JP2014047021A - ローラコンベア装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アキュムレーションコンベアは、並列配置された多数の搬送ローラの下方に、これらを回転駆動させるための電動モータや駆動ベルトを配置する必要から構成が複雑化して薄型化することが困難であった。本発明では、アキュムレーションコンベアの薄型化を図ることを目的とする。
【解決手段】電動モータMを内蔵した駆動ローラ15と各従動ローラ16〜16との間及び従動ローラ16,16間に、Vリブドベルトと称される平ベルトを掛け渡して駆動ローラ15の回転動力を各従動ローラ16に伝達する動力伝達部PWとする。これにより、電動モータや駆動ベルトを搬送ローラの下方に配置する必要がなくなり、ローラコンベアの下方スペースのコンパクト化を図ることができる。
【選択図】図4

Description

この発明は、多数の搬送ローラを搬送方向に並列配置したコンベア装置に関する。
多数の搬送ローラを搬送方向に一定間隔で並列配置したローラコンベア装置には、電動モータ等を駆動源として積極回転する搬送ローラ上に搬送物を乗せて水平方向に搬送する一方、搬送ローラの回転を停止させて搬送物を一定の位置で待機(滞留)させておくことができるアキュムレーションコンベアと称されるコンベア装置が提供されている。このアキュムレーションコンベアに関する技術が下記の特許文献に開示されている。これらの特許文献に開示された従来のアキュムレーションコンベアは、並列配置した多数の搬送ローラの下方に沿って、電動モータを駆動源として搬送方向に周回する駆動ベルトを併設し、この駆動ベルトを周回させつつ各搬送ローラに押し付けて搬送のための駆動力(回転トルク)を各搬送ローラに伝達する一方、駆動ベルトを各搬送ローラから離間させるとともにブレーキ部材を押し付けることにより各搬送ローラを瞬時に停止させて搬送物を目的の位置で待機させる構成を備えている。
特許第3822094号公報 特開平7−2327号公報 特開平7−257717号公報
このように従来のアキュムレーションコンベアは、搬送ローラの下方に沿って駆動ベルトを配置し、さらにこの駆動ベルトを周回させるための駆動源として電動モータや駆動ベルト及びブレーキ部材を各搬送ローラに対して押し付け、離間させる機構等を配置する必要があり、この点で搬送ローラの主として下方に部材等配置のためのスペースを確保する必要があり、またこれら部材等により構成の複雑化を招く問題があった。
本発明は、係る従来の問題を解消するためになされたもので、アキュムレーションコンベアと称されるローラコンベア装置の構成の簡素化を図ることを目的とする。
上記の課題は、以下の各発明により解決される。
第1の発明は、搬送方向に並列配置した複数の搬送ローラの一部が駆動モータを内装して積極回転する駆動ローラとされ、残余が駆動ローラの回転動力により回転する従動ローラとされ、従動ローラと駆動ローラとの間に回転動力を伝達するための伝達ベルトが掛け渡されており、伝達ベルトにはV字形の溝部を幅方向に複数有する溝付きベルトが用いられたローラコンベア装置であって、各搬送ローラは、筒形のローラ本体と、ローラ本体をコンベアフレームに対して回転支持するローラ軸と、ローラ本体をローラ軸に対して回転支持する軸受けを保持するための軸受けホルダを備えており、軸受けホルダは、伝達ベルトが掛け渡されるプーリ部と、ローラ本体の端部に対する本体結合部を一体に有しており、プーリ部の内周側に軸受けを保持するための軸受け保持孔を設け、軸受け保持孔の内周面に軸受け保持孔内に装着した軸受けの抜け出しを規制するための規制突部を設け、この規制突部を弾性変形させて軸受けが軸受け保持孔内に押し込まれて装着されたローラコンベア装置である。
第1の発明によれば、搬送ローラの一部に駆動モータが内装されて駆動ローラとされていることから、駆動源としての電動モータを搬送ローラの下方に別途設置する必要がなく、これにより搬送ローラの下方に電動モータ設置用のスペースを確保する必要がなく、またその構成の簡略化を図ることができる。
また、電動モータを内装した駆動ローラとの間に直接伝達ベルトを掛け渡して各従動ローラを回転させる構成であるので、従来のように搬送ローラの下方に沿って周回する駆動ベルトを省略することができ、この点でも構成の簡略化及び搬送ローラ下方のスペースのコンパクト化を図ることができる。さらに、従来のような各搬送ローラに対して押し付けて回転動力を伝達する駆動ベルトを省略できることから、当該駆動ベルトを搬送ローラに対して押し付けるための機構、及びブレーキ部材を押し付けるための機構を省略することができ、この点で構成の簡略化をより一層図ることができ、搬送ローラ下方のスペースのコンパクト化を図ることができる。
また、駆動ローラの回転動力が伝達ベルトを経て従動ローラに伝達される構成であり、伝達ベルトにはV字形の溝部がベルト幅方向に複数設けられた溝付きベルトが用いられている。この溝付きベルトによれば、断面円形の丸ベルトやいわゆるミシンベルトに比して駆動ローラの回転動力をより高い伝達効率で従動ローラに伝達することができるので、1本の駆動ローラでより多くの本数の従動ローラを回転駆動させることができ、ひいてはアキュムレート(滞留)のために回転、停止させる搬送方向の領域(1つのアキュムレート領域)をより広く設定することができ、これにより大型の搬送物を下流側の搬送物に衝突させることなく適度な隙間をおいてアキュムーレートすることができる(ゼロプレッシャ)。
さらに、第1の発明によれば、軸受け保持孔内へ軸受けを押し込めば当該軸受けの軸受けホルダへの組み付け作業が完了することから、別途止め輪等を用いる構成に比して部品点数を低減しつつ軸受けの組み付け性を高めることができる。
第2の発明は、第1の発明において、軸受け保持孔内における軸受けのローラ軸線方向の位置について、伝達ベルトの内周側に配置したローラコンベア装置である。
第2の発明によれば、ローラ軸線方向の位置について、ローラ本体をローラ軸に回転自在に支持する軸受けと伝達ベルトの位置が一致することから、掛け渡した伝達ベルトの張力がローラ軸に対して大きな曲げ外力となって付加されることを抑制することができ、これによりローラ軸のたわみを抑制して搬送ローラのスムーズな回転状態を維持することができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、軸受けの内輪に、搬送ローラのコンベアフレームに対する接近方向の変位を規制する規制スリーブ部が一体に設けられたローラコンベア装置である。
第3の発明によれば、通常別部材として組み付けられるスリーブが軸受けの内輪に一体に設けられていることにより、部品点数を低減しつつその組み付け性を高めることができる。通常、軸受けのコンベアフレームへの接近方向の変位を規制して搬送ローラのローラ軸線方向の変位を規制することにより当該搬送ローラのコンベアフレームに対する干渉が回避されるようになっている。第6の発明によれば、上記のスリーブが軸受けの内輪に規制スリーブ部として一体に設けられていることにより、部品点数を低減してその組み付け性を高めつつ同等の作用効果(搬送ローラのコンベアフレームに対する干渉回避)を得ることができる。
第4の発明は、第1〜第3の何れか一つの発明において、本体結合部の外径に合わせてローラ本体の端部が小径に絞られて絞り加工部とされ、絞り加工部の内周側に本体結合部を圧入して当該ローラ本体の端部に軸受けホルダを取り付けたローラコンベア装置である。
第4の発明によれば、軸受けホルダの本体結合部をローラ本体の絞り加工部に圧入し、さらに当該絞り加工部に本体結合部が圧入されて、当該ローラ本体の端部に軸受けホルダが結合されている。ローラ本体の絞り加工部は、軸受けホルダの本体結合部の外径に合わせて小径に絞られている。このようにローラ本体の外径若しくは内径(サイズ)とは別に、その端部が絞られて絞り加工部の内径が軸受けホルダの本体結合部に合わせて設定されていることから、種々サイズのローラ本体に対して軸受けホルダを共通部品として設定することができる。
第5の発明は、第4の発明において、軸受けホルダの本体結合部に逃がし溝部を全周にわたって設けたローラコンベア装置である。
第5の発明によれば、ローラ本体の絞り加工部に圧入される、円柱体形状の本体結合部に逃がし溝部が設けられていることにより、当該ローラ本体に対する軸受けホルダの組み付け作業において、圧入により発生する微細な粉塵等をこの逃がし溝部内に逃がすことにより粉塵等の挟み込みを防止して確実な圧入を行うことができ、これによりローラ本体の端部に軸受けホルダを確実かつ強固に取り付けることができる。
本発明の実施形態に係るローラコンベア装置の全体平面図である。 図1の(II)矢視図であって、滞留領域の正面図である。 図2の(III)矢視図であって、搬送ローラの平面図である。 搬送ローラの縦断面図である。 搬送ローラの動力伝達部の拡大図である。
次に、本発明の実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。図1は本実施形態のローラコンベア装置10を示している。このローラコンベア装置10は、図中白抜きの矢印で示すように搬送物W〜Wを時計回り方向に搬送する循環形の搬送経路を構成している。図1中、符号WIは搬送物Wを搬送経路に搬入するための搬入領域を示し、符号WOは搬送物Wを搬送経路から搬出するための搬出領域を示している。このローラコンベア装置10は、搬入領域WIの下流側に滞留領域WSを備えている。滞留領域WSの下流側には、搬送方向を側方(図示上方)へ切り換えるためのシフト領域WFが設けられている。シフト領域WFの下流側に円弧形の搬送経路を構成する旋回領域WCが配置され、その下流側に搬出領域WOが配置されている。搬出領域WOの下流側に搬送経路を反転させる半円弧形の搬送経路を構成する旋回領域WRが配置され、その下流側に搬入領域WIが配置されている。搬入領域WIで搬入された各搬送物Wは、搬入領域WI→滞留領域WS→シフト領域WF→旋回領域WC→搬出領域WO→旋回領域WRを経て荷詰め作業等の様々な処理が施される。
各領域WI、WS、WF、WC、WO、WRには、それぞれ多数の搬送ローラを並列配置させたローラコンベアが用いられている。旋回領域WCと旋回領域WRでは、テーパ形の搬送ローラが用いられ、その他の領域WI、WS、WF、WOでは、ストレート形の搬送ローラが用いられている。各領域WI、WS、WF、WC、WO、WRの搬送ローラは、電動モータを内装して積極回転する複数の駆動ローラと、駆動ローラの回転動力により回転する複数の従動ローラから構成されている。以下、滞留領域WSを例にしてその詳細を説明する。
滞留領域WSは、三つのゾーンコンベア11〜13で構成されている。下流側の第1ゾーンコンベア11と、その上流側の第2ゾーンコンベア12と、その上流側の第3ゾーンコンベア13によって滞留領域WSが構成されている。図1に示すように第1ゾーンコンベア11に、搬送物Wをシフト領域WF側に移動させるためのプッシャ装置PSが配置されている。
各ゾーンコンベア11〜13には、搬送物Wの存在を検知するためのゾーンセンサS1〜S3が配置されている。このゾーンセンサS1〜S3の出力信号に基づいて各ゾーンコンベア11〜13が起動、停止される。下流側のゾーン1に搬送物W1が搬入されると、これが第1ゾーンセンサS1により検知される。ゾーン1に搬送物W1が搬入されて第1ゾーンセンサS1がオンした状態では、ゾーン2に搬送物W2が搬入されて第2ゾーンセンサS2がオンした時点で第2ゾーンコンベア12が停止される。これにより、搬送物W2はゾーン2に待機してゾーン1への搬入がなされず、ひいてはゾーン1の搬送物W1への衝突が回避される。
ゾーン2に搬送物Wが搬入されて第2ゾーンセンサS2がオンした状態では、ゾーン3に搬送物W3が搬入されて第3ゾーンセンサS3がオンした時点で第3ゾーンコンベア13が停止される。これにより、搬送物W3はゾーン3に待機してゾーン2への搬入がなされず、ひいてはゾーン2の搬送物W2への衝突が回避される。
このように、下流側のゾーンに搬送物が存在する状態では、上流側のゾーンに搬送物が搬入された時点で当該上流側のゾーンコンベアが停止され、これにより搬送物同士の衝突が回避されるようなっている。後述するように、第1〜第3ゾーンコンベア11〜13は、それぞれ合計10本の搬送ローラを備えており、極めて長い搬送距離を備えている。このため、図2に示すように各ゾーン1〜3に待機される搬送物W1〜W3は、相互に大きなスペースSPを置いて待機され、比較的大型の搬送物であっても相互に衝突することなく待機される。
各ゾーンコンベア11〜13は、それぞれ1本の駆動ローラ15と9本の従動ローラ16〜16を備えている。図2において右側から左側に向かう白抜きの矢印方向が搬送物Wの搬送方向となっている。
各ゾーンコンベア11〜13には、それぞれ駆動ローラ15の搬送方向上流側に5本の従動ローラ16〜16が配置され、搬送方向下流側に4本の従動ローラ16〜16が配置されている。
図4に示すように駆動ローラ15は、駆動源としての電動モータMを筒体形状のローラ本体15a内に内装したものが用いられている。ローラ本体15aは、電動モータMにより積極回転する。ローラ本体15aは、ローラ軸15bを介して回転自在に支持されている。ローラ軸15bの両端部は、コンベアフレーム17の左右側部に支持されている。このモータ内蔵形の搬送ローラについては公知であるので詳細な説明を省略する。
同じく図4に示すように各従動ローラ16は筒体形のローラ本体16aとこれを回転支持するローラ軸16bを備えている。ローラ軸16bの両端部も、コンベアフレーム17の左右側部に支持されている。ローラ本体16aの搬送方向に向かって左側の端部(図4において左端部)には、軸受けホルダ20を介して軸受け21が取り付けられている。ローラ本体16aの搬送方向に向かって右側の端部(図4において右端部)には、ホルダプレート22を介して軸受け23が取り付けられている。この左右の軸受け21,23を介してローラ本体16aがローラ軸16bに対して軸線回りに回転自在に支持されている。
図3に示すように各駆動ローラ15の左端部と従動ローラ16〜16の左端部に回転動力を伝達するための動力伝達部PWが設けられている。動力伝達部PWはベルト伝達機構を主体としている。図4及び図5に示すように各軸受けホルダ20は樹脂成型部品で、プーリ部20aと本体結合部20bを一体に備えている。プーリ部20aは、下記のVリブドベルトに対応したいわゆるVリブドプーリで、その外周面には複数のV字形の溝部20c〜20cが形成されている。本実施形態では、各プーリ部20aにそれぞれ9つの溝部20c〜20cが設けられている。
各プーリ部20aにはそれぞれ無端形の伝達ベルト24,24が2本ずつ掛けられている。一方の伝達ベルト24は下流側のプーリ部20aに掛け渡され、他方の伝達ベルト24は上流側のプーリ部20aに掛け渡されている。これにより駆動ローラ15の回転動力がその下流側の4本の従動ローラ16〜16及び上流側の5本の従動ローラ16〜16に伝達される。
各伝達ベルトには、いわゆるVリブドベルトと称される溝付き平ベルトが用いられている。本実施形態では、内周面にそれぞれ2つの溝部(3つの山形凸部)をベルト幅方向に並列配置したものが用いられている。複数の溝部と山形突部をベルト幅方向に相互に噛み合わせた状態で隣接するプーリ部20a,20a間に伝達ベルト24が掛け渡されている。この溝付きの伝達ベルト24〜24によって、駆動ローラ15の回転動力がその高い摩擦力により下流側及び上流側の各従動ローラ16に対して極めて効率よく伝達される。また、この複数の溝付きベルト(伝達ベルト24〜24)を用いて高い伝達効率を実現することにより、各搬送ローラをより高速で回転させて搬送速度を高めることができる。本実施形態では、搬送速度を例えば毎分120メートルに設定することが可能である。
各軸受けホルダ20のプーリ部20aの内周側に、軸受け21を保持するための軸受け保持孔20dが設けられている。この軸受け保持孔20d内に保持された軸受け21は、プーリ部20aの内周側に保持されている。このため、プーリ部20aに掛けられた2本の伝達ベルト24,24の張力は直接軸受け21で受けられて、軸受けホルダ20ひいてはローラ本体15a,16aに対する曲げ外力として作用しないようになっている。
軸受け21の軸受け保持孔20d内からの抜け出しは、規制突部20e〜20eによって規制される。規制突部20e〜20eは、当該軸受けホルダ20の成形時において、軸受け保持孔20dの内周面に一体に成形されている。本実施形態では、8つの規制突部20e〜20eが周方向の八等分位置に設けられている。軸受け21は、この規制突部20e〜20eを弾性的に押し潰しながら軸受け保持孔20d内に押し込んで組み付けられている。軸受け21は、この規制突部20e〜20eと、当該軸受け保持孔20d内に一体に設けたリブ20f〜20fとの間に挟まれた状態に組み付けられており、これにより軸受け保持孔20d内における軸方向の変位が規制された状態に保持されている。
この規制突部20e〜20eによれば、別途止め輪を用いて軸受け21の抜け出しを規制する構成に比して部品点数を低減して当該軸受け21の組み付け作業を簡略化することができる。
軸受け21の内輪には、規制スリーブ部21aが一体に設けられている。この規制スリーブ部21aは、軸受け保持孔20d内から突き出してコンベアフレーム17の側部に当接される。規制スリーブ部21aがコンベアフレーム17の側部に当接されることにより、駆動ローラ15及び従動ローラ16〜16のローラ軸方向(図5において左右方向)の変位が規制される。この変位規制機能を有する規制スリーブを軸受け21とは別部品として用意することによっても同様の規制を行うことができるが、例示するように規制スリーブ部21a付き軸受け21を用いることにより、部品点数を削減して駆動ローラ15及び従動ローラ16〜16の組み付け作業を簡略化することができる。
各軸受けホルダ20の本体結合部20bに、ローラ本体15a,16aの端部が結合されている。本体結合部20bに対してローラ本体15a,16aの左端部がカシメられて結合されている。図示するようにローラ本体15a,16aの左端部は、小径に絞り加工されている。左端部を一定の径に絞り加工することにより、当該ローラ本体の径(サイズ)に関係なく、軸受けホルダ20を共通部品化することができる。
本体結合部20bは、その右端部側ほど小径となる方向に傾斜するテーパ形に形成されている。このテーパ部20gは、ローラ本体15a,16aの絞り加工部15c,16cの内周側に挿入する際のガイド部として機能する。
テーパ部20gの左側には、径が変化しない圧入部20hが設けられている。この圧入部20hが絞り加工部15c,16cに圧入されて、当該ローラ本体15a,16aの左端部にそれぞれ軸受けホルダ20が組み付けられている。圧入部20hの左側には、逃がし溝部20iが全周にわたって設けられている。この逃がし溝部20iは、圧入部20h若しくは絞り加工部15c,16cの内周面に付着した粉塵等あるいは圧入により発生する圧入部20h等の削りカス等の異物を収容するためのスペースとして機能する。この逃がし溝部20iにより、ローラ本体15a,16aの絞り加工部15c,16cに圧入部20hを圧入する際に両者間にこれら異物が挟み込まれることが防止されて、ローラ本体15a,16aの絞り加工部15c,16cに軸受けホルダ20を確実に固定することができる。
逃がし溝部20iの左側にフランジ部20jが設けられている。このフランジ部20jに絞り加工部15c,16cの左端部を突き当ててカシメることにより、当該軸受けホルダ20がローラ本体15,16の左端部に組み付けられている。
図5に示すように左側のコンベアフレーム17の上部には上カバー部17aが側方へ張り出す状態に設けられている。この上カバー部17aによって全ての軸受けホルダ20〜20のプーリ部20a〜20a及びこれらに掛け渡された全ての伝達ベルト24〜24(動力伝達部PW)の上方が覆われてその粉塵対策や異物の干渉等が防止されるようになっている。また、この上カバー17aの張り出し先端部と、コンベアフレーム17との間に跨って側方カバー25が取り付けられている。この側方カバー25とコンベアフレーム17によってプーリ部20a〜20a及び伝達ベルト24〜24(動力伝達部PW)の左右両側方が遮蔽されて粉塵等の付着や異物の干渉がより確実に回避されるようになっている。
以上のように構成した本実施形態のローラコンベア装置10によれば、搬送ローラの一部に駆動モータMが内装されて駆動ローラ15とされていることから、駆動源としての電動モータを搬送ローラの下方に外付けする必要がない。このため、搬送ローラ(駆動ローラ15、従動ローラ16〜16)の下方に電動モータ設置用のスペースを確保する必要がなく、またその構成の簡略化を図ることができる。
また、電動モータMを内装した駆動ローラ15との間に直接伝達ベルト24を掛け渡して各従動ローラ16を回転させる構成であるので、従来のようにこれらの下方に沿って周回する駆動ベルト、及びこの駆動ベルトを搬送ローラに対して押し付けるための機構、及びブレーキ部材を押し付けるための機構を省略することができ、この点でも構成の簡略化及び搬送ローラ下方のスペースのコンパクト化を図ることができる。
さらに、駆動ローラ15の回転動力が伝達ベルト24〜24を経て従動ローラ16〜16に伝達される構成であり、伝達ベルト24〜24にはV字形の溝部がベルト幅方向に複数設けられた溝付きベルトが用いられている。この溝付きベルトによれば、断面円形の丸ベルトやいわゆるミシンベルトに比して駆動ローラ15の回転動力をより高い伝達効率で従動ローラ16〜16に伝達することができるので、1本の駆動ローラ15でより多くの本数の従動ローラ16〜16を回転駆動させることができ、これにより本実施形態の第1〜第3ゾーンコンベア11〜13は、搬送方向に長く設定されている。第1〜第3ゾーンコンベア11〜13が搬送方向に長く設定されて、アキュムレート(滞留)のために回転、停止させる搬送方向の領域(ゾーン1〜3)をより広く設定することができ、これにより大型の搬送物W1〜W3を下流側の搬送物W1に衝突させることなく適度な隙間SPをおいてアキュムーレートすることができる(ゼロプレッシャ)。
また、ローラ本体15a,16aをローラ軸15b,16bに対して回転支持する左側の軸受け21が、ローラ軸15b,16bの軸線方向の位置について伝達ベルト24の内周側に配置されている。このため、掛け渡した伝達ベルト24の張力がローラ軸15b,16bに対して大きな曲げ外力となって付加されることを抑制することができ、これによりローラ軸15b,16bのたわみを抑制して駆動ローラ15及び従動ローラ16〜16のスムーズな回転状態を維持することができる。
さらに、軸受けホルダ20には、ローラ本体15a,16aの端部を結合するための本体結合部20bが一体に設けられており、この本体結合部20bの圧入部20hの外径に合わせてローラ本体15a,16aの端部が小径に絞られて絞り加工部15c,16cとされている。この絞り加工部15c,16cの内周側に本体結合部20bを圧入し、かつカシメて当該ローラ本体15a,16aの端部にそれぞれ軸受けホルダ20が取り付けられている。このようにローラ本体15a,16aの外径若しくは内径(サイズ)とは別に、その端部が絞られて絞り加工部15c,16cの内径が軸受けホルダ20の本体結合部20bの外径(圧入径)に合わせて設定されていることから、種々サイズのローラ本体に対して軸受けホルダ20を共通部品として設定することができる。
また、軸受けホルダ20に設けた逃がし溝部20iによれば、圧入により発生する微細な粉塵等を逃がすことによりローラ本体15a,16aの絞り加工部15c,16cに圧入部20hを確実に圧入して、当該ローラ本体15a,16aの端部に軸受けホルダ20を強固に取り付けることができ、これにより当該ローラコンベア装置10の耐久性を高めることができる。
また、軸受けホルダ20の軸受け保持孔20dに設けた規制突部20e〜20eにより軸受け21の抜け出しが規制される。この規制突部20e〜20eを弾性変形させながら、軸受け21を軸受け保持孔20d内に押し込めば当該軸受け21の軸受けホルダ20への組み付け作業が完了することから、別途止め輪等を用いる構成に比して部品点数を低減しつつ軸受け21の組み付け性を高めることができる。
さらに、通常別部材として組み付けられるスリーブが軸受け21の内輪に規制スリーブ部21aとして一体に設けられていることにより、部品点数を低減しつつその組み付け性を高めることができる。この規制スリーブ部21aによって軸受け21のコンベアフレーム17への接近方向の変位が規制され、これにより搬送ローラ(駆動ローラ15、従動ローラ16〜16)のローラ軸線方向の変位が規制されて当該搬送ローラのコンベアフレーム17に対する干渉が回避される。
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、第1〜第3ゾーンコンベア11〜13において、それぞれ1本の駆動ローラ15により9本の従動ローラ16〜16を駆動させる構成を例示したが、1本の駆動ローラ15によりさらに多くの従動ローラ16〜16を駆動させ、逆により少ない本数の従動ローラ16〜16を回転駆動させる構成としてもよい。本例のように複数の溝付きベルト(伝達ベルト24〜24)を用いて高い伝達効率を実現することにより、例えば、1本の駆動ローラ15に対して、その下流側及び上流側にそれぞれ15本の従動ローラ(合計30本の従動ローラ)16〜16を配置して1つのゾーンコンベアを構成することができる。
また、各軸受けホルダ20のプーリ部20aに対してより幅広の伝達ベルトを掛け渡してより高い効率で回転動力を伝達する構成としてもよい。より幅広の伝達ベルトを用いてより多くのV溝をプーリ部20aに噛み合わせることにより一層効率よく回転動力を従動ローラ16側に伝達することができるので、搬送方向により長い距離のゾーンコンベアを配置することができる。
また、例示した様々な構成は、直線の搬送経路に限らず、円弧形状の搬送経路(旋回領域WC,WR)についても同様に適用することができる。
W、W1、W2、W3…搬送物
WI…搬入領域
WO…搬出領域
WS…滞留領域
WF…シフト領域
WC、WR…旋回領域
PS…プッシャ装置
10…ローラコンベア装置
11…第1ゾーンコンベア
S1…第1ゾーンセンサ
12…第2ゾーンコンベア
S2…第2ゾーンセンサ
13…第3ゾーンコンベア
S3…第3ゾーンセンサ
15…駆動ローラ(搬送ローラ)
M…電動モータ、15a…ローラ本体、15b…ローラ軸、15c…絞り加工部
16…従動ローラ(搬送ローラ)
16a…ローラ本体、16b…ローラ軸、16c…絞り加工部
17…コンベアフレーム、17a…上カバー部
PW…動力伝達部
20…軸受けホルダ
20a…プーリ部(Vリブドプーリ)、20b…本体結合部、20c…溝部
20d…軸受け保持孔、20e…規制突部、20f…リブ、20g…テーパ部
20h…圧入部、20i…逃がし溝部、20j…フランジ部
21…軸受け、21a…規制スリーブ部
23…軸受け
24…伝達ベルト(Vリブドベルト)
25…側方カバー

Claims (5)

  1. 搬送方向に並列配置した複数の搬送ローラの一部が駆動モータを内装して積極回転する駆動ローラとされ、残余が該駆動ローラの回転動力により回転する従動ローラとされ、該従動ローラと前記駆動ローラとの間に前記回転動力を伝達するための伝達ベルトが掛け渡されており、該伝達ベルトにはV字形の溝部を幅方向に複数有する溝付きベルトが用いられたローラコンベア装置であって、
    前記各搬送ローラは、筒形のローラ本体と、該ローラ本体をコンベアフレームに対して回転支持するローラ軸と、前記ローラ本体を前記ローラ軸に対して回転支持する軸受けを保持するための軸受けホルダを備えており、
    該軸受けホルダは、前記伝達ベルトが掛け渡されるプーリ部と、前記ローラ本体の端部に対する本体結合部を一体に有しており、前記プーリ部の内周側に前記軸受けを保持するための軸受け保持孔を設け、該軸受け保持孔の内周面に該軸受け保持孔内に装着した軸受けの抜け出しを規制するための規制突部を設け、該規制突部を弾性変形させて前記軸受けが前記軸受け保持孔内に押し込まれて装着されたローラコンベア装置。
  2. 請求項1記載のローラコンベア装置であって、前記軸受け保持孔内における前記軸受けの前記ローラ軸線方向の位置について、前記伝達ベルトの内周側に配置したローラコンベア装置。
  3. 請求項1又は2記載のローラコンベア装置であって、前記軸受けの内輪に、前記搬送ローラの前記コンベアフレームに対する接近方向の変位を規制する規制スリーブ部が一体に設けられたローラコンベア装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載したローラコンベア装置であって、前記本体結合部の外径に合わせて前記ローラ本体の端部が小径に絞られて絞り加工部とされ、該絞り加工部の内周側に前記本体結合部を圧入して当該ローラ本体の端部に軸受けホルダを取り付けたローラコンベア装置。
  5. 請求項4記載のローラコンベア装置であって、前記軸受けホルダの本体結合部に逃がし溝部を全周にわたって設けたローラコンベア装置。
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