JP2014046888A - 燃料タンクとインレットホースの接続構造 - Google Patents

燃料タンクとインレットホースの接続構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2014046888A
JP2014046888A JP2012193484A JP2012193484A JP2014046888A JP 2014046888 A JP2014046888 A JP 2014046888A JP 2012193484 A JP2012193484 A JP 2012193484A JP 2012193484 A JP2012193484 A JP 2012193484A JP 2014046888 A JP2014046888 A JP 2014046888A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inlet
rigidity
hose
inlet hose
fuel tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012193484A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Iwata
英樹 岩田
Eiji Yonemochi
英司 米持
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FTS Co Ltd
Original Assignee
FTS Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FTS Co Ltd filed Critical FTS Co Ltd
Priority to JP2012193484A priority Critical patent/JP2014046888A/ja
Publication of JP2014046888A publication Critical patent/JP2014046888A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

【課題】部品点数の削減を図る。
【解決手段】燃料タンク10のインレットロア12と合成樹脂製のインレットホース21を接続するための接続構造であり、インレットホース21の端部を構成し、接続状態でインレットロア12の内周側に配される高剛性部23と、高剛性部23よりも剛性を低くするとによって屈曲した状態での配索が可能となっており、高剛性部23に繋がるように形成されることでインレットホース21を構成する蛇腹部22と、インレットロア12と高剛性部23に弾性的に係止してインレットロア12とインレットホース21とを離脱規制状態に保持するストッパ28と、高剛性部23の外周とインレットロア12の内周との間をシールするシール部材33とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料タンクとインレットホースの接続構造に関するものである。
特許文献1には、燃料タンクに設けたインレットロアと、インレットロアを包囲するように配された合成樹脂製のインレットホースとを接続するための接続構造が開示されている。この接続構造では、インレットホースの内周に液密状に嵌合されるコネクタと、コネクタをインレットロアに固定するための固定部材と、コネクタの内周とインレットロアの外周との間をシールするシール部材とを備えて構成されている。
特開2010−228481号公報
インレットホースは、自動車のボディ内で屈曲して配索されるので、蛇腹部を有している。蛇腹部を有するインレットホースを成形する際には、金型内に注入した溶融樹脂をエア圧によって金型の蛇腹形状の内周面に密着させるため、インレットホースの内周面の成形精度は比較的低い。そのため、インレットホースの内周とインレットロアの外周との間は、一般的なシール部材だけでシー確実にシールすることは難しい。そこで、コネクタの外周に筍状の係止部を形成し、この係止部にインレットホースの内周面を塑性変形させた状態で密着させることにより、インレットホースの内周面をシールしている。
したがって、コネクタは、シール性確保のための必須部品である。また、コネクタの内周とインレットロアの外周との間は、シール部材によってシールされている。さらに、コネクタは、固定部材によってインレットロアに固定されている。このように、上記の接続構造は、インレットホースとインレットロアをシール状態で接続するための手段として、コネクタと固定部材とシール部材という3種の部品が必要であるため、部品点数が多いという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、部品点数の削減を図ることを目的とする。
本発明は、
燃料タンクのインレットロアと合成樹脂製のインレットホースとを接続するための接続構造であって、
前記インレットホースの端部を構成し、接続状態では前記インレットロアの内周側に配される高剛性部と、
前記高剛性部よりも剛性を低くすることによって屈曲した状態での配索が可能となっており、前記高剛性部に繋がるように形成されることで前記インレットホースを構成する蛇腹部と、
前記インレットロアと前記高剛性部のうち少なくともいずれか一方に対し弾性的に係止して、前記インレットロアと前記インレットホースとを離脱規制状態に保持するストッパと、
前記高剛性部の外周と前記インレットロアの内周との間をシールするシール部材とを備えている
ところに特徴を有する。
蛇腹部を有する合成樹脂製のインレットホースをブロー成形する場合、金型に接触するインレットホースの外周面は成形精度が高く、高剛性部の外周面をシール面として機能させることができるので、高剛性部の外周とインレットロアの内周との間をシール部材だけでシールすることができる。したがって、インレットホースを塑性変形させた状態で液密状に嵌合させるための部材は不要である。これにより、インレットホースとインレットロアをシール状態で接続するために必要な部材は、シール部材と離脱規制用のストッパとの2種類の部材だけで済むので、部品点数が少なくて済む。
実施例1においてインレットロアとインレットホースを接続した状態をあらわす断面図 ホースユニットの断面図 ストッパの斜視図 ストッパの正面図 ストッパの平面図 ストッパの側面図 実施例2においてインレットロアとインレットホースを接続した状態をあらわす断面図
本発明の接続構造は、
前記高剛性部の外周に形成された凹凸部と、
前記シール部材の内周に形成され、前記凹凸部に対し液密状に密着し且つ離脱規制状態に係止する嵌合部とを備えていてもよい。
この構成によれば、高剛性部の外周に形成した凹凸部が、インレットホースに対してシール部材を離脱規制状態に保持する機能と、シール部材とインレットホースとの間をシールする機能とを兼ね備える。したがって、この2つの機能を高剛性部の外周における別々の部位で発揮させる場合に比べると、高剛性部の外周形状を簡素化することができる。
本発明の接続構造は、
前記ストッパを構成し、蛇行しながら周方向に延びることで全体としてリング状をなすとともに弾性変形可能とされ、前記高剛性部の外周に対し離脱規制状態に係止する係止部を備えていてもよい。
この構成によれば、ストッパを高剛性部に係止する際には、蛇行したリング状をなす係止部を弾性変形させることによって、係止作業を簡単に行うことができる。
本発明の接続構造は、
前記高剛性部に前記ストッパを組み付けるとともに、前記高剛性部に前記シール部材を組み付けることで構成されるホースユニットを備えていてもよい。
この構成によれば、インレットホースとストッパとシール部材をホースユニットとして一体化しているので、インレットロアへの接続作業を容易に行うことができる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図6を参照して説明する。本実施例1の接続構造は、図1に示すように、燃料タンク10に設けたインレットロア12と、給油口(図示省略)側に配索されるホースユニット20(インレットホース21)とを接続するための接続構造である。尚、以下の説明において、前後方向は、図1,2の左方を前方ということにする。また、前後方向と軸線方向は、同義で用いる。
燃料タンク10は合成樹脂製又は金属製であり、燃料タンク10の後壁部には貫通形態の流入口11が形成されている。燃料タンク10の流入口11には、合成樹脂製又は金属製のインレットロア12が取り付けられている。インレットロア12は、軸線を前後方向に向けた円筒状の本体部13と、本体部13の前端縁に拡径したフランジ状の取付部14とを一体に形成して構成され、取付部14を燃料タンク10の外面に溶着することによって、燃料タンク10に固着されている。図1に示すように、本体部13の後端部には、上下対称な一対の係止孔15が、本体部13の内周面から外周面に貫通した形態で形成されている。さらに、本体部13の後端部内周には、後方に向かって拡径したテーパ状の誘導面16が形成されている。本体部13の内周面のうち係止孔15よりも前方の領域は、シール面として機能する。
インレットロア12には、ホースユニット20の前端部が接続される。ホースユニット20は、インレットホース21と、ストッパ28と、シール部材33とを、容易に離脱しないように組み付けることによって構成されている。
インレットホース21は、合成樹脂製であり、ブロー成形によって細長い筒状に成形されている。インレットホース21の全長のうちの前端部と後端部を除いた大部分の領域は、弾性変形可能な蛇腹部22が占めている。蛇腹部22は、軸線方向に伸縮変形可能であるとともに、軸線を湾曲させるように変形可能である。図1,2に示すように、インレットホース21の前端部には高剛性部23が形成されている。蛇腹部22は、高剛性部23の後端に連なっている。高剛性部23は、全体として円筒形をなしている。この高剛性部23は、その肉厚寸法を蛇腹部22よりも厚くすることで、蛇腹部22よりも高い剛性、つまり、インレットロア12と接続する際に殆ど変形することがないような高い剛性を有している。
高剛性部23の外周のうち前端側の領域には、凹凸部24が形成されている。凹凸部24は、全周に亘って連続する複数の周方向の凹状部25と、全周に亘って連続する複数の周方向の凸状部26を、軸線方向に交互に配置して構成されている。凹凸部24の表面はシール面として機能する。高剛性部23の外周のうち後端側の領域には、全周に亘って連続する周方向の係止溝27が形成されている。上記のようにインレットホース21はブロー成形によって成形されているので、ブロー成形用の金型(図示省略)に接触している高剛性部23の外周面(凹凸部24及び係止溝27)は、形状及び寸法の精度が高い。
ストッパ28は、合成樹脂製であり、図3〜6に示すように、全周に亘って繋がったリング状の係止部29と、上下一対の弾性係止片30とを一体に形成して構成されている。係止部29は、蛇行しながら周方向に延びた形態である。この蛇行形状により、係止部29は、径寸法を変化させるように弾性変形し得るようになっている。係止部29が弾性変形していない自由状態のとき、係止部29の軸線方向の幅寸法は、係止溝27の軸線方向の寸法(幅寸法)と同じか、それよりも僅かに小さい寸法である。
一対の弾性係止片30は、係止部29の外周面から径方向外側に延出する立上り部31と、立上り部31の延出端から後方へ片持ち状に延出する係止爪32とから構成されている。係止爪32の延出方向は、後方に向かって径方向外方へ変位するような向き(つまり、係止部29の軸線方向に対して斜め方向)である。ストッパ28は、係止部29を係止溝27に係止させることによって、インレットホース21(高剛性部23)の外周に組み付けられている。組み付けられたストッパ28は、係止部29と係止溝27との係止により、高剛性部23に対して前後方向への相対変位及び離脱を規制された状態に保持される。また、弾性係止片30は、立上り部31の基端部を略支点として、係止爪32を径方向へ変位させるように弾性変形し得るようになっている。
シール部材33は、ゴム製であり、円筒形をなしている。図2に示すように、シール部材33の外周には、周方向に延びる周知形態のリップ部34が形成されている。シール部材33の内周は、嵌合部35となっている。嵌合部35は、全周に亘って連続する周方向の突部36と、全周に亘って連続する周方向の溝部37を、軸線方向において交互に配置して構成されている。
図1に示すように、シール部材33は、突部36を凹状部25に嵌合させるとともに溝部37を凸状部26に嵌合させた形態で、高剛性部23に組み付けられている。組み付けられたシール部材33は、突部36と凹状部25の係止、及び溝部37と凸状部26の係止により、高剛性部23に対して軸線方向への相対変位及び離脱を規制された状態に保持されている。また、シール部材33を組み付けた状態では、シール部材33の内周面(嵌合部35)と、高剛性部23の外周面(凹凸部24)とが、液密状に密着する。
ホースユニット20をインレットロア12に接続する際には、ホースユニット20の前端部を、後方からインレットロア12の内周に嵌入する。嵌入に際しては、シール部材33の外周のリップ部34が、誘導面16の傾斜面によって引っ掛かりを生じることなく弾性的に縮径変形し、インレットロア12の内周に押し込まれていく。このとき、リップ部34(シール部材33)の弾性復元力に起因する抵抗が、インレットロア12からシール部材33に対し後方への押圧力として作用する。しかし、嵌合部35が凹凸部24に係止しているので、シール部材33は、高剛性部23(インレットホース21)に対して後方へ相対変位することなく、高剛性部23と一体となってインレットロア12内に押し込まれる。
インレットロア12に押し込まれたシール部材33が係止孔15を通過する過程では、ストッパ28の係止爪32がインレットロア12の内周と干渉するので、弾性係止片30は、係止爪32を径方向内側へ変位させるように弾性変形する。このとき、係止爪32とインレットロア12の内周との間の摩擦抵抗のために、インレットロア12からストッパ28に対して後方への押圧力が作用する。しかし、係止部29が係止溝27に係止しているので、ストッパ28が高剛性部23に対して後方へ相対変位することはない。
ホースユニット20の前端部(高剛性部23)が、インレットロア12内における正規の組付位置(接続位置)に到達すると、図1に示すように、弾性係止片30が弾性復帰し、係止爪32が係止孔15に係止する。この係止作用により、ホースユニット20(インレットホース21)はインレットロア12に対して後方への相対変位(離脱)を規制された抜止め状態に保持される。
また、正規の接続状態では、シール部材33がインレットロア12と高剛性部23との間で径方向に潰されるように弾性変形するので、シール部材33の弾性復元力により、シール部材33の外周(リップ部34)がインレットロア12の内周面(シール面)に対して液密状に密着するとともに、シール部材33の内周(嵌合部35)が高剛性部23(凹凸部24)の外周面(シール面)に対して液密状に密着する。これにより、インレットロア12の内周とインレットホース21の外周との間がシールされる。高剛性部23の外周は、ブロー成形によって高い寸法精度で形成されているので、シール性能に優れている。
接続状態のインレットホース21(ホースユニット20)をインレットロア12(燃料タンク10)から外す際には、一対の係止爪32をインレットロア12の外周側から径方向内側へ押し込んで、係止爪32と係止孔15との係止を解除し、この係止解除状態を保ったままで、インレットホース21を後方へ引き抜けばよい。
本実施例1の接続構造では、蛇腹部22を有する合成樹脂製のインレットホース21をブロー成形によって成形しているため、金型に接触するインレットホース21の外周面は成形精度が高く、高剛性部23の外周面をシール面として機能させている。したがって、高剛性部23の外周とインレットロア12の内周との間をシール部材33だけでシールすることができ、インレットホース21を塑性変形させた状態で液密状に嵌合させるための部材が不要となっている。したがって、インレットホース21とインレットロア12をシール状態で接続するために必要な部材は、シール部材33と離脱規制用のストッパ28との2種類の部材だけで済む。
また、本実施例1の接続構造では、高剛性部23の外周に形成した凹凸部24が、インレットホース21に対してシール部材33を離脱規制状態に保持する機能と、シール部材33とインレットホース21との間をシールする機能とを兼ね備える。したがって、この2つの機能を高剛性部23の外周における別々の部位で発揮させる場合に比べると、高剛性部23の外周形状を簡素化することができる。
また、本実施例1の接続構造では、ストッパ28が、蛇行しながら周方向に延びることで全体としてリング状をなすとともに弾性変形可能とされ、高剛性部23の外周に対し離脱規制状態に係止する係止部29を備えている。この構成によれば、ストッパ28を高剛性部23に係止する際には、蛇行したリング状をなす係止部29を弾性変形させることによって、係止作業を簡単に行うことができる。
また、本実施例1の接続構造は、高剛性部23にストッパ28を組み付けるとともに、高剛性部23にシール部材33を組み付けることで構成されるホースユニット20を備えていている。この構成によれば、インレットホース21とストッパ28とシール部材33をホースユニット20として一体化しているので、インレットロア12への接続作業を容易に行うことができる。
<実施例2>
次に、本発明を具体化した実施例2を図7を参照して説明する。本実施例2の接続構造は、燃料タンク10に設けたインレットロア40と、給油口(図示省略)側に配索されるホースユニット50(インレットホース51)とを接続するための接続構造である。本実施例2の燃料タンク10とシール部材33と凹凸部24は、実施例1のものと同じ形態であるから、同一符号を付して説明は省略する。また、実施例1と同じ作用及び効果についても、説明を省略する。尚、以下の説明において、前後方向は、図7の左方を前方ということにする。また、前後方向と軸線方向は、同義で用いる。
インレットロア40は、軸線を前後方向に向けた円筒状の本体部41と、本体部41の前端縁に拡径したフランジ状の取付部42と、本体部41の後端縁から後方へ片持ち状に延出する上下一対のストッパ43とを一体に形成して構成されている。インレットロア40は、取付部42を燃料タンク10の外面に溶着することによって、燃料タンク10に固着されている。本体部41の内周面のうち係止孔よりも前方の領域は、シール面として機能する。
ストッパ43は、その前端を支点として径方向に弾性変形可能である。ストッパ43の後端部(延出端部)には、径方向内向きに突出する係止突起44が形成されている。ストッパ43が弾性変形してない自由状態のとき、係止突起44は、インレットロア40に対するシール部材33の進入領域よりも径方向外方へ退避した位置にある。
インレットロア40には、ホースユニット50の前端部が接続される。ホースユニット50は、インレットホース51と、シール部材33とを、容易に離脱しないように組み付けることによって構成されている。
インレットホース51は、合成樹脂製であり、ブロー成形によって細長い筒状に成形されている。インレットホース51の全長のうちの前端部と後端部を除いた大部分の領域は、弾性変形可能な蛇腹部52が占めている。蛇腹部52は、軸線方向に伸縮変形可能であるとともに、軸線を湾曲させるように変形可能である。インレットホース51の前端部には高剛性部53が形成されている。蛇腹部52は、高剛性部53の後端に連なっている。高剛性部53は、全体として円筒形をなしている。この高剛性部53は、その肉厚寸法を蛇腹部52よりも厚くすることで、蛇腹部52よりも高い剛性、つまり、インレットロア40と接続する際に殆ど変形することがないような高い剛性を有している。
高剛性部53の外周のうち前端側の領域には、凹凸部24が形成されている。高剛性部53のうち凹凸部24よりも後方の領域(後端側領域)は、前端側に比べて外径寸法の大きい大径部54となっている。大径部54の前端面は、前止まり部55となっている。大径部54の外周の後端部には、全周に亘って連続する周方向の係止溝56が形成されている。上記のようにインレットホース51はブロー成形によって成形されているので、ブロー成形用の金型(図示省略)に接触している高剛性部53の外周面(凹凸部24及び係止溝56)は、形状及び寸法の精度が高い。
ホースユニット50をインレットロア40に接続する際には、ホースユニット50の前端部(高剛性部53のうち凹凸部24にシール部材33が組み付けられている前端側領域)を、後方からインレットロア40の内周に嵌入する。この過程では、大径部54の前端部が係止突起44と干渉するので、ストッパ43は、係止突起44を径方向内側へ変位させるように弾性変形する。ホースユニット50の前端部が、インレットロア40内における正規の組付位置(接続位置)に到達すると、前止まり部55がインレットロア40の後端縁に当接してホースユニット50が前止まりされるとともに、シール部材33の全体がインレットロア40内に収容される。そして、ストッパ43が弾性復帰して係止突起44が係止溝56に係止する。この係止作用により、ホースユニット50(インレットホース51)はインレットロア40に対して後方への相対変位(離脱)を規制された抜止め状態に保持される。
また、正規の接続状態では、シール部材33がインレットロア40と高剛性部53との間で径方向に潰されるように弾性変形するので、シール部材33の弾性復元力により、シール部材33の外周がインレットロア40の内周面(シール面)に対して液密状に密着するとともに、シール部材33の内周(嵌合部35)が高剛性部53(凹凸部24)の外周面(シール面)に対して液密状に密着する。これにより、インレットロア40の内周とインレットホース51の外周との間がシールされる。高剛性部53の外周は、ブロー成形によって高い寸法精度で形成されているので、シール性能に優れている。
接続状態のインレットホース51(ホースユニット50)をインレットロア40(燃料タンク10)から外す際には、一対のストッパ43を径方向外側へ弾性変形させて係止突起44を係止溝56から外して係止解除し、この係止解除状態を保ったままで、インレットホース51を後方へ引き抜けばよい。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例1では、ストッパを全周に亘って繋がったリング形状としたが、ストッパの形状は、コ字形、U字形、C字形であってもよい。
(2)上記実施例1では、ストッパをインレットホース及びインレットロアとは別体の部品としたが、ストッパは、インレットホースに一体形成されたものであってもよい。
(3)上記実施例1,2では、シール部材を高剛性部の凹凸部に係止させることによって離脱規制したが、シール部材は、インレットホースとは別体の部品によって離脱規制してもよい。
(4)上記実施例1,2では、シール部材をインレットホースの外周に取り付けたが、シール部材は、インレットロアの内周に取り付けてもよい。
(5)上記実施例1,2では、シール部材をインレットホース及びインレットロアとは別体の部品としたが、シール部材は、二色成形によってインレットホース又はインレットロアと一体部品化してもよい。
(6)上記実施例1,2では、高剛性部の外周に形成した凹凸部が、インレットホースに対してシール部材を離脱規制状態に保持する機能と、シール部材とインレットホースとの間をシールする機能と、ストッパをインレットホースに対して離脱規制状態に保持する機能とを兼ね備えるようにしたが、この3つの機能のうち少なくともいずれか2つの機能を、高剛性部の外周における異なる部位で発揮させるようにしてもよい。
(7)上記実施例1,2では、高剛性部の剛性を蛇腹部よりも大きくするための手段として、高剛性部の肉厚寸法を蛇腹部よりも大きくしたが、これに替えて、高剛性部の肉厚寸法を蛇腹部と同じかそれよりも薄くした上で、高剛性部に剛性の高いリング状部材を内嵌又はインサート成形してもよい。
10…燃料タンク
12…インレットロア
20…ホースユニット
21…インレットホース
22…蛇腹部
23…高剛性部
24…凹凸部
28…ストッパ
29…係止部
33…シール部材
35…嵌合部
40…インレットロア
43…ストッパ
50…ホースユニット
51…インレットホース
52…蛇腹部
53…高剛性部

Claims (4)

  1. 燃料タンクのインレットロアと合成樹脂製のインレットホースとを接続するための接続構造であって、
    前記インレットホースの端部を構成し、接続状態では前記インレットロアの内周側に配される高剛性部と、
    前記高剛性部よりも剛性を低くすることによって屈曲した状態での配索が可能となっており、前記高剛性部に繋がるように形成されることで前記インレットホースを構成する蛇腹部と、
    前記インレットロアと前記高剛性部のうち少なくともいずれか一方に対して弾性的に係止して、前記インレットロアと前記インレットホースとを離脱規制状態に保持するストッパと、
    前記高剛性部の外周と前記インレットロアの内周との間をシールするシール部材とを備えていることを特徴とする燃料タンクとインレットホースの接続構造。
  2. 前記高剛性部の外周に形成された凹凸部と、
    前記シール部材の内周に形成され、前記凹凸部に対し液密状に密着し且つ離脱規制状態に係止する嵌合部とを備えていることを特徴とする請求項1記載の燃料タンクとインレットホースの接続構造。
  3. 前記ストッパを構成し、蛇行しながら周方向に延びることで全体としてリング状をなすとともに弾性変形可能とされ、前記高剛性部の外周に対し離脱規制状態に係止する係止部を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の燃料タンクとインレットホースの接続構造。
  4. 前記高剛性部に前記ストッパを組み付けるとともに、前記高剛性部に前記シール部材を組み付けることで構成されるホースユニットを備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の燃料タンクとインレットホースの接続構造。
JP2012193484A 2012-09-03 2012-09-03 燃料タンクとインレットホースの接続構造 Pending JP2014046888A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012193484A JP2014046888A (ja) 2012-09-03 2012-09-03 燃料タンクとインレットホースの接続構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012193484A JP2014046888A (ja) 2012-09-03 2012-09-03 燃料タンクとインレットホースの接続構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014046888A true JP2014046888A (ja) 2014-03-17

Family

ID=50606964

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012193484A Pending JP2014046888A (ja) 2012-09-03 2012-09-03 燃料タンクとインレットホースの接続構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014046888A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63158421U (ja) * 1987-04-04 1988-10-18
JPH08118974A (ja) * 1994-10-27 1996-05-14 Toyoda Gosei Co Ltd 燃料タンク
JPH11198666A (ja) * 1998-01-13 1999-07-27 Yachiyo Industry Co Ltd 合成樹脂製フィラーパイプ
JP2001163069A (ja) * 1999-03-31 2001-06-19 Toyoda Gosei Co Ltd 燃料タンクの給油装置および燃料タンク

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63158421U (ja) * 1987-04-04 1988-10-18
JPH08118974A (ja) * 1994-10-27 1996-05-14 Toyoda Gosei Co Ltd 燃料タンク
JPH11198666A (ja) * 1998-01-13 1999-07-27 Yachiyo Industry Co Ltd 合成樹脂製フィラーパイプ
JP2001163069A (ja) * 1999-03-31 2001-06-19 Toyoda Gosei Co Ltd 燃料タンクの給油装置および燃料タンク

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6770924B2 (ja) グロメット
JP5987795B2 (ja) コネクタ
US9718349B2 (en) Fuel feeding device for vehicles
JP5715700B2 (ja) コネクタ
JP6043108B2 (ja) コネクタ
WO2011118645A1 (ja) 部品の締結構造及びこれに用いるクリップ
JP5334792B2 (ja) 管継手
JP2015201331A (ja) 防水コネクタ
JP5869438B2 (ja) コネクタカバー
JP2014046888A (ja) 燃料タンクとインレットホースの接続構造
JP5839288B2 (ja) コネクタ
JP5941772B2 (ja) コネクタ
JP6214269B2 (ja) グロメット
JP2009104802A (ja) パネル取付型コネクタ
JP2009108887A (ja) 樹脂成形品の組み付け構造
KR20210116314A (ko) 인디케이터가 있는 퀵 커넥터
JP6030969B2 (ja) パッキンの装着構造
JP4937098B2 (ja) クランプの誤組付け防止構造
JP2014121956A (ja) 燃料タンク用の給油路
JP2009129885A (ja) 防水コネクタ
JP2011023201A (ja) コネクタ
JP5999505B2 (ja) コネクタ
JP4339054B2 (ja) グロメット
JP2014089806A (ja) コネクタ及びシール部材
JP5597588B2 (ja) ホイールカバー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150408

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160216

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160902