JP2014050225A - モータのステータ及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ステータコアを複数の分割コアで構成しても、所望の寸法精度を得ることができるモータのステータ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本実施形態のステータは、樹脂が流し込まれる成形型内部に各分割コアに対応させて設けた位置決め手段であって各分割コアに対し周方向へ相互に離間した複数箇所で当接する複数の第1位置決め部により、ヨーク部におけるティース部とは反対側から各分割コアに対して当該複数の第1位置決め部を当接させた状態で成形することで、前記分割コア毎に、被覆部材から当該分割コアの一部を露出させる複数の第1露出部を設けた。
【選択図】図4
【解決手段】本実施形態のステータは、樹脂が流し込まれる成形型内部に各分割コアに対応させて設けた位置決め手段であって各分割コアに対し周方向へ相互に離間した複数箇所で当接する複数の第1位置決め部により、ヨーク部におけるティース部とは反対側から各分割コアに対して当該複数の第1位置決め部を当接させた状態で成形することで、前記分割コア毎に、被覆部材から当該分割コアの一部を露出させる複数の第1露出部を設けた。
【選択図】図4
Description
本実施形態は、モータのステータ及びその製造方法に関する。
従来より、モータにおけるステータは、所定形状に打ち抜かれた鋼板を複数枚積層してステータコアを形成し、そのステータコアのヨーク部及び各ティース部の外面に、被覆部材をモールド成形したものが供されている。また、この種のステータでは、ステータコアが周方向に複数に分割された分割コア同士を接続して構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記したモールド成形時において、ステータコアの成形型へのセット状態如何によっては寸法精度がでない問題がある。特に、分割コアを接続した構成のステータコアにあっては、夫々の分割コアが成形型内にてがたついたまま成形され、寸法精度を確保できない虞がある。
そこで、ステータコアを複数の分割コアで構成しても、所望の寸法精度を得ることができるモータのステータ及びその製造方法を提供する。
そこで、ステータコアを複数の分割コアで構成しても、所望の寸法精度を得ることができるモータのステータ及びその製造方法を提供する。
本実施形態のモータのステータは、円環状のヨーク部の外周部または内周部に複数のティース部を有し、前記ヨーク部を周方向に分割した複数の分割コアを接続することにより構成したステータコアと、前記ステータコアにおける前記ヨーク部及び各ティース部の外面を覆うように成形により設けられた樹脂製の被覆部材と、を備え、前記樹脂が流し込まれる成形型内部に各分割コアに対応させて設けた位置決め手段であって各分割コアに対し周方向へ相互に離間した複数箇所で当接する複数の第1位置決め部により、前記ヨーク部における前記ティース部とは反対側から各分割コアに対して当該複数の第1位置決め部を当接させた状態で成形することで、前記分割コア毎に、前記被覆部材から当該分割コアの一部を露出させる複数の第1露出部を設けた。
以下、一実施形態について図1〜図5を参照しながら説明する。図1に示すように、モータのステータ1は、全体として略円環状をなすステータコア2を備えている。ステータコア2は、所定形状に打ち抜かれた珪素鋼板を多数枚積層し(図5参照)、それら鋼板をかしめ部2a(図2参照)でかしめることによって一体化した構成となっている。ステータコア2は、円環状をなすヨーク部3と、このヨーク部3の外周部において径方向外側に放射状に突出する複数のティース部4とを有している。ステータコア2は、周方向に等間隔に分割された複数(例えば6つ)の分割コア5を、各接続部において連結することにより構成されている。
図2は、1つの分割コア5を実線で示している。当該分割コア5は例えば6つのティース部4を有し、隣接する3つのティース部4は三相のU相,V相,W相に対応する。ティース部4は、四角柱状をなして径方向外側へ延出し、その先端部4aは、他の部分よりも幅広な張出部とされている。分割コア5において、ヨーク部3の周方向の一端部(図2で右側の分割面5c)に係合凹部5aが設けられ、ヨーク部3の周方向の他端部(左側の分割面5c)に係合凸部5bが設けられている。係合凹部5aは、奥側が幅広くなるように周方向に台形状に開口し、係合凸部5bは、先端部が基端部よりも幅広くなるように周方向に台形状に突出するように形成されている。この分割コア5を6個用意し、隣り合った分割コア5同士を、隣り合った係合凸部5bと係合凹部5aとを軸方向に嵌合させる。こうして、係合凹部5aと係合凸部5bは接続部を構成し、6個の分割コア5は各接続部で円環状に連結されてステータコア2を構成する。
尚、詳しい図示は省略するが、分割コア5は前記の連結状態で、径が拡大されたときには、係合凸部5bと係合凹部5aとが互いに抜止め状態に当接すると共に、係合凸部5bの先端部側と係合凹部5aの奥部側との間及び対応する分割面5c,5c間に夫々空隙が形成され、径が縮小されたときには(図2参照)、対応する分割面5c,5c側が当接するようになっている。
また、分割コア5の内周側には、その周方向における中間部に位置させて径方向内側へ突出する突出部5dが一体に設けられている。この突出部5dは、後述する位置決め部に当接される被当接部として構成されている。
また、分割コア5の内周側には、その周方向における中間部に位置させて径方向内側へ突出する突出部5dが一体に設けられている。この突出部5dは、後述する位置決め部に当接される被当接部として構成されている。
ステータコア2におけるヨーク部3および各ティース部4の外面には、これらの略全面を覆うように、絶縁樹脂製の被覆部材10がモールド成形によって設けられている。この被覆部材10の材料としては、例えば、耐熱性に優れた材料とされるポリフェニレンサルファイド(PPS)を主成分とし、これにガラス繊維(或いはガラス粉末)を混合させたものが用いられている。この場合、被覆部材10の材料は、前記ガラスの含有率が20重量%以上とされている。これにより、成形時における樹脂の収縮が抑制され、被覆部材10ひいてはステータ1の寸法精度を高めつつ剛性を向上させている。
図3に示すように、各ティース部4には、三相(U相,V相,W相)の巻線7が巻装されている。この場合、被覆部材10は、全体としてはステータコア2を覆う被覆部材として機能し、このうちティース部4を覆う部分は、ステータコア2と巻線7とを絶縁する絶縁部材として機能する。また、被覆部材10は、各ティース部4の基端部に対応する部分において軸方に突出する突起部10aを有し、突起部10aに巻線7が掛止されるようになっている。U相、V相、W相の各巻線7は、ティース部4における基端部と先端部4aとの間に巻装され、巻線7の末端は、ヨーク部3の周方向に前記突起部10aと並ぶように設けられた端子8(図1参照)に接続されている。
ヨーク部3の内周側には前記のモールド成形によって(つまり被覆部材10として)、取付用脚部と位置決め用脚部とが一体的に形成されている。これら脚部は、例えば図示しない洗濯機の水槽背面側(後述の軸受ハウジング)に対して取付けるためのものである。
先ず、取付用脚部は、図1に符号11a〜11dで示すように、ヨーク部3の内周側に複数個(例えば4個)設けられている。取付用脚部11a〜11dは、何れもヨーク部3の内方へ突出する形状をなし、且つ軸方向に貫通する金属製の筒部材を夫々インサート成形することにより貫通孔12が設けられている。これら取付用脚部11a〜11dは、同図に示すように等間隔の配置ではなく、分割コア5の数と対応するものでもない。これは、ステータ1が取付対象たる前記軸受ハウジング(或いは取付けスペース等)との関係で、脚部11a〜11dの配置が制約されることによる。
一方、位置決め用脚部は、図1に符号13a〜13cで示すように、ヨーク部3の内周側で周方向に等間隔をなすように複数個(例えば3個)設けられている。位置決め用脚部13a〜13cも、ヨーク部3の内方へ突出する形状をなし、被覆部材10と同様の絶縁樹脂からなる。また、位置決め用脚部13a〜13cは、上記の取付用脚部11a〜11dの筒部材よりも小径な金属製の筒部材をインサート成形することにより軸方向に貫通する貫通孔14が設けられている。尚、取付用脚部11a〜11d及び位置決め用脚部13a〜13cには、夫々の基端側に凹部12a,14aが設けられている。凹部12a,14aは、各脚部11a〜11d,13a〜13cの肉厚を薄くするようにして形成された所謂肉盗み形状として形成されている。
図示は省略するが、前記モータのロータは、そのフレームとロータコアと複数の永久磁石とを備える。前記フレームは、浅底の扁平な有底円筒状をなすもので、その中心部に回転軸(図示略)が取り付けられると共に、その内周部にロータコアが配設される。複数の永久磁石はロータコア内に挿入され、フレーム及びロータコアと共にモールド成形によって一体化されることにより、ロータが構成される。当該ロータは、ステータ1に対して所定の隙間(エアギャップ)を隔てて回転可能に配設され、以って、アウターロータ型の直流ブラシレスモータとしてモータが構成される。
ここで、前記軸受ハウジングに対するステータ1の取付けについて簡単に説明する。図示は省略するが、軸受ハウジングは、水槽の背面中央部に設けられるものであり、その中央部にて円形状に開口した軸受挿入部と、この軸受挿入部の周囲にあって取付用脚部11a〜11d及び位置決め用脚部13a〜13cに対応する位置に、取付用ボルト孔及び位置決め用治具孔とを有する。前記軸受挿入部には、図示しない軸受が挿入固定される。
また、図示は省略するが、ステータ1は、各位置決め用脚部13a〜13cの貫通孔14に三又状の治具が挿通されることにより、軸受ハウジングの位置決め用治具孔に対して位置決めされる。この状態で、図示しない固定用ボルトが、取付用脚部11a〜11dの貫通孔12に挿通されて軸受ハウジングの取付用ボルト孔にねじ止めされることにより、ステータ1が軸受ハウジングに取付けられる。尚、この取付け後、治具は取り外される。また、前記ロータは、軸受ハウジングに固定されたステータ1に対して所定の隙間を有した状態で配設され、前記回転軸は、前記軸受ハウジングの軸受によって支承され、水槽内部に突出するようになっている。
さて、ステータ1は、取付用脚部11a〜11dと各分割コア5との相対的位置関係が周方向にずれており、モールド成形時における樹脂の収縮等により、全体の寸法精度に影響を及ぼすようにも思われる。
この点、本実施形態のステータ1は、前述した被覆部材10の材料としてガラスの含有率が20重量%以上であるため、樹脂の収縮等の影響が少なく、又、以下の成形型15が用いられることにより、所望の寸法精度が得られるようになっている。
この点、本実施形態のステータ1は、前述した被覆部材10の材料としてガラスの含有率が20重量%以上であるため、樹脂の収縮等の影響が少なく、又、以下の成形型15が用いられることにより、所望の寸法精度が得られるようになっている。
ここで、図4及び図5は、成形型15にセットされたステータコア2を樹脂(被覆部材10)と共に断面図で示している。成形型15は、その内周側(図5で左側)の内型16及び外周側の外型17を有すると共に、各分割コア5に対応させて設けた位置決め手段を有する。詳細には、図4に示すように内型16の周壁部16aには、各分割コア5に対し周方向へ相互に離間した複数箇所(例えば2箇所)で当接する複数(この場合、一対)の第1位置決め部18a,18bが、各分割コア5に対応させた等間隔(例えば60度間隔)で一体に設けられている。従ってこの場合、第1位置決め部18a,18bは、内型16に全部で12箇所に形成されていて、ステータコア2の内周壁に対し12箇所で当接する。第1位置決め部18a,18bは、内型16の周壁部16aから径方向外側へ突出し、各分割コア5を径方向のずれが生じないように位置決めする。図4で右側の第1位置決め部18aは、右側の分割面5cから若干(例えばティース部4相互間の間隔分)左側の位置にあって、分割コア5の内周面と当接する。左側の第1位置決め部18bは、左側の分割面5cから若干右側の位置にあって、分割コア5の内周面と当接する。
また、内型16には、各分割コア5に対して軸方向両側から当接する第2位置決め部19a,19bが一体に設けられている(図5参照)。第2位置決め部19a,19bは、内型16の周壁部16aにおいて分割コア5の突出部5dと対応して窪ませた凹所16b(図4参照)に位置する。即ち、図5における上側の位置決め部19a及び下側の位置決め部19bは、一対の第1位置決め部18a,18bの間における周方向の中間部に位置する。また、第2位置決め部19a,19bは、分割コア5における周方向の中間部の突出部5dに対して上下方向から挟むようにして当接する。
更に、ステータコア2は、その外周部(ティース部4の先端部4a)における外周側と上下両側とが外型17に当接し、内周部が上記した第1位置決め部18a,18b及び第2位置決め部19a,19bに当接する。よって、ステータコア2は、モールド成形の際に当接する部分に対応して、被覆部材10によって覆われることなく露出した多数の露出部が形成される。このときの露出部は、各ティース部4の先端部4aに形成される外周側の露出部20と、内周側の第1露出部21a,21b及び第2露出部22a,22bとを含む(図3〜図5参照)。
次に、ステータコア2の製造方法、特にはモールド成形について説明する。
まず、成形型15内の所定位置に、ステータコア2、貫通孔12,14を構成する筒部材の夫々を収容配置する。このとき、ステータコア2は、隣り合った分割コア5同士を接続した状態で配置されるが、各分割コア5は、第1位置決め部18a,18bによりステータコア2全体の真円度が高まるように位置決めされる。また、各分割コア5は、その周方向の中間部であって且つ第1位置決め部18a,18b間の中間位置で第2位置決め部19a,19bにより積層方向に位置決めされる。従って、成形型15内において、各分割コア5ががたつくことなくセットされる。
まず、成形型15内の所定位置に、ステータコア2、貫通孔12,14を構成する筒部材の夫々を収容配置する。このとき、ステータコア2は、隣り合った分割コア5同士を接続した状態で配置されるが、各分割コア5は、第1位置決め部18a,18bによりステータコア2全体の真円度が高まるように位置決めされる。また、各分割コア5は、その周方向の中間部であって且つ第1位置決め部18a,18b間の中間位置で第2位置決め部19a,19bにより積層方向に位置決めされる。従って、成形型15内において、各分割コア5ががたつくことなくセットされる。
その後、溶融した樹脂が成形型15のゲート(図示略)から成形型15内に注入され、その樹脂が成形型15内にて硬化することにより、ステータコア2の外面にこれを覆うように被覆部材10が成形される。このとき、被覆部材10のうちヨーク部3の内周面を覆う部分の一部には、前述した取付用脚部11a〜11dと位置決め用脚部13a〜13cが一体的に成形される。そして、樹脂が硬化した後、成形型15を外すことにより、成形が完了する。こうして、ステータ1には、分割コア5毎に、第1位置決め部18a,18bに対応する位置に第1露出部21a,21bが形成され、第2位置決め部19a,19bに対応する位置に第2露出部22a,22bが形成される。
以上説明したように、本実施形態のステータ1は、樹脂が流し込まれる成形型15内部に各分割コア5に対応させて設けた位置決め手段であって各分割コア5に対し周方向へ相互に離間した複数箇所で当接する複数の第1位置決め部18a,18bにより、ヨーク部3におけるティース部4とは反対側から各分割コア5に対して当該複数の第1位置決め部18a,18bを当接させた状態で成形することで、分割コア5毎に、被覆部材10から当該分割コア5の一部を露出させる複数の第1露出部21a,21bを設けた。
この構成によれば、成形型15内部において、各分割コア5は、複数の第1位置決め部18a,18bにより周方向に間隔をおいた複数箇所で位置決めされる。従って、ステータコア2を複数の分割コア5で構成してもステータの寸法精度(真円度)を高めることができ、その分割面5cにおける磁気的損失を極力少なくすることができる。
また、成形型15内にステータコア2をセットし、そのステータコア2についてティース部4とは反対側から各分割コア5に複数の第1位置決め部18a,18bを当接させた位置決め状態で成形する上記の製造方法によっても、上記したステータ1と同様の効果を奏する。
また、成形型15内にステータコア2をセットし、そのステータコア2についてティース部4とは反対側から各分割コア5に複数の第1位置決め部18a,18bを当接させた位置決め状態で成形する上記の製造方法によっても、上記したステータ1と同様の効果を奏する。
成形型15内部に位置決め手段として各分割コア5に対し軸方向両側から当接し且つ第1位置決め部18a,18bから周方向にずれた第2位置決め部19a,19bにより、各分割コア5に対して当該第2位置決め部19a,19bを当接させた状態で成形することで、分割コア5毎に、被覆部材10から当該分割コア5の一部を露出させる第2露出部22a,22bを設けた。これによれば、成形型15内部にて第2位置決め部19a,19bにより各分割コア5の軸方向の位置決めがなされるため、分割コア5相互間における軸方向のずれをなくすことができ、軸方向の寸法精度を高めることができる。また、第2位置決め部19a,19bは、第1位置決め部18a,18bに対し周方向にずれているため、次の効果を奏する。
即ち、本実施形態と異なり、径方向に当接する当接部と軸方向に当接する当接部とが周方向に同じ位置にあり、これら「L」字状に連なる当接部でステータコアの角(かど)を位置決めすることも考えられる。しかしながら、角部を「L」字状の当接部で位置決めする構成よりも、第1位置決め部18a,18bと第2位置決め部19a,19bとが周方向にずれた位置で位置決めする本実施形態の方が、径方向と軸方向とで各別に位置決めを行うことができるため、精度を高めることができる。特に、複数の分割コア5からなるステータコア2にあっては、各分割コア5に対して、第1位置決め部18a,18bが周方向に離間した複数箇所で当接し、且つ第2位置決め部19a,19bが第1位置決め部18a,18bから周方向へずれた箇所で第1位置決め部18a,18bと異なる方向から当接するため、各分割コア5の径方向及び軸方向のずれを極力抑制することができる。
複数の第1露出部21a,21bは、各分割コア5の周方向両側に離間して形成され、第2露出部22a,22bは、複数の第1露出部21a,21bのうちの一方の露出部21aと他方の露出部21bとの中間部、又は分割コア5における周方向の中間部に形成されている。これによれば、各分割コア5に対して、一方の第1位置決め部18aと他方の第1位置決め部18bとが周方向に離間した両側方で当接し、且つその中間部で第2位置決め部19a,19bが軸方向から当接するため、より効果的に精度の高い位置決めを行うことができる。
この点、ステータの取付手段たる取付用脚部11a〜11dは、各分割コア5と対応する位置関係にない。しかしながら、上記したように各分割コア5は、成形型15内で第1位置決め部18a,18bと第2位置決め部19a,19bとで各別に保持されるため、モールド成形時における樹脂の収縮等の影響を少なくして高精度のステータを得ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、上記したステータ1の取付対象は洗濯機に限られるものではなく、各種の取付対象物に取付けることができる。本発明のステータ1は、上述したアウターロータ型のモータに限ることなく、インナーロータ型のモータ、即ち、ステータコアのヨーク部の内周面に複数のティース部を有したステータと、このステータの内部に回転可能に設けられたロータとからなるモータにも適用することができる。
ここで、図6は、上記した位置決め部18a,18bを第1位置決め部18a´,18b´に変更した変更形態を示しおり、当該変更形態は、上記した実施形態と以下の点で相違する。即ち、第1位置決め部18a´,18b´は、上記位置決め部18a,18bに比し幅広に形成されており、各分割コア5の左右両端部に対して内周側から当接する。この場合、同図で右側の第1位置決め部18a´を、分割コア5の右端部と右隣りの分割コア5左端部とに当接させた状態で成形を行うことにより、その当接面に対応する幅広な第1露出部21a´が形成される。また、左側の第1位置決め部18b´を、分割コア5の左端部と左隣りの分割コア5右端部とに当接させた状態で成形することで、その当接面に対応する幅広な第1露出部21b´が形成される。
このように、複数の第1露出部21a´,21b´は、分割コア5における周方向の両端部に形成される。この変更形態のように、第1位置決め部18a´,18b´を分割コア5の左右両端部に当接するように配置することで、より寸法精度を高めることができ、高品質のステータ1を提供することができる。また、第1位置決め部18a´,18b´は、他の分割コア5の端部とも当接するため、上記した実施形態と比べて第1位置決め部の数を半減した簡単な構成とすることができる。その他、本変更形態によれば上記した実施形態と同様の効果を奏する。
図面中、1はステータ、2はステータコア、3はヨーク部、4はティース部、5は分割コア、10は被覆部材、15は成形型、18a,18b、18a´,18b´は第1位置決め部、19a,19bは第2位置決め部、21a,21b、21a´,21b´は第1露出部、22a,22bは第2露出部を示す。
Claims (5)
- 円環状のヨーク部の外周部または内周部に複数のティース部を有し、前記ヨーク部を周方向に分割した複数の分割コアを接続することにより構成したステータコアと、
前記ステータコアにおける前記ヨーク部及び各ティース部の外面を覆うように成形により設けられた樹脂製の被覆部材と、を備え、
前記樹脂が流し込まれる成形型内部に各分割コアに対応させて設けた位置決め手段であって各分割コアに対し周方向へ相互に離間した複数箇所で当接する複数の第1位置決め部により、前記ヨーク部における前記ティース部とは反対側から各分割コアに対して当該複数の第1位置決め部を当接させた状態で成形することで、前記分割コア毎に、前記被覆部材により覆われていない複数の第1露出部を設けたことを特徴とするモータのステータ。 - 前記成形型内部に前記位置決め手段として各分割コアに対し軸方向両側から当接し且つ前記第1位置決め部から周方向にずれた第2位置決め部により、各分割コアに対して当該第2位置決め部を当接させた状態で成形することで、前記分割コア毎に、前記被覆部材により覆われていない軸方向両側の第2露出部を設けたことを特徴とする請求項1記載のモータのステータ。
- 前記複数の第1露出部は、各分割コアの周方向両側に離間して形成され、
前記第2露出部は、前記複数の第1露出部のうちの一方の露出部と他方の露出部との中間部、又は前記分割コアにおける周方向の中間部に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のモータのステータ。 - 前記複数の第1露出部は、前記分割コアにおける周方向の両端部に形成されていることを特徴とする請求項3記載のモータのステータ。
- 円環状のヨーク部の外周部または内周部に複数のティース部を有し、前記ヨーク部を周方向に分割した複数の分割コアを接続することにより構成したステータコアと、
前記ステータコアにおける前記ヨーク部及び各ティース部の外面を覆うように成形により設けられた樹脂製の被覆部材と、を備えたモータのステータの製造方法において、
前記樹脂が流し込まれる成形型は、その内部に各分割コアに対応させて設けた位置決め手段であって各分割コアに対し周方向へ相互に離間した複数箇所で当接する複数の第1位置決め部を備え、前記成形型内に前記ステータコアをセットし、そのステータコアについて前記ティース部とは反対側から各分割コアに前記複数の第1位置決め部を当接させた位置決め状態で成形することを特徴とするモータのステータの製造方法。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20140210 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140221 |