JP2014046025A - 骨固定用メッシュプレート - Google Patents

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Abstract

【課題】湾曲成形時においてスクリューホールの内周形状を維持できる、骨固定用メッシュプレートを提供する。
【解決手段】この骨固定用メッシュプレート10は、三次元的に湾曲した形状をなす金属製のものであって、骨に締め付け固定するスクリュー5を挿入するためのスクリューホール20と、スクリューホール20を囲み、所定間隔で複数配列された枠状部30と、枠状部30どうしを連結するアーム40とを有し、該アーム40は、一端部41が、隣り合う一対の枠状部30の一方に、スクリューホール内周の接線方向に連結されると共に、他端部43が、他方の枠状部30の対角側の、スクリューホール内周の接線方向に連結され、S字状に屈曲した形状をなしている。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、頭蓋骨等の骨の欠損部を被覆したり、骨どうしを固定したりするために用いられる、骨固定用メッシュプレートに関する。
例えば、事故等によって頭蓋骨が損傷した場合に、その損傷部を被覆したり、或いは、脳腫瘍等の治療のため、頭蓋骨の一部を切除して開口させて、適宜手術を行った後、切除部を開口部に戻して固定したりするために、メッシュ状のプレートが用いられている。このようなメッシュ状のプレートは、スクリューホールを設けた複数の枠状部がアームで連結されたメッシュ状をなすと共に、頭蓋骨等の湾曲形状に適合するように、三次元的に湾曲した形状をなしている。
また、上記プレートは、例えば、Tiやステンレス等の金属板材を打ち抜き加工してメッシュ状に形成した後、金属板材の周縁部を保持して、中央部を押し出しプレスすることで、所定の湾曲形状に成形される。
金属板材からなるプレートとして、例えば、下記特許文献1には、円形状の開口孔が形成された開口板が複数配置され、これらの開口板どうしが「くの字状」に屈曲したアームで連結されて網目状をなすと共に、頭蓋骨の形状に適合した湾曲形状とされた、Ti製のメッシュインプラントが記載されている。また、くの字状のアームの両端部は、開口孔内周の接線に対して直交するように、隣接する開口板に連結されている。
一方、樹脂製のプレートも存在しており、例えば、下記特許文献2には、スクリュー挿入用の開口部を設けた枠状部が複数配置され、これらの枠状部どうしがコネクタで結合されてなる生体吸収性ポリマーメッシュを具備した、生体吸収性ポリマーメッシュインプラントが記載されている。また、前記コネクタは、円弧状に湾曲した形状や、S字状に屈曲した形状をなすことが記載されている。
米国特許第5468242号明細書 特表2005−507681号公報
しかしながら、従来の金属製プレートや、特許文献1のメッシュインプラントのように、金属板材を打ち抜き加工後、周縁部を保持しつつ中央部を押し出しプレスして、所定の湾曲形状に成形する場合には、金属板材の中央部に引張荷重が作用し、周縁部には圧縮荷重が作用するので、それらの荷重で枠状部や開口板が変形して、スクリューホールや開口孔の内周形状が維持できずに、スクリューを挿入できなくなることがあった。
特に特許文献1のメッシュインプラントでは、アームがくの字状をなし、その両端部が、開口孔内周の接線に対して直交するように開口板に連結しているので、金属板材の中央部の押し出しプレス時にアームが変形しにくく、開口板に引張荷重や圧縮荷重が付加されやすいため、開口部の内周形状が潰れやすいという問題がある。
一方、特許文献2においては、枠状部どうしを結合するコネクタが、円弧状やS字状をなすことが記載されているが、引用文献2の生体吸収性ポリマーメッシュは、樹脂で射出成形されるものであって、金属製プレートにおける上記問題点については何ら記載されていない。
したがって、本発明の目的は、湾曲成形時においてスクリューホールの内周形状を維持することができ、スクリューを確実に挿入することができる、骨固定用メッシュプレートを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、骨の固定又は骨欠損部の被覆のために用いられる、三次元的に湾曲した形状をなす、金属製の骨固定用メッシュプレートであって、前記骨に締め付け固定するスクリューを挿入するためのスクリューホールと、該スクリューホールを囲み、所定間隔で複数配列された枠状部と、該枠状部どうしを連結するアームとを有し、前記アームは、一端部が、隣り合う一対の枠状部の一方に、スクリューホール内周の接線方向に連結されると共に、他端部が、他方の枠状部の対角側の、スクリューホール内周の接線方向に連結され、S字状に屈曲した形状をなしていることを特徴とする。
本発明の骨固定用メッシュプレートにおいては、前記アームの端部は、プレート表側から見て、前記枠状部における前記スクリューホール内周の接線方向に沿って、反時計方向に伸びるように連結されていることが好ましい。
本発明の骨固定用メッシュプレートにおいては、前記スクリューホールは、三角形、四角形、五角形、六角形又はそれらの組み合せからなる角形パターンの頂点に位置するように配列されていることが好ましい。
本発明によれば、連結すべき骨どうしの間又は骨の欠損部を覆うように骨固定用メッシュプレートを配置した後、スクリューホールにスクリューを挿入して骨に締め付け固定することにより、骨どうしを骨固定用メッシュプレートで連結したり、骨の欠損部を骨固定用メッシュプレートで覆って固定したりすることができる。
この骨固定用メッシュプレートは、金属板材を打ち抜き加工等の方法で、スクリューホールが形成された複数の枠状部と、これらの枠状部を連結するアームとを有するメッシュ状に加工した後、プレス成形によって任意の湾曲形状に成形することにより製造することができる。
そして、上記のプレス成形の際、例えば周縁部を保持して中央部を押し出しプレスすると、中央部には引張荷重が作用し、周縁部には圧縮荷重が作用する。このため、引張荷重が作用する部分ではS字状のアームが引き伸ばされ、圧縮荷重が作用する部分ではS字状のアームが更に屈曲する。その結果、枠状部にも変形荷重がかかる。
しかし、本発明では、アームは、一端部が、一方の枠状部のスクリューホール内周の接線方向に連結されると共に、他端部が、他方の枠状部の対角側のスクリューホール内周の接線方向に連結されているので、アームを介して引張荷重や圧縮荷重が作用しても、枠状部が回転することによって、それらの荷重を逃がすことができ、枠状部の変形を防止して、スクリューホールの内周形状を維持することができる。その結果、スクリューホールが潰れて、スクリューが挿入できなくなるのを防ぐことができる。
本発明に係る骨固定用メッシュプレートの、第1実施形態を示す斜視図である。 同メッシュプレートの拡大斜視図である。 同メッシュプレートの湾曲成形前における展開図である。 (a)は同メッシュプレートの湾曲成形後における、中央部と周縁部との間の部分の拡大図、(b)は(a)のA−A矢示線における断面図、(c)は(a)のB−B矢視線における断面図である。 同メッシュプレートの湾曲成形後における、中央部の拡大図である。 同メッシュプレートの湾曲成形後における、周縁部の拡大図である。ている。 同メッシュプレートの湾曲成形工程を示しており、(a)は湾曲成形前の状態を示す説明図、(b)は湾曲成形後の状態を示す説明図である。 同メッシュプレートの使用状態を示す斜視図である。 本発明に係る骨固定用メッシュプレートの、第2実施形態を示す斜視図である。 同メッシュプレートの湾曲成形後における、中央部と周縁部との間の部分の拡大図である。 同メッシュプレートの湾曲成形後における、中央部の拡大図である。 同メッシュプレートの湾曲成形後における、周縁部の拡大図である。ている。 本発明に係る骨固定用メッシュプレートの、第3実施形態を示す斜視図である。
以下、図1〜8を参照して、本発明に係る骨固定用メッシュプレートの、第1実施形態について説明する。
図1及び図2に示すように、この実施形態における骨固定用メッシュプレート10(以下、「メッシュプレート10」という)は、頭蓋骨1の骨欠損部3を被覆するために用いられるものであって、頭蓋骨1の湾曲形状に適合すべく三次元的に湾曲した形状をなしている。
なお、図3には、メッシュプレート10の湾曲成形前の展開図が示され、図4(a)には、メッシュプレート10の湾曲成形後の、中央部と周縁部との間の部分の拡大図が示され、図5には、メッシュプレート10の湾曲成形後の中央部の拡大図が示され、図6には、メッシュプレート10の湾曲成形後の周縁部の拡大図が示されている。
図2及び図3に示すように、このメッシュプレート10は、前記頭蓋骨1に締め付け固定するスクリュー5(図4(b)参照)を挿入するためのスクリューホール20と、該スクリューホール20を囲み、所定間隔で複数配列された枠状部30と、これらの複数の枠状部30どうしを連結するアーム40とを有している。
なお、この実施形態におけるスクリュー5は、円盤状の頭部6と、該頭部6の裏面中央から延出し、外周に雄ネジが形成された軸部7とからなり、骨に対してねじ込むことで締め付け固定する、いわゆるタッピングネジとされ、その締付け回転方向は時計回りとなっている。
各スクリューホール20は、円形の軸孔22と、該軸孔22の外周であって、前記枠状部30のプレート表側から所定深さで形成された環状のザグリ部24とからなり、前記軸孔22には前記スクリュー5の軸部7が挿入され、前記ザグリ部24には前記スクリュー5の頭部6が入り込んで支持する部分となっている。なお、上記「プレート表側」とは、メッシュプレート10における骨との接触面とは、反対側の面を意味する(以下の説明においても同様)。
図3に示すように、メッシュプレート10の湾曲成形前における、各スクリューホール20の内径D1は、1.0〜3.0mmであることが好ましく、1.6〜2.4mmであることがより好ましい。
そして、複数のスクリューホール20は、所定パターンで規則的に配列されるようになっている。図3に示すように本実施形態では、三角形の角形パターンの頂点に位置するように、各スクリューホール20が配列されている。
また、図3に示すように、メッシュプレート10の湾曲成形前における、隣接するスクリューホール20,20どうしのピッチP(スクリューホール20の中心C,C間の距離)は、6〜8mmであることが好ましく、6〜7mmであることがより好ましい。前記ピッチPが6mm未満の場合には、スクリューホール20,20間の距離が狭くなり、アーム40を変形させにくくなり、ピッチPが8mmを超える場合には、メッシュプレート10を骨に固定する際に、スクリュー5をねじ込む位置の選択の自由度が低くなり、適切な位置にねじ込みにくくなる。
図3の想像線で示すように、各枠状部30の、スクリューホール20の中心Cに対して最も近接した部分の外径D2は、4〜6mmであることが好ましく、4〜5mmであることがより好ましい。上記外径D2が4mm未満の場合、骨固定用として一般的に用いられるスクリュー5の頭部外径(2mm程度)に対応しにくくなり、外径D2が6mmを超える場合には、枠状部30,30間の距離が狭くなり、アーム40を変形させにくくなる。
一方、隣接する枠状部30,30どうしを連結する各アーム40は、その一端部41が、隣り合う一対の枠状部30,30の一方に、スクリューホール内周の接線方向Fに連結されると共に、他端部43が、他方の枠状部30の対角側の、スクリューホール内周の接線方向Fに連結され、S字状に屈曲した形状をなしている。各アーム40は、それらの両端部41,43が互いに離れる方向に延出されて、対応する枠状部30,30に連結された形状をなしている。なお、本発明におけるアームの「S字状に屈曲した形状」とは、アームの両端部が、アーム中間部分に対して、例えば、直角又はそれに近い角度で屈曲した形状、すなわち、クランク状に屈曲して、全体としてS字状をなすような形状も含む意味である。
また、各アーム40の両端部41,43は、プレート表側から見て、枠状部30におけるスクリューホール内周の接線方向F(図4(a)参照a)に沿って、反時計方向に伸びるように連結されている。更にアーム40は、各枠状部30の外周に周方向に沿って均等な間隔をあけて連結されており、この実施形態では、各枠状部30の外周に、均等な間隔で6本のアーム40が連結された構造となっている。
なお、上述した、隣り合う一対の枠状部30,30の対角側とは、S字状をなしたアーム40の両端部41,43が、隣接するスクリューホール20,20の内周の共通内接線M(図4参照)に沿った方向となるように連結する位置をいう。
また、各アーム40の両端部41,43の、枠状部30との連結部分には、アーム変形時の応力集中を緩和するための、円弧状のR状部47が設けられている。
なお、図4(c)に示すように、各アーム40の厚さTは、その幅Wよりも大きく形成されていることが好ましい。具体的には、アーム40の幅Wを1としたとき、アーム40の厚さTは、1.0〜1.5であることが好ましく、1.1〜1.3であることがより好ましい。
また、図3に示すように、メッシュプレート10の湾曲成形前における、アーム40の長さ、すなわち、アーム40の両端部41,43の、枠状部30との連結位置H,Hとを結ぶ直線の長さは、5.0〜8.0mmであることが好ましく、6.0〜7.0mmであることがより好ましい。
更に、このメッシュプレート10には、複数のアーム40によって囲まれた開口部50が画成されている。この開口部50の、メッシュプレート10の湾曲成形前における面積は、10〜100mmであることが好ましく、20〜40mmであることがより好ましい。上記面積が10mm未満の場合は、アーム40が変形しにくくなり、同面積が100mmを超える場合には、頭蓋骨1の骨欠損部3をメッシュプレート10で被覆する際に、脳を保護しにくくなる。
また、このメッシュプレート10においては、メッシュプレート10の全体の面積に対して、スクリューホール20及び開口部50の全面積の割合が、30〜70%であることが好ましく、40〜60%であることがより好ましい。上記割合が30%未満の場合は、メッシュプレート10を湾曲成形しにくくなり、同割合が70%を超える場合には、メッシュプレート10の剛性が確保しにくくなる。
以上説明したメッシュプレート10は、Tiや、Ti−Al−V系、Ti−Al−Nb−Ta系、Ti−Zr−Nb−Ta系、Ti−Mo−Zr−Al系等のTi系合金、ステンレス、Ni−Ti系合金、Co−Cr系合金、その他の生体適合性金属等からなる金属からなる。
次に、上記メッシュプレート10の作用効果について説明する。
このメッシュプレート10は、例えば、次のようにして製造される。
まず、上記のような金属からなる金属板材を、例えば、打ち抜き加工等の方法によって、スクリューホール20が形成された複数の枠状部30と、これらの枠状部30を連結するアーム40とを有するメッシュ状に加工する(図3参照)。
次いで、メッシュ状の金属板材をプレス成形によって湾曲成形する。この際には、図7に示すような互いに近接離反可能とされた一対の型60,61が用いられる。一方の型60の中央には、所定の湾曲形状とされた凹部60aが形成されていると共に、他方の型61の中央部には、前記凹部60aに適合する湾曲形状の凸部61aが突設されている。
そして、図7(a)に示すように、金属板材15の周縁部を固定ピン63で型60に所持固定した状態で、他方の型61を近接させる。すると、金属板材15の中央部表側が凹部60aにより支持されつつ、金属板材15の中央部裏側が凸部61aによって押し出しプレスされて、図7(b)に示すように、所定の三次元形状をなしたメッシュプレート10を製造することができる。
このとき、図7(b)に示すように、金属板材15の中央部には引張荷重が作用し、周縁部には圧縮荷重が作用するため、引張荷重が作用する中央部では、図5に示すようにアーム40が引き伸ばされる一方、圧縮荷重が作用する周縁部では、図6に示すようにアーム40が更に屈曲して、アーム40を介して各枠状部30にも荷重が作用することとなる。なお、図4に示すように、金属板材15の中央部と周縁部との間の部分は、アーム40の変形量は少ないものとなっている。
しかし、このメッシュプレート10においては、アーム40の一端部41が、一方の枠状部30のスクリューホール内周の接線方向Fに連結されると共に、他端部43が、他方の枠状部30の対角側のスクリューホール内周の接線方向Fに連結されているので、アーム40を介して引張荷重や圧縮荷重が作用した場合に、枠状部30が所定方向に回転して荷重を逃がすことができる。その結果、枠状部30の変形を防止して、スクリューホール20が潰れることを防止し、スクリューホール20の内周形状を円形状に維持することができ、同スクリューホール20にスクリュー5が挿入できなくなることを確実に防ぐことができる。
そして、上記のように製造されたメッシュプレート10を、図8に示すように、頭蓋骨1の骨欠損部3に配置して、そのプレート裏側を骨欠損部3の周縁部に当接させ、スクリューホール20に適宜スクリュー5の軸部7を挿入して、該スクリュー5を時計方向に回転させて、その頭部6をザグリ部24に当接させた状態で、軸部7を締め付け固定することで(図4(b)参照)、メッシュプレート10で骨欠損部3を被覆した状態で、頭蓋骨1に固定することができる。
このとき、この実施形態においては、アーム40の両端部41,43は、プレート表側から見て、枠状部30におけるスクリューホール内周の接線方向Fに沿って、反時計方向に伸びるように連結されている。そのため、上記のように、スクリューホール20にスクリュー5を挿入して時計方向に回転させ、骨に締め付け固定するときに、枠状部30外周のアーム40を引き寄せることができるので、枠状部30を骨に密着させやすくすることができ、骨に対してメッシュプレート10をよりしっかりと固定することができる。
また、各枠状部30の外径D2(図3参照)を4〜6mmとした場合には、一般的な骨固定用のスクリュー5に問題なく対応することができると共に、枠状部30,30間の距離が適度に確保されて、金属板材15をプレス成形する際に、アーム40を比較的変形させやすくすることができる。
更に、スクリューホール20,20どうしのピッチP(図3参照)を6〜8mmとした場合は、スクリューホール20,20間の距離が適度に確保され、金属板材15のプレス成形時に、アーム40を比較的変形させやすくすることができると共に、スクリューホール20を適当な間隔で設けることができ、メッシュプレート10を骨に安定して固定することができる。
また、メッシュプレート10の開口部50の面積を10〜100mmとした場合には、金属板材15のプレス成形時にアーム40を変形させやすく、かつ、頭蓋骨1の骨欠損部3を過不足なく被覆して、脳をしっかりと保護することができる。
更に本実施形態においては、図3に示すように、スクリューホール20は、三角形の角形パターンの頂点に位置するように配列されているので、上述したような、枠状部30の外径D2や、隣接するスクリューホール20,20どうしのピッチP、開口部50の面積等を、適切な範囲にしやすくすることができる。
なお、上記実施形態では、頭蓋骨1の骨欠損部3を被覆するために、メッシュプレート10を利用したが、これに限定されるものではない。例えば、脳腫瘍や脳血栓等の治療のために開頭手術を行う際に、頭皮を切開してバーホールを複数開け、これらを基点として頭蓋骨1の一部を切除して取外して開口させ、この開口部を通して適宜治療を行った後、切除部を開口部に戻して固定する場合や、或いは、腕や足の骨折時において骨どうしを固定する場合に、このメッシュプレート10を利用してもよい。
図9〜12には、本発明に係る骨固定用メッシュプレートの、第2実施形態が示されている。前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態における骨固定用メッシュプレート10a(以下、「メッシュプレート10a」という)は、前記実施形態に対して、スクリューホール20の配列パターンが異なっている。
すなわち、この実施形態では、四角形の角形パターンの頂点に位置するように、複数のスクリューホール20がそれぞれ配列されている(図9参照)。
そして、この実施形態においても、前記実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、金属板材の周縁部を保持しつつ中央部を押し出しプレスすると、金属板材の中央部に引張荷重が作用して、アーム40が引き伸ばされ(図11参照)、金属板材の周縁部に圧縮荷重が作用して、アーム40が更に屈曲し(図12参照)、金属板材の中央部と周縁部との間の部分ではアーム40の変形量が抑制された状態で(図10参照)、プレス成形される。
このとき、アーム40の一端部41が、一方の枠状部30のスクリューホール内周の接線方向Fに連結されると共に、他端部43が、他方の枠状部30の対角側のスクリューホール内周の接線方向Fに連結されているため、枠状部30を所定方向に適宜回転させて、荷重を逃がすことができるので、枠状部30の変形を防止して、スクリューホール20の潰れを防止することができる。
図13には、本発明に係る骨固定用メッシュプレートの、第3実施形態が示されている。前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
すなわち、この実施形態における骨固定用メッシュプレート10b(以下、「メッシュプレート10b」という)においては、五角形の角形パターンの頂点に位置するように、複数のスクリューホール20がそれぞれ配列された構造となっている。この配列パターンであっても、湾曲成形時に、枠状部30を所定方向に適宜回転させて、その荷重を逃がして、枠状部30の変形を防止でき、スクリューホール20の潰れを防止することができる。
なお、以上説明したように、第1実施形態では、三角形の角形パターンの頂点に各スクリューホール20が配列され、第2実施形態では、四角形の角形パターンの頂点に各スクリューホール20が配列され、第3実施形態では、五角形の角形パターンの頂点に各スクリューホール20が配列されているが、これ以外にも、六角形の角形パターンの頂点に各スクリューホール2−を配列してもよく、更に、一つの骨固定用メッシュプレートに対して、三角形、四角形、五角形、六角形を適宜組み合わせてもよい。
1 頭蓋骨
3 骨欠損部
5 スクリュー
10,10a,10b 骨固定用メッシュプレート(メッシュプレート)
20 スクリューホール
30 枠状部
40 アーム
50 開口部

Claims (3)

  1. 骨の固定又は骨欠損部の被覆のために用いられる、三次元的に湾曲した形状をなす、金属製の骨固定用メッシュプレートであって、
    前記骨に締め付け固定するスクリューを挿入するためのスクリューホールと、
    該スクリューホールを囲み、所定間隔で複数配列された枠状部と、
    該枠状部どうしを連結するアームとを有し、
    前記アームは、一端部が、隣り合う一対の枠状部の一方に、スクリューホール内周の接線方向に連結されると共に、他端部が、他方の枠状部の対角側の、スクリューホール内周の接線方向に連結され、S字状に屈曲した形状をなしていることを特徴とする骨固定用メッシュプレート。
  2. 前記アームの端部は、プレート表側から見て、前記枠状部における前記スクリューホール内周の接線方向に沿って、反時計方向に伸びるように連結されている請求項1記載の骨固定用プレート。
  3. 前記スクリューホールは、三角形、四角形、五角形、六角形又はそれらの組み合せからなる角形パターンの頂点に位置するように配列されている請求項1又は2記載の骨固定用プレート。
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