JP2014045287A - 中継プログラム、中継装置及び中継方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】異なる通信網を経由して端末装置から対向側端末装置にデータを転送する際の転送効率を高める中継プログラム等を提供する。
【解決手段】モバイルルータ3は、短距離無線網経由で機械と通信可能とすると共に、無線網経由でサーバと通信可能とする通信IFを有する。更に、モバイルルータ3は、無線網の回線安定度が短距離無線網の回線安定度よりも高く、かつ、無線網の回線速度が短距離無線網の回線速度よりも遅い所定条件を満たしたか否かを判定するプロキシ制御部を有する。更に、プロキシ制御部は、所定条件を満たした場合に、短距離無線網経由で受信した機械からのデータをメッセージバッファに一時記憶した後、一時記憶されたデータを無線網経由でサーバに転送するプロキシ制御部を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、中継プログラム、中継装置及び中継方法に関する。
通信可能な機械と機械との間でデータを転送するM2M(Machine-to-Machine)情報収集システムが知られている。既存のM2M情報収集システムでは、機械毎にM2Mサービス業者が有線の専用線を使用するシステムが知られているが、有線の専用線を敷設するには多大なコストを要する。また、M2M情報収集システムでは、世界中に普及した携帯電話のモバイルネットワークを利用するシステムが知られているが、モバイルネットワークの通信速度は低速で、しかも、その通信コストは高額である。
そこで、機械と機械との間のデータ転送を無線アドホック通信で実現し、例えば、モバイルネットワーク又は専用線に接続されたゲートウェイにデータを集約する方式も提案されている。図22は、M2M情報収集システムの一例を示す説明図である。図22に示すM2M情報収集システム200は、機械201と、通信インタフェース(以下、単にIFと称する)202と、無線アドホック網等のアクセス網203と、ゲートウェイ204と、コア網205と、サーバ206とを有する。機械201は、通信IF202を使用して、アクセス網203、ゲートウェイ204、コア網205を経由してサーバ206との間のコネクションを確立する。そして、機械201は、サーバ206との間のコネクションを確立した後、機械201からのデータをサーバ206に送信する。
しかしながら、無線アドホック網を構築するためには、機械201の配置密度を高密度化することが求められるため、多大なコストを要する。
そこで、機械201の配置密度を高密度化することなく、通信インフラの無い地域では、DTN(Delay Tolerant Networking)の蓄積運搬型の通信方式を使用したM2M情報収集システムが知られている。図23は、M2M情報収集システムの一例を示す説明図である。図23に示すM2M情報収集システム300は、機械301と、通信IF302と、第1の短距離無線網303と、中継装置304と、第2の短距離無線網305と、固定アクセスポイント(以下、単にAPと称する)306と、アクセス網307とを有する。更にM2M情報収集システム300は、ゲートウェイ308と、コア網309と、サーバ310とを有する。M2M情報収集システム300では、第1の短距離無線網303と第2の短距離無線網305との間の通信インフラが無い地域を、人や車両等で蓄積運搬型通信方式の中継装置304が物理的に移動する。
中継装置304は、第1の短距離無線網303内に移動して第1の短距離無線網303内の機械301の通信IF302と通信して機械301から情報を受信する。更に、中継装置304は、第1の短距離無線網303と第2の短距離無線網305との間の通信インフラがない地域を通過して第2の短距離無線網305内に移動する。中継装置304は、第2の短距離無線網305内に移動して第2の短距離無線網305と通信する。更に、固定AP306は、第2の短距離無線網305内に移動した中継装置304から第2の短距離無線網305経由で機械301のデータを受信し、受信したデータをアクセス網307経由でゲートウェイ308に送信する。更に、ゲートウェイ308は、アクセス網307経由で受信したデータをコア網309経由でサーバ310に送信する。
その結果、図23に示すM2M情報収集システム300では、第1の短距離無線網303と第2の短距離無線網305との間の通信インフラが無い地域での通信をDTN方式の中継装置304で補完する。そして、M2M情報収集システム300では、機械301からのデータをサーバ310に転送する。
特開2002−290563号公報 特開2006−80782号公報
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しかしながら、M2M情報収集システム300では、機械301とサーバ310との間のデータ転送の遅延が大きく、異なる通信網を経由して機械301からサーバ310にデータを転送する際の転送効率が低下する。
一つの側面では、異なる通信網を経由して端末装置から対向側端末装置にデータを転送する際の転送効率を高める中継プログラム、中継装置及び中継方法等を提供することを目的とする。
一つの案では、第1の通信網経由で端末装置と通信可能とすると共に、第2の通信網経由で対向側端末装置と通信可能とする中継装置である。中継装置のプロセッサは、第1の通信網及び第2の通信網の回線安定度及び回線速度が所定条件を満たしたか否かを判定する。プロセッサは、所定条件を満たした場合に、第1の通信網経由で受信した端末装置からのデータを記憶部に一時記憶した後、一時記憶されたデータを第2の通信網経由で対向側端末装置に転送する。
開示の態様では、異なる通信網を経由して端末装置から対向側端末装置にデータを転送する際の転送効率の向上を図る。
図1は、実施例1のM2M情報収集システムの一例を示す説明図である。 図2は、機械の一例を示す説明図である。 図3は、モバイルルータの一例を示す説明図である。 図4は、モバイルルータ内のCPUで実行する各プロセスの一例を示す説明図である。 図5は、メッセージバッファのバッファ構成の一例を示す説明図である。 図6は、IFテーブルのテーブル構成の一例を示す説明図である。 図7は、コネクションテーブルのテーブル構成の一例を示す説明図である。 図8は、履歴テーブルのテーブル構成の一例を示す説明図である。 図9は、サーバの一例を示す説明図である。 図10は、モバイルルータを搭載した車両の位置と時間との関係の一例を示す説明図である。 図11Aは、モバイルルータを使用して機械のデータをサーバに転送する転送量の推移を時系列に模式化した比較例の説明図である。 図11Bは、モバイルルータを使用して機械のデータをサーバに転送する転送量の推移を時系列に模式化した本実施例の説明図である。 図12は、M2M情報収集システム内の機械、モバイルルータ及びサーバの動作の一例を示すシーケンスである。 図13は、コネクション確立に使用するメッセージのTCP/IPデータグラムの構成の一例を示す説明図である。 図14は、コネクション確立に使用する各メッセージの設定情報の一例を示す説明図である。 図15は、実施例1のコネクション確立処理に関わるモバイルルータのCPUの処理動作の一例を示すフローチャートである。 図16は、実施例1の転送設定処理に関わるモバイルルータのCPUの処理動作の一例を示すフローチャートである。 図17は、実施例1の非同期転送処理に関わるモバイルルータのCPUの処理動作の一例を示すフローチャートである。 図18は、実施例2のM2M情報収集システムの一例を示す説明図である。 図19は、実施例2の転送設定処理に関わるモバイルルータのCPUの処理動作の一例を示すフローチャートである。 図20は、実施例2の非同期転送処理に関わるモバイルルータのCPUの処理動作の一例を示すフローチャートである。 図21は、転送プログラムを実行する通信装置の一例を示す説明図である。 図22は、M2M情報収集システムの一例を示す説明図である。 図23は、M2M情報収集システムの一例を示す説明図である。
以下、図面に基づいて、本願の開示する中継プログラム、中継装置及び中継方法の実施例を詳細に説明する。尚、本実施例により、開示技術が限定されるものではない。また、以下に示す各実施例は、矛盾を起こさない範囲で適宜組み合わせても良い。
図1は、実施例1のM2M情報収集システムの一例を示す説明図である。M2M情報収集システム1は、複数の機械2と、短距離無線網NW0と、車両に搭載したモバイルルータ3と、無線網NW1と、インターネット網NW2と、企業網NW3と、サーバ4とを有する。機械2は、例えば、自動販売機やデジタルサイネージ等の機械本体を有し、機械本体のデータを送信する通信機能を有する機器である。短距離無線網NW0は、例えば、IEEE802.11nに規定するWi−Fi(Wireless Fidelity:登録商標)やWi−Max(Worldwide Interoperability for Microwave Access:登録商標)等の短距離無線方式である。短距離無線網NW0において、モバイルルータ3は、無線エリア内に配置された機械2(2A,2B…2N)と通信する。無線網NW1は、携帯電話網である。企業網NW3は、M2Mビジネス業者が提供する専用線等である。尚、短距離無線網NW0は、無線網NW1に比較して、地理的なカバー率が低く、安定した回線の接続機会の度合、例えば、通信コネクションの確立のしやすさや継続しやすさ等を示す回線安定度が低いものの、回線速度は高速である。
モバイルルータ3は、例えば、各機械2のデータを収集する保守や営業用の車両に搭載される。モバイルルータ3は、車両が位置する短距離無線網NW0の無線エリア内の機械2との間で短距離無線網NW0のコネクションを確立する。更に、モバイルルータ3は、無線網NW1との間でコネクションを確立する。尚、モバイルルータ3を搭載した車両は、各短距離無線網NW0の無線エリア内を定期的に巡回して短距離無線網NW0経由で各機械2のデータを収集する。
機械2は、自分が位置する短距離無線網NW0の無線エリア内に進入したモバイルルータ3との間で短距離無線網NW0のコネクションを確立する。そして、機械2は、コネクション確立後、短距離無線網NW0経由で機械2のデータをモバイルルータ3に送信する。
更に、モバイルルータ3は、短距離無線網NW0経由で受信した機械2のデータを、無線網NW1、インターネット網NW2及び企業網NW3経由でサーバ4に転送する。その結果、サーバ4は、各短距離無線網NW0経由で各機械2のデータを収集できる。
図2は、機械2の一例を示す説明図である。図2に示す機械2は、機械本体21と、通信モジュール22とを有する。通信モジュール22は、通信IF23と、ストレージ24と、RAM(Random Access Memory)25と、CPU(Central Processing Unit)26と、通信バス27とを有する。通信IF23は、機械IF23Aと、NW0IF23Bとを有する。機械IF23Aは、機械本体21との通信を司る通信インタフェースである。NW0IF23Bは、機械2自体が配置された短距離無線網NW0との通信を司る通信インタフェースである。ストレージ24は、各種情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の不揮発性の記憶領域である。ストレージ24には、メッセージバッファ24Aと、IFテーブル24Bとが記憶してある。メッセージバッファ24Aは、例えば、機械2から受信したデータの関連情報を一時記憶する領域である。IFテーブル24Bは、通信IF毎に、通信可能な通信網毎の回線安定度及び回線速度を記憶するテーブルである。RAM25は、各種情報を記憶する揮発性の記憶領域である。RAM25には、コネクションテーブル25Aが記憶してある。コネクションテーブル25Aは、例えば、データ宛先のコネクション状態を記憶する。CPU26は、機械2内の通信モジュール22全体を制御する。
図3は、モバイルルータ3の一例を示す説明図である。図3に示すモバイルルータ3は、通信IF33と、ストレージ34と、RAM35と、CPU36と、通信バス37とを有する。通信IF33は、NW0IF33Aと、NW1IF33Bとを有する。NW0IF33Aは、短距離無線網NW0との通信を司るIFである。NW1IF33Bは、無線網NW1との通信を司るIFである。ストレージ34には、メッセージバッファ34Aと、IFテーブル34Bと、履歴テーブル34Cとが記憶してある。メッセージバッファ34Aは、機械2から受信したデータの関連情報を一時記憶する領域である。IFテーブル34Bは、通信IF毎に、通信可能な通信網毎の回線安定度及び回線速度を記憶するテーブルである。履歴テーブル34Cは、例えば、モバイルルータ3と通信した相手先の履歴情報を記憶するテーブルである。RAM35には、コネクションテーブル35Aと、受信バッファ35Bと、送信バッファ35Cとが記憶してある。コネクションテーブル35Aは、データ宛先のコネクション状態を管理するテーブルである。受信バッファ35Bは、NW0IF33Aを通じて短距離無線網NW0経由で受信した機械2からのデータを順次記憶する領域である。送信バッファ35Cは、NW1IF33Bを通じて無線網NW1経由でサーバ4に転送するデータを順次記憶する領域である。尚、受信バッファ35B及び送信バッファ35Cの記憶領域は有限であり、オーバフローしたデータは廃棄されるものとする。CPU36は、モバイルルータ3全体を制御する。
図4は、モバイルルータ3内のCPU36で実行する各プロセスの一例を示す説明図である。尚、図4は、モバイルルータ3のCPU36内の各プロセスを一例として説明するが、例えば、機械2内のCPU26やサーバ4内のCPU46においても同様のプロセスが実行されるものとする。図4においてCPU36は、ストレージ34に記憶された転送プログラムを読み出し、読み出された転送プログラムに基づき各種機能のプロセスを実行する。CPU36は、各種機能のプロセスとして、スケジューラ36Aと、受信制御部36Bと、送信制御部36Cと、プロキシ制御部36Dと、ルーチング制御部36Eとを有する。
スケジューラ36Aは、スケジュールを管理するプロセスとして機能する。スケジューラ36Aは、指定した時刻にプロキシ制御部36Dが割り込みをかけるプログラムであって、後述する非同期転送処理での許容時間のタイムアップ判定に使用する。
受信制御部36Bは、受信バッファ35Bを制御するプロセスとして機能する。受信制御部36Bは、通信プログラムへのアプリケーションIF及びNW0IF33Aの制御ドライバを備えたプログラムであって、IPアドレス及びアプリケーション固有のポート番号で通信する。
更に、送信制御部36Cは、送信バッファ35Cを制御するプロセスとして機能する。送信制御部36Cは、通信プログラムへのアプリケーションIF及びNW1IF33Bの制御ドライバを備えたプログラムであって、IPアドレス及びアプリケーション固有のポート番号で通信する。
プロキシ制御部36Dは、サーバ4に対して機械2の代行で通信するプロセスとして機能する。プロキシ制御部36Dは、メッセージバッファ34A、IFテーブル34B、履歴テーブル34C及びコネクションテーブル35Aを管理する。
ルーチング制御部36Eは、プロキシ制御部36D、受信制御部36B及び送信制御部36Cを制御するプロセスとして機能する。ルーチング制御部36Eは、転送データの出力側の通信IFを決定するプログラムであって、宛先を決定する図示せぬルーチングテーブルを備え、転送データの宛先アドレスに対応する出力側の通信IFをルーチングテーブルから検索する。ルーチング制御部36Eは、異なる通信網との接続を想定しているため、複数の通信IFから出力側の通信IFを選択する。
図5は、メッセージバッファ34Aのバッファ構成の一例を示す説明図である。図5に示すメッセージバッファ34Aは、メッセージ識別341Aと、宛先識別342Aと、許容時間343Aと、メッセージ本体344Aとを対応付けて管理する。メッセージ識別341Aは、データを識別するIDである。宛先識別342Aは、データの宛先を識別するIDである。許容時間343Aは、非同期転送処理に使用される、データがサーバ4に到達することが望ましい到達制限時間である。メッセージ本体344Aは、データの内容である。尚、プロキシ制御部36Dは、例えば、宛先識別342Aでメッセージバッファ34内の情報を検索する。
図6は、IFテーブル34Bのテーブル構成の一例を示す説明図である。図6に示すIFテーブル34Bは、通信可能な通信網の通信IFに関わる情報として、IF識別341Bと、回線安定度342Bと、回線速度343Bとを対応付けて管理する。IF識別341Bは、通信可能な通信網の通信IFを識別するIDである。回線安定度342Bは、通信網に関わる回線の接続機会の度合である。回線障害による不通を除き、例えば、常時通信可能な有線は回線安定度の高い通信網と言える。また、無線網NW1も地理的なカバー率に大きく依存するものの、有線の次に回線安定度の高い通信網と言える。これに対して、短距離無線網NW0は、移動しながら、一時的に利用する通信網であるため、その回線安定度は低い通信網と言える。尚、回線安定度342Bは、オペレータ操作で通信網毎のランクを適宜設定される。また、回線安定度342Bは、プログラムが通信履歴を記録し、通信履歴による通信網毎の通信の持続時間に基づきランクを動的に設定変更されるようにしても良い。尚、回線安定度は、本実施例の場合、高い順に、企業網NW3、インターネット網NW2、無線網NW1及び短距離無線網NW0の順とする。
回線速度343Bは、通信網の回線の速度である。例えば、WiFi等の短距離無線網NW0の回線速度は約20Mbps、無線網NW1の回線速度は、約300kbpsとする。尚、回線速度343Bは、例えば、通信網のカタログスペックで得た数値や、実測データの平均値をオペレータ操作で設定されるようにしたが、定期的に計測パケットで回線速度を測定して動的に設定されるようにしても良い。尚、プロキシ制御部36Dは、例えば、IF識別341BでIFテーブル34B内の情報を検索する。
図7は、コネクションテーブル35Aのテーブル構成の一例を示す説明図である。図7に示すコネクションテーブル35Aは、物理的な通信IFのリンク状態ではなく、データ宛先毎のコネクション状態を管理するものであって、宛先識別351Aと、コネクション状態352Aとを対応付けて管理する。宛先識別351Aは、データ宛先の通信機器を識別するIDである。コネクション状態352Aは、データ宛先の通信機器の通信状態を識別するものであって、例えば、「オンライン」、「オフライン」及び「プロキシ」がある。「オンライン」は、データ宛先へのコネクションが存在し、データ宛先への通信が即時可能な通信状態である。「オフライン」は、データ宛先へのコネクションが存在しない通信状態である。「プロキシ」は、機械2とサーバ4との間のコネクションがモバイルルータ3で終端され、モバイルルータ3が機械2を代行してサーバ4と通信する通信状態である。尚、プロキシ制御部36Dは、宛先識別351Aでコネクションテーブル35A内の情報を検索する。
図8は、履歴テーブル34Cのテーブル構成の一例を示す説明図である。図8に示す履歴テーブル34Cは、過去に通信した相手先の通信機器の履歴情報として、IF識別341Cと、接触履歴342Cとを対応付けて管理する。IF識別341Cは、相手先の通信機器が通信可能とする通信網の通信IFを識別するIDである。接触履歴342Cは、相手先の通信機器に関わる端末識別343Cと、回線安定度344Cと、回線速度345Cとを対応付けて管理する。端末識別343Cは、相手先の通信機器を識別するIDである。回線安定度344Cは、相手先の通信機器が通信可能とする通信網の回線安定度である。回線速度345Cは、相手先の通信機器が通信可能とする通信網の回線速度である。尚、プロキシ制御部36Dは、IF識別341Cで履歴テーブル34C内の情報を検索する。
図9は、サーバ4の一例を示す説明図である。図9に示すサーバ4は、アプリケーション41と、通信モジュール42とを有する。アプリケーション41は、例えば、機械2が自動販売機の場合、自動販売機のデータを収集する収集アプリケーション等である。通信モジュール42は、通信IF43と、ストレージ44と、RAM45と、CPU46と、通信バス47とを有する。通信IF43は、アプリIF43Aと、NW3IF43Bとを有する。アプリIF43Aは、アプリケーション41との通信を司るIFである。NW3IF43Bは、企業網NW3との通信を司るIFである。ストレージ44は、メッセージバッファ44Aと、IFテーブル44Bとを有する。メッセージバッファ44Aは、企業網NW3経由で受信したデータの関連情報を管理する。IFテーブル44Bは、通信可能な通信網の通信IFを識別するIF識別、通信網の回線安定度及び回線速度を対応付けて管理する。RAM45は、各種情報を記憶する揮発性の記憶領域である。RAM45には、コネクションテーブル45Aが記憶してある。コネクションテーブル45Aは、例えば、データ宛先のコネクション状態を記憶する。CPU46は、サーバ4全体を制御する。
図10は、モバイルルータ3を搭載した車両の位置と時間との関係の一例を示す説明図である。時間t0の時点で、モバイルルータ3を搭載した車両は、短距離無線網NW0の進入前の位置にある。時間t1の時点で、車両は、短距離無線網NW0内に進入した位置にある。時間t2の時点で、車両は、短距離無線網NW0内を通過中の位置にある。時間t3の時点で、車両は、短距離無線網NW0内を離脱する位置にある。時間t4の時点で、車両は、短距離無線網NW0の離脱後の位置にある。
図11Aは、モバイルルータ3を使用して機械2のデータをサーバ4に転送する転送量の推移を時系列に模式化した比較例の説明図である。図11Aに示す比較例では、機械2とモバイルルータ3との間の短距離無線網NW0と、モバイルルータ3とサーバ4との間の無線網NW1との回線特性を考慮しない。そして、比較例では、機械2内に一時記憶したデータをモバイルルータ3内にバッファリングせず、機械2とサーバ4との間のコネクションでデータをサーバ4に転送する例である。図10に示す時間t1の時点で、モバイルルータ3は、機械2とサーバ4との間のコネクションを確立する。そして、機械2は、例えば、満杯(3/3)のデータのサーバ4への転送を開始する。更に、時間t2の時点で、モバイルルータ3は、機械2から1/3のデータをサーバ4に転送する。しかし、機械2には、2/3のデータが残っている。そして、時間t3の時点で、モバイルルータ3は、機械2から1/3のデータをサーバ4に転送する。その結果、機械2には、1/3のデータが残り、サーバ4には、2/3のデータが転送されたことになる。しかしながら、時間t4の時点では、機械2とサーバ4との間のコネクションが切断されたため、機械2には、1/3のデータが残る。つまり、機械2とサーバ4との間のコネクションが再度確立されるまで、機械2のデータをサーバ4に転送できないことになる。
図11Aの比較例では、モバイルルータ3とサーバ4との間の無線網NW1の回線速度が、機械2とモバイルルータ3との間の短距離無線網NW0の回線速度に比較して遅く、その転送速度が制限されてしまう。その結果、モバイルルータ3が移動しながら、周辺の機械2のデータを収集する場合、限られた通信時間の中で転送できる機械2のデータ量は限定的と言える。
これに対して、図11Bは、モバイルルータ3を使用して機械2のデータをサーバ4に転送する転送量の推移を時系列に模式化した本実施例の説明図である。図11Bの本実施例では、短距離無線網NW0と無線網NW1との回線特性を考慮し、無線網NW1の回線安定度が短距離無線網NW0よりも高く、無線網NW1の回線速度が短距離無線網NW0よりも遅い所定条件を満たしている。その結果、モバイルルータ3は、所定条件を満たした場合、機械2内に蓄積されたデータをモバイルルータ3内にバッファリングする。そして、モバイルルータ3は、機械2との間のコネクションがリンクダウンしたとしても、バッファリングしたデータをサーバ4に順次転送する。例えば、時間t0の時点では、モバイルルータ3とサーバ4との間のコネクションが確立されているものの、モバイルルータ3と機械2との間のコネクションは確立されていない。この際、機械2に蓄積されたデータは満杯(3/3)とする。そして、時間t1の時点では、サーバ4とモバイルルータ3との間のコネクションが確立されたまま、モバイルルータ3と機械2との間のコネクションが確立される。この際、図11Aの比較例の時間t1の時点の機械2のデータ量は同じである。
そして、時間t2の時点では、比較例と同じく、機械2からサーバ4に1/3のデータが転送される。しかしながら、モバイルルータ3は、機械2から1/3のデータをバッファリングする。その結果、時間t2の時点では、機械2のデータ量は1/3である。更に、時間t3の時点では、機械2の残りの1/3のデータがモバイルルータ3にバッファリングされるため、機械2のデータ量は「0」となる。そして、時間t4の時点では、モバイルルータ3と機械2との間のコネクションが切断されているものの、モバイルルータ3とサーバ4との間のコネクションは維持されている。従って、モバイルルータ3は、バッファリングされた2/3のデータをサーバ4に順次転送する。その結果、時間t4の時点で、比較例では、サーバ4に対して2/3のデータしか転送できなかったのに対し、本実施例では、サーバ4に対して全ての3/3のデータの転送が完了したことになる。
次に実施例1のM2M情報収集システム1の動作について説明する。図12は、M2M情報収集システム1内の機械2、モバイルルータ3及びサーバ4の動作の一例を示すシーケンスである。図12に示す機械2は、自分が配置された短距離無線網NW0内にコネクション接続要求(CR1)をブロードキャスト送信する(ステップS11)。
モバイルルータ3は、コネクション接続要求(CR1)を受信した場合、コネクション接続要求(CR1)内の機械2を識別する機械識別、TCP/IPヘッダ内の機械2の送信元アドレス及びポート番号を対応付けてRAM35内に記憶する(ステップS12)。
モバイルルータ3は、コネクション接続要求(CR1)内の機械識別、送信元アドレス及びポート番号が記憶されると、コネクション接続要求(CR2)を無線網NW1、インターネット網NW2及び企業網NW3経由でサーバ4に送信する(ステップS13)。
更に、サーバ4は、RAM45内のコネクションテーブル45A内にある機械2とのコネクション状態を「オフライン」から「オンライン」に変更する(ステップS14)。サーバ4は、コネクション接続要求承認(CRA1)をモバイルルータ3に送信する(ステップS15)。モバイルルータ3は、コネクション接続要求承認(CRA1)を受信した場合、コネクション接続要求承認(CRA2)を機械2に送信する(ステップS16)。そして、機械2は、コネクション接続要求承認(CRA2)を受信した場合、RAM45内のコネクションテーブル45A内にあるサーバ4とのコネクション状態を「オフライン」から「オンライン」に変更する(ステップS17)。
機械2は、ストレージ24内のメッセージバッファ24A内に蓄積されたデータをモバイルルータ3に送信する(ステップS18)。尚、機械2は、モバイルルータ3との間の短距離無線網NW0のコネクションを確立したので、蓄積されたデータをモバイルルータ3に高速に送信する。モバイルルータ3は、機械2から受信したデータをサーバ4に転送する(ステップS19)。更に、モバイルルータ3は、機械2から受信したデータに対する応答(ACK)を機械2に送信する(ステップS20)。また、サーバ4は、モバイルルータ3から受信したデータに対する応答(ACK)をモバイルルータ3に送信する(ステップS21)。
次に、機械2は、モバイルルータ3との間のリンクダウンを検出した場合(ステップS22)、RAM25内のコネクションテーブル25A内にあるサーバ4とのコネクション状態を「オンライン」から「オフライン」に変更する(ステップS23)。尚、機械2とモバイルルータ3との間のリンクダウンは、例えば、短距離無線網NW0の無線エリア内からモバイルルータ3を搭載した車両が離脱して、機械2とモバイルルータ3との間のコネクションが切断された場合に生じる。
モバイルルータ3は、ステップS22にて機械2との間のリンクダウンを検出した場合、コネクション状態通知(CSN)をサーバ4に通知する(ステップS24)。尚、コネクション状態通知(CSN)は、機械2との間のリンクダウンが検出された場合、モバイルルータ3が機械2を代行するプロキシ状態である旨をサーバ4に通知するものである。
サーバ4は、コネクション状態通知(CSN)を受信した場合、RAM45内のコネクションテーブル45Aの機械2とのコネクション状態を「オンライン」から「プロキシ」に変更する(ステップS25)。更に、モバイルルータ3は、メッセージバッファ34Aに記憶中の機械2からのデータがある場合、当該データをサーバ4に転送する(ステップS26)。そして、サーバ4は、データを受信した場合、データに対する応答(ACK)をモバイルルータ3に送信する(ステップS27)。その結果、モバイルルータ3は、機械2とのコネクションが切断されたとしても、メッセージバッファ34Aに一時記憶されたデータを無線網NW1、インターネット網NW2及び企業網NW3経由でサーバ4に転送できる。
そして、モバイルルータ3は、メッセージバッファ34Aに一時記憶されたデータが無くなった時点でコネクション状態通知(CSN)をサーバ4に通知する(ステップS28)。尚、コネクション状態通知(CSN)は、オフライン状態を通知する。サーバ4は、コネクション状態通知(CSN)を受信した場合、RAM45内のコネクションテーブル45Aの機械2とのコネクション状態を「プロキシ」から「オフライン」に変更し(ステップS29)、図12に示す処理動作を終了する。
図12に示すモバイルルータ3は、機械2とサーバ4との間のコネクションを確立し、機械2からのデータをサーバ4に転送する。その結果、モバイルルータ3は、異なる通信網経由で機械2からのデータをサーバ4に転送できる。
モバイルルータ3は、機械2とサーバ4との間の通信中に、機械2との間のリンクダウンを検出すると、機械2を代行して機械2のコネクション状態(プロキシ)をサーバ4に通知する。その結果、サーバ4は、機械2のコネクション状態を認識できるため、リンクダウンしたプロキシ状態の機械2に対する無駄なメッセージコマンドの送信を回避できる。
図13は、コネクション確立に使用するメッセージのTCP/IPデータグラムの構成の一例を示す説明図である。図13に示すメッセージ60は、バージョン61と、ヘッダ長62と、TOS63と、パケット長64と、識別番号65と、フラグ66と、フラグメントオフセット67と、TTL68と、プロトコル番号69と、ヘッダチェックサム70とを有する。バージョン61は、プロトコルを識別する情報である。ヘッダ長62は、IPヘッダの長さを示す情報である。TOS(Type of Service)63は、IPパケットの優先順位を決定する情報である。パケット長64は、IPヘッダとデータを含むパケット全体の長さを示す情報である。識別番号65は、分割パケットを識別する番号である。フラグ66は、IPパケットの分割制御に使用する情報である。フラグメントオフセット67は、分割されたパケットが元のデータのどの位置にあるかを示す情報である。TTL(Time to Live)68は、パケットの生存時間を示す情報である。プロトコル番号69は、IPの上位層プロトコルを識別する情報である。ヘッダチェックサム70は、IPヘッダ内に誤りがあるか否かを検査する情報である。
メッセージ60は、送信元IPアドレス71と、宛先IPアドレス72と、オプション73と、パディング74と、送信元ポート番号75と、宛先ポート番号76と、シーケンス番号77と、確認応答番号78と、ヘッダ長79とを有する。送信元IPアドレス71は、パケット送信元のIPアドレスである。宛先IPアドレス72は、パケット宛先のIPアドレスである。オプション73は、IPパケットに付加するオプションを指定する情報である。パディング74は、オプション指定時に「0」をパディングして4バイトの倍数になるように調整する領域である。送信元ポート番号75は、パケット送信元のポート番号である。宛先ポート番号76は、パケット宛先のポート番号である。シーケンス番号77は、データ順序を識別する情報である。確認応答番号78は、受信データの位置を識別する確認応答の情報である。ヘッダ長79は、IPヘッダの長さを示す情報である。
メッセージ60は、予約済み80と、コードビット81と、ウインドウサイズ82と、チェックサム83と、緊急ポインタ84と、オプション85と、データ86とを有する。予約済み80は、予約済みビットである。コードビット81は、コードを識別する情報である。ウインドウサイズ82は、受信側のウインドウサイズを相手に伝えるために利用する情報である。チェックサム83は、パケットの整合性を検査する情報である。緊急ポインタ84は、パケット内に緊急データが含まれているか否かを示す情報である。オプション85は、TCP接続における各種特性を設定するのに使用する情報である。データ86は、データ本体である。
図14は、コネクション確立に使用する各メッセージの設定情報の一例を示す説明図である。コネクション接続要求(CR1)は、機械2から短距離無線網NW0経由でモバイルルータ3に送信するメッセージである。コネクション接続要求(CR1)の送信元IPアドレス91は機械2のIPアドレス、宛先IPアドレス92はブロードキャスト、送信元ポート番号93は任意のポート番号、宛先ポート番号94はプロキシポート番号である。更に、コネクション接続要求(CR1)のデータ95は、メッセージ種別、機械識別、サーバ識別及びサーバポート番号等である。
コネクション接続要求(CR2)は、モバイルルータ3から無線網NW1経由でサーバ4に送信するメッセージである。コネクション接続要求(CR2)の送信元IPアドレス91はモバイルルータ3のIPアドレス、宛先IPアドレス92はサーバ4のIPアドレス、送信元ポート番号93は任意のポート番号、宛先ポート番号94はアプリポート番号である。更に、コネクション接続要求(CR2)のデータ95は、メッセージ種別、機械識別、サーバ識別及びサーバポート番号等である。
コネクション接続要求承認(CRA1)は、サーバ4から無線網NW1経由でモバイルルータ3に送信するメッセージである。コネクション接続要求承認(CRA1)の送信元IPアドレス91はサーバ4のIPアドレス、宛先IPアドレス92はモバイルルータ3のIPアドレス、送信元ポート番号93は任意のポート番号、宛先ポート番号94は任意のポート番号である。更に、コネクション接続要求承認(CRA1)のデータ95は、メッセージ番号及び機械種別等である。
コネクション接続要求承認(CRA2)は、モバイルルータ3から短距離無線網NW0経由で機械2に送信するメッセージである。コネクション接続要求承認(CRA2)の送信元IPアドレス91はモバイルルータ3のIPアドレス、宛先IPアドレス92は機械2のIPアドレス、送信元ポート番号93は任意のポート番号、宛先ポート番号94は任意のポート番号である。更に、コネクション接続要求承認(CRA2)のデータ95は、メッセージ種別及び機械識別等である。
コネクション状態通知(CSN)は、モバイルルータ3から無線網NW1経由でサーバ4に送信するメッセージである。コネクション状態通知(CSN)の送信元IPアドレス91はモバイルルータ3のIPアドレス、宛先IPアドレス92はサーバ4のIPアドレス、送信元ポート番号93は任意のポート番号、宛先ポート番号94はアプリポート番号である。更に、コネクション状態通知(CSN)のデータ95は、メッセージ種別、機械識別及びコネクション状態等である。
図15は、実施例1のコネクション確立処理に関わるモバイルルータ3のCPU36の処理動作の一例を示すフローチャートである。図15においてモバイルルータ3内のCPU36のプロキシ制御部36Dは、機械2からコネクション接続要求(CR1)を受信したか否かを判定する(ステップS31)。プロキシ制御部36Dは、コネクション接続要求(CR1)を受信した場合(ステップS31肯定)、コネクション接続要求(CR1)内の送信元情報、宛先情報、送信元ポート番号及び宛先ポート番号を記憶する(ステップS32)。尚、ルーチング制御部36Eは、コネクション接続要求(CR1)のデータ95に設定されているサーバ識別からサーバ4のIPアドレスを検索し、出力側の通信IFとして無線網NW1のNW1IF33Bを決定する。
プロキシ制御部36Dは、NW1IF33Bを通じて、サーバ4に対してコネクション接続要求(CR2)を送信する(ステップS33)。つまり、プロキシ制御部36Dは、コネクション接続要求(CR1)のデータ95を、そのまま複写した新たなコネクション接続要求(CR2)を生成する。そして、プロキシ制御部36Dは、コネクション接続要求(CR1)のデータ95に設定されているサーバポート番号に向けて、生成されたコネクション接続要求(CR2)を送信する。そして、サーバ4は、NW3IF43Bを通じてコネクション接続要求(CR2)を受信した場合、コネクション接続要求(CR2)内の機械識別に基づきコネクションテーブル45A内の該当エントリのコネクション状態を「オンライン」に設定する。
プロキシ制御部36Dは、一定時間内に、コネクション接続要求(CR2)に対するコネクション接続要求承認(CRA1)を受信したか否かを判定する(ステップS34)。プロキシ制御部36Dは、コネクション接続要求承認(CRA1)を受信した場合(ステップS34肯定)、機械2に対してコネクション接続要求承認(CRA2)を送信する(ステップS35)。尚、プロキシ制御部36Dは、コネクション接続要求承認(CRA1)のデータ95をそのまま複写した新規のコネクション接続要求承認(CRA2)を生成する。そして、プロキシ制御部36Dは、ステップS32で記憶した送信元情報をCRA1内の機械識別で検索し、コネクション接続要求(CRA2)の宛先に設定して送信する。その結果、機械2は、コネクション接続要求承認(CRA2)を受信した場合、コネクション接続要求承認(CRA2)のTCP/IPヘッダの送信元IPアドレス、送信元ポート番号に向けてデータ送信を開始する。
プロキシ制御部36Dは、機械2に対する定期的なキープアライブの送信及び応答有無に応じて機械2との間のコネクションを監視する(ステップS36)。プロキシ制御部36Dは、コネクション監視結果に基づき機械2との間でリンクダウンを検出したか否かを判定する(ステップS37)。尚、プロキシ制御部36Dは、キープアライブの応答がない場合や、コネクションの切断通知を検出した場合、機械2との間のリンクダウンを検出する。
プロキシ制御部36Dは、機械2との間のリンクダウンを検出した場合(ステップS37肯定)、コネクション状態を「プロキシ」に変更するコネクション状態通知(CSN)をサーバ4に送信する(ステップS38)。尚、プロキシ制御部36Dは、コネクション状態通知(CSN)をサーバ3のアプリケーションポートに向けて送信する。また、プロキシ制御部36Dは、所定ポリシに基づきプロキシ状態を維持できる。
プロキシ制御部36Dは、サーバ4に対するデータの送信が完了したか否かを判定する(ステップS39)。プロキシ制御部36Dは、サーバ4に対するデータの送信が完了した場合(ステップS39肯定)、コネクション状態を「オフライン」に変更するコネクション状態通知(CSN)をサーバ4に送信し(ステップS40)、図15に示す処理動作を終了する。尚、サーバ4は、コネクション状態通知(CSN)を受信した場合、コネクション状態通知(CSN)のコネクション状態を機械識別に基づきコネクションテーブル45Aの該当エントリに設定する。
また、プロキシ制御部36Dは、機械2からのコネクション接続要求(CR1)を受信しなかった場合(ステップS31否定)、図15に示す処理動作を終了する。
また、プロキシ制御部36Dは、機械2との間のリンクダウンを検出しなかった場合(ステップS37否定)、サーバ4に対するデータの送信が完了したか否かを判定する(ステップS41)。プロキシ制御部36Dは、サーバ4に対するデータの送信が完了した場合(ステップS41肯定)、サーバ4に対してコネクション状態を「オフライン」に変更するコネクション状態通知(CSN)を送信すべく、ステップS40に移行する。また、プロキシ制御部36Dは、サーバ4に対するデータの送信が完了しなかった場合(ステップS41否定)、機械2との間のリンクダウンを検出したか否かを判定すべく、ステップS37に移行する。
また、プロキシ制御部36Dは、一定時間内にコネクション接続要求承認(CRA1)を受信しなかった場合(ステップS34否定)、機械2に対してコネクション接続要求非承認(CRNA)を送信し(ステップS42)、図15に示す処理動作を終了する。尚、コネクション接続要求非承認(CRNA)は、メッセージ種別は異なるものの、CRA2の設定情報とほぼ同一である。また、プロキシ制御部36Dは、サーバ4に対するデータの送信が完了していない場合(ステップS39否定)、サーバ4に対するデータの送信が完了したか否かを判定すべく、ステップS39に移行する。
図15に示すコネクション確立処理のモバイルルータ3は、機械2とサーバ4との間のコネクションを確立し、機械2からのデータをサーバ4に転送する。その結果、モバイルルータ3は、異なる通信網経由で機械2からのデータをサーバ4に転送できる。
モバイルルータ3は、機械2とサーバ4との間の通信中に、機械2との間のリンクダウンを検出すると、機械2を代行して機械2のコネクション状態(プロキシ)をサーバ4に通知する。その結果、サーバ4は、機械2のコネクション状態を認識できるため、リンクダウンしたプロキシ状態の機械2に対する無駄なメッセージコマンドの送信を回避できる。
図16は、実施例1の転送設定処理に関わるモバイルルータ3のCPU36の処理動作の一例を示すフローチャートである。図16に示す転送設定処理は、入力側の通信IF側の通信網及び出力側の通信IF側の通信網の回線特性に基づき機械2からのデータをサーバ4に転送する際の転送方法を設定する処理である。図16においてモバイルルータ3のCPU36内のプロキシ制御部36Dは、機械2から受信したデータの出力側の通信IFを決定する(ステップS51)。尚、実施例1の場合、出力側の通信IFは、例えば、無線網NW1のNW1IF33Bである。
プロキシ制御部36Dは、決定された出力側の通信IFが通信可能であるか否かを判定する(ステップS52)。プロキシ制御部36Dは、出力側の通信IFが通信可能な場合(ステップS52肯定)、入力側の通信IF側の通信網に比較して出力側の通信IF側の通信網の回線安定度が高く、回線速度が遅いとする所定条件を満たしたか否かを判定する(ステップS53)。尚、プロキシ制御部36Dは、出力側の通信IFであるNW1IF33Bの識別情報でIFテーブル34B内の回線安定度及び回線速度を検索する。本実施例では、入力側の通信IF側の通信網である短距離無線網NW0の回線安定度は「1」、回線速度は20Mbps、出力側の通信IF側の通信網である無線網NW1の回線安定度は「2」、回線速度は300kbpsである。従って、プロキシ制御部36Dは、所定条件を満たしたことになる。
プロキシ制御部36Dは、所定条件を満たした場合(ステップS53肯定)、非同期転送を設定し(ステップS54)、図16に示す処理動作を終了する。尚、非同期転送は、機械2からのデータをメッセージバッファ34Aに一時記憶した後、一時記憶されたデータをサーバ4に転送するものである。すなわち、実施例1では、入力側の通信IF側の短距離無線網NW0と出力側の通信IF側の無線網NW1との間を非同期でデータ転送するものである。
プロキシ制御部36Dは、所定条件を満たさない場合(ステップS53否定)、同期転送を設定し(ステップS55)、図16に示す処理動作を終了する。尚、所定条件を満たさない場合とは、例えば、NW1IF33Bの無線網NW1の電波状態が悪く、煩雑に切れる場合、部分的にカバーされていない箇所を通過する場合、無線網NW1の回線速度が非常に高速な場合等である。安定した通信網が得られない場合、モバイルルータ3は、データを一時記憶しても、後に転送できるか否かは不確定である。従って、無線網NW1の回線速度が高速な場合は、出力側の通信IFが転送速度を制限する要因となり得ないため、一時記憶せずに、同期転送を採用した方が、転送効率が良くなる。また、同期転送は、機械2から受信したデータをメッセージバッファ34Aに一時記憶せず、受信したデータをサーバ4に転送するものである。すなわち、同期転送は、入力側の通信網と出力側の通信網との間を同期してデータ転送するものである。所定条件を満たさない出力側IFの通信網では、機械2からのデータをモバイルルータ3でバッファリングしたとしても、後でデータが転送できる保証は無く、非同期に転送せず、エンドツーエンドで転送が可能な場合に、即時転送した方が、転送効率が良くなる。
また、プロキシ制御部36Dは、決定した出力側の通信IFが通信可能でない場合(ステップS52否定)、非同期転送を設定すべく、ステップS54に移行する。
図16の転送設定処理では、出力側の通信IFを決定し、出力側の通信IFの通信網が入力側の通信IF側の通信網に比較して回線安定度が高く、回線速度が遅い所定条件を満たした場合、機械2とサーバ4との間のモバイルルータ3による非同期転送を設定する。その結果、モバイルルータ3は、入力側の通信IF側の短距離無線網NW0と出力側の通信IF側の無線網NW1との間を非同期で効率よくデータ転送できる。
転送設定処理では、出力側の通信IF側の通信網が入力側の通信IF側の通信網に比較して回線安定度が高く、回線速度が遅い所定条件を満たさなかった場合、機械2とサーバ4との間のモバイルルータ3による同期転送を設定する。その結果、モバイルルータ3は、入力側の通信IF側の通信網と出力側の通信IF側の通信網との間を同期して効率よくデータ転送できる。
図17は、実施例1の非同期転送処理に関わるモバイルルータ3のCPU36の処理動作の一例を示すフローチャートである。図17に示す非同期転送処理は、機械2から受信したデータを一時記憶した後、一時記憶されたデータをサーバ4に順次転送する処理である。図17においてモバイルルータ3のCPU36内のプロキシ制御部36Dは、機械2から受信したデータをメッセージバッファ34Aに一時記憶し(ステップS61)、出力側の通信IFとの間のコネクションを確立したか否かを判定する(ステップS62)。尚、出力側の通信IFは、本実施例の場合、無線網NW1のNW1IF33Bである。
プロキシ制御部36Dは、出力側の通信IFとの間のコネクションを確立した場合(ステップS62肯定)、メッセージバッファ34Aに一時記憶されたデータを出力側の通信IFに伝送し(ステップS63)、図17に示す処理動作を終了する。その結果、モバイルルータ3は、メッセージバッファ34Aに一時記憶された機械2のデータを、無線網NW1を経由してサーバ4に転送する。
更に、プロキシ制御部36Dは、出力側の通信IFとの間のコネクションを確立しなかった場合(ステップS62否定)、図17に示す処理動作を終了する。
図17に示す非同期転送処理のモバイルルータ3は、機械2からのデータをメッセージバッファ34Aに一時記憶した後、一時記憶されたデータをサーバ4に転送する。その結果、入力側の通信IF側の通信網である短距離無線網NW0と出力側の通信IF側の通信網である無線網NW1との間を非同期で効率よくデータ転送できる。
実施例1のモバイルルータ3は、入力側の通信IF側の通信網に比較して出力側の通信IF側の通信網の回線安定度が高く、回線速度が遅い条件を満たした場合、入力側の通信IF経由で受信した機械2からのデータをメッセージバッファ34Aに一時記憶する。更に、モバイルルータ3は、一時記憶されたデータを出力側の通信IF経由でサーバ4に転送する。その結果、モバイルルータ3は、異なる通信網間を非同期で機械2からの情報をサーバ4に効率よく転送できる。
モバイルルータ3は、入力側の通信IF側の通信網に比較して出力側の通信IF側の通信網の回線安定度が高く、回線速度が遅い所定条件を満たさない場合、入力側のIF経由で受信した機械2からのデータをメッセージバッファ34Aに記憶しない。そして、モバイルルータ3は、データを出力側の通信IF経由でサーバ4に効率よく転送できる。
実施例1では、複数の機械2の間をモバイルルータ3を搭載した車両が巡回し、機械2のデータを収集する場合に、モバイルルータ3と機械2との間の通信時間が短い場合でも、高速の短距離無線網NW0を活用し、大量データを機械2から受信できる。そして、モバイルルータ3は、機械2から受信したデータを一時記憶する。更に、モバイルルータ3は、移動により機械2とのコネクションが終了した後も、一時記憶されたデータを、無線網NW1を用いてサーバ4に転送できる。
実施例1では、データ収集に必要なモバイルルータ3の台数、すなわち無線網NW1の回線数を減らして通信コストを低く抑えたM2Mの通信インフラを構築できる。
実施例1のモバイルルータ3が、機械2からサーバ4へのコネクション接続要求を代行する。その結果、機械2は、蓄積運搬形通信を適用しながらも、サーバ4へのデータ到達性を保証できる。そして、機械2とサーバ4の双方に、動的に変化するモバイルルータ3を意識させることなく、個々の通信網に適した効率的なデータ転送が可能となる。
実施例1では、異なる通信網に跨り通信を行う場合に、エンドツーエンドを構成する最も回線速度の遅い通信網に転送速度が制限されずに、各通信網の転送効率を最大に活かせる。
実施例1では、コネクションと、データ転送制御とを分離し、コネクション自体は、エンドツーエンドで確立されているようにモバイルルータ3がプロキシし、実際のデータ転送は、通信網の回線特性に応じて非同期で転送する。その結果、通信網の回線特性を最大限に活かしたデータの転送制御が可能となる。
実施例1では、転送制御でストレージ34を用いることで、データの長期バッファリングを可能にし、転送に用いる回線特性を参照し、異なる通信網間の速度調整が可能になる。
実施例1では、移動するモバイルルータ3が、非同期転送を行う場合でも、機械2とサーバ4との間の相互通信性を維持し、機械2及びサーバ4が相互に識別情報のみで通信が可能になる。
モバイルルータ3は、機械2とサーバ4との間の通信中に、機械2との間のリンクダウンを検出すると、機械2を代行して機械2のコネクション状態(プロキシ)をサーバ4に通知する。その結果、サーバ4は、機械2のコネクション状態を認識できるため、リンクダウンしたプロキシ状態の機械2に対する無駄なメッセージコマンドの送信を回避できる。
尚、上記実施例1のM2M情報収集システム1では、モバイルルータ3が無線網NW1を経由して機械2から受信したデータをサーバ4に転送するシステム構成を例示した。しかしながら、モバイルルータ3が無線網NW1は勿論のこと、無線網NW1よりも回線安定度及び回線速度に優れた通信網、例えば、企業網NW3に接続する通信機器経由で受信データをサーバ4に転送しても良い。この場合の実施の形態につき、実施例2として以下に説明する。
図18は、実施例2のM2M情報収集システムの一例を示す説明図である。尚、実施例1のM2M情報収集システム1と同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
図18に示すM2M情報収集システム1Aは、複数の短距離無線網NW0の内、1個の短距離無線網NW0内に企業網NW3と接続するゲートウェイ5を配置する。そして、機械2からのデータをメッセージバッファ34Aに一時記憶されたモバイルルータ3を搭載した車両は、ゲートウェイ5が配置された短距離無線網NW0内に進入する。そして、モバイルルータ3は、短距離無線網NW0内のゲートウェイ5との間のコネクションを確立した後、ゲートウェイ5と接続する企業網NW3を経由して、一時記憶された機械2のデータをサーバ4に転送する。
モバイルルータ3内のCPU36は、新たな通信機器との通信を検出した場合、通信機器と接続する通信網、通信網の回線安定度及び回線速度を履歴情報として履歴テーブル34C内に記憶する。尚、履歴テーブル34Cには、履歴情報として、企業網NW3のIF識別、企業網NW3に接続するゲートウェイ5の端末識別、企業網NW3の回線安定度及び回線速度が記憶してある。尚、例えば、企業網NW3の回線安定度は「3」、企業網NW3の回線速度は「11Gbps」とする。
そして、CPU36は、非同期転送を設定中に、履歴テーブル34Cを参照し、非同期設定処理に関わる出力側の通信IF側の通信網、例えば、無線網NW1の回線安定度及び回線速度よりも優れた、サーバ4に通信可能な通信網に接続する通信機器を検索する。CPU36は、無線網NW1の回線安定度及び回線速度が優れた通信網に接続する通信機器、例えば、企業網NW3に接続するゲートウェイ5を検索する。そして、CPU36は、企業網NW3に接続するゲートウェイ5を検索した場合、一時記憶中のデータの有効時間及びサーバ4へのデータ到達予測時間に基づき許容時間を算出する。尚、許容時間は、データが無線網NW1経由でサーバ4に到達すれば良しとする最大の制限時間である。更に、CPU36内のプロキシ制御部36Dは、許容時間までは無線網NW1を経由して一時記憶したデータのサーバ4への転送を停止し、ゲートウェイ5を通じて企業網NW3経由でのサーバ4への転送を優先する。プロキシ制御部36Dは、許容時間までにゲートウェイ5との間のコネクションが確立できなかった場合、無線網NW1経由でデータをサーバ4に転送する。
図19は、実施例2の転送設定処理に関わるモバイルルータ3のCPU36の処理動作の一例を示すフローチャートである。図19に示す転送設定処理は、通常の出力側の通信IF及び優先IFを決定すると共に、通常の出力側の通信IFの転送方法を設定する処理である。
図19においてモバイルルータ3のCPU36内のプロキシ制御部36Dは、機械2から受信したデータの通常の出力側の通信IFを決定する(ステップS71)。尚、実施例2の場合、通常の出力側の通信IFは、無線網NW1とする。
プロキシ制御部36Dは、履歴テーブル34Cを参照し、通常の出力側の通信IFの回線安定度及び回線速度に基づき優先IFを決定する(ステップS72)。尚、プロキシ制御部36Dは、履歴テーブル34Cを参照し、通常の出力側の通信IFである無線網NW1の回線安定度が高く、その回線速度も高速の優先IFとして、例えば、企業網NW3と接続するゲートウェイ5を決定する。
プロキシ制御部36Dは、決定した通常の出力側の通信IFが通信可能であるか否かを判定する(ステップS73)。プロキシ制御部36Dは、通常の出力側の通信IFが通信可能な場合(ステップS73肯定)、入力側の通信IFに比較して通常の出力側の通信IFの回線安定度が高く、回線速度が遅い所定条件を満たしたか否かを判定する(ステップS74)。
プロキシ制御部36Dは、所定条件を満たした場合(ステップS74肯定)、非同期転送を設定し(ステップS75)、図19に示す処理動作を終了する。
また、プロキシ制御部36Dは、所定条件を満たさない場合(ステップS74否定)、同期転送を設定し(ステップS76)、図19に示す処理動作を終了する。また、プロキシ制御部36Dは、決定した通常の出力側の通信IFが通信可能でない場合(ステップS73否定)、非同期転送を設定すべく、ステップS75に移行する。
図19に示す転送設定処理では、通常の出力側の通信IF側の通信網の回線安定度が高く、その回線速度が高速の通信網と接続する通信機器が履歴テーブル34C内にある場合、その通信機器を優先IFに設定する。その結果、機械2のデータをサーバ4に転送する転送効率を高めることができる。
図20は、実施例2の非同期転送処理に関わるモバイルルータ3のCPU36の処理動作の一例を示すフローチャートである。図20に示す非同期転送処理は、機械2から受信したデータを一時記憶した後、一時記憶されたデータを優先IF又は通常の出力側の通信IFを通じてサーバ4に転送する処理である。図20においてモバイルルータ3のCPU36内のプロキシ制御部36Dは、機械2から受信したデータをメッセージバッファ34Aに一時記憶する(ステップS81)。更に、プロキシ制御部36Dは、通常の出力側の通信IF側の通信網、例えば、無線網NW1を経由して一時記憶されたデータをサーバ4に到達すべき許容時間を算出する(ステップS82)。そして、プロキシ制御部36Dは、データ毎に許容時間をメッセージバッファ34A内に記憶する。尚、例えば、データの有効時間を1時間、データ量を10Mバイト、無線網NW1の回線速度を300kbps、サーバ4に到達するまでのデータ到達予測時間を5分とした場合、許容時間は55分となる。
プロキシ制御部36Dは、優先IFとの間のコネクション確立を監視する(ステップS83)。尚、プロキシ制御部36Dは、優先IFであるゲートウェイ5からのコネクション接続要求承認(CRA)の受信有無に基づきコネクション確立を監視する。プロキシ制御部36Dは、許容時間内に優先IFとの間のコネクションを確立したか否かを判定する(ステップS84)。尚、優先IFは、図18の場合、サーバ4と接続する企業網NW3と接続するゲートウェイ5である。しかも、許容時間のタイムアップは、スケジューラ36Aを使用するものである。
プロキシ制御部36Dは、許容時間内に優先IFとの間のコネクションを確立した場合(ステップS84肯定)、メッセージバッファ34Aに一時記憶されたデータを優先IF経由でサーバ4に転送する(ステップS85)。そして、プロキシ制御部36Dは、図20に示す処理動作を終了する。その結果、モバイルルータ3は、メッセージバッファ34Aに一時記憶されたデータを、ゲートウェイ5を通じて企業網NW3経由でサーバ4に転送する。
プロキシ制御部36Dは、許容時間内に優先IFとの間のコネクションを確立しなかった場合(ステップS84否定)、通常の出力側の通信IFとの間のコネクションを確立したか否かを判定する(ステップS86)。尚、通常の出力側の通信IFは、実施例2の場合、無線網NW1のNW1IF33Bである。プロキシ制御部36Dは、通常の出力側の通信IFとの間のコネクションを確立した場合(ステップS86肯定)、メッセージバッファ34Aに一時記憶されたデータを出力側の通信IF経由でサーバ4に転送し(ステップS87)、図20の処理動作を終了する。その結果、モバイルルータ3は、メッセージバッファ34Aに一時記憶されたデータを、無線網NW1経由でサーバ4に転送する。
また、プロキシ制御部36Dは、通常の出力側の通信IFとの間のコネクションを確立しなかった場合(ステップS86否定)、通常の出力側の通信IFとの間のコネクションを確立したか否かを判定すべく、ステップS86に移行する。
図20に示す非同期転送処理のモバイルルータ3は、許容時間内に優先IFとのコネクションを確立した場合、メッセージバッファ34Aに一時記憶されたデータを優先IF経由でサーバ4に転送する。その結果、モバイルルータ3は、企業網NW3経由で機械2のデータをサーバ4に効率良く転送できる。
モバイルルータ3は、許容時間内に優先IFとのコネクションを確立しなかった場合、通常の出力側の通信IFとのコネクションを確立し、メッセージバッファ34Aに一時記憶されたデータを通常の出力側の通信IF経由でサーバ4に転送する。その結果、モバイルルータ3は、無線網NW1経由で機械2のデータをサーバ4に効率良く転送できる。
実施例2のモバイルルータ3は、履歴テーブル34Cを参照し、出力側の通信IF側の通信網の回線安定度が通常の出力側の通信IF側の通信網よりも回線安定度が高く、回線速度が速い通信機器を優先IFとして選択する。モバイルルータ3は、メッセージバッファ34Aに一時記憶された機械2のデータを優先IF経由でサーバ4に優先的に転送する。その結果、M2M情報収集システム1A内のデータ転送効率の最適化が図れる。そして、アプリケーションが求める通信の緊急性により、無線網NW1経由で転送するデータの選別が可能となり、更なる通信コストを軽減できる。
モバイルルータ3は、自分が保有する通信IFより更に高速な回線を有する通信機器(例えば、有線で接続された無線ホットスポット)に遭遇する可能性がある。そして、モバイルルータ3は、過去の通信機器との通信履歴の中に、当該通信機器が保有する通信IFの情報を履歴情報として記憶できる。
尚、上記実施例では、機械2からデータをサーバ4に転送するM2M情報収集システム1について説明したが、機械2やサーバ4に限定されるものではなく、異なる通信網間で端末装置から対向側端末装置にデータを転送する中継システムにも適用可能である。
また、図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
更に、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良い。また、各種処理機能は、CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良いことは言うまでもない。
ところで、本実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムを通信装置で実行することで実現できる。そこで、以下では、上記実施例と同様の機能を有するプログラムを実行する通信装置の一例を説明する。図21は、転送プログラムを実行する通信装置の一例を示す説明図である。
図21において転送プログラムを実行する通信装置100では、ROM110、RAM120、プロセッサ130、操作部140及び通信部150を有する。そして、ROM110には、上記実施例と同様の機能を発揮する転送プログラムが予め記憶されている。尚、ROM110ではなく、図示せぬドライブで読取可能な記録媒体に転送プログラムが記録されていても良い。また、記録媒体としては、例えば、CD−ROM、DVDディスク、USBメモリ、SDカード等の可搬型記録媒体、フラッシュメモリ等の半導体メモリ等でも良い。転送プログラムとしては、図21に示すように、判定プログラム110A及び制御プログラム110Bである。尚、プログラム110A及び110Bについては、適宜統合又は分散しても良い。
そして、プロセッサ130は、これらのプログラム110A及び110BをROM110から読み出し、これら読み出された各プログラムを実行する。そして、プロセッサ130は、各プログラム110A及び110Bを、判定プロセス130A及び制御プロセス130Bとして機能する。通信部150は、第1の通信網経由で端末装置と通信可能とすると共に、第2の通信網経由で対向側端末装置と通信可能とするIF機能である。
通信装置100のプロセッサ130は、第2の通信網の回線安定度が第1の通信網の回線安定度よりも高く、かつ、第2の通信網の回線速度が第1の通信網の回線速度よりも遅い所定条件を満たしたか否かを判定する。更に、プロセッサ130は、所定条件を満たした場合に、第1の通信網経由で受信した端末装置からのデータをRAM120に一時記憶した後、一時記憶されたデータを第2の通信網経由で対向側端末装置に転送する。その結果、異なる通信網を経由して端末装置から対向側端末装置にデータを転送する際の転送効率を高める。
以上、本実施例を含む実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)第1の通信網経由で端末装置と通信可能とすると共に、第2の通信網経由で対向側端末装置と通信可能とする中継装置のプロセッサに、
前記第1の通信網及び前記第2の通信網の回線安定度及び回線速度が所定条件を満たしたか否かを判定し、
前記所定条件を満たした場合に、前記第1の通信網経由で受信した前記端末装置からのデータを記憶部に一時記憶した後、一時記憶された前記データを前記第2の通信網経由で前記対向側端末装置に転送する
各処理を実行させることを特徴とする中継プログラム。
(付記2)前記回線安定度及び前記回線速度が前記所定条件を満たしたか否かを判定する処理として、
前記第2の通信網の前記回線安定度が前記第1の通信網の前記回線安定度よりも高く、かつ、前記第2の通信網の回線速度が前記第1の通信網の前記回線速度よりも遅いか否かを判定する
処理を実行させることを特徴とする付記1に記載の中継プログラム。
(付記3)前記所定条件を満たさなかった場合に、前記第1の通信網経由で受信した前記端末装置からの前記データを前記記憶部に記憶することなく、前記データを前記第2の通信網経由で前記対向側端末装置に転送する
処理を前記プロセッサに実行させることを特徴とする付記2に記載の中継プログラム。
(付記4)前記一時記憶された前記データを前記第2の通信網経由で前記対向側端末装置に転送する処理として、
通信機器毎に、当該通信機器が前記対向側端末装置と通信可能とする第3の通信網の回線安定度及び回線速度を記憶する情報記憶部を参照し、前記第3の通信網の前記回線安定度が第2の通信網の前記回線安定度よりも高く、かつ、前記第3の通信網の前記回線速度が前記第2の通信網の前記回線速度よりも速い通信機器を優先機器に決定する
処理を前記プロセッサに実行させることを特徴とする付記1〜3の何れか一つに記載の中継プログラム。
(付記5)前記一時記憶された前記データを前記第2の通信網経由で前記対向側端末装置に転送する処理として、
前記端末装置からの前記データが前記第2の通信網経由で前記対向側端末装置に到達すべき許容時間内に、前記優先機器との通信が検出された場合、前記優先機器を通じて、前記記憶部に一時記憶された前記データを前記第3の通信網経由で前記対向側端末装置に優先的に転送する
処理を前記プロセッサに実行させることを特徴とする付記4に記載の中継プログラム。
(付記6)新たな通信機器との通信が検出されると、当該通信機器毎に、通信可能な通信網の回線安定度及び回線速度を前記情報記憶部に記憶する
処理を前記プロセッサに実行させることを特徴とする付記4又は5に記載の中継プログラム。
(付記7)前記第1の通信網経由で通信する前記端末装置と前記第2の通信網経由で通信する前記対向側端末装置との間の通信中に、前記第1の通信網経由での前記端末装置との通信の終了が検出されると、前記第2の通信網経由で前記対向側端末装置に対して前記端末装置とのコネクション状態を通知する
処理を前記プロセッサに実行させることを特徴とする付記1〜6の何れか一つに記載の中継プログラム。
(付記8)第1の通信網経由で端末装置と通信可能とすると共に、第2の通信網経由で対向側端末装置と通信可能とする通信部と、
前記第2の通信網の回線安定度が前記第1の通信網の前記回線安定度よりも高く、かつ、前記第2の通信網の回線速度が前記第1の通信網の前記回線速度よりも遅い所定条件を満たしたか否かを判定する判定部と、
前記所定条件を満たした場合に、前記第1の通信網経由で受信した前記端末装置からのデータを記憶部に一時記憶した後、一時記憶された前記データを前記第2の通信網経由で前記対向側端末装置に転送する転送制御部と
を有することを特徴とする中継装置。
(付記9)前記第1の通信網又は前記第2の通信網内を移動する移動体内に搭載されたことを特徴とする付記8に記載の中継装置。
(付記10)第1の通信網経由で端末装置と通信可能とすると共に、第2の通信網経由で対向側端末装置と通信可能とする中継装置の中継方法であって、
前記中継装置は、
前記第2の通信網の回線安定度が前記第1の通信網の前記回線安定度よりも高く、かつ、前記第2の通信網の回線速度が前記第1の通信網の前記回線速度よりも遅い所定条件を満たしたか否かを判定し、
前記所定条件を満たした場合に、前記第1の通信網経由で受信した前記端末装置からのデータを記憶部に一時記憶した後、一時記憶された前記データを前記第2の通信網経由で前記対向側端末装置に転送する
各処理を実行することを特徴とする中継方法。
(付記11)第1の通信網経由で通信する端末装置と、
第2の通信網経由で通信する対向側端末装置と、
前記第1の通信網経由で前記端末装置と通信可能とすると共に、前記第2の通信網経由で前記対向側端末装置と通信可能とする中継装置とを有し、
前記中継装置は、
前記第2の通信網の回線安定度が前記第1の通信網の前記回線安定度よりも高く、かつ、前記第2の通信網の回線速度が前記第1の通信網の前記回線速度よりも遅い所定条件を満たしたか否かを判定する判定部と
前記所定条件を満たした場合に、前記第1の通信網経由で受信した前記端末装置からのデータを記憶部に一時記憶した後、一時記憶された前記データを前記第2の通信網経由で前記対向側端末装置に転送する転送制御部と
を有することを特徴とする中継システム。
1 M2M情報収集システム
2 機械
3 モバイルルータ
4 サーバ
5 ゲートウェイ
34A メッセージバッファ
34B IFテーブル
34C 履歴テーブル
36 CPU
36D プロキシ制御部
36E ルーチング制御部
NW0 短距離無線網
NW1 無線網
NW3 企業網

Claims (8)

  1. 第1の通信網経由で端末装置と通信可能とすると共に、第2の通信網経由で対向側端末装置と通信可能とする中継装置のプロセッサに、
    前記第1の通信網及び前記第2の通信網の回線安定度及び回線速度が所定条件を満たしたか否かを判定し、
    前記所定条件を満たした場合に、前記第1の通信網経由で受信した前記端末装置からのデータを記憶部に一時記憶した後、一時記憶された前記データを前記第2の通信網経由で前記対向側端末装置に転送する
    各処理を実行させることを特徴とする中継プログラム。
  2. 前記回線安定度及び前記回線速度が前記所定条件を満たしたか否かを判定する処理として、
    前記第2の通信網の前記回線安定度が前記第1の通信網の前記回線安定度よりも高く、かつ、前記第2の通信網の回線速度が前記第1の通信網の前記回線速度よりも遅いか否かを判定する、
    処理を実行させることを特徴とする請求項1に記載の中継プログラム。
  3. 前記所定条件を満たさなかった場合に、前記第1の通信網経由で受信した前記端末装置からの前記データを前記記憶部に記憶することなく、前記データを前記第2の通信網経由で前記対向側端末装置に転送する
    処理を前記プロセッサに実行させることを特徴とする請求項2に記載の中継プログラム。
  4. 前記一時記憶された前記データを前記第2の通信網経由で前記対向側端末装置に転送する処理として、
    通信機器毎に、当該通信機器が前記対向側端末装置と通信可能とする第3の通信網の回線安定度及び回線速度を記憶する情報記憶部を参照し、前記第3の通信網の前記回線安定度が第2の通信網の前記回線安定度よりも高く、かつ、前記第3の通信網の前記回線速度が前記第2の通信網の前記回線速度よりも速い通信機器を優先機器に決定する
    処理を前記プロセッサに実行させることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の中継プログラム。
  5. 前記一時記憶された前記データを前記第2の通信網経由で前記対向側端末装置に転送する処理として、
    前記端末装置からの前記データが前記第2の通信網経由で前記対向側端末装置に到達すべき許容時間内に、前記優先機器との通信が検出された場合、前記優先機器を通じて、一時記憶された前記データを前記第3の通信網経由で前記対向側端末装置に優先的に転送する
    処理を前記プロセッサに実行させることを特徴とする請求項4に記載の中継プログラム。
  6. 前記第1の通信網経由で通信する前記端末装置と前記第2の通信網経由で通信する前記対向側端末装置との間の通信中に、前記第1の通信網経由での前記端末装置との通信の終了が検出されると、前記第2の通信網経由で前記対向側端末装置に対して前記端末装置とのコネクション状態を通知する
    処理を前記プロセッサに実行させることを特徴とする請求項1〜5の何れか一つに記載の中継プログラム。
  7. 第1の通信網経由で端末装置と通信可能とすると共に、第2の通信網経由で対向側端末装置と通信可能とする通信部と、
    前記第2の通信網の回線安定度が前記第1の通信網の前記回線安定度よりも高く、かつ、前記第2の通信網の回線速度が前記第1の通信網の前記回線速度よりも遅い所定条件を満たしたか否かを判定する判定部と、
    前記所定条件を満たした場合に、前記第1の通信網経由で受信した前記端末装置からのデータを記憶部に一時記憶した後、一時記憶された前記データを前記第2の通信網経由で前記対向側端末装置に転送する転送制御部と
    を有することを特徴とする中継装置。
  8. 第1の通信網経由で端末装置と通信可能とすると共に、第2の通信網経由で対向側端末装置と通信可能とする中継装置の中継方法であって、
    前記中継装置は、
    前記第2の通信網の回線安定度が前記第1の通信網の前記回線安定度よりも高く、かつ、前記第2の通信網の回線速度が前記第1の通信網の前記回線速度よりも遅い所定条件を満たしたか否かを判定し、
    前記所定条件を満たした場合に、前記第1の通信網経由で受信した前記端末装置からのデータを記憶部に一時記憶した後、一時記憶された前記データを前記第2の通信網経由で前記対向側端末装置に転送する
    各処理を実行することを特徴とする中継方法。
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