JP2014047943A - 塗装ブース及びダクト分割体 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりも容易に組み立てることが可能な塗装ブース及びダクト分割体の提供を目的とする。
【解決手段】本発明のダクト分割体60は、塗装ブース天井ダクト50を、塗装ラインのワーク搬送方向で複数分割してなり、そのダクト分割体60の両側部の両ダクト側壁63,63は4つ折りの折畳状態にすることが可能となっている。折畳状態のダクト分割体60におけるダクト側壁63,63を、ダクト上端壁61とダクト下端壁62との間で垂直になった組立状態に変形させて固定するだけで、ダクト分割体60の組み立てが完了する。また、組立状態のダクト分割体60を複数連結することで所望の全長を有した塗装ブース天井ダクト50が完成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、塗装ブース及び塗装ブース天井ダクトを塗装ラインのワーク搬送方向で複数分割してなるダクト分割体に関する。
従来の塗装ブースとして、塗装ラインを両側方から覆う1対のブース側壁と、塗装ラインを上方から覆う塗装ブース天井ダクトとを備えたものが知られている。塗装ブース天井ダクトは、角筒構造をなしており、その内部に供給されたエアを塗装ラインとの対向面に備えたエア通過部を通して塗装ラインに供給している(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−117938号公報(段落[0021]〜[0024]、第1図,第2図)
ところで、従来の塗装ブース天井ダクトは、バラバラに分解された1対のダクト側壁、ダクト上端壁、ダクト下端壁及びその他の複数のパーツを組み立てて製造されていたが、組み立て作業に時間や手間が掛かるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、従来よりも容易に組み立てることが可能な塗装ブース及びダクト分割体の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るダクト分割体は、塗装ラインと平行に延びて塗装ラインを上方から覆う角筒構造をなし、塗装ラインを両側方から覆う1対のブース側壁と共に塗装ブースを構成しかつ、塗装ラインとの対向面に備えたエア通過部を通して塗装ラインへとエアを供給する塗装ブース天井ダクトを、塗装ラインのワーク搬送方向で複数分割してなるダクト分割体であって、そのダクト分割体の両側部の両ダクト側壁における上端部と下端部と上下方向の中間位置とに配され、両ダクト側壁を2つ折り、4つ折り、その他、偶数折りに折畳状態にするための複数の側壁ヒンジ部と、折畳状態の両ダクト側壁を、ダクト分割体の上端のダクト上端壁と下端のダクト下端壁との間で垂直になった組立状態にしてから固定するための組立固定手段とを備えたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のダクト分割体において、エアが通過可能なメッシュ構造をなしたダクト下端壁と、両ダクト側壁の間に差し渡されて、ダクト分割体内を上下方向で2分割するダクト中段壁と、ダクト中段壁に設けられ、エアが通過可能な通気口を有し、通気口の開口面積を変更可能な通気量可変機構と、各ダクト側壁のうちダクト中段壁より上側部分を上下方向で2分割する位置に配置された第1の側壁ヒンジ部と、各ダクト側壁のうちダクト中段壁より上側部分をダクト中段壁に回動可能に連結する上側回転軸と、ダクト中段壁より下側部分をダクト中段壁に回動可能に連結する下側回転軸とを有する第2の側壁ヒンジ部と、各ダクト側壁のうちダクト中段壁より下側部分を上下方向で2分割する位置に配置された第3の側壁ヒンジ部とを備えたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のダクト分割体において、両ダクト側壁の上下の両端部に設けられ、両ダクト側壁をダクト上端壁及びダクト下端壁に対して外側に折り曲げ可能に連結する側壁ヒンジ部と、両ダクト側壁のうちダクト中段壁より上側部分と下側部分とをダクト中段壁に対して外側に折り曲げ可能に連結する第2の側壁ヒンジ部と、ダクト上端壁及びダクト中段壁の下面側縁部からそれぞれ突出し、組立状態のダクト側壁と当接して、ダクト側壁に組立固定手段によって固定されるコーナー三角リブとを備えたところに特徴を有する。
請求項4の発明に係るダクト分割体は、塗装ラインと平行に延びて塗装ラインを上方から覆う角筒構造をなし、塗装ラインを両側方から覆う1対のブース側壁と共に塗装ブースを構成しかつ、塗装ラインとの対向面に備えたエア通過部を通して塗装ラインへとエアを供給する塗装ブース天井ダクトを、塗装ラインのワーク搬送方向で複数分割してなるダクト分割体であって、そのダクト分割体の両側部の両ダクト側壁における上端部と下端部とを、ダクト分割体の上端のダクト上端壁と下端のダクト下端壁とに回動可能に連結して、両ダクト側壁を同じ方向に倒して折畳状態にするための複数の側壁ヒンジ部と、折畳状態の両ダクト側壁を、ダクト上端壁とダクト下端壁との間で垂直になった組立状態にしてから固定するための組立固定手段とを備えたところに特徴を有する。
請求項5の発明に係るダクト分割体は、塗装ラインと平行に延びて塗装ラインを上方から覆う角筒構造をなし、塗装ラインを両側方から覆う1対のブース側壁と共に塗装ブースを構成しかつ、塗装ラインとの対向面に備えたエア通過部を通して塗装ラインへとエアを供給する塗装ブース天井ダクトを、塗装ラインのワーク搬送方向で複数分割してなるダクト分割体であって、そのダクト分割体の両側部の両ダクト側壁における上端部及び下端部の何れか一端部を、ダクト分割体の上端のダクト上端壁及び下端のダクト下端壁の何れか一方に回動可能に連結する側壁ヒンジ部と、両ダクト側壁における上端部及び下端部の何れか他端部を、ダクト上端壁及びダクト下端壁の何れか他方に対して両ダクト側壁の対向方向にスライド可能に連結するスライド連結部とからなり、ダクト上端壁とダクト下端壁との間で両ダクト側壁を寝かせた折畳状態にするための側壁折畳機構と、折畳状態の両ダクト側壁を、ダクト上端壁とダクト下端壁との間で垂直になった組立状態にしてから固定するための組立固定手段とを備えたところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れか1の請求項に記載のダクト分割体において、ダクト上端壁の上面に設けられて、クレーンのフック又はワイヤーを引っ掛けてダクト分割体を吊り上げるための玉掛け部を備えたところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れか1の請求項に記載のダクト分割体において、ダクト上端壁又はダクト下端壁又は、ダクト上端壁とダクト下端壁との間に必要に応じて設けられたダクト中段壁の何れかに回動可能に連結されて、ダクト側壁が折畳状態で横倒しにされると共に、ダクト側壁が組立状態で直立姿勢にされて、ダクト上端壁とダクト下端壁とダクト中段壁との何れか2つの壁の間で突っ張り状態にされる組立固定手段としての突っ張り棒を備えたところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項1乃至7の何れか1の請求項に記載のダクト分割体において、ダクト側壁を折畳状態にしたダクト分割体の平面形状を、5.9[m]×2.4[m]の長方形に収まる大きさにしてコンテナに複数のダクト分割体を重ねて収容可能としたところに特徴を有する。
請求項9の発明に係る塗装ブースは、請求項1乃至8の何れか1の請求項に記載のダクト分割体を複数連結してなる塗装ブース天井ダクトと、塗装ラインを両側方から覆う1対のブース側壁と、1対の両ブース側壁をワーク搬送方向においてダクト分割体と同一寸法で複数分割してなるブース側壁分割体とから構成されたところに特徴を有する。
[請求項1,4,5及び9の発明]
請求項1,4,5及び9の発明によれば、ダクト分割体を構成する1対のダクト側壁、ダクト上端壁、ダクト下端壁はユニット化されて、ダクト側壁が折畳状態にされており、その折畳状態のダクト側壁を、ダクト上端壁とダクト下端壁との間で垂直になった組立状態に変形させて組立固定手段によって固定すると、ダクト分割体の組み立てが完了する。また、組立状態のダクト分割体を複数連結することで所望の全長を有した塗装ブース天井ダクトが完成する。これにより、塗装ブース及びダクト分割体の組み立て作業に掛かる手間や時間を減らすことができ、従来よりも容易に組み立てることが可能になる。なお、本発明における「組立固定手段」には、ボルトやピン等の固定具以外に、溶接も含まれる。
ここで、請求項9の発明によれば、1対のブース側壁はワーク搬送方向で複数のブース側壁分割体に分割され、各ブース側壁分割体のワーク搬送方向における寸法は、ダクト分割体と同一なので、複数のダクト分割体と、ダクト分割体と同一複数対のブース側壁分割体とによって塗装ブースを組み立てることができる。
[請求項2の発明]
請求項2の発明によれば、1対の両ダクト側壁のうちダクト中段壁より上側部分を2つ折りにすることができると共に、ダクト中段壁より下側部分を2つ折りににすることができる。即ち、本発明によれば、両ダクト側壁を、ダクト上端壁とダクト下端壁との間で4つ折りの折畳状態にすることができる。
[請求項3の発明]
請求項3の発明によれば、ダクト分割体を折畳状態から組立状態に変形させると、ダクト上端壁及びダクト中段壁の下面側縁部から突出したコーナー三角リブがダクト側壁と当接し、それらコーナー三角リブとダクト側壁とを組立固定手段によって固定することで、ダクト分割体が組立状態に維持される。ここで、コーナー三角リブはダクト上端壁及びダクト中段壁に予め一体に設けられているから、コーナー三角リブをダクト分割体と別体にした場合に比べて、組み立て作業の手数を減らすことができる。
[請求項6の発明]
請求項6の発明によれば、折畳状態のダクト分割体を組み立てる際に、ダクト上端壁を引っ張り上げることができる。また、請求項2のように、ダクト分割体が上下2段構造になっているものを、容易に上段側から組み立てることができる。さらに、組み立て後は、ダクト分割体全体を上方に吊り上げることも可能である。
[請求項7の発明]
請求項7の発明によれば、折畳状態のダクト分割体を組立状態にした後で、横倒しにされている突っ張り棒を直立姿勢に起こして、その突っ張り棒を、ダクト上端壁とダクト下端壁とダクト中段壁との何れか2つの壁の間で突っ張り状態にすることで、ダクト分割体を組立状態に維持することができる。ここで、突っ張り棒はダクト上端壁とダクト下端壁とダクト中段壁との何れかに予め回動可能に連結されているから、突っ張り棒をダクト分割体と別体にした場合に比べて、組み立て作業の手数を減らすことができる。
[請求項8の発明]
請求項8の発明によれば、国際規格で定められたコンテナ(例えば、20フィートコンテナ、40フィートコンテナ)に、折畳状態の複数のダクト分割体を重ねて収めることができるから、輸送上の便宜を向上させることができる。
塗装設備の正断面図 塗装ブースの斜視図 ダクト分割体の斜視図 ダクト上端壁の平面図 ダクト中段壁の平面図 ダクト下端壁の平面図 ダクト分割体の一側部を拡大した斜視図 ダクト分割体の上端角部を拡大した斜視図 ダクト分割体の側面図 折畳状態のダクト分割体の斜視図 変形過程のダクト分割体の斜視図 変形過程のダクト分割体の斜視図 変形過程のダクト分割体の斜視図 変形過程のダクト分割体の正面図 変形過程のダクト分割体の斜視図 ブース側壁上に設置する過程のダクト分割体の斜視図 他の実施形態に係るダクト分割体の正面図 他の実施形態に係るダクト分割体の正面図 他の実施形態に係るダクト分割体の正面図 他の実施形態に係るダクト分割体の正面図 他の実施形態に係るダクト分割体の正面図 他の実施形態に係るダクト分割体の正面図
以下、本発明の一実施形態を、図1〜図16に基づいて説明する。図1には、本発明に係る塗装ブース11(図2参照)を備えた塗装設備10の全体が示されている。塗装設備10は、塗装ラインに沿って移動する塗装対象ワークW(例えば、自動車ボディ)に対して塗装を行うための塗装室30と、塗装室30の上方に設けられ、塗装室30にエアを供給するための給気室20と、塗装室30の下方に設けられ、塗装室30内のエアを吸引して排気する排気室40とを備えている。
図2に示すように、塗装室30は、塗装ブース11の全長に亘って延びたトンネル状になっており、その長手方向(図1の紙面と直交する方向。以下、「ワーク搬送方向」という)の両端部は、塗装対象ワークWの搬入口31及び搬出口32となっている。塗装室30の床部34には搬入口31と搬出口32との間に亘って延びたフロアコンベヤ33が設けられていて(図2では省略されている)、塗装対象ワークWは、フロアコンベヤ33によって塗装室30内を搬入口31から搬出口32(例えば、図1の紙面奥側から手前側)に向けて搬送される。フロアコンベヤ33を挟んだ両側には、図示しない塗装ロボットが配置されている。塗装ロボットはアームの先端に塗装機を備えており、塗装機からスプレーされた塗料によって塗装が行われる。以下、ワーク搬送方向と直交した水平方向(図1における左右方向)のことを「ブース幅方向」という。
塗装室30の床部34は、簀の子状になっており、床部34の全体を空気が通過可能となっている。なお、ここでいう「簀の子状」とは、一般的に「簀の子」と呼ばれる、互いに平行な複数のスリットを有した構造だけでなく、グレーチング、パンチングメタル、エキスパンドメタル等のメッシュ構造(格子構造)のものも含む意味である。
塗装ブース11の床下に設けられた排気室40には、塗装室30の床部34に下方から対向したフロープレート41が設けられており、そのフロープレート41によって排気室40が上下に区画されている。
フロープレート41は、ブース幅方向の両側縁部から中央のベンチュリー部42に向かって下り傾斜している。また、フロープレート41の両側縁部には、ワーク搬送方向に沿って延びた樋43が設けられ、その樋43に供給された洗浄水がオーバーフローしてフロープレート41の上面を膜状になって流れる。
排気室40のうち、フロープレート41より下方の側壁には排気ダクト44が接続されており、排気室40内の空気は、その排気ダクト44を通じて強制排気されている。即ち、塗装室30内の空気は、塗装室30の床部34全体を通過して排気室40に進入し、ベンチュリー部42を通って排気ダクト44から塗装ブース11の外部に排気される。これにより、塗装室30内に、塗装対象ワークWの上方から下方へと流れるダウンフローの気流が発生する。
塗装室30内で浮遊する余剰塗料(塗装対象ワークWに塗着しなかった塗料)は、塗装室30を流れるダウンフローの気流に流されて排気室40に吸い込まれ、フロープレート41の上面を膜状になって流れる洗浄水に捕集される。
給気室20は、塗装ブース11の上端部に設けられ、塗装室30と共に塗装ブース11の全長に亘って延びている。給気室20と塗装室30とを仕切っている給気室20の底壁(後述する下段壁52)は、全体に多数の微細開口が分散配置された構造(例えば、図6に示すようなメッシュ構造)をなしており、その上面全体に図示しないエアフィルタが敷設されている。また、給気室20は、上下方向の中間部に設けられた整流壁54によって流入室21とその下側の流出室22とに仕切られている。整流壁54は、簀の子状をなしており、例えば、図5に示すように、スリット状をなした複数の通気口55が縦横に整列配置されている。図1に示すように、流入室21の側壁には給気ダクト25が接続されており、その給気ダクト25から、予め調温・調湿されたエアが流入室21に供給される。流入室21に供給されたエアは、整流壁54を通って流出室22に流入し、下段壁52((本発明の「エア通過部」に相当する)を通って塗装室30内に供給される。なお、整流壁54における通気口55の開口面積は、例えば、図示しない風量調整板のスライド操作によって任意に調節することが可能であり、ワーク搬送方向における各所で、塗装室30に供給されるエアの風量を調節することが可能となっている。例えば、塗装室30のうち塗料がスプレーされる領域の上方では、整流壁54を通過するエアの風量が、他の領域よりも大きくなるようにして、余剰塗料が排気室40に確実に押し流されるようにすることができる。
図2に示すように、塗装ブース11の上端部には塗装室30(塗装ライン)を上方から覆う塗装ブース天井ダクト50が設けられている。塗装ブース天井ダクト50は、塗装ブース11の全長に亘って延びた扁平な角筒構造をなしており、塗装室30のブース幅方向で対向した1対のブース側壁35,35によって下方から支持されている(図1参照)。塗装ブース天井ダクト50は、何れもワーク搬送方向に延びた天井壁51、底壁52及び1対のサイド壁53,53によって四方を囲まれ、1対のサイド壁53,53の間に前記整流壁54が差し渡されている。天井壁51と整流壁54と1対のサイド壁53,53とで流入室21が形成され、底壁52と整流壁54と1対のサイド壁53,53とで流出室22が形成されている(図2参照)。
図2に示すように、塗装ブース天井ダクト50は、ダクト分割体60を複数連結してなる。また、塗装ブース天井ダクト50を下方から支持した1対のブース側壁35,35も、複数対のブース側壁分割体36,36を2列に配置して連結してなる。
図3に示すように、ダクト分割体60は、塗装ブース天井ダクト50を一定の間隔でワーク搬送方向と直交する垂直断面で輪切りにした構造をなしており、塗装ブース天井ダクト50における天井壁51の一部を構成するダクト上端壁61と、底壁52の一部を構成するダクト下端壁62と、サイド壁53,53の一部を構成するダクト側壁63,63と、整流壁54の一部を構成するダクト中段壁64とから構成されている。
ここで、図3に示したダクト分割体60のダクト側壁63には、メンテナンスや調整の際に給気室20内に作業員が出入りするためのハッチ69が形成されている。図3には示されていないが、ハッチ69は、ダクト分割体60とは別に用意されたハッチドア(図示せず)によって閉塞される。また、全てのダクト分割体60にハッチ69が設けられているわけではなく、ハッチ69が設けられていないダクト分割体60も存在し、ハッチ69の有無以外は同一の構成となっている。さらに、塗装ブース天井ダクト50の両端部を構成するダクト分割体60には、ダクト分割体60とは別体の閉塞パネル70(図2参照)が取り付けられて、塗装ブース天井ダクト50の両端面が閉塞される。
図4に示すように、ダクト分割体60のダクト上端壁61は、矩形枠状をなしたフレーム611の内側全体を、複数の矩形パネル612によって閉塞した構造をなしている。また、図5に示すように、ダクト中段壁64は、矩形枠状をなしたフレーム641の内側に、比較的長い複数の横板642と、比較的短い複数の縦板643とを格子状に配置してなり、それら横板642と縦板643とフレーム641とによって、スリット状の通気口55が形成されている。また、図6に示すように、ダクト下端壁62は、矩形枠状をなしたフレーム621の内側全体にメッシュ構造をなした複数の板材622(例えば、グレーチング)を嵌め込んだ構造をなしている。なお、ダクト下端壁62のフレーム621における1対の短辺間には補強用の横梁623が差し渡されている。ダクト側壁63については後に詳説する。
図3に示すように、ダクト上端壁61とダクト側壁63とが交差した直角なコーナー部にはコーナー三角リブ65が設けられている。図7に示すように、コーナー三角リブ65は、直角な角部を有しており、その直角な角部を構成する2辺がダクト上端壁61(正確には、フレーム611)の下面とダクト側壁63(正確には、後述する第1パネル711)の内側面とに固定されている。
詳細には、コーナー三角リブ65は、ダクト上端壁61の下面側縁部から突出しておりダクト分割体60に予め一体に固定されている。図8に示すように、コーナー三角リブ65は、ダクト側壁63の内側面に当接した鍔部65Aを有しており、その鍔部65Aとダクト側壁63とを貫通したボルトB2によってダクト側壁63に固定されている。なお、ボルトB2は、本発明の「組立固定手段」に相当する。
図3に示すように、ダクト中段壁64とダクト側壁63とが交差した直角なコーナー部にも、コーナー三角リブ66が設けられている。図7に示すように、コーナー三角リブ66のうち直角な角部を構成する2辺がダクト中段壁64(正確には、フレーム641)の下面とダクト側壁63(正確には、後述する第3パネル721)の内側面とに固定されている。コーナー三角リブ66は、ダクト中段壁64の下面側縁部から突出しており、ダクト分割体60に予め一体に固定されている。また、コーナー三角リブ66とダクト側壁63の固定構造は、上記したコーナー三角リブ65とダクト側壁63の固定構造と同一である。
図3に示すように、ダクト中段壁64のフレーム641からは突っ張り棒67が直立している。突っ張り棒67は、円筒パイプ状をなしており、その上端部がダクト上端壁61のフレーム611に突き当てられている。突っ張り棒67は、1対のダクト側壁63,63からそれぞれ等距離ずつ離れた中央位置に配設されており、この突っ張り棒67によって、ダクト上端壁61の自重による垂れ下がりを防止することができる。ここで、突っ張り棒67の下端部は、ダクト中段壁64のフレーム641に回動可能に連結されておりダクト中段壁64の上面に寝かした状態にすることができる。
ダクト下端壁62のフレーム621からは、円筒パイプ状をなした突っ張り棒68が直立している。突っ張り棒68の上端部は、ダクト中段壁64のフレーム641に突き当てられている。突っ張り棒68は、1対のダクト側壁63,63からそれぞれ等距離ずつ離れた中央位置(突っ張り棒67と同一直線上)に配置されており、この突っ張り棒68によって、ダクト中段壁64の自重による垂れ下がりを防止することができる。ここで、突っ張り棒68の下端部は、ダクト下端壁62のフレーム621に回動可能に連結されておりダクト下端壁62の上面に寝かした状態にすることができる。
ところで、ダクト分割体60は、図10に示すように1対のダクト側壁63,63が上下方向で偶数折りに折り畳まれた折畳状態から、図3に示す組立状態に変形させることが可能となっている。
具体的には、1対の各ダクト側壁63は、それぞれ、ダクト上端壁61とダクト中段壁64との中間部で2つ折り可能な上部側壁パネル71と、ダクト中段壁64とダクト下端壁62との中間部で2つ折り可能な下部側壁パネル72とから構成されている。即ち、上部側壁パネル71は、第1パネル711と第2パネル712とをヒンジ金具H1(本発明の「第1の側壁ヒンジ部」に相当する)によって連結してなり、下部側壁パネル72は、第3パネル721と第4パネル722とをヒンジ金具H3(本発明の「第3の側壁ヒンジ部」に相当する)によって連結してなる。
ダクト上端壁61のブース幅方向における両側縁部には、上部側壁パネル71(正確には、第1パネル711)の上縁部がヒンジ金具H4によって連結されており、ダクト下端壁62の両側縁部には、下部側壁パネル72(正確には、第4パネル722)の下縁部がヒンジ金具H4によって連結されている。ヒンジ金具H4は、本発明の「側壁ヒンジ部」に相当する。
また、ダクト中段壁64の両側縁部には、上部側壁パネル71(正確には、第2パネル712)の下縁部と、下部側壁パネル72(正確には、第3パネル721)の上縁部がそれぞれヒンジ金具H2,H2によって連結されている。これらヒンジ金具H2,H2で本発明の「第2の側壁ヒンジ部」が構成され、上部側壁パネル71と連結したヒンジ金具H2の回転軸が本発明の「上側回転軸」に相当し、下部側壁パネル72と連結したヒンジ金具H2の回転軸が本発明の「下側回転軸」に相当する。
ダクト分割体60は、上部側壁パネル71をダクト上端壁61及びダクト中段壁64に対して外側に2つ折りにしかつ、下部側壁パネル72をダクト中段壁64及びダクト下端壁62に対して外側に2つ折りにして、1対のダクト側壁63,63の全体を4つ折り(蛇腹折り)にすることで、図10に示す折畳状態となる。折畳状態において、コーナー三角リブ65,66は、ダクト側壁63,63から取り外されている。
なお、本実施形態におけるダクト分割体60のサイズは、図3に示すように、1対のダクト側壁63,63をダクト上端壁61とダクト下端壁62との間で垂直に起立させた組立状態において、幅約5.5[m]、奥行き約2.25[m]、高さ約3.3[m]となっている。また、折畳状態のダクト分割体60は、幅約5.8[m]、高さ約0.65[m]となる。折畳状態のダクト分割体60を上記のようなサイズにしたことで、国際規格で定められたコンテナ(例えば、20フィートコンテナ、40フィートコンテナ)に、折畳状態にしたダクト分割体60を複数重ねて収容することが可能となり、輸送上の便宜を向上させることができる
ダクト分割体60のうち上部側壁パネル71及び下部側壁パネル72は垂直状態で固定されている。詳細には、図9に示すように、組立状態では、第1パネル711の下縁部に沿って延びた桟部71Aと、第2パネル712の上縁部に沿って延びた桟部71Bとが上下方向で重なり合っており、それら桟部71A,71Bを上下方向に貫通した複数のボルトB1及びナットN1によって、第1パネル711と第2パネル712とが垂直状態で固定されている。
また、図9に示すように、第3パネル721の下縁部に沿って延びた桟部72Aと、第4パネル722の上縁部に沿って延びた桟部72Bとが上下方向で重なり合っており、それら桟部72A,72Bを上下方向に貫通した複数のボルトB1及びナットN1によって、第3パネル721と第4パネル722とが垂直状態で固定されている。なお、上記したボルトB1,ナットN1は、本発明の「組立固定手段」に相当する。
本実施形態のダクト分割体60及び塗装ブース11の構成は以上である。次に、本実施形態の塗装ブース11の建造方法について簡単に説明しておく。まず、塗装ブース11の全長に応じた複数のダクト分割体60を、図10に示す折畳状態で建造現場に準備する。次に、ダクト分割体60を以下に説明する手順で折畳状態から組立状態に変形させて固定してからクレーンで吊り上げ、図16に示すように、建造現場に予め立設しておいた1対のブース側壁分割体36,36の上端部に設置する。以下、ブース側壁分割体36,36の立設、ダクト分割体60の変形、ダクト分割体60の設置という作業を繰り返し行うことで、所定の全長を有した塗装ブース11が建造される。
さて、ダクト分割体60を折畳状態から組立状態に変形させる作業は、以下のようにして行う。図10に示すように、ダクト分割体60のダクト上端壁61に設けられた球掛け部613にワイヤーR1を掛けてクレーン(図示せず)で吊り上げる。すると、図11さらには図12への変化に示すように、4つ折りにされた1対のダクト側壁63,63のうち、ダクト中段壁64とダクト上端壁61との間で2つ折りにされていた上部側壁パネル71,71が伸展する。
図13に示すように、上部側壁パネル71,71が垂直になるまで吊り上げたら、図14に示すように、上部側壁パネル71,71同士をチェーンC1で繋いで、そのチェーンC1を緊張状態にする。具体的には、チェーンC1の両端部に連結されたブラケットD1,D1を上部側壁パネル71,71の側辺にそれぞれ取り付けて、チェーンC1の中間部に備えたた緊締具E1(例えば、レバーブロック(登録商標))を締め付けることでチェーンC1を緊張状態にする。
次いで、上部側壁パネル71の第1パネル711と第2パネル712とを固定する。即ち、図9に示すように、上下方向で重なり合った第1パネル711の桟部71Aと第2パネル712の桟部71Bとに複数のボルトB2を貫通させて、それら複数のボルトB1とナットN1とで締結する。また、ダクト上端壁61の下面側縁部から突出している4つのコーナー三角リブ65を、図8に示すように第1パネル711の内側面にボルトB2で固定する。これで、上部側壁パネル71は、ダクト上端壁61及びダクト中段壁64に対して垂直に固定される。
次に、ダクト中段壁64に寝かされていた突っ張り棒67を起こして直立状態とし、その上端部をダクト上端壁61に突き当てて固定する。さらに、上部側壁パネル71,71にハッチ69がある場合にはハッチドア(図示せず)を取り付ける。
各ボルトB1,B2の締結状態と、上部側壁パネル71とダクト上端壁61及びダクト中段壁64とが直角であることを最終確認したら、図13に示すように、ワイヤーR1を上部側壁パネル71の下端部に設けられた球掛け部713に掛けてクレーンで吊り上げる。すると、図13から図15への変化に示すように、ダクト中段壁64とダクト下端壁62との間で2つ折りにされていた下部側壁パネル72,72が伸展する。
そして、図3に示すように、下部側壁パネル72,72が垂直になるまで吊り上げたら、それら下部側壁パネル72,72同士をチェーンで繋いで、そのチェーンを緊張状態にする。この作業の詳細は上記した通りである。
次に、第3パネル721の下縁部と第4パネル722の上縁部とを複数のボルトB1とナットN1(図9参照)によって締結すると共に、ダクト中段壁64と第3パネル721との間を複数のコーナー三角リブ66によって連結する(図7参照)。これで、下部側壁パネル72は、ダクト中段壁64及びダクト下端壁62に対して垂直に固定される。
さらに、ダクト下端壁62に寝かされていた突っ張り棒68を起こして直立状態とし、その上端部をダクト中段壁64に突き当てて固定する。さらに、下部側壁パネル72にハッチ69がある場合にはハッチドア(図示せず)を取り付ける。以上が、ダクト分割体60を折畳状態から組立状態へと変形させる際の作業手順である。
このように、本実施形態によれば、ダクト分割体60を構成する1対のダクト側壁63,63、ダクト上端壁61、ダクト下端壁62はユニット化されて折畳状態にされており、その折畳状態のダクト分割体60におけるダクト側壁63,63を、ダクト上端壁61とダクト下端壁62との間で垂直になった組立状態に変形させてボルトB1,B2によって固定すると、ダクト分割体60の組み立てが完了する。また、組立状態のダクト分割体60を複数連結することで所望の全長を有した塗装ブース天井ダクト50が完成する。これにより、塗装ブース11及びダクト分割体60の組み立て作業に掛かる手間や時間を減らすことができ、従来よりも容易に組み立てることが可能になる。
また、コーナー三角リブ65,66はダクト上端壁61及びダクト中段壁64に予め一体に設けられているから、コーナー三角リブ65,66をダクト分割体60と別体にした場合に比べて、組み立て作業の手間を減らすことができる。
また、突っ張り棒67,68はダクト中段壁64とダクト下端壁62とに予め回動可能に連結されているから、突っ張り棒67,68をダクト分割体60と別体にした場合に比べて、組み立て作業の手間を減らすことができる。
また、ダクト上端壁61に備えた球掛け部613にワイヤーR1を掛けてクレーンで吊り上げることができ、ダクト中段壁64より上側の上部側壁パネル71を下部側壁パネル72よりも先に垂直状態に変形させることができるから、上部側壁パネル71をボルトB1,B2によって垂直状態に固定するための作業を、脚立や足場に登らなくても行うことが可能になる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)図17に示すように、塗装ブース天井ダクト50の下端部から水平側方に張り出しかつワーク搬送方向に延びた歩廊を設けた場合に、その歩廊をワーク搬送方向で複数の歩廊構成体80に分割可能として、その歩廊構成体80をダクト分割体60に一体に設けた構成としてもよい。
(2)また、図18に示すように、塗装室30のブース幅方向で対向した1対のブース側壁の一部を構成する1対の垂直パネル81,81をダクト下端壁62の幅方向の両側部から垂下させて、ダクト分割体60に一体に備えた構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、給気室20が整流壁54によって流入室21とその下側の流出室22とに区画されていたが、整流壁54を設けずに、ダクト分割体60が、ダクト中段壁64を備えていない構成としてもよい。
(4)上記実施形態では、ダクト分割体60の上部側壁パネル71及び下部側壁パネル72がそれぞれ外側に向かって2つ折りにされてダクト側壁63,63が折り畳まれる構成となっていたが、図19に示すように、上部側壁パネル71及び下部側壁パネル72がそれぞれ内側に向かって2つ折りにされてダクト側壁63,63が折り畳まれる構成としてもよい。
(5)上記実施形態では、ダクト分割体60における1対のダクト側壁63,63が、4つ折りの折畳状態にされる構成であったが、図20に示すように、1対のダクト側壁63,63が2つ折りの折畳状態にされる構成としてもよい。
(6)図21に示すように、ダクト分割体60の両側部の両ダクト側壁63,63における上端部と下端部とを、ダクト分割体60の上端のダクト上端壁61と下端のダクト下端壁62とにヒンジH5を介して回動可能に連結して、両ダクト側壁63,63が同じ方向に倒されて折畳状態になるようにした複数の側壁ヒンジ部H5を備えた構成してもよい。
(7)図22に示すように、ダクト分割体60の両ダクト側壁63,63における上端部を、ダクト上端壁61に回動可能に連結する側壁ヒンジ部H6と、両ダクト側壁63,63における下端部を、ダクト下端壁62に対して両ダクト側壁63,63の対向方向にスライド可能に連結するスライド連結部631とからなり、ダクト上端壁61とダクト下端壁62との間で両ダクト側壁63,63を寝かせた折畳状態にするための側壁折畳機構を備えた構成としてもよい。また、図示しないが、両ダクト側壁63,63における下端部を、側壁ヒンジ部によってダクト下端壁62に回動可能に連結し、両ダクト側壁63,63における上端部を、ダクト上端壁61に対して両ダクト側壁63,63の対向方向にスライド可能に連結するスライド連結部を設けた構成としてもよい。
11 塗装ブース
35 ブース側壁
36 ブース側壁分割体
50 塗装ブース天井ダクト
55 通気口
60 ダクト分割体
61 ダクト上端壁
62 ダクト下端壁
63 ダクト側壁
64 ダクト中段壁
65,66 コーナー三角リブ
67,68 突っ張り棒
631 スライド連結部
B1,B2 ボルト(組立固定手段)
H1 ヒンジ金具(第1の側壁ヒンジ部)
H2 ヒンジ金具(第2の側壁ヒンジ部)
H3 ヒンジ金具(第3の側壁ヒンジ部)
H4 ヒンジ金具(側壁ヒンジ部)
H5 側壁ヒンジ部
H6 側壁ヒンジ部

Claims (9)

  1. 塗装ラインと平行に延びて前記塗装ラインを上方から覆う角筒構造をなし、前記塗装ラインを両側方から覆う1対のブース側壁と共に塗装ブースを構成しかつ、前記塗装ラインとの対向面に備えたエア通過部を通して前記塗装ラインへとエアを供給する塗装ブース天井ダクトを、前記塗装ラインのワーク搬送方向で複数分割してなるダクト分割体であって、
    そのダクト分割体の両側部の両ダクト側壁における上端部と下端部と上下方向の中間位置とに配され、前記両ダクト側壁を2つ折り、4つ折り、その他、偶数折りに折畳状態にするための複数の側壁ヒンジ部と、
    前記折畳状態の前記両ダクト側壁を、前記ダクト分割体の上端のダクト上端壁と下端のダクト下端壁との間で垂直になった組立状態にしてから固定するための組立固定手段とを備えたことを特徴とするダクト分割体。
  2. エアが通過可能なメッシュ構造をなした前記ダクト下端壁と、
    前記両ダクト側壁の間に差し渡されて、前記ダクト分割体内を上下方向で2分割するダクト中段壁と、
    前記ダクト中段壁に設けられ、エアが通過可能な通気口を有し、前記通気口の開口面積を変更可能な通気量可変機構と、
    前記各ダクト側壁のうち前記ダクト中段壁より上側部分を上下方向で2分割する位置に配置された第1の前記側壁ヒンジ部と、
    前記各ダクト側壁のうち前記ダクト中段壁より上側部分を前記ダクト中段壁に回動可能に連結する上側回転軸と、前記ダクト中段壁より下側部分を前記ダクト中段壁に回動可能に連結する下側回転軸とを有する第2の前記側壁ヒンジ部と、
    前記各ダクト側壁のうち前記ダクト中段壁より下側部分を上下方向で2分割する位置に配置された第3の前記側壁ヒンジ部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のダクト分割体。
  3. 前記両ダクト側壁の上下の両端部に設けられ、前記両ダクト側壁を前記ダクト上端壁及び前記ダクト下端壁に対して外側に折り曲げ可能に連結する前記側壁ヒンジ部と、
    前記両ダクト側壁のうち前記ダクト中段壁より上側部分と下側部分とを前記ダクト中段壁に対して外側に折り曲げ可能に連結する前記第2の側壁ヒンジ部と、
    前記ダクト上端壁及び前記ダクト中段壁の下面側縁部からそれぞれ突出し、前記組立状態の前記ダクト側壁と当接して、前記ダクト側壁に前記組立固定手段によって固定されるコーナー三角リブとを備えたことを特徴とする請求項2に記載のダクト分割体。
  4. 塗装ラインと平行に延びて前記塗装ラインを上方から覆う角筒構造をなし、前記塗装ラインを両側方から覆う1対のブース側壁と共に塗装ブースを構成しかつ、前記塗装ラインとの対向面に備えたエア通過部を通して前記塗装ラインへとエアを供給する塗装ブース天井ダクトを、前記塗装ラインのワーク搬送方向で複数分割してなるダクト分割体であって、
    そのダクト分割体の両側部の両ダクト側壁における上端部と下端部とを、前記ダクト分割体の上端のダクト上端壁と下端のダクト下端壁とに回動可能に連結して、前記両ダクト側壁を同じ方向に倒して折畳状態にするための複数の側壁ヒンジ部と、
    前記折畳状態の前記両ダクト側壁を、前記ダクト上端壁と前記ダクト下端壁との間で垂直になった組立状態にしてから固定するための組立固定手段とを備えたことを特徴とするダクト分割体。
  5. 塗装ラインと平行に延びて前記塗装ラインを上方から覆う角筒構造をなし、前記塗装ラインを両側方から覆う1対のブース側壁と共に塗装ブースを構成しかつ、前記塗装ラインとの対向面に備えたエア通過部を通して前記塗装ラインへとエアを供給する塗装ブース天井ダクトを、前記塗装ラインのワーク搬送方向で複数分割してなるダクト分割体であって、
    そのダクト分割体の両側部の両ダクト側壁における上端部及び下端部の何れか一端部を、前記ダクト分割体の上端のダクト上端壁及び下端のダクト下端壁の何れか一方に回動可能に連結する側壁ヒンジ部と、前記両ダクト側壁における上端部及び下端部の何れか他端部を、前記ダクト上端壁及び前記ダクト下端壁の何れか他方に対して前記両ダクト側壁の対向方向にスライド可能に連結するスライド連結部とからなり、前記ダクト上端壁と前記ダクト下端壁との間で前記両ダクト側壁を寝かせた折畳状態にするための側壁折畳機構と、
    前記折畳状態の前記両ダクト側壁を、前記ダクト上端壁と前記ダクト下端壁との間で垂直になった組立状態にしてから固定するための組立固定手段とを備えたことを特徴とするダクト分割体。
  6. 前記ダクト上端壁の上面に設けられて、クレーンのフック又はワイヤーを引っ掛けてダクト分割体を吊り上げるための玉掛け部を備えたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1の請求項に記載のダクト分割体。
  7. 前記ダクト上端壁又は前記ダクト下端壁又は、前記ダクト上端壁と前記ダクト下端壁との間に必要に応じて設けられたダクト中段壁の何れかに回動可能に連結されて、前記ダクト側壁が前記折畳状態で横倒しにされると共に、前記ダクト側壁が前記組立状態で直立姿勢にされて、前記ダクト上端壁と前記ダクト下端壁と前記ダクト中段壁との何れか2つの壁の間で突っ張り状態にされる前記組立固定手段としての突っ張り棒を備えたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1の請求項に記載のダクト分割体。
  8. 前記ダクト側壁を折畳状態にした前記ダクト分割体の平面形状を、5.9[m]×2.4[m]の長方形に収まる大きさにしてコンテナに複数のダクト分割体を重ねて収容可能としたことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1の請求項に記載のダクト分割体。
  9. 請求項1乃至8の何れか1の請求項に記載のダクト分割体を複数連結してなる塗装ブース天井ダクトと、前記塗装ラインを両側方から覆う1対のブース側壁と、前記1対の両ブース側壁を前記ワーク搬送方向において前記ダクト分割体と同一寸法で複数分割してなるブース側壁分割体とから構成されたことを特徴とする塗装ブース。
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