JP2006101896A - 創外固定器 - Google Patents

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強 植竹
Hidekazu Sakai
英一 坂井
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Abstract

【課題】 本発明は、従来にない作用効果を発揮する画期的な創外固定器を提供することを目的とする。
【解決手段】 骨5に添設される添設体3に、該骨5に刺入されるピン4を支持するピン支持部を設けた創外固定器であって、前記ピン支持部は、骨5に生じた切離部5cを境界として骨5の長さ方向両側に配設される左ピン支持部1A及び右ピン支持部1Bで構成され、この左ピン支持部1A及び右ピン支持部1Bのうち少なくとも一方は、一の方向にピン4が並設される構成の第一ピン並設支持構造部6及び他の方向にピン4が並設される構成の第二ピン並設支持構造部7を具備するものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、骨折治療などに使用される創外固定器に関するものである。
例えば骨折等により切離した骨を接合する治療に際しては、創外固定器が使用される。
この創外固定器は、両端部にピン支持部が夫々設けられた添設体と、各ピン支持部に支持されるピンとから成る構成で、骨折により切離した骨の脇に添設体を配置し、切離部を境界として、境界の右側の骨に刺入したピンを一方のピン支持部で支持するとともに、境界の左側の骨に刺入したピンを他方のピン支持部で支持するものであり、その後の骨の成長によって前記切離部が消失した後(骨折が治癒した後)、骨からピンを除去する。
この創外固定器は、切離した骨同志の堅固な固定及び創外固定器の治療箇所に対する堅固な装着を目的として、ピンを複数本(通常2本)を採用し、切離部を境界にして両側に例えば2本のピンを刺入れしている。
ところで、2本のピンを刺入する場合、ピンの間隔をある程度確保したい為、骨の長さ方向に並設して刺入することが望ましく、その為、各ピン支持部は、添設体の長さ方向にピンを支持するピン支持孔が2箇所並設される構成とされている。
ところが、骨折した箇所が関節付近のように、骨の長さ方向にピンを刺入する十分なスペースがない場合がある。
そこで、従来においては、前述した骨の長さ方向に並設されて刺入したピンを支持できるタイプのピン支持部の他に、骨の巾方向に並設されて刺入したピンを支持できるタイプのピン支持部を用意し、この2種類のピン支持部を適宜組み合わせて使用している。尚、実際には、一方のピン支持部は骨の長さ方向にピンが並設されるタイプを採用し、他方のピン支持部として、骨の長さ方向にピンが並設されるタイプ及び骨の巾方向にピンが並設されるタイプを採用している。なぜなら、堅固な固定という趣旨から、一方のピン支持部は骨の長さ方向にピンが並設されるタイプが望ましく、且つ、双方のピン支持部に骨の巾方向にピンが並設されるタイプを採用しなければならない場面は略あり得ないからである。
しかしながら、この2種類のピン支持部をその都度取り替えるのは煩わしく、しかも、部品点数が多くなる為、量産性が悪くコスト高になるなどの問題点がある。
本発明は、上述した問題点を解決する、従来にない作用効果を発揮する画期的な創外固定器を提供する。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
骨5に添設される添設体3に、該骨5に刺入されるピン4を支持するピン支持部を設けた創外固定器であって、前記ピン支持部は、骨5に生じた切離部5cを境界として骨5の長さ方向両側に配設される左ピン支持部1A及び右ピン支持部1Bで構成され、この左ピン支持部1A及び右ピン支持部1Bのうち少なくとも一方は、一の方向にピン4が並設される構成の第一ピン並設支持構造部6及び他の方向にピン4が並設される構成の第二ピン並設支持構造部7を具備するものであることを特徴とする創外固定器に係るものである。
また、骨5に添設される添設体3に、該骨5に生じた切離部5cを境界として骨5の長さ方向両側に配設され、該切離部5cを境界として、一方は、骨5aに刺入されるピン4を支持する構成であり、他方は、骨5bの近傍の身体部位に固定される構成である創外固定器であって、前記ピン4を支持する一方の部位は、一の方向にピン4が並設される構成の第一ピン並設支持構造部6及び他の方向にピン4が並設される構成の第二ピン並設支持構造部7を具備するものであることを特徴とする創外固定器に係るものである。
また、請求項1,2いずれか1項に記載の創外固定器において、前記第一ピン並設支持構造部6で支持されるピン4が並設される方向と、第二ピン並設支持構造部7で支持されるピン4が並設される方向とは直交する関係であることを特徴とする創外固定器に係るものである。
また、請求項1〜3いずれか1項に記載の創外固定器において、前記添設体3は左ピン支持部1Aと右ピン支持部1Bとが屈曲部若しくは湾曲部を介して連設された構成であることを特徴とする創外固定器に係るものである。
また、請求項1〜4いずれか1項に記載の創外固定器において、該創外固定器は指を骨折した際、該指に添設されるものであることを特徴とする創外固定器に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、前述した従来から提案されるものと異なり、ピンを刺入する箇所に応じて、第一ピン並設支持構造部と第二ピン並設支持構造部を選択するだけで良いから、治療箇所への装着作業が迅速且つ良好に行なえることになり、しかも、部品点数を少なくすることができるためコスト安にして量産性に秀れることになるなど極めて商品価値の高い画期的な創外固定器となる。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
例えば骨折等により切離した骨5の治療に際し、骨折により切離した骨5の脇に添設体3を配置し、切離部5cを境界とする一方の骨5aに刺入したピン4を左ピン支持部1Aで支持するとともに、他方の骨5bに刺入させたピン4を右ピン支持部1Bで支持する。
尚、左ピン支持部1A,右ピン支持部1Bで支持した状態のピン4を骨5a,5bに刺入するようにしても良い。
ところで、本発明は、この左ピン支持部1A及び右ピン支持部1Bのうち少なくとも一方は、一の方向にピン4が並設される構成の第一ピン並設支持構造部6及び他の方向にピン4が並設される構成の第二ピン並設支持構造部7を具備するものであり、よって、骨5に刺入したピン4を第一ピン並設支持構造部6若しくは第二ピン並設支持構造部7のいずれか一方で支持するものである。
具体的には、例えば第一ピン並設支持構造部6を、骨5の長さ方向に並設されて該骨5に刺入するピン4を支持する構成とし、第二ピン並設支持構造部7を、骨5の巾方向に並設されて該骨5に刺入するピン4を支持する構成とした場合、例えばピン4を刺入する箇所が、関節付近でないとき、即ち、ピン4を骨5の長さ方向に並設して該骨5に刺入するに十分な長さのある箇所であるときには、ピン4を骨5の長さ方向に並設して該骨5に刺入し、これら各ピン4を第一ピン並設支持構造部6で支持するようにする。また、ピン4を刺入する箇所が、関節付近であるとき、即ち、ピン4を骨5の長さ方向に並設して該骨5に刺入するに十分な長さのない箇所であったときには、ピン4を骨5の巾方向に並設して該骨5に刺入し、これら各ピン4を第二ピン並設支持構造部7で支持することになる。
従って、本発明によれば、骨5の切離部5aの状況に応じて該骨5にピン4を刺入できるから、切離部5cを確実に固定することができる。
以上、本発明は、前述した従来から提案されるものと異なり、ピン4を刺入する箇所に応じて、ピン支持部を取り替えたりせずに、第一ピン並設支持構造部6と第二ピン並設支持構造部7を選択するだけで良いから、治療箇所への装着作業が迅速且つ良好に行なえることになり、しかも、部品点数を少なくすることができるためコスト安にして量産性に秀れるなど極めて商品価値の高い画期的な創外固定器となる。
本発明の具体的な実施例1について図1〜8に基づいて説明する。
本実施例は、骨5に添設される添設体3に、該骨5に刺入されるピン4を支持するピン支持部を設けた創外固定器であって、前記ピン支持部は、骨5に生じた切離部5cを境界として骨5の長さ方向両側に配設される左ピン支持部1A及び右ピン支持部1Bで構成され、この左ピン支持部1A及び右ピン支持部1Bのうち少なくとも一方は、一の方向にピン4が並設される構成の第一ピン並設支持構造部6及び他の方向にピン4が並設される構成の第二ピン並設支持構造部7を具備するものである。
具体的には、添設体3は、図1に図示したように左ピン支持部1Aと右ピン支持部1Bとが屈曲部10を介して連設されている。
この屈曲部10は、後述する右ピン支持部1Bの端部に設けられる球状部材11と左ピン支持部1Aの端部に設けられる抜け止め連結部材12とで構成され、該球状部材11は該抜け止め連結部材12に抜け止め状態で遊動自在に連結される。
従って、添設体3は、屈曲部10により骨5の形状(湾曲)に対応させて適宜屈曲させることが可能となり、よって、該添設体3を骨5に良好に添設し得ることになる。その他にも、関節を介して連設される骨5同志間の関節位置にこの屈曲部10を配した状態で該骨5に添設体3を添設させることも可能であり、この場合、関節を動かすことが可能な状態(リハビリ屈伸可能な状態)での治療が行なえることになる。
尚、左ピン支持部1Aと右ピン支持部1Bとの連設部は、前述した屈曲構造に限らず、湾曲可能な構造にしても良いなど、本実施例の特性を発揮し得る構成であればどのような構成も適宜採用し得るものである。
左ピン支持部1Aは、チャンネル部材14と、このチャンネル部材14に嵌合される嵌合部材13とで構成されている。
嵌合部材13は、図1〜5に図示したように適宜な合成樹脂製の部材を角柱状に形成したものであり、その先端部及び後端部にはネジ部13a,13bが突出形成されており、先端部のネジ部13aは、螺着部材15を介して後述するチャンネル部材14を連結するための部位であり、後端部のネジ部13bは、後述する抜け止め連結部材12を螺着するための部位である。尚、後端部のネジ部13bの先端面(図示省略)は、後述する球状部材11の球部11aを受ける凹湾曲面に形成されている。
また、嵌合部材13は、その対向二面(正面部及び背面部)に貫通する4個の貫通孔16a,16b,16c,16dが形成されている。
図5に図示したように4個の貫通孔16a,16b,16c,16dのうち、2個の貫通孔16a,16bは、嵌合部材13の長さ方向に並設されて形成され、残りの2個の貫通孔16c,16dは、前記貫通孔16a,16bが並設される方向と直交する方向、即ち、嵌合部材13の巾方向に並設されて形成されており、この4個の貫通孔16a,16b,16c,16d夫々は、後述するチャンネル部材14を嵌合部材13に被嵌させた際、チャンネル部材14に形成される4個の貫通孔17a,17b,17c,17d夫々に合致するように構成されている。
チャンネル部材14は、図1〜4に図示したように適宜な合成樹脂製の部材をコ字状に形成したものであり、基板部14aと、該基板部14aに突設される一対の突板部14b,14cとから成り、前述した嵌合部材13(先端部,正面部及び背面部)に被嵌し得るように構成されている。
また、チャンネル部材14は、基板部14aの中央部に嵌合部材13の先端部に設けたネジ部13aを貫挿する孔14a’が形成されており、この孔14a’をネジ部13aに被嵌させることでチャンネル部材14は嵌合部材13に対してスライド移動自在に被嵌連結され、更に、この状態でネジ部13aに螺着部材15を螺着することで、この嵌合部材13に対するチャンネル部材14のスライド移動範囲は規制されることになる。
また、チャンネル部材14は、その突板部14b,14c夫々に、前述した嵌合部材13の貫通孔16a,16b,16c,16dと同径、同形状の4個の貫通孔17a,17b,17c,17dが形成されている。
図5に図示したように4個の貫通孔17a,17b,17c,17dのうち、2個の貫通孔17a,17bは、チャンネル部材14の長さ方向に並設されて形成され、残りの2個の貫通孔17c,17dは、前記貫通孔17a,17bが並設される方向と直交する方向、即ち、チャンネル部材14の巾方向に並設されて形成されており、この4個の貫通孔17a,17b,17c,17d夫々は、チャンネル部材14を嵌合部材13に被嵌させて、突板部14b,14cを嵌合部材13の正面部及び背面部に重合状態とした際、嵌合部材13に形成される4個の貫通孔16a,16b,16c,16d夫々に合致するように構成されている。
以上の構成から成る左ピン支持部1Aは、嵌合部材13に対してチャンネル部材14を被嵌連結した際、嵌合部材13の貫通孔16a,16b,16c,16dと、チャンネル部材14の貫通孔17a,17b,17c,17dとが合致して成る各合致孔によりピン支持部が形成されることになる。
具体的には、図5に図示したように嵌合部材13の長さ方向に並設される貫通孔16a,16bとチャンネル部材14の長さ方向に並設される貫通孔17a,17bとの合致孔により第一ピン並設支持構造部6が形成され、一方、この貫通孔16a,16b及び貫通孔17a,17bが並設される方向と直交する方向、即ち、嵌合部材13の巾方向に並設される貫通孔16c,16dとチャンネル部材14の巾方向に並設される貫通孔17c,17dとの合致孔により第二ピン並設支持構造部7が形成されることになる。
この第一ピン並設支持構造部6及び第二ピン並設支持構造部7夫々に係る各合致孔は、嵌合部材13に対してチャンネル部材14をスライド移動させることでその径が狭くなり、この第一ピン並設支持構造部6及び第二ピン並設支持構造部7夫々に係る各合致孔にピン4を嵌挿し、螺着部材15を締付方向に螺動させて嵌合部材13に対してチャンネル部材14をスライド移動させると、各合致孔の径が狭くなることでピン4は挟持支持される。
尚、本実施例では、第一ピン並設支持構造部6で支持されるピン4が並設される方向と、第二ピン並設支持構造部7で支持されるピン4が並設される方向とを直交する関係に設定したが、これに限らず所定角度傾斜した状態で交叉する関係に設定しても良いなど、本実施例の特性を発揮し得る構成であればどのような構成も適宜採用し得るものである。
右ピン支持部1Bは、適宜な合成樹脂製の箱状部材18と、この箱状部材18に移動自在に架設される適宜な合成樹脂製の架設部材19とで構成されている。
箱状部材18は、図1〜4に図示したようにその先端部に凹部18aが形成され、この凹部18aには球状部材11が連結される。
この球状部材11は、図2に図示したように適宜な合成樹脂製の部材で形成したものであり、球部11aと、この球部11aに突出する連結杆部11bとで構成されており、この連結杆部11bは箱状部材18に係る凹部18aに嵌挿するように設けられ、この連結杆部11bを凹部18aに嵌挿させ、この状態で箱状部材18の正面側から嵌挿される止着ピン22を該連結杆部11bの側面に設けた連結凹部11b’に挿入することで、球状部材11は箱状部材18に対して連結される。
また、箱状部材18は、その内部に架設部材19とで形成される空間20を有し、この空間20は正面部及び背面部において開口しており、また、上面部及び下面部には空間20と連通する長窓状の貫通孔19b,20bが架設部材19及び箱状部材18夫々に形成されている。この貫通孔19b,20bには後述する連結部材20が該貫通孔19b,20bの長さ方向に移動自在に嵌挿される。
この空間20の内面(架設部材19の内面19a及び箱状部材18の底面20a)には摩擦係数の高い粗面処理が施され、該空間20に配されるピン4の滑りが防止される。
また、箱状部材18は、その前後上縁部夫々に係止凹部20c,20dが形成されており、この係止凹部20c,20dには架設部材19の前後端部に形成される凸部19c,19dが係止し得るように構成されており、箱状部材18に対して架設部材19は連結部材21を介して着脱自在に設けられている。
この連結部材21は、図2に図示したように適宜な合成樹脂製の部材で形成したものであり、箱状部材18の貫通孔20b及び架設部材19の貫通孔19bに貫通されるネジ部材21aと、該ネジ部材21aに螺着するナット部材21bとで構成されており、ネジ部材21aを箱状部材18の貫通孔20b及び架設部材19の貫通孔19bに貫通させ、ネジ部材21aの一端部に設けた係止部21a’を箱状部材18に係る貫通孔20bに周り止め状態に係止するとともに、架設部材19の貫通孔19bから突出する部位にナット部材21bを螺着して該ナット部材21bを架設部材19の外面に係止させる。従って、連結部材21に係るナット部材21bを締め付けることで、空間20に配されるピン4が箱状部材18と架設部材19とで挟持される。
以上の構成から成る右ピン支持部1Bは、箱状部材18と架設部材19とを連結部材21を介して連結した際、複数(2本)のピン4を並設状態で挟持支持するピン支持部が形成されることになる。このピン支持部はピン4を右ピン支持部1Bの長さ方向に並設されるものである。
抜け止め連結部材12は、図2に図示したように適宜な合成樹脂製の部材を筒状に形成したものであり、その内面には嵌合部材13のネジ部13bに螺着するネジ溝12aが形成されており、また、その先端開口部は前述した球状部材11の球部11aよりも径小となる径小孔12bに形成されている。
従って、球状部材11の連結杆部11bから抜け止め連結部材12の後端開口部に該球状部材11を挿入して径小孔12bに球部11aを位置せしめ、この状態で該抜け止め連結部材12を嵌合部材13のネジ部13bへ螺着することで、球状部材11と嵌合部材13(ネジ部13b)とは抜け止め状態で遊動自在に連結される。
この抜け止め連結部材12と球状部材11とにより前述した屈曲部10が構成され、図6に図示したようにこの屈曲部10により、添設体3は適宜屈曲させることが可能となる。
本実施例は、添設体3を構成する各構成部材全て(ピン4以外の部材)がエックス線透過性の合成樹脂で形成されている。
治癒状態の確認の為など、骨5に対するピン4の刺入状況をレントゲンにより見る場合、添設体3が写らないから、それだけ適確に治癒状態が確認できる。
尚、添設体3は前述した合成樹脂製に限らず、例えば金属製でも良いなど、本実施例の特性を発揮し得る構成であればどのような構成も適宜採用し得るものである。
本実施例では、添設体3の両端部に骨5に刺入したピン4を支持する構造のピン支持部を設けたが、ピン支持部は片側のみとし、他方を骨5近傍の身体部位に固定する構造、例えば身体部位にバンドを巻き付ける構造などでも良く、本実施例の特性を発揮し得る構成であればどのような構成も適宜採用し得るものである。
また、本実施例では、ピン4として、適宜な金属製の棒材の先端周面部にドリル状の刃が形成されたタイプのものが採用されている。尚、このピン4は、該ピン4が刺入される骨の状況に応じてその太さや形状等、適宜選択すると良い。
本実施例は、特に指の骨5を骨折した際の治療に使用するもので、以下、その使用方法を説明する。尚、本実施例の使用場面は指の骨5の骨折に対する治療に限らないのは勿論である。
先ず、切離した骨5a,5b夫々に2本づつピン4を刺入し、指に添設体3を添設するとともに、各骨5a,5bに刺入した夫々のピン4を左ピン支持部1A及び右ピン支持部1Bで支持する。尚、左ピン支持部1A,右ピン支持部1B夫々で支持した状態のピン4を骨5a,5bに刺入するようにしても良い。
この際、左ピン支持部1Aで支持するピン4を刺入する箇所が、関節付近ではなく、ピン4を骨5aの長さ方向に並設して該骨5aに刺入するに十分な長さのある箇所であった場合、ピン4を骨5aの長さ方向に並設して刺入し、これら各ピン4を左ピン支持部1Aに係る第一ピン並設支持構造部6で支持することになる。
一方、左ピン支持部1Aで支持するピン4を刺入する箇所が、図7,8に図示したように関節付近であり、ピン4を骨5aの長さ方向に並設して該骨5aに刺入するに十分な長さがない箇所であった場合、ピン4を骨5aの巾方向に並設して該骨5aに刺入し、これら各ピン4を第二ピン並設支持構造部7で支持することになる。尚、添設体3から突出するピン4の基端部位は切除する。
その後の骨5a,5bの成長によって切離部5cが消失した後(骨折が治癒した後)、骨5a,5bからピン4を除去して治療は完了する。
本実施例は上述のように構成したから、前述した従来から提案されるものと異なり、ピン4を刺入する箇所に応じて、左ピン支持部1Aに係る第一ピン並設支持構造部6と第二ピン並設支持構造部7を選択するだけで良いから、治療箇所への装着作業が迅速且つ良好に行なえることになり、しかも、部品点数を少なくすることができるためコスト安にして量産性に秀れることになる。尚、場合によっては左ピン支持部1Aに係る第一ピン並設支持構造部6と第二ピン並設支持構造部7双方にピン4を支持させるようにしても良い。
また、本実施例は、添設体3は左ピン支持部1Aと右ピン支持部1Bとが屈曲部10(若しくは湾曲部)を介して連設された構成であるから、骨5の湾曲などの治療箇所の条件に応じて添設体3を適宜屈曲若しくは湾曲させて添設して良好な治療を実現し得ることになる。
本発明の具体的な実施例2について図9,10に基づいて説明する。
本実施例は、図9,10に示すように右ピン支持部1Bの箱状部材24と架設部材25とを適度な柔軟性を有する合成樹脂製の部材で一体成形した別タイプであり、架設部材25と箱状部材24の両側面部24a,24bとの連設部23a,23bは肉薄状に形成されている。
従って、右ピン支持部1Bは、各連設部23a,23bが適度な柔軟性を有するため、箱状部材24と架設部材25との間に連結部材21を架設連結してナット部材21bを締め付け螺動させた際、この連設部23a,23bが撓み変形することで空間20に配したピン4に対して箱状部材24と架設部材25とが押圧状態で当接することになる。
その余は実施例1と同様である。
尚、本発明は、実施例1,2に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
実施例1を示す斜視図である。 実施例1を示す分解斜視図である。 実施例1を示す背面図である。 実施例1を示す平面図である。 実施例1に係る要部の説明断面図である。 実施例1の動作説明図である。 実施例1の使用状態説明図である。 実施例1の使用状態説明図である。 実施例2の動作説明図である。 実施例2の動作説明図である。
符号の説明
1A 左ピン支持部
1B 右ピン支持部
3 添設体
4 ピン
5 骨
5a 骨
5b 骨
5c 切離部
6 第一ピン並設支持構造部
7 第二ピン並設支持構造部

Claims (5)

  1. 骨に添設される添設体に、該骨に刺入されるピンを支持するピン支持部を設けた創外固定器であって、前記ピン支持部は、骨に生じた切離部を境界として骨の長さ方向両側に配設される左ピン支持部及び右ピン支持部で構成され、この左ピン支持部及び右ピン支持部のうち少なくとも一方は、一の方向にピンが並設される構成の第一ピン並設支持構造部及び他の方向にピンが並設される構成の第二ピン並設支持構造部を具備するものであることを特徴とする創外固定器。
  2. 骨に添設される添設体に、該骨に生じた切離部を境界として骨の長さ方向両側に配設され、該切離部を境界として、一方は、骨に刺入されるピンを支持する構成であり、他方は、骨の近傍の身体部位に固定される構成である創外固定器であって、前記ピンを支持する一方の部位は、一の方向にピンが並設される構成の第一ピン並設支持構造部及び他の方向にピンが並設される構成の第二ピン並設支持構造部を具備するものであることを特徴とする創外固定器。
  3. 請求項1,2いずれか1項に記載の創外固定器において、前記第一ピン並設支持構造部で支持されるピンが並設される方向と、第二ピン並設支持構造部で支持されるピンが並設される方向とは直交する関係であることを特徴とする創外固定器。
  4. 請求項1〜3いずれか1項に記載の創外固定器において、前記添設体は左ピン支持部と右ピン支持部とが屈曲部若しくは湾曲部を介して連設された構成であることを特徴とする創外固定器。
  5. 請求項1〜4いずれか1項に記載の創外固定器において、該創外固定器は指を骨折した際、該指に添設されるものであることを特徴とする創外固定器。
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