JP2014049302A - プラズマ処理装置、プラズマ生成装置、アンテナ構造体及びプラズマ生成方法 - Google Patents

プラズマ処理装置、プラズマ生成装置、アンテナ構造体及びプラズマ生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プラズマの生成効率を高めることができるプラズマ処理装置を提供する。
【解決手段】プラズマ処理装置10は、チャンバ11と、チャンバ11の内部に配置されてウエハWを載置する載置台12と、チャンバ11の外部において載置台12と対向するように配置されて高周波電源26に接続されるICPアンテナ13Aと、載置台12及びICPアンテナ13Aの間に介在する、導電体からなる窓部材14とを備える。窓部材14は、導体窓28a〜28lと、導体窓28a〜28lの間に介在する誘電部33とを有する。ICPアンテナ13Aは窓部材14上で所定方向に延設されて導体窓28a〜28dのうちの1つの導体窓28cに接続され、ICPアンテナ13Aの延設方向と同じ方向となる導体窓28c→28b→28a→28dの順に、導体窓28a〜28dを単純導線29又はコンデンサ付き導線30により接続し、終端の導体窓28dをアース接続する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ICP(Inductive Coupling Plasma)アンテナを用いてプラズマを生成するプラズマ処理装置、プラズマ生成装置、アンテナ構造体及びプラズマ生成方法に関する。
チャンバと、チャンバの外に配置されたICP(Inductive Coupling Plasma)アンテナとを備えるプラズマ処理装置では、ICPアンテナと対向するチャンバの天井部は、例えば、石英等の誘電体からなる窓部材(誘電体窓)によって構成される。ICPアンテナは高周波電源と接続されており、ICPアンテナに供給された高周波電流によって、ICPアンテナに磁力線を発生させる。発生した磁力線は誘電体窓を透過してチャンバ内においてICPアンテナに沿って磁界を生じさせる。この磁界が時間的に変化すると誘導電界が生じ、生じた誘導電界によって加速された電子が、チャンバ内に導入された処理ガスの分子や原子と衝突してプラズマを生じさせる。誘導電界はICPアンテナに沿うように発生するため、プラズマもチャンバ内ではICPアンテナに沿うように発生する。
ここで、誘電体窓は減圧環境であるチャンバの内部と大気圧環境であるチャンバの外部とを仕切るため、圧力差に耐えうる剛性を確保することができるだけの厚みが必要となる。また、チャンバに収容されてプラズマ処理が施される基板、例えば、半導体ウエハやFPD(Flat Panel Display)用ガラス基板の大型化は今後も進展することが予想されるため、基板と対向する誘電体窓を大口径化する必要がある。このとき、誘電体窓を大口径化したときの剛性を確保するために、誘電体窓を厚くすると、ICPアンテナと基板との距離が離れてしまうことにより効率が低下し、また、誘電体窓の重量の増加による装置重量の増加やコスト上昇を招く等の問題が生じる。
そこで、チャンバの天井部を、剛性が高く安価な材料、例えば、金属からなる導体窓によって構成することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。導体窓では金属が磁力線を遮蔽するため、導体窓を貫通するスリットを設け、このスリットを介して磁力線を透過させる。しかしながら、導体窓に設けられるスリットの数や大きさには制限があるため、導体窓を採用した場合には、磁力線の透過効率が低下し、その結果、プラズマの生成効率が低下するという問題が生じる。
一方、内周コイルと外周コイルとからなる誘導アンテナの近傍に誘導アンテナに沿ってリング状導体を配置する構成が提案されている(特許文献2参照)。ここで、リング状導体を、装置の中心からの半径及びその断面形状がコイルの周回角度に応じて異なる形状とし、リング状導体と誘導アンテナとの間及びリング状導体とプラズマとの間の周方向位置での相互インダクタンスを制御することにより、誘導アンテナのコイル周回に伴って変化するコイル電流を補償することができ、これにより生成されるプラズマ上の電流について周方向の均一性を向上させている。このような構成によれば、プラズマの生成効率の低下を抑えることができると考えられる。
特開2011−029584号公報 特開2011−103346号公報
しかしながら、上記従来技術によっても、プラズマの生成効率は十分に高いとは言えず、更なる高効率化が求められている。
本発明の目的は、プラズマの生成効率を高めることができるプラズマ処理装置、プラズマ生成装置、アンテナ構造体及びプラズマ生成方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載のプラズマ処理装置は、基板を収容する処理室と、前記処理室の内部に配置されて前記基板を載置する載置台と、前記処理室の外部において前記載置台と対向するように配置されて高周波電源に接続される誘導結合アンテナと、前記誘導結合アンテナと対向する前記処理室の壁部を構成し、前記載置台及び前記誘導結合アンテナの間に介在する窓部材とを備えるプラズマ処理装置であって、前記窓部材は、導電材料からなる複数の導体窓と、前記複数の導体窓の間に介在する誘電部とを有し、前記誘導結合アンテナは前記窓部材上で所定の方向に延設されて前記複数の導体窓のうちの1つの導体窓に電気的に接続され、前記誘導結合アンテナの延設方向と同じ方向に前記1つの導体窓から残る導体窓へと、順次、導電体による電気的接続が行われていることを特徴とする。
請求項2記載のプラズマ処理装置は、請求項1記載のプラズマ処理装置において、前記導電体による電気的接続が行われた前記複数の導体窓のうち、終端の導体窓は、前記導電体を介してアース接続され、又は、前記導電体を介さずに直接にアース接続され、或いは、電気的にフローティング状態とされることを特徴とする。
請求項3記載のプラズマ処理装置は、請求項1又は2記載のプラズマ処理装置において、前記誘導結合アンテナは、前記窓部材の中心を中心として円弧を描くように、前記窓部材上に延設されることを特徴とする。
請求項4記載のプラズマ処理装置は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置において、前記導体窓は、前記窓部材の中心について対称に配置されることを特徴とする。
請求項5記載のプラズマ処理装置は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置において、前記導電体は、前記窓部材の中心について対称に配置されることを特徴とする。
請求項6記載のプラズマ処理装置は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置において、前記導電体は、金属線材、金属板材、金属線材の間にコンデンサが配置されてなる導線のいずれかであることを特徴とする。
請求項7記載のプラズマ処理装置は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置において、前記処理室内のプラズマの分布に応じて前記導電体の位置が調整されることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項8記載のプラズマ生成装置は、減圧室内にプラズマを生成させるプラズマ生成装置であって、前記減圧室の外部に配置されて高周波電源に接続される誘導結合アンテナと、前記誘導結合アンテナと前記減圧室内において生成するプラズマとの間に介在し、前記減圧室の壁部を構成する窓部材とを備え、前記窓部材は、導電材料からなる複数の導体窓と、前記複数の導体窓の間に介在する誘電部とを有し、前記誘導結合アンテナは前記窓部材上で所定の方向に延設されて前記複数の導体窓のうちの1つの導体窓に電気的に接続され、前記誘導結合アンテナの延設方向と同じ方向に前記1つの導体窓から残る導体窓へと、順次、導電体による電気的接続が行われていることを特徴とする。
請求項9記載のプラズマ生成装置は、請求項8記載のプラズマ生成装置において、前記導電体による電気的接続が行われた前記複数の導体窓のうち、終端の導体窓は、前記導電体を介してアース接続され、又は、前記導電体を介さずに直接にアース接続され、或いは、電気的にフローティング状態とされることを特徴とする。
請求項10記載のプラズマ生成装置は、請求項8又は9記載のプラズマ生成装置において、前記導電体は、金属線材、金属板材、金属線材の間にコンデンサが配置されてなる導線のいずれかであることを特徴とする。
請求項11記載のプラズマ生成装置は、請求項8乃至10のいずれか1項に記載のプラズマ生成装置において、前記処理室内のプラズマの分布に応じて前記導電体の位置が調整されることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項12記載のアンテナ構造体は、高周波電源に接続される誘導結合アンテナを備えるアンテナ構造体であって、前記誘導結合アンテナと前記誘導結合アンテナによって生成されるプラズマとの間に介在する窓部材を備え、前記窓部材は、導電材料からなる複数の導体窓と、前記複数の導体窓の間に介在する誘電部とを有し、前記誘導結合アンテナは前記窓部材上で所定の方向に延設されて前記複数の導体窓のうちの1つの導体窓に電気的に接続され、前記誘導結合アンテナの延設方向と同じ方向に前記1つの導体窓から残る導体窓へと、順次、導電体による電気的接続が行われていることを特徴とする。
請求項13記載のアンテナ構造体は、請求項12記載のアンテナ構造体において、前記導電体による電気的接続が行われた前記複数の導体窓のうち、終端の導体窓は、前記導電体を介してアース接続され、又は、前記導電体を介さずに直接にアース接続され、或いは、電気的にフローティング状態とされることを特徴とする。
請求項14記載のアンテナ構造体は、請求項12又は13記載のアンテナ構造体において、前記導電体は、金属線材、金属板材、金属線材の間にコンデンサが配置されてなる導線のいずれかであることを特徴とする。
請求項15記載のアンテナ構造体は、請求項12乃至14のいずれか1項に記載のアンテナ構造体において、前記処理室内のプラズマの分布に応じて前記導電体の位置が調整されることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項16記載のプラズマ生成方法は、高周波電源に接続される誘導結合アンテナと、前記誘導結合アンテナと前記誘導結合アンテナによって生成されるプラズマの間に介在する窓部材を備え、前記窓部材が導電材料からなる複数の導体窓と前記複数の導体窓の間に介在する誘電部を有するアンテナ構造体を用いたプラズマ生成方法であって、前記誘導結合アンテナを前記窓部材上で所定の方向に延設して、前記複数の導体窓のうちの1つの導体窓に電気的に接続し、前記誘導結合アンテナの延設方向と同じ方向に前記1つの導体窓から残る導体窓へと、順次、導電体により電気的に接続し、前記誘導結合アンテナ及び前記複数の導体窓に高周波電流を流すことによりプラズマを生成させることを特徴とする。
請求項17記載のプラズマ生成方法は、請求項16記載のプラズマ生成方法において、前記導電体による電気的接続が行われた前記複数の導体窓のうち、終端の導体窓を、前記導電体を介してアース接続し、又は、前記導電体を介さずに直接にアース接続し、或いは、電気的にフローティング状態とすることを特徴とする。
請求項18記載のプラズマ生成方法は、請求項16又は17記載のプラズマ生成方法において、前記導電体として、金属線材、金属板材、金属線材の間にコンデンサが配置されてなる導線のいずれかが用いられることを特徴とする。
請求項19記載のプラズマ生成方法は、請求項16乃至18のいずれか1項に記載のプラズマ生成方法において、前記処理室内のプラズマの分布に応じて前記導電体の位置が調整されることを特徴とする。
本発明によれば、誘導結合アンテナとプラズマを生成させる空間との間に介在する窓部材を、導電材料からなる複数の導体窓と、これら複数の導体窓の間に介在する誘電部とで構成する。また、誘導結合アンテナを窓部材上で所定方向に延設し、複数の導体窓のうちの1つの導体窓に電気的に接続し、誘導結合アンテナの延設方向と同じ方向に、誘導結合アンテナと電気的に接続された1つの導体窓から残る導体窓へと、順次、導電体による電気的接続を行う。そして、誘導結合アンテナと複数の導体窓に高周波電流を流すことによりプラズマを生成させることにより、複数の導体窓を副アンテナとして機能させて、プラズマ生成効率を高めることができる。これにより、ひいては、プラズマ処理のスループットを高めることができる。
本発明の実施の形態に係るプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図である。 図1における窓部材及びICPアンテナを図1中の白抜き矢印方向から見たときの平面図である。 プラズマ生成効率を確認するための窓部材の構成と、高周波電流の印加方法の違いによるプラズマ生成効率の違いを確認した結果を示すグラフである。 本発明の別の実施の形態に係る窓部材の構造を示す平面図である。 本発明のさらに別の実施の形態に係る窓部材の構造を示す平面図である。 本発明のさらに別の実施の形態に係る窓部材の構造を示す平面図である。 本発明のさらに別の実施の形態に係る窓部材の構造を示す平面図である。 本発明のさらに別の実施の形態に係る窓部材の構造を示す平面図である。 導体窓を誘導結合アンテナとして用いた窓部材の構造を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。先ず、本発明の実施の形態に係るプラズマ処理装置について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図である。
プラズマ処理装置10は、例えば、半導体ウエハ(以下「ウエハ」という)Wを収容するチャンバ11(処理室、減圧室)と、チャンバ11の底部に配置されてウエハWを上面に載置する載置台12と、チャンバ11の外部においてチャンバ11の内部の載置台12と対向するように配置される誘導結合アンテナ(以下「ICPアンテナ」という)13と、チャンバ11の天井部を構成し、載置台12及びICPアンテナ13の間に介在する窓部材14とを備える。
チャンバ11は略円筒状であり、載置台12に載置されるウエハWの外径に合わせて、適宜、適切な大きさ(直径×高さ)に設定される。チャンバ11の底面には排気口が設けられており、この排気口には排気装置15が接続されている。排気装置15は、チャンバ11を真空引きしてチャンバ11の内部を減圧環境にする。
一方、チャンバ11の外部は大気圧環境であり、窓部材14はチャンバ11の内部と外部とを仕切る壁部としても機能する。窓部材14は、導電材料からなる複数の導体窓と、複数の導体窓の間に介在する誘電部とを有しており、全体として少なくとも載置台12に載置されたウエハWの全面を覆うことが可能な大きさを有する。窓部材14の詳細な構成については、図2等を参照して後述する。
載置台12は、基台として機能する円板状のサセプタ16と、サセプタ16の上面に形成された静電チャック17とを有する。サセプタ16は、導電性部材からなり、給電棒18及び整合器19を介して高周波電源20に接続される。高周波電源20は、比較的低い高周波電力、例えば、13.56MHz以下の高周波電力をサセプタ16へ供給し、サセプタ16においてバイアス電位を発生させる。これにより、載置台12及び窓部材14の間の処理空間PSで生成されるプラズマ中のイオンを載置台12に載置されるウエハWへ引き込む。
静電チャック17は誘電性部材からなり、導電性部材からなる電極板21を内蔵する。電極板21には直流電源22が接続され、静電チャック17は、直流電源22から電極板21に印加される直流電圧に起因する静電気力によってウエハWを載置台12へ静電吸着する。
窓部材14を支える梁部27には処理ガス導入口23が設けられており、処理ガス供給装置24から供給される処理ガスをチャンバ11内へ導入する。ICPアンテナ13は、窓部材14の上面に沿って配置される環状の導線又は導体板からなり、整合器25を介して高周波電源26に接続される。
プラズマ処理装置10では、高周波電流がICPアンテナ13を流れ、その高周波電流がICPアンテナ13に磁力線を発生させる。発生した磁力線は、従来のように窓部材が誘電体で形成されている場合にはその窓部材を透過するが、本実施の形態のように、窓部材14が導電材で形成されている場合には窓部材14に形成されたスリット又は導体窓同士の間の間隙を通過し、チャンバ11内において磁界を構成する。こうしてチャンバ11内の磁界が時間的に変化することで誘導電界が生じ、この誘導電界によって加速された電子がチャンバ11内に導入された処理ガスの分子や原子と衝突してプラズマが生じる。生成されるプラズマ中のイオンはサセプタ16のバイアス電位によってウエハWへ引き込まれ、同プラズマ中のラジカルは移動してウエハWへ到達し、それぞれ、ウエハWへプラズマ処理、例えば、物理的エッチング処理や化学的エッチング処理を施す。
図2は、図1に示される窓部材14及びICPアンテナ13を図1中の白抜き矢印方向から見たときの平面図である。なお、図1では、1本のICPアンテナ13を示しているが、図2では、2本のICPアンテナ13A,13Bが、整合器25を介して高周波電源26に接続される。但し、図2では整合器25の図示を省略している。
窓部材14は、ICPアンテナ13と組み合わされて、アンテナ構造体を構成する。本実施の形態では、窓部材14は、円板状の中央部において図2の平面視で円形に配置される4個の導体窓28a〜28dと、円板状の外周部において図2の平面視でリング状に配置される8個の導体窓28e〜28lの合計12個の導体窓と、導体窓28a〜28lの間に介在する誘電材料(絶縁材料)からなる誘電部33とによって構成されている。したがって、導体窓28a〜28l同士は互いに、直接接触によっては電気的に導通しない構成となっている。なお、以下の説明において、導体窓28a〜28lのうち特定の導体窓を指さない場合に「導体窓28」との表記を用いることとする。
導体窓28a〜28lには、例えば、アルミニウム(Al)等の金属が用いられるが、これに限定されるものではなく、シリコン(Si)等の半導体を用いてもよい。誘電部33には、例えば、石英(SiO)やアルミナ、耐熱性樹脂等を用いることができる。
一方で、窓部材14では、隣接する所定の導体窓28同士がコンデンサ付き導線30によって電気的に接続されている。コンデンサ付き導線30とは、金属線材の間にコンデンサが配置されたものであり、導電体の1つである。コンデンサ付き導線30におけるコンデンサとしては、容量可変コンデンサ又は容量固定コンデンサが用いられる。
図2の窓部材14では、隣接する所定の導体窓28同士をコンデンサ付き導線30で接続したが、これらのコンデンサ付き導線30の一部又は全部を、別の導電体、例えば、コンデンサを有さない金属線材又は金属板材(以下「単純導線」という)に置換した構成としてもよい。コンデンサ付き導線30の一部を単純導線に置換する場合には、窓部材14の中心に対してコンデンサ付き導線30が対称に配置され、且つ、単純導線もまた窓部材14の中心に対して対称となるように配置されることが好ましい。これにより、プラズマの分布の対称性(均一性)を高めて、ウエハWに対して均一なプラズマ処理を行うことが可能になる。
本実施の形態では、コンデンサ付き導線30による導体窓28同士の電気的な接続の形態は、ICPアンテナ13の配置形態と密接に関係している。
即ち、高周波電源26につながる一方のICPアンテナ13Aは、窓部材14の導体窓28b上に下ろされ、導体窓28b→導体窓28a→導体窓28d→導体窓28c上に、時計回りに窓部材14の中心を中心として円を描くように延設された後、導体窓28cと電気的に接続される。そして、ICPアンテナ13Aの延設方向と同じ方向に導体窓28a〜28dが接続されるように、導体窓28c,28b間、導体窓28b,28a間、導体窓28a,28d間がそれぞれコンデンサ付き導線30により順次接続されるが、導体窓28c,28d間は直接には電気的に接続しない。そして、導体窓28dがアース接続される構成としている。なお、ICPアンテナ13Aの延設方向と同じ方向に導体窓28a〜28dが接続される限りにおいて、窓部材14上においてICPアンテナ13Aを下ろす位置は、導体窓28上でなくともよく、誘電部33上であってもよい。
同様に、高周波電源26につながる別のICPアンテナ13Bは、窓部材14の導体窓28k上に下ろされ、導体窓28j→導体窓28i→導体窓28h→導体窓28g→導体窓28f→導体窓28e→導体窓28l上に、時計回りに窓部材14の中心を中心として円を描くように延設された後、導体窓28lと電気的に接続される。そして、ICPアンテナ13Bの延設方向と同じ方向に導体窓28e〜28lが接続されるように、導体窓28l,28k間、導体窓28k,28j間、導体窓28j,28i間、導体窓28i,28h間、導体窓28h,28g間、導体窓28g,28f間、導体窓28f,28e間がそれぞれコンデンサ付き導線30により順次接続されるが、導体窓28e,28l間は直接には電気的に接続しない。そして、導体窓28eがアース接続される構成としている。
このような構成によれば、ICPアンテナ13A,13Bに流した高周波電流と概ね同等の電流が導体窓28a〜28d,28e〜28lに流れるために、導体窓28a〜28d,28e〜28lがICPアンテナ13A,13Bの働きを補足してプラズマを生成させる副アンテナとして機能する。これにより、導体窓28a〜28lがICPアンテナ13によるプラズマ励起をアシストし、これによりプラズマの生成効率を高めることが可能になる。
ここで、ICPアンテナ13Aによるプラズマ励起を導体窓28a〜28dによってアシストさせるためには、ICPアンテナ13Aを導体窓28a〜28dのうちの1つに接続し、ICPアンテナ13Aの延設方向と同じ方向に高周波電流が流れるように他の導体窓同士を電気的に接続していき、その終端に位置する導体窓を接地する必要がある。これは、ICPアンテナ13Aの延設方向と逆方向に導体窓を接続してしまうと、ICPアンテナ13Aによって生じる主磁界の向きに対して導体窓28a〜28dによって生じる副磁界の向きが逆になってしまい、主磁界と副磁界とが互いに打ち消し合うことで処理空間PSにおいて発生する誘導電界が弱くなり、プラズマ生成効率が低下することになってしまうからである。
同様の理由により、ICPアンテナ13Bによるプラズマ励起を導体窓28e〜28lによってアシストさせるためには、ICPアンテナ13Bを導体窓28e〜28lのうちの1つに接続し、ICPアンテナ13Bの延設方向と同じ方向に高周波電流が流れるように他の導体窓同士を電気的に接続していき、その終端に位置する導体窓を接地することで、ICPアンテナ13Bによって生じる主磁界と導体窓28e〜28lによって生じる副磁界の向きを同じ向きにする。
図3は、プラズマ生成効率を確認するための窓部材14Aの構成と、高周波電流の印加方法の違いによるプラズマ生成効率の違いを確認した結果を示すグラフである。ここでは、図3(A)に示すように、一辺の長さが280mmの正方形を対角線により三角形形状に4分割してなる導体窓28a〜28dの間に、幅が10mmの石英からなる誘電部33が設けられた窓部材14Aに対して、ICPアンテナ13として、1辺の長さが平均240mmで、2ターンのコイルを配置した。
ICPアンテナ13は、図3(A)において時計回りに延設されており、その終端は導体窓28dに接続されている。ICPアンテナ13を流れる高周波電流と同じ方向に導体窓28a〜28dに高周波電流が流れるように、導体窓28a〜28dは、時計回りに電気的に接続されるように、導体窓28d,28c間はコンデンサ付き導線30で、導体窓28c,28b間は単純導線29で、導体窓28b,28a間はコンデンサ付き導線30で電気的に接続され、導体窓28a,28d間は直接には電気的に接続されておらず、導体窓28aをアース接続している。
チャンバ11内の圧力を20mTorr(≒2.67Pa)、チャンバ11へ供給するガス流量をAr/O=300/30sccm、電力を1000Wとして、高周波電流(周波数:13.56MHz)を印加する電極を変えて、処理空間PSにプラズマを発生させ、そのときの電子密度の分布をプラズマ吸収プローブで測定した結果が、図3(B)に示されており、横軸の位置がゼロ(0)となっている位置が、窓部材14Aの中心の直下の位置に対応する。
なお、図1に示したプラズマ処理装置10に照らせば、窓部材14Aにより真空雰囲気と大気雰囲気とを仕切る必要があるが、ここでは、厚さが30mmの石英板を用いて真空雰囲気と大気雰囲気とを仕切り、石英板上の大気雰囲気側に窓部材14Aを配置して高周波電流を印加し、検証を行っている。しかし、窓部材14Aで真空雰囲気と大気雰囲気側とを仕切った場合と石英板で真空雰囲気と大気雰囲気側とを仕切った場合とでは、プラズマ生成効率の絶対値に若干の差がでることはあっても、プラズマ生成効率に対する電流印加条件の序列を変えてしまうことはない。
図3(B)において、“丸(○)”で示されるプロットはICPアンテナ13と導体窓28a〜28dに高周波電流を流したときの電子密度分布を、“三角(△)”で示されるプロットはICPアンテナ13のみに高周波電流を流したときの電子密度分布を、“四角(□)”で示されるプロットは導体窓28a〜28dのみに高周波電流を流したときのそれぞれの電子密度分布を示している。図3(B)から明らかな通り、ICPアンテナ13と導体窓28a〜28dに高周波電流を流したときには、ICPアンテナ13のみに高周波電流を流した場合と導体窓28a〜28dのみに高周波電流を流した場合とに比べて、電子密度が高くなっており、プラズマ生成効率が高いことが確認されている。
以上の通り、本実施の形態では、ICPアンテナ13を複数の導体窓28のうちの1つに接続し、ICPアンテナ13の延設方向と同じ方向に高周波電流が流れるように他の導体窓28同士を電気的に接続し、終端に位置する導体窓を接地する。これにより、これらの電気的に接続された導体窓28をICPアンテナ13によるプラズマ生成をアシストさせる副アンテナとして機能させて、プラズマ生成効率を高めることが可能になる。
次に、図2に示した窓部材14の変形例について説明する。図4は、本発明の別の実施の形態に係る窓部材14Bの構造を示す平面図であり、図2と同じ視点で描画されている。窓部材14Bが図2の窓部材14と大きく異なるのは、ICPアンテナ13Aは高周波電源26側からアース接続側へ時計回りに配設されているのに対して、ICPアンテナ13Bは高周波電源26側からアース接続側へ反時計回りに配設されている点である。
窓部材14Bでは、中央部については、高周波電源26につながるICPアンテナ13Aは導体窓28a上に下ろされ、時計回りに窓部材14Bの中心を中心として円を描くように2ターンで延設された後、導体窓28bと電気的に接続されている。そして、ICPアンテナ13Aの延設方向と同じ時計回りに導体窓28a〜28dが接続されるように、導体窓28b,28a間がコンデンサ付き導線30により、導体窓28a,28d間が単純導線29により、導体窓28d,28c間がコンデンサ付き導線30により順次接続され、導体窓28c,28b間は直接には電気的に接続されず、導体窓28cがアース接続される構成としている。
一方、高周波電源26につながる別のICPアンテナ13Bは、窓部材14Bの導体窓28k上に下ろされ、導体窓28l→導体窓28e→導体窓28f→導体窓28g→導体窓28h→導体窓28i→導体窓28j上に、反時計回りに窓部材14Bの中心を中心として円を描くように延設された後、導体窓28jと電気的に接続される。そして、ICPアンテナ13Bの延設方向と同じ反時計回りに導体窓28e〜28lが接続されるように、導体窓28j,28k間が単純導線29により、導体窓28k,28l間がコンデンサ付き導線30により、導体窓28l,28e間が単純導線29により、導体窓28e,28f間がコンデンサ付き導線30により、導体窓28f,28g間が単純導線29により、導体窓28g,28h間がコンデンサ付き導線30により、導体窓28h,28i間が単純導線29により順次接続され、導体窓28i,28j間は直接には電気的に接続させずに、導体窓28iがアース接続される構成としている。
このように、1本のICPアンテナの延設方向とそのICPアンテナ下の導体窓の接続方向が一致していれば、1枚の窓部材において、複数本のICPアンテナの延設方向は異なっていてもよい。なお、窓部材14Bでは、単純導線29とコンデンサ付き導線30とが窓部材14Bの中心に対して対称となる位置に取り付けられているため、処理空間PSにおいて発生するプラズマの均一性を向上させることができる。
図5は、本発明の別の実施の形態に係る窓部材14Cの構造を示す平面図であり、図2と同じ視点で描画されている。窓部材14Cが図2の窓部材14と大きく異なるのは、外周部の導体窓28e〜28l上にICPアンテナを延設することなく、導体窓28e〜28lを副アンテナとして利用する点である。
窓部材14Cにおける中央部(ICPアンテナ13と導体窓28a〜28d)の構成は、図4に示した窓部材14Bと同等であるので、その説明を省略する。窓部材14Bでは導体窓28cをアース接続したが、窓部材14Cでは導体窓28cを導体窓28iに電気的に接続する。そして、ICPアンテナ13の延設方向と同じ時計回りに、単純導線29又はコンデンサ付き導線30により、導体窓28i→導体窓28h→導体窓28g→導体窓28f→導体窓28e→導体窓28l→導体窓28k→導体窓28jの順に電気的接続を行い、導体窓28jがアース接続される構成としている。
窓部材14Cのような構成によっても、導体窓28e〜28lが副アンテナとして機能することで、プラズマ生成効率を高めることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、ICPアンテナの配置の形態と導体窓の電気的接続の形態は、上述した窓部材14〜14Cの特徴を組み合わせることで、種々に変形が可能であることは言うまでもない。また、窓部材14,14B,14Cについては、中心部領域と、中心部領域の外側の外周部領域との2領域に分けて各領域に導体窓を設けたが、これに限定されず、中心部領域、中心部領域の外側の中央部領域、中央部領域の外側の外周部領域等、3領域以上の領域に分けて、各領域に導体窓を設ける構成としてもよい。
更に、図2をはじめとして上記実施の形態では、導体窓28a〜28lのそれぞれの外周側近傍にコンデンサ付き導線30を取り付けたが、このような取り付け形態に限定されるものではない。即ち、処理空間PSでは、コンデンサ付き導線30或いは単純導線29が取り付けられた位置の下側でプラズマ濃度(電子濃度)が濃くなる傾向があるため、逆に、プラズマ濃度を濃くしたい位置に対応するように窓部材14でのコンデンサ付き導線30或いは単純導線29の取り付け位置を調整することができる。
上記実施の形態では、ウエハWをプラズマ処理する構成を取り上げたが、処理対象となる基板はこれに限られず、FPD(Flat Panel Display)等のガラス基板であってもよい。その場合、プラズマ処理装置が備えるチャンバや窓部材の形状は、ガラス基板の形状に応じて適切に設定すればよい。
図6は、長方形のガラス基板を処理するプラズマ処理装置に用いられる窓部材14Dの構造を示す平面図であり、図2と同じ視点で描画されている。窓部材14Dは、図3(A)に示した2個の窓部材14Aを並べた構成となっているが、ガラス基板の形状に合わせて、より多くの窓部材14Aを並べて配置した構成とすることができることは言うまでもなく、窓部材14Dに対してICPアンテナ13を円弧を描くように延設してもよい。
また、上記の実施の形態において説明した窓部材14,14A〜14Dでは、ICPアンテナ(13,13A,13B)と電気的に接続された導体窓(28a〜28l)のうち終端の導体窓を直接にアース接続する構成としたが、これに限定されるものではない。
図7は、本発明の実施の形態に係るさらに別の窓部材14Eの構造を示す平面図であり、窓部材14Eでは、導電体の一例であるコンデンサ40を介して終端の導体窓28d,28eのそれぞれをアース接続している。図8は、本発明のさらに別の実施の形態に係る窓部材14Fの構造を示す平面図であり、窓部材14Fでは、終端の導体窓28d,28eを電気的にフローティング状態としている。
これらの窓部材14E,14Fは、図2に示した窓部材14における終端の導体窓28d,28eのアース接続の形態を変えたものであるが、終端の導体窓28d,28eを導電体を介してアース接続する形態、或いは、アース接続せずに電気的にフローティング状態とする形態としても、窓部材14と同じ効果が得られる。すなわち、終端の導体窓に対しては、直接にアース接続する形態と、導電体を介してアース接続する形態と、アース接続せずに電気的にフローティング状態にする形態とを、任意に組み合わせて用いることができる。
なお、上述の通り、本発明は、窓部材を構成する導体窓を副アンテナとして用いることにより、プラズマ生成効率を高めるものである。このような技術的思想に基づけば、ICPアンテナ(コイル)を備えずに複数の導体窓のみに高周波電流を流す構成、つまり、複数の導体窓を主アンテナとして用いる構成が想到される。
図9は、このような技術的思想に基づく窓部材14Gの構造を示す平面図であり、図9は、図2と同じ視点で描画されている。窓部材14Gを用いた場合、図3(B)を参照して説明したように、ICPアンテナのみに高周波電流を流す従来の構成よりも、プラズマ生成効率は低くなる。しかし、窓部材14Gを用いた場合には、プラズマ処理装置の構成が簡素化されるという利点と、プラズマ均一性がよい(図3(B)に示すように、上下変動幅が他よりも小さい)という特徴がある。よって、窓部材14Gは、プラズマ生成効率よりも、装置簡素化やプラズマ均一性を重視する場合には好適な構成と言える。
10 プラズマ処理装置
11 チャンバ
12 載置台
13,13A,13B ICPアンテナ
14,14A,14B,14C,14D,14E,14F 窓部材
28a〜28l 導体窓
29 単純導線
30 コンデンサ付き導線
33 誘電部
40 コンデンサ
W ウエハ

Claims (19)

  1. 基板を収容する処理室と、
    前記処理室の内部に配置されて前記基板を載置する載置台と、
    前記処理室の外部において前記載置台と対向するように配置されて高周波電源に接続される誘導結合アンテナと、
    前記誘導結合アンテナと対向する前記処理室の壁部を構成し、前記載置台及び前記誘導結合アンテナの間に介在する窓部材とを備えるプラズマ処理装置であって、
    前記窓部材は、導電材料からなる複数の導体窓と、前記複数の導体窓の間に介在する誘電部とを有し、
    前記誘導結合アンテナは前記窓部材上で所定の方向に延設されて前記複数の導体窓のうちの1つの導体窓に電気的に接続され、前記誘導結合アンテナの延設方向と同じ方向に前記1つの導体窓から残る導体窓へと、順次、導電体による電気的接続が行われていることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記導電体による電気的接続が行われた前記複数の導体窓のうち、終端の導体窓は、前記導電体を介してアース接続され、又は、前記導電体を介さずに直接にアース接続され、或いは、電気的にフローティング状態とされることを特徴とする請求項1記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記誘導結合アンテナは、前記窓部材の中心を中心として円弧を描くように、前記窓部材上に延設されることを特徴とする請求項1又は2記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記導体窓は、前記窓部材の中心について対称に配置されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記導電体は、前記窓部材の中心について対称に配置されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記導電体は、金属線材、金属板材、金属線材の間にコンデンサが配置されてなる導線のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記処理室内のプラズマの分布に応じて前記導電体の位置が調整されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  8. 減圧室内にプラズマを生成させるプラズマ生成装置であって、
    前記減圧室の外部に配置されて高周波電源に接続される誘導結合アンテナと、
    前記誘導結合アンテナと前記減圧室内において生成するプラズマとの間に介在し、前記減圧室の壁部を構成する窓部材とを備え、
    前記窓部材は、導電材料からなる複数の導体窓と、前記複数の導体窓の間に介在する誘電部とを有し、
    前記誘導結合アンテナは前記窓部材上で所定の方向に延設されて前記複数の導体窓のうちの1つの導体窓に電気的に接続され、前記誘導結合アンテナの延設方向と同じ方向に前記1つの導体窓から残る導体窓へと、順次、導電体による電気的接続が行われていることを特徴とするプラズマ生成装置。
  9. 前記導電体による電気的接続が行われた前記複数の導体窓のうち、終端の導体窓は、前記導電体を介してアース接続され、又は、前記導電体を介さずに直接にアース接続され、或いは、電気的にフローティング状態とされることを特徴とする請求項8記載のプラズマ生成装置。
  10. 前記導電体は、金属線材、金属板材、金属線材の間にコンデンサが配置されてなる導線のいずれかであることを特徴とする請求項8又は9記載のプラズマ生成装置。
  11. 前記処理室内のプラズマの分布に応じて前記導電体の位置が調整されることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載のプラズマ生成装置。
  12. 高周波電源に接続される誘導結合アンテナを備えるアンテナ構造体であって、
    前記誘導結合アンテナと前記誘導結合アンテナによって生成されるプラズマとの間に介在する窓部材を備え、
    前記窓部材は、導電材料からなる複数の導体窓と、前記複数の導体窓の間に介在する誘電部とを有し、
    前記誘導結合アンテナは前記窓部材上で所定の方向に延設されて前記複数の導体窓のうちの1つの導体窓に電気的に接続され、前記誘導結合アンテナの延設方向と同じ方向に前記1つの導体窓から残る導体窓へと、順次、導電体による電気的接続が行われていることを特徴とするアンテナ構造体。
  13. 前記導電体による電気的接続が行われた前記複数の導体窓のうち、終端の導体窓は、前記導電体を介してアース接続され、又は、前記導電体を介さずに直接にアース接続され、或いは、電気的にフローティング状態とされることを特徴とする請求項12記載のアンテナ構造体。
  14. 前記導電体は、金属線材、金属板材、金属線材の間にコンデンサが配置されてなる導線のいずれかであることを特徴とする請求項12又は13記載のアンテナ構造体。
  15. 前記処理室内のプラズマの分布に応じて前記導電体の位置が調整されることを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載のアンテナ構造体。
  16. 高周波電源に接続される誘導結合アンテナと、前記誘導結合アンテナと前記誘導結合アンテナによって生成されるプラズマの間に介在する窓部材を備え、前記窓部材が導電材料からなる複数の導体窓と前記複数の導体窓の間に介在する誘電部を有するアンテナ構造体を用いたプラズマ生成方法であって、
    前記誘導結合アンテナを前記窓部材上で所定の方向に延設して、前記複数の導体窓のうちの1つの導体窓に電気的に接続し、
    前記誘導結合アンテナの延設方向と同じ方向に前記1つの導体窓から残る導体窓へと、順次、導電体により電気的に接続し、
    前記誘導結合アンテナ及び前記複数の導体窓に高周波電流を流すことによりプラズマを生成させることを特徴とするプラズマ生成方法。
  17. 前記導電体による電気的接続が行われた前記複数の導体窓のうち、終端の導体窓を、前記導電体を介してアース接続し、又は、前記導電体を介さずに直接にアース接続し、或いは、電気的にフローティング状態とすることを特徴とする請求項16記載のプラズマ生成方法。
  18. 前記導電体として、金属線材、金属板材、金属線材の間にコンデンサが配置されてなる導線のいずれかが用いられることを特徴とする請求項16又は17記載のプラズマ生成方法。
  19. 前記処理室内のプラズマの分布に応じて前記導電体の位置が調整されることを特徴とする請求項16乃至18のいずれか1項に記載のプラズマ生成方法。
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