JP2014045899A - 携帯型空気清浄用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 殺菌、除菌、消臭、抗ウイルス、忌避などの為に、洋和服の襟、ポケット、胸、帽子、バッグ、コートなどに慣用の係止具により取り付けることが容易な空気清浄用具を提供する。
【解決手段】
空気清浄化気体を発生する物質を収納した積層材料からなる包装体に、係止部と剥離シートの剥離により容易に開口する開口形成部が付設され、係止具が付帯していることを特徴とする空気清浄機能を有する携帯型の空気清浄用具。
【選択図】 図1

Description

本発明は、二酸化塩素のような空気清浄用気体を放散する物質を内蔵した耐劣化および耐損傷性の材料からなり、放散位置の改良された包装体からなる、ネックストラップ、ピン、ホック、クリップまたはファスナーのような係止具により首に吊るしたり、洋和服の襟、ポケット、帽子、キャスター、壁などの任意の箇所に取り付けることができるコンパクトな携帯型、服飾用品型で、宣伝、ネームまたは機能表示などを備えた、空気清浄機能を有する空気清浄用具に関する。
現在、二酸化塩素(ClO)は、安全性の高い消毒剤であり、特に通常500ppm以下の空気濃度では、皮膚炎、アレルギー、呼吸器系に対する影響が少ないという理由により、その期待が非常に高まっている。二酸化塩素は、0.1〜10ppm以下の空気濃度でも、ウイルスの防御、除菌および消臭をすることが知られており、その利用が期待されている。
特に、二酸化塩素で飲料水を処理して除菌する試みも既になされ、浄水処理にも使用することが試みられており、今後の用法が非常に期待されている。
二酸化塩素は、高濃度では非常に爆発し易い気体であり、使用においては希釈しなければならず、しかも熱、振動、光などの影響で不安定になる傾向もあり、その取り扱いには、細心の注意を要する。二酸化塩素の発生方法および製造方法に関しては、現在、何種類かの方法が知られているが、具体的な二酸化塩素使用現場では、二酸化塩素発生装置、現場での二酸化塩素調合装置などにより、供給するのが一般的である。その後、二酸化塩素を特殊加工した、錠剤型や粉末、顆粒、ペレット、ゼリーのような取り扱い上便利な形態のものが知られるようになり、特殊な状態、条件下においても使用可能になり、その利用範囲を広げることができるようになった。
近年、ウイルス、感冒、インフルエンザ、排気ガス汚染、花粉、口臭等による空気感染や空気汚染の影響を抑える対策が非常に重要になり、このために、通常は、布、不織布のような、いわゆるフィルターのような「マスク」を着用して対応しているのが一般的であるが、十分な機能を有するとはいえない。このような「マスク」に代わる機能を備えた、いわゆる、身近な空気そのものを浄化する、いわゆる空気清浄用機能を有する、空気そのものを浄化する機能を果たす、いわゆる「エアマスク」のような役割をはたす形態の用具が求められている。
そのため、携帯型空気浄化用具の先行技術を見ると、人が吸引する空気を浄化する、ウイルス感染などを予防するために、粉体を収納しうる収容体に二酸化塩素発生粉末を収納して、その二酸化塩素発生粉末が水分と反応して、二酸化塩素を開口部の開閉により外部に放出する仕組みの、ネームプレートに取り付けて使用できる携帯型空気浄化用具が知られている(特許文献1)。
しかし、この携帯型空気浄化用具は、二酸化塩素発生粉末を収納する収容体が、強固なケースではなく、収容する二酸化塩素発生粉末を外圧に対して安定的に保護する対策が無いことや、二酸化塩素を定常的に放散する規格の開口部や切り欠き部が無く、放散が不安定である。また、この収容体の材料が、二酸化塩素の腐食や損傷に耐え得る材料であるかが明らかでなく、二酸化塩素が空気より重い気体であり、これを収容体から適正に放散させるための工夫が示されていない。また、取り付け位置が襟とか、ポケットのような、呼吸器部分に隣接するという課題がなく、その効能を安定的に維持する上で、取り扱いが不便である。また、ネームプレートのような紐状のもので首にかける構造のものは、特に子供が、オフィス、学校以外の場所で身に着けると、自転車走行や、遊園地の滑り台や、遊具で遊ぶ場合に、非常に危険が伴うことが危惧され、係止具の選定が重要な場合がある。
また、ネームカードケースなど、首にかける携帯型空気浄化用具として、開口部を有するケースと、そのケースに収納する二酸化塩素ガス発生体と、そのケースを人が身につける被固定物品に固定する固定手段からなる携帯型空気浄化用具が知られている(特許文献2)。
これは、開口部はケースの上面、側面の少なくとも一方に形成され、比較的重い二酸化塩素ガスの放散に対する配慮が無いばかりか、ケース材料として、二酸化塩素ガスによる腐食、損傷に対する材料の面からの対策が示されていない。また、外観も考慮して、粘着シートにより空気浄化用具をネームカードケースのような物品に対して、着脱可能に固着するものであるから、収納体ケースの取り扱い上不便である。また、ネームカードケースのような紐状のもので首にかける構造は、活動に不便であるばかりでなく、子供が、自転車走行や、遊園地の滑り台や、遊具等で、非常に危険な場合もあり、クリップのような他の係止具が必要な場合がある。
安定化二酸化塩素溶液から二酸化塩素を発生させ、これと空気を接触させて、空気に含まれる煙、臭い、細菌などを浄化する環境浄化器(特許文献3)が知られている。しかし、この先行技術は、携帯型の空気浄化を目的としたものではない。
本発明は、安定的に、かつ持続的に二酸化塩素を、身近に発生する携帯型空気浄化用具において、二酸化塩素発生物質の包装体の二酸化塩素による劣化、腐食または損傷に対して安全な包装用材料からなり、しかも二酸化塩素を安定して放散する構造とすることにより、携帯型空気清浄用具における、安全で、身近に、安定的に、しかも持続的に二酸化塩素を発生するという課題を解決することにある。
本発明は、除菌、消臭、ウイルス、花粉対策などに有効な空気清浄機能を有する携帯型空気清浄用具を開発したものである。
本発明の第1の特徴点は、プラスチックフイルム層とアルミニウム層からなる積層体から構成される、少なくとも二枚の四方形のシートの間に空気清浄化気体を発生する物質を収納して、シートの重ねた周辺部を接合することにより形成された袋状の包装体であって、包装体の一端の中央部分には包装体に係止具を取り付ける為の切抜き部が形成されており、それと相対する位置に包装体を構成するシートの一面に、使用時に開口可能な開口形成部が設けられていることを特徴とする空気清浄機能を有する携帯型の空気清浄用具を提供するものである。
本発明の第2の特徴点は、空気清浄化気体を発生する物質が二酸化塩素を発生する物質であることを特徴とする空気清浄用具にある。
本発明の第3の特徴点は、プラスチックフイルム層とアルミニウム層を含む積層体が、ポリエチレン/アルミニウム/ポリエステルの三層構造の積層体であることを特徴とする携帯型空気清浄用具にある。
本発明の第4の特徴点は、係止部が、ネックストラップ、ピン、ホック、クリップ、ボタンまたは面ファスナーからなる取り付け具であることを特徴とする携帯型空気清浄用具にある。
本発明の第5の特徴点は、包装体を構成する積層体シートの少なくとも1面にある開口形成部が、空気清浄用具の使用時には下側の位置になるように配置されていることを特徴とする携帯型空気清浄用具にある。
本発明の第6の特徴点は、開口形成部が、積層シートに予め所定の寸法および形状に切り込まれた開口部の全面が剥離シートにより覆われて保護されている構造からなることを特徴とする携帯型空気清浄用具にある。
本発明の第7の特徴点は、開口形成部を覆う剥離シートの剥ぎ取りにより包装体に開口部が形成される構造からなることを特徴とする携帯型空気清浄用具にある。
本発明の第8の特徴点は、開口形成部が、積層シートの裏面に予めダミーシートを重ね、表面より所定の寸法および形状に切り込まれた開口部を作成し、その開口部の全面を若干の粘着性を持つ剥離シートで保護してから、ダミーシートを除去することにより製造されることを特徴とする携帯型空気清浄用具の開口形成部の製造方法にある。
本発明の空気清浄用具は、特に清浄気体として、空気より重い二酸化塩素を使用する場合に、放散する開口位置を工夫して理想的な放散性を高め、また、包装材料として特定の積層シートを採用することにより材料の劣化または損傷に耐える、安全および安定な包装体を特徴とするものである。この包装体を、首掛け、外套、洋和服の襟、ポケット、胸、帽子などに任意に取り付けることが出来るように、ネックストラップ、ピン、ホック、クリップまたはファスナーのような各種係止具により容易に取り付けることができる軽量で、携帯型、服飾用品型の持続的に空気清浄用機能を有するものである。オフィスではネームプレートのように、外出時などにおいても人の身辺近くにファション感覚で装着して、室内外における除菌、消臭、感冒、鳥インフルエンザ、防塵のような、ウイルス対策、花粉対策などにおいて有効である。また、取り付け型の空気清浄用器具であるから、口元、鼻のような呼吸器に対して安全で安定した所定の位置に、一定の距離や間隔をもって取り付けることができるため、二酸化塩素の放散を比較的安定に、しかもコンスタントに放散できることにより、二酸化塩素の効率的および持続的効果を高めることができる。
本発明の空気清浄用具(5)の正面図。 空気清浄用具(5)を衣類などへ取り付けた状態図。 包装体(1)への収納工程図。 [図3(a)]収納前の袋口部(141)を有する包装体(1)の図、 [図3(b)]二酸化塩素の発生物質のパック(4)の図、および [図3(c)]接合により包装体(1)の完成図。 空気清浄用具(5)の保管および使用時の状態図。 [図4(a)]空気清浄用具(5)が剥離シート(35)により保護されている状態図、 [図4(b)]使用時に剥離シート(35)を取り除く状態図。 空気清浄用具(5)の包装体(1)の材料および構造。 空気清浄用具に開口形成部(3)を製作する工程図。 [図6(a)]積層シート(1a)の素材図、 [図6(b)]積層シート(1a)の裏面にダミーシート(1a')を貼り付けた状態図、 [図6(c)]積層シートに穿孔した状態図、 [図6(d)]穿孔箇所に若干の接着性を有する剥離シート(35)を 貼り保護した状態図、 [図6(e)]ダミーシート(1a')を剥し取る状態図、 [図6(f)]包装体(1)を作成する為の係止部(2)および開口形成部(3)を備えた積層シート(1a)の状態図。
本発明の空気清浄機能を有する携帯兼服飾型の空気清浄用具(5)として、用具を製品としてデザイン的にも最も好ましい形態の概要を示すと、各図を参考にして説明をすれば、図1に見るとおり、プラスチックフイルム層とアルミニウム層の積層体から構成される、少なくとも二枚の四辺形の積層シート(1a)(1b)を重ね、その隙間に空気清浄化気体発生物質(4)を収納して、重ねた積層シートの周辺部(11)(12)(13)(14)を接合することにより形成された袋状の四辺形包装体(1)であって、四辺形包装体の1辺が、図1に見るとおり外方向に広がり、その中央部分には包装体(1)を必要な箇所に取り付ける為の係止部(2)が付帯しており、その係止具と相対する辺側の積層シートの面には、使用時に空気清浄化気体を放散する為に必要な所定の形状および大きさの孔を多数開口する為の開口形成部(3)が設けられていることを特徴とする空気清浄機能を有する携帯型空気清浄用具である。
係止部(2)を形成する最も典型的な例は、切り取り部(21)を形成することであり、接合端部(11)は包装体(1)の引っ張りなどの重圧に耐え得るように、或いは包装体を首などに吊るした場合とか、衣類などに取り付けた場合にバランスをとる為に、図1に見るように外周方向に山形に突出した構造にすることが好ましい。その切り取り部(21)の形成された積層シート辺の反対に位置するシート(1a)面上には、空気清浄用具を使用しない場合には封止されているが、使用する時に空気清浄化気体を放散する為の丸孔、角孔、リブ、三角孔、のような各種形状の孔により開口することができる構造の開口形成部(3)が設けられている空気清浄機能を有する携帯型空気清浄用具(5)である。
その包装体(1)の大きさ、形態、構造、模様、色彩および寸法などは任意に変えて設計できるので、図1に示す形態に限定した構造で解釈されるようなものではない。包装体(1)を構成する二枚の四辺形の積層シート(1a)(1b)の大きさは、縦5〜10cm、横8〜13cmの略長方形の形態をしたものが好ましい。
空気清浄用器具の本体部分である包装体(1)の容量や寸法の大小は、空気清浄化気体を発生する物質の種類や収納量、発生物質の放散量などの性能、気体発生持続時間、さらには、小型の携帯型である性格からして、重量、大きさ、或いはファション感覚を考慮して設計するような事項である。
このように、空気清浄用具(5)の使用態様は、図2に示すとおり、ネックストラップ(左)、クリップ(右)の装着例に示すとおりである。空気清浄用二酸化塩素の気体を、図の矢印方向に万遍に放散するものであり、首や、洋和服の襟、ポケット、帽子、カバン、キャスター、或いは壁等に、ネックストラップ、ピン、ホック、クリップ、ボタンまたはファスナー等の慣用の係止用具(図示省略)を用いて取り付けることにより利用するものである。取り付けを容易にするために、切り取り部(21)を形成することが好ましい。しかし、ピン、ホック、クリップ、ボタンまたはファスナー等の慣用の係止用具(図示省略)を包装体(1)への取り付けを容易にするために、予め接着剤などを使用して、慣用の係止補助具(図示省略)を包装体(1)の端部(11)付近の裏面に接着加工により付設することが好ましい。このような係止補助具の加工により、取り付けが容易になり、図2に見るとおり、空気清浄用具(5)を衣類の襟や、ポケットなどの任意の箇所に装着して利用することができるために、いわゆる、小型の携帯型で、しかもファション感覚で、服飾型のコンパクトな空気清浄用具(5)として使用できる。
この包装体(1)への空気清浄化気体発生物質(4)を収納する方法は、図3(a)の斜視図に見るように、少なくともプラスチックフイルム層とアルミニウム層の積層体から構成される、二枚の四辺形積層シート(1a)(1b)を重ね、または一枚の四辺形積層シートを二つ折りにして重ねて、それにより形成される三辺端部(11)(12)(13)を予め接合して、袋状のものを製作する。次いで、図3(b)に見るように、その袋状の中に、空気清浄化気体発生物質(4)を収納して、開封されている残りの辺端部(14)を、図3(c)に見るように、その全辺端部を接合することにより、収容体(1)が製作される。勿論、積層シートを重ねた四周辺端部(11)(12)(13)(14)の接合順序は、作業効率を考慮して任意にできる。
これは、最も典型的な空気清浄化気体発生物質の包装方法であり、場合によっては、包装体の下辺端部(14)のみならず、たとえば包装体の上辺端部(11)、横辺端部(12)または(13)、のいずれかに少なくとも一つの袋口部(141)に相当する部分を設けて、その袋口部より空気清浄化気体発生物質を収納することにより包装体(1)とする方法も本発明の実施態様の範疇に含まれる。
一枚の四辺形シートを二つ折りにして重ねた場合には、3辺周端部だけを接合すれば足りる。
包装体(1)を構成する、係止部(2)の具体的な構造は、最も典型例としては、切り取り部(21)を形成することであり、袋状の四辺形型包装体(1)に於いて、四辺形包装体の1辺が外方向に広がり、その中央部分には包装体(1)を必要な箇所に取り付ける為に便利な、例えば切り取り部(21)が形成されており、その切り取り部(21)が形成される接合部(11)は包装体(1)の引っ張りなどの重圧に耐え得る為の補強や、或いは包装体(1)を首などに吊るしたり、衣類などに取り付けた場合に重心をやや下側にして、バランスを安定にとる為に、図1の上端部の形状に見るような、外周方向に山形に突出した構造にすることが好ましい。その切抜き部の形成されたシート辺の反対に位置する包装体を構成するシート(1a)面上には、使用時に空気清浄化気体を放散する為に多数の孔を形成することにより開口した状態の領域にすることが可能な開口形成部(3)が設けられている。
包装体(1)の積層体シート(1a)に形成する開口形成部(3)の位置は、全体に均一に小さな多数孔を万遍に形成することもできるし、両脇側(12側、13側)に設けることもできる。さらには、上側(11側)に多数の孔を設けることもできる。しかし、二酸化塩素という特有の気体であるという理由で、包装体(1)を構成する積層体シート(1a)の少なくとも1面にある開口形成部(3)が、空気清浄用具の使用時には下側の位置になるように配置することが、二酸化塩素が空気より若干重いという事情からすれば、図1に示す位置が放散に最も適切である。
開口形成部(3)の詳細な構造は、積層シートに予め所定の数、大きさ、寸法および形状の任意の形態の孔になるように切込みを入れて作成された所定の多数の孔(311)、・・(318)、(321)・・(328)からなる開口部に対して、その切込みにより生じる、いわゆる蓋に当たる孔と同形の細片(311’)、・・(318’)、(321’)・・(328’)が、未だ切り離されていない状態にあるような開口部の全面が弱粘着性剥離シート(35)により覆われて保護されている構造からなる携帯型空気清浄用具(5)である。
携帯型空気清浄用具(5)を使用しないときは、空気清浄化気体などを放散することなく密封状態であるが、しかし、使用時に空気清浄化気体を放散する為に開口するような開口形成部(3)の構造は、非常に緻密な構造になっている。開口形成部(3)の構造を図1、図3(a)に基づいて説明すれば、積層シート(1a)の面積の約3〜25%程度の開口面面積が形成される。図3の状態は、開口部として丸形孔を形成する場合の例であり、まだ、放散できる程度に開口していない、丸形孔(311)(322)の切り込み輪郭部が薄く見える状態のものであり、通常は未使用の状態の場合には、図4(a)に見るような弱粘着性剥離シート(3)により開口形成部(3)領域が保護されている。積層シート(1a)面に対して、例えば直径2〜8mm程度の丸形孔が、標準サイズの包装体の場合には、5〜15個ぐらいの孔が直列に並べられ、丸形孔が例えば8個連なる場合には、一段列(311)・・(318)、二段列(321)・・(328)、三段列(331)・・(338)(図示省略)と任意の列を配列した構造である。この丸形孔の大きさ、およびその数は、空気清浄化気体を放散する為の状態を考慮して決めるような設計変更の範囲内である。
標準仕様の場合には、包装体(1)の大きさや、放散量を考慮して、包装体表面積層シートに開口する状態は、包装体を身体に取り付けた場合に、下側となる部分に、直径約4mm程度の丸形孔を、八個並べ、それを二段に配置することが好ましい。勿論、開口部を形成する孔の形態は、丸形の例を示したが、四角形、三角形、リブ、楕円形、花形、模様形といった多数の孔などの各種形態の例が挙げられるが、剥離シート(35)との関係、工作の容易性、開口孔の仕上がり具合の良さなどを総合すれば、丸形孔が推奨される。
図1に示す開口形成部(3)の状態は、図3、図4などを参考にして説明をすると、携帯型空気清浄用具の製造、流通、保管および店頭販売などにおける時間経過を考慮すれば、まだ空気清浄用具を使用しない段階では、丸形孔のような各種形態の穿孔が予め形成されている開口形成部(3)が、まだ開口されていないことが重要である。このために、図3(a)に見るとおり、予め包装体(1)を構成するシート(1a)に形成されている一列目の丸形孔(311)・・(328)の直列群、または二列目の丸形孔(321)・・(328)の直列群を塞ぐように、しかも簡単な力で容易に切り取りができる程度の円形の切り込みを入れることにより形成されている丸形細片(311')・・(318')群(図示省略)が、切り取られずに残されており、二酸化塩素の不必要な放散を阻止する、いわゆる蓋の役割を果たすように閉じられた状態にある。この多くの丸形細片(311')・・(318')群、丸形細片(321')・・(328')群が取り除かれずに残っている状態の領域は、空気清浄用具を使用しないときには、図4(a)に示す要領で、弱粘着性の剥離シート(35)により開口部の丸形細片(311')・・(321’)・・の配置が常時保護されている。この剥離シート(35)は、積層シート(1a)表面からは容易に離れるが、しかし、穿孔によりできた丸形細片(311')・・(321’)・・を付着した状態で、取り除く程度の接着強度を有する透明なプラスチックシート、フイルム等が適している。この剥離シートはコロナ放電により処理して、それに粘着層を設けた程度の接着強度を有する材料である。勿論、透明性を必要としない場合には、紙、布、不織布、プラスチックフイルムのような各種材料も剥離シートとして代用できる。
そして、空気清浄用具を使用する際には、包装体(1)を構成する積層シート(1a)に開口部を形成するが、詳細は図4(b)に示す要領で、包装体(1)のシート(1a)の表面に仮着している剥離シート(35)を、非粘着部分(351)をつまみ、矢印方向に引き剥がすと、丸形孔の蓋の役割を果たしていた丸形細片群(311')(321’)が、剥離シート(35)の裏面に付着した状態で、シート(1a)から取り除かれる為に、丸形孔の一列(311)・・、二列(321)・・が等間隔に配置されている状態の多数の孔が形成されることにより、二酸化塩素などが均一に放散されるような開口部が形成される。なお、剥離シート(35)により剥離されていない状態の部分である第1段孔(315)〜(318)、および第二段孔(324)〜(328)の部分は、まだ取り除かれずに積層シート(1a)に残っている状態を表す。
この開口形成部(3)の孔の構造およびその制作方法は、以下に詳細に示すような、独特の製造法に基づくものである。
この開口形成部(3)が、包装体(1)の主に下半分の領域に、例えば一連の多数の丸形孔(311)・・(318)の一段配列は、一定の間隔を持って、6〜15個ほど略等間隔に連なり列として配置されている。この列が、2段、3段と必要な数だけ配置されており、いずれにせよ、包装体(1)の表面を形成する積層シート(1a)の表面積の3〜40%、好ましくは5〜25%程度の面積範囲が取り除かれることによって、開口部が形成されていれば足りる。
この位置に開口部が、多孔の状態で分散状態に配置されている理由は、例えば、二酸化塩素のような空気清浄化気体は、空気より重い場合があり、包装体(1)の下側位置側((14)辺側)に集中して設けられている理由は、その放散が周囲に万遍に非常に円滑になる理由によるものである。
開口作成部が、積層シートの裏面に予めダミーシートを重ね、表面より所定の寸法および形状に切り込まれた開口部を形成し、その開口部の全面を弱接着性の剥離シートで保護してから、ダミーシートを除去することにより製造される。その詳細を、図6を参考にして、包装体(1)を構成する積層シート(1a)の表面積の開口形成部に開口部を形成する工程を説明すれば、以下のとおりである。
1.包装体の製造材料の調達
包装体材料として、最も典型的な素材である、ポリエチレンテレフタレート(PET)/アルミニウム(Al)/ポリエチレン(PE)からなる積層シート(1a)を、図6(a)に示す要領で準備する。
2.裏面にダミーシートを貼る
積層シート(1a)の裏面である、ポリエチレン側に、非粘着性または若干粘着性の、貼り付けまたは取り除きにおいてポリエチレン層、或いは、三層積層体の変形や破損などに影響しない程度の、いわゆる穿孔により多孔を形成した場合の、発生する多数の丸形孔(311)および丸形細片(311')に関して、いわゆる多数の丸形孔および丸形細片のいずれに対しても安定な間隔保持、形状保持、強度保持程度のおよびずれ防止の機能を果たす、プラスチックフイルム、不織布、ゴム、布などのダミーシート(1a’)を配置する。
3.穿孔
穿孔は、図6(c)に見るように、積層シート(1a)に、必要な寸法の、丸形の場合には、例えば5mm程度の直径の丸形孔(311)を、必要な数、例えば、8個程度直列に、それを二段に、計18個を穿孔する。穿孔は、手動または電動刃により、場合によっては、超音波穿孔機により穿孔する。この穿孔程度は、丸形孔(311)の輪郭がわかる程度に刃を入れ、しかも丸形細片(311’)が打ち抜かれて取り除かれない程度に、輪郭部にわずかな皮や被膜によりつながっている程度の状態に、刃、丸型刃などの慣用の穿孔手段により切り込みを入れる。また、丸形細片(311’)群を剥離シート(35)により取りやすいように切込み深さ、切込み箇所などを工夫することが重要である。
4.表面に剥離紙を貼る
次いで、図6(d)に見るように、穿孔した積層シート(1a)に対して、表面(ダミーシートの反対側)に、穿孔領域の全面を覆う程度の大きさの剥離シート(35)を貼る。この剥離シートは、粘着性を有し、空気清浄用具を使用しない段階では積層シート(1a)に密着しており、穿孔された開口形成部(3)を保護している。使用時に剥離紙を図4(b)の要領で剥離すれば、丸形細片(311’)が剥離シート(35)に付着した状態で取り除かれ、丸形孔(311)群の開口部が容易に形成される。
5.ダミーシートの除去
積層シート(1a)に剥離シート(35)を貼った後に、図6(e)に見る要領で、ダミーシート(1a’)を剥がして、取り除く。このようなアンカー効果を有するダミーシートを用いて、一段の場合に、一連の多数の丸形孔(311)、(312)・・・(318)が安定に配列することによって開口した積層シートができる。
6.包装体の成形
剥離シート(35)を貼り付けたままの積層シート(1a)を、図6(e)に見るとおり、包装体(1)の輪郭に沿った形状に裁断する。勿論この方法は、四方の周辺を接合する場合であるが、ポリエチレン層を内側に配置して、一枚の積層シートを一辺(例えば14端部側)で二枚に折り曲げる方法で、袋状の包装体を製造することもできる。
積層シート(1a)の端部側(11、12、13、14)の接合は、慣用の接着剤による接合も可能であるが、ポリエチレン(PE)が内側層であることからして、熱接合が推奨される。慣用のヒートシールによるもの、インパルスシール、超音波接合、高周波接合のような方法で接合することもできる。
空気清浄用具(5)の包装体(1)を構成する二枚の積層シート(1a)(1b)の材料は、アルミニウム、金、銀、亜鉛のような金属、又は合金のような金属層を含み、その金属層にプラスチック層が任意に積層した、二層、三層、四層の積層体シートまたは積層フイルムが用いられる。プラスチック材料としては、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリスルホン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、ポリアミド、などの各種汎用のプラスチック材料、エンジニアリングプラスチックが挙げられる。特に、二酸化塩素による劣化、損傷などに耐えて、無駄に二酸化塩素を透過しないこと、包装体を成形する場合に接合などの加工性が容易であること、および装飾、宣伝、効能表示、或いは取り扱い表示の為の印刷特性の優れていることが求められる。通常は、プラスチックフイルム/金属/プラスチックの積層体が適しており、蒸着、価格の面から、金属はアルミニウムであり、それを複合材料とすることによる、即ちアルミニウム/プラスチックの積層体が基本構造となる場合が多い。
最も好ましい積層シート(1a)(1b)材料を、図5を参考にして説明をすれば、ポリエチレン(PE)/アルミニウム(Al)/ポリエチレンテレフタレート(PET)からなる三層積層体が最も適している。それ以外にも、エチレン酢酸ビニル共重合体/アルミニウム(Al)/ポリカーボネートからなる三層積層体、ポリアセタール/アルミニウム/ポリアミドからなる三層積層体、ポリエチレン/アルミニウム(Al)/ポリスルホンからなる三層積層体を使用することもできる。しかし、印刷層を形成する場合には、ポリエステル層とアルミニウム層間に介在させることになり、印刷層を含めた計四層の積層体となる。積層体を構成するポリエチレン(PE)層は、包装体(1)を構成する最内面層になり、シート同士(1a)(1b)の端部を熱溶着などにより接合する場合に最も適している。しかし、包装体(1)を構成するシート(1a)のポリエチレン内面層は、二酸化塩素と直接接触することになるから、劣化、損傷に耐え得る、密度0.945〜0.970g/cmの高密度ポリエチレン(HDPE)、密度0.9150〜0.930g/cmのLDPE高分子量ポリエチレン、LLDPE、部分架橋ポリエチレンのように、物性に配慮した、いわゆる慣用の強化ポリエチレンが適している。
ポリエチレン層の厚さは、0.0001〜0.5mm程度であり、好ましくは、0.001〜0.2mm程度である。
アルミニウム(Al)層は、アルミニウムの蒸着、アルミ箔、メッキ層など、慣用の方法で収得されるものである。そのアルミニウム層の厚みは、0.0001〜0.5mm程度である。
ポリエチレンテレフタレート(PET)層の厚さは、0.0001〜0.5mm程度であり、好ましくは、0.001〜0.2mm程度であることが好ましい。
積層シートの全体の厚さは、0.0001〜0.8mm程度の範囲にあれば、十分である。
印刷層は、PET/印刷層/Al/PEのような積層の場合において、印刷層は、慣用のグラビヤ印刷、フレキソ印刷、オフセット、彫刻版印刷などの各種の印刷技術を用いて、任意の印刷層を形成することができる。
この積層フイルムは、例えば厚さ0.005〜0.04mm程度のポリエステルフイルム、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニルフイルム、又はポリアセテートフイルムに対して、必要に応じて印刷層を形成してから、アルミニウム、亜鉛、銀、金などの金属、合金を、10−1〜10−4Torr程度で慣用の真空蒸着により、金属層を形成し、さらにポリエチレンのような溶着性の良い保護膜を形成することにより製造する。他の方法として、アルミニウム、亜鉛、銀、金などの金属箔、又は合金箔を用いる場合には、該金属箔等に対して、必要に応じて印刷層を形成してから、例えば厚さ0.005〜0.04mm程度のポリエステルフイルム、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニルフイルム、又はポリアセテートフイルムを貼り合せ、次いで金属箔面上にポリエチレンのような溶着性の良い保護膜を形成することにより製造できる。しかし、プラスチックフイルムと金属の接着性を考慮すれば、ポリエステルが最も適している。ポリエステルフイルムは、アルミニウム等の真空蒸着により低分子量の物質、ガスを発生せず、伸縮性が少ないこと、強度、および透明性などの特性が良いことなどに起因する。接着性の悪いフイルムである場合には、コロナ放電処理などにより接着性を高めてから、金属蒸着をすることが好ましい。
空気清浄用具の本体部分である、包装体に収納する空気清浄化気体を発生する物質が二酸化塩素を発生する物質であることが好ましく、包装体(1)の内部には、保管時には安定で、実際の使用時には、空気中の水蒸気や二酸化炭素と反応して、二酸化塩素を持続的に安定に放散するように予め加工した形態のものが推奨される。その形態は、粉末、顆粒、砕片、球状物、マイクロカプセル、ゲル状、液状物が任意に使用できる。予め、二酸化塩素を発生する物質を、どのような形態で使用するかは、空気清浄用器具の使用状況を考慮して決める。具体的には、セピオライトのような多孔質担体に亜塩素酸塩およびアルカリ剤を含浸させ乾燥させもの(ダイソ−(株)特開2011−173758)が知られており、これを使用するのが推奨される。市販のものとして容易に入手できる。
従って、このような二酸化塩素を発生する物質の場合には、一定の大きさの錠剤にするか、包装体(1)の内容量に応じた所定量を、例えば、図3(b)のような、例えば寸法が縦4〜7cm、横6〜12cm程度の、不織布のような透過性内袋を用いて、予めパック(4)にしておき、それを例えばポリエチレンのようなプラスチック製の非透過性外袋に収納して二重包装の状態で保管をして、包装体(1)の製作時に外袋を取り除いて、包装体(1)に収納するという、いわゆる、カートリッジの要領に従った方法で、包装体(1)にパック(4)を収めるのがよい。これは、積層シート(1a)を構成する内面のポリエチレン層が直接発生物質と接触しないから適している。この場合、例えば、1〜3月間効能を放散するというように、発生物質の性能および発生時間のような性能を考慮して秤量された二酸化塩素の発生物質の相当量をパックで調合することが合理的である。
二酸化塩素を発生する物質の放散量は、形状、使用量、および放散時間を考慮して決める。平均粒径は、0.1〜8mm程度の固体状のものであり、粉末、顆粒、ペレット、タブレットのものであれば取り扱い上便利であり、粒径の小さい粉末のものは、単位重量に対する表面積が大きくなり、放散量が多くなることが予測される。二酸化塩素の放散量および放散時間を調整する為に、使用量を多くしたり、二酸化塩素を発生する物質の濃度を比較的高くしたりするなど、調整することが必要である。粉末の場合などは、一定量を袋に入れたパック状態で仕分けして、密封状態で保存することもできる。
二酸化塩素の放散量は、一応、0.001〜500ppmと任意に広範囲に使用可能であるが、感応するアレルギーなどの健康被害の個人差、器物に対する腐食の影響を考慮すれば、100ppm以下、場合によっては、50ppm以下、必要により2ppm前後、或いは1ppm、0.5ppmというように二酸化塩素発生物質の量および性能を考慮して、任意に決めるのが好ましい。いずれにせよ、細菌、ウイルス、花粉、衛生、流感、といった目的に対応して、さらに時期、場所、状況などを考慮して任意に決めることができるということも、本発明の空気清浄用具の有益性の特徴の一つである。
本発明の包装体(1)の外表面は、空気清浄機能を有する携帯兼服飾型の空気清浄用具であることからすれば、衣類に取り付けることによるファション感覚で使用する機能を果たすので、飾り、模様のような装飾をすることが好ましい。例えば、必要により任意に、積層シート(1a)の余剰領域に、例えば、「ecom」、「E.A MASK」(エコムエアマスク)、のような名称、空間除菌消毒のような機能、ClOのような成分表示、或いは宣伝を果たすような印字のような文字模様や、花柄模様のような装飾をすることもできる。印刷は、積層シートの層間に印刷層として介在させることが適している。
本発明の空気清浄用器具(5)の利用分野は、空気清浄化気体を発生する物質が何であるかにより決まるが、特に二酸化塩素の場合には、インフルエンザウイルスのようなウイルス対策、花粉、感冒、殺菌、消臭などにおいて優れた機能を発現する。さらには、蚊、ダニ、ハエなどの忌避にも若干期待される。
外出時などには図2に示す要領で、常に携帯することが好ましいが、特に、列車、自動車、航空機などの機密な場所や、食堂、飲食店、喫茶室、カラオケ室のような雑踏、繁華街といった場所、トイレのような排出を伴う場所の消毒、脱臭のために携帯することが好ましい。また、食品加工、農場、農作物の生産販売などをする場所では、作業者が本発明の空気清浄用器具を携帯して作業すると、伝染の予防効果や、保管庫に置くだけで、水産品、果物の保存期間や鮮度を高めることも期待される。
以下、本発明の有効性に関する評価を、実施例を挙げて説明をするが、本考案はこの態様に限定されるものではない。
[実施例]
〔1〕空気清浄用具の包装体の製作
(1).包装体の材料の調達
ここで示す実施例は、包装体単品を製作する場合の例である、一度に大量の包装体を、連続的に製造することも可能であり、本願発明の実施態様に包含される。
包装体材料として、最も典型的な素材である、ポリエチレンテレフタレート(PET)/アルミニウム(Al)/強化ポリエチレン(PE)からなる積層シート(1a)を入手する。寸法は、縦約8cm、横9.5cmの積層シートに裁断する。
(2).裏面にダミーシートを貼る
積層シート(1a)の裏面である、ポリエチレン側に、切り取り細片を固定する程度の若干の粘着性を有するポリエチレン製ダミーシートを配置する。
(3).穿孔をする
この積層シート(1a)とダミーシート(1a’)の二枚重ね、その積層シート部分に、丸形の寸法約5mm程度の直径の丸形孔を、一段目に直列に8個、二段目に直列に8個、というように並列に計16個を穿孔する。穿孔は、手動の丸形刃により容易にできる。しかし、この穿孔程度は、丸形孔の輪郭がわかる程度に刃を入れ、円周を切り取られた丸形細片は、脱落や、取り除かれない程度に、輪郭部にわずかな皮や被膜によりつながっているが、剥離シート(35)の裏面に付着して容易に取り除かれる程度の切込み深さとなっている。
(4).表面に剥離紙を貼る
穿孔した積層シート(1a)に対して、表面(ダミーシートの反対側)に、穿孔領域の全面を覆う程度の大きさの若干の粘着性を有する剥離シートを貼る。この剥離シートは、粘着性を有し、空気清浄用具を使用しない段階では積層シート(1a)に密着しており、穿孔された開口形成部(3)を保護している。
(5).ダミーシートの除去
積層シートに剥離シートを貼った後に、裏側に配置したダミーシートを剥がして、取り除く。
(6).包装体の製作
剥離シートを貼り付けたままの積層シート(1a)と加工をしない別の積層シート(1b)を、包装体の輪郭に沿った形状に裁断する。四方周辺の内の三周辺を、慣用の溶着装置により、ポリエチレン層を内側にして熱溶着することにより袋状の包装体を製造する。
この袋状の包装体内に、予め不織布に市販の二酸化塩素発生物質を約10g程度収納した、縦5.5cm、横8cmのパックを入れて、残りの周辺端部を熱接合することにより、包装体を作成する。
二次加工により、包装体の上の部分に、切り取り部を加工して、ネックストラップ、クリップなどの慣用の係止具の取り付けを容易にする。
〔2〕消臭試験
上記〔1〕空気清浄用具の包装体の製作により製作された空気清浄用器具の、剥離シートを剥ぎ取り、開口部を形成し二酸化塩素の放散状態で、以下のとおりの実験を実施する。
平成24年に衛生微生物研究センターで実施した、トリメチルアミンの消臭試験結果を示すと以下のとおりになる。なお、エコムエアマスクとは、本発明の空気清浄用器具の略称である。また、臭気のみをコントロールとして同様の試験をした。
試 験 試 料
測定時間 エコムエアマスク コントロール 消臭試験(%)
0分 20ppm 20ppm 0%
30分後 18ppm 20ppm 10%
60分後 14ppm 20ppm 30%
90分後 10ppm 20ppm 50%
120分後 6ppm 20ppm 70%
150分後 4ppm 20ppm 80%
180分後 0ppm 10ppm 100%

このように、本考案の空気清浄用器具は、消臭試験において有益な作用効果を奏することが容易に理解できる。
〔3〕抗菌試験
同じように、平成24年に「衛生微生物研究センター」で実施した、検体の抗菌力を調べる実験を示す。
1. 検体;エアマスク 1点
2. 試験菌;Staphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌) NBRC 13276
Escherichia coli(大腸菌) NBRC
3972
3.試験方法
3−1.試験菌液の作製;試験菌を普通寒天培地に接種し、35℃、24時間培養後、滅菌生理食塩水を用いて10/mlに調整したものを試験菌液とした。
3−2.試験試料;5cm×5cmに切り取った綿布。
3−3.試験菌液の接種および培養;試験試料に作製した試験菌液を接種し、密封容器(L25cm×W30cm×H25cm)に吊り下げ、この密閉容器の蓋部分に検体1つを貼り付け、相対湿度90%以上の環境下にし、完全密封した。この容器を35℃24時間培養した。また、検体を貼り付けていないものをコントロールとし、同様に試験を行った。
3−4.生菌数測定;24時間培養後、布をストマッカー袋に入れ、SCDLP培地で洗い出したものを試験液とし、試験液の10倍希釈系列を作製した。これら希釈液をSCDLP寒天培地に接種し、35℃、48時間培養した。培養後、形成された集落をカウントし、生菌数を換算した。
検体の抗菌試験の結果を表1、2に示す。

表1及び表2の結果から、本発明の空気清浄用器具は、抗菌試験においても有益な作用効果を奏することが容易に理解できる。
このように、本発明の空気清浄用具は、消臭試験および抗菌試験において有益な作用効果を奏することが容易に理解できる。
この空気清浄用具は、身体の襟やポケットに装着可能であり、呼吸をする、口元や鼻の位置に一定の距離で装着できる為に、安定してコンスタントに二酸化塩素が放散できるので、感冒、ウイルス、花粉などの事情を考慮して、あるいは使用場所の状況に応じて、装着位置、取り付け距離、発生物質の種類、装填量を調整することができる。
本発明の空気清浄用包装体は、二酸化塩素の強力な殺菌、除菌、消臭、忌避などの効力があるために、学校、会社、機内、車内、職場、旅行、演劇場、観戦場、学校活動、などに参加する際に装着すれば、インフルエンザ、気管支炎、風邪、伝染病、花粉の予防効果が期待され、国内外の通勤、行楽、旅行、集会、などの観光業、興行に重宝される。
また、家庭、飲食、カラオケ、厨房などにおける、顧客の消毒、衛生を保つ為に、その場所に置くだけで有益であり、調理人の衛生を保つことにも期待され、サービス業、食品業の分野でも有益である。
病院のような医療現場においても、看護、治療における病気の伝染や、予防にも期待されるので、特に、水害や天災の衛生事情が良くない地域に旅行、派遣される場合に、この空気清浄用具の装着が有益であり、医療分野、産業にも有益である。それ以外にも、養殖、養豚、魚、うなぎ、すっぽん、鯉などの人工飼育現場という水産、動植物の伝染、その養殖に携わる業者は、病気、菌の伝染、増殖を防ぐ為に、装着することが期待される。
また、トマト、きゅうり、茄子、梨、ぶどうなどの比較的菌に感染しやすい農作物を栽培する場合に、ビニルハウス、手入れ作業の際には、空気清浄用具を装着して、菌の繁殖や、衛生を保つことができるので、農水畜林産業上の分野で使用することも期待される。
しかも、比較的安価に、簡易に、容易に安定的に供給できるものであり、日本の生活、衛生、観光、旅行、生産、農水産業の発展および地域経済の活性化および発展に間接的に寄与することができる。
1.包装体 11.上側端部
1a.積層シート 1a'.ダミーシート
12.右側端部 13.左側端部
14.下側端部 141.袋口

2.係止部
21.切り取り部

3.開口形成部
31.一段開口部 32.二段開口部
311.一段目の孔 321.二段目の孔
311’.一段目の細片 321’.二段目の細片
35.剥離シート

4.二酸化塩素発生物質のパック

5.空気清浄用具

PET:ポリエチレンテレフタレート層 P:印刷面
Al:アルミニウム層 PE:強化ポリエチレ層
実用新案登録第3154094号 特開2012−90743号公報 特開平3−228771号公報)
近年、ウイルス、感冒、インフルエンザ、排気ガス汚染、花粉、口臭等による空気感染や空気汚染の影響を抑える対策が非常に重要になり、このために、通常は、布、不織布のような、いわゆるフィルターのような「マスク」を着用して対応しているのが一般的であるが、十分な機能を有するとはいえない。このような「マスク」に代わる機能を備えた、いわゆる、身近な空気そのものを浄化する、いわゆる空気清浄用機能を有する、空気そのものを浄化する機能を果たす形態の用具が求められている。
本発明の包装体(1)の外表面は、空気清浄機能を有する携帯兼服飾型の空気清浄用具であることからすれば、衣類に取り付けることによるファション感覚で使用する機能を果たすので、飾り、模様のような装飾をすることが好ましい。例えば、必要により任意に、積層シート(1a)の余剰領域に、例えば、名称、空間除菌消毒のような機能、ClOのような成分表示、或いは宣伝を果たすような印字のような文字模様や、花柄模様のような装飾をすることもできる。印刷は、積層シートの層間に印刷層として介在させることが適している。
〔2〕消臭試験
上記〔1〕空気清浄用具の包装体の製作により製作された空気清浄用器具の、剥離シートを剥ぎ取り、開口部を形成し二酸化塩素の放散状態で、以下のとおりの実験を実施する。
平成24年に衛生微生物研究センターで実施した、トリメチルアミンの消臭試験結果を示すと以下のとおりになる。なお、本発明の製品とは、本発明の空気清浄用の略称である。また、臭気のみをコントロールとして同様の試験をした。
試 験 試 料
測定時間 本発明の製品 コントロール 消臭試験(%)
0分 20ppm 20ppm 0%
30分後 18ppm 20ppm 10%
60分後 14ppm 20ppm 30%
90分後 10ppm 20ppm 50%
120分後 6ppm 20ppm 70%
150分後 4ppm 20ppm 80%
180分後 0ppm 10ppm 100%

このように、本発明の空気清浄用は、消臭試験において有益な作用効果を奏することが容易に理解できる。
〔3〕抗菌試験
同じように、平成24年に「衛生微生物研究センター」で実施した、検体の抗菌力を調べる実験を示す。
1. 検体;本発明の製品 1点
2. 試験菌;Staphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌) NBRC 13276
Escherichia coli(大腸菌) NBRC
3972
3.試験方法
3−1.試験菌液の作製;試験菌を普通寒天培地に接種し、35℃、24時間培養後、滅菌生理食塩水を用いて10/mlに調整したものを試験菌液とした。
3−2.試験試料;5cm×5cmに切り取った綿布。
3−3.試験菌液の接種および培養;試験試料に作製した試験菌液を接種し、密封容器(L25cm×W30cm×H25cm)に吊り下げ、この密閉容器の蓋部分に検体1つを貼り付け、相対湿度90%以上の環境下にし、完全密封した。この容器を35℃24時間培養した。また、検体を貼り付けていないものをコントロールとし、同様に試験を行った。
3−4.生菌数測定;24時間培養後、布をストマッカー袋に入れ、SCDLP培地で洗い出したものを試験液とし、試験液の10倍希釈系列を作製した。これら希釈液をSCDLP寒天培地に接種し、35℃、48時間培養した。培養後、形成された集落をカウントし、生菌数を換算した。
検体の抗菌試験の結果を表1、2に示す。

表1及び表2の結果から、本発明の空気清浄用は、抗菌試験においても有益な作用効果を奏することが容易に理解できる。

Claims (8)

  1. プラスチックフイルム層とアルミニウム層の積層体から構成される、少なくとも二枚の四辺形の積層シートを重ね、その隙間に空気清浄化気体発生物質を収納して、積層シートを重ねた周辺部を接合することにより形成された袋状の四辺形包装体であって、四辺形包装体の一辺が外方向に広がり、その中央部分には包装体を必要な箇所に取り付ける為の係止部が付設され、係止具が付帯しており、その係止部と相対する辺側の積層シートの面には、使用時に空気清浄化気体を放散する為に必要な開口作成部が設けられていることを特徴とする空気清浄機能を有する携帯型空気清浄用具。
  2. 空気清浄化気体を発生する物質が二酸化塩素を発生する物質であることを特徴とする請求項1に記載の空気清浄用具。
  3. プラスチックフイルム層とアルミニウム層を含む積層体が、ポリエチレン/アルミニウム/ポリエステルの三層構造の積層体であることを特徴とする請求項1に記載の携帯型空気清浄用具。
  4. 係止具が、ネックストラップ、ピン、ホック、クリップ、ボタンまたは面ファスナーからなる取り付け具であることを特徴とする請求項1に記載の携帯型空気清浄用具。
  5. 包装体を構成する積層体シートの少なくとも1面にある開口形成部が、空気清浄用具の使用時には係止部の相対する位置の下側の位置になるように配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の携帯型空気清浄用具。
  6. 積層シートに予め所定の寸法および形状に切り込まれた開口形成部は、その開口部の全面が剥離シートにより覆われて保護されている構造からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の携帯型空気清浄用具。
  7. 開口作成部を覆う剥離シートの剥ぎ取りにより包装体に開口部が形成される構造からなることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の携帯型空気清浄用具。
  8. 開口作成部が、積層シートの裏面に予めダミーシートを重ね、表面より所定の寸法および形状に切り込まれた開口部を作成し、その開口部の全面を剥離シートで保護してから、ダミーシートを除去することにより製造されることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の携帯型空気清浄用具の開口形成部の製造方法。
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