JP2014048400A - 転写ラベルを有するラベルシート - Google Patents

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Abstract

【課題】被着体に対して模様印刷層を焼成により転写するに際して、被着体に対する模様印刷層のより効率的な貼着を確保すると共に、模様印刷層により十分な濃さを持たせることを目的とする。
【解決手段】ラベルシート100は、剥離フィルム50上に剥離可能な態様で1個以上の転写ラベル60が積層する。転写ラベル60は、剥離フィルム50上に積層した焼成除去可能な粘着層61と、少なくとも粘着層61を介して剥離フィルム50上に積層した模様印刷層62と、少なくとも粘着層61を介して剥離フィルム50上に積層し、模様印刷層62と共に被着体に対して焼成により固着可能である固着層65と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、模様印刷層を具備する転写ラベルを含むラベルシートに関する。
近年、陶磁器、ガラス製品等の多種多様な製品にラベルが施され、商標、商品説明等の記述的態様に限らずラベルにより製品の意匠性を高める努力も為されている。なお、製品に施されるラベルは、商標専用ラベル、意匠専用ラベル、又は双方を兼ねるラベルが例示される。
特許文献1乃至5には、セラミック製品に模様を転写する転写シートに関する技術が開示されている。
特許文献1には、同文献の図3に示すように、印刷台紙1上に黄色層21、中間層31、赤色層22、中間層32、青色層23、及び黒色層24をスクリーン印刷によって順次印刷することが開示されている(同文献の図1及び図2も併せて参照)。同文献の図5に示すように、中間層31により黄色層21を平坦化し、これにより、赤色層22を確実に印刷することができることが開示されている(例えば、同文献の段落0012参照)。同文献の段落0030には、転写紙を印刷台紙から剥離し、熱膨張率が異なる釉薬の生地に貼布し、800〜850℃で焼成することが開示されている。
特許文献2には、同文献の図1に示すように、ポリエステルシート2上に剥離層3、着色層4、隠蔽用着色層5、及び接着層6が積層した転写シート1が開示されている。同文献の図2に示すように、転写シート1がセラミック基材7上に貼り合わせられ、ポリエステルシート2が剥離される。
特許文献3には、同文献の図1に示すように、熱転写紙4をセラミック基体1上に載置し、熱プレスし、冷却後に離型紙5を剥離し、電気窯で焼成して装飾セラミック体を得ることが開示されている(同文献の段落0018参照)。なお、熱転写紙4は、離型紙5上に樹脂層6を形成し、模様2を印刷したものである(同文献の段落0017参照)。
特許文献4には、同文献の図2に示すように、剥離性基材シート1上に剥離層2、模様印刷層3、及び接着剤層4を積層し、同文献の図3に示すように基材6に載置することが開示されている。同文献の段落0020には、タイル基材の表面に接着剤層を形成し、転写シートを事前加熱してタイル基材表面に載置して熱転写し、その後、剥離性基材シート1を剥離し、1070℃で焼成することが開示されている。
特許文献5には、同じ文献の要約書に記載のように無機化合物及びガラスフリットを含む塗料を基体上又は基体中に均一に保持するパターン形成用シートが開示されている。
特開平5−139020号公報 特開平5−85866号公報 特開平11−48694号公報 特開平7−1894号公報 特開平8−337042号公報
被着体に対して模様印刷層を焼成により転写するに際して、被着体に対する模様印刷層のより効率的な貼着を確保すると共に、模様印刷層により十分な濃さを持たせることを目的とする。
本発明に係るラベルシートは、剥離フィルム上に剥離可能な態様で1個以上の転写ラベルが積層したラベルシートであって、前記転写ラベルは、前記剥離フィルム上に積層した焼成除去可能な粘着層と、少なくとも前記粘着層を介して前記剥離フィルム上に積層した模様印刷層と、少なくとも前記粘着層を介して前記剥離フィルム上に積層し、前記模様印刷層と共に被着体に対して焼成により固着可能である固着層と、を備える。本構成によれば、被着体に対する模様印刷層のより効率的な貼着を確保すると共に、模様印刷層により十分な濃さを持たせることが可能になる。
前記固着層が、少なくとも前記粘着層及び前記模様印刷層を介して前記剥離フィルム上に積層した透光性を有する層である、と良い。なお、固着層の透光性については、固着層を介して模様印刷層が視認可能であれば十分であるが、このような態様に限定されるべきものではない。固着層は、典型的には、可視光帯域の光線に対して実質的に透明であるが、可視光帯域の全範囲に亘って高い光透過率を有する必要はない。
前記模様印刷層が、少なくとも無機顔料と固着材料を含む塗料の印刷処理により形成され、当該模様印刷層に含有される前記無機顔料の質量が当該模様印刷層に含有される前記固着材料の質量よりも大きい、と良い。本構成によれば、模様印刷層により十分な濃さを持たせることが可能になる。
前記固着層が、前記模様印刷層を挟み込む態様で前記剥離フィルム上に積層した第1及び第2固着層を含む、と良い。
前記転写ラベルは、前記粘着層とは反対側にて前記固着層上に積層した焼成除去可能な保護層を更に備える、と良い。
前記転写ラベルは、前記粘着層と前記模様印刷層間に焼成除去可能な中間層を更に備える、と良い。
本発明に係るラベルシートの製造方法は、剥離フィルム上に剥離可能な態様で1個以上の転写ラベルが積層したラベルシートの製造方法であって、前記剥離フィルム上に粘着層を形成するステップと、少なくとも前記粘着層を介して前記剥離フィルム上に模様印刷層を配置するステップと、少なくとも前記粘着層を介して前記剥離フィルム上に固着層を配置するステップと、を含み、前記模様印刷層がグラビア印刷により形成され、前記固着層が前記模様印刷層と共に被着体に対して焼成により固着可能である。
前記粘着層上に中間層を形成するステップを更に含み、前記模様印刷層を配置するステップが、前記中間層上に前記模様印刷層をグラビア印刷により形成するステップであり、前記固着層を配置するステップが、前記中間層上に前記固着層を形成するステップである、と良い。
本発明によれば、被着体に対する模様印刷層のより効率的な貼着を確保すると共に、模様印刷層により十分な濃さを持たせることが可能になる。
本発明の第1実施形態に係るラベルシートの概略的な断面模式図である。 本発明の第1実施形態に係るラベルシートの概略的な斜視図であり、ラベルシートがリールに巻かれた部分から一端が引き出された状態を示す。 本発明の第1実施形態に係るラベルシートの概略的な断面模式図であり、図2に示す転写ラベルシールの長手方向の断面構成を示す。 本発明の第1実施形態に係る転写ラベルの貼付工程における転写ラベルの繰り出し態様を模式的に示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係る焼成により模様が転写した被着体の概略的な断面模式図である。 本発明の第2実施形態に係るラベルシートの概略的な断面模式図である。 本発明の第2実施形態に係る焼成により模様が転写した被着体の概略的な断面模式図である。 本発明の第3実施形態に係るラベルシートの概略的な断面模式図である。 本発明の第3実施形態に係るラベルシートの製造工程を示す概略的な工程図である。 本発明の第3実施形態に係るラベルシートの製造工程を示す概略的な工程図である。 本発明の第3実施形態に係るラベルシートの製造工程を示す概略的な工程図である。 本発明の第3実施形態に係るラベルシートの製造工程を示す概略的な工程図である。 本発明の第3実施形態に係るラベルシートの製造工程を示す概略的な工程図である。 本発明の第3実施形態に係るラベルシートの製造工程を示す概略的な工程図である。 本発明の第4実施形態に係るラベルシートの概略的な断面模式図である。 本発明の第5実施形態に係るラベルシートの概略的な断面模式図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。各実施形態は、個々に独立したものではなく、過剰説明をするまでもなく、当業者をすれば、適宜、組み合わせることが可能であり、この組み合わせによる相乗効果も把握可能である。実施形態間の重複説明は、原則的に省略する。参照図面は、発明説明を主目的とするものであり、適宜、簡略化されている。
<第1実施形態>
図1乃至図5を参照して第1実施形態について説明する。図1は、ラベルシートの概略的な断面模式図である。図2は、ラベルシートの概略的な斜視図であり、ラベルシートがリールに巻かれた部分から一端が引き出された状態を示す。図3は、ラベルシートの概略的な断面模式図であり、図2に示す転写ラベルシールの長手方向の断面構成を示す。図4は、転写ラベルの貼付工程における転写ラベルの繰り出し態様を模式的に示す説明図である。図5は、焼成により模様が転写した被着体の概略的な断面模式図である。
図1に示すように、ラベルシート100は、共通の剥離フィルム50上に1個以上の転写ラベル60が積層したものであり、限定するわけではないが典型的には図2に示すように長尺に構成され、リールに巻かれ、連続的な剥離フィルム50の繰り出しが可能に構成される。
図1に示すように、転写ラベル60は、焼成除去可能な粘着層61、焼成除去可能な中間層64、文字、図形、模様、写真等の任意の模様を呈する模様印刷層62、模様印刷層62と共に被着体に対して焼成により固着可能な固着層65、及び焼成除去可能な保護層63がこの順に積層した積層体であり、剥離フィルム50の主面51上において島状に設けられている。なお、模様印刷層62と固着層65が形成されていない範囲では、粘着層61の直上に保護層63が積層されている。模様印刷層62が呈する模様は任意であるが、より高い色表現が求められる観点からすれば、写真等のカラー絵柄である。従って、模様印刷層を絵柄印刷層若しくはカラー絵柄印刷層と呼んでも構わない。上述の被着体は、典型的にはガラス製品やセラミックス製品であるが、これらに限られるべきものではない。
はじめにラベルシート100の構成材について詳細に説明する。剥離フィルム50は、転写ラベル60を支持する支持基材であり、十分な可撓性を有し、かつ十分な機械的強度を有する。剥離フィルム50としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド、ポリエチレン、アクリル等の樹脂系フィルム、アルミ箔等の金属系シート、セラミックスシート及び紙等を使用することができる。剥離フィルム50の層厚は、好ましくは25〜250μm、より好ましくは35〜75μmであるが、これらに限定されるべきものではない。
剥離フィルム50は粘着層61に対して剥離性を有するものであれば良く、フィルム基材をそのまま用いても良いが、必要によりフィルム基材上にシリコーン系やアルキド樹脂系等からなる剥離層を形成した構成であっても良い。剥離界面の接着強度は、フィルム基材や剥離層の種類、膜厚等によって調整可能である。
転写ラベル60の構成層である粘着層61は、焼成除去が容易な有機物であることが好ましく、例えば、常温でタック性を有するアクリル系、ゴム系等の粘着剤から成る。粘着層61は、焼成工程において熱分解してガス化する。粘着層61の熱分解温度は、保護層63や中間層64の熱分解温度よりも高いことが望ましく、これにより、例えば、保護層63が存在している状態で粘着層61がガス化することを抑制することができ、粘着層61のガス化により模様印刷層62の模様が劣化することを抑制することができる。
粘着層61の層厚は、基本的には被着体の表面粗さや形状を考慮して決定されるが、好ましくは、1〜8μmである。粘着層61の層厚が1μm未満の場合、粘着力が不足し転写性が低下してしまうおそれがある。粘着層61の層厚が8μmよりも厚くなると、熱分解ガス量が多くなるため模様印刷層62や固着層65に欠陥が生じ易く焼成不良になる可能性が高くなる。被着体への接着力が発現する範囲内で粘着層61の膜厚を薄くすることにより、粘着層61の熱分解ガス量を低減し、被着体に対する模様印刷層62の良好な焼成固着が安定して得られ易い。
粘着層61の形成方法は、スクリーン印刷やオフセット印刷等の印刷方式やグラビアコーティング等の塗布方式が可能である。粘着層61をスクリーン印刷等の印刷方式で形成する時には、粘着剤を適当な溶剤に溶解した塗料を作製し、粘度やチキソ性等の印刷適正や固形分を適宜調整して用いる。必要により印刷時の気泡対策や粘度調整のために消泡剤や増粘剤等の添加剤を使用しても良い。焼成により分解除去可能な添加剤を使用すると良い。粘着層61の形成方法に応じて、沸点、粘度、チキソ性を調整可能な溶剤を選定すればよく、水系、アルコール系、ケトン系、エステル系、エーテル系、炭化水素系等の溶剤を使用可能である。
中間層64は、焼成により除去可能な有機物であれば特に限定されないが、中間層64上への模様印刷層62の積層を好適に行うためにガラス転移温度30℃以上、好ましくは40℃以上のタック性が乏しい材料を用いることが望ましい。例えば、中間層64は、酸基を有しているポリオールが使用可能であり、(メタ)アクリル系、ブチラール系、ポリエステル系、ポリウレタン系、セルロース系、ポリビニル系等から1種もしくは複数種を選択し用いることが可能である。
中間層64に硬化剤を含める場合、熱硬化系の硬化剤を含めることが好ましく、例えば、エポキシ硬化系、イソシアネート硬化系を使用可能であり、特にイソシアネート系の硬化剤が好ましい。イソシアヌレート系、ブロックイソシアネート系等も使用可能である。硬化剤との反応点で100%硬化反応する必要はなく、模様印刷層62及び固着層65の模様等の加飾体形状の変形(滲み、カスレ、クラック等)や焼成性の低下を防止できる硬化度であれば良い。また、Tgが30℃未満である樹脂であっても硬化剤を添加することによりTgが30℃以上に変化すれば、中間層として使用することは可能である。
中間層64の形成方法としては、スクリーン印刷やオフセット印刷等の印刷方式、グラビアコーティング等の塗布方式を用いることができる。中間層64は模様印刷層62及び固着層65と同形状の加飾体で形成しても良く、模様印刷層62及び固着層65よりも広いシート形状にしても良い。
中間層64の膜厚は、好ましくは5〜20μm、より好ましくは10〜15μmである。中間層64の膜厚が5μmよりも薄い場合、転写ラベル60の剛性が低下し、被着体に対して転写ラベル60が仮着しにくくなるおそれがある。一方、中間層64の膜厚が20μmよりも厚い場合、転写ラベル60を被着体に仮着することはできるが、中間層64の熱分解ガス量が多くなるため模様印刷層62や固着層65に欠陥が生じ易くなるおそれがある。
中間層64に対して可撓性を付与する目的で有機物から成る可塑剤を中間層64に加えてもよい。可塑剤としては脂肪酸エステルやリン酸エステル等から適宜選定して用いることができる。
模様印刷層62は、少なくとも粘着層61を介して剥離フィルム50上に積層し、本例においては中間層64の直上に積層する。模様印刷層62は、相対的に多量の無機顔料と相対的に少量の固着材料を含有し、無機顔料と固着材料とが分散混合された原料塗料の印刷処理により形成される。
例えば、模様印刷層62は、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックに対応する各塗料のスクリーン印刷、グラビア印刷、オフセット印刷等により形成される。イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックの4色で模様を再現する場合、模様印刷層62は、焼成によりイエローを発色するべきイエロー層、焼成によりマゼンタを発色するべきマゼンタ層、焼成によりシアンを発色するべきシアン層、焼成によりブラックを呈するべきブラック層を含むだろう。なお、模様印刷層62が上述の4原色以外の色を呈する特殊塗料を含有しても構わない。
模様印刷層62に含まれる無機顔料は、所定の波長帯域の可視光を実質的に反射し、所定の波長帯域外の光を実質的に吸収する特性を一般的に有する。イエロー層に含まれる無機顔料は、例示的には、Ti−Sb−Ni系酸化物又はCr−Ti系酸化物等である。マゼンタ層に含まれる無機顔料は、例示的には、Zn−Fe−Cr系酸化物又はFe23等である。シアン層に含まれる無機顔料は、例示的には、Co−Al系酸化物又はCo−Cr−Al系酸化物等である。ブラック層に含まれる無機顔料は、例示的には、Cu−Cr系酸化物又はCu−Cr−Mn系酸化物等である。なお、白色の無機顔料としては、TiO2、Al23等である。
着色顔料は粒子状であり、その平均粒径は、好ましくは0.2μm以上、より好ましくは0.5μm以上である。顔料粒子の平均粒径が0.2μmよりも小さい場合、着色顔料の比表面積の増加により固着層65のガラス粉末が溶融しても模様印刷層62全体を覆うことができず、被着体との密着性が低下して焼成転写された模様が劣化しやすくなるおそれがある。顔料粒子の平均粒径の上限値については、模様印刷層62がグラビア印刷で形成可能である限りにおいて特に制限されるものではないが、好ましくは4μm以下であり、より好ましくは3μm以下である。例えば、グラビア版のセルサイズよりも小さい着色顔料を使用することが好ましい。
模様印刷層62にガラス粉体等の固着材料を含有させることにより、焼成時の被着体に対する模様印刷層62自体による模様印刷層62の固着を好適に確保することができる。固着材料としてのガラス粉体は、例えば、SiO2、ZrO2、Al23、TiO2、CeO2、B23、Bi23、Na2O、K2O、ZnO等の成分を含有するものが使用可能である。ガラス粉体は、好ましくは、SiO2、ZrO2、及びBi23成分を含有する軟化温度500〜600℃のガラス粉体である。
ガラス粉体にSi及びBiを含有させるとき、Siを100at%とした時のBi含有率が25〜50at%、より好ましくは30〜45at%であると特に好ましい。Bi含有率が25at%よりも低い場合、焼成後の焼成体の耐アルカリ性が向上するが、ガラスの融点が高くなり、模様印刷層62が被着体に融着し難くなり被着体に対する模様印刷層62の密着性が低下してしまうおそれがある。一方、Bi含有率が50at%よりも多い場合、ガラスの融点が低くなって被着体に対する模様印刷層62の密着性が向上するが、ガラスの網目構造がBiにより切れ易くなり、焼成後の焼成体の耐アルカリ性が低下してしまうおそれがある。
模様印刷層62には有機物を含めることが更に望ましく、これにより、模様印刷層62の安定印刷が可能となり、中間層64、固着層65との密着性を高めることができる。模様印刷層62に含有される有機物は、アクリル、メチルセルロース、ニトロセルロース、エチルセルロース、酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリエステル等の樹脂が挙げられ、単独、又はこれらを混合して使用することができる。有機成分として焼成前の塗膜に可とう性を付与する目的で可塑剤を加えても良い。可塑剤としては脂肪酸エステル系、リン酸エステル系等が使用可能である。模様印刷層62中の有機物は、焼成工程により熱分解ガスとして外へ放出される。
模様印刷層62の形成は、グラビア印刷やインクジェット印刷等が可能であるが、グラビア印刷で形成することが好適である。グラビア印刷で模様印刷層62を形成するときは、着色顔料、ガラス粉末、及び有機物を溶剤中に分散して塗料を用意する。溶剤としては、有機物の溶解性や分散性、印刷に適した沸点を考慮し、水系、アルコール系、ケトン系、エステル系、エーテル系、炭化水素系等を使用することが可能である。塗料物性としては、粘度やチキソ性等の印刷適正、固形分を適宜調整して用いる。必要により印刷時の気泡対策や粘度調整のために消泡剤や増粘剤等の添加剤を使用することも可能である。添加剤は焼成により分解除去可能なものを使用する。
模様印刷層62の着色顔料の含有量は、合計100重量部の模様印刷層において、好ましくは80〜92重量部、より好ましくは85〜91重量部である。着色顔料が80重量部以下になると、模様印刷層62中のガラス粉末の溶融により被着体に対する模様印刷層62の密着性が向上し、焼成後の焼成体の耐アルカリ性の向上も見込まれるが、焼成後の模様の着色性が低下してしまうおそれがある。一方、着色顔料が92重量部以上になると、模様印刷層62の着色性は向上するが、固着層65のガラス粉末が溶融しても被着体まで充分に浸透させることができず、被着体に対する転写模様の密着性が低下し、焼成後の焼成体の耐アルカリ性が低下してしまうおそれがある(この点は、模様印刷層62を多色形成し、模様印刷層62の乾燥膜厚が20μmよりも厚い場合に特に危惧される)。
模様印刷層62のガラス粉末の含有量は、合計100重量部の模様印刷層において、好ましくは4〜10重量部、より好ましくは5〜9重量部である。ガラス粉末が10重量部以上になると、透明なガラス体の増加により被着体に転写された模様の透光性が増加し、被着体に転写された模様の色合いが薄くなってしまうおそれがある。一方、ガラス粉末が4重量部以下になると、被着体に対する模様印刷層62の密着性が低下し、また焼成体に転写された模様の耐アルカリ性が低下してしまうおそれがある。
模様印刷層62に含まれる無機顔料の重量%(質量%)をPとし、模様印刷層62に含まれる固着材料の重量%(質量%)をQとしたとき、好ましくは、89/11<(P/Q)<97/3を満足し、より好ましくは、92/8<(P/Q)<96/4を満足する。
模様印刷層62の有機物の含有量は、好ましくは4〜10重量部、より好ましくは5〜8重量部である。有機物が11重量部以上になると、焼成体に転写された模様が疎になり、模様の透光性が増加して模様の色合いが薄くなってしまうおそれがある。他方、有機物が4重量部以下になると、印刷下地層である中間層との密着性が低下し、焼成体に転写された模様に欠陥を生じ易くなるおそれがある。
模様印刷層62の膜厚は、好ましくは2〜20μm、より好ましくは3〜15μmであるが、これらに限定されるべきものではない。模様印刷層62の膜厚が2μmよりも薄い場合、模様印刷層62の焼成性は向上するが、焼成により転写される模様の着色性が低下し、模様本来の色調が得られ難くなるおそれがある。他方、模様印刷層62の膜厚が20μmよりも厚い場合、模様印刷層62の着色性が向上するが、被着体に対する密着性が低下し、所望の模様が得られないおそれがある。
固着層65は、少なくとも粘着層61を介して剥離フィルム50上に積層し、本例においては模様印刷層62の直上に積層する。固着層65には固着材料としてガラス粉体が多量に含まれ、これにより、模様印刷層62に相対的に少量の固着材料しか含有させない若しくは全く固着材料を含有させない場合においても焼成時の被着体に対する模様印刷層62の固着を好適に確保することが可能になる。本例のように模様印刷層62上に固着層65を積層することにより焼成後の模様上にガラス層を配することができ、転写模様の保護を十分に図ることができ、また転写模様に光沢感を与えることもできる。
固着層65に含有される固着材料としてのガラス粉体は、例えば、SiO2、ZrO2、Al23、TiO2、CeO2、B23、Bi23、Na2O、K2O、ZnO等の成分を含有するものが使用可能である。ガラス粉体は、好ましくは、SiO2、ZrO2、及びBi23成分を含有する軟化温度500〜600℃のガラス粉体である。ガラス粉体は、焼成により被着体に固着し、これにより、模様印刷層62中の無機顔料が被着体の表面から剥がれてしまうことを抑制することができる。
固着層65には有機物を含めることが望ましく、これにより、固着層65の安定した印刷が可能となり、また模様印刷層62と保護層63との密着性を高めることができる。固着層65に含有される有機物は、例えば、メタクリル酸樹脂であるが、これに限られるべきものではない。固着層65中の有機物は、焼成工程により熱分解ガスとして固着層65外へ放出される。
固着層65に含まれるガラス粉末と有機物の重量部比率は、好ましくは90:10〜97:3、より好ましくは92:8〜95:5である。有機物の重量部比率が10を超えた場合、固着層65に含有される樹脂分の残炭やピンホールや色むら等の焼成不具合を生じ易くなるおそれがある。一方、有機物の重量部比率が3よりも少ない場合、固着層65に含有される樹脂分が少ないため、固着層65の塗膜凝集力の低下や固着層65を形成する際の下地との密着性が低下し、焼成前に亀裂や剥離等の欠陥が生じてしまうおそれがある。特に、ラベルシートをリール形態にする際、亀裂や剥離等の欠陥がラベルに生じてしまうおそれがある。
固着層65の層厚は特に限定されるものではないが、好ましくは2〜12μm、より好ましくは3〜10μmである。固着層65の層厚が2μmよりも薄い場合、固着層65の焼成性は向上するが、被着体に浸透するガラス粉末が少ないため、被着体に対する固着層65の密着性が低下し、焼成後の焼成体の耐アルカリ性も低下してしまうおそれがある。他方、固着層65の層厚が12μmよりも厚い場合、固着層65の焼成性が低下し、所望の色合いの模様が得られ難くなるおそれがある。
保護層63は、固着層65を介して剥離フィルム50上に積層されており、模様印刷層62と固着層65が形成されていない範囲では中間層64の直上に積層されている。保護層63は、転写ラベル60の機械的な強度を確保するのに十分な厚みを有する有機物から成る層であり、焼成により除去される。保護層63を設けることにより、模様印刷層62や固着層65を保護することができ、また、被着体に対して転写ラベル60を貼り付ける際のラベリング性を向上させることができる。好ましくは、保護層63の層厚は5〜50μmである。
保護層63を構成する有機物は特に限定されるものではないが、(メタ)アクリル系、ブチラール系、ポリエステル系、ポリウレタン系、セルロース系、ポリビニル系等を用いることが好ましく、これらの複数種を選択して用いることもできる。保護層63を構成する有機物の熱分解温度は、粘着層61、中間層64、模様印刷層62及び固着層65に含まれる有機物の熱分解温度よりも低いことが望ましい。
保護層63は、印刷方式、塗布方式、ラミネート方式等により形成可能である。模様印刷層62や固着層65と同じ加飾体形状に保護層63を形成しても良く、模様印刷層62や固着層65よりも広いシート状に保護層63を形成しても良い。保護層63は、特に焼成前段階において模様印刷層62及び固着層65を十分に保護可能な限りにおいて薄膜にすることが好ましい。典型的には、保護層63の層厚は、1〜10μmが好ましい。これにより、固着層65に生じ得る粗さを平滑化し、ラベリング適性を向上させ、且つ良好な焼成性も確保できる。保護層63の層厚は1μm未満の場合、固着層65の被覆にムラが生じて保護効果が低くなるおそれがある。保護層63の層厚が10μmよりも厚くなると、各層からの熱分解ガス量の放出を妨げる影響があるため、焼成後に模様印刷層62や固着層65に欠陥が生じ易く焼成不良になるおそれがある。
保護層63は、例えば、下記式[化1]に示すメタクリル酸エステルモノマーの重合体を50wt%以上含有する重合体から成る層である。メタクリル酸エステルポリマーから成る保護層63に対してメタクリル酸エステル系の微粒子を添加しても良い。保護層63に微粒子を添加すると、保護層63の引張弾性率を向上させることができる。また保護層63を構成するメタクリル酸エステルポリマーと微粒子とが同種であるため、保護層63に微粒子を均一分散することができ、またポリマーと微粒子との熱分解性に大きな差がない点で好ましい。
Figure 2014048400
メタクリル酸エステルポリマーは焼成中の熱分解性が良好であるため、残炭が生じず、焼成破裂が起き難く、模様印刷層にピンホールや色むら等の焼成不具合も生じ難い。保護層63は、メタクリル酸エステルポリマーを、好ましくは80wt%以上含有する。より好ましくは、保護層63は、メタクリル酸エステルホモポリマーであっても良く、異なるメタクリル酸エステルモノマー同士の共重合体であっても良い。
保護層63のガラス転移温度は40℃以上が好ましい。40℃以上とすることにより、ラベルシート100を重ねて保管もしくはリール形態にて保管した場合、保護層63と剥離フィルム50が接着してしまうことを抑制することができる。保護層63のガラス転移温度は、40℃以上100℃以下であると良い。
保護層63の層厚は、好ましくは5〜50μmであり、より好ましくは10〜20μmである。5μm未満の場合、耐衝撃性が悪く、50μmを超えると焼成中に保護層63の下層から出る熱分解ガスの気道を塞いでしまうおそれがある。
模様印刷層62に含有の有機物の割合が相対的に低いため、焼成前の模様印刷層62の膜質は硬く脆い傾向にあり、ラベルシート100を屈曲させると模様印刷層62にひび割れが発生してしまうおそれがある。また、瓶等の被着体に対してむき出しの模様印刷層62を貼着すると模様印刷層62に傷が発生しやすい。保護層63を設けることにより、上述のひび割れ防止や傷の発生の抑制を図ることができる。
上述の説明から明らかなように、本実施形態においては、セラミック製品又はガラス製品に例示される被着体に対する固着能力に関して、あえて模様印刷層62の固着能力を低下させ、他方、この模様印刷層62の固着能力の低下を固着層65により補完する。この場合、固着層65によって被着体に対する模様印刷層62の十分な固着が確保されるため、より多量の無機顔料を模様印刷層62に含めることが可能になり、つまり模様印刷層62が呈する色のより十分な濃さを確保することが可能になる。模様印刷層62自体により被着体に対して模様印刷層62を十分に固着させる場合には考えられない量の無機顔料を模様印刷層62に含めることができる。この場合、模様印刷層62に含まれる無機顔料の質量が、模様印刷層62に含まれる固着材料の質量よりも大きくなるだろう。
また、本実施形態においては、模様印刷層62を介して固着層65が剥離フィルム50上に積層されている。これにより、焼成後、被着体上において固着層65により模様印刷層62を被覆して保護することができ、これにより、被着体の使用時に被着体に固着した模様印刷層62が劣化することを抑制することができる。例えば、模様が転写された被着体には耐アルカリ性が求められる場合があり、この場合、上述の固着層65が模様の保護層として機能し、耐アルカリ性を確保することができる。更に、固着層65を透明層とすることにより模様印刷層62が呈する模様に光沢感を与えることもできる。なお、ここで言う「透明」とは可視光帯域の光線に対して十分な透光性を有していることを意味するが、必ずしもこの限りではない。
なお、本実施形態に係るラベルシート100においては模様印刷層62をグラビア印刷した場合においても模様印刷層62の十分な色の濃さを確保することができる。この点について次のように補足する。
スクリーン印刷にて模様印刷層62を形成する場合、スクリーン版に対して十分な量の塗料を流せば模様印刷層62の厚みを十分に確保することができる。従って、多量のガラス粉体を原料塗料に含ませたとしてもスクリーン印刷により形成される模様印刷層62に十分な量の顔料を含ませることができる。他方、グラビア印刷にて模様印刷層62を形成する場合、グラビア版シリンダーの回転に応じて運搬された塗料が基材(本例では、剥離フィルム50、粘着層61、及び中間層64の積層体)上に塗布される。グラビア版シリンダーのセル深さが浅いことも多く、既存設備のままでは模様印刷層62の十分な厚みを確保することができないおそれがある。このように模様印刷層62の十分な厚みを確保することができない場合、模様印刷層62に少量の無機顔料を含有させ多量の固着材料を含有させると被着体に対する模様印刷層62の十分な固着を確保することができたとしても模様印刷層62が呈する模様の色の濃さが失われてしまうおそれがある。
本実施形態においては、上述の点に鑑みて模様印刷層62において十分な発色を得るべく多量の無機顔料を模様印刷層62に含ませ、他方、被着体に対する模様印刷層62の固着を模様印刷層62とは別の固着層65により確保する。これにより、模様印刷層62の層厚を十分に確保し難い場合にあっても模様印刷層62における十分な色の濃さと被着体への模様印刷層62の固着の両立を好適に図ることができる。なお、スクリーン印刷と比較してグラビア印刷は生産効率が高く、グラビア印刷の採用によりラベルシート100の生産性を効果的に高めることが期待できる。
次に、図2及び図3を参照して図1に示したラベルシート100が長尺に構成された例について説明する。図2に示すように、ラベルシート100は、所定幅の長尺体として構成され、リールに巻かれている。ラベルシート100は、長尺な剥離フィルム50と、剥離フィルム50上に剥離可能に積層された転写ラベル60の列を有する。転写ラベル60は、剥離フィルム50上で矩形島状に区画されており、剥離フィルム50の長手方向に沿って一定間隔で設けられている。隣り合う転写ラベル60間で剥離フィルム50の一面が露出しているが、必ずしもこの限りではない。
図2のIII−III間の概略的な断面構成を図3に示す。剥離フィルム50上の積層体が選択的に除去され、図3に示すように島状の転写ラベル60が残存する。典型的には、スリット加工を活用して上述の選択除去を実行する。このような除去工程を経て露出する転写ラベル60の側面において、転写ラベルの構成層(ここでは、粘着層61及び保護層63)が露出する場合がある。
図4を参照して不図示の被着体に対する転写ラベル60の貼付工程を説明し、図5を参照して焼成後の被着体の状態を説明する。図4に模式的に示すようにラベルシート100が送られる過程で、転写ラベル60が図4の左側へ送り出される。詳細には、剥離フィルム50がプレート12の先端を逆方向へ曲がりながら通過する際、転写ラベル60がその先端から徐々に剥離フィルム50から反り出し、転写ラベル60が被着体(不図示)に向かって繰出される。これにより、粘着層61の下面(剥離フィルム50側の面)が被着体(不図示)の外表面に付着する。望ましくは、転写ラベル60が剥離フィルム50から完全に剥離する前、転写ラベル60の繰り出し方向における転写ラベル60の先端部が被着体の外表面に付着する。この付着後、被着体の移動により、被着体の外表面に転写ラベル60が仮着する。
転写ラベル60が仮着した被着体をガラス軟化点以上の温度条件(例えば、500℃〜700℃)にて焼成する。この焼成工程において、粘着層61がガス化して除去され、中間層64がガス化して除去され、保護層63がガス化して除去され、更に模様印刷層62中の有機物もガス化して除去され、また固着層65中の有機物もガス化して除去され、残存する模様印刷層62と固着層65が図5に模式的に示すように被着体200に対して固着する。なお、図5において模様印刷層62と固着層65の間に境界があるが、実際には焼成により両者が一体化し、別層ではなく一体化した層になる。図5に示す被着体200は平板ガラスであるが、これに限らず、任意の形状のガラス製品、セラミックス製品であっても構わない。模様印刷層62内の固着材料が乏しいものの、固着層65によって被着体200に対する模様印刷層62の固着が好適に確保される。
図1に示すラベルシート100の製造方法は、任意の種類の塗膜装置、任意の種類の印刷装置、任意の種類の乾燥装置、任意の種類の搬送装置、任意の種類のカッター等を活用して製造することができる。例えば、剥離フィルム50上に粘着層61を塗布し、粘着層61上に中間層64を塗布し、中間層64上に模様印刷層62をグラビア印刷し、模様印刷層62上に固着層65をグラビア印刷し、模様印刷層62上に保護層63を塗布し、これにより積層体が構成され、剥離フィルム50上の積層体の部分的除去や全体の切断が行われる。各層の形成の間において乾燥処理等の必要な処理を施すことは当業者には周知である。
上述の説明から明らかなように、本実施形態によれば、ラベルシート100を送りながら転写ラベル60を所定方向へ繰り出すことにより、転写ラベル60を被着体に対して高効率に貼着することが可能である。また、本実施形態においては、セラミック製品又はガラス製品に例示される被着体に対する固着能力に関して、模様印刷層62の固着能力を低下させ、他方、この模様印刷層62の固着能力の低下を模様印刷層62に積層された固着層65により補完する。この場合、固着層65により被着体に対する模様印刷層62の十分な固着が確保されるため、より多量の無機顔料を模様印刷層62に含めることが可能になり、つまり模様印刷層62が呈する色のより十分な濃さを確保することが可能になる。また、この場合、模様印刷層62と固着層65の積層部分に十分な厚みを確保することもできる。
<第2実施形態>
図6及び図7を参照して第2実施形態について説明する。図6は、ラベルシートの概略的な断面模式図である。図7は、焼成により模様が転写した被着体の概略的な断面模式図である。本実施形態においては、図6に示すように、模様印刷層62を上下から挟み込む態様において固着層65が設けられる。このような場合であっても第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
図6に示すように、中間層64上に下部固着層(第1固着層)65mがグラビア印刷等により形成され、下部固着層65m上に模様印刷層62がグラビア印刷等により形成され、模様印刷層62上にグラビア印刷等により上部固着層(第2固着層)65nが形成される。下部固着層65mが、被着体に対する模様印刷層62の固着を好適に介在する。上部固着層65nが、焼成後に模様印刷層62を被覆して保護する。
第1実施形態と同様の焼成工程を経て、粘着層61がガス化して除去され、中間層64がガス化して除去され、保護層63がガス化して除去され、更に模様印刷層62中の有機物もガス化して除去され、また固着層65中の有機物もガス化して除去され、残存する下部固着層65m、模様印刷層62、及び上部固着層65nが図7に模式的に示すように被着体200に対して固着する。下部固着層65mと模様印刷層62間の境界と模様印刷層62と上部固着層65n間の境界は模式的であり、実際は、下部固着層65m、模様印刷層62、及び上部固着層65nが焼成により一体の層になる。
下部固着層65mと上部固着層65nを異なる組成としても構わない。上部固着層65nは焼成・固着後の最表面であるため、下部固着層65mよりも耐薬品性や耐摩耗性を考慮したガラスフリットを選定することが望ましい。例えば、Si及びBiを含有するガラス粉末を上部固着層65nと下部固着層65mに用いた場合、Siを100at%とした時、下部固着層65mのBi含有量を上部固着層65nのBi含有量よりも少なくすることが望ましい。例えば、この条件を満足するものとして、下部固着層65mのBi含有量30〜50at%とし、上部固着層65nのBi含有量25〜45at%とし、これにより、下部固着層65mにより被着体との密着性を好適に確保し、上部固着層65nにより模様印刷層62の保護効果を好適に確保できる。
<第3実施形態>
図8乃至図14を参照して第3実施形態について説明する。図8は、ラベルシートの概略的な断面模式図である。図9乃至図14は、ラベルシートの製造工程を示す概略的な工程図である。本実施形態においては、図8に示すように、上述の実施形態の中間層64を省略する。このような場合であっても上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
図8に示すように、剥離フィルム50上には粘着層61を介して模様印刷層62、固着層65、及び保護層63がこの順で積層される。粘着層61に模様印刷層62が埋め込まれているが、これは、後述の製造方法を採用しているためである。
図9乃至図14を参照してラベルシートの製造工程について補足的に説明する。まず、図9(a)に示すように、犠牲剥離フィルム71上に保護層63を形成する。好適には、グラビアコーターに例示される任意の種類の塗工装置を活用して保護層63を形成する。その後、任意の種類の乾燥装置を用いて、保護層63を乾燥する。
次に、図9(b)に示すように、グラビア印刷により固着層65と模様印刷層62を順に形成する。模様印刷層62には、例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの個別のグラビア印刷処理により、イエロー層、マゼンタ層、シアン層、及びブラック層が形成される。固着層65の形成後に乾燥処理をし、模様印刷層62の形成後に乾燥処理を施す。
他方、図9(c)に示すように、剥離フィルム50上に粘着層61を形成する。好適には、グラビアコーターに例示される任意の種類の塗工装置を活用して粘着層61を形成する。その後、任意の種類の乾燥装置を用いて、粘着層61を乾燥する。
次に、図10に模式的に示すように、図9(b)の積層体と図9(c)の積層体とをラミネーター装置等を活用して貼り合わせ、これにより、図11に示す積層体が得られる。貼り合わせ過程において加圧により積層体を圧縮しても構わない。貼り合わせ後、図12に模式的に示すように犠牲剥離フィルム71を剥離し、これにより、ラベルシート100が得られる。次に、図13に示すように、スリッター装置等を活用して剥離フィルム50上の積層体60の領域R10で示される範囲を除去する。次に、図14に示すようにカット線CLに沿ってラベルシート100をカットする。カットにより得られた帯体をリールに巻くことにより、図2に示したリール形態のラベルシート100が製造される。
<第4実施形態>
図15を参照して第4実施形態について説明する。図15は、ラベルシートの概略的な断面模式図である。本実施形態においては、模様印刷層62は、互いに異なる無機顔料を含有する複数種の塗料のドット群が少なくとも部分的に共通平面に存在するべく印刷形成されて成る。このような場合であっても上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
図15に例示的に示すように、模様印刷層62は、イエロードットYDの群、マゼンタドットMDの群、シアンドットCDの群、及びブラックドットBDの群から成る。模様印刷層62が風景写真を呈する場合、多数のイエロードットYD、多数のマゼンタドットMD、多数のシアンドットCD、及び多数のブラックドットBDが同一平面に配されるだろう。
なお、必ずしも4原色の色分解にてオリジナルの模様を表示する必要はない。ブラックを除く3原色でオリジナルの模様を表示しても良い。3原色の2種類の色のみを用いてオリジナルの模様を表示しても良い。イエロー、マゼンタ、シアン以外の特殊な色の塗料を活用しても構わない。
図15に示すように、模様印刷層62を構成する塗料のドットIDの群が固着層65により被覆され、これにより、模様印刷層62の層厚のバラツキが補われ、模様印刷層62の局所的な薄層部分へ粘着層61や中間層64の熱分解ガスが集中して模様に亀裂や発泡が生じることを抑制することができる。グラビア印刷により模様印刷層62が形成されるため、各ドットのサイズは、スクリーン印刷の場合よりも小さく、例えば、最大幅30μm以下であり、最大高さ15μm以下である。ドットの上面視形状は矩形や円形等が例示できる。
<第5実施形態>
図16を参照して第5実施形態について説明する。図16は、ラベルシートの概略的な断面模式図である。本実施形態においては、第1実施形態と比較して模様印刷層62と固着層65の積層関係が反対となり、模様印刷層62が固着層65を介して剥離フィルム50上に積層される。本実施形態の場合、模様印刷層62が固着層65により被覆されない結果、焼成転写後の模様の保護が十分に図れないおそれがあり、転写模様の保護のために釉薬を焼成体に塗布して再焼成することが望ましい。
以下、専ら例示目的/参考のために実施例を開示する。以下の実施例は、特定条件下において試行されたものであり、以下の開示を以て本願発明を限定解釈することは許されない。なお、実施例1は、上述の第1実施形態の構成において上述の第4実施形態のように模様印刷層を多色形成した場合に対応する。実施例2は上述の第2実施形態に対応する。実施例3は実施例1の変形例である。実施例4は実施例1の変形例である。比較例1は、実施例1において固着層を省略したものである。
(実施例1)
粘着層用塗料として、アクリル系樹脂(総研化学製:SKダイン1309)を準備し、シリコーン離型層付きの厚み38μmの剥離性フィルム(帝人デュポンフィルム製:A31)上に、粘着層用塗料をメイヤーバーにより乾燥膜厚3μmとなるように形成した。乾燥膜厚の測定は電子マイクロメータ(アンリツ製、K−107C)を用い、JIS K5600−1−7に準拠して測定した。具体的にはフィルム幅250mm、フィルム長さ500mのPETフィルム(A31)に対し、条件出し後の塗布開始部分をサンプリングし、フィルム幅方向で任意の3ヶ所(両端付近、中央付近)を測定する。次に塗布終了時もサンプリングし、塗布開始部分と同様に測定し、計6ヶ所の測定値の平均値を算出し、膜厚とした。
次に中間層用塗料としてメチルセルロース系樹脂(松本油脂製薬製:60MP4000)を用い、イソプロピルアルコールを20重量部に対し、超純水が80重量部の混合溶液中に溶解させた塗料を作製し、粘着層上に中間層用塗料をアプリケーターにより乾燥膜厚15μmとなるように形成した。
模様印刷層を形成するために各種着色顔料を用いた模様印刷層用塗料を作製した。第1模様印刷層用塗料は白色顔料粉末(堺化学工業製:GTR−100)を重量部90重量部に対して、ガラス粉末(Si:Bi=100at%:40at%)を5重量部、固着層用塗料で用いたアクリル系樹脂ラッカー1の樹脂を5重量部に秤量し、遊星型の攪拌機で作製した。
第2模様印刷層用塗料は青色顔料粉末(トウカンマテリアル製:42−250A)を90重量部に対して、ガラス粉末(Si:Bi=100at%:40at%)を5重量部、固着層用塗料で用いたアクリル系樹脂ラッカー1の樹脂を5重量部に秤量し、遊星型の攪拌機で作製した。
第3模様印刷層用塗料は赤色顔料粉末(トウカンマテリアル製:42−129A)を90重量部に対して、ガラス粉末(Si:Bi=100at%:40at%)を5重量部、固着層用塗料で用いたアクリル系樹脂ラッカー1の樹脂を5重量部に秤量し、遊星型の攪拌機で作製した。
第4模様印刷層用塗料は黄色顔料粉末(トウカンマテリアル製:42−401A)を90重量部に対して、ガラス粉末(Si:Bi=100at%:40at%)を5重量部、固着層用塗料で用いたアクリル系樹脂ラッカー1の樹脂を5重量部に秤量し、遊星型の攪拌機で作製した。
第5模様印刷層用塗料は黒色顔料粉末(トウカンマテリアル製:42−302A)を90重量部に対して、ガラス粉末(Si:Bi=100at%:40at%)を5重量部、固着層用塗料で用いたアクリル系樹脂ラッカー1の樹脂を5重量部に秤量し、遊星型の攪拌機で作製した。
第1〜第5模様印刷層用塗料を用いて、多色グラビア印刷により中間層上に模様印刷層を形成した。模様印刷層の1色毎に乾燥膜厚3μm、第1模様印刷層から模様印刷層5までの5色を順次形成し、模様印刷層合計で乾燥膜厚が最大15μmとなるように形成した。
固着層用塗料として、ガラス粉末(Si:Bi=100at%:40at%)を95重量部に対し、アクリル系樹脂ラッカー(DIC製:NCB−166)をイソプロピルアルコール(関東化学製)で溶剤置換したアクリル系樹脂ラッカー(樹脂分5重量部)準備し、多色グラビア印刷により模様印刷層上に固着層を形成した。固着層の乾燥膜厚3μmとなるように形成した。
保護層用塗料としてメチルセルロース系樹脂(松本油脂製薬製:60MP4000)を用い、イソプロピルアルコールを20重量部に対し、超純水が80重量部の混合溶液中に溶解させた塗料を準備し、多色グラビア印刷により固着層上に保護層を形成した。保護層の乾燥膜厚3μmとなるように形成した。
以上のように本発明のラベルシート原反を作製した。最後にラベルシート原反にラベル加工を行った。模様印刷層の模様を中心に長さ70mmのラベルと長さ15mmの間隔部にハーフカットを形成し、間隔部をカス上げ除去した後、60mm幅にスリット加工し、リール化した矩形縞状のラベルを有するラベルシートを作製した。
このようにして得られたラベルシートを、一般のタックラベルに使用しているロータリー型タックラベラーを用いて、剥離性フィルムより剥離し、被着体として準備したガラスびんに転移するようにて貼付けた後、昇温速度20℃/分で620℃まで昇温させ、620℃に到達後その温度で10分間保持した後、炉内放冷により100℃以下になるまで冷却を行った。そして、冷却が完了した模様付きガラスびんを取り出し、焼成体を作製した。
(実施例2)
実施例1と同様に粘着層上に中間層を形成した後、下部固着層、模様印刷層、上部固着層及び保護層の順で積層形成してラベルシートを作製した。
(実施例3)
第1乃至第5模様印刷層用塗料として、各着色顔料を76重量部に対し、ガラス粉末を12重量部、有機物を12重量部に秤量し、遊星型の攪拌機で作製した他は、実施例1と同様にして本発明のラベルシートを作製した。
(実施例4)
第1乃至第5模様印刷層用塗料として、各着色顔料の94重量部に対し、ガラス粉末を3重量部、有機物を3重量部に秤量し、遊星型の攪拌機で作製した他は、実施例1と同様にして本発明のラベルシートを作製した。
(比較例1)
実施例1と同様に粘着層上に中間層を形成した後、固着層を形成せずに、実施例1と同様の模様印刷層及び保護層の順で積層形成してラベルシートを作製した。
上述の例により得られた焼成体について次の評価を行った結果、表1に示す結果を得ることができた。
[焼成性]
視観察により、模様の欠け、歪み、クラック、剥離、色変化等の有無を確認した。評価基準は目視観察で模様の欠け、歪み、クラック、剥離、色変化等が無い状態を○、目視観察で模様の欠け、歪み、クラック、剥離、色変化等があるが、他の特性に影響を及ぼさない状態を△、目視観察で模様の欠け、歪み、クラック、剥離、色変化等があり、他の特性に影響を及ぼす状態を×とした。
[密着性]
焼成体をJIS K5600 5−6に準拠したテープ剥離試験を行い、剥離度を目視観察した。評価基準はテープ剥離試験後の目視観察で焼成体が剥離していない状態を○、剥離しているが、他の特性に影響を及ぼさない状態を△、剥離し、他の特性に影響を及ぼす状態を×とした。
[耐アルカリ性]
焼成体を1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液中に80℃/5時間浸漬させた後、超純水で洗浄及び乾燥し、JIS K5600 5−6に準拠したテープ剥離試験を行い、剥離度を目視観察した。評価基準はテープ剥離試験後の目視観察で焼成体が剥離していない状態を○、剥離しているが、他の特性に影響を及ぼさない状態を△、剥離し、他の特性に影響を及ぼす状態を×とした。
[着色性]
分光測色計を用い、JIS K5600 4−5に準拠した測色を行い、焼成体の着色性を測定した。評価基準は着色性が良い状態を○、着色性が悪いが透過性が無い状態を△、着色性が悪く且つ透過性がある状態を×とした。
Figure 2014048400
比較例1は固着層が形成されていないため、焼成中に模様印刷層が剥離し、焼成性、着色性、密着性及び耐アルカリ性の全ての特性で所望する結果が得られなかった。これに対し実施例1〜3は良好な結果が得られた。
上述の教示を踏まえると、当業者をすれば、各実施形態に対して様々な変更を加えることができる。剥離フィルムは、可撓性を有するシートであれば良く、その具体的な構成及び材料は任意である。剥離フィルム上の転写ラベルの上面視形状は任意であり、矩形状、円形状、星型等が例示できる。模様印刷層に印刷される模様は、文字、写真、任意の模様が例示できる。
100 :ラベルシート

50 :剥離フィルム
51 :主面

60 :転写ラベル
61 :粘着層
62 :模様印刷層
63 :保護層
64 :中間層
65 :固着層
65m :下部固着層
65n :上部固着層

Claims (8)

  1. 剥離フィルム上に剥離可能な態様で1個以上の転写ラベルが積層したラベルシートであって、
    前記転写ラベルは、前記剥離フィルム上に積層した焼成除去可能な粘着層と、少なくとも前記粘着層を介して前記剥離フィルム上に積層した模様印刷層と、少なくとも前記粘着層を介して前記剥離フィルム上に積層し、前記模様印刷層と共に被着体に対して焼成により固着可能である固着層と、を備える、ラベルシート。
  2. 前記固着層が、少なくとも前記粘着層及び前記模様印刷層を介して前記剥離フィルム上に積層した透光性を有する層である、請求項1に記載のラベルシート。
  3. 前記模様印刷層が、少なくとも無機顔料と固着材料を含む塗料の印刷処理により形成され、当該模様印刷層に含有される前記無機顔料の質量が当該模様印刷層に含有される前記固着材料の質量よりも大きい、請求項1又は2に記載のラベルシート。
  4. 前記固着層が、前記模様印刷層を挟み込む態様で前記剥離フィルム上に積層した第1及び第2固着層を含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のラベルシート。
  5. 前記転写ラベルは、前記粘着層とは反対側にて前記固着層上に積層した焼成除去可能な保護層を更に備える、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のラベルシート。
  6. 前記転写ラベルは、前記粘着層と前記模様印刷層間に焼成除去可能な中間層を更に備える、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のラベルシート。
  7. 剥離フィルム上に剥離可能な態様で1個以上の転写ラベルが積層したラベルシートの製造方法であって、
    前記剥離フィルム上に粘着層を形成するステップと、
    少なくとも前記粘着層を介して前記剥離フィルム上に模様印刷層を配置するステップと、
    少なくとも前記粘着層を介して前記剥離フィルム上に固着層を配置するステップと、を含み、
    前記模様印刷層がグラビア印刷により形成され、
    前記固着層が前記模様印刷層と共に被着体に対して焼成により固着可能である、ラベルシートの製造方法。
  8. 前記粘着層上に中間層を形成するステップを更に含み、
    前記模様印刷層を配置するステップが、前記中間層上に前記模様印刷層をグラビア印刷により形成するステップであり、
    前記固着層を配置するステップが、前記中間層上に前記固着層を形成するステップである、請求項7に記載のラベルシートの製造方法。
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