 実施形態の燃料電池システムにおける制御系の一部について説明するためのブロック図である。
以下、本発明の実施形態につき図面を参照して説明する。以下では、車両のうち、主に燃料電池が発電した電力で走行する燃料電池自動車、および燃料電池自動車に搭載される燃料電池システムを例にして説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、各図中の矢印FRは車体前方を、矢印LHは車体左方を、矢印UPは車体上方をそれぞれ示す。
図1は、燃料電池自動車100(請求項の「電動車両」および「燃料電池車両」に相当。)の模式的な平面図である。なお、図1では、分かり易くするために、車体フロアを構成するフロアパネルの図示を省略している。
図2は、燃料電池自動車100のトランクルーム151に配置されたインバータ装置200を車体後方から見た斜視図である。なお、図2は、トランクカーペット53(図4参照)を取り去った状態を示している。また、図2では、インバータ装置200のコネクタ部251と燃料電池自動車100の給電コネクタ40とが接続されていない状態を図示している。
図1に示すように、本実施形態に係る燃料電池自動車100は、水素と酸素の電気化学反応によって発電を行う燃料電池スタック(FC:Fuel Cell)101(請求項の「直流電源」および「燃料電池」に相当、以下、「燃料電池101」という)を搭載するもので、燃料電池101により生じた電力で駆動モータ102を駆動して走行する。
本実施形態に係る燃料電池システム1(図6参照)は、主に燃料電池101によって発電された発電電力を、インバータ装置200を介して、燃料電池自動車100の外部に設けられた交流機器(外部負荷300、図7参照)に供給するシステムである。なお、以下では、燃料電池自動車100が外部負荷300に給電している状態を、外部給電状態といい、外部給電状態以外の状態を通常状態ということがある。
図2に示すように、燃料電池自動車100は、車体後方のトランクルーム151内に、燃料電池自動車100とは別体に設けられたインバータ装置200がトランクルーム151内に搭載可能となっている。
燃料電池自動車100およびインバータ装置200は、燃料電池自動車100に設けられた後述の給電コネクタ40とインバータ装置200のコネクタ部251とが電気的に接続されて外部給電構造2を構成している。これにより、燃料電池101が発電した直流電力は、インバータ装置200により交流電力に変換されて、外部負荷300(図7参照)に給電可能とされる。
図1に示すように、燃料電池101は、単位燃料電池(単位セル)を多数積層してなる周知の固体高分子膜型燃料電池(PEMFC)であり、そのアノード側に燃料ガスとして水素ガスを供給し、カソード側に酸化剤ガスとして酸素を含む空気を供給することで、電気化学反応により水の生成とともに電力を発生する。
燃料電池自動車100は、車体左右にメインフレーム18,18(請求項の「車体フレーム」に相当。)を備え、メインフレーム18,18は、車体前方に設けられたフロントサイドフレーム5と、車体前後方向中間部設けられたフロアフレーム7と、車体後方に延設されたリヤサイドフレーム9(請求項の「サイドフレーム」に相当。)とにより構成されている。
フロントサイドフレーム5には、車室の前方において、車両駆動源である駆動モータ102と、燃料電池101のカソード側へ供給する空気を圧縮するエアポンプ104とが不図示のフロントサブフレームを介して支持されている。駆動モータ102およびエアポンプ104の前方には、燃料電池101等を循環する冷却水を冷却するためのラジエータ108が配置されている。
駆動モータ102は、その駆動および回生が車両の走行状況や、燃料電池101および高圧バッテリ110からの電力量等に応じて、PDU112(Power Drive
Unit)により制御される。PDU112は、トランジスタやFET等のスイッチング素子からなるインバータを備えてなるもので、高圧バッテリ110や燃料電池101からの直流電力を所望の交流電力に変換する。
フロアフレーム7には、燃料電池101と、燃料電池101の補機類109とが不図示のセンターサブフレームを介して支持されている。なお、燃料電池101のための補機類109とは、レギュレータやエゼクタなどの水素供給補機および加湿器や希釈ボックスなどの空気排出補機である。
リヤサイドフレーム9には、燃料電池自動車100の減速時等に駆動モータ102からの回生電力を蓄電等するための高圧バッテリ110と、燃料電池101に水素を供給するための水素タンク111(請求項の「ガスタンク」に相当。)とがリヤサブフレーム12(請求項の「サブフレーム」に相当。)を介して支持されている。図2に示すように、水素タンク111は、車体後部のリヤフロアパネル13の下方であって、車室外側(車室の下方外部)に配置されている。図1に示すように、リヤサブフレーム12は、水素タンク111の外側を取り囲むように、車体前後方向に沿う左右一対の側部フレーム部12a,12aと、車体左右方向に沿う前後一対の側部フレーム部12b,12bと、により矩形枠状に形成されている。側部フレーム部12a,12aは、それぞれ対応するリヤサイドフレーム9,9の下面に結合されている。
高圧バッテリ110は、高圧ケーブル114a〜114f、ジャンクションボックス115およびDC/DCコンバータ116を介して、燃料電池101と電気的に接続されている。さらに、燃料電池101は、高圧ケーブル117a,117bを介して、PDU112と電気的に接続されている。これにより、燃料電池101および高圧バッテリ110はPDU112と電気的に接続されている。
ジャンクションボックス115は、高圧ケーブル118a,118bを介して、後述するコンタクタボックス30および給電コネクタ40と電気的に接続されている。
DC/DCコンバータ116は、車両の走行状況や、燃料電池101の電力量、高圧バッテリ110の電力量等に応じて、PDU112、燃料電池101および高圧バッテリ110間の電圧調整を行っている。
水素タンク111は、略円筒形状をしており、軸方向端面111R,111Lが球面形状に形成されている。水素タンク111は、軸線が燃料電池自動車100の左右方向に向くように配置されている。
図2に示すように、インバータ装置200は、燃料電池自動車100と別体に設けられており、燃料電池自動車100とは別に移動可能なように形成されている。インバータ装置200は、略ボックス形状をしており、トランクルーム151内に配置可能な大きさに形成されている。
インバータ装置200は、内部にトランジスタやFET等のスイッチング素子を備えており、燃料電池101(図1参照)から供給される直流電力を交流電力に変換する。
インバータ装置200は、使用時にトランクルーム151内のインバータ設置スペース154に設置される。また、インバータ装置200は、燃料電池自動車100と別体に形成されているため、不使用時には燃料電池自動車100のトランクルーム151からインバータ装置200を降ろすことにより、トランクルーム151を有効に活用できる。
インバータ装置200には、複数本のケーブルが束ねられて形成された接続ケーブル253が設けられている。
接続ケーブル253の先端部には、コネクタ部251が形成されている。コネクタ部251は、トランクルーム151内に設けられた後述の給電コネクタ40と嵌合可能に形成されている。
コネクタ部251は、例えば樹脂等の絶縁体からなる筒状のハウジングの内側に、銅等の金属からなるオス型端子を有する、いわゆる高圧コネクタである。コネクタ部251と後述の給電コネクタ40とを嵌合することにより、インバータ装置200は、コンタクタボックス30や高圧ケーブル118a,118b等を介して、燃料電池101と電気的に接続される(図1参照)。
インバータ装置200の複数の側面のうち、燃料電池自動車100の後方に面する側面254cには、交流電力出力部258が形成されている。交流電力出力部258には、不図示の外部の交流機器(外部負荷300、図3参照)が接続されて、インバータ装置200から出力される交流電力が給電される。
インバータ装置200が配置されるトランクルーム151は、有底のバスタブ状に形成されており、底壁153が水素タンク111を覆うリヤフロアパネル13と一体形成されている。トランクルーム151の底壁153には、インバータ装置200が設置可能なインバータ設置スペース154が設けられている。すなわち、トランクルーム151は、従来の車両と同様にユーザーの荷物が収納可能であるとともに、インバータ装置200が設置可能となっている。
ここで、水素タンク111は、左右の後輪LW,RW(左側後輪LWおよび右側後輪RW、図1参照)の外側を覆う一対のリヤホイールハウス14(図2においては左側のリヤホイールハウス14のみ図示)の間に配置されている。そして、水素タンク111は、外径の大きい略円筒形状であり、車体に搭載した状態においては、その上面がトランクルーム151内の底壁153の上面よりも上位となる。
本実施形態の場合、トランクルーム151の底壁153は、リヤフロアパネル13と一体に形成されているが、このリヤフロアパネル13は、水素タンク111の配置される位置において、水素タンク111の上方を跨ぐように、上方に円弧状に湾曲している。このリヤフロアパネル13の上方に湾曲する部分は、トランクルーム151の底壁153から車体前方に向かって上方に隆起し、水素タンク111を車室内側と仕切るタンク隔壁パネル13aを構成している。なお、本実施形態では、タンク隔壁パネル13aがリヤフロアパネル13と一体に形成されている例について説明しているが、タンク隔壁パネル13aは、リヤフロアパネル13と別体のパネル材によって構成するようにしても良く、さらにリヤフロアパネル13に別体のパネル材を一部接合して形成するようにしても良い。
タンク隔壁パネル13aのうち車幅方向の左側の端縁は、タンク隔壁パネル13aのうち上方に隆起した隆起部13bの外面形状に対して、一段窪んでいる。そして、左側のリヤホイールハウス14の側壁14aと、タンク隔壁パネル13aの隆起部13bの側壁13cとの間に、上方に開口する凹部20が設けられている。凹部20は、車幅方向外側から見て、後輪LW,RWの投影面と重なる位置に設けられている。
凹部20の底部20aは、一方のリヤサイドフレーム9(図1参照)の直上部に配置され、リヤサイドフレーム9の上面と隣接するリヤホイールハウス14の側壁14aとに接合されている。このように形成された凹部20は、上面視では車体前後方向に略沿う(リヤサイドフレーム9に略沿う)溝形状とされている。
ここで、溝状の凹部20が形成される領域は、一方のリヤホイールハウス14の側壁14aと、隆起部13bの側壁13cを介して水素タンク111の軸方向端面111Lとに挟まれた領域であり、部品等を配置しにくいデッドスペースとなり易い部分である。そこで、本実施形態の燃料電池自動車100においては、一方のリヤホイールハウス14の側壁14aと水素タンク111の軸方向端面111Lとの間に前述の凹部20を設け、この凹部20内に後述するコンタクタボックス30および給電コネクタ40を配置できるようにしている。ここで、凹部20は、車幅方向外側から見て、後輪LW,RWの投影面と重なる位置に設けられている。したがって、凹部20内のコンタクタボックス30および給電コネクタ40も、車幅方向外側から見て、後輪LW,RWの投影面と重なる位置に配置される。
(コンタクタボックス)
図3は、コンタクタボックス30および給電コネクタ40の外観斜視図である。
図4は、燃料電池自動車100のトランクルーム151内を車体後方から見た斜視図である。なお、図4は、トランクルーム151内にトランクカーペット53を敷設した状態を示している。
図5は、図4のA−A線に沿った断面図である。
トランクルーム151に形成された凹部20内には、コンタクタボックス30が配置されている。
図3に示すように、コンタクタボックス30は、後述の給電用コンタクタ119(119H,119L、図6参照)や、プリチャージコンタクタ119P(図6参照)、プリチャージ抵抗器119R(図6参照)、バスバー等の機能部品が、直方体状のケーシング32に収容されて形成されている。ケーシング32は、例えば鉄やステンレス、アルミニウム等の金属からなる部材であり、プレス加工やダイキャスト等により形成される。
コンタクタボックス30のケーシング32の下方には、車体前後方向の両側にブラケット34a,34bが設けられている。図5に示すように、コンタクタボックス30は、凹部20の底部20a上に、ブラケット34a,34b(図3参照)を介して例えば溶接等により固定されている。
コンタクタボックス30の車体前方から、高圧ケーブル118a,118bが車体右方に向かって引き出されている。
高圧ケーブル118a,118bは、凹部20を形成するタンク隔壁パネル13aの側壁13cを貫通して、リヤフロアパネル13の下方に引き出されている。そして、リヤフロアパネル13の下方に引き出された高圧ケーブル118a,118bは、図1に示すように左右のメインフレーム18の車幅方向内側に沿って引き回され、ジャンクションボックス115を介して高圧バッテリ110や燃料電池101に接続されている。なお、タンク隔壁パネル13aの側壁13cにおける高圧ケーブル118a,118bの貫通部にはグロメット22が取り付けられ、貫通部の気密が図られている。したがって、凹部20上に配置されるコンタクタボックス30は、リヤフロアパネル13の下方外部(車外側)に配置される水素タンク111に対して気密状態を保って隔離されている。
(給電コネクタ)
図3に示すように、コンタクタボックス30のケーシング32の側面のうち、車体後方に面する側面(以下、「後方側面33」という。)には、給電コネクタ40が固定されている。給電コネクタ40は、例えば樹脂等の絶縁体からなる筒状のハウジング41の内側に、銅等の金属からなるメス型端子を有する、いわゆる高圧コネクタであり、インバータ装置200のコネクタ部251(図2参照)が嵌合可能に形成されている。図4に示すように、給電コネクタ40は、コンタクタボックス30とともに、凹部20内に配置されている。
図3に示すように、給電コネクタ40は、ハウジング41の底部側(すなわち車体前方)に、正面視略矩形状に形成され、ハウジング41の外側に張り出したフランジ部42を備えている。フランジ部42には、貫通孔が形成されており、固定ボルト43が挿通されている。固定ボルト43は、コンタクタボックス30のケーシング32の後方側面33に螺着されている。これにより、給電コネクタ40は、コンタクタボックス30のケーシング32の後方側面33に強固に固定される。
また、給電コネクタ40は、ハウジング41の開口を閉塞可能なカバー部45を備えている。カバー部45は、ハウジング41の開口に対応した形状を有する板状に形成されており、例えば、ハウジング41の開口の下方にヒンジ部46を介して回動可能に支持されている。カバー部45は、燃料電池自動車100が通常状態のとき、ハウジング41の開口を閉塞しており、インバータ装置200のコネクタ部251(図2参照)を嵌合する際に、ヒンジ部46を中心として下方に回動させ、ハウジング41の開口を外部に露出させている。
また、給電コネクタ40およびインバータ装置200のコネクタ部251の少なくともいずれか一方に、嵌合検知用のマイクロスイッチや、電気的に接続される嵌合検知用の端子等の嵌合検知手段(不図示)を設けてもよい。また、給電コネクタ40のヒンジ部46やハウジング41とカバー部45との間に、カバー部45の開閉状態を知らせるためのマイクロスイッチや磁気スイッチ等の開閉検知手段(不図示)を設けてもよい。これにより、インバータ装置200のコネクタ部251と給電コネクタ40との接続状態や、給電コネクタ40のカバー部45の開閉状態等を検知できるので、燃料電池自動車100が外部給電状態にあることを容易に判定できる。
図4に示すように、凹部20内に配置されたコンタクタボックス30および給電コネクタ40は、燃料電池自動車100が通常状態のとき、トランクルーム151内に敷設されたトランクカーペット53に覆われている。
トランクカーペット53の凹部20の後方に対応する位置(給電コネクタ40のハウジング41の開口と対向する位置)には、開閉可能なリッド部53aが設けられている。給電コネクタ40の開口は、燃料電池自動車100が通常状態のとき、ハウジング41のカバー部45とトランクカーペット53のリッド部53aとによって閉塞されている。そして、給電コネクタ40の開口は、インバータ装置200のコネクタ部251(いずれも図2参照)を接続するときに、トランクカーペット53のリッド部53aを捲り上げるとともに、ハウジング41のカバー部45を下方に回動させることによって外部に露出される。
ここで、図5に示すように、凹部20(図2参照)内において、給電コネクタ40およびコンタクタボックス30は、リヤサイドフレーム9と上下方向で重なる位置に配置されている。このように、給電コネクタ40およびコンタクタボックス30がリヤサイドフレーム9の直上部に配置されているため、コンタクタボックス30の支持部の剛性をリヤサイドフレーム9によって高めることができるとともに、車体に外部衝撃が作用したときであっても、給電コネクタ40およびコンタクタボックス30に衝撃荷重が直接作用するのが抑制される。
さらに、図1に示すように、給電コネクタ40およびコンタクタボックス30は、上面視でリヤサブフレーム12の前後一対の側部フレーム部12b,12bの間(すなわち車体前後方向でリヤサブフレーム12の内側)に配置されている。これにより、例えば車体後方から車体に外部衝撃が作用したときであっても、側部フレーム部12bにより衝撃荷重を受け止めることができるので、給電コネクタ40およびコンタクタボックス30に衝撃荷重が直接作用するのが抑制される。
また、本実施形態においては、給電コネクタ40およびコンタクタボックス30は、リヤサイドフレーム9の直上部に配置されているのに加えて、車幅方向外側から見て、後輪LW,RWの投影面と重なる位置に配置されている。したがって、車幅方向外側(すなわち車体側方)から外部衝撃が作用したときであっても、給電コネクタ40およびコンタクタボックス30に衝撃荷重が直接作用するのが確実に抑制される。
次に、図6および図7を用いて、本実施形態に係る燃料電池システム1における制御系の一例について説明する。図6は、本実施形態に係る燃料電池システム1における制御系の一例について説明するためのブロック図である。なお、燃料電池システム1の説明における各部品の符号については、図2から図5を参照されたい。
図6に示す通り、燃料電池システム1は、制御装置400と、電源回路500と、外部給電回路600とを備える。燃料電池システム1は、燃料電池自動車100とインバータ装置200とが電気的に接続されて外部給電構造2を構成している。
この制御装置400は、燃料電池自動車100に搭載されているECU(車両側制御装置)120と、インバータ装置200に搭載されている外部給電側制御装置201とを含む。このECU120と外部給電側制御装置201とは、互いに接続されることで、信号の送受信を行う通信手段をそれぞれ備える。
ECU120は、例えば、駆動モータ102の力行運転および発電運転を制御する。例えば、ECU120は、各種のセンサやスイッチなどから出力される信号に基づき、駆動モータ102の目標トルクを算出し、実際に駆動モータ102から出力されるトルクを目標トルクに一致させるようにして、駆動モータ102に通電される電流に対するフィードバック制御などを実行する。
また、ECU120は、例えば、エアポンプ用インバータの電力変換動作や反応ガスの流路に設けられた各種バルブの開閉や電圧調整器の電圧調整動作などを制御することによって、燃料電池101への反応ガスの供給および燃料電池101の発電量を制御する。
さらに、ECU120は、例えば、各種のセンサやスイッチなどから出力される信号、さらに、インバータ装置200から出力される信号などに基づき、高圧バッテリ110を含む高圧電装系の監視および保護などの制御を行なう。
例えば、ECU120は、イグニッションスイッチおよびパワースイッチなどの各指令信号と、速度センサおよびアクセルペダル開度センサおよびブレーキペダルスイッチなどの各検出信号とに基づき、燃料電池自動車100の運転状態を制御する。
なお、図示は省略するが、ECU120には、以下に説明するような構成が接続されている。
イグニッションスイッチは、運転者の操作に応じて燃料電池自動車100の起動および停止を指示する指令信号(IG−ON、IG−OFF)を出力する。また、パワースイッチは、運転者の操作に応じて燃料電池101の起動(例えば、エアポンプ104の起動など)を指示する指令信号(POWER SW)を出力する。
速度センサは、燃料電池自動車100の速度を検出する。アクセルペダル開度センサは、運転者によるアクセルペダルの踏み込みに応じたアクセルペダルのストローク量(アクセル開度)を検出する。ブレーキペダルスイッチは、運転者によるブレーキペダルの操作有無を検出する。
また、ECU120には、各種のセンサやスイッチなどとともに、燃料電池自動車100の各種の状態を表示する計器類からなるメータが接続されている。
また、例えば、ECU120は、高圧バッテリ110の端子間電圧(バッテリ電圧)VBを検出する電圧計125、電流IBを検出する電流計、および温度TBを検出する温度センサの各検出信号に基づき、残容量SOCなどの各種の状態量を算出する。
さらに、ECU120は、後述するように、燃料電池自動車100に接続されたインバータ装置200への給電およびインバータ装置200の電力変換動作を制御するとともに、インバータ装置200の異常有無を検知する。
また、ECU120は、インバータ装置200の外部給電側制御装置201に対して、外部負荷300に燃料電池自動車100から供給される電力を出力することを指示するコマンド(以下、インバータ出力許可信号という)を出力する。言い換えると、ECU120は、インバータ装置200に対して外部負荷300への給電を許可するコマンドを出力する。
このECU120は、例えば、発電手段1201と、判定手段1202と、許可手段1203とを備える。
発電手段1201は、エアポンプ104を駆動して燃料電池101を発電させる制御手段である。
判定手段1202は、燃料電池101が発電したか否かを判定する。具体的に説明すると、判定手段1202は、燃料電池101の発電状態(FC発電状態)が、少なくともエアポンプ104への電力供給(最低動作電圧)ができる状態か否かを判定する。
しかしながら、本願発明の構成はこれに限定されることなく、例えば、判定手段1202は、燃料電池101から発電される発電電力の電力量あるいは電圧値の検出結果や、高圧バッテリ110に蓄電されている蓄電電力の電力量や電圧値(バッテリ残量:SOC(State Of Charge))に基づき、少なくともエアポンプ104を動作させることが可能な程度の電力が発電されているか否かを判定するものであってもよい。
また、判定手段1202は、燃料電池101から発電される発電電力の電力量あるいは電圧値の検出結果や、高圧バッテリ110に蓄電されている蓄電電力の電力量や電圧値(SOC)に基づき、エアポンプ104を動作させるとともに、外部負荷300に対して給電可能な程度の電力が発電あるいは蓄電されているか否かを判定するものであってもよい。
さらに、判定手段1202は、燃料電池101に反応ガスを供給したときからの経過時間を計時し、予め決められた所定時間が供給開始から経過したか否かを判定し、供給開始から所定時間が経過した場合、燃料電池101が発電したことを判定するものであってもよい。
また、判定手段1202は、起動時に燃料電池101を電源とした閉回路が形成されている場合、出力電流値が所定閾値以上となったか否かを判定し、出力電流値が所定閾値以上となった場合、燃料電池101が発電したことを判定するものであってもよい。
さらに、判定手段1202は、DC/DCコンバータ116の昇圧率の変化に基づき、燃料電池101が発電したことを判定するものであってもよい。
許可手段1203は、燃料電池101が発電したこと、つまり、燃料電池101の発電状態(FC発電状態)が少なくともエアポンプ104への電力供給(最低動作電圧)ができる状態となったことが判定手段1202によって判定された場合、外部負荷300への給電を許可することを示すコマンド(インバータ出力許可信号;動作許可指令)をインバータ装置200の外部給電側制御装置201に出力する。また、許可手段1203は、インバータ出力許可信号を出力した場合、外部給電側制御装置201に対して外部負荷300への給電を許可した判定結果を出力する。
また、許可手段1203は、イグニッションキーがイグニッションONの位置に位置された場合、バッテリコンタクタ113H,113Lおよびプリチャージコンタクタ113Pを接続させる。言い換えると、許可手段1203は、バッテリコンタクタ113H,113Lおよびプリチャージコンタクタ113Pに対して、接続を指示するコマンド(接続指令)を出力する。具体的に説明すると、許可手段1203は、先にバッテリコンタクタ113Lおよびプリチャージコンタクタ113Pを接続して例えば電源回路500内の平滑コンデンサ135にプリチャージされた後、バッテリコンタクタ113H,113Lを接続させる。なお、許可手段1203は、プリチャージ後、プリチャージコンタクタ113Pの接続を遮断(切断)する。
また、許可手段1203は、高圧バッテリ110の充電電力を外部負荷300に出力する場合、給電用コンタクタ119H,119Lおよびプリチャージコンタクタ119Pを接続させる。言い換えると、許可手段1203は、給電用コンタクタ119H,119Lおよびプリチャージコンタクタ119Pに対して、接続を指示するコマンド(接続指令)を出力する。具体的に説明すると、許可手段1203は、先に給電用コンタクタ119Lおよびプリチャージコンタクタ119Pを接続して例えば外部給電回路600内の平滑コンデンサ206にプリチャージがされた後、給電用コンタクタ119H,119Lを接続させる。なお、許可手段1203は、プリチャージ後、プリチャージコンタクタ119Pの接続を遮断(切断)する。
外部給電側制御装置201は、嵌合信号や外部出力停止要求をECU120に出力する。この嵌合信号は、燃料電池自動車100の給電口152とインバータ装置200のコネクタ部251とが嵌合していることを示す信号である。言い換えると、嵌合信号は、給電口152とコネクタ部251とが電気的に接続されていることを示す信号である。
また、外部出力停止要求は、インバータ装置200から外部負荷300への電力の出力の停止を要求するコマンドである。ECU120は、外部出力停止要求を入力した場合、例えば、給電用コンタクタ119の接続を遮断(切断)し、インバータ装置200への電力の出力を停止させる。
この外部給電側制御装置201は、実行手段2010を備える。この実行手段2010は、ECU120の許可手段1203から外部負荷300への給電を許可するインバータ出力許可信号を入力した場合、外部負荷300への給電を実行する。具体的に説明すると、実行手段2010は、DC/ACインバータ202,203,204に対して、接続された外部負荷300への給電を開始するよう制御する。
電源回路500は、燃料電池自動車100に搭載されている高圧バッテリ110、燃料電池101、その他構成部(例えば、燃料電池101、PDU112、VCU116等)、バッテリコンタクタ113、および平滑コンデンサ135を含む。この高圧バッテリ110と燃料電池101等は、バッテリコンタクタ113を介して、高圧ケーブルで接続されている。
このバッテリコンタクタ113は、+(プラス)電極側の高圧ケーブルに接続されるバッテリコンタクタ113Hと、−(マイナス)電極側の高圧ケーブルに接続されるバッテリコンタクタ113Lとを含む。また、バッテリコンタクタ113は、バッテリコンタクタ113Hをバイパスするプリチャージコンタクタ113Pとプリチャージ抵抗器113Rとを備える。このプリチャージコンタクタ113Pとプリチャージ抵抗器113Rとは、直列に接続されるとともに、バッテリコンタクタ113Hに対しては並列に接続される。
また、高圧バッテリ110の入出力側には、高圧バッテリ110の入出力側の電圧(バッテリ電圧)を計測する電圧計125が接続されている。この電圧計125が計測した電圧値は、ECU120に出力される。
平滑コンデンサ135は、バッテリコンタクタ113と燃料電池101との間に接続されている。
外部給電回路600は、燃料電池自動車100に搭載されている給電用コンタクタ119、インバータ装置200に搭載されている複数のDC/ACインバータ202,203,204、電圧計205および平滑コンデンサ206を含む。
DC/ACインバータ202,203,204は、高圧ケーブルを介して入力側が給電用コンタクタ119と、出力側が交流電力出力部258と、それぞれ接続されている。このDC/ACインバータ202,203,204は、入力する直流電力を交流電力に変換して外部負荷300に供給する。
この給電用コンタクタ119は、+(プラス)電極側の高圧ケーブルに接続される給電用コンタクタ119Hと、−(マイナス)電極側の高圧ケーブルに接続される給電用コンタクタ119Lとを含む。また、給電用コンタクタ119には、給電用コンタクタ119Hをバイパスするプリチャージコンタクタ119Pとプリチャージ抵抗器119Rとが接続されている。このプリチャージコンタクタ119Pとプリチャージ抵抗器119Rとは、直列に接続されるとともに、給電用コンタクタ119Hに対しては並列に接続される。
また、DC/ACインバータ202,203,204の入力側には、DC/ACインバータ202,203,204の入力側の電圧(インバータ入力電圧)を計測する電圧計205が接続されている。この電圧計205が計測した電圧値は、外部給電側制御装置201に出力される。
平滑コンデンサ206は、給電用コンタクタ119とDC/ACインバータ202,203,204との間に接続されている。
また、燃料電池自動車100は、燃料電池101や高圧バッテリ110から供給される電力の一部を充電する12Vバッテリ126(図7参照)を備える。この12Vバッテリ126は、例えば、ECU120が起動する際に用いる電力を充電するバッテリである。この12Vバッテリ126は、燃料電池自動車100とインバータ装置200とが電気的に接続されることにより、外部給電側制御装置201や外部給電回路600と電気的に接続される。これにより、12Vバッテリ126から12Vの電力が、インバータ装置200に供給される。また、12Vバッテリ126の電力が分圧され、5Vの電力がインバータ装置200に供給される。
次は、図7を参照して、本実施形態に係る燃料電池システム1における制御系の一例についてさらに説明する。図7は、本実施形態に係る燃料電池システム1における制御系の一部を示すブロック図である。
図7に示す通り、燃料電池101と高圧バッテリ110とは、DC/DCコンバータ116を介して高圧ケーブルで接続されている。このDC/DCコンバータ116は、図6のVCUに相当する構成である。この高圧バッテリ110とDC/DCコンバータ116を電気的に接続する高圧ケーブルには、バッテリコンタクタ113が接続されている。
また、高圧バッテリ110とインバータ装置200とは、給電用コンタクタ119とバッテリコンタクタ113を介して高圧ケーブルで接続されている。
さらに、ECU120は、12Vバッテリ126と接続されている。このECU120は、12Vバッテリ126から供給される12Vの電力を用いて動作する。
この12Vバッテリ126は、ダウンバータ127を介して、DC/DCコンバータ116と高圧バッテリ110とを接続する高圧ケーブルと接続されている。本実施形態において、12Vバッテリ126は、ダウンバータ127によって高圧バッテリ110あるいはDC/DCコンバータ116を介して燃料電池101から供給される電力の電圧を落として、12Vバッテリ126に供給する。
エアポンプ104は、燃料電池101とDC/DCコンバータ116とを接続する高圧ケーブルと接続されている。このエアポンプ104は、ECU120によって駆動され、制御される回転数で回転し、燃料電池101の用いる反応ガスを供給する反応ガス供給部である。
(効果)
本実施形態によれば、燃料電池自動車100に設けられた給電コネクタ40は、コンタクタボックス30の後方側面33に固定されているので、給電コネクタ40固定用のブラケット等を用いることなく、給電コネクタ40を燃料電池自動車100の車体に固定できる。とりわけ、コンタクタボックス30は、コンタクタボックス30の内部に収納された給電用コンタクタ119H,119Lや、プリチャージコンタクタ119P、プリチャージ抵抗器119R、バスバー等の機能部品の電気回路構成部品を外部衝撃から保護するために強固に形成されているので、給電コネクタ40にインバータ装置200のコネクタ部251を接続する際の挿抜荷重が作用しても、この挿抜荷重を十分に受けることができる。したがって、低コストかつ強固に給電コネクタ40を固定できる。
また、給電コネクタ40がコンタクタボックス30の後方側面33に固定されているので、給電コネクタ40固定用のブラケット等を設けることなく、給電コネクタ40をコンパクトに固定できる。したがって、給電コネクタ40の良好なレイアウト性を確保できる。
また、給電コネクタ40およびコンタクタボックス30がメインフレーム18のうちの車体前後方向に延出するリヤサイドフレーム9の直上部に配置されているため、コンタクタボックス30の支持部の剛性をリヤサイドフレーム9によって高めることができるとともに、車体に外部衝撃が作用したときであっても、給電コネクタ40およびコンタクタボックス30に衝撃荷重が直接作用するのを抑制できる。したがって、外部衝撃から給電コネクタ40およびコンタクタボックス30を保護することができる。
また、一対のリヤホイールハウス14の間に水素タンク111が配置され、トランクルーム151の底壁153から車体前方に向かって上方に隆起するタンク隔壁パネル13aによって水素タンク111が車室内側と仕切られるとともに、タンク隔壁パネル13aの隆起部13bと一方のリヤホイールハウス14との間に、上方に開口する凹部20が設けられ、その凹部20内に給電コネクタ40およびコンタクタボックス30を配置しているので、水素タンク111の軸方向端面111Lとリヤホイールハウス14との間にできるデッドスペースを有効利用して給電コネクタおよびコンタクタボックス30を配置できる。したがって、給電コネクタ40の良好なレイアウト性を確保できる。特に、本発明では、給電コネクタ40をコンタクタボックス30の後方側面33に固定しているので、給電コネクタ40およびコンタクタボックス30を凹部20内にコンパクトに収容できる。
さらに、給電コネクタ40およびコンタクタボックス30を凹部20内に配置することで、給電コネクタ40およびコンタクタボックス30の外側をタンク隔壁パネル13aおよびリヤホイールハウス14により囲繞できる。これにより、車体に外部衝撃が作用したときであっても、タンク隔壁パネル13aおよびリヤホイールハウス14により衝撃荷重を受け止めることができるので、給電コネクタ40およびコンタクタボックス30に衝撃荷重が直接作用するのを抑制できる。したがって、外部衝撃から給電コネクタ40およびコンタクタボックス30を保護することができる。
また、給電コネクタ40およびコンタクタボックス30が、車体前後方向でリヤサブフレーム12を構成する側部フレーム部12b,12bの内側に設けられているので、例えば車体後方から車体に外部衝撃が作用したときであっても、リヤサブフレーム12により衝撃荷重を受け止めることができる。これにより、給電コネクタ40およびコンタクタボックス30に衝撃荷重が直接作用するのを抑制できるので、外部衝撃から給電コネクタ40およびコンタクタボックス30をより確実に保護することができる。
なお、この発明の技術範囲は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
本発明の実施形態において、外部負荷300は、特に限定されるものではなく、コンセントで接続される電気機器や、他の電気自動車等であってもよい。また、交流機器に限定されるものではなく、直流機器であってもよい。
実施形態では、本発明が適用される電動車両の一例として、燃料電池101を動力源として駆動する燃料電池自動車100を例に挙げて説明をしたが、これに限定されることはない。例えば、バッテリを動力源として駆動する電気自動車や、バッテリおよび内燃機関を動力源として駆動するいわゆるハイブリッド自動車等、燃料電池自動車100以外の直流電源を搭載した車両にも、本発明を広く適用できる。
実施形態では、コンタクタボックス30の後方側面33に、給電コネクタ40が固定ボルト43により締結固定されていた。これに対して、給電コネクタ40の固定場所および固定方法は、実施形態に限定されない。例えば、給電コネクタ40は、コンタクタボックス30の右方側面に固定されていてもよい。ただし、インバータ装置200のコネクタ部251の挿抜のし易さや、挿抜時のストロークの確保等の観点から、コンタクタボックス30の後方側面33に給電コネクタ40を固定した実施形態の態様に優位性がある。
また、実施形態では、給電コネクタ40および給電コネクタ40が取り付けられたコンタクタボックス30が車両のトランクルーム151内に搭載された場合を例に説明をしたが、給電コネクタ40およびコンタクタボックス30の搭載場所は車両のトランクルーム151内に限定されない。例えば、車両のエンジンルーム内に給電コネクタ40およびコンタクタボックス30を搭載してもよい。なお、このとき、フロントサイドフレーム5の直上部であって、駆動モータ102等を支持するフロントサブフレームの枠内に給電コネクタ40およびコンタクタボックス30を配置するのが好ましい。これにより、外部衝撃から給電コネクタ40およびコンタクタボックス30に衝撃荷重が直接作用するのを抑制できる。
9 リヤサイドフレーム(サイドフレーム)
12 リヤサブフレーム
13a タンク隔壁パネル
13b 隆起部
14 ホイールハウス
18 メインフレーム(車体フレーム)
20 凹部
30 コンタクタボックス
33 後方側面(側面)
40 給電コネクタ
100 燃料電池自動車(電動車両)
101 燃料電池(直流電源)
111 水素タンク(ガスタンク)
119,119H,119L 給電用コンタクタ(コンタクタ)
151 トランクルーム
153 底壁
200 インバータ装置
LW 左側後輪(後輪)
RW 右側後輪(後輪)

Claims (5)

  1. 電動車両に搭載された直流電源と、
    前記直流電源から外部に電気を給電するため、前記電動車両とは別体に設けられたインバータ装置と、
    前記インバータ装置を前記直流電源に電気的に接続するために、前記電動車両に設けられた給電コネクタと、
    前記直流電源と前記給電コネクタとを電気的に接続および遮断するコンタクタと、
    前記コンタクタを収納するコンタクタボックスと、
    を備え、
    前記給電コネクタは、前記コンタクタボックスの側面に固定されていることを特徴とする電動車両の外部給電構造。
  2. 請求項1に記載の電動車両の外部給電構造であって、
    前記給電コネクタおよび前記コンタクタボックスは、前記電動車両の車体フレームのうち、車体前後方向に延出するサイドフレームと上下方向で重なる位置に設けられていることを特徴とする電動車両の外部給電構造。
  3. 請求項2に記載の電動車両の外部給電構造であって、
    前記給電コネクタおよび前記コンタクタボックスは、前記電動車両の車幅方向外側から見て、後輪の投影面と重なる位置に設けられていることを特徴とする電動車両の外部給電構造。
  4. 請求項2または3に記載の電動車両の外部給電構造であって、
    前記直流電源として、燃料ガスと酸化剤ガスとの反応により発電する燃料電池を備え、
    前記電動車両は、前記燃料電池から供給される電力により駆動する燃料電池車両であり、
    左右の後輪の外側を覆う一対のリヤホイールハウスと、
    前記一対のリヤホイールハウスの間に配置され、車室の下方外部において前記車体フレームに支持されるガスタンクと、
    前記ガスタンクの搭載位置よりも車体後方に配置され、荷物を収納するトランクルームと、
    前記トランクルームの底壁から車体前方に向かって上方に隆起し、前記ガスタンクを車室内側と仕切るタンク隔壁パネルと、
    を備え、
    前記タンク隔壁パネルの隆起部と前記一対のリヤホイールハウスの一方との間に、上方に開口する凹部が設けられ、
    前記給電コネクタおよび前記コンタクタボックスは、前記凹部内に配置されていることを特徴とする電動車両の外部給電構造。
  5. 請求項4に記載の電動車両の外部給電構造であって、
    前記ガスタンクは、前記ガスタンクの外側を取り囲む矩形枠状のサブフレームを介して前記車体フレームに取り付けられ、
    前記給電コネクタおよび前記コンタクタボックスは、車体前後方向で前記サブフレームの内側に設けられていることを特徴とする電動車両の外部給電構造。
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